JP2001171763A - エアゾール容器の押釦カバー - Google Patents

エアゾール容器の押釦カバー

Info

Publication number
JP2001171763A
JP2001171763A JP36001599A JP36001599A JP2001171763A JP 2001171763 A JP2001171763 A JP 2001171763A JP 36001599 A JP36001599 A JP 36001599A JP 36001599 A JP36001599 A JP 36001599A JP 2001171763 A JP2001171763 A JP 2001171763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
push button
button cover
aerosol
cap body
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP36001599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001171763A5 (ja
JP4136239B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Mitsui
利幸 三井
Kazunori Hoshino
一紀 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Aerosol Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyo Aerosol Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Aerosol Industry Co Ltd filed Critical Toyo Aerosol Industry Co Ltd
Priority to JP36001599A priority Critical patent/JP4136239B2/ja
Publication of JP2001171763A publication Critical patent/JP2001171763A/ja
Publication of JP2001171763A5 publication Critical patent/JP2001171763A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4136239B2 publication Critical patent/JP4136239B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/0005Components or details
    • B05B11/0027Means for neutralising the actuation of the sprayer ; Means for preventing access to the sprayer actuation means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1001Piston pumps
    • B05B11/1015Piston pumps actuated without substantial movement of the nozzle in the direction of the pressure stroke

Landscapes

  • Nozzles (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 押釦の誤作動を確実に防止して、エアゾール
内容物の不用意な噴射を防止可能とする。使用時には、
この誤作動防止機構を簡単な操作方法で迅速に解除し
て、直ちにエアゾール内容物を噴射する事が可能な押釦
の誤作動防止機構を得る。 【解決手段】 噴射方向と交差する方向から押圧してエ
アゾール内容物を噴射する押釦10をエアゾール容器1
のキャップ本体2に突設する。このキャップ本体2の外
周を180°以上被覆する非連結の円筒形押釦カバー1
6をキャップ本体2に着脱可能に装着する。また、押釦
カバー16の円筒部17内面に、押釦10の突出部11
