JP2001171623A - 冷却機構を具えた殺菌装置 - Google Patents

冷却機構を具えた殺菌装置

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JP2001171623A JP35744499A JP35744499A JP2001171623A JP 2001171623 A JP2001171623 A JP 2001171623A JP 35744499 A JP35744499 A JP 35744499A JP 35744499 A JP35744499 A JP 35744499A JP 2001171623 A JP2001171623 A JP 2001171623A
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真一 星田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高出力のパルス光を放出することに因み、過
熱状態になりやすい放電管を、効果的に冷却し得る新規
な冷却機構を具えた殺菌装置を提供する。 【解決手段】 本発明の冷却機構を具えた殺菌装置1
は、ランプハウス10内に放電管11と、リフレクタ1
2とを具えて成る殺菌ランプ5から高出力のパルス光を
殺菌対象物に照射して殺菌処理を行うものであって、こ
のランプハウス10内には、放電管11そのものを冷却
する作動風が供給される。またランプハウス10内を仕
切るようにリフレクタ12を構成したことによって、作
動風を放電管11に沿った長手方向に流すようにし、更
にリフレクタ12に形成された冷却スリット12Aによ
って、リフレクタ12の背面を流れる作動風をほぼ放電
管11の直交方向から作用させるようにしたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高出力のパルス光
を樹脂製の飲料用ボトル等のワークに照射して殺菌処理
を行う装置に関するものであって、特に高出力のパルス
光を放出することに因み、過熱状態になりやすい放電管
を、効果的に冷却し得る冷却機構を具えた新規な殺菌装
置に係るものである。
【0002】
【発明の背景】近時PETボトルと呼ばれるポリエチレ
ンテレフタレート製の樹脂製のボトルに充填された飲料
が広く普及をみている。このものは、容器が樹脂製のボ
トルであることに因んで、製造時に通常行われている殺
菌においても、樹脂製ボトルに適した手法が採られてい
る。具体的には、容器が樹脂製であるため長時間、高温
雰囲気下におく殺菌手法は、極めて不向きであって、こ
のため従来、殺菌作用のある紫外線等をボトル内部やキ
ャップ等に照射する手法が多く採られていた。因みにこ
のような殺菌手法については、例えば特許第25714
37号「容器殺菌装置」や実公昭62−40596号
「閃光殺菌装置」等に開示されている。
【0003】ところで閃光殺菌すなわち高出力のパルス
光を照射する殺菌手法では、パルス光を放出する放電管
そのものが高温を発するものであり、そのため放電管に
風を送り冷却を図ることが、前記実公昭62−4059
6号に開示されている。しかしながら、この開示内容
は、単に放電管に風を送り込むという簡単な冷却手法で
あって、冷却を効率的に行う技術的な工夫については開
示されていなかった。加えて殺菌対象物が樹脂製の容器
等である場合には、殺菌雰囲気が過熱状態になれば、当
然、素材の溶融等の変質を生起させることもあり、この
ような点においても、より厳密に温度管理が行える冷却
手法が求められていた。もちろんこのような冷却にあた
って、送り込んだ風から雑菌が混入して飲料物等の内容
物が汚染されることの防止を、まず第一に考慮すること
はいうまでもない。
【0004】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を
認識してなされたものであって、作動風による雑菌等の
混入を完全に回避しながら、効率的に殺菌ランプを冷却
するとともに、処理ゾーンにおける素材への悪影響を防
止する冷却機構を具えた新規な殺菌装置の開発を試みた
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
冷却機構を具えた殺菌装置は、殺菌ランプから高出力の
