JP2001171085A - 半自動刷版交換装置及び半自動刷版交換装置をそなえた多色印刷装置 - Google Patents

半自動刷版交換装置及び半自動刷版交換装置をそなえた多色印刷装置

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JP2001171085A
JP2001171085A JP36340699A JP36340699A JP2001171085A JP 2001171085 A JP2001171085 A JP 2001171085A JP 36340699 A JP36340699 A JP 36340699A JP 36340699 A JP36340699 A JP 36340699A JP 2001171085 A JP2001171085 A JP 2001171085A
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Yasuhiro Niina
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明は、半自動刷版交換装置及び半自動刷
版交換装置をそなえた多色印刷装置に関し、刷版交換時
にオペレータの操作に起因する刷版のずれやひねりを防
止する。 【解決手段】 刷版7の交換時に半自動的に刷版7を版
胴9に装着する半自動刷版交換装置において、版胴9に
そなえられ刷版7の一端側23を固定しうる固定手段8
と、刷版7の一端側23を固定手段8に挿入する際に刷
版7を固定手段8に沿うように支持する支持部材2とを
そなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷を
行なう枚葉印刷機に用いて好適の、半自動刷版交換装置
及び半自動刷版交換装置をそなえた多色印刷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、オフセット枚葉機等の刷版交
換時に適宜オペレータが補助動作をしながら、ある程度
自動化して刷版交換を行なうようにした半自動刷版交換
装置が知られている。このような半自動刷版交換装置
は、人手の補助の仕方で効率が変わってしまうが、比較
的安価であるため、広く用いられている。
【0003】ここで、このような従来の半自動刷版交換
装置の一例について図を用いて説明すると、図4(a)
〜(c)は半自動刷版交換装置の作動状態を説明するた
めの模式図、図5は半自動刷版交換装置の版交換時の安
全カバー(版保持装置付きカバー)の状態を示す図、図
6はオフセット枚葉機に設備した従来の半自動刷版交換
装置を示す模式的な側面図であって、押さえローラの構
成及び機能を説明するための図、図7(a)〜(c)は
従来の半自動刷版交換装置の課題を説明するための図で
ある。
【0004】図5に示すように、新しい刷版(又は、単
に版という)7は、半自動刷版交換装置のカバー25に
設けられた版保持ガイド26と版保持具(つかみ保持具
ともいう)27とにより保持されている。そして、刷版
交換時には版胴9を版交換位置に停止させ、上記版保持
具27で保持されている新しい刷版7の一端側(くわえ
側)23をオペレータがつかみ保持具27から外し、図
7(a)に示すように、版胴9のくわえ側版万力8のく
わえ部分に刷版7のくわえ側23を挿入し、図示しない
版締装置を操作して版を固定する(以下、このように版
を固定することを「くわえる」と表現する)。次に、版
胴9を図7(a)に示す矢印方向に正転させて、刷版7
の後端(以下、版くわえ尻側という)24を図5に示す
くわえ尻側版万力10に押し込んで、版締装置でくわえ
尻側24をくわえる。なお、図7(a)の符号7′は、
交換後の刷版の状態を示している。
【0005】さて、これら一連の動作をさせる時、即
ち、くわえ側23をくわえた後版胴9を回転させたりす
る際に版7を版胴9に沿わせたり、版くわえ尻側24を
版万力10に挿入する際などに、押さえローラが用いら
れる。押さえローラは、図6に例示した如く第1なじみ
ローラ1及び第2なじみローラ3からなる一対のローラ
をそなえて構成されており、第1なじみローラ1は両軸
端がレバー14の先端に軸支されている。また、レバー
14の後端はシャフト15に固設されるとともに、シャ
フト15はレバー17に固定されている。さらに、レバ