を被覆する被覆凹部20と、キャップ本体2の表面に突
き当てる突当部21とを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頭髪用品、化粧品、消
臭・制汗剤、その他の人体用品、催涙ガス、殺虫剤、コ
ーテング剤、クリーナー、その他の家庭用品、工業用
品、自動車用品、食品等を噴射するエアゾール容器に於
いて、エアゾール内容物の噴射を制御する押釦の誤作動
を確実に防止するとともに、この誤作動防止機能を容易
な操作で迅速に解除してエアゾール内容物を噴射可能と
する、エアゾール容器の押釦カバーに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エアゾール内容物が誤って噴射さ
れるのを防止するため、チャイルドプルーフキャップ等
の如き押釦の誤作動防止機構が存在した。これは、キャ
ップ本体をマウンテンカップに固めにネジ嵌合するよう
形成したり、キャップ本体に、押釦の両側に配置する押
し下げ防止の耳を設ける等により、衝撃や子供のいたず
らなどによる押釦の誤作動を防止しようとしたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の誤作動防止機構は、押釦の誤作動を確実に防止して
エアゾール内容物の不当な噴射を良好に防止する反面、
エアゾール内容物を噴射する際には、キャップを強い力
で回転したり、押釦の両側に設けたキャップの耳を押し
広げながら押釦を押し下げる等、誤作動防止の解除に強
い力や手間が掛かるものであった。そのため、催涙ガス
やゴキブリ用殺虫剤等、噴射に迅速性を必要とする製品
には不向きであった。また、誤作動防止機構の構造も複
雑であるため、製作に手間やコストが掛かるし、バッ
グ、ポケット等に携帯する小型のエアゾール容器では、
本体が小さ過ぎて、このような複雑な機構を設ける事は
難しかった。
【0004】本発明は上述の如き欠点を除去し、エアゾ
ール内容物の未使用時は、押釦の誤作動を確実に防止す
るだけでなく、エアゾール内容物を噴射する際は、この
誤作動防止機構を簡単な操作方法で迅速に解除して、直
ちにエアゾール内容物を噴射する事が可能な押釦の誤作
動防止機構を得ようとするものである。また、このよう
な押釦の誤作動防止機構を、簡単な構造で形成可能とす
る事により、廉価なエアゾール製品を得るとともに、大
型のエアゾール容器に於いても、小型のエアゾール容器
に於いても実施が可能となるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の如き課題
を解決するため、噴射方向と交差する方向から押圧して
エアゾール内容物を噴射する押釦をエアゾール容器のキ
ャップ本体に突設し、このキャップ本体の外周を180
°以上被覆する非連結の円筒形押釦カバーをキャップ本
体に着脱可能に装着し、この押釦カバーの円筒部内面
に、押釦の突出部を被覆する被覆凹部と、キャップ本体
の表面に突き当てる突当部とを形成して成るものであ
る。
【0006】また、押釦カバーは、円筒部の一側を、折
曲可能な粘着フィルムにてキャップ本体外周に止着して
も良い。
【0007】また、押釦カバーは、円筒部の内周面に設
けた凹部又は凸部と、キャップ本体に設けた凸部又は凹
部とを係合する事により、キャップ本体に装着可能とし
ても良い。
【0008】また、押釦カバーは、外側面に係合用のク
リップを突設しても良い。
【0009】また、押釦カバーに設ける係合用のクリッ
プは、被覆凹部とは90°の位置に形成しても良い。
【0010】
【作用】本発明は、上述の如く構成したものであり、押
釦カバーは、非連結の円筒形であるから、押釦カバーの
円筒部の内径を自在に拡縮する事ができ、キャップ本体
への着脱を容易に行う事ができる。そして、エアゾール
装置の収納時や運搬時等、エアゾール内容物を噴射した
くない場合には、転倒や衝突等の衝撃を受けても、キャ
ップ本体に装着した押釦カバーにより、押釦の誤作動を
確実に防止する事ができる。また、押釦カバーは、被覆
凹部で押釦を被覆し、内面の突当部をキャップ本体の外
周に突き当てているから、押釦を容易に押圧する事はで
きず、小さな子供がいたずらしても、エアゾール内容物
が誤って噴射される事はないものとなる。また、押釦カ
バーは、キャップ本体の外周を、180°以上被覆可能
な円筒形としているので、多少の分離方向への力を受け
