JP2001166615A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001166615A
JP2001166615A JP34865499A JP34865499A JP2001166615A JP 2001166615 A JP2001166615 A JP 2001166615A JP 34865499 A JP34865499 A JP 34865499A JP 34865499 A JP34865499 A JP 34865499A JP 2001166615 A JP2001166615 A JP 2001166615A
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Takeyuki Suzuki
健之 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反転現像方式及び接触転写方式を用いる画像
形成装置において、装置の製造コストを上昇させること
なく、接触転写手段による像担持体表面の帯電に起因す
る意図しないトナー現像を低減させることができる画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 感光体ドラム10表面と導通している電
流検出部11に流れる電流値を電流検出回路17により
検出し、検出された電流値が所定の値を超えた場合に、
転写ローラ14により発生させる転写電界を、転写電流
値が所定の下限値を下回らない範囲で弱くするように制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反転現像方式及び
接触転写方式を用いる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子写真方式の画像形成装置で
は、感光体材料として機能分離型のOPC(有機感光
体)が多く用いられるようになっている。このOPCは
一般的には一方の極性にしか光感度を有しておらず、従
って、表面を一様に帯電させた後に露光により形成した
潜像を現像するに際しては、前記一様帯電と同極性に帯
電したトナーを付着させて現像する、いわゆる反転現像
方式を用いることが多い。
【0003】また、上記のように現像されたトナー像を
記録シート等の転写媒体上に転写するに際しては、ウレ
タン、シリコン等から形成される転写ローラを介して、
トナーの極性とは逆極性の転写電圧を転写媒体に印加
し、これにより発生した転写電界でトナー像を転写する
接触転写方式が多く用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】接触転写方式に用いら
れる転写ローラには、転写電圧として高電圧が印加され
ることにより徐々に材料が劣化し、抵抗値が上昇すると
いう問題がある。そのため、例えば転写ローラ中のカー
ボンの含有量を適正値より多めにするなどの方法により
初期抵抗値を低めに設定しておくのが一般的であるが、
前記反転現像方式を用いる場合の如く転写電圧の極性と
感光体の帯電極性が逆である場合、転写ローラの抵抗値
が低いと、感光体と転写ローラとの間の非通紙部(転写
位置において転写媒体が存在しない領域)を通して転写
ローラから感光体に多くの電荷が注入され、感光体の非
通紙部表面が一様帯電とは逆極性に帯電してしまうこと
がある。これは、通紙部(転写位置において転写媒体が
存在する領域)と非通紙部とのインピーダンスの差に起
因するものであるから、転写媒体のインピーダンスが大
きくなる低湿環境に設置された場合や、インピーダンス
の大きい厚紙やOHPシートなどを転写媒体として用い
た場合などにおいて特に顕著となる。
【0005】ここで、前記OPCのように一方の極性に
しか光感度を有しない感光体を用いる画像形成装置にお
いては、トナー像の転写後、感光体表面に電荷が残留し
ていたとしても、残留電荷は一様帯電と同極性であるの
が通常であり、感光体表面を再度一様に帯電すれば何ら
問題なく次回の画像形成を行うことができるから、特に
除電の手段を設けないことも多い。しかしながら、前記
したように非通紙部を通して電荷が注入されることで感
光体表面が一様帯電とは逆極性に帯電した場合、この帯
電が再度の一様帯電によっても十分に解消されない場合
や、注入された電荷により再度の一様帯電後の暗減衰が
速くなり、現像前に表面電位が低減してしまう場合があ
り、そのため、再度の現像の際に非通紙部において意図
しないトナー現像(以下、「トナーカブリ」という。)
がなされ、当該トナーが記録シートの端部に付着してし
まうことがあるという問題点を有していた。
【0006】かかる問題点を解決するため、例えば再度
の一様帯電に先立って一旦感光体表面を一様帯電と同極
性に帯電させ、その後に除電ランプなどを用いて除電を
行うことにより前記逆極性への帯電を解消するような方
法も考えられるが、かかる構成では装置が大型化する
他、除電の手段に加えて除電の前に一旦帯電させる機構
をも備える必要があるため、装置のコスト上昇につなが
