JP2001171524A - 電動車両の操作装置 - Google Patents

電動車両の操作装置

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JP2001171524A
JP2001171524A JP36107799A JP36107799A JP2001171524A JP 2001171524 A JP2001171524 A JP 2001171524A JP 36107799 A JP36107799 A JP 36107799A JP 36107799 A JP36107799 A JP 36107799A JP 2001171524 A JP2001171524 A JP 2001171524A
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potentiometer
lever
operating device
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JP36107799A
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Takashi Asawa
貴 浅和
Hirokazu Tsuji
廣和 辻
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Nabco Ltd
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Nabco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作ストロークが小さく、かつ操作力検出の
精度が高い電動車両の操作装置を提供する。 【解決手段】 操作レバー61の揺動支点より下方にあ
る作用点に駆動部材19を係合させて、操作レバー61
の揺動に応じてポテンショメータ20の回転軸20aを
回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動車両の操作装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平10−109647号公
報に掲載された電動アシスト台車は、車体後部に立設さ
れたハンドルが、下端部のピンを支点として車体前後方
向に揺動するように構成されている。ハンドルの傾き具
合、すなわち操作力は、支点より少し上方に設けられた
ポテンショメータによって検出される。そして、このポ
テンショメータによる検出に応じて、駆動モータがアシ
スト力を発生する。ここで、ハンドルの操作部の操作ス
トロークをS1、操作部から支点までの距離をA、支点
からポテンショメータまでの距離をBとすると、ポテン
ショメータに与えられる動作ストロークS2は、S2=
S1・(B/A)となり、Bの値はAの値よりかなり小
さい。従って、動作ストロークS2は、操作ストローク
S1に比べて、かなり小さくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の装
置において、ハンドルの操作に対して感度良く電動アシ
ストを行うためには、ポテンショメータの抵抗値変化を
大きくとることが必要であり、そのためには動作ストロ
ークS2を、ある程度の量確保しなければならない。ポ
テンショメータに対して所定量の動作ストロークS2を
確保しようとすれば、操作ストロークS1はかなり大き
な値になる。ところが、操作ストロークS1が大きい
と、ハンドルと車体との一体感が薄れ、操作に違和感が
生じる。
【0004】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、操作ストロークが小さく、かつ操作力検出の精度が
高い電動車両の操作装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、電動車両に付
与される操作力を検出する電動車両の操作装置であっ
て、所定の長さで車体に立設されるとともに、車体の前
後方向に所定範囲で揺動可能な操作レバー、及び、この
操作レバーの上部に設けられ、操作力が付与される操作
部を有するハンドルと、前記操作レバーの揺動支点より
下方に配置され、当該揺動支点より下方にある前記操作