ても、キャップ本体と押釦カバーが分離する事はない。
【0011】そして、エアゾール内容物を噴射する際に
は、押釦カバーを手指で保持して分離方向に引っ張った
り、円筒部の側部を分離方向に押圧する事により、円筒
部の両側がキャップ本体の外周面に押圧されて、円筒部
内径が拡開し、円筒部の非連結部分を介して、キャップ
本体と押釦カバーとが分離する。このようにキャップ本
体から押釦カバーを外すと、押釦の突出部が露出するの
で、使用者はこの突出部を手指で押圧する事により、こ
の押釦の押圧方向と交差する方向に、エアゾール内容物
を噴出する事ができる。
【0012】このように、本発明の押釦カバーを装着し
たキャップ本体では、被覆凹部にて押釦を被覆して、押
釦の誤作動を確実に防止可能であるだけでなく、エアゾ
ール内容物の使用時には、簡単な動作で素早くキャップ
本体から押釦カバーを外して誤作動防止機構を解除し、
直ちにエアゾール内容物を噴出する事が可能となる。ま
た、このような優れた押釦の誤作動防止機構とその簡単
な解除機能を備えた押釦カバーを、単純な構造で容易に
製作できるので、低コストな製品を得る事ができるとと
もに、携帯用の小型エアゾール製品から大型のエアゾー
ル製品まで、あらゆるタイプのエアゾール容器に備える
事ができる。
【0013】また、押釦カバーは、キャップ本体から完
全に分離可能に形成しても良いが、携帯時の強い衝撃等
で外れたり、使用時にキャップ本体から外した際に、飛
び散って紛失する事も考えられる。そのため、押釦カバ
ーは、円筒部の一側を、折曲可能な粘着フィルムにてキ
ャップ本体外周に止着して、キャップ本体と連結してお
けば、前述の如き不具合を良好に防止し、押釦カバーを
外す際の操作性を妨げる事はない。そして、使用後はキ
ャップ本体に押釦カバーを再装着して、エアゾール内容
物の誤噴射を防止する事ができる。また、粘着フィルム
で止着する事により、押釦カバーが円周方向に回転した
り、軸方向に移動するのを防止できるので、被覆凹部に
て押釦を確実に被覆する事ができ、誤作動防止効果の信
頼性を向上させる事ができる。
【0014】また、押釦カバーは、円筒部の内周面に設
けた凹部又は凸部と、この凹部又は凸部に対応してキャ
ップ本体に設けた凸部又は凹部とを係合する事により、
キャップ本体に装着可能としても良い。この方法だと、
キャップ本体に押釦カバーを装着する際に、押釦と被覆
凹部との位置合わせを正確に行えるので、突当部で押釦
を押圧してしまうような事がなく、確実な誤作動防止が
可能となる。また、携帯や運搬等により分離方向の力を
多少受けても、キャップ本体と押釦カバーの係合が容易
に解除されたり、回転等の位置ズレを生じる事がなく、
誤作動防止効果を持続させる事ができる。
【0015】また、押釦カバーは、外側面に係合用のク
リップを突設すれば、エアゾール容器を洋服のポケット
やバッグの縁等に止着固定して、手軽な携帯が可能とな
るとともに、携帯時の製品の落下や紛失を防止する事が
できる。また、この外側に突出したクリップを手指に引
掛けて操作する事により、キャップ本体から押釦カバー
を外す作業を容易に行う事も可能となる。
【0016】また、前記押釦カバーに設ける係合用のク
リップは、円筒部の何れの位置に配置しても良いが、被
覆凹部とは90°の位置に形成すれば、ポケットやバッ
グにクリップを止着した際に、押釦が真横に配置される
ので、人体による圧迫や外部からの衝撃が押釦に加わり
にくいものとなり、誤作動防止効果が高まる。また、使
用時には、使用者が押釦を正面に配置してエアゾール容
器を保持した際に、ちょうど真横にクリップが配置され
る。そのため、クリップを手指に引掛け易く、押釦カバ
ーを外す作業が容易となるとともに、この作業に連続し
て、迅速に押釦を押圧する事ができる。
【0017】そして、上記のエアゾール製品は、頭髪用
品、化粧品、消臭・制汗剤、その他の人体用品、殺虫
剤、催涙ガス、コーテング剤、クリーナー、その他の家
庭用品、工業用品、自動車用品、食品等の噴射に用いる
事ができる。そして、頭髪用品として、ヘアースプレ
ー、ヘアートリートメント、ヘアーシャンプー・リン
ス、酸性染毛剤、酸化型2剤タイプ永久染毛剤、カラー
スプレー・脱色剤、パーマ剤、育毛剤、ヘアートニッ
ク、寝癖直しスプレー、髪用フレグランス等に用いる事
ができる。
【0018】また、化粧品として、アフターシェーブロ
ーション、香水・オーデコロン、洗顔料、日焼け止め、
ファンデーション、脱毛・脱色剤、浴用剤等に用いる事