ー17は、支点軸16を介して揺動自在に支持されてい
る。なお、支点軸16の位置は印刷装置に対して固定さ
れている。
【0006】したがって、第1なじみローラ1は、レバ
ー17,シャフト15及びレバー14を介して支点軸1
6を中心に一体的に揺動可能に構成されている。一方、
第2なじみローラ3は、レバー18の先端に軸支されて
おり、このレバー18の別端(後端)は、レバー17の
略中央を貫通する軸5に揺動(回動)可能に取り付けら
れている。
【0007】また、この第2なじみローラ3と軸5との
間には、コイルバネ19が介装されており、このコイル
バネ19の付勢力により、第2なじみローラ3は版胴9
側(図中反時計回り)に付勢されている。なお、コイル
バネ19は、軸5の周囲に巻回されている。また、上記
第2なじみローラ3を軸支しているレバー18は、図示
しないストッパにより付勢方向(図6中、上方向)への
揺動限界位置が規制されている。
【0008】また、レバー17を貫通している軸5には
エアシリンダ11のヘッド部が連結され、エアシリンダ
11の後端は、ピン20を介してブラケット21に支持
されている。なお、ブラケット21は、印刷装置本体の
フレーム部(図示省略)に固設されている。
【0009】エアシリンダ11は、2段シリンダ(ダブ
ルシリンダ)として構成されており、図6及び図4
(a)に示すような最も縮んだ状態(「脱」状態ともい
う)と、図4(b)に示すような1段だけ伸長した状態
(「第2なじみ着」状態ともいう)と、図4(c)に示
すような2段伸長した状態(「第1,第2なじみ着」状
態ともいう)との3段階に伸縮状態を変更できるように
構成されている。
【0010】以下、第1なじみローラ1及び第2なじみ
ローラ3の動作を具体的に説明すると、図4(a)に示
す「脱」状態から、エアシリンダ11を1段伸長させて
図4(b)に示す「第2なじみ着」状態にすると、レバ
ー17,シャフト15,レバー14及び第1なじみロー
ラ1は支点軸16を中心に図中に時計回りに回動する。
このとき、第2なじみローラ3及びレバー18は、図6
及び図4(a)に示す状態を保持しながら上方に移動す
るが、その途中で第2なじみローラ3は版胴9(又は刷
版7)に当接する。これにより、「第2なじみ着」状態
では図4(b)に示すように、第2なじみローラ3及び
レバー18は、コイルバネ19の付勢力に抗して軸5を
中心に図中時計回りに回動し、このコイルバネ19の付
勢力により第2なじみローラ3が版胴9(又は刷版7)
に押し付けられる。
【0011】また、図4(b)に示す「第2なじみ着」
状態から、エアシリンダ11をさらに1段伸長させて図
4(c)に示す「第1,第2なじみ着」状態にすると、
レバー17,シャフト15,レバー14及び第1なじみ
ローラ1が支点軸16を中心に図中時計回りにさらに回
動し、第1なじみローラ1が版胴9(又は刷版7)に当
接する。また、第2なじみローラ3は、軸5に対して相
対的にさらに回転するが、版胴9との位置関係は変化せ
ず、版胴9(又は刷版7)に当接した状態が保持され
る。そして、このような「第1,第2なじみ着」状態で
第1なじみローラ1により版7のくわえ尻側24がくわ
え尻側版万力10に押し込まれる。
【0012】なお、詳細は説明しないが、エアシリンダ
11には図示しない継ぎ手,配管,及び電磁弁等々を介
して空気供給源である圧縮ポンプへ接続されている。と
ころで、刷版7の装着に際しては次の如く操作する。ま
ず、図示しない刷版交換開始ボタンを操作し、版胴9を
回転させ所定の版装着位置に停止させる。次に、エアシ
リンダ11を2段伸長させて、図4(c)及び図7
(a)に示すような「第1、第2なじみ着」状態にし、
第1なじみローラ1をくわえ側版万力8に当接させた状
態にする。なお、図7(a)では、第2なじみローラ3
は省略する。そして、待機させていた刷版7をオペレー
タが手でくわえ側版万力8の上歯12と下歯13の間に
挿入し、下歯13に配置した位置決めピン22に、刷版
7のくわえ側23に形成された位置決め孔を係合させ
る。続いて、やはり図示しない版付けボタンを押し、く
わえ側版万力8で版7をくわえる。
【0013】この時、図7(b)に示すように、刷版7
が上歯12と下歯13との間で斜めの状態となる。そし
て、刷版7をくわえる時には、このような状態から、図
