JP2001170059A - 内視鏡用組織採取具 - Google Patents

内視鏡用組織採取具

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JP2001170059A
JP2001170059A JP36360999A JP36360999A JP2001170059A JP 2001170059 A JP2001170059 A JP 2001170059A JP 36360999 A JP36360999 A JP 36360999A JP 36360999 A JP36360999 A JP 36360999A JP 2001170059 A JP2001170059 A JP 2001170059A
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tissue
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Teruo Ouchi
輝雄 大内
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外套管の刃によって組織を確実に切断して大き
な標本組織を採取することができる内視鏡用組織採取具
を提供すること。 【解決手段】外套管20の先端に形成された刃21を、
外套管20の周方向に対して斜め向きに形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡の処置具
挿通チャンネルに挿脱されて膵生検や肝生検等を行うの
に用いられる内視鏡用組織採取具に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、従来の内視鏡用組織採取具と
して用いられているいわゆるメンギーニ組織採取針の先
端部分を示しており、棒状の針軸10の先端には尖った
針先11が形成されると共に、切り取った標本組織を収
納するための組織収納凹部12が、針先11の近傍を側
面から凹ませた形状に形成されている。
【0003】そして、針軸10に軸線方向に進退自在に
被嵌された外套管20の先端には、組織収納凹部12に
入り込んだ組織を切り取るための環状の刃21が内周側
に形成されている。
【0004】図16と図17は、そのような従来の内視
鏡用組織採取具を用いて生検組織を採取している状態を
示しており、図16に示されるように、組織100に突
き刺さした内視鏡用組織採取具の外套管20を少し引き
戻して組織収納凹部12内に組織100の目標部分を入
れ込み、次いで図17に示されるように、外套管20を
瞬時に送り出して、組織収納凹部12内に入り込んでい
る組織100から標本組織101を切り取る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来の内視鏡用組織採取具では、刃21が外套管20の
押し出し方向に対して直角方向に向いていて、組織10
0を真っ直ぐに押し切る状態になるので、実際には、外
套管20を押し出すと図18に示されるように組織10
0が前方に押し出されて、少量の標本組織101しか採
取できない場合が少なくない。
【0006】そこで本発明は、外套管の刃によって組織
を確実に切断して大きな標本組織を採取することができ
る内視鏡用組織採取具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡用組織採取具は、前方に向けて針先
が形成されると共にその針先の近傍部分を側面から凹ま
せた形状の組織収納凹部が形成された針軸と、針軸に軸
線方向に進退自在に被嵌された筒状体であって組織収納
凹部に入り込んだ組織を切り取るための刃が先端に形成
された外套管とを有する内視鏡用組織採取具において、
外套管の先端に形成された刃を、外套管の周方向に対し
て斜め向きに形成したものである。
【0008】なお、刃が、外套管の先端の内縁部に鋸の
歯状に形成されていてもよく、或いは、外套管の先端が
斜めに切り削がれた形状に形成されていて、その部分に
刃が形成されていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図1は内視鏡用組織採取具の先端部分を
示している。また、図2と図3は内視鏡用組織採取具の
全体構成を示しており、図2は外套管20が所定の最先
端位置まで押し出された状態を示し、図3は、外套管2
0が手元側に引き寄せられた状態を示している。
【0010】針軸10の先端には、前方に向けて尖った
針先11が形成されており、針先11の直後の部分に
は、組織を収納するための組織収納凹部12が、針軸1
0を側面から凹ませた形状に形成されている。
【0011】針軸10には、筒状体からなる外套管20
が軸線方向に進退自在に略全長にわたって被嵌されてい
る。針軸10と外套管20は、共に可撓性を有してお
り、硬度のあるプラスチックにより形成されている。た
だし、外套管20は肉厚の薄いステンレス鋼パイプ等で
形成してもよい。
【0012】外套管20の先端部分は、図4にも拡大し
て示されるように、先細りのテーパ状に形成され、さら
にその部分が鋸の歯状に先が尖った凹凸形状に形成され
ている。
【0013】その結果、外套管20の内周面の先端に位
置する鋸の歯状部分の内側稜線部分が、刃21になって
いる。したがって、刃21は外套管20の周方向(軸線
に対して垂直な平面上の円周方向)に対して斜めの方向
に向いている。
【0014】外套管20は針軸10より僅かに短く(例
えば2〜10cm程度短く)形成されていて、その手元
側端部には、手動のロックネジ26が先端を針軸10の
外周面に当接するように取り付けられている。
【0015】したがって、ロックネジ26を締め込めば
外套管20が針軸10に対して固定された状態になり、
ロックネジ26を緩めれば外套管20が針軸10に対し
て進退自在になる。また、針軸10と外套管20の各手
元側端部付近には、進退操作を行うための指掛け15,
25が突設されている。
【0016】針軸10の手元側近傍の外周面には、目盛
り16(指標)が付されており、目盛り16に対する外
套管20の手元側端面位置を見ることにより、外套管2
0の先端が針軸10のどの位置にあるかを知ることがで
きる。
【0017】このように構成された実施の形態の内視鏡
用組織採取具は、内視鏡や超音波内視鏡等の処置具挿通
チャンネルに挿脱して使用される。ただし、挿脱の際に
針先11で処置具挿通チャンネルを傷つけないように、
四フッ化エチレン樹脂チューブ等からなるガイドチュー
ブ(図示せず)に通された状態で処置具挿通チャンネル
に通してもよい。
【0018】図5ないし図9は、上記の実施の形態の内
視鏡用組織採取具で肝臓や膵臓等の生検組織の採取を行
っている状態を示しており、まず図5に示されるよう
に、組織収納凹部12が外套管20で塞がれるように外
套管20の先端を針軸10の先端近傍にセットして、ロ
