JP2001170118A - 介護リフト用コントローラ - Google Patents

介護リフト用コントローラ

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JP2001170118A
JP2001170118A JP2000150864A JP2000150864A JP2001170118A JP 2001170118 A JP2001170118 A JP 2001170118A JP 2000150864 A JP2000150864 A JP 2000150864A JP 2000150864 A JP2000150864 A JP 2000150864A JP 2001170118 A JP2001170118 A JP 2001170118A
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Japan
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grip portion
operator
operation switch
lift
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JP2000150864A
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English (en)
Inventor
Riyouji Enosono
良二 榎薗
Shigemichi Murogaki
成道 室垣
Noriyuki Shikata
宣之 志方
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 介護者が被介護者を支えながら操作でき、誤
操作を少なくすることができる介護リフト用コントロー
ラを提供する。 【解決手段】 被介護者の昇降を操作する操作スイッチ
31が配設された握り部23と、該握り部23の上部に
連設され、該握り部23を握る手に上側から係合する折
り返し部24とを設けて介護リフト用コントローラ21
を構成する。前記握り部23には、それを押圧している
間のみ前記操作スイッチ31による介護リフトの操作が
可能となる安全スイッチ41を配設する。この安全スイ
ッチ41は、前記握り部23の前記折り返し部24内面
に対向する位置に設ける。前記握り部23の上部には、
前記折り返し部24の側に傾斜した傾斜面25を形成
し、前記操作スイッチ31は該傾斜面25に配設する。
さらに、前記操作スイッチ31は、前記握り部23の外
面から突出しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被介護者を昇降さ
せる介護リフトを操作する介護リフト用コントローラに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、被介護者の入浴やベッドから
の移動のために、被介護者を載せる介護リフトが用いら
れている。図9は、該介護リフトを示す一例図であり、
該介護リフトは、一対の支柱101,101と、支柱の
上端間に架設したレール102とからなる門型フレーム
に、介護リフト本体103が水平移動自在に取り付けら
れ、介護リフト本体103には、被介護者Aを吊下げる
ためのハンガー104、スリック105が備えられてい
る。
【0003】また、介護リフト本体103は、ハンガー
104、スリック105を昇降させる駆動モータが内蔵
されると共に、その駆動モータの動作をコントロールす
るコントローラ106が取り付けられている。そして、
コントローラ106を操作することによって、ハンガー
104、スリック105が昇降し、被介護者Aを昇降さ
せることができるようになっている。この介護リフト用
のコントローラ106としては、次のような二種類のも
のが知られている。
【0004】第一のコントローラは、図9に示すよう
な、介護リフト本体103からコードを介して吊下げら
れた上下に長い箱型のケースの表面に、上昇用、下降
用、停止用の押しボタンスイッチがそれぞれ突出するよ
うに形成されたものである。このコントローラにあって
は、介護者Bは、片手で被介護者Aを支えながら、反対
側の手でコントローラ106のケースを握り、上昇、下
降、停止の何れかの押しボタンスイッチを指で操作して
被介護者Aを昇降させることとなる。
【0005】第二のコントローラは、特開平10−24
8885号公報に記載されているもので、図10に示す
ように、被介護者Aの手に装着されるコントローラ本体
111と、コントローラ本体111と略平行でコントロ
ーラ本体111から相対変位する被動面112を有して
