JP5482128B2 - 光通信ネットワークおよび監視制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信経路上に配置されたアクティブ部品を含む装置の監視制御が行われる光通信ネットワークおよび監視制御装置に関する。
光通信ネットワークの一つの形態として、例えば図1に示すようなパッシブ光ネットワーク(Passive Optical Network:PON)が知られており、光アクセス網などに適用されている。図1のPONにおいては、通信事業者側に設置されるOLT(Optical Line Terminal:)101が、光ファイバ102および光スプリッタ103を介して、ユーザ側に設置される複数のONU(Optical Network Unit)104と接続される。OLT101および各ONU104の間では、信号光が双方向に通信される。例えば、G−PON(Gigabit-Passive Optical Network)或いはGE−PON(Gigabit Ethernet-Passive Optical Network)と呼ばれるネットワークでは、1ギガビット毎秒(Gbps)の通信速度で信号光が送受信される。このような一般的なPONでは、OLT101および各ONU104の間の通信経路をパッシブ部品のみで構成するため、通常、光回線の冗長構成は採用されず、通信経路上に配置される装置の監視制御も基本的に不要である。
ところで、上記のようなPONについては、光アクセス網の高速化に伴って、伝送距離の長距離化やユーザ数(光スプリッタの分岐数)の増大などのニーズが生じると予想される。従来、G−PONやGE−PONで長距離化を図る場合には、通信経路の途中で光電気変換を行い、振幅増幅(Reamplification)および波形整形(Reshaping)の光2R再生、または、これにタイミング再生(Retiming)の機能を加えた光3R再生を行う。そして、再生された信号光を再度通信経路に送信するなどして対処することが知られている。しかし、10GE−PONやXG−PON等のような10Gbps以上の高速な信号光を用いるネットワークへの対応を考えると、通信経路の途中で光2R/3R再生を行う構成は高価なものになる。特に、光アクセス網におけるONUからOLTへの上りの信号光は、光バースト信号となるので、通信経路の途中で光2R/3R再生を行うのに高速な光バースト受信器が必要となり、非常に高コストな構成になってしまう。
PONとは異なるが、幹線系などに採用される光通信ネットワークでは、通信経路の途中で光2R/3R再生を行う代わりに、光アンプ等を用いた光リピータ(光中継装置)を通信経路上に配置して信号光を光の状態まま増幅して中継伝送する方式が知られている。この方式では、故障時の通知や定期メンテナンスなどをスムーズに行うために、アクティブ部品を使用した光リピータの監視制御が必要になる。
従来の光通信ネットワークにおける光リピータ等の監視制御は、主信号光が通信される回線とは別回線を利用するか、または、主信号光の波長とは別波長を使用して監視制御信号光をネットワーク上で伝送するのが一般的である。このような監視制御の方式は、監視制御信号光の伝送のために主信号光の伝送容量が制限されてしまうため、光アクセス網のような低コストを指向する光通信ネットワークの構築には不向きである。
光リピータ等の監視制御を低コストで実現するための従来技術としては、例えば、監視制御情報をトーン信号に乗せ、該トーン信号を主信号光に重畳して伝送することで、主信号光と同一回線および同一波長で監視制御情報の伝達を行う方式がよく知られている。また、例えば下記の特許文献1および非特許文献1には、エルビウム添加光ファイバ増幅器(Erbium Doped Fiber Amplifier:EDFA)などの光アンプで発生するASE(Amplified Spontaneous Emission)光にトーン信号を重畳することにより監視制御情報の伝達を行う技術が開示されている。
特表2002−523921号公報
K. Shimizu, T. Mizuochi, and T. Kitayama, "Supervisory signal transmission experiments over 10000 km by modulated ASE of EDFA's," Electron. Lett., vol. 29, no. 12, pp. 1081-1083, 1993.
しかし、上記のような主信号光にトーン信号を重畳する従来の監視制御方式については、主信号光が存在していないと監視制御情報を伝達することができないため、前述した光アクセス網におけるONUからOLTへの上りの信号光のように、間欠的な光バースト信号が通信されるネットワークには適用できない。
また、ASE光にトーン信号を重畳して監視制御情報を伝達する従来技術に関しては、EDFA等の光アンプで発生するASE光パワーが、該光アンプへの入力光パワーに依存して変化する。このため、光バースト信号が上記光アンプに入力される場合、パワーレベルが間欠的に変化するASE光に対してトーン信号が重畳されることになる。さらに、高速応答に対応していないEDFA等を用いた場合には、光バースト信号のエッジ部分のように入力光パワーが急激に変化する時に光サージが発生する可能性もある。このため、EDFA等のASE光に重畳されたトーン信号を受信側で抽出して識別することができない。
つまり、光アクセス網の高速化に伴って生じるPONの長距離化やユーザ数増大へのニーズに対し、光アンプ等のアクティブ部品を用いた光リピータを通信経路上に挿入して対処するものとする。この場合に、該光リピータの監視制御を従来技術の適用により低コストで実現しようとしても、光バースト信号にまで対応することが困難な状況にあり、結局、高コストな監視制御系の適用が避けられないという課題がある。また、このような課題は、PONの長距離化等を実現する場合だけに限らず、通信経路上にアクティブ部品を備えた光通信ネットワークについて、これまで監視制御が行われていない箇所に、主信号光の形態(例えば、光バースト信号など)に依存しない監視制御系を低コストで実現しようとする場合にも共通する課題となる。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、主信号光の形態に依存しない監視制御系を容易かつ低コストに実現できる光通信ネットワークおよび監視制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明による光通信ネットワークの一態様は、主信号光を送信または受信する複数の光伝送装置と、前記各光伝送装置の間を互いに接続する通信経路と、前記通信経路上に配置され、該通信経路を伝送される主信号光を増幅して出力する光リピータと、少なくとも1つの前記光伝送装置および前記光リピータの間で監視制御情報を伝達し、前記光リピータの監視制御を行う監視制御装置と、を備えた光通信ネットワークであって、前記監視制御装置は、前記光伝送装置および前記光リピータの少なくとも一方に具備され、入力される主信号光を増幅して前記通信経路に出力する半導体光増幅器について、該半導体光増幅器に与えられる駆動信号を前記監視制御情報に基づいて制御することにより、前記半導体光増幅器から出力される自然放出光を含んだ光のトータルパワーを強度変調する監視制御情報送信手段と、前記光伝送装置および前記光リピータの少なくとも他方において、前記半導体光増幅器から出力され前記通信経路を伝送された光を受信して電気信号に変換し、該電気信号のトータルパワーの強度変調成分に基づいて前記監視制御情報を識別する監視制御情報受信手段と、を備える。
上記のような光通信ネットワークでは、半導体光増幅器に入力される信号光の有無や信号形態に依存することなく、光伝送装置および光リピータの間で監視制御情報を伝達することができ、容易かつ低コストに監視制御系を実現することが可能になる。