ができる。
【0019】また、消臭・制汗剤としては、制汗剤、消
臭剤、ボディシャンプー等に用いる事ができる。また、
その他の人体用品としては、筋肉消炎剤、皮膚疾患剤、
水虫薬、害虫忌避剤、清拭剤、口腔剤、傷薬、やけど治
療剤等に用いる事ができる。また、催涙ガスに用いる事
ができる。
【0020】また、殺虫剤としては、空間殺虫剤、ゴキ
ブリ殺虫剤、園芸用殺虫剤、殺ダニ剤、不快害虫剤等に
用いる事ができる。また、コーテング剤としては、家庭
用塗料、自動車用塗料、アンダーコーテング等に用いる
事ができる。
【0021】また、クリーナーとしては、浴用クリーナ
ー、床・家具艶だしクリーナー、靴・皮革クリーナー、
ワックス艶だし剤等に用いる事ができる。また、その他
の家庭用品としては、室内消臭剤、トイレ用消臭剤、防
水剤、洗濯糊、除草剤、衣類用防虫剤、防炎剤、除菌剤
等に用いる事ができる。
【0022】また、工業用としては、潤滑防錆剤、接着
剤、金属探傷剤、離型剤、コーキング剤等に用いる事が
できる。また、自動車用としては、防曇剤、解氷剤、エ
ンジンクリーナー等に用いる事ができる。その他、動物
用品、趣味娯楽用品、食品、例えばコーヒー、ジュー
ス、クリーム、チーズ等に用いる事ができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を携帯用の小型エアゾール製品
で実施した一例を図面に於て説明すれば、(1)はエアゾ
ール容器で、上端にキャップ本体(2)を嵌合固定してい
る。このキャップ本体(2)の内部には、図4に示す如
く、上部方向にエアゾール内容物を噴射可能なノズル
(3)を収納し、このノズル(3)をエアゾール容器(1)か
ら突出するバルブ機構のステム(4)に接続している。ま
た、キャップ本体(2)は、上面中央に、エアゾール内容
物噴出用の噴出孔(5)を設けるとともに、この噴出孔
(5)に連続して、円筒状のノズル係合部(6)を内方に突
設している。
【0024】そして、このノズル係合部(6)内にノズル
(3)の先端を挿入配置するとともに、図4乃至図7に示
す如く、ノズル係合部(6)の内周の軸方向に設けた一対
の係合溝(7)に、ノズル(3)の外周の軸方向に設けた一
対の方向規制リブ(8)を係合している。この係合によ
り、ノズル(3)の上下方向への摺動を可能としている
が、円周方向には回転不能とする回り止め効果を持つも
のとなる。
【0025】そして、前記ノズル(3)を軸方向に押圧し
て、ステム(4)を押し下げるための押釦(10)を、ノズ
ル(3)に接続している。この押釦(10)は、キャップ本
体(2)の側面に、手指で押圧する突出部(11)を突出す
る事により、エアゾール内容物の噴射方向と交差する横
方向からノズル(3)を押圧可能としている。
【0026】また、この押釦(10)は、ノズル(3)の軸
方向と直角に配置する基板(12)を側面に突出し、この
基板(12)をキャップ本体(2)内に配置している。そし
て、、この基板(12)には、図4乃至図6に示す如く、
押釦(10)の摺動方向に長尺な長孔(13)を設け、この
長孔(13)内にノズル(3)を貫通配置している。更に、
基板(12)の下端には、摺動先側を頂点とし、突出部
(11)方向に傾斜するテーパー面(14)を下端に設けた
側壁(19)を配置している。また、テーパー面(14)に
係合する一対のノズル押下リブ(15)を、ノズル(3)の
側面軸方向に突設している。このテーパー面(14)とノ
ズル押下リブ(15)との係合により、突出部(11)をノ
ズル(3)の軸と交差方向に押圧して押釦(10)を摺動す
ると、テーパー面(14)は、その摺動方向とは交差する
方向にノズル押下リブ(15)を押圧する。この押圧によ
り、ノズル(3)は、エアゾール容器(1)方向に下降して
ステム(4)を押し下げるので、噴出孔(5)を介して上方
にエアゾール内容物を噴射可能となる。
【0027】そして、上述の如く形成したキャップ本体
(2)の外周に、押釦(10)の誤作動防止用の押釦カバー
(16)を装着している。この押釦カバー(16)は、図1
乃至図3に示す如く、キャップ本体(2)の外周を180
°以上被覆する非連結の円筒形に形成している。また、
この円筒部(17)は、非連結として開口部(18)を設け
ているから、円筒部(17)の内径を拡縮自在とするとと
もに、この開口部(18)を介してキャップ本体(2)への
着脱を可能としている。