パルス光を放出させ、これを殺菌対象物に照射して殺菌
処理を行う装置において、前記殺菌ランプは、ランプハ
ウス内にパルス光を放出する放電管と、この光を反射さ
せるリフレクタとを具えて成るとともに、ランプハウス
内には、放電管そのものを冷却する作動風が供給される
ことを特徴として成るものである。この発明によれば、
紫外線と熱とを相乗的に作用させた効果的な殺菌が行え
るとともに、高温状態になる放電管そのものを効率的に
冷却するため、放電管内部の電極の劣化を効果的に防止
し、放電管の長寿命化が図れる。また冷却作用を担う作
動風そのものも、パルス光によって殺菌されるため、作
動風から感染して飲料物等の内容物を汚染してしまうこ
とがない。
【0006】また請求項2記載の冷却機構を具えた殺菌
装置は、前記請求項1記載の要件に加え、前記作動風
は、放電管に沿った長手方向と、放電管の長手方向にほ
ぼ直交する方向との、少なくとも二系統から作用するこ
とを特徴として成るものである。この発明によれば、放
電管は、少なくとも二系統の作動風、すなわち長手方向
に沿った風と、長手方向にほぼ直交する方向から送られ
る風とによって、より効率的に冷却される。
【0007】更にまた請求項3記載の冷却機構を具えた
殺菌装置は、前記請求項2記載の要件に加え、前記作動
風を少なくとも二系統から作用させるにあたっては、前
記リフレクタによって、ランプハウス内を仕切るように
構成するとともに、作動風をリフレクタの背面から放電
管に作用させるためのスリットを、リフレクタに形成し
たことを特徴として成るものである。この発明によれ
ば、特に新たな部材を要することなく、リフレクタの構
造を一部変更する程度、すなわち仕切り構造とスリット
を形成する程度で、リフレクタ後背部から放電管に作用
する作動風を簡単に構成し得る。またこのため装置のコ
ストも安価に抑えることができ、メンテナンスも容易に
行い得る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の冷却機構を具えた殺
菌装置1を図示の実施の形態に基づいて具体的に説明す
る。なお本発明の殺菌装置1は、食品、包装材、容器、
医療機器、医薬品、水など種々のものを殺菌対象とする
ものであるが、以下の説明では飲料物を充填するポリエ
チレンテレフタレート製のボトルBを例に挙げ、特にそ
の口頸部Nの外側全面を殺菌する実施の形態について説
明する。因みにこの口頸部Nを殺菌するにあたっては、
従来、紫外線による照射手法が多く採用されていたが、
この口頸部Nが、平面視ほぼ円形であることや、キャッ
プを螺合させるためのネジ部凹凸が形成されているこ
と、あるいは直接飲料物が触れる部分ではないことなど
から、ボトルBの内部ほどには厳密な殺菌が行われてい
ない部位であった。
【0009】そして殺菌装置1は、一例として図1に示
すように、実質的な殺菌作用を担う殺菌ランプユニット
2と、この殺菌ランプユニット2の照射域にボトルBを
臨ませるように搬送するボトル移送装置3と、殺菌ラン
プユニット2の放電体そのものを冷却する冷却ユニット
4とを具えて成るものである。以下各構成部について説
明する。まず殺菌ランプユニット2について説明する。
このものは、一例として高出力のパルス光を照射する殺
菌ランプ5と、パルス光のタイミング等を制御するコン
トロールユニット6とを具えて成るものである。
【0010】殺菌ランプ5は、例えばスペクトル値で紫
外線ランプが、1秒間に出すエネルギーの1〜数百倍の
エネルギーを百万分の1〜一万分の1秒程度の時間で放
出するものであって、一例として図1、2に示すよう
に、概ね直方体状を成す密閉可能なランプハウス10内
に、キセノンガスを封入した放電管11と、この放電管
11から放出された光をボトルB等のワークに向けて反
射するリフレクタ12とを取り付けて成るものである。
そしてランプハウス10には、放電管11を挟んでリフ
レクタ12に対向する側すなわち光を照射する側に、紫
外線を充分に透過する石英ガラス等が嵌め込まれた扉1
3が開閉自在に取り付けられている。
【0011】なお殺菌ランプ5は、上述したように高出
力のパルス光を放出するため、そのままでは放電管11
そのものが過熱し、放電管内部の電極が劣化してしま
う。このためランプハウス10内には、この放電管11
を冷却するために、一例として、外部とは遮断された閉
