JP2001169463A - 二次電池の充放電制御回路 - Google Patents
二次電池の充放電制御回路Info
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Abstract
も、複数の電池パックの並列接続時に、他電池パックか
らの電流の回り込みに対しても誤充電しない充放電制御
回路。 【解決手段】充電器検出端子OCVに所定値以上の電圧
が印加されたときは、充電制御スイッチを導通させ、二
次電池への充電を可能とするとともに、充電器検出端子
OCVの電圧が所定値以下のときは、前記充電制御スイ
ッチを非導通させ、前記二次電池への充電を禁止する制
御手段を設けた、外部に接続された二次電池の過充電状
態を検出すると、外部に接続された充電制御スイッチを
非導通にさせ、該二次電池の充電を中断させる、二次電
池の充放電制御回路。
Description
使用されるリチウムイオン二次電池等の二次電池パック
内の過充電及び過放電を防止する充放電制御回路に関す
るものであり、特に、電池寿命や電池の安全性の確保等
の観点から最適な充放電制御回路に関するものである。
チウムイオン二次電池等の二次電池は、その構造上、化
学的性質上、過充電状態においては電池内部にガスが発
生し、漏液等を生ずる場合があり、また、過放電状態に
おいては電極が溶液中に溶出する等の問題が発生する場
合があり、電池の破壊、電池特性の劣化等を引き起こす
虞がある。そこで、従来より、過充電、過放電に対して
種々の対策が施されている。
イオン二次電池等の二次電池パック200、208の内
部回路図を示す。本例では、ノートパソコン用電源とし
て示されており、逆流防止用のダイオードD1、及びD
2を介して2組の電池パック200、208がノートパ
ソコン内部回路205(以下、ノートPC内部回路)に
接続されている。
セル(図7では3組の二次電池セル202H、202
M、202L)が直列に接続されて電池202を構成し
ており、電池202の負電圧側が電池パック200のマ
イナス端子Batt−に接続され、正電圧側には放電制
御用P型フィールドエフェクトトランジスタ(以下、F
ET)203のソース端子が接続されている。更に、同
FET203のドレイン端子は充電制御用P型FET2
04のドレイン端子に接続され、同FET204のソー
ス端子が電池パック200のプラス端子Batt+に接
続されて、電池パック200のマイナス端子Batt−
とプラス端子Batt+の間に電池電圧が出力され、負
荷であるノートPC内部回路205に供給されている。
また、充電器(不図示)が接続されたことを検出するた
めに充電器検出端子OCVが電池パック200のプラス
端子Batt+に接続されており、更に、両端子間には
電池パック200と充電器(不図示)とを誤って逆接続
した時の過大電流を防止するため、電流制限抵抗R20
1が挿入されている。
220が各電池セル202H,202M,202L毎に
接続されており、各電池セル202H,202M,20
2Lの電圧値をモニタしている。各電池セル202H,
202M,202Lはセル毎に独立した構造を有してお
り、それぞれ独立に過充電、過放電に対して保護する必
要があるためである。そして、少なくとも一つの電池セ
ル202H,202M,202Lが過充電状態となれ
ば、該当する電圧検出回路220の出力が反転し、各電
圧検出回路220の論理和を出力する過充電制御回路2
31により充電制御用P型FET204のゲート端子C
OUTをハイレベルとして、同FET204を非導通と
して充電経路を切断する。
02H,202M,202Lが過放電状態となれば、該
当する電圧検出回路220の出力が反転し、各電圧検出
回路220の論理和を出力する過放電制御回路232に
より放電制御用P型FET203のゲート端子DOUT
をハイレベルとして、同FET203を非導通として放
電経路を切断する。同時にラッチ回路240にて過放電
状態をラッチして、充放電制御回路201をスタンバイ
状態に移行させる。そして、この時、過充電状態を検出
していなければ、バイアス回路250を非活性とし充放
電制御回路201内の内部バイアスを止めて完全な休止
状態に移行する。この時、充放電制御回路201内での
電流消費はなくなるので、以降、内部バイアスを供給し
ていた二次電池202の消耗はなくなり、長期間にわた
って電池電圧は保持される。従って、過放電状態で休止
した後、必要以上に電池電圧を低下させ電池特性を劣化
させるような状態になることはない。
子Batt−に充電器(不図示)のマイナス端子を、電
池パックのプラス端子Batt+に充電器(不図示)の
プラス端子をそれぞれ接続することにより、充電器検出
端子OCVがハイレベルとなるので、過放電状態をラッ
チしていたラッチ回路240がリセットされて充放電制
御回路201はスタンバイ状態を脱し、バイアス回路2
50が動作を開始して内部バイアスが印加される。過充
電制御回路231により充電制御用P型FET204の
ゲート端子COUTがローレベルとなり、同FET20
4を導通して充電が開始される。この状態は、過充電状
態が検出されるまで続き、各電池セル202H、202
M、202Lを充電する。
り、他電池パック208が充電状態にある場合を考え
る。この時、電池パック200のプラス端子Batt+
の電圧は低レベルであるが、ダイオードD1のカソー
ド、即ち、ダイオードD2のカソードは高い電圧レベル
であり、ダイオードD2は逆バイアスされ逆方向リーク
電流が電池パック200に流れ込むことになる。このリ
ーク電流により、充電器検出端子OCVの電圧レベルが
上昇すると、充放電制御回路201は、充電器(不図
