JPWO2018008587A1 - 移動体通信装置、移動体通信方法、及び移動体通信プログラム - Google Patents

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Abstract

移動体通信装置は、第1の通信方式を用いて第1の移動体通信装置を経由してインターネットに接続する第1の通信経路と、第2の通信方式を用いて第2の移動体通信装置を経由してインターネットに接続する第2の通信経路とを検出する処理を動的に行う通信経路検出部32と、検出された第1の通信経路及び第2の通信経路のうちのいずれかの通信経路を選択する通信経路管理部34と、選択された通信経路を経由してインターネットに接続する処理を動的に行う通信部35と、を有する。

Description

本発明は、移動体通信装置、移動体通信方法、及び移動体通信プログラムに関する。
特許文献1には、移動体端末とデータ通信装置とのデータ通信が通信障害の発生等によって通信不能となった際、移動体端末は該データ通信装置の送信データの送信要求を別のデータ通信装置に送信し、送信要求を受信した別のデータ通信装置は、データ通信装置の送信データの送信要求を所定のデータ管理装置に転送する。これを受信したデータ管理装置は、データ通信装置の送信データを別のデータ通信装置に送信し、別のデータ通信装置は、受信したデータ通信装置の送信データを移動体通信端末に転送するデータ通信装置が記載されている。
特開2008−28560号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、移動体端末が通信を行うデータ通信装置は、必ずしも常に通信が継続できるように配置されているとは限らず、種々の要因によって通信が途切れてしまうことがあった。また、通信コスト(通信速度)を考慮して通信経路を選択することができなかった。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、通信可能な通信経路を把握し、通信コスト(通信速度)を動的に考慮して通信経路を選択して通信を継続することのできる移動体通信装置、移動体通信方法、及び移動体通信プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る移動体通信装置は、インターネットに接続する移動体通信装置であって、
第1の通信方式を用いて第1の移動体通信装置を経由して前記インターネットに接続する第1の通信経路と、第2の通信方式を用いて第2の移動体通信装置を経由して前記インターネットに接続する第2の通信経路とを検出する処理を行う通信経路検出部と、前記インターネットに接続する処理を行う通信部と、検出された前記第1の通信経路及び前記第2の通信経路のうちのいずれかの通信経路を選択し、前記通信部に、選択された前記通信経路を経由して前記インターネットに接続させる通信経路管理部と、を有する。
本発明に係る移動体通信方法は、インターネットに接続するための移動体通信方法であって、第1の通信方式を用いて第1の移動体通信装置を経由してインターネットに接続する第1の通信経路と、第2の通信方式を用いて第2の移動体通信装置を経由してインターネットに接続する第2の通信経路とを検出する処理を行う通信経路検出ステップと、インターネットに接続する処理を行う通信ステップと、検出された前記第1の通信経路及び前記第2の通信経路のうちのいずれかの通信経路を選択し、前記通信ステップに、選択された前記通信経路を経由してインターネットに接続させる通信経路管理ステップと、を有する。
本発明に係る移動体通信プログラムは、コンピュータをインターネットに接続させるための移動体通信プログラムであって、第1の通信方式を用いて第1の移動体通信装置を経由してインターネットに接続する第1の通信経路と、第2の通信方式を用いて第2の移動体通信装置を経由してインターネットに接続する第2の通信経路とを検出する処理を行う通信経路検出処理と、インターネットに接続する処理を行う通信処理と、検出された前記第1の通信経路及び前記第2の通信経路のうちのいずれかの通信経路を選択し、前記通信処理に、選択された前記通信経路を経由してインターネットに接続させる通信経路管理処理と、を前記コンピュータに実行させる。
本発明によれば、通信可能な通信経路を把握し、通信コスト(通信速度)を動的に考慮して通信経路を選択して通信を継続することのできる移動体通信装置、移動体通信方法、及び移動体通信プログラムを提供することができる。
実施の形態1に係る移動体通信装置を搭載した複数車両がIPネットワーク通信及びV2V通信を行って互いに接続されている状態の一例を示す図である。 実施の形態1に係る移動体通信装置を搭載した特定の車両が他の車両との通信が可能かを調べるため、ブロードキャスト送信した結果他の車両との通信状態を把握した状態の一例を示す図である。 実施の形態1に係る移動体通信装置の車載通信機器の処理構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る移動体通信装置を搭載した特定の車両が他の車両とIPネットワーク及びV2V通信を行って車車間通信を行っている一例を示すユースケース図である。 実施の形態2に係る移動体通信装置の車載通信機器の処理構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態2に係る移動体通信装置を搭載した複数車両がIPネットワーク通信及びV2V通信を行って互いに接続されている状態の一例を示す図である。 実施の形態2に係る移動体通信装置を搭載した特定の車両が他の車両との通信が可能かを調べるため、ブロードキャスト送信した結果他の車両との通信状態を把握した状態の一例を示す図である。 実施の形態2に係る移動体通信装置を搭載した複数車両がIPネットワーク通信及びV2V通信を行って互いに接続されている状態の一例(時間経過後特定の車車間通信が不通になった場合)を示す図である。 実施の形態2に係る移動体通信装置を搭載した特定の車両が他の車両とIPネットワーク及びV2V通信を行って車車間通信を行っている一例を示すユースケース図である。 図9における車両Dの車両内アプリケーションの詳細な構成を示すユースケース図である。 図9における車両Cの車両内アプリケーションの詳細な構成を示すユースケース図である。 実施の形態1及び2における車載通信機器の変形例の構成を示すハードウェア構成図である。 実施の形態3における自動車通信システム装置を搭載した複数車両がIPネットワーク通信及びV2V通信を行って互いに接続されている状態の一例を示す図である。 実施の形態3における自動車通信システム装置を搭載した特定の車両が他の車両との通信が可能かを調べる為、ブロードキャストした結果他の車両との通信状態を把握した状態の一例を示す図である。 実施の形態3における自動車通信システム装置を搭載した各車両が具する通信コスト計算部において保有する重み付けテーブルの一例を示す図である。 実施の形態3における自動車通信システム装置を搭載した各車両が送信するデータのデータフォーマットの一例を示す図である。 実施の形態3における自動車通信システム装置を搭載した複数車両がIPネットワーク通信及びV2V通信を行って互いに接続されている状態の一例(通信コスト計算部により通信コストを計算し適切な接続経路を選択した場合)を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態に係る移動体通信装置について説明する。なお、以下に記載する実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。また、以下に記載する各実施の形態の内容は適宜組み合わせることが可能である。さらに、以下で説明する本発明の実施の形態は、移動体通信方法、及び移動体通信プログラムの実施の形態として捉えることも可能である。
《1》実施の形態1
《1−1》構成
