JP2000114929A - インピーダンス回路及び移相器 - Google Patents

インピーダンス回路及び移相器

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JP2000114929A
JP2000114929A JP10285543A JP28554398A JP2000114929A JP 2000114929 A JP2000114929 A JP 2000114929A JP 10285543 A JP10285543 A JP 10285543A JP 28554398 A JP28554398 A JP 28554398A JP 2000114929 A JP2000114929 A JP 2000114929A
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differential pair
transistors
transistor
phase shifter
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Atsushi Hirabayashi
敦志 平林
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、インピーダンス回路及び移相器に
関し、例えばラジオ受信機、テレビ受像機、衛星放送受
信機、ビデオレコーダー、移動体通信機等に適用される
集積回路に適用して、低い電源電圧で、また広い周波数
範囲で確実に動作することができる移相器と、この移相
器に適用した基本構成であるインピーダンス回路を提案
する。 【解決手段】 対応するトランジスタQ1及びQ3、Q
2及びQ4を直列に接続して第1及び第2の差動対を形
成し、この第1の差動対トランジスタQ1及びQ2の電
流を分流して逆極性により第2の差動対トランジスタQ
3及びQ4を駆動することにより、第2の差動対トラン
ジスタQ3及びQ4のエミッタに存在するインピーダン
ス15、16によって第1の差動対トランジスタQ1及
びQ2のエミッタに存在するインピーダンス13、14
を打ち消すようにして第1の差動対トランジスタQ1及
びQ2の入力側より見て所望のインピーダンスを形成す
る。またこのインピーダンスを容量性に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インピーダンス回
路及び移相器に関し、例えばラジオ受信機、テレビ受像
機、衛星放送受信機、ビデオレコーダー、移動体通信機
等に適用される集積回路に適用することができる。本発
明は、対応するトランジスタを直列に接続して第1及び
第2の差動対を形成し、この第1の差動対トランジスタ
の電流を分流して逆極性により第2の差動対トランジス
タを駆動することにより、第2の差動対トランジスタの
エミッタに存在するインピーダンスによって第1の差動
対トランジスタのエミッタに存在するインピーダンスを
打ち消すようにして第1の差動対トランジスタの入力側
より見て所望のインピーダンスを形成し、またこのイン
ピーダンスを容量性に設定することにより、低い電源電
圧でも動作することができ、また広い周波数範囲で確実
に動作することができる移相器と、この移相器に適用す
ることができる基本的な回路構成であるインピーダンス
回路を提案する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン受像機等の信号処理
回路においては、移相器を用いて検波回路、復調回路等
を構成するようになされている。
【0003】すなわち図6は、この種の移相器の基本的
な構成を示す接続図である。この移相器1は、差動対を
構成するNPN型トランジスタQ1及びQ2の1つを信
号源2に接続する。ここでこれらトランジスタQ1及び
Q2は、エミッタにそれぞれ電流源3及び4を接続し、
これらエミッタ間がエミッタ抵抗Reにより接続され
る。さらにこれらトランジスタQ1及びQ2は、他方の
トランジスタQ2のベースが直流電源5によりバイアス
され、それぞれPNP型トランジスタQ3及びQ4がコ
レクタに接続される。
【0004】このうち信号源2側のトランジスタQ1に
接続されるトランジスタQ3においては、エミッタ抵抗
RL1を介して電源VCCに接続され、また他方のトラ
ンジスタQ4とベースを共通接続したダイオード接続に
より配置される。これに対して他方のトランジスタQ4
においては、同様にエミッタ抵抗RL2を介して電源V
CCに接続される。
【0005】移相器1においては、これら他方のトラン
ジスタQ4側において、トランジスタQ2及びQ4の接
続点と電源VCCとの間にコンデンサC1が配置され
る。移相器1は、これにより信号源2からの入力電圧V
inに応じてトランジスタQ2によりコンデンサC1に
充放電電流を供給できるようになされ、入力電圧Vin
に対して90度位相の変化した出力電圧Voutを出力
できるようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの移相器1
の正しい動作による入力電圧Vinに対して位相が90
度変化した出力電圧Voutを得るためには、コンデン
サC1のインピーダンスに比してこのコンデンサC1と
並列なインピーダンスが充分に大きいことが求められ
る。すなわちこのコンデンサC1の両端端子より見たイ
ンピーダンスをZ、コンデンサC1の容量をCとおいて
得られるカットオフ周波数1/ZCが、入力電圧Vin
の周波数に比して充分に低いことが求められる。
【0007】このためこのコンデンサC1と並列なイン
ピーダンスを増大するため、通常、、種々に回路構成が
工夫されるものの、結局、使用する周波数範囲を広げて
低い周波数帯域で動作させるためには、コンデンサC1
の容量を大きくせざるを得ない。これにより従来の移相
器においては、広い周波数範囲で確実に動作することが
困難な問題があった。
【0008】また、この図6に示すような構成の移相器
においては、トランジスタのコレクタインピーダンスが
このコンデンサC1の並列インピーダンスとなり、この
場合、コレクタを突き合わせてNPN型トランジスタと
PNP型トランジスタを配置することになる。
【0009】このようにコレクタを突き合わせてNPN
型トランジスタとPNP型トランジスタを配置する構成
においては、低い電源電圧で動作することが困難な問題
がある。
【0010】また電源側及びアース側にトランジスタを
配置することによっても、バイアスが必要になり、これ
によっても低い電源電圧で動作させることが困難にな
る。
【0011】因みに、集積回路においては、一般に、N
PN型トランジスタに比してPNP型トランジスタの特
性が劣り、これによりこのようにコレクタを突き合わせ
てNPN型トランジスタとPNP型トランジスタを配置
する構成においては、この特性の劣るPNP型トランジ
スタによっても使用可能な周波数範囲が限られる欠点が
ある。
【0012】またコレクタを突き合わせてNPN型トラ
ンジスタとPNP型トランジスタを配置する構成におい
ては、コレクタ電位を設定する為の帰還回路が必要とな
り、結局、図6に示す構成の移相器においては、演算増
幅回路により構成されることになる。この場合、演算増
幅回路のGB積により使用可能な周波数範囲が限られ、
また出力端にオフセット電圧が発生する欠点もある。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、低い電源電圧でも動作することができ、また広い周
波数範囲で確実に動作することができる移相器と、この
移相器に適用することができる基本的な回路構成である
インピーダンス回路を提案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、信号源より信号を入力する第1の
差動対トランジスタと、この第1の差動対トランジスタ
のエミッタにそれぞれコレクタを接続し、他方のコレク
タをベースに接続した第2の差動対トランジスタと、こ
の第2の差動対トランジスタのエミッタ間に接続された
2端子回路とを備えるようにする。
【0015】また第1の差動対トランジスタと、この第
1の差動対トランジスタのエミッタにそれぞれコレクタ
を接続し、他方のコレクタをベースに接続した第2の差
動対トランジスタと、第2の差動対トランジスタのエミ
ッタ間に接続されたコンデンサとを備えるようにする。
【0016】この第1の差動対トランジスタのエミッタ
にそれぞれコレクタを接続し、他方のコレクタをベース
に接続した第2の差動対トランジスタと、この第2の差
動対トランジスタのエミッタ間に接続された2端子回路
とを備えるようにすれば、第1の差動対トランジスタの
エミッタに存在するインピーダンス、またはこのエミッ
タに接続されたインピーダンスを第2の差動対トランジ
スタのエミッタに存在するインピーダンス、またはこの
エミッタに接続されたインピーダンスにより打ち消すよ
うに第1の差動対トランジスタを駆動することができ、
また第1の差動対トランジスタの入力側より見て、第2
の差動対トランジスタのエミッタ間に接続された2端子
回路網のインピーダンス、又はこのインピーダンスの極
性を逆転したインピーダンスを形成することができる。
このときこのインピーダンス回路においては、エミッタ
の寄生容量等について打ち消すことができ、またPNP
型トランジスタを使用しなくても構成できることによ
り、低い電源電圧でも動作でき、また広い周波数範囲で
確実に動作することができる。
【0017】これによりこの2端子回路にコンデンサを
適用することにより、低い電源電圧でも動作でき、また
広い周波数範囲で確実に動作することができる移相器を
構成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0019】(1)第1の実施の形態 (1−1)第1の実施の形態の構成 図1は、本発明の第1の実施の形態に係るインピーダン
ス回路を示す接続図である。このインピーダンス回路1
0は、差動対トランジスタにおけるエミッタ間のインピ
ーダンスを打ち消し、差動出力の信号源11及び12よ
り見て所望のインピーダンス−Z0を形成する。
【0020】すなわちインピーダンス回路10は、差動
対であるトランジスタQ1及びQ2のコレクタにそれぞ
れ差動出力の信号源11及び12を接続する。ここでこ
れらトランジスタQ1及びQ2は、値Z1である第1の
インピーダンス13及び14を介して、差動対を構成す
るトランジスタQ3及びQ4にそれぞれエミッタが接続
される。さらにトランジスタQ1及びQ2は、それぞれ
ベース及びコレクタがトランジスタQ5及びQ6のエミ
ッタ及びベースに接続され、各トランジスタQ5及びQ
6は、電流源19及び20と直列に電源VCC及びアー
ス間に接続される。
【0021】ここでトランジスタQ3及びQ4は、第1
のインピーダンスと値が同一の第2のインピーダンス1
5及び16を介して、電流源17及び18にそれぞれエ
ミッタが接続され、この第2のインピーダンス15及び
16の他端が値2Z0である第3のインピーダンス22
により接続されるようになされている。さらにトランジ
スタQ3及びQ4は、一方のコレクタが他方のベースに
接続される。
【0022】これによりトランジスタQ3及びQ4は、
信号源11及び12によりエミッタ間のインピーダンス
(2Z1+2Z0)に流れる電流をコレクタ側で分流す
ると共に、この分流した電流の極性を反転して他方のト
ランジスタQ4及びQ3を駆動するようになされ、これ
により第1の差動対であるトランジスタQ1及びQ2に
接続されたインピーダンス(Z1)13及び14を打ち
消すように、トランジスタQ1及びQ2のエミッタ電流
を変化させるようになされている。
【0023】なおここでインピーダンス13、14、1
5、16は、それぞれトランジスタQ1、Q2、Q3及
びQ4のエミッタ抵抗である。
【0024】(1−2)第1の実施の形態の動作 以上の構成において、差動出力構成の信号源11及び1
2によりトランジスタQ1及びQ2が電流駆動され、こ
の信号源11及び12の電圧Vin及び−1Vinに応
じて相補的に電流値が変化するエミッタ電流がトランジ
スタQ3及びQ4に供給される。このトランジスタQ3
及びQ4においては、トランジスタQ1及びQ2のエミ
ッタに配置されたインピーダンス13及び14と値が同
一のインピーダンス15及び16を介してこのエミッタ
電流が流出し、この電流の差分がインピーダンス22に
流れる。
【0025】このようにして信号源11及び12より電
流を流出させるインピーダンス回路10は、トランジス
タQ3及びQ4のコレクタ側でエミッタ間のインピーダ
ンス(2Z1+2Ze)に流れる電流が分流され、この
分流された電流の極性が反転されて他方のトランジスタ
Q4及びQ3のベースに供給されて他方のトランジスタ
Q4及びQ3を駆動する。これによりインピーダンス回
路10は、第1の差動対であるトランジスタQ1及びQ
2に接続されたインピーダンス13及び14を打ち消す
ように、トランジスタQ1及びQ2のエミッタ電流が変
化する。
【0026】これによりインピーダンス回路10は、信
号源11及び12より見たインピーダンスが、このトラ
ンジスタQ3及びQ4のエミッタ間に接続されたインピ
ーダンス22の負の1/2の値−Z0に保持される。
【0027】すなわち説明を簡略化するために、図2に
示すように、この第2の差動対に係るトランジスタQ3
及びQ4を省略した構成について考察する。この図2に
示す構成において、信号源11から流出する電流Iin
は、次式により表すことができる。なおここでトランジ
スタQ1及びQ2のエミッタに接続されたインピーダン
ス15、16、22については、それぞれインピーダン
スZe、Ze及びZとおく。
【0028】
【数1】
【0029】従って、信号源11及び12より見たイン
ピーダンスZinは、次式により表すことができる。
【0030】
【数2】
【0031】従って、この場合、2Ze≪Zであれば、
次式の関係式が成立し、信号源11及び12側より見た
インピーダンスを、トランジスタQ1及びQ2のエミッ
タ間に接続したインピーダンス22とは符号を反転して
なるインピーダンス−Zに設定することができる。
【0032】
【数3】
【0033】ところがこの関係式が成立するのは、2Z
e≪Zの場合であり、このインピーダンスZeを無視で
きない場合には、信号源11及び12より見たインピー
ダンスZinを特定できなくなる。
【0034】ところがこの実施の形態に係るインピーダ
ンス回路10においては、トランジスタQ1及びQ2の
エミッタ側に配置されたインピーダンスZ1が打ち消さ
れることにより、信号源11及び12より見たインピー
ダンスZinを値−Z0に維持することが可能となる。
【0035】すなわちインピーダンス回路10において
は、第2の差動対であるトランジスタQ3及びQ4のコ
レクタ電位をV1とおくと、次式の関係式を得ることが
できる。
【0036】
【数4】
【0037】これにより次式の関係式を得ることができ
る。
【0038】
【数5】
【0039】この(5)式を次式に代入して整理する
と、信号源11及び12より見て、このインピーダンス
回路10の入力インピーダンスが−Z0となることが判
る。
【0040】
【数6】
【0041】
【数7】
【0042】(1−3)第1の実施の形態の効果 以上の構成によれば、対応するトランジスタを直列に接
続して第1及び第2の差動対を形成し、この第1の差動
対トランジスタの電流を分流して逆極性により第2の差
動対トランジスタを駆動することにより、第2の差動対
トランジスタのエミッタに存在するインピーダンスによ
って第1の差動対トランジスタのエミッタに存在するイ
ンピーダンスを打ち消すように、第1の差動対トランジ
スタを動作することができる。
【0043】これにより集積回路化して、エミッタ抵抗
の影響を無視して所望のインピーダンス−Z0を形成す
ることが可能となる。すなわち集積回路内におけるすべ
ての差勤対において、そのエミッタ問に存在するインピ
ーダンスをキャンセルすることが可能となる。また同時
に、そのキャンセル量をコントロールすることにより所
望のインピーダンスを自由に作り出すことができ、この
ときインピーダンスの極性を自由に設定することができ
る。
【0044】従って、例えば差動増幅回路において、そ
の利得がエミッタ抵抗とコレクタ抵抗との比で決まる場
合、この負荷抵抗を所望の値でかつ負のインピーダンス
に設定でき、極めて利得が大きな差動増幅回路を構成す
ることができる。またこの何らバイアスについては考慮
する必要が無いことにより、低電圧で動作させることが
できる。
【0045】さらに寄生容量を打ち消す負性の容量を形
成すれば、寄生容量による周波数帯域、利得の低下を防
止できる。
【0046】また寄生容量であるコレクタ容量を低減す
る負性の容量を形成して、このコレクタ容量を精度良く
所望の値に設定することができる。従って高周波数のフ
ィルタ等に適用して、微小な容量を簡易に作成すること
ができ、その分、動作周波数を拡大して動作電圧の低い
回路網を形成することができる。
【0047】なお寄生容量により周波数帯域、利得が制
限されると、従来、位相の変化を防止し、また所望の利
得を確保する為に、増幅回路等を従属接続するようにな
されている。ところがこの実施の形態のインピーダンス
変換回路を適用して高利得で使用可能な周波数範囲を拡
大することができれば、従属接続する増幅等の段数を低
減でき、その分回路構成も簡略化することが可能とな
る。これにより少ない素子数で高性能の増幅回路を得る
ことができ、集積回路化してチップ面積を縮小し、消費
電力を低減することができる。
【0048】さらに種々の回路に適用して、従来、差動
対トランジスタにおけるエミッタ抵抗の存在により回路
の性能に支障をきたしていた特性を改善することができ
る。
【0049】(2)第2の実施の形態 図3は、本発明の第2の実施の形態に係るインピーダン
ス回路を示す接続図である。このインピーダンス回路
は、第2の差動対トランジスタQ3及びQ4のエミッタ
間に接続されたインピーダンス2Z0に対して、これと
同極性でかつ同一値である入力インピーダンスを形成す
る。なおこの図3に示す構成において、図1について上
述した構成と同一の構成は、対応する符号を付して示
し、重複した説明は省略する。
【0050】この実施の形態においては、第1の差動対
であるトランジスタQ1及びQ2のコレクタがトランジ
スタQ5及びQ6のベースに代えてトランジスタQ6及
びQ5のベースに接続される点を除いて、図1のインピ
ーダンス回路10と同一に構成される。
【0051】すなわちこの図3に示す構成においては、
次式の関係式を得ることができ、これを第1の実施の形
態の場合と同様にして順次変形して、信号源11及び1
2よりみた入力インピーダンスZ0を得ることができ
る。
【0052】
【数8】
【0053】
【数9】
【0054】
【数10】
【0055】
【数11】
【0056】図3に示す構成によれば、同極性の入力イ
ンピーダンスをも自由に設定することができる。
【0057】(3)第3の実施の形態 図4は、本発明の第3の実施の形態に係るインピーダン
ス回路を示す接続図である。このインピーダンス回路4
0において、図3について上述したインピーダンス回路
30と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複
した説明は省略する。
【0058】このインピーダンス回路40は、トランジ
スタQ5及びQ6と、トランジスタQ1及びQ2との間
に分流回路が配置される。すなわちインピーダンス回路
40は、信号源11とトランジスタQ1のベースとの間
にトランジスタQ7が介挿され、またトランジスタQ5
のベースとトランジスタQ1のコレクタとの間にトラン
ジスタQ9が介挿される。さらにインピーダンス回路4
0は、信号源12とトランジスタQ2のベースとの間に
トランジスタQ8が介挿され、またトランジスタQ6の
ベースとトランジスタQ2のコレクタとの間にトランジ
スタQ10が介挿される。
【0059】インピーダンス回路40は、これらトラン
ジスタQ7、Q9のベースとトランジスタQ8、Q10
のベースとの電位差が制御用電源VKにより設定され、
これにより信号源11及び12よりトランジスタQ1に
流入する電流比、信号源11及び12よりトランジスタ
Q2に流入する電流比とを可変できるようになされてい
る。
【0060】さらにインピーダンス回路40は、第2の
差動対トランジスタQ3及びQ4のエミッタ間のインピ
ーダンス22としてコンデンサが配置される。これによ
りインピーダンス回路40は、制御用電源VKを可変し
て、信号源11及び12より見て容量性のインピーダン
ス回路を構成し、この容量を制御用電源Vkにより可変
できるようになされている。
【0061】すなわちこの制御用電源VKによる分流比
をkとおき、インピーダンス22の容量をCとおくと、
このインピーダンス回路40においては、上述の実施の
形態と同様にして、次式の関係式を得ることができる。
【0062】
【数12】
【0063】ここでZ0=1/sCであることから、
(12)式は、次式のように変形することができる。
【0064】
【数13】
【0065】従ってこれを解いて、入力インピーダンス
Zinをして次式の関係式を得ることができる。
【0066】
【数14】
【0067】図4に示す構成によれば、分流比を可変す
ることにより、エミッタ抵抗の影響を無視して入力イン
ピーダンスを種々に可変することができる。またこのと
き、インピーダンス22にコンデンサを配置して、可変
容量コンデンサを形成することができる。
【0068】(4)第4の実施の形態 図5は、本発明の第4の実施の形態に係る移相器を示す
接続図である。この移相器50において、上述したイン
ピーダンス回路と同一の構成は、対応する符号を付して
示し、重複した説明は省略する。
【0069】この移相器50においては、信号源11及
び12を第1の差動対トランジスタQ1及びQ2のベー
スに接続すると共に、この第1の差動対トランジスタQ
1及びQ2のコレクタをそれぞれコレクタ抵抗RL1及
びRL2を介して電源VCCに接続する。これにより移
相器50は、第1の差動対トランジスタQ1及びQ2に
流れる電流を抵抗RL1及びRL2により電流電圧変換
し、出力電圧Vout、−Voutを出力する。
【0070】さらに移相器50においては、第2の差動
対トランジスタQ3及びQ4のエミッタ間に接続するイ
ンピーダンスとしてコンデンサC/2が配置される。こ
れにより出力端より第1の差動対側を見たインピーダン
スがコンデンサC/2による容量性のインピーダンスと
なるようになされている。
【0071】これにより移相器50においては、抵抗R
L1より第1の差動対トランジスタQ1に流入する電流
Iinについて、次式の関係式を得ることができる。
【0072】
【数15】
【0073】従ってこれを上述の実施の形態と同様にし
て解いて、次式の関係式を得ることができる。
【0074】
【数16】
【0075】
【数17】
【0076】これにより出力電圧Voutにおいては、
入力信号Vinに対して90度位相が変化していること
がわかる。
【0077】図5に示す構成によれば、対応するトラン
ジスタを直列に接続して第1及び第2の差動対を形成
し、この第1の差動対トランジスタの電流を分流して逆
極性により第2の差動対トランジスタを駆動することに
より、第2の差動対トランジスタのエミッタに存在する
インピーダンスによって第1の差動対トランジスタのエ
ミッタに存在するインピーダンスを打ち消すようにして
第1の差動対トランジスタの入力側より見て所望のイン
ピーダンスを形成することができる。これによりこのイ
ンピーダンスを容量性として、移相器を構成することが
できる。この移相器においては、従来のようにコンデン
サに並列にインピーダンスを配置して移相器を構成する
場合のように、コンデンサのインピーダンスに比して並
列に配置するインピーダンスを充分に高く設定しなけれ
ばならないと言う条件に何ら制限されることなく正しく
位相を90度変化させることができる。これにより容量
の増大を有効に回避して、全体形状を小型化し、使用す
る周波数範囲を格段的に拡大することができる。
【0078】またPNP型トランジスタを用いることな
く、さらには差動対トランジスタのエミッタ間に容量性
のインピーダンスを形成できることにより、少ない素子
数で、かつ低電圧動作させることができ、例えば集積回
路化して、チップ面積を低減し、消費電力を低減するこ
とができる。
【0079】また差勤対のエミッタ抵抗がキャンセルさ
れることにより、エミッタ抵抗による位相の誤差を防止
することができる。
【0080】(5)他の実施の形態 なお上述の第4の実施の形態においては、抵抗RL1及
びRL2により電流電圧変換処理して出力信号Vout
を出力する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、インピ−ダンスC/2を流れている電流は(16)
式で示されるように、既に90度位相が変化しているこ
とにより、電流出力により続く種々の回路を駆動する場
合には、必要に応じていちいち電流電圧変換処理して出
力を取り出すことなく、電流のまま出力して90度移相
器を構成することができる。
【0081】また上述の第3の実施の形態においては、
インピーダンス回路の入力インピーダンスを容量性と
し、この容量を可変する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、種々のインピーダンスを形成し、この
インピーダンスを可変するようにしても良い。
【0082】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、対応する
トランジスタを直列に接続して第1及び第2の差動対を
形成し、この第1の差動対トランジスタの電流を分流し
て逆極性により第2の差動対トランジスタを駆動するこ
とにより、第2の差動対トランジスタのエミッタに存在
するインピーダンスによって第1の差動対トランジスタ
のエミッタに存在するインピーダンスを打ち消し、低い
電源電圧でも、また広い周波数範囲で確実に動作して第
1の差動対トランジスタの入力側より見て所望のインピ
ーダンスを形成することができる。
【0083】またこのインピーダンスを容量性に設定す
ることにより、低い電源電圧でも動作することができ、
また広い周波数範囲で確実に動作することができる移相
器を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るインピーダン
ス回路を示す接続図である。
【図2】図1のインピーダンス回路の説明に供する接続
図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るインピーダン
ス回路を示す接続図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るインピーダン
ス回路を示す接続図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る移相器を示す
接続図である。
【図6】従来の移相器を示す接続図である。
【符号の説明】
1、50……移相器、2、11、12……信号源、1
0、30、40……インピーダンス回路、Q1〜Q10
……トランジスタ、RL1〜RL2……抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号源より信号を入力する第1の差動対ト
    ランジスタと、 前記第1の差動対トランジスタのエミッタにそれぞれコ
    レクタを接続し、他方のコレクタをベースに接続した第
    2の差動対トランジスタと、 前記第2の差動対トランジスタのエミッタ間に接続され
    た2端子回路とを備えることを特徴とするインピーダン
    ス変換回路。
  2. 【請求項2】前記第1の差動対トランジスタの各コレク
    タ電流に応じて、前記第1の差動対トランジスタの他方
    のベースを駆動する第3の差動対を有することを特徴と
    する請求項1に記載のインピーダンス変換回路。
  3. 【請求項3】前記信号源より前記第1の差動対トランジ
    スタに流入する電流と、前記信号源より逆極性により前
    記第1の差動対トランジスタに流入する電流との比を可
    変する制御回路を有することを特徴とする請求項1に記
    載のインピーダンス変換回路。
  4. 【請求項4】第1の差動対トランジスタと、 前記第1の差動対トランジスタのエミッタにそれぞれコ
    レクタを接続し、他方のコレクタをベースに接続した第
    2の差動対トランジスタと、 前記第2の差動対トランジスタのエミッタ間に接続され
    たコンデンサとを備えることを特徴とする移相器。
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