いるものである。
【0006】そして、介護者が何れか一方の手にコント
ローラ本体111を装着して、被動面112が被介護者
Aに押し当てるように、被介護者Aを両手で支え、コン
トローラ本体111を上方又は下方に摺動することによ
って、被動面112がコントローラ本体111に対し
て、下方又は上方に相対移動し、コントローラ111の
内部に備えた検知素子により、その相対移動を検知し
て、介護リフト本体103に内蔵された駆動モータが駆
動され、被介護者Aを上昇又は降下させることができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の介護リフト
用コントローラ106の、第一のコントローラにおいて
は、介護者Bは、片手で被介護者Aを支えながら反対側
の手でコントローラ106を握って操作しなければなら
ず、一人で操作するには無理があった。また、介護者B
が、別々に設けられた上昇、下降、停止の何れかの押し
ボタンスイッチを確認しながら操作しなければならない
が、一方の手では被介護者Aを支えており、それに気を
とられて押しボタンスイッチを押し間違えたりする可能
性があった。
【0008】さらに、コントローラ106のケースから
押しボタンスイッチが突出しているので、操作の意思が
ない場合でも、誤って押しボタンスイッチを押してしま
う可能性があった。また、何ら落下防止の機構が設けら
れていないために、不意にコントローラを落とし、コン
トローラが破損する可能性があるという問題があった。
【0009】また、第二のコントローラにあっては、被
介護者Aを両手で支えながら、介護者が一人で作業する
ことができる点で優れているが、被介護者Aにコントロ
ーラ106を押し当てて操作するものであるため、被介
護者Aを支えるときに、誤って被動面112を上または
下に押しずらしてしまう可能性があり、その場合には介
護者の意志に反してモータが駆動され被介護者Aが上昇
または下降する恐れがあった。
【0010】また、何らかの事情で、コントローラ10
6を装着しながら被介護者Aを支えることができない場
合に、このコントローラ106を単独で操作しようとす
ると、被介護者Aを上昇させようとする場合には、被動
面112を下へずらさなければならず、反対に被介護者
Aを下降させようとする場合には、被動面112を上へ
ずらさなければならないので、昇降動作と、コントロー
ラ106の操作が反対となり誤操作しやすいという問題
があった。
【0011】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、介護者が被介護者を
支えながら操作でき、また誤操作を少なくすることがで
きる介護リフト用コントローラを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にあ
っては、操作者によって把持される把持部と、操作者の
指で操作される操作スイッチとを備えた介護リフト用コ
ントローラにおいて、前記把持部は、前記操作者によっ
て掌握される基体部と、前記基体部に対し傾斜して連設
する傾斜部とからなることを特徴とするものである。
【0013】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の介護リフト用コントローラに対し、前記基体部と
前記傾斜部との境界近傍から、前記傾斜部表面の何れか
の位置に、前記操作スイッチを設けることを特徴とする
ものである。
【0014】請求項3記載の発明にあっては、操作者に
よって把持される把持部と、操作者の指で操作される操
作スイッチとを備えた介護リフト用コントローラにおい
て、前記把持部は、一方の面が略平板状からなる一方、
他方の面が曲面形状からなると共に、前記一方の面に、
前記操作スイッチを設けること特徴とするものである。
【0015】請求項4記載の発明にあっては、操作者に
よって把持される把持部と、操作者の指で操作される操
作スイッチとを備えた介護リフト用コントローラにおい
て、前記操作スイッチは、前記把持部表面から略突出し
ないように設けたことを特徴とするものである。
【0016】請求項5記載の発明にあっては、操作者に
よって把持される把持部と、操作者の指で操作される操
作スイッチとを備えた介護リフト用コントローラにおい
て、前記把持部に、押圧している間のみ前記操作スイッ
チによる介護リフトの操作が可能となる安全スイッチを
設けたことを特徴とするものである。
【0017】請求項6記載の発明にあっては、請求項5
記載の介護リフト用コントローラに対し、前記安全スイ
ッチを、前記操作スイッチの位置する側と、相対する側
に設けたことを特徴とするものである。