図1は、本発明の実施の形態1に係る移動体通信装置を搭載した複数車両がIPネットワーク通信及びV2V通信を行って互いに接続されている状態の一例を示す図である。図1に示されるように、実施の形態1に係る移動体通信装置を搭載した複数車両(AからD)は通信を行って互いに接続されており、クラウド上に有るクラウドサーバ10が提供するサービスを利用することができる。図1に示されるように、車両A及び車両DはIPネットワーク通信を利用して直接クラウドサーバ10と接続可能であるが、車両B及び車両Cはクラウドサーバ10と直接接続可能ではない。車両B及び車両Cは、車両A又は車両Dを経由してクラウドサーバ10と接続する。この例ではクラウドサーバ10はサービスIDとしてCsrv1が割り当てられた提供サービス1、サービスIDとしてCsrv2が割り当てられた提供サービス2、サービスIDとしてCsrv3が割り当てられた提供サービス3を提供できることを示す。また、クラウドサーバ10と車両Aまたは車両Dとの通信はIPネットワーク20で接続され、IPネットワーク通信の通信コストは1であることを示している。車両Aと車両Bとの通信及び車両Cと車両Dとの通信はそれぞれV2V通信ネットワーク21で接続され、V2V通信の通信コストはそれぞれ3であることを示している。
図2は、実施の形態1に係る移動体通信装置を搭載した特定の車両が他の車両(他車両)との通信が可能かを調べるため、ブロードキャスト送信した結果他の車両との通信状態を把握した状態の一例を示す図である。図2は片側2車線の左側通行を示す図であって、図2に示されるように、車両は、車両Aから車両Hまでの8体であり、このうち、自車(自車両)は車両Bであるとする。車両A、車両C、車両Dは車両Bにとって同じ方向へ進む並走車であり、車両E、車両F、車両G、車両Hは車両Bにとって逆方向へ進む対向車である。
図2に示されるように、並走車と対向車はその車線を中央分離帯で仕切られており、車両Aから車両Hは例えば高速道路を走行しているものとする。車両Aから車両HはIP(Internet Protocol)ネットワーク通信又はV2V(Vehicle−to−Vehicle)通信(以下、車車間通信ともいう)を行ってクラウドサーバ10との通信が可能であり、今車両Bは他の車両との通信が可能か否か調べるために時間間隔をあけてブロードキャスト送信を繰り返し行う。
図2に示される例では、車両A、車両D、車両E、車両F、車両HがIPネットワーク通信でクラウドサーバ10が提供するサービスを直接利用しているのに対し、車両Bは車両A、車両E、車両HからV2V通信経由で通信を行い、車両C及び車両GはV2V通信ができない状態にあることを示している。また、この例では車両Eから車両Hまでの4体は、自車(車両B)の対向車であり、車車間通信(V2V通信)は各車両の動きに合わせ時々刻々と変化するため、このブロードキャスト送信はポーリング(polling)の様にある一定間隔で行われ、その度ごとに通信可能である車車間通信(V2V通信)を把握している。車両Bと、車両Eから車両Hまでの4体(第2の移動体通信装置)との間の通信(第2の通信経路)は、対向車同士の通信であり、一時的なもので安定した通信ではないため、車両Bは車両A(第1の移動体通信装置)経由での通信(第1の通信経路)を確保し、車両Cは車両D経由での通信を確保している。
この図2の車車間通信(V2V通信)の結果を踏まえて図1の説明に戻る。図1に示されるように、車両Aの移動体通信装置のミドルウェア(以下、M/Wともいう)のIDはMa1であり、搭載されているアプリケーションはApplication ID(以下、AppIDともいう)がAa1であるアプリ1とAppIDがAa2であるアプリ2である。自車である車両Bの移動体通信装置のミドルウェアのIDはMb1であり、搭載されているアプリケーションはAppIDがBb1であるアプリ3とAppIDがBb2であるアプリ4である。車両Cの移動体通信装置のミドルウェアのIDはMc1であり、搭載されているアプリケーションはAppIDがBb2であるアプリ4とAppIDがCc2であるアプリ5である。車両Dの移動体通信装置のミドルウェアのIDはMd1であり、搭載されているアプリケーションはAppIDがAa1であるアプリ1とAppIDがBb1であるアプリ3である。
この時、自車は車両Bであり車両B内のApplicationIDがBb1であるアプリ3がクラウドサーバ10の提供サービス2(以下、サービス2ともいう)を利用する場合を考える。ここで言う提供サービスとは、例えば、グーグル(Google)(登録商標)による検索サービスであり、車両Bが車両A経由(第1の通信経路)で検索ワードをサーバに転送し、サーバ側で検索を行い検索結果を車両Bに返信する。また、他の例としては、個々の車における運転操作情報(その車両の位置とその時の速度、加速度、エンジン回転数等)を収集して前を走る車両との衝突を防ぐための車間距離管理アプリなどが考えられる。
図2に示されるように、車両AはIPネットワーク通信でクラウドサーバ10にアクセスでき、この時の通信コストは1である。ここで言う通信コストとは通信時の通信速度を意味するものであり、通信コストの値が小さい方がリッチな通信(通信速度が速い)であり、通信コストの値が大きい方がプアな通信(通信速度が遅い)である。自車である車両Bは直接IPネットワーク通信をしているのではなく、車両Aと車両Bとの間のV2V通信により車両A経由でクラウドサーバ10にアクセスしており、V2V通信の通信コストが3であることから車両Bの通信コストは4(1+3=4)となる。車両DはIPネットワーク通信でクラウドサーバ10にアクセスでき、この時の通信コストは1である。車両Cは直接IPネットワーク通信をしているのではなく、車両Dと車両Cとの間のV2V通信(通信コスト3)により車両D経由でクラウドサーバ10にアクセスしており、車両Cの通信コストは4(1+3=4)となる。また、車両Bと車両Cとの間ではV2V通信を行っていない。
今は車両Bのアプリ3が提供サービス2を利用するので、車両Bは車両A経由でサービス2への送信データをクラウドサーバ10に転送し、クラウドサーバ10は転送された送信データを元にサービス2からの返信データを車両Bのアプリ3に返信する。この時の送信データ及び返信データは車両Aを経由しているので通信コストは4となる。又、例えば車両Cのアプリ4がサービス2を利用する場合は、車両Cは車両D経由でサービス2への送信データをクラウドサーバ10に転送し、クラウドサーバ10は転送された送信データを元にサービス2からの返信データを車両Cのアプリ4に返信する。この時の送信データ及び返信データは車両Dを経由しているので通信コストは4となる。
図3は、実施の形態1に係る移動体通信装置の制御系の一例を示すブロック図である。図3に示されるように、実施の形態1に係る移動体通信装置の制御系は、車載通信機器30を有し、車載通信機器30は通信管理部31、通信経路検出部32、通信コスト計算部33、通信経路管理部34、及び通信部35を有する。通信部35は、V2V通信部38、4th Generation通信部36、Wi−Fi通信部37を有する。V2V通信部38、4th Generation通信部36、Wi−Fi通信部37はマルチプロトコルで通信を行うものである(但し1つのプロトコルが1対1で例えばV2V通信部に対応するというものでは必ずしもない)。通信経路検出部32は、1又は複数の通信経路を検出する。通信コスト計算部33は、通信経路検出部32により検出された通信経路の通信コストを計算する。通信管理部31は、通信経路検出部32と通信コスト計算部33を管理することにより、全体の通信コストの管理を行う。通信経路管理部34は、通信経路検出部32により検出された通信経路のうちのいずれかの通信経路を選択し、通信部35に対して、選択された通信経路を経由してインターネットに接続させる処理を行う。通信部35は、通信経路管理部34により選択された通信経路に対して、V2V通信部38、4th Generation通信部36、Wi−Fi通信部37のいずれかの通信部により通信を行う。
《1−2》動作
図4は、実施の形態1に係る移動体通信装置を搭載した特定の車両が他の車両とIPネットワーク通信及びV2V通信を行って車車間通信を行っているユースケースの一例を示す図である。今、自車は車両Bであり車両Aを経由してクラウドアプリケーションを利用するため、車両B内のアプリケーションがクラウドアプリケーションへデータを送受信する様子を示している。まず車両B内のアプリケーションは、種々のデータを収集して所望のサービスへの送信データを作成する(ステップS100)。
次に所望のサービスへの、通信経路検出部32が認識した通信経路のコスト計算を、通信コスト計算部33が行う(ステップS101)。そして所望のサービスへの送信データを送信する(S102)。
車両Bは車両A経由で送信データを送信するため、送信データをV2V通信で送信する(ステップS103)。次に、車両Bの内部において「送信データの送信を行う」と言う(ステップS104)。この処理は、マルチプロトコルライブラリ(マルチプロトコルを扱うAPIの様なもの)をコールすることにより行われる。
