JP2001168426A - ブロック利得等化器 - Google Patents

ブロック利得等化器

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JP2001168426A
JP2001168426A JP35117599A JP35117599A JP2001168426A JP 2001168426 A JP2001168426 A JP 2001168426A JP 35117599 A JP35117599 A JP 35117599A JP 35117599 A JP35117599 A JP 35117599A JP 2001168426 A JP2001168426 A JP 2001168426A
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doped fiber
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power
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Shohei Yamaguchi
祥平 山口
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/29Repeaters
    • H04B10/291Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form
    • H04B10/293Signal power control
    • H04B10/294Signal power control in a multiwavelength system, e.g. gain equalisation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利得傾斜量を制御すると共に光信号の損失を
発生させることのないブロック利得等化器を得ること。 【解決手段】 ブロック利得等化器201は、光ファイ
バ伝送路101Nから送られてきた光信号を光カプラ1
12で分岐し、バンドパスフィルタで監視用の信号11
9を取り出す。この光電変換後の電気信号122は利得
制御回路207に入力され、利得を平坦化するための傾
斜補正データが読み出される。利得制御回路207は利
得制御信号208を半導体レーザ204に供給して利得
の平坦化を実現する利得傾斜に相当するパワーでこれを
駆動させ、後方励起方式でエルビウムドープファイバ2
02を励起させる。これにより、ブロック利得等化器2
01は光信号の損失なく周波数特性を平坦化させること
ができる。必要により、減衰器で利得を調整することも
可能である。また、励起方式も各種のものを採用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光伝送システムで利
得を調整するためのブロック利得等化器に係わり、特に
光ファイバ伝送路の中継区間に挿入して光信号の利得の
調整を行うのに好適なブロック利得等化器に関する。
【0002】
【従来の技術】光伝送システムでは、光信号を波長多重
して光ファイバ伝送路に送出して大容量の信号を伝送す
ることが多い。
【0003】図17は光ファイバ伝送路を接続した光伝
送システムの要部を表わしたものである。複数の光ファ
イバ伝送路1011、1012、……101Nは、それら
の間に光中継器1021、1022、……102N-1を配
置して光信号の減少した分を増幅している。このような
光伝送システムでは、それぞれの光ファイバ伝送路10
1、1012、……101Nが光信号として使用される
すべての周波数に対して距離と共に均一に利得を減少さ
せているのではなく、周波数によって減少の割合が異な
る。各光中継器1021、1022、……102N-1の場
合も同様であり、ラマン増幅によって増幅率に周波数的
な不均一が発生する。これら周波数に対する減衰あるい
は増幅が所定の傾きで生じていると近似的に考えた場
合、それぞれの光ファイバ伝送路1011、1012、…
…101Nは損失傾斜を有しており、それぞれの光中継
器1021、1022、……102N-1は利得傾斜を有し
ていると見ることができる。すなわち、1つの光伝送シ
ステムは、それぞれの光ファイバ伝送路1011、10
2、……101Nによる損失傾斜と、光中継器10
1、1022、……102N-1による利得傾斜の和で定
まる周波数特性を有していることになる。
【0004】光伝送システムは、これら損失傾斜や利得
傾斜を考慮してシステム全体としての利得が平坦化する
ように設計される。ところが、実際には光ファイバ伝送
路1011、1012、……101Nや光中継器1021
1022、……102N-1の特性は、これらの製造のばら
つき等によって予測したものと異なってくる場合があ
る。この“ずれ”がある許容範囲を越えると、伝送路と
いうシステムが成立しなくなる。そこでこのような事態
を防止するために、光伝送システムでは所定の中継区間
ごとにブロック利得等化器を伝送路に挿入するようにし
ている。そして、このブロック利得等化器によってそれ
ぞれの周波数に対する利得を平坦にしている。
【0005】図18はその様子を説明するためのもので
ある。ここでは一例として図17に示した最終段の光中
継器102N-1の後にブロック利得等化器103を配置
している。この例では、最初の光ファイバ伝送路101
1の周波数特性は、第1の特性測定結果1041として示
したようにそれぞれの周波数の信号レベルが等しく、平
坦な特性となっている。最終段の光中継器102N-1
後の光ファイバ伝送路101Nの周波数特性が、第Nの
特性測定結果104Nとして示したように周波数に応じ
て大きく傾斜していたような場合には、その後にブロッ
ク利得等化器103を配置する。このブロック利得等化
器103は周波数変化に対する利得の傾斜を相殺するよ
うな周波数特性105を備えている。したがって、この
ブロック利得等化器103を通過した後の光信号の特性
測定結果106は、周波数に対して平坦化されたものと
なっている。
【0006】図19は、このような利得の制御を行うブ
ロック利得等化器の回路構成を表わしたものである。こ