7(c)に示す位置まで刷版7の下端はずらされるの
で、微妙にくわえる位置がずれることが考えられる。こ
のため、刷版7を上歯12と下歯13との間に挿入後、
オペレータが手で図7(c)の矢印Pで示す方向に力を
加えて、刷版7の姿勢を図7(c)に示すような正しい
状態に把持しながら版付けボタンを押して版万力8で刷
版7をくわえる。
【0014】その後、オペレータが安全確認を行なった
後版付けボタンを押すと、第1なじみローラ1が版胴9
に押付けられたまま版胴9が回転し、第1なじみローラ
1により刷版7が版胴9に押し付けられる。そして、図
4(b)に示す「第2なじみ着」状態にして版胴9を回
転させ、版7がくわえ尻側近傍まで回転してきた時、再
び図4(c)に示す「第1,第2なじみ着」状態にす
る。このとき、第1なじみローラ1の押し付け力によ
り、刷版7のくわえ尻側24が版胴9から浮き上がるこ
となくくわえ尻側版万力10(図5参照)に挿入され、
版締装置で刷版7がくわえ尻側版万力10に固定され
る。その後、図4(a)に示すように、各なじみローラ
1,3を「脱」状態にして刷版7の装着が完了する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】次に、上記従来の半自
動刷版交換装置の課題について説明する。従来の半自動
刷版交換装置には、刷版7のくわえ側23をくわえ側版
万力8へ挿入した際、刷版7の前端部(下端部であっ
て、略くわえ側23を指す)をサポートする機構がなか
った。このため、図7(b)に示す如く刷版7の前端部
がくわえ側版万力8の上歯12と下歯13とに接触し斜
めになってしまい、版7を把持させる場合上歯12の移
動によって表面がこすられ、ずれる(ひねりが発生す
る)恐れがあった。そこで、上述したように、従来は版
7をオペレータが手で支えて図7(c)に示す状態に把
持していた。
【0016】このように、従来の半自動刷版交換装置で
は種々の課題があった。これを具体的に列挙すると、以
下のようになる。 (1)刷版7をくわえ側23を挿入させる際にオペレー
タが版7のくわえ側23を支える必要がある。 (2)上記オペレータが手で支えた場合であっても手を
添える際の力加減によって版7が変形したり傾いてくわ
え側版万力8に把持させたときに刷版7にひねりが発生
し、見当ずれ(印刷時の各色間の絵柄ずれ)が悪化す
る。このような見当ずれは、版胴を複数そなえる多色印
刷装置では、特に大きな問題となる。 (3)次の動作に移る際、安全確認の押しボタンを押す
必要がある。このため、刷版7の差し替え交換時間が長
くなり、生産性が低下する。 (4)上記ひねりにともなう見当ずれが生じた場合、こ
れを印刷ユニットにて修正するため時間がかかり、多量
の損紙が出ることになる。又、ひねりが大き過ぎる時に
は上記印刷ユニットにおいての修正が不可能な場合もあ
る。
【0017】本発明は、このような種々の課題に鑑み創
案されたもので、刷版交換時にオペレータの操作に起因
する刷版のずれやひねりを防止して、刷版を版胴に正確
に取り付けることができるようにした、半自動刷版交換
装置及び半自動刷版交換装置をそなえた多色印刷装置を
提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の半自動刷版交換装置は、刷版の交換時に半自
動的に該刷版を版胴に装着する半自動刷版交換装置にお
いて、該版胴にそなえられ該刷版の一端側を固定しうる
固定手段と、該刷版の一端側を該固定手段に挿入する際
に該刷版を該固定手段に沿うように支持する支持部材と
をそなえていることを特徴としている。
【0019】また、請求項2記載の本発明の半自動刷版
交換装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、該刷版
の交換時に常に該刷版を該版胴に押し付ける常時なじみ
ローラをそなえていることを特徴としている。また、請
求項3記載の本発明の半自動刷版交換装置は、上記請求
項1又は2記載の構成に加えて、該刷版の交換時に該刷
版の一端側及び他端側の固定時のみ該刷版を該版胴に押
し付ける固定時なじみローラをそなえていることを特徴
としている。
【0020】また、請求項4記載の本発明の半自動刷版
交換装置をそなえた多色印刷装置は、複数の版胴をそな
えるとともに、刷版の交換を半自動的に行なう半自動刷