車両Bが車両AにV2V通信で送信データを送信したことにより、車両AのマルチプロトコルM/Wは車両Bからの送信データをV2V通信で受信する(ステップS105)。次に、車両Bの内部において「送信データの送信を行う」と言う(ステップS106)。この処理は、マルチプロトコルライブラリ(マルチプロトコルを扱うAPIの様なもの)をコールすることにより行われる。ステップS106の処理が終わると、車両AのマルチプロトコルM/Wは、サービスへ送信データを送信する(ステップS107)。
車両AはIPネットワーク20でクラウドサーバ10と接続されているため、クラウドサーバ10のサービスへ送信データを送信する場合には、送信データをIPネットワーク20経由でクラウドアプリケーションへ送信する(ステップS108)。次に、車両Bの内部において「送信データの送信を行う」と言う(ステップS109)。この処理は、マルチプロトコルライブラリ(マルチプロトコルを扱うAPIの様なもの)をコールすることにより行われる。
車両Aからクラウドサーバ10内のクラウドアプリケーションへ送信データを送信することにより、クラウドアプリケーションは、車両アプリケーションからの送信データをIPネットワーク20経由で受信する(ステップS110)。そして送信データを元にクラウドアプリケーションは車両アプリケーションが利用できる受信データを作成する(ステップS111)。こうして作成されたクラウドアプリケーションからの返信データ(車両アプリケーションの受信データ)は受信データを車両AにIPネットワーク20経由で送信され、V2V通信により車両Aから車両Bに送信される(ステップS112)。
車両AにIPネットワーク20で送信された受信データは、車両AによってIPネットワーク20で受信される(ステップS113)。次に、車両Aの内部において「受信データの受信を行う」と言う(ステップS114)。こうして車両Aの車内アプリケーションはクラウドサーバ10のサービスからの受信データをマルチプロトコルライブラリから受信することができ(ステップS115)、車両Aの車内アプリケーションもクラウドサーバ10のサービスからの受信データを利用できる(ステップS116)。
更に車両Aは受信したデータをV2V通信により車両Bに送信する(ステップS117)。次に、車両Aの内部において「受信データの送信を行う」と言う(ステップS118)。この時の処理はマルチプロトコルライブラリをコールして行われる。
車両Bは車両A経由で所望のサービスからのデータを受信するので、車両Aから送信されてきた受信データをV2V通信で受信する(ステップS119)。次に、車両Bの内部において「受信データの受信を行う」と言う(ステップS120)。この時の処理は、マルチプロトコルライブラリをコールして行われる。こうして車両Bの車両内アプリケーションは所望のサービスからの受信データを受信することができ(ステップS121)、車両Bの車内アプリケーションは所望のサービスからの受信データを利用できる(ステップS122)。
《1−3》効果
以上説明した本実施の形態1に係る移動体通信装置によれば、下記(1)の効果が得られる。
(1)本実施の形態1に係る移動体通信装置によれば、クラウドサーバ10は特定のサービスを幾つか提供しており、各車両は車載ミドルウェアや車載アプリケーションを搭載し、IPネットワーク通信やV2V通信を使って、クラウドサーバ10の特定の提供サービスを利用することができる。自車である車両Bは、IPネットワーク20で直接クラウドサーバ10と接続されている車両A及び車両D経由でクラウドサーバ10と接続することができ、クラウドアプリケーションの所望のサービスを利用することができる。
《2》実施の形態2
《2−1》構成
以下、実施の形態2に係る移動体通信装置について説明する。実施の形態2に係る移動体通信装置は、通信経路管理部34がデータ圧縮部39を有する点について実施の形態1に係る移動体通信装置と異なる。実施の形態2に係る移動体通信装置について、通信経路管理部34以外の車載通信機器30の構成は実施の形態1のものと同じであるため、実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を用い、説明を省略または簡略化する。
図5は、実施の形態2に係る移動体通信装置の制御系の一例を示すブロック図である。図5に示されるように、実施の形態2に係る移動体通信装置の制御系は、車載通信機器30を有し、車載通信機器30は通信管理部31、通信経路検出部32、通信コスト計算部33、通信経路管理部34、通信部35を有する。通信部35は、V2V通信部38、4th Generation通信部36、Wi−Fi通信部37を有する。また、通信経路管理部34は、データ圧縮部39を有する。データ圧縮部39は、選択された通信経路において通信コスト計算部33により計算された通信コストが通信コスト閾値を上回っている場合に、フォーマットに従い送信データを圧縮する作業を行う。
図6は、本発明の実施の形態2に係る移動体通信装置を搭載した複数車両がIPネットワーク通信及びV2V通信を行って互いに接続されている状態の一例を示す図である。この移動体通信装置を搭載した複数車両は実施の形態1と同様に通信を行って互いに接続されており、クラウド上にあるクラウドサーバ10が提供するサービスを利用することができる。図6に示されるように、車両A及び車両DはIPネットワーク通信を利用して直接クラウドサーバ10と接続可能であるが、車両B及び車両Cはクラウドサーバ10と直接接続可能ではない。車両B及び車両Cは、車両A又は車両Dを経由してクラウドサーバ10と接続する。この例ではクラウドサーバ10はサービスIDとしてCsrv1が割り当てられた提供サービス1、サービスIDとしてCsrv2が割り当てられた提供サービス2、サービスIDとしてCsrv3が割り当てられた提供サービス3を提供できることを示す。また、クラウドサーバ10と車両Aまたは車両Dとの通信はIPネットワーク20で接続され、IPネットワーク通信の通信コストは1であることを示している。車両Aと車両Bとの通信、車両Bと車両Cとの通信、及び車両Cと車両Dとの通信はそれぞれV2V通信ネットワーク21で接続され、V2V通信の通信コストはそれぞれ3であることを示している。通信コスト閾値は5であるものとして示す。
図7は、実施の形態2に係る移動体通信装置を搭載した特定の車両が他の車両との通信が可能かを調べるため、ブロードキャスト送信した結果他の車両との通信状態を把握した状態の一例を示す図である。図6は片側2車線の左側通行を示す図であって、図6に示されるように、車両は、車両Aから車両Hまでの8体であり、このうち自車は車両Bであるとする。この時、車両A、車両C、車両Dは車両Bにとって同じ方向へ進む並走車であり、車両E、車両F、車両G、車両Hは車両Bにとって逆方向へ進む対向車である。この例では並走車と対向車はその車線を中央分離帯で仕切られており、車両Aから車両Hは例えば高速道路を走行しているものとする。
車両Aから車両HはIPネットワーク通信又はV2V通信を行ってクラウドサーバ10との通信が可能であり、今車両Bは他の車両との通信が可能か否か調べるためブロードキャスト送信を行う。この例では車両A、車両D、車両E、車両FがIPネットワーク通信でクラウドサーバ10が提供するサービスを直接利用しているのに対し、車両Bは車両A、車両C、車両EからV2V通信を行い、車両Cも車両DからV2V通信経由で車両Bと通信を行い、又車両Gも車両FからV2V通信経由で車両Bと通信を行い、又車両Hは車両BとIPネットワーク通信及びV2V通信ができない状態にあることを示している。また、この例では車両Eから車両Hまでの4体は車両Bにとって対向車であり、車車間通信は各車両の動きに合わせ時々刻々と変化するため、このブロードキャスト送信はポーリングの様にある一定間隔で行われその度毎に通信可能である車車間通信を把握する必要がある。このため、車両Bと車両Eから車両Hまでの4体との通信は一時的なもので安定した通信は行えない状況であることから、車両Bは車両A(第1の移動体通信装置)経由での通信(第1の通信経路)、並びに、車両D及び車両C(第2の移動体通信装置)経由での通信(第2の通信経路)を確保している。