【0018】請求項7記載の発明にあっては、操作者に
よって把持される把持部と、操作者の指で操作される操
作スイッチとを備えた介護リフト用コントローラにおい
て、前記把持部は、前記操作スイッチの反対側に、滑り
止め部を設けたことを特徴とするものである。
【0019】請求項8記載の発明にあっては、操作者に
よって把持される把持部と、操作者の指で操作される操
作スイッチとを備えた介護リフト用コントローラにおい
て、前記把持部に、前記操作者の手から脱落することを
防止する脱落防止部を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0020】請求項9記載の発明にあっては、請求項8
記載の介護リフト用コントローラに対し、前記脱落防止
部を、前記把持部の上部に連設され、前記把持部を掌握
する手に上側から係合する、折り返し部としたことを特
徴とするものである。
【0021】請求項10記載の発明にあっては、請求項
8記載の介護リフト用コントローラ記載の発明に対し、
前記脱落防止部を、バンドとしたことを特徴とするもの
である。
【0022】請求項11記載の発明にあっては、請求項
10記載の介護リフト用コントローラに対し、前記バン
ドの長さを調整可能としたことを特徴とするものであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]本発明の第1
の実施形態について、図1乃至図6に基づき詳細に説明
する。本実施形態の介護リフトは、従来の介護リフトと
同様に、図2に示すような、一対の支柱2,2と、支柱
2,2の上端間に架設したレール3とからなる門型フレ
ームに、介護リフト本体5が水平移動自在に取り付けら
れ、介護リフト本体5には、被介護者を吊下げるハンガ
ー6、スリック7等が備えられている。また、介護リフ
ト本体5には、コード22を介して、コントローラ21
が吊り下げられている。
【0024】支柱2,2は、鉄鋼、アルミ等の金属、強
化プラスチック等で構成され、その下端は、支柱2と直
交するベース4に接合されており、その上端は、レール
3に接合されている。このレール3も鋼製等からなり、
その下面には長手方向にスリットが形成されている。
【0025】介護リフト本体5は、上端をレール3の前
記スリットに挿入して、ローラー(図示せず)を介して
水平移動自在に、レール3に懸架されている。この介護
リフト本体5は、その箱型のケースの内部に駆動モータ
を備えており、昇降ロープ8を介して下方に吊下げたハ
ンガー6をこれにより昇降させることができる。昇降ロ
ープ8とハンガー6とは、略長円形のリング9により接
続されている。
【0026】ハンガー6は、略弓形の金属製であり、図
2に示すように、その中央部にリング9を介して昇降ロ
ープ8が接続されている。ハンガー6の両端部には、上
向きに突出した突起10,10が突設されており、突起
10に係止したロープ11を介して、被介護者を下から
保持するスリック7が吊下げられている。
【0027】コントローラ21は、前述のように、介護
リフト本体5にコード22を介して吊下げられ、コード
22を介して介護リフト本体5の内部に設けられた制御
器に電気的に接続されている。
【0028】このコントローラ21は、図1に示すよう
に、被介護者を昇降させる操作スイッチが配設された把
持部23と、該把持部23の上部に連設され、該把持部
23を握る手の上側に係合された脱落防止部となる折り
返し部24とを有し、側面視略U字型に形成されてい
る。
【0029】把持部23は、図1(b)に示すように、
上部が折り返し部24の側に屈曲して側面視く字型に形
成され、介護リフトの操作者である介護者によって掌握
される基体部23aと、基体部23aに傾斜して連設す
る傾斜部23bが設けられており、傾斜部23bの上側
表面には、傾斜面25が形成されている。傾斜面25に
は、前記駆動モータを作動させ、被介護者を昇降させる
操作スイッチ31が設けられている。
【0030】また、把持部23は、一方の面が略平板状
からなると共に、他方の面が曲面形状からなるように、
横断面視コ字状の第1掌握部23cと、横断面視半円状
の第2掌握部23dとから構成されている。さらに、把
持部23の折り返し部24に対向する面には、安全スイ
ッチ41が設けられている。また、把持部23の下端
は、面取り26が形成されると共に、図1(a)に示す
ように曲面形状をしており、被介護者に押し当てた場合
でも痛くないようになっている。
【0031】折り返し部24は、図1(b)に示すよう
に、把持部23の上端に連設されており、把持部23を
握る手の表面に被さるように係合すべく、把持部23の
上端から若干前方に突出した後、垂下している。把持部
