JP2001168081A - エッチング方法および構造体の製造方法 - Google Patents

エッチング方法および構造体の製造方法

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JP2001168081A JP35235199A JP35235199A JP2001168081A JP 2001168081 A JP2001168081 A JP 2001168081A JP 35235199 A JP35235199 A JP 35235199A JP 35235199 A JP35235199 A JP 35235199A JP 2001168081 A JP2001168081 A JP 2001168081A
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dry etching
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    • B81CPROCESSES OR APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OR TREATMENT OF MICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS
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    • B81C1/00563Avoid or control over-etching
    • B81C1/00587Processes for avoiding or controlling over-etching not provided for in B81C1/00571 - B81C1/00579
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2201/00Specific applications of microelectromechanical systems
    • B81B2201/04Optical MEMS
    • B81B2201/042Micromirrors, not used as optical switches

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被エッチング物にドライエッチングにより貫
通孔を形成する場合にその貫通孔の末端部の寸法が大き
くなるのを防止する。 【解決手段】 被エッチング物の一方の面側から反応性
イオンエッチングのようなドライエッチングを行うこと
により貫通トレンチ4のような貫通孔を形成する場合
に、被エッチング物の他方の面の少なくとも貫通孔の形
成予定領域またはその近傍に被エッチング物よりも電気
伝導度が高い導電体を接触させた状態でドライエッチン
グを行う。被エッチング物は例えばSi基板1などの半
導体、導電体は例えばAl膜53などの金属膜である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エッチング方法
および構造体の製造方法に関し、特に、MEMS(Micr
oelectromechanical Systems)分野における微細構造
体、例えば微細な鏡(マイクロミラー)を含む微細構造
体の製造に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、MEMS分野において、ドライエ
ッチングによりシリコン(Si)基板にトレンチ(溝)
を貫通して形成する場合に、貫通する側のトレンチ末端
部の幅が大きくなってしまうという現象が知られている
(例えば、Transducers'99:J.JIAO et al.pp.546-54
9)。これは、トレンチ末端部でエッチング速度が大き
くなることによるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにトレンチの幅がその末端部で大きくなると、設計
通りのトレンチ形状を得ることができないため、MEM
S分野の微細構造体を形成するに際してこれが障害とな
る。
【0004】また、ウェーハ面内でエッチング速度に±
5%程度のばらつきがあるのが普通であるので、ウェー
ハ全面においてオーバーエッチングをほとんど行わな
い、いわゆるジャストエッチで上記問題を解決すること
は不可能である。
【0005】したがって、この発明が解決しようとする
課題は、基板にドライエッチングによりトレンチを貫通
して形成する場合、より一般的には、被エッチング物に
ドライエッチングにより貫通孔を形成する場合に、その
貫通孔の末端部の寸法が大きくなるのを防止することが
できるエッチング方法およびそのようなエッチング方法
を用いた構造体の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術が
有する上述の課題を解決するために、鋭意検討を行っ
た。以下にその概要について説明する。
【0007】本発明者は、レジストマスクを用い、ドラ
イエッチングによりSi基板のエッチングを行って貫通
トレンチを形成する実験を行った。具体的には、厚さ1
00μmのSi基板に幅10μmの貫通トレンチを形成
した。図1は、このようにしてSi基板に形成した貫通
トレンチをエッチングする側、すなわちレジストマスク
がある側から撮影した光学顕微鏡写真を示す。図1から
わかるように、エッチングする側から見た貫通トレンチ
の幅はおよそ10μmであった。一方、図2は貫通トレ
ンチを貫通した側から撮影した光学顕微鏡写真を示し、
倍率は図1と同じである。図2からわかるように、貫通
した側の貫通トレンチの幅は最大で約30μmであり、
