JP2001172083A - 酸素含有炭素材の製造方法 - Google Patents
酸素含有炭素材の製造方法Info
- Publication number
- JP2001172083A JP2001172083A JP35417199A JP35417199A JP2001172083A JP 2001172083 A JP2001172083 A JP 2001172083A JP 35417199 A JP35417199 A JP 35417199A JP 35417199 A JP35417199 A JP 35417199A JP 2001172083 A JP2001172083 A JP 2001172083A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxygen
- carbon material
- containing carbon
- resin
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
を、特殊な装置を用いることなく、容易に調製するこ
と。 【解決手段】 酸素含有熱硬化性樹脂に酸成分を添加
し、得られた樹脂を炭化、又は硬化及び炭化することを
特徴とする酸素含有炭素材の製造方法。
Description
池の負極、コンデンサー用電極、電解用電極、活性炭な
ど多様な範囲の用途に用いるのに好適な酸素含有炭素材
の製造方法を提供するものである。
デンサー用電極、電解用電極、活性炭などの炭素材は、
椰子殻、石炭コークス、石炭又は石油ピッチ、フラン樹
脂、フェノール樹脂などを原料とし、炭化処理した炭素
材が使用されている。しかし、これらの炭素材に含まれ
る酸素含有率は大気中などでの酸化反応により酸素含有
率を増加させるなどの方法により制御しているが、容易
には調整しがたい。また、酸素含有量の制御において原
料、製法によっては、発火、爆発など安全衛生面が危惧
される問題がある。
中でも酸素含有炭素材の製造方法に関し、容易に生産可
能であり、酸素含有率を容易に制御でき、安全性に関し
ても問題のない製造方法を提供することである。
を達成するために鋭意研究を行った結果、フェノール樹
脂を始めとする酸素含有熱硬化性樹脂に酸成分を添加し
た樹脂を炭化、又は硬化及び炭化することにより、特殊
な装置を用いずとも容易に酸素含有炭素材の酸素含有量
が向上及び又は制御できることを見出し、本発明を完成
させるに至った。
性樹脂は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、その他酸素
含有モノマーにより合成されるプリポリマー又はポリマ
ーであり、これらを単独あるい2種以上使用してもよ
い。あるいは1種又は2種以上の非酸素含有樹脂,例え
ばアミン樹脂を併用して炭化、又は硬化及び炭化を行う
ことにより酸素含有炭素材を得ることも可能である。天
然,人造黒鉛などを併用することも可能であり、また,
非酸素含有炭素材、例えばMCMB(マイクロカーボン
メソビーズ)などを併用して用いることも可能である。
酸素含有熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂が、残炭率が
大きく、酸素含有率も大きく、且つ安価であるので、好
ましいものである。
酸、硫酸、硝酸などの無機酸、シュウ酸、酢酸等の有機
酸などであり、特に限定されるものではない。また、本
発明における酸素含有熱硬化性樹脂に対する酸成分の添
加量は、特に限定されないが、酸素含有熱硬化性樹脂1
00重量部に対し、通常は0.1〜100重量部であ
り、好ましくは0.5〜50重量部であり、より好まし
くは1〜20重量部である。添加量が0.1重量部未満
では酸の添加による効果、即ち炭素材の酸素含有量を多
くする効果が小さく、100重量部を越えても炭素材の
酸素含有量は多くならず、原材料に対する炭素材の収量
が少なくなる。
成分を添加して得られた樹脂を、硬化する条件は、通
常、大気中にて、100℃から300℃程度の温度であ
り、好ましくは、150〜200℃である。100℃未
満では硬化が遅い、あるいは硬化が不十分となりやす
い。300℃を越えると樹脂の酸化あるいは分解が起こ
りやすくなる。例えば、酸素含有熱硬化性樹脂がフェノ
ール樹脂の場合は、通常の熱硬化、あるいは熱硬化性樹
脂によって硬化できる。熱硬化性樹脂による硬化の場合
は、エポキシ樹脂、ポリイソシアネートなどが用いられ
る。また、ヘキサメチレンテトラミンなどの酸素を含有
しない硬化剤を用いることもできる。また、炭化する条
件は、通常500℃から1600℃であり、好ましくは
900℃〜1200℃である。炭化処理時の雰囲気は大
気中、一酸化炭素、窒素又はヘリウムなどの不活性雰囲
気下など特に限定されるものではない。ここで炭化温度
が500℃未満では得られる炭化物は樹脂構造が炭化物
構造になりきっておらす、また1600℃を越えると酸
素量は殆ど検出されない。例えば、酸素含有熱硬化性樹
脂として、フェノール樹脂を用いる場合は、酸成分を添
加し硬化した当該樹脂を大気中又は窒素雰囲気下にて室
温から昇温速度50〜200℃/時にて、500〜12
00℃に達するまで加熱した後、この温度にて5〜15
時間保持し、その後室温まで5〜10時間かけて冷却す
