JP2001167638A - 高分子電解質用エレメント、高分子電解質用エレメントの製造法、高分子電解質用エレメントロールの製造法、高分子電解質用エレメントロール及び電池の製造法 - Google Patents

高分子電解質用エレメント、高分子電解質用エレメントの製造法、高分子電解質用エレメントロールの製造法、高分子電解質用エレメントロール及び電池の製造法

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JP2001167638A
JP2001167638A JP34891599A JP34891599A JP2001167638A JP 2001167638 A JP2001167638 A JP 2001167638A JP 34891599 A JP34891599 A JP 34891599A JP 34891599 A JP34891599 A JP 34891599A JP 2001167638 A JP2001167638 A JP 2001167638A
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JP
Japan
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polymer electrolyte
producing
battery
roll
polyelectrolyte
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JP34891599A
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English (en)
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Hitoshi Amanokura
仁 天野倉
Hiroyuki Sonobe
宏幸 園部
Hideaki Uehara
秀秋 上原
Masayasu Saito
将康 斎藤
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜化、積層形成、パッケージの寸法精度に
優れ、簡略化及び軽量化が可能な電池、電気化学的デバ
イス及び機器に好適である、膜厚均一性が極めて優れる
高分子電解質用エレメント、高分子電解質用エレメント
の製造法、高分子電解質用エレメントロールの製造法、
高分子電解質用エレメントロール及び電池の製造法を提
供する。 【解決手段】 反応性樹脂組成物を支持体上に塗布し、
必要に応じて乾燥して反応層を形成し、さらに支持体上
の反応層の前記支持体とは反対側の面に保護フィルムを
有する高分子電解質用エレメントの製造法、この製造法
により得られた高分子電解質用エレメントを、ロール状
に巻き取ることにより製造された高分子電解質用エレメ
ントロール及び負極材又は正極材上に反応層が密着する
ようにして積層する工程を有する電池の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子電解質用エ
レメント、高分子電解質用エレメントの製造法、高分子
電解質用エレメントロールの製造法、高分子電解質用エ
レメントロール及び電池の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、リチウム二次電池は、3V以上の
高電圧が得られ、かつ、軽量及び高容量であるため、携
帯電話、パソコン等の電子機器に使用されている。この
リチウム二次電池は、正極及び負極間のイオン移動体と
して貫通孔をもつ多孔質高分子セパレーターに電解質塩
を非水系有機溶媒に溶かした電解液を含浸させた形態が
用いられており、電解質の漏出を防ぐため、電池構造全
体を重厚な金属容器でパッケージされている。
【0003】一方、固体電解質をイオン移動媒体として
構成した固体電池は、液漏れがないため電池の信頼性、
安全性が向上するとともに、薄膜化や積層形成、パッケ
ージの簡略化、軽量化に期待されている。特にイオン伝
導性高分子化合物を用いた高分子固体電解質は、加工柔
軟性を有するため電池との積層構造体形成、電極のイオ
ン吸蔵放出による体積変化に追随した界面保持ができる
など好ましい性質を有すると期待されている。
【0004】このような高分子固体電解質の試みとして
は、P.V.Wrightによりポリエチレンオキサイ
ドのアルカリ金属塩複合体がBritish Poly
mer Journal,7,p319(1975)に
報告されて以来、ポリエチレングルコール、ポリプロピ
レングリコール等のポリアルキレンエーテル系材料をは
じめポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポ
リホスファゼン、ポリシロキサン等を用いた高分子固体
電解質が研究されている。
【0005】しかし、高分子固体電解質を用いて構成し
た電池は、有機溶媒からなる電解液を用いた場合と比べ
て、充放電電流密度が限定され、電気容量が小さいなど
の課題を有している。その理由は、高分子固体電解質自
身のバルク抵抗が有機溶媒からなる電解液と比べて大き
く、かつ高分子固体電解質と電極材料との界面における
界面抵抗が大きいためであると推察できる。
【0006】そのため、より電解液に近い状態を形成さ
せることでイオン伝導度を向上させようとする試みが種
々提案されている。例えば、米国特許第5296318
号明細書には、高分子中に溶媒を大量に含有させたもの
はハイブリッド電解質として液体と固体との中間的な性
質を有し、高いイオン伝導度を得ることができるという
ことが記載されている。
【0007】しかしながら、上述した系は、単にイオン
導電率を向上させることはできたが、電池製造工程にお
けて、膜厚均一性に乏しいため寸法精度にばらつきが生
じることが予想される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、膜厚
均一性が極めて優れる高分子電解質用エレメントを提供
することにあり、この高分子電解質用エレメントは薄膜
化、積層形成、パッケージの寸法精度に優れ、簡略化及
び軽量化が可能な電池、電気化学的デバイス及び機器に
好適である。
【0009】本発明の他の目的は、上記の発明の効果に
加え、膜強度が大きく、大面積に対応した高分子電解質
用エレメントを提供することにあり、この高分子電解質
用エレメントは薄膜化、積層形成、パッケージの寸法精
度に優れ、簡略化及び軽量化が可能な電池、電気化学的
デバイス及び機器に好適である。
【0010】本発明の他の目的は、上記の発明の効果を
奏し、ゴミ・ほこり等が混入していない高分子電解質用
エレメントを提供することにあり、この高分子電解質用
エレメントは薄膜化、積層形成、パッケージの寸法精度
に優れ、簡略化及び軽量化が可能な電池、電気化学的デ
バイス及び機器に好適である。
【0011】本発明の他の目的は、上記の発明の効果を
奏し、さらに膜の強度が大きい高分子電解質用エレメン
トを提供することにあり、この高分子電解質用エレメン
トは薄膜化、積層形成、パッケージの寸法精度に優れ、
簡略化及び軽量化が可能な電池、電気化学的デバイス及
び機器に好適である。
【0012】本発明の他の目的は、上記の発明の効果を
奏し、さらに積層性に優れる高分子電解質用エレメント
を提供することにあり、この高分子電解質用エレメント
は薄膜化、積層形成、パッケージの寸法精度に優れ、簡
略化及び軽量化が可能な電池、電気化学的デバイス及び
機器に好適である。
【0013】本発明の他の目的は、上記の発明の効果を
奏し、さらに反応層の粘度が小さいため作業性に優れる
高分子電解質用エレメントを提供することにあり、この
高分子電解質用エレメントは薄膜化、積層形成、パッケ
ージの寸法精度に優れ、簡略化及び軽量化が可能な電
池、電気化学的デバイス及び機器に好適である。
【0014】本発明の他の目的は、上記の発明の効果を
奏し、さらに積層性と作業性とのバランスがとれた高分
子電解質用エレメントを提供することにあり、この高分
子電解質用エレメントは薄膜化、積層形成、パッケージ
の寸法精度に優れ、簡略化及び軽量化が可能な電池、電
気化学的デバイス及び機器に好適である。
【0015】本発明の他の目的は、上記の発明の効果を
奏し、さらに積層性と作業性とのバランスがとれた高分
子電解質用エレメントを提供することにあり、この高分
子電解質用エレメントは薄膜化、積層形成、パッケージ
の寸法精度に優れ、簡略化及び軽量化が可能な電池、電
気化学的デバイス及び機器に好適である。
【0016】本発明の他の目的は、積層性と作業性との
バランスがとれた高分子電解質用エレメントを提供する
ことにあり、この高分子電解質用エレメントは薄膜化、
積層形成、パッケージの寸法精度に優れ、簡略化及び軽
量化が可能な電池、電気化学的デバイス及び機器に好適
である。
【0017】本発明の他の目的は、膜厚均一性が極めて
優れる高分子電解質用エレメントの製造法を提供するこ
とにるある。
【0018】本発明の他の目的は、上記の発明の効果を
奏し、さらに梱包しやすい高分子電解質用エレメントロ
ールの製造法を提供することにある。
【0019】本発明の他の目的は、界面抵抗の優れた電
池の製造法を提供することにある。
【0020】本発明の他の目的は、上記の発明の効果を
奏し、さらに負極材又は正極材への密着性に優れた高分
子電解質用エレメントを積層した電池の製造法を提供す
ることにある。
【0021】本発明の他の目的は、上記の発明の効果を
奏し、さらに負極材又は正極材への密着性に優れた高分
子電解質用エレメントを積層した電池の製造法を提供す
ることにある。
【0022】本発明の他の目的は、上記の発明の効果を
奏し、さらに負極材又は正極材への追従性の優れた高分
子電解質用エレメントを積層した電池の製造法を提供す
ることにある。
【0023】本発明の他の目的は、上記の発明の効果を
奏し、さらに量産性に優れた電池の製造法を提供するこ
とにある。
【0024】本発明の他の目的は、上記の発明の効果を
奏し、さらに膜強度及び密着性に優れた電池の製造法を
提供することにある。
【0025】本発明の他の目的は、上記の発明の効果を
奏し、さらにイオン導電性に優れた高分子電解質層を有
する電池の製造法を提供することにある。
【0026】本発明の他の目的は、上記の発明の効果を
奏し、さらにエネルギー密度及び充放電効率に優れた電
池の製造法を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、反応性樹脂組
成物を支持体上に塗布し、必要に応じて乾燥して反応層
を形成してなる高分子電解質用エレメントに関する。
【0028】また、本発明は、前記支持体が重合体フィ
ルムである高分子電解質用エレメントに関する。
【0029】また、本発明は、前記支持体上の反応層の
前記支持体とは反対側の面に保護フィルムを有する高分
子電解質用エレメントに関する。
【0030】また、本発明は、前記保護フィルムが重合
体フィルムである高分子電解質用エレメントに関する。
【0031】また、本発明は、前記反応性樹脂組成物が
(A)重量平均分子量が1,000〜3,000,00
0である樹脂、(B)エチレン性不飽和結合を分子内に
1個以上有する光重合性組成物及び(C)光重合開始剤
を含有してなる樹脂組成物からなる高分子電解質用エレ
メントに関する。また、本発明は、前記反応性樹脂組成
物がアルミナ及びシリカよりなる群から選ばれる無機充
填剤を含んでなる高分子電解質用エレメントに関する。
【0032】また、本発明は、前記反応性樹脂組成物の
流動性(温度30℃)が5〜500μmである高分子電
解質用エレメントに関する。
【0033】また、本発明は、前記反応性樹脂組成物の
粘度(温度30℃)が1〜50MPa・sである高分子
電解質用エレメントに関する。
【0034】また、本発明は、前記反応性樹脂組成物中
の高分子量体の重量割合が5〜95重量%である高分子
電解質用エレメントに関する。
【0035】また、本発明は、前記反応性樹脂組成物を
支持体上に塗布し、必要に応じて乾燥することを特徴と
する高分子電解質用エレメントの製造法に関する。
【0036】また、本発明は、さらに前記支持体上の反
応層の前記支持体とは反対側の面に保護フィルムを積層
する電解質用エレメントの製造法に関する。
【0037】また、本発明は、前記高分子電解質用エレ
メントをロール状に巻き取ることを特徴とする高分子電
解質用エレメントロールの製造法に関する。
【0038】また、本発明は、前記高分子電解質用エレ
メントロールの製造法により製造された高分子電解質用
エレメントロールに関する。
【0039】また、本発明は、前記高分子電解質用エレ
メントを、負極材又は正極材上に反応層が密着するよう
にして積層する工程を有することを特徴とする電池の製
造法に関する。
【0040】また、本発明は、積層時に加熱する前記電
池の製造法に関する。
【0041】また、本発明は、積層時に加熱する温度が
0〜200℃である前記電池の製造法に関する。
【0042】また、本発明は、加熱ロールを用いて積層
時に加熱する前記電池の製造法に関する。
【0043】また、本発明は、積層時に加圧する前記電
池の製造法に関する。
【0044】また、本発明は、積層時に加圧する圧力が
1〜10kg/cm2である前記電池の製造法に関す
る。
【0045】また、本発明は、加圧ロールを用いて積層
時に加圧する前記電池の製造法に関する。
【0046】また、本発明は、積層した反応層を光によ
り硬化させる工程を有する前記電池の製造法に関する。
【0047】また、本発明は、積層した反応層を電解液
に浸漬し、膨張させる工程を有する前記電池の製造法に
関する。
【0048】また、本発明は、電解液がリチウム塩を含
有してなる電解液である前記電池の製造法に関する。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0050】本発明の高分子電解質用エレメントは、反
応性樹脂組成物を支持体上に塗布し、必要に応じて乾燥
して反応層を形成することにより得ることができる。
【0051】上記支持体としては、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リエステル、ポリイミド、ポリアミドイミド、テフロン
等の耐熱性及び耐溶剤性を有する重合体フィルム、電池
等の電気化学的デバイスの正極材又は負極材となる材料
をフィルム状にしたものなどが挙げられる。価格及び耐
熱性の見地からはポリエチレンテレフタレートであるこ
とが好ましい。
【0052】前記支持体は、後に反応層から除去可能で
あることが好ましく、除去が不可能となるような表面処
理が施されたものであったり、除去が不可能となるよう
な材質でないことが好ましい。また、支持体として正極
材又は負極材をフィルム状にしたものを使用する場合
は、上記表面処理等が施されていてもよい。
【0053】前記支持体の厚みは、1〜1000μmで
あることが好ましく、8〜600μmであることがより
好ましく、12〜300μmであることが特に好まし
い。この厚みが1μm未満では機械的強度が低下し、塗
工時に支持体が破れるなどの問題が発生する傾向があ
り、1000μmを超えると光透過性が低下し、価格が
高くなる傾向がある。
【0054】前記塗布は、例えば、ロールコータ、コン
マコータ、グラビアコータ、エアーナイフコータ、ダイ
コータ、バーコータ、スレーコータ等の公知の方法で行
うことができる。
【0055】前記乾燥の温度は、50〜200℃である
ことが好ましく、60〜180℃であることがより好ま
しく、70〜150℃であることが特に好ましい。この
温度が50℃未満では配合に用いる液体溶媒が十分に揮
発しない傾向があり、200℃を超えると支持体の融点
を超え支持体が破れる傾向がある。
【0056】前記乾燥の時間は、3秒〜120分である
ことが好ましく、5秒〜100分であることがより好ま
しく、10秒〜90分であることが特に好ましい。この
時間が3秒未満では配合に用いる溶剤が十分に揮発しな
い傾向があり、120分を超えると支持体が変色し十分
な光透過性が得られない傾向にある。
【0057】前記乾燥は、乾燥後の反応層中の残存液体
溶媒が、後の工程で不都合を生じない範囲で行うことが
好ましく、乾燥後の残存液体溶媒量が0.01〜20重
量%であることが好ましく、0.03〜15重量%であ
ることがより好ましく、0.05〜10重量%であるこ
とが特に好ましい。
【0058】また、さらに反応層の前記支持体とは反対
の面に保護フィルムを有することが好ましい。上記保護
フィルムとしては、例えば、前記した支持体として例示
したもの等が挙げられる。上記保護フィルムは、反応層
及び支持体の接着力よりも、反応層及び保護フィルムの
接着力の方が小さいものが好ましい。
【0059】このようにして得られる高分子電解質用エ
レメントは、例えば、そのまま又は保護フィルムをさら
に積層してロール状に巻きとって貯蔵することができ
る。
【0060】上記高分子電解質用エレメントを用いて電
池を製造するに際しては、前記保護フィルムが存在して
いる場合には、保護フィルムを除去後、反応層を加熱し
ながら正極材又は負極材に加圧することにより積層する
方法等が挙げられる。上記高分子固体電解質層の加熱温
度は10〜160℃であることが好ましく、20〜15
0℃であることがより好ましく、30〜140℃である
ことが特に好ましい。上記加圧する圧力は1〜10kg
/cm2であることが好ましく、1.1〜9.5kg/
cm2であることがより好ましく、1.2〜9.0kg
/cm2であることが特に好ましい。また、積層性をさ
らに向上させるために、例えば、正極材又は負極材に予
熱処理を行うこともできる。上記加熱は、加熱ロールで
加熱することが好ましい。上記加圧は加圧ロールで行う
ことが好ましい。また、加熱及び加圧の両機能を備えた
ロールで行うことが生産性の見地から好ましい。
【0061】反応層を形成する反応性樹脂組成物として
は、光などにより硬化して工程に耐え得る性質を有する
硬化物が得られるものであれば特に制限はないが、好ま
しくは、(A)重量平均分子量が1,000〜3,00
0,000である樹脂、(B)エチレン性不飽和結合を
分子内に1個以上有する光重合性組成物及び(C)光重
合開始剤を含有してなる樹脂組成物が好ましく用いられ
る。
【0062】(A)成分の樹脂として、(1)アクリル
樹脂、(2)エポキシ樹脂、(3)共役ジエン(共)重
合体に不飽和カルボン酸を付加した樹脂、(4)ポリア
ミド酸等が挙げられ、好ましい例を以下に示す。
【0063】(1)アクリル樹脂としては、(メタ)ア
クリル酸及び(メタ)アクリル酸エステルを必須成分と
して他の重合性モノマーを共重合した樹脂が挙げられ
る。アクリル酸及びメタクリル酸はそれらの単独もしく
は両者を併用して用いることができ、その使用量は、ポ
リマーの酸価が20〜300の範囲となるよう適宜使用
される。
【0064】(メタ)アクリル酸エステルとして、例え
ば、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ
ルメタクリレート、エチルアクリレート、イソプロピル
アクリレート、ブチルメタクリレート、n−ブチルアク
リレート、イソブチルアクリレート、n−ヘキシルアク
リレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメ
タクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−
デシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、シクロヘキシ
ルメタクリレート、(メタ)アクリル酸グリシジル、
(メタ)アクリル酸オリゴエチレンオキサイド、(メ
タ)アクリル酸オリゴプロピレンオキサイドが挙げら
れ、他の重合性モノマーとしては、アクリロニトリル、
スチレン、塩化ビニルなどが挙げられる。
【0065】この中で、メチルメタクリレートは好適
で、特に、ポリマーを構成する共重合モノマーの総量1
00重量部に対して60〜85重量部用いると、反応層
の粘着性がなくなり、傷がつきにくく、また、反応層同
志を重ねても粘着しないので好ましい。
【0066】ポリマーの合成は前記のモノマーを有機溶
媒中でアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチル
バレロニトリル、過酸化ベンゾイル等の重合開始剤を用
いて一般的な溶液重合により得ることができる。この場
合、用いる有機溶媒には特に制限はないが、ジオキサ
ン、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノアセ
テート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセ
テートなどの親水性の有機溶媒やトルエン、キシレン、
ベンゼン等の疎水性の有機溶媒が用いられる。
【0067】また、グリシジル基を有するアクリル樹脂
に(メタ)アクリル酸エステルを反応させ、樹脂中に
(メタ)アクリロイル基を含有させてもよい。
【0068】(2)エポキシ樹脂としては、例えば、オ
クソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノール
ノボラック型エポキシ樹脂、ハロゲン化フェノールノボ
ラック型エポキシ樹脂、トリス−(ヒドロキシフェニ
ル)メタントリグリシジルエーテル、テトラグリシジル
−4,4′−ジアミノジフェニルメタン等の少なくとも
2個以上のエポキシ基及びフェノール性の水酸基を有す
る芳香族系エポキシ樹脂又は2級の水酸基を有するフェ
ノキシ樹脂に多塩基酸無水物を付加させたものが挙げら
れる。
【0069】ノボラック型エポキシ樹脂としては、例え
ば、オクソクレゾール、フェノール、ハロゲン化フェノ
ール等とアルデヒドを酸触媒の存在下に反応させて得ら
れるノボラック型樹脂のフェノール性水酸基にアルカリ
の存在下にエピクロルヒドリンを反応させて得られるも
ので、商業的に入手可能である。
【0070】オクソクレゾールノボラック型エポキシ樹
脂としては、例えば、チバ・ガイギー社製、アラルダイ
トECN1299(軟化点80℃、エポキシ当量23
0)、ECN1273(軟化点73℃、エポキシ当量2
30)、日本化薬(株)製ECON104(軟化点90
〜100℃、エポキシ当量225〜245)、ECON
103(軟化点80〜90℃、エポキシ当量215〜2
35)、ECON102(軟化点70〜80℃、エポキ
シ当量215〜235)、ECON101(軟化点65
〜69℃、エポキシ当量205〜225)等が挙げられ
る。
【0071】フェノールノボラック型エポキシ樹脂とし
ては、例えばシェル社製、エピコート152(エポキシ
当量175)、エピコート154(エポキシ当量176
〜181)、ダウケミカル社製のDEN431(エポキ
シ当量172〜179)、DEN438(エポキシ当量
175〜182)、東都化成(株)製、YDPN−63
8(エポキシ当量170〜190)、YDPN−601
(エポキシ当量180〜220)、YDPN−602
(エポキシ当量180〜220)等が挙げられる。
【0072】ハロゲン化フェノールノボラック型エポキ
シ樹脂としては、例えば、日本化薬(株)製、BREN
(エポキシ当量270〜300、臭素含有量35〜37
重量%、軟化点80〜90℃)等の臭素化フェノールノ
ボラック型エポキシ樹脂などが挙げられる。
【0073】フェノキシ樹脂としては、ユニオンカーバ
イド(社)製商品名UCAR Phenoxy PKH
J等が商業的に入手可能である。
【0074】上記エポキシ樹脂中のエポキシ基又は水酸
基と反応させる多塩基無水物としては、例えば、無水フ
タル酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水へキサヒドロ
フタル酸、無水メチルテトラヒドロフタル酸、無水2置
換ブテニルテトラヒドロフタル酸、無水イタコン酸、無
水コハク酸、無水シトラコン酸、無水アルケニル酸、無
水ドデセニルコハク酸、無水トリカルバリル酸、無水マ
レイン酸、クロル無水マレイン酸、無水マレイン酸のリ
ノレイン酸付加物、無水クロレンド酸、メチルシクロペ
ンタジエンの無水マレイン酸付加物、無水アルキル化エ
ンドアルキレンテトラヒドロフタル酸、無水トリメリッ
ト酸等が挙げられる。
【0075】また、場合によっては上記エポキシ樹脂中
の遊離のエポキシ基又は水酸基に不飽和カルボン酸を反
応させ、樹脂中に(メタ)アクリロイル基を含有させて
もよい。不飽和カルボン酸としては、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、β−フリルアクリル酸、β−スチリ
ルアクリル酸、α−シアノケイ皮酸、ケイ皮酸、オレイ
ン酸、リノール酸、リノレイン酸が挙げられる。これら
の不飽和カルボン酸は単独、もしくは組み合わせて用い
ることができる。
【0076】(3)共役ジエン(共)重合体に不飽和カ
ルボン酸を付加した樹脂における共役ジエン(共)重合
体としては、ブタジエン及びイソプレン等の炭素数4〜
5の共役ジオレフィンの低重合体、又はこれらの共役ジ
オレフィンの1種又は2種以上とエチレン性不飽和結合
を有するこれらの共役ジオレフィン以外のモノマー、特
にイソブチレン、ジイソブチレン、スチレン、αーメチ
ルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルトルエンのよう
な脂肪族又は芳香族モノマーとの低重合度共重合体が挙
げられる。これらは2種類以上組み合わせてもよい。
【0077】共役ジエン(共)重合体に付加させる不飽
和カルボン酸としては、前記したエポキシ樹脂中の水酸
基又はエポキシ基と反応させるものと同様のアクリル
酸、メタクリル酸、β−フリルアクリル酸、β−スチリ
ルアクリル酸、α−シアノケイ皮酸、ケイ皮酸、オレイ
ン酸、リノール酸、リノレイン酸、又は無水マレイン
酸、無水シトラコン酸等の多塩基酸無水物が挙げられ
る。
【0078】さらに、上記の反応で得られた不飽和カル
ボン酸の反応物にアルコール性水酸基を有する重合性モ
ノマーを反応させてもよい。アルコール性水酸基を有す
る重合性モノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0079】(4)ポリアミド酸としては、テトラカル
ボン酸二無水物とからなる酸成分とジアミンとを有機溶
媒中で開環重付加反応することにより得られる樹脂が挙
げられる。
【0080】上記テトラカルボン酸二無水物としては、
例えば、ピロメリット酸二無水物、3,3′,4,4′
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,
3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無
水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二
無水物、2,3,5,6−ピリジンテトラカルボン酸二
無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸
二無水物、3,4,10−ペリレンテトラカルボン酸二
無水物、スルホニルジフタル酸無水物、m−ターフェニ
ル−3,3″,4,4″−テトラカルボン酸二無水物、
p−ターフェニル−3,3″,4,4″−テトラカルボ
ン酸二無水物、1,l,l,3,3,3−ヘキサフルオ
ロ−2,2−ビス(2,3−又は3,4−ジカルボキシ
フェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス(2,3−
又は3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水
物、2,2−ビス{4−(2,3−又は3,4−ジカル
ボキシフェノキシ)フェニル}プロパン二無水物、l,
l,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス
{4−(2,3−又は3,4−ジカルボキシフェノキ
シ)フェニル)プロパン二無水物、4,4′−オキシジ
フタル酸無水物、1,3−ビス(3,4−ジカルボキシ
フェニル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ン二無水物等が挙げられ、その使用量は得られるポリア
ミド酸の透光性が低下しない量であることが好ましく、
酸成分全体80mol%以下の量で使用することが好ま
しい。これらは単独で又は二種以上を組み合わせて用い
られる。
【0081】上記のジアミンとしては、特に制限はない
が、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、2,4′
−ジアミノジフェニルエーテル、3,4′−ジアミノジ
フェニルエーテル、3,3′−ジアミノジフェニルエー
テル、4,4′−ジアミノジフェニルスルフオン、3,
3′−ジアミノジフェニルスルフオン及びメタフェニレ
ンジアミンが好ましく、これらは単独で又は二種以上を
組み合わせて用いられる。
【0082】上記の(1)、(2)、(3)及び(4)
の樹脂以外にも、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポ
リプロピレンオキサイド、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
エチレンイミン、ポリアルキレンスルフィド、オリゴエ
チレンオキサイドを側鎖に有するポリフォスファゼン、
オリゴエチレンオキサイドを側鎖に有するポリシロキサ
ン、ナフィオン、フレミオン等の分子内にイオン性基を
有する高分子、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体などのイオン伝導性高分子化合物を挙げ
ることができる。
【0083】何れにしても、本発明における反応層中の
樹脂の重量平均分子量は1,000〜3,000,00
0とされ、1,500〜2,000,000が好まし
い。重量平均分子量が1,000未満では、光硬化後の
反応層が脆く、また、3,000,000を超えると、
塗布性が悪化する傾向にある。
【0084】(A)の成分である樹脂の使用量は(A)
及び(B)の総量100重量部に対して20〜100重
量部であることが好ましく、30〜100重量部の範囲
であることがより好ましい。使用量が30重量部未満で
は、膜の機械的強度が弱くなる傾向にある。
【0085】(B)の成分であるエチレン性不飽和結合
を分子内に1個以上、好ましくは2個以上有する光重合
性組成物としては、例えば多価アルコール(エチレンオ
キシド及び/又はプロピレンオキシドで変性したもので
もよい)にα,β−不飽和カルボン酸を付加して得られ
る化合物、例えばトリメチロールプロパンジ(メタ)ア
クリレート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタ
ントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタン
テトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4−(メタクリ
ロキシ・ジエトキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビ
ス[4−(メタクリロキシ・ポリエトキシ)フェニル]
プロパン等、グリシジル基含有化合物にα,β−不飽和
カルボン酸を付加して得られる化合物、例えば、トリメ
チロールプロパントリグリシジルエーテルトリアクリレ
ート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジ(メ
タ)アクリレート等、多価カルボン酸、例えば無水フタ
ル酸等と水酸基及びエチレン性不飽和基を有する化合
物、例えばβ−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
等から得られるエステル化合物等が用いられ、更にはウ
レタン骨格をもったウレタンジ(メタ)アクリレート化
合物等も用いることができ、いずれにしても、光照射に
よりラジカル重合するものであればよい。
【0086】(B)の成分の使用量は、(A)及び
(B)の成分の総量100重量部に対して0〜80重量
部、好ましくは5〜70重量部の範囲であることが好ま
しい。80重量部を超えると膜がもろくなる傾向があ
る。
【0087】(C)の成分である光重合開始剤叉は光重
合開始剤系としては、例えば、ベンゾフェノン、N,
N′−テトラメチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノ
ン、4−メトキシ−4′−ジメチルアミノベンゾフェノ
ン、2−エチルアントラキノン、フエナントレンキノ
ン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−
オン(イルガキュアー651)、2−メチル−1−[4
−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパノ
ン−1(イルガキュアー907)、2−ベンジル−2−
ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブ
タノン−1等の芳香族ケトン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエ
ーテル等のベンゾインエーテル、メチルベンゾイン、エ
チルベンゾイン等のベンゾイン、その他2−(o−クロ
ロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量
体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メ
トキシフェニル)イミダゾール二量体、2,4−ジ(p
−メトキシフェニル)−5−フェニルイミダゾール二量
体、2,4−ジエチルチオキサントンなどが挙げられ
る。これらは1種類単独で、もしくは2種類以上混合し
て用いることができる。
【0088】(C)の成分の使用量は(A)及び(B)
の総量100重量部に対して0.01〜15重量部であ
ることが好ましく、0.02〜10重量部であることが
より好ましい。使用量が0.1重量部未満では光硬化性
が低下する傾向があり、15重量部を超えると露光の際
に材料の表面での光吸収が増大し、十分な硬度が得られ
なくなる傾向にある。
【0089】さらに、本発明における反応層にはアルミ
ナ、シリカ、タルク、硫酸バリウム等の微粒状充填剤、
ビクトリアピュアブルー等の染料、フタロシアニングリ
ーン等の顔料等の着色剤を含有させてもよい。
【0090】本発明における反応性樹脂組成物には、必
要に応じて、ジブチルフタレート、ジエチルフタレート
等の可塑剤、ビスマレイミド等の熱架橋剤、過酸化物等
の熱重合開始剤、ベンゾキノン等の熱発色防止剤、リン
酸エステル系難燃剤、安定剤、ベンゾトリアゾール等の
密着性付与剤、シリコン系のレベリング剤、ベンゾキノ
ン等の酸化防止剤などを反応性樹脂組成物の総量100
重量部に対して、0.001〜40重量部含有すること
が好ましい。
【0091】さらに必要に応じて、メチルエチルケトン
等の有機溶剤を配合してもよい。
【0092】前記反応層の厚みは、用途により異なる
が、乾燥後の厚みで1〜1,000μmであることが好
ましく、2〜500μmであることがより好ましく、3
〜300μmであることが特に好ましい。この厚みが1
μm未満では工業的に塗工困難な傾向があり、1,00
0μmを超える場合では作製した電池の充放電特性が十
分でない傾向がある。
【0093】本発明における反応層の流動性(温度30
℃)は、負極材又は正極材等の被着体への追従性、反応
層の低変形性、低エッジフュージョン性等の点から5〜
500μmであることが好ましく、10〜400μmで
あることがより好ましく、30〜300μmであること
が特に好ましい。この流動性が5μm未満では、被着体
への接着性が低くなる傾向がある。また、流動性が50
0μmを超えるとエッジフュージョンと呼ばれる樹脂の
しみ出しが発生しやすくなる傾向がある。また、流動性
の測定は、直径20mm、厚さ2mmの反応層をサンプ
ルとし、このサンプルを平面の基板上において、その上
に直径50mmの円筒形の5kgの正荷重を加え、変形
していく反応層の10秒後の厚み(T1μm)と900
秒後の厚み(T2μm)を測定した時のT1−T2(μ
m)である。
【0094】本発明における反応層の粘度(温度30
℃)は、1〜50MPa・sであることが好ましく、3
〜48MPa・sであることがより好ましく、5〜45
MPa・sであることが特に好ましい。この粘度が1M
Pa・s未満ではエッジフュージョンと呼ばれる樹脂の
しみ出しが発生しやすくなる傾向があり、50MPa・
sを超えると被着体への接着性が低くなる傾向がある。
また、粘度の測定は、ニュートン流体に対する下記関係
式(I)を用い、1/Z4に対してtをプロットし、そ
の傾きから求めることが可能である。また、これらの測
定はTMA装置を用いて 測定できる。
【0095】
【式1】 本発明の高分子電解質用エレメントを積層した正極材又
は負極材は、支持体を剥離した後、光又は熱によって硬
化することができる。光又は熱によって硬化した後、支
持体を剥離してもよい。露光の際用いられる活性光線と
しては、例えばカーボンアーク灯、超高圧水銀灯、高圧
水銀灯、キセノンランプ、メタルハライド等が挙げられ
る。通常、70〜250℃、好ましくは80〜200℃
で、通常1〜120分間、好ましくは5〜90分間、加
熱を行なうことが好ましい。さらに、水分等を十分揮発
させるためこれを真空下で行ってもよい。
【0096】得られた反応層は、電解液に浸漬し膨張さ
せ高分子ゲル電解質とすることができる。電解液は、液
体溶媒及び電解質塩からなり、液体溶媒としては、化学
的に安定なものであれば特に制限はなく、例えば、水、
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、トリプロピレングリコール、メチル
セロソルブ、エチルセロソルブ、メチルカルビトール、
エチルカルビトール、ブチルカルビトール、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエー
テル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコー
ルジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、
ジグライム、トリグライム、テトラエチレングリコール
ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメチルエー
テル、トリオキサン、ジオキサン、アセトン、メチルエ
チルケトン、酢酸メチル、エチレンカーボネート、エチ
レングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレ
ングリコールジアセテート、N,N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、
N−メチルピロリドン、アセトニトリル等の有機溶媒等
が挙げられる。電解質塩の溶解度の見地からは、例え
ば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、
ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチル
エチルカーボネート等のカーボネート化合物、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ポリエチ
レンオキサイド等のエーテル化合物、ブチロラクトン、
プロピロラクトン等のラクトン化合物などが好ましい。
これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用され
る。電解質塩としては、例えば、無機酸、有機酸、無機
塩、有機塩などが挙げられる。上記無機酸及び無機塩と
しては、例えば、テトラフルオロホウ酸、ヘキサフルオ
ロリン酸、過塩素酸、ヘキサフルオロ砒素酸、硝酸、硫
酸、リン酸、フッ酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸
等の無機酸、これらの無機酸を中和して得られる無機塩
などが挙げられる。上記有機酸及び有機塩としては、例
えば、トリフルオロメタンスルホン酸、ヘプタフルオロ
プロピルスルホン酸、ビス(トリフルオロメタンスルホ
ニル)イミド酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン
酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、n−ヘ
キサンスルホン酸、n−オクチルスルホン酸、ドデシル
スルホン酸、セチルスルホン酸、4−ドデシルベンゼン
スルホン酸、カンファースルホン酸、ポリ(ビニル)ス
ルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、ナフタレン
スルホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、フェノー
ルスルホン酸、フェノールジスルホン酸、トリクロロベ
ンゼンスルホン酸、4−ニトロトルエン−2−スルホン
酸、1−オクタンスルホン酸、スルホン化ポリスチレ
ン、スルホン化ポリエチレン、ニトロベンゼンスルホン
酸、2−スルホ安息香酸、3−ニトロベンゼンスルホン
酸、4−オクチルベンゼンスルホン酸、2−メチル−5
−イソプロピルベンゼンスルホン酸、スルホコハク酸、
スルホグルタル酸、スルホアジピン酸、スルホピメリン
酸、スルホスベリン酸、スルホアゼライン酸、スルホセ
バシン酸、2−スルホ−3−メチルエチルジカルボン酸
等の有機酸、これらの有機酸を中和して得られる有機塩
などが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組
み合わせて使用される。また、無機塩、有機塩等の塩型
電解質化合物のカチオンとしては、例えば、アルカリ金
属、アルカリ土類金属、遷移金属、希土類金属等が挙げ
られる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて
使用される。これらのカチオンは使用する用途によって
は好ましい種類が異なり、本発明の高分子固体電解質を
用いてリチウム電池として使用する場合は、例えば、添
加する電解質化合物としてリチウム塩を用いることが好
ましい。特に、リチウム電池として利用する場合、広い
電位窓を有することが必要であり、電解質化合物として
電気化学的に安定なリチウム塩が好ましく、例えば、L
iClO4、LiBF4、LiPF6、LiAsF6、Li
CF3SO3、LiC49SO3及びLiN(CF3
22がより好ましい。
【0097】上記電解液の高分子電解質用エレメントへ
の膨潤率(=浸漬後膨潤した電解液の質量/浸漬前の高
分子電解質用エレメントの質量×100)は、10〜1
000%程度であることが好ましく、15〜900%で
あることがより好ましく、20〜800%であることが
特に好ましい。この膨潤率が10%未満では十分なイオ
ン導電性が得られない傾向があり、1000重量%を超
えると十分な膜強度が得られない傾向がある。
【0098】本発明における高分子電解質層のイオン伝
導性は、10-7S/cm以上であることが好ましく、1
-6S/cm以上であることがより好ましく、10-5
/cm以上であることが特に好ましい。イオン伝導性が
10-7S/cm未満であると、電池において十分な充放
電容量が得られない傾向がある。
【0099】本発明の高分子電解質用エレメントを用い
た電池は、例えば、前記高分子固体電解質層を介して正
極及び負極が接合した構造を有するものであり、一次電
池又は二次電池として利用できる。上記電池がリチウム
電池の場合、高分子固体電解質中にリチウム塩が含有さ
れることが好ましい。この際、電池の正極及び負極とし
てリチウムの吸蔵放出が可能な物質を用いる。上記正極
としては、負極に対し高い電位を有する材料であれば特
に制限がなく、電子伝導性高分子化合物部分が正極活物
質材料として働くためそれ単独で用いてもよいが、以下
に示す正極材料を併用してもよい。上記正極材料として
は、例えば、Li1-xCoO2、Li1-xNiO2、Li
1-xMn24、Li1-xMO2(0<x<1、MはCo、
Ni、Mn、Fe等の複合体)、Li2-yMn24(0
<y<2)、Li1-x25(0<x<1)、Li2-y
25(0<y<2)、Li1-x′Nb25(0<x′<
1.2)等の酸化物、Li1-xTiS2、Li1-xMo
2、Li1-zNbSe3(0<z<3)等の金属カルコ
ゲナイド、ジチオール誘導体、ジスルフィド誘導体など
の有機化合物などが挙げられる。上記負極としては、上
記正極に対して低い電位を有する材料を用いることがで
き、例えば、金属リチウム、アルミ・リチウム合金、マ
グネシウム・アルミ・リチウム合金等の金属リチウム、
AlSb、Mg2Ge、NiSi2等の金属間化合物、グ
ラファイト、コークス、低温焼成高分子等の炭素系材
料、SnM′系酸化物(M′はSi、Ge、Pb等を示
す)、Si1-yM″yz(M″はW、Sn、Pb、B等
を示す)等の複合酸化物、酸化チタン、酸化鉄などの金
属酸化物のリチウム固溶体、Li7MnN4、Li3Fe
4、Li 3-xCoxN、Li3-xNiN、Li3-xCo
xN、Li3-xCuxN、Li3BN2、Li3AlN2、L
3SiN3等の窒化物などのセラミックスなどが挙げら
れる。なお、リチウムイオンを負極で還元して金属リチ
ウムとして利用する場合は、電子伝導性を有する材料で
あればよいので上記には限定されない。
【0100】本発明の高分子電解質用エレメントを用い
た電池に用いる正極及び負極は、上記の材料を所定の形
状に成形加工することが好ましく、電極の形状として
は、例えば、連続体、粉末材料のバインダー分散体等が
挙げられる。上記連続体の成形加工方法としては、例え
ば、電解、蒸着、スパッタリング、CVD、溶融加工、
焼結、圧縮等の成形加工方法が挙げられる。また、粉末
材料のバインダー分散体の成形加工方法としては、例え
ば、粉末状の電極材料をバインダーとともに混合して成
形する成形加工方法等が挙げられる。上記バインダー材
料としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン等のイオン
伝導性高分子、スチレン・ブタジエン系ラテックス、テ
フロン系ラテックス等の非イオン伝導性高分子、金属、
呉羽化学工業(株)製KF1000(ポリフッ化ビニリ
デン)などが用いられる。また、重合性単量体や架橋剤
を添加しておき、成形加工後に重合、架橋させることも
できる。さらにバインダーの強度向上、変性等の見地か
ら電子線、γ線、紫外線等の輻射エネルギーを照射する
こともできる。また、正極及び負極材料の電子移動を行
うために電極に電気抵抗の低い材料で集電体を設けるこ
とができ、例えば、集電体を基板として上記成形加工方
法で成形し、電極とすることができる。
【0101】電池の形状は、正極と負極とが高分子固体
電解質膜を介して接合した構造を有し、例えば、膜状の
構成要素を順次積層した正極/電解質膜/負極を単位と
してシート状、ロール状等の構造とすることができる。
また、電池単位の電極同士を並列又は直列に接続した組
み電池とすることも可能である。特に、直列接続数によ
って電圧を増加させることができる特徴を有する。
【0102】本発明の高分子電解質用エレメントを用い
て得られた高分子固体電解質は、電気化学的デバイスに
使用することができる。上記電気化学的デバイスとは、
例えば、電気化学的変化によりエネルギーを蓄積、増
減、放出等するものであれば特に制限はなく、リチウム
電池、ニッケル水素電池、燃料電池等の電池、電気化学
センサーなどの電気化学的デバイス等が挙げられる。ま
た、この高分子固体電解質は、電位差による色調変化を
発現することから室内温度調整用の調光ガラス等の調光
材料、記録材料などの光電気化学的デバイス、これらを
応用した機器などにも応用できる。
【0103】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0104】合成例1 撹拌機、還流冷却機、温度計、適下ロート及び窒素ガス
導入管を備えたフラスコにプロピレングリコールモノプ
ロピルエーテル1130gを加え撹拌し、窒素ガスを吹
き込みながら100℃の温度に加温した。温度が100
℃一定になったところでアクリロニトリル180g、メ
チルメタクリレート700g、エチルアクリレート12
0g及びアゾビスイソブチロニトリル10gを混合した
液を3時間かけてフラスコ内に滴下し、その後3.5時
間、100℃で撹拌しながら保温した。3.5時間後に
アゾビスジメチルバレロニトリル5gをエチレングリコ
ールメチルエーテル100gに溶かした溶液を10分か
けてフラスコ内に滴下し、その後再び4時間90℃で撹
拌しながら保温した。
【0105】このようにして得られた(A)成分として
の樹脂の重量平均分子量は、35,000であった。ま
たこの樹脂溶液の固形分は45.3重量%であった。
【0106】合成例2 撹拌機、還流冷却機、温度計、適下ロート及び窒素ガス
導入管を備えた500mlのフラスコに、エピコート1
52(シェル社製、フェノールノボラック型エポキシ樹
脂、エポキシ当量175)175gおよびソルベントナ
フサ40gを加え、100℃に昇温した。そこに、アク
リル酸54g、メトキノン0.1g及び塩化ベンジルト
リエチルアンモニウム0.3gの混合液を1時間かけて
均一に滴下した。滴下後、100℃で約10時間攪拌を
続け、反応系の酸価を1以下にした後、60℃に冷却し
た。次いで、無水テトラヒドロフタル酸105g及びソ
ルベントナフサ170gを加えて、約2時間かけて再び
100℃に昇温し、100℃でさらに約10時間攪拌を
続け、反応系の酸価を61とし固形分62重量%の樹脂
溶液を得た。得られた樹脂の重量平均分子量は約2,0
00であった。
【0107】合成例3 撹拌機、還流冷却機、温度計、適下ロート及び窒素ガス
導入管を備えたフラスコに4,4′−ジアミノジフェニ
ルエーテル80.1g(0.4モル)及びN−メチル−
2−ピロリドン514gを加え、窒素ガスを吹き込みな
がら室温で撹拌した。この溶液に4,4′−オキシジフ
タル酸無水物93.06g(0.3モル)及び1,3−
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−1,1,3,
3−テトラメチルジシロキサン二無水物42.66g
(0.1モル)を加え、室温で4時間撹拌した後、70
℃に昇温し、同温度で8時間加熱した。
【0108】このようにして得られた樹脂の重量平均分
子量は、49,000、酸価は208であった。またこ
の樹脂溶液の固形分は47重量%であった。
【0109】正極材の作製方法 セルシード(日本化学社製コバルト酸リチウム)、LB
270(日本黒鉛社製黒鉛)及びKF1120(呉羽化
学工業社製ポリフッ化ビニリデン)とを80:10:1
0体積%の割合で混合し、N−メチル−2−ピロリドン
に投入混合して、スラリー状の溶液を作製した。厚さ2
0μmのアルミニウム箔にこの溶液を塗布、乾燥した。
合材塗布量は、289g/m2であった。合剤かさ密度
が3.6g/cm3になるようにプレスし、1cm×1
cmに切断して正極を作製した。
【0110】負極材の作製方法 カーボトロンPE(呉羽化学工業社製非晶性カーボン)
及びKF1120(呉羽化学工業社製ポリフッ化ビニリ
デン)とを90:10体積%の割合で混合し、N−メチ
ル−2−ピロリドンに投入混合して、スラリー状の溶液
を作製した。厚さ20μmの銅箔にこの溶液を塗布、乾
燥した。合材塗布量は、298g/m2であった。合剤
かさ密度が1.1g/cm3になるようにプレスし、1
cm×1cmに切断して負極を作製した。
【0111】実施例1 合成例1で得られた樹脂(A)成分、(B)成分、
(C)成分、無機充填材、可塑材及び有機溶剤を、それ
ぞれ表1の配合で混合して樹脂溶液を得た。
【0112】次に、得られた樹脂溶液を図1で示す装置
を用いて上記配合した反応性樹脂組成物の溶液6を25
μmの厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム13
上に均一に塗布し、80〜100℃の熱風対流式乾燥機
7で約10分間乾燥し、反応層となる樹脂層を形成し
た。樹脂層の乾燥後の厚さは、約60μmであった。樹
脂層の流動性は150μm、樹脂層の粘度は30MPa
・sであった。樹脂層の上には、さらに図1に示したよ
うにして厚さ約25μmのポリエチレンフィルム12を
カバーフィルムとして張り合わせ、ドライフィルム型高
分子電解質用エレメント14を得た。なお、図1におい
て1はポリエチレンテレフタレートフィルムくり出しロ
ール、2、3及び4はロール、5はナイフ、8はポリエ
チレンフィルムくり出しロール、9及び10はロール並
びに11は高分子電解質用エレメント巻き取りロールを
示す。
【0113】得られたドライフィルム型高分子電解質用
エレメントを上記正極材上にラミネーターHLM−30
00(日立エーアイシー(株)製)を用いて下記のラミ
ネート条件下でラミネートした。 ラミネート圧力(シリンダー圧) 5kgf/cm2 ラミネート速度 0.8m/min 次いで、このようにして得られた積層体に、3kw高圧
水銀灯(オーク製作所社製、HMW−201B)で10
0mJ/cm2の露光を行ない、ドライフィルム型高分
子電解質用エレメント上のポリエチレンテレフタレート
フィルムを除去し、次いで形成した反応層を完全硬化さ
せるため箱形乾燥機で150℃、60分間加熱を行な
い、硬化被膜を得た。次に、得られた硬化被膜をLiB
4が1モル/リットルとなるようなエチレンカーボネ
ート/プロピレンカーボネート1:1混合溶媒に室温で
10分間浸漬し、電解液が含浸した膜を得た。次に、高
分子電解質側に厚さ40μmのリチウム箔を重ね合わ
せ、1.1kg/cm2の圧力で固定し電気化学セルと
した。得られた実施例1による高分子電解質の25℃で
のイオン導電率、膜厚均一性、放電容量、サイクル特性
を評価した結果を表2に示す。
【0114】実施例2 合成例2で得られた(A)成分、(B)成分、(C)成
分、無機充填材、可塑材及び有機溶剤を、それぞれ表1
の配合で混合して、樹脂溶液を得た。次に、実施例1と
同様に得られた樹脂層が45μmのドライフィルム型高
分子電解質用エレメントを得た。樹脂層の流動性は25
0μm、樹脂層の粘度は32MPa・sであった。次
に、得られた高分子電解質用エレメントを前記正極上に
実施例1と同様の条件でラミネート塗布した。次いで、
このようにして得られた積層体に、3kw高圧水銀灯
(オーク製作所社製、HMW−201B)で160mJ
/cm 2の露光を行ない、ドライフィルム型高分子電解
質用エレメント上のポリエチレンテレフタレートフィル
ムを除去し、次いで形成した樹脂層を完全硬化させるた
め真空乾燥機を用いて真空下で140℃、60分間加熱
を行ない、硬化被膜を得た。次に、得られた硬化被膜を
LiPF6が1.2モル/リットルとなるようなエチレ
ンカーボネート/ジメチルカーボネート1:1混合溶媒
に室温で10分間浸漬し、電解液が含浸した膜を得た。
次に、高分子電解質側に厚さ40μmのリチウム箔を重
ね合わせ、1.1kg/cm2の圧力で固定し電気化学
セルとした。得られた実施例1による高分子電解質の2
5℃でのイオン導電率、膜厚均一性、放電容量、サイク
ル特性を評価した結果を表2に示す。
【0115】実施例3 合成例3で得られた(A)成分、(B)成分、(C)成
分、無機充填材、可塑材及び有機溶剤を、それぞれ表1
の配合で混合して、樹脂溶液を得た。次に、実施例1と
同様に得られたドライフィルム型高分子電解質用エレメ
ントを得た。樹脂層の流動性は100μm、樹脂層の粘
度は40MPa・sであった。次に、得られた高分子電
解質用エレメントを前記正極上に実施例1と同様の条件
でラミネート塗布した。次いで、このようにして得られ
た積層体に、3kw高圧水銀灯(オーク製作所社製、H
MW−201B)で100mJ/cm2の露光を行な
い、ドライフィルム型高分子電解質用エレメント上のポ
リエチレンテレフタレートフィルムを除去し、次いで形
成した反応層を完全硬化させるため箱形乾燥機で140
℃、60分間加熱を行ない、硬化被膜を得た。次に、得
られた硬化被膜をLiClO4が1モル/リットルとな
るようなプロピレンカーボネート溶媒に室温で10分間
浸漬し、電解液が含浸した膜を得た。次に、高分子電解
質側に前記負極材を重ね合わせ、1.1kg/cm2
圧力で固定し電気化学セルとした。得られた実施例3に
よる高分子電解質の25℃でのイオン導電率、膜厚均一
性、放電容量、サイクル特性を評価した結果を表2に示
す。
【0116】実施例4 合成例1で得られた(A)成分、(B)成分、(C)成
分、無機充填材、可塑材及び有機溶剤を、それぞれ表1
の配合で混合して、樹脂溶液を得た。次に、実施例1と
同様に得られた樹脂層が45μmのドライフィルム型高
分子電解質用エレメントを得た。樹脂層の流動性は90
μm、樹脂層の粘度は42MPa・sであった。次に、
得られた高分子電解質用エレメントを前記負極材上に実
施例1と同様の条件でラミネート塗布した。次いで、こ
のようにして得られた積層体からドライフィルム型高分
子電解質用エレメント上のポリエチレンテレフタレート
フィルムを除去し、次いで形成した樹脂層を完全硬化さ
せるため真空乾燥機を用いて真空下で140℃、60分
間加熱を行ない、硬化被膜を得た。次に、得られた硬化
被膜をLiPF6が1.1モル/リットルとなるような
エチレンカーボネート/ジメチルカーボネート1:1混
合溶媒に室温で30分間浸漬し、電解液が含浸した膜を
得た。次に、高分子電解質側に前記正極材を重ね合わ
せ、1.1kg/cm2の圧力で固定し電気化学セルと
した。得られた実施例4による高分子電解質の25℃で
のイオン導電率、膜厚均一性、放電容量、サイクル特性
を評価した結果を表2に示す。
【0117】実施例5 (A)成分としてポリエチレングリコール20,00
0、(B)成分、(C)成分、無機充填材、可塑材及び
有機溶剤を、それぞれ表1の配合で混合して、樹脂溶液
を得た。次に、実施例1と同様に得られた樹脂層が63
μmのドライフィルム型高分子電解質用エレメントを得
た。樹脂層の流動性は230μm、樹脂層の粘度は29
MPa・sであった。次に、得られた高分子電解質用エ
レメントを前記負極材上に実施例1と同様の条件でラミ
ネート塗布した。次いで、このようにして得られた積層
体に、3kw高圧水銀灯(オーク製作所社製、HMW−
201B)で160mJ/cm2の露光を行ない、ドラ
イフィルム型高分子電解質用エレメント上のポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを除去し、次いで形成した樹
脂層を完全硬化させるため真空乾燥機を用いて真空下で
140℃、60分間加熱を行ない、硬化被膜を得た。次
に、得られた硬化被膜をLiPF6が1.2モル/リッ
トルとなるようなエチレンカーボネート/ジメチルカー
ボネート1:1混合溶媒に室温で10分間浸漬し、電解
液が含浸した膜を得た。次に、高分子電解質側に厚さ4
0μmのリチウム箔を重ね合わせ、1.1kg/cm2
の圧力で固定し電気化学セルとした。得られた実施例1
による高分子電解質の25℃でのイオン導電率、膜厚均
一性、放電容量、サイクル特性を評価した結果を表2に
示す。
【0118】比較例1 実施例1においてドライフィルム型高分子電解質用エレ
メントを作製しラミネートすることで正極材上に樹脂層
を積層する方法の代わり、混合溶液をアプリケーターを
用いて手動で樹脂層を形成することを以外は実施例1と
同様の方法で行った。
【0119】比較例2 実施例2においてドライフィルム型高分子電解質用エレ
メントを作製しラミネートすることで正極材上に樹脂層
を積層する方法の代わりに、混合溶液をスピンコーター
用いて樹脂層を形成すること以外は実施例2と同様の方
法で行った。
【0120】比較例3 実施例3においてドライフィルム型高分子電解質用エレ
メントを作製しラミネートすることで正極材上に樹脂層
を積層する方法の代わりに、混合溶液をアプリケーター
を用いて手動で樹脂層を形成することを以外は実施例3
と同様の方法で行った。
【0121】比較例4 実施例4においてドライフィルム型高分子電解質用エレ
メントを作製しラミネートすることで負極材上に樹脂層
を積層する方法の代わりに、混合溶液をアプリケーター
を用いて手動で樹脂層を形成することを以外は実施例4
と同様の方法で行った。
【0122】比較例5 実施例5においてドライフィルム型高分子電解質用エレ
メントを作製しラミネートすることで正極材上に樹脂層
を積層する方法の代わりに、混合溶液をアプリケーター
を用いて手動で樹脂層を形成することを以外は実施例5
と同様の方法で行った。
【0123】実施例及び比較例で作製した高分子電解質
及びそれを用いた評価電池について膜厚均一性、イオン
導電率、放電容量及びサイクル特性を評価した。それぞ
れの評価方法を以下に示す。
【0124】[膜厚均一性]樹脂層を正極又は負極に積
層した積層体(n=10)の膜厚を測定し、最大値から
最小値を引いた値を示した。
【0125】[イオン導電率]25℃において得られた
電気化学セルの電極間に交流を印加して抵抗成分を測定
する交流インピーダンス法を用いて行い、コール・コー
ルプロットの実数インピーダンス切片から計算した。
【0126】[放電容量]25℃において得られた電気
化学セルを用いて電流密度0.02mA・cm2、カッ
トオフ電圧が充電時3.5V、及び放電時が2.0Vの
条件で東洋システム社製トスキャット3100Aシステ
ムを用いて充放電特性評価を行い、放電容量を求めた。
【0127】[サイクル特性]上記充放電を繰り返し行
い、初期の放電容量が70%となったサイクル数で表し
た。
【0128】表2から、本発明になるドライフィルム型
高分子電解質エレメントを用いて電気化学セルを組み立
て、特性評価を行った場合(実施例1〜実施例5)、本
発明の範囲外の方法で樹脂層を形成させ、電気化学セル
を組み立て特性評価を行った場合(比較例1〜比較例
5)に比べて、膜厚均一性に優れ、サイクル特性が向上
することが分かった。また、実施例1〜5で用いた電気
化学セルは、イオン導電性、放電容量に優れ、最も良好
な電気化学セルであった。
【0129】
【表1】
【0130】
【表2】
【0131】
【発明の効果】本発明により、膜厚均一性が極めて優れ
る高分子電解質用エレメントが得られた。この高分子電