エッチングする側の貫通トレンチの幅の約3倍であっ
た。
【0008】この実験結果は、貫通トレンチの末端部の
幅が大きくなる点でJ.JIAOらの実験結果と一致するもの
であるが、貫通トレンチの末端部の幅がエッチングする
側の幅に比べて3倍も大きくなってしまうことは、この
実験結果によって初めて見い出されたものといえる。
【0009】本発明者は、上記のような実験結果が得ら
れる理由について考察を行った。すなわち、図2に示す
光学顕微鏡写真を注意深く観察するとわかるように、貫
通した側から見た貫通トレンチに、周辺に比べて幅が狭
く、しかもこの幅がエッチングする側から見た貫通トレ
ンチの幅とほぼ等しい部分が二箇所存在する。ここで注
目すべきことは、この部分の貫通トレンチの両側に、あ
る目的でSi基板裏面に成膜されたAl膜のエッチング
残り(図2の白い部分)が存在することである。これよ
り、貫通トレンチが貫通する部分の近傍のSi基板裏面
にAl膜が存在していたことが、貫通トレンチの幅が末
端部で大きくなるのを防止する効果を有すると解釈する
ことができる。
【0010】このような効果が得られるメカニズムは現
時点では不明であるが、次のようなメカニズムが考えら
れる。すなわち、ドライエッチングによりSi基板に貫
通トレンチを形成する場合にそのトレンチ末端部の幅が
大きくなるのは、エッチングの進行に伴い貫通トレンチ
内の側壁が入射イオンによって帯電し、これにより後続
イオンの軌道が曲げられる結果、トレンチ末端部で側壁
に入射するイオンの、側壁と垂直方向の速度成分が増加
するためと考えられる。これに対し、貫通トレンチが貫
通する部分の近傍のSi基板裏面にAl膜を形成してお
くと、トレンチ末端部までエッチングが進行してそのA
l膜がトレンチ内に露出した時点でトレンチ側壁から電
荷がこのAl膜に迅速に移動し、貫通トレンチ内の側壁
の帯電が完全に解消され、あるいは大幅に低減し、それ
によって後続イオンの軌道が曲げられることが大幅に減
少することにより、貫通トレンチ末端部でのエッチング
速度の増加が抑えられると考えられる。
【0011】本発明者は、上記のメカニズムに立脚して
考察を進めた結果、Si基板のエッチングの際にトレン
チが貫通する側にあらかじめ電気伝導度が十分に高い導
電体を設けておくことにより、より一般的には、トレン
チが貫通する側に何らかの方法で導電体を接触させてお
くことにより、同様な効果を得ることができるという結
論に至った。さらに考察を進めた結果、この手法は、被
エッチング物がSi基板である場合に限られず、ドライ
エッチングにより被エッチング物のエッチングを行って
貫通孔を形成する場合に、貫通孔の末端部の寸法が大き
くなってしまう問題が生じる場合全般に有効であるとい
う結論に至ったものである。
【0012】この発明は、本発明者による上記検討に基
づいて案出されたものである。
【0013】すなわち、上記課題を解決するために、こ
の発明の第1の発明は、被エッチング物の一方の面側か
らドライエッチングを行うことにより貫通孔を形成する
ようにしたエッチング方法において、被エッチング物の
他方の面の少なくとも貫通孔の形成予定領域またはその
近傍に被エッチング物よりも電気伝導度が高い導電体を
接触させた状態でドライエッチングを行うことにより貫
通孔を形成するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0014】この発明の第2の発明は、被エッチング物
の一方の面側からドライエッチングを行うことにより貫
通孔を形成する工程を有する構造体の製造方法におい
て、被エッチング物の他方の面の少なくとも貫通孔の形
成予定領域またはその近傍に被エッチング物よりも電気
伝導度が高い導電体を接触させた状態でドライエッチン
グを行うことにより貫通孔を形成するようにしたことを
特徴とするものである。
【0015】この発明において、被エッチング物は、ド
ライエッチングにより貫通孔を形成する場合にその末端
部の寸法が大きくなってしまう問題が生じるものであれ
ば、基本的にはどのようなものであってもよいが、具体
的には、例えば、半導体である。この半導体としては、
例えば、Siのほか、Ge、SiGe、GaAsその他
の元素半導体または化合物半導体を挙げることができ
る。また、被エッチング物は、Si基板のように一種類
の物質からなる単層のものである場合のほか、例えば2
層のSi膜がSiO2 膜を介して積層された多層膜のよ
うに二種類以上の物質からなる膜が多層積層された多層
構造であってもよい。このような多層構造においては、
ある層のみをエッチングにより貫通させたいことがよく
あるが、各層のエッチング速度が大きい場合にはやはり
境界で貫通孔の拡大が起こりうることから、この場合
も、層のエッチングをストップさせたい箇所に導電体を
形成しておくだけで、貫通孔の末端部の寸法の拡大を防
止する効果が得られる。
【0016】導電体としては、好適には、被エッチング
物に比べて電気伝導度が十分に高いものが用いられる。
具体的には、導電体として、例えば、Al、Au、P
t、Ti、Cr、W、Moなどの金属を用いることがで
きる。導電体としては、このほかに、金属シリサイドな
どの導電性金属化合物や、導電性ポリマーなどの導電性
有機物などを用いることもできる。この導電体は、被エ
ッチング物の他方の面の全面に形成された導電膜であっ
てもよいし、被エッチング物の他方の面の貫通孔の形成
予定領域の近傍に形成された例えば細線パターン状の導
電膜であってもよい。後者の導電膜は、必要最小限で済
むので、最終の構造体に残しても問題を生じないため、
エッチングの後工程で除去しないで済む点で有利であ
る。さらに、被エッチング物がSiなどの半導体である
場合には、イオン注入などによりn型不純物またはp型
不純物を被エッチング物の他方の面に高濃度に導入し、
