JP2001166126A - カラーフィルターおよび液晶表示装置 - Google Patents

カラーフィルターおよび液晶表示装置

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JP2001166126A
JP2001166126A JP2000116223A JP2000116223A JP2001166126A JP 2001166126 A JP2001166126 A JP 2001166126A JP 2000116223 A JP2000116223 A JP 2000116223A JP 2000116223 A JP2000116223 A JP 2000116223A JP 2001166126 A JP2001166126 A JP 2001166126A
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正裕 吉岡
Akiko Nomura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、製造工程を増やさないで透明光拡散
機能をカラーフィルターに導入し、かつ液晶の配向不良
が無く光の拡散機能を有する高品位な表示効果をもつカ
ラーフィルターおよび該カラーフィルターを使用した液
晶表示装置を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のカラーフィルターは、少なくとも
遮光部となるブラックマトリクス、透明樹脂と透明粒子
からなる透明光拡散機能膜、および、画素を形成する3
原色の着色膜がこの順に設けられたことを特徴とするも
のであり、また、少なくともブラックマトリクス、画素
を形成する3原色からなる着色膜、おび、透明保護膜が
この順に設けれらたカラーフィルターにおいて、画素を
形成する3原色の着色膜が顔料、ポリマーと透明粒子か
らなることを特徴とするものである。また、本発明の液
晶表示装置は、かかるカラーフィルターを使用したこと
を特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルタ
ー、液晶表示装置に関するものである。特に、本発明は
PDA、個人携帯情報機器向けの反射型液晶表示装置に
好適な透明光拡散機能膜あるいは光拡散機能を有する3
原色の着色膜を使用したカラーフィルターに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、一般に、カラーフィル
ターを有する基板(カラーフィルター側基板)と透明基
板上に透明電極が形成された対向基板の間に液晶を挟持
させて構成されるもので、電圧を印加して液晶を駆動さ
せて電気的にこの液晶を透過する光の偏光面を制御し、
偏光膜によってその透過または不透過を制御して画面表
示するものである。
【0003】このような液晶表示装置の表示に充分な明
るさを得るため、液晶表示装置の裏面ないし側面に光源
(ランプ)を配置したバックライト型やライトガイド型
のランプ内蔵式の透過型液晶表示装置が広く利用されて
いる。
【0004】この透過型液晶表示装置は、ランプによる
電力の消費が大きく、液晶表示装置以外の他の表示装置
(CRT、PDP等)と大差ない消費電力となってお
り、低消費電力でしかも携帯可能であるという液晶表示
装置本来の特徴を損なっている。
【0005】一方、反射型液晶表示装置は、液晶表示装
置の透過光として室内光や外光を使用するもので、ラン
プを内蔵しておらず、低消費電力の理想的な表示装置と
なっており、軽量で携帯用として便利である。
【0006】このような反射型液晶表示装置において
は、この表示装置を観察する観察者の位置とは反対側の
対向基板上の全面に一様に上記室内光や外光を反射する
電極を兼ねた金属薄膜を備えるか、あるいはAlなどの
反射膜を別の基板上の全面に一様に設けて上記基板裏面
に配置することが通常である。
【0007】例えば、反射型カラー表示液晶ディスプレ
イにおいては、上記対向基板上に金属反射膜を設け、こ
の金属反射膜上に、カラーフィルター層を介して透明電
極を設けて走査側電極板とする場合があった。また、金
属反射膜を、液晶駆動のための上記電極と同一パターン
に構成し、この液晶駆動電極として利用する場合もあっ
た。
【0008】しかし、反射膜が観察者の位置とは反対側
の対向基板上に設けられているため、液晶によって形成
された画面が二重に見えたりする場合があった。また、
室内光や外来光が上記反射膜が存在する部位では正反射
光を生じるが、反射膜の存在しない部位では反射光を生
じないため、観察者の位置によって反射光が観察されず
表示画面が暗くなる場合があり、結果的に視野角が制限
されるという問題点を有する場合があった。そのため、
光拡散機能膜を、反射膜上に形成することにより、光源
の位置に関係なく視野角が広く、優れた表示画面を提供
することが行われていた。
【0009】しかしながら、透明光拡散機能膜を反射性
金属薄膜上に形成する方法では、液晶を駆動するための
透明電極を透明光拡散機能膜上に形成することが行われ
ていた。また、例えば樹脂ビーズを含めること等で表面
を粗した塗膜の上に反射性金属薄膜を形成する技術にお
いても、透明光拡散機能膜を形成し、平坦化膜を形成し
た上にさらに液晶を駆動するための透明電極が必要にな
る。
【0010】一方、カラーフィルター側基板に光の散乱
層を配設する技術が、特開平7−28055号公報、特
開平10−206837号公報、特開平10ー2603
99号公報にて提案されている。これらの技術において
は、対抗基板として電極を兼ねた反射性金属薄膜を使用
することができるため、透明光拡散機能膜配設による透
明電極、あるいは、平坦化膜を必要としない。しかし、
カラーフィルター側基板に透明光拡散機能膜を形成した
場合、透明光拡散機能膜の表面には、凹凸が生じてしま
うので、透明電極を介して接触する液晶の配向が妨げら
れてしまう場合がある。そのため、カラーフィルター側
基板には透明光拡散機能膜の上に平坦化膜を形成するこ
とが必須である。
【0011】このように、反射型液晶表示装置におい
て、対向基板あるいはカラーフィルター側基板のいずれ