この図7の車車間通信の結果を踏まえて図6の説明に戻る。図6に示されるように、車両Aの移動体通信装置のミドルウェア(以下、M/W)のIDはMa1であり、搭載されているアプリケーションはAppIDがAa1であるアプリ1とAppIDがAa2であるアプリ2である。自車である車両Bの移動体通信装置のミドルウェアのIDはMb1であり、搭載されているアプリケーションはAppIDがBb1であるアプリ3とAppIDがBb2であるアプリ4である。車両Cの移動体通信装置のミドルウェアのIDはMc1であり、搭載されているアプリケーションはAppIDがBb2であるアプリ4とAppIDがCc2であるアプリ5である。車両Dの移動体通信装置のミドルウェアのIDはMd1であり、搭載されているアプリケーションはAppIDがAa1であるアプリ1とAppIDがBb1であるアプリ3である。
この時、自車は車両Bであり車両B内のApplicationIDがBb1であるアプリ3がクラウドサーバ10の提供サービス2を利用する場合を考える。ここで言う提供サービスとは例えば、Googleによる検索サービスでありこの時は車両Bが車両A経由で検索ワードをサーバに転送し、サーバ側で検索を行い検索結果を車両Bに返信することであったり、他の例では、個々の車における運転操作情報(その車両の位置とその時の速度、加速度、エンジン回転数等)を収集して前を走る車両との衝突を防ぐための車間距離管理アプリであったりする。
車両AはIPネットワーク通信でクラウドサーバ10にアクセスでき、この時の通信コストは1である。自車である車両Bは直接IPネットワーク通信をしているのではなく、車両Aと車両Bとの間のV2V通信により車両A経由でクラウドサーバ10にアクセスしており、V2V通信の通信コストが3であるため車両A経由での車両Bの通信コストは4(1+3=4)となる。また、車両DはIPネットワーク通信でクラウドサーバ10にアクセスでき、この時の通信コストは1である。車両Cは直接IPネットワーク通信をしているのではなく、車両Dと車両Cとの間のV2V通信(通信コスト3)により車両D経由でクラウドサーバ10にアクセスしており、車両Cの通信コストは4となる。車両Bは車両Cとの間のV2V通信により車両Cと接続し、更に車両Cは車両Dとの間のV2V通信で車両D経由でクラウドサーバ10にアクセスしており、車両C及び車両Dを経由した通信の通信コストは7(1+3+3=7)となる。この様に本例では車両A経由での通信経路、車両C及び車両D経由での通信経路の2つの通信経路を確保しているが、車両Bは通信速度のできるだけ早い方、即ち通信コストの小さい方の通信経路(車両A経由での通信経路)を選択して通信する。
今は車両Bのアプリ3がクラウドサーバ10の提供サービス2を利用するので、車両Bは通信コストの小さい経路である車両A経由の通信経路によりサービス2への送信データをクラウドサーバ10に転送し、クラウドサーバ10は転送された送信データを元にサービス2からの返信データを車両Bのアプリ3に返信する。この時の送信データ及び返信データは車両Aを経由しているので通信コストは4(1+3=4)となる。
この時の通信経路は車両A経由であるため、その時のユースケース図は図4の通りであり実施の形態1にて説明済みのため、ここでは詳細な説明は割愛する。
図8は、実施の形態2に係る移動体通信装置を搭載した複数車両がIPネットワーク通信及びV2V通信を行って互いに接続されている状態の一例(時間経過後特定の車車間通信が不通になった場合)を示す図である。実施の形態2において車車間通信は一旦確立されたが、車車間通信は各車両の動きに合わせ時々刻々と変化するため、自車である車両Bが再度ブロードキャスト送信を行った。この結果再度ブロードキャスト送信を行う前は、車両A経由での通信、並びに、車両C及び車両D経由での通信を確保していたが、ここで車両A経由でのV2V通信が途絶えてしまったため(図8において×印の箇所)、車両C及び車両D経由での通信を選択することとなったことを示す。
車両DはIPネットワーク通信でクラウドサーバ10にアクセスでき、この時の通信コストは1である。車両Cは直接IPネットワーク通信をしているのではなく、車両Dと車両Cとの間のV2V通信により車両D経由でクラウドサーバ10にアクセスしており、V2V通信の通信コストが3であることから車両Cの通信コストは4(1+3=4)となる。自車である車両Bは直接IPネットワーク通信をしているのではなく、車両Cと車両Bとの間のV2V通信で車両C経由で車両Dに接続し、車両D経由でクラウドサーバ10にアクセスしており、V2V通信の通信コストが3であることから車両C及び車両Dを経由した通信の通信コストは7(1+3+3=7)となる。この場合は車両A経由の通信よりも通信コストがかかる(即ち通信速度が遅くなる)ため、よりプアな通信経路(速度の遅い通信経路)を選択することとなっている。
ここで車両Bは車両C及び車両Dを経由する通信経路を選択したことを把握している。本実施の形態に係る移動体通信装置は通信コストに閾値を設けておりその値は、例えば、5であるとする。この閾値を超えた通信経路で通信を行う場合は端末側(この場合は車両B)から送信するデータをメタデータ化(メタデータとは、データについてのデータという意味で、あるデータが付随して持つそのデータ自身についての付加的なデータを指す)して送信し通信負荷を下げることとする。この時図7には図示していないが、車両Bが現在通信している通信経路の通信コストが通信コスト閾値を上回っている場合はまず車両Bの車内アプリケーションが利用しようとしているクラウドサーバ10の提供サービスに、通信コスト閾値を上回っている旨を送信する。車内アプリケーションから通信コスト閾値を上回っている旨を受信したクラウドサーバ10の提供サービスは車内アプリケーションに対し、送信データをメタデータ化する際の要綱を記載した送信メタデータ化フォーマット(送信フォーマット)を送信する。この送信メタデータ化フォーマットを受信した車内アプリケーションはフォーマットに従い送信データをメタデータ化して所望のサービス(この場合はサービス2)を送信する。メタデータ化された送信データを受信した提供サービスはこのデータに基づいて返信データを車両Bに返信する。この様に送信データをメタデータ化することにより通信負荷を下げながらもある一定の通信品質を担保することが可能となる。
《2−2》動作
図9は、実施の形態2に係る移動体通信装置を搭載した特定の車両が他の車両とIPネットワーク通信及びV2V通信を行って車車間通信を行っている一例を示すユースケース図である。図10は、図9における車両Dの車両内アプリケーションの詳細な構成を示すユースケース図である。図11は、図9における車両Cの車両内アプリケーションの詳細な構成を示すユースケース図である。図9において、車両C及び車両Dの車両内アプリケーションの構成は簡略化して示されており、図10及び図11にその詳細が記載されている。本ケースは送信データをメタデータ化して送ることを想定しているが、メタデータ化する前に車両アプリケーションが所望のサービスに通信コスト閾値を上回っている旨を送信しその返信として送信データをメタデータ化する際の送信メタデータ化フォーマットを返信する処理は記載していない。
まず車両B内のアプリケーションは、種々のデータを収集して所望のサービスへの送信データを作成する(ステップS200)。次に所望のサービスへの、通信経路検出部32が認識した通信経路のコスト計算を、通信コスト計算部33が行う(ステップS201)。この場合通信コスト閾値を上回っているため、当該サービスから提示された送信メタデータ化フォーマットに従い送信データをメタデータに圧縮する(ステップS202)。そして所望のサービスへ送信メタデータを送信する(ステップS203)。
車両Bは車両C経由で送信メタデータを送信するため、送信メタデータをV2V通信で送信する(ステップS204)。次に、車両Bの内部において「送信メタデータの送信を行う」と言う(ステップS205)。この処理はマルチプロトコルライブラリ(マルチプロトコルを扱うAPIの様なもの)をコールすることにより行われる。
車両Bが車両CにV2V通信で送信メタデータを送信したため、車両CのマルチプロトコルM/Wは車両Bからの送信データをV2V通信で受信する(ステップS206)。次に、車両Cの内部において「送信データの受信を行う」と言う(ステップS207)。この処理はマルチプロトコルライブラリをコールすることにより行われる。
車両Cは車両D経由で、車両Bから送信された送信データをV2V通信で送信する(ステップS208)。次に、車両Cの内部において「送信データの送信を行う」と言う(ステップS209)。この処理はマルチプロトコルライブラリをコールすることにより行われる。
車両Cが車両DにV2V通信で送信データを送信したため、車両DのマルチプロトコルM/Wは車両Cからの送信データをV2V通信で受信する(ステップS210)。次に、車両Dの内部において「送信データの受信を行う」と言う(ステップS211)。この処理はマルチプロトコルライブラリをコールすることにより行われる。続けて、サービスへの送信データを送信する(ステップS212)。