この不純物導入層を導電体として用いることもできる。
【0017】導電体は、成膜法により形成された導電膜
ばかりでなく、溶融導電体、例えば溶融金属であっても
よい。このような用途に適した金属としては、具体的に
は、低融点金属、例えばGa、Hg、はんだ、Inなど
を用いることができる。このような溶融導電体を用いる
場合、エッチングは例えば次のような手順で行うことが
できる。すなわち、まず、ドライエッチング装置のウェ
ーハステージ上に低融点の導電体を設置し、次にウェー
ハステージを導電体の融点以上の温度に保持することに
より導電体を溶融させてその上に被エッチング物として
のウェーハ(例えば、Si基板)を載せ、次にウェーハ
ステージの温度を導電体の融点以下に下げることにより
ウェーハをウェーハステージに固定してからウェーハの
ドライエッチングを行うことにより貫通孔を形成する。
場合によっては、ウェーハステージを導電体の融点以上
の温度に保持することにより導電体を溶融させてその上
に被エッチング物としてのウェーハを載せ、その状態で
ウェーハのドライエッチングを行うことにより貫通孔を
形成してもよい。
【0018】ドライエッチングは、被エッチング物をエ
ッチングして貫通孔を形成する場合にその末端部の寸法
が大きくなってしまう問題が生じるものであれば、基本
的にはどのようなものであってもよいが、例えば、イオ
ンを用いるドライエッチング、具体的には反応性イオン
エッチング(RIE)などである。特に、被エッチング
物がSiである場合、これらのドライエッチングにおい
ては、好適には、SF6 ガスとC4 8 ガスとがエッチ
ングガスとして用いられる。
【0019】被エッチング物に形成する貫通孔のアスペ
クト比(=(縦方向の寸法)/(横方向の寸法))につ
いては、本質的な制限はないが、一般には、従来のドラ
イエッチングでは貫通孔をその末端部も含めて同一寸法
で形成することが困難とされている3以上であり、好適
には5以上、より好適には8以上、さらに好適には10
以上である。アスペクト比の上限は、使用するドライエ
ッチング装置の性能などによって主に決まると考えら
れ、必ずしも一律に決まらないが、一つの目安を挙げれ
ば20〜50程度である。
【0020】なお、被エッチング物が多層膜からなる場
合の貫通孔のアスペクト比は、多層膜全体で見たときの
貫通孔の横方向の寸法に対する縦方向の寸法の比で与え
られる。
【0021】上述のように構成されたこの発明において
は、被エッチング物の他方の面の少なくとも貫通孔の形
成予定領域またはその近傍に被エッチング物よりも電気
伝導度が高い導電体を接触させた状態でドライエッチン
グを行うことにより貫通孔を形成するようにしているの
で、貫通孔の末端部までエッチングが進行してその導電
体が貫通孔内に露出した時点で貫通孔の側壁から、イオ
ンの入射により帯電した電荷がこの導電体に迅速に移動
し、貫通孔内の側壁の帯電が完全に解消され、あるいは
大幅に低減し、それによって後続イオンの軌道が曲げら
れることが大幅に減少することにより、貫通孔の末端部
でのエッチング速度の増加が有効に抑えられる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。
【0023】まず、この発明の第1の実施形態について
説明する。
【0024】説明の便宜のため、この第1の実施形態に
より製造されるマイクロミラーの構造について最初に説
明する。図3はこのマイクロミラーの完成状態を示し、
図4はこのマイクロミラーのミラー本体が形成されたS
i基板とミラー駆動電極が形成されたガラス基板とを分
離した状態を示す。
【0025】図3および図4に示すように、このマイク
ロミラーにおいては、例えば正方形のSi基板1に、例
えば正方形のミラー2がその一つの対角線方向の両端を
例えばSiNx からなるヒンジ(梁)3で支えられた状
態で形成されている。ヒンジ3の部分を除いて、ミラー
2とその周囲のSi基板1とは貫通トレンチ4により分
離されている。このミラー2とSi基板1とはその上面
が同一面内にあるが、ミラー2はSi基板1よりも薄く
形成されている。図示は省略するが、ミラー2の上面は
Al膜が形成されていてミラー面となっており、一方、
ミラー2の裏面にはミラー駆動用の上部電極が形成され
ている。Si基板1にはこの上部電極と図示省略した外
部端子とを電気的に接続するためのコンタクトホール5
が形成されている。このコンタクトホール5の底部には
ヒンジ3の底面を通って上部電極と一体につながってい
る配線金属6が形成されている。一方、Si基板1と同
一形状のガラス基板7には、貫通トレンチ4と同一の輪
郭に長方形の凹部8が形成されており、この凹部8の底
面にこの凹部8のヒンジ3と平行な一つの対角線方向を
斜辺とする直角三角形の形状を有する一対の下部電極
9、10が所定の間隔で互いに対向して形成されてい
る。これらの下部電極9、10には引き出し電極11、
12が接続されている。これらの引き出し電極11、1
2はそれぞれ凹部8に形成された引き出し部13、14
に引き出されている。Si基板1には、引き出し電極1
1、12を図示省略した外部端子と電気的に接続するた
めのコンタクトホール15、16が形成されている。S
i基板1とガラス基板7とは陽極接合法により接合され
ている。
【0026】このマイクロミラーにおいては、ミラー2
の裏面に形成された上部電極と下部電極9、10との間
に電圧を印加してそれらの間に働く静電引力によりミラ
ー2をそのヒンジ3を軸として振動させるようになって
いる。
【0027】図5および図6にこのマイクロミラーの製
造方法を示す。ここで、図5および図6は図3および図
4のA−A´線に沿っての断面図に相当する。ただし、
図5および図6と図3および図4との縮尺は一致してい
ない。
【0028】図5Aに示すように、まず、Si基板1
