JP2001166127A - カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物、カラーフィルター、および、液晶表示装置 - Google Patents

カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物、カラーフィルター、および、液晶表示装置

Info

Publication number
JP2001166127A
JP2001166127A JP2000266881A JP2000266881A JP2001166127A JP 2001166127 A JP2001166127 A JP 2001166127A JP 2000266881 A JP2000266881 A JP 2000266881A JP 2000266881 A JP2000266881 A JP 2000266881A JP 2001166127 A JP2001166127 A JP 2001166127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color filter
curable resin
resin solution
solution composition
filter according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000266881A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Nakada
邦彦 中田
Masahiro Yoshioka
正裕 吉岡
Akiko Nomura
章子 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2000266881A priority Critical patent/JP2001166127A/ja
Publication of JP2001166127A publication Critical patent/JP2001166127A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、カラーフィルター表面の平坦性を向
上させ、光学異方性がほとんどない、押し込み硬度およ
び屈折率が高いカラーフィルター用透明保護膜を作成す
ることができる硬化性樹脂溶液組成物およびカラーフィ
ルターならびに表示不良の発生を防止することができる
液晶表示装置を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のカラーフィルター用硬化性樹脂溶
液組成物は、脂環式エポキシ化合物、平面構造基を有す
るエポキシ化合物、カチオン性重合開始剤、ポリオール
化合物およびオルガノアルコキシシラン類を含有するこ
とを特徴とするものであり、また、本発明のカラーフィ
ルターは、かかるカラーフィルター用硬化性樹脂溶液組
成物の硬化物で構成された透明保護膜を有することを特
徴とするものである。また、本発明の液晶表示装置は、
かかるカラーフィルターを用いたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体用バッファ
コート、層間絶縁膜、パッシベーション膜等を形成する
カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物、および、カ
ラーフィルター用透明保護膜、カラーフィルター、液晶
表示装置に関するものである
【0002】
【従来の技術】近年、液晶素子に色分解用カラーフィル
ターを組み合わせたカラー液晶表示素子が多々提案され
ている。ここで、カラーフィルターとは、光透過性基板
上に形成された赤、緑、青の3原色の画素を一絵素とし
た多数の絵素から構成され、各画素間には、表示コント
ラストを高めるために、一定の幅をもつ遮光領域(ブラ
ックマトリクス)が設けられているものであり、必要に
応じて、透明保護膜や透明電極を配しているものもあ
る。透明保護膜には、カラーフィルターの表面を平坦化
する能力(平坦化特性)、下層を構成する光透過性基
板、画素、および、ブラックマトリクスとの接着性、上
層を構成する透明電極などとの接着性、液晶セルを構成
するための封止剤との接着性、画素不純物成分の遮断
性、平滑性、耐光性、耐湿熱性、耐溶剤性、耐薬品性、
耐熱性、および液晶セルを製造する際の基板貼り合わせ
工程における圧力に耐えるために硬度が高いこと、ま
た、界面での反射を抑制するため屈折率が高いこと等の
幅広い特性が要求される。
【0003】また、液晶表示装置に、高視野角化、高速
応答化などの高性能化が要求される場合には、カラーフ
ィルターの平坦性、複屈折性が重要となる。
【0004】このような透明保護膜として、従来、シロ
キサンポリマー、シリコーンポリイミド、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂等が使用されてきた。
【0005】しかしながら、従来の透明保護膜において
は、平坦化特性が不十分であり、液晶表示装置におい
て、カラーフィルターの表面凹凸に基づく表示不良が発
生する場合があった。また、エポキシ樹脂等を使用した
カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物においては、
透明保護膜の複屈折率が大きくなり、液晶表示装置にお
いて、視野角依存性が表示装置の左右で異なるなどの表
示不良が発生する場合があった。
【0006】さらに、従来の透明保護膜においては、膜
の硬度が小さいため、基板貼り合わせ工程において、ス
ペーサーがめり込むことによるセルギャップの不均一
化、また、透明保護膜と透明電極の屈折率差が大きいこ
とに基づく反射光強度増大による干渉縞の発生などの表
示不良に関する問題が起こる場合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の背景に鑑み、カラーフィルター表面の平坦性を向
上させ、光学異方性がほとんどない、押し込み硬度およ
び屈折率が高いカラーフィルター用透明保護膜を作成す
ることができる硬化性樹脂溶液組成物およびカラーフィ
ルターならびに表示不良の発生を防止することができる
液晶表示装置を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、つぎのような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明のカラーフィルター用硬化性樹脂
溶液組成物は、脂環式エポキシ化合物、平面構造基を有
するエポキシ化合物、カチオン性重合開始剤、ポリオー
ル化合物およびオルガノアルコキシシラン類を含有する
ことを特徴とするものであり、また、本発明のカラーフ
ィルターは、かかるカラーフィルター用硬化性樹脂溶液
組成物の硬化物で構成された透明保護膜を有することを
特徴とするものである。また、本発明の液晶表示装置
は、かかるカラーフィルターを用いたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、透明保護膜の平坦化特
性を向上させるために、カラーフィルター用硬化性樹脂
溶液組成物の構成成分を低分子量化すること、および、
硬化反応での塗膜収縮を小さくすることが重要であるこ
とに着目し、さらにまた、透明保護膜の硬度を向上させ
るためには、硬化反応が迅速であり、架橋密度が大きい
硬化物系を見いだすことが重要であることに着目し、さ
らにまた、エポキシ樹脂などに含まれる芳香環がガラス
基板上に沿って配向し、そのため、透明保護膜面に垂直
方向の屈折率(nz)と該透明保護膜の面内で直交する
任意の二つの軸方向の屈折率(nx)および(ny)との
差(複屈折率)が発生すると考え、低複屈折率化の方法
として、面内での配向を抑制すること、ポリマー主鎖方
向の分極率を小さくする、あるいはポリマー主鎖と直交
する方向の分極率を大きくすることに着目して、鋭意検
討し、特定な硬化性樹脂溶液組成物を硬化させて透明保
護膜を作成してみたところ、前記課題を一挙に解決する
ことを究明したものである。
【0010】すなわち、本発明においては、脂環式エポ
キシ化合物、平面構造基を有するエポキシ化合物、カチ
オン性重合開始剤、ポリオール化合物、とオルガノアル
コキシシラン類を使用することにより、(1)構成成分
の低分子量化、(2)エポキシ開環付加による硬化反応
における硬化収縮の抑制、(3)脂環式エポキシ化合物
の高反応性による架橋密度向上、(4)ポリオール化合
物の添加による架橋密度向上により高い平坦化特性と高
硬度を有する透明保護膜を与えるカラーフィルター用硬
化性樹脂溶液組成物を得ることが可能となった。さら
に、 該ポリマーの側鎖に平面構造基を導入することに
より、該ポリマー面に垂直方向の屈折率(nz)が高め
られ、また、ポリマー主鎖方向の面内での配向を立体障
害により、抑制することが可能となり、他の特性を損な
うことなく、低複屈折率とすることができることを究明
した。また、平面構造基の導入は、屈折率向上にも寄与
する。
【0011】ここで、脂環式エポキシ化合物は、特に限
定されないが、低分子量化が平坦化特性向上には重要で
あることから考えて、エポキシ当量が200以下の脂環
式エポキシ化合物を使用することが好ましい。ここで、
エポキシ当量とは、エポキシ基1モル当たりのグラム数
を表すものであり、エポキシ当量が小さい化合物ほど、
分子量が低いことを意味する。
【0012】また、エポキシ化合物として、エポキシ当
量が200以下のエポキシ化合物のみを使用することが
可能であるが、塗膜の接着性、強靱性などの観点から、
エポキシ当量が200より大きいエポキシ化合物を含ん
でいても良い。しかしながら、平坦化特性を良好に保つ
ため、エポキシ当量が200より大きいエポキシ化合物
の含有量は、エポキシ化合物全体の40%以下とするの
が好ましく、30%以下とするとより好ましい。
【0013】また、脂環式エポキシ化合物としては、入
手の容易性、コストから考えて、下記式(2)で表され
る化合物を使用することが好ましい。
【0014】
【化3】
【0015】本発明のカラーフィルター用硬化性樹脂溶
液組成物は、カチオン性重合性化合物を含有し、加熱あ
るいは光などのエネルギー線により重合する。カチオン
性重合開始剤として、カチオン性熱重合開始剤とカチオ
ン性光重合開始剤があり、プロセス等により使い分ける
ことができる。カチオン性熱重合開始剤として、脂肪族
