JP2001171966A - 乗客コンベアのハンドレール - Google Patents
乗客コンベアのハンドレールInfo
- Publication number
- JP2001171966A JP2001171966A JP35697699A JP35697699A JP2001171966A JP 2001171966 A JP2001171966 A JP 2001171966A JP 35697699 A JP35697699 A JP 35697699A JP 35697699 A JP35697699 A JP 35697699A JP 2001171966 A JP2001171966 A JP 2001171966A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- handrail
- passenger conveyor
- hand rail
- passenger
- finger
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、手のひらの小さな乗客でもし
っかりとハンドレールの指掛かりを掴むことができ、非
常の際でも掴んだ手で体を支える力を効率よく発揮でき
ることで安全性の向上を図ったハンドレールを提供する
ことにある。 【解決手段】断面略C字形のハンドレール1の略C字形
開口部の両縁部の表面層の長手方向に複数の凹凸状の指
掛かり6を設け、この指掛かり6によって乗客の指の把
握力を高める構成とした。
っかりとハンドレールの指掛かりを掴むことができ、非
常の際でも掴んだ手で体を支える力を効率よく発揮でき
ることで安全性の向上を図ったハンドレールを提供する
ことにある。 【解決手段】断面略C字形のハンドレール1の略C字形
開口部の両縁部の表面層の長手方向に複数の凹凸状の指
掛かり6を設け、この指掛かり6によって乗客の指の把
握力を高める構成とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレーターや
動く歩道等の乗客コンベアのハンドレール形状に関す
る。
動く歩道等の乗客コンベアのハンドレール形状に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ハンドレールをしっかり掴んで乗
客コンベアを利用させるなどの目的から、ハンドレール
の開口両縁部分に細かく等間隔に、あるいは手のひらの
幅の間隔で指掛かりとなる凹凸部を多数形成することが
知られている(例えば、第1の公知例:実開昭49−8
6591号公報、第2の公知例:特開平10−1144
86号公報)。
客コンベアを利用させるなどの目的から、ハンドレール
の開口両縁部分に細かく等間隔に、あるいは手のひらの
幅の間隔で指掛かりとなる凹凸部を多数形成することが
知られている(例えば、第1の公知例:実開昭49−8
6591号公報、第2の公知例:特開平10−1144
86号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の第1の
公知例は、ハンドレールがガイドレールから外れにく
く、掴みやすい形状とする目的のものである。しかし、
長時間にわたって屈曲走行する前記第1の公知例のハン
ドレールでは、その凹凸の起伏が大きく、表面層に対す
る割合も大きいために凹部と凸部が交わる境目において
繰り返しの屈曲応力による亀裂が生じ、短寿命となる問
題があった。また、前記第2の公知例のハンドレールで
は、凸部と凸部の間を掴むことを前提に掴みやすくした
ものであるが、仮に咄嗟の場合など、凸部そのものを掴
んだ場合は、かえってしっかり掴むことができず、掴ん
だ感触の違和感も増大することが推定される。
公知例は、ハンドレールがガイドレールから外れにく
く、掴みやすい形状とする目的のものである。しかし、
長時間にわたって屈曲走行する前記第1の公知例のハン
ドレールでは、その凹凸の起伏が大きく、表面層に対す
る割合も大きいために凹部と凸部が交わる境目において
繰り返しの屈曲応力による亀裂が生じ、短寿命となる問
題があった。また、前記第2の公知例のハンドレールで
は、凸部と凸部の間を掴むことを前提に掴みやすくした
ものであるが、仮に咄嗟の場合など、凸部そのものを掴
んだ場合は、かえってしっかり掴むことができず、掴ん
だ感触の違和感も増大することが推定される。
【0004】本発明の目的は、手で掴んだ際にしつくり
掴むことができ、非常時には、最悪でも指先の引掛かり
により掴むことによって身体を支えることができる乗客
コンベア用ハンドレールを提供することにある。
掴むことができ、非常時には、最悪でも指先の引掛かり
により掴むことによって身体を支えることができる乗客
コンベア用ハンドレールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、無端状に連結されて移動する複数の踏段
と、踏段の両側に設置された欄干の上部に配設されたガ
イドレールに、それの内周部分が摺接して移動する断面
