JP2001170036A - 医用x線診断装置 - Google Patents

医用x線診断装置

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JP2001170036A
JP2001170036A JP35728699A JP35728699A JP2001170036A JP 2001170036 A JP2001170036 A JP 2001170036A JP 35728699 A JP35728699 A JP 35728699A JP 35728699 A JP35728699 A JP 35728699A JP 2001170036 A JP2001170036 A JP 2001170036A
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treatment
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JP35728699A
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Mariko Miyamoto
麻理子 宮本
Yoshikazu Iketa
嘉一 井桁
Hidekazu Makino
英一 牧野
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/54Control of apparatus or devices for radiation diagnosis
    • A61B6/548Remote control of the apparatus or devices

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査のみならず治療にも対応でき、これらの
検査及び治療する被検者の部位毎に適切に操作するため
の機能、仕様を選択して支持器の角度やテーブルの位
置、X線条件等を短時間に設定して操作性向上を図るこ
とのできる医用X線診断装置を提供する。 【解決手段】 複数の機器と、該複数の機器を操作する
操作器と、この操作器からの操作指令値を入力して前記
複数の機器を制御する制御手段とを備え、前記操作器に
被検者を検査するか治療するかの用途と該被検者の部位
を選択する入力手段を設ける。前記複数の機器の操作機
能及び仕様を前記用途と部位毎にグループ分けしてこれ
を記憶手段に記憶しておく。前記入力手段からの入力指
令に対応した操作機能及び仕様を前記記憶手段から読み
出してこれを機器設定変換手段で前記機器を操作する指
令に変換し、この変換した指令に基づいて前記機器を操
作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医用X線診断装置に
係り、特にX線管及びX線受像装置を支持する支持器の
角度や被検者テーブルの位置を前記被検者の疾患部に位
置合わせする操作やX線条件の設定等の操作を簡単に行
うことができる医用X線診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線透視撮影台や循環器X線検査装置等
の医用X線診断装置は、診断の分野においては欠かせな
いものとなっているが、最近は診断のみならず治療にも
使われるようになってきた。この治療は、X線透視下に
おいて先端にさまざまな器具を取り付けたカテーテルを
被検者の血管や臓器に挿入して行なうものであって、従
来、開腹手術をせざるを得なかった治療に対して、被検
者に与える苦痛を少なくでき、かつ安価に治療ができる
という大きなメリットを持つため、近年、急速に普及し
ている。
【0003】このような治療方法は、IVR(Intervention
al Radiology)と呼ばれており、例えばX線発生系とX
線検出系をC字形アームで支持した循環器X線検査装置