スルホニウム塩、アンモニウム塩、ホスホニウム塩等の
オニウム塩及び金属キレート等を用いることができる。
カチオン性光重合開始剤として、ヘキサフルオロアンチ
モネート塩、ペンタフルオロヒドロキシアンチモネート
塩、ヘキサフルオロホスフェート塩、ヘキサフルオロア
ルセネート塩、テトラフルオロボレート塩等を用いるこ
とができる。
【0016】カチオン性重合開始剤とは、熱あるいは光
により、ルイス酸を放出する化合物である。かかるカチ
オン性熱重合開始剤の市販品としては、アデカオプトン
CP−66、Cp−77(以上、旭電化工業株式会社
製)、サンエイドSI−60L、SI−80L、SI−
100Lなどを好適に用いることができる。カチオン性
熱重合開始剤の市販品として、UVI−6950、UV
I−6970、UVI−6974,UVI−6990
(以上、ユニオンカーバイド株式会社社製)、アデカオ
プトマーSP−150,SP−151、SP−170、
SP−171(以上、旭電化工業株式会社製)、Irg
acure 261(以上、チバスペシャリティケミカ
ルズ社)、CI−2481、CI−2624、CI−2
639、CI−2064(以上、日本曹達株式会社
製)、DTS−102、DTS−103、NAT−10
3,NDS−103、TPS−103,MDS−10
3、MPI−103,BBI−103(以上、みどり化
学株式会社製)などを使用することができる。
【0017】カチオン性重合開始剤は、カラーフィルタ
ー用硬化性樹脂溶液組成物100重量部に対し、好まし
くは0.2〜70重量部、さらに好ましくは0.4〜5
0重量部、特に好ましくは0.6〜20重量部配合する
のがよい。カチオン性重合開始剤の含有量が過大になる
と、一液保存安定性が低下したり、塗膜の透明性を損な
う傾向にある。カチオン性重合開始剤の含有量が過小に
なると、カチオン重合反応速度(硬化速度)が低下する
ため、塗膜の硬化が十分でなくなる恐れがある。
【0018】一方、オルガノアルコキシシランは、一般
式(1)で表される化合物が好ましく使用される。
【0019】 R1 nSi(OR24-n (1) (ここで、R1 は、アルキル基、ビニル基、フェニル
基、γ−グリシドキシプロピル基から選ばれる有機基で
あり、R2 は、水素、アルキル基から選ばれる有機基で
あり、nは1〜3の整数を示す。) かかる化合物の具体的な例としては、メチルトリメトキ
シシラン、ジメチルジメトキシシラン、トリメチルメト
キシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエ
トキシシラン、トリメチルエトキシシラン、ビニルトリ
メトキシシラン、ジビニルジメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、ジビニルジエトキシシラン、フェニ
ルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、
フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシ
ランなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0020】また、エポキシ化合物との相溶性を高める
ために、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルメチルジエトキシシランなどのエ
ポキシ基含有オルガノアルコキシシランを使用すること
ができる。これらのオルガノアルコキシシランは、単独
で、または、複数のものを併用して使用することができ
る。また、これらのオルガノアルコキシシランは、その
ままの状態で使用できるが、加水分解物、または水分解
縮合物の状態でも使用できる。加水分解は、オルガノア
ルコキシシランに水を加えて、低温で反応させることに
より行い、加水分解縮合は、オルガノアルコキシシラン
に水を加えて、加熱することにより、水とアルコールを
留去することにより行う。ここで、加水分解、加水分解
縮合には、酸触媒を添加しても良い。
【0021】これらのオルガノアルコキシシランの中
で、カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物の溶剤中
に、水、アルコールなどの低沸点溶剤が残存しないとい
う点から、加水分解縮合物を使用することが好ましい。
【0022】本発明のカラーフィルター用硬化性樹脂溶
液組成物における、脂環式エポキシ化合物とオルガノア
ルコキシシランの混合比率は、脂環式エポキシ化合物1
00重量部に対して、オルガノアルコキシシラン0.1
〜200重量部、好ましくは、0.5〜150重量部、
より好ましくは、1〜100重量部である。オルガノア
ルコキシシランが少なすぎると、脂環式エポキシ化合物
の硬化が不十分となり、また、多すぎると、塗膜の強靱
性が低下するため、好ましくない。
【0023】また、平面構造基を有するエポキシ化合物
としては、側鎖に平面構造基を有するエポキシ化合物を
使用することができる。ここで、側鎖とは、ポリマーの
主鎖方向から枝分かれした部分のことである。また、平
面構造基とは、ベンゼン環を少なくとも1つ以上有する
ものであり、単環式のものでは、フェニル基、トリル
基、キシリル基、クメニル基、メシチル基、ベンジル
基、フェネチル基、スチリル基、シンナミル基など、多
環式のものでは、ナフチル基、アントリル基、フェナン
トリル基、インデン基、アズレン基、フルオレン基な
ど、複素環式のものでは、フリル基、ピリジル基など、
「全有機化合物名称のつけ方(新増補版)」に記載され
ているものなどが挙げられ、これらは、炭化水素基、ハ
ロゲンなどの置換基を有するものでもよい。平面構造基
の分子量は小さい場合には配向抑制の効果が小さくなる
こと、また、大きい場合にはポリマー合成の反応性が低
下することから、76〜2000の範囲にあること、さ
らには100〜1000の範囲にあることが好ましい。
特に、配向抑制効果とポリマー反応性の兼ね合いから、
フルオレン基類が好ましい。フルオレン基類とは、フル
オレンを骨格中に有する基であり、もちろん、炭化水素
基、ハロゲンなどの置換基を有しているものも含まれ
る。1〜9位の一価基、および9位での二価基のうち、
配向抑制効果の点から、9位の一価基または二価基が好
ましく、特に、9位の二価基が好ましい。さらに、入手
の容易性からみて、下記一般式(3)のようなエポキシ
化合物を使用することが、より好ましい。
【0024】
【化4】
【0025】(ただし、Rは、−O−、−OCH2CH2
O−を示し、R’は、水素、または、炭素数4以下のア
ルキル基を示す。) また、フルオレン基を含有するエポキシ化合物において
は、フルオレン基の存在により、加熱硬化時の昇華、蒸
発が抑制できるという効果が得られる。
【0026】本発明のカラーフィルター用硬化性樹脂溶
液組成物における、エポキシ化合物の混合比率は、脂環
式エポキシ化合物100重量部に対して、フルオレン基
類を有するエポキシ化合物10〜400重量部、好まし
くは、50〜300重量部、より好ましくは、100〜
200重量部である。フルオレン基を有するエポキシ化
合物が少なすぎると、複屈折率低減効果が不十分とな
り、また、多すぎると、塗膜の硬度が低下するため、好
ましくない。
【0027】ポリオール化合物の添加は、エポキシ基と
一級水酸基との反応速度がエポキシ基同士よりも早いの
で、硬化速度が向上することにより架橋密度が上昇する
ため、押し込み硬度向上の観点から好ましい。ポリオー
ル化合物の添加量は、通常、樹脂100重量部に対して
3〜10重量部であり、好ましくは5〜7重量部であ
る。添加量が少なすぎると、押し込み硬度の改良効果が
なく、多すぎると逆に塗布性の不良や、耐薬品性の低下
を引き起こす。ポリオール化合物としては、反応性の観
点から分子量が50〜1000であることが好ましく、
より好ましくは50〜500であり、さらに好ましくは
50〜100である。分子量が過多になると、ポリオー
ル化合物の反応性が低下する傾向にあり、過小になる
と、ポリオール化合物が揮発し易くなる。
【0028】本発明の熱硬化性樹脂組成物で、使用され
るポリオールは、1分子中に1個以上、好ましくは2〜
6個の水酸基を有するものである。一方、1分子中に6
個を超える水酸基を含有するポリオールを使用する場合
には、得られる透明樹脂膜の押し込み硬度が低下する傾
向にある。
【0029】かかるポリオールとしては、例えば、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチル
グリコール、トリシクロデカンジメチロール、シクロヘ
キサンジメチロール、トリメチロールプロパン、グリセ
リン、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオ
ール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、ジエチレングリコール、トリプロピレングリコ
ール、1,9−ノナンジオール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノールA
ポリエトキシグリコール、ポリカーボネートポリオー
ル、ペンタエリスルトール、ソルビトール、スクロー
ス、クオドロールなポリブタジエンポリオール、水添ポ
リブタジエンポリオール、水添ダイマージオールペンタ
エリトリトール等があり、また、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン、ペンタエリスルトール、ソルビトー
ル、スクロース、クオドロールなどの3価以上の水酸基
を含有する化合物を、エチレンオキシド(EO)、プロ
ピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド、テトラヒ
ドロフランなどの環状エーテル化合物で変性することに
より得られるポリエーテルポリオールやカプロラクトン
で変性することにより得られるポリカプロラクトンポリ
オールや、2塩基酸とジオールからなるポリエステルで
変性することにより得られるポリエステルポリオールを
挙げることができる。具体的には、EO変性トリメチロ
ールプロパン、PO変性トリメチロールプロパン、テト
ラヒドロフラン変性トリメチロールプロパン、カプロラ
クトン変性トリメチロールプロパン、EO変性グリセリ
ン、PO変性グリセリン、テトラヒドロフラン変性グリ
セリン、カプロラクトン変性グリセリン、EO変性ペン
タエリスリトール、PO変性ペンタエリスリトール、テ
トラヒドロフラン変性ペンタエリスリトール、カプロラ
クトン変性ペンタエリスリトール、EO変性ソルビトー
ル、PO変性ソルビトール、カプロラクトン変性ソルビ
トール、EO変性スクロース、PO変性スクロース、E
O変性スクロース、EO変性クオドールなどを例示する
ことができる。
【0030】使用できるポリオールの市販品として
は、”サンニックス”TP−400、”サンニックス”
GP−600、”サンニックス”GP−1000、”サ
ンニックス”SP−750、”サンニックス”GP−2
50、”サンニックス”GP−400、”サンニック
ス”GP−600(以上、三洋化成(株))、TMP−
3Glycol、PNT−4 Glycol、EDA−
P−4、EDA−P−8(以上、日本乳化剤(株))、
G−300、G−400、G−700、T−400、E
DP−450、SP−600、SC−800(以上、旭
電化工業(株))、TONE0301、TONE030
5、TONE0310(以上、ユニオンカーバイド
社)、”プラクセル”303、”プラクセル”30
5、”プラクセル”308(以上、ダイセル化学工業
(株))などの商品名で入手することができるものを挙
げることができる。
【0031】ポリオール化合物の中でも、特に2価の水
酸基を含有する化合物が好適であり、具体的にはエチレ
ングリコールが反応性、分子量の観点から好ましい。
【0032】ここで、本発明の複屈折率および屈折率
は、以下のような光学特性値により定義される。
【0033】nxy:透明保護膜のTE方向(膜面と平行
な方向)の屈折率 nz :透明保護膜のTM方向(垂直な方向)の屈折率 d :透明保護膜の膜厚 屈折率n=(2nxy+nz)/3 複屈折率Δn=nxy−nz リタデーション:複屈折率と膜厚の積(Δn×d) TE方向の屈折率nxyは、一般的な分光光度計を用いて
測定した反射光の干渉波の振幅から計算した。また、T
M方向の屈折率nzおよび、複屈折率Δnはエリプソメ
ーターにより、透過モードで測定したリタデーション
と、上記nxyの値から計算した。
【0034】本発明者らは、光導波路の偏向依存性や液
晶表示装置の表示むらなどを低減する方法について種々
研究を重ねた結果、透明保護膜の複屈折率の絶対値が小
さい程より好ましいという知見を得ることに至った。カ
ラーフィルターとしての複屈折率を低減するには、本発
明の透明保護膜の複屈折率の絶対値が0.0015以下
が好ましく、より好ましくは0.001以下、さらに好
ましくは0.0005以下である。
【0035】本発明のカラーフィルター用硬化性樹脂溶
液組成物において、酸化物超微粒子や金属アルコキシド
を添加することにより、透明保護膜の押し込み硬度およ
び屈折率を大幅に向上させることができる。
【0036】本発明の押し込み硬度とは、一定の荷重速
度で徐々に荷重を加えながら稜間角115°の三角錐ダ
イヤモンド圧子を試料表面に押し込んだときの荷重と押
し込み深さの2乗との比から算出される硬度であり、ビ
ッカース硬度と同じ次元を有するが、数値の算出方法や
負荷レベル圧子形状の違いから完全に一致するものでは
ない。
【0037】本発明の押し込み硬度は、下記の式(7)
によって定義される。
【0038】押し込み硬度=kP/gh2 (7) [ただし、P:硬さ評価時の押し込み荷重(mN)、
h:押し込み荷重P(mN)における押し込み深さ(μ
m)、g:重力加速度(=9.807m/s2)、k:
圧子の形状によって決まる定数(=37.838)] 押し込み硬度測定に使用する透明保護膜の膜厚には特に
制限はないが、膜厚が薄い場合、測定値に保護膜の下地
の影響が現れる。したがって、保護膜本来の硬度を測定
するための膜厚の好適な範囲としては、好ましくは3μ
m以上、さらに好ましくは5μm以上がよい。また、保
護膜本来の押し込み硬度測定のためには、圧子の押し込
み深さの好適な範囲は保護膜の膜厚の1/8以下が好ま
しく、さらに好ましくは1/10以下である。
【0039】また、圧子の先端形状が加工精度の限界か
ら丸みを持っていることなどにより、押し込み初期の抵
抗が大きくなるため、試料最表面層では見かけ上、測定
値が大きくなることが知られている。したがって、測定
値の信頼性の点から、圧子の押し込み深さは、保護膜の
膜厚に対する好適な範囲を超えない範囲で、0.3μm
以上が好ましく、さらに好ましくは0.5μm以上、特
に好ましくは0.6μm以上がよく、押し込み深さが上
記の好適範囲に含まれるように、押し込み荷重等の測定
条件を設定することが好ましい。
【0040】ここで、本発明のカラーフィルター用透明
保護膜の押し込み硬度を向上させるためには、剛直成分
の導入、樹脂の架橋密度向上等が考えられるが、大幅な
向上は望めない。すなわち、樹脂成分だけでなく、金属
酸化物の添加等が有効な手段であることを見出した。金
属酸化物は樹脂に較べて一般的にはるかに押し込み硬度
が高いので、押し込み硬度の大幅な向上が可能となる。
【0041】そこで、本発明の透明保護膜においては、
屈折率を高めるために、膜密度と膜全体の電子分極率の
両方、あるいは、どちらか一方を高めることが有効であ
る。すなわち、膜密度を高めるためには、熱処理の温度
を制御することにより膜の開口率を小さくしたり、樹脂
のフラクタル次元を下げることにより膜の緻密化を促す
ことが有効である。膜全体の電子分極率を高めるには、
芳香族などの基を多く含み、共役系が長くつながったよ
うな構造をとることや、硫黄、臭素などの電子分極率の
大きい基を分子内に導入することが、有効となる。また
均一系に限られたものではなく、マトリクス樹脂より電
子分極率が大きい、言い換えると、屈折率が大きい金属
酸化物をマトリクス樹脂に含有させる方法も大変有効な
手段である。
【0042】そこで、押し込み硬度および屈折率向上に
は、金属酸化物をマトリクス樹脂に含有させる方法が両
者に大幅に寄与する最も有効な手段である。さらに本発
明の透明保護膜においては、押し込み硬度および屈折率
を高めるために、樹脂に以下の(a)、(b)のどちら
か一方、あるいは、両方を含有した透明保護膜を使用す
ることが好ましい。 (a)Sb25、CeO2、ZnO、WO3、Tl2O、
GeO2、TeO2、Pr23、In23、La23、T
25、ThO2、Y23、TiO2、ZrO2、Al2
3、Nb25、MnO2、PbO、Bi23、SnO2
HfO2、Nd23等の酸化物超微粒子。 (b)Ti(OCH(CH324、Hf(OCH2CH
2CH2CH34、Ta(OC255、Zr(OCH2
2CH2CH34、Ba(OC252、Pb(OCH2
CH2CH2CH32、Al(OC253、Zn(OC2
52、Ga(OCH33、Ge(OC254、W
(OC256、Nb(OC255、Mo(OC25
6、Y(OCH33、La(OC253、Te(OC2
54などの金属アルコキシド。
【0043】ここで、カラーフィルター用透明保護膜の
押し込み硬度および屈折率を向上させるため、(a)の
ような酸化物超微粒子を例として挙げたが、とくにこれ
に限定されたものではなく、カラーフィルター用透明保
護膜の樹脂成分より高い屈折率を有する酸化物超微粒子
であれば使用することができる。
【0044】また、酸化物超微粒子とは、可視光の波長
よりも小さな粒径を持つ酸化物粒子のことであり、カラ
ーフィルター用透明保護膜の透明性を損なわないため、
粒径としては、5〜100nmであることが好ましく、
5〜50nmであればより好ましく、5〜10nmであ
れば特に好ましい。材料としては、下記に示したものを
使用できるが、保存安定性、汎用性、コスト、着色性、
屈折率向上効率を鑑みると、TiO2、Sb25、Zr
2、Al23などが好ましい。さらに、透明性を考慮
すると、Sb25、TiO2がより好ましい。
【0045】酸化物超微粒子は、粉体をそのまま樹脂溶
液に添加することが可能であるが、酸化物超微粒子の微
分散化、分散安定化の点で、酸化物超微粒子を溶剤に分
散した酸化物超微粒子ゾルを使用することが好ましい。
【0046】酸化物超微粒子の分散溶剤としては、水、
エタノール、メタノール、イソブタノール、3−メチル
−3−メトキシブタノールなどのアルコール類、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノンなどのケトン類、ジエチルエーテル、イソプロピル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレン
グリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエ
チルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル
などのエーテル類、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、エチ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレン
グリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、γ−ブチロ
ラクトンなどのエステル類、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、
2−ピロリドン、N−メチルピロリドンなどのピロリド
ン類などが挙げられる。これらの溶剤のうち、エステル
系高沸点溶剤が、酸化物超微粒子の微分散性、保存安定
性の点から好ましく、単独で、または、2種類以上を混
合して使用することができる。特に、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテルアセテートなどの溶剤が、高沸点かつ保存
安定性の観点から好ましい。また、酸化物超微粒子含有
カラーフィルター用透明保護膜塗液の保存安定性を鑑み
ると、酸化物超微粒子の分散溶剤は、カラーフィルター
用透明保護膜で使用される溶剤と同一のものにすること
が好ましい。
【0047】(b)の金属アルコキシドの添加も、押し
込み硬度および屈折率向上に有効な手段である。シリコ
ン系アルコキシド以外の金属アルコキシドは、水やアル
コールと酸性触媒との存在下で、加水分解物を生成し、
縮合反応により重合していくことが知られている。その
ため、水や酸性触媒の存在する系では、塗液の保存安定
性が悪化する場合がある。しかしながら、β−ジケトン
やβ−ケト酸エステル類と金属アルコキシド類の反応で
生成する金属錯体は、加水分解および縮合反応を抑制す