のブロック利得等化器103は、光ファイバ伝送路10
Nから入力した光信号111を分岐する光カプラ11
2を備えている。光カプラ112によって分岐された一
方の光信号113は可変利得等化器114に入力され、
ここで利得が平坦にされた後、光信号115として後段
の光ファイバ116に送出されることになる。
【0007】一方、光カプラ112によって分岐された
他方の光信号117はバンドパスフィルタ(BPF)1
18に入力され、ここで所定の帯域の光信号のみが選択
される。ブロック利得等化器103に入力された光信号
が同図(a)に示すようにそれぞれの波長の信号から構
成されているものとすると(ここでは信号レベルの強弱
を示していない。)、その中の特定の波長λSVが監視用
の信号として使用される。バンドパスフィルタ118
は、この波長λSVの監視用の信号119を選択する。同
図(b)は、監視用の信号119のみがバンドパスフィ
ルタ118を通過した状態を表わしている。
【0008】選択された監視用の信号119はフォトダ
イオード(PD)121に入力されて、光電変換され電
気信号122になる。監視用の信号119を表わしたこ
の電気信号122は、利得制御回路123に入力され
る。利得制御回路123は、監視用の信号119に予め
組み込まれた損失傾斜についてのデータを読み取り、指
示された損失傾斜となるような電圧信号125を可変利
得等化器114に入力する。この結果得られる光信号1
15(同図(c))の利得は使用周波数帯域に対して平
坦化する。もちろん、この損失傾斜についてのデータは
他の経路を通ってこのブロック利得等化器103に伝達
されるものであってもよい。
【0009】図20は、従来の可変利得等化器の特性の
一例を表わしたものである。可変利得等化器114は、
電圧信号125の電圧レベルに応じて波長に対する損失
の傾斜が変化するようになっている。この図では、電圧
信号125が3V(ボルト)を示しているときには、実
線で示すように周波数特性が平坦であり、何らの補正も
行わない。電圧信号125が2Vの場合には波長λが増
加するほど損失が少なくなるような特性を有しており、
電圧信号125が4Vの場合には波長λが増加するほど
損失が多くなるような特性を有している。したがって、
電圧信号125に応じて、可変利得等化器114は光信
号113の利得を調整し、周波数に対して平坦となった
光信号115を出力することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図19に示した可変利
得等化器114は、入力された光信号の周波数に対する
減衰率を変化させることで利得を平坦化している。した
がって、ブロック利得等化器103に入力された光信号
は、その信号レベルを減少させることはあっても増加さ
せることはない。このため、ブロック利得等化器103
を伝送路の最終段に挿入した場合は別として、途中の区
間に挿入した場合にはその区間の光ファイバの長さを、
他の区間に比べて短くする必要があった。このため、光
伝送システムのコストアップにつながるという問題があ
った。
【0011】そこで本発明の目的は、利得傾斜量を制御
すると共に光信号の損失を発生させることのないブロッ
ク利得等化器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)上流側の伝送路から送られてきた光信号を入
力し下流側の伝送路に中継する希土類元素を添加したド
ープファイバと、(ロ)このドープファイバに励起光を
注入する励起光源と、(ハ)この励起光源の出力する励
起光のパワーを伝送路から送られてきた光信号の周波数
特性を補正するための利得特性に対応するものに設定す
るパワー設定手段とをブロック利得等化器に具備させ
る。
【0013】すなわち請求項1記載の発明では、希土類
元素を添加したドープファイバに注入する励起光のパワ
ーを加減するとドープファイバによる利得の周波数特性
が変化することに着目し、伝送路に利得の等化のために
配置されるブロック利得等化器にドープファイバを内蔵
させ、励起光源のパワーを光信号の周波数特性を補正す
るための利得特性に対応するものに設定することにした
ものである。これにより、減衰器で等化を行った場合の
ような利得の損失がない。
【0014】請求項2記載の発明では、(イ)上流側の
伝送路から送られてきた光信号を入力し下流側の伝送路
に中継する希土類元素を添加したドープファイバと、
(ロ)このドープファイバに励起光を注入する励起光源
と、(ハ)この励起光源の出力する励起光のパワーを伝
送路から送られてきた光信号の周波数特性を補正するた
めの利得特性に対応するものに設定するパワー設定手段
と、(ニ)このパワー設定手段で設定したパワーの励起
光によってドープファイバが増幅した光信号を所定量減
衰する減衰器とをブロック利得等化器に具備させる。
【0015】すなわち請求項2記載の発明では、希土類
元素を添加したドープファイバに注入する励起光のパワ
ーを加減するとドープファイバによる利得の周波数特性
が変化することに着目し、伝送路に利得の等化のために
配置されるブロック利得等化器にドープファイバを内蔵
させ、励起光源のパワーを光信号の周波数特性を補正す
るための利得特性に対応するものに設定することにした
ものである。これにより、減衰器で等化を行った場合の
ような利得の損失がないが、ドープファイバを使用する
ので、利得が反対に増加してしまい予め定めた長さの伝
送路に光信号を伝送するには好ましくないとされるよう
な場合がある。そこで請求項2記載の発明ではドープフ
ァイバが増幅した光信号を所定量減衰する減衰器を用意
している。増幅した分の減衰が不要である場合には、請
求項1記載の発明となる。
【0016】請求項3記載の発明では、(イ)上流側の
伝送路から送られてきた光信号を入力し下流側の伝送路
に中継する希土類元素を添加したドープファイバと、
(ロ)このドープファイバに励起光を注入する励起光源
と、(ハ)ドープファイバに励起光を注入するパワーの
各値に対する増幅率の周波数特性を予め記憶した特性記
憶手段と、(ニ)光信号の周波数特性の平坦化を行うた
めの指示データに基づいてこの特性記憶手段に記憶され
た所望の周波数特性に対応する励起光のパワーを設定す