版交換装置を各版胴毎にそなえた多色印刷装置におい
て、該半自動刷版交換装置が、該版胴にそなえられ該刷
版の一端側を固定しうる固定手段と、該刷版の一端側を
該固定手段に挿入する際に該刷版を該固定手段に沿うよ
うに支持する支持部材と、該刷版の交換時に常に該刷版
を該版胴に押し付ける常時なじみローラと、該刷版の交
換時に該刷版の一端側及び他端側の固定時のみ該刷版を
該版胴に押し付ける固定時なじみローラとをそなえてい
ることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態に係る半自動刷版交換装置について説明すると、
図1はその要部の概略構成を示す模式的な側面図、図2
はその要部の概略構成を示す模式図であって、(a)は
その正面図、(b),(c)はいずれもその詳細を拡大
して示す図、図3(a),(b)はいずれもその機能を
説明するための図である。なお、図中、上述した従来技
術のものと共通する部位については同一の符号を付して
その部材の詳細な説明は省略する。
【0022】本発明の一実施形態に係る半自動刷版交換
装置は、オフセット印刷により多色印刷を行なう多色印
刷装置にそなえられており、多色印刷装置の各版胴毎に
設けられている。また、図1及び図2(a)〜(c)に
示すように、本発明の半自動刷版交換装置では、従来の
装置に対して、刷版7の交換時に刷版7を支持する複数
組の刷版サポート用ローラ(支持部材)2が第1なじみ
ローラ1(固定時なじみローラ)に近接して設けられて
いる。
【0023】上記刷版サポート用ローラ2は、図2
(c)に示すように、取付金具4a,4bによりシャフ
ト15に固設されたブラケット6の先端に回転可能に軸
支されており、第1なじみローラ1との相対的な位置関
係が変化しないように取り付けられている。これによ
り、エアシリンダ11が作動すると、刷版サポート用ロ
ーラ2と第1なじみローラ1とは支点軸16を中心に一
体となって回動するようになっている。
【0024】なお、図2(a)には、刷版サポート用ロ
ーラ2は1箇所しか示していないが、この刷版サポート
用ローラ2は、ブラケット6を介して例えばシャフト1
5の両端部及び中央部の3か所に設けられている。ここ
で、この刷版サポート用ローラ2は、刷版交換時にエア
シリンダ11が2段伸長して「第1,第2なじみ着」状
態〔図4(c)参照〕になったときに刷版7に当接し
て、図3(b)に示すように、刷版7がくわえ側版万力
(固定手段)8の下歯13に沿ってまっすぐな状態にな
るように刷版7を支持するような位置に取り付けられて
いる。すなわち、刷版7の装着に際して、くわえ側(一
端側)23をくわえ側版万力8部に挿入するときには、
図3(a)に示すように、版7のくわえ側23が刷版サ
ポート用ローラ2で押され、くわえ側版万力8の下歯1
3側に押し付けられるようになっており、上歯12との
接触が回避されるようになっている。そして、くわえ側
23が上歯12と下歯13との間で固定されるまで刷版
7の位置が図3(a),(b)に示す状態に保持される
ようになっており、これにより、くわえ側23の固定時
に刷版7のずれが防止されるようになっている。
【0025】そして、この状態で版胴9を図中矢印方向
に正転させた後、エアシリンダ11を作動させ「第2な
じみ着」状態〔図4(b)参照〕として、第2なじみロ
ーラ(常時なじみローラ)3で版胴9の外周面に刷版7
を押し付けながら巻着させるようになっている。また、
その後、刷版7のくわえ尻側(他端側)24がくわえ尻
側版万力(固定手段)10近傍になると、再び「第1,
第2なじみ着」状態とし、第1なじみローラ1を用いて
刷版7のくわえ尻側24をくわえ尻側版万力10に挿
入,固定し版装着を終了するようになっている。
【0026】本発明の一実施形態に係る半自動刷版交換
装置は上述のように構成されているので、刷版7の装着
に際しては以下のように作動する。まず最初に、前準備
として、版保持具付きカバー25へ刷版7を搬入して載
置しておく。上記状態のもと、図示しない刷版交換開始
ボタンを操作し、版胴9を適宜に回転させてくわえ側版
万力8を所定の位置まで回動させる。
【0027】次に、刷版7のくわえ側23を版保持具付
カバー25から手で外しくわえ側版万力8に挿入し、図
示しない版付けボタンを押す。これにより、エアシリン
ダ11が作動して「第1,第2なじみ着」状態となり、