(ウェーハ)の一方の主面に、フォトリソグラフィーに
より、上部電極およびヒンジ部分を含む大きさの凹部形
成用のレジストマスク51を形成する。
【0029】次に、図5Bに示すように、レジストマス
ク51を用いて例えばRIEのようなドライエッチング
によりSi基板1を所定の深さまでエッチングすること
により凹部52を形成した後、レジストマスク51を除
去する。
【0030】次に、図5Cに示すように、例えば真空蒸
着法やスパッタリング法により基板全面にAl膜53を
成膜する。
【0031】次に、図5Dに示すように、例えばCVD
法により基板全面にSiNx 膜54を成膜する。
【0032】次に、図5Eに示すように、Si基板1の
上下を反転させてSi基板1の他方の主面を上にし、そ
の全面に例えば真空蒸着法やスパッタリング法によりA
l膜55を成膜する。
【0033】次に、図5Fに示すように、フォトリソグ
ラフィーにより、Al膜55上にミラーパターン形成用
のレジストマスク56を形成する。
【0034】次に、図6Aに示すように、レジストマス
ク56を用いてAl膜55をウエットエッチングしてミ
ラー面57を形成した後、レジストマスク56を除去す
る。
【0035】次に、図6Bに示すように、フォトリソグ
ラフィーにより、貫通エッチング用のレジストマスク5
8を形成する。
【0036】次に、図6Cに示すように、Si基板1を
ドライエッチング装置に投入し、エッチングガスとして
SF6 ガスとC4 8 ガスとを用い、高密度プラズマを
利用したRIEにより、レジストマスク58を用いてS
i基板1の貫通エッチングを行い、貫通トレンチ4を形
成し、ミラー2を形成する。この後、レジストマスク5
8を除去する。このドライエッチング時には、Si基板
1の裏面側にはAl膜53が形成されているため、貫通
トレンチ4の中に進入するイオンの電荷がこのAl膜5
3に吸収され、貫通トレンチ4の側壁が帯電することが
抑制されているものと考えられる。
【0037】次に、図6Dに示すように、Si基板1の
上下を反転させ、フォトリソグラフィーにより、Si基
板1の裏面側に上部電極およびヒンジ部分をパターニン
グするためのレジストマスク59を形成する。
【0038】次に、図6Eに示すように、レジストマス
ク59を用いてドライエッチングによりSiNx 膜54
をエッチングし、引き続いて、ウエットエッチングによ
りAl膜53をエッチングし、ヒンジ3および上部電極
60を形成する。上部電極60上にはSiNx 膜54が
積層された構造となっている。この構造は、図示されて
いないヒンジ部分でも同じである。なお、図6Eは図6
Dに対してSi基板1を反転させた状態で示したもので
ある。
【0039】次に、図6Fに示すように、以上のように
してミラー構造を形成したSi基板1と、あらかじめ凹
部8に下部電極9、10などが形成されたガラス基板7
とを陽極接合法を用いて接合する。これによって、図3
および図4に示すようなマイクロミラーを完成させる。
【0040】このようにして作製したマイクロミラーの
貫通トレンチ4の部分をSi基板1の表面側(エッチン
グする側)および裏面側(Al膜53側)から光学顕微
鏡観察を行った結果を図7および図8に示す。ここで、
図7はエッチングする側から撮影した光学顕微鏡写真、
図8は貫通した側から撮影した光学顕微鏡写真である。
図7および図8より、Si基板1の裏面側にAl膜53
が形成されていることにより、貫通トレンチ4の幅がS
i基板1の表裏で同じ幅に制御されていることがわか
る。このときのエッチング時間は図1および図2の場合
と同じであった。ここで特筆すべきことは、Al膜53
上には絶縁膜であるSiNx 膜54が積層されており、
Al膜53が接地されていないという点である。しか
も、SiNx膜54上にさらにフォトレジスト膜を成膜
して同様の実験を行っても、この効果は薄れることはな
かった。
【0041】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、Si基板1にドライエッチングにより貫通トレンチ
4を形成する場合に、貫通する側のSi基板1の面にあ
らかじめAl膜53を形成していることにより、貫通ト
レンチ4の末端部の幅が大きくなる問題をほぼ完全に抑
制することができ、レジストマスク58で決まる設計通
りの幅の良好な断面形状の貫通トレンチ4を形成するこ
とができる。そして、このように貫通トレンチ4を設計
通りの形状に形成することができるため、この貫通トレ
ンチ4を形成するためのドライエッチング時に同時に決
まるヒンジ3の長さも設計通りとすることができる。特
に、このようなMEMS用途のヒンジ3には一般に5%
程度以下の寸法精度が要求されるが、この程度の寸法精
度は容易に確保することができる。このようにヒンジ3
の寸法精度が高いことにより、ヒンジ3に起因するミラ
ー2の振動特性の不良を防止することができる。
【0042】次に、この発明の第2の実施形態について
説明する。この第2の実施形態は、基板を接合した構造
のMEMSデバイスを作製する際に有用なものである。
すなわち、MEMSデバイスでは、Si基板とガラス基
板とを陽極接合した後にSi基板を貫通エッチングする
場合がよくある。これは、貫通エッチングされたSi基
板が脆弱でその後のフォトリソグラフィー工程に耐えら
れないことが多いからである。しかしながら、この場合
には、Si基板の裏側(ガラス基板と接合されている
側)を貫通エッチング後に加工することは、ほとんど不
可能となってしまう。したがって、この場合には、第1
の実施形態のようにSi基板の裏側全面に導電膜を成膜
しておく方法は使用することができない。そこで、この
第2の実施形態では、このような欠点を改善する手法を
提供する。
【0043】図9はこの第2の実施形態において、貫通
エッチング前のSi基板を示すものである。ここで、図