示)が接続されたものと誤認識して内部バイアスをオン
して、誤って充電動作に移行してしまう可能性がある。
この誤動作を防止するため、本例においては、充電器検
出端子OCVにリーク電流引き抜き用N型FET(M
1)を接続し、スタンバイ状態において導通させること
によりリーク電流を基準電位に逃がす構成を設けてい
る。リーク電流引き抜き用N型FET(M1)の導通
時、300μA程度のリーク電流に対して充電器検出端
子OCVの残留電圧を0.3V程度に調整することによ
り、ラッチ解除による充電動作の誤起動を防止してい
る。
路201では、過放電状態への移行後は、全ての電池セ
ル202H、202M、202Lが過充電状態ではない
という条件のもとで内部バイアスが休止状態となり、電
池202の消耗はなくなり、長期間にわたって電池電圧
は保持される。
放電制御回路201等には、僅かではあるが電流のリー
クが存在し、長期間に渡る放置では電池電圧は徐々に減
少し、最終的には完全に放電され残留電圧はゼロにな
る。この状態に至ると、充放電制御回路201の電源が
なくなってしまい、動作不能により再充電が不可能とな
ってしまうという問題がある。
る電池パック300の回路図を図8に示す。図8の充放
電制御回路301中の充電制御用出力回路Zが対策回路
の例である。かかる充電制御用出力回路Zでは、充電制
御用P型FET204のゲート端子COUTを抵抗R3
02を介して基準電位に接続し、電池電圧に関係なく充
電制御用P型FET204のゲート端子COUT電位を
ローレベルに保つ。従って、充電器(不図示)等が接続
されると電池電圧に関わりなく充電制御用P型FET2
04は導通状態となり、電池が完全に放電してしまった
後でも再充電をすることができる。
04を非導通状態にするため、充電制御用P型FET2
04のゲート端子COUTにコレクタ端子を、充電器検
出端子OCVにエミッタ端子をそれぞれ接続し、充電器
検出端子OCVを抵抗R301を介してベース端子に接
続したPNP型バイポーラトランジスタQ302を有
し、更に、ベース端子にベースバイアス印加用のNPN
型バイポーラトランジスタQ301を接続する構成とな
っている。NPN型バイポーラトランジスタQ301の
ベース端子は過充電制御回路231により制御され、過
充電時にNPN型バイポーラトランジスタQ301を導
通してバイアス電流を印加し、PNP型バイポーラトラ
ンジスタQ302を導通して充電制御用P型FET20
4のゲート端子COUTを充電器検出端子OCVに接続
する。充電器(不図示)等が接続されている場合には充
電器検出端子OCVがハイレベルであるので、充電制御
用P型FET204のゲート端子COUT・ソース端子
間の電位差がなくなり充電制御用P型FET204は非
導通になって、過充電時に誤充電を防止することができ
る。
ク208からのダイオードD2を介しての逆方向リーク
電流の回り込みに対して、充電制御用出力回路Zの正常
動作ができず問題となる。即ち、少なくとも一つの電池
セル202H、202M、202Lが過放電状態とな
り、過放電状態以外の電池セルの中に過充電状態の電池
セルが混在している場合、過放電状態をラッチさせてお
くためにラッチ回路240がリセットしないようにリー
ク電流引き抜き用N型FET(M1)が導通すると共
に、充電を停止させるため充電制御用出力回路Zが充電
制御用P型FET204のゲート端子COUTをハイレ
ベルにするべく動作する。しかし、この時の充電器検出
端子OCVの電位は、リーク電流引き抜き用N型FET
(M1)の導通により、0.3V程度に低下しており電
流制限抵抗R201を介した電池パック300のプラス
端子Batt+、すなわち充電制御用P型FET204
のソース端子電位より低下している。故に、低下した充
電器検出端子OCVの電圧を充電制御用出力回路Zを介
して充電制御用P型FET204のゲート端子COUT
に接続しても条件によっては、充電制御用P型FET2
04のゲート端子COUT・ソース端子間の電位差は同
FETの閾値電圧よりも大きなままであり、充電制御用
P型FET204は非導通状態にはなりえず充電制御用
出力回路Zは正常動作しない。
御回路201では、過放電後の電池202の消耗を極限
まで低減して、不必要な電池電圧の低下を止め電池特性
の劣化を防止し、また、他電池パック208からの誤充
電を防止することができるものであるが、電池電圧の完
全放電後の再充電ができず問題である。
は、電池電圧の完全放電後の再充電が可能となるが、他
電池パック208からの誤充電の防止機能との整合がと
れず、他電池パック208からのダイオードD2を介し
ての逆方向リーク電流の回り込み時に誤充電を禁止する
ことができず問題である。
為されたものであり、複数の電池パックを並列接続して
使用した場合においても他の電池パックによる誤充電を
防止すること、及び、電池電圧の完全放電後においても
再充電を可能とすることの2つの課題を整合させつつ、
これらの課題を同時に解決することが可能な二次電池の
充放電制御回路を提供することを目的とする。
請求項1に係る二次電池の充放電制御回路は、外部に接
続された二次電池の過充電状態を検出すると、外部に接
続された充電制御スイッチを非導通にさせ、該二次電池
の充電を中断させる充放電制御回路において、充電器検
出端子に所定値以上の電圧が印加されたときは、前記充
電制御スイッチを導通させ、前記二次電池への充電を可
能とするとともに、前記充電器検出端子の電圧が所定値
以下のときは、前記充電制御スイッチを非道通にさせ、
前記二次電池への充電を禁止する制御手段を設けたこと
を特徴とする。
路では、充電器検出端子に所定値以上の電圧が印加され
