JP2001174434A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JP2001174434A
JP2001174434A JP35880199A JP35880199A JP2001174434A JP 2001174434 A JP2001174434 A JP 2001174434A JP 35880199 A JP35880199 A JP 35880199A JP 35880199 A JP35880199 A JP 35880199A JP 2001174434 A JP2001174434 A JP 2001174434A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検知素子の電極を覆うセラミック保護層の密
着性と耐久性とをさらに良好なものとし、ひいてはより
厳しい条件にて熱衝撃や冷熱サイクルが加わる場合にお
いても、層剥離等の不具合を生じにくいガスセンサを提
供する。 【解決手段】 セラミック保護層2pの材質として、マ
グネシア・アルミナスピネル成分と、マグネシア・アル
ミナスピネル成分に関与しない過剰の酸化マグネシウム
成分と、酸化ジルコニウムとを含有するものを使用する
ことにより、層の密着性と耐久性とを一層向上させるこ
とができ、検知素子2に熱衝撃や冷熱サイクル等が加わ
る場合においても、層剥離等の不具合を生じにくくな
る。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素センサ等のガ
スセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、排気ガス等の被測定ガスの酸
素濃度あるいは空燃比等を検出するために、酸化ジルコ
ニウムを主成分とする酸素イオン伝導性固体電解質にて
検知素子が構成されたガスセンサが使用されている。こ
の種のガスセンサの検知素子として、酸素イオン伝導性
固体電解質からなる先端が封じられた筒型の素子本体の
内面に貴金属製の第一電極を、同じく外面に第二電極を
形成し、被測定ガスと接触する第二電極側をスピネル等
からなるセラミック保護層で覆ったものが開示されてい
る。第二電極をこのようなセラミック保護層で覆う理由
は、例えば内燃機関で生ずる燃焼ガスを被測定ガスとし
て、その酸素濃度の測定等に使用する場合に、被測定ガ
ス中に電極を被毒する物質が含有されていることがあ
り、電極をその被毒から防護することが挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなガスセン
サは、一般には高温で使用されるものであり、かつ固体
電解質あるいは貴金属電極の活性化のためにヒータ加熱
による熱衝撃が加わる。その結果、スピネル等で構成さ
れたセラミック保護層の密着性あるいは耐久性に問題が
生じ、甚だしい場合には保護層の剥離等の不具合にもつ
ながる。そこで特開平11−72460号公報には、マ
グネシア・アルミナスピネルからなる保護層の組成とし
て、スピネルの理論組成比より酸化マグネシウムの過剰
な組成(以下、マグネシアリッチな組成という)を選択
することにより、層の密着性や耐久性を改善する提案が
なされているが、効果は必ずしも十分ではなかった。
【0004】本発明の課題は、検知素子の電極を覆うセ
ラミック保護層の密着性と耐久性とをさらに良好なもの
とし、ひいてはより厳しい条件にて熱衝撃や冷熱サイク
ルが加わる場合においても、層剥離等の不具合を生じに
くいガスセンサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明のガスセンサの第一の構成
は、酸化ジルコニウムを主成分とする酸素イオン伝導性
固体電解質にて構成された検知素子上に1対の多孔質電
極層が形成されるとともに、それら多孔質電極のうちの
一方が被測定ガスに曝される検出側電極とされ、さら
に、その検出側電極の表面がセラミック保護層にて覆わ
れた構造を有し、セラミック保護層は、マグネシア・ア
ルミナスピネル成分と、マグネシア・アルミナスピネル
成分に関与しない過剰酸化マグネシウム成分と、さらに
酸化ジルコニウム成分とを含有することを特徴とする。
【0006】なお、本明細書において「主成分」は、重
量含有比率が50重量%以上である成分をいう。また、
酸化ジルコニウムを主成分とする相をジルコニア(ある
いはジルコニア系相)と呼ぶ。
【0007】セラミック保護層の材質として、マグネシ
ア・アルミナスピネル成分と、マグネシア・アルミナス
ピネル成分に関与しない過剰の酸化マグネシウム成分
