JP2001168926A - プロキシ装置 - Google Patents

プロキシ装置

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JP2001168926A
JP2001168926A JP35254399A JP35254399A JP2001168926A JP 2001168926 A JP2001168926 A JP 2001168926A JP 35254399 A JP35254399 A JP 35254399A JP 35254399 A JP35254399 A JP 35254399A JP 2001168926 A JP2001168926 A JP 2001168926A
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JP35254399A
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Ryoji Ono
良司 小野
Takashi Sakakura
隆史 坂倉
Atsushi Inoue
淳 井上
Tatsuji Nabunaka
達司 撫中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データを提供するアプリケーションサーバ
が、通信網によって相互に接続された複数の中継装置を
経由して、移動する端末装置に対してデータを送信する
技術に関し、中継装置が保持するデータの量を削減し、
資源を有効利用することを課題とする。 【解決手段】 データ蓄積部1005は、転送先の装置
へ送信するためにアプリケーションデータを蓄積し、制
御情報管理部1007は、データ蓄積部1005のアプ
リケーションデータを削除するか否かの判断に用いる制
御情報を記憶し、データ削除部1008は、制御情報に
基づいてアプリケーションデータを削除するか否かを判
断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データを生成し提
供するアプリケーションサーバが、通信網によって相互
に接続された複数の中継装置を経由して、移動する端末
装置に対してデータを送信する技術に関するに係り、中
継装置が保持するデータの量を削減し、資源を有効利用
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】移動端末へのデータ送信に関して、比較
的通信範囲の狭い通信媒体を使用することがある。一
方、移動端末へデータ送信を行う場合には、移動端末と
基地局装置との間の一回の通信時間が、一つのデータを
伝達するのに充分でないという場合が生じる。
【0003】例えば、移動端末が直線的に時速50km
で移動しており、基地局装置の通信可能範囲が半径50
mであり、基地局装置と移動端末の間の通信速度が平均
で1Mbpsである場合には、基地局装置と移動端末が
通信できる時間は最大で7.2秒であり、この間に送信
できるデータは約900Kバイトである。このままで
は、この大きさを越えるデータを移動端末に送信するこ
とができない。
【0004】このような状況に対応し、大きなデータを
確実に移動端末に送信する方法としては、移動端末の移
動経路を検知し、通信時間に合わせてデータをあらかじ
め分割し、移動経路上の基地局装置に分割したデータを
配置しておき、これらを順次、移動端末へ送信すること
でデータの全部を送信するという方法がある。
【0005】例えば、特平開11−146464「地上
通信装置及び車載通信装置並びに路車間データ通信シス
テム」(以下、文献1という。)では、カーナビゲーシ
ョンシステムの経路指定データの受信による方法と、自
動車の移動速度、移動方向、及び走行している道路か
ら、移動端末の移動経路を予測し、これに従ってデータ
を配置し、あるいはデータ送信のための通信帯域を予約
するという方法が開示されている。
【0006】しかし、予測した移動端末の移動経路は必
ずしも確定的なものではなく、時間の経過につれて変動
する。また、移動端末から予測した移動経路を受信した
としても、移動端末の移動は、専ら人間の操作により行
われるものなので、移動端末が予定通りの移動経路を移
動するとは限らない。
【0007】文献1の方法では、上記のような移動経路
の変更に対し、どのように対処するかが明確でない。こ
の結果、移動経路の変更が起こった場合に、データを生
成して送信するサーバと移動端末との間のネットワーク
その他の通信システム上に、無駄なトラフィックが発生
する。
【0008】一方、移動端末との通信を行うようなシス
テムでは、多数の端末(車載端末や携帯型情報端末な
ど)へのデータ送信を考慮しなければならない。このよ
うな場合、ネットワークその他の通信システム上のトラ
フィックが過大に増加する可能性がある。特に、一つの
サーバから複数の移動端末へ同時に同一のデータを送信
するマルチキャスト通信を行う場合には、このようなデ
ータ送信の重複が頻繁に発生する。従って、トラフィッ
クの削減は、設計上の非常に重要な要素である。
【0009】このような場合、一つまたは複数の端末に
対して、同一のデータが繰り返し送信されることを極力
抑制することが、トラフィックを抑制する方法として有
効である。文献1に、ほぼ同一の時間帯に同一の基地局
を通じて複数の移動端末に同一のデータが送信される場
合は、そのためにサーバから送信されるデータを一個に
して、データの重複した送信を回避する手段が開示され
ている。
【0010】しかし、実際には、複数の移動端末が同一
の基地局から同一のデータを取得するケースは、確率的
にそう多くない。また、この手法では、基地局装置がデ
ータ送信のためにデータを保持する期間においてのみ有
効であるが、一般に基地局装置が使用できる資源は限ら
れており、基地局装置が受信したデータを保持できる期
間は短い。そのため、データを保持できる期間を越えた
場合には、やはり重複したデータ送信が行われるという
問題がある。
【0011】データの再利用によってトラフィックを削
減するための他の手法としては、中継装置にデータを一
時的に蓄積する手段を設け、移動端末へのデータの送信
には蓄積しているデータを利用する方法が考えられる。
【0012】例えば、撫中他「階層型データ同期モデル
の広域システムへの応用」(マルチメディア、分散、協
調とモーバイルシンポジウム、DICOMO99、以
下、文献2という。)に、中継装置にデータを蓄積し、
中継装置が蓄積するデータを移動端末に配信すること
で、トラフィックを削減する方法が示されている。
【0013】しかし、文献2では、データの更新頻度を
低く想定し、データを永続的に中継装置に保持するもの
と仮定している。従って、文献2には、データの更新頻
度が高い場合に、蓄積されたデータを廃棄する有効なタ
イミングが示されていない。
【0014】また、特平開7−311772「データ保
存装置および階層型データ保存システム」(以下、文献
3という。)に、データの保存装置を階層化し、データ
を要求する装置に近い側の装置から順に、使用頻度の高
いデータを配置する方法が開示されている。これによ
り、データの種別によって異なる実用的な時間を考慮
し、その時間内に取り出すことができるデータの容量を
適切に設定することができる。
【0015】しかし、文献3で用いる指標は、文献3で
目的としているデータ保存・取り出し装置では有効であ
るが、移動端末への配信の目的においては有効ではな
い。つまり、文献3で例示するデータの更新時刻やデー
タの種別(カテゴリ)などの指標は、データを保存する
側が指定するものであり、データの配信の状況を反映し
ていないからである。また、文献3には、これらの指標
をどのように管理するかについて言及がない。
【0016】更に、特平開11−232201「通信資
源制御装置」(以下、文献4)に、データを中継装置に
一時的に蓄積して、トラフィックを削減する方法が示さ
れている。文献4では、データを蓄積するための資源を
効率的に割り当てるために、一つのデータの配信を表す
セッション毎に資源を割り当てる制御装置と、資源割り
当て及び変更のための方法が示されている。
【0017】しかし、文献4では、端末へのデータの配
信は中継装置上に蓄積されているデータから行われ、デ
ータはセッションが有効であるかぎり廃棄されることは
ない。このため、サーバが配信しようとするデータは、
セッションが有効であるかぎり、すなわちサーバがデー
タを廃棄しないかぎり、中継装置のどこかに保持してい
なければならない。
【0018】このように、中継装置にデータを一時的に
蓄積することでトラフィックの削減を図ろうとした場合
に、中継装置には使用頻度の低いデータが蓄積される可
能性が高く、データ記憶のための資源を浪費することに
なる。あるいは逆に、適切でない方法でデータが廃棄さ
れてしまうと、使用頻度の高いデータを蓄積できず、ト
ラフィックの削減という目的を充分に達成できない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、車載
端末のような移動する端末へのデータ送信を、比較的通
信範囲の狭い通信媒体を使用して行おうとする場合に、
同一のデータを複数の基地局へ送信し、それぞれにデー
タを保持させ、一方で、適切な時期にこれらの同一のデ
ータを廃棄することによって、データの送信を円滑に行
なうとともに、資源の浪費を抑制し、トラフィックを減
少させ、遅延時間の短縮を図ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に係るプロキシ
装置は、転送元の装置から転送先の装置へ転送するアプ
リケーションデータを蓄積するプロキシ装置であって、
以下の要素を有することを特徴とする。 (1)転送先の装置からアプリケーションデータの転送
要求を受信するデータ転送要求受信部、(2)上記アプ
リケーションデータが蓄積されているか否か判断するデ
ータ蓄積判断部、(3)上記アプリケーションデータが
蓄積されていない場合に、転送元の装置へ上記アプリケ
ーションデータの転送要求を送信するデータ転送要求送
信部、(4)転送元の装置から上記アプリケーションデ
ータを受信するデータ受信部、(5)受信した上記アプ
リケーションデータを蓄積するデータ蓄積部、(6)デ
ータ蓄積部の上記アプリケーションデータを転送先の装
置へ送信するデータ送信部、(7)データ蓄積部の上記
アプリケーションデータを削除するか否かの判断に用い
る制御情報を記憶する制御情報管理部、(8)上記制御
情報に基づいて、データ蓄積部の上記アプリケーション
データを削除するか否か判断し、削除すると判断した場
合には、データ蓄積部の上記アプリケーションデータを
削除するデータ削除部。
【0021】上記転送先の装置は、移動体端末へアプリ
ケーションデータを配信する基地局装置であることを特
徴とする。
【0022】上記制御情報は、上記データ転送要求受信
部が受信した上記転送先の装置からの上記アプリケーシ
ョンデータの転送要求に基づく情報であるアクセス情報
であることを特徴とする。
【0023】上記アクセス情報は、上記転送先の装置か
らの上記アプリケーションデータの転送要求の頻度であ
るアクセス頻度であることを特徴とする。
【0024】上記アクセス情報は、上記転送先の装置か
らの上記アプリケーションデータの転送要求の件数であ
るアクセス件数であることを特徴とする。
【0025】上記アクセス情報は、上記転送先の装置か
らの上記アプリケーションデータの転送要求の最新時刻
である最新アクセス時刻であることを特徴とする。
【0026】上記制御情報は、上記転送先の装置からの
上記アプリケーションデータの転送要求に基づく情報で
あるアクセス情報と、上記アプリケーションデータの重
要度とであることを特徴とする。
【0027】上記プロキシ装置は、更に、上記基地局装
置が上記移動体端末へ上記アプリケーションデータを途
中まで配信した場合に、上記プロキシ装置が送信可能な
基地局装置であって、上記移動体端末が移動すると予測
される経路上の基地局装置である予測基地局装置の識別
情報を一又は二以上含む移動経路情報を受信する移動経
路情報受信部を有し、上記データ転送要求受信部は、移
動した上記移動体端末へ上記アプリケーションデータの
残りを配信する移動先基地局装置から上記アプリケーシ
ョンデータの残りの転送要求を受信し、上記データ送信
部は、上記データ蓄積部の上記アプリケーションデータ
の残りを上記移動先基地局装置へ送信し、上記制御情報
管理部は、上記制御情報として、受信した上記移動経路
情報を記憶し、上記移動経路情報に含まれる上記予測基
地局装置の識別情報のうち上記移動先基地局装置の識別
情報と一致していない上記予測基地局装置の識別情報を
未送信予測基地局の識別情報として区別し、上記データ
削除部は、上記制御情報管理部に記憶された上記移動経
路情報に上記未送信予測基地局の識別情報が含まれてい
ない場合に、上記アプリケーションデータを削除すると
判断することを特徴とする。
【0028】上記移動経路情報受信部は、予測される経
路上の順番を判別できる二以上の上記予測基地局装置の
識別情報を含む移動経路情報を受信し、上記制御情報管
理部は、予測される経路上で、上記移動先基地局装置よ
りも後に位置すると判別される上記予測基地局装置の識
別情報を未送信予測基地局の識別情報として区別するこ
とを特徴とする。
【0029】上記制御情報管理部は、上記基地局装置が
上記移動体端末へ上記アプリケーションデータを途中ま
で配信した場合に、上記制御情報として、上記移動経路
情報に加えて、上記アプリケーションデータを途中まで
配信された上記移動体端末である中断移動体端末の識別
情報を記憶し、上記データ転送要求受信部は、上記中断
移動体端末以外の他の移動体端末へ上記アプリケーショ
ンデータを配信する基地局装置である他移動体配信基地
局装置から上記アプリケーションデータの転送要求を受
信し、上記データ送信部は、上記データ蓄積部の上記ア
プリケーションデータを上記他移動体配信基地局装置へ
送信し、上記制御情報管理部は、上記他移動体配信基地
局装置の識別情報を上記未送信予測基地局の識別情報と
して区別することを特徴とする。
【0030】上記プロキシ装置は、上記移動経路情報の
転送要求を送信する移動経路情報転送要求送信部を有す
ることを特徴とする。
【0031】上記移動経路情報転送要求送信部は、上記
移動先基地局装置の識別情報が、上記制御情報管理部に
記憶されている上記移動経路情報に含まれる上記予測基
地局装置の識別情報と一致しない場合に上記移動経路情
報の転送要求を送信することを特徴とする。
【0032】上記転送先の装置は、移動体端末へアプリ
ケーションデータを配信する基地局装置であり、上記プ
ロキシ装置は、更に、上記基地局装置が上記移動体端末
へ上記アプリケーションデータを途中まで配信した場合
に、上記プロキシ装置が送信可能な基地局装置であっ
て、上記移動体端末が移動すると予測される経路上の基
地局装置である予測基地局装置の識別情報を一又は二以
上含む移動経路情報を受信する移動経路情報受信部を有
し、上記データ転送要求受信部は、移動した上記移動体
端末へ上記アプリケーションデータの残りを配信する移
動先基地局装置から上記アプリケーションデータの残り
の転送要求を受信し、上記データ送信部は、上記データ
蓄積部の上記アプリケーションデータの残りを上記移動
先基地局装置へ送信し、上記制御情報管理部は、上記制
御情報として、受信した上記移動経路情報を記憶し、上
記移動経路情報に含まれる上記予測基地局装置の識別情
報のうち上記移動先基地局装置の識別情報と一致してい
ない上記予測基地局装置の識別情報を未送信予測基地局
の識別情報として区別し、上記データ削除部は、上記制
御情報管理部に記憶された上記移動経路情報に上記未送
信予測基地局の識別情報が含まれていない場合に、上記
アプリケーションデータの重要度を小さいと判断するこ
とを特徴とする。
【0033】上記制御情報管理部は、上記中断移動体端
末の識別情報を複数記憶し、それぞれの上記中断移動体
端末の識別情報に対応した上記移動経路情報を記憶する
ことを特徴とする。
【0034】上記プロキシ装置は、更に、上記アプリケ
ーションデータが配信される地理的範囲を示す地理的範
囲情報を受信する地理的範囲情報受信部を有し、上記制
御情報管理部は、上記制御情報として、受信した上記地
理的範囲情報を記憶し、上記データ削除部は、上記制御
情報管理部に記憶された上記地理的範囲情報に示される
地理的範囲の中に上記プロキシ装置が含まれない場合
に、上記アプリケーションデータを削除すると判断する
ことを特徴とする。
【0035】上記地理的範囲情報は、上記アプリケーシ
ョンデータが配信される地理的範囲の中に含まれるプロ
キシ装置の識別情報の集合であることを特徴とする。
【0036】上記プロキシ装置は、更に、上記アプリケ
ーションデータが配信される地理的範囲を示す地理的範
囲情報を受信する地理的範囲情報受信部を有し、上記制
御情報管理部は、上記制御情報として、受信した上記地
理的範囲情報を記憶し、上記データ転送部は、上記制御
情報管理部に記憶された上記地理的範囲情報に示される
地理的範囲の中に上記プロキシ装置が含まれない場合
に、上記アプリケーションデータの一部を送信すること
を特徴とする。
【0037】上記プロキシ装置は、更に、上記アプリケ
ーションデータが配信される地理的範囲を示す地理的範
囲情報を受信する地理的範囲情報受信部を有し、上記制
御情報管理部は、上記制御情報として、受信した上記地
理的範囲情報を記憶し、上記データ削除部は、上記制御
情報管理部に記憶された上記地理的範囲情報に示される
地理的範囲の中に上記プロキシ装置が含まれない場合
に、上記アプリケーションデータの重要度を小さいと判
断することを特徴とする。
【0038】上記プロキシ装置は、更に、上記アプリケ
ーションデータが有効な期限を示す有効期限情報を受信
する有効期限情報受信部を有し、上記制御情報管理部
は、上記制御情報として、受信した上記有効期限情報を
記憶し、上記データ削除部は、上記制御情報管理部に記
憶された上記有効期限情報に示される有効な期限を過ぎ
ている上記アプリケーションデータを削除すると判断す
ることを特徴とする。
【0039】上記プロキシ装置は、更に、上記アプリケ
ーションデータが有効な期限を示す有効期限情報を受信
する有効期限情報受信部を有し、上記制御情報管理部
は、上記制御情報として、受信した上記有効期限情報を
記憶し、上記データ削除部は、上記制御情報管理部に記
憶された上記有効期限情報に示される有効な期限を過ぎ
ている上記アプリケーションデータの重要度を小さいと
判断することを特徴とする。
【0040】上記データ受信部は、上記アプリケーショ
ンデータに加えて、上記アプリケーションデータに付随
する上記制御情報を受信することを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】実施の形態1.まず、各実施の形
態において共通するシステムの概要について説明する。
移動端末として、例えば自動車に搭載された車載端末を
想定し、以下のようにシステムが構成される。図1は、
本発明におけるシステムの概要を表す図である。システ
ムは、アプリケーションサーバ1、ゲートウェイ装置
2、プロキシ装置10、基地局装置20、車載端末3
0、及び、通信網40から構成される。
【0042】図2は、アプリケーションサーバ1とゲー
トウェイ装置2との間の通信の概要を示す図である。ア
プリケーションサーバ1は、アプリケーションデータの
送信を要求するデータ要求110(転送要求の一種であ
る。)を受信し、データ要求に110対して適切なアプ
リケーションデータを取得し、または生成し、そのアプ
リケーションデータ200とシステムの稼働に必要な他
のデータ231とを送信する。
【0043】図3は、ゲートウェイ装置2とプロキシ装
置10との間の通信の概要を示す図である。図1のよう
に、ゲートウェイ装置2は、アプリケーションサーバ
1、及び一個以上のプロキシ装置10と、それぞれ通信
網40を介して接続可能である。プロキシ装置10は、
データ要求110をゲートウェイ装置2に転送する。こ
れによって、図2で示したようにゲートウェイ装置2
は、更にデータ要求110をアプリケーションサーバ1
に転送し、アプリケーションサーバ1からアプリケーシ
ョンデータ200及びその他のデータ231を受信し
て、必要な処理を行う。その後、図3のように、処理結
果であるデータ210と、システムの稼働に必要な他の
データ232とを一個以上のプロキシ装置10に送信す
る。
【0044】図4は、プロキシ装置10とプロキシ装置
10との間の通信の概要を示す図である。図5は、プロ
キシ装置10と基地局装置20との間の通信の概要を示
す図である。プロキシ装置10は、図1のように、ゲー
トウェイ装置2、一個以上の基地局装置20、及び0個
又は一個以上のプロキシ装置10に通信網40を介して
接続可能である。尚、0個の装置と接続可能とは、接続
しない場合もあることを意味する。プロキシ装置10
は、図4のように、基地局装置20から、または図5の
ようにプロキシ装置10から、データ要求または継続要
求100を受信する。ここで、継続要求とは、途中まで
配信したアプリケーションデータの残りである一部のア
プリケーションデータの送信を求める要求のことであ
り、転送要求の一種である。
【0045】プロキシ装置10は、以下のいずれかの方
法を行うことによってデータを取得して、処理する。 (1)データ要求110をゲートウェイ装置2に転送し
て、対応するデータ210を受信する。 (2)継続要求が要求しているデータを取得するための
データ要求110をゲートウェイ装置2に送信して対応
するデータ210を受信する。 (3)データ要求または継続要求100をプロキシ装置
に転送して、対応するデータ210を受信する。 (4)一時蓄積領域50に蓄積されている蓄積データ2
20を取得する。蓄積データ220は、既に取得してい
るデータ210を蓄積したものである。図7は、プロキ
シ装置10の一時記憶領域50を示す図である。プロキ
シ装置10は、蓄積データ220を一時蓄積領域50に
記憶している。
【0046】そして、プロキシ装置10は、処理結果で
あるデータ210とシステムの稼働に必要な他のデータ
232(または、233)を、データ要求または継続要
求100を送信した基地局装置20またはプロキシ装置
10に送信する。
【0047】図6は、基地局装置20と車載端末30と
の間の通信の概要を示す図である。図1のように、基地
局装置20は、一個のプロキシ装置10に通信網40を
介して接続可能である。また、ある時点で0個または一
個以上の車載端末30に接続可能である。前述と同様
に、0個の車載端末30に接続するとは、車載端末と接
続しない場合もあるという意味である。図6のように、
基地局装置20は、車載端末30からデータ要求または
継続要求100を受信する。更に、基地局装置20は、
図5のように、データ要求または継続要求100をプロ
キシ装置10に転送し、要求100を送信したプロキシ
装置10から、要求100に対応するデータ210及び
他のデータ233を受信する。そして、図6のように、
アプリケーションデータ250及び、システムの稼働に
必要な他のデータ234を車載端末30に送信する。デ
ータを受信した車載端末30は、可能ならば基地局装置
20に送達確認240を送信する。更に、図5のよう
に、基地局装置20は、プロキシ装置10に送達確認2
40を転送する。
【0048】図1のように、車載端末30は、ある時点
で0個(接続しないことを意味する。)または一個以上
の基地局装置20に接続可能である。そして、車載端末
30が接続可能な基地局装置は時間的に一定ではなく、
変動する。そのため、ある時点で接続可能な基地局装置
が、その後も継続して接続可能とは限らない。また逆
に、ある時点で接続不能な基地局装置が、その後も継続
して接続不能とは限らない。
【0049】図6のように、車載端末30は、基地局装
置20に接続可能な時間内に、基地局装置20に対しデ
ータ要求または継続要求100を送信し、要求を送信し
た基地局装置またはそれ以外の基地局装置20から、ア
プリケーションデータ250、及びシステムの稼働に必
要な他のデータ234を受信する。
【0050】尚、図1に示す通信網40で使用される媒
体やプロトコルは、それぞれ同一でも、それぞれ異なっ
ていても良い。以上のように、各実施の形態に共通する
システムが構成され、動作する。
【0051】以下、実施の形態1の特徴について説明す
る。実施の形態では、データに対するアクセス頻度に代
表されるアクセス情報を制御データに用いる形態につい
て説明する。
【0052】図8は、実施の形態1におけるシステム全
体のデータフローを示す図である。具体的には、車載端
末31がアプリケーションサーバ1に対して要求したア
プリケーションデータが、車載端末31に送信されるま
での様子を示す。
【0053】車載端末31は、ユーザからの要求によっ
て、または車載端末31自身の判断によって、アプリケ
ーションサーバ1に対してデータを要求する。データ要
求111は、車載端末31から、車載端末31が現時点
で接続可能な基地局装置21に対し送信される。その
後、基地局装置21の上位に存在するプロキシ装置11
とゲートウェイ装置2を経由して、アプリケーションサ
ーバ1にデータ要求が送信される。
【0054】アプリケーションサーバ1は、データ要求
111に対してアプリケーションデータ201を生成
し、ゲートウェイ装置2に送信する。
【0055】ゲートウェイ装置2は、アプリケーション
データ201を受信すると、アプリケーションデータ2
01と、アプリケーションデータを表す一意な識別情報
と、データの宛先(移動体端末の識別情報の例)を含む
ヘッダとからデータ211を構成する。アプリケーショ
ンデータを表す識別情報は、データ取得情報に対応して
生成される。ここで、データ取得情報とは、アプリケー
ションサーバ1へのデータ要求111に含まれ、データ
の内容を特定するための情報である。具体的には、デー
タの場所や取得手段、あるいはこれらを複合した情報で
ある。データ取得情報の代表的な例としては、HTTP
(hypertext transport prot
ocol)におけるURL(uniform reso
urcelocator)とHTTPコマンド等があ
る。ゲートウェイ装置2は、データ要求において指定さ
れるデータ取得情報と、データの識別情報との対応関係
を解決する手段を有する。これによって、両者を対応付
けることができる。
【0056】プロキシ装置11は、上記の対応関係をゲ
ートウェイ装置2から取得する手段、またはゲートウェ
イ装置と同様にデータ要求において指定されるデータ取
得情報とデータの識別情報との対応関係を解決する手段
を有する。これらの手段によって、別個のデータ要求で
あっても、同一のデータ取得情報を含む場合には、それ
らのデータ要求に対して生成されるデータは、同一の識
別情報を有するようになる。また、同一のデータ取得情
報によって生成されるデータ、すなわち同一の識別情報
を有するデータであっても、時間の経過にしたがって内
容が更新されたり、あるいは、アプリケーションサーバ
上から消去される場合も有り得る。
【0057】ゲートウェイ装置2のデータ転送手段(図
示せず。)は、データの宛先である車載端末31の移動
経路情報を検知する。移動経路情報は、例えば、車載端
末31が今後接続可能となると予測される基地局装置
(予測基地局装置という。)の識別情報と、接続可能と
なる予想時刻とを、その接続可能となる予想時刻の順に
配列されている。この移動経路情報の検知には、従来技
術と同様の方法を用いる。
【0058】ゲートウェイ装置2のデータ転送手段は、
移動経路情報に示される予測基地局装置を配下に含む、
一個以上のプロキシ装置を選択し、選択したプロキシ装
置にデータを転送する。尚、図8では、一個のプロキシ
装置11にデータを送信する例を示している。
【0059】プロキシ装置11は、データ211を受信
し、プロキシ装置11のデータ蓄積部は、受信したデー
タ211を一時蓄積領域51に蓄積データ221として
保存する。図9は、実施の形態1におけるプロキシ装置
内のデータフローを示す図である。一時蓄積領域51に
は、異なる識別情報を有するデータを複数個保存でき
る。但し、同一の識別情報を有するデータを、同一の一
時蓄積領域に複数個存在させることはない。一時蓄積領
域内には、蓄積データ211に対応して生成されたアク
セス情報511が、制御データ501として記憶され
る。つまり、制御データ501は、一時蓄積領域51上
の蓄積データ221に関する付加データであり、一般
に、一時蓄積領域51上の一つの蓄積データについて一
つ存在する。尚、制御データを管理する方法としては、
データのヘッダやテーラなどの形式で付加する方法や、
データとは別に用意したテーブルに保持し、蓄積データ
と制御データとの対応付ける方法などが有効である。こ
の例では、図9に示すように制御データ501を蓄積デ
ータ221に付加する方法を用いている。
【0060】制御情報であるアクセス情報511として
は、例えば全データアクセス件数に対する当該データの
アクセス件数の比等のアクセス頻度や、単位時間あたり
の当該データのアクセス件数や、現在までの最新のアク
セス時刻等が考えられる。但し、アクセス情報は、当該
データに対する転送要求に基づく情報であって、これら
の例に限定されるものではない。また、アクセス情報
に、データの重要度に応じた優先順位付けしたものを制
御情報として用いることも有効である。制御情報を導く
方法としては、アクセス情報と重要度との乗算、加算そ
の他の計算方法を用いることが考えられる。
【0061】プロキシ装置11は、基地局装置21が継
続して車載端末31と通信可能であれば、データ211
を元にデータ214を生成し、その基地局装置21へ送
信する。このとき、データ214にはデータ211に含
まれるアプリケーションデータを全部含んでも良いし、
データ211に含まれるアプリケーションデータの全体
の長さを明示した上で、車載端末で受信可能であると予
測される、アプリケーションデータの一部を含んでも良
い。
【0062】データ214を受信した基地局装置21
は、データ214に含まれるアプリケーションデータ2
51を車載端末31に送信する。アプリケーションデー
タ251を受信した車載端末31は、可能ならば基地局
装置21に送達確認241を送信し、基地局装置21は
プロキシ装置11に送達確認241を転送する。
【0063】次に、アプリケーションデータを途中まで
配信した場合に動作について説明する。図10は、アプ
リケーションデータを途中まで配信した場合のデータフ
ローを示す図である。具体的には、基地局装置21と車
載端末31との通信が不可能になっている場合、受信す
べき全てのアプリケーションデータを送信できなかった
場合、あるいは受信すべき全てのアプリケーションデー
タを送信しなかった場合などが考えられる。
【0064】このような場合に車載端末31は、それ以
降に他の基地局装置22と通信が可能になった時点で、
基地局装置22へ継続要求120を送信する。継続要求
120には、データの識別情報と、既に受信したアプリ
ケーションデータの範囲とが含まれる。
【0065】継続要求120を受信した基地局装置22
は、継続要求120をプロキシ装置11へ転送する。
【0066】まず、継続要求120を受信したプロキシ
装置11が、要求されたデータを一時蓄積領域上51に
保持している場合について説明する。図11は、継続要
求を受信したプロキシ装置がデータを蓄積している場合
のデータフローを示す図である。プロキシ装置11は、
その保持している蓄積データ221を元に、データ21
2を生成し、基地局装置22に送信する。データ212
は、蓄積データ221に含まれるアプリケーションデー
タの全部を含み、あるいは、未受信の範囲を含むアプリ
ケーションデータの一部を含む。
【0067】基地局装置22は、依然として車載端末3
1と通信可能であれば、プロキシ装置11から受信した
データ212からアプリケーションデータ251を抽出
し、車載端末31に送信する。
【0068】アプリケーションデータ251を受信した
車載端末31は、可能ならば基地局装置22に送達確認
242を送信し、更に基地局装置22は、プロキシ装置
11に送達確認242を転送する。
【0069】次に、継続要求120を受信したプロキシ
装置11が、要求されたデータを一時蓄積領域上51に
保持していない場合について説明する。図12は、プロ
キシ装置が要求されたデータを一時蓄積領域上に保持し
ていなかった場合のデータフローを示す図である。
【0070】車載端末31より送信された継続要求12
0が基地局装置23からプロキシ装置12に転送され、
プロキシ装置12は、要求されたデータを一時蓄積領域
上に保持していないことを判断する。プロキシ装置12
は、継続要求120が要求するアプリケーションデータ
と同じ識別情報を有するデータに関するデータ要求11
2をゲートウェイ装置に送信する。そして、送信すべき
データ211を受信する。
【0071】あるいは、プロキシ装置12は、当該デー
タを保持している他のプロキシ装置を検索し、そのプロ
キシ装置に継続要求を転送して、そのプロキシ装置から
データを受信することもできる。他のプロキシ装置から
データを受信することによって、再度アプリケーション
サーバ1にデータ要求を行うことによる遅延時間の増大
やトラフィックの増加を抑制できる。
【0072】図13は、他のプロキシ装置に対してデー
タ要求を行なう場合のデータフローである。当該データ
を保持しているプロキシ装置の検索方法としては、例え
ば、ゲートウェイ装置2上にデータの識別情報とそれを
保持しているプロキシ装置を管理するテーブルを用意
し、プロキシ装置がこのテーブルを参照する方法が考え
られる。また、他の方法として、いずれかのプロキシ装
置からいずれかの基地局装置を経由して車載端末31に
送信されるデータに付加されるその他のデータ234
に、送信を行ったプロキシ装置を特定できる識別情報を
含めておき、車載端末31が継続要求120を送信する
際に、送信元であったプロキシ装置の識別情報を継続要
求120に付加する方法も考えられる。
【0073】継続要求120の転送を受けたプロキシ装
置11は、基地局装置22から継続要求を受信した場合
(図10)と同様に、データ213を生成し(図11と
同様)プロキシ装置12に送信する。
【0074】データ213を受信したプロキシ装置12
は、データ213を使用してデータ214を生成し(図
9と同様)、基地局装置23に転送し、基地局装置23
が車載端末31にアプリケーションデータ251を送信
する。
【0075】プロキシ装置23は同時に、受信したデー
タ213を一時蓄積領域へ保存し(図9と同様)、蓄積
データに対応する制御データにアクセス情報を記載す
る。
【0076】また、プロキシ装置12がデータ要求を受
信した場合にも、ゲートウェイ装置2の代わりに、他の
プロキシ装置11にデータ要求を転送することが可能で
ある。データを保持しているプロキシ装置の検索方法と
して、データの識別情報とそれを保持しているプロキシ
装置のテーブルを参照する方法を用いる場合には、この
テーブルを検索することによって当該データを保持する
他のプロキシ装置11を知ることができる。尚、この場
合もデータ要求の転送を受けた他のプロキシ装置11
は、図11と同様にして蓄積データ221からデータ2
13を生成し、プロキシ装置12に送信する。そして車
載端末31への送信が行われ(図13)、受信したデー
タ213の一時蓄積領域へ保存と制御データの付加が行
われる(図9)。
【0077】次に、一時蓄積領域51上の蓄積データ2
21が有する識別情報と同一の識別情報を有するデータ
に対して、最初にデータ要求を行った車載端末31とは
異なる車載端末32からデータ要求があった場合につい
て説明する。図14は、最初にデータ要求を行なった車
載端末以外の車載端末からのデータ要求を受信した場合
のデータフローである。
【0078】前述の通り、車載端末32から基地局装置
21を経由してデータ要求または継続要求101を受信
したプロキシ装置11は、一時蓄積領域51上に保存し
ているデータ221を元に、データ212を作成して、
基地局装置21に送信することができる。プロキシ装置
11は、制御データ501に記載されたアクセス情報5
11を、最新のアクセスに基づいて、変更する。例え
ば、当該データに対するアクセス件数を増加させたり、
最新アクセス時刻を更新したりする。このように、プロ
キシ装置において一時蓄積領域上にデータを保持するこ
とにより、車載端末からデータ要求があってから車載端
末にデータが受信されるまでの遅延時間を短縮でき、ま
た、システム内外のトラフィックを減少できる。
【0079】しかし、システムを構成する各ノードで一
時蓄積領域に使用できる記憶領域は有限であり、一時蓄
積領域上のデータは、適当な時点で削除しなければなら
ない。同時に、一時蓄積領域上のデータの削除時期が不
適当であると、一時蓄積領域から送信され得るデータが
送信できなくなり、上記のような利点を得ることができ
ない。
【0080】そこで、本実施の形態では、制御データに
含まれるアクセス情報を参照して、適切な削除時期を判
定して一時蓄積領域からのデータの削除を行う。判定を
行う時期としては、例えば、データの受信、送信、要求
受信、転送の実行、送達確認の受信など、データの使用
状況を変化させ得る事象が生じた場合に、常にまたは任
意に行う方法や、一時蓄積領域の容量の上限または閾値
を設け、一時蓄積領域の容量が上限または閾値を越えた
時点で行う方法や、上記とは無関係に、データの特性に
応じて一定間隔毎に行う方法や、上記の方法を組み合わ
せた方法をとることができる。
【0081】プロキシ装置のデータ削除部1008(図
16で、後述する。)は、一時蓄積領域上の全てのデー
タに付加されている制御データを参照し、制御データに
記載されたアクセス情報から、アクセスの可能性が低い
と判定されるデータから順に、適切な数だけデータおよ
び制御データを削除する。図15は、データ及び制御デ
ータを削除する処理フローである。
【0082】アクセス情報が、全データアクセス件数に
対する当該データのアクセス件数の比や、単位時間あた
りの当該データのアクセス件数であるアクセス頻度の情
報である場合には、これらの情報が示す値が低い程、ア
クセスの可能性は小さいと判定できる。また、これに、
重要度の大きさに応じた値を掛け合わせて、判定するこ
とで、データの重要度による影響を考慮することもでき
る。アクセス情報が、現在までの最新のアクセスの時刻
である場合には、時刻が小さい程アクセスしてからの時
間が経過していることを意味する。また、このように最
新のアクセスの時刻を制御情報として用いる方法とし
て、直接的に制御データを記憶する領域を設ける方法の
他に、データ自体を時刻順に並べる方法も有効である。
【0083】削除する一時蓄積領域上のデータの数の決
定方法としては、一時蓄積領域の容量が上限または閾値
を下回るために必要な分だけ削除する方法や、あらかじ
め指定される一定数だけ削除する方法や、アクセス情報
などの判定のためのデータから算出された値が、あらか
じめ指定される一定の値に達しないデータのみを削除対
象とする方法、及び、上記方法を複合した方法が考えら
れる。
【0084】上述のようにしてデータ削除部1008に
よって一時蓄積領域上からデータが削除された後に、車
載端末からデータ要求があった場合には、再びゲートウ
ェイ装置を経由してアプリケーションサーバへデータ要
求を行ない、データを改めて受信することになる。この
場合、一時蓄積領域上にデータが存在する場合に比較し
て、車載端末がデータを受信するまでの遅延時間が増大
し、また、システム内外のトラフィックは増加する。し
かし、データ削除部1008は、データのアクセス情報
及びデータの重要度にしたがって、よりアクセスの可能
性の低いデータのみを削除するため、上記のような不利
な状況が発生する頻度は低くなる。また、重要なデータ
に関しては、優先的に維持されるため、遅延は生じにく
い。
【0085】上述の動作を行なうプロキシ装置の構成例
を説明する。図16は、実施の形態1におけるプロキシ
装置の構成例を示す図である。1001は、データ転送
要求受信部、1002は、データ蓄積判断部、1003
は、データ転送要求送信部、1004は、データ受信
部、1005は、データ蓄積部、1006は、データ送
信部、1007は、制御情報管理部、1008は、デー
タ削除部である。
【0086】データ転送要求受信部1001は、基地局
装置などの転送先の装置からアプリケーションデータの
転送要求を受信するように構成されている。転送要求と
は、データ要求111または継続要求120のことであ
る。アプリケーションデータは、データ212に含まれ
る。
【0087】データ蓄積判断部1002は、アプリケー
ションデータが蓄積されているか否か判断するように構
成されている。具体的には、後述するデータ蓄積部から
データの蓄積状況を入力して判断する。
【0088】データ転送要求送信部1003は、アプリ
ケーションデータが蓄積されていない場合に、転送元の
装置へ上記アプリケーションデータの転送要求を送信す
るように構成されている。転送元の装置は、ゲートウェ
イ装置2あるいは、他のプロキシ装置11である。
【0089】データ受信部1004は、転送要求を送信
した転送元の装置からアプリケーションデータを受信す
るように構成されている。アプリケーションデータは、
データ211、212、213に含まれる。
【0090】データ蓄積部1005は、受信したアプリ
ケーションデータを蓄積するように構成されている。具
体的には、一時記憶領域51の一部を用い、蓄積データ
221として蓄積している。
【0091】データ送信部1006は、データ蓄積部1
005のアプリケーションデータを転送先の装置へ送信
するように構成されている。具体的には、蓄積データ2
12を基地局21、22、23へ送信する。また、受信
したデータ214を送信することもできるように構成さ
れている。
【0092】制御情報管理部1007は、データ蓄積部
1005のアプリケーションデータを削除するか否かの
判断に用いる制御情報を記憶するように構成されてい
る。具体的には、一時記憶領域51の一部を用い、蓄積
データ221に対応したアクセス情報511を記憶して
いる。また、アクセス情報を直接記憶せずに、アクセス
情報の順に従って、蓄積データを配列するように構成す
ることもできる。また、データの重要度を記憶し、管理
するようにすることもできる。
【0093】データ削除部1008は、制御情報に基づ
いて、データ蓄積部1005のアプリケーションデータ
を削除するか否か判断し、削除すると判断した場合に
は、データ蓄積部1005のアプリケーションデータを
削除するように構成されている。この場合、アプリケー
ションデータ毎に、今後のアクセスの可能性を判断し
て、アクセスの可能性の小さいデータを優先的に削除す
る。また、データの重要度を考慮して、重要度の小さい
データを優先的に削除して、重要なデータに関する遅延
を防止する。
【0094】このように、本実施の形態によれば、一時
蓄積領域上のデータを使用することにより、車載端末か
らデータ要求があってから車載端末にデータが受信され
るまでの時間を短縮でき、また、システム内外のトラフ
ィックを減少できる一方で、プロキシ装置の一時蓄積領
域上のデータの量を適切な量に保ち、かつ、一時蓄積領
域上にデータが存在しないことによる要求から受信まで
の時間の増加やトラフィックの増加を抑制することがで
きる。
【0095】実施の形態2.本実施の形態では、宛先と
移動経路情報とを制御データに用いる形態について説明
する。宛先は、この例では移動体端末である車載端末の
識別情報である。移動経路情報は、車載端末の移動を想
定した場合に、将来車載端末から通信可能となると予測
される基地局の識別情報の配列であるが、詳しくは後述
する。
【0096】ゲートウェイ装置2のデータ転送手段は、
図8に示す稼働に必要なその他のデータ232に、アプ
リケーションデータの宛先である車載端末31の移動経
路情報を含めて、プロキシ装置11に送信する。
【0097】図17は、実施の形態2におけるプロキシ
装置11のデータフローを示す図である。プロキシ装置
11のデータ蓄積部は、ゲートウェイ装置2から受信し
たデータ211を一時蓄積領域51に蓄積データ221
として保存する際に、アプリケーションデータの宛先5
31と、受信した移動経路情報421の一部を保存す
る。保存する移動経路情報は、プロキシ装置11と接続
可能な基地局装置に関する部分521である。これらの
情報は、蓄積データ221に対応つけて、制御データ5
01として管理される。また、移動経路情報421は、
ゲートウェイ装置2からプロキシ装置11に送信する際
に、あらかじめ、プロキシ装置11と通信可能な基地局
装置のみからなる部分から構成されるようにして送信し
てもよい。
【0098】図18は、移動経路情報の構造を示す図で
ある。601〜604はそれぞれ、基地局装置を特定で
きる識別情報である。601〜604は互いに異なる識
別情報のみならず、同一の識別情報が含まれる場合もあ
る。701〜704はそれぞれ、601〜604で示さ
れる基地局装置に、車載端末31が接続可能となる予想
時刻である。基地局装置の識別情報と接続可能となる予
想時刻の組は、接続可能となる予想時刻の早い順に整列
されている。これにより、接続可能となる基地局装置の
順序関係を示す。ここでは、基地局装置の識別情報が4
個含まれる例を示したが、実際には0個又は一個以上の
基地局装置の識別情報が含まれる。0個の識別情報を含
むとは、識別情報を有しないことを意味する。
【0099】図8に示されるようにしてアプリケーショ
ンデータ251を受信した車載端末31は、アプリケー
ションデータ251を受信したことを示す送達確認24
1を、基地局装置21に送信する。送達確認241に
は、受信したアプリケーションデータの識別情報と、受
信したアプリケーションデータの範囲とが含まれる。
【0100】送達確認241を受信した基地局装置21
は、これをプロキシ装置11に転送する。
【0101】送達確認241を受信したプロキシ装置1
1は、送達確認241を転送した基地局装置21が、制
御データ501中の移動経路情報521に含まれている
か否かを判断する。基地局装置21が、移動経路情報5
21に含まれている場合には、基地局装置21とそれよ
り前の基地局装置の識別情報を、移動経路情報521か
ら削除する。尚、移動経路情報521の中に、基地局装
置21の識別情報が二以上含まれる場合には、より先頭
に近いもの以前を削除する方法、あるいは、移動経路情
報521中の予想アクセス時刻を参照し、最も現在の時
刻に近いもの以前を削除する方法等の方法をとる。
【0102】予測基地局装置のうち、このようにして残
った識別情報で識別される基地局装置は、未送信の予測
基地局装置として区別される。移動経路情報521に含
まれている基地局装置の識別情報が全て削除されると、
移動経路情報521は空になり、未送信予測基地局装置
の識別情報はなくなる。未送信予測基地局装置の識別情
報がなくなった場合には、宛先531と移動経路情報5
21を制御データ501から削除する。また、送達確認
241によって、車載端末31がアプリケーションデー
タの全体を受信したことを確認した場合にも、宛先53
1と移動経路情報521を制御データ501から削除す
る。この場合は、移動経路情報521に基地局装置の識
別情報が残っていても、その後、継続要求を受信するこ
とはないからである。
【0103】基地局装置21と車載端末31との通信が
不可能になっている場合、受信すべき全てのアプリケー
ションデータを送信できなかった場合、あるいは、受信
すべき全てのアプリケーションデータを送信しなかった
場合には、その後にプロキシ装置11が継続要求にした
がってデータを送信し、送達確認を受信したときに、同
様に制御データ501を変更する。
【0104】宛先が有るデータについては、移動経路情
報中に、プロキシ装置と通信可能な予測基地局装置であ
って、送達確認を受信していない未送信予測基地局装置
が存在するので、今後もその未送信予測基地局装置から
継続要求を受信する可能性が高い。一方、宛先が無いデ
ータは、少なくとも車載端末が移動経路情報を変更しな
い限りは、その車載端末からの継続要求を受信する可能
性はない。従って、近い将来に使用される可能性の低い
データを優先して、一時蓄積領域から削除することが可
能となる。
【0105】本実施の形態では、制御データに含まれる
宛先と移動経路情報の有無を使用して、適切な削除時期
を判定する。プロキシ装置のデータ削除部1008は、
一時蓄積領域上の全てのデータに付加されている制御デ
ータを参照し、宛先がないデータを優先して一時蓄積領
域から削除する。図19は、未送信基地局の無い蓄積デ
ータを削除する処理フローを示す図である。この例で
は、未送信予測基地局装置の有無を宛先の記載の有無に
よって判定しているが、他の方法によって判定しても構
わない。また、宛先がないデータの重要度が小さいとし
て扱うことも有効である。
【0106】上述の動作を行なうプロキシ装置の構成例
を説明する。図20は、実施の形態2におけるプロキシ
装置の構成と、移動経路上の移動体端末が配信要求する
場合のデータフローを示す図である。1001から10
08までは、図16と同様である。1009は、移動経
路情報受信部である。移動経路情報受信部1009は、
基地局装置2001が移動体端末3001へアプリケー
ションデータを途中まで配信した場合に、プロキシ装置
11が送信可能な基地局装置であって、移動体端末が移
動すると予測される経路上の基地局装置である予測基地
局装置2002、2003の識別情報を一又は二以上含
む移動経路情報を受信するように構成されている。尚、
移動経路情報受信部1009は、データ受信部1004
の一部としてアプリケーションデータと移動経路情報を
一括して受信するように構成してもよい。
【0107】2001は、アプリケーションデータを途
中まで配信した基地局装置である。3001は、アプリ
ケーションデータを途中まで配信された移動体端末装置
(中断移動体端末装置という。)である。3002は、
移動した移動体端末である。2002は、予測基地局装
置であって、移動体端末の移動に伴い移動先基地局装置
となる基地局装置である。2003は、予測基地局装置
であって、移動先基地局装置とならずに未送信予測基地
局装置として管理される基地局装置である。
【0108】制御情報管理部1007は、移動経路情報
に含まれる予測基地局装置の識別情報のうち移動先基地
局装置の識別情報と一致していない予測基地局装置の識
別情報を未送信予測基地局の識別情報として区別するよ
うに構成されている。また、予測される経路上で、上記
移動先基地局装置よりも後に位置すると判別される上記
予測基地局装置の識別情報を、未送信予測基地局の識別
情報として区別するように構成することも有効である。
【0109】図21は、実施の形態2におけるプロキシ
装置の構成と、他の移動体端末が配信要求する場合のデ
ータフローを示す図である。3003は、途中まで配信
された中断移動体端末3001以外の他の移動体端末で
ある。2004は、予測基地局装置であって、他の移動
体端末3003から配信要求を受ける他移動体配信基地
局装置である。他移動体配信基地局装置2004は、未
送信予測基地局装置として管理される。
【0110】制御情報管理部1007は、他移動体配信
基地局装置2004の識別情報を未送信予測基地局の識
別情報として区別するように構成されている。
【0111】実施の形態3.実施の形態2では、車載端
末が予測した経路から外れ、移動経路情報に含まれてい
た基地局装置との通信を行わずに通信を終了した場合
に、制御データから宛先を削除しない。従って、その後
継続要求を送信する可能性は少ないにも関らず、一時蓄
積領域からの優先的な削除の対象とならない。また、車
載端末が予測した経路から外れた場合には、移動経路情
報が変更になるが、適切に移動経路情報が更新されなけ
れば、継続要求を受信する可能性が高いデータを削除し
てしまう事態も生じ得る。
【0112】本実施の形態では、上述の問題を解消する
為に、車載端末が予測した経路から外れた場合に、プロ
キシ装置で管理する制御情報中の移動経路情報を更新す
る形態について説明する。
【0113】図10に示したように、プロキシ装置11
が基地局装置22から送達確認242を受信し、当該デ
ータの制御データ501に含まれる移動経路情報521
の先頭に位置する基地局装置の識別情報601が、基地
局装置22のものではなかった場合には、プロキシ装置
11は、車載端末31の移動経路が変更された可能性が
あると判断する。そして、プロキシ装置11は、ゲート
ウェイ装置2に依頼し、または、自ら車載端末31から
新たな移動経路情報を取得する。新たな移動経路情報の
うち、プロキシ装置11と接続可能な基地局装置に関す
る部分を、制御データ501中の移動経路情報521に
置き換える。
【0114】上述の動作を行なうプロキシ装置の構成例
を説明する。図22は、実施の形態3におけるプロキシ
装置の構成と、移動経路を外れて移動した移動体端末が
配信要求する場合のデータフローを示す図である。
【0115】3004は、移動した移動体端末である。
移動体端末3004は、移動経路を外れた為、予測基地
局装置2003以外の移動先基地局装置2005に対し
て配信要求を送信する。移動経路情報転送要求送信部1
010は、移動先基地局装置の識別情報を、制御情報管
理部で管理する経路情報中の予測基地局装置の識別情報
と比較して、一致しない場合には、移動体端末が移動経
路を外れたと判断して、移動経路情報転送要求を送信す
るように構成されている。
【0116】これにより、プロキシ装置は、少なくとも
そのプロキシ装置と接続可能な基地局装置の範囲内で発
生した車載端末の移動経路の変更に対応して、継続要求
を受信する可能性のあるデータを一時蓄積領域に残し、
継続要求を受信する可能性の低いデータを優先的に一時
蓄積領域から削除することが可能になる。
【0117】実施の形態4.前述の実施の形態では、ア
プリケーションデータの送信先となる車載端末が1台の
場合を想定したが、2台以上の車載端末である場合にお
いても、本発明は有効である。
【0118】アプリケーションサーバ1は、稼働に必要
なその他のデータ231に、アプリケーションデータを
受信すべき二個以上の車載端末を示す二個以上の宛先を
含めてゲートウェイ装置2に送信する。宛先は、実質的
に二個以上の車載端末を示すことをゲートウェイ装置2
が判断可能であれば、形式的に一個の宛先であっても構
わない。また、これらの宛先を組合わせても構わない。
【0119】アプリケーションデータ201と宛先を受
信したゲートウェイ装置2のデータ転送手段は、宛先が
示す複数の車載端末に関する移動経路情報を検知し、そ
れらの移動経路情報に示される基地局装置を配下に含む
一個以上のプロキシ装置を選択し、それらのプロキシ装
置に、アプリケーションデータ201を元に生成したデ
ータ211を転送する。また同時に、稼働に必要なその
他のデータ232には、上記の複数の宛先に関する移動
経路情報を含めて送信する。
【0120】次に、このように複数の宛先に関する移動
経路情報を受信した場合のプロキシ装置11の動作につ
いて説明する。図23は、複数の宛先に関する移動経路
情報を受信した場合のプロキシ装置のデータフローを示
す図である。この例では、送信すべき車載端末の数は二
個であり、移動経路情報も二個である。データ211及
び移動経路情報421、422を受信したプロキシ装置
11のデータ蓄積部は、実施の形態2と同様に、データ
211を元にデータ214を生成して送信し、データ2
11を蓄積データ221として一時蓄積領域51に保存
する。制御データ501には、アプリケーションデータ
の宛先のうちの一つ531と、受信した移動経路情報4
21の中でプロキシ装置11と接続可能な基地局装置か
らなる部分521とが対応付けて記憶される。同様に他
方の宛先532と、同様にプロキシ装置11と接続可能
な基地局装置からなる部分522とが対応付けて記憶さ
れる。但し、移動経路情報421に接続可能な基地局装
置が含まれていない場合には、制御情報501に記憶し
ない。
【0121】以降、実施の形態2と同様に動作する。図
8に示すアプリケーションデータ251を受信した車載
端末31は、送達確認241を基地局装置21に送信
し、基地局装置21はプロキシ装置11に転送する。ま
た、送達確認241を受信したプロキシ装置11は、送
達確認241を転送した基地局装置21が移動経路情報
521、522のいずれかまたは双方に含まれているな
らば、それらの移動経路情報の中から、基地局装置21
以前の基地局装置の識別情報を削除する。そして、移動
経路情報が空になった場合には、宛先と移動経路情報を
制御データ501から削除する。
【0122】また前述の実施の形態と同様に、プロキシ
装置11が、移動経路情報522の先頭に位置する基地
局装置ではない基地局装置から継続要求を受信した場
合、宛先532によって識別される車載端末の新たな移
動経路情報を取得し、移動経路情報522を置き換える
こともできる。
【0123】本実施の形態におけるプロキシ装置のデー
タ削除部1008は、一時蓄積領域上の全てのデータに
付加されている制御データを参照し、宛先が一つも含ま
れていないデータを優先して一時蓄積領域から削除す
る。
【0124】これにより、複数の宛先を考慮して、近い
時間内に使用される可能性の高いデータを一時蓄積領域
に残すことにより、送信時間を短縮しつつ、近い時間内
に使用される可能性の低いデータを優先して、一時蓄積
領域から削除することが可能となる。
【0125】実施の形態5.本実施の形態では、アプリ
ケーションデータが対象とする地理的範囲を制御データ
に含める形態について説明する。
【0126】アプリケーションサーバ1は、稼働に必要
なその他のデータ231に、アプリケーションデータ2
01が対象とする地理的範囲を含めて、ゲートウェイ装
置2に送信する。地理的範囲の指定方法は、あらかじめ
アプリケーションサーバ1とゲートウェイ装置2の間で
取り決めるか、あるいは、他の手段を参照する。
【0127】地理的範囲とは、アプリケーションデータ
の地理的局所性を示すものであり、指定された地理的範
囲外からアクセスされる可能性が、地理的範囲内に比較
して小さいと想定されるような場合に用いられる指標で
ある。地理的範囲が適用されるデータの例としては、局
地的な事故情報や、駐車場情報、迂回路情報等が挙げら
れる。
【0128】アプリケーションデータ201を受信した
ゲートウェイ装置2は、前述の実施の形態と同様にデー
タ211を構成し、ゲートウェイ装置2のデータ転送手
段は、アプリケーションデータの送信先の車載端末31
の移動経路情報を検知して、データの転送先となる一個
以上のプロキシ装置を選択し、それらのプロキシ装置に
データを転送する。
【0129】ゲートウェイ装置2は、また、アプリケー
ションデータ201と共に受信した地理的範囲を、地理
的範囲に該当するプロキシ装置の集合に変換し、そのプ
ロキシ装置の集合を、稼働に必要なその他のデータ23
2に含めてデータ211と共にプロキシ装置11に送信
する。プロキシ装置の集合は、プロキシ装置を特定でき
る識別情報の列で表すことができる。
【0130】次に、データ211とプロキシ装置の集合
を受信したプロキシ装置11の動作について説明する。
図24は、データとプロキシ装置の集合を受信したプロ
キシ装置のデータフローを示す図である。データ211
を受信したプロキシ装置11のデータ蓄積部は、受信し
たデータ211を、蓄積データ221として一時蓄積領
域51に保存する。また同時に、データ蓄積部は、同時
に受信したプロキシ装置の集合441を蓄積データ22
1に対応する制御データ501として記憶する(54
1)。
【0131】図13に示すように、データ要求または継
続要求120が基地局装置23からプロキシ装置12に
転送されたとき、プロキシ装置12が要求されたデータ
を一時蓄積領域上に保持しておらず、他のプロキシ装置
11にデータ要求または継続要求120を転送した場
合、データ要求または継続要求120の転送を受けたプ
ロキシ装置11は、前述の実施の形態と同様にプロキシ
装置12にデータ213を転送する。このとき同時に、
図18における制御データ501に含まれるプロキシ装
置の集合541を、稼働に必要なその他のデータ232
に含めてデータ213と共にプロキシ装置12に送信す
る。
【0132】転送を受けるプロキシ装置12が、プロキ
シ装置の集合541に含まれない場合には、プロキシ装
置11は、データ213に含まれるアプリケーションデ
ータがプロキシ装置12で要求される可能性は低いと判
断することができる。このように判断した場合には、ア
プリケーションデータの全てではなく、継続要求に指定
されたデータの範囲や、宛先の車載端末31の移動経路
情報や、あるいはこれらの両方から、プロキシ装置12
で送信に使用されると予想される範囲のみを含むアプリ
ケーションデータの一部をデータ213に含めて送信す
ることもできる。
【0133】データの転送を受けたプロキシ装置12
は、データ213を元に作成したデータ214を基地局
装置23に転送し、基地局装置23が車載端末31にア
プリケーションデータ251を送信する。プロキシ装置
12は同時に、データ213の一時蓄積領域への保存を
行い、受信したプロキシ装置の集合を制御データに記憶
する。
【0134】本実施の形態のプロキシ装置のデータ削除
部1008は、あるデータの制御データに記憶されたプ
ロキシ装置の集合に自身が含まれない場合には、当該デ
ータを使用する可能性は低いと判断し、優先的に削除す
る。図25は、プロキシ装置自身を含まないプロキシ装
置の集合を制御情報とする蓄積データを削除する処理フ
ローである。
【0135】アプリケーションサーバによって指定され
た地理的な範囲外からの当該データへのアクセスの可能
性は小さいと予想されるため、地理的範囲に含まれない
ことをもって一時蓄積領域から削除されたデータが車載
端末から要求される遅延時間やトラフィックが生じる場
合は稀である。
【0136】上述の動作を行なうプロキシ装置の構成例
を説明する。図26は、実施の形態5におけるプロキシ
装置の構成例を示す図である。1011は、地理的範囲
情報受信部である。データ削除部1008は、制御情報
管理部1007に記憶された地理的範囲情報に示される
地理的範囲の中にプロキシ装置11自身が含まれない場
合に、アプリケーションデータを削除すると判断し、あ
るいは重要度が小さいと判断するように構成されてい
る。
【0137】実施の形態6.本実施の形態では、アプリ
ケーションデータの有効期限を制御データに記憶する形
態について説明する。
【0138】アプリケーションサーバ1は、稼働に必要
なその他のデータ231に、アプリケーションデータ2
01の有効期限を含めて、ゲートウェイ装置2に送信す
る。
【0139】有効期限は、アプリケーションデータが有
効である時刻の最大値を表す。有効期限を過ぎているア
プリケーションデータについては、アプリケーションサ
ーバに同一のデータが存在しない、同一のデータを生成
できない、あるいは、アプリケーションサーバがデータ
の内容を変更している等の可能性がある。従って、有効
期限以降に、アプリケーションサーバに対し同一の識別
情報を用いたデータ取得情報によるデータ要求を行って
も、同一のデータを得られる保証はない。
【0140】アプリケーションデータ201を受信した
ゲートウェイ装置2は、前述の実施の形態と同様に、デ
ータ211を構成し、ゲートウェイ装置2のデータ転送
手段は、アプリケーションデータの送信先の車載端末3
1の移動経路情報を検知して、データの転送先となる一
個以上のプロキシ装置を選択し、それらのプロキシ装置
にデータを転送する。そのとき、ゲートウェイ装置2
は、アプリケーションデータ201と共に受信した有効
期限を、稼働に必要なその他のデータ232に含め、デ
ータ211と共にプロキシ装置11に送信する。
【0141】図27は、データと有効期限を受信した場
合のプロキシ装置のデータフローを示す図である。デー
タ211を受信したプロキシ装置11のデータ蓄積部
は、受信したデータ211を、蓄積データ221として
一時蓄積領域51に保存する。同時に、データ蓄積部
は、データ211と同時に受信した有効期限451を、
蓄積データ221に対応する制御データ501に記載す
る(551)。
【0142】本実施の形態では、制御データに含まれる
アプリケーションデータの有効期限を参照して、適切な
削除時期を判定する。データ削除部1008は、一時蓄
積領域上の全てのデータに付加されている制御データを
参照し、有効期限が現在時刻よりも古いデータを優先し
て一時蓄積領域から削除する。
【0143】アプリケーションデータの指定した有効期
限を超過しているデータは、前述のように、既にアプリ
ケーションサーバでは存在しないか、生成できないか、
あるいは、内容が変更されている可能性が高い。従っ
て、このようなデータは車載端末に送信しなくてよい
か、あるいは、送信してはいけない。
【0144】この実施例では、削除の判定を行う時期と
して、プロキシ装置がデータ要求または継続要求を受信
し、一時蓄積領域から当該データを取り出した際に行
う。この時点で、有効期限が現在時刻よりも古いなら
ば、一時蓄積領域上のデータを基地局装置に送信するの
ではなく、一時蓄積領域上のデータを削除し、ゲートウ
ェイ装置へデータ要求を送信することにより、最新のデ
ータを取得する。
【0145】但し、削除の判定の時期は、この例に限定
されるわけではない。例えば、車載端末からのデータ要
求による時期ではなく、アプリケーションサーバからの
データ送信の際に、プロキシ装置上のデータを置き換え
ることも可能である。この場合、アプリケーションサー
バは、アプリケーションデータ及び有効期限の送信と同
時に、このアプリケーションデータのデータ取得情報を
も送信する必要がある。
【0146】アプリケーションデータを受信したゲート
ウェイ装置は、受信したデータ取得情報にしたがって識
別情報を作成し、データを生成し、データと有効期限
を、このデータと同じ識別情報を有するデータ(置き換
えられるデータ)を保持するプロキシ装置に送信する。
このとき、データの宛先には、データの置き換えを行う
ことを指示する特殊な宛先を使用する。
【0147】ゲートウェイ装置からデータを受信したプ
ロキシ装置は、宛先がデータの置き換えを示すならば、
一時蓄積領域に保存されているデータを受信したデータ
で置き換え、受信した有効期限を制御データに記憶す
る。
【0148】このように、制御データに有効期限を追加
し、適宜変更を行うことで、有効期限の超過によってア
プリケーションサーバからデータを取得し、置き換える
べきデータを、一時蓄積領域から除外することができ
る。図28は、有効期限を超過したデータを削除する処
理フローを示す図である。この処理フローに従って、デ
ータを削除する。
【0149】上述の動作を行なうプロキシ装置の構成例
を説明する。図29は、実施の形態6におけるプロキシ
装置の構成例を示す図である。1012は、有効期限情
報受信部である。データ削除部1008は、制御情報管
理部1007に記憶された有効期限情報に示される有効
な期限を過ぎている上記アプリケーションデータを削除
すると判断し、あるいは重要度が小さいと判断するよう
に構成されている。
【0150】実施の形態7.上述の実施の形態は、それ
ぞれを単独で用いるだけでなく、二個以上を複合して用
いることによって、より有効となる。本実施の形態で
は、実施の形態1と実施の形態2を複合した場合の形態
について説明する。
【0151】プロキシ装置のデータ削除部1008は、
制御データに記憶されたアクセス情報と、データの宛先
および宛先にあたる車載端末の移動経路情報とから、削
除する蓄積データを判定する。図30は、アクセス情報
と宛先と移動経路情報に基づいて蓄積データを削除する
処理フローを示す図である。
【0152】データ削除部1008は、制御データに宛
先および移動経路情報が残っているデータを、アクセス
の可能性が非常に高いデータとして扱う。このための方
法としては、制御データに記憶されている宛先の数に応
じて増加するあらかじめ決められた一定の値を、アクセ
ス情報が表すアクセスの可能性の値に掛け合わせる方法
が考えられる。
【0153】このように動作することによって、制御デ
ータに宛先が記載されていることにより、近い将来に継
続要求を受信する可能性が高いデータを優先的に一時蓄
積領域に残すことができる。一方、例え制御データに宛
先が記憶されていても、アクセス情報によりアクセスの
可能性が低いと判断されるデータは、削除される可能性
がある。
【0154】これにより、一時蓄積領域のために使用す
る資源が非常に逼迫した場合にも、宛先の数やアクセス
情報により、よりアクセスの可能性の高いデータを残し
つつデータの削除を行うことができる。また、車載端末
の移動経路の変更によって宛先が削除されないままとな