た場合にのみ充放電制御回路は充電状態に設定されたも
のと判断し、外部に接続された充電制御スイッチを導通
する。これにより、充電器による外部に接続された二次
電池の充電が可能となる。この時の動作には、二次電池
の電池電圧は介在しておらず、従って、二次電池の電池
電圧が完全に放電した場合でも、再充電が可能となる。
また、充電器検出端子に印加される電圧が所定値以下の
場合には充電制御スイッチを非導通にして充電を禁止し
ているので、二次電池からなる複数の電池パックを並列
接続した際に他電池パックから電流が回り込むことに起
因して、充電器検出端子の電圧が上昇しても、所定電圧
値以下であれば、誤って充電が開始されてしまうことは
ない。
御回路は、請求項1の二次電池の充放電制御回路におい
て、制御手段は、所定値以上の電圧に基づき導通して充
電制御スイッチを導通させるとともに、所定値以下の電
圧に基づき非導通になり充電制御スイッチを非導通にす
る第1スイッチング素子を含むことを特徴とする。
路では、充電器検出端子に所定値以上の電圧が印加され
た場合にのみ第1スイッチング素子を導通して充電制御
スイッチを導通し、充電器検出端子に印加される電圧が
所定値以下の場合には第1スイッチング素子を非導通に
して充電制御スイッチを非導通にする。このように、充
電器検出端子に印加される所定電圧値を境にして第1ス
イッチング素子の導通状態を切り替える閾値を設けるこ
とができるので、所定の閾値電圧で確実に充電制御スイ
ッチの導通状態を切り替え、充電可能状態と充電禁止状
態の各状態を制御することができる。
御回路は、請求項2の二次電池の充放電制御回路におい
て、第1スイッチング素子はバイポーラトランジスタか
ら構成され、そのコレクタ端子が充電制御スイッチの開
閉制御端子に、ベース端子が充電器検出端子に、エミッ
タ端子が二次電池の基準電位にそれぞれ接続されている
ことを特徴とする。
イポーラトランジスタを第1スイッチング素子としてお
り、このバイポーラトランジスタが導通することにより
充電制御スイッチを導通する。本構成におけるバイポー
ラトランジスタは、エミッタ端子を基準電位としたオー
プンコレクタ構成をしているので、バイポーラトランジ
スタが導通するには、エミッタ端子に対してベース端子
にベース・エミッタ間の順方向電圧である略0.7Vが
印加されればよい。従って、所定電圧値の設定は、特別
な構成を必要とすることなく、充電制御スイッチを導通
制御するオープンコレクタ接続されたバイポーラトラン
ジスタの動作電圧である略0.7Vに自動的に設定する
ことができる。
制御回路は、請求項2の二次電池の充放電制御回路にお
いて、第1スイッチング素子は、ダーリントン接続され
たバイポーラトランジスタから構成され、そのコレクタ
端子が充電制御スイッチの開閉制御端子に、ベース端子
が充電器検出端子に、エミッタ端子が二次電池の基準電
位にそれぞれ接続されていることを特徴とする。
ープンコレクタ回路の駆動手段が、高駆動能力のダーリ
ントン接続されたバイポーラトランジスタで構成されて
いるので、単一のバイポーラトランジスタで構成された
オープンコレクタ回路に比して駆動能力が大きく、充電
制御スイッチの開閉制御端子の負荷が重くても高速に駆
動できる。加えて、駆動を開始するベース端子電圧がダ
ーリントン接続であるため、単一のオープンコレクタ回
路の2倍である略1.4Vと高い。従って、所定電圧値
の設定は、特別な構成を必要とすることなく、略1.4
Vに自動的に設定することができると共に、規定電圧値
自体が高く設定できるので、他電池パックから電流が回
り込み、充電器検出端子の電圧が上昇することによる誤
充電を、より確実に防止することが可能となる。
御回路は、請求項2の二次電池の充放電制御回路におい
て、第1スイッチング素子はフィールドエフェクトトラ
ンジスタから構成され、そのドレイン端子が充電制御ス
イッチの開閉制御端子に、ゲート端子が充電器検出端子
に、ソース端子が二次電池の基準電位にそれぞれ接続さ
れていることを特徴とする。
路では、充電制御スイッチの開閉制御端子をオープンド
レイン回路で構成するので、駆動にはオープンドレイン
回路のゲート端子を閾値電圧以上にバイアスするだけで
よい。従って、所定電圧値の設定は、特別な構成を必要
とすることなく、フィールドエフェクトトランジスタの
閾値電圧に自動的に設定することができる。
御回路は、請求項2の二次電池の充放電制御回路におい
て、制御手段は、第1スイッチング素子が導通する充電
器検出端子の電圧を所定値以上に調整する調整手段を備
えたことを特徴とする。
路では、充電器検出端子から調整手段を介して、電圧レ
ベルをシフトした電圧値を第1スイッチング素子に印加
する。従って、調整手段の電圧レベルのシフト量を適当
に調整することにより、充放電制御回路が充電状態に設
定されたものと判断する充電器検出端子の所定電圧値を
自由に設定でき好都合である。
御回路は、請求項2の二次電池の充放電制御回路におい
て、前記二次電池の過充電状態を検出する過充電検出手
段を備え、制御手段は、過充電検出手段から出力される
過充電検出信号に基づいて第1スイッチング素子を非導
通にする第2スイッチング素子を含むことを特徴とす
る。
路では、過充電検出信号に基づいて、第1スイッチング
素子を非導通にする第2スイッチング素子を有するの
で、充電器検出端子に所定値以上の電圧が印加されて、
充放電制御装置が充電状態に設定されたものと判断して
も、過充電検出信号に基づき充電制御スイッチの導通を
禁止することができる。従って、充電器が接続されたと
しても、過充電状態の電池セルが存在する場合には、誤
って充電が行われ電池特性の劣化や安全性等の問題が生
