JP2001168681A - 低域通過フィルタ回路 - Google Patents

低域通過フィルタ回路

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JP2001168681A JP35176399A JP35176399A JP2001168681A JP 2001168681 A JP2001168681 A JP 2001168681A JP 35176399 A JP35176399 A JP 35176399A JP 35176399 A JP35176399 A JP 35176399A JP 2001168681 A JP2001168681 A JP 2001168681A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタを構成する信号径路と接地間に接続
されたコンデンサをスイッチにより切換え、カットオフ
周波数を切換えるフィルタ回路において、カットオフ周
波数切換え時の選択度Qの変化量を緩和し、Qが変化す
ることによるフィルタ特性の劣化を軽減する低域通過フ
ィルタを提供すること。 【解決手段】入力端子17と増幅器9またはOPアンプの
入力端間に抵抗R1、R2を接続し、この増幅器の入力端
と接地間に接続複数のコンデンサC5、C6と、これらコ
ンデンサを切換える第1スイッチSW7と、これらコン
デンサに並列に抵抗R3および第2スイッチSW8の直列
回路を接続する。これらスイッチSW7およびSW8は、
連動して切換えられて、低域通過フィルタ回路のフィル
タ特性を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低域通過フィルタ
(LPF)回路、特に、トランジスタ回路または半導体
集積回路上に形成されるフィルタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクス回路または電子機器に
あっては、ノイズ防止その他の目的でLPFを使用して
いる。典型的なLPFは、抵抗、インダクタおよびコン
デンサ等の受動素子を使用する。しかし、このように受
動素子によるLPFは、一般に小型化が困難であるか
ら、半導体集積回路(IC)内部等に使用するには適し
ない。一方、抵抗および能動素子を用いるフィルタ回路
(LPF)は、インダクタンスを使用しないので、回路
の小型軽量化、集積化が可能であり、携帯電話等の無線
機のLPFとして広く用いられる。
【0003】この種の低域通過フィルタとして、サレン
キー型2次アクティブ・ローパスフィルタが知られてい
る。 図11に、演算増幅器(以下、OPアンプとい
う)を用いた従来のサレンキー型2次アクティブ(能
動)ローパスフィルタの1例を示す。このフィルタは、
OPアンプ(OP Amp)、このOPアンプの非反転
入力端と入力端子17間に直列接続された1対の抵抗
1、R2、これら抵抗R1とR2の接続点と出力端子16と
の間に接続されたコンデンサC4およびOPアンプの非
反転入力端と接地間に接続されたコンデンサC5により
構成される。OPアンプの反転入力端は、出力端子16に
接続されてフィルタ回路を完成している。このOPアン
プを用いるアクティブ・フィルタは、フィルタの特性が
OPアンプの周波数特性に依存するので、数MHz程度
までしか使用できないという問題がある。
【0004】そこで、OPアンプの代わりにエミッタフ
ォロワ型トランジスタ回路(以下単にエミッタフォロワ
回路という)を用いて、同様のフィルタ回路を構成した
従来の回路を図10に示す。この回路は、入力端子17お
よび出力端子16と、トランジスタ9と、電流源13とによ
り構成されるエミッタフォロワ回路と、入力端子17およ
びトランジスタ9のベース間に直列接続された1対の抵
抗R1および抵抗R2と、これら抵抗R1、R2の接続部お
よびエミッタフォロワ回路の出力端子16に接続されたコ
ンデンサC4と、エミッタフォロワ回路の入力(トラン
ジスタ9のベース)と接地間に接続されたコンデンサC
5とを備えている。
【0005】図10のフィルタ回路を差動増幅器ととも
に使用する具体例を図9に示す。差動増幅器は、エミッ
タが抵抗R12により結合された1対のトランジスタ10、
11、これらトランジスタ10、11のエミッタに接続された
電流源I10、I11およびトランジスタ10、11のコレクタ
に接続された負荷抵抗R11、R11により構成される。ま
た、トランジスタ10、11のベースを入力端子14、15とす