【0028】この押釦カバー(16)の円筒部(17)は、
内面中央に、押釦(10)の突出部(11)を被覆する被覆
凹部(20)を外方に突設するとともに、この被覆凹部
(20)以外の内周面を、キャップ本体(2)の外周面に突
き当てて、突当部(21)としている。また、押釦カバー
(16)は、開口部(18)方向の先端でキャップ本体(2)
を挟持し、押釦カバー(16)の脱落を防止している。ま
た、図4に示す如く、被覆凹部(20)は、その内周面と
押釦(10)の突出部(11)表面との間に隙間(22)が形
成されるような寸法で形成するとともに、下端側をスト
レートに形成する事により、押釦(10)又は被覆凹部
(20)の寸法に製作誤差を生じていても問題を生じない
ように形成している。また、この隙間(22)の存在やス
トレート形状により、被覆凹部(20)に外面から大きな
押圧力が加わったり、多少の位置ズレを生じても、被覆
凹部(20)の内面で誤って押釦(10)を押圧する事はな
く、誤作動防止効果を高めている。
【0029】また、キャップ本体(2)の外周面に突き当
てる突当部(21)は、図3に示す如く、被覆凹部(20)
の近辺で被覆凹部(20)を外面から押圧した時に、キャ
ップ本体(2)の表面に突き当たる位置に形成している。
また、押釦カバー(16)は、キャップ本体(2)の表面を
180°以上被覆し、この180°以上の部分でキャッ
プ本体(2)を挟持する事ができる。
【0030】また、本実施例の押釦カバー(16)は、図
2、図3に示す如く、円筒部(17)の一側を、折曲可能
な粘着フィルム(23)にてキャップ本体(2)外周に止着
している。この止着により、キャップ本体(2)と押釦カ
バー(16)の分離や位置ズレを更に確実に防止し、携帯
性や誤作動防止効果を向上するとともに、誤作動防止解
除の際に、押釦カバー(16)の落下や紛失を防ぐ。ま
た、押釦カバー(16)は、図3、図12に示す如く、押
釦カバー(16)の押圧方向に、係合段部(24)を設け、
この係合段部(24)をキャップ本体(2)の係合受段部
(25)に係合する事により、押釦カバー(16)に外部か
ら押圧力が加えられた場合にも、押釦(10)の押圧を生
じる事がないようにしている。
【0031】また、円筒部(17)は、上記止着側とは反
対側の外面に、ポケットやカバンの縁等に係合するため
のクリップ(26)を突設し、携帯性を高めている。この
クリップ(26)は、図3に示す如く、被覆凹部(20)と
は90°の位置に形成する事により、係合機能だけでな
く、キャップ本体(2)から押釦カバー(16)を外す際の
摘みの役割を果たし、容易な誤作動防止機構の解除を可
能としている。
【0032】上述の如く構成した小型エアゾール製品
は、エアゾール内容物の未噴射時は、図1に示す如く、
キャップ本体(2)の外周に押釦カバー(16)を装着し
て、押釦(10)を被覆しているので、押釦(10)の誤作
動を防止し、不用意なエアゾール内容物の噴射を防ぐ事
ができる。そして、この小型エアゾール製品は、衣類の
ポケットやカバンに収納して、携帯する事ができるが、
押釦カバー(10)のクリップ(26)にて、ポケットやカ
バンの縁等に止着する事により、手軽な携帯を可能とす
るとともに、エアゾール製品の落下や紛失を良好に防ぐ
ものとなる。
【0033】また、このようにクリップ(26)にて止着
すると、押釦(10)の被覆凹部(20)は、ちょうど90
°横方向に配置される。そのため、携帯時に人体による
圧迫や、外部からの衝撃を受けても、押釦(10)に衝撃
が加わりにくいものとなり、誤作動防止効果を高める事
ができる。また、粘着フィルム(23)の止着力と突当部
(21)の挟持力とで、押釦カバー(16)をキャップ本体
(2)に確実に係合しているので、携帯時にエアゾール容
器(1)に引き抜き力等が加わっても、抜け落ちたり、押
釦(10)と被覆凹部(20)との位置ズレを生じる事はな
く、盗難や紛失を防ぐとともに、誤作動防止効果を損な
う事はない。
【0034】そして、エアゾール内容物を噴射するに
は、ポケットやカバンからエアゾール製品を外し、図9
に示す如く、押釦(10)を使用者の正面に向けた状態
で、親指(27)以外の4本の手指(28)でエアゾール容
器(1)を保持する。このように保持すると、右側90°
の位置にクリップ(26)が配置されるので、このクリッ
プ(26)に親指(27)を引掛けて手前側に弾く事によ
り、図10に示す如く、キャップ本体(2)の外面と押釦
