JP2011091534A - 車両のネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト高を回避しつつ、信頼性の高い車両ネットワークシステムを構築する。
【解決手段】車両に設けられ、所定の近距離無線通信方式で通信する機能を備えた第1の通信端末装置11と、建物内に設けられ、前記第1の通信端末装置と前記近距離無線通信方式で通信すると共に、所定の情報センタとインターネット回線で接続して通信する機能を備えた第2の通信端末装置12と、を備えるネットワークシステムが提供される。このシステムでは、第1の通信端末装置と第2の通信端末装置との間で近距離無線通信を行うと共に、該第2の通信端末装置と情報センタとの間でインターネット通信を行うことにより、車両の該第1の通信端末装置と情報センタとの間での情報の送受信を可能にする。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両のネットワークシステムに関する。
車両のネットワークシステムについて、様々な形態が提案されている。下記の特許文献1には、車両に搭載されることができる端末装置間で、近距離無線通信により中継局を介さずに位置情報を直接送受しあい、その受信した位置情報に基づいて他の端末装置の現在位置を表示部を介して画像表示するシステムが記載されている。また、下記の特許文献2には、自宅のパソコン等から情報センタに旅行計画の立案を依頼し、情報センタではデータベースにアクセスして旅行計画を立て、該旅行計画をパソコンに返信すると共に、該旅行計画から車両が関係する部分を抽出して車両のナビゲーション装置に送信するシステムが記載されている。
特開2003−166835号公報 特開平9−36798号公報
上記の特許文献1のように、端末装置を車両に設けて、車車間通信を行い、所望の情報を送受信することが考えられている。しかしながら、現在において、車車間通信は普及しているとはいえず、該通信を行うことのできる対象車両の数が少ない状況では、通信自体が成立しない状況が多くなる。また、車車間通信は、構造物等の周辺環境によっては、通信の成立が困難な場合がある。
他方、上記の特許文献2のように、従来より、車両が所望の情報を取得するために、該車両と所定のセンタ(サーバ)との間で通信が行われている。該通信には、電話回線等を用いており、中継局を介して確立される。このような中継局を介した遠距離通信を前提とすると、通信コストが高くなるおそれがある。また、通信性能を向上させるために車両に搭載する通信機への性能要求が厳しくなり、これもコスト高の要因となるおそれがある。
また、従来より、車両のユーザが、所望の情報を所定のセンタから受けようとするとき、車両から該所定のセンタに対して通信を確立し、これによって、たとえば交通情報等の情報サービスを受けていた。車両のユーザは、どの情報を受け取るかについて何らかの操作をしなければならず、ユーザの満足度は必ずしも満たされていなかった。他方、サービスを提供する側も、車両の情報をリアルタイムに取得することはできず、該車両およびそのユーザの現在の状態に適したサービスを積極的に供給することが困難であった。
したがって、この発明の一つの目的は、コスト高を回避しつつ、信頼性の高い、車両のネットワークシステムを構築することである。また、この発明の他の目的は、該ネットワークシステムを利用して、車両およびそのユーザへのサービスを十分に供給することができるようにすることである。
この発明の一つの側面によると、ネットワークシステムは、車両に設けられ、所定の近距離無線通信方式で通信する機能を備えた第1の通信端末装置と、建物内に設けられ、前記第1の通信端末装置と前記近距離無線通信方式で通信すると共に、所定の情報センタとインターネット回線で接続して通信する機能を備えた第2の通信端末装置と、を備え、前記第1の通信端末装置と前記第2の通信端末装置との間で近距離無線通信を行うと共に、該第2の通信端末装置と前記情報センタとの間でインターネット通信を行うことにより、前記車両の前記第1の通信端末装置と前記情報センタとの間での情報の送受信を可能にする。
近年、自宅や企業といった建物内でのインターネット接続は普及してきており、比較的低コストで実現することができる。この発明は、このことを利用し、建物と情報センタ間という遠距離については、既存のインターネット回線を利用し、建物と車両間という近距離無線通信が成立可能な場所では、通信料金が比較的低い、アドホック通信のような近距離無線通信方式を用いる。これにより、車両は、建物に設けられた第2の通信端末装置を介して、所定の情報センタと情報のやりとりを行うことができる。既存のインターネット回線を利用すると共に、車両が中継局を介して情報センタと接続する必要がないので、コスト高を回避しつつ、車両と情報センタとの間の通信を成立させることができる。また、たとえば車両とその自宅とに第1および第2の通信端末装置を設ければ所望の情報を送受信できるので、普及初期から、信頼性の高いネットワークを簡単に構築することができる。さらに、第1の通信端末装置および第2の通信端末装置が普及するにつれて利用可能な通信経路の数を増やすことができるので、より信頼性の高いネットワークを構築することができる。
この発明の一実施形態によると、前記第1の通信端末装置は、他の車両に搭載された第1の通信端末装置との間で前記近距離無線通信方式を用いた通信を確立するよう構成され、前記第2の通信端末装置は、他の建物内に設けられた第2の通信端末装置との間で前記近距離無線通信方式を用いた通信を確立するよう構成される。また、この発明の一実施形態によると、さらに、路上にも前記第2の通信端末装置は設置され、該路上に設置された該第2の通信端末装置は、前記第1の通信端末装置および前記建物内に設けられた第2の通信端末装置と前記近距離無線通信方式で通信すると共に、前記所定の情報センタまたは他のセンタとインターネット回線で接続して通信するよう構成される、
この発明によれば、車車間通信および宅車間(建物と車両間)通信を確立することができるので、上記のネットワークの領域をさらに広げることができ、利用可能な通信経路の数も増大させることができる。さらに、路車間(路上と車両間)通信および路宅間(路上と建物間)通信を加えることにより、該ネットワークの領域はさらに広がる。車車間通信が困難な状況でも、建物や路上に設けられた第2の通信端末装置を介して所望の情報センタにアクセスすることができるので、通信を成立させる確度を高めることができる。こうして、狭域から広域にかけて任意の領域で、信頼性の高いネットワークを構築することができる。
この発明の一実施形態によると、前記車両のイグニションをオフにしたときに、前記第1の通信端末装置は、該車両に関する所定の情報を、前記第2の通信端末装置を介して前記情報センタにアップロードする。また、この発明の一実施形態によると、車両のイグニションをオンにしたときに、前記情報センタから、前記第2の通信端末装置を介して、所定の情報を前記第1の通信端末装置にダウンロードする。
この発明によれば、車両のイグニションをオフにしたことに応じて、自動的に、所定の情報を情報センタにアップロードすることができる。また、イグニションをオンしたことに応じて、自動的に、所定の情報を情報センタからダウンロードすることができる。したがって、たとえば、イグニションをオフしたときに車両の状態に関する情報を情報センタにアップロードし、情報センタで該情報に基づいて診断した結果を、イグニションをオンしたときに自動的にダウンロードして、運転者に知らせることができる。また、情報センタと車両との間で、様々な情報のやりとりを行うことができるので、サービスする側は、車両およびそのユーザに適した情報をリアルタイムに提供することができ、車両のユーザは、所望の情報をリアルタイムに取得することができる。
本発明のその他の特徴及び利点については、以下の詳細な説明から明らかである。
この発明の一実施例に従う、ネットワークシステムの一形態を示す図。 この発明の一実施例に従う、ネットワークシステムの他の形態を示す図。 この発明の一実施例に従う、ネットワークシステムのさらなる他の形態を示す図。 この発明の一実施例に従う、車両のイグニションがオフされたときの処理装置の動作を示すフローチャート。 この発明の一の実施例に従う、車両のイグニションがオンされたときの処理装置の動作を示すフローチャート。
次に図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に従う、ネットワークシステムを示す。
車両A1には、第1の通信端末装置11が搭載されており、車両A1のユーザの自宅である住宅B1には、第2の通信端末装置12が設けられている。第1の通信端末装置11および第2の通信端末装置12は、ライン21に示すように、所定の近距離無線通信方式で相互に接続されることができる機能を備えている。
一実施形態において、該近距離無線通信方式は、アドホック(adhoc)通信方式である。従来より、無線LANのような移動端末間の無線通信について、中継機能を果たす所定のアクセスポイントを介して行う通信はアクセスポイント通信と呼ばれ、それに対し、アクセスポイントを介すことなく、移動端末同士で直接行う通信をアドホック通信と呼ぶ。アドホック通信では、他の移動端末を中継しながら通信エリアを拡大できる、いわゆるマルチホップ通信を行うことができる。既に、携帯移動端末同士におけるモバイルアドホックネットワーク(MANET)は実用化されてきており、このアドホックネットワークを、車をノードとした車車間ネットワークに適用したVANET(Vehicular Ad-hoc Network)の開発も進められている。VANETでは、たとえばIEEE802(無線LAN規格)に準拠し、一端末を中心とした半径が数十〜数百メートルの通信エリアを用いてネットワークを構築することができる。
上記の第1の通信端末装置11および第2の通信端末装置12は、現在利用可能な、または将来的に利用可能となる、アドホック通信のような所定の近距離無線通信方式で相互に通信することができるように構成され、これにより、両者は、たとえば数十〜数百メートルという狭域において、相互に情報を送受信することができる。
また、第2の通信端末装置12は、ライン22で示すように、所定の情報センタC1と、既知のインターネット回線で接続されることのできる機能を備えるよう構成されている。所定の情報センタC1は、コンピュータにより実現され、いわゆるサーバを含むことができる。
最近では、住宅等の建物内において、たとえばパーソナルコンピュータ等の電子機器をインターネット回線で接続することは普及してきており、インターネット接続するための通信機器(たとえば、ルータ)が、該建物内に設けられている。したがって、第2の通信端末装置12を、該ルータのような住宅B1に設置されたインターネット接続のための通信機器に接続するよう構成するのが、便宜上好ましい。
このように、第2の通信端末装置12は、車両に搭載された第1の通信端末装置11とは近距離通信を行い、所定の情報センタC1とはインターネット通信を行う。第2の通信端末装置12は、近距離通信ネットワークとインターネットネットワークの間のゲートウェイとして機能するよう構成されているので、車両A1の第1の通信端末装置11は、情報センタC1との通信を、第2の通信端末装置12を介して確立することができる。第2の通信端末装置12は、第1の通信端末装置11からのデータを、インターネットネットワーク用のデータに変換して情報センタC1に送信すると共に、情報センタC1からのデータを、近距離通信ネットワーク用のデータに変換して第1の通信端末装置11に送信することができる。第1の通信端末装置11と情報センタC1との間の通信の確立は、どちらの側からも起動できるようにするのが好ましい。こうして、第1の通信端末装置11は、情報センタC1から情報をダウンロードすると共に、情報センタC1に情報をアップロードすることができる。
また、第1の通信端末装置11および第2の通信端末装置12は、上記の近距離通信を行う機能を備えた他の通信端末装置と、該近距離通信方式で相互に接続されることができる。したがって、車両A1の第1の通信端末装置11は、他の車両の第1の通信端末装置11および他の住宅等の建物内に設けられた第2の通信端末装置12と近距離通信することができる。住宅B1の第2の通信端末装置12は、他の住宅等の建物内に設けられた第2の通信端末装置12および他の車両の第1の通信端末装置11と近距離通信を行うことができる。
図2は、図1の形態のネットワークシステムの一応用例を示すものである。上で述べたように、第1の通信端末装置11は、所定の近距離通信を行う機能を備えており、第2の通信端末装置12は、該近距離通信だけでなく、インターネット通信を行う機能を備えている。
図1と同様に、車両A1には、第1の通信端末装置11が搭載されており、車両A1の自宅である住宅B1には、第2の通信端末装置12が設置されている。図1を参照して説明したように、インターネット回線を介して、住宅B1の第2の通信端末装置12は、所定の第1の情報センタC1(たとえば、車両のメーカが提供するサーバ)に接続される。
また、この形態では、他の車両A2に、第1の通信端末装置11が搭載されていると共に、路上D1に、たとえば所定の筐体に収容される等して、第2の通信端末装置12が設置されている。路上D1の第2の通信端末装置12は、インターネット回線を介して、所定の第2の情報センタC2(たとえば、交通センタ)に接続される。
前述したように、車両A1の第1の通信端末装置11は、住宅B1の第2の通信端末装置12に対して所定の通信範囲内に存在していれば、該第2の通信端末装置12と相互に通信すると共に(宅車間通信)、該第2の通信端末装置12を介して第1の情報センタC1に接続され、該第1の情報センタC1と相互に通信することができる。
同様に、車両A2の第1の通信端末装置11は、路上D1の第2の通信端末装置12に対して所定の通信範囲内に存在していれば、該第2の通信端末装置12と相互に通信すると共に(路車間通信)、該第2の通信端末装置12を介して第2の情報センタC2に接続され、該第2の情報センタC2と相互に通信することができる。
さらに、車両A1の第1の通信端末装置11と、車両A2の第1の通信端末装置11とは、互いに所定の通信範囲内に存在していれば、相互に近距離通信を行うことができる(車車間通信)。また、路上D1の第2の通信端末装置12と住宅B1の第2の通信端末装置12とは、互いに所定の通信範囲内に存在していれば、相互に近距離通信を行うことができる(路宅間通信)。
したがって、車両A1の第1の通信端末装置11は、車両A2の第1の通信端末装置11および路上D1の第2の通信端末装置12を経由して、または住宅B1の第2の通信端末装置12および路上D1の第2の通信端末装置12を経由して、第2の情報センタC2と相互に通信することができる。同様に、車両A2の第1の通信端末装置11は、車両A1の第1の通信端末装置11および住宅B1の第2の通信端末装置12を経由して、または路上端末装置D1の第2の通信端末装置12および住宅B1の第2の通信端末装置12を経由して、第1の情報センタC1と相互に通信することができる。
このように、近距離通信を利用して、宅車間通信、路車間通信、車車間通信、および路宅間通信を実現することができ、これに、インターネットを利用した通信を組み合わせることにより、各車両の第1の通信端末装置11は、所望の情報センタと通信を確立することができる。各情報センタも、所望の車両の第1の通信端末装置11と通信を確立することができる。
各車両の第1の通信端末装置11には、処理装置13が接続されている。処理装置13は、中央処理装置(CPU)およびメモリを備えるコンピュータである電子制御装置(ECU))により実現されることができ、第1の通信端末装置11を介して情報センタに送るべき情報および第1の通信端末装置11を介して情報センタから受け取る情報を処理する。
また、第1の通信端末装置11に、たとえば記憶装置に記憶された地図データに基づいて車両の経路を探索するためのナビゲーション装置15を接続してもよい。ナビゲーション装置15は、任意の既知のものにより実現されることができる。ナビゲーション装置15を第1の通信端末装置11に接続することにより、たとえば交通センタにアクセスして、自車両周辺の交通情報等を取得することができる。処理装置13およびナビゲーション装置15には、車両のユーザが閲覧可能なように表示装置(図示せず)が接続されており、たとえば情報センタから受け取った情報を表示することができる。
インターネットは、現在かなり普及してきており、通信コストも比較的安価になってきている。他方、アドホック通信方式等を利用した近距離通信は、電話回線を用いて所定のアクセスポイントを経由する通信に比べて、安価である。したがって、車両の近くに位置する、住宅や路上に設置された第2の通信端末装置12を利用して情報センタと通信することにより、コスト高を回避しつつ、情報センタとの間で所望の情報のやりとりを行うことができる。
特に、車両のユーザの自宅に第2の通信端末装置11を設置すれば、車両の運転を開始するときや終了するときに、たとえば該車両のメーカが提供するセンタと通信を確立することができるので、車両のユーザは、該センタとの間で、たとえば該車両に関する情報について送受信することができる。
また、図2に示すようにネットワーク形態を拡大すれば、いずれかの通信経路が故障等によって使用不能になったとしても、他の通信経路を利用することができるので、信頼性の高いネットワークを構築することができる。
図2には示されていないものの、第2の通信端末装置を、企業や商店等の任意の建物に設置することができ、該設置された第2の通信端末装置は、上記の所定の近距離通信機能を備える第1および第2の通信端末装置と通信することができる。
図3は、図1および図2の形態のネットワークシステムのさらなる一応用例を示すものである。車両A1以外の他の車両A2〜A6が示されており、これらの車両のそれぞれに、上記の第1の通信端末装置11が搭載されている。上で述べたように、各車両に対応する自宅である住宅B1〜B6に、第2の通信端末装置12が設置されており、各車両の第1の通信端末装置11は、対応する住宅の第2の通信端末装置12と、所定の通信範囲内にいれば、近距離通信を行うことができる。また、路上D1には、第2の通信端末装置12が設けられると共に、企業の建物D2にも、第2の通信端末装置12が設置されている。各第2の通信端末装置12は、情報センタC1に、インターネット回線で接続される。
前述したように、例えばアドホック通信方式のような近距離無線通信方式の場合、一の通信端末装置は、他の端末装置を中継して、さらなる他の端末装置と通信する、というマルチホップ通信を行うことができる。したがって、図3に示すように、近距離通信を利用して、車両A1−車両A2−車両A3−車両A4−車両A5−車両A6−住宅B1というような、第1のネットワークN1を構築することができる。同時に、近距離通信を利用して、車両A2―住宅B2―企業D2―住宅B3―住宅B4−路上D1−住宅B6−住宅B5−車両A5というような、第2のネットワークN2を構築することができる。第1のネットワークN1は、住宅B1の第2の通信端末装置12をゲートウェイとして、情報センタC1に接続されることができる。したがって、第1のネットワークN1内に存在する各車両の第1の通信端末装置11は、情報センタC1と相互に通信することができる。
また、第1のネットワークN1と第2のネットワークN2には、車両A2およびA5の第1の通信端末装置12が共に含まれているため、第1のネットワークN1内に存在する各第1の通信端末装置11は、第2のネットワークN2内に存在する各第2の通信端末装置12と、相互に通信することができる。したがって、第1のネットワークN1内に存在する各第1の通信端末装置11は、第2のネットワークN2内のいずれかの第2の通信端末装置12を経由して、情報センタC1と相互に通信することができる。
このように、近距離通信によって実現されるのは、たとえば数百メートル範囲という狭域ネットワークであるが、これをつなぎ合わせることにより、より広域のネットワークを構築することができる。さらに、インターネット接続を行う第2の通信端末装置12を、住宅や路上等に設置することにより、さらに広域のネットワークを簡単に構築することができる。いずれかの通信経路が使用不能になっても、他の通信経路を速やかに使用することができるので、高い信頼性を持つネットワークを構築することができる。
図4および図5は、図1〜図3に示すようなネットワークシステムを利用した車両と情報センタとの間の情報交換プロセスの一形態を示す。前述したように、車両の第1の通信端末装置11には処理装置13が接続されており、図4および図5のプロセスは、該処理装置13によって、所定の時間間隔で実行されることができる。
図4は、車両のイグニションがオフされたときに実行されるアップロード処理を示している。ステップS11において、イグニションキーが乗員(ユーザ)によってオフに操作されたかどうかを、所定のセンサからの信号を介して判断する。イグニションキーがオフにされる操作が行われていなければ、ステップS12において、車両に関する保守データを収集する。保守データには、車両の診断に用いる任意の適切な情報を含めることができる。たとえば、車両に搭載された様々なセンサを介して定期的に収集されたデータを含めることができ、これには、走行距離、走行時間、車速、燃費、バッテリ電圧、エンジン回転数等のデータを含めることができる。また、車両に搭載された所定の電子制御装置(上記の処理装置13でもよいし、他の電子制御装置でもよい)によって定期的に実行される所定の診断処理によって収集されるデータを含めることもできる。たとえば、複数のECU間において、データの送受信に関する診断処理が定期的に行われることがあり、これらの診断結果を収集することができる。また、所定の電子制御装置によって適宜実行される、車両の各部の動作や制御に関する診断処理の結果を収集することができる。こうして、車両が運転中の間、ステップS12において、車両の保守データは所定時間間隔で収集され、収集された保守データは、処理装置13がアクセス可能な所定の記憶装置に記憶される。その後、当該プロセスを抜ける。
ステップS11において、イグニションキーがオフに操作されたならば、ステップS13に進む。この時点では、車両の電源は切られておらず、処理装置13は動作を継続することができる。ステップS13において、処理装置13は、ステップS12で収集されて記憶されている保守データを、第1の通信端末装置11を介して第2の通信端末装置12に送信する。第2の通信端末装置12は、所定の情報センタへインターネット接続し、該第1の通信端末装置のIDと共に該保守データを情報センタに送信する。保守データが情報センタにアップロードされたならば、ステップS14において車両の電源を切る。このようにして、イグニションキーがオフに操作されたときは、近くの通信拠点を経由して情報センタにアップロードすることができる。
情報センタは、こうして受け取った保守データに基づいて、所定の診断処理を実行することができる。診断処理により得られた結果のデータは、その後に車両に配信するため、該受け取った該車両の第1の通信装置11のIDと共に記憶装置に保存する。
この診断結果のデータには、任意の適切なものを含めることができる。たとえば、或る期間に渡って受け取った保守データの経時的な変化を監視し、その結果、バッテリやオイルフィルターの交換時期、車検の時期、タイヤの空気圧の点検時期が到来したと判断すれば、そのことを車両のユーザに知らせるためのメッセージを含めることができる。また、診断結果に何らかの異常が認められれば、その内容と共に、車両のユーザに、何らかのアクションや、点検および相談等を促すためのメッセージを含めることができる。
また、情報センタは、診断結果のデータと共に車両にダウンロードすべきサービス情報を、予め用意しておくことができる。該サービス情報には、任意のものを含めることができる。たとえば、広告、キャンペーンの告知、暮らしに関する情報、ドライブに関する情報、新製品に関する情報、イベント(催事)に関する情報等を含めることができる。どのような情報を含めるかは、情報センタが予め何らかの基準(たとえば、車種や、ユーザの住所等)に基づいて設定してもよいし、車両のユーザが、情報センタとの通信を介して設定できるようにしてもよい。
図5は、イグニションがオンされたときのダウンロード処理を示している。 ステップS31において、車両のイグニションキーが乗員によってオンに操作されたかどうかを判断する。この判断がNoであれば、当該プロセスを抜ける。この判断がYesであれば、第2の通信端末装置12が、情報センタにインターネット接続することによって、該情報センタから、前述したような診断結果のデータおよびサービス情報を受け取り、これを、第1の通信端末装置11に送信する。ステップS32において、処理装置13は、該診断結果のデータを、第1の通信端末装置11を介して受け取り、ステップS33において、該サービス情報を、第1の通信装置11を介して受け取る。このようにして、イグニションキーがオンに操作されたときは、近くの通信拠点を経由して情報センタからダウンロードすることができる。
こうして、診断結果のデータとサービス情報がダウンロードされたならば、ステップS34において、処理装置13は、これらのデータおよび情報を、車両の乗員の閲覧に供するために、処理装置13に接続された表示装置上に表示する。
こうして、イグニションのオンとオフのタイミングを用いて、車両の状態をリアルタイムに診断することができる。特に、第2の通信端末装置12が、車両のユーザの自宅に設けられているときには、運転を終了するたびに保守データを情報センタに送り、その後に運転を開始するときに、診断結果を受け取ることができるので、車両のユーザは、該車両の状態が良好かどうかを適宜認識することができる。また、情報センタは、車両および車両のユーザに適したサービス情報や、車両のユーザが所望する情報を適宜配信することができるので、ユーザの満足度を高めることができる。
ここで、表示装置上に表示された情報に応答して、車両のユーザから入力を受け付けるような画面を表示するようにしてもよい。たとえば、車検の実施時期を知らせるメッセージが表示された場合には、ユーザが、車検の予約日時を入力することができるようにする。入力された予約日時のデータは、第1および第2の通信端末装置11および12を介して該車両のメーカの情報センタに送信される。情報センタは、これに応答して、車検の予約の受付処理を実行し、その結果を、第1の通信端末装置11に返信して、処理装置13が表示装置上に表示することができる。
また、車両のユーザは、表示装置上で、どのような情報の配信を所望し、どのような情報の配信を不所望とするか、入力できるようにしてもよい。また、表示されたサービス情報から、たとえば飲食店等の予約をしたり、クーポン券を発行したりすることができるようにしてもよい。このように、車両のユーザが、情報センタとリアルタイムに対話することにより、車両およびそのユーザは、自身に適した情報を指定することができる。また、メーカのようなサービス側も、顧客が所望する情報を適宜配信することができるので、ユーザの満足度をさらに高めることができる。
なお、車両と情報センタ間の情報のやりとりは、上記の実施形態のように、イグニションのオンおよびオフのタイミングに限定されるものではなく、任意の時に、情報センタから第1の通信装置に対して通信を確立して自動的に情報を配信してもよいし、車両のユーザからの操作に応じて情報センタに対して通信を確立して配信要求を送信するようにしてもよい。たとえば、車両のユーザは、所望の時に、車両の運転中に収集された保守データを情報センタに送信して該情報センタに診断を行わせてもよい。または、予め設定した1日当たりの回数を実施したら、同日では、それ以上は行わないようにしてもよい。また、情報センタによる診断処理が終了したことに応じてその結果を受け取ることができるようにしてもよい。このような任意のタイミングで実施される車両とセンタ間の通信の確立を、図2および図3で参照したように、たとえば路上やその他の建物等に設置された第2の通信装置12を介して行うことができる。
また、上記実施例では、近くの通信拠点を経由して情報センタに対してアップロード、ダウンロードができるようにしているが、決まった場所でのみ情報センタに対してアップロード、ダウンロードしたいときは、処理装置13は、車両の第1の通信端末装置11に対し、所定の場所(例えば自宅や、会社などユーザが頻繁に停止する場所)に設置された第2の通信端末装置と通信を確立するよう指示し、該第2の通信端末装置12との間で認証処理を行う。たとえば、処理装置13は、第2の通信端末装置12から、該第2の通信端末装置12に予め設定された識別子(ID)を第1の通信端末装置11を介して受け取り、車両の第1の通信端末装置11に予め設定されたIDと、所定の任意の手法で照合処理を実行する。照合の結果が失敗であれば、ダウンロードおよび(または)アップロードを禁止し、照合の結果が成功であれば、ダウンロードおよび(または)アップロードを許可する。
また、住宅のインターネットの契約者であるユーザが、他の車両通信のために該ネットの使用について制限されないようにするために、住宅のルータを経由して情報をやり取りする場合は、ルーターの稼動率が低いところを探してインターネットに接続するようにしてもよい。
以上のように、この発明の特定の実施形態について説明したが、本願発明は、これら実施形態に限定されるものではない。
11 第1の通信端末装置
12 第2の通信端末装置
A1 車両
B1 住宅
C1 情報センタ
D1 路上

Claims (5)

  1. ネットワークシステムであって、
    車両に設けられ、所定の近距離無線通信方式で通信する機能を備えた第1の通信端末装置と、
    建物内に設けられ、前記第1の通信端末装置と前記近距離無線通信方式で通信すると共に、所定の情報センタとインターネット回線で接続して通信する機能を備えた第2の通信端末装置と、を備え、
    前記第1の通信端末装置と前記第2の通信端末装置との間で近距離無線通信を行うと共に、該第2の通信端末装置と前記情報センタとの間でインターネット通信を行うことにより、前記車両の前記第1の通信端末装置と前記情報センタとの間での情報の送受信を可能にする、ネットワークシステム。
  2. 前記第1の通信端末装置は、他の車両に搭載された第1の通信端末装置との間で前記近距離無線通信方式を用いた通信を確立するよう構成され、前記第2の通信端末装置は、他の建物内に設けられた第2の通信端末装置との間で前記近距離無線通信方式を用いた通信を確立するよう構成される、
    請求項1に記載のネットワークシステム。
  3. さらに、路上にも、前記第2の通信端末装置が設置されており、
    該路上に該第2の通信端末装置は、前記第1の通信端末装置および前記建物内に設けられた第2の通信端末装置と前記近距離無線通信方式で通信すると共に、前記所定の情報センタまたは他のセンタとインターネット回線で接続して通信するよう構成される、
    請求項1または2に記載のネットワークシステム。
  4. 前記車両のイグニションをオフにしたときに、前記第1の通信端末装置は、該車両に関する所定の情報を、前記第2の通信端末装置を介して前記情報センタにアップロードする、
    請求項1から3のいずれかに記載のネットワークシステム。
  5. 前記車両のイグニションをオンにしたときに、前記情報センタから、前記第2の通信端末装置を介して、所定の情報を前記第1の通信端末装置にダウンロードする、
    請求項1から4のいずれかに記載のネットワークシステム。
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