ることができるため、保存安定性が向上することが可能
となる。したがって、金属アルコキシドを添加する場合
は、使用する樹脂や溶剤により、金属アルコキシドを直
接添加する方法、あるいは、金属アルコキシドを金属錯
体に変換してから添加する方法のどちらかを選択する。
【0048】(b)の金属アルコキシドの中で、経済
性、汎用性、透明性の点から、Ti(OCH(C
324、Hf(OCH2CH2CH2CH34、Ta
(OC255、Zr(OCH2CH2CH2CH34を使
用することが好ましい。その中で、とくに、Ti(OC
H(CH324、Zr(OCH2CH2CH2CH34
どのチタン、あるいは、ジルコニウムのアルコキシド
が、金属錯体生成の安定性、簡便性の点からより好まし
い。β−ジケトン、β−ケト酸エステル類の具体例とし
ては、アセチルアセトン、ベンゾイルアセトン、ジベン
ゾイルメタン、メチルアセトアセテート、エチルアセト
アセテート、ベンゾイルアセトアセテート、エチルベン
ゾイルアセテート、メチルベンゾイルアセテートなどが
挙げられる。
【0049】本発明で用いられる、チタンおよびジルコ
ニウムのアルコキシドの具体例としては、テトラメトキ
シチタン、テトラエトキシチタン、テトライソプロポキ
シチタン、テトラ(n−プロポキシ)チタン、テトラ
(n−ブトキシ)チタン、テトライソブトキシチタン、
テトラ(s−ブトキシ)チタン、テトラ(t−ブトキ
シ)チタン、テトラ(n−ペントキシ)チタン、テトラ
(t−ペントキシ)チタン、テトラ(n−ヘキソキシ)
チタン、テトラ(n−ヘプトキシ)チタン、テトラ(n
−オクトキシ)チタン、テトラフェノキシチタン、テト
ラステアロキシチタン、テトラメトキシジルコニウム、
テトラエトキシジルコニウム、テトライソプロポキシジ
ルコニウム、テトラ(n−プロポキシ)ジルコニウム、
テトラ(n−ブトキシ)ジルコニウム、テトライソブト
キシジルコニウム、テトラ(s−ブトキシ)ジルコニウ
ム、テトラ(t−ブトキシ)ジルコニウム、テトラ(n
−ペントキシ)ジルコニウム、テトラ(t−ペントキ
シ)ジルコニウム、テトラ(n−ヘキソキシ)ジルコニ
ウム、テトラ(n−ヘプトキシ)ジルコニウム、テトラ
(n−オクトキシ)ジルコニウム、テトラフェノキシジ
ルコニウム、テトラステアロキシジルコニウムなどのチ
タンまたはジルコニウムアルコキシドが挙げられる。こ
れらを用いて作製した金属錯体の具体例として、チタン
アセチルアセトネート、チタンベンゾイルアセトネー
ト、チタンベンゾイルアセトアセテート、チタンアセト
アセテート、ジルコニウムアセチルアセトネート、ジル
コニウムベンゾイルアセトネート、ジルコニウムベンジ
ルアセトアセテート、ジルコニウムアセトアセテートな
どが挙げられ、その中でもチタンアセチルアセトネー
ト、および、ジルコニウムアセチルアセトネートが保存
安定性、コストの観点から、とくに好ましい。保存安定
性などの問題が生じない場合には、金属アルコキシドの
みを直接添加しても構わない。
【0050】本発明において、金属錯体の生成法は、金
属からの合成、金属ハロゲン化物からの合成、金属ハロ
ゲン化物以外の金属塩からの合成、金属酸化物や水酸化
物からの合成、有機金属化合物からの合成などが挙げら
れるが、入手性、有毒性の観点から、金属アルコキシド
からの合成が好ましい。
【0051】以上のような金属アルコキシドを樹脂に含
有させる方法は、溶液状態を経由するため、分子レベル
で樹脂と均一に反応することが可能である。
【0052】本発明のカラーフィルター用透明保護膜に
おいて、前記の(a)の含有率は、樹脂100重量部に
対し、2〜300重量部、好ましくは3〜200重量
部、より好ましくは4〜100量部である。成分(a)
の添加量がこれより少ないと、屈折率向上が十分でな
く、また、これより多いとカラーフィルター用透明保護
膜の重要な要求特性である透明性が低下したり、クラッ
ク等を生じて膜の強度低下の原因となるおそれがある。
一方、前記の(b)の含有率は、樹脂100重量部に対
し、2〜200重量部、好ましくは3〜100重量部、
より好ましくは4〜50重量部である。成分(b)の添
加量がこれより少ないと、屈折率向上が十分でなく、ま
た、これより多い場合、カラーフィルター用透明保護膜
の最重要な要求特性である平坦性、透明性を損なわれ
る。
【0053】(a)、(b)の方法の相違は(a)は物
理的に屈折率が高い超微粒子をカラーフィルター用透明
保護膜中に分散させるのに対し、(b)は化学的に金属
酸化物を分散させる方法である。(a)の方法は酸化物
超微粒子の分散度合いにより、平滑性等に及ぼす影響に
差が生じる。一方、(b)の方法は硬化時に加水分解、
縮合反応が発生するので、平坦性に悪影響を及ぼす可能
性がある。平滑性の観点から、押し込み硬度および屈折
率向上には(a)の方法の方がより好ましい。
【0054】本発明のカラーフィルター用硬化性樹脂溶
液組成物を使用した透明保護膜は押し込み硬度が30〜
60であることが好ましく、より好ましくは35〜6
0、さらに好ましくは40〜60である。押し込み硬度
がこれより小さいと、スペーサーがめり込むことによる
セルギャップが不均一になる恐れがあり、また、これよ
り大きいとスペーサーがめり込むことはないが透明保護
膜にクラックが入りやすくなる。
【0055】また、該透明保護膜の屈折率は1.6〜
1.8であることが好ましく、より好ましくは1.65
〜1.8、さらに好ましくは1.7〜1.8である。屈
折率がこれより小さいと、透明保護膜と透明電極との屈
折率差が大きくなり、反射光強度増大による干渉縞が発
生する場合がある。また、これより大きいと透明電極の
屈折率は1.8なので、透明保護膜と透明電極との屈折
率差が大きくなり、同様に干渉縞が発生する場合があ
る。
【0056】塗布性、および、表面の平坦性を良好にす
る目的で、本発明のカラーフィルター用熱硬化性樹脂組
成物には界面活性剤を添加することができる。界面活性
剤の添加量は、通常、樹脂100重量部に対して、0.
01〜10重量部で好ましくは0.03〜1重量部であ
る。添加量が少なすぎると、塗布性、膜表面の平滑性の
改良、あるいは酸化物超微粒子ゾルの分散性の改良の効
果がなく、多すぎると逆に塗布性が不良となったり、塗
膜の強靱性が低下したり、酸化物超微粒子ゾルの凝集が
起こる。
【0057】界面活性剤の具体例としては、ジメチルシ
リコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルなど
のシリコーンオイル類、アルキル、フッ素変性シリコー
ンオイル、ポリエーテル、アルコール変性シリコーンオ
イル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリ
コーンオイル、フェノール、カルボキシ、メルカプト変
性シリコーンオイルなどの変性シリコーンオイル類、ラ
ウリル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸トリエタノールアミンなどの陰イオン界面
活性剤、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライドな
どの陽イオン界面活性剤、ラウリルジメチルアミンオキ
サイド、ラウリルカルボキシメチルヒドロキシエチルイ
ミダゾリウムベタインなどの両性界面活性剤、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステ
アリルエーテル、ソルビタンモノステアレートなどの非
イオン界面活性剤などが挙げられる。本発明では、これ
らに限定されずに、上記のような界面活性剤を1種、ま
たは、2種以上組み合わせて用いることができる。界面
活性剤の添加は、酸化物超微粒子、あるいは、金属アル
コキシドの添加前後の、どの時点でも行うことができ
る。しかし添加の時点で、酸化物超微粒子の分散性が変
わる場合があるので、注意を要する。
【0058】また、(a)、(b)の金属酸化物の導入
により、カラーフィルター用透明保護膜と、ガラス基板
や透明電極との熱膨張率の相違が小さくなるため、カラ
ーフィルター用透明保護膜とガラス基板、透明電極との
接着力が向上する。したがって、カラーフィルター用透
明保護膜と透明電極との間にSiO2膜のような無機中
間膜を設ける必要がなくなり、カラーフィルターの製造
時間の短縮やコストの低減が図れる場合がある。
【0059】本発明の熱硬化性樹脂組成物に使用される
溶剤としては水、エタノール、メタノール、イソブタノ
ール、3−メチル−3−メトキシブタノールなどのアル
コール類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジエチルエーテ
ル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレ
ングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジエチルエーテルなどのエーテル類、酢酸エチル、酢酸
n−ブチル、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテー
ト、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、γ−ブチロラクトンなどのエステル類、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドな
どのアミド類、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン
などのピロリドン類などが挙げられる。これらの中で、
エステル系高沸点溶剤がカラーフィルター用透明保護膜
の平滑性の点から好ましく、単独で、または、2種類以
上を混合して使用することができる。特に、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテルアセテートなどの溶剤が高沸点かつ
保存安定性の観点から好ましい。また、本発明の熱硬化
性樹脂組成物の固形分濃度については、塗布方法や溶解
性の観点から、10〜70%が好ましく、より好ましく
は、15〜60%、さらに好ましくは、20〜50%と
する。
【0060】また、本発明のカラーフィルター用硬化性
樹脂溶液組成物には、硬化触媒を加えても良い。硬化触
媒としては、アミン類、イミダゾール類などが使用でき
るが、これらに限定されない。
【0061】次にカラーフィルターについて説明する。
本発明のカラーフィルターは、少なくとも、遮光部とな
るブラックマトリクス、ブラックマトリクスが無い部分
(開口部)に画素を形成する3原色の着色層および透明
保護膜から構成されるカラーフィルターであり、透明保
護膜が、上記カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物
により形成されるものである。
【0062】特に、ブラックマトリクス上の一部に3原
色のすべて、あるいは一部の着色層を積層することによ
り形成された複数個のドット状スペーサーを有すること
が好ましい。ドット状スペーサーは、液晶表示装置製造
工程上のスペーサー散布を不要にするものであり、歩留
まり向上に大きく寄与する。
【0063】本発明のカラーフィルターは、通常、ガラ
ス基板上に形成される。ガラス基板の厚さは、一般的
に、0.5mmから1.5mmの範囲にあるものを使用
する場合が多い。
【0064】さらに、これらのカラーフィルターには、
必要に応じて、透明電極、配向膜が設けられていても良
い。
【0065】また、画素の長軸方向の中心部において、
着色層がブラックマトリクスと重なった部分と、重なっ
ていない部分(開口部)の最も低い部分との高低差(以
下、高低差と略する)が0.17μm以下で、かつ着色
層がブラックマトリクスと重なった部分から開口部へ向
かう傾斜の最大角度(以下、最大傾斜角と略する)が2
゜以下であることが好ましい。
【0066】本発明のカラーフィルターの一例について
図を用いて説明する。
【0067】図1は、本発明のカラーフィルターの一例
を示す平面図であり、図2は、図1のA−A’での断面
図を示すものである。本発明のカラーフィルターは、ガ
ラス4上に形成されたブラックマトリクス1と着色層2
と透明保護膜5から構成されており、ブラックマトリク
スには、開口部3が存在する。
【0068】図1において、A−A’での断面、すなわ
ち、開口部に形成された画素の長軸方向の中心部の断面
において、高低差6が0.17μm以下で、かつ、最大
傾斜角7が2゜以下であれば、液晶表示装置において、
カラーフィルターの表面の凹凸に基づく表示不良は観察
されない。高低差が0.17μmより大きくなれば、液
晶表示装置の2枚の基板の間隔(セルギャップ)を制御
するビーズスペーサーの支持が不安定となり、ビーズス
ペーサーの移動などにより、表示不良が引き起こされる
ことがある。一方、最大傾斜角が2゜より大きくなれ
ば、液晶のプレチルト角が乱れ、表示不良が発生するこ
とがある。
【0069】このようなカラーフィルター表面の平坦性
は、カラーフィルターの構成に関係なく必要とされる。
【0070】なお、ドット状スペーサーは、液晶表示装
置製造工程上のスペーサー散布を不要にするものであ
り、歩留まり向上に大きく寄与する。
【0071】また、透明保護膜を有するカラーフィルタ
ーについては、本発明のカラーフィルター用硬化性樹脂
溶液組成物を使用することにより、目的の平坦性を達成
することができる。さらに、カラーフィルターに透明電
極が設けられた場合も、透明保護膜の有無により、上記
と同等の方法により、目的の平坦性を達成することが可
能となる。
【0072】さらに本発明のカラーフィルターには、必
要に応じて配向膜を形成することが好ましい。
【0073】ここで、ブラックマトリクスは画素間の遮
光領域であり、液晶表示装置のコントラスト向上などの
役割を果たすものであるが、微細なパターンからなる金
属薄膜より形成されることが多い。金属としては、C
r、Ni、Alなどが使用される。金属薄膜の形成方法
としては、スパッタ法や真空蒸着法などが広く用いられ
ている。また、微細なパターンについては、金属薄膜上
に、フォトリソグラフィ法によりフォトレジストのパタ
ーンを形成した後、このレジストパターンをエッチング
マスクとして金属薄膜のエッチングを行うことにより得
られる。
【0074】ところが、金属薄膜により形成されたブラ
ックマトリクスは、製造コストが高く、カラーフィルタ
ーそのものの価格を引き上げる原因となっている。さら
に、ブラックマトリクス用金属薄膜として一般的に用い
られているCrは、反射率が高いため、外光の強い場所
ではCrの反射光により表示品位が著しく低下するとい
う問題をもつ。また、ブラックマトリクスの反射率を低
減するために、Crと光透過性基板の間に酸化クロムの
層を設ける方法が提案されているが、製造コストの面か
らみて、好ましくない。
【0075】そのため、ブラックマトリクスとしては、
遮光剤を樹脂中に分散した樹脂ブラックマトリクスを使
用することが好ましい。
【0076】樹脂ブラックマトリクスに使用される遮光
剤としては、カーボンブラックや、酸化チタン、四酸化
鉄などの金属酸化物粉や、金属硫化物粉や、金属粉の他
に、赤、青、緑色の顔料混合物などを用いることができ
る。この中でも、とくにカーボンブラックは、遮光性に
優れており、好ましい。
【0077】樹脂ブラックマトリクスに使用される樹脂
としては、アクリル系、エポキシ系などの透明樹脂を使
用することができるが、塗膜の耐熱性、耐光性、耐溶剤
性からみて、ポリマーとしては、ポリアミック酸を使用
することが好ましい。
【0078】このようにして得られる樹脂ブラックマト
リクスは、遮光性を確保するために、1μm程度の膜厚
が必要である。したがって、樹脂ブラックマトリクスを
使用したカラーフィルターにおいては、樹脂ブラックマ
トリクスの膜厚に基づくカラーフィルター表面段差を低
減し、平坦性を向上させるため、透明保護膜が必要とな
る場合がある。透明保護膜として、本発明の熱硬化性樹
脂溶液から得られる塗膜を使用すれば、本発明の目的と
するカラーフィルター表面の平坦性を達成することが可
能となる。
【0079】一方、3原色の着色層については、色素を
樹脂中に分散したものを用いることができる。顔料は3
原色を表すために適当なものを組み合わせて使用するこ
とができる。使用できる色素としては、赤、橙、黄、
緑、青、紫などの顔料や染料が挙げられるが、これらに
限定されない。また、樹脂としては、アクリル系、エポ
キシ系などの透明樹脂を使用することができるが、塗膜
の耐熱性、耐光性、耐溶剤性からみて、ポリマーとして
は、ポリアミック酸を使用することが好ましい。
【0080】また、透明電極は、通常、インジウム・錫
酸化物(ITO)が使用される。透明電極は、液晶を駆
動させるために必要なものであるが、横電界駆動の表示
方式の液晶表示装置では、透明電極はカラーフィルター
側には必要でないため、透明電極を設けないカラーフィ
ルターが使用される。
【0081】配向膜を形成する場合は、ポリイミド、ポ
リアミド、ポリビニルアルコール等の有機樹脂膜をラビ
ングしたものでよい。
【0082】本発明の液晶表示装置は、本発明のカラー
フィルターを使用したことを特徴とするものである。本
発明のカラーフィルターを使用することにより、液晶表
示装置においては、カラーフィルター表面の凹凸に基づ
く表示不良の発生を防止することが可能となる。また、
本発明のカラーフィルターは、カラー液晶表示装置に用
いられることから、本発明の液晶表示装置の駆動には、
薄膜トランジスタ(TFT)を使用することが好まし
い。
【0083】
【実施例】以下に、実施例により、本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されな
い。 実施例1 ビニルトリメトキシシラン 562.07gをプロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート 700g
に溶解したのち、水 204.89g、シュウ酸0.0
5gを加えた。得られた混合物を、120℃で2時間加
熱し、水とメタノールを留去して、加水分解縮合を進行
させた。その後、エバポレーターで水とメタノールをさ
らに留去した。得られた加水分解縮合物9.3g(固形
分濃度30%)に脂環式エポキシ化合物である”セロキ
サイド”2021P(ダイセル化学株式会社製)(エポ
キシ当量128〜140)12.25g、ビスフェノキ
シエタノールフルオレンジグリシジルエーテル15g、
エチレングリコール3g、多官能型脂環式エポキシ化合
物であるEHPE3150(ダイセル化学株式会社製)
4.2gプロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート 48g、アルミニウムトリスアセチルアセトネ
ート0.18g、アセチルアセトン0.54gを加え
て、カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物(A1)
を得た。
【0084】得られた溶液(A1)を、孔径0.2μm
のメンブレンフィルターで濾過した後、スピナーを用い
てガラス基板上に塗布し、150℃の恒温槽にて10分
間、230℃の恒温槽にて30分間加熱処理し、塗膜を
硬化させ、厚さ8μmの透明保護膜層とした。得られた
塗膜の表面は極めて平滑であり、ピンホールなどは全く
見られなかった。 比較例1 ビスフェノキシエタノールフルオレンジグリシジルエー
テル15gの代わりに、エポキシ当量が180〜190
のビスフェノールA型エポキシ化合物15gを使用した
こと以外、実施例1と同様にしてカラーフィルター用硬
化性樹脂溶液組成物(B1)を得た。得られた溶液(B
1)を、孔径0.2μmのメンブレンフィルターで濾過
した後、スピナーを用いてガラス基板上に塗布し、15
0℃の恒温槽にて10分間、230℃の恒温槽にて30
分間加熱処理し、塗膜を硬化させ、厚さ8μmの透明保
護膜層とした。得られた塗膜の表面は極めて平滑であ
り、ピンホールなどは全く見られなかった。 実施例2 A1から形成された透明保護膜を用いたカラーフィルタ
ーの作成方法を以下に示す。
【0085】(樹脂ブラックマトリクス層の作成)温度
計、乾燥窒素導入口、温水・冷却水による加熱・冷却装
置、および、攪拌装置を付した20Lの反応釜に、γ−
ブチロラクトン 16644.1g、4,4’−ジアミ
ノジフェニルエーテル 600.7g(3.0mo
l)、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン 67
0.2g(2.7mol)、ビス−3−(アミノプロピ
ル)テトラメチルシロキサン 74.6g(0.3mo
l)を投入し、釜を30℃に加熱した。30分後、3,
3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物 644.4g(2.0mol)、ピロメリット酸
二無水物 641.3g(2.94mol)、3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
294.2g(1.0mol)を投入し、釜を58℃
に加熱した。3時間後、無水マレイン酸 11.8g
(0.12mol)を添加し、58℃でさらに1時間加
熱することにより、ポリアミック酸のNMP溶液(P
1)を得た。
【0086】カーボンブラック 4.6g、ポリアミッ
ク酸溶液(P1) 24.0g、N−メチルピロリドン
61.4gをガラスビーズ 90gとともにホモジナ
イザーを用い、7000rpmで30分間分散処理後、
ガラスビーズを濾過により除去し、カーボンブラックミ
ルベースを得た。
【0087】また、ピグメントブルー15:6 2.2
g、ポリアミック酸溶液(P1)24.0g、N−メチ
ルピロリドン 63.8gをガラスビーズ 90gとと
もにホモジナイザーを用い、7000rpmで30分間
分散処理後、ガラスビーズを濾過により除去し、青顔料
ミルベースを得た。
【0088】得られた両ミルベースを全量混合すること
により、樹脂ブラックマトリクス用ペーストを得た。
【0089】樹脂ブラックマトリクス用ぺーストを無ア
ルカリガラス基板(厚さ0.7mm)上にスピンコート
し、50℃で10分間、90℃で10分間、110℃で
20分間オーブンを用いて空気中で加熱乾燥して、膜厚
1.3μmのポリイミド前駆体着色膜を得た。この膜上
にポジ型フォトレジスト(東京応化社製OFPR−80
0)を塗布し、80℃で20分間加熱乾燥して膜厚1μ
mのレジスト膜を得た。キャノン社製紫外線露光機PL
A−501Fを用い、クロム製のフォトマスクを介し
て、波長365nmでの強度が50mJ/cm2の紫外
線を照射した。露光後、テトラメチルアンモニウムハイ
ドロオキサイドの2.38wt%の水溶液からなる現像
液に浸漬し、フォトレジストおよびポリイミド前駆体着
色被膜の現像を同時に行った。エッチング後、不要とな
ったフォトレジスト層をメチルセロソルブアセテートで
剥離した。さらにこのようにして得られたポリイミド前
駆体着色被膜を窒素雰囲気中で300℃で30分間熱処
理し、膜厚1.0μmのポリイミド着色パターン被膜を
得た。
【0090】(着色層の作成)次に、赤、緑、青の顔料
として、それぞれ、ピグメントレッド177、ピグメン
トグリーン36、ピグメントブルー15:6を用意し、
ポリアミック酸溶液(A3)と混合分散し、赤、青、緑
の3種類の着色ペーストを得た。
【0091】得られた赤ペーストを樹脂ブラックマトリ
クス基板上にスピンコートし、50℃で10分間、90
℃で10分間、110℃で20分間オーブンを用いて空
気中で加熱乾燥して、膜厚1.2μmのポリイミド前駆
体着色膜を得た。この膜上にポジ型フォトレジスト(東
京応化工業株式会社製OFPR−800)を塗布し、8
0℃で20分間加熱乾燥して膜厚1.1μmのレジスト
膜を得た。キャノン社製紫外線露光機PLA−501F
を用い、クロム製のフォトマスクを介して、波長365
nmでの強度が50mJ/cm2の紫外線を照射した。
露光後、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド
の2.38wt%の水溶液からなる現像液に浸漬し、フ
ォトレジストおよびポリイミド前駆体着色被膜の現像を
同時に行った。エッチング後、不要となったフォトレジ
スト層をメチルセロソルブアセテートで剥離した。さら
に、このようにして得られたポリイミド前駆体着色被膜
を窒素雰囲気中で300℃で30分間熱処理し、膜厚
1.0μmのポリイミド赤色パターン被膜を得た。
【0092】その後、同様にして、緑ペースト、青ペー
ストのパターンを形成し、赤、緑、青の3原色を有する
カラーフィルターを得た。
【0093】(透明保護膜の作成)得られたカラーフィ
ルターにカラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物(A
1)をスピンコートし、100℃で5分、250℃で3
0分加熱することにより、厚さ1.0μmの透明保護膜
とした。また、押し込み硬度測定用として、無アルカリ
ガラス基板に厚さ8μmの透明保護膜も作成した。
【0094】東京精密(製)サーフコム1500Aを用
いて、得られたカラーフィルターの表面形状を観察した
結果、高低差は0.17μm、最大傾斜角は1.7゜で
あった。
【0095】カラーフィルターのガラス基板のみの部分
で、TE方向の屈折率nxyは、大塚電子(株)製顕微分
光光度計MCPD−2000を用いて測定した反射光の
干渉波の振幅から計算した。また、TM方向の屈折率n
zおよび、 複屈折率Δn(=nxy−nz)は、(株)
島津製作所製エリプソメータ−AEP−100を用いて
透過モードで測定したリターデーションと、上記nxy
値から計算した。なお、屈折率nは(2nxy+nz)/
3である。
【0096】押し込み硬度測定は、島津製作所製ダイナ
ミック超微小硬度計DUH−50を用いて、押し込み荷
重0.1gf、荷重速度2.6×10-2gf/s、荷重
時間5秒で測定した。上記の方法により、得られた透明
保護膜を測定したところ、複屈折率は0.001とな
り、光学異方性はほとんど無いことがわかった。また、
屈折率は1.62、押し込み硬度は30.2となった。 (液晶表示装置の作成)さらに、得られたカラーフィル
ターを中性洗剤で洗浄した後、ポリイミド樹脂からなる
配向膜を印刷法により塗布し、ホットプレートで250
℃、10分間加熱した。膜厚は0.07μmであった。
この後、カラーフィルター基板をラビング処理し、シー
ル剤をディスペンス法により塗布、ホットプレートで9
0℃、10分間加熱した。
【0097】一方、ガラス上にTFTアレイを形成した
基板も同様に洗浄した後、配向膜を塗布、加熱した。そ
の後、直径5.5μmの球状スペーサーを散布し、前記
カラーフィルター基板と重ね合わせ、オーブン中で加圧
しながら160℃で90分間加熱して、シール剤を硬化
させた。このセルを120℃、13.3Paで4時間、
続いて、窒素中で0.5時間放置した後に、再度真空下
において液晶注入を行った。液晶注入は、セルをチャン
バーに入れて、室温で13.3Paまで減圧した後、液
晶注入口を液晶に漬けて、窒素を用いて常圧に戻すこと
により行った。液晶注入後、紫外線硬化樹脂により、液
晶注入口を封口した。次に、偏光板をセルの2枚のガラ
ス基板の外側に貼り付け、セルを完成させた。さらに、
得られたセルをモジュール化して、横電界駆動の液晶表
示装置を完成させた。得られた液晶表示装置を観察した
結果、表示不良はないことがわかった。 実施例3 実施例2で得られたカラーフィルターに以下の工程で透
明電極を付与した。 (透明電極層の作成)さらに、この後、スパッタリング
法によりITOを製膜したところ、膜厚が140nm
で、表面抵抗が15Ω/□であった。
【0098】得られたカラーフィルターについて、実施
例2と同様にして、表面形状を観察した結果、表面は非
常に平坦であり、もっとも大きい段差は、0.17μ
m、最大傾斜角は、1.8°であった。
【0099】また、得られたカラーフィルターを使用し
て、実施例2と同様の手順により、液晶表示装置を作成
したが、表示不良はなかった。 比較例2 透明保護膜として、比較例1で得られたカラーフィルタ
ー用硬化性樹脂溶液組成物(B1)を使用した以外は、
実施例2と同様にしてカラーフィルターを作成した。
【0100】得られたカラーフィルターについて、実施
例2と同様にしてカラーフィルターを作成して、表面形
状を観察した結果、表面は非常に平坦であり、もっとも
大きい段差は、0.17μm、最大傾斜角は、1.7°
であった。
【0101】しかしながら、実施例2と同様にして、透
明保護膜の光学異方性の測定を行ったところ、複屈折率
は0.01となり、光学異方性が大きいことがわかっ
た。また、屈折率および押し込み硬度はそれぞれ1.5
9、29.1となった。
【0102】さらに、得られたカラーフィルターを使用
して、実施例2と同様の手順により、液晶表示装置を作
成したが、液晶表示装置の左右で色が異なるなどの表示
不良が観察された。 実施例4 実施例2と同様にしてカラーフィルターを作成する際
に、着色層の膜厚をすべて1.8μmとし、さらに、各
着色層の形成と同時に樹脂ブラックマトリクス上の一部
にドット状スぺーサーを形成したカラーフィルターを作
成した。なお、形成したスペーサーは3原色の着色層が
積層された形態をとっている。
【0103】得られたカラーフィルターについて、実施
例2と同様にして、表面形状を観察した結果、表面は非
常に平坦であり、もっとも大きい段差は、0.17μ
m、最大傾斜角は、1.5°であった。
【0104】また、実施例2と同様にして、透明保護膜
の光学異方性の測定を行ったところ、複屈折率は0.0
013となり、光学異方性はほとんどないことがわかっ
た。
【0105】さらに得られたカラーフィルターを使用し
て、スペーサー散布を取りやめる以外は、実施例2と同
様の手順により、液晶表示装置を作成したが、カラーフ
ィルターに基づく表示不良は観察されなかった。 実施例5 実施例1のカラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物の
アルミニウムトリスアセチルアセトネート0.18g、
アセチルアセトン0.54gの代わりに、アデカオプト
マーSP−150(旭電化工業株式会社製)を0.18
gを加えた以外は実施例1と同様にしてカラーフィルタ
ー用硬化性樹脂溶液組成物(A2)を作成した。 得ら
れた溶液を、孔径0.2μmのメンブレンフィルターで
濾過した後、スピナーを用いてガラス基板上に塗布し、
80℃の恒温槽にて10分間、キャノン社製紫外線露光
機PLA−501Fを用い、露光ギャップを300μm
として波長365nmでのエネルギー線量が300mJ
/cm2になるように行い、塗膜を硬化させ、厚さ8μ
mの透明保護膜層とした。得られた塗膜の表面は極めて
平滑であり、ピンホールなどは全く見られなかった。
【0106】その後、実施例2と同様にしてカラーフィ
ルターを作成した。得られたカラーフィルターにカラー
フィルター用硬化性樹脂溶液組成物(A2)をスピンコ
ートし、80℃で5分、露光ギャップを300μmとし
て波長365nmでのエネルギー線量が300mJ/c
2になるように露光し、その後230℃で5分加熱す
ることにより厚さ1.0μmの透明保護膜とした。表面
形状を観察した結果、表面は非常に平坦であり、最も大
きい段差は、0.17μmであり、最大傾斜角は、1.
7°であった。
【0107】また、実施例2と同様にして、透明保護膜
の光学異方性の測定、屈折率および押し込み硬度を測定
したところ、複屈折率は0.0001となり、光学異方
性はほとんどないことがわかった。また、屈折率および
押し込み硬度はそれぞれ1.62、30.9となった。
【0108】さらに得られたカラーフィルターを使用し
て、スペーサー散布を取りやめる以外は、実施例2と同
様の手順により、液晶表示装置を作成したが、カラーフ
ィルターに基づく表示不良は観察されなかった。 実施例6 実施例1のカラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物に
Sb25プロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テートゾル溶液(固形分濃度20%)を20g加え、実
施例4と同様にしてカラーフィルターを作成し、表面形
状を観察した結果、表面は非常に平坦であり、最も大き
い段差は、0.19μm、最大傾斜角は、1.8°であ
った。
【0109】また、実施例2と同様にして、透明保護膜
の光学異方性の測定、屈折率および押し込み硬度を測定
したところ、複屈折率は0.0015となり、光学異方
性はほとんどないことがわかった。また、屈折率および
押し込み硬度はそれぞれ1.66、36となった。
【0110】さらに得られたカラーフィルターを使用し
て、スペーサー散布を取りやめる以外は、実施例2と同
様の手順により、液晶表示装置を作成したが、カラーフ
ィルターに基づく表示不良は観察されなかった。 実施例7 Ti(OCH(CH32)20gにアセチルアセトン1
8gを加え、チタンアセチルアセトネートとしてから、
実施例1のカラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物に
加えた。実施例4と同様にしてカラーフィルターを作成
し、表面形状を観察した結果、表面は非常に平坦であ
り、最も大きい段差は、0.20μm、最大傾斜角は、
2.0°であった。
【0111】また、実施例2と同様にして、透明保護膜
の光学異方性の測定、屈折率および押し込み硬度を測定
したところ、複屈折率は0.0012となり、光学異方
性はほとんどないことがわかった。また、屈折率および
押し込み硬度はそれぞれ1.66、36となった。
【0112】さらに得られたカラーフィルターを使用し
て、スペーサー散布を取りやめる以外は、実施例2と同
様の手順により、液晶表示装置を作成したが、カラーフ
ィルターに基づく表示不良は観察されなかった。 比較例3 Ti(OCH(CH32)20gにアセチルアセトン1
8gを加え、チタンアセチルアセトネートとしてから、
比較例1のカラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物に
加えた。実施例2と同様にしてカラーフィルターを作成
し、表面形状を観察した結果、表面は非常に平坦であ
り、最も大きい段差は、0.20μm、最大傾斜角は、
1.9°であった。
【0113】また、実施例2と同様にして、透明保護膜
の光学異方性の測定、屈折率および押し込み硬度を測定
したところ、複屈折率は0.0021となり、光学異方
性は大きいことがわかった。また、屈折率および押し込
み硬度はそれぞれ1.66、37となった。
【0114】さらに得られたカラーフィルターを使用し
て、実施例2と同様の手順により、液晶表示装置を作成
したが、液晶表示装置の左右で色が異なるなどの表示不
良が観察された。 実施例8 γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン 1
00gを15℃に冷却し、0.01Nの塩酸水溶液 1
4.52gを加え、30分間攪拌した。得られた溶液
に、ビスフェノキシエタノールフルオレンジグリシジル
エーテル15g、エチレングリコール3g、多官能型脂
環式エポキシ化合物であるEHPE3150(ダイセル
化学株式会社製)4.2gプロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート 40g、アルミニウムトリス
アセチルアセトネート0.18g、アセチルアセトン
0.54gを加えて、カラーフィルター用硬化性樹脂溶
液組成物(A2)を得た。
【0115】実施例2と同様にしてカラーフィルターを
作成し、表面形状を観察した結果、表面は非常に平坦で
あり、最も大きい段差は、0.16μm、最大傾斜角
は、1.7°であった。
【0116】また、実施例2と同様にして、透明保護膜
の光学異方性の測定、屈折率および押し込み硬度を測定
したところ、複屈折率は0.0012となり、光学異方
性はほとんどないことがわかった。また、屈折率および
押し込み硬度はそれぞれ1.60、31となった。
【0117】さらに得られたカラーフィルターを使用し
て、実施例2と同様の手順により、液晶表示装置を作成
したが、カラーフィルターに基づく表示不良は観察され
なかった。 実施例9 実施例8のカラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物に
Ta25ジエチレングリコールモノエチルエーテルゾル
溶液(固形分濃度20%)を20g加え、実施例4と同
様にしてカラーフィルターを作成し、表面形状を観察し
た結果、表面は非常に平坦であり、最も大きい段差は、
0.18μm、最大傾斜角は、1.8°であった。
【0118】また、実施例2と同様にして、透明保護膜
の光学異方性の測定、屈折率および押し込み硬度を測定
したところ、複屈折率は0.0014となり、光学異方
性はほとんどないことがわかった。また、屈折率および
押し込み硬度はそれぞれ1.67、36となった。
【0119】さらに得られたカラーフィルターを使用し
て、スペーサー散布を取りやめる以外は、実施例2と同
様の手順により、液晶表示装置を作成したが、カラーフ
ィルターに基づく表示不良は観察されなかった。 実施例10 実施例8のカラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物に
TiO2ジエチレングリコールモノエチルエーテルゾル
溶液(固形分濃度20%)を20g加え、実施例4と同
様にしてカラーフィルターを作成し、表面形状を観察し
た結果、表面は非常に平坦であり、最も大きい段差は、
0.19μm、最大傾斜角は、1.7°であった。
【0120】また、実施例2と同様にして、透明保護膜
の光学異方性の測定、屈折率および押し込み硬度を測定
したところ、複屈折率は0.0013となり、光学異方
性はほとんどないことがわかった。また、屈折率および
押し込み硬度はそれぞれ1.67、36となった。
【0121】さらに得られたカラーフィルターを使用し
て、スペーサー散布を取りやめる以外は、実施例2と同
様の手順により、液晶表示装置を作成したが、カラーフ
ィルターに基づく表示不良は観察されなかった。
【0122】
【発明の効果】本発明は上述のごとく構成したので、カ
ラーフィルター表面の平坦性を向上させる、光学異方性
がほとんどない、押し込み硬度および屈折率が高いカラ
ーフィルター用透明保護膜を作成することができるカラ
ーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物を提供することが
できる。また、本発明のカラーフィルターを使用するこ
とにより、液晶表示装置における、カラーフィルター表
面の表示不良の発生を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルターの一例を示す平面図
である。
【図2】図1のA−A’での断面図である。
【符号の説明】
1:ブラックマトリクス 2:着色層 3:開口部 4:ガラス 5:透明保護膜 6:高低差 7:最大傾斜角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/5415 C08K 5/5415 C08L 63/00 C08L 63/00 C G02F 1/1335 505 G02F 1/1335 505 G03F 7/004 501 G03F 7/004 501 7/029 7/029 7/075 521 7/075 521 Fターム(参考) 2H025 AA13 AA18 AB13 AC01 AD01 BD03 CA43 CB33 CC03 CC20 DA19 2H048 BA02 BA11 BA16 BA17 BA20 BA25 BA29 BB02 BB14 BB37 BB42 2H091 FA02Y FB02 FB12 GA16 LA02 LA15 LA16 LA19 4J002 AC113 CD02W CD03X CF033 CF193 CG003 CH023 DE099 DE109 DE129 DE139 DE159 EC047 EC057 EC079 ED037 ED067 EN136 EV296 EW046 EW176 EX038 EX068 EY006 EY016 EY026 FA089 FD143 FD147 FD156 FD310 GP00 4J036 AJ10 AJ14 DA05 DB02 FA13 GA02 GA03 GA04 GA06 GA07 JA09

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂環式エポキシ化合物、平面構造基を有す
    るエポキシ化合物、カチオン性重合開始剤、ポリオール
    化合物およびオルガノアルコキシシラン類とを含有する
    ことを特徴とするカラーフィルター用硬化性樹脂溶液組
    成物。
  2. 【請求項2】該オルガノアルコキシシラン類が、下記一
    般式(1)で表されるオルガノアルコキシシラン類、該
    オルガノアルコキシシラン類の加水分解物および/また
    は該オルガノアルコキシシラン類の加水分解縮合物であ
    ることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルター用
    硬化性樹脂溶液組成物。 R1 nSi(OR24-n (1) (ここで、R1 は、アルキル基、ビニル基、フェニル
    基、γ−グリシドキシプロピル基から選ばれる有機基で
    あり、R2 は、水素、アルキル基から選ばれる有機基で
    あり、nは1〜3の整数を示す。)
  3. 【請求項3】該脂環式エポキシ化合物のエポキシ当量が
    200以下であることを特徴とする請求項1または2記
    載のカラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物。
  4. 【請求項4】該脂環式エポキシ化合物が、下記一般式
    (2)で表される化合物であることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載のカラーフィルター用硬化性樹
    脂溶液組成物。 【化1】
  5. 【請求項5】該平面構造基を有するエポキシ化合物の平
    面構造基がフルオレン基類であることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載のカラーフィルター用硬化性
    樹脂溶液組成物。
  6. 【請求項6】該平面構造基を有するエポキシ化合物が、
    下記一般式(3)で表される化合物であることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載のカラーフィルター
    用硬化性樹脂溶液組成物。 【化2】
  7. 【請求項7】該ポリオール化合物の分子量が50〜10
    00であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載のカラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物。
  8. 【請求項8】該ポリオール化合物が、2価の水酸基を含
    有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
    のカラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物。
  9. 【請求項9】該ポリオール化合物が、エチレングリコー
    ルであることを特徴とする請求項8記載のカラーフィル
    ター用硬化性樹脂溶液組成物。
  10. 【請求項10】該カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組
    成物が、酸化物超微粒子を含有することを特徴とする請
    求項1〜9のいずれかに記載のカラーフィルター用硬化
    性樹脂溶液組成物。
  11. 【請求項11】該酸化物超微粒子が、2.0以上の屈折
    率を有するものであることを特徴とする請求項10記載
    のカラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物。
  12. 【請求項12】該カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組
    成物が、金属アルコキシドを含有することを特徴とする
    請求項1〜11のいずれかに記載のカラーフィルター用
    硬化性樹脂溶液組成物。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載のカラ
    ーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物の硬化物で構成さ
    れた透明保護膜を有することを特徴とするカラーフィル
    ター。
  14. 【請求項14】該カラーフィルターが、少なくとも遮光
    部となるブラックマトリクスと、開口部に画素を形成す
    る3原色の着色層、および、透明保護膜から構成される
    ものである請求項13に記載のカラーフィルター。
  15. 【請求項15】該カラーフィルターが、透明保護膜の膜
    面に垂直方向の屈折率(nz)と該透明保護膜の面内で
    直交する任意の二つの軸方向の屈折率(nx)および
    (ny)との差(複屈折率)の絶対値が0.0015以
    下であることを特徴とする請求項13または14に記載
    のカラーフィルター。
  16. 【請求項16】該透明保護膜の押し込み硬度が、30〜
    60、屈折率が1.6〜1.8であることを特徴とする
    請求項13〜15のいずれかに記載のカラーフィルタ
    ー。
  17. 【請求項17】請求項13〜16いずれかに記載のカラ
    ーフィルターを使用したことを特徴とする液晶表示装
    置。
JP2000266881A 1999-09-30 2000-09-04 カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物、カラーフィルター、および、液晶表示装置 Pending JP2001166127A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000266881A JP2001166127A (ja) 1999-09-30 2000-09-04 カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物、カラーフィルター、および、液晶表示装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27888499 1999-09-30
JP11-278884 1999-09-30
JP2000266881A JP2001166127A (ja) 1999-09-30 2000-09-04 カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物、カラーフィルター、および、液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001166127A true JP2001166127A (ja) 2001-06-22

Family

ID=26553087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000266881A Pending JP2001166127A (ja) 1999-09-30 2000-09-04 カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物、カラーフィルター、および、液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001166127A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005314692A (ja) * 2004-04-02 2005-11-10 Osaka Gas Co Ltd 光重合性樹脂組成物およびその硬化物
JP2005338790A (ja) * 2004-04-30 2005-12-08 Nagase Chemtex Corp カラーフィルター保護膜用組成物
WO2006064736A1 (ja) * 2004-12-16 2006-06-22 Daicel Chemical Industries, Ltd. 熱硬化性エポキシ樹脂組成物及びその用途
JP2006276050A (ja) * 2005-03-25 2006-10-12 Nof Corp カラーフィルター保護膜用樹脂組成物、及びカラーフィルター
JP2007057746A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Toppan Printing Co Ltd ブラックマトリックス、カラーフィルタ、及び液晶表示装置
JP2007233376A (ja) * 2006-02-03 2007-09-13 Fujifilm Corp パターン状のカラーフィルタ層と光学異方性層とを有する液晶表示装置、及びその製造方法、ならびにカラーフィルタ基板及びその製造方法
WO2008075645A1 (ja) * 2006-12-19 2008-06-26 Toppan Printing Co., Ltd. カラーフィルタの評価方法、カラーフィルタおよび液晶表示装置
JP2010265360A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Nitto Denko Corp 光学部品用樹脂組成物およびそれを用いた光学部品
JP2017186550A (ja) * 2016-03-30 2017-10-12 住友化学株式会社 硬化性樹脂組成物及び硬化膜

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4723272B2 (ja) * 2004-04-02 2011-07-13 大阪瓦斯株式会社 光重合性樹脂組成物およびその硬化物
JP2005314692A (ja) * 2004-04-02 2005-11-10 Osaka Gas Co Ltd 光重合性樹脂組成物およびその硬化物
JP2005338790A (ja) * 2004-04-30 2005-12-08 Nagase Chemtex Corp カラーフィルター保護膜用組成物
US8063156B2 (en) 2004-12-16 2011-11-22 Daicel Chemical Industries, Ltd. Composition containing cycloaliphatic epoxide, polyol oligomer, and curing catalyst
JP5329043B2 (ja) * 2004-12-16 2013-10-30 株式会社ダイセル 熱硬化性エポキシ樹脂組成物及びその用途
US7825197B2 (en) 2004-12-16 2010-11-02 Daicel Chemical Industries, Ltd. Composition containing cycloaliphatic epoxide, polyol oligomer, curing agent and curing accelerator
WO2006064736A1 (ja) * 2004-12-16 2006-06-22 Daicel Chemical Industries, Ltd. 熱硬化性エポキシ樹脂組成物及びその用途
JP2006276050A (ja) * 2005-03-25 2006-10-12 Nof Corp カラーフィルター保護膜用樹脂組成物、及びカラーフィルター
JP4497003B2 (ja) * 2005-03-25 2010-07-07 日油株式会社 カラーフィルター保護膜用樹脂組成物、及びカラーフィルター
JP2007057746A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Toppan Printing Co Ltd ブラックマトリックス、カラーフィルタ、及び液晶表示装置
JP2007233376A (ja) * 2006-02-03 2007-09-13 Fujifilm Corp パターン状のカラーフィルタ層と光学異方性層とを有する液晶表示装置、及びその製造方法、ならびにカラーフィルタ基板及びその製造方法
US7948623B2 (en) 2006-12-19 2011-05-24 Toppan Printing Co., Ltd. Method for evaluating color filter, color filter and liquid crystal display device
KR101101544B1 (ko) 2006-12-19 2012-01-02 토요잉크Sc홀딩스주식회사 컬러 필터의 평가 방법, 컬러 필터 및 액정 표시 장치
WO2008075645A1 (ja) * 2006-12-19 2008-06-26 Toppan Printing Co., Ltd. カラーフィルタの評価方法、カラーフィルタおよび液晶表示装置
JP2010265360A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Nitto Denko Corp 光学部品用樹脂組成物およびそれを用いた光学部品
JP2017186550A (ja) * 2016-03-30 2017-10-12 住友化学株式会社 硬化性樹脂組成物及び硬化膜
CN107272331A (zh) * 2016-03-30 2017-10-20 住友化学株式会社 固化性树脂组合物和固化膜
CN107272331B (zh) * 2016-03-30 2021-09-24 住友化学株式会社 固化性树脂组合物和固化膜
JP7061843B2 (ja) 2016-03-30 2022-05-02 住友化学株式会社 硬化性樹脂組成物及び硬化膜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3960281B2 (ja) 硬化性樹脂組成物、保護膜および保護膜の形成方法
US8476351B2 (en) Black composition, black coating composition, resin black matrix, color filter for liquid crystal display and liquid crystal display
JP5163847B2 (ja) 硬化性樹脂組成物、保護膜およびその形成方法
JP3797288B2 (ja) 樹脂組成物および保護膜
JP4046023B2 (ja) 硬化性樹脂組成物、保護膜および保護膜の形成方法
JP4577507B2 (ja) 樹脂組成物、保護膜および保護膜の形成方法
JP2001166128A (ja) カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物、透明保護膜、カラーフィルターおよび液晶表示装置
JP3893966B2 (ja) 保護膜の形成方法とそのための組成物
JP2001166127A (ja) カラーフィルター用硬化性樹脂溶液組成物、カラーフィルター、および、液晶表示装置
JP5224030B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物、保護膜および保護膜の形成方法
JP5187492B2 (ja) 硬化性樹脂組成物、保護膜および保護膜の形成方法
KR20070038902A (ko) 경화성 수지 조성물, 경화막의 형성 방법 및 경화막
JP2004256754A (ja) 樹脂組成物および保護膜とその形成方法
JP3831947B2 (ja) 樹脂組成物、カラーフィルタの保護膜およびその形成方法
KR100954044B1 (ko) 수지 조성물 및 보호막
JP2001329112A (ja) シランカップリング剤、硬化性樹脂溶液組成物、及びそれからなる機能性硬化物
JP2002341128A (ja) カラーフィルターおよび液晶表示素子の製造方法
JP2001255411A (ja) カラーフィルターおよびそれを用いてなる液晶表示装置
JPH085829A (ja) 液晶表示素子用カラーフィルタ
JP2005281386A (ja) 黒色樹脂組成物、樹脂ブラックマトリクス、カラーフィルターおよび液晶表示装置
JP2001330712A (ja) 透明光拡散機能膜、カラーフィルターおよび液晶表示装置
JP2004004651A (ja) 樹脂ブラックマトリックス、カラーフィルター、液晶表示装置および黒色被膜組成物
JP2006083248A (ja) 硬化性樹脂組成物、保護膜およびその形成方法
JP2000066017A (ja) カラーフィルター用熱硬化性樹脂溶液組成物、カラーフィルターならびに液晶表示装置
JP2001166126A (ja) カラーフィルターおよび液晶表示装置