23と折り返し部24とは略平行であり、これらの間に
は手を挿入する隙間が形成されている。また、折り返し
部24の上端には、コード22が接続されている。
【0032】操作スイッチ31は、図1(a)及び図3
に示すようなスライド式スイッチであり、正面視矩形の
枠32内に、上下にスライド自在に操作部33を設けて
なり、その操作部33は、スイッチブロック34に連結
されている。スイッチブロック34は、一対のコイルバ
ネ35,35により、中立位置に向かって付勢されてお
り、操作部33をスライド操作した後、指を離して開放
すると、操作部33が原点に復帰して駆動モータの駆動
が停止されるようになっている。
【0033】操作部33の表面は、把持部23の傾斜面
25から突出しないように、配設されており、操作部3
3の上下端部は、傾斜面25と略同一表面上に位置し、
操作部33の中央部にはへこみが形成されて、親指での
操作が容易となっている。
【0034】この操作スイッチ31は、その操作部33
の移動量を調節することにより、ボリューム調節が可能
であり、操作部33の移動量に従って、駆動モータの駆
動速度が変化する。すなわち移動量を大きくすると、駆
動モータは早く駆動されて、被介護者を早く昇降させる
ことができ、逆に、移動量を小さくすると、駆動モータ
は遅く駆動されて、被介護者をゆっくり昇降させること
ができる。
【0035】この操作スイッチ31としては、このよう
に、単にオン/オフの切換だけでなく、出力値をアナロ
グ値で出力できるものであれば良く、スライド式スイッ
チの他、ローリング式スイッチ、シーソー式スイッチ等
も用いることができる。この操作スイッチ31は、コー
ド22を介して、介護リフト本体5内部の制御器に接続
されている。
【0036】安全スイッチ41は、図4に示すような、
略矩形状の押しボタンスイッチであり、把持部23に形
成された凹部42に、コイルバネ43により付勢して設
けてられており、把持部23内部に設けられたリミット
スイッチ44にその中央部で連結している。リミットス
イッチ44は押しボタン45と連結されておれば良く、
必ずしも中央部で連結しなくても良い。
【0037】この安全スイッチ41を手のひらで押す
と、それに連結されたリミットスイッチ44が連動して
通電状態となり、その状態では、操作スイッチ31によ
る駆動モータの操作が可能となる。把持部23を握る手
を緩め、安全スイッチ41を開放すると、コイルバネ4
3により押しボタン45が押し戻されて、同時にリミッ
トスイッチ44が切断され、操作スイッチ31による駆
動モータの操作が不能となり、操作スイッチ31の操作
部33を上または下にスライドさせても、被介護者を昇
降させることができなくなる。この安全スイッチ41も
コード22を介して介護リフト本体5内部の制御器に電
気的に接続されている。
【0038】以下、この介護リフト用コントローラ21
の使用方法について説明する。まず、コントローラ21
を、図5及び図6に示すように片手で握り、その手及び
反対側の手で同時に被介護者Aを支える。そして、安全
スイッチ41を、コントローラ21を握る手のひらで押
圧し、親指で操作スイッチ31を操作し、被介護者Aを
昇降させる。操作スイッチ31を操作する親指を開放す
るか、安全スイッチ41を押圧する手のひらを緩めるこ
とで、昇降を停止させることができる。これにより、コ
ントローラ21の操作スイッチ31と、安全スイッチ4
1の双方を同時に操作しなければ、介護者は昇降しない
ので、誤動作を少なくすることができる。
【0039】このとき、介護者が、被介護者Aの態勢を
整える場合などに、把持部23を握る指を開放したとし
ても、コントローラ21は折り返し部24によりその手
に係合しており、その手から脱落することがないので、
続いて被介護者Aを昇降させるためコントローラ21を
操作する場合でも、一旦被介護者Aから手を離してコン
トローラ21を握る動作が不要であり、被介護者Aから
手を離すことなく、連続して作業することができる。
【0040】また、コントローラ21を握る手で被介護
者Aを保持するため、それを被介護者Aに押し当ててい
る場合でも、操作スイッチ31は、把持部23上部の傾
斜面25に配設されているので、図5に示すように、操
作スイッチ31と被介護者Aとの間が離隔し、親指によ
る操作スイッチ31の操作が可能である。さらに、操作
スイッチ31は、その傾斜面25から突出しないように
配設されているので、被介護者Aに接触して誤操作され
ることを防止することができる。
【0041】また、二人の介護者が作業する場合に、一
方が被介護者を支え、他方がコントローラ21を操作す
ることがあるが、そのような場合でも、前記従来の介護
リフト用コントローラの第二のコントローラのような問