(文献“医歯薬出版株式会社:医用放射線科学講座1
3、放射線診断機器工学、156頁の図4-7”に記載)を用
いて被検者に対して様々な角度からX線を放射し、これ
によって得られるX線透視画像を参照して治療を行う。
【0004】上記の循環器X線検査装置は、いろいろな
方向からの透視、撮影ができるように、C字形アームの
回転、スライド移動等の各種の回転、移動動作を行える
ようになっており、X線透視下で目的とする血管を見つ
け、この血管に素早くカテーテルを挿入する必要がある
ので、上記循環器X線検査装置や一般の透視撮影装置等
を用いて前記X線透視下において撮影系や支持機構、被
検者テーブル等を最適な位置に位置決めする必要があ
る。
【0005】このような操作は、従来の造影検査でもあ
ったが、IVRの手技により一層重要となった。すなわ
ち、診断時に得た医用画像(X線画像以外の医用画像も
含む)から目指す治療部位を確定しておき、IVRによ
り治療を行うときには血管内でカテーテルを移動し、前
記目標の治療部位にカテーテルを到達させるためのガイ
ドとしてX線透視が一層重要となる。そこで,関心領域
近くにカテーテルを近づけ、見たい部位に視野中心を持
ってきたり、少しずらしたりと細かな位置決め操作を行
う。
【0006】このように、IVRや造影検査は、例えば頭
部に疾患部がある場合、大腿動脈からカテーテルを挿入
し、このカテーテルの進み具合をX線透視によりモニタ
ーで確認しながら進めていく。特に、頭や心臓、腹部に
おいてはカテーテルを進める血管を選択的に進めていく
ために、一方向による透視だけでは複雑な血管走行の様
子がわかりずらい。そこで、透視方向を変え、いろいろ
な方向から見て血管の走行を確認し、治療を進める。
【0007】一方、被検者を載置するテーブルも、該被
検者の体軸方向を始めとして、いろいろな方向に移動可
能なフローティング動作が可能であり、また高さ方向も
変えることができる。
【0008】このように、X線管装置及びX線受像装置
を支持する撮像系支持装置(以下、これを支持器と呼
ぶ)と被検者テーブルは、複雑な血管から目標とする血
管を選択することができるようにするために、他方向か
らの透視、撮影の位置決めに対応できるように構成され
ている。これらの機能を用いて、支持器や被検者テーブ
ルの位置決めを行い,X線管よりX線を曝射し、被検者
を透過したX線をX線受像手段としてのイメージインテ
ンシファイヤー(以下、I.I.と呼ぶ)で検出し、こ
れを光学像に変換し、さらに電気信号に変換して画像処
理装置にて画像処理を行い,X線透視及び撮影画像を形
成する。この場合、前記I.I.で検出するX線透過像
の視野サイズを選択し、適切な透視、撮影領域を決める
ことができる。
【0009】以上の操作を繰り返し、被検者テーブルや
支持器の位置決めを行い、I.I.の視野サイズを決
め、X線条件を決めながらX線透視を行い、カテーテル
を進めて、目的の位置に到達したら、この時の透視X線
条件からこれに対応した撮影X線条件を設定してX線撮
影を行う。このように、循環器X線検査装置や一般の透
視撮影装置等の最近の医用X線診断装置は検査のみなら
ず治療にも利用されるようになってきており、これによ
って装置の操作に要求される機能、仕様も多様になって
きた。すなわち、治療する前に行う検査とこの検査結果
に基づいて行う治療では、循環器X線検査等に要求され
る操作の機能、仕様が異なる。例えば、心臓の検査の場
合は、術式によりどの位置のどの方向(角度)からどの
ようなX線条件で撮影するかが予め決められており、前
記術式に対応してテーブルの位置や支持器の角度及びX
線条件等が自動的に設定できるようになっている。した
がって、検査の場合はルーチン的な操作になるため、前
記支持器やテーブルは早く移動させることが重要にな
る。一方、治療の場合は、予め設定した角度だけでな
く、治療の方法や被検者の身体の状態に合わせて支持器
