JP2001171003A - 熱収縮チューブの製造方法 - Google Patents

熱収縮チューブの製造方法

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JP2001171003A
JP2001171003A JP36186499A JP36186499A JP2001171003A JP 2001171003 A JP2001171003 A JP 2001171003A JP 36186499 A JP36186499 A JP 36186499A JP 36186499 A JP36186499 A JP 36186499A JP 2001171003 A JP2001171003 A JP 2001171003A
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material tube
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Tadao Omiya
忠男 近江屋
Seiichi Okuyama
清一 奥山
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Fujikura Ltd
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収縮率が大きく、しかも大径の熱収縮チュー
ブを、簡単かつ確実に製造する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂からなる架橋された素材チ
ューブ30を、加熱用マンドレル14の外周に被せて加
熱する。つぎにこの加熱した素材チューブ30を膨張さ
せ、素材チューブ30が所定の寸法まで拡径した後に冷
却して、その拡径状態を固定させて一次製品31を形成
する。更にその一次製品31を、加熱用マンドレル14
よりも大径の別の加熱用マンドレルの外周に被せて加熱
する。そしてこの加熱した一次製品31を膨張させ、そ
の一次製品31が所定の寸法まで拡径した後に冷却し
て、その拡径状態を固定させて所期の径の熱収縮チュー
ブ32を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱可塑性樹脂か
らなる架橋された素材チューブを加熱軟化させた状態で
拡径する熱収縮チューブの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、熱収縮チューブの用
途の一例として、ゴム・プラスチック絶縁ケーブル1の
導体接続部の被覆がある。この絶縁ケーブル1は、中心
の導体2の外側に、内部半導電層3と絶縁体4と外部半
導電層5とが順に同心円状に形成された構造となってい
る。このようなゴム・プラスチック絶縁ケーブル1にお
いては、長い線路を布設する場合には、製造上、輸送上
および布設上ケーブル長が制約されるため、現場でケー
ブル相互の接続を行う必要がある。
【0003】この現場で行われるケーブル相互の接続
は、図6に示すように、接続する両ケーブル1,1の端
部の被覆をそれぞれ除去して導体2を露出させるととも
に、互いの端面を突き合わせた状態で両導体2の外周に
導体接続スリーブ6を被せて圧縮接続した後、この導体
接続スリーブ6の外側に、ケーブル1と同様の内部半導
電層を構成する。その方法として内導用半導電性チュー
ブ7を被装したり、未架橋の半導電性テープを所定の厚
さに巻き重ね、これを加熱モールドする方法がある。
【0004】また内導用半導電性チューブ7には、未架
橋の熱可塑性樹脂からなる絶縁テープを多重に巻き付け
て、ケーブル1の絶縁体4の代りとなる絶縁層8を形成
し、更にその外側に外部用半導電層5の代りとなる外導
用半導電性チューブ9を被装するが、この場合も内部用
半導電層と同じように、表面整形のためのゴム系の熱収
縮チューブが使用される。そして前記内導用半導電性チ
ューブ7および外導用半導電性チューブ9とは、ケーブ
ル接続時に、一方のケーブル1の外周に予め被せてお
き、導体接続スリーブ6を圧着した後、この導体接続ス
リーブ6の外側に移動させ、収縮させて外周に密着さ
せ、同様に外導用半導電性チューブ9は、絶縁層8が形
成された後、この絶縁層8の外側に移動させ、収縮させ
て外周に密着させる。
【0005】その他、外径の大きい接続部の外部半導電
層として導電性熱収縮チューブを使用する場合や、保護
管の替わりとして、絶縁性熱収縮チューブを使用する場
合も同様に、収縮率の高いものが望まれるが、収縮率6