ックネジ26をロックした状態で針先11を組織100
に突き刺していく。
【0019】図6に示されるように組織収納凹部12が
所定の位置まで差し込まれた状態になったら、ロックネ
ジ26を緩めて、図7に示されるように外套管20だけ
を少し手元側へ引き寄せ、組織収納凹部12を露出させ
る。すると、組織100が組織収納凹部12内に入り込
んでくる。
【0020】そこで、図8に示されるように外套管20
を押し込むと、組織収納凹部12内に入り込んだ組織
(標本組織101になる組織)100の根元部分が、外
套管20の先端に形成された刃21によって切断され
る。
【0021】この時、刃21が外套管20の押し出し方
向に対して斜めに向いているので、刃21が組織100
に対して斜めに滑りながら進み、組織100が押し出さ
れることなく切断される。また、鋸の歯状の尖った部分
がまず粘膜面を突き破るので、それに続いて切断がスム
ーズに行われる。
【0022】そのようにして、図9に示されるように、
外套管20を先端まで押し込んで最初の状態に戻せば、
標本組織101が外套管20の刃21によって組織10
0から切り取られて、組織収納凹部12内に収容された
状態になり、標本組織101を容易に採取することがで
きる。
【0023】なお、外套管20の刃21は、上記の実施
の形態においては凹凸が6個形成されているが、図10
に示されるように4個でもよく、或いはその他の個数で
あってもよい。
【0024】また、外套管20の刃21は必ずしも鋸の
歯状に形成する必要はなく、例えば図11に示されるよ
うに、外套管20の先端部分を斜めに切り削がれた形状
に形成し、その部分の内側稜線を刃21に形成してもよ
い。このようにしても、刃21が組織100に対して斜
めに滑りながら進み、組織100が押し出されることな
く切断される。
【0025】また、図11に示される実施の形態におい
ては刃21が外周方向に向かって次第に後退する斜面に
形成されているが、図12に示されるように、刃21を
外周方向に向かって次第に前進する斜面に形成しても同
様の効果が得られる。
【0026】なお、この実施の形態においては、図13
に示されるように、組織収納凹部12に先端が連通する
吸引路13が針軸10に形成されていて、組織100を
組織収納凹部12内に吸い込んでから外套管20の刃2
1により切断できるようになっている。図14は、図1
3におけるXIV−XIV断面を示している。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、外套管の先端に形成さ
れた刃を、外套管の周方向に対して斜め向きに形成した
ことにより、外套管を前方に押し出すと刃が組織に対し
て斜めに滑りながら進むので、組織が外套管によって押
し出されることなく切断され、組織を確実に切断して大
きな標本組織を採取することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡用組織採取
具の先端部分の側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の内視鏡用組織採取
具の組織収納凹部が閉じた状態の全体構成を示す側面断
面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の内視鏡用組織採取
具の組織収納凹部が開いた状態の全体構成を示す側面断
面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の外套管の先端部分
の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態の内視鏡用組織採取具の使
用状態における先端部分の側面断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の内視鏡用組織採取具の使
用状態における先端部分の側面断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の内視鏡用組織採取具の使
用状態における先端部分の側面断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の内視鏡用組織採取具の使
用状態における先端部分の側面断面図である。
【図9】本発明の実施の形態の内視鏡用組織採取具の使
用状態における先端部分の側面断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態の外套管の先端部
分の斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態の内視鏡用組織採
取具の先端部分の側面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態の内視鏡用組織採
取具の先端部分の側面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態の内視鏡用組織採
取具の先端部分の側面断面図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態の内視鏡用組織採
取具の図13におけるXIV−XIV断面図である。
【図15】従来の内視鏡用組織採取具の先端部分の側面
断面図である。
【図16】従来の内視鏡用組織採取具の使用状態におけ
る先端部分の側面断面図である。
【図17】従来の内視鏡用組織採取具の使用状態におけ
る先端部分の側面断面図である。
【図18】従来の内視鏡用組織採取具の使用状態におけ
る先端部分の側面断面図である。
【符号の説明】
10 針軸 11 針先 12 組織収納凹部 20 外套管 21 刃

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前方に向けて針先が形成されると共にその
    針先の近傍部分を側面から凹ませた形状の組織収納凹部
    が形成された針軸と、上記針軸に軸線方向に進退自在に
    被嵌された筒状体であって上記組織収納凹部に入り込ん
    だ組織を切り取るための刃が先端に形成された外套管と
    を有する内視鏡用組織採取具において、 上記外套管の先端に形成された刃を、上記外套管の周方
    向に対して斜め向きに形成したことを特徴とする内視鏡
    用組織採取具。
  2. 【請求項2】上記刃が、上記外套管の先端の内縁部に鋸
    の歯状に形成されている請求項1記載の内視鏡用組織採
    取具。
  3. 【請求項3】上記外套管の先端が斜めに切り削がれた形
    状に形成されていて、その部分に上記刃が形成されてい
    る請求項1記載の内視鏡用組織採取具。
JP36360999A 1999-12-22 1999-12-22 内視鏡用組織採取具 Pending JP2001170059A (ja)

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