と、酸化ジルコニウムとを含有するものを使用すること
により、特開平11−72460号公報に開示された、
単にマグネシアリッチな組成を選択したのみで酸化ジル
コニウムを含有しないマグネシア・アルミナスピネル保
護層よりも、密着性と耐久性とを一層向上させることが
でき、ひいてはより厳しい条件にて熱衝撃や冷熱サイク
ル等が加わる場合においても、層剥離等の不具合を生じ
にくくなる。
【0008】マグネシア・アルミナスピネル成分と過剰
の酸化マグネシウム成分とに加え、酸化ジルコニウム成
分を含有した組成を採用することで、セラミック保護層
の耐久性が一層改善される理由は以下のように推測され
る。まず、過剰酸化マグネシウム成分は、以下のような
役割を果たすものと考えられる。すなわち、検知素子を
構成する酸素イオン伝導性固体電解質の主成分は酸化ジ
ルコニウムであるが、その線膨張係数はおおむね10〜
11(×10/℃)程度であるのに対し、保護層の成
分となるマグネシア・アルミナスピネルの線膨張係数は
それよりも小さく、おおむね7〜9(×10/℃)程
度である。このようなスピネル系被膜は、被毒成分の電
極への付着防止効果には優れているが、下地となるジル
コニア系固体電解質との線膨張係数の差が大きいため、
熱衝撃が加わったり、冷熱サイクルが繰り返されたとき
に熱応力による歪が蓄積されやすく、剥離や割れ等の不
具合が生じやすい。そこで、保護層の材質として、マグ
ネシア・リッチな組成を有するマグネシア・アルミナス
ピネルを使用すれば、マグネシアの線膨張係数が13〜
14(×10/℃)程度と大きいため、過剰となるマ
グネシア量が増大するほど保護層の線膨張係数も大きく
なる。その結果、検知素子を形成するジルコニア系固体
電解質層と保護層との線膨張係数の差が縮小し、熱衝撃
や冷熱サイクル等が加わったときに発生する熱応力レベ
ルが軽減されるので、耐久性向上が図られる。
【0009】他方、本発明のガスセンサでは、保護膜を
形成するセラミックに、さらに酸化ジルコニウムが含有
される。その結果、前記した過剰酸化マグネシウム成分
が、その酸化ジルコニウム成分とともにいわゆる準安定
ジルコニア系相を形成し、これが応力誘起変態を起こし
て熱応力を緩和する役割を果たし、膜の耐久性がより改
善されるものと推測される。この場合、応力誘起変態を
起こしうる相として、例えば正方晶系相が形成されてい
ることがより望ましいが、急冷凝固を伴う成膜法(例え
ばセラミック溶射等)にて保護膜を形成する場合、応力
誘起変態を起こしうるジルコニア系相として、正方晶系
相以外の結晶構造を有するものが形成される可能性もあ
る。また、保護膜が覆うべき多孔質電極の中には、下地
となる固体電解質層と間の線膨張係数との差を縮小する
ため、適量のジルコニア系相粒子を分散させたものがあ
る。この場合は、同じ酸化ジルコニウムを含有して構成
された多孔質電極と保護膜との化学的な親和力が増大
し、保護膜と固体電解質層との密着力がさらに向上する
効果も期待できる。
【0010】なお、過剰酸化マグネシウム成分は、酸化
ジルコニウムを主成分とするジルコニア系相への固溶成
分(例えば安定化成分)の形で存在していてもよいし、
ジルコニア系相とは別の相、例えば酸化マグネシウムを
主体とする相(以下、マグネシア系相ともいう)を形成
する形で存在していてもよい。またジルコニア系相に固
溶しきれなかった部分が、マグネシア系相を形成する形
にて存在していてもよい。
【0011】なお、本明細書において、セラミック保護
膜にマグネシア・アルミナスピネル成分と、マグネシア
・アルミナスピネルの形成に関与しない過剰の酸化マグ
ネシウム成分と、酸化ジルコニウム成分とが含有されて
いるか否かは、以下のようにして識別するものとする。
まず、セラミック保護膜の構造を、X線ディフラクトメ
ータ法にて分析したときに、その回折パターンに、マグ
ネシア・アルミナスピネル系相、マグネシア系相及びジ
ルコニア系相に対応する回折ピークが検出された場合
は、上記3つの成分の全てが含有されているものと考え
る。しかしながら、成膜時の急冷等の影響により、いく
つかの相については必ずしも明確な回折ピークが検出さ
れないこともありうる。この場合、保護膜を組成分析し
たときに、Al、Mg及びZrのカチオン成分と、酸素
とが検出され、Al換算したAl成分のモル含有
率をNAl、MgO換算したMg成分のモル含有率をNMg
として、NAl<NMgとなっていることが確認できた場合
も、上記3つの成分の全てが含有されているものと考え
る。
【0012】また、本発明のガスセンサの第二は、酸化