る、あるいは放冷することにより酸素含有炭素材を得る
ことができる。
触媒の種類、添加量、炭化条件、あるいは酸素含有熱硬
化性樹脂の硬化条件の相違によって任意の酸素含有率と
することができる。例えば、酸素含有炭素材中の酸素含
有率を0、1〜3%程度に制御する場合は、レゾール型
フェノール樹脂100gに酸成分として36%塩酸溶液
を0.1〜1.0g添加して、大気中にて、150〜2
00℃、1〜5時間の条件により硬化反応を行った後
に、大気中又は窒素雰囲気下、100℃/時にて昇温
し、600〜1200℃、5〜15時間の条件により炭
化反応を行うことにより得られる。同様に酸素含有炭素
材中の酸素含有率を3〜6%程度の制御する場合は、レ
ゾール型フェノール樹脂100gに酸成分として36%
塩酸溶液を1.0〜5.0g添加し、また、酸素含有炭
素材中の酸素含有率を6%以上に制御する場合は、レゾ
ール型フェノール樹脂に酸成分として36%塩酸溶液を
5〜20g添加して、上記と同様の条件にて硬化及び炭
化することにより目的とする酸素含有炭素材の酸素含有
量の制御が可能となる。
有率を調整するために、酸素含有熱硬化性樹脂、又はそ
の硬化物あるいは炭化物に、酸成分を配合することが好
ましい。この配合は、粉砕混合、ロール,ニーダー,二
軸押出機などによる物理的混合、あるいは溶液混合等の
ような化学的混合などがあるが、これらに限定されるも
のではない。
炭素材の製造方法であり、通常方法のように酸化雰囲気
下で行うことによる発火にたいする危険性が回避され、
安全性が非常に高い製造方法である。
し、本発明は実施例に限定されるものではない。また、
実施例、比較例で示される「部」及び「%」は全て「重
量部」及び「重量%」とする。
0部に対して36%塩酸溶液5部を溶解混合した後に2
00℃、3時間硬化させた後、大気中にて昇温速度10
0℃/時にて昇温し、1000℃に到達した後、10時
間炭化を行い酸素含有炭素材を得た。得られた酸素含有
炭素材について収率及び酸素含有率を測定した。酸素含
有率は元素分析にて炭素、水素、酸素及び窒素含有量の
評価を行った。
0部に対して36%塩酸溶液10部を溶解混合した以外
は実施例1と同様の方法により酸素含有炭素材を得た。
0部に対して36%硫酸溶液5部を溶解混合した以外は
実施例1と同様の方法により酸素含有炭素材を得た。
0部に対してシュウ酸10部を溶解混合した以外は実施
例1と同様の方法により酸素含有炭素材を得た。
0部に対してシュウ酸10部を粉砕混合した以外は実施
例1と同様の方法により酸素含有炭素材を得た。
0部を200℃、3時間硬化させた後、大気中にて昇温
速度100℃/時にて昇温し、1000℃に到達した
後、10時間炭化を行い酸素含有炭素材を得た。
られた酸素含有炭素材について、収率及び酸素含有率を
求めた。その結果を表1に示す。表1からも分かるよう
に、各実施例においては、所望の酸素含有率に制御され
た酸素含有炭素材を容易な方法により製造可能である。
明に従うと、任意の酸素含有率を有する酸素含有炭素材
を、特殊な装置を用いることなく、容易に調製すること
が可能である。このようにして得られた酸素含有炭素材
は、電解用電極、コンデンサー用電極、活性炭、リチウ
ムイオン二次電池用負極として好適である。
Claims (5)
- 【請求項1】 酸素含有熱硬化性樹脂に酸成分を添加
し、得られた樹脂を炭化、又は硬化及び炭化することを
特徴とする酸素含有炭素材の製造方法。 - 【請求項2】 酸成分が塩酸、硫酸、リン酸等である請
求項1記載の酸素含有炭素材の製造方法。 - 【請求項3】 酸素含有熱硬化性樹脂100重量部に対
して、酸成分を0.1〜100重量部配合する請求項1
又は2記載の酸素含有炭素材の製造方法。 - 【請求項4】 酸素含有熱硬化性樹脂が、フェノール樹
脂である請求項1、2又は3記載の酸素含有炭素材の製
造方法。 - 【請求項5】 酸素含有熱硬化性樹脂を炭化、又は硬化
及び炭化する事により得られる炭化物100重量部に対
して酸成分を0.1〜100重量部配合する酸素含有炭
素材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35417199A JP4470254B2 (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | 酸素含有炭素材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35417199A JP4470254B2 (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | 酸素含有炭素材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001172083A true JP2001172083A (ja) | 2001-06-26 |
JP4470254B2 JP4470254B2 (ja) | 2010-06-02 |
Family
