JP2001169959A - 浴室構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴槽下への水の進入を防止し且つ脱着容易な
エプロンを設けることで、浴槽下の掃除を簡単にした浴
室構造を提供する。 【解決手段】 浴槽２のエプロン３と浴室壁面４にエプ
ロン３と隣接して設けられたカウンター５とを有する浴
室構造において、エプロン３を分割し、分割したエプロ
ンの中でカウンターとの隣接面に位置するものを隣接エ
プロン６とし、この隣接エプロンをスライド自在として
カウンターの陰から引出すようになしたことを特徴とす
る浴室構造。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽のエプロンと
浴室壁面にエプロンと隣接して設けられたカウンターと
を有する浴室構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から図４に示す如く、浴槽２のエプ
ロン３と浴室壁面４にエプロン３と隣接して設けられた
カウンター５の納まりは、エプロン３に切り欠き部２１
を設け、この切り欠き部２１にカウンター５を挿入嵌合
するものとしている。

【０００３】したがって、カウンター５を外すことなく
エプロン３を脱着することができ、これにより、エプロ
ン３を外して浴槽下１２を掃除することができる。

【０００４】又、従来から図５に示す如く、浴槽２のエ
プロン３と浴室壁面４にエプロン３と隣接して設けられ
たカウンター５の納まりは、エプロン３を分割し、分割
したエプロンの中でカウンターとの隣接面に位置するも
のを隣接エプロン６とし、この隣接エプロン６は固定し
て脱着しないものとし、分割した他のエプロン７を脱着
自在としている。

【０００５】したがって、この場合も上記図４に示す従
来の技術と同様に、カウンター５を外すことなくエプロ
ン３を脱着することができ、これにより、エプロン３を
外して浴槽下１２を掃除することができる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
４に示す従来の技術においては、エプロン３のカウンタ
ー下部２２に隙間が生じる為、カウンター側の浴槽下２
０へ水が流れ込み汚れが付着してしまうという問題があ
った。

【０００７】又、上記図５に示す従来の技術において
は、隣接エプロン６を取り外すことができない為、カウ
ンター側の浴槽下２０については掃除することができな
いという問題があった。

【０００８】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、浴槽下への水の進入を防
止し且つ脱着容易なエプロンを設けることで、浴槽下の
掃除を簡単にした浴室構造を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の浴室構造にあっては、浴槽のエプロンと浴
室壁面にエプロンと隣接して設けられたカウンターとを
有する浴室構造において、エプロンを分割し、分割した
エプロンの中でカウンターとの隣接面に位置するものを
隣接エプロンとし、この隣接エプロンをスライド自在と
してカウンターの陰から引出すようにしてなることを特
徴としている。

【００１０】これにより、浴槽下の掃除が簡単になる。
隣接エプロンをスライドさせてカウンターの陰から引出
せば、カウンター側の浴槽下もカウンターを外すことな
く掃除することができる。エプロンを分割して固定して
しまうのではなく、スライド自在としているので、カウ
ンターの脱着に関係なく、カウンターと隣接する側の浴
槽下に手が届くこととなる。

【００１１】そして、上記浴室構造は、隣接エプロン
を、分割した他のエプロンに重ねてスライド係合するよ
うにしてなることが好ましい。

【００１２】この場合、隣接エプロンがスライドした際
に特別にスペースを設ける必要がなく都合が良い。日本
の浴室は一般的に狭いので、浴室内で隣接エプロンをス
ライドした際に特別なスペースをとってしまうとたいへ
ん邪魔になる。隣接エプロンを、分割した他のエプロン
に重ねることで、スペースを節約でき浴室内の空間を効
率良く使うことができる。

【００１３】この場合、更に、隣接エプロンと分割した
他のエプロンを同時に脱着できる。分割した他のエプロ
ンに隣接エプロンが重ねてスライド係合する為に、重な
った状態で同時脱着できる。同時脱着することで簡単に
掃除を行うことができる。

【００１４】そして、上記浴室構造は、隣接エプロン
は、カウンター奥行きと略同寸の幅とし、分割した他の
エプロンに重なるようにしてなることが好ましい。

【００１５】この場合、隣接エプロンをスライドするこ
とで、カウンター側の浴槽下ほぼ全部を掃除することが
できる。隣接エプロンはカウンター奥行きと略同寸であ
るので、隣接エプロンを一杯にスライドさせればカウン
ター側の浴槽下ほぼ全部に手が届くことになる。

【００１６】

【発明の実施の形態】図１乃至図３は、本発明の請求項
１乃至３全てに対応する一実施の形態を示し、図１は、
本発明の一実施の形態の浴室構造を示す概略構成図であ
る。図２、３は、同浴室構造を示す詳細図である。

【００１７】この実施の形態の浴室構造１は、浴槽２の
エプロン３と浴室壁面４にエプロン３と隣接して設けら
れたカウンター５とを有する浴室構造において、エプロ
ン３を分割し、分割したエプロン３の中でカウンターと
の隣接面に位置するものを隣接エプロン６とし、この隣
接エプロン６をスライド自在としてカウンター５の陰か
ら引出すようになしたことを特徴としている。

【００１８】又、該実施の形態の浴室構造１において
は、隣接エプロン６を、分割した他のエプロン７に重ね
てスライド係合するようになしてもいる。

【００１９】又、該実施の形態の浴室構造１において
は、隣接エプロン６は、カウンター５奥行きと略同寸の
幅とし、分割した他のエプロン７に重なるようになして
もいる。

【００２０】図１において、浴室構造１は、床パン８、
天井９、壁２３により六面体を形成している。浴室構造
１は六面体の内側に浴槽２、エプロン３、カウンター
５、カラン１０を備えている。