ずることはなく好都合である。
御回路は、請求項7の二次電池の充放電制御回路におい
て、第2スイッチング素子はバイポーラトランジスタか
ら構成され、そのコレクタ端子が第1スイッチング素子
に、ベース端子が過充電検出信号に、エミッタ端子が二
次電池の基準電位にそれぞれ接続されていることを特徴
とする。
路では、第2スイッチング素子を構成するバイポーラト
ランジスタはオープンコレクタ回路である。従って、ベ
ース端子にバイアスされた過充電検出信号を電流増幅し
てコレクタ電流を出力するので、速やかに第1スイッチ
ング素子の導通状態を確定することができ、迅速な充電
動作状態の確定をすることができる。
御回路は、請求項7の二次電池の充放電制御回路におい
て、第2スイッチング素子はインバータから構成され、
その電源端子が充電器検出端子に、入力端子が過充電検
出信号に、出力端子が第1スイッチング素子にそれぞれ
接続されていることを特徴とする。
路では、第2スイッチング素子はインバータで構成さ
れ、更に、電源電圧端子が充電器検出端子に接続されて
いる。所定電圧値の検出信号が第1スイッチング素子を
非導通にするインバータの電源電圧と兼用されており、
インバータ動作をさせると同時に所定電圧値の出力もす
ることができる。また、過充電検出信号との論理的整合
性もとりやすく好適である。
路について、本発明を具体化した第1及び第2実施形態
に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発
明を具体化した第1実施形態の充放電制御回路1aを示
す。尚、図1の構成の内、従来技術で示したものと同一
の構成部分は、同一の符号を付して示し、その説明を省
略する。
ET204の導通状態を制御する本実施形態に係る出力
回路である。充電器検出端子OCVに抵抗R1が接続さ
れ、抵抗R1の他端がオープンコレクタ構成のNPN型
バイポーラトランジスタQ2のベース端子に接続され
て、NPN型バイポーラトランジスタQ2に駆動用のバ
イアス電流を供給する。そして、NPN型バイポーラト
ランジスタQ2のエミッタ端子が基準電位に接続される
と共に、コレクタ端子が充電制御用P型FET204の
ゲート端子COUTを介して充電制御用P型FET20
4に接続される。また、ベース端子には抵抗R1に加え
て、オープンコレクタ構成のNPN型バイポーラトラン
ジスタQ1のコレクタ端子が接続されており、NPN型
バイポーラトランジスタQ1のエミッタ端子は基準電位
に、ベース端子は過充電制御回路231からの過充電制
御信号が接続されている。NPN型バイポーラトランジ
スタQ1は、過充電制御信号を受けると駆動し、充電器
検出端子OCVから供給されるNPN型バイポーラトラ
ンジスタQ2のバイアス電流をバイパスしてNPN型バ
イポーラトランジスタQ2をオフとする。
のFETであるので、ソース端子に対してゲート端子C
OUTが閾値電圧以上の負電圧にバイアスされれば導通
する。NPN型バイポーラトランジスタQ2が動作すれ
ばコレクタ端子は電流を引き込み、この電流は充電制御
用P型FET204のゲート端子COUT・ソース端子
間に接続されている抵抗R202を介してリチウムイオ
ン二次電池等の電池パック100aのプラス端子Bat
t+から引き抜かれるので、ゲート端子COUTはソー
ス端子に対して負の電圧が印加され、充電制御用P型F
ET204が導通状態となり、リチウムイオン等の二次
電池202の充電が行われる。逆に、NPN型バイポー
ラトランジスタQ2がオフとなれば電流は流れなくな
り、充電制御用P型FET204のゲート端子COUT
・ソース端子間は抵抗R202を介して同電位となるの
で、充電制御用P型FET204は非導通となり、二次
電池202への充電パスは切断される。
02H、202M、202Lをモニタしている電圧検出
回路220が、過充電状態を検出していないとすると、
各電圧検出回路220の論理和を出力する過充電制御回
路231の出力は、過充電制御信号を出力せず、NPN
型バイポーラトランジスタQ1はオフ状態となって、バ
イアス電流をバイパスするパスはオフする。この状態に
おいて、電池パック100aのマイナス端子Batt−
とプラス端子Batt+との間に、マイナス端子Bat
t−を基準電位として正の電圧が印加されたとすると、
この電圧は、充電器検出端子OCVにも同時に印加さ
れ、抵抗R1を介してNPN型バイポーラトランジスタ
Q2のベース端子がバイアスされる。この時、ベース端
子の電位がNPN型バイポーラトランジスタQ2の動作
に必要なベース端子・エミッタ端子間の順方向電圧(以
下、Vbe)である略0.7Vとなれば、NPN型バイ
ポーラトランジスタQ2は動作する。この時のバイアス
電流は、抵抗R1の両端に印加される電圧で決定され
る。抵抗R1のNPN型バイポーラトランジスタQ2側
の端子電圧は、同トランジスタQ2のVbe電圧である
ので、Vbe電圧より高い電圧が充電器検出端子OCV
に印加されれば、NPN型バイポーラトランジスタQ2
がオンして充電制御用P型FET204が導通し、充電
可能となる。この電圧はVbe電圧より略0.7Vであ
る。
マイナス端子Batt−とプラス端子Batt+との間
に印加される充電用の電圧のみであり、電池電圧には依
存しない。従って、長期間の放置により電池電圧が完全
に放電してしまい残留電圧がなくなっていても、再充電
することができる。
も1つの電池セル202H、202M、202Lが過放
電状態の場合には、過放電制御回路232の出力が過放
電制御信号を出力してラッチ回路240をセットする。
この時、他電池パック208からダイオードD2を介し