に透明光拡散機能膜を設けても、それに付随した平坦化
膜あるいは透明電極を作製する工程が必要になり、製造
工程およびコストが大幅に増加する問題があった。すな
わち、従来の拡散機能付カラーフィルターにおいては、
拡散機能を付与するために、透過型カラーフィルターに
比べてカラーフィルター製造工程が増加するという問題
があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、こ
のような問題点に着目し、製造工程を増やさないで透明
光拡散機能をカラーフィルターに導入し、かつ液晶の配
向不良が無く光の拡散機能を有する高品位な表示効果を
もつカラーフィルターおよび該カラーフィルターを使用
した液晶表示装置を提供せんとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本発明は次のような構成をとる。
【0014】すなわち、本発明のカラーフィルターは、
少なくとも遮光部となるブラックマトリクス、透明樹脂
と透明粒子からなる透明光拡散機能膜、および、画素を
形成する3原色の着色膜がこの順に設けられたことを特
徴とするものであり、また、少なくともブラックマトリ
クス、画素を形成する3原色からなる着色膜、および、
透明保護膜がこの順に設けれらたカラーフィルターにお
いて、画素を形成する3原色の着色膜が顔料、ポリマー
と透明粒子からなることを特徴とするものである。ま
た、本発明の液晶表示装置は、かかるカラーフィルター
を使用したことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明者らは、上記の課題を解決
すべく鋭意検討を行い、透明光拡散機能をカラーフィル
ターに付与する方法として、下記の2通りの方法が有効
であることを見出した。
【0016】(1)透明樹脂と透明粒子からなる透明光
拡散機能膜をブラックマトリクスと着色膜の間に設け
る。従来の技術では、透明光拡散機能膜には該透明光拡
散機能膜によって生じる表面の凹凸を平坦化する平坦化
膜を伴う必要があったが、本発明では平坦化膜を必要と
せず、また、透明光拡散機能膜がオーバーコートの役割
も果たすので、カラーフィルターの表面を平坦化するた
めに着色膜上に形成するオーバーコートを必要としな
い。従って、本発明の反射型カラーフィルターは透過型
カラーフィルターに比べて製造工程数を増やさずに製造
が可能であることを見出した。
【0017】(2)顔料、ポリマーと透明粒子からなる
画素を形成する3原色の着色膜を設ける。本発明では3
原色からなる着色膜に光拡散機能を付与するため、新た
に平坦化膜を必要とせず、従来の技術で使用されてきた
3原色からなる着色膜上のオーバーコートにより3原色
からなる着色膜表面の凹凸を平坦化することができる。
従って、本発明の3原色からなる着色膜に光拡散機能を
付与した反射型カラーフィルターは透過型カラーフィル
ターとまったく同じ構成で製造が可能であることを見出
した。
【0018】両者に共通する該透明粒子は光の散乱材と
しての役割を果たす。透明光拡散機能膜あるいは3原色
からなる着色膜に入射した光線は透明光拡散機能膜の場
合、透明樹脂と透明粒子との界面、3原色からなる着色
膜の場合、ポリマーと透明粒子との海面でそれぞれ屈折
と反射とを生じてその出射方向を変化させる。そして、
透明粒子が透明樹脂あるいはポリマー中に分散されてい
ることにより、この屈折と反射とが繰り返されるため、
全体としてあらゆる方向に均一に光線が出射される。
【0019】透明粒子の粒径は、可視光の波長より大き
いほど好適である。透明粒子の粒径が、可視光の波長よ
り大きいほどミー散乱が大きくなり、前方散乱が大きく
なり、後方散乱が小さくなる。ここで、透明粒子とは可
視光領域の波長では、粒子自身は、実質的に光の吸収を
しない粒子と定める。
【0020】ここで、本発明者らは、透明粒子による外
光の後方散乱が大きくなると、表示において白っぽくな
り表示品位が大きく低下し、それに対して、前方散乱が
大きくなると、コントラストが向上することを見出し
た。後方散乱光は光スイッチの役割をする液晶を介さな
いため、表示の際ノイズ光になり、液晶表示のコントラ
ストを低下させてしまう。すなわち、透明粒子の粒径を
可視光の波長より大きめにすることにより、透明粒子の
前方散乱光が大きく、後方散乱光を小さくなり、カラー
フィルターに効果的な光拡散機能を付与することが可能
になる。
【0021】可視光の青の波長は約 0.4μmであ
り、緑は約0.55μm、赤の可視域の最長波長は約
0.7μmである。従って、透明粒子の最小の平均粒径
は 0.4μmが好ましい。しかし、透明粒子の粒径が
3μmより大きくなると、透明粒子による凹凸が生じて
しまい透明光拡散機能膜あるいは3原色からなる着色膜
の表面粗度が大きくなる。透明光拡散機能膜の場合、透
明光拡散機能膜上に形成する着色膜で平滑化しにくくな
る。また、3原色からなる着色膜の場合、3原色からな
る着色膜上に形成するオーバーコートで平滑化しにくく
なる。すなわち、液晶の配向不良をもたらす恐れがあ
る。したがって、透明粒子の粒径が 0.4〜3μmで
あることが好ましい。
【0022】また、透明光拡散機能膜あるいは3原色か
らなる着色膜の膜厚は、透明性の観点から2〜10μm
が好ましく、2〜5μmであることがより好ましい。
【0023】透明粒子の粒径が3μmより大きいと、該
膜厚を10μm以上とかなり厚く形成せざるを得ず、不
経済である。また、液晶のギャップが4μm前後である
ので、透明粒子間距離が小さくなり凝集してしまうと液
晶パネルの対向ショート(電気的短絡)の不良原因とな
る可能性がでてくる、等の問題もある。これらの理由に
より、3μm以上の粒径の粒子が該膜に多く含むことは
好ましくない。透明粒子の径を0.4〜3μm、該膜の
膜厚を2〜10μmにすることで、該膜の拡散効果を十
分上げることができ、該膜表面を平滑にすることが可能
となり、好ましい。
【0024】透明粒子の屈折率は透明樹脂の屈折率との
屈折率差が大きいほど、散乱が大きくなるため、好まし
い。透明樹脂の屈折率は、 一般に1.4〜1.7の範
囲内にあり、透明粒子の屈折率は、一般に1.3〜2.