0%以上のものを製作することは難しいとされていた。
【0006】ところで従来、熱収縮チューブを製造する
方法としては、例えば断面円形に押出し成形し、かつ架
橋した熱可塑性樹脂からなる素材チューブを用意し、ま
ずこの素材チューブを加熱用マンドレルの外周部に被せ
るとともに、加熱して軟化させる。つぎに素材チューブ
と加熱用マンドレルとの間に空気等を加圧注入して、素
材チューブを膨張させて所期の寸法まで拡径する方法が
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の製造方法では、例えば素材チューブの肉厚が均一に成
形されていなかったり、あるいは周方向でのゲル分率が
不均一であったりすると、素材チューブを膨張させた際
に均等に拡径されず、他の部分に先行して延びる部分が
拡径途中において破断するおそれが多分にあった。なお
このような破損は、素材チューブが大径で、かつ拡径倍
率が3倍以上に設定された場合に顕著であった。そして
この種の熱収縮チューブでは、完成体としての収縮率が
素材チューブの拡径倍率に対応してほぼ定められるため
に、従来では、収縮率の大きい大径の熱収縮チューブを
製造することが困難であるのが実情であった。
【0008】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、収縮率が大きく、しかも大径の熱収縮チューブを
簡単に製造することのできる製造方法を提供することを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の課
題を解決するための手段として、請求項1に記載した発
明は、熱可塑性樹脂からなる架橋された素材チューブ
を、加熱用マンドレルの外周に被せて加熱し、ついでこ
の加熱した素材チューブを膨張させ、該素材チューブが
所定の寸法まで拡径した後に冷却して、その拡径状態を
固定させて一次製品を形成し、更にその一次製品を、前
記加熱用マンドレルよりも大径の別の加熱用マンドレル
の外周に被せて加熱するとともに、この加熱した一次製
品を膨張させ、該一次製品が所定の寸法まで拡径した後
に冷却して、その拡径状態を固定させて所期の径の熱収
縮チューブを形成することを特徴とするものである。
【0010】したがって請求項1に記載した発明によれ
ば、拡径工程を2回に分けて実施することによって、膨
張に伴って素材チューブおよび一次製品に作用するテン
ションが過度には大きくならず、また同時に変形に対す
る素材チューブ等の追従性が良好になるから、例えば素
材チューブ等にゲル分率のムラあるいは偏肉があっても
破断が生じず、したがって収縮率が大きく、かつ大径の
熱収縮チューブを確実に製造できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明を高収縮率の半導
電性熱収縮チューブの製造方法に適用した一具体例を、
図面に基づいて説明する。まずこの発明の製造方法を実
施するための製造装置について説明する。この製造装置
11は、一次拡径を行なうための小径ユニット12と、
二次拡径を行なうための大径ユニット13とを備えてい
る。
【0012】小径ユニット12は、図2に示すように、
外周部に素材チューブ等を被装させる加熱用マンドレル
14と、この加熱用マンドレル14の外周側に所定の空
間をあけて着脱可能に装着される膨張規制パイプ15
と、素材チューブ等を膨張させるためのエアコンプレッ
サ16とを備えている。
【0013】加熱用マンドレル14は、銅あるいは銅合
金等の金属パイプ製のコンテナの内周面に図示しないウ
ィックを設けるとともに、凝縮性流体を脱気した状態で
内部に凝縮性の作動流体のみを封入してヒートパイプ化
したものである。加熱用マンドレル14の両端部は、中
央部分に対して小径に形成されており、その図2での左
端部が、加熱用マンドレル14の加熱時に加熱され、ま
た冷却時には冷却される加熱兼冷却部17となってい
る。また加熱用マンドレル14における中央部分は、外
径が約46mmに設定されていて、ここが加工部18と
して形成されている。
【0014】この加工部18には、図3に示すように、
外側の膨張規制パイプ15を外した状態において、素材
チューブ30が被装される。また加熱用マンドレル14
における図2での右端部には、コネクタを備えたエア吹
込み口19が設けられ、このエア吹込み口19は、一端
をこのエア吹込み口19に連通し、他端を前記加工部1
8の表面に開口した通気路20を形成し、空気を加工部
18の外周に吹き出すようになっている。
【0015】また加熱用マンドレル14における加熱兼
