JP2001172536A - インクセット、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクジェット記録装置及びブリード緩和方法 - Google Patents

インクセット、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクジェット記録装置及びブリード緩和方法

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JP2001172536A
JP2001172536A JP2000306642A JP2000306642A JP2001172536A JP 2001172536 A JP2001172536 A JP 2001172536A JP 2000306642 A JP2000306642 A JP 2000306642A JP 2000306642 A JP2000306642 A JP 2000306642A JP 2001172536 A JP2001172536 A JP 2001172536A
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隆司 葛城
Teruo Ozaki
照夫 尾▲崎▼
Kinu Shirota
衣 城田
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英彦 神田
Masahiko Kubota
雅彦 久保田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被記録材、特に普通紙の記録において、カラ
ー画像におけるブリーディングを軽減し、かつ鮮明で印
字物の印字品位の向上も図れる4色以上のインクからな
るインクセット等を提供することにある。 【解決手段】 少なくとも3色のインクを用いて、カラ
ー画像を被記録材に記録するためのインクジェット記録
方法に使用するインクセットにおいて、該インクは全色
にわたって色材、液媒体を含有し且つ該インクが異なる
色どうし被記録材上で接触した際、該インクの色材が全
ての組合わせにおいてそれぞれ化学反応により凝集する
ことを特徴とするインクジェット記録用インクセット、
インクジェット記録におけるブリードの軽減方法、これ
らを用いたインクジェット記録方法及びインクジェット
記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクセット、イ
ンクジェット記録方法、記録ユニット、インクジェット
記録装置、及びマルチカラー画像の異色画像隣接領域に
おけるブリード緩和方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、高電圧印加
による静電吸引方式、圧電素子を用いてインクに機械的
振動または変位を与える方式、インクを加熱して発泡さ
せその圧力を利用する方式(所謂バブルジェット方式)
等の種々のインク吐出方式により、インクの小滴を発生
させ、これを飛翔させて紙等の被記録材に付着させて記
録を行うものであり、騒音の発生が少なく、高速印字、
多色印字が行える記録方式である。
【0003】しかしながら、上記した従来のインクジェ
ット記録方式では、コピー用紙やボンド紙等の被記録媒
体等にカラー画像を得ようとした場合には、複数の色の
インクが先に記録したインクが定着する以前に次々と重
ねられるため、異色の画像の境界部分では色が滲んだ
り、インクが不均一に混じり合って(以下、ブリードと
いう)しばしば満足すべき画像が得られなかった。
【0004】このような問題を解決する手段として、特
開昭55−65269号公報には、インク中に界面活性
剤等の浸透性を高める化合物を添加したインクを用いる
こと、さらに特開平6−57192号公報には、ブラッ
クインク中に少なくとも1種のアニオン染料を有し、イ
エローインク中に、少なくとも1種のカチオン染料と多
価沈澱剤とを含むブリーディングを防止し得るインクジ
ェット記録用のインクセットが記載されている。
【0005】しかしながら、特開昭55−65269号
公報に開示のインク中に、界面活性剤等の浸透性を高め
る化合物を添加した場合には、インクの被記録材への浸
透性が向上し、ブリーディングについてはある程度抑制
されるものの、インクが着色剤と共に、被記録材の奥深
くまで浸透してしまうため、画像濃度が低下したりする
等の不都合があった。また、被記録材表面に対する濡れ
性が向上するために、被記録材表面上でインクが広がり
易く、解像度の低下をきたしたり、滲みが発生して印字
品位が低下することがあった。また、前記特開平6−5
7192号公報に記載されているような、ブラックイン
クの色材には少なくとも1つのアニオン染料を含み、イ
エローインクには少なくとも1つのカチオン染料と多価
沈澱剤を含むインクジェットインクセットの場合には、
ブラックインクとイエローインクの間のブリーディング
はかなり抑えられるものの、シアンインクとマゼンタイ
ンクの間、シアンインクとブラックインクの間及びマゼ
ンタインクとブラックインクの間のブリードが解決され
ない場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記し
たような従来の問題を解決し、被記録材、特に被記録媒
体の記録において、カラー画像におけるブリーディング
を軽減し、かつ鮮明で印字物の印字品位の向上も図れる
3色以上のインクからなるインクセット、これを用いた
インクジェット記録方法、記録ユニット及びインクジェ
ット記録装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、少なくとも2色のインクを用いて形成された、異な
る色の画像が隣接している領域を有するマルチカラー画
像を形成する際におけるこの隣接領域におけるブリード
を緩和する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下の本発
明によって達成される。
【0008】即ち、上記の目的を達成することのできる
本発明の一実施態様にかかるインクセットは、少なくと
も3色のインクを用いてカラー画像を被記録媒体に記録
するためのインクセットであって、(1)溶媒中に、第
1のアニオン染料と1価のアルコール化合物とを含み、
該第1のアニオン染料が多価金属塩の存在下で凝集する
ものである第1インクと、(2)溶媒中に、第2のアニ
オン染料と多価金属塩とを含み、該第2のアニオン染料
が該多価金属塩の存在下でも凝集しないものである第2
インクと、(3)溶媒中に、顔料と分散剤、もしくはカ
チオン染料を含んでいる第3インクと、により前記少な
くとも3色のインクが構成されていることを特徴とする
ものである。
【0009】また上記の目的を達成することの出来る本
発明の一実施態様にかかるインクジェット記録方法は、
3色のインクの各々をインクジェット法で吐出する工程
を有するマルチカラー画像を形成する方法であって、該
3色のインクが、上記インクセットを構成する第1〜第
3インクの各々に対応していることを特徴とするもので
ある。
【0010】また上記の目的を達成することのできる本
発明の一実施態様にかかる記録ユニットは、上記に記載
のインクセットを構成する各インクをそれぞれ個々に収
容するインク収容部と、各々のインク収容部に収容され
ているインクを吐出する為のインクジェットヘッドと、
を具備していることを特徴とするものである。
【0011】また、上記の目的を達成することのできる
本発明の一実施態様にかかるインクジェット記録装置
は、上記のインクセットを構成する各インクをそれぞれ
個々に収容するインク収容部と、各々のインク収容部に
収容されているインクを吐出する為のインクジェットヘ
ッドとを具備していることを特徴とするものである。
【0012】また、上記の目的を達成することのできる
本発明の一実施態様にかかるブリード緩和方法は、少な
くとも3色のインクのうちの少なくとも2色のインクを
用いて形成された、異なる色の画像が隣接している領域
を有するマルチカラー画像の、該領域におけるブリード
を緩和する方法であって、該3色のインクが、上記のイ
ンクセットを構成する第1〜第3インクの各々に対応し
ていることを特徴とするものである。
【0013】また上記の目的を達成することのできる本
発明の他の実施態様にかかるインクセットは、4色以上
のインクを用いてカラー画像を被記録材に記録するため
に用いるインクセットであって、(1)表面にカチオン
性の親水基が直接もしくは他の原子団を介して結合して
いる自己分散型カーボンブラックを溶媒中に含んでいる
第1インクと、(2)溶媒中に、第1のアニオン染料と
1価のアルコール化合物とを含み、該第1のアニオン染
料が多価金属塩の存在下で凝集するものである第2イン
クと、(3)溶媒中に、第2のアニオン染料と多価金属
塩とを含み、該第2のアニオン染料が該多価金属塩の存
在下でも凝集しないものである第3インクと、(4)溶
媒中に、顔料と分散剤、もしくはカチオン染料を含んで
いる第4インクと、を具備し、前記第1インクが黒イン
クであり、前記第2〜第4インクが他の3色を構成して
いることを特徴とするものである。
【0014】また、上記の目的を達成することのできる
本発明の他の実施態様にかかるインクセットは、4色以
上のインクを用いてカラー画像を被記録材に記録するた
めに使用するインクセットであって、(1)表面にカチ
オン性の親水基が直接もしくは他の原子団を介して結合
している自己分散型カーボンブラックを溶媒中に含んで
いる第1インクと、(2)溶媒中に、第1のアニオン染
料を含み、該第1のアニオン染料が多価金属塩の存在下
で凝集するものである第2インクと、(3)溶媒中に、
第2のアニオン染料と多価金属塩とを含み、該第2のア
ニオン染料が該多価金属塩の存在下でも凝集しないもの
である第3インクと、(4)溶媒中に1価のアルコール
化合物と、カチオン染料とを含んでいる第4インクと、
を具備し、前記第1インクが黒インクであり、前記第2
〜第4インクが他の3色を構成していることを特徴とす
るものである。
【0015】また、上記の目的を達成することのできる
本発明の他の実施態様にかかるインクジェット記録方法
は、4色のインクの各々をインクジェット法で吐出する
工程を有するマルチカラー画像を形成する方法であっ
て、該4色のインクが、上記の少なくとも4色からなる
インクセットを構成する第1〜第4インクの各々に対応
していることを特徴とするものである。