カバー(16)の突当部(21)との係合が解除され、押圧
カバー(16)を簡単に外す事ができる。また、粘着フィ
ルム(23)の止着により、押釦カバー(16)の飛散や紛
失を防ぐ事ができる。
【0035】上記の如くキャップ本体(2)から押釦カバ
ー(16)を外すと、押釦(10)の突出部(11)が露出す
るので、図9に示す如く、この突出部(11)を親指(2
7)で押圧する事により、キャップ本体(2)上端に設け
た噴出孔(5)から、エアゾール内容物を噴射する事がで
きる。このように、押釦カバー(16)を外す解除動作と
押釦(10)の押圧動作を、親指(27)一本を左右に動か
すだけで簡単かつ迅速に行う事ができる。
【0036】尚、上記では、右手のみで一連の動作を行
う例を示したが、両手で行っても良く、誤作動防止解除
とエアゾール内容物の噴射を迅速に行える。また、右手
でも左手でも簡単に操作する事が可能である。また、こ
の押釦(10)の押圧によるエアゾール内容物の噴射の仕
組みは、図5に示す如く、押釦(10)が押圧方向に摺動
すると、側壁(19)下端のテーパー面(14)が横方向に
摺動し、このテーパー面(14)に係合したノズル押下リ
ブ(15)をエアゾール容器(1)方向に押圧するので、ノ
ズル(3)とともにステム(4)が下降し、噴出孔(5)から
上部方向にエアゾール内容物が噴出するものである。
【0037】このように、本発明の押釦カバー(16)を
キャップ本体(2)に装着する事により、エアゾール内容
物の未使用時は、確実に押釦(10)の誤作動を防止する
だけでなく、使用時には、簡単な動作で迅速にこの誤作
動防止機構を解除して、エアゾール内容物を噴射する事
ができる。従って、催涙ガスやゴキブリ用殺虫剤等、危
険性のあるものを携帯しても、未使用時はエアゾール内
容物が誤噴射される事はなく、携帯者に悪影響を与えな
いし、突然の使用の際にも、誤作動防止機構の解除とエ
アゾール内容物の噴射を迅速に行う事ができ、犯人撃退
や害虫駆除と言うエアゾール製品自身の性能も効果的に
発揮する事ができる。
【0038】また、上記第1実施例では、脱落や位置ズ
レ防止効果を高めるため、押釦カバー(16)は、粘着フ
ィルム(23)によりキャップ本体(2)に止着している
が、他の異なる第2実施例では、図11、図12に示す
如く、押釦カバー(16)は、円筒部(17)の内周面に設
けた凸部(30)と、キャップ本体(2)に設けた凹部(3
1)とを係合する事により、キャップ本体(2)に装着可
能としている。このように形成すると、キャップ本体
(2)への押釦カバー(16)装着時に、被覆凹部(20)と
押釦(10)との位置合わせを正確に行え、突当部(21)
で押釦(10)を誤って押圧するような事がない。また、
この凸部(30)と凹部(31)は、本実施例の如く2箇所
に設けても良いし、1箇所のみ又は3箇所以上に設けて
も良い。
【0039】また、本実施例では、押釦カバー(16)の
凸部(30)の先端を、キャップ本体(2)の凹部(31)内
径よりも径大に形成するとともに、この先端に割溝(3
2)を設けている。そして、これらの係合時は、凸部(3
0)の割溝(32)が収縮して先端の外径を小さくするの
で、凹部(31)への挿入が可能となり、係合完了後は、
凸部(30)の先端が復元して凹部(31)の内径よりも径
大となるので、優れた抜け防止効果を得る事ができる。
従って、本実施例に於いても、押釦カバー(16)による
押釦(10)の誤作動防止効果に優れたものとなる。そし
て、エアゾール内容物の噴射時は、第1実施例と同様
に、クリップ(26)部分を親指(27)で手前方向に強く
弾いたり、引っ張ったりする事により、凸部(30)と凹
部(31)との係合を解除して、キャップ本体(2)から押
釦カバー(16)を簡単に外す事ができ、エアゾール内容
物の迅速な噴射が行える。
【0040】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したものである
から、エアゾール内容物の噴射方向と交差する方向に押
釦を押圧するエアゾール容器に於いて、エアゾール内容
物を使用しない時は、押釦カバーにより押釦を被覆し
て、押釦の誤作動を確実に防止可能であるとともに、エ
アゾール内容物の噴射時は、押釦カバーを外す事で、誤
作動防止機構を簡単かつ迅速に解除し、直ちにエアゾー
ル内容物の噴射が可能なものとなる。また、このような