を微調整しながら治療するために、早く移動させること
に加えて支持器の角度やテーブルの位置の微調整ができ
ることも重要となる。
【0010】また、検査や治療する部位によっても装置
に要求される機能、仕様は異なる。例えば、心臓の検査
の場合は何度も支持器の角度を変え、その支持器の角度
に合わせてテーブルを動かしながら手技を進めるため
に、被検者テーブルには細かい位置合わせ機能が必要と
なる。これに対して下肢の検査の場合は、支持器を動か
すことは少ないが、太股からつま先までを撮影するため
にテーブルの長手方向の移動距離が長く、撮影方法も血
流に合わせて膝からつま先までステップ移動させて撮影
することから(連続移動の場合もある)、細かい位置合
わせよりもテーブル移動速度の安定化が重要となる。
【0011】
【発明が解決しようとしている課題】上記のように、最
近の循環器X線検査装置や一般の透視撮影装置等の医用
X線診断装置は検査のみならず治療にも利用されるよう
になってきており、これによって装置に要求される機
能、仕様も多様になってきた。しかしながら、上記従来
の医用X線診断装置の操作に関する機能、仕様は検査か
治療かの用途や前記検査、治療の対象部位別にこれらに
適した機能、仕様を選択して使用できるようになってお
らず、前記用途や部位に関係なく全てに対応できるよう
にプログラムされており、このプログラムの中から用途
や部位に対応した機能、仕様を探し、この探した機能、
仕様に基づいて支持器の角度やテーブルの位置、撮影の
X線条件等を設定して機器の操作を行っていた。例え
ば、支持器の角度とX線焦点からI.I.受光面までの
距離を検査や治療の術式及び検査、治療の対象部位に応
じて自動的に設定するオートポジョン機能を例にとって
説明する。この機能における前記支持器の角度は撮影方
向(体軸横断方向と体軸方向)毎に定め、これらの撮影
方向((1)RAO:Rigit Anterior Obliqe Positio
n、第一斜位(右前斜位)とも呼び、体の右前側がフィ
ルム(またはI.I.)側になる斜位(フェンシングス
タイル)、(2)LAO:Left Anterior Obliqe Positi
on、第二斜位(左前斜位)とも呼び、体の左前側がフィ
ルム(またはI.I.)側になる斜位(ボクシングスタ
イル)、(3)Cranial:フィルム(またはI.I.)が
頭側、X線管が足側に傾く撮影方向)、(4)Caudal:
フィルム(またはI.I.)が足側、X線管が頭側に傾
く撮影方向)、(5)A-P(Anterior-Posterior):人
体の前方から後方へ抜ける撮影方向、(6)P-A( Po
sterior-Anterior):人体の後ろ方から前方へ抜ける撮
影方向)とこれらの方向における角度及びX線焦点から
I.I.受光面までの距離を検査、治療、部位に対応し
て100種類(No.0〜No.99)のポジションが
選択できるように用意されており、この中から用途、部
位に適したポジションを選択して設定できるように構成
されている。例えば、現在の支持器の状態からNo.3
のポジションに移動させたい場合、術者は操作卓上で該
No.3を種々の方法にて選択し、この選択したNo.
3の内容(支持器の角度、X線焦点からI.I.受光面
までの距離)をシステム全体を統括制御するシステムコ
ントローラで解析し、この解析結果を支持器のコントロ
ーラに送り、支持器の角度とX線焦点からI.I.受光
面までの距離を前記No.3に対応した値に設定するこ
とができる。このような操作を何度か繰り返しながら支
持器の角度を変えて検査を進める。
【0012】このように、オートポジション機能を用い
て操作する場合は、前記No.0〜No.99のポジシ
ョンの中から選択しなければならないので、操作者は該
No.0〜No.99までの100種類のポジションの
内容を覚えておかなければならない。また、前記No.