ってしまうという問題がある。
【0007】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであって、装置の製造コストを上昇させるこ
となく、トナーカブリを低減させることができる画像形
成装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る画像形成装置は、像担持体表面に形成
された潜像を現像剤により現像し、接触式転写手段によ
り、現像剤像を転写媒体上に転写させる画像形成装置に
おいて、前記像担持体表面の帯電状態に関する情報を検
出する状態情報検出手段と、前記状態情報検出手段によ
る検出結果に基づき、次回の転写に際して前記接触転写
手段により発生させる転写電界を制御する電界制御手段
とを備えることを特徴としている。
【0009】この構成によれば、像担持体表面の帯電状
態に関する情報に基づいて転写電界を制御するので、装
置の製造コストを上昇させることなく、トナーカブリを
低減させるような制御を行うことができるようになる。
なお、転写電界の制御方法としては定電流制御と定電圧
制御とがあるが、本発明の手法はいずれの制御方法にも
適用することが可能である。
【0010】具体的には、前記電界制御手段は、前記状
態情報検出手段による検出結果が、前記接触転写手段に
よる像担持体表面の帯電に起因する意図しない現像がな
され得る状態であることを示す場合に、前記接触転写手
段により発生させる転写電界を、所定の下限値を下回ら
ない範囲で弱くするように制御を行うようにすること
で、トナーカブリを低減させることができる。ここで、
所定の下限値を下回らない範囲で転写電界を弱くするた
め、転写効率も担保することができる。
【0011】像担持体表面の帯電状態に関する情報とし
ては、前記状態情報検出手段は、前記接触転写手段によ
る転写後において、像担持体表面の少なくとも一部と導
通された電流検出部材に流れる電流値を検出する電流検
出手段を備え、前記電流検出手段により検出された電流
値を、前記像担持体表面の帯電状態に関する情報として
検出するようにすることができる。
【0012】また、前記状態情報検出手段は、現像剤に
よる潜像の現像の後に、前記像担持体の非通紙部表面へ
の現像剤の付着を検出する付着現像剤検出手段を備え、
前記付着現像剤検出手段により付着が検出されたか否か
を、前記像担持体表面の帯電状態に関する情報として検
出するようにしてもよい。この場合は、一般的な画像濃
度制御を行うための光学センサを用いることもできるの
で、製造コストの上昇防止には、より効果的である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1) (1)画像形成装置の全体構成 図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装
置の構成の概略を示す図である。本実施の形態の画像形
成装置1は、感光体ドラム10表面の感光体材料として
機能分離型OPCを用い反転現像を行うタイプのもの
で、感光体ドラム10の周囲に電流検出部11、帯電ブ
ラシ12、現像器13、転写ローラ14、除電針15、
クリーナ16を備える公知のものである。
【0014】帯電ブラシ12は、感光体ドラム10の表
面を一様にマイナス数百ボルト程度まで帯電する。帯電
ブラシ12による帯電グリッド電圧は、後述の制御部1
00(図3参照)によりグリッド電圧(VG)発生ユニ
ット181を介して制御される。一様に帯電された感光
体ドラム10の表面が、不図示のイメージリーダやパー
ソナルコンピュータ等の外部機器などから送信された画
像データに基づいて変調された半導体レーザ20より射
出され、走査レンズや偏向器などを含むレーザビーム走
査光学系21、折り返しミラー22を経て感光体ドラム
10表面に到達するレーザビームLBによって露光走査
されることにより、感光体ドラム10の表面電位が減衰
し、静電潜像が形成される。
【0015】さらに現像器13においては、制御部10
0の制御により、現像バイアス電圧(VB)発生ユニッ
ト182(図3参照)を介して現像ローラ131に現像
バイアス電圧としてマイナス数百ボルトの電圧が印加さ
れ、現像器13内で攪拌され摩擦帯電によりマイナス極
性に帯電したトナーが前記電位が減衰した静電潜像部分
に付着することにより、静電潜像がトナー像として可視
像化される。
【0016】当該トナー像は、制御部100の制御に基
づき、転写高圧(HV)ユニット183(図3参照)を
介してプラス極性の転写電圧が印加された転写ローラ1
4による転写電界の作用により記録シート等の転写媒体
S上に転写される。なお、図1中30、31は、それぞ
れ転写媒体Sを転写位置に搬送するためのガイド部材で
あり、32は、トナー像が転写された転写媒体Sを不図
示の定着装置による定着位置に搬送するためのガイド部
材である。
【0017】転写が終了した感光体ドラム10表面はク
リーナ16により残留トナーを除去され、帯電ブラシ1
2による再度の一様帯電に供されて、さらに次回の画像
形成を行うことができるが、本実施の形態においては、
転写ローラ14による転写の後、帯電ブラシ12による
再度の一様帯電に先立って、感光体ドラム10表面の帯
電状態を検出する電流検出部11が設けられている。
【0018】図2は、本実施の形態における電流検出部
11の概略構成を模式的に示す斜視図である。なお、同
図ではクリーナ16などの他の部材は省略されている。
同図に示されるように、電流検出部11は、板金111
の両端部に電流検出部材112が設けられたものであ
る。本実施の形態では、特に感光体ドラム10の非通紙
部表面の帯電状態を検出するため、電流検出部材112
は、感光体ドラム10表面に、通紙領域を避けて導通す
るように設けられている。即ち、同図Rは最大通紙領域
を表すものである。
【0019】電流検出部材112の材質としては、導電
性で抵抗値が1×104〜1×109Ω程度のものであれ
ば用いることが可能であるが、本実施の形態ではPA
(ポリアミド)系合成繊維にカーボンを分散させたシー
トを用いた。なお、シート状部材の他に、上記導電性材
料からなるスポンジ状若しくはソリッド状のローラ形状
の部材やブレード、ブラシなど種々の形態の部材を電流
検出部材112として用いることができる。また、電流
検出部材112と板金111との間の設置方法について
は、電流検出部材112と板金111との間の導通がと
れれば特に限定されず、導電性両面テープを用いたり二
枚の板金で電流検出部材112を挟んでネジ止めするな
ど、種々の方法が可能である。
【0020】なお、本実施の形態の電流検出部11に
は、帯電ブラシ12による帯電グリッド電圧を制御する
VG発生ユニット181により電圧が印加されている。
これにより、感光体ドラム10表面の非通紙領域が逆極
性に帯電した場合においても、当該逆極性への帯電を帯
電ブラシ12による一様帯電に先立って低減させること
ができるという作用を有するものであり、即ち帯電補助
部材としても用いるように構成したものである。そし
て、VG発生ユニット181と電流検出部11との間に
電圧計171及び抵抗172からなる電流検出回路17
が設けられており、電圧計171により検出される電圧
値により電流値を検出する。
【0021】本実施の形態では、検出された電流値か
ら、感光体ドラム10の非通紙部表面の帯電状態が、ト
ナーカブリが起こり得る状態にあるか否かを判断する。
電流値を検出することによりトナーカブリが起こり得る
状態であるか否かが判断できるのは、前記した如く、電
流検出部11は感光体ドラム10の表面をマイナス極性
に帯電しようとするものであるから、感光体ドラム10
の表面が転写ローラ14からの転写出力によりプラス極
性に帯電している場合に、電流検出回路17に、より多
くの電流が流れることになるからである。
【0022】電圧計171により検出された電圧値は制
御部100へと送られ、制御部100により電流値を算
出、トナーカブリが起こり得る状態にあると判断されれ
ば、転写HVユニット183を介して転写ローラ14に
よる転写出力を下げることでトナーカブリを低減するよ
うに制御を行う。転写出力の制御内容の詳細については
後述する。
【0023】なお、本実施の形態では、上記のように電
流検出回路17を用いて電流値を検出するようにした
が、他にも、例えばVG発生ユニット181と電流検出
部11との間の高圧コードに巻き付け、高圧コードから
発する磁界を検出して電流値を検出する電流検知センサ
を用いるなど、電流値の検出方法も種々考えられる。 (2)制御部100の構成 次に、本実施の形態における制御部100の構成につい
て説明する。図3は、制御部100の構成を示す機能ブ
ロック図である。同図に示されるように、制御部100
は、CPU101を中心として構成され、画像信号取得
部190を介して入力された画像信号に基づいて、半導
体レーザドライバ201を駆動し、半導体レーザ20か
らのレーザビームLBを射出させる。なお、画像信号取
得部190を介して入力された画像信号については、実
際の画像形成に際して公知の種々の画像処理が施される
が、それらについての詳細な説明は省略する。
【0024】本実施の形態では、CPU101は、制御
ROM102に格納されたプログラムにより、データR
OM103に格納された各種データを用いて、半導体レ
ーザドライバ201を制御し、上記画像信号取得部19
0で処理された画像信号に基づき、半導体レーザ20を
駆動させて感光体ドラム10の表面を露光走査させると
ともに、電圧計171の出力値から算出された電流値
(以下、「検出電流値」という。)に応じて、転写HV
ユニット183を介して転写出力の制御を行う。その
他、制御部100は、感光体ドラム10の回転駆動や、
それと同期した転写媒体Sの搬送制御など画像形成装置
1全体の制御を行うが、それらについての詳細な説明は
省略する。
【0025】また、CPU101には、感光体ドラム1
0表面に形成された基準パターンのトナー濃度を検出す
るAIDCセンサSE1(図1参照)からの検出信号が
入力される。AIDCセンサSE1としては、例えば発
光部と受光部とからなる反射型の光学センサを用いるこ
とができる。本実施の形態では、AIDCセンサSE1
はいわゆる自動濃度制御に用いられる。具体的には、A
IDCセンサSE1の検出値に基づき、予めデータRO
M103に格納してあるテーブルを用いて、VG発生ユ
ニット181、VB発生ユニット182を制御し、帯電
ブラシ12のグリッド電圧VG及び現像器13の現像バ
イアス電圧VBを設定する。これにより感光体ドラム1
0表面に形成されるトナー像のトナー濃度が制御され
る。
【0026】なお、AIDCセンサSE1は、後述の第
2の実施の形態で説明するように、転写出力制御にも用
いることができる。RAM104には、不図示の操作パ
ネルから利用者により設定された内容や、その他の制御
変数などが一時的に格納され、EEPROM105には
メンテナンスのための累積コピー枚数などが格納され
る。
【0027】(3)制御部100の処理内容 次に、本実施の形態において転写出力制御を行う場合の
制御部100の処理内容について説明するが、処理内容
の具体的な説明に先立ち、本実施の形態における転写出
力制御の考え方について説明する。図4は、本発明の一
適用例としての画像形成装置において、設置環境におけ
る温度及び湿度の状態ごとに、転写電流値(μA)と転
写効率(%)との関係を実験的に求めた結果を示す図で
ある。一般に転写効率は90%以上あれば適切な範囲で
あると考えられているところ、同図に示された結果から
は、転写電流値が40μA以上であれば、全ての環境に
おいて充分な転写効率が得られることがわかる。
【0028】次に、図5に、上記画像形成装置におい
て、設置環境における湿度及び温度の状態ごとに、転写
電流値(μA)と検出電流値(μA)との関係を実験的
に求めた結果を示す。なお、同図における斜線領域は、
トナーカブリが発生し得る領域を表しており、実験的に
求められたものである。即ち、検出電流値が40μAを
超える場合にはトナーカブリが発生し得る状態であった
ことを示しているが、低温・低湿環境(以下、「LL環
境」という。)の場合においては、転写電流値が約23
μAを超えるとトナーカブリ領域に入る一方で、常温・
常圧環境(NN環境)、高温・高湿環境(HH環境)で
は、転写電流値が40μA近くなってもトナーカブリ領
域には入らない。
【0029】このように、転写電流値が大きくなると、
LL環境においてトナーカブリが発生し得る状態となる
ため、係る状態においては転写電流値を小さくする制御
を行うことが好ましいことがわかるが、転写電流値を小
さくすると、転写効率との関係が問題となる。ここで、
再度図4を見ると、トナーカブリがもっとも発生し易い
LL環境においては、転写電流値を10μAまで低下さ
せても実用上問題ない転写効率が得られることがわか
る。
【0030】以上の結果から、以下に説明するような転
写出力制御を行うことにより、トナーカブリを防止する
ことができる。即ち、検出電流値が40μAを超えた場
合にはトナーカブリを防止するため、転写電流値を小さ
くする制御を行う。係る場合はLL環境であると推測さ
れるから、転写電流値は10μAまでは低下させること
が可能である。一方、検出電流値が40μA以下である
場合には、転写効率を担保すべく転写電流値を上昇さ
せ、全ての環境で十分な転写効率が得られる40μAを
転写電流値の最大値とする。なお、このような転写出力
制御を行うのは転写ローラ14による感光体ドラム10
の逆極性への帯電を抑制するためであるから、転写出力
はできるだけ小さい方が好ましく、従って転写電流値の
最大値は、全ての環境で十分な転写効率が得られる転写
電流値の範囲内の最小値である40μAとしたものであ
る。
【0031】以上のような考え方に基づいて、本実施の
形態における具体的な処理内容について説明する。図6
は、本実施の形態の転写出力制御における制御部100
の処理内容を示すフローチャートである。制御部100
には、電圧計171からの検出結果が随時入力されてく
るため、その入力を受けて検出電流値が所定の値を上回
ったか否かを判定する(S101)。前記の如く、本実
施の形態では、検出電流値が40μAを上回った場合に
(S101:Yes)、転写電流を1μA低下させるよ
うに制御を行う(S102)。
【0032】転写電流値を低下させても、なお検出電流
値が所定の値を上回っている場合も考えられるが、この
転写出力制御の処理終了後は、画像形成装置1の電源投
入時に常時循環して稼動している不図示のメイン制御プ
ログラムにリターンし、再度、図6のフローチャートの
転写出力制御処理が実行されることになるから、そのよ
うな場合には、さらに順次1μAずつ転写電流が下げら
れることとなる。もっとも、前記の如く、本実施の形態
における転写電流値の下限値は、LL環境においても1
0μAであるから、転写電流値が10μAを下回った場
合には(S103:Yes)、転写電流値を1μA上昇
させる制御を行うことで(S104)、LL環境におけ
る転写効率を担保する。
【0033】一方、検出電流値が40μA以下である場
合には(S101:No)、転写電流値が40μAを下
回っているか否かを判定し(S105)、40μAを下
回っている場合には(S105:Yes)、転写電流を
1μA上昇させる制御を行う(S106)。これによ
り、LL環境以外の環境における転写電流値が40μA
に近づいていくこととなり、LL環境以外における転写
効率も担保される。
【0034】なお、上記検出電流値に関してトナーカブ
リが発生し得る状態を表す基準値(40μA)や、転写
電流値の上限値(40μA)と下限値(10μA)との
設定は、プロセス速度や感光体材料など、種々の要因に
基づいて変化させるべき値であるので、上記各要因や設
置環境等に応じて実験的に求めることが好ましい。以上
に説明したように、本実施の形態のような制御を行うこ
とで、装置の製造コストを上昇させることなく、トナー
カブリを低減することができる。検出電流値が所定の値
を上回った場合には、転写出力を下げることで、感光体
表面の逆極性への帯電や電荷の注入を抑制することがで
きるからである。
【0035】なお、上記実施の形態では、感光体ドラム
10の非通紙部表面の帯電状態を検出するため、電流検
出部材112を板金111の両端部に設けたが、帯電状
態を検出する部材はこれに限定されず、例えば一般的な
帯電補助手段のように、通紙領域にも上記部材が導通し
ているものを用いてもよいし、特に帯電補助手段を設け
ず、帯電ブラシ12に流れる電流値を検出するようにし
てもよい。いずれの場合も流れる電流値の上限値は実験
的に求める必要があるが、原理的には同一に考えること
ができるからである。
【0036】また、本実施の形態では、VG発生ユニッ
ト181にて、帯電ブラシ12及び電流検出部11への
電圧制御を行うようにしたが、両者の電圧制御は別ユニ
ットを用いて行うようにしてもよい。さらに、本実施の
形態では、転写出力の制御方法として定電流制御を行う
場合について説明したが、定電圧制御を行う場合にも同
様に適用することができる。もっとも、この場合にも、
転写電圧の上限値及び下限値などについては実験的に求
めることが好ましい。
【0037】(実施の形態2)次に、本発明の第2の実
施の形態について説明する。第1の実施の形態では、ト
ナーカブリが起こり得る状態であるか否かを判定するた
めに、電流検出部11に流れる電流値を検出したが、本
実施の形態では、光学センサを用いて非通紙領域にトナ
ーが付着したことを検出することで、トナーカブリが起
こり得る状態であるか否かを判定する。なお、本実施の
形態では、この光学センサとして前記AIDCセンサS
E1を共用して用いる場合について説明する。
【0038】図7は、本実施の形態の画像形成装置の構
成の概略を示す図である。同図に示されるように、本実
施の形態では電流検出部11及び電流検出回路17が設
けられていない点において第1の実施の形態とは異なる
が、他の部分は基本的に第1の実施の形態と同一であ
る。もっとも、本実施の形態ではAIDCセンサSE1
により感光体ドラム10の非通紙領域表面にトナーが付
着したことを検出するので、AIDCセンサSE1を非
通紙領域に設け、自動濃度制御用の基準パターンも非通
紙領域に形成するようにする必要がある。
【0039】図8は、本実施の形態の転写電力制御を行
う際の制御部100の処理内容を示すフローチャートで
ある。同図に示されるように、本実施の形態では、AI
DCセンサSE1により、転写後であってクリーナ16
による残留トナーの除去前における感光体ドラム10の
非通紙領域表面にトナーが残っていることを検出した場
合に(S201:Yes)、転写出力を低下させてトナ
ーカブリを防止する。その他の処理内容については第1
の実施の形態と同様である。
【0040】このような制御を行うのは、非通紙領域に
トナーが付着しているのは、既にトナーカブリが起こり
得る状態となっていることを表しているため、転写出力
を低下させて、以後の感光体の逆極性への帯電や電荷の
注入を防止するためである。もっとも、本実施の形態の
方法は、既にトナーカブリが起こった場合にそれを検出
するものであるから、第1の実施の形態の方法と比較す
ると、やや対応に遅れが生じることは否定できない。
【0041】しかしながら、本実施の形態の方法では、
電流検出部及び電流検出手段を設ける必要がないこと、
一般的な自動濃度制御に用いられるAIDCセンサを利
用して転写出力制御を行うことが可能であることなど、
装置の製造コストの削減を重視するような場合には好ま
しい方法である。ただし、これは必ずしもAIDCセン
サSE1を共用しなければならないことを意味するもの
でなく、転写出力制御専用の光学センサを設けても構わ
ないことは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る画像形成装
置によれば、前記像担持体表面の帯電状態に関する情報
を検出する状態情報検出手段と、前記状態情報検出手段
による検出結果に基づき、次回の転写に際して前記接触
転写手段により発生させる転写電界を制御する電界制御
手段とを備えているので、像担持体表面の帯電状態に応
じて転写電界の制御を行うことにより、装置の製造コス
トを上昇させることなく、トナーカブリを低減させるこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像形成装
置の構成の概略を示す図である。
【図2】電流検出部11の概略構成を模式的に示す斜視
図である。
【図3】制御部100の構成を示す機能ブロック図であ
る。
【図4】装置の設置環境における温度及び湿度ごとに、
転写電流値(μA)と転写効率(%)との関係を実験的
に求めた結果を示す図である。
【図5】装置の設置環境における温度及び湿度ごとに、
転写電流値(μA)と検出電流値(μA)との関係を実
験的に求めた結果を示す図である。
【図6】第1の実施の形態の転写出力制御を行う際の制
御部100の処理内容を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態における画像形成装
置1の構成の概略を示す図である。
【図8】第2の実施の形態の転写出力制御を行う際の制
御部100の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置 10 感光体ドラム 11 電流検出部 111 板金 112 電流検出部材 12 帯電ブラシ 13 現像器 131 現像ローラ 14 転写ローラ 15 除電針 16 クリーナ 17 電流検出回路 171 電圧計 172 抵抗 20 半導体レーザ 21 レーザビーム走査光学系 22 折り返しミラー 30、31、32 ガイド部材 100 制御部 101 CPU 102 制御ROM 103 データROM 104 RAM 105 EEPROM 181 VG発生ユニット 182 VB発生ユニット 183 転写HVユニット 190 画像信号取得部 201 半導体レーザドライバ SE1 AIDCセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA02 DA06 DA10 DE02 DE07 DE10 EA03 EC04 EC06 EC09 EC10 EC20 ED03 ED15 ED24 ED26 EE07 EF12 ZA01 2H032 AA05 BA01 BA02 BA05 BA19 BA23 BA29 CA02 CA12 CA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体表面に形成された潜像を現像剤
    により現像し、接触式転写手段により、現像剤像を転写
    媒体上に転写させる画像形成装置において、 前記像担持体表面の帯電状態に関する情報を検出する状
    態情報検出手段と、 前記状態情報検出手段による検出結果に基づき、次回の
    転写に際して前記接触転写手段により発生させる転写電
    界を制御する電界制御手段とを備えることを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記電界制御手段は、 前記状態情報検出手段による検出結果が、前記接触転写
    手段による像担持体表面の帯電に起因する意図しない現
    像がなされ得る状態であることを示す場合に、前記接触
    転写手段により発生させる転写電界を、所定の下限値を
    下回らない範囲で弱くするように制御を行うことを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記状態情報検出手段は、 前記接触転写手段による転写後において、像担持体表面
    の少なくとも一部と導通された電流検出部材に流れる電
    流値を検出する電流検出手段を備え、 前記電流検出手段により検出された電流値を、前記像担
    持体表面の帯電状態に関する情報として検出することを
    特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記状態情報検出手段は、 現像剤による潜像の現像の後に、前記像担持体の非通紙
    部表面への現像剤の付着を検出する付着現像剤検出手段
    を備え、 前記付着現像剤検出手段により付着が検出されたか否か
    を、前記像担持体表面の帯電状態に関する情報として検
    出することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形
    成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015049432A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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JP2015049432A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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