誤作動防止とその解除機能に優れた誤作動防止機構を、
単純な構造で容易に製作できるので、低コストな製品を
得る事ができるとともに、携帯用の小型エアゾール製品
から大型のエアゾール製品まで、あらゆるタイプのエア
ゾール製品にて実施が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押釦カバーをエアゾール容器に設けた
第1実施例の全体斜視図。
【図2】押釦カバーの粘着テープ側の拡大斜視図。
【図3】図1の上面図。
【図4】図3のA−A線拡大断面図。
【図5】押釦を押圧して、ノズルを押し下げた状態の断
面図。
【図6】押釦のテーパー面とノズルのノズル押下リブと
の係合状態を示す斜視図。
【図7】ノズルの拡大平面図。
【図8】図7の上面図。
【図9】エアゾール容器を保持して、親指をクリップに
引掛けた状態の平面図。
【図10】押釦カバーを外してエアゾール内容物を噴射
した状態の斜視図。
【図11】第2実施例の押釦カバーとキャップ本体との
係合関係を示す斜視図。
【図12】押釦カバーを装着し、押釦を除いた状態の図
11のB−B線拡大断面図。
【符号の説明】
1 エアゾール容器 2 キャップ本体 10 押釦 11 突出部 16 押釦カバー 17 円筒部 20 被覆凹部 21 突当部 23 粘着フィルム 26 クリップ 30 凸部 31 凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射方向と交差する方向から押圧してエ
    アゾール内容物を噴射する押釦をエアゾール容器のキャ
    ップ本体に突設し、このキャップ本体の外周を180°
    以上被覆する非連結の円筒形押釦カバーをキャップ本体
    に着脱可能に装着し、この押釦カバーの円筒部内面に、
    押釦の突出部を被覆する被覆凹部と、キャップ本体の表
    面に突き当てる突当部とを形成した事を特徴とするエア
    ゾール容器の押釦カバー。
  2. 【請求項2】 押釦カバーは、円筒部の一側を、折曲可
    能な粘着フィルムにてキャップ本体外周に止着した事を
    特徴とする請求項1のエアゾール容器の押釦カバー。
  3. 【請求項3】 押釦カバーは、円筒部の内周面に設けた
    凹部又は凸部と、キャップ本体に設けた凸部又は凹部と
    を係合する事により、キャップ本体に装着可能とした事
    を特徴とする請求項1のエアゾール容器の押釦カバー。
  4. 【請求項4】 押釦カバーは、外側面に係合用のクリッ
    プを突設した事を特徴とする請求項1のエアゾール容器
    の押釦カバー。
  5. 【請求項5】 押釦カバーに設ける係合用のクリップ
    は、被覆凹部とは90°の位置に形成した事を特徴とす
    る請求項4のエアゾール容器の押釦カバー。
JP36001599A 1999-12-17 1999-12-17 エアゾール容器の押釦カバー Expired - Fee Related JP4136239B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36001599A JP4136239B2 (ja) 1999-12-17 1999-12-17 エアゾール容器の押釦カバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36001599A JP4136239B2 (ja) 1999-12-17 1999-12-17 エアゾール容器の押釦カバー

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001171763A true JP2001171763A (ja) 2001-06-26
JP2001171763A5 JP2001171763A5 (ja) 2006-06-15
JP4136239B2 JP4136239B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=18467460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36001599A Expired - Fee Related JP4136239B2 (ja) 1999-12-17 1999-12-17 エアゾール容器の押釦カバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4136239B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006159007A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 S T Chem Co Ltd スプレー構造