る。ここで、トランジスタ11のコレクタ側のインピーダ
ンスは、低周波域では高インピーダンスとなるため、図
9に示す回路は、図10における抵抗R1として差動増
幅器を構成するトランジスタ11の負荷抵抗R11を共用す
ることができる。そのため、エミッタフォロワ回路が差
動増幅器のバッファとフィルタ回路との両方の役目を果
たして差動増幅器とフィルタを簡単な構成で実現でき
る。
【0006】次に、図11に示すフィルタ回路の動作を
簡単に説明する。入力端子17から入力される信号をVin
[dBm]、出力端子16より出力される信号の振幅をV
o[dBm]、カットオフ周波数をfclとすると、Vo/
Vinで求められる伝達関数は次式(1)で表される。 Vo/Vin=1/{(C4512)s2+C5(R1+R2)s+1} …(1) 上記式(1)で表される伝達関数は、2次低域通過フィル
タ回路と見ることができる。2次低域通過フィルタのカ
ットオフ周波数をfclとし、フィルタの選択度をQpと
すると、それぞれ次の式(2)および式(3)で表される。 fcl=1/{2π(C4512)1/2} …(2) Qp={C412/(C5(R1+R2)2)}1/2 …(3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】IC上またはIC内に
フィルタを形成する場合には、フィルタの周波数帯域を
変更したり、IC化したときの素子のばらつきを補償す
るためにフィルタの周波数特性を制御可能にすることが
必要である。従来、このような問題を解決するものとし
て、フィルタを構成するコンデンサをスイッチによって
切換え、カットオフ周波数を切換えることで、所望の周
波数帯域に変更したり、素子のばらつきを補償するのが
一般的であった。
【0008】例えば、図6、図7および図8に示すよう
に、上述したフィルタ回路のコンデンサC5に直列にコ
ンデンサC6を接続し、コンデンサC5とコンデンサC6
の接続部と接地間にスイッチSW7を接続する。このス
イッチSW7をオン/オフに切換えることで、コンデンサ
5とC6の接続部は接地/開放となるので、スイッチS
7がオンのときのカットオフ周波数fc1および選択度
Qpは(2)、(3)式で表される。また、C=C5・C6/(C
5+C6)とおくと、スイッチSW7がオフ時のカットオ
フ周波数fc1および選択度Qpは、それぞれ次の式(4)お
よび式(5)で表される。 fcl=1/{2π(C4CR12)1/2} …(4) Qp={C412/(C(R1+R2)2)}1/2 …(5)
【0009】上記式(2)および式(4)から明らかなよう
に、予め2個のコンデンサC5、C6を2つ用意してお
き、それらをスイッチSW7で切換えることにより、簡
単にフィルタのカットオフ周波数を切換えることができ
る。しかし、このとき、式(3)および(5)から明らかなよ
うに、フィルタの選択度Qpも変わってしまう。フィル
タの選択度Qpによりフィルタの特性が変化するのが一
般的である。即ち、図5の特性曲線図に示すように、選
択度Qpが大きいほどカットオフ周波数fc1近傍で盛り
上がり(利得)を持ち、選択度Qpが小さいほどカット
オフ周波数fc1近傍での減衰量が大きくなる。また、選
択度Qpが大きいほどカットオフ周波数fc1近傍で位相
変化が大きくなり、群遅延偏差が大きくなる。そのた
め、例えば、スイッチSW7がオフのときに所望の周波
数特性、群遅延偏差等のフィルタ特性が得られていても
スイッチSW7をオンにすることにより、カットオフ周
波数とともに、選択度も変わってしまうため所望の特性
が得られなくなるという課題がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、フィルタを構成
するコンデンサをスイッチによって切換えることによっ
て、カットオフ周波数を切換えるアクティブ・ローパス
フィルタにおいて、カットオフ周波数切換え時の選択度
Qpの変化量を緩和し、選択度Qpが変化することによる
フィルタ特性の劣化を、規模および電流を増加させるこ
となく緩和するLPF回路を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のLPF回路は、入力端子と増幅器の入力端
間に接続された抵抗および増幅器の入力端と接地間に接
続されたコンデンサを有する能動型のLPF回路であ
る。そして、コンデンサを複数使用して第1スイッチに
よりキャパシタンスを切換え可能とし、このコンデンサ