題が生じず、安全スイッチ41を押しながら、操作スイ
ッチ31を上にスライドさせれば、被介護者を上昇させ
ることができ、下にスライドさせれば下降させることが
できるので、誤操作が生じにくい。
【0042】[第2の実施の形態]次に、操作中に手から
離れて落下することのない様に、保持バンドが備えられ
た介護リフト用コントローラの実施形態について、図7
及び図8に基づいて詳細に説明する。図7は、本発明の
別の実施形態の介護リフト用コントローラを示す図であ
り、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面
図、(d)は破砕断面図、(e)は横断面の一部省略図
である。尚、第1の実施形態のコントローラ21と同様
の構成については説明を省略し、本実施形態の特徴とな
る部分について詳細に説明することとする。
【0043】本実施形態のコントローラ21は、図7に
示すように、介護リフト本体に接続されるコード22
と、側面視略く字型の把持部23とから構成され、把持
部23は、図7(e)に示すように、一方の面が略平板
状からなると共に、他方の面が曲面形状からなるよう
に、横断面視コ字状の第1掌握部23cと、横断面視半
円状の第2掌握部23dとから構成されている。
【0044】第1掌握部23cの屈曲部には、操作スイ
ッチ31が備えられる一方、第2掌握部23dの屈曲部
には、第2掌握部23dと一体化した凹凸リブ(滑り止
め部)27が備えられ、介護者が目視せずとも容易に、
コントローラ21の、どの部分を握っているのかが分か
ると共に、操作スイッチ31の操作時における滑り止め
となっている。このように、コントローラ21と一体化
された凹凸リブ27を設けることで、凹凸リブを形成す
るために他部材を貼り付けたり、組み立てたりする必要
がなく、生産効率を高めることが出来る。
【0045】また、第2掌握部23dの上下の両端部に
は、ブリッジ部28が夫々突設されると共に、ブリッジ
部28には、脱落防止部となる、裏面に面ファスナが縫
製された布製の保持バンド12が、ブリッジ部28に対
し略環状となるように係合されており、介護者の操作、
非操作に関わらずに常に手から外れないと共に、手の大
小に応じて調整できるように構成されている。保持バン
ド12の材質を布製とすることで、介護者の手にフィッ
トした時に、樹脂、ゴム製のバンドよりも感触が柔らか
く、面ファスナを縫製することで、介護者の手に合わせ
て、容易に長さの調節・固定をすることができるが、こ
れに限定されるものではない。
【0046】本実施形態の操作スイッチ31は、アナロ
グ値が出力できるローリング式のスイッチであり、図7
(a)、(b)に示すように、正面視略矩形の枠32内
の上下に回動自在で、かつ、把持部23の周縁部より突
出しないように操作部33が設けてあり、その操作部3
3は、図7(d)に示すように、スイッチブロック34
に連結されている。スイッチブロック34にはコイルバ
ネ35が備えられ、中立位置に向かって付勢されてお
り、操作部33を回動させた後、指を離して解放する
と、原点に復帰して駆動モータの駆動が停止されるよう
になっている。
【0047】また、第1の実施形態のスイッチ31と同
様に、操作部33の移動量を調節することによって、ボ
リューム調整が可能となっており、操作部33の移動量
に従って、駆動モータの駆動速度が変化し、被介護者の
昇降の速度を自在に変えることが出来るようになってい
る。尚、操作スイッチ31は、ローリング式のスイッチ
であるとして説明したが、スライド式やシーソー式のス
イッチであっても良い。
【0048】以下、本実施形態のコントローラ21の使
用方法について、図8に基づいて説明する。 図8
(a)は別の介護リフト用コントローラの使用状態を示
す正面図、(b)、(c)は介護者の手の大小による、
別の介護リフト用コントローラの使用状態を示す側面図
である。まず、保持バンド12の面ファスナを外して、
保持バンド12を弛めた後、把持部23と保持バンド1
2との間に手を挿入し、介護者の手からコントローラ2
1が脱落しないように、保持バンド12でしっかりと締
めて面ファスナで固定する。
【0049】次に、コントローラ21を把持した手と、
反対側の手で被介護者を支え、親指で操作スイッチ31
を操作し、被介護者を昇降させる一方、操作スイッチ3
1を操作する親指を開放することで、昇降を停止させる
ことができる。このとき、介護者が、被介護者の態勢を
整える場合などに、把持部23を握る指を開放したとし
ても、コントローラ21は、保持バンド12によりその
手に係合しており、その手から脱落することがないの
で、続いて被介護者を昇降させるためコントローラ21