レバーの作用点によって駆動されるロータリ型のポテン
ショメータとを備えたものである(請求項1)。上記の
ように構成された電動車両の操作装置では、操作レバー
の上部にある操作部と、下部にある作用点との間に、揺
動支点が配置される。操作レバーの長さをL、操作部か
ら揺動支点までの距離をL1、揺動支点から作用点まで
の距離をL2、操作部に付与される操作ストロークをS
1、作用点に生じる動作ストロークをS2とすると、S
2=S1・(L2/L1)となり、(L1+L2)が、
ほぼLに相当する。操作レバーが所定の長さLを有して
いるという条件の下では、操作部と作用点との間に揺動
支点を配置した上記の構造により、比較的大きな値のL
2/L1を確保することが容易になる。これにより、一
定の操作ストロークに対して比較的大きな動作ストロー
クを確保して、ポテンショメータによる操作力の検出に
高い精度を得ることができる。また、逆に言えば、一定
の動作ストロークに対して操作ストロークを比較的小さ
く抑えることができる。
【0006】上記電動車両の操作装置(請求項1)にお
いて、揺動支点は、操作部から作用点までの距離のほぼ
中間点にあってもよい(請求項2)。この場合、操作部
の操作ストロークと、ポテンショメータを駆動する作用
点の動作ストロークとが、ほぼ同一となる。
【0007】上記電動車両の操作装置(請求項1又は
2)において、ポテンショメータの回転軸に対して当該
ポテンショメータの本体部を回転可能に電動車両の車体
へ取り付ける位置調整手段を設けてもよい(請求項
3)。この場合、位置調整手段を回動させると、ポテン
ショメータの本体部が回動する。これは、ポテンショメ
ータの回転軸を回動させることと同じであるので、操作
力検出の零点調整が可能になる。
【0008】上記電動車両の操作装置(請求項3)にお
いて、位置調整手段は、ポテンショメータの本体部を固
定させる部分と、回転操作可能であって電動車両の本体
部へ取り付けられる長手部分とを有する取付板であって
もよい(請求項4)。この場合、長手部分の操作によ
り、位置調整手段を容易に回動させることができる。
【0009】上記電動車両の操作装置(請求項1又は
2)において、操作部は、電動車両の左右に立設された
前記操作レバーの上端部同士を水平に連結するととも
に、連結部において各操作レバーに対して揺動可能であ
り、ポテンショメータは各操作レバーに対してそれぞれ
設けられているものであってもよい(請求項5)。この
場合、操作部の揺動により、各操作レバーが互いに別々
に揺動し、各ポテンショメータが駆動される。従って、
左右の操作力を個別に検出することができる。
【0010】上記電動車両の操作装置(請求項1)にお
いて、操作レバーは垂直部と、この垂直部の上端から車
体後方に曲げられた傾斜部とを有し、前記垂直部は、こ
れを前方及び後方にそれぞれ揺動させる方向に付勢する
第1のばね及び第2のばねによって支持されており、操
作レバーの揺動支点からばねの力が作用する位置までの
距離に関して、前記第1のばねの方が前記第2のばねよ
り所定距離長くなるように配置されていてもよい(請求
項6)。この場合、傾斜部の存在によって生じるモーメ
ントを、第1のばねと第2のばねとのモーメントの腕の
長さの差によって相殺し、垂直部を垂直に支持すること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1、図2及び図3は、それぞ
れ、本発明の一実施形態による操作装置を装備した電動
車両の側面図、背面図及び平面図である。当該電動車両
は、例えば乳酸生菌飲料の運搬車として用いられるもの
である。図2及び図3を参照した図1において、車体1
は、金属製のパイプ、平板等を溶接、締結若しくは嵌合
して構成されており、主として、フレームベース2と、
このフレームベース2の後部の車体左右両側に取付部材
3を介して立設された角パイプからなるバックパイプ4
と、このバックパイプ4とフレームベース2とを接続す
る車体左右のサイドフレーム5と、バックパイプ4に接
続され、車体1に対して所定の長さで立設されたハンド
ル6とを備えている。フレームベース2の前端部の左右
にはキャスタ7が取り付けられ、後方側の左右には駆動
輪8が取り付けられている。駆動輪8を駆動する駆動部
及び、これを制御する制御部は、フレームベース2の下
面に取り付けられた制御部ケース9(図2)内に収納さ