と並列に抵抗と第2これら両スイッチを連動して切換え
ることを特徴とする。
【0012】好適な実施形態では、この第2スイッチと
直列に所定数のダイオードを接続する。また、入力端子
と抵抗間には、差動増幅器を接続する。上述した増幅器
は、エミッタフォロワ型トランジスタまたはOPアンプ
を使用する。このLPF回路は半導体集積回路(IC)
内部に形成し、第1および第2スイッチは電子スイッチ
とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるLPFの好適
な実施形態の構成および動作を、図面を参照して詳細に
説明する。
【0014】図1〜図3は、本発明によるエミッタフォ
ロワ型LPFの好適な実施形態を示す。図1は、差動増
幅器とエミッタフォロワ型LPFを組合わせた回路図で
ある。図2は、図1におけるエミッタフォロワ型LPF
部を示す。図3は、図2におけるエミッタフォロワ回路
をOPアンプに置換したLPFを示す。上述した従来技
術と比較すると明らかなように、これらの図1〜図3に
示すLPFは、従来例のアクティブ・ローパスフィルタ
のカットオフ周波数を切換える第1スイッチSW7およ
びコンデンサC5、C6と並列に第2スイッチSW8およ
び抵抗R3を接続することを特徴とする。
【0015 】第1スイッチSW7をオン、かつ第2ス
イッチSW8をオフとした場合には、コンデンサC5、C
6の接続点は接地となり、抵抗R3は開放となるので、コ
ンデンサC5のみがトランジスタ9のベースと接地間に
接続される。従って、フィルタの伝達関数Vo/Vin、カ
ットオフ周波数fc1および選択度Qpは、上記式(1)、
式(2)および式(3)で表される。
【0016】一方、第1スイッチSW7をオフ、かつ第
2スイッチSW8をオンとする場合には、抵抗R3は接地
される。また、コンデンサC5、C6の接続点は開放とな
り、両コンデンサC5およびC6は直列接続となるので、
それらの合成容量は、C=C 5・C6/(C5+C6)とな
る。そこで、この場合の伝達関数Vo/Vin、カットオフ
周波数fc1および選択度Qpは、それぞれ次の式(6)、式
(7)および式(8)で表される。 Vo/Vin=R3/{(C4CR123)s2+{CR3(R1+R3)+C412}s+R1+R 2 +R3} …(6) fcl=1/{2π(C4CR12)1/2}{1+(R1+R2)/R3}1/2 …(7) Qp={1/{C(R1+R2)+(C412/R3)}{CC412(1+(R1+R2)/R3)}1/2 …(8)
【0017】ここで、計算を簡略化するため、例えば、
R=R1=R2、R3=R/aとすると、上記式(6)〜式(8)
は、それぞれ次の式(9)〜式(11)で表される。 Vo/Vin=1/{(C4CR2)s2+(aC+C+aC4)Rs+2a+1} …(9) fcl=1/2π{(1+2a)/(CC42)}1/2 …(10) Qp={CC4(1+2a)/(2C+aC4)2}1/2 …(11)
【0018】また、上述した第1スイッチSW7がオ
ン、かつ第2スイッチSW8がオフの場合の伝達関数Vo
/Vin、カットオフ周波数fclおよび選択度Qpを表す上
記式(1)〜式(3)は、上述と同一条件のとき、次の式(12)
〜式(14)で表される。 Vo/Vin=1/{(C452)s2+2C5Rs+1}…(12) fcl=1/{2πR(C45)1/2} …(13) Qp=(1/2)(C4/C5)1/2 …(14)
【0019】例えば、ここでR1=R2=4kΩ、C4=3
0pF、C5=C6=10pF、C=C5・C6/(C5+C6
=5pFとして上記式(13)および式(14)に代入すると、
第1スイッチSW7をオンおよび第2スイッチSW8をオ
フの場合のカットオフ周波数fc1および選択度Qpは、
次の式(15)および式(16)となる。 fc1=2.3[MHz]…(15) Qp=0.87 …(16)
【0020】同様に、上記式(10)および式(11)に上述の
条件を代入すると、第1スイッチSW7をオフ、第2ス
イッチSW8をオンとした場合のカットオフ周波数fc1
および選択度Qpは、次の式(17)および式(18)となる。 fcl=3.25×106(1+2a)1/2 …(17) Qp={6(1+2a)}1/2/(2+6a) …(18) ここで、a=0.22とすれば、上記式(17)および式(18)
は、次の式(19)および式(20)となる。 fcl=3.9[MHz] …(19) Qp=0.87 …(20) 即ち、R3=R/a=4k/0.22=18.2kΩとすれば、選択