て逆方向リーク電流が回り込んでも、リーク電流引き抜
き用N型FET(M1)が導通しているので、充電器検
出端子OCVの電圧は0.3V程度の低い電圧値に保た
れる。充電動作が開始される充電器検出端子OCVの電
圧は略0.7V以上に設定されているのでリーク電流回
り込みによる誤充電動作が開始されることはない。
池セル202H、202M、202Lについて電圧検出
回路220が、過充電状態を検出したとすると、各電圧
検出回路220の論理和を出力する過充電制御回路23
1の出力は、過充電制御信号を出力し、NPN型バイポ
ーラトランジスタQ1はオン状態となってNPN型バイ
ポーラトランジスタQ2のバイアス電流をバイパスす
る。この状態においては、充電器検出端子OCVに印加
される電圧によるバイアス電流は、抵抗R1を介してN
PN型バイポーラトランジスタQ1により基準電位にバ
イパスされてしまい、電池パック100aに充電器(不
図示)を接続したとしても、NPN型バイポーラトラン
ジスタQ2のベース端子にはバイアス電流は供給されな
い。従って、NPN型バイポーラトランジスタQ2はオ
フ状態を維持し、充電制御用P型FET204は非導通
を保ち、二次電池202への充電パスは切断された状態
を維持する。
202M、202Lが過充電状態であることを電圧検出
回路220が検出すれば確実に行われるので、過放電電
池セルと過充電電池セルとが混在した状態で、他電池パ
ック208からのダイオードD2を介しての逆方向リー
ク電流の回り込みがある場合にも、確実に誤充電を防止
することが可能となる。
おける第1変形例である充放電制御回路1bを示す。
尚、図2の構成の内、従来技術で示したものと同一の構
成部分は、同一の符号を付して示し、その説明を省略す
る。充電制御用出力回路Bが充電制御用P型FET20
4の導通状態を制御する本変形例に係る出力回路であ
る。抵抗R1、NPN型バイポーラトランジスタQ1、
及びQ2の構成は、図1に示した第1実施形態の具体例
である充放電制御回路1aと同じである。本変形例の充
放電制御回路1bでは充放電制御回路1aに加えて、抵
抗R1と充電器検出端子OCVとの間に電圧変換回路2
を挿入している点が異なっている。この電圧変換回路2
を介してNPN型バイポーラトランジスタQ2のベース
にバイアス電流が供給される際、充電器検出端子OCV
の電圧から所定の電圧レベルだけ降圧された電圧が抵抗
R1に印加される。NPN型バイポーラトランジスタQ
2がオンするときのVbe電圧は、第1実施形態の具体
例である充放電制御回路1aの場合と同じであるので、
バイアス電流の経路に電圧変換回路2が挿入されている
分だけ充電器検出端子OCVが高い電圧で充電動作を開
始することとなる。従って、電圧変換回路2で設定した
所定の充電器検出端子OCV電圧で充電を開始させるこ
とができる。また、充電開始時の充電器検出端子OCV
電圧を、他電池パック208からダイオードD2を介し
て逆方向リーク電流が回り込んだ際の充電器検出端子O
CV電圧である略0.3Vに対して大きくすることがで
きるので、より確実に誤充電防止をすることができる。
各種の電圧変換回路2の具体例を示す。図3(a)は、
充電動作を開始させたい電圧値に調整するため、所定の
数のダイオードをアノード端子とカソード端子とをそれ
ぞれ直列に接続したものである。直列接続されたダイオ
ード列の両端の端子の内、アノード端子は電圧変換回路
2の入力端子となり、カソード端子は電圧変換回路2の
出力端子となる。図2におけるNPN型バイポーラトラ
ンジスタQ2のベース端子にバイアス電流が流れる際、
本ダイオード列にも電流が流れることにより、ダイオー
ド1つあたり略0.7Vの順方向電圧の電位降下が発生
する。所定数のダイオードの数だけ電圧降下が重なり、
所定電圧だけ降圧されることとなる。
ナーダイオードの逆バイアス特性である定電圧特性を利
用したものである。ツェナーダイオードのカソード端子
を電圧変換回路2の入力端子とし、アノード端子を電圧
変換回路2の出力端子とする。本具体例も図3(a)の
ダイオード列の場合と同様、図2におけるNPN型バイ
ポーラトランジスタQ2のベース端子にバイアス電流が
流れる際、本ツェナーダイオードに逆方向電流が流れて
逆バイアスされ、所定電圧の降圧が得られる。
T素子をダイオード接続したものである。即ち、N型F
ET素子の場合は、ドレイン端子とゲート端子とを接続
してアノード端子とし、ソース端子をカソード端子とす
る。P型FET素子の場合は、ソース端子をアノード端
子とし、ゲート端子とドレイン端子とを接続してカソー
ド端子とする。ダイオードとしての特性は通常のダイオ
ードと同様なものであり、図3(a)のダイオード列と
同じ接続をすれば同様の効果が期待できる。
し、一方の抵抗の端子を電圧変換回路2の入力端子と
し、他抵抗の端子を基準電位に接続して、両抵抗体の接
続点を電圧変換回路2の出力端子とする。抵抗分圧の効
果により、電圧変換するものである。駆動素子が電圧駆
動タイプのものである場合に、バイアス電流が流れない
時に有効な具体例である。
第2変形例である充放電制御回路1cを示す。尚、図4
の構成の内、従来技術で示したものと同一の構成部分
は、同一の符号を付して示し、その説明を省略する。充
電制御用出力回路Cが充電制御用P型FET204の導
通状態を制御する本変形例に係る出力回路である。抵抗
R1、NPN型バイポーラトランジスタQ1の構成は、
図1に示した第1実施形態の充放電制御回路1aと同じ
である。本変形例の充放電制御回路1cでは充放電制御
回路1aのNPN型バイポーラトランジスタQ2に代え
て、NPN型バイポーラトランジスタQ21、及びQ2