車両DはIPネットワーク20で接続されているためサービスへの送信データを送信する場合には、送信データをIPネットワーク20でクラウドアプリケーションへ送信する(ステップS213)。次に、車両Dの内部において「送信データの送信を行う」と言う(ステップS214)。
車両Dからクラウドサーバ10内のクラウドアプリケーションへ送信データを送信したためクラウドアプリケーションは、車両アプリケーションからの送信データをIPネットワーク20で受信する(ステップS215)。そして送信データを元にクラウドアプリケーションは車両アプリケーションが利用できる受信データを作成する(ステップS216)。こうして作成されたクラウドアプリケーションからの返信データ(車両アプリケーションの受信データ)は車両Dを経由して車両Cに送信されるため、受信データを車両DにIPネットワーク20で送信する(ステップS217)。
車両DにIPネットワーク20で送信された受信データは、車両DによってIPネットワーク20で受信される(ステップS218)。次に、車両Dの内部において「受信データの受信を行う」と言う(ステップS219)。こうして車両Dの車内アプリケーションはサービスからの受信データをマルチプロトコルライブラリをコールして受信することができ(ステップS220)、車両Dの車内アプリケーションもサービスからの受信データを利用できる(ステップS221)。
続いて車両Dから車両Cへ車両Dが受信したデータをV2V通信で送信する(ステップS222)。次に、車両Cの内部において「受信データの送信を行う」と言う(ステップS223)。車両Cの車両アプリケーションは、車両Dから送信された受信データをV2V通信で受信する(ステップS224)。次に、車両Cの内部において「受信データの受信を行う」と言う(ステップS225)。この処理はマルチプロトコルライブラリをコールすることにより行われる。こうして車両Cの車内アプリケーションはサービスから車両D経由で送信された受信データをマルチプロトコルライブラリから受信することができ(ステップS226)、車両Cの車内アプリケーションもサービスからの受信データを利用できる(ステップS227)。
更に車両Cは受信したデータをV2V通信で車両Bに送信する(ステップS228)。次に、車両Cの内部において「受信データの送信を行う」と言う(ステップS229)。この処理はマルチプロトコルライブラリをコールして行われる。
車両Bは車両C及び車両D経由で所望のサービスからのデータを受信するので、車両Cから送信されてきた受信データをV2V通信で受信する(ステップS230)。次に、車両Bの内部において「受信データの受信を行う」と言う(ステップS231)。この処理はマルチプロトコルライブラリをコールして行われる。こうして車両Bの車両内アプリケーションは所望のサービスからの受信データを受信することができ(ステップS232)、車両Bの車内アプリケーションは所望のサービスからの受信データを利用できる(ステップS233)。
《2−3》効果
以上説明した本実施の形態2によれば、上記(1)の効果の他に、下記(2)及び(3)の効果が得られる。
(2)実施の形態2に係る移動体通信装置によれば、V2V通信やIPネットワーク通信を通じて自車の車内アプリケーションが複数の通信経路を保有する場合、それぞれの通信コストを考慮しながら動的にリッチな通信経路(速度の速い通信経路)を選択できることができる。
(3)実施の形態2に係る移動体通信装置によれば、通信障害等により現在使用している通信経路が使用不可となった場合でも別の通信経路を選択することが可能である。この際の通信経路がある通信コスト閾値以上の通信コストを持つ場合、送信データをメタデータ化して通信を継続することにより、通信負荷を下げながらも通信品質をある一定のレベルに担保することができる。
《変形例》
図12は、上記実施の形態1及び2に係る移動体通信装置の車載通信機器30の変形例の構成を示すハードウェア構成図である。実施の形態1及び2に係る移動体通信装置の車載通信機器30は、ソフトウェアとしてのプログラムを格納する記憶装置としてのメモリ91と、メモリ91に格納されたプログラムを実行する情報処理部としてのプロセッサ92とを用いて(例えば、コンピュータにより)実現することができる。なお、図3及び図5に示される車載通信機器30の一部を、図12におけるメモリ91とプロセッサ92とによって実現してもよい。なお、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更することが可能である。
《3》実施の形態3
《3−1》構成
以下、実施の形態3における自動車通信システム装置を示す。本実施の形態3における自動車通信システム装置の中で、車載通信機器30の構成は実施の形態1のものと同じである為、実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を用い、説明を省略または簡略化する事とする。
図13は、実施の形態3における自動車通信システム装置を搭載した複数車両がIPネットワーク通信及びV2V通信を行って互いに接続されている状態の一例を示す図である。この自動車通信システム装置を搭載した複数車両は前述の様に通信を行って互いに接続されており、クラウド上に有るクラウドサーバ10が提供するサービスを利用する事ができる。この例ではクラウドサーバ10の提供するサービスは提供サービス1〜3となっており、夫々サービスIDとしてCsrv1〜Csrv3が割り当てられている。
図14は、実施の形態3における自動車通信システム装置を搭載した特定の車両が他の車両(他車両)との通信が可能かを調べる為、ブロードキャストした結果他の車両との通信状態を把握した状態の一例を示す図である。図14は片側2車線の左側通行を示す図であって、図14に示されるように、車両は、車両Aから車両Hまでの8体であり、このうち自車(自車両)は車両Bであるとする。この時、車両A、車両C、車両Dは車両Bにとって同じ方向へ進む並走車であり、車両E、車両F、車両G、車両Hは車両Bにとって逆方向へ進む対向車である。
この例では並走車と対向車はその車線を中央分離帯で仕切られており、車両A〜車両Hは例えば高速道路を走行しているものとする。車両A〜車両HはIPネットワーク通信又はV2V通信を行ってクラウドサーバ10との通信が可能である。車両Bは他の車両との通信が可能か否か調べる為ブロードキャストを行う。この例では車両A、車両D、車両E、車両FがIPネットワーク通信でクラウドサーバ10が提供するサービスを直接利用している。これに対し、車両Bは車両A、車両C、車両Eから、車両Cも車両Dから、又車両Gも車両FからV2V通信経由で通信を行う。又、車両HはIPネットワーク通信及びV2V通信ができない状態にある事を示している。
又この例では車両E〜車両Hは対向車であり、車車間通信は各車両の動きに合わせ時々刻々と変化する為、このブロードキャストはポーリングの様にある一定間隔で行われその度毎に通信可能である車車間通信を把握する必要がある。この為、車両Bと車両E〜車両Hの通信は一時的なもので安定した通信は行えない状況である事から、車両Bは車両A→車両Bの形態で且つ車両D→車両C→車両Bの形態での通信を確保している。
車両D→車両C→車両Bの形態での通信及び車両A→車両Bの形態での通信について説明する。今、車両D及び車両Cは80km/hの速度で、車両Bは90km/hの速度で、車両Aは110〜130km/hの速度で移動しているものとする。又、図示してはいないが車両D〜車両C間の距離は20m、車両C〜車両B間の距離は70m、車両B〜車両A間の距離は凡そ120mであるとする。即ち車両D、C、Bは纏まったグループとして走行しているのに対し、車両Aは当該車両グループから離れた距離においてより離れようとしている。更に車両Aは通信環境が悪くなるトンネルに差し掛かろうとしている。
図15は、実施の形態3における自動車通信システム装置を搭載した各車両が具する通信コスト計算部において保有する重み付けテーブルの一例を示す図である。重み付けとは次の様にある特定の路車間通信又は車車間通信において、重み付けテーブル33aに従った重みを付けて通信コスト計算部において通信コストを計算するものである。
Figure 2018008587