略C字形のハンドレールを備えたものにおいて、前記略
C字形開口部の両縁部表面層に、長手方向に伸びる複数
の凹凸状の指掛かりを設けた。また、前記指掛かりの形
状を、表面が凸状となる曲面突起とし、さらに前記指掛
かり凹凸部の間隔を3〜4mm、凹部幅を1〜2mmとし
た。
成するために、無端状に連結されて移動する複数の踏段
と、踏段の両側に設置された欄干の上部に配設されたガ
イドレールに、それの内周部分が摺接して移動する断面
略C字形のハンドレールを備えたものにおいて、前記略
C字形開口部の両縁部表面層に、長手方向に伸びる複数
の凹凸状の指掛かりを設けた。また、前記指掛かりの形
状を、表面が凸状となる曲面突起とし、さらに前記指掛
かり凹凸部の間隔を3〜4mm、凹部幅を1〜2mmとし
た。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1〜図6を用いて説明する。乗客コンベアの一方の乗降
口付近を斜視的に示した図1及びハンドレール断面の構
成を斜視的に示した図2において、断面略C字形のハン
ドレール1は、無端状に連結されて移動する踏段3の両
側に設置された欄干4の上部に配置されたガイドレール
5にそれの内周部分が摺接し、踏段3の移動に同期して
同方向に移動する。そして、図2及びこのハンドレール
1の断面を示す図3において、ハンドレール1の略C字
形開口部の両緑部表面層に長手方向に伸びる複数の凹凸
状の指掛かり6が形成されている。
1〜図6を用いて説明する。乗客コンベアの一方の乗降
口付近を斜視的に示した図1及びハンドレール断面の構
成を斜視的に示した図2において、断面略C字形のハン
ドレール1は、無端状に連結されて移動する踏段3の両
側に設置された欄干4の上部に配置されたガイドレール
5にそれの内周部分が摺接し、踏段3の移動に同期して
同方向に移動する。そして、図2及びこのハンドレール
1の断面を示す図3において、ハンドレール1の略C字
形開口部の両緑部表面層に長手方向に伸びる複数の凹凸
状の指掛かり6が形成されている。
【0007】以上の構成のもとにその動作を説明する
と、乗客は乗降床2を歩行して、移動している踏段3に
乗り込む際に、踏段3の移動に同期して同方向に移動し
ているハンドレール1に安定姿勢保持のため掴まる。こ
のとき、乗客の親指と薬指、小指が、指掛かり6を掴
む。この状態を示したものが図4である。そして、乗客
がバランスを崩し、後ろ方向に転倒しそうな事態に遭遇
した場合、乗客はハンドレール1を掴んだ手の保持力に
よって、図5に示すように、転倒しそうな身体を支える
ことになる。この場合、本発明の図3に示すハンドレー
ル1の断面幅Wは77.5mm、断面高さHは25mmであ
り、指掛かり6の加工範囲Lはハンドレール1の上下方
向断面中央下部から前記両側下部弧線方向の長さLcが
40mmの位置Aから、ハンドレール1の両側下部のガイ
ドレール5に近接した端部までの範囲の略C字形開口部
の両縁部表面層に設けられている。そして、本発明者ら
による実験によれば、比較的手のひらが小さい高齢女性
と子供、手のひらが大きい成人男性までのほとんどが、
ハンドレール1に掴まった際に親指と薬指、小指が加工
範囲Lの範囲を掴むようになっており、指掛かり6が滑
り止め効果を発揮し、この指掛かり6がないものと比較
して手で支えることのできる力が、女性の場合で10%
向上する。この効果は、Wが80mm、Hが27.5mm程
度まで大きいサイズでも、指掛かり6を設けることで、
それのないものと比較して7%ほど向上することも確認
している。また指掛かり6は図6に示すように、詳細に
は凸部6aと凹部6bを多数形成したものであり、凸部
6aの表面は丸みのある曲面形状となっているほか、凸
部6aと凹部6bの間隔Pを3〜4mm、凹部6bの幅M
を1〜2mmとすることで、図4に示す通常使用時でも乗
客に対して掴んだときの間隔の違和感を与えることがな
くて済む。
と、乗客は乗降床2を歩行して、移動している踏段3に
乗り込む際に、踏段3の移動に同期して同方向に移動し
ているハンドレール1に安定姿勢保持のため掴まる。こ
のとき、乗客の親指と薬指、小指が、指掛かり6を掴
む。この状態を示したものが図4である。そして、乗客
がバランスを崩し、後ろ方向に転倒しそうな事態に遭遇
した場合、乗客はハンドレール1を掴んだ手の保持力に
よって、図5に示すように、転倒しそうな身体を支える
ことになる。この場合、本発明の図3に示すハンドレー
ル1の断面幅Wは77.5mm、断面高さHは25mmであ
り、指掛かり6の加工範囲Lはハンドレール1の上下方
向断面中央下部から前記両側下部弧線方向の長さLcが
40mmの位置Aから、ハンドレール1の両側下部のガイ
ドレール5に近接した端部までの範囲の略C字形開口部
の両縁部表面層に設けられている。そして、本発明者ら
による実験によれば、比較的手のひらが小さい高齢女性
と子供、手のひらが大きい成人男性までのほとんどが、
ハンドレール1に掴まった際に親指と薬指、小指が加工