【0016】また、上記の目的を達成することのできる
本発明の他の実施態様にかかる記録ユニットは、上記の
少なくとも4色からなるインクセットを構成する各イン
ク、各インクをそれぞれ個々に収容するインク収容部
と、各々のインク収容部に収容されているインクを吐出
する為のインクジェットヘッドとを具備していることを
特徴とするものである。
【0017】また、上記の目的を達成することのできる
本発明の他の実施態様にかかるインクジェット記録装置
は、上記の少なくとも4色からなるインクセットを構成
する各インクをそれぞれ個々に収容するインク収容部
と、各々のインク収容部に収容されているインクを吐出
する為のインクジェットヘッドとを具備していることを
特徴とするものである。
【0018】また、上記の目的を達成することのできる
本発明の他の実施態様にかかるブリード緩和方法は、少
なくとも4色のインクのうちの少なくとも2色のインク
を用いて形成された、異なる色の画像が隣接している領
域を有しているマルチカラー画像の、該領域におけるブ
リードを緩和する方法であって、該4色のインクが、上
記の黒インクを含む4色のインクを有するインクセット
を構成する第1〜4インクの各々に対応しているインク
であることを特徴とするものである。
【0019】本発明によれば、ブリード滲みがほとんど
なく、かつ鮮明で印字物の印字品位も良好なカラー画像
を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に実施の態様を挙げて本発明を
さらに詳細に説明する。
【0021】(第1の実施態様)本発明の第1の実施態
様にかかるインクセットは、少なくとも4色のインクを
備えているものであり、具体的には例えば、A)4色以
上のインクを用いてカラー画像を被記録材に記録するた
めに用いるインクセットであって、(1)表面にカチオ
ン性の親水基が直接もしくは他の原子団を介して結合し
ている自己分散型カーボンブラックを溶媒中に含んでい
る第1インクと、(2)溶媒中に、第1のアニオン染料
と1価のアルコール化合物とを含み、該第1のアニオン
染料が多価金属塩の存在下で凝集するものである第2イ
ンクと、(3)溶媒中に、第2のアニオン染料と多価金
属塩とを含み、該第2のアニオン染料が該多価金属塩の
存在下でも凝集しないものである第3インクと、(4)
溶媒中に、顔料と分散剤、もしくはカチオン染料を含ん
でいる第4インクと、を具備するインクセット、及び
B)4色以上のインクを用いてカラー画像を被記録材に
記録するために用いるインクセットであって、(1)表
面にカチオン性の親水基が直接もしくは他の原子団を介
して結合している自己分散型カーボンブラックを溶媒中
に含んでいる第1インクと、(2)溶媒中に、第1のア
ニオン染料を含み、該第1のアニオン染料が多価金属塩
の存在下で凝集するものである第2インクと、(3)溶
媒中に、第2のアニオン染料と多価金属塩とを含み、該
第2のアニオン染料が該多価金属塩の存在下でも凝集し
ないものである第3インクと、(4)溶媒中に1価のア
ルコール化合物と、カチオン染料とを含んでいる第4イ
ンクと、を具備するインクセット、の2つの態様を挙げ
ることができる。
【0022】なお、後述の(第2の実施態様)で説明す
るように上記の第1の態様のインクセットから必要に応
じて第4インクを除いた形でインクセットを構成しても
よい。
【0023】本発明者らは上記したようなインクセット
を使用することによって、非常に効果的に全色間のブリ
ードが軽減されることを知見して本発明に至った。
【0024】上記態様A)のインクセットについて見る
と、第1インクに含有される色材であるカチオン性基の
親水基が直接もしくは他の原子団を介して結合している
自己分散型カーボンブラックは、第2のインク及び第3
のインクに含有されるアニオン染料及び第4のインクに
含有されるアニオン性分散剤と逆極性であるので、互い
に接触するとイオン的に凝集する。
【0025】また、第2インクと第3インクとが互いに
接触すると、第3インク中の多価金属塩の作用によって
第2インク中のアニオン染料が凝集する。
【0026】また、第3インクと第4インクとが互いに
接触すると、多価金属塩の作用によって、第4インク中
の顔料の分散破壊が生じ、顔料が凝集する。
【0027】更に、第2インクと第4インクとが互いに
接触すると、第2インク中の1価アルコールの脱水作用
によって、第4インク中の顔料の分散破壊が生じ、凝集
を生じる。このように、態様A)のインクセットを用い
ることで、全色間でのブリードの軽減を図ることが可能
となる。
【0028】また、上記態様B)のインクセットについ
て見ると、第1のインクに含有されるカチオン性自己分
散型カーボンブラックは、第2インク及び第3インク中
のアニオン性染料と逆極性であるので、互いに接触する
とイオン的に凝集する。第1インクと第4インクとが互
いに接触すると、第4インク中の1価アルコールの脱水
作用によって自己分散型カーボンブラックの分散状態が
破壊され、凝集を生じる。即ち、自己分散型カーボンブ
ラックは、水性媒体中で所謂親水コロイドを形成してい
ると考えられる。このようなインク中に脱水剤としての
一価アルコールが混合されると、自己分散型カーボンブ
ラックの分散性を支えている周囲の水分子が除去される
結果,分散性を失い、凝集するものである。
【0029】次に、第2インクと第3インクとが互いに
接触すると、第3インク中の多価金属イオンによって第
2インク中のアニオン染料が凝集を生じる。また、第2
インクと第3インク、及び第3インクと第4インクとが
互いに接触すると、アニオンーカチオン間のイオン反応
によって色材の凝集が生じる。このように、上記態様
B)のインクセットを用いることでも、全色間でのブリ
ードの軽減を図ることができる。
【0030】このように本発明にかかるインクセット
は、異なる種類のインクが接触した際、該インクの色材
が全ての組合わせにおいてそれぞれ化学反応により凝集
するので、異なる種類のインクが不均一に混じり合うこ
となく、被記録媒体に記録した際にブリードの発生が抑
制できる。さらに、本発明のインクセットを使用するこ
とによりブリードが軽減されるだけでなく、被記録媒体
に記録した際に、被記録媒体に浸透しきる前に化学反応
により凝集するので画像濃度が高く、印字品位が良好な
カラー画像が得られる。また、インク液滴が被記録媒体
上で着弾した後、インク液滴が広がりにくいので、解像
度の低下を起こさず、被記録媒体上でも階調が良好なカ
ラー画像が得られる。
【0031】以下、本発明にかかる第1の実施態様のイ
ンクセットの態様A)及びB)における各インクについ
て説明する。
【0032】(第1インク)第1インクに含有されるカ
ーボンブラックの表面における少なくとも一種のカチオ
ン性の親水性基としては、下記一般式から選択されるも
のであることが好ましい。
【0033】
【化2】 (但し、式中のRは炭素原子数1〜12のアルキル基、
置換基を有してもよいフェニル基または置換基を有して
もよいナフチル基を表す。) また、他の原子団としては、例えば、炭素原子数1〜1
2のアルキル基、置換基を有してもよいフェニル基また
は置換記を有してもよいナフチル基が挙げられる。上記
した親水性基が他の原子団を介してカーボンブラックの
表面に結合する場合の具体例としては、例えば、−CH
2NH3 +、−C24+(CH33、−C 310NH3 +
−PhNH3 +等が挙げられるが、勿論、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0034】上記のカーボンブラックは、1種に限定さ
れるものではなく、2種以上を混合して使用して色調を
調整してよい。また、インク中におけるカーボンブラッ
クの添加量としては、インク全質量に対して、好ましく
は0.1〜15質量%、より好ましくは1〜10質量%
の範囲とする。さらに、本発明においては、自己分散型
カーボンブラックに加えてカチオン染料を使用してイン
クの色調を調整してもよい。
【0035】(第2インク)以下に、第2インクに含有
される多価金属塩と接触すると凝集する第1のアニオン
染料について述べる。
【0036】(多価金属塩との接触によって凝集するア
ニオン染料)多価金属塩と接触すると凝集するアニオン
染料としては、例えば、以下に挙げる構造式を有するも
のやプロジェットファストシアン2(Zeneca
社)、プロジェットファストマゼンタ2(Zeneca
社)、プロジェットファストイエロー2(Zeneca
社)等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0037】例示化合物1
【0038】
【化3】 例示化合物2
【0039】
【化4】 例示化合物3
【0040】
【化5】 例示化合物4
【0041】
【化6】 例示化合物5
【0042】
【化7】 例示化合物6
【0043】
【化8】 例示化合物7
【0044】
【化9】 例示化合物8
【0045】
【化10】 例示化合物9
【0046】
【化11】 例示化合物10
【0047】
【化12】 例示化合物11
【0048】
【化13】 例示化合物12
【0049】
【化14】 例示化合物13
【0050】
【化15】 例示化合物14
【0051】
【化16】 例示化合物15
【0052】
【化17】 例示化合物16
【0053】
【化18】 例示化合物17
【0054】
【化19】 例示化合物18
【0055】
【化20】 例示化合物19
【0056】
【化21】 例示化合物20
【0057】
【化22】 例示化合物21
【0058】
【化23】 例示化合物22
【0059】
【化24】 例示化合物23
【0060】
【化25】 例示化合物24
【0061】
【化26】 例示化合物25
【0062】
【化27】 例示化合物26
【0063】
【化28】 例示化合物27
【0064】
【化29】 (第3インクの染料:多価金属塩との接触によっても凝
集しないアニオン性染料)次に、第3のインクに含有さ
れる第2のアニオン染料について述べる。このアニオン
染料としては、既存のものでも、新規に合成したもので
も、適度な色調と濃度を有し、多価金属塩と化学反応に
より凝集しないものであれば使用することができる。
【0065】アニオン染料として例えば、C.I.ダイ
レクトブルー−1,−2,−6,−8,−22,−3
4,−70,−71,−76,−78,−86,−14
2,−199,−200,−201,−202,−20
3,−207,−218,−236,−287、C.
I.ダイレクトレッド−1,−2,−4,−8,−9,
−11,−13,−15,−20,−28,−31,−
33,−37,−39,−51,−59,−62,−6
3,−73,−75,−80,−81,−83,−8
7,−90,−94,−95,−99,−101,−1
10,−189,−225,−227、 C.I.ダイ
レクトイエロー−1,−2,−4,−8,−11,−1
2,−26,−27,−28,−33,−34,−4
1,−44,−48,−86,−87,−88,−13
2,−135,−142,−144、C.I.アシッド
ブルー−1,−7,−9,−15,−22,−23,−
27,−29,−40,−43,−55,−59,−6
2,−78,−80,−81,−90,−102,−1
04,−111,−185,−254、C.I.アシッ
ドレッド−1,−4,−8,−13,−14,−15,
−18,−21,−26,−35,−37,−52,−
249,−257,−289、C.I.アシッドイエロ
ー−1,−3,−4,−7.−11,−12,−13,
−14,−19,−23,−25,−34,−38,−
41,−42,−44,−53,−55,−61,−7
1,−76,−79、C.I.リアクアティブブルー−
1,−2,−3,−4,−5,−7,−8,−9,−1
3,−14,−15,−17,−18,−19,−2
0,−21,−25,−26,−27,−28,−2
9,−31,−32,−33,−34,−37,−3
8,−39,−40,−41,−43,−44,−4
6、C.I.リアクティブレッド−1,−2,−3,−
4,−5,−6,−7,−8,−11,−12,−1
3,−15,−16,−17,19,−20,−21,
−22,−23,−24,−28,−29,−31,−
32,−33,−34,−35,−36,−37,−3
8,−39,−40,−41,−42,−43,−4
5,−46,−49,−50,−58,−59,−6
3,−64,−180、C.I.リアクティブイエロー
−1,−2,−3,−4,−6,−7,−11,−1
2,−13,−14,−15,−16,−17,−1
8,−22,−23,−24,−25,−26,−2
7,−37,−42、等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない、上記アニオン染料は、1種に限定
されるものではなく、2種以上を混合して使用して色調
を調整してもよい。また、インク中におけるアニオンの
添加量としては、インク全量に対して、好ましくは0.
1〜15質量%、より好ましくは1〜10質量%の範囲
とする。 (第3インクの多価金属塩)次に、第3のインクに含有
される多価金属塩について述べる。多価金属塩として例
えば、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、硝酸アルミ
ニウム、塩化マグネシウム。塩化カルシウム、酢酸マグ
ネシウム、酢酸カルシウム、酢酸鉄(II)、酢酸銅
(II)等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。上記多価金属塩は、1種に限定されるものでは
なく、2種以上を混合して使用して色調を調整してもよ
い。また、インク中における多価金属塩の添加量として
は、インク全質量に対して、好ましくは0.1〜15質
量%、より好ましくは1〜10質量%の範囲とする。
【0066】(第4インクの組成) (態様A) (顔料)先に述べた態様A)にかかるインクセットの、
第4インクが含有している顔料について述べる。顔料と
しては、既存のものでも、新規に合成したものでも、適
度な色調と濃度を有するものであれば使用することがで
きる。
【0067】具体的には、C.I.ピグメントイエロー
−1,−2,−3,−12,−13,−14,−16,
−17,−73,−74,−75,−83,−93,−
95,−97,−98,−114,−128,−12
9,−151,−154,−195、C.I.ピグメン
トレッド−5,−7,−12,−48,(Ca),−4
8(Mn),−57(Ca),57:1,57(S
r),112,122,123、168,184,20
2、C.I.ピグメントブルー−1,−2,−3,−1
5:3,−15:34,−16,−22,−60、C.
I.ヴァットブルー−4,−6等が挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。
【0068】上記顔料は、1種に限定されるものではな
く、2種以上を混合使用して色調を調整してもよい。ま
た、インク中における顔料の添加量は、インク全質量に
対して、好ましくは0.1〜20質量%、より好ましく
は1〜15質量%の範囲とする。
【0069】(第4のインク中の顔料分散剤)第4イン
クに含有される分散剤について述べる。顔料をインク中
で安定に分散させるために分散剤が使用される。該分散
剤としては、例えばアニオン性分散剤やカチオン性分散
剤が挙げられる。アニオン性の分散剤としては、具体的
には、例えば高分子分散剤や界面活性剤系分散剤等が挙
げられる。
【0070】高分子分散剤の具体例としては、ポリアク
リル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物塩、スチレン
−メタクリル酸共重合物塩、スチレン−アクリル酸−ア
クリル酸エステル共重合物塩、スチレン−マレイン酸共
重合物塩、アクリル酸エステル−マレイン酸共重合物
塩、スチレン−メタクリルスルホン酸共重合物塩、ビニ
ルナフタレン−マレイン酸共重合物塩、β−ナフタレン
スルホン酸ホルマリン縮合物塩、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール等
が挙げられる。一般的重量平均分子量は1000〜30
000の範囲であり、酸価は100〜430の範囲が好
ましい。界面活性剤系分散剤としてはラウリルベンゼン
スルホン酸塩、ラウリルスルホン酸塩、ラウリルベンゼ
ンカルボン酸塩、ラウリルナフタレンスルホン酸塩、脂
肪族アミン塩、ポリエチレンオキサイド縮合物等が挙げ
られる。これらの分散剤の使用量は、顔料の質量:分散
剤の質量=10:5〜10:0.5の範囲であることが
好ましい。
【0071】カチオン性の分散剤として、例えばビニル
モノマーの重合によって得られるものであって、得られ
る重合体の少なくとも一部を構成するカチオン性モノマ
ーとしては、例えば第3級アミンモノマーの塩及びこれ
らの4級化された化合物が挙げられる。そのような化合
物としては例えばN,N-ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート〔CH2=C(CH3)-COO-C2H4N(CH3)2〕、N,N-ジメチルア
ミノエチルアクリレート〔CH2=CH-COO-C2H4N(CH3)2〕、
N,N-ジメチルアミノプロピルメタクリレート〔CH2=C(CH
3)-COO-C3H6N(CH3)2〕、N,N-ジメチルアミノプロピルア
クリレート〔CH 2=CH-COO-C3H6N(CH3)2〕、N,N-ジメチル
アクリルアミド〔CH2=CH-CON(CH3)2〕、N,N-ジメチルメ
タクリルアミド〔CH2=C(CH3)-CON(CH3)2〕、N,N-ジメチ
ルアミノエチルアクリルアミド〔CH2=CH-CONHC2H4N(C
H3)2〕、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリルアミド
〔CH2=C(CH3)-CONHC2H4N(CH3)2〕、N,N-ジメチルアミノ
プロピルアクリルアミド〔CH2=CH-CONH-C3H6N(C
H3)2〕、N,N-ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド
〔CH2=C(CH3)-CONH-C3H6N(CH3)2〕等が挙げられる。
【0072】また、第3級アミンの場合において、塩を
形成する為の化合物としては、塩酸、硫酸、酢酸等が挙
げられ、4級化に用いられる化合物としては、塩化メチ
ル、ジメチル硫酸、ベンジルクロライド、エピクロロヒ
ドリン等が挙げられる。この中で塩化メチル、ジメチル
硫酸等が本発明で使用する分散剤を調製する上で好まし
い。以上の様な第3級アミンの塩、或いは第4級アンモ
ニウム化合物は水中ではカチオンとして振る舞い、中和
された条件では酸性が安定溶解領域である。これらモノ
マーの共重合体中での含有率は20〜60質量%の範囲
が好ましい。
【0073】上記カチオン性高分子分散剤の構成に用い
られるその他のモノマーとしては、例えば、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、長鎖のエチレンオキシド鎖
を側鎖に有するアクリル酸エステル等のヒドロキシ基を
有するアクリル酸エステル、スチレン系モノマー等の疎
水性モノマー類、及びpH7近傍の水に溶解可能な水溶
性モノマーとして、アクリルアミド類、ビニルエーテル
類、ビニルピロリドン類、ビニルピリジン類、ビニルオ
キサゾリン類が挙げられる。疎水性モノマーとしては、
スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン、ビニル
ナフタレン誘導体、(メタ)アクリル酸のアルキルエス
テル、アクリロニトリル等の疎水性モノマーが用いられ
る。共重合によって得られる高分子分散剤中において水
溶性モノマーは、共重合体を水溶液中で安定に存在させ
る為に15〜35質量%の範囲で用い、且つ疎水性モノ
マーは、共重合体の顔料に対する分散効果を高める為に
20〜40質量%の範囲で用いることが好ましい。
【0074】(態様B)先に挙げた態様B)にかかるイ
ンクセットの、第4のインクが含有しているカチオン性
染料について述べる。カチオン染料としては、既存のも
のでも、新規に合成したものでも、適度な色調と濃度を
有するものであれば使用することができる。
【0075】カチオン染料として例えば、C.I.ベー
シックイエロー1,2,11,13,14,19,2
1,25,32,33,36,51、C.I.ベーシッ
クオレンジ2,15,21,22、C.I.ベシックレ
ッド1,2,9,12,13,37,38,39,9
2、C.I.ベーシックバイオレット1,3,7,1
0,14、C.I.ベーシックブルー1,3,5,7,
9,19,24,25,26,28,29,45,5
4,65、C.I.ベーシックグリーン1,4、C.
I.ベーシックブラウン1,12、C.I.ベーシック
ブラック2,8、等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0076】上記カチオン染料は、1種に限定されるも
のではなく、2種以上を混合使用して色調を調整しても
よい。また、インク中におけるカチオン染料の添加量と
しては、インク全質量に対して、好ましくは0.1〜1
5質量%、より好ましくは1〜10質量%の範囲とす
る。
【0077】(態様A)の第2インクまたは態様B)の
第4インクの一価のアルコール化合物)先に挙げた態様
A)にかかるインクセットの、第2インク、及び態様
B)にかかるインクセットの第4インクが含有するアル
コール化合物は、態様A)においては第4のインク中の
顔料の分散性を支える分散剤を顔料表面から排除する機
能を有するもの、又、態様B)においては第1インクと
混合されたときに、第1インク中の自己分散型カーボン
ブラックの分散性を支える、自己分散型カーボンブラッ
ク周囲の水分子を排除する脱水剤として機能するもので
ある。このアルコール化合物としては一価のアルコール
化合物(アルコール性水酸基を1つ有する化合物)が用
いられる。このようなアルコール化合物は上記の作用を
有し、かつインクの成分としての特性を有するものであ
れば特に限定されるものではなく、例えば、水溶性の高
いメチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアル
コール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチル
アルコール、イソブチルアルコール等が挙げられる。ま
た、インク中における一価のアルコール化合物の添加量
としては、インク全質量に対して、好ましくは1〜15
質量%、より好ましくは2〜10質量%の範囲とする。
【0078】(第1インク〜第4インクの溶媒)第1〜
第4インクの溶媒について説明する。溶媒としては、水
と水溶性有機溶剤とを併用することが好ましい。
【0079】本発明に使用する水は、種々のイオンを含
有する一般の水ではなく、脱イオン水を使用することが
望ましい。また、水の含有量としては、水性顔料インク
全量に対して、好ましくは35〜96質量%の範囲であ
る。
【0080】水溶性有機溶剤は、インクの粘度を使用上
好ましい適当な粘度に調整するためと、インクの乾燥速
度を遅らせたり、色材の溶解性を高め記録ヘッドのノズ
ルの目詰まりを防止するために使用される。具体的に
は、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n
−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−
ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、ter
t−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、n−ペ
ンタノール等の炭素数1〜5のアルキルアルコール類;
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミ
ド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトンまた
はケトアルコール類;テトラヒロフラン、ジオキサン等
のエーテル類;ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のオキシエチレ
ンまたはオキシプロピレン共重合体;エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、
トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、ヘキシレングリコール等のアルキレン基が2〜6
個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;グリセリ
ン;トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン;
エチレングリコールモノメチル(またはエチル)エーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチル(またはエチル)
エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(または
エチル)エーテル等の低級アルキルエーテル類;トリエ
チレングリコールジメチル(またはエチル)エーテル、
テトラエチレングリコールジメチル(またはエチル)エ
ーテル等の多価アルコールの低級ジアルキルエーテル
類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン等のアルカノールアミン類;スルホラ
ン、N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられ
る。上記のごとき水溶性有機溶剤は、単独でもあるいは
混合物としても使用することができる。尚、これらの溶
媒のうち一価のアルコール化合物は本発明の効果を損な
うことのない範囲で使用することが好ましいことは言う
までもない。
【0081】また、本発明にかかる第一乃至第四のイン
クのpH値を一定にしてインク中における染料の溶解性
及びカーボンブラックの分散性を安定化させるために、
インク中にpH調整剤を含有させてもよい。pH調整剤
として具体的には、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム及び水酸化アンモニウム等の
水酸化物、硫酸、塩酸、酢酸等の酸類、硫酸リチウム、
硫酸ナトリウム、硫酸カリウム及び硫酸アンモニウム等
の硫酸塩、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナト
リウムカリウム、炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモ
ニウム等の炭酸塩、リン酸リチウム、リン酸一ナトリウ
ム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸
一カリウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリウム、リ
ン酸一アンモニウム、リン酸二アンモニウム、リン酸三
アンモニウム等のリン酸塩、酢酸リチウム、酢酸ナトリ
ウム、酢酸カリウム及び酢酸アンモニウム等の酢酸塩等
が挙げられる。
【0082】これらの塩は、単独でインク中に添加させ
て使用してもよいが、これらのうちの2種類以上の塩を
併用するのがさらに好ましい。また、これらの塩の総添
加量は、好ましくは0.1〜10質量%、さらに好まし
くは1〜8質量%である。このような範囲とすること
で、インクのpHを一定に保つことができ、またインク
中に含まれている水性染料の溶解安定性を維持すること
ができる。またこれらの塩の結晶が析出してノズルの目
詰まり等を引き起こすこともない。
【0083】さらに、本発明において用いるインクに
は、上記の成分の他に必要に応じて、従来公知の一般的
な各種添加剤、例えば、粘度調整剤、防かび剤、防腐
剤、酸化防止剤、消泡剤、界面活性剤、尿素等のノズル
乾燥防止剤を適宜併用することができる。
【0084】また、本発明において用いるインクの物性
として好適な範囲は、25℃付近でpHが好ましくは2
〜12、より好ましくは3〜10、表面張力が好ましく
は10〜60mN/m(dyn/cm)、より好ましくは
15〜50mN/m(dyn/cm)、粘度が好ましくは
1〜30mPa・s(cps)、より好ましくは1〜10
mPa・s(cps)の範囲である。
【0085】第1の実施態様におけるインクセットは、
上記の第1〜第4インクを少なくとも用い、必要に応じ
て1色以上のインクを更に追加して構成することができ
る。この追加されるインクは、上記の第1〜第4のイン
クの特性を有するものであっても良いし、公知のインク
の特性を有するものであっても良い。
【0086】(第2の実施態様)上述の第1の実施態様
では4色以上のインクを用いた場合を述べたが、第1の
インクを除いた残りの第2〜第4インクを用いてインク
セットを構成することができる。
【0087】例えば、前記態様B)の第1インクを除
き、第2〜第4インクから少なくとも3色のインクを構
成することで、少なくとも3色のインクからなるインク
セットを構成することもできる。この場合、第2インク
〜第4インクの3色のインクを重ねて被記録媒体上に吐
出することにより、各色インク間でのブリードが軽減さ
れた画像を記録することが可能である。
【0088】また、前記態様A)の第1インクを除き、
第2〜第4インクからなる少なくとも3色のインクを構
成することで、少なくとも3色のインクからなるインク
セットを構成することもできる。このインクセットを用
いることでも各色間でブリードの軽減されたマルチカラ
ー画像を形成できる。
【0089】後者のインク即ち、このインクセットは、
第1インクとして多価金属イオンを含む液体との接触に
よって凝集するアニオン染料と1価のアルコール化合物
を含み、第2インクとして多価金属イオンを含む液体と
の接触によっても凝集しないアニオン性染料を含み、第
3インクとして顔料とそれを液体に分散させる分散剤を
含んでいるものである。
【0090】このインクセットにおける第1インク及び
第2インクは、前記した第1の実施態様にかかるインク
セットの態様A)を構成する第2インク及び第3インク
と同様に組成することができる。
【0091】そして本態様にかかる第3インクに用い得
る顔料もまた、第1の実施態様にかかるインクセットの
うち、態様A)として説明したインクセットにおける第
4インクに用い得る顔料と同様のものを用いることがで
きる。
【0092】そしてこの顔料を液体に分散させる為の分
散剤としては、先に第1の実施態様で挙げたアニオン性
の分散剤やカチオン性の分散剤が使用できる。
【0093】本発明の記録方法は、3つ以上のインクを
使用し、インクジェット方式により画像を形成するもの
であるが、本発明の記録方法に適用されるインクジェッ
ト方式としては、従来公知の方式をいずれも使用するこ
とができる。即ち、インクに熱エネルギーを加えてイン
クの発泡により液滴を吐出させるインクジェット記録方
法、及びインクにピエゾ素子の機械的振動を利用して液
滴を吐出させるインクジェット記録方法があり、それら
のインクジェット記録方法に本発明のインクセットは好
適である。
【0094】次に、上記した本発明のインクセットを用
いて記録を行うのに好適な本発明のインクジェット記録
装置の一例を以下に説明する。
【0095】まず、熱エネルギーを利用したインクジェ
ット記録装置の主要部であるヘッド構成の一例を図1及
び図2に示す。図1は、インク流路に沿ったヘッド13
の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断面図で
ある。ヘッド13はガラス、セラミック、シリコン、ポ
リサルホンまたはプラスチック板等からなりインクを通
す流路(ノズル)14と発熱素子基板15とを有する。
発熱素子基板15は酸化シリコン、窒化シリコン、炭化
シリコン等で形成される保護層16−1、白金等の金属
または白金の酸化物等の金属の酸化物で形成される最表
面保護層16−2、アルミニウム、金、アルミニウム−
銅合金等で形成される電極17−1及び17−2、ハフ
ニウムボライド、窒化タンタル、タンタルアルミニウム
等の高融点材料から形成される発熱抵抗体層18、酸化
シリコン、酸化アルミニウム等で形成される蓄熱層1
9、シリコン、アルミニウム、窒化アルミニウム等の放
熱性のよい材料で形成される基板20よりなっている。
【0096】図12(a)及び(b)は本発明にかかる
インクジェット記録装置のヘッド部における発熱抵抗体
を有する電気熱変換体が基板上に形成された基体のイン
ク流路に沿った部分断面図である。すなわち、図12
(a)及び(b)における電極配線を構成する電極層20
05の2つの対向する端部間に位置する発熱抵抗体層2004
の電極層で覆われていない部分が発熱抵抗体を形成す
る。
【0097】上記ヘッド13の電極17−1及び17−
2にパルス状の電気信号が印加されると、発熱素子基板
15のnで示される領域(ヒーター)が急速に発熱し、
この表面に接しているインク21に気泡が発生し、その
圧力でメニスカス23が突出し、インク21がヘッドの
ノズル14を通して吐出し、吐出オリフィス22よりイ
ンク小滴24となり、被記録材25に向かって飛翔す
る。図3には、図1に示したヘッドを多数並べたマルチ
ヘッドの一例の外観図を示す。このマルチヘッドは、マ
ルチノズル26を有するボリサルホン27と、図1に説
明したものと同じような発熱ヘッド28を接着して作ら
れている。
【0098】図12(a)において、2001はシリコン基
板、2002は熱酸化膜からなる蓄熱層を示すものであり、
2003は、蓄熱を兼ねるSiO膜、SiN膜等からなる層
間膜、2004は発熱抵抗体層、2005はAl、Al−Si、
Al−Cu等の金属材料からなる配線としての電極層、
2006はSiO膜、SiN膜等からなる絶縁層としても機
能する保護層を示す。2007は、発熱抵抗体の発熱に伴う
化学的、物理的衝撃から保護膜2006を守るための上部保
護層である。また、2008は発熱抵抗体層2004の発熱抵抗
体で発生した熱がインクに作用する熱作用部である。
【0099】図4に、このヘッドを組み込んだインクジ
ェット記録装置の一例を示す。図4において、61はワ
イピング部材としてのブレードであり、その一端はブレ
ード保持部材によって保持固定されており、カンチレバ
ーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッド65による
記録領域に隣接した位置に配置され、また、本例の場
合、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持
される。
【0100】62は記録ヘッド65の突出口面のキャッ
プであり、ブレード61に隣接するホームポジションに
配置され、記録ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移
動して、インク吐出口面と当接し、キャッピングを行う
構成を備える。さらに、63はブレード61に隣接して
設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、
記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持され
る。上記ブレード61、キャップ62及びインク吸収体
63によって吐出回復部64が構成され、ブレード61
及びインク吸収体63によって吐出口面に水分、塵埃等
の除去が行われる。
【0101】65は、吐出エネルギー発生手段を有し、
吐出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを
吐出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65
を搭載して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッ
ジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に
係合し、キャリッジ66の一部はモーター68によって
駆動されるベルト69と接続(不図示)している。これ
によりキャリッジ66はガイド軸67に沿って移動が可
能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接
した領域の移動が可能となる。
【0102】51は被記録材を挿入するための給紙部、
52は不図示のモーターにより駆動される紙送りローラ
ーである。これらの構成により記録ヘッド65の吐出口
面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録の進行に
つれて排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙される。
以上の構成において記録ヘッド65が記録終了してホー
ムポジションへ戻る際、吐出回復部64のキャップ62
は記録ヘッド65の移動経路から退避しているが、ブレ
ード61は移動経路中に突出している。その結果、記録
ヘッド65の吐出口がワイピングされる。
【0103】なお、キャップ62が記録ヘッド65の吐
出口面に当接してキャッピングを行う場合、キャップ6
2は記録ヘッドの移動経路中に突出するように移動す
る。記録ヘッド65がホームポジションから記録開始位
置へ移動する場合、キャップ62及びブレード61は上
記したワイピングのときの位置と同一の位置にある。こ
の結果、この移動においても記録ヘッド65の吐出口面
はワイピングされる。
【0104】前記の記録ヘッド65のホームポジション
への移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりではなく、
記録ヘッド65が記録のために記録領域を移動する間に
所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移
動し、この移動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0105】図5は、ヘッドのインク供給部材、例え
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジ45の一例を示す図である。ここで40
は供給用インクを収容したインク収容部、例えば、イン
ク袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられて
いる。この栓42に針(図示せず)を挿入することによ
り、インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならし
める。44は廃インクを受容するインク吸収体である。
【0106】インク収容部としては、インクとの接液面
がポリオレフィン、特にポリエチレンで形成されている
ものが好ましい。
【0107】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、前記の如きヘッドとインクカートリッジが
別体となったものに限らず、図6に示す如きそれらが一
体となったものも好適に用いられる。
【0108】図6において、70は記録ユニットであ
り、この中にはインクを収容したインク収容部、例え
ば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収
体中のインクが複数オリフィスを有するヘッド部71か
らインク滴として吐出される構成になっている。インク
吸収体の材料としてポリウレタンを用いることが本発明
にとって好ましい。
【0109】また、インク吸収体を用いず、インク収容
部が内部にバネ等を仕込んだインク袋であるような構造
でもよい。
【0110】72はカートリッジ内部を大気に連通させ
るための大気連通口である。この記録ユニット70は図
4に示す記録ヘッド65に換えて用いられるものであっ
て、キャリッジ66に対して着脱自在になっている。
【0111】その他の実施例としては、複数のノズルを
有するノズル形成基板と、ノズルに対向して配置される
圧電材料と導電材料からなる圧力発生素子と、この圧力
発生素子の周囲を満たすインクを備え、印加電圧により
圧力発生素子を変位させ、インクの小液滴をノズルから
吐出させるオンデマンドインクジェット記録ヘッドを挙
げることができる。その記録装置の主要部である記録ヘ
ッドの構成の一例を図7に示す。
【0112】ヘッドは、インク室(不図示)に連通した
インク流路80と、所望の体積のインク滴を吐出するた
めのオリフィスプレート81と、インクに直接圧力を作
用させる振動板82と、この振動板82に接合され、電
気信号により変位する圧電素子83と、オリフィスプレ
ート81、振動板82等を指示固定するための基板84
とから構成されている。
【0113】図7において、インク流路80は、感光性
樹脂等で形成され、オリフィスプレート81は、ステン
レス、ニッケル等の金属を電鋳やプレス加工による穴あ
け等により吐出口85が形成され、振動板82はステン
レス、ニッケル、チタン等の金属フィルム及び高弾性樹
脂フィルム等で形成され、圧電素子83は、チタン酸バ
リウム、PZT等の誘電体材料で形成される。
【0114】以上のような構成の記録ヘッドは、圧電素
子83にパルス状の電圧を与え、歪み応力を発生させ、
そのエネルギーが圧電素子83に接合された振動板を変
形させ、インク流路80内のインクを垂直に加圧しイン
ク滴(不図示)をオリフィスプレート81の吐出口85
より吐出して記録を行うように動作する。
【0115】このような記録ヘッドは、図4に示したも
のと同様なインクジェット記録装置に組み込んで使用さ
れる。インクジェット記録装置の細部の動作は、前述と
同様に行うもので差し支えない。
【0116】本発明の画像形成方法によってカラー画像
を形成する場合には、例えば、図3に示した4個の記録
ヘッドをキャリッジ43上に並べた記録装置を使用す
る。図8はその一例である。91,92,93,94
は、それぞれ第一インク、第二インク、第三インク及び
第四インクのインクを吐出するための記録ヘッドであ
る。該ヘッドは前記した記録装置に配置され、記録信号
において、各色のインクを吐出する。
【0117】図8で4個の記録ヘッドを使用した例を示
したが、これに限定されるものではなく、図9に示した
ように1つの記録ヘッドで第一インク、第二インク、第
三インク及び第四インクを液流路を分けて行う場合も好
ましい。
【0118】本発明で好適に使用されるインクジェット
記録ヘッドの配置の具体的な構成例としては、図10お
よび11に示したような2種が挙げられる。
【0119】図10,11において、Y,M,C及びB
kはそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラック
の各色のインクを吐出するための記録ヘッドである。各
記録ヘッドは、図7で示したと同様にキャリッジ上に並
べられる(構成例によって異なる)。各記録ヘッドは前
記したような記録装置に配置され、記録信号に応じて、
各色のインクを吐出する。なお、各記録ヘッドは矢印
(1)の方向にキャリッジによって移動し、被記録材は
矢印(2)方向に給紙ローラー等によって移動する。
【0120】まず、図10の第1の構成例では、Bk,
Y,M,C用の記録ヘッドが並列にキャリッジ上に配置
されている。図11の第2の構成例は、ブラックインク
用の記録ヘッドと、この記録ヘッドとは並列で、且つ互
いに直列に配置されたY,M,C用の記録ヘッドとから
なる。
【0121】また、図10においてキャリッジを固定
し、被記録材を矢印(2)方向に給紙ローラー等によっ
て移動させるようにして、所謂ラインプリンタに適用し
てもよい。
【0122】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、下記実施例により限定されるものではない。なお、
文中「部」及び「%」とあるのは、特に断りのない限り
質量基準である。 カーボンブラック1:表面積が230m2 /gでDBP
吸油量が70ml/100gのカーボンブラック10g
と3−アミノ−N−エチルピリジニウムブロマイド3.