重み付けテーブル33aにおいて、例えば「通信種別:路車間通信」、「考慮すべきデータ:速度」の場合、路車間通信する車両が80km/hより小さい速度で走行しているのであれば上記の通信コストを計算する際の重みは1である。しかしながら、例えば140km/hで走行している車両であれば通信コスト計算において重みは1.3となる。又、例えば「通信種別:車車間通信」、「考慮すべきデータ:相対速度」の場合、車車間通信する車両同士が相対速度15km/hで遠ざかっている(又は近づいている)のであれば通信コスト計算において重みは2となる。しかしながら、例えば45km/hで走行している車両であれば通信コスト計算において重みは5となる。
又、重み付けテーブル33aにおいて、通信電力はIPネットワーク通信(路車間)及びV2V通信(車車間)の通信コスト計算に適用できるものである。例えば通信電力が−15dBならば重みは3、例えば24dBならば重みは1となる。又、更に、車車間通信する車両の位置情報とは自車に対して相手の車両が例えば通信環境が悪くなる”地下”に入った場合、重みは4となり、通信環境が若干悪くなる”ビルに囲まれた場所”に入った場合重みは2となる。
図16は、実施の形態3における自動車通信システム装置を搭載した各車両が送信するデータのデータフォーマットの一例を示す図である。特にこの場合は車両Cが車両Bに送信するデータ(車両Cの車両Bへの送信データ40及び、車両Cの車両Bへの送信データの重畳ヘッダ40a)を扱っている。車両Cの車両Bへの送信データ40のうち、STXは車両Cの送信データが開始する事を示す目印であり、ETXは車両Cの送信データが終了する事を示す目印であり、このSTXとETXとの間に送信データ内容がある。
そのうち、ペイロードは車両Cの送信データの本体部分であり、ヘッダはペイロードや車両Cの送信データ全体の管理情報等を格納するものである。本例ではこのヘッダの先頭部分に車両Dが車両Cに送信データを送信した際の車両Dの速度情報や位置情報、車両DがIPネットワーク通信でデータを受信した際のHop数(ホップ数)、通信速度及び通信電力の各情報が重畳されている。更に車両Bは車両CからV2V通信でデータを受信する為先の重畳データに続けて、車両Cが車両Bに送信データを送信した際の車両Cの速度情報や位置情報、車両Cが車両Dから送信データを受信した際のHop数、通信速度及び通信電力の各情報が重畳されている。
以降の重畳データはReservedとなっているが、V2V通信にて更なるコネクションが発生している場合はHop3の重畳データ、Hop4の重畳データ、・・・と言う様にReservedが埋められて行く(ReservedはHop数1つに対して3つの領域を消費するのであればHop数の上限例えば10(即ちReserved領域は上限30)迄予め取っておく)。
図14〜16に関する上記説明を踏まえて図13の説明に戻る。車両Aにおいて、自動車通信システム装置のミドルウェア(以下、M/W)のM/W IDはMa1であり、搭載されているアプリケーションはアプリ1とアプリ2(夫々、Application IDはAa1、As2)である。自車である車両Bにおいて、自動車通信システム装置のミドルウェアのM/W IDはMb1であり、搭載されているアプリケーションはアプリ3とアプリ4(夫々、Application IDはBb1、Bb2)である。車両Cにおいて、自動車通信システム装置のミドルウェアのM/W IDはMc1であり、搭載されているアプリケーションはアプリ4とアプリ5(夫々、Application IDはBb2、Cc2)である。車両Dにおいて、自動車通信システム装置のミドルウェアのM/W IDはMd1であり、搭載されているアプリケーションはアプリ1とアプリ3(夫々、Application IDはAa1、Bb1)である。
この時、自車は車両Bであり車両B内のApplicationIDがBb1であるアプリ3がクラウドサーバの提供サービス2を利用する場合を考える。ここで言う提供サービスとは例えば、Googleによる検索サービスでありこの時は車両Bが車両A経由で検索ワードをサーバに転送し、サーバ側で検索を行い、検索結果を車両Bに返信する事であったり、又他の例では個々の車における運転操作情報(その車両の位置とその時の速度、加速度、エンジン回転数等)を収集して前を走る車両との衝突を防ぐ為の車間距離管理アプリであったりする。
車両AはIPネットワーク通信でクラウドサーバに直接アクセスできる。自車である車両Bは直接IPネットワーク通信をしているのでは無く、車両Aと車両Bとの間のV2V通信で車両A経由でクラウドサーバにアクセスでき、車両A→車両Bの通信コストは上記通信コスト計算式を基にすれば下記の通りとなる。
Figure 2018008587
これは主に図13の説明の際に説明しているが、今車両Aが110km/h〜130km/hであるので路車間通信(通信速度7Mbps)の速度重みは1.25、この時の路車間通信の通信電力が12dBとすれば電力重みは1、又、A→Bの車車間通信(通信速度3Mbps)の通信電力が9dBであれば電力重みは1.5、車両Aと車両Bの相対距離は120mなので相対距離重みは3、相対速度は20〜40km/h(自車(車両B)が速度90km/hに対して車両Aは速度110〜130km/h)なので相対速度重みは4、相対速度変動率は130/110=1.182(18%)である為変動率重みは1.5、更に位置情報として車両Aはトンネルに差し掛かっているので位置情報重みは3、である為である。
又一方、車両DはIPネットワーク通信で直接クラウドサーバにアクセスできる。車両Cは直接IPネットワーク通信をしているのでは無く、車両Dと車両Cとの間のV2V通信によって車両D経由でクラウドサーバにアクセスできる。車両Bは車両Cとの間のV2V通信によって、更に車両Cは車両Dとの間のV2V通信によって車両D経由でクラウドサーバにアクセスできる。車両D→車両C→車両Bの通信コストは上記通信コスト計算式を基にすれば下記の通りとなる。
Figure 2018008587
これは主に図13の説明の際に説明しているが、今車両Dが80km/hであるので路車間通信(通信速度7Mbps)の速度重みは1である。この時の路車間通信の通信電力が図16の車両Dデータから24dBとすれば電力重みは1である。又、車両D→車両Cの車車間通信(通信速度3Mbps)の通信電力が図16の車両Cデータから15dBであれば電力重みは1であり、車両Dと車両Cの相対距離は20mなので相対距離重みは1である。相対速度は0km/h(車両Dも車両Cも速度80km/h)なので相対速度重みは1である。相対速度変動率は0%である為変動率重みは1である。更に位置情報は車両Dは通常の高速道路を走行しており電波環境に悪影響はない為位置情報重みは1である。
更に、車両C→車両Bの車車間通信(通信速度3Mbps)の通信電力が同じく15dBならば電力重みは1である。車両Cと車両Bの相対距離は70mなので相対距離重みは2である。相対速度は10km/h(車両Cが速度80km/hに対して自車(車両B)は速度90km/h)なので相対速度重みは1である。相対速度変動率は0%である為変動率重みは1である。更に位置情報として車両Cは通常の高速道路を走行しており電波環境に悪影響はない為位置情報重みは1である。
この様に本例では車両A→車両B、車両D→車両C→車両Bの2つの通信経路を確保できるが、前車の通信コストは4.6548、後者の通信コストは3.9524であり、車両Bは通信ができるだけ安定的に供給される方、即ち通信コストの小さい方の通信経路を採択して通信する事となる。今は車両Bのアプリ3が提供サービス2を利用するので、車両Bは通信コストの小さい経路である車両D→車両C→車両Bでサービス2への送信データを該クラウドサーバ10に転送し、クラウドサーバ10は転送された該送信データを元にサービス2からの返信データを車両Bのアプリ3に返信する。
この時の通信経路は車両D→車両C→車両Bである為、その時のユースケース図は図9〜図11の通りであり実施の形態2にて説明済みの為、ここでは詳細な説明は割愛する。
図17は、実施の形態3における自動車通信システム装置を搭載した複数車両がIPネットワーク通信及びV2V通信を行って互いに接続されている状態の一例(通信コスト計算部により通信コストを計算し適切な接続経路を選択した場合)を示す図である。本実施の形態3において安定供給要因を反映した通信コスト計算において、車両A→車両Bの通信と車両D→車両C→車両Bの通信を比較した際、後者の通信コストの小さい方の安定的な通信経路即ち車両D→車両C→車両Bの形態での通信経路を採択する事となった。
《3−2》効果
以上説明した本実施の形態3によれば、上記(1)、(2)の効果の他に、下記(3)の効果が得られる。
