JP2001168534A - 受動素子内蔵基板及びその製造方法 - Google Patents

受動素子内蔵基板及びその製造方法

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JP2001168534A JP35365199A JP35365199A JP2001168534A JP 2001168534 A JP2001168534 A JP 2001168534A JP 35365199 A JP35365199 A JP 35365199A JP 35365199 A JP35365199 A JP 35365199A JP 2001168534 A JP2001168534 A JP 2001168534A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品としての信頼性を向上させ、かつ引き出
し配線を必要最小の長さに形成する。 【解決手段】 開示される受動素子内蔵基板10は、例
えばガラスエポキシ樹脂から成る絶縁基板1に、受動素
子の一つであるコンデンサ2が内蔵されて、このコンデ
ンサ2は、一対の端子電極3A、3Bがポリイミド樹
脂、エポキシ樹脂等のフレキシブルフィルムから成る絶
縁性キャリア4上に形成された一対のキャリア電極5
A、5Bにそれぞれ接続されるように、絶縁性キャリア
4上に形成されて絶縁基板1に内蔵されている。絶縁基
板1の表面及び内部にはCuから成る電極あるいは配線
6、7が形成されると共に、キャリア電極5A、5Bを
貫通するスルーホール8が形成されて、このスルーホー
ル8の内壁面に形成されたCuから成る導電層9を通じ
て、コンデンサ2の端子電極3A、3Bと電極あるいは
配線6、7とが接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、受動素子内蔵基
板及びその製造方法に係り、詳しくは、絶縁性キャリア
上に形成された受動素子を用いた受動素子内蔵基板及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の代表として知られているL
SI(大規模集積回路)は、各種の電子機器等の構成部
品として広く用いられているが、LSIはプリント基板
から成る実装基板に実装された状態で、電子機器等に組
み込まれる。ここで、電子機器等が動作しているとき
は、周囲から各種のノイズの混入、LSIの電圧変動に
起因するノイズの発生、あるいは配線内での信号の反射
に起因するノイズの発生が避けられないので、電子機器
等は誤動作を引き起こす可能性がある。したがって、L
SIが組み込まれている電子機器等では何らかのノイズ
対策が欠かせなくなっている。
【0003】上述のノイズ対策としては、従来から、L
SIが実装される実装基板上に、コンデンサ、抵抗、イ
ンダクタ等の受動素子を組み込んでノイズフィルタを構
成することや、バイパスコンデンサの設置、デカップリ
ングコンデンサの設置あるいは終端抵抗の設置等が一般
的に行われている。このような受動素子は、チップ状の
部品(チップ部品)を用いて実装基板上に実装したり、
薄膜技術あるいは厚膜技術を利用して実装基板上に直接
に薄膜状あるいは厚膜状の受動素子を形成して取り付け
られている。一般には、取り扱いの容易性からチップ部
品を用いて実装基板上に実装することが多く行われてい
る。
【0004】一方、LSIの高性能化につれて電子機器
等に要求される機能は益々高まっており、また、信号伝
送の高速化に伴って、電子機器等の実装基板に実装され
るLSIはマルチチップ化に向かっている。したがっ
て、実装基板に実装されるチップ部品の数は、上述の受
動素子を含めて益々増加する傾向にある。それゆえ、実
装基板の面積を有効に利用するためには、受動素子の実
装面積をできるだけ制限することが望まれている。この
ような要望に沿わせるため、受動素子を実装基板に内蔵
させるようにした、いわゆる受動素子内蔵基板が考えら
れている。
【0005】上述の受動素子として抵抗を形成する抵抗
内蔵基板の構成が、例えば特開平2−165687号公
報に開示されている。同抵抗内蔵基板は、図18に示す
ように、樹脂基板51上に回路52を形成した内層基板
53と、樹脂基板54上に回路55を形成した外層基板
56とを、樹脂基板(プリプレグ)57を介して積層し
て積層体を形成し、抵抗樹脂等から成る抵抗58を内蔵
させるように構成したものである。また、抵抗58を含
む積層体にはスルーホール59が形成され、このスルー
ホール59の内壁面には導電層60が形成されて、抵抗
58の端子電極は導電層60を通じて基板の表面に引き
出されるように構成されている。
【0006】同様にして、上述の受動素子としてコンデ
ンサを形成するコンデンサ内蔵基板の構成が、例えば特
開平6−91321号公報に開示されている。同コンデ
ンサ内蔵基板は、図19に示すように、下部電極パター
ン61を形成した熱可塑性基板62と、上部電極パター
ン63を形成した熱可塑性基板64とを、誘電体フィル
ム65を介して積層して積層体を形成して、誘電体フィ
ルム65から成るコンデンサ66を内蔵させるようにし
たものである。ここで、コンデンサ66の上部電極パタ
ーン63は導電層67を介して基板の表面に引き出され