ジルコニウムを主成分とする酸素イオン伝導性固体電解
質にて構成された検知素子上に1対の多孔質電極層が形
成されるとともに、それら多孔質電極のうちの一方が被
測定ガスに曝される検出側電極とされ、さらに、その検
出側電極の表面がセラミック保護層にて覆われた構造を
有し、セラミック保護層は金属カチオンとして少なくと
もAlとMgとZrとを含有する酸化物系被膜であり、
Al成分をAl換算にて20〜69.5重量%含
有するとともに、Alに換算したAlの重量含有
率をWAl(重量%)、MgOに換算したMgの重量含有
率をWMg(重量%)として、WAl+WMgが40〜97
重量%であり、また、Alに換算したAlのモル
含有率をNAl、MgOに換算したMgのモル含有率をN
Mgとして、NMg>NAlとなっており、さらに、Zr成分
をZrO換算にて3〜60重量%含有することを特徴
とする。
【0013】上記の構成は、セラミック保護層の特徴
を、その組成の観点から捉えたものであり、前記した第
一の構成と同様に、保護層の密着性と耐久性とを一層向
上させることができ、ひいてはより厳しい条件にて熱衝
撃や冷熱サイクル等が加わる場合においても、層剥離等
の不具合を生じにくくなる。
【0014】NMg>NAlとなっていることは、前記した
通り、マグネシア・アルミナスピネルの形成を仮定した
場合に、それよりも過剰な酸化マグネシウム、すなわち
過剰酸化マグネシウム成分を含有していることに対応す
る。そして、Al成分をAl 換算にて20〜6
9.5重量%に規定する理由は、これが20重量%未満
であると十分な量のスピネル相の形成が見込めず、膜の
強度が十分に確保できなくなるためであり、69.5重
量%を超えると、過剰酸化マグネシウム成分あるいは酸
化ジルコニウム成分の含有代が少なくなりすぎて、保護
層の密着性や耐久性を十分に確保できなくなるためであ
る。Al成分の含有率は、より望ましくはAl
算にて25〜60重量%となっているのがよい。
【0015】また、WAl+WMgを40〜97重量%に規
定する理由は、これが40重量%未満であると、十分な
量のスピネル相の形成が見込めず、膜の強度が十分に確
保できなくなるためであり、97重量%を超えると、酸
化ジルコニウム成分の含有代が少なくなりすぎて、保護
層の密着性や耐久性の改善効果が十分に期待できなくな
るためである。WAl+WMgはより望ましくは40〜80
重量%となっているのがよい。
【0016】さらに、Zr成分をZrO換算にて3〜
60重量%に規定する理由は、これが3重量%未満であ
ると、保護層の密着性や耐久性の改善効果が十分に期待
できなくなるためであり、60重量%を超えると、十分
な量のスピネル相の形成が見込めず、膜の強度が十分に
確保できなくなるためである。また、Zr成分が多すぎ
ると、原料として酸化ジルコニウム粉末とスピネル粉末
とを用いた溶射法により保護膜を形成する際に、スピネ
ル粉末の溶融温度を基準として溶射電力レベルを設定す
ると、酸化ジルコニウム粉末の溶融が不十分となって均
質な保護膜が得られなくなり、逆に酸化ジルコニウム粉
末の溶融温度を基準として溶射電力レベルを設定する
と、溶射時の輻射熱により電極が酸化され、検知素子の
性能を悪化させてしまう不具合が生ずることがある。Z
r成分の含有量は、より望ましくはZrO換算にて2
0〜60重量%となっているのがよい。
【0017】セラミック保護層は、Al成分をAl
換算にて20〜66.5重量%含有し、その含有され
るAl成分の全てが、Al・MgOの組成式を有
するマグネシア・アルミナスピネルの形成に関与してい
ると仮定して、被膜中のMgO換算した全Mg重量含有
率をWMg(重量%)、マグネシア・アルミナスピネル中
に含有されるべきMgO換算したMg含有率をWMg’
(重量%)としたときに、WMg−WMg’が4〜40重量
%となっているのがよい。WMg−WMg’は、すなわち過
剰酸化マグネシウム成分の含有量に対応するものである
が、これが4重量%未満になると、保護層の密着性や耐
久性を十分に確保できなくなる場合がある。一方、酸化
マグネシウムは吸湿性が高いため、WMg−WMg’が40
重量%を超えると原料粉末の流動性が損なわれ、例えば
溶射層として保護層を形成する際に、形成される保護膜
の膜厚ばらつき等の不具合を生じやすくなる。WMg−W
Mg’は、より望ましくは4.5〜15重量%となってい
るのがよい。
【0018】また、セラミック保護層の膜厚(平均膜厚
を意味する)は、50〜200μmの範囲にて調整する
のがよい。膜厚が200μmを超えると、保護膜の熱容
量が増大しすぎて検知素子の活性化が遅れ、センサの応