0〜No.99のポジションを操作卓の表示画面に表示
していたとしても、100通りもある中から選択したい
ポジションを探すことは困難であり、時間がかかる。こ
のように、従来の方法では用途、部位に適したオートポ
ジションを選択するためには、術者は予め約100種類
のオートポジション設定値を記憶しておくかあるいは前
記内容を表示しておいてもその選択に手間がかかるもの
であった。このことは、テーブルの位置設定やX線条件
の設定、I.I.の視野サイズ設定等にも言えることで
あり、従来の装置には近年急速に普及し始めた治療(I
VR)にも対応するための配慮に欠けていた。
【0013】そこで、本発明は、検査のみならず治療に
も対応でき、これらの検査及び治療する被検者の部位毎
に適切に操作するための機能、仕様を選択して支持器の
角度やテーブルの位置、X線条件等を短時間に設定して
操作性向上を図ることのできる医用X線診断装置を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数の機器
と、該複数の機器を操作する操作器と、この操作器から
の操作指令値を入力して前記複数の機器を制御する制御
手段とを備えた医用X線診断装置において、前記操作器
に被検者を検査するか治療するかの用途と該被検者の部
位を選択する入力手段を設け、前記複数の機器の操作機
能及び仕様を前記用途と部位毎にグループ分けしてこれ
らを記憶する記憶手段及び前記入力手段からの入力指令
に対応した操作機能及び仕様を前記記憶手段から読み出
してこれを前記機器の操作指令に変換する機器設定変換
手段とを少なくとも前記操作器あるいは前記制御手段の
いずれか一方に設け、前記機器設定変換手段からの指令
に基づいて前記機器を操作することによって達成され
る。
【0015】
【発明の実施の形態】図2に本発明を循環器X線検査装
置に用いた場合の全体構成図を示す。
【0016】同図において、1は被検者(患者)、2は
被検者を載置するテーブル、3はX線透視画像やX線撮
影画像を観察するためのモニター、4はX線を被検者1
に照射するX線管6とこのX線管6と対抗する位置に前
記被検者1を挟んで配置したX線受像手段5を支持する
C字型アームによる支持器、7は上記支持器4やテーブ
ル2等を該テーブルの側で操作するためのテーブルサイ
ド操作器であり、これらは検査室に配置されている。一
方、操作室には、術式の選択、X線条件の設定、透視、
撮影部位の設定及びこの部位に前記支持器4やテーブル
2などの位置決め操作を行う遠隔操作卓8、X線受像手
段5で受像したX線画像信号を入力して前記モニタ3や
遠隔操作卓8上のモニタに表示するための透視、撮影画
像を処理する画像処理装置10などがある。なお、前記
遠隔操作卓8やテーブルサイド操作器7で設定したX線
条件に対応したX線を発生するためのX線制御装置及び
このX線制御装置の出力をX線管6に印加する高電圧発
生装置や前記操作指令に応じた位置に前記支持器4やテ
ーブル2等を位置決めするためのコントローラを有し、
これらは各機器毎に分散配置されネットワークに接続す
る制御システム構成となっている。そして、図示は省略
したがX線制御装置と高電圧発生装置(以下、X線制御
装置と高電圧発生装置を合わせてこれをX線発生装置と
呼ぶ)、支持器4やテーブル2等のコントローラ及びこ
れらのコントローラの出力を増幅し、この出力で各機器
のモータを駆動制御する駆動制御装置等は検査室あるい
は操作室に設置され、それぞれの機器に接続して各機器
を動作させる構成となっている。このような構成の図2
の循環器X線検査装置は、主に頭部や心臓、腹部などの
造影検査や治療(IVR)を行うことを目的とした装置
である。
【0017】造影検査、治療とは、例えば、心臓に疾患
部がある場合、患者の大腿静脈等からカテーテルを挿入
し、X線透視により前記カテーテルの進み具合を図2の
モニタ3で観察し、確認しながら進めていく。特に、頭
部や心臓部において、カテーテルを挿入する血管を選択
的に進めていくために、一方向による透視だけでは複雑
な血管走行の様子がわかりづらい。そこで、支持器4に
支持されているイメージ・インテンシファイヤI.I.