JP2007245144A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Ing Erich Pfeiffer Gmbh & Co Kg 流動性物質用吐出装置
JP2015514488A (ja) * 2012-04-20 2015-05-21 ハンス ハインドルHans Haindl 体外血液治療のための安全カニューレ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006159007A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 S T Chem Co Ltd スプレー構造
JP2007245144A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Ing Erich Pfeiffer Gmbh & Co Kg 流動性物質用吐出装置
JP2015514488A (ja) * 2012-04-20 2015-05-21 ハンス ハインドルHans Haindl 体外血液治療のための安全カニューレ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4136239B2 (ja) 2008-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5308668B2 (ja) 液体分配装置
JP4789643B2 (ja) エアゾール容器の残留内容物排出装置
JP2001171763A (ja) エアゾール容器の押釦カバー
JP4204727B2 (ja) エアゾール容器のバルブ開閉機構
JP2006089091A (ja) トリガー式エアゾール容器の内容物排出装置
JP4339771B2 (ja) エアゾール容器の内容物排出装置
JP4694309B2 (ja) エアゾール容器の残留内容物排出装置
JP5436272B2 (ja) エアゾール用カバー体および、このエアゾール用カバー体を備えたエアゾール式製品
JP4739971B2 (ja) エアゾール容器の残留内容物排出装置
JP4672178B2 (ja) エアゾール容器用押釦
JP4568679B2 (ja) エアゾール容器の残留内容物排出装置
JP4523811B2 (ja) エアゾール容器の内容物排出装置
JP2003237861A (ja) 複数容器用のエアゾール装置エアゾール装置
JP4960723B2 (ja) エアゾール容器の残留内容物排出装置
JP2006082838A (ja) エアゾール容器の内容物排出装置
JP4551842B2 (ja) エアゾール容器の残留内容物排出装置
JP2006069629A (ja) エアゾール容器の内容物排出装置
JPH11105953A (ja) エアゾール容器
JP4883709B2 (ja) エアゾール容器の残留内容物排出装置
JP2008110334A (ja) 噴射装置
JP4263891B2 (ja) エアゾール製品
JP4568682B2 (ja) エアゾール容器の残留内容物排出装置
JP2008001385A (ja) エアゾール容器の残留内容物排出装置
JP4568683B2 (ja) エアゾール容器の残留内容物排出装置
JP4274625B2 (ja) エアゾール装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060426

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060426

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080513

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140613

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees