JP2001167137A - 仮設材配置図面作成装置及び記録媒体 - Google Patents

仮設材配置図面作成装置及び記録媒体

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JP2001167137A
JP2001167137A JP34623199A JP34623199A JP2001167137A JP 2001167137 A JP2001167137 A JP 2001167137A JP 34623199 A JP34623199 A JP 34623199A JP 34623199 A JP34623199 A JP 34623199A JP 2001167137 A JP2001167137 A JP 2001167137A
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Michinari Yoshimi
道成 吉見
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DAISAN CHUBU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の立面図に足場資材を自動で割付けるこ
とにより立面側の仮設材配置図面を簡単に作成できると
ともに、ソフトが2次元CADのものであっても、平面
図データと立面図データとを対応させることにより効率
良く足場図面を作成できる仮設材配置図面作成装置及び
記録媒体を提供する。 【解決手段】 足場図面作成時に、足場配置外形基準線
が作図された平面図を利用するか否かを判断する(S2
01)。平面図を利用するとき、平面図側の端点と、そ
の端点と対応する立面図側の端点とを読み込む(S20
2)。立面図における基準線ポイントを算出する(S2
03)。平面図で求まった支柱位置を立面図に対応させ
て、立面側の支柱位置を算出する(S204)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮設材配置図面作
成装置及び記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平6−332989号公報、
特開平9−114872号公報等には、建物の立面図に
合わせた仮設足場図面を作成するものが開示されてい
る。特開平6−332989号公報では、建物の立面図
上に平面図で配置された外部足場の立面側仮設足場図面
が作図され、画面に表示される。そして、その立面側仮
設足場図面に足場部材として外部足場、梁枠、階段など
を配置する場合には、画面に表示された図面の所定位置
をマウス等でクリックして指定することで、その指定位
置に各足場部材が配置されて足場図面が作成される。ま
た特開平9−114872号公報では、仮設足場を構成
する足場資材の単位立面図を組み合わせることによっ
て、立面側の足場図面が作製される。これらの図面作成
は2次元CADを用いて行われ、平面図と立面図におい
て、それぞれの足場図面が作成されている。また、これ
ら従来技術は通常の家屋の足場図面を作成するものでは
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、足場作成図
面の対象が家屋の場合、屋根などの障害も考慮に入れて
図面作成を行う必要があるが、従来のものでは対処でき
ない。また2次元CADソフトでは、平面と立面とでそ
れぞれ個別の足場図面を作成するため、平面と立面の対
応を取って作図する必要があるので、平面図と立面図と
が対応づけられた足場図面を作成するには時間がかかる
という問題がある。
【0004】また、その3次元の足場図面を作成するに
は、3次元CADを用いて作図すればよい。しかし、一
般に使用されるCADソフトは2次元対応のものが多
く、3次元CADによって用いられた3次元データは2
次元対応のCADソフトでは使用できず、2次元CAD
用ソフトで3次元対応の足場図面を効率良く作図するこ
とが必要となる。
【0005】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、第1の目的は、建物の立面図に足場資材を
自動で割付けることにより立面側の仮設材配置図面を簡
単に作成できるとともに、ソフトが2次元CADのもの
であっても、平面図データと立面図データとを対応させ
ることにより効率良く足場図面を作成できる仮設材配置
図面作成装置及び記録媒体を提供することにある。また
第2の目的は、第1の目的を達成するとともに、屋根周
縁の形状が異なる場合であっても、その屋根形状に応じ
て立面側の仮設材配置図面を作成できることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、建物の立面図データに対
し、その外壁に沿って足場を組むために使う連結材又は
該連結材を支持する支柱を配置する配置設計図面を作成
するために使用されるものであって、前記建物の外壁に
対する前記支柱の離れ距離を指定させる離れ距離指定手
順と、前記建物の平面図データと、該建物の立面図デー
タとの間で建物の対応位置関係を指定させる指定操作手
順と、前記離れ距離指定手順の入力データと、前記指定
操作手順により指定された平面図と立面図との間におけ
る建物の対応位置関係情報とに基づき、平面図データ及
び立面図データ上において、予め長さ設定された複数の
連結材が前記建物からの最低離れ距離を隔てて該建物の
周囲に沿って間断なく配置し得るような支柱の位置デー
タを求める処理を行う支柱位置算出手順と、前記支柱位
置算出手順の算出結果に基づき、前記支柱の位置データ
から決まる位置に支柱又は支柱の旨の印を配置する処理
を行う支柱配置手順とを有するコンピュータ読み取り可
能なプログラムを記録したことを要旨とする。
【0007】この発明によれば、離れ距離指定手順の入
力データと、対応位置関係情報とに基づき、平面図及び
立面図データにおいて、平面図と立面図とが対応した支
柱の位置データが算出される。その結果、平面図と立面
図とが対応した足場図面が自動で作図される。また、使
用するCADソフトが2次元対応のものでも、仮設材配
置図面が効率良く作成される。
【0008】請求項2に記載の発明では、建物の立面図
データに対し、その外壁に沿って足場を組むために使う
踏板又は該踏板を支持する支柱を配置する配置設計図面
を作成するために使用され、しかも踏板を連結可能な連
結部を有する一定長さの支柱部材を複数本接続すること
で前記連結部が等間隔に配置された1本となる支柱を前
記立面図データ上に配置するものであって、建物の屋根
周縁高さデータを指定させる屋根高さ指定手順と、支柱
の根がらみ高さデータを指定させる根がらみ高さ指定手
順と、落下防止用手摺りの屋根周縁からの最低高さデー
タを指定させる手摺高さ指定手順と、前記各指定手順に
より指定された各データに基づいて、屋根周縁から前記
最低高さ以上の高さに連結部を配置し得る最低の支柱高
さを計算する支柱高さ算出手順と、前記建物の立面図デ
ータ上において、その計算された高さの支柱を配置する
処理を行う立面側支柱配置手順とを有するコンピュータ
読み取り可能なプログラムを記録したことを要旨とす
る。
【0009】この発明によれば、支柱高さ算出手順によ
って屋根周縁から最低高さ以上の高さの位置に連結部を
配置し得る最低の支柱高さデータが計算されるととも
に、建物の立面図データ上に計算された高さの支柱を配
置するように自動で支柱高さが算出される。
【0010】請求項3に記載の発明では、建物の立面図
データに対し、その外壁に沿って足場を組むために使う
踏板又は該踏板を支持する支柱を配置する配置設計図面
を作成するために使用され、しかも踏板を連結可能な連
結部を有する一定長さの支柱部材を複数本接続すること
で前記連結部が等間隔に配置された1本となる該立面図
データ上の支柱に踏板を割り付けるためのものであっ
て、建物の屋根周縁高さデータを指定させる屋根端高さ
指定手順と、屋根下に配置される踏板の最上段または最
下段の高さデータを指定させる踏板高さ指定手順と、前
記立面図データから取得した支柱の各連結部の高さデー
タと、前記各指定手順により指定された各データに基づ
いて、屋根周縁と最上段の踏板との間隔及び複数段の踏
板間の間隔が予め設定された最大許容距離以下となるよ
うに、支柱の高さ方向に等間隔に並ぶ複数の連結部の中
から、踏板を配置すべき連結部を割り出す計算をする踏
板高さ算出手順と、立面図データ上において、前記踏板
高さ算出手順が計算により割り出した連結部に各段の踏
板を配置する処理をする踏板配置手順とを有するコンピ
ュータ読み取り可能なプログラムを記録したことを要旨
とする。
【0011】この発明によれば、踏板配置手順が各デー
タ及び配置条件に基づき、屋根周縁及び複数段の踏板の
間隔が予め設定された最大離間距離以下となるような連
結部を求めることによって、自動で踏板の配置位置が算
出される。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項1に記
載の仮設材配置図面作成用の記録媒体において、請求項
2に記載の支柱を立面図データに配置する処理をするた
めの各手順と、請求項3に記載の踏板を立面図データに
配置する処理をするための各手順とのうち少なくとも一
方の各手順を有するコンピュータ読み取り可能なプログ
ラムを記録したことを要旨とする。
【0013】この発明によれば、請求項1に記載の発明
の作用に加え、立面図データ上で支柱の配置位置を求め
るときに、支柱高さと踏板配置位置とのうち少なくとも
一方が同時に自動で算出される。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のうちいずれか一項に記載の前記記録媒体に記録
されたプログラムを読み取る読取手段又は該プログラム
を記憶する記憶手段を備え、前記各手順のうち少なくと
も1つの手順における演算に使用するデータを入力する
ための入力手段と、前記読取手段を通じて前記記録媒体
から読み出した、又は前記記憶手段から読み出した前記
プログラムを実行する演算手段と、前記演算手段が前記
プログラムを実行して得られた演算結果に基づく仮設材
配置図面を表示する表示手段とを備えたことを要旨とす
る。
【0015】この発明によれば、読取手段は、請求項1
〜請求項4のうちいずれか一項に記載の記録媒体に記録
されたプログラムを読み取る。また、記憶手段は記録媒
体に記録されたものと同じプログラムを記憶する。制御
手段は入力手段によって入力された設定データを基にプ
ログラムを実行して仮設材配置図面を作成し、この図面
を表示手段に表示する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した仮設材
配置図面作成装置の一実施形態を図1〜図18に従って
説明する。
【0017】図3に示すように、仮設材配置図面作成装
置11は、パソコン本体12、表示手段としてのディス
プレイ13、入力手段としてのキーボード14及びマウ
ス15、読取手段としての読取装置16、プリンタ17
等を備えている。パソコン本体12には、制御手段とし
てのCPU18、記憶手段としてのメモリ19が内蔵さ
れている。読取装置16には記録媒体としてのCD−R
OM20がセットされる。CD−ROM20には所定の
制御プログラムが格納されている。CPU18は、CD
−ROMから読み取ったプログラムデータを実行する。
プログラムデータを実行する上で必要なデータ等は、メ
モリ19に一時記憶される。プリンタ17は作成した仮
設材配置図面を印刷する。
【0018】本実施形態では仮設材は仮設足場であり、
仮設足場は一側足場とする。図18はディスプレイ13
に表示される2つの図面の表示画面を示すもので、作図
結果として画面に表示される足場図面である。右側の足
場図面画面は、建物の外観図からなる各立面図22a〜
22dに対して仮設足場が作図された配置設計図面とし
ての立面側の仮設足場配置図面(以下、足場立面図とい
う)23である。また、図18の左側に示す図面は、足
場配置外形基準線35が既に作図されるとともに、支柱
25及び踏板26が割付けられた平面側の仮設足場配置
図面(以下、足場平面図)21である。各立面図22a
〜22dは平面図24におけるA〜D視にそれぞれ対応
している。
【0019】図14及び図16は足場立面図を示す。同
図に示すように、支柱25は建物の外壁に沿って所定間
隔で複数本配置されている。連結材としての踏板26及
び手摺27〜29は、各支柱25が高さ方向に一定間隔
で備える連結部37に連結されて高さ方向に複数段配置
されている。
【0020】以下、CD−ROM20に記憶されたプロ
グラムについての考え方を始めに概略説明する。足場立
面図23の作成時には、支柱25の位置、支柱25の長
さ、踏板26の配置高さ、落下防止用手摺27、踏板用
手摺29、根がらみ用手摺28の高さ位置をそれぞれ求
める。
【0021】踏板26および手摺27〜29は予め複数
種の長さが用意され、その用意された長さの間隔で支柱
25を配置する。本例で使用される踏板26及び手摺2
7〜29の長さ(ピッチ)は、例えば1800,120
0,900,600(mm)の4種類設定されている。
【0022】このため、図14及び図16の立面図にお
いて、左右両端の支柱位置の2点(以下、基準線ポイン
トという)を、建物の外壁から最低離れ距離が確保さ
れ、しかも建物の周囲に複数の踏板26を間断なく接続
して配置できるように決める。本例では踏板26が18
00,1200,900,600(mm)のピッチである
ため、2つの基準線ポイントをその間の距離が「30
0」の自然数倍となるように決める。2つの基準線ポイ
ント間の範囲内に踏板26をできるだけ長いピッチのも
のから優先的に割り振りできる分割位置を支柱位置とし
て計算する。
【0023】立面図上で支柱の配置位置を決める方法と
して、本実施形態では、平面図で支柱を間断なく配置可
能となる位置を求め、その位置を利用する方法を採用す
る。つまり、平面図24の外壁に沿って図10に示す足
場配置外形基準線35を作成して立面図上の図12に示
す基準線ポイント36を求める。
【0024】支柱配置位置が決まると、支柱高さ、踏板
配置高さ、手摺配置高さを求める処理をする。本実施形
態では、支柱高さ算出処理、踏板配置高さ算出処
理、手摺配置高さ算出処理の3つの処理を備える。
【0025】図4に示すように、4種類の支柱部材25
a,25b,25c,25dが設定されており、長さの
異なる4種類の中から採用する組み合わせを選択するこ
とで1本に接続したときの支柱25を長さを調整する。
1本の支柱25に接続した状態ではその軸方向に連結部
37が一定間隔に位置する。この連結部37に足場資材
である踏板26や手摺27〜29が連結される。なお、
本実施形態で設定される支柱部材長さは、3600,2
700,1800,900(mm)の4種類であり、連結
部37の間隔は450(mm)である。 支柱高さ算出処理 通常の家屋では図14に示す妻側においては屋根32の
屋根周縁の周縁線(屋根下端線)が水平な「フラット」
となっており、図16に示すケタ側においては屋根32
の周縁線が山形に「傾斜」している。根がらみ用手摺2
9の高さは入力指定できるようになっており、その入力
指定された高さを最下段の連結部37の高さとする。こ
の高さ調整は支柱25を支持するジャッキ等(図示せ
ず)の持ち上げ量の設定で調整する。落下防止用手摺2
7の高さは屋根周縁高さから最低確保する高さとして入
力指定できるようになっており、屋根周縁高さから最低
確保高さ以上の高さに少なくとも1つの連結部37を配
置できる条件下で、なるべく支柱25を低く済ませられ
る支柱高さを計算する。屋根周縁高さは、妻側で一定で
あるのに対しケタ側では変化するので、これらの違いを
考慮して2種類の支柱高さ計算方法を採用している。 踏板配置高さ算出処理 踏板26は例えば作業者が立つことができる間隔を上下
方向に開けて配置する。必要な間隔を予め設定してお
き、基準とする1段の踏板高さを指定することで、各段
の踏板26の配置高さを計算する。本実施形態では、基
準段とする踏板26の高さを、最上段と最下段のうち一
方を選択して指定できるようにしている。
【0026】最上段の踏板高さを指定する場合は、軒先
42(即ち、屋根周縁)からの離れ距離を指定する。そ
して軒下から下方へ、その離れ距離以上離れた最初の連
結部37の位置を最上段の踏板高さとする。一方、最下
段の踏板高さを指定する場合は、最下段の踏板26を配
置する連結部37が下から何個目(何番目)かを指定す
る。そして最上段または最下段の踏板高さ(連結部37
で下から何番目)が決まると、その踏板高さを基準とし
て予め設定された間隔(本例では連結部4個分、即ち1
80cm)ごとの連結部37を基準段以外の段の踏板高
さとして計算する。 手摺配置高さ算出処理 手摺高さは、落下防止用、踏板用、根がらみ用の各種別
に応じて求める。落下防止用手摺27の高さは、の処
理で支柱高さを計算するときに求められる。踏板用手摺
29の高さは、の処理で計算された踏板高さの連結部
37より所定個数分(本例では2個分(例えば約90c
m))上方に位置する連結部37の高さを求める。ま
た、根がらみ用手摺29の高さは、の処理で入力指定
された高さにある最下段の連結部37の高さを採用す
る。
【0027】本実施形態では、〜の各算出処理で必
要な入力データを入力するために、図8,図9に示す入
力画面40,41のデータが用意されている。図8の入
力画面40は屋根形状「フラット」用、図9の入力画面
41は屋根形状「傾斜」用である。屋根形状が「フラッ
ト」か「傾斜」であるか、踏板26の配置高さの決め方
を「最上段基準」と「最下段基準」のどちらにするかを
操作者が予め指定し、その指定された情報に基づき入力
画面40,41の一方を選択するとともに、その表示内
容を選択する。
【0028】屋根形状に「フラット」が指定されたとき
は図8に示す入力画面40を表示する。図6は入力画面
40に入力する各設定データを説明する図である。入力
画面40の各設定項目には、「軒先の高さ」A、「軒先
からの落下防止用手摺の高さ」B以上、「根がらみの高
さ」C、「落下防止用手摺の本数」F本、踏板配置基準
が「最上段基準」指定のときは「最上段に位置する踏板
26と軒先との距離」D、「最下段基準」指定のときは
「最下段に位置する踏板26の連結部高さ」E番目の各
設定データを入力する。
【0029】屋根形状に「傾斜」が指定されたときは、
図7に示すように支柱配置位置に地面から垂直に延びる
支柱の旨の印としての仮想線31(同図中の破線)を表
示し、仮想線31と屋根32との交点が指定点(プロッ
ト点、X印で図示する)30として指定されると、図9
に示す入力画面41を表示し、操作者は各プロット点3
0ごとに設定データを入力する。「傾斜」が指定された
ときは指定点(プロット点)が指定される度に図9に示
す設定画面41を表示する。図7は入力画面41に入力
する各設定データを説明する図である。入力画面41の
設定項目には、プロット点(軒先高さ)30を自動表示
し、「軒先からの落下防止用手摺の高さ」B以上、「根
がらみの高さ」C、「落下防止用手摺の本数」F本、踏
板配置基準が最上段基準指定のときは、「最上部に位置
する踏板と軒先との距離」D、最下段基準指定のとき
は、「最下段に位置する踏板の連結部高さ」E番目の各
設定データを入力する。
【0030】CD−ROM20に記録された制御プログ
ラムは、支柱配置位置算出処理に関する図2に示す立面
図の支柱位置算出ルーチンと、前記〜の各種算出処
理を含む図1に示す立面図の足場配置算出ルーチンとを
備えている。さらに図8,図9,図15等の各種画面を
表示するための表示処理ルーチン等を備えている。ま
た、CD−ROM20には、支柱25、支柱部材25a
〜25d、踏板26、手摺27〜29などの表示に必要
なイメージデータが記憶されている。
【0031】次に足場立面図23を作成する処理につい
て説明する。まず図11に示すように、建物の平面図2
4及び立面図22を作図する。このとき、建物のCAD
データがあるものに関しては建物を上方から見た平面図
24、及び建物を四方から見た立面図22をCADデー
タから読み込む。
【0032】次に、足場立面図を作図するときに実行さ
れる処理を図1及び図2に示すフローチャートに従って
説明する。平面図(平面図データ)21で描かれる足場
配置外形基準線35を利用して立面図(立面図データ)
22の基準線ポイント36を求める場合、予め平面図2
4上で足場配置外形基準線35を作成する。まず立面図
22上での支柱配置位置を決めるための図2のフローチ
ャートについて説明する。
【0033】図2のステップ(以下、単にSと記す)2
01において、図示しない入力画面に入力された外壁か
らの最低離れ距離、使用する踏板の幅などの入力データ
を読み込む。外壁からの最低離れ距離とは支柱25を外
壁から最低限離したい距離のことであり、図5に示す距
離P(又は距離Q)である。この最低離れ距離、踏板2
6の幅は各外壁ごとに入力される。
【0034】S202において、図10の足場配置外形
基準線35の作成処理を実行する。図5に示すように、
各外壁1,2から最低離れ距離P,Q分離れた位置とな
る最低離れ線をそれぞれp1,q1とし、壁1,2間の
距離をR、各壁側で加えられる寸法調整値をZ、平行に
対向する2本の足場配置基準線間の距離をHとする。こ
のとき、足場配置外形基準線35の算出時には、2本の
足場配置基準線L1,L2の間の距離Hを「300」の
自然数倍にするために、寸法調整値Zを次式により求
める。
【0035】 P+R+Q+2Z=300G… (G:自然数) そして、各壁1,2に対する最低離れ距離P,Qにそれ
ぞれ寸法調整値Zを加えることにより、足場配置基準線
間の距離Hが「300」の自然数倍となる条件を満たす
ように足場配置基準線L1,L2が算出される。この処
理を対向する複数組の壁ごとに行って、図10の足場配
置外形基準線35を求める。
【0036】S203において、平面図24と立面図2
2上で指定された1組の対応する端点50,51を読み
込む。この端点は平面図24と立面図22との間で建物
の対応する1組の点であり、操作者によって画面上でマ
ウス15等を使用して指定される。
【0037】S204において、1組の対応する端点5
0,51のデータから、その立面図と対応する平面図上
の外壁面を特定し、その外壁面と相対する足場配置外形
基準線35の線分の両端点の座標データから立面図22
上の2つの基準線ポイント36(図15を参照)を算出
する。
【0038】S205において、平面図24で踏板26
のピッチに応じた支柱位置を算出する。このとき、足場
配置外形基準線35上で踏板26を長いピッチのものか
ら優先して並べたときの境界に相当する位置座標を支柱
位置として算出する。次にS206において、平面図2
4で求めた支柱位置に基づき立面図22での支柱位置を
算出する。即ち、立面図22での支柱位置は、平面図2
4上で求まった支柱の位置データを立面図22に対応さ
せることにより求まる。なお、この支柱位置は計算され
たデータとして求められるものであり、画面上には表示
されていない。
【0039】S207において、計算結果として支柱位
置情報を画面に表示する。この支柱位置情報とは、S2
05及びS206の計算により求めた支柱位置を、使用
する踏板26を一定の配列順で数値表示することにより
示している。この画面では数値変更が可能となってお
り、操作者は踏板26の配列順序や長さの入れ替え操作
を必要に応じて行う。また、この画面にはプレビューボ
タンが用意されており、踏板26の配列順序や長さの入
れ替えの変更後の状態を確認したいときは、プレビュー
ボタンを選択するようになっている。
【0040】S208において、S207で表示された
支柱位置が確定か、或いはプレビューかを判断する。S
208でプレビューならばS209に移行し、S209
でプレビュー表示処理を実行する。そしてS207に戻
り、変更後の支柱位置情報を画面を表示する。
【0041】S208で確定であると判断されると、S
210において平面図24に支柱25の割付けを実行す
る。次にS211において、平面図24での踏板割付け
を実行する。S210及びS211で割付けが実行され
ると、図18の左側に示すような足場平面図21が作成
される。そしてS212において、立面図22に支柱2
5の割付けを実行する。支柱25の割付けが実行される
と、例えば図12に示すように、立面図22a上に支柱
の旨の印としての支柱25の仮想線(同図では破線)3
3を表示する。
【0042】次に、支柱長さや、踏板高さ、各手摺の高
さを求めるために図1に示すフローチャートを実行す
る。まず操作者は4つの立面図22a〜22dのうち1
つを選択する。操作者は、屋根形状が「フラット」か
「傾斜」かを指定するとともに、踏板配置基準が「最上
段基準」か「最下段基準」かを指定する。
【0043】S101において、屋根形状が「フラッ
ト」と「傾斜」のうちどちらであるかを判断する。例え
ば、立面図22aが選択されていると、その屋根形状指
定が「フラット」であるので、S102にて図8のフラ
ット用入力画面40を表示する。この入力画面40に設
定データが入力された後、S103にて各設定データを
読み込む。
【0044】次にS104以降で支柱長さ、踏板位置、
各手摺位置を算出するが、その算出時には図6に示す設
定データA〜Eを用いてCPU18が計算する。まずS
104において、入力画面40で入力された設定データ
A〜FのうちA,B,Cを用い、次の式を用いて支柱
長さを算出する。
【0045】A+B<C+450×(x−1)… この式の不等式を満たす最小の整数値xを求め、連結
部37の総数がx個を最低限満たす偶数個となるような
支柱高さ、及びその支柱高さとする各支柱部材25a〜
25dの組合わせを求める。
【0046】次にS105において、踏板配置基準が最
上段か最下段かを判断する。踏板配置基準が最上段であ
るときはS106に移行し、最上段の踏板を基準とした
踏板高さ算出処理を実行する。この処理では、設定デー
タA,C,Dを用いて、次の式を用いて踏板の配置位
置を算出する。
【0047】D>A−(C+450×(y−1))… この式の不等式を満たす最小の整数値yが、最上段の
踏板26が配置される連結部37の位置として計算され
る。そして、予め設定した踏板間隔の設定条件を満たす
ように他段の踏板位置を計算する。なお、この設定条件
は変更可能である。
【0048】S105で踏板配置基準が最下段であると
きはS107に移行し、最下段の踏板を基準とした踏板
高さ算出処理を実行する。この処理では、設定データ
A,C,Eを用いて、次の式を用いて踏板の配置位置
を算出する。
【0049】 C+450×(E−1)+1800z≧A−1800… 式の不等式を満たす最小の整数値zが、最下段の踏板
を除いた踏板26の配置可能な段数(枚数)として計算
される。そして、踏板間隔の設定条件を満たすように他
段(z段目以上)の踏板位置を計算する。
【0050】次のS108において、落下防止用手摺位
置算出処理を実行する。即ち、前記式の不等式を満た
す最小の整数値xを使い、下から数えてx番目の連結部
37を最上段の落下防止用手摺27の配置位置として求
める。そして、落下防止用手摺27の本数Fに応じて、
(x−F+1),…,x番目の連結部37を落下防止用
手摺27の配置位置として求める。
【0051】S109において、根がらみ用手摺位置算
出処理を実行する。根がらみ用手摺29は、支柱25の
最も下(下から1番目)の連結部37が配置位置として
求められる。S110において、踏板用手摺位置算出処
理を実行する。本例では、踏板用手摺29は、踏板26
の配置位置となる連結部37の2つ上の連結部37が踏
板用手摺29の配置位置として求められる。
【0052】各算出処理が終了すると、S111におい
て、図15に示す計算結果を表示した足場資材設定画面
43を表示する。表示欄44には踏板長さが枚数分表示
される。表示欄45には踏板高さが、表示欄46には手
摺高さ(落下防止用、踏板用、根がらみ用の全てを含
む)が、それぞれ下から数えて何番目の連結部37であ
るかで高さが表示される。また、表示欄47には、使用
する支柱部材25a〜25dの長さが、本数分表示され
る。これら設定値は、画面上の「設定変更」を選択する
ことにより手入力によって変更することも可能である。
【0053】図15の足場資材設定画面43に表示され
た「プレビュー」の選択に基づき、S112において、
立面図(本例では立面図22a)に支柱25の割付けを
実行する。次にS113において、立面図22aに踏板
26の割付けを実行する。ここまでの処理で図13に示
すように、立面図22aには支柱25と踏板26が割付
けられている。そしてS114において、立面図22a
に各手摺27〜29の割付けを実行する。以上により、
図14に示すような足場立面図23aが作図される。
【0054】次に、立面図22bを選択したとする。S
101で屋根形状が傾斜であると判断すると、S115
において図9に示す傾斜用の入力画面41を表示する。
この傾斜用入力画面41は、図7に示すプロット点30
ごとに表示されるものである。各設定データ入力後、S
116において傾斜用入力画面41に入力された各設定
データを読み込む。S117において、全プロット点3
0で設定データの入力終了か否かを判断する。データ入
力が終了ならばS104に移行し、データ入力前であれ
ばS115に戻り、他のプロット点30が指定される
と、入力画面41を表示する。
【0055】次にS104以降で、図7に示す屋根形状
が「傾斜」のときの設定データA〜Fを用いて、支柱長
さ、踏板位置、各手摺位置を計算する。全プロット点3
0の設定データ入力後、S104において前記式を用
いて同様に支柱長さを計算する。但し、屋根32の傾斜
に沿って配置される支柱25の高さは、最も高いプロッ
ト点30については、そのプロット点30の設定データ
に基づいて計算された支柱高さを採用するが、他のプロ
ット点30については、自身より高い側で1つ隣のプロ
ット点30の設定データに基づいて計算された支柱高さ
を採用する。これは、屋根形状が「傾斜」であっても、
落下防止用手摺27の軒先42からの配置高さを必要高
さ確保するための処理である。
【0056】以下、S105〜S107で踏板高さを求
める算出処理を実行する。踏板26を両側で支持する支
柱のうち、高い方のプロット点30の設定データを採用
し、屋根形状が「フラット」の場合と同様の手順で、前
記,式を用いて、踏板26の配置基準に応じた踏板
高さ算出処理を実行する。
【0057】S108において、落下防止用手摺位置算
出処理を実行する。このとき、踏板26を両側で支持す
る支柱のうち高い方のプロット点30の設定データに基
づいて、「フラット」の場合と同様に、落下防止用手摺
27が連結される連結部37の高さ位置を算出する。な
お、落下防止用手摺27の本数は手入力によって変更で
きる。
【0058】次にS109において、根がらみ用手摺位
置算出処理を実行する。そしてS110において、踏板
用手摺位置算出処理を実行する。S109,S110の
各処理内容は「フラット」のときと同様である。
【0059】各算出処理が終了すると、S111におい
て、計算結果を表示した足場資材設定画面43(図15
参照)を表示する。操作者は必要に応じて、手入力で各
値を変更する。そして、「プレビュー」が選択指定され
ると、S112〜S114において、画面に表示された
立面図22bに対して足場資材である支柱25、踏板2
6、手摺27〜29の割付けを実行する。その結果、図
16に示すような足場立面図23bが作図される。
【0060】次に、屋根形状が「傾斜」である場合、図
16の作図方法では図17(b)に示すように踏板26
が水平方向に連続的に配置されないが、図17(a)に
示すように踏板26を同じ高さに並べて配置したいとき
がある。この場合は、例えば並べたい高さに位置する踏
板26(図17(b)に示す踏板26a)をマウス15
でクリックするなどして指定する。そして、図示しない
「並べ替え」表示ボタンを選択することで、図17
(a)に示すような同一高さに踏板26が並び、その踏
板26に応じて踏板用手摺29の位置も変更される。
【0061】図1のフローチャートを各立面図ごとに実
行し、4つの立面図21a〜21dに足場資材を自動割
付けすることによって、図18に示す4つの足場立面図
23a〜23d足場立面図23が作図される。
【0062】従って、この実施の形態では以下のような
効果を得ることができる。 (1)支柱25の長さ、踏板26の高さ、各手摺27〜
29高さは自動で計算されるとともに、建物の立面図2
2に自動で割付けられるので、簡単に足場立面図23を
作図できる。
【0063】(2)平面図24で求めた足場配置基準線
35を立面図22に反映させることで、2つの基準線ポ
イント36を含む立面図22上の支柱配置位置を求め
る。そのため、CADソフトが2次元対応のものであっ
ても、平面図と立面図とが対応した建物の足場図面が簡
単に作図でき、図面作成の時間を短縮できる。また、立
面図22のみで足場立面図23を作図するよりも図面作
成を簡単にできる。
【0064】(3)平面図24及び立面図22に支柱2
5を同時に割付けるので、建物の平面図24と立面図2
2を見比べながら図面の作成ができる。 (4)屋根周縁線の形状の違いにより、「フラット」と
「傾斜」に分けて作図するので、屋根形状に対応した正
確な図面を作図できる。
【0065】(5)屋根形状が「傾斜」であるとき、踏
板26を同じ高さに設定可能としたので、屋根形状が
「傾斜」であっても踏板26の高さが同じである足場立
面図23を作図できる。
【0066】(6)踏板26の基準を上からか下からか
を設定して作図する。従って、踏板基準が上からのとき
は建物の軒先42から最上段の踏板26の距離を所望の
値に確保でき、また、踏板基準が下からのときは最下段
の踏板26を地上から最低限離したい距離を確保した位
置に配置できる。
【0067】(第2実施形態)次に第2実施形態を図1
9及び図20に従って説明する。この実施形態では、補
助支柱55を立てるという点が前記第1実施形態と異な
っており、他の設定データや、そのデータに基づく計算
方法(計算式)は同じである。なお、前記第1実施形態
と同一部分は同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0068】この実施形態の制御プログラムは、基本的
に前記第1実施形態のプログラムと同じで、本例では基
準支柱(図20参照)に対して補助支柱(図20参照)
を組立て、その組立位置を基準支柱の内側か外側かを決
めるプログラムが追加されている。
【0069】図20に示すように、踏板26を支持する
支柱(以下、基準支柱という)25に対し、踏板26を
幅方向に挟んだ反対側の位置に、補助支柱55は配置さ
れている。基準支柱25は軒先42の外側を通って、軒
先42よりも上方へ突出する状態に配置され、軒先42
より高い位置には落下防止用手摺27が連結される。基
準支柱25の軒先42からの離れ距離はある範囲に制限
される。
【0070】基準支柱25に支持される踏板26は、建
物の外壁からの最低離れ距離を確保して配置される。こ
のため、基準支柱25と外壁との間の距離に応じ、踏板
26が外壁から最低離れ距離確保できるように、基準支
柱25に対して補助支柱55を図20(a)に示す建物
側か、図20(b)に示す反建物側かを選択する。また
踏板用手摺29は、2本の支柱25,55のうち外側に
位置する方に連結され、この手摺29の配置条件は予め
設定されている。補助支柱55を使用する旨の指示は、
設定データを入力するときの入力画面上で行われ、その
他の入力すべき各種設定データについては第1実施形態
と同様である。
【0071】図19に示すような計算結果を表示する足
場資材設定画面56のデータが用意されている。この画
面56には、「踏板長さ」、「踏板高さ」、「基準支柱
の手摺高さ」、「基準支柱組合わせ」、「補助支柱の手
摺高さ」、「補助支柱組合わせ」を表示する各表示欄5
8〜63がある。以下、補助支柱55が建物側に位置す
る場合と反建物側に位置する場合とに分けて説明をす
る。 (i )建物側に補助支柱55が位置する場合(図20
(a)に示す場合) 図1のS104における支柱長さ算出処理では、基準支
柱25の支柱高さを計算する。基準支柱25の計算方法
は、前記第1実施形態と同様である。補助支柱55の支
柱高さは、S105〜S107で算出された最上段の踏
板26の高さに基づいて計算する。すなわち、最上段の
踏板26の高さが下からK番目の連結部37の高さとす
ると、連結部37の個数がK個以上で最小の偶数個とな
る支柱長さを算出する。そしてその支柱長さとなる支柱
部材25a〜25dの組合せを求める。
【0072】続くS108〜S110で3種類の手摺2
7〜29の高さを算出し、S111では、3種類の手摺
27〜29の高さを全て表示欄60に「基準支柱の手摺
高さ」として、図19に示す足場資材設定画面56を表
示する。「補助支柱の手摺高さ」の表示欄62には何も
表示されない。但し、マニュアル操作で手摺27〜29
を設けることは可能である。 (ii)反建物側に補助支柱55が位置する場合(図20
(b)) S104における支柱長さ算出処理では、基準支柱25
の支柱高さを計算する。基準支柱25の計算方法は、前
記第1実施形態と同様である。補助支柱55の支柱高さ
は、S105〜S107で算出された最上段の踏板26
の高さに基づいて計算する。すなわち、最上段の踏板2
6の高さが下からK番目の連結部37の高さとすると、
連結部37の個数が(K+2)個以上で最小の偶数個と
なる支柱長さを算出する。そしてその支柱長さとなる支
柱部材25a〜25dの組合せを求める。
【0073】続くS108〜S110で3種類の手摺2
7〜29の高さを算出し、S111では、そのうち2種
類の手摺27,29の高さを表示欄60に「基準支柱の
手摺高さ」とし、手摺28の高さを表示欄62に「補助
支柱の手摺高さ」として、図19に示す足場資材設定画
面56と同様の設定画面を表示する。
【0074】この構成においても前記第1実施形態に記
載の(1)〜(6)の効果と同様に、足場立面図23の
作図の簡単化などの効果が得られる他に、次の効果が得
られる。
【0075】(7)補助支柱55を組立てる場合の足場
立面図23を簡単に作図できる。なお、実施形態は前記
に限定されるものではなく、例えば、次のように変更し
てもよい。
【0076】・ 支柱高さ算出手順、踏板配置手順及び
手摺配置手順のうち少なくとも1つを備えるものでもよ
い。即ち、支柱高さ(長さ)、踏板高さ、手摺高さのう
ち、1つが自動計算されて自動で割付けられるものであ
り、残りの足場資材については手入力で配置するもので
あってよい。例えば、支柱25は自動レイアウトされ、
踏板26と手摺27〜29については手動でレイアウト
するようなプログラムを採用できる。このようにすれ
ば、全てが手動のときと比較して図面作成が簡単にな
る。
【0077】・ 立面図22上の支柱位置を求めるとき
に、平面図24と立面図22に支柱25を同時に割付け
ることに限定されない。例えば、平面図24で足場配置
外形基準線35を求めた後、平面図24上で支柱位置を
求め、次に基準線ポイント34を求めることで、その求
まった支柱位置を立面図22に対応させるものであって
よい。
【0078】・ 足場配置外形基準線35は手入力によ
り作図してもよい。 ・ 踏板26及び各手摺27〜29の長さや、長さ種類
の組合わせは他の設定でもよい。また、支柱部材の長
さ、連結部37の個数、連結部37の間隔の設定は、前
記実施形態の設定に限定されない。例えば、奇数個の連
結部を有する支柱部材でもよい。
【0079】・ 本実施形態では、全ての立面図に対し
て足場図面を作成したが、選択されたある1つの立面図
のみの足場図面を作成するものでもよい。 ・ 踏板26は、幅の異なる複数種が設定され、足場配
置外形基準線35の算出時に、建物の外壁と足場配置基
準線との間隔によって選択されるものであってよい。
【0080】・ 足場立面図作成時に、支柱25の配置
位置として表示される支柱の旨の印は、仮想線(破線)
に代えて、例えば色違いの線や、点であってよい。即
ち、支柱配置位置が視認できる旨の印であればよい。
【0081】・ 記録媒体はCD−ROM20に代え
て、例えば、フロッピィーディスクやDVDなど公知の
記録媒体を採用できる。 ・ CD−ROM20からプログラムを読み込んで実行
することに限らず、CD−ROM20からメモリ19に
プログラムをインストールし、メモリ19からプログラ
ムを読み込んで処理を実行する方法を用いてもよい。
【0082】前記実施形態及び別例から把握できる請求
項以外の技術的思想について、以下にその効果とともに
記載する。 (1)請求項1において、請求項2に記載の前記支柱を
立面図に配置するための各手順と、請求項3に記載の前
記踏板を立面図に配置するための各手順とを有し、前記
支柱に設けられた最上位置の連結部に落下防止用手摺を
連結する状態にするとともに、前記支柱に連結された前
記踏板の所定個数上の前記連結部に踏板用手摺を連結す
る状態に各手摺を配置する手摺配置手順を有する。
【0083】(2)請求項4において、請求項2に記載
の前記支柱を立面図に配置するための各手順と、請求項
3に記載の踏板を立面図に配置するための各手順とを有
する。
【0084】(3)請求項1において、請求項2に記載
の全手順を備える。 (4)請求項1において、請求項3に記載の全手順を備
える。 (5)請求項1において、請求項2に記載の全手順、請
求項3に記載の全手順を備えるとともに、前記技術的思
想(1)に記載の手摺配置手順とを備えた。この場合、
立面側の仮設材配置図面が全て自動で作図されることに
なり、一層簡単に図面作成ができる。
【0085】(6)請求項3において、前記踏板配置手
順によって算出された踏板の配置位置の結果を基に、前
記傾斜指定手順は、前記連結材としての踏板を水平方向
に同じ高さに配置する踏板水平指定手順を有している請
求項3に記載の記憶媒体。この場合、屋根周縁の形状が
傾斜した山形の場合でも、踏板を水平方向に同じ高さで
配置できる。
【0086】(7)請求項1において、予め長さ設定さ
れた複数の連結材が前記建物からの最低離れ距離を隔て
て該建物の周囲に沿って間断なく配置し得るような支柱
のエリア、又は当該支柱のエリアに基づき求められる支
柱の位置データを平面図データ上で求める支柱基準位置
算出手順(S202,S205)を備え、前記支柱位置
算出手順は、前記操作指定手順の対応位置関係情報及び
前記支柱基準位置算出手順の支柱のエリア若しくは支柱
の位置データに基づき、立面図データ上の前記支柱の位
置データを求める。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5
に記載の発明によれば、建物の立面図に足場資材を自動
で割付けることにより立面側の仮設材配置図面を簡単に
作成できるとともに、ソフトが2次元CADのものであ
っても、平面図データと立面図データとを対応させるこ
とにより効率良く足場図面を作成できる。
【0088】請求項3〜請求項5に記載の発明によれ
ば、屋根周縁の形状が異なる場合であっても、その屋根
形状に応じて立面側の仮設材配置図面を作成できる。請
求項4及び請求項5に記載の発明によれば、立面側の足
場図面を一層簡単に作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 足場立面図を作図するときに実行されるフロ
ーチャート。
【図2】 立面図の支柱位置を算出するときに実行され
るフローチャート。
【図3】 仮設材配置図面作成装置の構成図。
【図4】 各支柱部材の斜視図。
【図5】 平面図で足場配置基準線を求めるときの説明
図。
【図6】 建物に対して配置される足場資材の配置図。
【図7】 建物に対して配置される足場資材の配置図。
【図8】 屋根形状が「フラット」時の足場立面図を作
図するときに必要なデータを入力するための入力画面。
【図9】 屋根形状が「傾斜」時の足場立面図を作図す
るときに必要なデータを入力するための入力画面。
【図10】 足場配置外形基準線が描かれた平面図。
【図11】 各端点を選択したときの平面図及び立面
図。
【図12】 屋根形状が「フラット」時の立面側におけ
る支柱配置図。
【図13】 図14にて、支柱及び踏板が割付けられた
足場資材配置図。
【図14】 図15の支柱及び踏板に加え、手摺が割付
けられた足場立面図。
【図15】 各足場資材の条件が表示された足場資材表
示画面。
【図16】 屋根形状が「傾斜」時の足場立面図。
【図17】 足場立面図であって、(a)は踏板が水平
方向に同じ高さの場合であり、(b)は踏板が高さ方向
に不揃いの場合である。
【図18】 ディスプレイに表示される仮設足場配置図
面。
【図19】 基準支柱に対して補助支柱を用いたときの
足場資材表示画面。
【図20】 補助支柱を用いたときの足場立面図の概略
図であって、(a)は基準支柱に対して建物側のときの
ものであり、(b)は基準支柱に対して反建物側のとき
のものである。
【符号の説明】
11…仮設材配置図面作成装置、13…表示手段として
のディスプレイ、14…入力手段としてのキーボード、
15…入力手段としてのマウス、16…読取手段として
の読取装置、18…演算手段としてのCPU、19…記
憶手段としてのメモリ、20…記録媒体としてのCD−
ROM、21…足場平面図、22…立面図、23…配置
設計図面としての足場立面図、24…平面図、25…支
柱、25a〜25d…支柱部材、26…連結材としての
踏板、27…連結材としての落下防止用手摺、28…連
結材としての踏板用手摺、29…連結材としての根がら
み用手摺、32…屋根、31,33…支柱の旨の印とし
ての仮想線、37…連結部、S104…支柱高さ算出手
順、S105〜S107…踏板高さ算出手順、S112
…立面側支柱配置手順、S113…踏板配置手順、S2
01…離れ距離指定手順、S203…指定操作手順、S
205,S206…支柱位置算出手順、S210,S2
12…支柱配置手順。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の立面図データに対し、その外壁に
    沿って足場を組むために使う連結材又は該連結材を支持
    する支柱を配置する配置設計図面を作成するために使用
    されるものであって、 前記建物の外壁に対する前記支柱の離れ距離を指定させ
    る離れ距離指定手順と、 前記建物の平面図データと、該建物の立面図データとの
    間で建物の対応位置関係を指定させる指定操作手順と、 前記離れ距離指定手順の入力データと、前記指定操作手
    順により指定された平面図と立面図との間における建物
    の対応位置関係情報とに基づき、平面図データ及び立面
    図データ上において、予め長さ設定された複数の連結材
    が前記建物からの最低離れ距離を隔てて該建物の周囲に
    沿って間断なく配置し得るような支柱の位置データを求
    める処理を行う支柱位置算出手順と、 前記支柱位置算出手順の算出結果に基づき、前記支柱の
    位置データから決まる位置に支柱又は支柱の旨の印を配
    置する処理を行う支柱配置手順とを有するコンピュータ
    読み取り可能なプログラムを記録した仮設材配置図面作
    成用の記録媒体。
  2. 【請求項2】 建物の立面図データに対し、その外壁に
    沿って足場を組むために使う踏板又は該踏板を支持する
    支柱を配置する配置設計図面を作成するために使用さ
    れ、しかも踏板を連結可能な連結部を有する複数種長さ
    の支柱部材を、その中から選んだ複数本接続することで
    前記連結部が等間隔に配置された1本となる支柱を前記
    立面図データ上に配置するものであって、 建物の屋根周縁高さデータを指定させる屋根高さ指定手
    順と、 支柱の根がらみ高さデータを指定させる根がらみ高さ指
    定手順と、 落下防止用手摺りの屋根周縁からの最低高さデータを指
    定させる手摺高さ指定手順と、 前記各指定手順により指定された各データに基づいて、
    屋根周縁から前記最低高さ以上の高さに連結部を配置し
    得る最低の支柱高さを計算する支柱高さ算出手順と、 前記建物の立面図データ上において、その計算された高
    さの支柱を配置する処理を行う立面側支柱配置手順とを
    有するコンピュータ読み取り可能なプログラムを記録し
    た仮設材配置図面作成用の記録媒体。
  3. 【請求項3】 建物の立面図データに対し、その外壁に
    沿って足場を組むために使う踏板又は該踏板を支持する
    支柱を配置する配置設計図面を作成するために使用さ
    れ、しかも踏板を連結可能な連結部を有する複数種長さ
    の支柱部材を、その中から選んだ複数本接続することで
    前記連結部が等間隔に配置された1本となる該立面図デ
    ータ上の支柱に踏板を割り付けるためのものであって、 建物の屋根周縁高さデータを指定させる屋根端高さ指定
    手順と、 屋根下に配置される踏板の最上段または最下段の高さデ
    ータを指定させる踏板高さ指定手順と、 前記立面図データから取得した支柱の各連結部の高さデ
    ータと、前記各指定手順により指定された各データに基
    づいて、屋根周縁と最上段の踏板との間隔及び複数段の
    踏板間の間隔が予め設定された最大許容距離以下となる
    ように、支柱の高さ方向に等間隔に並ぶ複数の連結部の
    中から、踏板を配置すべき連結部を割り出す計算をする
    踏板高さ算出手順と、 立面図データ上において、前記踏板高さ算出手順が計算
    により割り出した連結部に各段の踏板を配置する処理を
    する踏板配置手順とを有するコンピュータ読み取り可能
    なプログラムを記録した仮設材配置図面作成用の記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の仮設材配置図面作成用
    の記録媒体において、 請求項2に記載の支柱を立面図データに配置する処理を
    するための各手順と、請求項3に記載の踏板を立面図デ
    ータに配置する処理をするための各手順とのうち少なく
    とも一方の各手順を有するコンピュータ読み取り可能な
    プログラムを記録した仮設材配置図面作成用の記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のうちいずれか一項
    に記載の前記記録媒体に記録されたプログラムを読み取
    る読取手段又は該プログラムを記憶する記憶手段を備
    え、 前記各手順のうち少なくとも1つの手順における演算に
    使用するデータを入力するための入力手段と、前記読取
    手段を通じて前記記録媒体から読み出した、又は前記記
    憶手段から読み出した前記プログラムを実行する演算手
    段と、前記演算手段が前記プログラムを実行して得られ
    た演算結果に基づく仮設材配置図面を表示する表示手段
    とを備えたことを特徴とする仮設材配置図面作成装置。
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