2がダーリントン接続を構成している。即ち、抵抗R1
とNPN型バイポーラトランジスタQ21のコレクタ端
子が充電器検出端子OCVに接続され、抵抗R1の他端
がNPN型バイポーラトランジスタQ21のベース端子
に接続されて駆動用のバイアス電流を供給している。更
に、NPN型バイポーラトランジスタQ21のエミッタ
端子がNPN型バイポーラトランジスタQ22のベース
端子に接続されると共に、NPN型バイポーラトランジ
スタQ22のコレクタ端子が充電制御用P型FET20
4のゲート端子COUTに、エミッタ端子が基準電位に
接続されていて、ダーリントン接続を構成している。
二次電池202への充電が開始される際には、充電器検
出端子OCVより、抵抗R1を介してNPN型バイポー
ラトランジスタQ21のベース端子にバイアス電流が供
給される。NPN型バイポーラトランジスタQ21で増
幅された電流は、次段に接続されているNPN型バイポ
ーラトランジスタQ22のベース端子に供給され、ここ
で更に電流増幅が行われる。従って、ダーリントン接続
されたNPN型バイポーラトランジスタQ21及びQ2
2の構成では、2度に渡って電流増幅が行われることと
なり、単一のNPN型バイポーラトランジスタで構成さ
れた場合に比して、大きな駆動能力が得られ、迅速に充
電制御用P型FET204のゲート端子COUTを駆動
することができる。
イポーラトランジスタQ21及びQ22が動作する場合
は、NPN型バイポーラトランジスタQ21及びQ22
のVbeが各々略0.7Vであり、NPN型バイポーラ
トランジスタQ21のベース端子の電位はVbeが2つ
分重ねられた略1.4Vとなる。従って、充電制御用P
型FET204が導通して二次電池202への充電が開
始されるのに必要な充電器検出端子OCVの駆動電圧
は、略1.4V以上となり、高い電圧に設定できるの
で、他電池パック208からダイオードD2を介して逆
方向リーク電流の回り込みがある際の充電器検出端子O
CV電圧である略0.3Vに対して大きく設定でき、誤
充電防止動作をより確実に行うことができる。
充放電制御回路1dを示す。尚、図5の構成の内、従来
技術で示したものと同一の構成部分は、同一の符号を付
して示し、その説明を省略する。充電制御用出力回路D
が充電制御用P型FET204の導通状態を制御する本
実施形態に係る出力回路である。本実施形態では、充電
制御用P型FET204のゲート端子COUTをオープ
ンドレイン回路で駆動する。即ち、N型FET(M2)
のドレイン端子が充電制御用P型FET204のゲート
端子COUTに、ソース端子が基準電位に接続されてい
る。また、ゲート端子はインバータ論理ゲート3に駆動
され、同論理ゲート3の電源電圧は、充電器検出端子O
CVから供給されている。同論理ゲート3の入力端子は
過充電制御回路231からの過充電制御信号が接続され
ている。
タゲートであるので、過充電制御回路231からの過充
電制御信号の論理レベルが反転されて出力されるが、こ
の時のハイレベル出力の電圧は、インバータの電源電圧
レベルとなる。この電圧レベルがN型FET(M2)の
閾値電圧を上回っていれば、N型FET(M2)はオン
して充電制御用P型FET204のゲート端子COUT
の電圧レベルを引き下げ、充電制御用P型FET204
が導通する。ここで、インバータの電源電圧は充電器検
出端子OCVから供給されており同端子の電圧が電源電
圧となる。
1からローレベルの信号が出力されると、インバータ論
理ゲート3にて反転されN型FET(M2)のゲート端
子にはハイレベルの電圧が印加される。インバータの電
源電圧は、充電器検出端子OCVの電圧であり、この電
圧がN型FET(M2)の閾値電圧である略0.7V以
上であれば、N型FET(M2)はオンしてドレイン端
子は電流を引き込む。この電流は充電制御用P型FET
204のゲート端子COUT・ソース端子間に接続され
ている抵抗R202を介して電池パック100dのプラ
ス端子Batt+から引き抜かれるので、ゲート端子C
OUTはソース端子に対して負の電圧が印加され、充電
制御用P型FET204が導通状態となり、二次電池2
02の充電が行われる。
路231からハイレベルの過充電保護信号が出力される
と、インバータ論理ゲート3にて反転されN型FET
(M2)のゲート端子にはローレベルの電圧が印加され
る。N型FET(M2)はオフして電流は流れなくな
り、充電制御用P型FET204のゲート端子COUT
・ソース端子間は抵抗R202を介して同電位となるの
で、充電制御用P型FET204は非導通となり、二次
電池202への充電パスは切断される。
充電器検出端子OCVに印加される電圧、即ち、電池パ
ック100dのマイナス端子Batt−とプラス端子B
att+との間に印加される充電用の電圧のみであり電
池電圧には依存しない。従って、長期間の放置により電
池電圧が完全に放電してしまい残留電圧がなくなってい
ても、再充電することができる。
子OCVの電圧は略0.7V以上に設定されているの
で、他電池パック208からダイオードD2を介して逆
方向リーク電流が回り込んでも、リーク電流引き抜き用
N型FET(M1)が導通しているので、この時の充電
器検出端子OCVの電圧は0.3V程度の低い電圧値で
あり、リーク電流回り込みによる誤充電動作が開始され
ることもない。
制御回路231の出力が過充電制御信号を出力するの
で、インバータ論理ゲート3にて反転されてN型FET
(M2)をオフする。この状態においては、電池パック
100aに充電器(不図示)を接続して充電器検出端子
OCVに高レベルの電圧を印加しても、N型FET(M
2)のゲート端子はローレベルを保つ。従って、N型F