9AはSi基板を表側から見たもの、図9BはSi基板
を裏側から見たもの、図9Cは図9AのC−C´線に沿
っての断面図である。
【0044】図9に示すように、この第2の実施形態に
おいては、まず、Si基板101の一方の主面(表側の
面)に、フォトリソグラフィーにより、貫通トレンチ形
成用のレジストマスク102を形成する。また、Si基
板101の他方の主面(裏側の面)に、貫通トレンチ形
成予定領域に沿ってその両側に細長い線状Alパターン
103(ガイドメタル)を形成する。ここで、レジスト
マスク102と線状Alパターン103との位置関係
は、Si基板102の裏側の面から表側を透視したとき
に、線状Alパターン103がレジストマスク102の
線状の開口部を囲むようになっている。この線状Alパ
ターン103は、Si基板101の裏面全面にAl膜を
成膜し、このAl膜上にフォトリソグラフィーによりレ
ジストマスクを形成した後、このレジストマスクを用い
てAl膜をRIEなどでエッチングすることにより形成
することができる。
【0045】次に、レジストマスク102を用いて、例
えば第1の実施形態と同様なRIEのようなドライエッ
チングにより、Si基板101を表側から貫通エッチン
グする。これによって、図10に示すように、貫通トレ
ンチ104が形成される。この後、レジストマスク10
2を除去する。このドライエッチング時には、Si基板
101の裏面側には貫通トレンチ形成予定領域の直ぐ両
側に線状Alパターン103が形成されているため、貫
通トレンチ104の中に進入するイオンの電荷がこの線
状Alパターン103に吸収され、貫通トレンチ104
の側壁が帯電することが抑制される。
【0046】以上のように、この第2の実施形態によれ
ば、Si基板101にドライエッチングにより貫通トレ
ンチ104を形成する場合に、あらかじめ貫通する側の
Si基板101の面の貫通トレンチ形成予定領域の両側
に線状Alパターン103を形成していることにより、
貫通トレンチ104の末端部の幅が大きくなる問題を抑
制することができ、レジストマスク102で決まる設計
通りの幅の良好な断面形状の貫通トレンチ104を形成
することができる。そして、この場合、Si基板101
の裏側にガラス基板を接合した状態でも、Si基板10
1に貫通トレンチ104を良好な形状に形成することが
できる。また、線状Alパターン103は、微小であ
り、最終構造に残しておいても問題にならないため、そ
の除去の工程を省くことができ、簡便である。
【0047】次に、この発明の第3の実施形態について
説明する。この第3の実施形態は、Si基板側に特別な
処理を施さずに貫通エッチングを良好に行うことを目的
とするものである。
【0048】図10に示すように、この第3の実施形態
においては、ドライエッチング装置、具体的には例えば
RIE装置内のウェーハステージ201上に、ウェーハ
ホルダー202を載せる。このウェーハホルダー202
には凹部202aが設けられている。このウェーハホル
ダー202は、ウェーハステージ201の内部に、温度
調整された液体をその入口201aから入れて出口20
1bから抜くことにより温度制御可能となっている。ウ
ェーハホルダー202の凹部202aには、低融点金属
としてGa(融点29.78℃)203を入れておく。
そして、このウェーハホルダー202をGaの融点以上
の温度に保ってGa203を溶融させ、その上に被エッ
チング物としてのSi基板204を載せる。このSi基
板204のエッチングする側の主面には、あらかじめ、
図示されていない貫通トレンチ形成用のレジストマスク
が形成されている。その後ウェーハホルダー202の温
度をGaの融点以下に下げる。これにより、Si基板2
04はGa203によりウェーハホルダー202との電
気的接触を保ちながらウェーハホルダー202上に固定
される。そして、この状態でレジストマスクを用いてS
i基板204を第1の実施形態と同様なRIEのような
ドライエッチングによりエッチングし、貫通トレンチを
形成する。この後、レジストマスクを除去する。このド
ライエッチング時には、Si基板204の裏面側にはG
a203が接触しているため、貫通トレンチの中に進入
するイオンの電荷がこの溶融Ga203に吸収され、貫
通トレンチの側壁が帯電することが抑制される。この
後、再度ウェーハホルダー202をGaの融点以上の温
度に保ってGa203を溶融させ、Si基板204をウ
ェーハホルダー202から取り外す。
【0049】以上のように、この第3の実施形態によれ
ば、Si基板204にドライエッチングにより貫通トレ
ンチを形成する場合に、あらかじめ貫通する側のSi基
板204の面にGa203を接触させていることによ
り、貫通トレンチの末端部の幅が大きくなる問題を抑制
することができ、レジストマスクで決まる設計通りの幅
の良好な断面形状の貫通トレンチを形成することができ
る。そして、この場合、Si基板204の裏側にあらか
じめAl膜などの導電膜を形成しておく必要がないた
め、簡便である。
【0050】
【実施例】実施例1 第1の実施形態の実施例 厚さ100μmのSi基板1に、500μm角のミラー
2が両端をSiNx のヒンジ3で支持されている。ヒン
ジ3の寸法は、幅10μm、長さ20μm、厚さ2μm
である。ミラー面はAl膜を200nmの厚さに真空蒸
着することで形成されている。Si基板1に形成された
コンタクトホール5、15、16は200μm角の大き
さである。
【0051】ガラス基板7は、厚さ200μmのパイレ
ックスガラスである。このガラス基板7にエッチングで
10μmの深さに凹部8を形成し、その中にAl製の下
部電極9、10を形成しておく。これらの下部電極9、
10は、それぞれ等辺の長さが200μmの直角2等辺
三角形の形状を有する。
【0052】ミラー2をSi基板1から切り離す目的で
