JP2001172698A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 洗浄力に優れ、保存安定性が良好な液体洗浄
剤組成物を提供する。 【解決手段】 a〜c成分を含有し、質量比b/cが
0.1〜2である液体洗浄剤組成物。 a)一般式Iのアルキルエトキシサルフェートまたはそ
の塩 RO−(CHCHO)n−SOM・・・
(I) R1:C6〜24の直鎖/分岐鎖状の1級アルキルまた
はアルケニル基 n1:エチレンオキシド(EO)平均付加モル数を示
し、1〜6の範囲 M:水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノ
ールアミンまたはアンモニウム (aは複数のEO付加体を含み、EO付加モル数0のも
のの質量%が全付加体中で最大値を示さず、最大値を示
すEO付加体が15〜35質量%、この前後の付加モル
数のEO付加体との合計量が55〜75質量%であ
る。) b)Mg、Ca、Al、Mn、Co、Ni、Cu、A
g、Znの一種以上の多価金属イオン c)カルボン酸型キレート剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、台所等の硬表面用
や皮膚毛髪用として有用な液体洗浄剤組成物に関し、更
に詳しくは、洗浄力に優れ、保存安定性が良好な液体洗
浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】洗浄力
は洗浄剤に求められる最も代表的な機能であり、この洗
浄力を少しでも向上させる技術の開発は従来から継続的
に鋭意研究されている。これまでにも洗浄力の高い洗浄
剤を構築する方法として、アルキルエトキシサルフェー
ト等のアニオン界面活性剤にアルキルジメチルアミンオ
キシド等の相乗効果を有する他の界面活性剤やカルシウ
ムやマグネシウム等の多価金属塩を組み合わせることに
より、会合体の疎水度を上げて油に対する洗浄力を向上
させる方法等が提案されてきた。しかしながら、これら
の方法による洗浄力の向上は、いずれの場合も疎水度を
上げる、すなわち水に馴染みにくくするところに起因し
ているため、液体洗浄剤として応用した場合には、保存
時に析出が生じやすくなる等の課題を抱えていた。そこ
で本発明は、前記課題に鑑み、洗浄力に優れ、保存安定
性が良好な液体洗浄剤組成物を提供するものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、エチレンオキシド付
加モル分布の狭いアルキルエトキシサルフェートまたは
その塩、特定の多価金属イオン、及びカルボン酸型キレ
ート剤を特定比で含有させた組成物が目的とする性能を
満足することを見出し、本発明を完成するに至った。す
なわち、本発明によれば、下記(a)〜(c)成分を含
有し、かつ(b)成分と(c)成分の質量比(b)/
(c)が0.1〜2の範囲であることを特徴とする液体
洗浄剤組成物が提供される。 (a)一般式(I)で表されるアルキルエトキシサルフ
ェートまたはその塩 RO−(CHCHO)n−SOM・・・(I) R1:炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級ア
ルキル基またはアルケニル基 n1:エチレンオキシド基の平均付加モル数を示し、1
〜6の範囲 M:水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アル
カノールアミンまたはアンモニウム (ただし、化合物(a)は複数のエチレンオキシド付加
体を含み、エチレンオキシド付加モル数が0のものが占
める質量%が全付加体の中で最大値を示すことはなく、
最大値を示すエチレンオキシド付加体が15〜35質量
%の範囲であり、この前後の付加モル数のエチレンオキ
シド付加体との合計量が55〜75質量%の範囲であ
る。) (b)マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、マン
ガン、コバルト、ニッケル、銅、銀、亜鉛、スズから選
ばれる少なくとも一種の多価金属イオン (c)カルボン酸型キレート剤
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明には(a)成分として、一般式(I)で表わ
されるアルキルエトキシサルフェートまたはその塩が含
有される。 RO−(CHCHO)n−SOM・・・(I) R1:炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級ア
ルキル基またはアルケニル基 nRO−(CHCHO)n−SOM・・・(I) 1:エチレンオキシド基の平均付加モル数を示し、1〜
6の範囲 M:水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アル
カノールアミンまたはアンモニウム (ただし、化合物(a)は複数のエチレンオキシド付加
体を含み、エチレンオキシド付加モル数が0のものが占
める質量%が全付加体の中で最大値を示すことはなく、
最大値を示すエチレンオキシド付加体が15〜35質量
%の範囲であり、この前後の付加モル数のエチレンオキ
シド付加体との合計量が55〜75質量%の範囲であ
る。) 一般式(I)におけるR1は炭素数6〜24の直鎖状ま
たは分岐鎖状の1級アルキル基またはアルケニル基であ
り、炭素数が10〜18であれば更に好ましい。炭素数
が6未満の場合は、疎水性が不足するため十分な洗浄力
が得られない。また、炭素数が24を超えて大きい場合
は、界面活性剤自体の溶解度が減少するため、保存時に
析出が生じやすい。
【0005】具体的に好ましいアルキル基またはアルケ
ニル基を例示すると、ヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ドデシル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステア
リル基、オレイル基、アラキル基、ベヘニル基等が挙げ
られるがこれらに限定されるものではない。これらのア
ルキル基またはアルケニル基は単独でも混合されていて
も良く、天然でも合成でも良い。例えば、市販されてい
るドバノックス、ドバノール、ダイアドール、ネオドー
ル等の1級合成アルコールや椰子油高級アルコール等の
天然アルコールは非常に好適である。
【0006】一般式(I)におけるnはエチレンオキ
シド基の平均付加モル数を示し、1〜6の範囲、より好
ましくは1.5〜4、更に好ましくは2〜3の範囲であ
る。nが1未満であるとエチレンオキシド付加モル数
が0のアルキルサルフェート含有量が多くなりすぎ、マ
イルド性、保存安定性を満足できなくなる。また逆に、
が6を超えて大きい場合は洗浄力を満足することが
できなくなる。一般式(I)におけるMは、水素原子、
アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミン
またはアンモニウムである。
【0007】本発明のアルキルエトキシサルフェートま
たはその塩は複数のエチレンオキシド付加体を含むが、
そのエチレンオキシド付加モル分布に以下の特徴があ
る。まず、エチレンオキシド付加モル数が0のものが占
める質量%が全付加体の中で最大値を示すことがない、
すなわち、マイルド性及び保存安定性にデメリットを有
するアルキルサルフェートが最も多く含まれるものでは
ない。また、最大値を示すエチレンオキシド付加体が1
5〜35質量%の範囲であり、この前後の付加モル数の
エチレンオキシド付加体との合計量が55〜75質量%
の範囲である。このエチレンオキシド付加モル分布の狭
いアルキルエトキシサルフェートまたはその塩の特徴を
言い換えれば、液体洗浄剤の主基材として好適な構造の
ものに集約された、いわば精製されたアルキルエトキシ
サルフェートである。
【0008】一般に従来から工業的に使用されているア
ルキルエトキシサルフェートは、親水部のオキシエチレ
ン鎖長に幅広い分布を有している。例えば、エチレンオ
キシド付加モル数の比較的多い5モル付加のアルキルエ
トキシサルフェート塩の場合において、洗浄力、泡性能
が良好で、マイルド性、保存安定性の面でも好適なエチ
レンオキシド付加モル数が1〜6モルのアルキルエトキ
シサルフェートは、実質的には約45質量%しか含有さ
れておらず、残りの大部分は洗浄力にほとんど寄与しな
い構造のものであった(後述の表−1、S−4)。ま
た、エチレンオキシド付加モル数が2モルのアルキルエ
トキシサルフェートにおいて、洗浄力、泡性能の面で好
適なエチレンオキシド付加モル数1〜6のものは約60
質量%含有されるが、マイルド性及び保存安定性に著し
く悪影響を与えるエチレンオキシド付加モル数0のアル
キルサルフェートの含有量が20質量%以上にまで増加
するため、組成物としては不充分なものになってしまっ
ていた(後述の表−1、S−3)。
【0009】これに対して、本発明のエチレンオキシド
付加モル分布の狭いアルキルエトキシサルフェートの場
合、エチレンオキシド付加モル数1〜6のアルキルエト
キシサルフェートが、エチレンオキシド5モル付加品の
場合でも80質量%近く、エチレンオキシド2モル付加
品の場合は90質量%近く含有される。更に、アルキル
サルフェートの含有量は2モル付加品の場合でも10質
量%強と少なく、マイルド性、保存安定性の面でも有利
であり、液体洗浄剤の主基材として非常に好適であると
いえる。
【0010】一般式(I)で表わされるアルキルエトキ
シサルフェートまたはその塩は、上記の特徴を満たすも
のであればそれ以外の要素で特に限定されるものではな
い。例えば、製造方法も特に限定はされず、特開平1−
164437号等に示されるような特定のルイス酸固体
触媒を用いて製造したものでも良いし、硫酸等の酸性液
体触媒存在下で製造したものでも良い。また、一般に工
業的に行われている水酸化ナトリウム等のアルカリ触媒
存在下でまず分布の広いものを合成し、これを蒸留等に
よって精製することにより製造したものであっても良
い。
【0011】(a)成分は、その配合量が特に限定され
るものではないが、液体洗浄剤としての好ましい配合量
は、0.5質量%以上である。配合量が0.5質量%未
満であると、液体洗浄剤の主基材として不足気味であ
り、目的によっては十分な洗浄力が得られない場合があ
る。
【0012】本発明には(b)成分として、マグネシウ
ム、カルシウム、アルミニウム、マンガン、コバルト、
ニッケル、銅、銀、亜鉛、スズから選ばれる少なくとも
一種の多価金属イオンが含有される。多価金属イオンの
配合方法は限定されないが、それぞれの塩化物、硫酸化
物、水酸化物、リン酸塩、炭酸塩、硝酸塩、有機物の塩
等が挙げられる。すなわち塩化マグネシウム、塩化カル
シウム、塩化アルミニウム、塩化マンガン、塩化コバル
ト、塩化ニッケル、塩化銅、塩化銀、塩化亜鉛、塩化ス
ズ、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸アルミニ
ウム、硫酸マンガン、硫酸コバルト、硫酸銅、硫酸亜
鉛、水酸化銅、リン酸銅、硝酸銅、塩化亜鉛、水酸化亜
鉛、リン酸亜鉛、炭酸亜鉛、硝酸亜鉛、トルエンスルホ
ン酸塩、キシレンスルホン酸塩、クメンスルホン酸塩、
アルキルベンゼンスルホン酸塩等を挙げることができ
る。また、これらの化合物は無水物、水和物に関係なく
配合できる。更には、他の方法でマグネシウム、カルシ
ウム、アルミニウム、マンガン、コバルトニッケル、
銅、銀、亜鉛、スズ化合物を配合した後に組成物中でイ
オンができていても構わない。
【0013】(b)成分は、その配合量が特に限定され
るものではないが、0.0001質量%以上配合されて
いることが望ましく、より好ましくは0.001質量%
以上である。0.0001質量%に満たない場合は、目
的とする洗浄性能の向上効果が得られない場合がある。
また1質量%を越える量を配合した場合、系に過剰のイ
オンが存在することにより沈殿が生じる等の現象がお
き、液体洗浄剤としては致命的な保存安定性の欠陥が生
じる場合がある。
【0014】本発明には(c)成分として、カルボン酸
型キレート剤が含有される。カルボン酸型キレート剤は
(b)成分である多価金属イオンを系中で安定化する機
能を有する、すなわち、中性から弱酸性のpH領域に酸
解離平衡を有するものであれば特に限定はされない。
【0015】具体的に好ましいカルボン酸型キレート剤
を例示すると、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン
酸、酒石酸、グルコン酸等のヒドロキシカルボン酸や、
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸等の多価カル
ボン酸や、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ酢酸、ヒ
ドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ジエチレント
リアミン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸等のア
ミノカルボン酸、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、ポ
リアクリル酸/ポリマレイン酸の共重合体等の高分子型
カルボン酸等が挙げられる。この中で、ヒドロキシカル
ボン酸や多価カルボン酸は特に好適である。
【0016】(c)成分は、その配合量が特に限定され
るものではないが、本発明においては(b)成分と
(c)成分の質量比(b)/(c)が0.1〜2の範囲
となるように配合する必要がある。(b)/(c)はカ
ルボン酸型キレート剤に対する金属イオンの比率である
が、この値が0.1未満であると金属イオンがすべてキ
レートされてしまうため、実質的に添加した効果が発現
せず、結果的に洗浄力の向上効果が得られない。また、
この値が2を超えて大きい場合は、金属イオンの遊離量
が多くなりすぎるため、水に不溶性の塩または錯体を形
成し、保存安定性が悪化する等の不利が生じる。
【0017】本発明の液体洗浄剤組成物には、本願の効
果を損なわない範囲で、その目的や用途に応じて、種々
の任意成分を配合することが可能である。配合可能な任
意成分としては、通常の分布を有するアルキルエトキシ
サルフェート、αオレフィンスルホン酸、アルキルベン
ゼンスルホン酸、αスルホ脂肪酸、脂肪酸石鹸、リン酸
エステル系界面活性剤やアシルアラニネート、アシルタ
ウレート等のアミノ酸系界面活性剤等のアニオン性界面
活性剤や、アルカノールアミド、アルカノールグルカミ
ド、アルキルポリグルコシド、アルキルグリセリルエー
テル、ショ糖脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性
剤、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキル酢酸ベ
タイン、アルカノールアミドプロピル酢酸ベタイン、ア
ルキルイミダゾリン、アルキルアラニン等の双性または
両性界面活性剤、アルキルトリメチルアンモニウム塩、
アルキルピリジニウム塩等のカチオン性界面活性剤に代
表される上記以外の界面活性剤が挙げられる。
【0018】また、安息香酸塩等の芳香族カルボン酸
や、パラトルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、ク
メンスルホン酸等に代表される芳香族スルホン酸等のハ
イドロトロープ剤、エタノール、種々の香料変性エタノ
ール、イソプロパノール、ブチルカルビトール等の水溶
性溶剤、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム等の無機ビ
ルダー、粘度調整剤、着色剤、酸化防止剤、防腐剤、殺
菌剤、除菌剤、消炎剤、薬効成分、香料、天然抽出物の
ような通常用いられる成分も好適に配合可能である。
【0019】好ましく配合可能な香料の具体的な例とし
ては、以下のものが挙げられる。脂肪族炭化水素、テル
ペン炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族
アルコール、テルペンアルコール、芳香族アルコール等
のアルコール類、脂肪族エーテル、芳香族エーテル等の
エーテル類、脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイ
ド等のオキサイド類、脂肪族アルデヒド、テルペン系ア
ルデヒド、水素化芳香族アルデヒド、チオアルデヒド、
芳香族アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケトン、テ
ルペンケトン、水素化芳香族ケトン、脂肪族環状ケト
ン、非ベンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケトン等のケト
ン類、アセタール類、ケタール類、フェノール類、フェ
ノールエーテル類、脂肪酸、テルペン系カルボン酸、水
素化芳香族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸類、酸
アマイド類、脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、テルペ
ン系ラクトン、水素化芳香族ラクトン、芳香族ラクトン
等のラクトン類、脂肪族エステル、フラン系カルボン酸
エステル、脂肪族環状カルボン酸エステル、シクロヘキ
シルカルボン酸族エステル、テルペン系カルボン酸エス
テル、芳香族カルボン酸エステル等のエステル類、ニト
ロムスク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン
類、ピロール、インドール等の含窒素化合物等の合成香
料及び植物からの天然香料等は好適である。
【0020】香料成分は、これらの中の1種または2種
以上を組み合せて、本発明の液体洗浄剤組成物中に0〜
1質量%、好ましくは0.1〜0.5質量%配合するこ
とが可能である。
【0021】
【実施例】次に、実施例によって本発明を更に詳細に説
明する。なお、それに先立って、実施例及び比較例で使
用したアルキルエトキシサルフェートのオキシエチレン
鎖長の分布と、採用した試験方法の概要を示す。
【0022】(1)アルキルエトキシサルフェートの調
製とオキシエチレン鎖の分布 〈エチレンオキシド付加モル分布の狭いアルキルエトキ
シサルフェート:サンプルS−1〉本発明の実施例で使
用した分布の狭いアルキルエトキシサルフェートの調製
は、以下の方法で実施した。4Lのオートクレーブ中に
ラウリルアルコール400g及びAl/Mg/Mnで構
成される複合金属酸化物ルイス酸焼結固体触媒0.4g
を仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し、攪拌しなが
ら昇温した。次いで、温度180℃、圧力を0.3mP
aに維持しながらエチレンオキサイド54gを導入し、
反応物を得た。次に、このようにして得たアルコールエ
トキシレート274gを攪拌装置付の500mLフラス
コにとり、窒素置換後、液体無水硫酸(サルファン)8
1gを反応温度を40℃に保ちながらゆっくりと滴下し
た。滴下終了後1時間攪拌を続け、目的とするアルキル
エトキシサルフェートを得た。得られたアルキルエトキ
シサルフェートの性状及びオキシエチレン鎖長の分布は
表−1に示した通りであった。なお、サンプルS−2の
調製も同様の方法により行った。
【0023】〈エチレンオキシド付加モル分布の広いア
ルキルエトキシサルフェート:サンプルS−3〉比較例
で使用した通常の分布の広いアルキルエトキシサルフェ
ートの調製は、以下の方法で実施した。4Lのオートク
レーブ中にラウリルアルコール400g及び水酸化カリ
ウム触媒0.8gを仕込み、オートクレーブ内を窒素置
換し、攪拌しながら昇温した。ついで、温度180℃、
圧力を0.3mPaに維持しながらエチレンオキサイド
54gを導入し、反応物を得た。次に、このようにして
得たアルコールエトキシレート274gを攪拌装置付の
500mLフラスコにとり、窒素置換後、液体無水硫酸
(サルファン)81gを反応温度を40℃に保ちながら
ゆっくりと滴下した。滴下終了後1時間攪拌を続け、目
的とするアルキルエトキシサルフェートを得た。得られ
たアルキルエトキシサルフェートの性状及びオキシエチ
レン鎖長の分布は表−1に示した通りであった。なお、
サンプルS−4の調製も同様の方法により行った。
【0024】
【表1】
【0025】(2)洗浄力の評価 日本薬局方に規定された大豆油と牛脂各10gを60m
Lのクロロホルムに溶解した後、オイルレッド0.1g
を加えてよく混合し、汚垢溶液を調製する。この溶液に
ガラスプレートを浸して汚染し、25℃の温度で30分
以上風乾してクロロホルムを除去し、汚垢片を作成する
(汚垢量20〜23mg/枚)。この汚垢片6枚を25
℃、700mlの0.15wt%の洗浄剤液中で250
rpmの回転速度で3分間かきまぜて洗浄した後、風乾
して重量を測定し、洗浄後の油除去率を下記の式により
算出して洗浄力とした。 洗浄力(%)=(1−(W2−W0)/(W1−W
0))×100 W0:ガラスプレートの重量 W1:汚染後のガラスプレートの重量 W2:洗浄風乾後のガラスプレートの重量
【0026】(3)保存安定性の評価 洗浄剤組成物100mLをガラス瓶に充填し、−5℃の
恒温槽中に1カ月間放置したときの外観を観察し、以下
の基準により評価した。 〇:析出物の発生や変色等の外観の異常は認められな
い。 △:わずかな濁度の上昇等変化の兆候が認められる。 ×:析出物の発生等明確な外観変化が認められる。
【0027】〈実施例1〜3、比較例1〜5〉下記表−
2に示す組成物を調製し、上記の試験方法により性能の
評価を実施した。その結果を同表中に示す。なお、表中
の配合量は重量%であり、組成物のpHは6.7であ
る。表−2から明らかなように、本発明の液体洗浄剤組
成物(実施例1〜3)は、いずれも優れた性能を示すの
に対し、本発明外の組成物(比較例1〜5)は、いずれ
も性能が劣っていた。
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】このようにして得られた本発明の液体洗
浄剤組成物は、洗浄力に優れ、保存安定性が良好である
ため、台所等の硬表面用や皮膚毛髪用として極めて好適
に使用可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/20 C11D 3/20 Fターム(参考) 4C083 AB272 AB332 AB362 AC102 AC302 AC562 AC781 AC782 AC792 BB45 BB60 CC02 CC23 CC31 CC38 DD23 EE01 EE07 4H003 AB31 AC15 BA12 DA02 DA05 DA17 EA12 EA14 EA19 EB04 EB08 EB22 ED02 FA16

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)〜(c)成分を含有し、かつ
    (b)成分と(c)成分の質量比(b)/(c)が0.
    1〜2の範囲であることを特徴とする液体洗浄剤組成
    物。 (a)一般式(I)で表されるアルキルエトキシサルフ
    ェートまたはその塩 RO−(CHCHO)n−SOM・・・(I) R1:炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級ア
    ルキル基またはアルケニル基 nRO−(CHCHO)n−SOM・・・(I) 1:エチレンオキシド基の平均付加モル数を示し、1〜
    6の範囲 M:水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アル
    カノールアミンまたはアンモニウム (ただし、化合物(a)は複数のエチレンオキシド付加
    体を含み、エチレンオキシド付加モル数が0のものが占
    める質量%が全付加体の中で最大値を示すことはなく、
    最大値を示すエチレンオキシド付加体が15〜35質量
    %の範囲であり、この前後の付加モル数のエチレンオキ
    シド付加体との合計量が55〜75質量%の範囲であ
    る。) (b)マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、マン
    ガン、コバルト、ニッケル、銅、銀、亜鉛、スズから選
    ばれる少なくとも一種の多価金属イオン (c)カルボン酸型キレート剤
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