7の範囲にあることから、透明粒子の屈折率が透明樹脂
の屈折率より高い、つまり、高屈折率透明粒子であるこ
とが好ましい。しかし、高屈折率の透明樹脂を用いる場
合は、低屈折率の透明粒子を用いて散乱効果を得ること
ができる。
【0025】できるだけ前方散乱を大きく、小さい後方
散乱光を得るためには、高屈折率の透明粒子の分散性を
良好にすることが有効である。高屈折率の透明粒子が凝
集した状態になると、後方散乱光が増加するためであ
る。
【0026】そこで、透明粒子を該膜中に良好に分散さ
せるために、透明粒子の表面処理剤として、界面活性
剤、高分子分散剤、シラン系カップリング剤、チタネー
ト系カップリング剤およびアルミニウム系カップリング
剤から選ばれる1種もしくは2種類以上を含有すること
が好ましい。
【0027】高分子分散剤としては、例えば、ポリエス
テル系高分子分散剤、ポリウレタン系高分子分散剤が挙
げられる。具体的に例示すると、Zeneca社製商品
名”Solsperse” 3000、5000、90
00、12000、13000、13240、1394
0、17000、20000、24000、2600
0、28000等で、”Disperbyk”−16
0、161、162、163、164、182、18
4、EFKA Chemicals BV社製商品名E
FKA−46、EFKA−47、EFKA−47EA、
48、EFKA−ポリマー100、EFKAポリマー4
00、EFKAポリマー401、EFKAポリマー45
0、サンノブコ社製商品名”ディスパースエイド”
6、”ディスパースエイド”8、”ディスパースエイ
ド”15、”ディスパースエイド”9100などを使用
することができる。
【0028】界面活性剤の具体例としては、ジメチルシ
リコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルなど
のシリコーンオイル類、アルキル、フッ素変性シリコー
ンオイル、ポリエーテル、アルコール変性シリコーンオ
イル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリ
コーンオイル、フェノール、カルボキシ、メルカプト変
性シリコーンオイルなどの変性シリコーンオイル類、ラ
ウリル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸トリエタノールアミンなどの陰イオン界面
活性剤、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライドな
どの陽イオン界面活性剤、ラウリルジメチルアミンオキ
サイド、ラウリルカルボキシメチルヒドロキシエチルイ
ミダゾリウムベタインなどの両性界面活性剤、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステ
アリルエーテル、ソルビタンモノステアレートなどの非
イオン界面活性剤などを使用することができる。本発明
では、これらに限定されずに、上記のような界面活性剤
を1種、または、2種以上組み合わせて用いることがで
きる。
【0029】シラン系カップリング剤としては、γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β−(アミ
ノエチル)γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラ
ン、N−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、N−エトキシカルボニル−3−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−エトキシカルボニル
−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−トリエ
トキシシリルプロピルトリエチレントリアミン、N−ト
リメトキシシリルプロピルトリエチレントリアミン、N
−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシ
シラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリアセト
キシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、
ヘキサメチルジシラザン、γ−アニリノプロピルトリメ
トキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリ
エトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキ
シ)シラン、オクタデシルジメチル{3−(トリメトキ
シシリル)プロピル}アンモニウムクロライド、γ−ク
ロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルメチルジメトキシシラン、メチルトリクロロシ
ラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラ
ンなどを使用することができる。これらのシラン系カッ
プリング剤は単独で用いてもよく複数のものを併用して
使用することができる。また、これらのシラン系カップ
リング剤は、そのままの状態で使用できるが、加水分解
物または加水分解縮合物の状態でも使用できる。加水分
解は、シラン系カップリング剤に水を加えて、低温で反
応させることにより行い、加水分解縮合は、シラン系カ
ップリング剤に水を加えて、加熱することにより、水と
アルコールを留去することにより行う。ここで、加水分
解、加水分解縮合には、酸触媒を添加してもよい。
【0030】チタネート系カップリング剤としては、イ
ソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロ
ピルトリデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプ
ロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネ
ート、イソプロピルトリス(ジオクチルピロホスフェー
ト)チタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチル
ホスファイト)チタネート、テトラオクチルビス(ジト
リデシルホスファイト)チタネート、テトラ(2,2−
ジアリルオキシメチル)ビス(ジ−トリデシル)ホスフ
ァイトチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェー
ト)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパ
イロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピル
トリオクタノイルチタネート、イソプロピルジメタクリ
ルイソステアロイルチタネート、イソプロピルイソステ
アロイルジアクリルチタネート、トリイソプロピルトリ
(ジオクチルホスフェート)チタネート、イソプロピル
トリクミルフェニルチタネート、イソプロピルトリ(N
−アミドエチル・アミノエチル)チタネート、ジクミル
フェニルオキシアセテートチタネート、ジクミルフェニ
ルオキシアセテートチタネート、ジイソステアロイルエ
チレンチタネート等が挙げられ、アルミネート系カップ
リング剤はアセトアルコキシアルミニウムジイソプロピ
レート等を使用することができる。透明性等の観点から
シラン系カップリング剤がより好ましく使用することが
できる。
【0031】透明粒子を分散させる方法としては、透明
粒子の粉体をそのまま表面処理剤、有機溶媒および透明
樹脂を含む組成物溶液に添加することも可能であるが、
分散安定化の点で、予め透明粒子および表面処理剤を有
機溶媒に分散させて透明粒子分散体(ゾル)を調製し、
これに透明樹脂組成物と混合する方法が好ましい。
【0032】透明粒子の分散溶剤としては、水、エタノ
ール、メタノール、イソブタノール、3−メチル−3−
メトキシブタノールなどのアルコール類、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンな
どのケトン類、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルなどの
エーテル類、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、エチレング
リコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコ
ールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクト
ンなどのエステル類、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、2−ピ
ロリドン、N−メチルピロリドンなどのピロリドン類な
どが挙げられる。これらの溶剤のうち、エステル系高沸
点溶剤が粒子の微分散性、保存安定性の点から好まし
く、単独で、または、2種類以上を混合して使用するこ
とができる。特に、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テートなどの溶剤が、高沸点かつ保存安定性の観点から
好ましい。また、透明粒子の分散安定性を鑑みると、透
明粒子の分散溶剤は、透明樹脂あるいはポリマーを溶解
するのに使用される溶剤と同一のものにすることが好ま
しい。
【0033】偏光フィルムを用いるタイプの液晶表示装
置では、透明粒子として、偏光くずれ、光漏れや、偏光
解消を生じる透明粒子を用いることは、液晶表示のコン
トラスト低下を招くため、好ましくない。このため、偏
光フィルムを用いる液晶表示装置においては、透明粒子
は光学的に等方性であることが好ましい。
【0034】光学的に等方性の材料として、等軸晶(立
方晶)のようにa軸、b軸、c軸の長さが等しいもの、
または、アモルファス構造を有するもの(結晶構造をと
らないもの)がある。
【0035】高屈折率かつ透明な金属酸化物としては、
TiO2、Ta25、TeO2、ThO2、CeO2、Ga
23、Sb25、ZrO2、Al23、Nb25、In
2、MnO2、PbO、Y23、La23、Bi23
SnO2、HfO2、Nd23などの金属酸化物等を使用
することができる。
【0036】上記のうち、等軸晶(立方晶)結晶として
使えるものとして、主に酸化セリウムが挙げられる。ま
た上記のうち、アモルファス構造として使える金属酸化
物は、上記の全ての金属酸化物が該当するが特に屈折率
が高いことから酸化チタン、酸化タンタル、酸化セリウ
ム、酸化ハフニウム、酸化ビスマス、酸化テルル等が挙
げられ、好ましくは汎用性の観点から酸化チタン、酸化
セリウムが好ましい。また、上記の金属元素を含む複合
金属酸化物でもよく、上記の金属酸化物に限られたもの
ではない。さらに、アモルファス材料として、鉛含有ガ
ラス、テルライト系ガラス、酸化チタン含有ガラス等の
各種ガラス粉末等が使用できる。あるいは、高屈折率の
樹脂の粉末、金属酸化物に限らずフッ化物、硫化物、窒
化物等の透明粒子を使用しても良い。
【0037】本発明の透明光拡散機能膜形成組成物にお
ける、透明粒子と透明樹脂成分の混合比率は、透明樹脂
成分100重量部に対して、透明粒子10〜100重量
部が好ましく、より好ましくは30〜80重量部であ
る。透明粒子の含有量が少なすぎると、前方散乱効果が
小さくなり、また、多すぎると透明粒子間での光の多重
散乱による光の損失が大きくなる。
【0038】本発明の透明光拡散機能膜の透明樹脂とし
ては、エポキシ樹脂、オキセタン樹脂、アクリル・エポ
キシ樹脂、シロキサン樹脂、シリコーンポリイミド樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂、ウレタン樹脂等を使用することができる。これらの
共重合樹脂であってもよい。また、これらに限定され
ず、例えば、カラーフィルターの基材や、オーバーコー
ト材料として市販されているアクリル系の樹脂等も、好
適に利用できる。
【0039】しかし、透明光拡散機能膜の後方散乱をで
きるだけ抑えるためには、透明樹脂の屈折率が低いこと
が好ましく、1.3〜1.55、より好ましくは1.3
〜1.50、さらに好ましくは1.3〜1.48程度が
よい。透明樹脂の材質としては、上記の条件を満たすも
のであれば特に制限はないが、屈折率を低くするため
に、例えばフッ素原子含有高分子化合物からなるものが