06gを水72gによく混合した後、これに硝酸1.6
2gを滴下して70℃で攪拌した。数分後、水5gに
1.07gの亜硝酸ナトリウムを溶かした溶液を加え、
さらに1時間攪拌した。得られたスラリーを東洋濾紙N
o.2(アドバンティス社製)で濾過し、顔料粒子を充
分に水洗し、110℃のオーブンで乾燥させ、さらに、
この顔料に水を足して顔料濃度10質量%の顔料水溶液
を作製した。以上の方法により、下記式で表した親水性
基が、表面に直接結合したカチオン性のカーボンブラッ
クの顔料分散液1を得た。
【0123】
【化30】 実施例1〜6及び比較例1〜3 ブラックインク及びイエロー、マゼンタ、シアンのカラ
ーインクを組合わせて実施例1〜6及び比較例1〜4の
インクセットを作製した。
【0124】各々のインクは、下記に挙げる成分を用い
た。作製方法としては、まず、下記の成分を溶解した
後、さらに、実施例1〜6及び比較例1〜3のインクセ
ットのブラックインク、実施例4のマゼンタインク、実
施例5のイエローインクについてポアサイズが3μmの
ミクロフィルター(富士写真フィルム(株)製)を用い
て加圧濾過し、その他のインクについてはポアサイズが
0.2μmのミクロフィルター(富士写真フィルム
(株)製)を用いて加圧濾過し、それぞれのインクを調
製した。 実施例1のインクセット(第一の実施態様B): ブラックインク(本発明のインクセットの第一のインク) ・上記カーボンブラック1 4部 ・グリセリン 8部 ・トリメチロールプロパン 5部 ・ヘキシレングリコール 4部 ・水 79部 イエローインク(本発明のインクセットの第二のインク) ・プロジェット・ファスト・イエロー2(Zeneca社)2.5部 ・グリセリン 5部 ・ジエチレングリコール 5部 ・2−プロパノール 5部 ・尿素 5部 ・水酸化リチウム 0.2部 ・水 77.3部 マゼンタインク(本発明のインクセットの第四のインク) ・C.I.ベーシック・レッド92 2部 ・グリセリン 8部 ・ジエチレングリコール 5部 ・2−プロパノール 4部 ・水 81部 シアンインク(本発明のインクセットの第三のインク) ・C.I.ダイレクト・ブルー 199 2部 ・グリセリン 8部 ・ジエチレングリコール 5部 ・2−プロパノール 4部 ・硝酸マグネシウム(6水和物) 7部 ・水 74部 実施例2のインクセット(第一の実施態様B): ブラックインク(本発明のインクセットの第一のインク) ・上記カーボンブラック1 4部 ・グリセリン 5部 ・ジエチレングリコール 5部 ・2−ピロリドン 5部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.3部 ・水 80.7部 イエローインク(本発明のインクセットの第四のインク) ・C.I.ベーシックイエロー92 2.5部 ・ジエチレングリコール 10部 ・エチレングリコール 5部 ・エタノール 4部 ・水 78.5部 マゼンタインク(本発明のインクセットの第三のインク) ・C.I.アシッド・レッド289 2部 ・グリセリン 5部 ・チオジグリコール 5部 ・トリメチロールプロパン 5部 ・エタノール 4部 ・硝酸マグネシウム(6水和物) 2部 ・水 77部 シアンインク(本発明のインクセットの第二のインク) ・プロジェット・ファスト・シアン2(Zeneca社) 3部 ・グリセリン 8部 ・ジエチレングリコール 5部 ・エタノール 4部 ・水酸化ナトリウム 0.2部 ・水 79.8部 実施例3のインクセット(第一の実施態様B): ブラックインク(本発明のインクセットの第一のインク) ・上記カーボンブラック1 3部 ・トリメチロールプロパン 5部 ・ジエチレングリコール 10部 ・2−ピロリドン 5部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.2部 ・水 76.8部 イエローインク(本発明のインクセットの第三のインク) ・C.I.アシッド・レッド23 2部 ・ジエチレングリコール 10部 ・エチレングリコール 5部 ・トリメチロールプロパン 3部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.3部 ・硝酸カルシウム(4水和物) 5部 ・水 74.7部 マゼンタインク(本発明のインクセットの第四のインク) ・C.I.ベーシック・レッド92 2部 ・グリセリン 8部 ・ジエチレングリコール 5部 ・エタノール 5部 ・水 80部 シアンインク(本発明のインクセットの第二のインク) ・プロジェット・ファスト・シアン2(Zeneca社) 3部 ・グリセリン 10部 ・ジエチレングリコール 5部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.3部 ・水酸化ナトリウム 0.2部 ・水 81.5部 実施例4のインクセット(第一の実施態様A): ブラックインク(本発明のインクセットの第一のインク) ・上記カーボンブラック1 3部 ・トリメチロールプロパン 5部 ・ジエチレングリコール 10部 ・グリセリン 5部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.2部 ・水 76.8部 イエローインク(本発明のインクセットの第三のインク) ・C.I.アシッド・レッド23 2部 ・ジエチレングリコール 10部 ・エチレングリコール 5部 ・トリメチロールプロパン 3部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.3部 ・硝酸カルシウム(4水和物) 5部 ・水 74.7部 マゼンタインク(本発明のインクセットの第四のインク) (顔料分散液の調整) スチレン−アクリル酸共重合体 5.5部 (酸価200、平均分子量7000) モノエタノールアミン 1.0部 イオン交換水 67.5部 ジエチレングリコール 5.0部 上記成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加温し、
樹脂分を完全に溶解させた。
【0125】この溶液にC.I.Pigment Re
d 122を20部、イソプロピルアルコールを1.0
部加え、30分間プレミキシングを行った後、下記の条
件で分散処理を行った。
【0126】 分散機 :サンドグラインダー 粉砕メディア :ガラスビーズ 1mm径 粉砕メディア充填率 :50%(体積) 粉砕時間 :3時間 さらに遠心分離処理(12000rpm、20分間)を
行い、粗大粒子を除去して分散液とした。
【0127】 (インクの調整) ・上記顔料分散液 20部 ・グリセリン 15部 ・ジエチレングリコール 10部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.3部 ・水 54.7部 シアンインク(本発明のインクセットの第二のインク) ・プロジェット・ファスト・シアン2(Zeneca社) 3部 ・グリセリン 10部 ・ジエチレングリコール 5部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.3部 ・水酸化ナトリウム 0.2部 ・水 81.5部 実施例5のインクセット(第一の実施態様A): ブラックインク(本発明のインクセットの第一のインク) ・上記カーボンブラック1 4部 ・グリセリン 5部 ・チオジグリコール 5部 ・2−ピロリドン 5部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.3部 ・水 80.7部 イエローインク(本発明のインクセットの第四のインク) (顔料分散液の調整) スチレン−アクリル酸共重合体 5.5部 (酸価200、平均分子量7000) モノエタノールアミン 1.0部 イオン交換水 67.5部 ジエチレングリコール 5.0部 上記成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加温し、
樹脂分を完全に溶解させた。
【0128】この溶液にC.I.Pigment Ye
llow 93を20部、イソプロピルアルコールを
1.0部加え、30分間プレミキシングを行った後、下
記の条件で分散処理を行った。
【0129】 分散機 :サンドグラインダー 粉砕メディア :ガラスビーズ 1mm径 粉砕メディア充填率 :50%(体積) 粉砕時間 :3時間 さらに遠心分離処理(12000rpm、20分間)を
行い、粗大粒子を除去して分散液とした。