(3)本実施の形態では、自動車通信システム装置は実施の形態1、2とほぼ同じであるが、V2V通信やIPネットワークを通じて自車の車内アプリケーションが複数の通信経路を保有する場合、夫々の通信コストを考慮しながら動的に安定的な通信経路を選択できるものでありより確かな通信品質を担保する。ここで、通信コストとは安定的に通信を供給できる指標を指し、その値が小さい方が通信を安定的に供給でき、その値が大きい方が通信を安定的に供給できない。又、通信障害等により現在使用している通信経路が安定的に供給できなくなった場合でも別の安定的な通信経路を選択する事が可能である。ここでは自車が受信した通信データのヘッダ部にHop数やデータを送信した車両の速度、位置情報、通信電力等の情報が重畳しており、ここで定義する通信コストの計算にこれら情報と、通信コスト計算部にて保有している通信コスト計算重み付けテーブルの重み情報とを参照して通信コストを計算する様になっており、より安定的な通信経路選択を選択できる。
尚本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の態様で実施する事ができる。
A,B,C,D,E,F,G,H 車両、 10 クラウドサーバ、 20 IPネットワーク、 30 車載通信機器、 31 通信管理部、 32 通信経路検出部、 33 通信コスト計算部、 33a 重み付けテーブル、 34 通信経路管理部、 35 通信部、 36 4th Generation通信部、 37 Wi−Fi通信部、 38 V2V通信部、 39 データ圧縮部、 40 車両Cの送信データ、 40a 車両Cの送信データの重畳ヘッダ、 91 メモリ、 92 プロセッサ。
本発明に係る移動体通信装置は、インターネットに接続する移動体通信装置であって、第1の移動体通信装置及び第2の移動体通信装置は、路車間通信又は車車間通信を行う通信装置であり、第1の通信方式を用いて前記第1の移動体通信装置を経由して前記インターネットに接続する第1の通信経路と、第2の通信方式を用いて前記第2の移動体通信装置を経由して前記インターネットに接続する第2の通信経路とを検出する処理を行う通信経路検出部と、前記インターネットに接続する処理を行う通信部と、検出された前記第1の通信経路及び前記第2の通信経路のうちのいずれかの通信経路を選択し、前記通信部に、選択された前記通信経路を経由して前記インターネットに接続させる通信経路管理部と、検出された前記通信経路の通信コストを計算する通信コスト計算部と、を有し、前記通信コスト計算部は、前記通信コストの計算に際して考慮されるデータとして、路車間通信を行っている前記移動体通信装置を搭載する自車両の速度及び路車間通信を行っている前記移動体通信装置の通信電力と、前記自車両と前記自車両の前記移動体通信装置が直接車車間通信を行う他車両との間の相対距離、相対速度、及び相対速度変動率、並びに、車車間通信を行っている前記移動体通信装置の通信電力と、前記自車両の前記移動体通信装置が直接車車間通信を行う前記他車両の位置情報と、前記通信部が前記インターネット上のクラウドサーバから受信した受信データを受信した際のホップ数と、を取得し、取得された前記データのうちのいずれかの組み合わせに基づいて、前記通信コストの計算を行う
本発明に係る移動体通信方法は、インターネットに接続するための移動体通信方法であって、第1の移動体通信装置及び第2の移動体通信装置は、路車間通信又は車車間通信を行う通信装置であり、第1の通信方式を用いて前記第1の移動体通信装置を経由して前記インターネットに接続する第1の通信経路と、第2の通信方式を用いて前記第2の移動体通信装置を経由して前記インターネットに接続する第2の通信経路とを検出する処理を行う通信経路検出ステップと、前記インターネットに接続する処理を行う通信ステップと、検出された前記第1の通信経路及び前記第2の通信経路のうちのいずれかの通信経路を選択し、前記通信ステップに、選択された前記通信経路を経由して前記インターネットに接続させる通信経路管理ステップと、検出された前記通信経路の通信コストを計算する通信コスト計算ステップと、を有し、前記通信コスト計算ステップでは、前記通信コストの計算に際して考慮されるデータとして、路車間通信を行っている移動体通信装置を搭載する自車両の速度及び路車間通信を行っている前記移動体通信装置の通信電力と、前記自車両と前記自車両の前記移動体通信装置が直接車車間通信を行う他車両との間の相対距離、相対速度、及び相対速度変動率、並びに、車車間通信を行っている前記移動体通信装置の通信電力と、前記自車両の前記移動体通信装置が直接車車間通信を行う前記他車両の位置情報と、前記移動体通信装置が前記インターネット上のクラウドサーバから受信した受信データを受信した際のホップ数と、を取得し、取得された前記データのうちのいずれかの組み合わせに基づいて、前記通信コストの計算を行う
本発明に係る移動体通信プログラムは、コンピュータをインターネットに接続させるための移動体通信プログラムであって、第1の移動体通信装置及び第2の移動体通信装置は、路車間通信又は車車間通信を行う通信装置であり、第1の通信方式を用いて前記第1の移動体通信装置を経由して前記インターネットに接続する第1の通信経路と、第2の通信方式を用いて前記第2の移動体通信装置を経由して前記インターネットに接続する第2の通信経路とを検出する処理を行う通信経路検出処理と、前記インターネットに接続する処理を行う通信処理と、検出された前記第1の通信経路及び前記第2の通信経路のうちのいずれかの通信経路を選択し、前記通信処理に、選択された前記通信経路を経由して前記インターネットに接続させる通信経路管理処理と、通信コストの計算に際して考慮されるデータとして、路車間通信を行っている移動体通信装置を搭載する自車両の速度及び路車間通信を行っている前記移動体通信装置の通信電力と、前記自車両と前記自車両の前記移動体通信装置が直接車車間通信を行う他車両との間の相対距離、相対速度、及び相対速度変動率、並びに、車車間通信を行っている前記移動体通信装置の通信電力と、前記自車両の前記移動体通信装置が直接車車間通信を行う前記他車両の位置情報と、前記移動体通信装置が前記インターネット上のクラウドサーバから受信した受信データを受信した際のホップ数と、を取得し、取得された前記データのうちのいずれかの組み合わせに基づいて、検出された前記通信経路の前記通信コストを計算する通信コスト計算処理と、を前記コンピュータに実行させる。
《3》実施の形態3
《3−1》構成
以下、実施の形態3における移動体通信装置を示す。本実施の形態3における移動体通信装置の中で、車載通信機器30の構成は実施の形態1のものと同じである為、実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を用い、説明を省略または簡略化する事とする。
図13は、実施の形態3における移動体通信装置を搭載した複数車両がIPネットワーク通信及びV2V通信を行って互いに接続されている状態の一例を示す図である。この移動体通信装置を搭載した複数車両は前述の様に通信を行って互いに接続されており、クラウド上に有るクラウドサーバ10が提供するサービスを利用する事ができる。この例ではクラウドサーバ10の提供するサービスは提供サービス1〜3となっており、夫々サービスIDとしてCsrv1〜Csrv3が割り当てられている。
図14は、実施の形態3における移動体通信装置を搭載した特定の車両が他の車両(他車両)との通信が可能かを調べる為、ブロードキャストした結果他の車両との通信状態を把握した状態の一例を示す図である。図14は片側2車線の左側通行を示す図であって、図14に示されるように、車両は、車両Aから車両Hまでの8体であり、このうち自車(自車両)は車両Bであるとする。この時、車両A、車両C、車両Dは車両Bにとって同じ方向へ進む並走車であり、車両E、車両F、車両G、車両Hは車両Bにとって逆方向へ進む対向車である。
図15は、実施の形態3における移動体通信装置を搭載した各車両が具する通信コスト計算部において保有する重み付けテーブルの一例を示す図である。重み付けとは次の様にある特定の路車間通信又は車車間通信において、重み付けテーブル33aに従った重みを付けて通信コスト計算部において通信コストを計算するものである。
図16は、実施の形態3における移動体通信装置を搭載した各車両が送信するデータのデータフォーマットの一例を示す図である。特にこの場合は車両Cが車両Bに送信するデータ(車両Cの車両Bへの送信データ40及び、車両Cの車両Bへの送信データの重畳ヘッダ40a)を扱っている。車両Cの車両Bへの送信データ40のうち、STXは車両Cの送信データが開始する事を示す目印であり、ETXは車両Cの送信データが終了する事を示す目印であり、このSTXとETXとの間に送信データ内容がある。