好ましく、例えばフッ素原子含有溶剤可溶型ポリマーを
使用することができる。
【0040】フッ素原子含有溶剤可溶型ポリマーとして
は、例えばフルオロオレフィンビニールエーテル交互共
重合体(FEVE)、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビ
ニリデンとテトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプ
ロピレンとの共重合体等を使用することができる。
【0041】また、透明光拡散機能膜はカラーフィルタ
ーの表面を平坦化する役割すなわち、オーバーコートの
機能も有するので、透明光拡散機能膜形成組成物の構成
成分を低分子量化すること、および、硬化反応での塗膜
収縮を小さくすることが重要である。従って、これらの
中で、硬化時における硬化収縮が小さい観点から、エポ
キシ樹脂およびオキセタン樹脂を透明樹脂として使用す
ることがより好ましい。
【0042】エポキシ樹脂としては、フェノールノボラ
ック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ
樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂、環式脂肪族エポキシ樹脂、複素環
式エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、
グリシジルアミン型エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂
等が挙げられる。さらに、グリシジル基を有するオルガ
ノポリシロキサンや上述のエポキシ樹脂とカルボキシル
基含有オルガノシロキサンとを反応させて得られるシリ
コン変性エポキシ樹脂も挙げられるが、本発明はこれら
に限定されない。また、これらのエポキシ樹脂またはシ
リコン変性エポキシ樹脂の少なくとも1種類以上を組み
合わせて使用してもよい。
【0043】エポキシ樹脂の硬化剤としては、アミン樹
脂、ポリメルカプタン、ポリフェノール、ポリイソシア
ネート化合物、多価カルボン酸無水物、多価カルボン
酸、オルガノアルコキシシラン等が挙げられる。その中
でも、透明性、平坦性等の観点から多価カルボン酸無水
物、多価カルボン酸、オルガノアルコキシシランが好ま
しい。
【0044】多価カルボン酸無水物としては、無水イタ
コン酸、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水シトラコ
ン酸、無水ドデセニルコハク酸、無水テトラヒドロフタ
ル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水メチルテトラヒ
ドロフタル酸、無水メチルヘキサヒドロフタル酸、無水
エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水メチルエン
ドメチレンテトラヒドロフタル酸等の脂肪族ジカルボン
酸無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物等脂
肪族多価カルボン酸二無水物、無水フタル酸、無水トリ
メリット酸、無水ピロメリット酸、無水ベンゾフェノン
テトラカルボン酸等の芳香族多価カルボン酸無水物、エ
チレングリコールビストリメリテート、グリセリントリ
ストリメリテート等のエステル基含有酸無水物等を挙げ
ることができる。また多価カルボン酸としては、イタコ
ン酸、マレイン酸、コハク酸、シトラコン酸、テトラヒ
ドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、メチルテトラヒ
ドロフタル酸、シクロペンタンテトラカルボン酸等の脂
肪族多価カルボン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸などを使用することができる。
【0045】これらの多価カルボン酸無水物および多価
カルボン酸は1種類のみで用いても、2種類以上を組み
合わせても良いが、芳香族多価カルボン酸無水物、芳香
族多価カルボン酸が耐熱性の点から好ましく、耐熱性と
溶剤に対する溶解性のバランスの点から無水トリメリッ
ト酸が特に好ましく使用することができる。
【0046】さらに本発明者らは、透明光拡散機能膜の
平坦化特性を向上させるために、透明光拡散機能膜形成
組成物の構成成分を低分子量化すること、および、硬化
反応での塗膜収縮を小さくすることが重要であることに
着目し、検討を重ねた結果、本発明において、特に硬化
剤としてオルガノアルコキシシランを使用することが、
ガラス基板との密着性向上および構成成分を低分子量化
すると共に、硬化収縮の抑制を達成し、高い平坦化特性
を有する透明光拡散機能膜を与える樹脂溶液組成物を提
供できる点で好ましいことを見出した。
【0047】これらのエポキシ樹脂には、硬化促進剤を
含有していてもよい。硬化促進剤としては、特に限定は
なく、通常エポキシ樹脂の硬化に際して用いられるもの
をそのまま使用できる。具体的には、塩酸等の無機酸、
酢酸、シュウ酸等の有機酸、トリエチルアミン等の第3
級アミン、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−
ベンジル−2−メチルイミダゾール等のイミダゾール
類、トリフェニルホスフィン等のホスフィン類、アルミ
ニウムトリスアセチルアセトネート等のキレート化合
物、BF3等のルイス酸またはルイス塩基等を使用する
ことができる。
【0048】本発明の透明光拡散機能膜に適用可能であ
るオキセタン樹脂とは、オキセタン環を有する化合物
(オキセタン化合物)が重合した有機ポリマーである。
オキセタン環を有する化合物は、下記式(1)
【0049】
【化1】
【0050】で表されるオキセタン環を1つ以上有する
化合物である。該化合物は、カチオン重合性熱重合開始
剤の存在下で加熱することにより重合反応や架橋反応を
起こす。このようなオキセタン環を有する化合物として
は、オキセタン環を1つ以上有する化合物であれば、種
々のものが使用できる。以下に例示する。
【0051】1個のオキセタン環を有する化合物として
は、下記一般式(2)で表される化合物等が挙げられ
る。
【0052】
【化2】
【0053】一般式(2)において、Zは酸素原子また