答性を悪化させる場合がある。一方、保護膜の膜厚が5
0μm未満になると、被検出ガスの整流効果が損なわ
れ、ガス中の未燃焼成分が必要以上に感知されていわゆ
るケミカルノイズが発生しやすくなる場合がある。セラ
ミック保護膜の膜厚は、より望ましくは70〜150μ
mとするのがよい。また、セラミック保護層の気孔率
は、例えば10〜40%の範囲にて調整することが望ま
しい。気孔率が10%未満であると、外部電極層2bと
被測定ガスとを接触させるための、気体の流通が十分に
確保されなくなって、センサの応答性や出力を悪化させ
る場合があり、逆に40%を超えると、外部電極層2b
への保護効果が薄れて被毒されやすくなったり、被測定
ガスへの整流効果が不十分となってケミカルノイズが発
生しやすくなる場合がある。なお、本明細書においてセ
ラミック保護層の気孔率は、保護層の表面を研磨して観
察したときの空隙の面積率にて代用する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示すいくつかの実施例に基づき説明する。図1は本発
明のガスセンサの一実施例たる酸素センサの内部構造を
示している。該酸素センサ1は、先端が閉じた中空軸状
の固体電解質部材である検知素子としての酸素検出素子
2と、発熱体3とを備える。酸素検出素子2は、酸化ジ
ルコニウム(例えばY等で安定化したジルコニア
系相を主体とするもの)を主体とする酸素イオン伝導性
固体電解質により構成される。この酸素検出素子2の外
側には金属製のケーシング10が設けられている。
【0020】ケーシング10は、酸素センサ1を排気管
等の取付部に取り付けるためのねじ部9bを有する主体
金具9、その主体金具9の一方の開口部に内側が連通す
るように結合された内筒部材14、該内筒部材14とは
反対側から主体金具に取り付けられたプロテクタ11等
を備える。なお、以下においては、酸素検出素子2の軸
方向においてその閉じた先端部に向かう側を「前方側
(あるいは先端側)」、これと反対方向に向かう側を
「後方側(あるいは後端側)」として説明を行う。
【0021】この酸素検出素子2の外側には金属製の主
体金具9が設けられている。酸素検出素子2は、軸線方
向中間部に形成された係合フランジ部2sに対応する位
置において、絶縁性セラミックから形成されたインシュ
レータ6,7、並びにタルク等から形成されたシール粉
末8を介して主体金具9内に組み付けられ、電気的に絶
縁された状態でこれを貫通している。また、図2(b)
に示すように、酸素検出素子2の内面及び外面には、そ
の要部のほぼ全面を覆うように一対の電極層2b,2c
が設けられている。これら電極層2b,2cはいずれ
も、酸素検出素子2を構成する固体電解質へ酸素を注入
するための酸素分子の解離反応、及び該固体電解質から
酸素を放出させるための酸素の再結合反応に対する可逆
的な触媒機能(酸素解離触媒機能)を有する多孔質電
極、例えばPt多孔質電極として構成されている。
【0022】図1に戻り、外筒部材54の後方側の開口
内にはゴム(例えばフッ素ゴム)等で構成されたグロメ
ット(弾性シール部材)17が配置され、加締部26,
27により封止されている。また、これに続いてさらに
内方にセラミックセパレータ18が設けられている。そ
して、それらセラミックセパレータ18及びグロメット
17及びを貫通するように、酸素検出素子2用のリード
線20,21及び発熱体3用のリード線19,22が配
置されている。酸素検出素子2用の一方のリード線21
は、互いに一体に形成されたコネクタ23a、引出し線
部23b及び内部電極接続金具23を経て前述の酸素検
出素子2の内側の電極層(以下、内部電極層という)2
c(図2(b))と電気的に接続されている。一方、他
方のリード線20は、互いに一体に形成されたコネクタ
33a、引出し線部33b及び外部電極接続金具33を
経て、酸素検出素子2の外側の電極層(検出側電極とな
る:以下、外部電極層という)2b(図2(b))と電
気的に接続されている。酸素検出素子2は、その内側に
配置された発熱体3で加熱することで活性化される。発
熱体3は棒状のセラミックヒータであり、抵抗発熱線部
(図示せず)を有する発熱部42がリード線19,22
(図1)を経て通電されることにより、酸素検出素子2
の先端部(検出部)を加熱する。
【0023】セラミックセパレータ18は、内筒部材1
4に対し後端側開口部から内側に挿入されるとともに、
自身の後端部に周方向に形成されたフランジ部18aに
おいて内筒部材14の開口端面により支持され、各リー
ド線19〜22がそれぞれ挿通される複数のリード線挿