ET(M2)はオフ状態を維持し、充電制御用P型FE
T204は非導通を保ち、二次電池202への充電パス
は切断される。
202M、202Lが過充電状態であることを電圧検出
回路220が検出すれば確実に行われるので、過放電電
池セルと過充電電池セルとが混在した状態で、他電池パ
ック208からのダイオードD2を介しての逆方向リー
ク電流の回り込みがある場合にも、確実に誤充電を防止
することが可能となる。
動素子であるFETにより充電制御用出力回路Dを構成
しているので、動作する上で電流消費を伴うことなく第
1実施形態と同様な効果を得ることができる。
おける変形例である充放電制御回路1eを示す。尚、図
6の構成の内、従来技術で示したものと同一の構成部分
は、同一の符号を付して示し、その説明を省略する。充
電制御用出力回路Eが充電制御用P型FET204の導
通状態を制御する本変形例に係る出力回路である。N型
FET(M2)、及びインバータ論理ゲート3の構成
は、図5に示した第2実施形態の具体例である充放電制
御回路1dと同じである。本変形例の充放電制御回路1
eでは充放電制御回路1dに加えて、インバータ論理ゲ
ート3の電源電圧端子と充電器検出端子OCVとの間に
電圧変換回路2を挿入している点が異なっている。本変
形例における電圧変換回路2としては、例えば、図3
(d)のタイプが考えられ、充電器検出端子OCVに印
加される電圧が分圧されて、インバータ論理ゲート3の
電源電圧として供給される。過充電制御回路231から
ローレベルの信号が出力されると、論理ゲート3のイン
バータにて反転されN型FET(M2)のゲート端子に
はインバータ論理ゲート3の電源電圧が印加される。こ
の電圧がN型FET(M2)の閾値電圧である略0.7
V以上であれば、N型FET(M2)はオンしてドレイ
ン端子は電流を引き込み、充電制御用P型FET204
のゲート端子をローレベルとして、充電制御用P型FE
T204が導通状態となり、二次電池202の充電が行
われる。N型FET(M2)の閾値電圧略0.7Vに加
えて、電圧変換回路2で分圧された分が加わって、充電
器検出端子OCVの高い電圧で充電動作を開始させるこ
とができる。従って、電圧変換回路2で設定した所定の
充電器検出端子OCV電圧で充電を開始させることがで
きる。また、充電開始時の充電器検出端子OCV電圧
を、他電池パック208からダイオードD2を介して逆
方向リーク電流が回り込んだ際の充電器検出端子OCV
電圧である略0.3Vに対して大きくすることができる
ので、より確実に誤充電防止をすることができる。
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の改良、変形が可能であることはもちろんである。例え
ば、第1実施形態の第2変形例においては、充電制御用
出力回路Cがダーリントン接続されたNPN型バイポー
ラトランジスタで構成されている。従って、充電制御用
P型FET204が導通するのに必要な充電器検出端子
OCVの駆動電圧は、電圧変換回路2がなくても略1.
4V以上と高く設定できるが、電圧変換回路2を追加す
れば更に高電圧に設定することが可能である。また、第
1及び第2実施形態における充電制御用出力回路を構成
するバイポーラトランジスタをFETに、また、FET
をバイポーラトランジスタに変更してもよい。電圧変換
回路2についても、図3において例示した構成に限定さ
れるものではなく、各々を組み合わせて使用することも
でき、また、所定の電圧を降下することができる機能を
有するものであれば他の構成を適用できることはいうま
でもない。本実施形態では、放電制御用FET、充電制
御用FETは共に、P型FETの場合を示したが、充電
制御用出力回路を構成するトランジスタの極性を反対に
してやれば、N型FETに対しても適用可能である。さ
らに、FETに代えてリレー等、その他のスイッチ素
子、部品等を使用することも可能である。
充放電制御回路では、充電器検出端子に所定値以上の電
圧が印加された場合にのみ充放電制御回路は充電状態に
設定されたものと判断し、充電制御スイッチを導通す
る。これにより、充電器による二次電池の充電が可能と
なる。この時の動作には、二次電池の電池電圧は介在し
ておらず、従って、二次電池の電池電圧が完全に放電し
た場合でも、再充電が可能となる。また、充電器検出端
子に印加される電圧が所定値以下の場合には充電制御ス
イッチを非導通にして充電を禁止しているので、二次電
池からなる複数の電池パックを並列接続した際に他電池
パックから電流が回り込むことに起因して、充電器検出
端子の電圧が上昇しても、所定電圧値以下であれば、誤
って充電が開始されてしまうことはない。
は、充電器検出端子に所定値以上の電圧が印加された場
合にのみ第1スイッチング素子を導通して充電制御スイ
ッチを導通し、充電器検出端子に印加される電圧が所定
値以下の場合には第1スイッチング素子を非導通にして
充電制御スイッチを非導通にする。このように、充電器
検出端子に印加される所定電圧値を境にして第1スイッ
チング素子の導通状態を切り替える閾値を設けることが
できるので、所定の閾値電圧で確実に充電制御スイッチ
の導通状態を切り替え、充電可能状態と充電禁止状態の
各状態を制御することができる。
は、バイポーラトランジスタを第1スイッチング素子と
しており、このバイポーラトランジスタが導通すること
により充電制御スイッチを導通する。本構成におけるバ
イポーラトランジスタは、エミッタ端子を基準電位とし
たオープンコレクタ構成をしているので、バイポーラト
ランジスタが導通するには、エミッタ端子に対してベー
ス端子にベース・エミッタ間の順方向電圧である略0.