範囲Lの範囲を掴むようになっており、指掛かり6が滑
り止め効果を発揮し、この指掛かり6がないものと比較
して手で支えることのできる力が、女性の場合で10%
向上する。この効果は、Wが80mm、Hが27.5mm程
度まで大きいサイズでも、指掛かり6を設けることで、
それのないものと比較して7%ほど向上することも確認
している。また指掛かり6は図6に示すように、詳細に
は凸部6aと凹部6bを多数形成したものであり、凸部
6aの表面は丸みのある曲面形状となっているほか、凸
部6aと凹部6bの間隔Pを3〜4mm、凹部6bの幅M
を1〜2mmとすることで、図4に示す通常使用時でも乗
客に対して掴んだときの間隔の違和感を与えることがな
くて済む。
【0008】また、上記指掛かり6をハンドレール1の
長手方向に沿わせているので、従来の第1及び第2の公
知例のようにハンドレールが屈曲する長手方向に直交す
るものに比べて、凹凸部境目での応力集中がなくなり、
亀裂が発生しにくい、長寿命のハンドレール1とするこ
とができる。加えて、指掛かり6は、ハンドレール1の
開口部両縁の表面層に設けられ、その外周のゴム成形時
に同時成形されるので、特別な製造コストが不要であ
り、経済的である。
長手方向に沿わせているので、従来の第1及び第2の公
知例のようにハンドレールが屈曲する長手方向に直交す
るものに比べて、凹凸部境目での応力集中がなくなり、
亀裂が発生しにくい、長寿命のハンドレール1とするこ
とができる。加えて、指掛かり6は、ハンドレール1の
開口部両縁の表面層に設けられ、その外周のゴム成形時
に同時成形されるので、特別な製造コストが不要であ
り、経済的である。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、感触的に違和感を
与えない長手方向の凹凸部による指掛かりの滑り止め効
果により、手で支えることのできる力が向上するため、
転倒防止に寄与できる。
与えない長手方向の凹凸部による指掛かりの滑り止め効
果により、手で支えることのできる力が向上するため、
転倒防止に寄与できる。
【図1】乗客コンベアの要部斜視図。
【図2】本発明による乗客コンベアのハンドレールの要
部斜視断面図。
部斜視断面図。
【図3】本発明による乗客コンベアのハンドレールの一
実施の形態を示す断面図。
実施の形態を示す断面図。
【図4】乗客コンベアの実使用例を示す乗客コンベアと
乗客の側面図。
乗客の側面図。
【図5】乗客コンベアの実使用例を示す乗客コンベアと
乗客の側面図。
乗客の側面図。
【図6】本発明による乗客コンベアのハンドレールの一
実施の形態を示す要部断面図。
実施の形態を示す要部断面図。
1…ハンドレール、2…乗降床、3…踏段、4…欄干、
5…ガイドレール、6…指掛かり、6a…凸部、6b…
凹部。
5…ガイドレール、6…指掛かり、6a…凸部、6b…
凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 通顕 茨城県ひたちなか市稲田1410番地 株式会 社日立製作所デジタルメディア開発本部内 (72)発明者 小嶋 和平 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所昇降機グループ内 Fターム(参考) 3F321 AA04 CF06 DA05 GA09
Claims (3)
- 【請求項1】 無端状に連結されて移動する複数の踏段
と、踏段の両側に設置された欄干の上部に配設されたガ
イドレールに、それの内周部分が摺接して移動する断面
略C字形のハンドレールを備えたものにおいて、前記略
C字形開口部の両縁部表面層に、長手方向に伸びる複数
の凹凸状の指掛かりを設けたことを特徴とする乗客コン
ベアのハンドレール。 - 【請求項2】 前記指掛かりの表面を、凸状の曲面突起
としたことを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの
ハンドレール。 - 【請求項3】 前記指掛かりの凹凸の間隔を3〜4mm、
凹部幅を1〜2mmとしたことを特徴とする請求項1記載
の乗客コンベアのハンドレール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35697699A JP2001171966A (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | 乗客コンベアのハンドレール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35697699A JP2001171966A (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | 乗客コンベアのハンドレール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001171966A true JP2001171966A (ja) | 2001-06-26 |
Family