るように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
受動素子内蔵基板では、それぞれ次に述べるような問題
がある。特開平2−165687号公報記載の抵抗内蔵
基板では、抵抗58の端子電極を引き出すためのスルー
ホール59を抵抗58自身を分断するように形成してい
るため、抵抗58の面積が均一にならないので抵抗値が
ばらつき易くなって、部品としての信頼性が低下する、
という問題がある。
【0008】特開平6−91321号公報記載のコンデ
ンサ内蔵基板では、コンデンサ66の容量を決定する誘
電体フィルム65を基板に形成するときに一定の膜厚で
形成するのが困難なため、容量値がばらつき易いので、
上述の抵抗内蔵基板の場合と同様に部品としての信頼性
が低下する、という問題がある。加えて、このコンデン
サ内蔵基板では、誘電体フィルム65から上部電極パタ
ーン63に至るまでの引き出し配線としての導電層67
の経路(パス)が長くなっているので、特に高性能のL
SIを実装する場合には、その長い導電層67により生
ずるインダクタンスが高周波でのコンデンサのインピー
ダンスを上昇させるため高速化を妨げる原因になる、と
いう問題がある。したがって、特に実装される電子機器
等の機能を高めるために高性能のLSIを実装する場合
には、引き出し配線の長さをできるだけ短くする必要が
ある。
【0009】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、部品としての信頼性を向上させ、かつ引き出し
配線を必要最小の長さに形成することができるようにし
た受動素子内蔵基板及びその製造方法を提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、絶縁基板に複数の受動素子
が内蔵され、該受動素子の端子電極が電極あるいは配線
に接続されてなる受動素子内蔵基板に係り、上記絶縁基
板は第1及び第2の単位絶縁基板、あるいは第1、第2
及び第3の単位絶縁基板が一体化されて表面あるいは内
部には上記電極あるいは配線が形成され、上記受動素子
は一対の端子電極が絶縁性キャリア上に形成された一対
のキャリア電極にそれぞれ接続されるように、上記絶縁
性キャリア上に形成されて上記絶縁基板に内蔵され、上
記絶縁基板に上記キャリア電極を貫通するスルーホール
が形成されて、該スルーホールの内壁面に形成された導
電層を通じて上記端子電極と上記電極あるいは配線とが
接続されていることを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の受
動素子内蔵基板に係り、上記受動素子は、チップ状に形
成されていることを特徴としている。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の受
動素子内蔵基板に係り、上記受動素子は、薄膜状に形成
されていることを特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の受動素子内蔵基板に係り、上記絶縁性キャリア
上の一対のキャリア電極は、上記受動素子の両端部より
も外側に延長して形成されていることを特徴としてい
る。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれか1に記載の受動素子内蔵基板に係り、上記絶縁
基板上に能動素子が実装されていることを特徴としてい
る。
【0015】請求項6記載の発明は、絶縁基板に複数の
受動素子が内蔵され、該受動素子の端子電極が電極ある
いは配線に接続されてなる受動素子内蔵基板の製造方法
に係り、絶縁性キャリア上に形成された受動素子を搭載
した第1の単位絶縁基板と、該第1の単位絶縁基板の両
面に配置された第2の単位絶縁基板と、該第2の単位絶
縁基板に隣接するように配置され表面に電極あるいは配
線が形成された第3の単位絶縁基板とを順次に積層する
単位絶縁基板積層工程と、上記第1、第2及び第3の単
位絶縁基板を加熱及び加圧して一体化させて絶縁基板を
形成する絶縁基板形成工程と、上記絶縁基板に上記電極
あるいは配線と上記絶縁性キャリアとを少なくとも結ぶ
スルーホールを形成するスルーホール形成工程と、上記
スルーホールの内壁面に導電層を形成するスルーホール
導電層形成工程とを含むことを特徴としている。
【0016】請求項7記載の発明は、絶縁基板に複数の
受動素子が内蔵され、該受動素子の端子電極が電極ある
いは配線に接続されてなる受動素子内蔵基板の製造方法
に係り、絶縁性キャリア上に形成された受動素子を搭載
した第2の単位絶縁基板と、該第2の単位絶縁基板の両
面に配置され表面に電極あるいは配線が形成された第3
の単位絶縁基板とを順次に積層する単位絶縁基板積層工
程と、上記第2及び第3の単位絶縁基板を加熱及び加圧
して一体化させて絶縁基板を形成する絶縁基板形成工程
と、上記絶縁基板に上記電極あるいは配線と上記絶縁性
キャリアとを少なくとも結ぶスルーホールを形成するス
ルーホール形成工程と、上記スルーホールの内壁面に導
電層を形成するスルーホール導電層形成工程とを含むこ
とを特徴としている。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項6又は7記