7Vが印加されればよい。従って、所定電圧値の設定
は、特別な構成を必要とすることなく、充電制御スイッ
チを導通制御するオープンコレクタ接続されたバイポー
ラトランジスタの動作電圧である略0.7Vに自動的に
設定することができる。
は、オープンコレクタ回路の駆動手段が、高駆動能力の
ダーリントン接続されたバイポーラトランジスタで構成
されているので、単一のバイポーラトランジスタで構成
されたオープンコレクタ回路に比して駆動能力が大き
く、充電制御スイッチの開閉制御端子の負荷が重くても
高速に駆動できる。加えて、駆動を開始するベース端子
電圧がダーリントン接続であるため、単一のオープンコ
レクタ回路の2倍である略1.4Vと高い。従って、所
定電圧値の設定は、特別な構成を必要とすることなく、
略1.4Vに自動的に設定することができると共に、規
定電圧値自体が高く設定できるので、他電池パックから
電流が回り込み、充電器検出端子の電圧が上昇すること
による誤充電を、より確実に防止することが可能とな
る。
は、充電制御スイッチの開閉制御端子をオープンドレイ
ン回路で構成するので、駆動にはオープンドレイン回路
のゲート端子を閾値電圧以上にバイアスするだけでよ
い。従って、所定電圧値の設定は、特別な構成を必要と
することなく、フィールドエフェクトトランジスタの閾
値電圧に自動的に設定することができる。
は、充電器検出端子から調整手段を介して、電圧レベル
をシフトした電圧値を第1スイッチング素子に印加す
る。従って、調整手段の電圧レベルのシフト量を適当に
調整することにより、充放電制御回路が充電状態に設定
されたものと判断する充電器検出端子の所定電圧値を自
由に設定でき好都合である。
は、過充電検出信号に基づいて、第1スイッチング素子
を非導通にする第2スイッチング素子を有するので、充
電器検出端子に所定値以上の電圧が印加されて、充放電
制御装置が充電状態に設定されたものと判断しても、過
充電検出信号に基づき充電制御スイッチの導通を禁止す
ることができる。従って、充電器が接続されたとして
も、過充電状態の電池セルが存在する場合には、誤って
充電が行われ電池特性の劣化や安全性等の問題が生ずる
ことはなく好都合である。
は、第2スイッチング素子を構成するバイポーラトラン
ジスタはオープンコレクタ回路である。従って、ベース
端子にバイアスされた過充電検出信号を電流増幅してコ
レクタ電流を出力するので、速やかに第1スイッチング
素子の導通状態を確定することができ、迅速な充電動作
状態の確定をすることができる。
は、第2スイッチング素子はインバータで構成され、更
に、電源電圧端子が充電器検出端子に接続されている。
所定電圧値の検出信号が第1スイッチング素子を非導通
にするインバータの電源電圧と兼用されており、インバ
ータ動作をさせると同時に所定電圧値の出力もすること
ができる。また、過充電検出信号との論理的整合性もと
りやすく好適である。
回路を有する二次電池パックの回路図。
回路を有する二次電池パックの回路図。
変換回路の具体的回路図。
回路を有する二次電池パックの回路図。
回路を有する二次電池パックの回路図。
を有する二次電池パックの回路図。
の回路図。
を説明するための回路例の回路図。
Claims (9)
- 【請求項1】 外部に接続された二次電池の過充電状態
を検出すると、外部に接続された充電制御スイッチを非
導通にさせ、該二次電池の充電を中断させる充放電制御
回路において、 充電器検出端子に所定値以上の電圧が印加されたとき
は、前記充電制御スイッチを導通させ、前記二次電池へ
の充電を可能とするとともに、 前記充電器検出端子の電圧が所定値以下のときは、前記
充電制御スイッチを非道通にさせ、前記二次電池への充
電を禁止する制御手段を設けたことを特徴とする二次電
池の充放電制御回路。 - 【請求項2】 前記制御手段は、 前記所定値以上の電圧に基づき導通して前記充電制御ス
イッチを導通させるとともに、所定値以下の電圧に基づ
き非導通になり充電制御スイッチを非導通にする第1ス
イッチング素子を含むことを特徴とする請求項1記載の
二次電池の充放電制御回路。 - 【請求項3】 前記第1スイッチング素子はバイポーラ
トランジスタから構成され、そのコレクタ端子が前記充
電制御スイッチの開閉制御端子に、ベース端子が前記充
電器検出端子に、エミッタ端子が前記二次電池の基準電
位にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項2
記載の二次電池の充放電制御回路。 - 【請求項4】 前記第1スイッチング素子は、ダーリン
トン接続されたバイポーラトランジスタから構成され、
そのコレクタ端子が前記充電制御スイッチの開閉制御端
子に、ベース端子が前記充電器検出端子に、エミッタ端
子が前記二次電池の基準電位にそれぞれ接続されている
ことを特徴とする請求項2記載の二次電池の充放電制御
回路。 - 【請求項5】 前記第1スイッチング素子はフィールド
エフェクトトランジスタから構成され、そのドレイン端
子が前記充電制御スイッチの開閉制御端子に、ゲート端
子が前記充電器検出端子に、ソース端子が前記二次電池
の基準電位にそれぞれ接続されていることを特徴とする
請求項2記載の二次電池の充放電制御回路。 - 【請求項6】 前記制御手段は、 前記第1スイッチング素子が導通する充電器検出端子の
電圧を所定値以上に調整する調整手段を備えたことを特
徴とする請求項2記載の二次電池の充放電制御回路。 - 【請求項7】 前記二次電池の過充電状態を検出する過
充電検出手段を備え、前記制御手段は、前記過充電検出
手段から出力される過充電検出信号に基づいて前記第1
スイッチング素子を非導通にする第2スイッチング素子
を含むことを特徴とする請求項2記載の二次電池の充放
電制御回路。 - 【請求項8】 前記第2スイッチング素子はバイポーラ
トランジスタから構成され、そのコレクタ端子が前記第
1スイッチング素子に、ベース端子が前記過充電検出信
号に、エミッタ端子が前記二次電池の基準電位にそれぞ
れ接続されていることを特徴とする請求項7記載の二次
電池の充放電制御回路。 - 【請求項9】 前記第2スイッチング素子はインバータ
から構成され、その電源端子が前記充電器検出端子に、
入力端子が前記過充電検出信号に、出力端子が前記第1
スイッチング素子にそれぞれ接続されていることを特徴
とする請求項7記載の二次電池の充放電制御回路。
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