ID=18451732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35697699A Withdrawn JP2001171966A (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | 乗客コンベアのハンドレール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001171966A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004044951A1 (de) * | 2004-09-16 | 2006-03-23 | Semperit Ag Holding | Handlauf und Führungsschiene für eine Personenbeförderungsanlage |
JP2016104661A (ja) * | 2014-12-01 | 2016-06-09 | 東芝エレベータ株式会社 | 手摺りベルトと乗客コンベア |
-
1999
- 1999-12-16 JP JP35697699A patent/JP2001171966A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004044951A1 (de) * | 2004-09-16 | 2006-03-23 | Semperit Ag Holding | Handlauf und Führungsschiene für eine Personenbeförderungsanlage |
US7802670B2 (en) | 2004-09-16 | 2010-09-28 | Semperit Ag Holding | Hand rail and guide rail for passenger conveyance system |
DE102004044951B4 (de) * | 2004-09-16 | 2017-05-04 | Semperit Ag Holding | Handlauf und Führungsschiene für eine Personenbeförderungsanlage |
JP2016104661A (ja) * | 2014-12-01 | 2016-06-09 | 東芝エレベータ株式会社 | 手摺りベルトと乗客コンベア |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7614490B2 (en) | Passenger conveyor handrail having a gripping surface with a generally circular cross-section | |
JPH074475U (ja) | エスカレーターのステップ | |
JP2001171966A (ja) | 乗客コンベアのハンドレール | |
JPH08198562A (ja) | 乗客コンベア乗降口の滑り防止部材 | |
JPH11131741A (ja) | 手摺り | |
JP2017137165A (ja) | ゴム製ハンドレール | |
JPH10114486A (ja) | 人移送装置のハンドレール | |
JP2011148566A (ja) | エスカレータの移動手摺 | |
TWM245202U (en) | Escalator for passenger | |
JP2005042345A (ja) | 安全手摺 | |
JP2004263409A (ja) | 手すり | |
JP2002179376A (ja) | 乗客コンベア | |
JP2017137166A (ja) | ゴム製ハンドレール | |
JP2003171078A (ja) | 乗客コンベアの乗降位置ガイド部材 | |
JP2008526654A (ja) | 動く歩道、動くスロープ、またはエスカレータ | |
JP2000118938A (ja) | エスカレータ | |
JP4688412B2 (ja) | 台形型手すり | |
JP4212406B2 (ja) | リーチ式フォークリフト | |
JPH0731753Y2 (ja) | 浴槽用手摺 | |
JP2006044943A (ja) | 乗客コンベア | |
JPH0710636Y2 (ja) | 浴槽用手摺 | |
JP2000177971A (ja) | 乗客コンベア | |
JP2002145569A (ja) | 乗客コンベア | |
JP2004250183A (ja) | 乗客コンベア | |
CN206172780U (zh) | 一种有载物扶板的自动扶梯 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040113 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20040318 |