通孔18bが軸線方向に貫通して形成されている。ま
た、セラミックセパレータ18のフランジ部18aの前
端面と内筒部材14の開口端面と外筒部材54の内面と
にそれぞれ接する形で、それらをシールするリング状の
第一シール部材40が、セラミックセパレータ18の基
端部に嵌め込まれる形で配置されている。一方、外筒部
材54の段部54aの内面とセラミックセパレータ18
(フランジ部18a)の後端面外縁との間には、両者を
シールする第二シール部材41が設けられている。この
第二シール部材41は、グロメット17の端部に一体化
された鍔状に形成されている。
【0024】内筒部材14の後端部には気体導入孔52
が周方向に沿って複数形成されており、その後端部の外
側において気体導入孔52を塞ぐようにフィルタ53が
設けられている。また、外筒部材54はフィルタ53を
外側から覆うとともに、周方向に複数の補助気体導入孔
55が形成されており、それら補助気体導入孔55の列
を挟んでその両側に形成された環状の加締部56,57
により、フィルタ53を内筒部材14との間で挟み付け
て保持するものとされている。具体的には、外筒部材5
4は、内筒部材14に対し後方外側からほぼ同軸的に連
結される筒状形態をなす。
【0025】また、内筒部材14は、軸線方向において
その後端寄りに形成された段付き部51により、該段付
き部51に関して軸方向前方側を第一部分61、同じく
軸方向後方側を第二部分62(後端部)として、該第二
部分62が第一部分61よりも径小となるように構成さ
れ、その第二部分62には周方向の複数の気体導入孔5
2が形成されている。また、第二部分62の外側には、
上記気体導入孔52を塞ぐ筒状のフィルタ53が配置さ
れ、さらに、そのフィルタ53の外側が外筒部材54に
より覆われている。なお、フィルタ53は、例えばポリ
テトラフルオロエチレンの多孔質繊維構造体(商品名:
例えばゴアテックス(ジャパンゴアテックス(株)))
等により、水滴等の水を主体とする液体の透過は阻止
し、かつ空気及び/又は水蒸気などの気体の透過は許容
する撥水性フィルタとして構成されている。
【0026】フィルタ53に対応する位置において外筒
部材54の壁部には、周方向に所定の間隔で複数の補助
気体導入孔55が形成されるとともに、それら補助気体
導入孔55の列を挟んで両側に、フィルタ53を自身と
内筒部材14の第二部分62との間で圧着固定する環状
のフィルタ加締部56,57が形成されている。これに
より、補助気体導入孔55からフィルタ53を経て気体
導入孔52より、基準ガスとしての大気(外気)が内筒
部材14(ケーシング10)内に導入されるとともに、
水滴等の液体状態の水は内筒部材14内に侵入すること
が阻止されるようになっている。他方、外筒部材54
は、第一部分61において内筒部材14に対し外側から
これに重なりを生じるように配置され、その重なり部に
は周方向の環状の外筒/内筒連結加締部75が形成され
ている。この外筒/内筒連結加締部75により、外筒部
材54が内筒部材14に対して結合される。
【0027】主体金具9の前方側開口部には筒状のプロ
テクタ装着部9aが形成され、ここに、酸素検出素子2
の先端側(検出部)を所定の空間を隔てて覆うようにキ
ャップ状のプロテクタ11が装着されている。プロテク
タ11には、被測定ガス(例えば排気ガス)を透過させ
る複数のガス透過口11aが貫通形態で形成されてい
る。
【0028】図2(a)に示すように、酸素検出素子2
の外部電極層2bは、酸素検出素子2の係合フランジ部
2sよりも前端側の要部全面を覆うものとされている。
他方、素子外周面の後端部に形成された周方向の導電層
2fは、軸線方向の接続パターン層2dを介して外部電
極層2bと電気的に接続されている。
【0029】そして、外部電極層2bのさらに外側は、
被測定ガスによる被毒等からこれを保護するためのセラ
ミック保護層2pにより覆われている。該セラミック保
護層2pは、マグネシア・アルミナスピネル成分と、マ
グネシア・アルミナスピネル成分に関与しない過剰酸化
マグネシウム成分と、さらに酸化ジルコニウム成分とを
含有する。その具体的な組成は、Al成分をAl
換算にて20〜69.5重量%含有するとともに、Al
に換算したAlの重量含有率をWAl(重量%)、
MgOに換算したMgの重量含有率をWMg(重量%)
として、WAl+WMgが40〜97重量%であり、また、
Alに換算したAlのモル含有率をNAl、MgO
に換算したMgのモル含有率をNMgとしてNMg>NAlと
なっており、さらに、Zr成分をZrO換算にて3〜