とテレビカメラからなるX線受像手段5とX線管6によ
り透視方向を変え、別の角度から見ることにより血管内
のカテーテルの走行状態を確認する。
【0018】一方,テーブル2は、被検者の体軸方向を
始めとして、いろいろな方向に移動可能なフローティン
グ動作が可能であり、また、高さ方向を変えることがで
きるようになっており、これらの機能を用いて前記カテ
ーテルを最も見易い位置に位置決めする。このように、
他方向から透視、撮影系の位置決めを行い、複雑な血管
から目標とする血管を選択し、目標部位にカテーテルを
進めて検査、治療を行うものである。この場合、上記装
置で施行する造影検査(以下、単に検査と呼ぶ)と造影
治療(以下、単に治療と呼ぶ)では装置の使用方法に特
徴がある。検査においては、何通りかの撮影方向が決ま
っており、この方向の角度に支持器を位置決めして撮影
する。
【0019】これに対して、治療においては撮影する支
持器の角度方向はある程度決まっているものの、被検者
の症状によって支持器の角度を微調整し、透視画像や、
撮影画像を見ながら一番血管走行が見やすい位置にて撮
影を行う。即ち、検査では機器をルーチン的に支持器を
移動させて手技を進め、治療ではX線画像を見ながら支
持器の微調整をしながら手技を進める。従って、検査で
は、支持器の移動速度が早いこと、オートポジション機
能の使用頻度が高いため、その機能の選択が容易である
ことなどが必要であり、治療では支持器の微調整が容易
にできることなどが必要である。
【0020】また、撮影する部位、すなわち検査や治療
する部位によっても装置の使用方法が異なる。心臓を検
査する場合は、心臓検査のためのオートポジション機能
があり、下肢を検査する場合は、下肢検査のためのオー
トポジション機能がある。また、テーブル長手方向移動
距離については、心臓検査時は患者の容態が急変した場
合、早急に心臓マッサージをしたり電気治療をする時が
あることから、テーブルには移動距離の長さよりも安全
に移動する機能、すなわち安全性が優先される。一方、
下肢検査時は大腿部からつま先までの距離を何回かに分
けて撮影を行うため、長手方向への移動距離が長くなけ
ればならない。
【0021】また、特に下肢検査では、ボーラスチェイ
シング撮影(造影剤の流速に合わせてテーブルを動かし
ながらX線撮影する方法)やステッピング撮影(ある一
定距離間隔でテーブル、またはCアームを動かしてX線
撮影する方法)などの特殊な撮影方法が必要となる。こ
のように、検査、治療やこれらの対象となる部位によっ
て各機器の設定が異なる。
【0022】本発明は、検査、治療やこれらの対象とな
る部位によって各機器の設定が異なることに着目し、前
記した検査、治療、部位毎に上記特徴を考慮して各機器
の設定項目を分類し、この分類した設定項目毎に操作す
る機器の設定値あるいは設定内容を予め決めておき、検
査、治療及び対象部位に対応して前記設定値及び設定範
囲等の機器の操作機能、仕様を選択して、この選択した
操作機能、仕様に基づいて機器を設定して操作性の向上
を図るものである。
【0023】表1は、上記の考えに基づいて、各機器の
操作機能、仕様(設定値、設定範囲等)を分類したもの
である。表1において、横の欄は検査か治療かの用途、
縦の欄は検査あるいは治療を行う被検者の部位別に機器
の設定項目毎にそれらの設定値あるいは設定範囲等をグ
ループ分けしたもので、これらのグループ(機器設定
群)の詳細を表2に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】機器の設定項目は、 (1)支持器の回転速度 支持器の位置決め時の該支持器の回転速度で、心臓の造
影検査時は30°/secまで可変でき、心臓の造影治療時は
40°/secの最大回転速度まで可変でき、かつ遅い回転速
度で微調整できるように設定される。 (2)オートポジション設定数 用途(検査か治療か)、検査あるいは治療の対象部位な
どで決まるX線照射角度やX線焦点とI.I.の受光面
までの距離を予め決めておき、その角度、距離に支持
器、テーブル等を自動的に設定する機能で、前記の用
途、対象部位の組み合わせでNo.0〜No.99まで
の100種類設定できるようになっている。心臓の造影
検査時はNo.0〜No.9までの10種類であるが、