載の受動素子内蔵基板の製造方法に係り、上記スルーホ
ール形成工程において、上記スルーホールを上記絶縁性
キャリアに形成されているキャリア電極を貫通するよう
に形成することを特徴としている。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項6、7又は
8記載の受動素子内蔵基板の製造方法に係り、上記受動
素子を位置決めするための貫通孔又は凹部を予め形成し
た第1あるいは第2の単位絶縁基板を用いることを特徴
としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である受動素子内蔵基板
の構成を示す断面図である。この例の受動素子内蔵基板
10は、図1に示すように、例えばガラスエポキシ樹脂
から成る絶縁基板1に、受動素子の一つであるコンデン
サ2が内蔵されて、このコンデンサ2は、一対の端子電
極3A、3Bがポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等のフレ
キシブルフィルムから成る絶縁性キャリア4上に形成さ
れた一対のキャリア電極5A、5Bにそれぞれ接続され
るように、絶縁性キャリア4上に形成されて絶縁基板1
に内蔵されている。絶縁基板1の表面及び内部にはCu
から成る電極あるいは配線6、7が形成されると共に、
キャリア電極5A、5Bを貫通するスルーホール8が形
成されて、このスルーホール8の内壁面に形成されたC
uから成る導電層9を通じて、コンデンサ2の端子電極
3A、3Bと電極あるいは配線6、7とが接続されてい
る。なお、実際には、受動素子はコンデンサ2以外にも
抵抗、インダクタが内蔵されるが、説明を簡単にするた
めコンデンサ2に例をあげて説明するものとする。
【0020】コンデンサ2は、一例として、図2及び図
3に示したような、市販の1005(10mm×0.5mm
サイズ)チップコンデンサが用いられて絶縁性キャリア
4上に形成されている。市販の1005チップコンデン
サの端子電極には通常Sn(錫)めっき、あるいは半田
めっきが施されている。この例におけるコンデンサで2
は、チップ本体2Aの両端に、膜厚が略2μmのNi
(ニッケル)膜及び膜厚が略0.5μmのAu(金)膜
が順次に無電解めっき法により形成された一対の端子電
極3A、3Bを備えている。
【0021】一方、絶縁性キャリア4は、膜厚が略25
μmのポリイミド樹脂等のフレキシブルフィルムを用い
て形成されている。この絶縁性キャリア4は、ポリイミ
ド樹脂上に膜厚が略18μmのCu(銅)箔が形成され
て、このCu箔上に膜厚が略3μmのNi膜及び膜厚が
略0.5μmのAu膜が順次に無電解めっき法により形
成された一対のキャリア電極5A、5Bを備えている。
ここで、各キャリア電極5A、5Bには、上述したよう
にスルーホール8が貫通されて、このスルーホール8の
内壁面の導電層9を通じて絶縁基板1の表面及び内部の
電極あるいは配線6、7と接続されるように、チップ本
体2Aの両端部よりも外側に延長して形成されている。
このように、スルーホール8を受動素子であるコンデン
サ2自身に形成しないので、容量値のばらつきを避ける
ことができる。
【0022】そして、図3に示すように、チップ本体2
Aの一対の端子電極3A、3BをAuから成るバンプ1
1を介して、絶縁性キャリア4の一対のキャリア電極5
A、5BにAu−Auの接触となるように、300〜4
00℃で熱圧着してコンデンサ2を形成する。絶縁性キ
ャリア4を構成しているポリイミド樹脂は、略430℃
の耐熱温度を有しているので、熱圧着時の加熱温度に十
分に耐えることができるので、安定した強度で接続を行
うことができる。
【0023】上述のコンデンサ2は、図2に示すよう
に、最初に、膜厚が略25μmのポリイミド樹脂等のフ
レキシブルフィルムから成る絶縁性キャリア4を用い
て、全面に膜厚が略18μmのCu箔を形成した後に、
周知のフォトリソグラフィ技術を利用してCu箔を所定
の形状にパターニングして一対のキャリア電極5A、5
Bを形成する。次に、各キャリア電極5A、5B上に無
電解めっき法により膜厚が略3μmのNi膜及び膜厚が
略0.5μmのAu膜を順次に形成する。絶縁性キャリ
ア4の長さ方向に沿った両端部には、搬送用のスプロケ
ットホール12が形成されている。
【0024】次に、一対の端子電極3A、3Bを備えた
チップ本体2Aを用いて、各端子電極3A、3Bを各キ
ャリア電極5A、5Bに位置決めして、Auから成るバ
ンプ11を介して熱圧着することにより接続して、絶縁
性キャリア4上に多数のコンデンサ2を形成する。チッ
プ本体2Aを絶縁性キャリア4上に接続するときは、ロ
ールトゥロールを用いることにより、チップ本体2Aを
連続的に絶縁性キャリア4に供給して接続することがで
きるので、コンデンサ2を量産することができる。この
場合、上述のスプロケットホール12が有効に働いて、
絶縁性キャリア4を順次に先送りする役割を担う。但
し、このスプロケットホール12は必ずしも必要ではな
い。次に、絶縁性キャリア4を個々にカットすることに
より、図3に示したような、コンデンサ2が得られる。
【0025】コンデンサ2は、図4に示すように、チッ
プ本体2Aを半田付けにより絶縁性キャリア4上に接続