を操作する場合でも、一旦被介護者から手を離してコン
トローラ21を握る動作が不要であり、被介護者から手
を離すことなく、連続して作業することができる。
【0050】このように、本実施形態のコントローラ2
1は、図8(b)、(c)に示すように、保持バンド1
2の長さを調節することによって、介護者の手の大小に
関係なく、介護者の手をコントローラ21に固定するこ
とができる。また、操作スイッチ31は、把持部23の
周縁部より突出しないように設けてあるので、被介護者
に接触して誤操作されることを防止することができる。
【0051】さらに、二人の介護者が作業する場合に、
一方が被介護者を支え、他方がコントローラ21を操作
する場合でも、前記従来の介護リフト用コントローラの
第二のコントローラのような問題が生じず、操作スイッ
チ31を上に回動させれば、被介護者を上昇させること
ができ、下に回動させれば下降させることができるの
で、誤操作が生じにくい。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、触感に
よって、把持部の屈曲部近傍に把持位置を決めることが
できると共に、基体部を把持したときに傾斜部が手に対
する引っ掛かりとなるので、把持の確実性、安定性が向
上するという効果を奏する。
【0053】請求項2記載の発明にあっては、被介護者
を支えながら操作する場合に、被介護者と傾斜部との間
にスペースがあることにより、操作性が向上するという
効果を奏する。
【0054】請求項3記載の発明にあっては、操作面を
容易に認識することができると共に、良好なグリップ感
を得ることができる。また、介護リフト用コントローラ
を把持しながら被介護者を支える際に、把持部の一方
の、略平板状の面を被介護者に当接させることにより、
支持安定性が損なわれることがないと共に、被介護者が
感じる圧迫感も低減することができるという効果を奏す
る。
【0055】請求項4記載の発明にあっては、誤操作
や、被介護者に当接させたときの圧迫感が低減されると
いう効果を奏する。
【0056】請求項5又は請求項6記載の発明にあって
は、安全スイッチを押圧しなければ介護リフトの操作が
できないので、誤って操作スイッチに触れたような場合
でも、介護リフトは作動せず、誤動作を少なくすること
ができるという効果を奏する。
【0057】請求項6記載の発明にあっては、手のひら
で把持部を掌握することで、安全スイッチを操作するこ
とができるので、一人で作業する場合に、被介護者を支
えながらの安全スイッチの操作が容易となるという効果
を奏する。
【0058】請求項7記載の発明にあっては、操作スイ
ッチ操作時の手の滑りを防止することができ、安定的に
操作することができる。また、把持部の屈曲部に滑り止
め部を設けることにより、位置決め効果も向上するとい
う効果を奏する。
【0059】請求項8乃至請求項10何れか記載の発明
にあっては、把持部を掌握しなくても、介護者の手から
コントローラが脱落しないので、一人で作業する場合に
おいて、両手で被介護者を支えながらの操作が容易であ
るという効果を奏する。
【0060】請求項11記載の発明にあっては、操作者
の手の大きさに合わせて調整できるので、使い勝手が損
なわれることがないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の介護リフト用コントロー
ラを示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図で
ある。
【図2】一実施形態の介護リフト全体を示す斜視図であ
る。
【図3】一実施形態の介護リフト用コントローラの一部
を切り欠いた側面図である。
【図4】一実施形態の介護リフト用コントローラの一部
を切り欠いた側面図である。
【図5】一実施形態の介護リフト用コントローラの使用
状態を示す側面図である。
【図6】一実施形態の介護リフト用コントローラの使用
状態を示す正面図である。
【図7】本発明の別の実施形態の介護リフト用コントロ
ーラを示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面
図、(c)は背面図、(d)は破砕断面図、(e)は横
断面の一部省略図である。
【図8】(a)は別の介護リフト用コントローラの使用
状態を示す正面図、(b)、(c)は介護者の手の大小
による、別の介護リフト用コントローラの使用状態を示
す側面図である。
【図9】従来例を示す正面図である。