れている。右側のバックパイプ4には、バッテリラック
10が取り付けられている。このバッテリラック10に
は、バッテリ11が脱着可能に取り付けられる。
【0012】上記ハンドル6は、バックパイプ4に接続
される操作レバー61と、左右の操作レバー61を接続
する水平な操作部62とにより構成されている。この操
作部62のグリップ位置から操作レバー61の上端部に
かけて、スポンジ又はゴム状の材料からなるカバー部材
621が被せられている。また、操作部62の左右のグ
リップ位置にはブレーキレバー12が取り付けられてお
り、これを操作することにより、ブレーキワイヤ13
(図2)を介して、駆動輪8の内側(車体幅方向におけ
る内側)に取り付けられたブレーキ装置14(図1)を
作動させることができる。また、駐車ブレーキレバー3
0と2本のブレーキロッド31(図3)とからなる駐車
ブレーキも装備されている。駐車ブレーキレバー30
を、図2における水平右方向に操作することにより、ブ
レーキロッド31の先端が駆動輪8のリム8a(図1)
の間に挿通されて、駐車ブレーキがかかる。
【0013】次に、上記ハンドル6と、バックパイプ4
の内部の構造とについて、図4〜図10を参照してさら
に詳細に説明する。図4は、図1から、ハンドル6とバ
ックパイプ4の一部とを抜き出して拡大した一部断面図
を含む側面図である。図4において、ハンドル6の操作
レバー61は、バックパイプ4に内挿される垂直部61
aと、この垂直部61aの上端から後方に曲げられた傾
斜部61bとにより構成されている。操作レバー61
は、バックパイプ4に固定されたピン15を中心軸とし
て、バックパイプ4との隙間X(例えば前後それぞれ4
mm程度)の範囲内で車体の前後方向に揺動可能に保持
されている。操作部62に押し操作力が付与されると、
操作レバー61の垂直部61aはピン15を中心として
反時計回り方向に揺動(回動)し、操作部62に引き操
作力が付与されると、操作レバー61の垂直部61aは
ピン15を中心として時計回り方向に揺動(回動)す
る。
【0014】図5は、図4におけるV方向から、ハンド
ル6の操作レバー(左側)61と操作部62との接続部
を見た断面図である。図において、操作部62の端部に
はロッドエンド622が取り付けられている。一方、ね
じ611は、カップワッシャ612を介して、ロッドエ
ンド622の端部を貫通した状態で、2個のナット61
3により操作レバー61の端部に固定されている。従っ
て、操作部62は、ねじ611を中心軸として、操作レ
バー61に対して揺動(回動)自在な状態に保持されて
いる。車体の右側の操作レバー61と操作部62との接
続部も、これと左右対称な同様の構造である。従って、
左右の操作レバー61は、操作部62の左側及び右側に
それぞれ付与された操作力に応じて、互いに独立して揺
動する。
【0015】図6は、図4におけるVI部の内部構造を示
す断面図である。図6において、操作レバー61の下端
部には、操作レバー61の先端部材として、断面形状が
略S字状のばね受け部材16が取り付けられている。ば
ね受け部材16の2つの凹部16a及び16bにはそれ
ぞれ、同一の圧縮ばね17及び18が取り付けられてい
る。圧縮ばね17は、操作レバー61がピン15(図
4)を中心として時計回り方向に揺動するように付勢
し、圧縮ばね18は逆に、操作レバー61がピン15を
中心として反時計回り方向に揺動するように付勢してい
る。圧縮ばね17及び18の取付位置は、互いに上下方
向にシフトしており、ピン15からばねの力が作用する
位置までの距離に関して、圧縮ばね18の方が、圧縮ば
ね17より長い。従って、操作レバー61を反時計回り
方向に揺動させようとするモーメントmが、時計回り
方向に揺動させようとするモーメントmを上回る。こ
の差(m−m)は、傾斜部61bの存在により重心
が後方に偏ったハンドル6が、自重により操作レバー6
1を時計回り方向に揺動させようとするモーメントm
に等しくなるように設計されている。従って、操作部6
2に手を触れない状態では、操作レバー61を両方向に
揺動させようとする力が拮抗して、操作レバー61の垂
直部61aは垂直に支持され、バックパイプ4との隙間
X(図4)は、前後に等しく確保されている。
【0016】上記ばね受け部材16の下端部には、凹部
16cが設けられ、この凹部16cに駆動部材19の球