冷却部17には、高周波電源に接続された高周波コイル
21が着脱可能に取り付けられており、加熱用マンドレ
ル14を加熱する際にこの高周波コイル21に通電して
加熱兼冷却部17を誘導加熱する。また加熱用マンドレ
ル14を冷却する際には、前記高周波コイル21を取外
して露出した加熱兼冷却部17に冷風を吹付けて冷却す
るようになっている。なお加熱用マンドレル14の全長
は、作業性を考慮して約5m程度に設定されている。ま
た加熱用マンドレル12の端部に設けられたエア吹込み
口19には、配管24の一端部が気密状態で接続されて
いる。この配管24の他端部には、エアコンプレッサ1
6が連結されている。
【0016】これに対して膨張規制パイプ15は、素材
チューブ30を加熱軟化させてエアを吹き込んだとき
に、所定の外径となるように素材チューブ30の膨張を
規制するとともに、素材チュ―ブ30への塵芥等の付着
を防止するものである。一例として膨張規制パイプ15
は、機械的強度および耐熱性に優れたポリカーボネート
等の透明な樹脂パイプであって、その周面には小径の空
気抜き穴22が多数貫通形成されている。また膨張規制
パイプ15の内径は、一次拡径により形成される一次製
品31の外径に一致する寸法に設定されている。
【0017】この膨張規制パイプ15は、加熱用マンド
レル12の両端付近の段部にそれぞれ係合するように取
り付けられたリング状のクランパ23に支持されて加熱
用マンドレル12の外周に同心状に装着されている。ま
たクランパ23の互いに対向する面には、膨張ガイドテ
ーパ凹部25がそれぞれすり鉢状に形成されている。
【0018】これに対して大径ユニット13は、小径ユ
ニット12と同様に加熱用マンドレル26と膨張規制パ
イプ27とエアコンプレッサ28とを備えているもの
の、加熱用マンドレル26および膨張規制パイプ27の
径寸法が、小径ユニット12のそれと異なっている。
【0019】すなわち図4に示すように、ヒートパイプ
構造とされた加熱用マンドレル26の長さ方向での中央
部分は、素材チューブ等を被せて保持するための加工部
29となっていて、この加工部29の外径は、一例とし
て約76mmに設定されている。この数値は、一次拡径
によって形成された一次製品31をスムースに被せるこ
とができ、かつムラなく加熱できる値となっている。ま
た大径ユニット13における膨張規制パイプ27の内径
は、二次拡径により形成される完成体32(半導電性熱
収縮チューブ)の外径に一致する寸法に設定されてい
る。その他の構成は、小径ユニット12と同じ構成とな
っており、同じ部材には同じ符号を付す。
【0020】ここで小径ユニット12および大径ユニッ
ト13では、加熱用マンドレル14,26を昇温させる
際には、加熱兼冷却部17が低くなるように加熱用マン
ドレル14,26をセットした後、高周波コイル21を
通電して誘導加熱すると、この加熱兼冷却部17がヒー
トパイプの蒸発部となり、加工部18,29が凝縮部と
なり、この加工部18,29の全体が急速かつ均一に加
熱される。また一方、昇温状態の加熱用マンドレル1
4,26を冷却する際には、加熱兼冷却部17側が高く
なるように加熱用マンドレル14をセットして、加熱兼
冷却部17に冷風を吹付けると、加熱兼冷却部17が凝
縮部となり、高温の加工部18,29の熱が作動流体の
蒸気に運ばれて凝縮部で放熱されることによって加工部
18,29の全体が急速に冷却されるようになってい
る。
【0021】つぎに上記構成の製造装置11による半導
電性熱収縮チューブ32の製造方法について説明する。
なお半導電性熱収縮チューブ32の材料としては、ベー
スポリマにポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン
−プロピレン共重合体、シリコーン樹脂等の熱可塑性樹
脂が採用され、これに半導電性を付与するために導電性
カーボン粉末が添加される。またこの他に粉末状の炭酸
カルシウムや水酸化アルミニウム等の充填材や安定剤等
を配合され、混練されて樹脂配合物として用いられる。
【0022】そしてこの樹脂配合物を所定の肉厚のチュ
ーブ状に押出し成形し、更に電子線を照射して架橋させ
て素材チューブ30を調製する。したがって調製された
素材チューブ30は、導電性カーボン粉末や他の充填材
が多量に添加されているため加熱時における延伸性が低
下しており、拡径時に破断し易い状態となっている。な
お素材チューブ30としては、一例として内径が約50
mmの円形断面のものが採用されている。
【0023】まず図1に示すように、素材チューブ30