度Qpを同じ値(0.87)のまま、カットオフ周波数fcl
のみを切換えることが可能となる。
【0021】換言すると、R3の値を適宜選定すること
により、カットオフ周波数fclを切換えることによるフ
ィルタの選択度Qの変化(増加または低減)を緩和する
ことができ、選択度Qに起因するフィルタ特性の劣化を
緩和することが理解できよう。以上のように、本発明の
LPFによると、フィルタを構成するコンデンサをスイ
ッチによって切換え、カットオフ周波数を切換えるアク
ティブ・ローパスフィルタにおいて、スイッチによって
切換えるコンデンサと並列に抵抗を接続し、その抵抗も
コンデンサの切換えスイッチと連動するスイッチで切換
えることにより、カットオフ周波数切換え時の選択度Q
の変化量を緩和する。そして、選択度Qが変化すること
によるフィルタ特性の劣化を、回路規模および電流を増
大させることなく簡単な構成で軽減することが可能にな
る。
【0022】なお、図1および図2に示すトランジスタ
9を含むエミッタフォロワ回路は、図3に示すようにO
Pアンプに置換しても、同様に動作するので、図3の詳
細な説明は省略する。
【0023】次に、図1に示すエミッタフォロワ型ロー
パスフィルタと差動増幅器を組合わせた回路の動作を詳
細に説明する。図1の回路において、SW8がオフのと
き、抵抗R3は開放状態にあるために電流は流れない。
また、トランジスタ9のベース入力は通常高インピーダ
ンスであるので、トランジスタ9のベースおよび抵抗R
2にも殆ど電流は流れない。抵抗R3に流れる電流を
3、差動トランジスタ11のコレクタ負荷抵抗R11に流
れる電流をI1、差動トランジスタ11のコレクタに流れ
る電流をIcとし、トランジスタ9のベース電流を無視
すると、トランジスタ9のベースの直流電位は、Vcc−
11Icとなる。従って、トランジスタ9のベースエミ
ッタ間電圧をVBE9とすると、エミッタフォロワ回路の
出力端子16の直流電位は、Vcc−R11Ic−VBE9とな
る。
【0024】しかし、第2SW8がオンしたとき、抵抗
3は接地されることになり、抵抗R 3およびR2に電流
が流れることになる。そこで、トランジスタ9のベース
の直流電位は、Vcc−R11(Ic+I3)−(R23)とな
り、エミッタフォロワ回路の出力端子16の直流電位は、
Vcc−R11(Ic+I3)−(R23)−VBE9となる。即
ち、第2スイッチSW8がオンすることにより、SW8
オフのとき比較して、エミッタフォロワ回路の出力端子
16の直流電位は、(R11+R2)I3の電圧降下分低くな
る。
【0025】図1の回路は、LPF(ローパスフィル
タ)であるため、次段の回路とコンデンサで結合するこ
とができず、直流結合(直結)しなければならない。次
段の回路がトランジスタのベース入力であるとき、エミ
ッタフォロワ回路の出力端子16の直流電圧が、次段回路
のバイアス電圧となる。そのため、エミッタフォロワ回
路の出力端子16の直流電圧値は、次段回路を駆動できる
大きさがなければならない。しかし、第2スイッチSW
8がオンすることにより、エミッタフォロワ回路の出力
端子16の直流電位は、次段回路を駆動できなくなる値ま
で低下してしまうことが考えられる。
【0026】上述した問題を解決するための本発明によ
るLPF回路の第2の実施形態を、図4の回路図を参照
して説明する。第2スイッチSW8と抵抗R3間に複数の
ダイオードD1〜Dnを挿入する。その他の回路構成
は、図1の場合と同じであるので、説明は省略する。こ
こで、各ダイオードDのベースコレクタ間電圧をVBED
とすると、Vcc−R11Ic=I3(R2+R3)+nVBED
なるように、ダイオードDの個数nを決定する。これに
より、第1スイッチSW7のオン/オフによるエミッタフ
ォロワ回路の出力端子16における直流電圧の変化を阻止
することが可能である。
【0027】以上、本発明によるLPF回路の好適な実
施形態の構成および動作を説明した。しかし、このよう
な実施形態は本発明の単なる例示に過ぎず、本発明の要
旨を逸脱することなく当業者は、種々の変形変更が可能
であることが容易に理解できよう。例えば、スイッチS
7およびSW8は、図示のようなメカニカルスイッチで
はなく電子スイッチであってもよい。また、コンデンサ
は、2個のみならず2個以上の複数のコンデンサを直列
または並列接続してスイッチにより切換えても良い。こ
の場合には、抵抗R3も切換える必要がある。さらに、
トランジスタは、図示のようにバイポーラトランジスタ
ではなく電界効果トランジスタ(FET)であってもよ
い。従って、エミッタフォロワ回路とは、(FETを使
用する場合の)ソースフォロワ回路も含むものとする。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のアクティブ・ローパスフィルタ(能動LPF)は、フ
ィルタを構成するコンデンサをスイッチによって切換
え、カットオフ周波数fclを切換えることによって生じ
る選択度Qの変化量を軽減し、選択度Qが変化すること
によるフィルタ特性の劣化を、回路規模および電流を増
大させることなく簡単な構成で、軽減または排除可能で
ある。また、差動増幅器と組合わせたエミッタフォロワ
型アクティブ・ローパスフィルタの出力直流電圧値を、
スイッチの切換えにおいても低下させることなく、次段
回路への直流結合を可能とするという実用上の顕著な効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエミッタフォロワ型LPFの第1
の実施形態と差動増幅器とを組合わせた回路図、
【図2】図1におけるエミッタフォロワ型LPFの回路
図、
【図3】図2に示すエミッタフォロワ型LPFのエミッ
タフォロワ回路をOPアンプに置換した回路図、
【図4】本発明のエミッタフォロワ型LPFの第2の実
施形態と差動増幅器と組合わせた回路図、
【図5】選択度Qpを変化させた場合のLPFの周波数
特性曲線図、
【図6】従来の差動増幅器とスイッチによってカットオ
フ周波数を変更できるエミッタフォロワ型LPFを組合
わせた回路図、
【図7】従来のスイッチによってカットオフ周波数を変
更できるエミッタフォロワ型LPFの回路図、
【図8】従来のスイッチによってカットオフ周波数を変
更できるOPアンプを使用するLPFの回路図、
【図9】従来の差動増幅器とエミッタフォロワ型LPF
を組合わせた回路図、
【図10】従来のエミッタフォロワ型LPFの回路図、
【図11】従来のOPアンプを使用するLPFの回路図
である。
【符号の説明】
9 エミッタフォロワ型トランジスタ 10、11 差動増幅トランジスタ 14、15、17 入力端子 16 出力端子 R1〜R12 抵抗 C4、C5、C6 コンデンサ SW7、SW8 スイッチ D1〜Dn ダイオード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子と増幅器の入力端間に接続され
    た抵抗および前記増幅器の前記入力端と接地間に接続さ
    れたコンデンサを有する能動型の低域通過フィルタ回路
    において、 前記コンデンサを複数のコンデンサで構成するとともに
    該コンデンサを選択する第1スイッチを設け、前記コン
    デンサと並列に抵抗および第2スイッチの直列回路を接
    続し、前記第1および第2スイッチを連動して切換える
    ことを特徴とする低域通過フィルタ回路。
  2. 【請求項2】 前記第2スイッチと直列に所定個数のダ
    イオードを接続することを特徴とする請求項1の低域通
    過フィルタ回路。
  3. 【請求項3】 前記入力端子と前記抵抗との間に差動増
    幅器を接続することを特徴とする請求項1または2の低
    域フィルタ回路。
  4. 【請求項4】 前記増幅器としてエミッタフォロワ型ト
    ランジスタを使用することを特徴とする請求項1、2ま
    たは3の低域通過フィルタ回路。
  5. 【請求項5】 前記増幅器として演算増幅器を使用する
    ことを特徴とする請求項1、2または3の低域通過フィ
    ルタ回路。
  6. 【請求項6】 半導体集積回路内に設けられ、前記第1
    および第2スイッチとして電子スイッチを使用すること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれかの低域通過フィ
    ルタ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108288958A (zh) * 2017-01-10 2018-07-17 株式会社村田制作所 低通滤波器
JP2018537913A (ja) * 2015-11-17 2018-12-20 テンサーコム,インク. チャンネル選択フィルタを備えた高線形性WiGigベースバンドアンプ

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