心臓の造影治療時はカテーテルの微妙な位置合わせが必
要となるために前記検査時のNo.0〜No.9に加え
てNo.10〜No.14までの5種類と多くのオート
ポジション機能を設けている。また、心臓以外の部位に
おいても検査と治療に対応した最適なポジションに設定
できるようにそれぞれの部位に応じてオートポジション
機能が定められている。 (3)テーブルの移動範囲 対象部位が心臓の場合は、位置決めするためのテーブル
を移動させる範囲が狭いので、検査時と治療時の該テー
ブルの移動範囲は短くて良い。しかし、下肢の場合は、
テーブル移動により下肢の上部から下部までの下肢全体
を移動させなければならないので、テーブルの可変スト
ロークは心臓部や他の部位よりも長くなる。 (4)透視あるいは撮影のX線条件 X線管に印加する電圧(管電圧)、X線管に流れる電流
(管電流)、X線を照射する時間(透視、撮影時間)等
のX線条件は、検査、治療、部位に応じて選択できるよ
うにフログラムされている。 (5)I.I.視野サイズ X線受像手段としてのイメージ・インテンシファイヤ
(I.I.)の視野サイズを検査や治療および対象部位
に応じて選択する。 (6)その他、画像表示機能等の設定項目がある。
【0027】以上の項目毎に操作する機器の設定値、設
定範囲を用途、対象部位に応じて表1、表2に示すよう
にグループ化し、これを予めメモリに記憶しておいて遠
隔操作卓8あるいはテーブルサイド操作器7から該当す
る用途、対象部位指令を入力して当該設定値および設定
範囲を選択し、この選択した設定値および設定範囲に基
づいて機器を操作するものである。
【0028】表1は、心臓検査時の機器設定群200、
心臓治療時の機器設定群210、下肢検査時の機器設定
群300、下肢治療時の機器設定群310、腹部検査時
の機器設定群400、腹部治療時の機器設定群410等
で構成されており、表2は前記設定群の詳細である。
【0029】このような機器設定群を記憶しておき、上
記隔操作卓8あるいはテーブルサイド操作器7からの入
力手段により入力した操作指令に基づいて各機器を設定
するもので、本発明は前記表1(詳しくは表2)の内容
を記憶する手段と、この記憶した機器設定群を選択して
操作する機器に指令を送る機器設定コントローラを設
け、これを図2の循環器X線検査装置の制御システムに
組み込んだものである。なお、前記記憶手段はどこに設
けても良いが、本実施例では機器設定コントローラに設
けるものとする。
【0030】図3は上記制御システムの構成図で、遠隔
操作卓8やテーブルサイド操作器7からの操作指令に基
づいて透視、撮影の位置決めや撮影条件の設定、表示画
像を見易くするための表示パラメータ等の設定を行うこ
とができるように構成されている。したがって、図2の
循環器X線検査装置の各機器には上記遠隔操作卓8やテ
ーブルサイド操作器7からの操作指令に対応して動作す
るようにするためのコントローラが必要となる。これら
のコントローラは上記遠隔操作卓8やテーブルサイド操
作器7から直接操作指令を受けて操作することもできる
が、システム全体を統括制御するシステムコントローラ
を設け、このシステムコントローラの下位に前記各要素
のコントローラを設ける、いわゆるマルチCPU(Cent
ral Processing Unit)分散制御システム構成とするの
が一般的である。本発明はこの構成による制御システム
に上記の機器設定コントローラ18を設けたもので、前
記図3はその一実施例である。図3において、17はシ
ステム全体を統括制御するシステムコントローラ、11
は遠隔操作卓8のコントローラ、12はテーブルサイド
操作器7のコントローラ、13は画像処理装置10のコ
ントローラ、14はX線発生装置9のコントローラ、1
5は支持器4のコントローラ、16はテーブル2のコン
トローラである。
【0031】システムコントローラ17は遠隔操作卓8
やテーブルサイド操作器7からの操作指令を受けて、こ
の操作指令を各機器のコントローラに送って前記操作指
令に基づいて各機器を操作する。各機器のコントローラ
はCPUを備えたマイクロコントローラ機能を有し、双
方向通信が可能なネットワーク構成となっている。シス
テムコントローラ17は遠隔操作卓8に設けても、X線
制御装置に設けても良く、どこに設けるかは特に規定す