鎖回路の作動風を、後述する冷却ユニット4によって循
環させるものであり、これに伴いランプハウス10の背
後に作動風の導入口14と、排出口15とが形成され
る。このため本発明では、リフレクタ12は、単にパル
ス光を反射するだけの作用にとどまらず、この冷却をよ
り効率的に行うように構成される。具体的には、リフレ
クタ12で、まずランプハウス10内を前面すなわち反
射側と背面側とに仕切るように構成し、これによってそ
の両側で作動風を放電管11に沿って、長手方向に流す
ようにしている。更にリフレクタ12の放電管11に沿
った部位に、冷却スリット12Aが形成され、これによ
ってリフレクタ12の背面を流れる作動風が、ほぼ放電
管11を直交する方向から作用するように構成してい
る。
【0012】このように放電管11は、長手方向と、長
手方向にほぼ直交する方向との、少なくとも二系統から
作用する作動風によって、効果的に冷却が行われる。な
おリフレクタ12の背面から放電管11に作動風を作用
させるにあたっては、必ずしもスリットである必要はな
く、例えばリフレクタ12の背面を流れる作動風を放電
管11側に導けるようなパイプ状部材を適用しても構わ
ない。またリフレクタ12には、その反射効率を高める
ため、例えばアルミニウム蒸着等の処理が適宜施され
る。更に殺菌ランプ5は、高出力のパルス光を発するこ
とに因み、作業者が、直視しないようにトンネル状のカ
バー16等で覆うような形態が好ましい。
【0013】因みに高出力のパルス光は、紫外線による
殺菌効果はもとより、広域なスペクトルを有すること等
に起因して、ワーク表面に瞬間的な昇温をもたらすもの
であり、この瞬間的な昇温によって殺菌効果が一層促進
される。すなわち高出力のパルス光によって、紫外線と
熱とが相乗的に作用した効率的な殺菌が行えるのであ
る。また図1は、口頸部Nを上方から照射する殺菌ラン
プ5を二基設ける形態を示したが、この数は適宜変更可
能であって、例えば一基の殺菌ランプ5で口頸部Nを照
射する場合には、図3に骨格的に示すように、リフレク
タ12を多段状に形成し、口頸部Nを満遍なく照射する
形態が好ましい。このときボトルBを回転させなくて
も、口頸部Nの外側全面を満遍なく照射できるのであれ
ば、あえてボトルBを回転させる必要はない。
【0014】次にボトル移送装置3について説明する。
このものは、ボトルBの口頸部Nを殺菌ランプ5の有効
照射範囲内に搬送するものであって、一例として図1に
示すように、ボトルBを搬送するコンベヤ7に、殺菌ラ
ンプ5に対してボトルBの向きを変える偏向機構8を組
み込んで成るものである。なおここでの有効照射範囲と
は、口頸部Nに対し、ボトルBの内部と同程度の、入念
な殺菌が行える範囲を示すものであって、これはボトル
Bと殺菌ランプ5との相対的な位置関係、照射時間等種
々の条件によって変わるものである。
【0015】コンベヤ7は、一例として、搬送面上に回
転自在に支持された載置体20を具えて成るものであ
り、ボトルBを移送するにあたっては、ボトルBをこの
載置体20上に載せて搬送するものである。なお載置体
20の外周には、一例として図4(a)に示すように、
ピニオン21が形成されるとともに、コンベヤ7の側方
部内側に、このピニオン21と噛み合うラック22が形
成され、照射に伴い移送途中のボトルBをコンベヤ7上
で回転させるように構成されている。ここで偏向機構8
とは、上述した載置体20、ピニオン21、ラック22
等を含め、ボトルBを回転させる作動に関与する部材を
総称するものである。
【0016】なお偏向機構8は、必ずしもこのような形
態に限るものではなく、例えば図4(b)に示すよう
に、移送されて来る載置体20上のボトルBを挟み込む
ように一対の回転ローラ30を、コンベヤ7上に複数組
設け、ボトルBがこのローラ間を通過した時に、ローラ
を駆動させ適宜の角度ずつ回転させる形態が採り得る。
この場合、一対の回転ローラ30の回転軸30Aをベル
ト等の連結体31によって接続することにより、一対の
回転ローラ30の同調が図れ、より確実にボトルBを回
転させ得るものである。またボトルBの一度の回転角度
を大きく設定したい場合等には、図4(c)に示すよう
に、ボトルBを挟み込む回転ローラ30に代えて、比較
的短寸のコンベヤ32を適用することが可能である。
【0017】次に冷却ユニット4について説明する。こ