一般的なPONの構成例を示す図である。 図1の通信経路上に光リピータを配置した一例を示す図である。 本発明の一実施形態による光通信ネットワークの構成を示すブロック図である。 GE−PONおよび10GE−PONにおける信号光波長帯の設定例を示す図である。 SOAの入出力特性を測定した結果の一例を示す図である。 SOAの入出力特性を表す数式を説明するための図である。 SOAへの入力光が連続光の場合の各部での光スペクトルを示す図である。 SOAへの入力光が連続光の場合の各部での信号波形を示す図である。 SOAへの入力光が存在しない場合の各部での光スペクトルを示す図である。 SOAへの入力光が存在しない場合の各部での信号波形を示す図である。 SOAへの入力光が光バースト信号の場合の各部での信号波形を示す図である。 SOAに代えてEDFAを用いた場合の各部での信号波形を示す図である。 光リピータの具体的な実施例の構成を示すブロック図である。 光インターコネクト装置への応用例を示す図である。 信号受け渡し部への応用例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は、前述の図1に示した一般的なPONについて、光アクセス網の高速化に伴って生じるPONの長距離化やユーザ数増大へのニーズに対処するために光リピータを適用した一例を示す図である。この例では、OLT101と光スプリッタ103の間を接続する光ファイバ102の途中に、光アンプ等を用いた光リピータ(光中継装置)105が挿入されている。この構成においては、アクティブ部品を使用した光リピータ105が通信経路の途中に位置する。したがって、このような光通信ネットワークは、故障時の通知や定期メンテナンスなどをスムーズに行うために、光リピータ105の監視制御を行う機能を備えるのが望ましい。
図3は、本発明の一実施形態による光通信ネットワークの構成を示すブロック図である。
図3において、本実施形態の光通信ネットワークは、例えば、通信事業者側に設置されるOLT1と、該OLT1に光ファイバ2および光スプリッタ3を介して接続されるユーザ側の複数のONU4と、OLT1および光スプリッタ3の間に位置する光ファイバ2上に挿入される光リピータ5と、を備える。
OLT1は、各ユーザに向けて配信する情報に従って所要の波長帯の光を変調して生成した下り信号光を光ファイバ2に送信すると共に、該下り信号光とは異なる波長帯を有し各ユーザから時分割で送られてくる上り信号光を受信する。また、OLT1は、光リピータ5を監視制御するための情報を乗せたトーン信号(以下、「監視制御トーン信号」と呼ぶ)を下り方向の光に重畳して送信し、かつ、受信した上り方向の光より監視制御トーン信号を抽出して監視制御情報を識別する機能を持つ。
具体的な構成例として、上記OLT1は、光送信器11、半導体光増幅器(Semiconductor Optical Amplifier:SOA)12、駆動回路13、WDMカプラ14、光分岐器15、バンドパスフィルタ(Band Pass Filter:BPF)16、光受信器17、受光回路18、監視制御回路19、トーン信号送信回路20およびトーン信号受信回路21を有する。
光送信器11は、各ユーザ向けの下り信号光を生成し、該下り信号光をSOA12に出力する。SOA12は、光送信器11からの下り信号光の波長帯を含む増幅帯域を有し、駆動回路13から出力される駆動電流に応じて、下り信号光を増幅して出力する。このとき、トーン信号送信回路20から出力される監視制御トーン信号を重畳した駆動電流が駆動回路13からSOA12に与えられる。これにより、SOA12で発生するASE光(雑音光)を利用して、SOA12に入力される下り信号光の有無に依存することなく、監視制御情報が光リピータ5に向けて送信される。
WDMカプラ14は、SOA12から出力される下り信号光を光ファイバ2に与えると共に、該光ファイバ2を下り信号光とは逆方向に伝送されてきた上り信号光を光分岐器15に与える。光分岐器15は、WDMカプラ14からの上り信号光を所要の分岐比に従って2つに分岐し、一方の分岐光をBPF16に与え、他方の分岐光を受光回路18に与える。BPF16は、光分岐器15からの上り信号光より、各ユーザからの送信情報を乗せた主信号光の波長帯に対応する成分のみを抽出して、それを光受信器17に出力する。光受信器17は、BPF16からの出力信号光を受信処理して各ユーザからの送信情報を再生する。受光回路18は、光分岐器15からの上りの光を電気信号に変換してトーン信号受信回路21に出力する。受光回路18で光電変換される上りの光は、各ユーザから送信される主信号光および後述する光リピータ5のSOA59で発生するASE光(雑音光)を含んでおり、当該光のトータルパワーに応じて、光電変換後の電気信号のレベルが変化する。
監視制御回路19は、ネットワークの運用に関する指示、光送信器11での下り信号光の送信状態、光受信器17での上り信号光の受信状態などに基づいて、本光通信ネットワークの運用状況を判断し、該判断結果に応じて光リピータ5の監視制御を行うための情報をトーン信号送信回路20に伝える。トーン信号送信回路20は、監視制御回路19からの監視制御情報に従い、下り信号光の変調周波数よりも十分に低い周波数を有する監視制御トーン信号を生成して駆動回路13に出力する。トーン信号受信回路21は、監視制御トーン信号の周波数に対応した同期検波を行うことにより、受光回路18から出力される電気信号より監視制御トーン信号を抽出し、光リピータ5から送信される監視制御情報を識別して、その結果を監視制御回路19に伝える。監視制御回路19は、トーン信号受信回路21の識別結果に応じて、トーン信号送信回路20に伝える監視制御情報を適宜更新する。また、故障時の通知やメンテナンスなどための監視制御を行ってもよい。
光リピータ5は、OLT1および光スプリッタ3の間の光ファイバ2中を互いに異なる方向に伝送される上り信号光および下り信号光を、各々に対応した光アンプを用いて光の状態まま増幅することにより、光ファイバ2や光スプリッタ3で生じる損失を補償する。この光リピータ5により、光アクセス網の高速化に伴う伝送距離の長距離化やユーザ数(光スプリッタ3の分岐数)の増大などのニーズに低コストで応えることが可能となる。また、光リピータ5は、SOAで発生するASE光を利用してOLT1との間で監視制御情報を伝達することにより、ネットワークの運用状況に応じた監視制御が実施される。
具体的な構成例として、上記光リピータ5は、WDMカプラ51,52、光分岐器53、光アンプ54、受光回路55、トーン信号受信回路56、監視制御回路57、トーン信号送信回路58、SOA59および駆動回路60を有する。受光回路55、トーン信号受信回路56、監視制御回路57、トーン信号送信回路58および駆動回路60は、少なくとも1つのFPGA(field-programmable gate array)および/またはDSP(digital signal processor)で構成してもよい。
WDMカプラ51は、OLT1から送信され光ファイバ2を伝搬した下り信号光を受けて光分岐器53に与えると共に、SOA59で増幅された上り信号光をOLT1側の光ファイバ2に送信する。光分岐器53は、WDMカプラ51からの下り信号光を所要の分岐比に従って2つに分岐し、一方の分岐光を光アンプ54に与え、他方の分岐光を受光回路55に与える。
光アンプ54は、光分岐器53からの下り信号光を所要のレベルまで増幅してWDMカプラ52に出力する。この光アンプ54の動作は、監視制御回路57からの出力信号に従って制御される。WDMカプラ52は、光アンプ54で増幅された下り信号光を光スプリッタ3側の光ファイバ2に送信する。WDMカプラ52は、さらに、各ユーザのONU4から送信され光スプリッタ3を通って光ファイバ2を伝搬した上り信号光(光バースト信号)を受け、該上り信号光をSOA59に与える。
受光回路55は、光分岐器53からの下りの光を電気信号に変換してトーン信号受信回路56に出力する。受光回路55で光電変換される下りの光は、OLT1の光送信器11で生成される主信号光およびSOA12で発生するASE光を含んでおり、当該光のトータルパワーに応じて、光電変換後の電気信号のレベルが変化する。トーン信号受信回路56は、監視制御トーン信号の周波数に対応した同期検波を行うことにより、受光回路55から出力される電気信号より監視制御トーン信号を抽出し、OLT1から送信される監視制御情報を識別して、その結果を監視制御回路57に伝える。監視制御回路57は、トーン信号受信回路56の識別結果に応じて、光アンプ54およびSOA59における光増幅動作を制御すると共に、OLT1からの監視制御情報に対する応答や光リピータ5の動作状態などをOLT1に通知するための監視制御情報を生成して、該監視制御情報をトーン信号送信回路58に伝える。
トーン信号送信回路58は、監視制御回路57からの監視制御情報に従い、上り信号光における各ユーザからの送信光の変調周波数よりも十分に低い周波数を有する監視制御トーン信号を生成して、SOA59の駆動回路60に出力する。SOA59は、WDMカプラ52からの上り信号光の波長帯を含む増幅帯域を有し、駆動回路60から出力される駆動電流に応じて、上り信号光を増幅して出力する。このとき、トーン信号送信回路58から出力される監視制御トーン信号を重畳した駆動電流が駆動回路60からSOA59に与えられることにより、SOA59に入力される上り信号光の形態(例えば、光バースト信号など)に依存することなく、SOA59で発生するASE光(雑音光)を利用して、監視制御情報がOLT1に向けて送信される。例えば、上り信号として、光バースト信号による通信が行われていない状態であっても、ASE光を利用して監視制御情報の通信を行うことができる。
光スプリッタ3は、光リピータ5から出力され光ファイバ2を伝搬した下り信号光をユーザ数に対応させて複数に分岐し、該各分岐光を各々のユーザのONU4に送ると共に、各ONU4から時分割で送信される信号光を一つの上り信号光(光バースト信号)に結合して、該上り信号光を光リピータ5側の光ファイバ2に出力する。
各ONU4は、光スプリッタ3で分岐された下り信号光を受信し、OLT1から自装置に向けて送信された情報の識別処理を行う。また、各ONU4は、OLT1に向けて送信する情報に従って、下り信号光とは異なる波長帯の光を変調し、該生成した信号光を自装置に割り当てられた所定のタイミングで送信する。
ここで、上記光通信ネットワークで伝送される上り信号光および下り信号光の波長帯について説明する。図4は、GE−PONおよび10GE−PONにおける上り信号光および下り信号光の波長帯の設定例を示す図である。
図4の1段目に例示した、1Gbpsの通信速度で上り信号光および下り信号光の伝送が行われるGE−PONでは、ユーザ側の各ONUから通信事業者側のOLTに向けて送信される上り信号光(UP_STREAM)の波長帯として1260〜1360nmが設定されている。また、OLTから個々のONUに向けて送信される下り信号光(DOWN_STREAM)の波長帯として1480〜1500nmが設定されると共に、OLTから任意のONUに向けて送信(ブロードキャスト)される映像信号光(VIDEO_BROADCAST)の波長帯として1550nm付近が設定されている。上述の図1に示したように、既存のGE−PONでは、通信事業者と各ユーザとの間を接続する比較的短い距離(例えば10〜20km程度)の通信経路をパッシブ部品のみで構成するため、該通信経路における伝送損失が比較的少ない波長領域を選択して、上り信号光および下り信号光の各波長帯を設定することが可能であった。
一方、図4の2段目に例示した、10Gbpsの通信速度で上り信号光および下り信号光の伝送が行われる10GE−PONでは、上り信号光(UP_STREAM)の波長帯として1260〜1280nmが設定されている。なお、当該波長帯の長波長側近傍には今後の上り信号光の拡張に対応するための波長帯が予定されている。また、OLTから個々のONUに向けて送信される下り信号光(DOWN_STREAM)の波長帯として1574〜1600nmが設定されると共に、OLTから任意のONUに向けて送信(ブロードキャスト)される映像信号光(VIDEO_BROADCAST)の波長帯として1550nm付近が設定されている。GE−PONに比べて通信速度が高速化した10GE−PONでは、上述の図2に示したように、伝送距離の長距離化や光スプリッタの分岐数の増大などのニーズに応えるために、通信経路上に光リピータを挿入することが予想される。この場合、通信経路の伝送損失だけでなく、光リピータに用いられる光アンプの増幅波長帯域も考慮して、上り信号光および下り信号光の各波長帯を設定することが必要になる。
上記光リピータに用いられる光アンプとして、例えば一般的なEDFAを適用した場合、該EDFAの増幅波長帯域は、図4の3段目に示すようにC−バンドおよびL−バンドに亘る1520〜1610nmの波長領域となる。このため、1300nm前後の波長帯に設定される上り信号光を一般的なEDFAで増幅することができない。該上り信号光の波長帯を増幅可能な公知の光アンプとしては、例えば、プラセオジム(Pr)添加ファイバを用いた光アンプ(Praseodymium Doped Fiber Amplifier:PDFA)があるが、PDFAは高価であり、低コストを指向する光アクセス網への適用は現実的ではない。
そこで、本実施形態においては、図4の4段目に示すように、上り信号光および下り信号光の両方の波長帯に亘る1200〜1600nmの波長領域に増幅帯域を形成可能であり、かつ、低コストで実現できる半導体光増幅器(SOA)に注目する。なお、SOAの増幅帯域幅は、1つのチップで50〜80nm程度であるので、上り信号光および下り信号光の各波長帯に応じて複数のSOAを組み合わせるようにする。SOAは、光アクセス網における光アンプとして増幅帯域およびコスト面で好適であるのに加えて、光増幅時に発生するASE光を考慮した入出力特性を利用することにより、主信号光の形態に依存しない監視制御情報の伝達が可能になる。
図5は、SOAにおける入力光パワーに対する出力光パワーの関係について駆動電流の大きさを変えて測定した結果の一例を示す図である。
図5において、左上のグラフに示す実線は、SOAの駆動電流を100mAで一定とした場合の入力光パワーに対する出力光パワーの関係を表し、破線は、SOAの駆動電流を300mAで一定とした場合の入力光パワーに対する出力光パワーの関係を表している。このような入出力特性を持つSOAに対して、図5の左下に示すような−60〜−25dBmの間で周期的にオンオフを繰り返す光バースト信号が入力されると、該SOAから出力される信号光およびASE光を含むトータルパワーは、図5の右上に示すようにオンとオフの間の光レベルの差が抑えられた状態で変化する。
具体的に、SOAに300mAの駆動電流を与えた状態では、SOAへの入力光パワーが−60dBmから−25dBmまでの範囲内で変化する場合、SOAからの出力光トータルパワーの変化は0.26dB程度になっており、入力光パワーの変化に比べて出力光トータルパワーは殆ど変化しない。SOAへの駆動電流を300mAから100mAに減少させると、駆動電流に応じて出力光のトータルパワーの平均的なレベルは低下するが、入力光パワーの変化が−60dBmから−25dBmまでの範囲内であれば、出力光トータルパワーの変化は0.75dB程度であり、駆動電流が300mAの場合と同様に、入力光パワーの変化に比べて出力光トータルパワーは殆ど変化しない。
つまり、SOAから出力される信号光およびASE光を含むトータルパワーは、SOAへの入力光パワーが所要のレベル(図5の例では−25dBm)よりも小さい範囲で変化する場合、該入力光パワーの変化には実質的に依存せず、SOAの駆動電流に応じて出力光トータルパワーの平均レベルだけが変化する。ここで注意を要するのは、SOAの出力光トータルパワーは、SOAに入力される信号光の波長帯に対応した光成分だけのパワーではなく、SOAが出力する全波長域の光、すなわち、光増幅時に発生する全てのASE光も含めたパワーになる点である。
上記のようにSOAは、入力光パワーが所要のレベルよりも小さいという条件下で、出力光トータルパワーが、入力光パワーの変化に実質依存せず、駆動電流の大きさに応じて変化するという入出力特性を備えている。この特性を利用して、SOAの駆動電流に変調をかけることにより、SOAに入力される信号光の有無や信号形態に関係なく、SOAの出力光に強度変調をかけることができる。したがって、監視制御用の光源を信号光源とは別に用意することなく、SOAへの駆動電流に対して微弱かつ低周波の監視制御トーン信号を重畳し、該SOAの出力光に含まれる監視制御トーン信号を受信側で同期検波して監視制御情報を識別することにより、通信経路上に配置された光リピータ5の監視制御を行うことが可能になる。
ここで、SOAからの出力光トータルパワーが入力光パワーに実質依存しないSOAの動作条件(上記図5の例では入力光パワーが−25dBmよりも小さい範囲で変化)について詳しく説明する。
まず、SOAに対する入力光パワーをX[mW]、出力光トータルパワーをY[mW]とする。また、ある駆動電流がSOAに与えられているときに発生するASE光パワーをK[mW]、該SOAの利得をG(真数)とする。なお、駆動電流を一定とした場合、ASE光パワーKおよび利得Gは定数となる。この場合、入力光パワーXに対する出力光トータルパワーYの関係は、次の(1)式で表すことができる。
Y=X・G+K …(1)
図6のグラフは、上記(1)式の関係を常用対数で表示したものである。入力光パワーXがASE光パワーKよりも十分に小さい(X≪K)場合、上記(1)式の関係は、Y=Kで近似することができる。図6の例においてはY=K=−10[dBm]=0.1[mW]となる。そして、入力光パワーXが徐々に大きくなるに従って、出力光トータルパワーYに変化が見えてくるようになる。このときの入力光パワーXに対する出力光トータルパワーYの変動量はX・Gとなる。
ここで、SOAを利用した監視制御情報の伝達を実現するために、SOAの出力光トータルパワーの変動がα[%]まで許容可能であるとすると、入力光パワーXの許容範囲について、次の(2)式の関係が成り立つ。
X・G≦K・(α/100)
X≦(K・α)/(100・G) …(2)
上記(2)式の関係について具体的な一例を挙げると、特定の駆動電流におけるSOAの利得Gが1倍、ASE光パワーKが0.1mW(−10dBm)、出力光トータルパワーの許容変動量αが5%(−10dBm出力が0.22dB変動する量)の場合、入力光パワーXの許容範囲は、X≦0.005[mW]となる。つまり、SOAへの入力光パワーが−23dBm以下の範囲内で変化する条件下で、SOAからの出力光トータルパワーが入力光パワーに実質依存しなくなり、SOAを利用した監視制御情報の伝達が実現可能になる。
上記のようなSOAへの入力光パワーの許容範囲に関して、例えば、IEEE802.3avで標準化が進められている10GE−PONにおけるOLTでの上り信号光の受信レベルを基に、本実施形態(図3)における光リピータ5内のSOA59への入力光パワーを計算してみると、−30〜−25dBm程度の範囲が想定される。このような入力光パワーの範囲は、上記図5や図6に例示したSOAの入出力特性において、入力光パワーの変化に対し出力光トータルパワーが殆ど変化しない、入力光パワーの範囲(−60〜−25dBm)内に該当している。したがって、本実施形態によるSOAを利用した監視制御情報の伝達方式を10GE−PONに適用することが十分可能である。
次に、本実施形態の動作について説明する。
上記のような構成の光通信ネットワークでは、通信事業者側のOLT1から各ユーザ側のONU4に向けて下り信号光および映像信号光が送信されると共に、各ONU4からOLT1に向けて上り信号光(光バースト信号)が送信される。OLT1および各ONU4の間で双方向に伝送される各信号光は、OLT1と光スプリッタ3の間の光ファイバ2上に挿入された光リピータ5において光の状態まま所要のレベルまで増幅されることにより、光ファイバ2および光スプリッタ3での損失が補償される。この光リピータ5での光増幅動作は、OLT1および光リピータ5との間で、SOAで発生するASE光を利用して監視制御情報を伝達することにより監視制御される。以下、光リピータ5の監視制御を中心にして光通信ネットワークの動作を詳しく説明する。
まず、OLT1に注目すると、監視制御回路19において、ネットワークの運用に関する指示、光送信器11での下り信号光の送信状態、光受信器17での上り信号光の受信状態などに基づいて、光通信ネットワークの運用状況が判断される。そして、その判断結果に応じて光リピータ5の監視制御を行うための情報が生成され、該監視制御情報がトーン信号送信回路20に伝えられる。トーン信号送信回路20では、監視制御回路19からの監視制御情報を受けて、下り信号光の変調周波数よりも十分に低い周波数を有し、監視制御情報に従って振幅が変化する監視制御トーン信号が生成されて駆動回路13に出力される。
駆動回路13では、SOA12を所要の利得で駆動するための固定電流に対し、トーン信号送信回路20からの監視制御トーン信号を重畳した駆動電流が生成され、該駆動電流がSOA12に与えられる。固定電流に対する監視制御トーン信号の重畳は、通常、100〜300mA程度に設定される固定電流に対して、監視制御トーン信号に従い十分に小さな電流幅(例えば、±1mA)で電流値を変化させることにより行われる。
上記駆動電流が与えられたSOA12では、光送信器11から出力される下り信号光が所要の利得で増幅される。このときSOA12では、下り信号光の入力の有無に関係なく、駆動電流に応じたASE光が発生する。駆動電流には監視制御トーン信号が重畳されているので、該重畳成分に応じてASE光のパワーは微弱に変化する。また、SOA12に入力される下り信号光のパワーが前述の(2)式に示した関係を満たす範囲で変化するように光送信器11の動作が設定されていれば、SOA12から出力される光(増幅後の下り信号光およびASE光)のトータルパワーは、入力光パワーの変化に実質依存することなく、重畳成分(監視制御トーン信号)にのみ応じて変化するようになる。SOA12からの出力光は、WDMカプラ14を通って光ファイバ2に送出され、該光ファイバ2中を光リピータ5に向けて伝送される。したがって、たとえ光送信器11の故障等により下り信号光の送信が中断されるような状況になっても、SOA12で発生するASE光を利用して監視制御情報を光リピータ5側に伝達することができる。
光リピータ5では、OLT1から送信され光ファイバ2を通ってWDMカプラ51に入力された下り信号光が、光分岐器53で2分岐されて光アンプ54および受光回路55にそれぞれ送られる。光アンプ54では、光分岐器53からの下り信号光が所要のレベルまで増幅される。増幅後の下り信号光は、WDM52を通って光スプリッタ3側の光ファイバ2に送出され、さらに、光スプリッタ3でユーザ数に対応して分岐されて各ユーザのONU4に向けてそれぞれ伝送される。
光リピータ5の受光回路55では、光分岐器53で分岐された下りの光が電気信号に変換されてトーン信号受信回路56に出力される。トーン信号受信回路56では、受光回路55からの電気信号について監視制御トーン信号の周波数に対応した同期検波が行われる。そして、該同期検波により抽出された監視制御トーン信号の識別処理が行われ、その結果がトーン信号受信回路56から監視制御回路57に伝えられる。監視制御回路57では、トーン信号受信回路56の識別結果、すなわち、OLT1から伝達される監視制御情報に応じて、光アンプ54およびSOA59における光増幅動作の制御が行われる。これと同時に、OLT1からの監視制御情報に対する応答や光リピータ5の動作状態などをOLT1に通知するための監視制御情報が生成され、該監視制御情報が監視制御回路57からトーン信号送信回路58に伝えられる。トーン信号送信回路58では、監視制御回路57からの監視制御情報を受けて、上り信号光における各ユーザからの送信光の変調周波数よりも十分に低い周波数を有し、監視制御情報に従って振幅が変化する監視制御トーン信号が生成されて駆動回路60に出力される。
駆動回路60では、SOA59を所要の利得で駆動するための固定的な駆動電流に対し、トーン信号送信回路58からの監視制御トーン信号を重畳した駆動電流が生成され、該駆動電流がSOA59に与えられる。固定的な駆動電流に対する監視制御トーン信号の重畳は、前述したOLT1の駆動回路13と同様に、100〜300mA程度の固定的な駆動電流に対して、監視制御トーン信号に従い十分に小さな電流幅(例えば、±1mA)で電流値を変化させることにより行うことができる。
上記駆動電流が与えられたSOA59では、各ユーザのONU4から光スプリッタ3および光ファイバ2を介して光リピータ5に到達し、WDMカプラ52を通ってSOA59に入力される上り信号光が所要の利得で増幅される。このとき、SOA59に入力される上り信号光は、各ユーザから時分割で送信される信号光が間欠的に配置された光バースト信号となるが、SOA59は、間欠的な上り信号光の入力状態に関係なく、駆動電流に応じたASE光が発生する。駆動電流には監視制御トーン信号が重畳されているので、該重畳成分に応じてASE光のパワーは微弱に変化する。また、SOA59に入力される上り信号光のパワーは、各ONU4からの送信時のパワーが光ファイバ2等を伝搬して減衰されており、前述の(2)式に示した関係を満たす範囲で変化する。このため、SOA59から出力される光(増幅後の上り信号光およびASE光)のトータルパワーは、入力光パワーの変化に実質依存することなく、監視制御トーン信号にのみ応じて変化するようになる。SOA59からの出力光は、WDMカプラ51を通ってOLT1側の光ファイバ2に送出され、該光ファイバ2中をOLT1に向けて伝搬する。したがって、光リピータ5で光増幅する上り信号光が間欠的な光バースト信号であっても、SOA59で発生するASE光を利用して監視制御情報をOLT1側に伝達することができる。
OLT1における上り信号光の受信動作としては、光リピータ5から出力され光ファイバ2を通ってWDMカプラ14に入力された上り信号光が、光分岐器15で2分岐されてBPF16および受光回路18にそれぞれ送られる。BPF16では、光分岐器15からの上り信号光より、各ユーザから送信された信号光の波長帯(例えば、図4に示した10GE−PONの場合、1260〜1280nm帯)に対応する成分のみが抽出されて光受信器17に出力される。このBPF16により上り信号光に含まれるASE光成分が取り除かれることで、光受信器17に与えられる信号光の信号対雑音比(OSNR)が向上する。光受信器17では、BPF16からの出力信号光が受信処理されることにより、各ユーザからの送信情報が再生される。
受光回路18では、光分岐器15で分岐された上りの光が電気信号に変換されてトーン信号受信回路21に出力される。なお、受光回路18の前段にBPF16のような光フィルタを挿入する必要はない。その理由は、前述したようにSOA59から出力される上り信号光およびASE光を含む光のトータルパワーに対して監視制御トーン信号が重畳されており、上り信号光の波長帯以外のASE光成分にも監視制御トーン信号による変調成分が含まれているためである。したがって、受光回路18では、光分岐器15から出力される全ての波長帯の光が電気信号に変換される。
トーン信号受信回路21では、受光回路18からの電気信号について監視制御トーン信号の周波数に対応した同期検波が行われる。そして、該同期検波により抽出された監視制御トーン信号の識別処理が行われ、その結果がトーン信号受信回路21から監視制御回路19に伝えられる。監視制御回路19では、トーン信号受信回路21の識別結果、すなわち、光リピータ5から伝達される監視制御情報に応じて、光リピータ5の動作状態が判断され、その判断結果に基にトーン信号送信回路20に伝える監視制御情報が更新される。
上記のようにしてOLT1と光リピータ5の間でSOA12,59のASE光を利用して監視制御情報の伝達を行うことにより、SOA12,59に入力される信号光の有無や信号形態に依存することなく、光リピータ5の監視制御を低コストで実現することが可能になる。
ここで、SOAのASE光を利用した監視制御情報の伝達が、SOAに入力される信号光の有無や信号形態に依存しないことについて、その原理を図7〜図12を参照しながら詳細に説明する。
まず、SOAへの入力光が、所要の光変調方式で変調された時間的に連続する信号光(以下、光バースト信号との比較において「連続光」と呼ぶことがある)の場合について考える。この場合、SOAに対しては、図7および図8の1段目に示すように、ある波長λxでピークを持つ信号光のみが継続的に入力される。該SOAの駆動信号には、図8の2段目に示すような低周波の監視制御トーン信号が重畳される。このため、SOAからは、図7の2段目に示すように、波長λxでピークを持つ入力光を増幅した信号光に広帯域のASE光が付加された光が出力される。該出力光のトータルパワーは、図8の3段目に示すように、監視制御トーン信号に対応した微弱な変調がかかっている。このようなSOAからの出力光が、OLTおよび光リピータの間で光ファイバを介して送受信されることにより、受信側の受光回路には、図7の3段目に示すような波長λxの信号光および広帯域のASE光を含む光が入力される。そして、トーン信号受信回路において監視制御トーン信号の周波数に対応した同期検波が行われることで、図8の4段目に示すように、送信時と同様な監視制御トーン信号が抽出され、監視制御情報を得ることが可能になる。なお、波長λxの信号光を受信処理するときには、図7の4段目に示すように、BPFにより信号帯域外のASE光成分を除去することでOSNRの向上が図られる。
次に、SOAへの入力光が存在しない場合について考える。この場合、図9および図10の1段目に示すように、SOAへの入力光のパワーは継続的に零となるが、該SOAの駆動電流には、上記連続光の場合と同様、図10の2段目に示すような低周波の監視制御トーン信号が重畳される。このため、SOAからは、図9の2段目に示すように、広帯域のASE光が出力され、該出力光のトータルパワーは、図10の3段目に示すように、監視制御トーン信号に対応した微弱な変調がかかっている。したがって、受信側の受光回路には、図9の3段目に示すような広帯域のASE光が入力される。そして、トーン信号受信回路において監視制御トーン信号の周波数に対応した同期検波が行われることで、図10の4段目に示すように、送信時と同様な監視制御トーン信号が抽出され、監視制御情報を得ることが可能になる。なお、送信側のSOAへの入力光が存在しない場合、受信側のBPFからは、図9の4段目に示すように、信号光の波長帯内のASE光だけが出力されることになる。
次に、SOAへの入力光が光バースト信号の場合について考える。この場合、SOAへの入力光のスペクトルは、上記図7の1段目に示した連続光の場合と同じになるが、該入力光を時間軸で見ると、図11の1段目に示すように、オンオフが間欠的に繰り返される信号波形となる。なお、図11の1段目の信号波形は光バースト信号を模式的に示したものであり、詳細にはオン状態の区間内にさらに高速な変調(例えば、10Gb/sのNRZ変調など)がかかっている。該SOAの駆動信号には、図11の2段目に示すような低周波の監視制御トーン信号が重畳されるため、SOAからの出力光のトータルパワーは、図11の3段目に示すように、監視制御トーン信号に対応した微弱な変調がかかるが、入力光の間欠的なパワー変化に依存した変動は発生しない。したがって、受信側のトーン信号受信回路で同期検波を行うことで、光バースト信号の間欠的なパワー変化に関係なく、送信時と同様な監視制御トーン信号を抽出でき、監視制御情報を得ることが可能になる。信号光の受信処理は、BPFにより信号光の波長帯以外のASE光を取り除くことにより元の光バースト信号が得られるので、該光バースト信号を光受信器で通常に処理すればよい。
上述した従来の監視制御技術と比較してみると、光バースト信号をEDFA等の光アンプに入力して増幅した場合、たとえ入力光パワーが(2)式の関係を満たすような範囲で変化するときでも、EDFAの出力光トータルパワーは、入力光パワーの変化に依存して変動する。つまり、光バースト信号が入力されるEDFAの出力光は、間欠的にオンオフを繰り返すバースト状になる。このため、監視制御トーン信号を重畳した駆動電流をEDFAに与えて光バースト信号の増幅を行った場合、該EDFAからの出力光は、図12の3段目に示すように、バースト状の信号光に微弱な監視制御トーン信号が重畳された形となる。このため、受信側で監視制御トーン信号の周波数に対応した同期検波を行ったとしても、監視制御トーン信号は抽出されず、監視制御情報を得ることはできない。
以上のように本実施形態の光通信ネットワークによれば、通信経路上に挿入した光リピータ5とOLT1との間に、別回線や別波長(別光源)を使用することなく、上りおよび下りの各信号光の形態に依存しない監視制御系を容易かつ低コストに実現することが可能である。
なお、上記の実施形態では、OLT1から光リピータ5への監視制御情報の伝達および光リピータ5からOLT1への監視制御情報の伝達の双方をSOAで発生するASE光を利用して行うようにしたが、OLT1から光リピータ5への監視制御情報の伝達に関しては、下り信号光が光バースト信号ではなく連続光となるので、従来のEDFA等のASE光を利用した監視制御系を適用することも可能である。ただし、この場合、OLT1内の光送信器11の故障等により下り信号光が送信されなくなると、光リピータ5への監視制御情報の伝達は困難になるので、下り信号光が正常に送信されていることがネットワークを運用する一つの条件となる。
次に、上述した実施形態における光リピータ5の具体的な実施例について説明する。
図13は、光リピータ5の具体的な実施例の構成を示すブロック図である。
図13の光リピータ5は、同一の構成を有する現用系ユニット501および予備系ユニット502と、現用系および予備系の切り替えを行う2つの光スイッチ503,504と、これら各部の動作を制御する監視制御回路505と、を備えている。
現用系ユニット501は、2つのWDMカプラ511,512の間に、OLT1から各ONU4に伝送される下り信号光LDOWNを増幅するための第1経路520と、OLT1から任意のONU4にブロードキャストされる映像信号光LVIDEOを増幅するための第1経路530と、各ONU4からOLT1に伝送される上り信号光LUPを増幅するための第3経路540と、を有する。なお、予備系ユニット502は、現用系ユニット501と同一構成であるので、ここでの説明を省略する。
第1経路520上には、光アンプ521およびその駆動回路(DRV)522が配置されている。光アンプ521は、下り信号光LDOWNの波長帯を含む増幅帯域を有しており、例えば、下り信号光LDOWNの波長帯が図4に示した10GE−PONの場合の1574〜1600nmに設定されている場合には、L−バンド用EDFAや当該波長帯に対応したSOA等を適用することが可能である。また、光アンプ521の前段には、光アンプ521への入力光をモニタするための受光素子(PD)524およびモニタ回路(MON)525が配置され、さらに、光アンプ521の後段には、光アンプ521からの出力光をモニタするための受光素子(PD)527およびモニタ回路(MON)528が配置されている。加えて、上記モニタ回路525には、トーン信号受信回路(SV_RX)529が接続されている。このトーン信号受信回路529は、モニタ回路525から出力される電気信号について、監視制御トーン信号の周波数に対応した同期検波を行いOLT1からの監視制御情報を識別し、該監視制御情報を監視制御回路505に伝える。なお、ここでは第1経路520上に、下り信号光LDOWNの分散補償を行う分散補償ファイバ(DCF)551を設けているが、このDCF551は省略することも可能である。
第2経路530上には、光アンプ531およびその駆動回路(DRV)532が配置されている。光アンプ531は、映像信号光LVIDEOの波長帯を含む増幅帯域を有しており、例えば、映像信号光LVIDEOの波長帯が図4に示した10GE−PONの場合の1550nm付近に設定されている場合には、C−バンド用EDFAや当該波長帯に対応したSOA等を適用することが可能である。また、光アンプ531の前段には、光アンプ531への入力光をモニタするための受光素子(PD)534およびモニタ回路(MON)535が配置され、さらに、光アンプ531の後段には、光アンプ531からの出力光をモニタするための受光素子(PD)537およびモニタ回路(MON)538が配置されている。第1経路520上と同様に、第2経路530上にも、映像信号光LVIDEOの分散補償を行う分散補償ファイバ(DCF)552を設けているが、このDCF552も省略することが可能である。
第3経路540上には、SOA541およびその駆動回路(DRV)542が配置されている。SOA541は、上り信号光LUPの波長帯(図4に示した10GE−PONの場合の1260〜1280nm)を含む増幅帯域を有している。駆動回路542にはトーン信号送信回路(SV_TX)549が接続されており、該トーン信号送信回路549は、監視制御回路505から伝えられる監視制御情報に従い監視制御トーン信号を生成し、該監視制御トーン信号を駆動回路542に出力する。駆動回路542は、トーン信号送信回路549からの監視制御トーン信号を重畳した駆動信号を生成してSOA541に与える。また、SOA541の前段には、SOA541への入力光をモニタするための受光素子(PD)544およびモニタ回路(MON)545が配置され、さらに、SOA541の後段には、SOA541からの出力光をモニタするための受光素子(PD)547およびモニタ回路(MON)548が配置されている。
上記のような構成の光リピータ5では、監視制御回路505において、現用系ユニット501の各モニタ回路525,528,535,538,545,548でのモニタ結果を基に、光アンプ521,531およびSOA541が正常に動作しているか否かが判断される。正常動作が判断された場合には、光ファイバ2に接続された光リピータ5の入出力ポートが現用系ユニット501に繋がるように各光スイッチ503,504が切り替えられる。一方、光アンプ521,531またはSOA541の異常が判断された場合には、光リピータ5の入出力ポートが予備用系ユニット502に繋がるように各光スイッチ503,504が切り替えられる。また、監視制御回路505では、トーン信号受信回路529で識別されたOLT1からの監視制御情報に応じて、光アンプ521,531およびSOA541における光増幅動作の制御が行われると共に、OLT1に送る監視制御情報が生成されてトーン信号送信回路549に伝えられ、SOA541のASE光を利用してOLT1への監視制御情報の伝達が行われる。
なお、上記光リピータ5の具体的な実施例では、下り信号光LDOWNが伝搬する第1経路520に対応したモニタ回路525から出力される電気信号を用いて、トーン信号受信回路529がOLT1からの監視制御情報を識別する一例を示したが、映像信号光LVIDEOが伝搬する第2経路530に対応したモニタ回路535から出力される電気信号を用いて監視制御情報の識別処理を行うようにしてもよい。
また、上述した光通信ネットワークの実施形態では、10GE−PONに対応したネットワーク構成の通信経路上に光リピータを挿入し、SOAで発生するASE光を利用して光リピータの監視制御を行う一例について説明したが、10GE−PONに対応したネットワーク構成だけではなく、通信経路上にアクティブ部品を備えた各種光通信ネットワークについて、これまで監視制御が行われていない箇所に、主信号光の形態に依存しない監視制御系を低コストで実現する場合にも、本発明は有効である。
具体的には、例えば図14に示すような光インターコネクト装置内のアクティブ部品について監視制御を実現しようとする場合に、上述したようなSOAで発生するASE光を利用した監視制御系を応用することが可能である。図14に示す光インターコネクト装置8は、送信ノート6内の8個の光送信器(E/O)61〜61の各出力ポートP1〜P8と、受信ノード7内の8個の光受信器(O/E)71〜71の各入力ポートP1’〜P8’との間を任意に接続可能にする。このような光インターコネクト装置8は、例えばペタスケールコンピューティングのように複数の計算ノードを組み合わせて1つのスーパーコンピュータを構成する場合に、計算ノード同士の連携部分に使用される。そのため、光インターコネクト装置8が送信ノード6および受信ノード7どちらからも離れた位置に設置される場合があり、送信ノード6および受信ノード7のいずれかの側のから光インターコネクト装置8を監視制御することが求められる。
図14の例では、光インターコネクト装置8内で複数のSOAがゲートスイッチとして適用されており、各SOAの故障等に関する監視制御情報が受信ノード7に伝達される構成となっている。具体的に、光インターコネクト装置8の内部では、送信ノート6の各出力ポートP1〜P8からの信号光が、各々に対応した光分岐器81〜81に与えられて8分岐される。各光分岐器81〜81から出力される分岐光はSOA82〜82を介して各光合波器84〜84の所定の入力ポートに与えられる。各光合波器84〜84の出力ポートにもSOA85〜85がそれぞれ配置されており、該各SOA85〜85の出力光が、受信ノード7の各入力ポートP1’〜P8’に与えられる。
光インターコネクト装置8の個々のSOAに与えられる駆動電流には、トーン信号送信回路87から出力される監視制御トーン信号が時系列で順番に重畳されるようになっている。これにより、光インターコネクト装置8内のいずれか1つのSOAからの出力光が監視制御トーン信号に対応した重畳成分を含むことになり、当該SOAが順次切り替えられながら、光インターコネクト装置8から受信ノード7への監視制御情報の伝達が行われる。受信ノード7では、各入力ポートP1’〜P8’に与えられる光の一部が各光分岐器71〜71で取り出された後に光合波器73で合波され、該光合波器73の出力光が受光回路74で電気信号に変換される。そして、トーン信号受信回路75において、受光回路74から出力される電気信号についての同期検波が行われ、光インターコネクト装置8からの監視制御情報が識別される。この監視制御情報と光インターコネクト装置8側での監視制御トーン信号の切り替えタイミングに関する情報とに基づいて、光インターコネクト装置8内の個々のSOAにおける故障等の判断が行われる。
上記のような光インターコネクト装置8および受信ノード7間での監視制御情報の伝達は、SOAで発生するASE光を利用することにより、光インターコネクト装置8内の各SOAに信号光が入力されているか否かに関係なく行うことができる。このため、光インターコネクト装置8により任意接続されるポートの使用状況に関係なく、光インターコネクト装置8内の個々のSOAの故障等を監視することが可能である。また、監視制御トーン信号を重畳するSOAを時系列的に切り替えるようにしているので、複数のSOAにそれぞれ対応したモニタ回路を受信側に設ける必要がなく、簡略な構成により低コストで監視制御系を実現することができる。なお、ここでは監視制御トーン信号を重畳するSOAを時系列的に切り替えるようにしたが、個々のSOAごとに監視制御トーン信号の周波数を相違させ、受信側で各々の周波数に対応した同期検波を行うようにすることで、複数のSOAに関する監視制御情報を同時に伝達することも可能である。
また、他の応用例として、通信キャリア間での信号光の受け渡し部分において波長の乗せ換えや光パワーレベルの変換を行うために使用される、エイリアンインターフェースと呼ばれる光通信ネットワークの一部分(以下、「信号受け渡し部」と呼ぶ)に本発明を適用することも可能である。図15は、信号受け渡し部の概略構成を示す図である。このような信号受け渡し部9は、通信キャリアA〜Cのいずれにも属さず、中立的な場所に設置される可能性がある。このため、信号受け渡し部9の監視を一元管理すべく、信号受け渡し部9の動作状態に関する監視制御情報を、各通信キャリアが所有する光送信器または光受信器に伝達する必要が生じる。このような光通信ネットワークの信号受け渡し部9についても、SOAの光増幅機能を利用して光パワーレベルの変換処理等を行うと共に、該SOAで発生するASE光を利用して監視制御情報の伝達を行うことが有効である。
以上の各実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 主信号光を送信または受信する複数の光伝送装置と、
前記各光伝送装置の間を互いに接続する通信経路と、
前記通信経路上に配置され、該通信経路を伝送される主信号光を増幅して出力する光リピータと、
少なくとも1つの前記光伝送装置および前記光リピータの間で監視制御情報を伝達し、前記光リピータの監視制御を行う監視制御装置と、
を備えた光通信ネットワークであって、
前記監視制御装置は、
前記光伝送装置および前記光リピータの少なくとも一方に具備され、入力される主信号光を増幅して前記通信経路に出力する半導体光増幅器について、該半導体光増幅器に与えられる駆動信号を前記監視制御情報に基づいて制御することにより、前記半導体光増幅器から出力される自然放出光を含んだ光のトータルパワーを強度変調する監視制御情報送信手段と、
前記光伝送装置および前記光リピータの少なくとも他方において、前記半導体光増幅器から出力され前記通信経路を伝送された光を受信して電気信号に変換し、該電気信号のトータルパワーの強度変調成分に基づいて前記監視制御情報を識別する監視制御情報受信手段と、
を備えたことを特徴とする光通信ネットワーク。
(付記2) 付記1に記載の光通信ネットワークであって、
前記半導体光増幅器は、入力される主信号光のパワーが所定のレベル以下の範囲内で変化するように構成することを特徴とする光通信ネットワーク。
(付記3) 付記2に記載の光通信ネットワークであって、
前記半導体光増幅器は、光バースト信号が入力されることを特徴とする光通信ネットワーク。
(付記4) 付記1〜3のいずれか1つに記載の光通信ネットワークであって、
前記監視制御装置は、前記光伝送装置および前記光リピータの双方に、前記監視制御情報送信手段および前記監視制御情報受信手段を備え、前記光伝送装置および前記光リピータの間で前記監視制御情報を双方向に伝達し合うことにより、前記光リピータの監視制御を行うことを特徴とする光通信ネットワーク。
(付記5) 付記1〜4のいずれか1つに記載の光通信ネットワークであって、
前記監視制御情報送信手段は、
主信号光の変調周波数よりも低い周波数を有し、前記監視制御情報に従って振幅が変化する監視制御トーン信号を生成するトーン信号送信回路と、
前記半導体光増幅器を所定の利得で駆動するための固定電流に対し、前記トーン信号送信回路で生成された監視制御トーン信号を重畳した駆動電流を生成し、該駆動電流を前記半導体光増幅器に与える駆動回路と、
を備えたことを特徴とする光通信ネットワーク。
(付記6) 付記5に記載の光通信ネットワークであって、
前記監視制御情報受信手段は、
前記半導体光増幅器から出力され前記通信経路を伝送された光の一部を分岐する光分岐器と、
前記光分岐器で分岐された光を電気信号に変換する受光回路と、
前記受光回路から出力される電気信号について、前記監視制御トーン信号の周波数に対応した同期検波を行い、該同期検波により抽出された監視制御トーン信号を識別処理して前記監視制御情報を得るトーン信号受信回路と、
を備えたことを特徴とする光通信ネットワーク。
(付記7) 付記1〜6のいずれか1つに記載の光通信ネットワークであって、
前記光伝送装置は、
前記半導体光増幅器から出力され前記通信経路を伝送された光より、主信号光の波長帯に対応する成分のみを抽出して出力するバンドパスフィルタと、
前記バンドパスフィルタの出力光を受信処理する光受信器と、
を備えたことを特徴とする光通信ネットワーク。
(付記8) 付記1〜7のいずれか1つに記載の光通信ネットワークであって、
前記複数の光伝送装置が、通信事業者側に設置されるOLT、および、ユーザ側に設置される複数のONUであり、
前記通信経路上に配置され、前記OLTから送信される下り信号光をユーザ数に対応させて複数に分岐して前記各ONUに送ると共に、前記各ONUから時分割で送信される信号光を一つの上り信号光に結合して前記OLTに送る光スプリッタを備え、
前記光リピータが、前記OLTおよび前記光スプリッタの間の通信経路上に配置され、
前記監視制御装置が、前記OLTおよび前記光リピータの間で前記監視制御情報を伝達することを特徴とする光通信ネットワーク。
(付記9) 付記8に記載の光通信ネットワークであって、
前記光リピータは、前記上り信号光および前記下り信号光の増幅を行う現用系ユニットと、該現用系ユニットと同一構成の予備系ユニットと、前記現用系ユニットおよび前記予備系ユニットの切り替えを行う1組の光スイッチと、を備えたことを特徴とする光通信ネットワーク。
(付記10) 付記1〜7のいずれか1つに記載の光通信ネットワークであって、
前記複数の光伝送装置が、複数の出力ポートを有する送信ノード、および、該送信ノードの各出力ポートに光インターコネクト装置を介して任意接続される複数の入力ポートを有する受信ノードであり、
前記光インターコネクト装置は、ゲートスイッチとして動作する複数の半導体光増幅器を具備し、
前記監視制御装置は、前記光インターコネクト装置の各半導体光増幅器に対応させて複数の前記監視制御情報送信手段を設けると共に、前記受信ノード内に前記監視制御情報受信手段を設けて構成することを特徴とする光通信ネットワーク。
(付記11) 付記10に記載の光通信ネットワークであって、
前記各監視制御情報送信手段は、前記監視制御情報に基づいて制御された駆動信号を、対応する前記半導体光増幅器に時系列で順番に与え、
前記監視制御情報受信手段は、前記受信ノードの各入力ポートに与えられる光の一部を取り出して合波した光を電気信号に変換し、該電気信号のトータルパワーの強度変調成分に基づいて前記監視制御情報を識別することを特徴とする光通信ネットワーク。
(付記12) 付記10に記載の光通信ネットワークであって、
前記各監視制御情報送信手段は、互いに異なる周波数を有し、前記監視制御情報に従って振幅が変化する監視制御トーン信号を重畳した駆動信号を、対応する前記半導体光増幅器にそれぞれ与え、
前記監視制御情報受信手段は、前記受信ノードの各入力ポートに与えられる光の一部を電気信号にそれぞれ変換し、該各電気信号について前記監視制御トーン信号の互いに異なる周波数にそれぞれ対応した同期検波を行い、該同期検波により抽出された各監視制御トーン信号を識別処理して、前記各半導体光増幅器に対応した監視制御情報を得ることを特徴とする光通信ネットワーク。
(付記13) 付記1〜7のいずれか1つに記載の光通信ネットワークであって、
前記複数の光伝送装置が、異なる通信キャリア間で信号光の受け渡しを行う信号受け渡し部に接続された、各通信キャリアが所有する光送信器および光受信器であり、
前記信号受け渡し部は、前記各通信キャリアの光送信器から送信される主信号光を増幅して出力する複数の半導体光増幅器を具備し、
前記監視制御装置は、前記信号受け渡し部の各半導体光増幅器に対応させて複数の前記監視制御情報送信手段を設けると共に、前記各通信キャリアの光受信器に対応させて複数の前記監視制御情報受信手段を設けて構成することを特徴とする光通信ネットワーク。
(付記14) 入力される光バースト信号を増幅して出力する半導体光増幅器と、
該半導体光増幅器に与えられる駆動信号を監視制御情報に基づいて制御することにより、前記半導体光増幅器から出力される自然放出光を含んだ光のトータルパワーを強度変調する監視制御情報送信手段を備える、監視制御装置。
(付記15) 付記14に記載の監視制御装置であって、
前記半導体光増幅器に入力される光バースト信号は、所定のパワーレベル以下でオンオフを繰り返す、監視制御装置。
1…OLT
2…光ファイバ
3…光スプリッタ
4…ONU
5…光リピータ
11…光送信器
12,59…半導体光増幅器(SOA)
13,60…駆動回路
14,51,52…WDMカプラ
15,53…光分岐器
16…バンドパスフィルタ(BPF)
17…光受信器
18,55…受光回路
19,57…監視制御回路
20,58…トーン信号送信回路
21,56…トーン信号受信回路
54…光アンプ

Claims (10)

  1. 主信号光を送信または受信する複数の光伝送装置と、
    前記各光伝送装置の間を互いに接続する通信経路と、
    前記通信経路上に配置され、該通信経路を伝送される主信号光を増幅して出力する光リピータと、
    少なくとも1つの前記光伝送装置および前記光リピータの間で監視制御情報を伝達し、前記光リピータの監視制御を行う監視制御装置と、
    を備えた光通信ネットワークであって、
    前記監視制御装置は、
    前記光伝送装置および前記光リピータの少なくとも一方に具備され、入力される主信号光を増幅して前記通信経路に出力する半導体光増幅器であって出力光トータルパワーが所定のレベル以下での入力光パワーの変化に依存せず駆動信号の変化に応じて変化する入出力特性を有する半導体光増幅器について、該半導体光増幅器に与えられる前記駆動信号を前記監視制御情報に基づいて制御することにより、前記半導体光増幅器から出力される自然放出光を含んだ光のトータルパワーを強度変調する監視制御情報送信手段と、
    前記光伝送装置および前記光リピータの少なくとも他方において、前記半導体光増幅器から出力され前記通信経路を伝送された光を受信して電気信号に変換し、該電気信号のトータルパワーの強度変調成分に基づいて前記監視制御情報を識別する監視制御情報受信手段と、
    を備え
    前記半導体増幅器に、前記所定のレベル以下でパワーが変化する主信号光が入力されることを特徴とする光通信ネットワーク
  2. 請求項に記載の光通信ネットワークであって、
    前記半導体光増幅器は、光バースト信号が入力されることを特徴とする光通信ネットワーク。
  3. 請求項1又は2に記載の光通信ネットワークであって、
    前記監視制御装置は、前記光伝送装置および前記光リピータの双方に、前記監視制御情報送信手段および前記監視制御情報受信手段を備え、前記光伝送装置および前記光リピータの間で前記監視制御情報を双方向に伝達し合うことにより、前記光リピータの監視制御を行うことを特徴とする光通信ネットワーク。
  4. 請求項1〜のいずれか1つに記載の光通信ネットワークであって、
    前記監視制御情報送信手段は、
    主信号光の変調周波数よりも低い周波数を有し、前記監視制御情報に従って振幅が変化する監視制御トーン信号を生成するトーン信号送信回路と、
    前記半導体光増幅器を所定の利得で駆動するための固定電流に対し、前記トーン信号送信回路で生成された監視制御トーン信号を重畳した駆動電流を生成し、該駆動電流を前記半導体光増幅器に与える駆動回路と、
    を備えたことを特徴とする光通信ネットワーク。
  5. 請求項に記載の光通信ネットワークであって、
    前記監視制御情報受信手段は、
    前記半導体光増幅器から出力され前記通信経路を伝送された光の一部を分岐する光分岐器と、
    前記光分岐器で分岐された光を電気信号に変換する受光回路と、
    前記受光回路から出力される電気信号について、前記監視制御トーン信号の周波数に対応した同期検波を行い、該同期検波により抽出された監視制御トーン信号を識別処理して前記監視制御情報を得るトーン信号受信回路と、
    を備えたことを特徴とする光通信ネットワーク。
  6. 請求項1〜のいずれか1つに記載の光通信ネットワークであって、
    前記光伝送装置は、
    前記半導体光増幅器から出力され前記通信経路を伝送された光より、主信号光の波長帯に対応する成分のみを抽出して出力するバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタの出力光を受信処理する光受信器と、
    を備えたことを特徴とする光通信ネットワーク。
  7. 請求項1〜のいずれか1つに記載の光通信ネットワークであって、
    前記複数の光伝送装置が、通信事業者側に設置されるOLT、および、ユーザ側に設置される複数のONUであり、
    前記通信経路上に配置され、前記OLTから送信される下り信号光をユーザ数に対応させて複数に分岐して前記各ONUに送ると共に、前記各ONUから時分割で送信される信号光を一つの上り信号光に結合して前記OLTに送る光スプリッタを備え、
    前記光リピータが、前記OLTおよび前記光スプリッタの間の通信経路上に配置され、
    前記監視制御装置が、前記OLTおよび前記光リピータの間で前記監視制御情報を伝達することを特徴とする光通信ネットワーク。
  8. 請求項1〜のいずれか1つに記載の光通信ネットワークであって、
    前記複数の光伝送装置が、複数の出力ポートを有する送信ノード、および、該送信ノードの各出力ポートに光インターコネクト装置を介して任意接続される複数の入力ポートを有する受信ノードであり、
    前記光インターコネクト装置は、ゲートスイッチとして動作する複数の半導体光増幅器を具備し、
    前記監視制御装置は、前記光インターコネクト装置の各半導体光増幅器に対応させて複数の前記監視制御情報送信手段を設けると共に、前記受信ノード内に前記監視制御情報受信手段を設けて構成することを特徴とする光通信ネットワーク。
  9. 請求項1〜のいずれか1つに記載の光通信ネットワークであって、
    前記複数の光伝送装置が、異なる通信キャリア間で信号光の受け渡しを行う信号受け渡し部に接続された、各通信キャリアが所有する光送信器および光受信器であり、
    前記信号受け渡し部は、前記各通信キャリアの光送信器から送信される主信号光を増幅して出力する複数の半導体光増幅器を具備し、
    前記監視制御装置は、前記信号受け渡し部の各半導体光増幅器に対応させて複数の前記監視制御情報送信手段を設けると共に、前記各通信キャリアの光受信器に対応させて複数の前記監視制御情報受信手段を設けて構成することを特徴とする光通信ネットワーク。
  10. 入力される光バースト信号を増幅して出力する半導体光増幅器であって出力光トータルパワーが所定のレベル以下での入力光パワーの変化に依存せず駆動信号の変化に応じて変化する入出力特性を有する半導体光増幅器と、
    該半導体光増幅器に与えられる前記駆動信号を監視制御情報に基づいて制御することにより、前記半導体光増幅器から出力される自然放出光を含んだ光のトータルパワーを強度変調する監視制御情報送信手段と、を備え
    前記半導体増幅器に、前記所定のレベル以下でパワーのオンオフを繰り返す光バースト信号が入力される、監視制御装置
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