るものではない。機器設定コントローラ18は、システ
ムコントローラ17からの指令を受けて循環器X線検査
装置の用途(検査か治療か)と検査あるいは治療を行う
部位に応じた機器の設定値および設定範囲を選択し、こ
の選択した操作機能、仕様(設定値、設定範囲)で機器
を操作するものである。
【0032】次に、本発明の要部の詳細について上記の
図3、表1および表2、図1、図4を用いて説明する。
図4は、操作卓8から操作指令を入力し、この操作指令
に対応した機器と該機器の操作設定値を選択する例、図
1は該設定値を選択するための処理フローチャートであ
る。以下、機器設定の処理手順を心臓検査時を例に挙げ
て説明する。 (1)図2の循環器X線検査装置が使用可能状態になる
と、遠隔操作卓8上の表示器には図4(a)が表示され
る。すなわち、表示器はタッチ式の表示パネルで、これ
に循環器X線検査装置の用途(検査か治療か)と検査あ
るいは治療する対象部位(心臓、下肢、腹部、頭部、肺
等)が表示される。(ステップ100) (2)操作者は前記表示画面をみて用途と部位を選択す
る。(ステップ101)ここでは、用途は検査で部位は
心臓と選択すると画面には図4(b)のように表示さ
れ、システムコントローラ17は機器設定コントローラ
18に記憶してある心臓検査時の機器設定群200を読
み出して(ステップ102)、これを上記画面に表示す
る(ステップ103)。 (3)操作者が前記画面に表示された設定内容を確認
し、この設定内容を変更したい場合は図4(b)の右端
に表示されている「変更」をタッチして、この画面に出
力されている設定値を図示省略の遠隔操作卓8上に設け
てある変更手段により変更する(ステップ108)。そ
して、「SET」をタッチして前記変更内容をセットし
(ステップ109)、この変更内容をシステムコントロ
ーラ17で解析し(ステップ110)、機器設定コント
ローラ18に送信してこれを機器設定コントローラ18
の記憶部に書き込み、機器設定値や設定範囲を変更する
(ステップ111)。 (4)上記の処理で問題ないならば「OK」を選択する。
(ステップ104)図4(b)の画面にて「OK」をタッ
チすると、操作卓コントローラ11は機器設定コントロ
ーラ18に記憶してある表2に示す選択した機器設定群
の機器の設定値および設定範囲を基に、システムコント
ローラ17に各機器に対する変更の情報を含んだ信号を
作成し(ステップ105)、送信する。 (5)この信号を受け取ったシステムコントローラ17
は、各機器のコントローラにそれぞれの指令を伝達す
る。例えば、「支持器コントローラ15に対して、支持
器速度を30°/秒に設定する指令を送信し、テーブル
コントローラ16には長手方向距離を2000mmに設
定する指令を送信する」。このように、システムコント
ローラ17は各機器のコントローラに指令を送信する
(ステップ106)。 (6)前記信号を受信した各コントローラは、受信した
設定内容に応じた機器操作信号に変換して各機器を操作
する(ステップ107)。
【0033】以上は心臓検査時の操作設定の手順の一例
であるが、特にオートポジション機能は次のようにして
設定する。
【0034】従来のオートポジション機能は、テーブル
サイド操作器7のコントローラ12に予めNo.0〜N
o.99までの100種類のパターンの設定値を記憶し
ておき、その中の一つのパターンを使用する場合は、前
記100種類の中から選択し、設定していた。
【0035】また、記憶させたポジションは用途(検査
か治療か)や対象とする部位によって異なるため、心臓
用をNo.0〜No.14番目に、下肢用をNo.15
〜No.24番目に設定するという方法で100通りま
で記憶させるのが一般的であった。しかしながら、この
方法では100通りの中から1つのポジションを選択す
るために多くの時間を要するものであった。
【0036】これに対して本発明は、表1に示したよう
に、検査、治療およびこれらの対象部位別にグループ分
けし、これを機器設定コントローラに記憶し、この中か
ら用途および対象部位に対応した最適なオートポジショ
ン機能の選択が可能となる。
【0037】例えば、用途が「検査」で、この検査対象
部位が「心臓」の場合のオートポジション機能の番号は