図3(a)の状態となる。このときには、第1なじみロ
ーラ1により刷版7のくわえ側23がくわえ側版万力8
に挿入されるとともに、刷版サポート用ローラ2により
刷版7が支持(サポート)され、図3(b)に示すよう
に、刷版7は下歯13に対してまっすぐな状態に保持さ
れる。
【0028】以降、第1,第2なじみローラ1,3が押
し付けられたまま版胴9が回転を開始し、この第1なじ
みローラ1により、特にくわえ側版万力8近傍での刷版
7の浮き上がりが防止されるとともに、第2なじみロー
ラ3により刷版7が版胴9に沿うように取り付けられ
る。その後「第2なじみ着」状態となって、第1なじみ
ローラ1及び刷版サポート用ローラ2が版胴9から離
れ、以後は従来技術と同様に刷版7の装着が終了する。
【0029】以上のように、本発明の半自動版交換装置
では、刷版7のくわえ側23をくわえ側版万力8に挿入
して固定させるに際して、図3(a),(b)に示すよ
うに、刷版サポート用ローラ2により、刷版7のくわえ
側23が版万力8の下歯13に沿うように版胴9側へ押
し付けられて上歯12側への接触が回避されるので、以
下のような種々の利点がある。 (1)刷版7の装着時にオペレータが刷版7のくわえ側
23をくわえ側版万力8の下歯13側に沿わせるために
手で支える必要が無くなり、操作が簡単になるとともに
省力化が図れる。 (2)オペレータの支持する力が変動することに起因す
る刷版装着時のバラツキ(ずれ)が無くなり、刷版7の
装着ずれにともなう見当不良が低減される。 (3)従来は刷版7を手で支えていたため、安全確認を
行なった後押しボタンを押す必要があったが、このよう
な操作の必要が無くなり、準備時間(版交換時間)の短
縮を図ることができる。したがって、生産性が向上する
とともに損紙の発生が大幅に減少し、また、電気部品も
簡素化することができる。
【0030】なお、本発明の半自動刷版交換装置は、上
述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、
本実施形態では、支持部材として刷版サポート用ローラ
2を用いているが、ローラ以外の部材を用いて支持部材
を構成してもよい。すなわち、刷版7を支持する際に刷
版7の表面を傷つけないように刷版7を支持(サポー
ト)するものであれば他の部材でもよい。
【0031】また、図2(a),(b)に示す刷版サポ
ート用ローラ2は、比較的小さいローラを3個1組にし
て取り付けた構成を示しているが、1つのローラで構成
してもよい。また、刷版サポート用ローラ2は、第1な
じみローラ1の軸方向に沿って複数箇所に設けられてい
るが、シャフト15と平行な1本の長いローラとして構
成してもよい。
【0032】また、本実施形態では、刷版サポート用ロ
ーラ2は第1なじみローラ1と一体に作動するように構
成されているが、刷版サポート用ローラ2は、少なくと
も刷版7のくわえ側23をくわえ側版万力8に挿入する
際に、刷版7がずれないように支持できればよく、第1
なじみローラ1と別体に作動するように構成してもよ
い。その他、本装置の細部の構成についても適宜変更可
能である。
【0033】また、本実施形態では、複数の版胴をそな
えた多色印刷装置に適用した場合について説明したが、
単色で印刷を行なう印刷装置に適用してもよいのは言う
までもない。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の半自動刷版交換装置によれば、刷版の一端側を固
定しうる固定手段と、刷版の一端側を固定手段に挿入す
る際に刷版を固定手段に沿うように支持する支持部材と
をそなえているという構成により、刷版交換時に、オペ
レータが刷版の一端側を支える必要がなくなり、操作が
簡単になるとともに省力化が図れるという利点があるほ
か、オペレータの支持する力が変動することに起因する
刷版装着時のバラツキ(ずれ)が無くなり、刷版の装着
ずれにともなう見当不良が低減されるという利点もあ
る。
【0035】また、従来は刷版の装着ずれやひねりを印
刷装置にて修正するため時間がかかり、多量の損紙が発
生する場合があったが、刷版の装着ずれやひねりを確実
に防止できるので、このような損紙の発生を大幅に低減
できるようになる。また、安全確認の押しボタンを押す
操作の必要が無くなり、準備時間(版交換時間)の短縮