のものは、殺菌ランプ5の説明でも若干述べたように、
そのままでは熱くなり過ぎる放電管11そのものを冷却
し、主に放電管11内の電極の劣化を防止するためのも
のであって、一例として図2(a)に併せて示すよう
に、実質的に作動風を冷却するクーラ40と、作動風を
送り込んだり吸い込んだりして循環させるブロワ41
と、このブロワ41を介してクーラ40と殺菌ランプ5
とを接続するダクト42とを具えて成るものである。な
お回路中、例えばクーラ40等に、作動風の浄化作用を
担うフィルタ等が適宜設けられる。ここで作動風とは、
大気中の空気を主成分とするが、冷却効果を高めるため
に、適宜窒素ガス等が混入されてもよく、このような冷
却効果を高めた空気を、一般的な空気と区別する場合、
本明細書では便宜上「エア」と称して区別するものであ
る。
【0018】クーラ40は、一例として冷却液を内部に
充填する中空状のケースを具え、この中空部分に作動風
を送り込み、ケース壁面を介して冷却液と作動風との熱
交換を図る、いわゆるウォータージャケットタイプの冷
却手法が採られる。しかしながらクーラ40は、必ずし
もこのような形態に限ることなく、例えば冷却液と作動
風とを直接接触させて熱交換を図る、いわゆるクーリン
グタワータイプのものであっても構わない。更には必ず
しも冷却液を適用する必要はなく、例えばダクト42等
の作動風の通路に放熱フィンを設置し、作動風の熱を大
気中に放出させる形態も可能である。この場合、上述し
たクーラ40そのものは必要ないが、冷却効果をより高
めるために、放熱フィンに別途、風等を送り込むことが
好ましい。
【0019】また殺菌ランプ5に供給される作動風は、
一例として外部と非接触の閉鎖回路で循環されるため、
ランプハウス10内や冷却ユニット4にあらかじめ綺麗
なエアを供給すれば、作動風は循環中、常にクリーンな
状態が維持され、この作動風から感染して飲料物等を汚
染することがない。なお放電管11から放出されるパル
ス光は、ランプハウス10内の気体、特に放電管11の
周辺に存在するものを殺菌する効果もあるため、キャッ
プの実質的な照射を行う前に、ランプハウス10内や冷
却ユニット4の気体を充分に殺菌する準備運転を行え
ば、あえて最初に綺麗なエアを供給する必要はない。更
に殺菌処理を行う作業室全体が、殺菌されたクリーン状
態に維持されていれば、もとより上述した作動風を閉鎖
回路で循環させる必要はなく、当然、先に述べたランプ
ハウス10も、密閉状態に構成する必要はない。またこ
の場合、単に作業室内の空気を作動風として放電管11
に送り込んで、必要な冷却効果が得られれば、必ずしも
作動風を冷却する必要もない。
【0020】なおこの実施の形態では、ほぼ固定状態に
取り付けた殺菌ランプ5に対して、偏向機構8によって
ボトルBを回転させ、口頸部Nの外側全面を満遍なく照
射する形態を主に述べてきたが、逆に図5に示すよう
に、照射中、ボトルBを動かさずに、殺菌ランプ5を回
転させても構わない。更に、口頸部Nを満遍なく照射す
るにあたっては、必ずしも殺菌ランプ5とボトルBとを
相対的に回転させる必要はなく、例えば図6(a)に示
すように、一定範囲を照射する殺菌ランプ5を、その照
射範囲が異なるように複数基設ける形態が可能である。
このとき当然ボトルBは、回転させずに、単に殺菌ラン
プ5に沿って移送されるように構成する。なお図中符号
W1〜W4は、平面から視たボトルBの周囲を四分割し
たポイントを示すものであって、ボトルBそのものが非
回転で移送される様子を示している。
【0021】更に殺菌ランプ5とボトルBとを回転させ
ない他の形態としては、例えば図6(b)に示すよう
に、上述したコンベヤ7の代わりに、ボトルBをロータ
リー状に移送するターンテーブル23を適用し、その上
方に複数の殺菌ランプ5を適宜の角度毎に配設する形態
が採り得る。なおこの場合、ボトルBは、例えば図中に
おける上下位置では、ほぼ殺菌ランプ5に沿って平行に
移送されるが、左右位置では、ほぼ殺菌ランプ5を垂直
に横切るように移送され、ランプに対する移送方向が種
々変化する。このため各部位での殺菌効果の違いが懸念
される場合には、ターンテーブル23の回転運動を、ラ
ンプが設置された角度毎の間欠運動とする形態が好まし
い。すなわち一つのボトルBが、ある部位を照射されて
いる際には、ターンテーブル23の回転を停止し、一定