は硫黄原子を示す。R1は水素原子、フッ素原子、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数
1〜6個のアルキル基、トリフルオロメチル基、パーフ
ルオロエチル基、パーフルオロプロピル基等の炭素原子
数1〜6個のフルオロアルキル基、フェニル基、ナフチ
ル基等の炭素原子数6〜18のアリール基、フリル基ま
たはチエニル基である。R2は、水素原子、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数1〜6
個のアルキル基、1−プロペニル基、2−プロペニル
基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−2−
プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−
ブテニル基等の炭素原子数2〜6個のアルケニル基、フ
ェニル基、ナフチル基、アントニル基、フェナントリル
基等の炭素原子数6〜18のアリール基、ベンジル基、
フルオロベンジル基、メトキシベンジル基、フェネチル
基、スチリル基、シンナミル基、エトキシベンジル基等
の置換または非置換の炭素原子数7〜18のアラルキル
基、フェノキシメチル基、フェノキシエチル基等のアリ
ーロキシアルキルなどのその他の芳香環を有する基、エ
チルカルボニル基、プロピルカルボニル基、ブチルカル
ボニル基等の炭素原子数2〜6個のアルキルカルボニル
基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基等の炭素原子数2〜6個のアルコ
キシカルボニル基、エチルカルバモイル基、プロピルカ
ルバモイル基、ブチルカルバモイル基、ペンチルカルバ
モイル基等の炭素原子数2〜6個のN−アルキルカルバ
モイル基等である。
【0054】2個のオキセタン環を有する化合物として
は、下記一般式(3)で表される化合物等が挙げられ
る。
【0055】
【化3】
【0056】一般式(3)において、R1は、前記一般
式(2)における定義の通りである。R3は、例えば、
エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等の線状あるい
は分枝状の、通常炭素原子数1〜20のアルキレン基、
ポリ(エチレンオキシ)基、ポリ(プロピレンオキシ)
基等の線状あるいは分枝状の、通常炭素原子数1〜12
0のポリ(アルキレンオキシ)基、プロペニレン基、メ
チルプロペニレン基、ブテニレン基等の線状あるいは分
枝状の不飽和炭化水素基、カルボニル基、カルボニル基
を含むアルキレン基、分子鎖の途中にカルボキシル基を
含むアルキレン基、分子鎖の途中にカルバモイル基を含
むアルキレン基等である。また、R3は、下記一般式
(4)、(5)および(6)で表される基から選択され
る多価の基でもよい。
【0057】
【化4】
【0058】一般式(4)において、R4は、水素原
子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭
素原子数1〜4個のアルキル基、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基等の炭素原子数1〜4個
のアルコキシ基、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、低級アルキル
カルボキシル基、カルボキシル基、またはカルバモイル
基であり、xは1〜4の整数である。
【0059】
【化5】
【0060】一般式(5)において、R5は、酸素原
子、硫黄原子、メチレン基、−NH−、−SO−、−S
2− 、−C(CF32 −または−C(CH32
である。
【0061】
【化6】
【0062】一般式(6)において、R6は、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数1
〜4個のアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素
原子数6〜18のアリール基である。yは、0〜200
の整数である。R7はメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基等の炭素原子数1〜4個のアルキル基、フ
ェニル基、ナフチル基等の炭素原子数6〜18のアリー
ル基である。R7は、下記一般式(7)で表される基で
もよい。
【0063】
【化7】
【0064】一般式(7)において、R8は、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数1
〜4個のアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素
原子数6〜18のアリール基である。zは、0〜100
の整数である。
【0065】3個以上のオキセタン環を有する化合物と
しては、下記一般式(8)で表される化合物等が挙げら
れる。
【0066】
【化8】
【0067】一般式(8)において、R1は、前記一般
式(2)における定義の通りである。R9は、3〜10
価の有機基を示し、例えば下記式(9)〜(11)で表
される基等の炭素原子数1〜30の分枝状または線状の
アルキレン基、下記式(12)で表される基等の分枝状
ポリ(アルキレンオキシ)基または下記式(13)また
は式(14)で表される線状または分枝状ポリシロキサ
ン含有基等が挙げられる。jは、R9の価数に等しい3
〜10の整数を示す。
【0068】
【化9】
【0069】一般式(9)において、R10はメチル基、
エチル基、プロピル基等の炭素原子数1〜6個のアルキ
ル基である。
【0070】
【化10】
【0071】
【化11】
【0072】
【化12】
【0073】一般式(12)において、Lは同一または
異なり、1〜10の整数である。
【0074】
【化13】
【0075】
【化14】
【0076】また、オキセタン環を有する化合物として
は、上述以外にも、ポリスチレン換算の数平均分子量1
000〜5000程度の高分子量を有する化合物も挙げ
られる。
【0077】これらの中でも、本発明の透明光拡散機能
膜形成組成物成分として特に好適に使用することができ
るオキセタン環を有する化合物の具体例としては、例え
ば、カーボネートビスオキセタン、アジペートビスオキ
セタン、テレフタレートビスオキセタン、シクロヘキサ
ンジカルボン酸ビスオキセタン、(3−エチル−3−オ
キセタニルメトキシ)メチルベンゼン、1,4−ビス
{(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル}
ベンゼン、1,2−ビス(3−エチル−3−オキセタニ
ルメトキシ)エタン、トリメチロールプロパントリス
(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル等で
表される化合物が挙げられる。その中でも、さらに特に
好適に使用できるのは、透明保護膜の透明性の観点から
カーボネートビスオキセタン、アジペートビスオキセタ
ン、シクロヘキサンジカルボン酸ビスオキセタン、トリ
ロールプロパントリス(3−エチル−3−オキセタニル
メチル)エーテルである。
【0078】また、これらのオキセタン化合物の少なく
とも1種類以上を組み合わせて使用してもよい。
【0079】オキセタン化合物の硬化剤としては、ポリ
メルカプタン、ポリイソシアネート化合物、多価カルボ
ン酸無水物、多価カルボン酸、オルガノアルコキシシラ
ン等が挙げられる。その中でも、透明性、平坦性等の観
点からエポキシ化合物と同様に多価カルボン酸無水物、
多価カルボン酸、オルガノアルコキシシランが好まし
い。また、オキセタン化合物は、カチオン開環重合反応
を行うので、熱重合開始剤の存在によりそれ自身でも硬
化反応が進行するので、硬化剤を添加しなくてもよい。
【0080】また、エポキシ化合物およびオキセタン化
合物から少なくとも2種類以上を組み合わせて使用して
もよい。
【0081】ところで、オキセタン化合物は、開環重付
加反応であり硬化収縮が小さいことから使用されてきた
エポキシ樹脂が3員環であるのに対し、オキセタン化合
物は4員環であるため、さらに硬化収縮が小さいことか
ら、オキセタン化合物がより好ましい。
【0082】本発明の透明光拡散機能膜形成組成物にお
いて、エポキシ化合物とオキセタン化合物を混合する場
合、その比率は、エポキシ化合物100重量部に対し
て、オキセタン化合物5〜300重量部が好ましく、よ
り好ましくは、15〜200重量部、さらに好ましく
は、10〜100重量部である。オキセタン化合物が少
なすぎると、塗膜の平坦性が低下傾向にあり、また、多
すぎると、耐熱性が低下する傾向にあるため好ましくな
い。
【0083】また、オキセタン化合物およびエポキシ化
合物に対するオルガノアルコキシシランの混合比率は、
オキセタン化合物およびエポキシ化合物100重量部に
対して、オルガノアルコキシシラン0.1〜200重量
部が好ましく、より好ましくは、0.5〜150重量
部、さらに好ましくは、1〜100重量部である。オル
ガノアルコキシシランが少なすぎると、オキセタン化合
物およびエポキシ化合物の硬化が不十分となり恐れがあ
り、また、多すぎると、塗膜の強靱性、耐熱性が低下す
る傾向にあるため、好ましくない。
【0084】本発明の透明光拡散機能膜を硬化させるた
めに、熱重合開始剤を添加することが好ましい。特に本
発明のオキセタン化合物を加熱により重合する場合、金
属キレート化合物やスルホニウム塩化合物を熱重合開始
剤として添加することが好ましい。熱重合開始剤とは、
加熱することにより、ルイス酸を放出する化合物であ
る。
【0085】熱重合開始剤の具体例としては、金属キレ
ート化合物として、アルミニウムトリスアセチルアセト
ネート、スルホニウム塩化合物として、ジアルキルベン
ジルスルホニウム、ベンジル−4−ヒドロキシフェニル
メチルスルホニウム、ヘキサフルオロアンチモネート、
ベンジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウ
ム、ヘキサフルオロホスフェート、4−アセトキシフェ
ニルベンジルメチルスルホニウム、ヘキサフルオロアン
チモネート、ベンジル−4−メトキシフェニルメチルス
ルホニウム、ヘキサフルオロアンチモネート、ベンジル
−2−メチル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニ
ウム、ヘキサフルオロアンチモネート、ベンジル−3−
クロロ−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウム、
ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert
ーブチルフェニルメチルスルホニウム、4−メトキシベ
ンジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウム等
が挙げられる。
【0086】熱重合開始剤の添加量は、透明光拡散機能
膜形成組成物100重量部に対し0.2〜4重量部が好
ましく、より好ましくは0.4〜2重量部、さらに好ま
しくは0.6〜1.5重量部である。熱重合開始剤の含
有量が過大になると、一液保存安定性が低下しゲル化し
たり、塗膜の透明性を損なう恐れがある。重合開始剤の
含有量が過小になると、熱重合反応速度(硬化速度)が
低下するため、塗膜の硬化が十分でない恐れがある。
【0087】熱重合開始剤は、加熱により、ルイス酸を
発生し、エポキシあるいはオキセタンの環状酸素を攻撃
しオキソニウムイオンとし、連鎖的に反応が開始する。
従って、熱重合開始剤は加熱されない限り安定である
が、保存安定性向上のため重合抑制剤を添加してもよ
い。重合開始剤1重量部に対して、0.09〜10重量
部、より好ましくは0.5〜5重量部、さらに好ましく
は3〜4重量部含まれることが好ましい。添加量が少な
すぎると保存安定性向上に対してほとんど効果がなく、
多すぎると透明性等膜物性の低下を引き起こす場合があ
る。これらの重合抑制剤が、室温または低温領域では、
本発明の透明光拡散機能膜形成物に含まれる重合開始剤
に過剰配位し、ルイス酸の発生を防ぐとともに、熱を加
えると、重合開始剤に配位している硬化抑制剤が揮発
し、ルイス酸が発生し急激に硬化が促進する。
【0088】β−ジケトン類、β−ケト酸エステル類の
具体例としては、アセチルアセトン、ベンゾイルアセト
ン、ジベンゾイルアセトン、メチルアセトアセテート、
エチルアセトアセテート、ベンゾイルアセトアセテー