No.0〜No.9となり、この10種類の中から1種
類を選択して設定し、この設定したオートポジション設
定値を操作卓8のコントローラ11からシステムコント
ローラ17を介して、この信号を対応する機器のコント
ローラに送って支持器の角度やテーブルの位置を自動的
に設定する。このようにすることによって、各機器の設
定に要する時間が短縮され、操作性の向上に大きく寄与
する。
【0038】以上の説明と同様の方法をX線条件の設
定、I.I.の視野サイズの設定等に適用することによ
って、各機器の設定に要する時間の短縮が図られ、操作
性が向上し、検査、治療のスループットが向上する。
【0039】以上は、操作卓8から操作指令を入力して
機器を操作する例について説明したが、前記機器の操作
指令はテーブルサイド操作器12から入力しても前記と
同様の操作を行うことができる。この場合は、被検者の
すぐ側で操作することができるので、特に治療時に適し
ている。なお、上記は循環器X線検査装置に本発明を用
いた例を説明したが、本発明はこれに限定するものでは
なく、X線透視撮影台や外科用X線テレビ装置等の他の
X線診断装置に用いても同様の効果が得られるものであ
る。
【0040】
【発明の効果】以上、本発明によれば、検査か治療かの
用途とこれらの検査及び治療する部位に応じて撮像系支
持器の角度、被検者テーブルの位置やX線条件等の設定
を短時間に行えるので、操作性が向上し、検査、治療の
スループットが向上するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による機器設定手順を示すフローチャー
ト。
【図2】本発明を循環器X線検査装置に用いた場合の全
体構成図。
【図3】本発明による制御システム構成図。
【図4】操作卓からの操作指令に対応した機器と該機器
の操作設定値を選択する例。
【符号の説明】
1 被検者(患者),2 被検者テーブル,3 モニタ
ー,4 支持器,5X線管,6 イメージインテンスフ
ァイア(I.I.),7 テーブルサイド操作器,8
遠隔操作卓,9 画像処理装置,11 操作卓コントロ
ーラ,12テーブルサイド操作器コントローラ,13
画像処理装置コントローラ,14X線発生器コントロー
ラ,15 支持器コントローラ,16 テーブルコント
ローラ,17 システムコントローラ,18 機器設定
コントローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の機器と、該複数の機器を操作する
    操作器と、この操作器からの操作指令値を入力して前記
    複数の機器を制御する制御手段とを備えた医用X線診断
    装置において、前記操作器に被検者を検査するか治療す
    るかの用途と該被検者の部位を選択する入力手段を設
    け、前記複数の機器の操作機能及び仕様を前記用途と部
    位毎にグループ分けしてこれらを記憶する記憶手段及び
    前記入力手段からの入力指令に対応した操作機能及び仕
    様を前記記憶手段から読み出してこれを前記機器の操作
    指令に変換する機器設定変換手段とを少なくとも前記操
    作器あるいは前記制御手段のいずれか一方に設け、前記
    機器設定変換手段からの指令に基づいて前記機器の操作
    を行うことを特徴とする医用X線診断装置。
JP35728699A 1999-12-16 1999-12-16 医用x線診断装置 Pending JP2001170036A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010512221A (ja) * 2006-12-12 2010-04-22 デューン メディカル デヴァイシズ リミテッド グラフィカルユーザーインターフェース(gui)、データ表示方法および装置
JP2013059493A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Toshiba Corp X線診断装置及び医用情報処理方法
JP2021131259A (ja) * 2020-02-18 2021-09-09 株式会社島津製作所 画像診断装置

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