60重量%含有するものである。
【0030】図2(b)に示すように、上記のセラミッ
ク保護層2pは例えば多孔質のセラミック溶射膜として
形成され、その表面側から外部電極層2bに至る多数の
連通気孔を有して、外部電極層2bと被測定ガスとの接
触を許容するものとなっている。
【0031】上記酸素センサ1においては、フィルタ5
3を介して基準ガスとしての大気が外筒部材54内に導
入される。この大気は、図1において、セラミックセパ
レータ18を経て酸素検出素子2の内側に導入される。
一方、酸素検出素子2の外面にはプロテクタ11のガス
透過口11aを介して導入された被測定ガスが接触し、
該酸素検出素子2には、その内外面の酸素濃度差に応じ
て酸素濃淡電池起電力が生じる。そして、この酸素濃淡
電池起電力を、被測定ガス中の酸素濃度の検出信号とし
て電極層2b,2c(図2)からリード線21,20を
介して取り出すことにより、被測定ガス中の酸素濃度を
検出できる。
【0032】そして、セラミック保護層2pは、被測定
ガス中に含まれるSi、P、Pb等の被毒成分により外
部電極層2bが被毒されるのを防止するとともに、被測
定ガス中に含まれる炭化水素等の未燃焼成分が、外部電
極層2bを触媒として燃焼する反応が必要以上に鋭敏に
進行するのを抑さえ、ひいてはそれによるケミカルノイ
ズ発生を抑制する役割も果たす。そして、セラミック保
護層2pの材質として前記した組成を有するものを採用
することにより、酸素検出素子2を構成する固体電解質
層との密着性と耐久性とを向上させることができ、ひい
ては熱衝撃や冷熱サイクル等が加わる場合においても、
層剥離等の不具合を生じにくくなる。
【0033】以下、酸素検出素子2の製造方法の一例に
ついて説明する。すなわち、酸化ジルコニウム粉末に所
定量の安定化剤粉末(例えば酸化イットリウム)を配合
し、これを粉砕・混合(例えばボールミル等による湿式
粉砕)して乾燥し、さらに仮焼後して安定化剤成分を固
溶させた仮焼粉末を作る。その仮焼粉末湿式粉砕してに
有機バインダ成分を添加することにより泥漿を作り、こ
れをスプレードライ法等にて乾燥して成形用素地粉末を
作る。これを金型プレス法等により筒状に成形し、さら
に研削等の成形体加工により外周面を所定形状に加工し
て、これを所定温度にて焼成することにより、酸化ジル
コニウムを主体とする酸素イオン伝導性固体電解質から
なる素子本体を得る。そして、図2に示すように、得ら
れた素子本体の内面に内部電極層2cを、同じく外面に
外部電極層2bをそれぞれ例えば無電解メッキ等により
形成する一方、電極パターン2fあるいは2d等を、例
えば金属ペーストを用いたパターン形成・焼き付けによ
り形成して酸素検出素子2(ただし、セラミック保護層
2pを未形成)を得る。
【0034】以下、セラミック保護層2pの形成方法の
一例について説明する。まず、アルミナ原料とマグネシ
ア原料を所定の組成に配合し、これを溶解してスピネル
のインゴットを作製する。このインゴットを粉砕するこ
とによりスピネル粉末が得られる。他方、ジルコニア粉
末を別途用意し、所定の酸化ジルコニウム含有量となる
ように、これを前記のスピネル粉末に配合して溶射原料
粉末とする。ここで、得られるセラミック保護層2pに
過剰酸化マグネシウム成分を含有させるために、例えば
以下の3つの方法の少なくともいずれを採用することが
できる。スピネルインゴットの組成を、マグネシア・
アルミナスピネル(組成式:Al ・MgO)の理
論組成よりも酸化マグネシウムが過剰となるように配合
組成を選定する。酸化マグネシウムを含有する粉末
(例えば酸化マグネシウム粉末)を、スピネル粉末及び
ジルコニア粉末とは別に、所定量配合する。ジルコニ
ア粉末中に、酸化マグネシウム成分を安定化成分として
含有させておく。この方法によると、過剰酸化マグネシ
ウム成分が、吸湿性の高い単体の酸化マグネシウム粒子
の形ではなく、ジルコニア粉末粒子中に固溶した形で含
有されるので、原料粉末の流動性が格段に改善され、膜
厚等の均一な保護膜を形成しやすくなる。
【0035】そして、図3に示すように、プラズマガン
306を用いて下記のようにプラズマ溶射を行い、セラ
ミック保護層5を形成する。このプラズマガン306
は、陰極である中心電極(図示せず)と陽極となるノズ
ル(図示せず)との間に高周波高電圧を印加して、この
電極間にプラズマ電力が20〜40kWとなるように電
圧・電流を保持させることによりアークを発生させ、そ
のアークにより電極間に流れる作動ガス(例えばアルゴ
ン等の不活性ガスである)を高周波励起してプラズマを
発生させる。このプラズマによるフレーム中に前記の溶