状の頭部19aが係合している。ピン15(図4)から
当該係合位置(操作レバー61の作用点)までの距離
は、ピン15から操作部62までの距離とほぼ等しくな
るように設計されている。言い換えれば、操作レバー6
1の支点であるピン15は、力点である操作部62と、
作用点である係合位置とのほぼ中間点にある。従って、
操作部62の操作ストロークと、操作レバー61の作用
点の動作ストロークは、互いにほぼ等しい。
【0017】上記駆動部材19は、ロータリ型のポテン
ショメータ20の回転軸20aによって軸支されてい
る。駆動部材19と回転軸20aとは、駆動部材19に
螺着されたねじ21により互いに固定されている。ポテ
ンショメータ20は、図6に示すバックパイプ4の裏側
から、取付板22及び位置決め板23等(詳細後述)を
介して取り付けられている。この取付板22は縦長の形
状であり、上部がポテンショメータ20を取り付ける部
分であり、下方に伸びた長手部分が、ねじ24により、
バックパイプ4に取り付けられる部分である。なお、ポ
テンショメータ20の回り止め20bは、取付板22に
設けられた凹部22bに係合している。従って、ポテン
ショメータ20は、取付板22に対して回転規制されて
いる。ねじ24を挿通させる孔22cは、横に長い形状
であり、これにより、回転軸20aを中心として取付板
22を時計回り方向又は反時計回り方向に所定範囲で自
在に回転させて取り付けることができる。従って、取付
板22は、ポテンショメータ20を車体に取り付ける際
若しくは取り付けた後の位置調整手段としての作用を有
する。ポテンショメータ20は、図6に示すバックパイ
プ4の背面側から、樹脂製のカバー25により覆われて
おり、このカバー25は、ねじ26によりバックパイプ
4に固定されている。
【0018】図8は、図6に示すバックパイプ4の背面
側からカバー25の内部のポテンショメータ20等を見
た断面図である。また、図9は、図6に示すバックパイ
プ4の右側面側からポテンショメータ20等を見た断面
図である。図8及び図9に示すように、ポテンショメー
タ20に接続されたケーブル27は、ゴムブッシング2
8を介してカバー25の外へ導出され、制御部ケース9
(図2)に接続されている。ポテンショメータ20の抵
抗値の変化に応じて、制御部ケース9内の制御部が、対
応する駆動部(この場合は、左駆動輪用)に電動アシス
ト力を発生させる。
【0019】図10は、ポテンショメータ20の取付構
造を示す斜視図である。まず、ポテンショメータ20の
回転軸20a及びねじ部20bを、取付板22の孔22
aに挿通し、反対側から位置決め板23、スプリングワ
ッシャ29w及びナット29を通して、ポテンショメー
タ20の回り止め20b(図6,図8)を凹部22bに
係合させた位置でナット29を締め付ける。これによ
り、ポテンショメータ20は取付板22に固定され、ポ
テンショメータ20の本体部(回転軸20a以外の部
分)は取付板22に対して回転規制される。次に、回転
軸20aを、駆動部材19の孔19bに挿入し、ねじ2
1で固定する。次に、駆動部材19の頭部19aを、駆
動部材19の長さよりやや小さめの直径に形成されたバ
ックパイプ4の孔4aをくぐらせるようにして通し、頭
部19aをばね受け部材16(図6)に係合させる。こ
のとき、位置決め板23は、孔4aに密嵌され、回転軸
20aの軸心が所定位置に配置される。この状態で、ね
じ24により、取付板22をバックパイプ4に固定す
る。このとき、孔22cが横長に形成されているため、
取付板22は、下部の長手部分を回転操作することによ
り、回転軸20aを中心として所定範囲で回動可能であ
る。取付板22の回動によりポテンショメータ20の本
体部が回動するため、回転軸20aを回すことと同様の
調整が可能となる。これにより、ポテンショメータ20
の抵抗値に基づく零点調整を行うことができる。
【0020】以上の構成において、操作部62に引き操
作力が付与されると、図7に示すように操作レバー61
が揺動して、圧縮ばね17が伸び、圧縮ばね18が圧縮
される。駆動部材19は反時計回り方向に回動して、ポ
テンショメータ20の回転軸20aが所定量回転する。
一方、操作部62に押し操作力が付与されると、図7に
示す状態とは左右対称に操作レバー61が揺動して、圧
縮ばね17が圧縮され、圧縮ばね18が伸びる。駆動部
材19は時計回り方向に回動して、ポテンショメータ2