【0130】 (インクの調整) ・上記顔料分散液 20部 ・グリセリン 15部 ・ジエチレングリコール 10部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.3部 ・水 54.7部 マゼンタインク(本発明のインクセットの第三のインク) ・C.I.アシッド・レッド 289 2部 ・グリセリン 5部 ・チオジグリコール 5部 ・トリメチロールプロパン 5部 ・エタノール 4部 ・硝酸マグネシウム(6水和物) 2部 ・水 77部 シアンインク(本発明インクセットの第二のインク) ・プロジェット・ファスト・シアン2(Zeneca社) 3部 ・グリセリン 8部 ・ジエチレングリコール 5部 ・エタノール 4部 ・水酸化ナトリウム 0.2部 ・水 79.8部 実施例6のインクセット(第一の実施態様A): ブラックインク(本発明のインクセットの第一のインク) ・上記カーボンブラック1 3部 ・トリメチロールプロパン 5部 ・ジエチレングリコール 10部 ・2−ピロリドン 5部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.2部 ・水 76.8部 イエローインク(本発明インクセットの第三のインク) ・C.I.アシッド・レッド 23 2部 ・ジエチレングリコール 10部 ・エチレングリコール 5部 ・トリメチロールプロパン 3部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.3部 ・硝酸カルシウム(4水和物) 5部 ・水 74.7部 マゼンタインク(本発明インクセットの第二のインク) ・プロジェット・ファスト・マゼンタ2(Zeneca社)2.5部 ・グリセリン 5部 ・ジエチレングリコール 10部 ・2−プロパノール 5部 ・尿素 5部 ・水酸化ナトリウム 0.1部 ・硫酸ナトリウム 0.1部 ・水 72.3部 シアンインク(本発明のインクセットの第四のインク) (顔料分散液の調整) スチレン−アクリル酸共重合体 5.5部 (酸価200、平均分子量7000) モノエタノールアミン 1.0部 イオン交換水 67.5部 ジエチレングリコール 5.0部 上記成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加温し、
樹脂分を完全に溶解させた。
【0131】この溶液にC.I.Pigment Bl
ue 15:3を20部、イソプロピルアルコールを
1.0部加え、30分間プレミキシングを行った後、下
記の条件で分散処理を行った。
【0132】 分散機 :サンドグラインダー 粉砕メディア :ガラスビーズ 1mm径 粉砕メディア充填率 :50%(体積) 粉砕時間 :3時間 さらに遠心分離処理(12000rpm、20分間)を
行い、粗大粒子を除去して分散液とした。
【0133】 (インクの調整) ・上記顔料分散液 20部 ・グリセリン 15部 ・ジエチレングリコール 10部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.3部 ・水 54.7部 比較例1のインクセット: ブラックインク ・上記カーボンブラック1 4部 ・グリセリン 8部 ・トリメチロールプロパン 5部 ・1,5−ペンタンジオール 5部 ・水 78部 イエローインク ・プロジェット・ファスト・イエロー2 2.5部 ・グリセリン 5部 ・ジエチレングリコール 5部 ・2−プロパノール 5部 ・尿素 5部 ・水酸化リチウム 0.2部 ・水 77.3部 マゼンタインク ・C.I.アシッド・レッド289 2部 ・グリセリン 8部 ・ジエチレングリコール 5部 ・2−プロパノール 4部 ・水 81部 シアンインク ・C.I.ダイレクト・ブルー199 2部 ・グリセリン 8部 ・ジエチレングリコール 5部 ・2−プロパノール 4部 ・硝酸マグネシウム(6水和物) 7部 ・水 74部 比較例2のインクセット: ブラックインク (顔料分散液の作製) スチレン−アクリル酸共重合体 5.0部 (平均分子量7000) モノエタノールアミン 1.0部 イオン交換水 68.0部 ジエチレングリコール 5.0部 成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加温し、樹脂
分を完全に溶解させた。この溶液にカーボンブラック
(MCF88 三菱化成社製)を20部、イソプロピル
アルコールを1.0部加え、30分間プレミキシングを
行った後、下記の条件で分散処理を行った。
【0134】 分散機 :サンドグラインダー 粉砕メディア :ジルコニウムビーズ 1mm径 粉砕メディア充填率 :50%(体積) 粉砕時間 :3時間 さらに遠心分離処理(12000rpm、20分間)を
行い、粗大粒子を除去して分散液とした。
【0135】(インクの作製)インクの作製は上記の分
散液に以下の成分を加えることにより、以下の各成分を
ビーカーで5℃にて3時間攪拌した。この混合物をポア
サイズ3.0μmのメンブランフィルター(富士写真フ
ィルム社製)で加圧濾過して比較例2のインクセットの
ブラックインクを得た。
【0136】 ・上記分散液 15部 ・グリセリン 5部 ・ジエチレングリコール 15部 ・30%スチレン−アクリル酸共重合体水溶液 50部 (平均分子量7000、モノエタノールアミン中和、中和率110%) ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.2部 ・水 14.8部 イエローインク ・C.I.アシッド・イエロー23 2部 ・グリセリン 5部 ・エチレングリコール 10部 ・2−プロパノール 4部 ・硝酸カルシウム(4水和物) 4部 ・水 75部 マゼンタインク ・C.I.アシッド・レッド289 2部 ・グリセリン 8部 ・ジエチレングリコール 5部 ・2−プロパノール 4部 ・硝酸マグネシウム(6水和物) 6部 ・水 75部 シアンインク ・C.I.ダイレクト・ブルー199 2部 ・グリセリン 8部 ・ジエチレングリコール 5部 ・2−プロパノール 4部 ・硝酸マグネシウム(6水和物) 7部 ・水 74部 比較例3のインクセット: ブラックインク 比較例2のブラックインクと同じ イエローインク ・C.I.アシッド・イエロー23 2部 ・グリセリン 5部 ・エチレングリコール 10部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 2部 ・硝酸カルシウム(4水和物) 4部 ・水 77部 マゼンタインク ・C.I.アシッド・レッド289 2部 ・グリセリン 8部 ・ジエチレングリコール 5部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 2部 ・硝酸マグネシウム(6水和物) 6部 ・水 77部 シアンインク ・C.I.ダイレクト・ブルー199 2部 ・グリセリン 8部 ・ジエチレングリコール 5部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 2部 ・硝酸マグネシウム(6水和物) 7部 ・水 76部 評価方法及び評価基準 上記で得られた本発明の実施例1〜6、及び比較例1〜
3のインクセットの各インクを記録信号に応じた熱エネ
ルギーをインクに付与することによりインクを吐出させ
るオンデマンド型マルチ記録ヘッドを有するインクジェ
ット記録装置であるカラーインクジェットプリンター
(BJC−600J:キャノン(株)製)にそれぞれ搭
載し、以下の(1)〜(10)について評価を行った。
(1)〜(6)はブリードの評価、(7)〜(10)は
印字品位の評価である。評価試験の用紙には、キャノン
製コピー用紙(商品名:PB PAPER)と、ゼロッ
クス製コピー用紙(商品名:4024 PAPER)の
被記録媒体2紙を用いた。また、得られた結果を後記の
表1に示す。
【0137】(1)〜(6)ブリードの評価: (1)ブラックインクとイエローインクとの間のブリー
ド 上記の被記録媒体2紙のブラックインクでベタ部を印刷
し、その直後にブラックインクと隣接するようにイエロ
ーインクのベタ部を印刷した。得られたベタ部の境界部
分を目視で観察し、下記基準でブリード評価を行った。
【0138】A:境界部の滲みがない。
【0139】B:境界部の滲みが若干見られる。
【0140】C:境界部の滲みが顕著に見られる。
【0141】(2)ブラックインクとマゼンタインクと
の間のブリード ブラックインクとマゼンタインクとの間のブリード評価
を(1)と同様の評価方法、評価基準で行った。
【0142】(3)ブラックインクとシアンインクとの
間のブリード ブラックインクとシアンインクとの間のブリード評価を
(1)と同様の評価方法、評価基準で行った。
【0143】(4)イエローインクとマゼンタインクと
の間のブリード イエローインクとマゼンタインクとの間のブリード評価
を(1)と同様の評価方法、評価基準で行った。
【0144】(5)イエローインクとシアンインクとの
間のブリード イエローインクとシアンインクとの間のブリード評価を
(1)と同様の評価方法、評価基準で行った。
【0145】(6)マゼンタインクとシアンインクとの
間のブリード マゼンタインクとシアンインクとの間のブリード評価を
(1)と同様の評価方法、評価基準で行った。
【0146】(7)〜(10)印字品位:上記の被記録
媒体2紙に各インクを単独で英数文字を印刷し、得られ
た英数文字部を目視及び顕微鏡で観察し、下記基準で印
字品位の評価を行った。なお、(7)はブラックイン
ク、(8)はイエローインク、(9)はマゼンタイン
ク、(10)はシアンインクの評価である。
【0147】プリンターで英数文字を印字し、1時間以
上放置した後、顕微鏡及び目視で文字のシャープさや文
字より発生するヒゲ状の滲みの度合いを評価した。
【0148】A:文字のエッジ部分がシャープでヒゲ状
の滲みもない B:文字のエッジ部分にヒゲ状の滲みが若干発生 C:文字のエッジ部分にヒゲ状の滲みが多い
【0149】
【表1】 上記表1に示した様に、本発明によれば、各インクセッ
トを構成する各々のインク間でのブリードが防止、若し
くは極めて有効に緩和されること、そして各々のインク
単独による画像の品位も優れていることが分かる。
【0150】また、比較例3のインクセットに関して
は、イエロー、マゼンタ及びシアンインクは、各々、ア
セチレノールEHの添加によって被記録材に対する浸透性
を大幅に向上している。その為、各カラーインク間での
ブリードは、緩和されている。しかし、印字品位に関し
ては、その高い浸透性ゆえに、十分な結果が得られなか
った。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被記録媒体として被記録媒体を用いた場合においても、
ブリード滲みがほとんどなく、かつ鮮明で印字物の印字
品位も良好なカラー画像が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッドの一例を示す
縦断面図である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッドの一例を示す
横断面図である。
【図3】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外
観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す概略斜視
図である。
【図5】インクカートリッジの一例を示す縦断面図であ
る。
【図6】記録ユニットの一例を示す斜視図である。
【図7】力学的エネルギーを利用したインクジェット記
録ヘッドの構成の一例を示す概略断面図である。
【図8】複数の記録ヘッドが配列した記録部を示した斜
視図である。
【図9】本発明に使用する別の記録ヘッドの斜視図であ
る。
【図10】記録ヘッドの第1の構成例を示す図である。
【図11】記録ヘッドの第2の構成例を示す図である。
【図12】記録ヘッドの基体のインク流路に沿った部分
断面図である。
【符号の説明】
13 ヘッド 14 インク溝 15 発熱素子基板 16−1 保護膜 16−2 最表面保護膜 17−1,17−2 電極 18 発熱抵抗体層 19 蓄熱層 20 基板 21 インク 22 吐出オリフィス(微細孔) 23 メニスカス 24 インク小滴 25 被記録材 26 マルチ溝 27 ガラス板 28 発熱ヘッド 40 インク袋 42 栓 43 キャリッジ 44 インク吸収体 45 インクカートリッジ 51 給紙部 52 紙送りローラー 53 排紙ローラー 61 ブレード 62 キャップ 63 インク吸収体 64 吐出回復部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城田 衣 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 神田 英彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 久保田 雅彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3色のインクを用いてカラー
    画像を被記録媒体に記録するためのインクセットであっ
    て、 (1)溶媒中に、第1のアニオン染料と1価のアルコー
    ル化合物とを含み、該第1のアニオン染料が多価金属塩
    の存在下で凝集するものである第1インクと、 (2)溶媒中に、第2のアニオン染料と多価金属塩とを
    含み、該第2のアニオン染料が該多価金属塩の存在下で
    も凝集しないものである第2インクと、 (3)溶媒中に、顔料と分散剤、もしくはカチオン染料
    を含んでいる第3インクと、により前記少なくとも3色
    のインクが構成されていることを特徴とするインクセッ
    ト。
  2. 【請求項2】 4色以上のインクを用いてカラー画像を
    被記録材に記録するために用いるインクセットであっ
    て、 (1)表面にカチオン性の親水基が直接もしくは他の原
    子団を介して結合している自己分散型カーボンブラック
    を溶媒中に含んでいる第1インクと、 (2)溶媒中に、第1のアニオン染料と1価のアルコー
    ル化合物とを含み、該第1のアニオン染料が多価金属塩
    の存在下で凝集するものである第2インクと、 (3)溶媒中に、第2のアニオン染料と多価金属塩とを
    含み、該第2のアニオン染料が該多価金属塩の存在下で
    も凝集しないものである第3インクと、 (4)溶媒中に、顔料と分散剤、もしくはカチオン染料
    を含んでいる第4インクと、を具備し、 前記第1インクが黒インクであり、前記第2〜第4イン
    クが他の3色を構成していることを特徴とするインクセ
    ット。
  3. 【請求項3】 4色以上のインクを用いてカラー画像を
    被記録材に記録するためのインクセットであって、 (1)表面にカチオン性の親水基が直接もしくは他の原
    子団を介して結合している自己分散型カーボンブラック
    を溶媒中に含んでいる第1インクと、 (2)溶媒中に、第1のアニオン染料を含み、該第1の
    アニオン染料が多価金属塩の存在下で凝集するものであ
    る第2インクと、 (3)溶媒中に、第2のアニオン染料と多価金属塩とを
    含み、該第2のアニオン染料が該多価金属塩の存在下で
    も凝集しないものである第3インクと、 (4)溶媒中に1価のアルコール化合物と、カチオン染
    料とを含んでいる第4インクと、を具備し、 前記第1インクが黒インクであり、前記第2〜第4イン
    クが他の3色を構成していることを特徴とするインクセ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記第1インクにおける前記カチオン性
    の親水性基が下記式から選択される少なくとも1種であ
    る請求項2または3に記載のインクセット。 【化1】 (但し、式中のRは炭素原子数1〜12のアルキル基、
    置換基を有してもよいフェニル基または置換基を有して
    もよいナフチル基を表す。)
  5. 【請求項5】 前記他の原子団が炭素数1〜12のアル
    キル基、置換基を有してもよいフェニレン基または置換
    基を有してもよいナフチレン基である請求項2または3
    に記載のインクセット。
  6. 【請求項6】 少なくとも3色のインクの各々をインク
    ジェット法で吐出する工程を有するマルチカラー画像を
    形成する方法であって、該3色のインクが、請求項1に
    記載のインクセットを構成する第1インク、第2インク
    及び第3インクの各々に対応していることを特徴とする
    マルチカラー画像のインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも4色のインクの各々をインク
    ジェット法で吐出する工程を有するマルチカラー画像を
    形成する方法であって、該4色のインクが、請求項2ま
    たは3に記載のインクセットを構成する第1インク、第
    2インク、第3インク及び第4インクの各々に対応して
    いることを特徴とするマルチカラー画像のインクジェッ
    ト記録方法。
  8. 【請求項8】 該インクジェット法が、該インクに熱エ
    ネルギーを印加して該インクを吐出させるものである請
    求項6または7に記載のインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】 該インクジェット法が、該インクに機械
    的エネルギーを印加して該インクを吐出させるものであ
    る請求項6または7に記載のインクジェット記録方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のインクセットの有す
    る各インクをそれぞれ個々に収容するインク収容部と、
    各々のインク収容部に収容されているインクを吐出する
    為のインクジェットヘッドと、を具備していることを特
    徴とする記録ユニット。
  11. 【請求項11】 請求項2または3に記載のインクセッ
    トを構成する各インクをそれぞれ個々に収容するインク
    収容部と、各々のインク収容部に収容されているインク
    を吐出する為のインクジェットヘッドと、を具備してい
    ることを特徴とする記録ユニット。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載のインクセットの有す
    る各インクをそれぞれ個々に収容するインク収容部と、
    各々のインク収容部に収容されているインクを吐出する
    為のインクジェットヘッドと、を具備していることを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項2または3に記載のインクセッ
    トの有する各インクをそれぞれ個々に収容するインク収
    容部と、各々のインク収容部に収容されているインクを
    吐出する為のインクジェットヘッドと、を具備している
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 少なくとも3色のインクのうちの少な
    くとも2色のインクを用いて形成された、異なる色の画
    像が隣接している領域を有するマルチカラー画像の、該
    領域におけるブリードを緩和する方法であって、 該3色のインクが、請求項1に記載のインクセットを構
    成する第1〜第3インクの各々に対応していることを特
    徴とするマルチカラー画像の、異色画像隣接領域のブリ
    ード緩和方法。
  15. 【請求項15】 少なくとも4色のインクのうちの少な
    くとも2色のインクを用いて形成された、異なる色の画
    像が隣接している領域を有しているマルチカラー画像
    の、該領域におけるブリードを緩和する方法であって、 該4色のインクが、請求項2または3に記載のインクセ
    ットを構成する第1〜第4インクの各々に対応している
    ことを特徴とするマルチカラー画像の、異色画像隣接領
    域のブリード緩和方法。
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