図14〜16に関する上記説明を踏まえて図13の説明に戻る。車両Aにおいて、移動体通信装置のミドルウェア(以下、M/W)のM/W IDはMa1であり、搭載されているアプリケーションはアプリ1とアプリ2(夫々、Application IDはAa1、As2)である。自車である車両Bにおいて、移動体通信装置のミドルウェアのM/W IDはMb1であり、搭載されているアプリケーションはアプリ3とアプリ4(夫々、Application IDはBb1、Bb2)である。車両Cにおいて、移動体通信装置のミドルウェアのM/W IDはMc1であり、搭載されているアプリケーションはアプリ4とアプリ5(夫々、Application IDはBb2、Cc2)である。車両Dにおいて、移動体通信装置のミドルウェアのM/W IDはMd1であり、搭載されているアプリケーションはアプリ1とアプリ3(夫々、Application IDはAa1、Bb1)である。
図17は、実施の形態3における移動体通信装置を搭載した複数車両がIPネットワーク通信及びV2V通信を行って互いに接続されている状態の一例(通信コスト計算部により通信コストを計算し適切な接続経路を選択した場合)を示す図である。本実施の形態3において安定供給要因を反映した通信コスト計算において、車両A→車両Bの通信と車両D→車両C→車両Bの通信を比較した際、後者の通信コストの小さい方の安定的な通信経路即ち車両D→車両C→車両Bの形態での通信経路を採択する事となった。
《3−2》効果
以上説明した本実施の形態3によれば、上記(1)、(2)の効果の他に、下記(3)の効果が得られる。
(3)本実施の形態では、移動体通信装置は実施の形態1、2とほぼ同じであるが、V2V通信やIPネットワークを通じて自車の車内アプリケーションが複数の通信経路を保有する場合、夫々の通信コストを考慮しながら動的に安定的な通信経路を選択できるものでありより確かな通信品質を担保する。ここで、通信コストとは安定的に通信を供給できる指標を指し、その値が小さい方が通信を安定的に供給でき、その値が大きい方が通信を安定的に供給できない。又、通信障害等により現在使用している通信経路が安定的に供給できなくなった場合でも別の安定的な通信経路を選択する事が可能である。ここでは自車が受信した通信データのヘッダ部にHop数やデータを送信した車両の速度、位置情報、通信電力等の情報が重畳しており、ここで定義する通信コストの計算にこれら情報と、通信コスト計算部にて保有している通信コスト計算重み付けテーブルの重み情報とを参照して通信コストを計算する様になっており、より安定的な通信経路選択を選択できる。

Claims (18)

  1. インターネットに接続する移動体通信装置であって、
    第1の通信方式を用いて第1の移動体通信装置を経由して前記インターネットに接続する第1の通信経路と、第2の通信方式を用いて第2の移動体通信装置を経由して前記インターネットに接続する第2の通信経路とを検出する処理を行う通信経路検出部と、
    前記インターネットに接続する処理を行う通信部と、
    検出された前記第1の通信経路及び前記第2の通信経路のうちのいずれかの通信経路を選択し、前記通信部に、選択された前記通信経路を経由して前記インターネットに接続させる通信経路管理部と、
    を有する移動体通信装置。
  2. 前記通信経路検出部は、前記第1の通信経路及び前記第2の通信経路を検出するためのブロードキャスト送信を時間間隔をあけて繰り返し行う
    請求項1に記載の移動体通信装置。
  3. 検出された前記通信経路の通信速度を示す通信コストを計算する通信コスト計算部を更に有する
    請求項1又は2に記載の移動体通信装置。
  4. 前記通信経路管理部は、前記通信コスト計算部により計算された前記通信コストのうちの、前記通信コストの値が最も小さい通信経路を選択する
    請求項3に記載の移動体通信装置。
  5. 前記通信経路管理部は、選択された前記通信経路の通信が切断されたときに、前記通信経路検出部により検出された前記通信経路のうちの他の通信経路に切り替える処理を行う
    請求項4に記載の移動体通信装置。
  6. 前記インターネットに送信する送信データを圧縮するデータ圧縮部を更に有し、
    前記通信経路管理部は、選択された前記通信経路の前記通信コストが、ある通信コスト閾値以上である場合、前記データ圧縮部に前記送信データを圧縮させる
    請求項3から5のいずれか1項に記載の移動体通信装置。
  7. 前記データ圧縮部は、前記送信データをメタデータ化することによって前記送信データを圧縮する
    請求項6に記載の移動体通信装置。
  8. 前記通信経路管理部は、前記インターネット上のクラウドサーバから提供されたサービスが指定した送信フォーマットに従い前記送信データを前記データ圧縮部に圧縮させ、前記送信フォーマットに従い圧縮された前記送信データを前記通信部から前記クラウドサーバに送信させる
    請求項6又は7に記載の移動体通信装置。
  9. 前記通信コスト計算部は、路車間通信を行っている車両の速度を考慮して前記通信コストの前記計算を行う
    請求項3から8のいずれか1項に記載の移動体通信装置。
  10. 前記通信コスト計算部は、自車両と直接通信を行う他車両との相対距離及び相対速度を考慮して前記通信コストの前記計算を行う
    請求項3から9のいずれか1項に記載の移動体通信装置。
  11. 前記通信コスト計算部は、自車両と直接通信を行う他車両との通信電力を考慮して前記通信コストの前記計算を行う
    請求項3から10のいずれか1項に記載の移動体通信装置。
  12. 前記通信コスト計算部は、自車両と直接通信を行う他車両との相対速度変動率を考慮して前記通信コストの前記計算を行う
    請求項3から11のいずれか1項に記載の移動体通信装置。
  13. 前記通信コスト計算部は、自車両と直接通信を行う他車両の位置情報を考慮して前記通信コストの前記計算を行う
    請求項3から12のいずれか1項に記載の移動体通信装置。
  14. 前記通信コスト計算部は、自車両と直接通信を行う他車両から受け取った通信コストに前記自車両と前記他車両との通信における通信コストを加算して前記通信コストの前記計算を行う
    請求項3から13のいずれか1項に記載の移動体通信装置。
  15. 前記通信部は、前記インターネット上のクラウドサーバから受信した受信データに対し、更に該受信データを受信した際の自車両の位置情報又は前記自車両の速度又は通信電力を重畳して次に伝送する
    請求項1から14のいずれか1項に記載の移動体通信装置。
  16. 前記通信部は、前記インターネット上のクラウドサーバから受信した受信データに対し、前記受信データを受信した際のホップ数及び通信速度を重畳して次に伝送する
    請求項1から15のいずれか1項に記載の移動体通信装置。
  17. インターネットに接続するための移動体通信方法であって、
    第1の通信方式を用いて第1の移動体通信装置を経由してインターネットに接続する第1の通信経路と、第2の通信方式を用いて第2の移動体通信装置を経由してインターネットに接続する第2の通信経路とを検出する処理を行う通信経路検出ステップと、
    インターネットに接続する処理を行う通信ステップと、
    検出された前記第1の通信経路及び前記第2の通信経路のうちのいずれかの通信経路を選択し、前記通信ステップに、選択された前記通信経路を経由してインターネットに接続させる通信経路管理ステップと、
    を有する移動体通信方法。
  18. コンピュータをインターネットに接続させるための移動体通信プログラムであって、
    第1の通信方式を用いて第1の移動体通信装置を経由してインターネットに接続する第1の通信経路と、第2の通信方式を用いて第2の移動体通信装置を経由してインターネットに接続する第2の通信経路とを検出する処理を行う通信経路検出処理と、
    インターネットに接続する処理を行う通信処理と、
    検出された前記第1の通信経路及び前記第2の通信経路のうちのいずれかの通信経路を選択し、前記通信処理に、選択された前記通信経路を経由してインターネットに接続させる通信経路管理処理と、
    を前記コンピュータに実行させる移動体通信プログラム。
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