貫通エッチングを実行するプロセスは次の通りである。
厚さ100μmのSi基板1の裏側に凹部52を形成す
るためのエッチングのためにレジストマスク51を形成
する。次に、SF6 ガスのRFプラズマを用いたRIE
装置においてSi基板1のドライエッチングを行い、深
さ2μmの凹部52を形成する。
【0053】次に、真空蒸着装置を用いて基板全面にA
l膜53を厚さ200nm成膜し、さらにその上にCV
D法でSiNx 膜54を厚さ1μm成膜する。
【0054】次に、Si基板1を反転させ、Si基板1
の表側にミラー面となるAl膜55を厚さ200nm成
膜した。このAl膜55上にミラーパターン形成用のレ
ジストマスク56を形成し、このレジストマスク56を
用いてリン酸中でウエットエッチングすることによりミ
ラー面57を形成する。
【0055】次に、貫通エッチング用のレジストマスク
58を形成し、高密度プラズマを用いたRIE装置にお
いてSF6 ガスとC4 8 ガスとを交互に供給する、い
わゆるボッシュプロセスで貫通エッチングを実行する。
このとき、貫通トレンチ4内にイオンが入射するが、S
i基板1の裏側に成膜されているAl膜53に電荷が吸
収されるため、貫通トレンチ4の側壁が帯電しないもの
と考えられる。この結果、良好な断面形状を有する貫通
トレンチ4を形成することができた。また、Al膜53
はこのRIEでエッチングされることはほとんどなかっ
た。
【0056】次に、Si基板1を反転させ、Si基板1
の裏側にレジストマスク59を形成した。次に、このレ
ジストマスク59を用いて、まず、CF4 +O2 ガスを
用いたRIE装置においてSiNx 膜54のドライエッ
チングを行うことによりSiNx からなるヒンジ3を形
成し、引き続いて、リン酸中でAl膜53のウエットエ
ッチングを行うことにより上部電極60を形成する。図
示されていないヒンジ部分もこれと同じ断面構造とな
る。
【0057】一方、ガラス基板7として、パイレックス
ガラスに深さ10μmの凹部8を形成し、その凹部8に
下部電極9、10などを形成したものを別に用意した。
そして、Si基板1を再度反転させて、Si基板1の裏
面とこのガラス基板7とを大気中で密着させて380℃
の温度に保ち、それらの間に1kVの電圧を印加するこ
とで陽極接合させ、マイクロミラーを完成させた。
【0058】上記の貫通エッチングプロセスの結果、S
i基板1に良好な断面形状の貫通トレンチ4を形成する
ことができ、それによってミラー2をSi基板1から分
離することができた。貫通トレンチ4の幅はSi基板1
の表裏ともに約10μmで同等であった。
【0059】実施例2 第2の実施形態の実施例 実施例2は、マイクロミラーの製造工程における貫通エ
ッチングプロセスである。ただし、ミラーを支持するヒ
ンジ部分の説明は省略する。
【0060】Si基板101の表側に、一辺が1000
μmのミラーをSi基板101から切り離すための貫通
エッチング用レジストマスク102を形成する。このレ
ジストマスク102の開口部の幅は10μmであった。
【0061】また、Si基板101の裏側には、厚さ2
00nmのAl膜をリン酸中でウエットエッチングする
ことにより線状Alパターン103を形成する。この線
状Alパターン102は線幅が20μmで全体として正
方形であり、レジストマスク102との位置関係は図9
Cに示したようになっている。Si基板101に平行な
方向におけるレジストのない部分、すなわちレジストマ
スク102の開口部と線状Alパターン103との距離
は10μmであった。
【0062】この状態で、C4 8 とSF6 ガスとを交
互に供給しながらプラズマを発生させ、レジストマスク
102を用いてSi基板101の貫通エッチングを行っ
た。エッチングが進行して貫通トレンチ104が形成さ
れた後も貫通トレンチ104の側壁が帯電してトレンチ
断面形状が悪化することはなかった。
【0063】この実施例2によれば、Si基板101に
ガラス基板を陽極接合した状態でも同様に良好なエッチ
ングができる。ここで、線状Alパターン103は、貫
通トレンチ104の近傍のみの構造物であるので、これ
が残っていても何ら問題にはならない。
【0064】上記プロセスにより、接合した基板のSi
部分の貫通エッチングであっても良好なトレンチの断面
形状で実行することができるようになった。
【0065】実施例3 第3の実施形態の実施例 RIE装置のウェーハステージ201上に載せられたウ
ェーハホルダー202の凹部202a内に低融点金属の
Ga203を入れ、ウェーハホルダー202を40℃に
保ってGa203を溶融させておき、その上から厚さ1
00μmのSi基板204を設置した。このとき、Si
基板204上に溶融したGa203が載らないようにす
ることや、Si基板204とGa203との間に空気を
残さないようにすることに注意を払った。次に、ウェー
ハホルダー202の温度を5℃に下げてGa203を固
化させ、Si基板203をウェーハホルダー202と電
気的接触を保った状態で固定した。このSi基板204
上には、貫通エッチング用の幅10μmのレジストマス
クをあらかじめ形成しておいた。
【0066】この状態で、レジストマスクを用いて、S
6 ガスとC4 8 ガスとを交互に用いたドライエッチ
ングによりSi基板204の貫通エッチングを行った。
エッチング後、再度ウェーハホルダー202を40℃に
保ってGa203を溶融させ、Si基板204をウェー
ハホルダー202から取り出した。こうして得られた貫
通トレンチの断面形状は、その末端部でも良好であっ
た。これは、エッチング中のイオンから供給される電荷
が、Ga203に抜けることができるため、良好な貫通
エッチングができたことによるものである。この実施例
3では、Si基板204側に特別な処理が必要ないの
で、Si基板204への微量なGaの残留がデバイスに