射原料粉末を供給して溶解し、素子外面に吹き付けるこ
とによりセラミック保護層2pが形成される。なお、均
一なセラミック保護層2pを形成させるために、例えば
素子2を軸線周りに回転させつつ、プラズマガン306
を上記軸線方向に沿って素子2に対し相対的に往復動さ
せることが望ましい。
【0036】なお、本発明は、酸素イオン伝導性固体電
解質からなる検知素子を用いるガスセンサであれば、酸
素センサに限らず、他の種類のセンサ、例えば空燃比セ
ンサ、HCセンサ、あるいはNOxセンサ等にも適用で
きる。さらに、本発明の実施形態として説明した上記の
態様はあくまで一実施例に過ぎず、本発明の主旨を逸脱
しない範囲内にて種々の変形を加えうることはいうまで
もない。例えば、板型の酸素イオン伝導性固体電解質素
子の両面に多孔質電極が形成され、その一方の電極側に
板型のヒータを積層するとともに、他方に電極を被測定
ガス中に露出させて検出電極とするタイプの酸素センサ
において、その検出電極を上記の保護膜にて覆うことが
可能である。
【0037】
【実験例】以下、本発明の効果を確認するために行った
実験結果について説明する。図1に示す酸素センサの酸
素検出素子を上記説明した方法により製造した。なお、
素子を構成する酸素イオン伝導性固体電解質は、酸化ジ
ルコニウムに酸化イットリウムが5モル%含有された組
成とした。そして、これに上記した方法に各電極を形成
した。なお、外部電極層は、無電解メッキによりPt多
孔質電極として形成した。
【0038】次いで、理論組成(Al・MgO)
を有するマグネシア・アルミナスピネル粉末を前記の方
法により作製した。なお、その粒径は、メッシュ分級に
より80μm以下となるように調整している。他方、安
定化剤として酸化マグネシウムを24重量%含有し、残
部が酸化ジルコニウムからなるジルコニア粉末(粒径5
3μm以下)を用意し、必要に応じて酸化マグネシウム
粉末(粒径45μm以下)を併用しながら、各種配合比
率の溶射原料粉末を作製した。
【0039】上記の溶射原料粉末を用い、前記のプラズ
マ溶射法にて外部電極層を覆うセラミック保護層を、膜
厚50〜300μmにて各種組成にて形成するととも
に、形成した各セラミック保護層の構造解析をX線ディ
フラクトメータ法により行った。また、各セラミック保
護層の組成は、各種試験後に素子から層をはがし取り、
ICP発光分光分析法により分析して得られるAl、M
g及びZrの含有率を、それぞれAl、MgO及
びZrOに換算して求めた。結果を表1に示している
(各欄上段は重量%、下段はモル%)。なお、上記の各
酸化物の換算含有率を元に、マグネシアスピネル(Al
・MgO)の換算含有率(ただし、Al
分の全てがマグネシア・アルミナスピネルの形で含有さ
れていると仮定している)と、過剰MgO(前述のWMg
−WMg’に対応するもの)の換算含有率も同様に求めて
いる。
【0040】上記の素子に対し、以下の試験を行った。 (冷熱サイクル試験)素子の先端部外面を90秒間火炎
加熱(素子温度1150℃)後、90秒間室温で放冷
し、さらに90秒間風冷(素子温度50℃)する処理を
1サイクルとして、これを繰り返し、セラミック保護層
にクラックが生じたり、層剥離が生じたときに寿命と判
定する。なお、試験数nは10であり、寿命サイクル数
の平均値と標準偏差とを求めた。 (耐ケミカルノイズ特性評価試験)素子を活性化温度ま
で加熱し、試験ガスを流して測定試験を行うとともに、
その試験ガス中の可燃成分の含有量を理論空燃比よりも
多いリッチ状態と、同じく少ないリーン状態との間で周
期的に切り替え、その応答波形に表れるケミカルノイズ
のレベルを評価した。図5は、その測定例であり、縦軸
がセンサ出力を、横軸が時間をそれぞれ表している。リ
ッチ/リーン切り替えに伴い、出力が周期的に変化する
とともに、リッチ状態での各半波に高周波状のノイズ波
形が現われていることがわかる。これをケミカルノイズ
とみなして、図5(a)程度のレベルのものを良
(○)、図5(b)程度のものを不良(×)として判定
を行った。以上の試験結果を、表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】上記の結果によると、過剰酸化マグネシウ
ム成分と酸化ジルコニウム成分とをともに含有する保護
膜を形成した番号3〜7及び9,10の試験品について
は、耐冷熱サイクル性及び耐ケミカルノイズ性がともに
良好であることがわかる(なお、極端に保護膜の膜厚を
小さくした番号8の試験品では耐冷熱サイクル性及び耐
ケミカルノイズ性が十分に確保されていない)。
【0043】また、図4(a)は、スピネル粉末のみを
用いて形成した比較例品(試験品番号1)の保護膜のX
線回折パターンであり、マグネシア・アルミナスピネル
のみのピークが観察される。他方、図4(b)は実施例
品(試験品番号6)の保護膜のX線回折パターンであ
り、マグネシア・アルミナスピネルのピークのほか、酸
化マグネシウム及び酸化ジルコニウムのピークも現われ
ていることがわかる。なお、試験品番号6に限らず、実
施例品(番号3〜10)の保護膜の全てについて、マグ
ネシア・アルミナスピネル、酸化マグネシウム及び酸化
ジルコニウムの各ピークがX線回折パターンにおいて明
確に観察された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスセンサの一実施例たる酸素センサ
の縦断面図。
【図2】酸素検出素子の外観を、その要部の断面構造と
ともに示す図。
【図3】プラズマ溶射によるセラミック保護膜の形成方
法の一例を示す図。
【図4】実験例にて作製したセラミック保護層のX線回
折パターンの一例を示すプロファイル。
【図5】ケミカルノイズの測定波形の例を示す図。
【符号の説明】
1 酸素センサ(ガスセンサ) 2 酸素検出素子(検知素子) 2b 外部電極層(多孔質電極層、検出側電極) 2c 内部電極層(多孔質電極層) 2p セラミック保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 大介 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 2G004 BB01 BC02 BE03 BF03 BF05 BF09 BH09 BJ02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化ジルコニウムを主成分とする酸素イ
    オン伝導性固体電解質にて構成された検知素子上に1対
    の多孔質電極層が形成されるとともに、それら多孔質電
    極のうちの一方が被測定ガスに曝される検出側電極とさ
    れ、さらに、その検出側電極の表面がセラミック保護層
    にて覆われた構造を有し、 前記セラミック保護層は、マグネシア・アルミナスピネ
    ル成分と、マグネシア・アルミナスピネル成分に関与し
    ない過剰酸化マグネシウム成分と、さらに酸化ジルコニ
    ウム成分とを含有することを特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】 酸化ジルコニウムを主成分とする酸素イ
    オン伝導性固体電解質にて構成された検知素子上に1対
    の多孔質電極層が形成されるとともに、それら多孔質電
    極のうちの一方が被測定ガスに曝される検出側電極とさ
    れ、さらに、その検出側電極の表面がセラミック保護層
    にて覆われた構造を有し、 前記セラミック保護層は金属カチオンとして少なくとも
    AlとMgとZrとを含有する酸化物系被膜であり、A
    l成分をAl換算にて20〜69.5重量%含有
    するとともに、Alに換算したAlの重量含有率
    をWAl(重量%)、MgOに換算したMgの重量含有率
    をWMg(重量%)として、WAl+WMgが40〜97重
    量%であり、また、Alに換算したAlのモル含
    有率をNAl、MgOに換算したMgのモル含有率をNMg
    として、NMg>NAlとなっており、さらにZr成分をZ
    rO換算にて3〜60重量%含有することを特徴とす
    るガスセンサ。
  3. 【請求項3】 前記セラミック保護層は、Al成分をA
    換算にて20〜66.5重量%含有し、その含
    有されるAl成分の全てが、Al・MgOの組成
    式を有するマグネシア・アルミナスピネルの形成に関与
    していると仮定して、被膜中のMgO換算した全Mg重
    量含有率をWMg(重量%)、前記マグネシア・アルミナ
    スピネル中に含有されるべきMgO換算したMg含有率
    をWMg’(重量%)としたときに、WMg−WMg’が4〜
    40重量%である請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 【請求項4】 前記セラミック保護層の膜厚が50〜2
    00μmの範囲にて調整されている請求項1ないし3の
    いずれかに記載のガスセンサ。
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