に対して一次拡径を行なって、内径が約80mmの一次
製品31を作成する。なおこの具体例では、最終的な完
成体32の内径が約150mmに設定されている。小径
ユニット12の加熱用マンドレル14の外周に、被加工
材である素材チューブ30を被せた後、加熱用マンドレ
ル14の外側に膨張規制パイプ15を取り付け、両端の
クランパ23によって素材チューブ30の両端を加熱用
マンドレル14の表面との間で挟圧して気密にシールす
る。
【0024】小径ユニット12の加熱兼冷却部17側を
低くした状態で、加熱用マンドレル14の加熱兼冷却部
17を高周波コイル21で誘導加熱すると、この加熱兼
冷却部17が加熱されてヒートパイプの蒸発部となり、
内部に封入された作動流体が加熱されて蒸発し、作動流
体の蒸気となってヒートパイプの凝縮部である加工部1
8へ移動し、蒸発潜熱として輸送してきた熱を放出す
る。その結果、ヒートパイプの特性によって加工部18
の全体が均一に加熱され、その外周に密着させた素材チ
ューブ30は、全体が均一に加熱されて軟化する。
【0025】そして素材チューブ30が所定の温度まで
加熱されて軟化したら、エアコンプレッサ16を起動さ
せる。すると、エア吹込み口19から空気が予め設定さ
れた圧力で供給され、その供給された空気が、通気路2
0を経由して加熱用マンドレル14の表面から吹き出
す。その結果、加熱用マンドレル14の表面と素材チュ
ーブ30との間に空気が圧入され、加熱軟化している素
材チューブ30が膨張する。このとき素材チューブ30
が均等に加熱されて均一に軟化しているため、均等に拡
径される。また素材チューブ30の膨張に伴って膨張規
制パイプ15内の空気が、空気抜き穴22から排出され
る。
【0026】素材チューブ30の外面が膨張規制パイプ
15の内面に当接して、更なる拡径が規制されると、素
材チューブ30内の空気圧が設定圧力とバランスしてそ
の径寸法に保持される。なおこの場合の素材チューブ3
0における拡径率は、約1.6倍となっている。このよ
うに素材チューブ30が、内径約80mmに拡径された
後、加熱兼冷却部17から高周波コイル21を取り外す
とともに、製造装置11の加熱兼冷却部17側を高くセ
ットし直し、この加熱兼冷却部17にブロア等によって
冷風を吹付けて加熱用マンドレル14の冷却を行なう。
【0027】これにより加熱兼冷却部17がヒートパイ
プの凝縮部となり、加工部18がヒートパイプの加熱部
となるため、加工部18およびその周囲の空気が急速に
冷却される。それに伴って素材チューブ30が冷却さ
れ、その結果、熱可塑性樹脂からなる素材チューブ30
が、拡径された状態に固定される。つまり一次製品31
が形成される。その一次製品31が充分に冷却された時
点で、エアコンプレッサ16を停止させて空気の供給を
止める。更に膨張規制パイプ15を取り外すとともに、
内径が80mmの一次製品31を加熱用マンドレル14
から抜き取る。
【0028】つぎにこの一次製品31に対して全体とし
ての二次拡径を行なう。すなわち大径ユニット13の加
熱用マンドレル26の外周に、一次製品31を被せた
後、加熱用マンドレル26の外側に膨張規制パイプ27
を取り付け、各クランパ23によって一次製品31の両
端を加熱用マンドレル26の表面との間で挟圧して気密
にシールする。大径ユニット13の加熱兼冷却部17側
を低くした状態で、加熱用マンドレル26の加熱兼冷却
部17を高周波コイル21で誘導加熱すると、ヒートパ
イプの特性によって加工部29の全体が均一に加熱さ
れ、それに伴って一次製品31が加熱されて軟化する。
【0029】そして一次製品31が所定の温度まで加熱
されて軟化したら、エアコンプレッサ28を起動させて
加熱用マンドレル26と一次製品31との間に空気を圧
入する。それに伴って素材チューブ30が膨張する。一
次製品31の外面が、膨張規制パイプ27の内面に当接
して、更なる拡径が規制されると、一次製品31の内部
の空気圧が設定圧力とバランスしてその径寸法に保持さ
れる。つまり一次製品31には、破断が生じない。なお
この場合の一次製品31における拡径率は、約1.9倍
となっている。
【0030】このように一次製品31が、内径約150
mmに拡径された後、上記の一次拡径と同様にして加熱
用マンドレル26の冷却を行なう。これにより加工部2
9およびその周囲の空気が急速に冷却される。それに伴
って一次製品31が冷却されて、拡径された状態に固定
される。その結果、内径が約150mmの完成体32
(半導電性熱収縮チューブ32)が製造される。
【0031】以上のように、上記具体例の半導電性熱収