とって問題なければ有効な方法である。
【0067】以上、この発明の実施形態について説明し
たが、この発明は、上述の実施形態に限定されるもので
はなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可
能である。
【0068】すなわち、上述の第1、第2および第3の
実施形態ならびに実施例1、2および3において挙げた
数値、構造、形状、材料、成膜方法、プロセスなどはあ
くまでも例に過ぎず、必要に応じて、これらと異なる数
値、構造、形状、材料、成膜方法、プロセスなどを用い
ることも可能である。
【0069】例えば、第2の実施形態においては、線状
Alパターン103は閉じた形状であるが、必ずしもそ
のようにする必要はなく、断片的な線状Alパターン1
03であってもよい。
【0070】また、第3の実施形態においては、低融点
金属としてGa203を用いているが、他の低融点金
属、例えばHg(融点−38.8℃)やはんだ(Pb3
8%−Sn62%、融点183℃)、In(融点15
6.6℃)などを用いることも可能である。また、場合
によっては、Ga203を溶融させた状態のままでドラ
イエッチングを行うことも可能である。この場合には、
溶融したGa203がSi基板204に隠されてプラズ
マに曝されないようにするのが、エッチングチャンバー
壁の汚染を防止する上で好ましいと考えられる。
【0071】さらに、この発明は、マイクロミラー以外
に、Si基板を用いたセンサーなどの貫通エッチングが
必要な各種のMEMSデバイスの製造に適用することが
できる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、被エッチング物の他方の面の少なくとも貫通孔の形
成予定領域またはその近傍に被エッチング物よりも電気
伝導度が高い導電体を接触させた状態でドライエッチン
グを行うことにより貫通孔を形成するようにしているの
で、その貫通孔の末端部の寸法が大きくなるのを防止す
ることができる。このため、マイクロミラーなどのME
MSデバイスその他の構造体を高精度に製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明者が行った実験結果を説明するための光
学顕微鏡写真である。
【図2】本発明者が行った実験結果を説明するための光
学顕微鏡写真である。
【図3】この発明の第1の実施形態によるマイクロミラ
ーを示す斜視図である。
【図4】この発明の第1の実施形態によるマイクロミラ
ーを示す分解斜視図である。
【図5】この発明の第1の実施形態によるマイクロミラ
ーの製造方法を説明するための断面図である。
【図6】この発明の第1の実施形態によるマイクロミラ
ーの製造方法を説明するための断面図である。
【図7】本発明者が行った実験結果を説明するための光
学顕微鏡写真である。
【図8】本発明者が行った実験結果を説明するための光
学顕微鏡写真である。
【図9】この発明の第2の実施形態による貫通エッチン
グ方法を説明するための断面図である。
【図10】この発明の第2の実施形態による貫通エッチ
ング方法を説明するための断面図である。
【図11】この発明の第3の実施形態による貫通エッチ
ング方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1、101、204・・・Si基板、2・・・ミラー、
3・・・ヒンジ、4、104・・・貫通トレンチ、7・
・・ガラス基板、58、102・・・レジストマスク、
53・・・Al膜、103・・・線状Alパターン、2
02・・・ウェーハホルダー、203・・・Ga

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被エッチング物の一方の面側からドライ
    エッチングを行うことにより貫通孔を形成するようにし
    たエッチング方法において、 上記被エッチング物の他方の面の少なくとも上記貫通孔
    の形成予定領域またはその近傍に上記被エッチング物よ
    りも電気伝導度が高い導電体を接触させた状態で上記ド
    ライエッチングを行うことにより上記貫通孔を形成する
    ようにしたことを特徴とするエッチング方法。
  2. 【請求項2】 上記被エッチング物が半導体からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載のエッチング方法。
  3. 【請求項3】 上記被エッチング物がシリコンからなる
    ことを特徴とする請求項1記載のエッチング方法。
  4. 【請求項4】 上記導電体が金属であることを特徴とす
    る請求項1記載のエッチング方法。
  5. 【請求項5】 上記導電体が上記被エッチング物の上記
    他方の面の全面に形成された導電膜であることを特徴と
    する請求項1記載のエッチング方法。
  6. 【請求項6】 上記導電体が上記被エッチング物の上記
    他方の面の上記貫通孔の形成予定領域の近傍に形成され
    た導電膜であることを特徴とする請求項1記載のエッチ
    ング方法。
  7. 【請求項7】 上記導電体が低融点金属であることを特
    徴とする請求項1記載のエッチング方法。
  8. 【請求項8】 ドライエッチング装置のウェーハステー
    ジ上に低融点の導電体を設置し、上記ウェーハステージ
    を上記導電体の融点以上の温度に保持することにより上
    記導電体を溶融させてその上に上記被エッチング物とし
    てのウェーハを載せ、上記ウェーハステージの温度を上
    記導電体の融点以下に下げることにより上記ウェーハを
    上記ウェーハステージに固定してから上記ウェーハの上
    記ドライエッチングを行うことにより上記貫通孔を形成