を図ることができる。したがって、生産性が向上すると
ともに電気部品も簡素化することができる。
【0036】また、請求項2記載の本発明の半自動刷版
交換装置によれば、上記請求項1の効果に加えて、刷版
の装着時に刷版が確実に版胴になじんで、確実に刷版を
装着することができる利点がある。また、請求項3記載
の本発明の半自動刷版交換装置によれば、上記請求項1
又は2の効果に加えて、刷版の一端側及び他端側を固定
手段に固定する際に、一端側及び他端側近傍が版胴から
浮き上がることなく刷版を版胴に取り付けることができ
る利点がある。
【0037】また、請求項4記載の本発明の半自動刷版
交換装置をそなえた多色印刷装置によれば、刷版装着時
のバラツキ(ずれ)が無くなり、刷版の装着ずれにとも
なう見当不良が低減されるという利点があるほか、刷版
の装着ずれやひねりが防止されることにより、従来の刷
版交換時の損紙の発生を大幅に低減でき、印刷装置の効
率が向上するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる半自動刷版交換装
置の要部の概略構成を示す模式的な側面図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる半自動刷版交換装
置の要部を示す模式図であって、(a)はその正面図、
(b),(c)はいずれもその詳細を拡大して示す図で
ある。
【図3】本発明の一実施形態にかかる半自動刷版交換装
置の機能を説明するための図である。
【図4】(a)〜(c)は一般的な半自動刷版交換装置
の作動状態を説明するための模式図である。
【図5】一般的な半自動刷版交換装置の版交換時の安全
カバー(版保持装置付きカバー)の状態を示す図であ
る。
【図6】一般的な半自動刷版交換装置を示す模式的な側
面図である。
【図7】(a)〜(c)は従来の半自動刷版交換装置の
課題を説明するための図である。
【符号の説明】
1 第1なじみローラ(固定時なじみローラ) 2 刷版サポート用ローラ(支持部材) 3 第2なじみローラ(常時なじみローラ) 4a,4b 取付金具 5 軸 6 ブラケット 7,7′ 刷版 8 くわえ側版万力(固定手段) 9 版胴 10 くわえ尻側版万力(固定手段) 11 エアシリンダ 12 上歯 13 下歯 14 レバー 15 シャフト 16 支点軸 17 レバー 18 レバー 19 コイルバネ 20 ピン 21 ブラケット 22 位置決めピン 23 くわえ側(一端側) 24 くわえ尻側(他端側) 25 版保持付カバー 26 版保持ガイド 27 版保持具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刷版の交換時に半自動的に該刷版を版胴
    に装着する半自動刷版交換装置において、 該版胴にそなえられ該刷版の一端側を固定しうる固定手
    段と、 該刷版の一端側を該固定手段に挿入する際に該刷版を該
    固定手段に沿うように支持する支持部材とをそなえてい
    ることを特徴とする、半自動刷版交換装置。
  2. 【請求項2】 該刷版の交換時に常に該刷版を該版胴に
    押し付ける常時なじみローラをそなえていることを特徴
    とする、請求項1記載の半自動刷版交換装置。
  3. 【請求項3】 該刷版の交換時における該刷版の一端側
    及び他端側の固定時のみ該刷版を該版胴に押し付ける固
    定時なじみローラをそなえていることを特徴とする、請
    求項1又は2記載の半自動刷版交換装置。
  4. 【請求項4】 複数の版胴をそなえるとともに、刷版の
    交換を半自動的に行なう半自動刷版交換装置を各版胴毎
    にそなえた多色印刷装置において、 該半自動刷版交換装置が、 該版胴にそなえられ該刷版の一端側を固定しうる固定手
    段と、 該刷版の一端側を該固定手段に挿入する際に該刷版を該
    固定手段に沿うように支持する支持部材と、 該刷版の交換時に常に該刷版を該版胴に押し付ける常時
    なじみローラと、 該刷版の交換時に該刷版の一端側及び他端側の固定時の
    み該刷版を該版胴に押し付ける固定時なじみローラとを
    そなえていることを特徴とする、半自動刷版交換装置を
    そなえた多色印刷装置。
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