して形成された構成のものを用いることができる。この
場合には、チップ本体2Aの各端子電極3A、3Bを半
田13により各キャリア電極5A、5Bに接続してコン
デンサ2を形成する。
【0026】また、図5に示すように、薄膜技術を利用
して絶縁性キャリア4上に形成された構成の薄膜コンデ
ンサ15を、コンデンサ2と同様に用いることができ
る。同コンデンサ15は、図5に示すように、膜厚が略
25μmのポリイミド樹脂等のフレキシブルフィルムか
ら成る絶縁性キャリア4を用いて、スパッタ法により全
面に膜厚が略0.05μmのTi(チタン)膜及び膜厚
が略0.2μmのPt(白金)膜を順次に形成した後
に、フォトリソグラフィ技術を利用して所定の形状にパ
ターニングして下部電極16を形成する。次に、略40
0℃のRFスパッタ法により全面に膜厚が略0.1μm
のSrTiO3(チタン酸ストロンチウム)膜を形成した
後に、フォトリソグラフィ技術を利用して所定の形状に
パターニングして誘電体薄膜17を形成する。次に、下
部電極16と略同様な方法により、誘電体薄膜17上に
上部電極18を形成して薄膜コンデンサ15を形成す
る。一例として、下部電極16と上部電極18との交差
面積を略100μm/□に形成する。この薄膜コンデン
サ15の場合も、下部電極16及び上部電極18は誘電
体薄膜17の両端部よりも外側に延長して形成して、各
電極16、18にスルーホールを貫通させることができ
る構成にする。
【0027】コンデンサ以外の受動素子として、図6に
示すように、薄膜技術を利用して絶縁性キャリア4上に
形成された構成の薄膜抵抗20を用いるようにする。同
薄膜抵抗20は、図6に示すように、膜厚が略25μm
のポリイミド樹脂等のフレキシブルフィルムから成る絶
縁性キャリア4を用いて、スパッタ法により全面に膜厚
が略0.03μmのTiN(窒化チタン)膜を形成した
後に、フォトリソグラフィ技術を利用して、一例として
略100μm/□の面積にパターニングして抵抗体薄膜
21を形成する。次に、抵抗体薄膜21の両端に、幅が
略100μm、長さが略10μmの面積の抵抗体薄膜2
1と重なるように、スパッタ法及びめっき法により、膜
厚が略20μmのCuから成る一対の端子電極22A、
22Bを形成する。この薄膜抵抗20の場合も、各端子
電極22A、22Bは抵抗体薄膜21の両端部よりも外
側に延長して形成して、各電極22A、22Bにスルー
ホールを貫通させることができるように構成にする。
【0028】同様にして、コンデンサ以外の受動素子と
して、図7に示すように、薄膜技術を利用して絶縁性キ
ャリア4上に形成された構成の薄膜インダクタ23を用
いるようにする。同薄膜インダクタ23は、図7に示す
ように、膜厚が略25μmのポリイミド樹脂等のフレキ
シブルフィルムから成る絶縁性キャリア4を用いて、ス
パッタ法及びめっき法により、膜厚が略5μmのCu膜
を形成した後、フォトリソグラフィ技術を利用して、一
例として略50μm、間隔が略15μmにパターニング
して薄膜インダクタ23を形成する。この薄膜インダク
タ23の場合も、両端部あるいはいずれか一方の端部電
極23A、23Bの面積を予めインダクタンスに影響を
与えない程度に大きく形成して、少なくとも一方の端部
にスルーホールを貫通させることができる構成にする。
【0029】図1に示したような、この例の構成の受動
素子内蔵基板10によれば、コンデンサ2が形成されて
いる絶縁性キャリア4の各キャリア電極5A、5Bは、
チップ本体2Aの両端部よりも外側に延長して形成され
ているので、スルーホール8はチップ本体2Aに対して
ではなく、各端子電極5A、5Bに対して形成される。
また、チップ本体2Aは、市販のチップコンデンサを用
いることができる。したがって、容量値のばらつきが抑
制されるので、部品としての信頼性を向上させることが
できる。
【0030】また、この例の構成の受動素子内蔵基板1
0によれば、コンデンサ2の各端子電極3A、3Bは、
絶縁性キャリア4の各キャリア電極5A、5Bを貫通す
るスルーホール8の内壁面に形成された導電層9を通じ
て電極あるいは配線6、7に引き出されるので、引き出
し配線の長さを最短距離で形成することができる。した
がって、特に高性能のLSIを実装する場合でも、引き
出し配線を必要以上に長く形成することがないので、余
分なインダクタンスが生じないため、コンデンサの使用
可能周波数帯を上昇させることができる。
【0031】受動素子として上述のコンデンサ2及び薄
膜コンデンサ15と共に、薄膜抵抗20及び薄膜インダ
クタ23を用いて、絶縁性キャリア4上でそれぞれ電気
的特性を測定した。その結果、コンデンサ2は、1kH
zの測定信号で100pFの容量が測定され、薄膜コン
デンサ15は、1kHzの測定信号で2.2fFの容量
が測定された。同様にして、薄膜抵抗20は、1kHz
の測定信号で100Ωの抵抗が測定され、薄膜インダク
タ23は、1MHzの測定信号で20nHのインダクタ
ンスが測定された。
【0032】次に、上述のコンデンサ2、薄膜コンデン
サ15、薄膜抵抗20及び薄膜インダクタ23の各受動
素子を20個ずつ絶縁基板1に内蔵して受動素子内蔵基
板10を製造した後に、各受動素子の電気的特性を測定
した。その結果、薄膜コンデンサ15、薄膜抵抗20及
び薄膜インダクタ23についてはそれぞれ20個とも、
上述の内蔵前に得られた特性と略同様な特性が得られ
た。一方、コンデンサ2については、20個中に1個だ
け内蔵前に得られた特性より略75%に容量が低下した
結果が得られた。その1個については、受動素子内蔵基
板10を製造する際の熱プレス工程時に応力の影響を受
けて、コンデンサ2にクラックが発生してこれが容量低
下の原因になったと推測される。
【0033】以上の結果から、複数の受動素子を絶縁基
板1に内蔵して受動素子内蔵基板10を製造しても、個
々の受動素子に対する電気的な影響はほとんどないこと
が確かめられた。
【0034】図8は、この例の受動素子内蔵基板10
に、LSIから成る能動素子25を実装した構成を示し
ている。受動素子内蔵基板10を実装基板として用いる
ことにより、受動素子の実装面積が制限されているた
め、その分LSIを実装する面積を増加させることがで
きるので、実装基板の面積を有効に利用することができ
る。それゆえ、実装基板に実装されるチップ部品の数が
増加する傾向にあっても、十分に対処させることができ
る。
【0035】このように、この例の構成によれば、コン
デンサ2が形成されている絶縁性キャリア4の各キャリ
ア電極5A、5Bは、チップ本体2Aの両端部よりも外
側に延長して形成されているので、スルーホール8はチ
ップ本体2Aにではなく各端子電極5A、5Bに形成さ
れ、また、コンデンサ2の各端子電極3A、3Bはスル
ーホール8の内壁面に形成された導電層9を通じて電極
あるいは配線6、7に引き出されるので、引き出し配線
の長さを最短距離で形成することができる。したがっ
て、部品としての信頼性を向上させ、かつ引き出し配線
を必要最小の長さに形成することができる。
【0036】◇第2実施例 図9は、この発明の第2実施例である受動素子内蔵基板
の製造方法の構成を示すフローチャート、図10及び図
11は同受動素子内蔵基板の製造方法の構成を工程順に
示す工程図である。以下、図9乃至図11を参照して、
同受動素子内蔵基板の製造方法について説明する。
【0037】まず、図10(a)に示すように、例えば
ガラスエポキシ樹脂から成る膜厚が0.5〜0.6mm
の第1の単位絶縁基板26を用いて、この第1の単位絶
縁基板26上の所定の位置に、図3に示したようなコン
デンサ2を複数個例えば20個搭載する。なお、実際に
は抵抗、インダクタも同個数用いるが、説明を簡単にす
るためコンデンサ2に例をあげて説明する。次に、例え
ばガラスエポキシ樹脂から成る膜厚が0.5〜0.6m
mの一対の第2の単位絶縁基板(プリプレグ基板)27
を用いてそれぞれを第1の単位絶縁基板26の両面に配
置し、次に、例えばガラスエポキシ樹脂から成る膜厚が
0.5〜0.6mmの一対の第3の単位絶縁基板28を
用いてそれぞれを一対の第2の単位絶縁基板27に隣接
するように配置して、第1、第2及び第3の単位絶縁基
板26、27、28を積層する(ステップS11)。な
お、一対の第3の単位絶縁基板15の表面のスルーホー
ルの形成予定位置には、予めCuから成る電極あるいは
配線6、7をそれぞれ形成しておく。
【0038】次に、図10(b)に示すように、第1、
第2及び第3の単位絶縁基板26、27、28の積層体
を、温度が略180℃、圧力が略30MPa(Mega Pasc
al)の条件で熱プレスして、一体化して絶縁基板1を形
成する(ステップS12)。
【0039】次に、図11(c)に示すように、絶縁基
板1の電極あるいは配線6、7を結び、かつ絶縁性キャ
リア4上の各端子電極5A、5Bを貫通するように、直
径が200〜300μmのスルーホール8を形成する
(ステップS13)。
【0040】次に、図11(d)に示すように、絶縁基
板1のスルーホール8の内壁面に、無電解めっき法によ
りCuから成る導電層9を形成する。この結果、コンデ
ンサ2の各端子電極3A、3Bは、絶縁性キャリア4上
の各キャリア電極5A、5Bを経由して、導電層9を通
じて電極あるいは配線6、7に引き出される(ステップ
S14)。 以上により、図1に示したような、受動素
子内蔵基板10を完成させる。
【0041】このように、この例の構成によれば、所定
位置にコンデンサ2を搭載した第1の単位絶縁基板2
6、第2の単位絶縁基板27及び電極あるいは配線6、
7を形成した第3の単位絶縁基板28を積層した後、こ
の積層体を熱プレスにより一体化して絶縁基板1を形成
し、各電極あるいは配線6、7及び絶縁性キャリア4上
の各端子電極5A、5Bを貫通するスルーホール8を形
成した後、このスルーホール8に導電層9を形成して受
動素子内蔵基板10を製造するので、特別な工程を必要
とすることなく通常のプリント基板の製造方法と略同じ
ように受動素子内蔵基板10を製造することができる。
したがって、部品としての信頼性を向上させ、かつ引き
出し配線を必要最小の長さに形成する受動素子内蔵基板
を簡単に製造することができる。
【0042】◇第3実施例 図12は、この発明の第3実施例である受動素子内蔵基
板の製造方法の構成を示すフローチャート、図13及び
図14は同受動素子内蔵基板の製造方法の主要部の工程
を示す工程図である。この発明の第3実施例である受動
素子内蔵基板の製造方法の構成が、上述した第2実施例
の構成と大きく異なるところは、第1の単位絶縁基板に
受動素子の位置決めを容易にするための及び熱プレス時
の受動素子への応力を緩和するための貫通孔又は凹部を
形成するようにした点である。以下、図12乃至図14
を参照して、同受動素子内蔵基板の製造方法について説
明する。
【0043】この例の受動素子内蔵基板の製造方法は、
まず、図13に示すように、例えばガラスエポキシ樹脂
から成る膜厚が0.5〜0.6mmの第1の単位絶縁基
板26として、所定の位置に予め位置決め用の貫通孔3
0を形成したものを用いて、この貫通孔30にコンデン
サ2を上下を反転させて搭載して位置決めする。あるい
は、図14に示すように、所定の位置に位置決め用の凹
部31を形成した第1の単位絶縁基板26を用いて、こ
の凹部31にコンデンサ2を上下を反転させて搭載して
位置決めする(ステップS21)。
【0044】次に、例えばプリプレグから成る膜厚が
0.5〜0.6mmの一対の第2の単位絶縁基板27を
用いてそれぞれを第1の単位絶縁基板26の両面に配置
し、次に、例えばガラスエポキシ樹脂から成る膜厚が
0.5〜0.6mmで、表面に電極あるいは配線6、7
が形成された一対の第3の単位絶縁基板28を用いてそ
れぞれを一対の第2の単位絶縁基板27に隣接するよう
に配置して、第1、第2及び第3の単位絶縁基板26、
27、28を積層する(ステップS22)。
【0045】これ以後の(ステップS23)乃至(ステ
ップS25)は、それぞれ第2の実施例の(ステップS
12)乃至(ステップS14)と略同様な工程を繰り返
して、受動素子内蔵基板10を完成させる。この例の構
成では、第1の単位絶縁基板26に位置決め用の貫通孔
30あるいは凹部31を形成して、これらの貫通孔30
あるいは凹部31にコンデンサ2を搭載して位置決めす
るようにしたので、熱プレス工程におけるコンデンサ2
の位置ずれを防止することができる。したがって、スル
ーホール形成工程において、正確な位置にスルーホール
を形成することができるようになる。また、貫通孔30
あるいは凹部31にコンデンサ2を上下を反転させて落
し込んだ状態で熱プレスを行うので、熱プレス工程時に
コンデンサ2に加わる応力を緩和させることができ、コ
ンデンサ2のクラック発生を防止することができる。
【0046】このように、この例の構成によっても、第
2実施例において述べたのと略同様の効果を得ることが
できる。加えて、この例の構成によれば、熱プレス工程
時の受動素子の位置ずれの防止及び受動素子に加わる応
力の緩和を図ることができる。
【0047】◇第4実施例 図15は、この発明の第4実施例である受動素子内蔵基
板の製造方法の構成を示すフローチャート、図16及び
図17は同受動素子内蔵基板の製造方法の主要部の工程
を示す工程図である。この発明の第4実施例である受動
素子内蔵基板の製造方法の構成が、上述した第3実施例
の構成と大きく異なるところは、第2の単位絶縁基板に
受動素子の位置決めを容易にするための貫通孔又は凹部
を形成して、第1の単位絶縁基板を不要にするようにし
た点である。以下、図15乃至図17を参照して、同受
動素子内蔵基板の製造方法について説明する。
【0048】この例の受動素子内蔵基板の製造方法は、
まず、図16に示すように、例えばプリプレグから成る
膜厚が0.5〜0.6mmの第2の単位絶縁基板27と
して、所定位置に予め位置決め用の貫通孔32を形成し
たものを用いて、この貫通孔32にコンデンサ2を上下
を反転させて搭載して位置決めする。あるいは、図17
に示すように、所定の位置に位置決め用の凹部33を形
成した第2の単位絶縁基板27を用いて、この凹部33
にコンデンサ2を上下を反転させて搭載して位置決めす
る(ステップS31)。
【0049】次に、例えばガラスエポキシ樹脂から成る
膜厚が0.5〜0.6mmの一対の第3の単位絶縁基板
28を用いてそれぞれを一対の第2の単位絶縁基板27
に隣接するように配置して、第2及び第3の単位絶縁基
板27、28を積層する(ステップS32)。
【0050】これ以後の(ステップS33)乃至(ステ
ップS35)は、それぞれ第3の実施例の(ステップS
23)乃至(ステップS25)と略同様な工程を繰り返
して、受動素子内蔵基板10を完成させる。この例の構
成では、第2の単位絶縁基板27の所定位置に予め位置
決め用の貫通孔32あるいは凹部33を形成して、これ
らの貫通孔32あるいは凹部33にコンデンサ2を位置
決めするようにしたので、第3の実施例の場合と略同様
に、熱プレス工程におけるコンデンサ2の位置ずれを防
止することができる。したがって、スルーホール形成工
程において、正確な位置にスルーホールを形成すること
ができるようになる。また、貫通孔32あるいは凹部3
3によりコンデンサ2を覆う状態で熱プレスを行うの
で、熱プレス工程時にコンデンサ2に加わる応力を緩和
させることができ、コンデンサ2のクラック発生を防止
することができる。また、第1の単位絶縁基板を不要と
したことにより、材料を節約できるのでコストダウンを
図ることができる。
【0051】このように、この例の構成によっても、第
3実施例において述べたのと略同様の効果を得ることが
できる。加えて、この構成によれば、単位絶縁基板の使
用枚数を減らすことができるためコストダウンを図るこ
とができる。
【0052】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更などがあってもこの発明に含まれる。例えば、コンデ
ンサ等の受動素子を形成する絶縁性キャリアは、ポリイ
ミド樹脂に限らず、エポキシ樹脂等の他の材料を用いる
ことができる。また、複数の単位絶縁基板は、ガラスエ
ポキシ樹脂に限らず、エポキシ樹脂あるいはセラミック
ス等の他の材料を用いることができる。また、受動素子
の熱プレス工程時の位置ずれを防止するためには、単位
絶縁基板に接着剤を塗布しておいて、受動素子を仮接着
させておくことも有効な手段である。
【0053】また、受動素子内蔵基板に実装する能動素
子はLSIに限らずに、トランジスタ単体を実装するよ
うにしてもよい。また、絶縁基板に内蔵する受動素子と
しては、主としてコンデンサに例をあげて説明したが、
これに限らず抵抗、インダクタ等の他の受動素子を用い
て所望の数だけ内蔵させることができる。また、絶縁性
キャリア上に受動素子を接続する場合は、導電性接着剤
を用いることもできる。また、コンデンサ、抵抗、イン
ダクタ等の受動素子を構成する各種導電材料、絶縁材
料、これらの膜厚、形成手段の条件は一例を示したもの
であり、必要に応じて変更することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の受動素
子内蔵基板によれば、受動素子が形成されている絶縁性
キャリアの各キャリア電極は、チップ本体の両端部より
も外側に延長して形成されているので、スルーホールは
チップ本体にではなく各端子電極に形成され、また、受
動素子の各端子電極はスルーホールの内壁面に形成され
た導電層を通じて電極に引き出されるので、引き出し配
線の長さを最短距離で形成することができる。したがっ
て、部品としての信頼性を向上させ、かつ引き出し配線
を必要最小の長さに形成することができる。また、この
発明の受動素子内蔵基板の製造方法によれば、所定位置
に受動素子を搭載した単位絶縁基板及び電極あるいは配
線を形成した単位絶縁基板を少なくとも積層した後、こ
の積層体を熱プレスにより一体化して絶縁基板を形成
し、各電極あるいは配線及び絶縁性キャリア上の各端子
電極を貫通するスルーホールを形成した後、このスルー
ホールに導電層を形成して受動素子内蔵基板を製造する
ので、特別な工程を必要とすることなく通常のプリント
基板の製造方法と略同じように受動素子内蔵基板を製造
することができる。したがって、部品としての信頼性を
向上させ、かつ引き出し配線を必要最小の長さに形成す
る受動素子内蔵基板を簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である受動素子内蔵基板
の構成を示す断面図である。
【図2】同受動素子内蔵基板に用いられる受動素子の形
成方法を示す平面図である。
【図3】図2のA−A矢視断面図である。
【図4】同受動素子内蔵基板に用いられる受動素子を示
す断面図である。
【図5】同受動素子内蔵基板に用いられる受動素子を示
す断面図である。
【図6】同受動素子内蔵基板に用いられる受動素子を示
す断面図である。
【図7】同受動素子内蔵基板に用いられる受動素子を示
す平面図である。
【図8】同受動素子内蔵基板に能動素子が実装された構
成を示す断面図である。
【図9】この発明の第2実施例である受動素子内蔵基板
の製造方法の構成を示すフローチャートである。
【図10】同受動素子内蔵基板の製造方法を工程順に示
す工程図である。
【図11】同受動素子内蔵基板の製造方法を工程順に示
す工程図である。
【図12】この発明の第3実施例である受動素子内蔵基
板の製造方法の構成を示すフローチャートである。
【図13】同受動素子内蔵基板の製造方法の主要部の工
程を示す工程図である。
【図14】同受動素子内蔵基板の製造方法の主要部の工
程を示す工程図である。
【図15】この発明の第4実施例である受動素子内蔵基
板の製造方法の構成を示すフローチャートである。
【図16】同受動素子内蔵基板の製造方法の主要部の工
程を示す工程図である。
【図17】同受動素子内蔵基板の製造方法の主要部の工
程を示す工程図である。
【図18】従来の受動素子内蔵基板の構成を示す断面図
である。
【図19】従来の受動素子内蔵基板の構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 コンデンサ 2A チップ本体 3A、3B、22A、22B、23A、23B 端
子電極 4 絶縁性キャリア 5A、5B キャリア電極 6、7 電極あるいは配線 8 スルーホール 9 導電層 10 受動素子内蔵基板 11 バンプ 12 スプロケットホール 13 半田 15 薄膜コンデンサ 16 下部電極 17 誘電体薄膜 18 上部電極 20 薄膜抵抗 21 抵抗体薄膜 23 薄膜インダクタ 25 能動素子 26 第1の単位絶縁基板 27 第2の単位絶縁基板(プリプレグ基板) 28 第3の単位絶縁基板 30、32 位置決め用の貫通孔 31、33 位置決め用の凹部
フロントページの続き Fターム(参考) 4E351 AA03 BB01 BB04 BB05 BB09 BB18 BB20 BB23 BB32 CC03 CC06 DD37 DD43 GG07 5E336 AA07 AA08 AA11 AA16 BB03 BB12 BB15 BC01 BC15 BC26 BC34 CC32 CC38 CC42 CC43 CC51 CC52 CC53 EE01 EE05 5E346 AA02 AA12 AA15 AA22 AA26 AA29 AA32 AA42 AA52 AA60 BB01 BB16 CC04 CC09 CC10 CC32 DD02 EE06 EE07 EE09 FF07 FF13 GG15 GG17 GG28 HH06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板に複数の受動素子が内蔵され、
    該受動素子の端子電極が電極あるいは配線に接続されて
    なる受動素子内蔵基板であって、 前記絶縁基板は第1及び第2の単位絶縁基板、あるいは
    第1、第2及び第3の単位絶縁基板が一体化されて表面
    あるいは内部には前記電極あるいは配線が形成され、前
    記受動素子は一対の端子電極が絶縁性キャリア上に形成
    された一対のキャリア電極にそれぞれ接続されるよう
    に、前記絶縁性キャリア上に形成されて前記絶縁基板に
    内蔵され、前記絶縁基板に前記キャリア電極を貫通する
    スルーホールが形成されて、該スルーホールの内壁面に
    形成された導電層を通じて前記端子電極と前記電極ある
    いは配線とが接続されていることを特徴とする受動素子
    内蔵基板。
  2. 【請求項2】 前記受動素子は、チップ状に形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の受動素子内蔵基
    板。
  3. 【請求項3】 前記受動素子は、薄膜状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の受動素子内蔵基板。
  4. 【請求項4】 前記絶縁性キャリア上の一対のキャリア
    電極は、前記受動素子の両端部よりも外側に延長して形
    成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の受動素子内蔵基板。
  5. 【請求項5】 前記絶縁基板上に能動素子が実装されて
    いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記
    載の受動素子内蔵基板。
  6. 【請求項6】 絶縁基板に複数の受動素子が内蔵され、
    該受動素子の端子電極が電極あるいは配線に接続されて
    なる受動素子内蔵基板の製造方法であって、 絶縁性キャリア上に形成された受動素子を搭載した第1
    の単位絶縁基板と、該第1の単位絶縁基板の両面に配置
    された第2の単位絶縁基板と、該第2の単位絶縁基板に
    隣接するように配置され表面に電極あるいは配線が形成
    された第3の単位絶縁基板とを順次に積層する単位絶縁
    基板積層工程と、 前記第1、第2及び第3の単位絶縁基板を加熱及び加圧
    して一体化させて絶縁基板を形成する絶縁基板形成工程
    と、 前記絶縁基板に前記電極あるいは配線と前記絶縁性キャ
    リアとを少なくとも結ぶスルーホールを形成するスルー
    ホール形成工程と、 前記スルーホールの内壁面に導電層を形成するスルーホ
    ール導電層形成工程とを含むことを特徴とする受動素子
    内蔵基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 絶縁基板に複数の受動素子が内蔵され、
    該受動素子の端子電極が電極あるいは配線に接続されて
    なる受動素子内蔵基板の製造方法であって、 絶縁性キャリア上に形成された受動素子を搭載した第2
    の単位絶縁基板と、該第2の単位絶縁基板の両面に配置
    され表面に電極あるいは配線が形成された第3の単位絶
    縁基板とを順次に積層する単位絶縁基板積層工程と、 前記第2及び第3の単位絶縁基板を加熱及び加圧して一
    体化させて絶縁基板を形成する絶縁基板形成工程と、 前記絶縁基板に前記電極あるいは配線と前記絶縁性キャ
    リアとを少なくとも結ぶスルーホールを形成するスルー
    ホール形成工程と、 前記スルーホールの内壁面に導電層を形成するスルーホ
    ール導電層形成工程とを含むことを特徴とする受動素子
    内蔵基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記スルーホール形成工程において、前
    記スルーホールを前記絶縁性キャリアに形成されている
    キャリア電極を貫通するように形成することを特徴とす
    る請求項6又は7記載の受動素子内蔵基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記受動素子を位置決めするための貫通
    孔又は凹部を予め形成した第1あるいは第2の単位絶縁
    基板を用いることを特徴とする請求項6、7又は8記載
    の受動素子内蔵基板の製造方法。
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