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載のエッチ
    ング方法。
  9. 【請求項9】 ドライエッチング装置のウェーハステー
    ジ上に低融点の導電体を設置し、上記ウェーハステージ
    を上記導電体の融点以上の温度に保持することにより上
    記導電体を溶融させてその上に上記被エッチング物とし
    てのウェーハを載せ、その状態で上記ウェーハの上記ド
    ライエッチングを行うことにより上記貫通孔を形成する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載のエッチング
    方法。
  10. 【請求項10】 SF6 ガスとC4 8 ガスとを用いて
    上記ドライエッチングを行うようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載のエッチング方法。
  11. 【請求項11】 上記ドライエッチングがイオンを用い
    るドライエッチングであることを特徴とする請求項1記
    載のエッチング方法。
  12. 【請求項12】 上記ドライエッチングが反応性イオン
    エッチングであることを特徴とする請求項1記載のエッ
    チング方法。
  13. 【請求項13】 上記貫通孔のアスペクト比が3以上で
    あることを特徴とする請求項1記載のエッチング方法。
  14. 【請求項14】 上記貫通孔のアスペクト比が5以上で
    あることを特徴とする請求項1記載のエッチング方法。
  15. 【請求項15】 上記貫通孔のアスペクト比が8以上で
    あることを特徴とする請求項1記載のエッチング方法。
  16. 【請求項16】 上記貫通孔のアスペクト比が10以上
    であることを特徴とする請求項1記載のエッチング方
    法。
  17. 【請求項17】 被エッチング物の一方の面側からドラ
    イエッチングを行うことにより貫通孔を形成する工程を
    有する構造体の製造方法において、 上記被エッチング物の他方の面の少なくとも上記貫通孔
    の形成予定領域またはその近傍に上記被エッチング物よ
    りも電気伝導度が高い導電体を接触させた状態で上記ド
    ライエッチングを行うことにより上記貫通孔を形成する
    ようにしたことを特徴とする構造体の製造方法。
  18. 【請求項18】 上記被エッチング物が半導体からなる
    ことを特徴とする請求項17記載の構造体の製造方法。
  19. 【請求項19】 上記被エッチング物がシリコンからな
    ることを特徴とする請求項17記載の構造体の製造方
    法。
  20. 【請求項20】 上記導電体が金属であることを特徴と
    する請求項17記載の構造体の製造方法。
  21. 【請求項21】 上記導電体が上記被エッチング物の上
    記他方の面の全面に形成された導電膜であることを特徴
    とする請求項17記載の構造体の製造方法。
  22. 【請求項22】 上記導電体が上記被エッチング物の上
    記他方の面の上記貫通孔の形成予定領域の近傍に形成さ
    れた導電膜であることを特徴とする請求項17記載の構
    造体の製造方法。
  23. 【請求項23】 上記導電体が低融点金属であることを
    特徴とする請求項17記載の構造体の製造方法。
  24. 【請求項24】 ドライエッチング装置のウェーハステ
    ージ上に低融点の導電体を設置し、上記ウェーハステー
    ジを上記導電体の融点以上の温度に保持することにより
    上記導電体を溶融させてその上に上記被エッチング物と
    してのウェーハを載せ、上記ウェーハステージの温度を
    上記導電体の融点以下に下げることにより上記ウェーハ
    を上記ウェーハステージに固定してから上記ウェーハの
    上記ドライエッチングを行うことにより上記貫通孔を形
    成するようにしたことを特徴とする請求項17記載の構
    造体の製造方法。
  25. 【請求項25】 ドライエッチング装置のウェーハステ
    ージ上に低融点の導電体を設置し、上記ウェーハステー
    ジを上記導電体の融点以上の温度に保持することにより
    上記導電体を溶融させてその上に上記被エッチング物と
    してのウェーハを載せ、その状態で上記ウェーハの上記
    ドライエッチングを行うことにより上記貫通孔を形成す
    るようにしたことを特徴とする請求項17記載の構造体
    の製造方法。
  26. 【請求項26】 SF6 ガスとC4 8 ガスとを用いて
    上記ドライエッチングを行うようにしたことを特徴とす
    る請求項17記載の構造体の製造方法。
  27. 【請求項27】 上記ドライエッチングがイオンを用い
    るドライエッチングであることを特徴とする請求項17
    記載の構造体の製造方法。
  28. 【請求項28】 上記ドライエッチングが反応性イオン
    エッチングであることを特徴とする請求項17記載の構
    造体の製造方法。
  29. 【請求項29】 上記貫通孔のアスペクト比が3以上で
    あることを特徴とする請求項17記載の構造体の製造方
    法。
  30. 【請求項30】 上記貫通孔のアスペクト比が5以上で
    あることを特徴とする請求項17記載の構造体の製造方
    法。
  31. 【請求項31】 上記貫通孔のアスペクト比が8以上で
    あることを特徴とする請求項17記載の構造体の製造方
    法。
  32. 【請求項32】 上記貫通孔のアスペクト比が10以上
    であることを特徴とする請求項17記載の構造体の製造
    方法。
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