るパワー設定手段と、(ホ)このパワー設定手段で設定
したパワーの励起光によってドープファイバが増幅した
光信号の増幅率が所望の値より高いときこれを所望の値
まで減衰する減衰器とをブロック利得等化器に具備させ
る。
【0017】すなわち請求項3記載の発明では、希土類
元素を添加したドープファイバに注入する励起光のパワ
ーを加減するとドープファイバによる利得の周波数特性
が変化することに着目し、伝送路に利得の等化のために
配置されるブロック利得等化器にドープファイバを内蔵
させ、励起光源のパワーを光信号の周波数特性を補正す
るための利得特性に対応するものに設定することにした
ものである。このために請求項3記載の発明では、ドー
プファイバに励起光を注入するパワーの各値に対する増
幅率の周波数特性を予め記憶した特性記憶手段を用意
し、光信号の周波数特性の平坦化を行うための指示デー
タに基づいてこの特性記憶手段に記憶された所望の周波
数特性に対応する励起光のパワーを設定することにして
いる。請求項3記載の発明でも、励起光によってドープ
ファイバが増幅した光信号の増幅率が所望の値より高く
なる場合がある。このような場合にはこれを所望の値ま
で減衰する減衰器を用いることにしている。
【0018】請求項4記載の発明では、(イ)上流側の
伝送路から送られてきた光信号を入力し下流側の伝送路
に中継する希土類元素を添加したドープファイバと、
(ロ)このドープファイバに励起光を注入する励起光源
と、(ハ)ドープファイバに励起光を注入するパワーの
各値に対する増幅率の周波数特性を予め記憶した特性記
憶手段と、(ニ)光信号の周波数特性を判別する特性判
別手段と、(ホ)特性記憶手段に記憶された周波数特性
の中からこの特性判別手段によって判別された特性の周
波数を平坦化させるのに最も適した周波数特性を選択し
てこれに対応する励起光のパワーを設定するパワー設定
手段と、(へ)このパワー設定手段で設定したパワーの
励起光によってドープファイバが増幅した光信号の増幅
率が所望の値より高いときこれを所望の値まで減衰する
減衰器とをブロック利得等化器に具備させる。
【0019】すなわち請求項4記載の発明では、希土類
元素を添加したドープファイバに注入する励起光のパワ
ーを加減するとドープファイバによる利得の周波数特性
が変化することに着目し、伝送路に利得の等化のために
配置されるブロック利得等化器にドープファイバを内蔵
させ、励起光源のパワーを光信号の周波数特性を補正す
るための利得特性に対応するものに設定することにした
ものである。このために請求項4記載の発明では、ドー
プファイバに励起光を注入するパワーの各値に対する増
幅率の周波数特性を予め記憶した特性記憶手段を用意す
ると共に、入力された光信号の周波数特性を判別する特
性判別手段を設け、特性記憶手段に記憶された周波数特
性の中から特性判別手段によって判別された特性の周波
数を平坦化させるのに最も適した周波数特性を選択して
これに対応する励起光のパワーを設定することにしてい
る。請求項4記載の発明でも、励起光によってドープフ
ァイバが増幅した光信号の増幅率が所望の値より高くな
る場合がある。このような場合にはこれを所望の値まで
減衰する減衰器を用いる。
【0020】請求項5記載の発明では、請求項1〜請求
項4記載のブロック利得等化器で励起光源は後方励起方
式でドープファイバの励起を行うことを特徴としてい
る。
【0021】これにより、高効率で消費電力が小さいブ
ロック利得等化器を実現することができる。
【0022】請求項6記載の発明では、請求項1〜請求
項4記載のブロック利得等化器で励起光源は前方励起方
式でドープファイバの励起を行うことを特徴としてい
る。
【0023】これにより、入力光強度が増大しても雑音
指数の悪化量の少ないブロック利得等化器を実現するこ
とができる。
【0024】請求項7記載の発明では、請求項1〜請求
項4記載のブロック利得等化器で励起光源は後方励起方
式用の光源と前方励起方式用の光源からなり、これらを
所定の条件の下で択一的に選択してドープファイバの励
起を行うことを特徴としている。
【0025】このように請求項7記載の発明では後方励
起方式と前方励起方式を使い分けることにしたので、高
効率で消費電力が小さい後方励起方式と入力光強度が増
大しても雑音指数の悪化量の少ない前方励起方式を使い
分けて、光伝送システムをよりよい状態に保つことがで
きる。
【0026】
【発明の実施の形態】
【0027】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0028】第1の実施例
【0029】図2は本発明の第1の実施例におけるブロ
ック利得等化器を使用した光伝送システムの要部を表わ
したものである。この光伝送システムで図18と同一部
分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省
略する。本実施例のブロック利得等化器201は複数の
光ファイバ伝送路1011、1012、……101Nを経
た光信号の周波数特性を平坦化するためのものである。
本実施例では説明の都合上、ブロック利得等化器201
が光伝送システムを構成する伝送路の末端に配置されて
いるが、光ファイバ伝送路1011、1012、……10
Nの間に必要に応じて適宜挿入されることになる。
【0030】図1は本実施例におけるブロック利得等化
器の構成を表わしたものである。この図1で図19と同
一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適
宜省略する。本実施例のブロック利得等化器201は、
光ファイバ伝送路101Nを伝送されてきた光信号11
1を分岐する光カプラ112を備えている。光カプラ1
12によって分岐された一方の光信号113は、エルビ
ウムドープファイバ202によって光信号のまま増幅さ
れる。エルビウムドープファイバ202の出力側には、
後方励起方式で光信号を増幅するための励起光を注入す
るためのWDM(wavelength division multiplex:波
長分割多重方式)カプラ203が配置されている。この
WDMカプラ203には、半導体レーザ204から励起
光205が注入されるようになっている。この半導体レ
ーザ204は、利得制御回路207から供給される利得
制御信号208によってそのパワーを制御されるように
なっている。利得制御回路207は、フォトダイオード
121から出力される電気信号122を入力して、監視
用の信号119に予め組み込まれた利得の傾斜を補正す
るための傾斜補正データを読み取り、利得を平坦化する
ような制御を行うようになっている。
【0031】このようなブロック利得等化器201で
は、光カプラ112によって分岐された一方の光信号1
17がバンドパスフィルタ(BPF)118に入力さ
れ、波長λSVの監視用の信号119が選択される。この
監視用の信号119は、図1(a)に示すようにブロッ
ク利得等化器201に入力される各種の波長の光信号の
うちの予め定められた1種類の波長の信号である。同図
(b)は、監視用の信号119のみがバンドパスフィル
タ118を通過した状態を表わしている。選択された監
視用の信号119はフォトダイオード121に入力され
て、光電変換され電気信号122になり、利得制御回路
207に入力され、前記した傾斜補正データの読み取り
が行われることになる。
【0032】図3は、本実施例で使用されるエルビウム
ドープファイバの各波長に対する相対利得を表わしたも
のである。この図で例示的に示した各特性曲線211〜
215はそれらの符号の数値が小さいほど励起パワーが
小さく、大きいほど励起パワーが大きい。このブロック
利得等化器の使用される光ファイバ伝送路101の各光
信号の使用される波長の帯域をλ1からλ2までとする
と、それらの帯域における波長の増加に対する利得傾斜
は、大まかに表現すると、それらの特性曲線211〜2
15上の波長λ1の点とλ2の点を結んだ一点鎖線で示す
線分221〜225の傾きとなる。
【0033】図4は、エルビウムドープファイバの励起
パワーと利得傾斜の関係を表わしたものである。図3に
示した例では図4で実線で示すように励起パワーが大き
くなるほど利得傾斜は負の値から正の値に増加してい
く。すなわち図1に示すブロック利得等化器201のエ
ルビウムドープファイバ202を後方励起方式で光増幅
するときに、半導体レーザ204から送出される励起光
205のパワーを各特性曲線211〜215で示すいず
れかに選択することによって、利得傾斜量を制御し、W
DMカプラ203から光アイソレータ231を経て出力
される光信号111(図1(c))の利得を平坦化する
ことができる。
【0034】もちろん、図3に示した特性曲線でも伝送
路に使用する波長帯域を異なったものにすると、その範
囲における利得傾斜は異なったものとなる。すなわち、
使用する波長の帯域を調整したり、励起光の波長を変更
する等の手法を採用することで、図4で一点鎖線で示し
たような励起パワーが小さいほど利得傾斜の大きな特性
を得ることも可能である。
【0035】図5は、利得傾斜量の制御を行うためのR
OMテーブルの要部を表わしたものである。図1に示し
たバンドパスフィルタ118から取り出された波長λSV
の監視用の信号119から利得の傾斜を補正するための
傾斜補正データSを取り出すと、図示しないCPU(中
央処理装置)はこの傾斜補正データSをアドレス情報と
してROMテーブル241から対応する励起パワーPと
増加利得Aを示すデータをそれぞれ読み出すようになっ
ている。たとえば傾斜補正データがS1であれば、これ
を補正する利得傾斜P1と増加利得A1が読み出される。
【0036】ここで増加利得Aとは、利得傾斜を異なら
せるために励起パワーを変えたときに生じる利得の増加
量をいう。図1に示したブロック利得等化器201はバ
ンドパスフィルタ118によって選択された波長λSV
監視用の信号119の信号レベルによって信号の減衰量
を判別するが、エルビウムドープファイバ202による
光信号の増幅率が波長に対する等化処理によって増加し
たとき、これを必要に応じて減衰させるために増加利得
Aを読み出すことにしている。この場合の減衰は、各波
長に対して平坦な特性を有する減衰器を使用して行えば
よい。減衰器を積極的に使用する実施例は図10で第4
の実施例として説明する。
【0037】もちろん、各励起パワーP1〜P5に対する
増幅率が許容の範囲内である場合には、このようなフラ
ットな特性を有する減衰器を配置する必要はない。ま
た、このブロック利得等化器201が光中継器10
1、1022、……102N-1のいずれかと共用される
場合には、本来の増幅を行うこれらの光中継器10
1、1022、……102N-1の図示しないエルビウム
ドープファイバの増幅率を利得傾斜の補正に伴う増幅率
の変化を考慮して増幅するようにすることで、減衰器の
配置を省略することができる。
【0038】以上説明したように第1の実施例では、た
とえばこの光伝送システムの図示しない端局が取得した
各周波数に対するパワーの傾斜に応じてブロック利得等
化器201に指示された傾斜補正データSに対して所望
の利得傾斜を設定することにしたので、光中継器102
1、1022、……102N-1の間の距離を特別に短く設
定する必要がない。また、ブロック利得等化器201で
は後方励起方式で利得の傾斜を補正するので、高効率で
消費電力の少ないブロック利得等化器を実現することが
できる。
【0039】第2の実施例
【0040】図6は、本発明の第2の実施例におけるブ
ロック利得等化器の構成を表わしたものである。この図
6で図1と同一部分には同一の符号を付しており、これ
らの説明を適宜省略する。本実施例のブロック利得等化
器301は、第1の実施例のブロック利得等化器201
と異なり、前方励起方式で光信号111の増幅を行い、
これによって利得傾斜の調整を行っている。このため、
フォトダイオード121から出力される電気信号122
は前方励起方式による利得制御回路207Aに入力さ
れ、これから出力される利得制御信号208によって半
導体レーザ204Aの励起光205Aのパワーの制御が
行われる。励起光205AはWDM(wavelength divis
ion multiplex:波長分割多重方式)カプラ203Aを
経てエルビウムドープファイバ202に注入されること
になる。
【0041】この第2の実施例のブロック利得等化器3
01では、前方励起方式を採用しているので、雑音指数
の低い光信号を出力することができる。
【0042】第3の実施例
【0043】図7は、本発明の第3の実施例におけるブ
ロック利得等化器の構成を表わしたものである。この図
7で図1および図6と同一部分には同一の符号を付して
おり、これらの説明を適宜省略する。本実施例のブロッ
ク利得等化器351は、後方励起方式の第1の実施例と
前方励起方式の2の実施例を組み合わせた構成となって
いる。すなわち、光カプラ112とエルビウムドープフ
ァイバ202の間には、半導体レーザ204Aの励起光
205Aを前方励起方式で注入するためのWDMカプラ
203Aが配置されており、エルビウムドープファイバ
202と光アイソレータ231の間には半導体レーザ2
04の励起光205を後方励起方式で注入するためのW
DMカプラ203が配置されている。
【0044】図8は、この第3の実施例で使用される同
一特性の半導体レーザ204、204Aを後方励起方式
と前方励起方式で個別に使用した場合の入力光の強度と
雑音指数の関係を表わしたものである。この図で実線3
61が前方励起方式の場合を、破線362が後方励起方
式の場合を示している。
【0045】本実施例の場合、図7に示した監視用の信
号119を入力するフォトダイオード121の入力光強
度が0dBm未満であるような場合には、雑音指数が前
方励起方式でも後方励起方式でもほぼ等しくなる。この
ときには、高効率で消費電力の小さい後方励起方式が優
れている。一方、入力光強度が0dBm以上に増大する
と、図8の破線362で示した後方励起方式の方が、実
線361で示した前方励起方式よりも雑音指数の悪化量
が大きくなる。この結果、後方励起方式の場合には、シ
ステム性能が入力レベルの上昇と共に低下していく。前
方励起方式では入力光強度が増大しても雑音指数の悪化
量はわずかである。そこで、入力光強度がこの0dBm
以上に増大すると雑音指数の低い前方励起方式が有利と
なる。
【0046】図9は、本実施例の利得制御回路の制御動
作の流れを表わしたものである。利得制御回路207A
は、図示しないがCPU(中央処理装置)を備えてお
り、同じく図示しないROM(リード・オンリ・メモ
リ)に格納されたプログラムに従って後方励起方式と前
方励起方式の切り替えを行うようになっている。すなわ
ち、図7に示したフォトダイオード121から出力され
る電気信号122の信号レベルをCPUは判別し、これ
が0dB以上であれば(ステップS371:Y)、前方
励起方式でエルビウムドープファイバ202の増幅を行
う(ステップS372)。この場合には、利得制御回路
207Aから利得制御信号208Aが出力され、半導体
レーザ204Aは励起光205Aを出力するが、利得制
御信号208は出力されないので、半導体レーザ204
は励起光205を出力しない。
【0047】これに対して、フォトダイオード121か
ら出力される電気信号122の信号レベルが0dB未満
であった場合には(ステップS371:N)、後方励起
方式でエルビウムドープファイバ202の増幅を行う
(ステップS373)。すなわち、利得制御回路207
から利得制御信号208が出力され、半導体レーザ20
4は励起光205を出力するが、利得制御信号208A
は出力されないので、半導体レーザ204Aは励起光2
05Aを出力しない。
【0048】このように第3の実施例では後方励起方式
と前方励起方式を使い分けることにしたので、高効率で
消費電力が小さい後方励起方式と入力光強度が増大して
も雑音指数の悪化量の少ない前方励起方式を使い分け
て、光伝送システムをよりよい状態に保つことができ
る。
【0049】第4の実施例
【0050】図10は、本発明の第4の実施例における
ブロック利得等化器の構成を表わしたものである。この
図10で図1と同一部分には同一の符号を付しており、
これらの説明を適宜省略する。本実施例のブロック利得
等化器401は、第1の実施例でも言及した利得傾斜の
ための制御による付加的な利得の超過分を補正するよう
にしている。このために、後方励起方式で励起光を注入
するWDMカプラ203とその下流側に配置された光ア
イソレータ231の間に、フラットな波長特性の可変減
衰器402を配置すると共に、出力側の光ファイバ11
6の手前に、光信号の出力レベルを判別するための光カ
プラ403を配置している。
【0051】本実施例のフォトダイオード121から出
力される電気信号122は第1の利得制御回路404に
入力される。ここから出力される利得制御信号405が
半導体レーザ204に入力され、先の実施例と同様に後
方励起方式で利得傾斜の補正が行われる。一方、光カプ
ラ403によって分岐された光信号407は、第2の利
得制御回路408に入力される。この光信号407は周
波数に対する利得の補正が行われた後なので利得自体は
平坦化しているが、エルビウムドープファイバ202を
使用して増幅されている。そこで第2の利得制御回路4
08は減衰率制御信号409を可変減衰器402に供給
してその減衰率を設定する。
【0052】したがって、この第4の実施例のブロック
利得等化器401では、その出力側から入力側とまった
く同一レベルの信号を出力することができる。したがっ
て、図2に示した光ファイバ伝送路1011、1012
……101Nのどの位置にこのブロック利得等化器40
1を挿入しても、利得自体に変更が生じることはない。
【0053】もちろん、本実施例のブロック利得等化器
401はエルビウムドープファイバ202を備えている
ので、図2に示した光中継器1021、1022、……1
02 N-1のいずれかの代用として使用することができ
る。この場合には、ブロック利得等化器401の出力側
の信号レベルが入力側の信号レベルを所定のレベルだけ
増幅していることが必要である。この場合には可変減衰
器402の減衰率を調整すればよい。
【0054】第5の実施例
【0055】図11は、本発明の第5の実施例における
ブロック利得等化器の構成を表わしたものである。この
図11で図1および図10と同一部分には同一の符号を
付しており、これらの説明を適宜省略する。本実施例の
ブロック利得等化器451は、先の第4の実施例と構成
的には類似しているが、必要な利得傾斜の設定をブロッ
ク利得等化器451自体で行えるようになっている。こ
のため、フォトダイオード121から出力される単純な
信号レベルを表わした電気信号122Aは第1の利得制
御回路404Aに入力されて可変減衰器402の制御が
行われる。また、光カプラ403から分岐して得られた
光信号407は、第2の利得制御回路408Aに入力さ
れる。第2の利得制御回路408Aは利得制御信号46
1を半導体レーザ204に供給してその利得傾斜を制御
すると共に、第1の実施例の第5図で説明したROMテ
ーブル241の増加利得Aに相当する増加利得データ4
62を第1の利得制御回路404Aに入力するようにな
っている。
【0056】すなわち、この第5の実施例では、第2の
利得制御回路408Aがブロック利得等化器451から
出力されようとする光信号の損失傾斜を判別して、エル
ビウムドープファイバ202を使用して利得を平坦化す
るための利得傾斜に対応する励起パワーを求める。そし
て、後方励起方式でその励起パワーに相当する傾斜補正
データ(図5参照)を利得制御信号461として半導体
レーザ204に供給することになる。このとき、その傾
斜補正データに対応する増加利得(図5参照)が増加利
得データ462として第1の利得制御回路404Aに入
力される。第1の利得制御回路404Aは、波長λSV
監視用の信号119の単純な信号レベルを表わした電気
信号122Aを用いて伝送路における信号のロスを判別
すると共に、エルビウムドープファイバ202による各
波長共通の増幅分を増加利得データ462により判別
し、両者が相殺されてブロック利得等化器451から出
力される信号レベルが予め定めた値となるような減衰率
を決定する。そしてこれを減衰率制御信号464として
可変減衰器402に供給することになる。
【0057】この結果、第5の実施例のブロック利得等
化器451では端局等から損失傾斜についてのデータを
得ることなく、自律的に利得を平坦化することができ、
しかも損失傾斜がどのようなものであっても出力側の信
号レベルが変動することはない。
【0058】第6の実施例
【0059】図12は、本発明の第6の実施例における
ブロック利得等化器の構成を表わしたものである。この
図12で図1および図11と同一部分には同一の符号を
付しており、これらの説明を適宜省略する。本実施例の
ブロック利得等化器501は、可変減衰器402が光カ
プラ112とエルビウムドープファイバ202の間に移
動した点を除けば、図11に示した第5の実施例と同一
である。ただし、可変減衰器402がエルビウムドープ
ファイバ202よりも上流側に配置されたために、制御
のための信号やデータは微妙に異なってくる。そこで、
第1の利得制御回路404Aを第1の利得制御回路40
4Bに、また第2の利得制御回路408Aを第2の利得
制御回路408Bに変更すると共に、減衰率制御信号4
64を減衰率制御信号464Aに、また利得制御信号4
61を利得制御信号461Aに変更している。増加利得
データ462Aについても同様である。
【0060】第7の実施例
【0061】図13は、本発明の第7の実施例における
ブロック利得等化器の構成を表わしたものである。この
図13で図1、図6および図12と同一部分には同一の
符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。本実
施例のブロック利得等化器551は、前方励起方式で利
得を傾斜させて増幅を行う一方で、これによって生じた
利得の不要な増加分を、エルビウムドープファイバ20
2に対して下流側に配置された可変減衰器402で減衰
させるようにしている。
【0062】このため、本実施例では光カプラ112と
エルビウムドープファイバ202の間にWDMカプラ2
03Aを配置し、半導体レーザ204Aの励起光205
Aの注入による利得傾斜で利得の平坦化を図ると共に、
第1の利得制御回路404Cから出力される減衰率制御
信号464Bによって可変減衰器402の減衰率を調整
するようにしている。第2の利得制御回路408Cは先
の実施例と同様に利得の傾斜を判別して利得制御信号4
61Bを半導体レーザ204Aに供給してその利得傾斜
を平坦に制御すると共に、第1の実施例の第5図で説明
したROMテーブル241の増加利得Aに相当する増加
利得データ462Bを第1の利得制御回路404Cに入
力するようになっている。
【0063】第8の実施例
【0064】図14は、本発明の第8の実施例における
ブロック利得等化器の構成を表わしたものである。この
図14で図1および図13と同一部分には同一の符号を
付しており、これらの説明を適宜省略する。本実施例の
ブロック利得等化器601は、光カプラ112とエルビ
ウムドープファイバ202の間に順に可変減衰器402
とWDMカプラ203Aを配置している。そして、第1
の利得制御回路404を使用してその減衰率制御信号4
64Cにより可変減衰器402の利得を制御し、この後
に前方励起方式による利得傾斜により利得の平坦化を図
っている。
【0065】このため、第2の利得制御回路408Cは
先の実施例と同様に利得の傾斜を判別して利得制御信号
461Cを半導体レーザ204Aに供給してその利得傾
斜を平坦に制御すると共に、第1の実施例の第5図で説
明したROMテーブル241の増加利得Aに相当する増
加利得データ462Cを第1の利得制御回路404Dに
入力するようになっている。
【0066】第9の実施例
【0067】図15は、本発明の第9の実施例における
ブロック利得等化器の構成を表わしたものである。この
図15で図1、図7および図14と同一部分には同一の
符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。本実
施例のブロック利得等化器651は、図7で説明した第
3の実施例と同様に前方励起方式を実現するためのWD
Mカプラ203Aおよび半導体レーザ204Aと、後方
励起方式を実現するためのWDMカプラ203および半
導体レーザ204を備えている。第2の利得制御回路4
08Eはこれらの励起方式の切替制御等の制御を行うた
めに共通して使用される。この第2の利得制御回路40
8Eは先の実施例と同様に利得の傾斜を判別して利得制
御信号461Dを半導体レーザ204Aに、また利得制
御信号461Eを半導体レーザ204にそれぞれ供給し
てそれらの利得傾斜を平坦に制御する。また、第1の実
施例の第5図で説明したROMテーブル241の増加利
得Aに相当する増加利得データ462Dを第1の利得制
御回路404Eに入力するようになっている。
【0068】第1の利得制御回路404Eは、波長λSV
の監視用の信号119の単純な信号レベルを表わした電
気信号122Aを入力して、第3の実施例における図9
で説明したように入力光強度に応じて前方励起方式で利
得の補正を行う(ステップS372)か、後方励起方式
で利得の補正を行う(ステップS373)かを決定す
る。これによる切替指示信号652は、第1の利得制御
回路404Eから第2の利得制御回路408Eに送られ
る。
【0069】また、電気信号122Aのアナログレベル
から伝送路における信号のロスを判別すると共に、エル
ビウムドープファイバ202による各波長共通の増幅分
を、後方励起方式あるいは前方励起方式による増加利得
データにより判別し、両者が相殺されてブロック利得等
化器651から出力される信号レベルが予め定めた値と
なるような減衰率を決定する。そしてこれを減衰率制御
信号464Dとして可変減衰器402に供給することに
なる。この第9の実施例では後方励起方式と前方励起方
式を併用しているので、図5に示したROMテーブル2
41と同様のテーブルは、これらの励起方式にそれぞれ
対応した2種類のテーブルを作成することが好ましい。
【0070】このように第9の実施例では第3の実施例
と同様に後方励起方式と前方励起方式を使い分けること
にしたので、高効率で消費電力が小さい後方励起方式と
入力光強度が増大しても雑音指数の悪化量の少ない前方
励起方式を使い分けて、光伝送システムをよりよい状態
に保つことができる。しかも、ブロック利得等化器65
1から出力される光信号のレベルを所望の値に設定する
ことができるという利点がある。
【0071】第10の実施例
【0072】図16は、本発明の第10の実施例におけ
るブロック利得等化器の構成を表わしたものである。こ
の図16で図1および図15と同一部分には同一の符号
を付しており、これらの説明を適宜省略する。本実施例
のブロック利得等化器701は、図15に示したブロッ
ク利得等化器651と同様に前方励起方式と後方励起方
式を切り替えて使用すると共に、可変減衰器402で利
得の減衰を行うようになっている。本実施例ではこの可
変減衰器402がエルビウムドープファイバ202より
も上流側に配置されている。それ以外の点は先の第9の
実施例と同様の回路構成となっている。
【0073】この第10の実施例でも後方励起方式と前
方励起方式を使い分けることにしたので、高効率で消費
電力が小さい後方励起方式と入力光強度が増大しても雑
音指数の悪化量の少ない前方励起方式を使い分けて、光
伝送システムをよりよい状態に保つことができる。しか
も、ブロック利得等化器701から出力される光信号の
レベルを所望の値に設定することができるという利点が
ある。
【0074】以上説明した第1〜第10の実施例ではブ
ロック利得等化器の内部の光増幅器としてエルビウムド
ープファイバ202を使用したが、これ以外の希土類元
素を添加したドープファイバを使用することは同様に可
能である。また第4の実施例以降の実施例ではフラット
な波長特性の可変減衰器402を使用したが、エルビウ
ムドープファイバ202等のドープファイバによる利得
傾斜と可変減衰器の損失傾斜の和が所望の周波数特性に
なればよいので、可変減衰器の周波数特性は必ずしもフ
ラットなものである必要はない。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜請求項4
記載の発明によれば、希土類元素を添加したドープファ
イバに注入する励起光のパワーを加減するとドープファ
イバによる利得の周波数特性が変化することに着目し、
伝送路に利得の等化のために配置されるブロック利得等
化器にドープファイバを内蔵させ、励起光源のパワーを
光信号の周波数特性を補正するための利得特性に対応す
るものに設定して利得の平坦化を図ったので、減衰器を
使用して利得の平坦化を図る場合と比べて利得が少なく
なることがなく、ブロック利得等化器を配置した伝送路
の区間を他の区間よりも短くする必要がなく、工事の設
計を単純化することができる。また、中継器と同等の利
得が生じる場合にはその区間での中継器を省略すること
も可能になる。
【0076】また、請求項2〜請求項4記載の発明で
は、ドープファイバおよび励起光源の他に減衰器を配置
したので、入力した信号レベルをまったく変化させない
で利得の等化を行った後にその光信号を出力させること
ができ、この場合には伝送路のどの箇所にも自由にブロ
ック利得等化器を挿入することができ、これによる区間
長の調整を行う必要がない。
【0077】更に請求項4記載の発明によれば、光信号
の周波数特性を判別する特性判別手段を内蔵したので、
自立的に利得の平坦化を図ることが可能になり、何等か
の原因で周波数特性が変わった場合にも即座に対応させ
ることができる。
【0078】また請求項5記載の発明では、励起光源は
後方励起方式でドープファイバの励起を行うことにした
ので、高効率で消費電力が小さいブロック利得等化器を
実現することができる。
【0079】更に請求項6記載の発明では、励起光源は
前方励起方式でドープファイバの励起を行うことにした
ので、入力光強度が増大しても雑音指数の悪化量の少な
いブロック利得等化器を実現することができる。
【0080】また請求項7記載の発明では、励起光源は
後方励起方式用の光源と前方励起方式用の光源からな
り、これらを所定の条件の下で択一的に選択してドープ
ファイバの励起を行うことにしたので、高効率で消費電
力が小さい後方励起方式と入力光強度が増大しても雑音
指数の悪化量の少ない前方励起方式を使い分けて、光伝
送システムをよりよい状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるブロック利得等
化器の構成を表わしたブロック図である。
【図2】第1の実施例におけるブロック利得等化器を使
用した光伝送システムの要部を表わしたブロック図であ
る。
【図3】第1の実施例で使用されるエルビウムドープフ
ァイバの各波長に対する相対利得を表わした特性図であ
る。
【図4】図3に示したエルビウムドープファイバの励起
パワーと利得傾斜の関係を表わした特性図である。
【図5】第1の実施例における利得傾斜量の制御用のR
OMテーブルの要部を表わした説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例におけるブロック利得等
化器の構成を表わしたブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施例におけるブロック利得等
化器の構成を表わしたブロック図である。
【図8】第3の実施例で使用される同一特性の半導体レ
ーザを後方励起方式と前方励起方式で使用した場合の入
力光の強度と雑音指数の関係を表わした特性図である。
【図9】第3の実施例の利得制御回路の制御動作の流れ
を表わした流れ図である。
【図10】本発明の第4の実施例におけるブロック利得
等化器の構成を表わしたブロック図である。
【図11】本発明の第5の実施例におけるブロック利得
等化器の構成を表わしたブロック図である。
【図12】本発明の第6の実施例におけるブロック利得
等化器の構成を表わしたブロック図である。
【図13】本発明の第7の実施例におけるブロック利得
等化器の構成を表わしたブロック図である。
【図14】本発明の第8の実施例におけるブロック利得
等化器の構成を表わしたブロック図である。
【図15】本発明の第9の実施例におけるブロック利得
等化器の構成を表わしたブロック図である。
【図16】本発明の第10の実施例におけるブロック利
得等化器の構成を表わしたブロック図である。
【図17】光ファイバ伝送路を接続した光伝送システム
の要部を表わしたブロック図である。
【図18】従来の光伝送システムの要部を波形特性と共
に表した説明図である。
【図19】従来使用されたブロック利得等化器の回路構
成を表わしたブロック図である。
【図20】従来の可変利得等化器の特性の一例を表わし
た特性図である。
【符号の説明】
101 光ファイバ伝送路 102 光中継器 112、403 光カプラ 118 バンドパスフィルタ(BPF) 119 監視用の信号 121 フォトダイオード(PD) 201、301、351、401、451、501、5
51、601、651、701 ブロック利得等化器 202 エルビウムドープファイバ 203、203A WDMカプラ 204、204A 半導体レーザ 207、207A、207B 利得制御回路 241 ROMテーブル 402 可変減衰器 404、404A、404B、404C、404D、4
04E、404F 第1の利得制御回路 408、408A、408B、408C、408D、4
08E、408F 第2の利得制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側の伝送路から送られてきた光信号
    を入力し下流側の伝送路に中継する希土類元素を添加し
    たドープファイバと、 このドープファイバに励起光を注入する励起光源と、 この励起光源の出力する励起光のパワーを前記伝送路か
    ら送られてきた光信号の周波数特性を補正するための利
    得特性に対応するものに設定するパワー設定手段とを具
    備することを特徴とするブロック利得等化器。
  2. 【請求項2】 上流側の伝送路から送られてきた光信号
    を入力し下流側の伝送路に中継する希土類元素を添加し
    たドープファイバと、 このドープファイバに励起光を注入する励起光源と、 この励起光源の出力する励起光のパワーを前記伝送路か
    ら送られてきた光信号の周波数特性を補正するための利
    得特性に対応するものに設定するパワー設定手段と、 このパワー設定手段で設定したパワーの励起光によって
    前記ドープファイバが増幅した光信号を所定量減衰する
    減衰器とを具備することを特徴とするブロック利得等化
    器。
  3. 【請求項3】 上流側の伝送路から送られてきた光信号
    を入力し下流側の伝送路に中継する希土類元素を添加し
    たドープファイバと、 このドープファイバに励起光を注入する励起光源と、 前記ドープファイバに励起光を注入するパワーの各値に
    対する増幅率の周波数特性を予め記憶した特性記憶手段
    と、 前記光信号の周波数特性の平坦化を行うための指示デー
    タに基づいてこの特性記憶手段に記憶された所望の周波
    数特性に対応する励起光のパワーを設定するパワー設定
    手段と、 このパワー設定手段で設定したパワーの励起光によって
    前記ドープファイバが増幅した光信号の増幅率が所望の
    値より高いときこれを所望の値まで減衰する減衰器とを
    具備することを特徴とするブロック利得等化器。
  4. 【請求項4】 上流側の伝送路から送られてきた光信号
    を入力し下流側の伝送路に中継する希土類元素を添加し
    たドープファイバと、 このドープファイバに励起光を注入する励起光源と、 前記ドープファイバに励起光を注入するパワーの各値に
    対する増幅率の周波数特性を予め記憶した特性記憶手段
    と、 前記光信号の周波数特性を判別する特性判別手段と、 前記特性記憶手段に記憶された周波数特性の中からこの
    特性判別手段によって判別された特性の周波数を平坦化
    させるのに最も適した周波数特性を選択してこれに対応
    する励起光のパワーを設定するパワー設定手段と、 このパワー設定手段で設定したパワーの励起光によって
    前記ドープファイバが増幅した光信号の増幅率が所望の
    値より高いときこれを所望の値まで減衰する減衰器とを
    具備することを特徴とするブロック利得等化器。
  5. 【請求項5】 前記励起光源は後方励起方式で前記ドー
    プファイバの励起を行う請求項1〜請求項4記載のブロ
    ック利得等化器。
  6. 【請求項6】 前記励起光源は前方励起方式で前記ドー
    プファイバの励起を行う請求項1〜請求項4記載のブロ
    ック利得等化器。
  7. 【請求項7】 前記励起光源は後方励起方式用の光源と
    前方励起方式用の光源からなり、これらを所定の条件の
    下で択一的に選択して前記ドープファイバの励起を行う
    請求項1〜請求項4記載のブロック利得等化器。
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