解質用エレメントは薄膜化、積層形成、パッケージの寸
法精度に優れ、簡略化及び軽量化が可能な電池、電気化
学的デバイス及び機器に好適である。
【0132】本発明により、上記の発明の効果に加え、
膜強度が大きく、大面積に対応した高分子電解質用エレ
メントが得られた。
【0133】本発明により、上記の発明の効果を奏し、
ゴミ・ほこり等が混入していない高分子電解質用エレメ
ントが得られた。
【0134】本発明により、上記の発明の効果を奏し、
さらに積層性に優れる高分子電解質用エレメントが得ら
れた。
【0135】本発明により、上記の発明の効果を奏し、
さらに反応層の粘度が小さいため作業性に優れる高分子
電解質用エレメントが得られた。
【0136】本発明により、上記の発明の効果を奏し、
さらに積層性と作業性とのバランスがとれた高分子電解
質用エレメントが得られた。
【0137】本発明により、膜厚均一性が極めて優れる
高分子電解質用エレメントの製造法を提供することがで
きた。
【0138】本発明により、上記の発明の効果を奏し、
さらに梱包しやすい高分子電解質用エレメントロールの
製造法を提供することができた。
【0139】本発明により、界面抵抗の優れた電池の製
造法を提供することができた。
【0140】本発明により、上記の発明の効果を奏し、
さらに負極材又は正極材への密着性に優れた高分子電解
質用エレメントを積層した電池の製造法を提供すること
ができた。
【0141】本発明により、上記の発明の効果を奏し、
さらに負極材又は正極材への密着性に優れた高分子電解
質用エレメントを積層した電池の製造法を提供すること
にができた。
【0142】本発明により、上記の発明の効果を奏し、
さらに負極材又は正極材への追従性の優れた高分子電解
質用エレメントを積層した電池の製造法を提供すること
ができた。
【0143】本発明により、上記の発明の効果を奏し、
さらに量産性に優れた電池の製造法を提供することこと
ができた。
【0144】本発明により、上記の発明の効果を奏し、
さらに膜強度及び密着性に優れた電池の製造法を提供す
ることができた。
【0145】本発明により、上記の発明の効果を奏し、
さらにイオン導電性に優れた高分子電解質層を有する電
池の製造法を提供することができた。
【0146】本発明によりが、上記の発明の効果を奏
し、さらにエネルギー密度及び充放電効率に優れた電池
の製造法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】高分子電解質用エレメントの製造装置の一例の
模式図。
【符号の説明】
1 ポリエチレンテレフタレートフィルム繰り出しロー
ル 2、3、4、9及び10 ロール 5 ナイフ 6 反応性樹脂樹脂組成物の溶液 7 熱風対流式乾燥機 8 ポリエチレンフィルム繰り出しロール 11 高分子電解質用エレメント巻き取りロール 12 ポリエチレンフィルム 13 ポリエチレンテレフタレートフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上原 秀秋 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 斎藤 将康 東京都新宿区西新宿二丁目1番1号 日立 化成工業株式会社内 Fターム(参考) 4F006 AA12 AA18 AA35 AA39 AB15 AB24 AB34 AB38 AB43 AB52 AB55 AB64 AB74 AB76 BA06 CA08 DA04 4J038 CA021 CA111 CG141 CH031 CH041 CH071 CH121 CH141 CH171 CJ031 CJ061 CJ131 DB051 DB071 DB081 DB151 DJ031 FA122 FA142 FA152 FA162 GA01 HA216 HA376 HA446 HA536 KA03 KA08 KA20 MA12 MA14 MA15 NA11 NA12 NA17 NA20 NA23 PA17 PA18 PA19 PB09 PC08 5G301 CA30 CD01 CE01 5G307 GA08 GC02 5H029 AJ02 AJ03 AJ11 AK03 AK05 AK07 AK16 AL00 AL01 AL06 AL07 AL11 AL12 AL16 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 AM16 BJ12 CJ01 CJ02 CJ03 CJ11 CJ13 CJ22 HJ00 HJ01 HJ10 HJ14 HJ15

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応性樹脂組成物を支持体上に塗布し、
    必要に応じて乾燥して反応層を形成してなる高分子電解
    質用エレメント。
  2. 【請求項2】 支持体が重合体フィルムである請求項1
    記載の高分子電解質用エレメント。
  3. 【請求項3】 さらに支持体上の反応層の前記支持体と
    は反対側の面に保護フィルムを有する請求項1又は2記
    載の高分子電解質用エレメント。
  4. 【請求項4】 保護フィルムが重合体フィルムである請
    求項3記載の高分子電解質用エレメント。
  5. 【請求項5】 反応性樹脂組成物が(A)重量平均分子
    量が1,000〜3,000,000である樹脂、
    (B)エチレン性不飽和結合を分子内に1個以上有する
    光重合性組成物及び(C)光重合開始剤を含有してなる
    樹脂組成物からなる請求項1、2、3又は4記載の高分
    子電解質用エレメント。
  6. 【請求項6】 反応性樹脂組成物がアルミナ及びシリカ
    よりなる群から選ばれる無機充填剤を含んでなる請求項
    1、2、3、4又は5記載の高分子電解質用エレメン
    ト。
  7. 【請求項7】 反応性樹脂組成物の流動性(温度30
    ℃)が5〜500μmである請求項1、2、3、4、5
    又は6記載の高分子電解質用エレメント。
  8. 【請求項8】 反応性樹脂組成物の粘度(温度30℃)
    が1〜50MPa・sである請求項1、2、3、4、
    5、6又は7記載の高分子電解質用エレメント。
  9. 【請求項9】 反応性樹脂組成物中の高分子量体の重量
    割合が5〜95重量%である請求項1、2、3、4、
    5、6、7又は8記載の高分子電解質用エレメント。
  10. 【請求項10】 反応性樹脂組成物を支持体上に塗布
    し、必要に応じて乾燥することを特徴とする高分子電解
    質用エレメントの製造法。
  11. 【請求項11】 さらに支持体上の反応層の前記支持体
    とは反対側の面に保護フィルムを積層する請求項10記
    載の高分子電解質用エレメントの製造法。
  12. 【請求項12】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8又は9記載の高分子電解質用エレメントをロール状に
    巻き取ることを特徴とする高分子電解質用エレメントロ
    ールの製造法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の高分子電解質用エレ
    メントロールの製造法により製造された高分子電解質用
    エレメントロール。
  14. 【請求項14】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8又は9記載の高分子電解質用エレメントを、負極材又
    は正極材上に反応層が密着するようにして積層する工程
    を有することを特徴とする電池の製造法。
  15. 【請求項15】 積層時に加熱する請求項14記載の電
    池の製造法。
  16. 【請求項16】 積層時に加熱する温度が0〜200℃
    である請求項15記載の電池の製造法。
  17. 【請求項17】 加熱ロールを用いて積層時に加熱する
    請求項15又は16記載の電池の製造法。
  18. 【請求項18】 積層時に加圧する請求項14、15、
    16又は17記載の電池の製造法。
  19. 【請求項19】 積層時に加圧する圧力が1〜10kg
    /cm2である請求項18記載の電池の製造法。
  20. 【請求項20】 加圧ロールを用いて積層時に加圧する
    請求項18又は19記載の電池の製造法。
  21. 【請求項21】 積層した反応層を光により硬化させる
    工程を有する請求項14、15、16、17、18又は
    19記載の電池の製造法。
  22. 【請求項22】 積層した反応層を電解液に浸漬し、膨
    張させる工程を有する請求項14、15、16、17、
    18又は19記載の電池の製造法。
  23. 【請求項23】 電解液がリチウム塩を含有してなる電
    解液である請求項22記載の電池の製造法。
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