【００２１】浴槽２は３方向の壁２３に接する大きさと
している。その為、壁２３と浴槽２との間には残り１方
向、すなわち洗い場側１１においてのみ空間が存在し、
洗い場側１１より浴槽２及び浴槽下１２の掃除を行うも
のとする。

【００２２】エプロン３は浴槽２の洗い場側面を覆い隠
すように設けている。これにより浴槽下１２への水の進
入を防止する。又、浴槽２の洗い場側面を化粧する機能
も有している。

【００２３】カウンター５は浴室壁面４にエプロン３と
隣接して洗い場１３に設けられている。これにより、使
用者が洗い場１３においてシャンプー、洗面、体の洗浄
作業等を行う際に使い勝手の良いカウンターとすること
ができる。カウンター５を浴室壁面４に設けることで洗
い場１３を広く使うことができる。

【００２４】カラン１０はカウンター５の設けてある浴
室壁面４側で且つ浴槽２の上面に設けられている。

【００２５】図２、３において、分割したエプロン３の
中でカウンター５との隣接面に位置するものを隣接エプ
ロン６とし、分割したエプロン３の中で他のエプロンを
本体エプロン１４とし、図２はこれらの詳細を示す。

【００２６】本体エプロン１４は板状部１５とその前面
に突出した鍵状部１６からなる。鍵状部１６は板状部１
５のほぼ中央から突出し、その後上に向かって折り曲が
り、断面Ｌ字としている。これら板状部１５の上側と鍵
状部１６とでレール１７を形成し、レール１７に隣接エ
プロン６が嵌合することで隣接エプロン６はスライド容
易となる。

【００２７】鍵状部１６の中で突出した部分１８は上に
向かって折り曲がった部分１９より太くしてある。この
為、レール１７の強度が増し耐久性が向上する。

【００２８】上に向かって折り曲がった部分１９は、隣
接エプロン６がスライドする際の外れ防止の機能を有す
る。

【００２９】隣接エプロン６は本体エプロン１４の断面
よりやや大きくして、本体エプロン１４の断面方向に重
なって嵌合するようにしている。隣接エプロン６が本体
エプロン１４に重なって嵌合したた際には、隣接エプロ
ン６は本体エプロン１４の全周囲を覆うカバーのような
ものとなる。この為、隣接エプロン６が本体エプロン１
４に重なっている時にはあたかも一つのエプロンである
かのような印象を使用者に与え、意匠上好ましいものと
なる。又、隣接エプロン６と本体エプロン１４が重なっ
ていない時であっても外見上良く似たものとなり意匠上
好ましいものとなる。

【００３０】したがって、以上説明した浴室構造１によ
ると、浴槽下１２の掃除が簡単になる。隣接エプロン６
をスライドさせてカウンター５の陰から引出せば、カウ
ンター側の浴槽下２０もカウンター５を外すことなく掃
除することができる。隣接エプロン６を固定してしまう
のではなく、スライド自在としているので、カウンター
５の脱着に関係なく、カウンター側の浴槽下２０に手が
届くこととなる。

【００３１】又、隣接エプロン６がスライドした際に特
別にスペースを設ける必要がなく都合が良い。日本の浴
室は一般的に狭いので、浴室内で隣接エプロン６をスラ
イドした際に特別なスペースをとってしまうとたいへん
邪魔になる。隣接エプロン６を分割した他のエプロン７
に重ねることで、スペースを節約でき、浴室内の空間を
効率良く使うことができる。

【００３２】又、隣接エプロン６と分割した他のエプロ
ン７を同時に脱着できる。分割した他のエプロン７に隣
接エプロン６が重ねてスライド係合する為に、重なった
状態で同時脱着できる。同時脱着することで簡単に掃除
を行うことができる。

【００３３】又、隣接エプロン６をスライドすること
で、カウンター側の浴槽下２０ほぼ全部を掃除すること
ができる。隣接エプロン６はカウンター奥行きと略同寸
であるので、隣接エプロン６を一杯にスライドさせれば
カウンター側の浴槽下２０ほぼ全部に手が届くことにな
る。

【００３４】

【発明の効果】上述の如く、請求項１記載の発明によれ
ば、カウンターを外すことなくエプロンを脱着できるの
で浴槽下の掃除が簡単になる。

【００３５】そして、請求項２記載の発明によれば、隣
接カウンターがスライドした際に特別にスペースを設け
る必要がなくスペースユーティリティに優れる。

【００３６】そして、請求項３記載の発明によれば、カ
ウンター側の浴槽下ほぼ全部に手が届くことになり、掃
除が一層簡単になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態である浴室構造を示す概
略構成図である。

【図２】同浴室構造の一要部を示す詳細図である。

【図３】同浴室構造の一要部を示す詳細図である。

【図４】同浴室構造の従来の技術を示す概略構成図であ
る。

【図５】同浴室構造の従来の技術を示す概略構成図であ
る。

【符号の説明】

１ 浴室構造 ２ 浴槽 ３ エプロン ４ 浴室壁面 ５ カウンター ６ 隣接エプロン ７ 分割した他のエプロン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽のエプロンと浴室壁面にエプロンと
   隣接して設けられたカウンターとを有する浴室構造にお
   いて、エプロンを分割し、分割したエプロンの中でカウ
   ンターとの隣接面に位置するものを隣接エプロンとし、
   この隣接エプロンをスライド自在としてカウンターの陰
   から引出すようになしたことを特徴とする浴室構造。
2. 【請求項２】 隣接エプロンを、分割した他のエプロン
   に重ねてスライド係合するようになしたことを特徴とす
   る請求項１記載の浴室構造。
3. 【請求項３】 隣接エプロンは、カウンター奥行きと略
   同寸の幅とし、分割した他のエプロンに重なるようにな
   したことを特徴とする請求項２記載の浴室構造。