時間後、適宜の角度回転して、今度は次のランプによっ
て未照射部位を照射するようにすれば、ランプに対する
移送方向の違いを極力抑えることができる。
【0022】本発明の殺菌装置1は、以上のように構成
されるものであって、これによってボトルBは、その口
頸部Nの外側全面にパルス光が満遍なく照射され、ボト
ルBの内部とほぼ同レベルの入念な殺菌が施される。そ
の際、殺菌ランプ5内部には、放電管11そのものを冷
却するための作動風が供給されるが、この作動風は図2
に示すように、放電管11に沿って流れるものの他、冷
却スリット12Aを通って、リフレクタ12の背後から
放電管11に作用するようにも流れ、放電管11を効率
的に冷却するものである。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、紫外線と熱とを相乗的
に作用させた効果的な殺菌が行えるとともに、高温状態
になる放電管11そのものを冷却するため、放電管内部
の電極の劣化が効果的に防止でき、放電管11の長寿命
化が図れる。また冷却作用を担う作動風そのものも、パ
ルス光によって殺菌されるため、作動風から感染して飲
料物等の内容物を汚染してしまうことがない。また放電
管11は、少なくとも二系統の作動風、すなわち長手方
向に沿った風と、長手方向にほぼ直交する方向から送ら
れる風とによって、より効果的に冷却される。そしてリ
フレクタ12の背面から放電管11に作用する作動風
は、特に新たな部材を要することなく、リフレクタ12
の構造を修正する程度で、簡単に構成し得る。またこの
ため装置のコストも安価に抑えることができ、メンテナ
ンスも容易に行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却機構を具えた殺菌装置を骨格的に
示す説明図である。
【図2】本発明に適用される殺菌ランプを示す斜視図
(a)、並びに放電管に作動風が作用する様子を示す説
明図(b)である。
【図3】多段状に形成したリフレクタを用いて、一基の
殺菌ランプでボトル口頸部を殺菌する様子を示す縦断面
図である。
【図4】種々の偏向機構を示す骨格的平面図である。
【図5】ボトルを動かさずに殺菌ランプを回転させなが
ら照射を行う様子を示す骨格的平面図である。
【図6】一定範囲を照射する殺菌ランプを各範囲毎に複
数基設けた実施の形態を示す骨格的平面図(a)、並び
に複数基の殺菌ランプをボトルの移送方向に沿って設け
た実施の形態を示す骨格的平面図(b)である。
【符号の説明】
1 殺菌装置 2 殺菌ランプユニット 3 ボトル移送装置 4 冷却ユニット 5 殺菌ランプ 6 コントロールユニット 7 コンベヤ 8 偏向機構 10 ランプハウス 11 放電管 12 リフレクタ 12A 冷却スリット 13 扉 14 導入口 15 排出口 16 カバー 20 載置体 21 ピニオン 22 ラック 23 ターンテーブル 30 回転ローラ 30A 回転軸 31 連結体 32 コンベヤ 40 クーラ 41 ブロワ 42 ダクト B ボトル N 口頸部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺菌ランプから高出力のパルス光を放出
    させ、これを殺菌対象物に照射して殺菌処理を行う装置
    において、前記殺菌ランプは、ランプハウス内にパルス
    光を放出する放電管と、この光を反射させるリフレクタ
    とを具えて成るとともに、ランプハウス内には、放電管
    そのものを冷却する作動風が供給されることを特徴とす
    る冷却機構を具えた殺菌装置。
  2. 【請求項2】 前記作動風は、放電管に沿った長手方向
    と、放電管の長手方向にほぼ直交する方向との、少なく
    とも二系統から作用することを特徴とする請求項1記載
    の冷却機構を具えた殺菌装置。
  3. 【請求項3】 前記作動風を少なくとも二系統から作用
    させるにあたっては、前記リフレクタによって、ランプ
    ハウス内を仕切るように構成するとともに、作動風をリ
    フレクタの背面から放電管に作用させるためのスリット
    を、リフレクタに形成したことを特徴とする請求項2記
    載の冷却機構を具えた殺菌装置。
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