ID=18435774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35417199A Expired - Fee Related JP4470254B2 (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | 酸素含有炭素材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4470254B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014072185A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | National Taiwan Univ Of Science & Technology | リチウム電池 |
-
1999
- 1999-12-14 JP JP35417199A patent/JP4470254B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014072185A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | National Taiwan Univ Of Science & Technology | リチウム電池 |
US9318773B2 (en) | 2012-09-28 | 2016-04-19 | National Taiwan University Of Science And Technology | Lithium battery |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4470254B2 (ja) | 2010-06-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001278609A (ja) | 酸素含有炭素材の製造方法 | |
US9938152B2 (en) | Method of making activated nano-porous carbon | |
CN102257660B (zh) | 电池用氟化锂钒聚阴离子粉末的制备方法 | |
JP2012507470A5 (ja) | ||
JP2012507470A (ja) | 多孔質の活性炭の製造方法 | |
EP3285272B1 (en) | A method for making activated nano-porous carbon | |
CN103936004B (zh) | 一种可控孔结构的树脂基球状活性炭的制备方法 | |
JPH05139712A (ja) | 導電性多孔質炭素材の製造方法 | |
CN108640113B (zh) | 一种基于生物基苯并噁嗪的氮、氧共掺杂多孔碳材料的制备方法 | |
JP2000001306A (ja) | 窒素含有炭素材 | |
JP2020097755A5 (ja) | ||
CN106083049A (zh) | 一种自烧结制备各向同性石墨材料的方法 | |
JP2001172083A (ja) | 酸素含有炭素材の製造方法 | |
JP3000272B2 (ja) | リチウムイオン2次電池負極活物質用炭素質粉末の製造方法 | |
CN103880005A (zh) | 一种富含中孔活性炭的制备方法 | |
JP2012041220A (ja) | 硫黄複合化活性炭およびその製造方法 | |
JP3015949B2 (ja) | 高軟化点光学的等方性ピッチの製造方法 | |
JP5573404B2 (ja) | 電気二重層キャパシタ電極用活性炭の製造方法 | |
KR20150075123A (ko) | 고연화점 등방성 피치의 제조 방법 | |
JP2000191310A (ja) | 酸素含有炭素材の製造方法 | |
JP2003212529A (ja) | 高黒鉛化性炭素粉末ならびに高黒鉛化度黒鉛粉末の製造法、および電気二重層キャパシタならびに電極材料リチウムイオン二次電池負極材料の製造法 | |
JP2001287904A (ja) | 炭素材及びその製造方法 | |
JP2002362913A (ja) | 黒鉛粉末の製造方法 | |
JP2989295B2 (ja) | 等方性高密度炭素材用コークスの製造方法 | |
KR20150087570A (ko) | 폴리 방향족 산화물의 제조방법 및 이에 의해 제조된 폴리 방향족 산화물 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060530 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090327 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090526 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090724 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090929 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100209 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100222 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |