JP6771559B2 - 移動体通信装置、移動体通信方法、及び移動体通信プログラム - Google Patents
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Description
《1−1》構成
図1は、本発明の実施の形態1に係る移動体通信装置を搭載した複数車両がIPネットワーク通信及びV2V通信を行って互いに接続されている状態の一例を示す図である。図1に示されるように、実施の形態1に係る移動体通信装置を搭載した複数車両(AからD)は通信を行って互いに接続されており、クラウド上に有るクラウドサーバ10が提供するサービスを利用することができる。図1に示されるように、車両A及び車両DはIPネットワーク通信を利用して直接クラウドサーバ10と接続可能であるが、車両B及び車両Cはクラウドサーバ10と直接接続可能ではない。車両B及び車両Cは、車両A又は車両Dを経由してクラウドサーバ10と接続する。この例ではクラウドサーバ10はサービスIDとしてCsrv1が割り当てられた提供サービス1、サービスIDとしてCsrv2が割り当てられた提供サービス2、サービスIDとしてCsrv3が割り当てられた提供サービス3を提供できることを示す。また、クラウドサーバ10と車両Aまたは車両Dとの通信はIPネットワーク20で接続され、IPネットワーク通信の通信コストは1であることを示している。車両Aと車両Bとの通信及び車両Cと車両Dとの通信はそれぞれV2V通信ネットワーク21で接続され、V2V通信の通信コストはそれぞれ3であることを示している。
図4は、実施の形態1に係る移動体通信装置を搭載した特定の車両が他の車両とIPネットワーク通信及びV2V通信を行って車車間通信を行っているユースケースの一例を示す図である。今、自車は車両Bであり車両Aを経由してクラウドアプリケーションを利用するため、車両B内のアプリケーションがクラウドアプリケーションへデータを送受信する様子を示している。まず車両B内のアプリケーションは、種々のデータを収集して所望のサービスへの送信データを作成する(ステップS100)。
以上説明した本実施の形態1に係る移動体通信装置によれば、下記(1)の効果が得られる。
(1)本実施の形態1に係る移動体通信装置によれば、クラウドサーバ10は特定のサービスを幾つか提供しており、各車両は車載ミドルウェアや車載アプリケーションを搭載し、IPネットワーク通信やV2V通信を使って、クラウドサーバ10の特定の提供サービスを利用することができる。自車である車両Bは、IPネットワーク20で直接クラウドサーバ10と接続されている車両A及び車両D経由でクラウドサーバ10と接続することができ、クラウドアプリケーションの所望のサービスを利用することができる。
《2−1》構成
以下、実施の形態2に係る移動体通信装置について説明する。実施の形態2に係る移動体通信装置は、通信経路管理部34がデータ圧縮部39を有する点について実施の形態1に係る移動体通信装置と異なる。実施の形態2に係る移動体通信装置について、通信経路管理部34以外の車載通信機器30の構成は実施の形態1のものと同じであるため、実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を用い、説明を省略または簡略化する。
図9は、実施の形態2に係る移動体通信装置を搭載した特定の車両が他の車両とIPネットワーク通信及びV2V通信を行って車車間通信を行っている一例を示すユースケース図である。図10は、図9における車両Dの車両内アプリケーションの詳細な構成を示すユースケース図である。図11は、図9における車両Cの車両内アプリケーションの詳細な構成を示すユースケース図である。図9において、車両C及び車両Dの車両内アプリケーションの構成は簡略化して示されており、図10及び図11にその詳細が記載されている。本ケースは送信データをメタデータ化して送ることを想定しているが、メタデータ化する前に車両アプリケーションが所望のサービスに通信コスト閾値を上回っている旨を送信しその返信として送信データをメタデータ化する際の送信メタデータ化フォーマットを返信する処理は記載していない。
以上説明した本実施の形態2によれば、上記(1)の効果の他に、下記(2)及び(3)の効果が得られる。
(2)実施の形態2に係る移動体通信装置によれば、V2V通信やIPネットワーク通信を通じて自車の車内アプリケーションが複数の通信経路を保有する場合、それぞれの通信コストを考慮しながら動的にリッチな通信経路(速度の速い通信経路)を選択できることができる。
(3)実施の形態2に係る移動体通信装置によれば、通信障害等により現在使用している通信経路が使用不可となった場合でも別の通信経路を選択することが可能である。この際の通信経路がある通信コスト閾値以上の通信コストを持つ場合、送信データをメタデータ化して通信を継続することにより、通信負荷を下げながらも通信品質をある一定のレベルに担保することができる。
図12は、上記実施の形態1及び2に係る移動体通信装置の車載通信機器30の変形例の構成を示すハードウェア構成図である。実施の形態1及び2に係る移動体通信装置の車載通信機器30は、ソフトウェアとしてのプログラムを格納する記憶装置としてのメモリ91と、メモリ91に格納されたプログラムを実行する情報処理部としてのプロセッサ92とを用いて(例えば、コンピュータにより)実現することができる。なお、図3及び図5に示される車載通信機器30の一部を、図12におけるメモリ91とプロセッサ92とによって実現してもよい。なお、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更することが可能である。
《3−1》構成
以下、実施の形態3における移動体通信装置を示す。本実施の形態3における移動体通信装置の中で、車載通信機器30の構成は実施の形態1のものと同じである為、実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を用い、説明を省略または簡略化する事とする。
以上説明した本実施の形態3によれば、上記(1)、(2)の効果の他に、下記(3)の効果が得られる。
(3)本実施の形態では、移動体通信装置は実施の形態1、2とほぼ同じであるが、V2V通信やIPネットワークを通じて自車の車内アプリケーションが複数の通信経路を保有する場合、夫々の通信コストを考慮しながら動的に安定的な通信経路を選択できるものでありより確かな通信品質を担保する。ここで、通信コストとは安定的に通信を供給できる指標を指し、その値が小さい方が通信を安定的に供給でき、その値が大きい方が通信を安定的に供給できない。又、通信障害等により現在使用している通信経路が安定的に供給できなくなった場合でも別の安定的な通信経路を選択する事が可能である。ここでは自車が受信した通信データのヘッダ部にHop数やデータを送信した車両の速度、位置情報、通信電力等の情報が重畳しており、ここで定義する通信コストの計算にこれら情報と、通信コスト計算部にて保有している通信コスト計算重み付けテーブルの重み情報とを参照して通信コストを計算する様になっており、より安定的な通信経路選択を選択できる。
Claims (8)
- 自車両に設けられた移動体通信装置であって、
インターネットに直接通信可能なIPネットワーク通信部と、
路車間通信を用いて接続された路上通信装置を介して前記インターネットと間接的に通信する、あるいは、車車間通信を用いて接続された自車両と異なる他車両に設けられた他車両移動体通信装置を経由して前記インターネットと間接的に通信する第2の通信部と、
前記第2の通信部を用いて前記インターネットと間接的に通信する通信経路を検出し、検出された前記通信経路ごとに前記自車両に設けられた前記移動体通信装置と前記インターネットとの間の通信にかかる通信速度を示す通信コストを計算する通信コスト計算部と、
前記通信コスト計算部による計算の結果に基づいて、検出された前記通信経路のうちいずれかを選択し、選択された前記通信経路を経由して前記第2の通信部を前記インターネットに接続させる通信経路管理部と
を備え、
前記通信コスト計算部は、
前記通信コストの計算に際して考慮されるデータとして、
検出された前記通信経路のうち路車間通信を用いる車両の速度及び前記路車間通信の通信電力と、
検出された前記通信経路のうち車車間通信を行う車両間の相対距離、相対速度、及び相対速度変動率、並びに、前記車車間通信の通信電力と、
検出された前記通信経路のうち車車間通信を行う車両の通信環境に関わる位置情報と、
検出された前記通信経路のうち前記インターネットと直接通信を行う前記他車両移動体通信装置が前記インターネット上のクラウドサーバから受信した受信データを受信した際のホップ数と、
を取得し、取得された前記データのうちのいずれかの組み合わせに基づいて、前記通信コストの計算を行う
ことを特徴とする移動体通信装置。 - 前記通信コスト計算部は、取得された前記データの各々に割り当てられた重みの値を用いて、前記通信コストの計算を行う
請求項1に記載の移動体通信装置。 - 前記割り当てられた重みの値の情報を含む重み付けテーブルを有する
請求項2に記載の移動体通信装置。 - 前記通信コスト計算部は、前記重み付けテーブルを予め有する
請求項3に記載の移動体通信装置。 - 前記通信コスト計算部は、前記重み付けテーブルを前記インターネット上の前記クラウドサーバから取得する
請求項3に記載の移動体通信装置。 - 自車両に設けられた移動体通信装置をインターネットに接続するための移動体通信方法であって、
前記移動体通信装置は、インターネットに直接通信可能なIPネットワーク通信部と、路車間通信を用いて接続された路上通信装置を介して前記インターネットと間接的に通信する、あるいは、車車間通信を用いて接続された自車両と異なる他車両に設けられた他車両移動体通信装置を経由して前記インターネットと間接的に通信する第2の通信部とを有し、
前記移動体通信方法は、
前記第2の通信部を用いて前記インターネットと間接的に通信する通信経路を検出し、検出された前記通信経路ごとに前記自車両に設けられた前記移動体通信装置と前記インターネットとの間の通信にかかる通信速度を示す通信コストを計算するステップと、
前記通信コストを計算する前記ステップによる計算の結果に基づいて、検出された前記通信経路のうちいずれかを選択し、選択された前記通信経路を経由して前記第2の通信部を前記インターネットに接続させるステップと
を有し、
前記通信コストを計算する前記ステップでは、
前記通信コストの計算に際して考慮されるデータとして、
検出された前記通信経路のうち路車間通信を用いる車両の速度及び前記路車間通信の通信電力と、
検出された前記通信経路のうち車車間通信を行う車両間の相対距離、相対速度、及び相対速度変動率、並びに、前記車車間通信の通信電力と、
検出された前記通信経路のうち車車間通信を行う車両の通信環境に関わる位置情報と、
検出された前記通信経路のうち前記インターネットと直接通信を行う前記他車両移動体通信装置が前記インターネット上のクラウドサーバから受信した受信データを受信した際のホップ数と、
を取得し、取得された前記データのうちのいずれかの組み合わせに基づいて、前記通信コストの計算を行う
ことを特徴とする移動体通信方法。 - 自車両に設けられた移動体通信装置であるコンピュータをインターネットに接続するための移動体通信プログラムであって、
前記移動体通信装置は、インターネットに直接通信可能なIPネットワーク通信部と、路車間通信を用いて接続された路上通信装置を介して前記インターネットと間接的に通信する、あるいは、車車間通信を用いて接続された自車両と異なる他車両に設けられた他車両移動体通信装置を経由して前記インターネットと間接的に通信する第2の通信部とを有し、
前記移動体通信プログラムは、前記コンピュータに、
前記第2の通信部を用いて前記インターネットと間接的に通信する通信経路を検出し、検出された前記通信経路ごとに前記自車両に設けられた前記移動体通信装置と前記インターネットとの間の通信にかかる通信速度を示す通信コストを計算する処理と、
前記通信コストを計算する前記処理による計算の結果に基づいて、検出された前記通信経路のうちいずれかを選択し、選択された前記通信経路を経由して前記第2の通信部を前記インターネットに接続させる処理と
を実行させ、
前記通信コストを計算する前記処理では、
前記通信コストの計算に際して考慮されるデータとして、
検出された前記通信経路のうち路車間通信を用いる車両の速度及び前記路車間通信の通信電力と、
検出された前記通信経路のうち車車間通信を行う車両間の相対距離、相対速度、及び相対速度変動率、並びに、前記車車間通信の通信電力と、
検出された前記通信経路のうち車車間通信を行う車両の通信環境に関わる位置情報と、
検出された前記通信経路のうち前記インターネットと直接通信を行う前記他車両移動体通信装置が前記インターネット上のクラウドサーバから受信した受信データを受信した際のホップ数と、
を取得し、取得された前記データのうちのいずれかの組み合わせに基づいて、前記通信コストの計算を行う
ことを特徴とする移動体通信プログラム。
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