【図10】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 介護リフト 12 保持バンド(バンド) 21 コントローラ 23 把持部 23a 基体部 23b 傾斜部 24 折り返し部 25 傾斜面(傾斜部表面) 31 操作スイッチ 41 安全スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志方 宣之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4C040 HH02 JJ02 JJ07 5G006 AZ09 BA01 BB01 BC02 CB05 CD02 5G010 KB09 LB18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作者によって把持される把持部と、操
    作者の指で操作される操作スイッチとを備えた介護リフ
    ト用コントローラにおいて、前記把持部は、前記操作者
    によって掌握される基体部と、前記基体部に対し傾斜し
    て連設する傾斜部とからなることを特徴とする介護リフ
    ト用コントローラ。
  2. 【請求項2】 前記基体部と前記傾斜部との境界近傍か
    ら、前記傾斜部表面の何れかの位置に、前記操作スイッ
    チを設けることを特徴とする請求項1記載の介護リフト
    用コントローラ。
  3. 【請求項3】 操作者によって把持される把持部と、操
    作者の指で操作される操作スイッチとを備えた介護リフ
    ト用コントローラにおいて、前記把持部は、一方の面が
    略平板状からなる一方、他方の面が曲面形状からなると
    共に、前記一方の面に、前記操作スイッチを設けること
    特徴とする介護リフト用コントローラ。
  4. 【請求項4】 操作者によって把持される把持部と、操
    作者の指で操作される操作スイッチとを備えた介護リフ
    ト用コントローラにおいて、前記操作スイッチは、前記
    把持部表面から略突出しないように設けたことを特徴と
    する介護リフト用コントローラ。
  5. 【請求項5】 操作者によって把持される把持部と、操
    作者の指で操作される操作スイッチとを備えた介護リフ
    ト用コントローラにおいて、前記把持部に、押圧してい
    る間のみ前記操作スイッチによる介護リフトの操作が可
    能となる安全スイッチを設けたことを特徴とする介護リ
    フト用コントローラ。
  6. 【請求項6】 前記安全スイッチは、前記操作スイッチ
    の位置する側と、相対する側に設けたことを特徴とする
    請求項5記載の介護リフト用コントローラ。
  7. 【請求項7】 操作者によって把持される把持部と、操
    作者の指で操作される操作スイッチとを備えた介護リフ
    ト用コントローラにおいて、前記把持部は、前記操作ス
    イッチの反対側に、滑り止め部を設けたことを特徴とす
    る介護リフト用コントローラ。
  8. 【請求項8】 操作者によって把持される把持部と、操
    作者の指で操作される操作スイッチとを備えた介護リフ
    ト用コントローラにおいて、前記把持部に、前記操作者
    の手から脱落することを防止する脱落防止部を備えたこ
    とを特徴とする介護リフト用コントローラ。
  9. 【請求項9】 前記脱落防止部は、前記把持部の上部に
    連設され、前記把持部を掌握する手に上側から係合す
    る、折り返し部からなることを特徴とする請求項8記載
    の介護リフト用コントローラ。
  10. 【請求項10】 前記脱落防止部は、バンドからなるこ
    とを特徴とする請求項8記載の介護リフト用コントロー
    ラ。
  11. 【請求項11】 前記バンドは、長さ調整可能であるこ
    とを特徴とする請求項10記載の介護リフト用コントロ
    ーラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010113844A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Tokai Rika Co Ltd 操作ノブ
US8844904B2 (en) 2008-06-27 2014-09-30 V. Guldmann A/S Hand-operated hoisting system

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US8844904B2 (en) 2008-06-27 2014-09-30 V. Guldmann A/S Hand-operated hoisting system
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