ったデータを、効率的に削除することが可能となる。さ
らに、宛先が削除され、近い将来に継続要求が受信され
る見込みのないデータでも、アクセスの可能性が高けれ
ば一時蓄積領域に残し、有効に利用することが可能とな
る。
【0155】実施の形態8.本実施の形態では、実施の
形態1と実施の形態6を複合した場合の形態について説
明する。
【0156】プロキシ装置のデータ削除部1008は、
制御データに記憶されたアクセス情報と、アプリケーシ
ョンデータの対象とする地理的範囲を示すプロキシ装置
の集合とから、削除する蓄積データを判定する。図31
は、アクセス情報と地理的範囲に基づいて蓄積データを
削除する処理フローを示す図である。
【0157】データ削除部1008は、データに対応す
る制御データに記憶されたプロキシ装置の集合に、自身
が含まれない場合には、当該データの制御データに、低
い優先順位を記憶するか、あるいは、低い優先順位が記
憶されているのと同様に扱う。
【0158】これにより、プロキシ装置が地理的範囲に
含まれないために当該データのアクセスの可能性が低い
ことを、アクセス情報から計算される削除の判定のため
の値に反映させることができる。これによって、アプリ
ケーションの想定しない地理的範囲からのデータ要求や
車載端末の移動経路の変更によって、地理的範囲に含ま
れないプロキシ装置へ転送要求が行われる可能性が高
く、当該プロキシ装置へ転送要求が行われる可能性が小
さくなった場合に、その後のアクセスの可能性が小さい
ことを判定でき、プロキシ装置の一時蓄積領域の効率的
な利用が可能となる。
【0159】上述の実施例では、プロキシ装置の階層化
について言及していない。しかし、プロキシ装置を階層
化するシステムにおいても、本発明は有効である。例え
ば、一個の上位のプロキシ装置に、一個以上の下位のプ
ロキシ装置が接続されような木構造に多階層化したプロ
キシ装置を有するシステムなどで有効である。このと
き、各プロキシ装置は、上述の実施例と同様に動作す
る。
【0160】
【発明の効果】本発明においては、一時蓄積領域上のデ
ータを使用することにより、車載端末からデータ要求が
あってから車載端末にデータが受信されるまでの時間を
短縮でき、また、システム内外のトラフィックを減少で
きる一方で、プロキシ装置の一時蓄積領域上のデータの
量を適切な量に保ち、かつ、一時蓄積領域上にデータが
存在しないことによる要求から受信までの時間の増加や
トラフィックの増加を抑制することができる。
【0161】また、本発明においては、宛先と移動経路
情報とを用いて蓄積データの削除を判断するので、有効
に蓄積データを整理できる。具体的には、宛先が有るデ
ータについては、移動経路情報中に、プロキシ装置と通
信可能な予測基地局装置であって、送達確認を受信して
いない未送信予測基地局装置が存在するので、今後もそ
の未送信予測基地局装置から継続要求を受信する可能性
が高い。一方、宛先が無いデータは、少なくとも車載端
末が移動経路情報を変更しない限りは、その車載端末か
らの継続要求を受信する可能性はない。従って、近い将
来に使用される可能性の低いデータを優先して、一時蓄
積領域から削除することが可能となる。
【0162】また、本発明においては、プロキシ装置
は、少なくともそのプロキシ装置と接続可能な基地局装
置の範囲内で発生した車載端末の移動経路の変更に対応
して、継続要求を受信する可能性のあるデータを一時蓄
積領域に残し、継続要求を受信する可能性の低いデータ
を優先的に一時蓄積領域から削除することが可能にな
る。
【0163】また、本発明においては、複数の宛先を考
慮して、近い時間内に使用される可能性の高いデータを
一時蓄積領域に残すことにより、送信時間を短縮しつ
つ、近い時間内に使用される可能性の低いデータを優先
して、一時蓄積領域から削除することが可能となる。
【0164】また、本発明においては、アプリケーショ
ンサーバによって指定された地理的な範囲外からの当該
データへのアクセスの可能性は小さいと予想されるた
め、当該データを有効に削除できる。
【0165】また、本発明においては、制御データに有
効期限を追加し、適宜変更を行うことで、有効期限の超
過によってアプリケーションサーバからデータを取得
し、置き換えるべきデータを、一時蓄積領域から除外す
ることができる。
【0166】一時蓄積領域のために使用する資源が非常
に逼迫した場合にも、宛先の数やアクセス情報により、
よりアクセスの可能性の高いデータを残しつつデータの
削除を行うことができる。、また、車載端末の移動経路
の変更によって宛先が削除されないままとなったデータ
を、効率的に削除することが可能となる。さらに、宛先
が削除され、近い将来に継続要求が受信される見込みの
ないデータでも、アクセスの可能性が高ければ一時蓄積
領域に残し、有効に利用することが可能となる。
【0167】また、本発明においては、プロキシ装置が
地理的範囲に含まれないために当該データのアクセスの
可能性が低いことを、アクセス情報から計算される削除
の判定のための値に反映させることができる。これによ
って、アプリケーションの想定しない地理的範囲からの
データ要求や車載端末の移動経路の変更によって、地理
的範囲に含まれないプロキシ装置へ転送要求が行われる
可能性が高く、当該プロキシ装置へ転送要求が行われる
可能性が小さくなった場合に、その後のアクセスの可能
性が小さいことを判定でき、プロキシ装置の一時蓄積領
域の効率的な利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明におけるシステムの概要を表す図であ
る。
【図2】 アプリケーションサーバとゲートウェイ装置
との間の通信の概要を示す図である。
【図3】 ゲートウェイ装置とプロキシ装置との間の通
信の概要を示す図である。
【図4】 プロキシ装置とプロキシ装置との間の通信の
概要を示す図である。
【図5】 プロキシ装置と基地局装置との間の通信の概
要を示す図である。
【図6】 基地局装置と車載端末との間の通信の概要を
示す図である。
【図7】 プロキシ装置の一時記憶領域を示す図であ
る。
【図8】 実施の形態1におけるシステム全体のデータ
フローを示す図である。
【図9】 実施の形態1におけるプロキシ装置内のデー
タフローを示す図である。
【図10】 アプリケーションデータを途中まで配信し
た場合のデータフロー示す図である。
【図11】 継続要求を受信したプロキシ装置がデータ
を蓄積している場合のデータフローを示す図である。
【図12】 プロキシ装置が要求されたデータを一時蓄
積領域上に保持していなかった場合のデータフローを示
す図である。
【図13】 他のプロキシ装置に対してデータ要求を行
なう場合のデータフローを示す図である。
【図14】 最初にデータ要求を行なった車載端末以外
の車載端末からのデータ要求を受信した場合のデータフ
ローを示す図である。
【図15】 データ及び制御データを削除する処理フロ
ーを示す図である。
【図16】 実施の形態1におけるプロキシ装置の構成
例を示す図である。
【図17】 実施の形態2におけるプロキシ装置のデー
タフローを示す図である。
【図18】 移動経路情報の構造を示す図である。
【図19】 未送信基地局の無い蓄積データを削除する
処理フローを示す図である。
【図20】 実施の形態2におけるプロキシ装置の構成
と移動経路上の移動体端末が配信要求する場合のデータ
フローを示す図である。
【図21】 実施の形態2におけるプロキシ装置の構成
と他の移動体端末が配信要求する場合のデータフローを
示す図である。
【図22】 実施の形態3におけるプロキシ装置の構成
と移動経路を外れて移動した移動体端末が配信要求する
場合のデータフローを示す図である。
【図23】 複数の宛先に関する移動経路情報を受信し
た場合のプロキシ装置のデータフローを示す図である。
【図24】 データとプロキシ装置の集合を受信したプ
ロキシ装置のデータフローを示す図である。
【図25】 プロキシ装置自身を含まないプロキシ装置
の集合を制御情報とする蓄積データを削除する処理フロ
ーを示す図である。
【図26】 実施の形態5におけるプロキシ装置の構成
例を示す図である。
【図27】 データと有効期限を受信した場合のプロキ
シ装置のデータフローを示す図である。
【図28】 有効期限を超過したデータを削除する処理
フローを示す図である。
【図29】 実施の形態6におけるプロキシ装置の構成
例を示す図である。
【図30】 アクセス情報と宛先と移動経路情報に基づ
いて蓄積データを削除する処理フローを示す図である。
【図31】 アクセス情報と地理的範囲に基づいて蓄積
データを削除する処理フローを示す図である。
【符号の説明】
1 アプリケーションサーバ、2 ゲートウェイ装置、
10,11,12 プロキシ装置、20,21,22,
23 基地局装置、30,31 車載端末、40 通信
網、50,51 一時蓄積領域、110,111,11
2 データ要求、120 継続要求、200,201,
250,251 アプリケーションデータ、210,2
11,212,213,214 データ、220,22
1 蓄積データ、231,232,233,234 シ
ステムの稼働に必要な他のデータ、241,242 送
達確認、421,422 移動経路情報、441,54
1プロキシ装置の集合、451,551 有効期限、5
01 制御データ、511 アクセス情報、531,5
32 宛先、601〜604 基地局装置を特定できる
識別情報、701〜704 予想時刻、1001 デー
タ転送要求受信部、1002 データ蓄積判断部、10
03 データ転送要求送信部、1004データ受信部、
1005 データ蓄積部、1006 データ送信部、1
007御情報管理部、1008 データ削除部、100
9 移動経路情報受信部、1010 移動経路情報転送
要求送信部、1011 地理的範囲情報受信部、101
2 有効期限情報受信部、2001 アプリケーション
データを途中まで配信した基地局装置、2002 予測
基地局装置、2003 未送信予測基地局装置、200
4 他移動体配信基地局装置、2005 移動先基地局
装置、3001アプリケーションデータを途中まで配信
された移動体端末装置(中断移動体端末装置とい
う。)、3002 移動した移動体端末、3003 他
の移動体端末、3004 移動した移動体端末。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/28 (72)発明者 井上 淳 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 撫中 達司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B089 GA11 GA19 GA21 GA25 GA31 HA01 HB05 KA07 KB04 KB07 5K030 GA06 HA08 HB21 HC01 HC09 HD03 JL01 JT02 JT09 KA01 KA06 KA07 LC18 LD11 LD12 LE16 5K067 BB21 EE02 EE06 HH17 HH23 9A001 BB04 CC03 CC07 DD10 JJ18 JJ27 KK31 KK56 LL09

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転送元の装置から転送先の装置へ転送す
    るアプリケーションデータを蓄積するプロキシ装置であ
    って、以下の要素を有するプロキシ装置 (1)転送先の装置からアプリケーションデータの転送
    要求を受信するデータ転送要求受信部、(2)上記アプ
    リケーションデータが蓄積されているか否か判断するデ
    ータ蓄積判断部、(3)上記アプリケーションデータが
    蓄積されていない場合に、転送元の装置へ上記アプリケ
    ーションデータの転送要求を送信するデータ転送要求送
    信部、(4)転送元の装置から上記アプリケーションデ
    ータを受信するデータ受信部、(5)受信した上記アプ
    リケーションデータを蓄積するデータ蓄積部、(6)デ
    ータ蓄積部の上記アプリケーションデータを転送先の装
    置へ送信するデータ送信部、(7)データ蓄積部の上記
    アプリケーションデータを削除するか否かの判断に用い
    る制御情報を記憶する制御情報管理部、(8)上記制御
    情報に基づいて、データ蓄積部の上記アプリケーション
    データを削除するか否か判断し、削除すると判断した場
    合には、データ蓄積部の上記アプリケーションデータを
    削除するデータ削除部。
  2. 【請求項2】 上記転送先の装置は、移動体端末へアプ
    リケーションデータを配信する基地局装置であることを
    特徴とする請求項1記載のプロキシ装置。
  3. 【請求項3】 上記制御情報は、上記データ転送要求受
    信部が受信した上記転送先の装置からの上記アプリケー
    ションデータの転送要求に基づく情報であるアクセス情
    報であることを特徴とする請求項1記載のプロキシ装
    置。
  4. 【請求項4】 上記アクセス情報は、上記転送先の装置
    からの上記アプリケーションデータの転送要求の頻度で
    あるアクセス頻度であることを特徴とする請求項3記載
    のプロキシ装置。
  5. 【請求項5】 上記アクセス情報は、上記転送先の装置
    からの上記アプリケーションデータの転送要求の件数で
    あるアクセス件数であることを特徴とする請求項3記載
    のプロキシ装置。
  6. 【請求項6】 上記アクセス情報は、上記転送先の装置
    からの上記アプリケーションデータの転送要求の最新時
    刻である最新アクセス時刻であることを特徴とする請求
    項3記載のプロキシ装置。
  7. 【請求項7】 上記制御情報は、上記転送先の装置から
    の上記アプリケーションデータの転送要求に基づく情報
    であるアクセス情報と、上記アプリケーションデータの
    重要度とであることを特徴とする請求項1記載のプロキ
    シ装置。
  8. 【請求項8】 上記プロキシ装置は、更に、上記基地局
    装置が上記移動体端末へ上記アプリケーションデータを
    途中まで配信した場合に、上記プロキシ装置が送信可能
    な基地局装置であって、上記移動体端末が移動すると予
    測される経路上の基地局装置である予測基地局装置の識
    別情報を一又は二以上含む移動経路情報を受信する移動
    経路情報受信部を有し、 上記データ転送要求受信部は、移動した上記移動体端末
    へ上記アプリケーションデータの残りを配信する移動先
    基地局装置から上記アプリケーションデータの残りの転
    送要求を受信し、 上記データ送信部は、上記データ蓄積部の上記アプリケ
    ーションデータの残りを上記移動先基地局装置へ送信
    し、 上記制御情報管理部は、上記制御情報として、受信した
    上記移動経路情報を記憶し、上記移動経路情報に含まれ
    る上記予測基地局装置の識別情報のうち上記移動先基地
    局装置の識別情報と一致していない上記予測基地局装置
    の識別情報を未送信予測基地局の識別情報として区別
    し、 上記データ削除部は、上記制御情報管理部に記憶された
    上記移動経路情報に上記未送信予測基地局の識別情報が
    含まれていない場合に、上記アプリケーションデータを
    削除すると判断することを特徴とする請求項2記載のプ
    ロキシ装置。
  9. 【請求項9】 上記移動経路情報受信部は、予測される
    経路上の順番を判別できる二以上の上記予測基地局装置
    の識別情報を含む移動経路情報を受信し、 上記制御情報管理部は、予測される経路上で、上記移動
    先基地局装置よりも後に位置すると判別される上記予測
    基地局装置の識別情報を未送信予測基地局の識別情報と
    して区別することを特徴とする請求項8記載のプロキシ
    装置。
  10. 【請求項10】 上記制御情報管理部は、上記基地局装
    置が上記移動体端末へ上記アプリケーションデータを途
    中まで配信した場合に、上記制御情報として、上記移動
    経路情報に加えて、上記アプリケーションデータを途中
    まで配信された上記移動体端末である中断移動体端末の
    識別情報を記憶し、 上記データ転送要求受信部は、上記中断移動体端末以外
    の他の移動体端末へ上記アプリケーションデータを配信
    する基地局装置である他移動体配信基地局装置から上記
    アプリケーションデータの転送要求を受信し、 上記データ送信部は、上記データ蓄積部の上記アプリケ
    ーションデータを上記他移動体配信基地局装置へ送信
    し、 上記制御情報管理部は、上記他移動体配信基地局装置の
    識別情報を上記未送信予測基地局の識別情報として区別
    することを特徴とする請求項8記載のプロキシ装置。
  11. 【請求項11】 上記プロキシ装置は、上記移動経路情
    報の転送要求を送信する移動経路情報転送要求送信部を
    有することを特徴とする請求項8記載のプロキシ装置。
  12. 【請求項12】 上記移動経路情報転送要求送信部は、
    上記移動先基地局装置の識別情報が、上記制御情報管理
    部に記憶されている上記移動経路情報に含まれる上記予
    測基地局装置の識別情報と一致しない場合に上記移動経
    路情報の転送要求を送信することを特徴とする請求項1
    1記載のプロキシ装置。
  13. 【請求項13】 上記転送先の装置は、移動体端末へア
    プリケーションデータを配信する基地局装置であり、 上記プロキシ装置は、更に、上記基地局装置が上記移動
    体端末へ上記アプリケーションデータを途中まで配信し
    た場合に、上記プロキシ装置が送信可能な基地局装置で
    あって、上記移動体端末が移動すると予測される経路上
    の基地局装置である予測基地局装置の識別情報を一又は
    二以上含む移動経路情報を受信する移動経路情報受信部
    を有し、 上記データ転送要求受信部は、移動した上記移動体端末
    へ上記アプリケーションデータの残りを配信する移動先
    基地局装置から上記アプリケーションデータの残りの転
    送要求を受信し、 上記データ送信部は、上記データ蓄積部の上記アプリケ
    ーションデータの残りを上記移動先基地局装置へ送信
    し、 上記制御情報管理部は、上記制御情報として、受信した
    上記移動経路情報を記憶し、上記移動経路情報に含まれ
    る上記予測基地局装置の識別情報のうち上記移動先基地
    局装置の識別情報と一致していない上記予測基地局装置
    の識別情報を未送信予測基地局の識別情報として区別
    し、 上記データ削除部は、上記制御情報管理部に記憶された
    上記移動経路情報に上記未送信予測基地局の識別情報が
    含まれていない場合に、上記アプリケーションデータの
    重要度を小さいと判断することを特徴とする請求項7記
    載のプロキシ装置。
  14. 【請求項14】 上記制御情報管理部は、上記中断移動
    体端末の識別情報を複数記憶し、それぞれの上記中断移
    動体端末の識別情報に対応した上記移動経路情報を記憶
    することを特徴とする請求項10記載のプロキシ装置。
  15. 【請求項15】 上記プロキシ装置は、更に、上記アプ
    リケーションデータが配信される地理的範囲を示す地理
    的範囲情報を受信する地理的範囲情報受信部を有し、 上記制御情報管理部は、上記制御情報として、受信した
    上記地理的範囲情報を記憶し、 上記データ削除部は、上記制御情報管理部に記憶された
    上記地理的範囲情報に示される地理的範囲の中に上記プ
    ロキシ装置が含まれない場合に、上記アプリケーション
    データを削除すると判断することを特徴とする請求項1
    記載のプロキシ装置。
  16. 【請求項16】 上記地理的範囲情報は、上記アプリケ
    ーションデータが配信される地理的範囲の中に含まれる
    プロキシ装置の識別情報の集合であることを特徴とする
    請求項15記載のプロキシ装置。
  17. 【請求項17】 上記プロキシ装置は、更に、上記アプ
    リケーションデータが配信される地理的範囲を示す地理
    的範囲情報を受信する地理的範囲情報受信部を有し、 上記制御情報管理部は、上記制御情報として、受信した
    上記地理的範囲情報を記憶し、 上記データ転送部は、上記制御情報管理部に記憶された
    上記地理的範囲情報に示される地理的範囲の中に上記プ
    ロキシ装置が含まれない場合に、上記アプリケーション
    データの一部を送信することを特徴とする請求項1記載
    のプロキシ装置。
  18. 【請求項18】 上記プロキシ装置は、更に、上記アプ
    リケーションデータが配信される地理的範囲を示す地理
    的範囲情報を受信する地理的範囲情報受信部を有し、 上記制御情報管理部は、上記制御情報として、受信した
    上記地理的範囲情報を記憶し、 上記データ削除部は、上記制御情報管理部に記憶された
    上記地理的範囲情報に示される地理的範囲の中に上記プ
    ロキシ装置が含まれない場合に、上記アプリケーション
    データの重要度を小さいと判断することを特徴とする請
    求項7記載のプロキシ装置。
  19. 【請求項19】 上記プロキシ装置は、更に、上記アプ
    リケーションデータが有効な期限を示す有効期限情報を
    受信する有効期限情報受信部を有し、 上記制御情報管理部は、上記制御情報として、受信した
    上記有効期限情報を記憶し、 上記データ削除部は、上記制御情報管理部に記憶された
    上記有効期限情報に示される有効な期限を過ぎている上
    記アプリケーションデータを削除すると判断することを
    特徴とする請求項1記載のプロキシ装置。
  20. 【請求項20】 上記プロキシ装置は、更に、上記アプ
    リケーションデータが有効な期限を示す有効期限情報を
    受信する有効期限情報受信部を有し、 上記制御情報管理部は、上記制御情報として、受信した
    上記有効期限情報を記憶し、 上記データ削除部は、上記制御情報管理部に記憶された
    上記有効期限情報に示される有効な期限を過ぎている上
    記アプリケーションデータの重要度を小さいと判断する
    ことを特徴とする請求項7記載のプロキシ装置。
  21. 【請求項21】 上記データ受信部は、上記アプリケー
    ションデータに加えて、上記アプリケーションデータに
    付随する上記制御情報を受信することを特徴とする請求
    項1記載のプロキシ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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