0の回転軸20aが所定量回転する。いずれの場合も、
操作レバー61の作用点は、操作部62における操作ス
トロークにほぼ等しい動作ストロークを生じるので、ポ
テンショメータ20の回転軸20aには十分な回転量が
与えられる。
【0021】ポテンショメータ20の回転軸20aに十
分な回転量が与えられることにより、ポテンショメータ
20の抵抗値変化を大きくとることができる。従って、
抵抗値変化に基づく電圧変化の幅が大きくなるので、操
作力の検出精度が高くなる。また逆に、ポテンショメー
タ20の回転軸20aに十分な回転量を与えつつも、こ
れに対する操作ストロークは小さい。従って、操作者に
対して、操作部62が揺動しているとほとんど感じさせ
ることなく、ポテンショメータ20の抵抗値変化を引き
出すことができる。これにより、操作の違和感なく、操
作力に正確に対応した電動アシスト力を発生させること
ができる。操作者が操作部62から手を離すと、圧縮ば
ね17又は18により、操作レバー61は元の垂直位置
に戻り、ポテンショメータ20の抵抗値が中立値に復帰
する。
【0022】なお、図4〜図10は、車体の左側の構造
に関してのものであるが、車体の右側の構造は左右対称
の同様の構造である。従って、操作部62の左右のグリ
ップ位置に付与された操作力に応じて、左右の各操作レ
バー61に対応してそれぞれ設けられたポテンショメー
タ20の抵抗値が変化する。制御部ケース9内の制御部
はこれを受けて、左右の駆動部に、操作力に対応した電
動アシスト力を発生させる。
【0023】上記実施形態においては、操作レバー61
の支点であるピン15が、操作部62と操作レバー61
の作用点とのほぼ中間点にあるように構成したが、基本
的には、中間点から離れた位置であっても、操作部62
と作用点との間にあればよい。操作レバー61の揺動支
点であるピン15が、操作部62(力点)と作用点との
間にある場合、操作レバー61の長さをL、操作部62
からピン15までの距離をd1、ピン15から作用点ま
での距離をd2、操作部62に付与される操作ストロー
クをS1、作用点に生じる動作ストロークをS2とする
と、 S2=S1・(d2/d1) ...(1) となり、(d1+d2)が、ほぼLに相当する。一方、
同じ長さの操作レバー61について、仮に、ピン15が
操作レバー61の下端部にあり、作用点がピン15より
上方にあるとすれば、操作部62からピン15までの距
離d1が、Lにほぼ等しくなる。従って、 S2=S1・(d2/L) ...(2) となる。(1)式と(2)式を比較すれば、(2)式は
Lの値が大きいため、d2/Lの値を大きくすることは
困難であるが、(1)式ではそのような制約がなく、比
較的大きな値のd2/d1を確保することが容易にな
る。従って、操作部62と、操作レバー61の作用点と
の間に、操作レバー61の支点(ピン15)を配置する
構成によれば、一定の操作ストロークに対して比較的大
きな動作ストロークを確保して、ポテンショメータ20
による操作力の検出に高い精度を得ることができる。ま
た、逆に言えば、一定の動作ストロークに対して操作ス
トロークを比較的小さく抑えることができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。請求項1の電動車両の操作装置によれ
ば、一定の操作ストロークに対して比較的大きな動作ス
トロークを確保して、ポテンショメータによる操作力の
検出に高い精度を得ることができる。また、逆に言え
ば、一定の動作ストロークに対して操作ストロークを比
較的小さく抑えることができる。従って、操作ストロー
クが小さく、かつ、操作力検出の精度が高い操作装置を
提供することができる。
【0025】請求項2の電動車両の操作装置によれば、
操作部の操作ストロークと、ポテンショメータを駆動す
る作用点の動作ストロークとが、ほぼ同一となり、操作
ストロークの抑制と、高い精度とを好適に両立させるこ
とができる。
【0026】請求項3の電動車両の操作装置によれば、
ポテンショメータの取り付けの際若しくは取り付け後に
操作力検出の零点調整が可能になるので、便利である。
【0027】請求項4の電動車両の操作装置によれば、
長手部分の操作により、位置調整手段を容易に回動させ
ることができるので、扱いやすい。
【0028】請求項5の電動車両の操作装置によれば、
左右の操作力を個別に検出することができるので、左右
個別に電動アシスト力を発生させることができる。
【0029】請求項6の電動車両の操作装置によれば、
重心が後方に偏った操作レバーに対して、同一のばねに
より垂直部を垂直に支持することができるので、部品
(ばね)の種類を低減することができ、部品コストも節
約できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による操作装置を装備した
電動車両の側面図である。
【図2】上記電動車両の背面図である。
【図3】上記電動車両の平面図である。
【図4】図1から、一部を抜き出して拡大した一部断面
図を含む側面図である。
【図5】図4におけるV方向から見た断面図である。
【図6】図4におけるVI部の内部構造を示す断面図であ
る。
【図7】図6に示す状態から操作レバーが揺動した状態
を示す断面図である。
【図8】図6に示すバックパイプの背面側からカバー内
部のポテンショメータ等を見た断面図である。
【図9】図6に示すバックパイプの右側面側からポテン
ショメータ等を見た断面図である。
【図10】上記ポテンショメータの取付構造を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 車体 6 ハンドル 15 ピン 17,18 圧縮ばね 20 ポテンショメータ 20a 回転軸 22 取付板 61 操作レバー 61a 垂直部 61b 傾斜部 62 操作部 611 ねじ 622 ロッドエンド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動車両に付与される操作力を検出する電
    動車両の操作装置であって、 所定の長さで車体に立設されるとともに、車体の前後方
    向に所定範囲で揺動可能な操作レバー、及び、この操作
    レバーの上部に設けられ、操作力が付与される操作部を
    有するハンドルと、 前記操作レバーの揺動支点より下方に配置され、当該揺
    動支点より下方にある前記操作レバーの作用点によって
    駆動されるロータリ型のポテンショメータとを備えたこ
    とを特徴とする電動車両の操作装置。
  2. 【請求項2】前記揺動支点は、前記操作部から前記作用
    点までの距離のほぼ中間点にある請求項1記載の電動車
    両の操作装置。
  3. 【請求項3】前記ポテンショメータの回転軸に対して当
    該ポテンショメータの本体部を回転可能に電動車両の車
    体へ取り付ける位置調整手段を設けた請求項1又は2記
    載の電動車両の操作装置。
  4. 【請求項4】前記位置調整手段は、前記ポテンショメー
    タの本体部を固定させる部分と、回転操作可能であって
    電動車両の本体部へ取り付けられる長手部分とを有する
    取付板である請求項3記載の電動車両の操作装置。
  5. 【請求項5】前記操作部は、電動車両の左右に立設され
    た前記操作レバーの上端部同士を水平に連結するととも
    に、連結部において各操作レバーに対して揺動可能であ
    り、前記ポテンショメータは各操作レバーに対してそれ
    ぞれ設けられている請求項1又は2記載の電動車両の操
    作装置。
  6. 【請求項6】前記操作レバーは垂直部と、この垂直部の
    上端から車体後方に曲げられた傾斜部とを有し、前記垂
    直部は、これを前方及び後方にそれぞれ揺動させる方向
    に付勢する第1のばね及び第2のばねによって支持され
    ており、前記操作レバーの揺動支点からばねの力が作用
    する位置までの距離に関して、前記第1のばねの方が前
    記第2のばねより所定距離長くなるように配置されてい
    る請求項1記載の電動車両の操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003348701A (ja) * 2002-05-28 2003-12-05 Matsushita Electric Works Ltd 電動式動力車
JP2017052468A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 コンビ株式会社 乳母車

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