縮チューブの製造方法によれば、半導電性チューブを3
倍に拡径させるにあたり、拡径倍率が約1.6倍の一次
拡径工程と、拡径倍率が約1.9倍の二次拡径工程との
2回に分けて行なっているから、半径方向への膨張に伴
うテンションが半導電性チューブに対して過度には作用
せず、したがって破断の発生を未然に防止できる。また
上記具体例では、拡径工程が従来よりも増えるものの、
小径ユニット12および大径ユニット13としては従来
一般に採用されている設備の利用が可能であるから、製
造コストの高騰するおそれがない。すなわち上記製造方
法によれば、収縮率が大きくかつ大径の半導電性熱収縮
チューブ32を簡単に、しかも効率よく製造することが
できる。
【0032】なお上記具体例では、加熱用マンドレルの
加熱手段として高周波コイルを用いたが、ガスバーナ等
の他の加熱手段を用いることもできる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明によれば、素材チューブを加熱用マンドレルに被
せて一次拡径させた後、別の大径の加熱用マンドレルに
被せて二次拡径させて熱収縮チューブの完成体を形成す
る製造方法であり、膨張に伴って素材チューブおよび一
次製品に作用するテンションが過度には大きくならず、
また同時に変形に対する素材チューブ等の追従性が良好
になるから、例えば素材チューブにゲル分率のムラある
いは偏肉があっても破断が生じず、したがって収縮率が
大きく、かつ大径の熱収縮チューブを確実に製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の製造方法の一具体例を示す説明図
である。
【図2】 製造装置のうち小径ユニットを示す概略図で
ある。
【図3】 小径ユニットにおける加熱用マンドレルに半
導電性チューブを取り付けた状態を示す概略図である。
【図4】 製造装置のうち大径ユニットを示す概略図で
ある。
【図5】 ゴム・プラスチック絶縁ケーブルの断面図で
ある。
【図6】 ゴム・プラスチック絶縁ケーブルの接続部分
を示す概略図である。
【符号の説明】
11…製造装置、 12…小径ユニット、 13…大径
ユニット、 14,26…加熱用マンドレル、 15,
27…膨張規制パイプ、 16,28…エアコンプレッ
サ、 17…加熱兼冷却部、 18,29…加工部、
19…エア吹込み口、 20…通気路、 21…高周波
コイル、 30…素材チューブ、 31…一次製品、
32…完成体(半導電性熱収縮チューブ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 23:00 B29L 23:00 Fターム(参考) 4F209 AA04 AA04E AA09 AA10 AA21E AA33 AB13 AB18 AE01 AG08 AH34 AH35 NA16 NB02 NG03 NL01 4F210 AA04 AA04E AA09 AA10 AA21E AA33 AB13 AB18 AE01 AG08 AH34 AH35 QA06 QC07 QC17 QG04 QG18 RC02 RG02 RG07 RG43

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる架橋された素材チ
    ューブを、加熱用マンドレルの外周に被せて加熱し、つ
    いでこの加熱した素材チューブを膨張させ、該素材チュ
    ーブが所定の寸法まで拡径した後に冷却して、その拡径
    状態を固定させて一次製品を形成し、 更にその一次製品を、前記加熱用マンドレルよりも大径
    の別の加熱用マンドレルの外周に被せて加熱するととも
    に、この加熱した一次製品を膨張させ、該一次製品が所
    定の寸法まで拡径した後に冷却して、その拡径状態を固
    定させて所期の径の熱収縮チューブを形成することを特
    徴とする熱収縮チューブの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010233422A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 常温収縮チューブの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010233422A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 常温収縮チューブの製造方法

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