ト、エチルベンゾイルアセテート、メチルベンゾイルア
セテートなどが挙げられ、塩基性化合物の具体例として
は炭酸カルシウム、アルミナなどのフィラー、アミン変
性物などが挙げられる。特に熱重合開始剤として、スル
ホニウム塩類、シラノール類を使用した場合は、塩基性
化合物が、熱重合開始剤として金属キレート化合物を使
用した場合は、β−ジケトン類、β−ケト酸エステル類
が有効である。
【0089】透明光拡散機能膜形成組成物の塗液に使用
される溶剤としては水、エタノール、メタノール、イソ
ブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノールなど
のアルコール類、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジエチル
エーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレン
グリコールジエチルエーテルなどのエーテル類、酢酸エ
チル、酢酸n−ブチル、3−メトキシ−3−メチルブチ
ルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセ
テート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセ
テート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセ
テート、γ−ブチロラクトンなどのエステル類、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ドなどのアミド類、2−ピロリドン、N−メチルピロリ
ドンなどのピロリドン類などを使用することができる。
これらの中で、エステル系高沸点溶剤がカラーフィルタ
ー用透明保護膜の平滑性の点から好ましく、単独で、ま
たは、2種類以上を混合して使用することができる。特
に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテルアセテートなどの溶
剤が高沸点かつ保存安定性の観点から好ましい。
【0090】透明光拡散機能膜の塗布性、および、表面
の平滑性を良好にする目的で、本発明の透明光拡散機能
膜形成物には界面活性剤を添加することができる。界面
活性剤の添加量は、通常、樹脂100重量部に対して、
0.01〜10重量部で好ましくは0.03〜1重量部
である。添加量が少なすぎると、塗布性、膜表面の平滑
性の改良、あるいは透明粒子の分散性の改良の効果がな
く、多すぎると逆に塗布性が不良となったり、塗膜の強
靱性が低下したり、透明粒子の凝集が起こる。
【0091】界面活性剤の具体例としては、ジメチルシ
リコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルなど
のシリコーンオイル類、アルキル、フッ素変性シリコー
ンオイル、ポリエーテル、アルコール変性シリコーンオ
イル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリ
コーンオイル、フェノール、カルボキシ、メルカプト変
性シリコーンオイルなどの変性シリコーンオイル類、ラ
ウリル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸トリエタノールアミンなどの陰イオン界面
活性剤、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライドな
どの陽イオン界面活性剤、ラウリルジメチルアミンオキ
サイド、ラウリルカルボキシメチルヒドロキシエチルイ
ミダゾリウムベタインなどの両性界面活性剤、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステ
アリルエーテル、ソルビタンモノステアレートなどの非
イオン界面活性剤などが挙げられる。本発明では、これ
らに限定されずに、上記のような界面活性剤を1種、ま
たは、2種以上組み合わせて用いることができる。界面
活性剤の添加は、透明粒子の添加前後の、どの時点でも
行うことができる。しかし添加の時点で、透明粒子の分
散性が変わる場合があるので、注意を要する。
【0092】透明光拡散機能膜形成組成物溶液の塗布方
法としては、例えば、バーコーティング、ロールコーテ
ィング、グラビアコーティング、スリットダイコーティ
ング、カーテンコーティング、スピンコーティング、フ
レキソ印刷、スクリーン印刷等の方法が採用できる。
【0093】本発明の3原色からなる着色膜を形成する
カラーフィルター用ペーストにおいて、透明粒子の含有
率は、全カラーフィルター用ペースト中、5〜50重量
%である。透明粒子の含有率がこれより多いと、透明粒
子を一次粒子の状態で分散するのが難しくなり、これよ
り少ないと、光拡散機能を十分付与することができな
い。
【0094】本発明のカラーフィルター用ペーストに用
いられるポリマーには特に制限はなく、通常、カラーフ
ィルターに使用しているポリマー、アクリル系、エポキ
シ系、ウレタン系、ポリエステル系などを使用できる。
使用するポリマーによって、非感光性ペースト、あるい
は感光性ペーストとすることができ、カラーフィルター
製造プロセスに応じて適宜選択することができる。しか
し、パターン加工性、モノマーの選択の幅が広いことか
らアクリル樹脂を用いることが好ましい。また、カラー
フィルターの耐熱性などの点からポリアミック酸を使用
することが好ましい。
【0095】感光性ペーストの樹脂の例として、アクリ
ル系樹脂について述べる。アクリル系樹脂としては、感
光性を持たせるため、少なくともアクリル系ポリマー、
アクリル系多官能モノマーあるいはオリゴマー、光重合
開始剤を含有させた構成を有するのが一般的である。
【0096】使用できるアクリル系ポリマーとしては、
特に限定はないが、不飽和カルボン酸とエチレン性不飽
和化合物の共重合体を好ましく用いることができる。不
飽和カルボン酸の例としては、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマ
ル酸、ビニル酢酸、あるいは酸無水物などがあげられ
る。
【0097】これらは単独で用いても良いが、他の共重
合可能なエチレン性不飽和化合物と組み合わせて用いて
も良い。共重合可能なエチレン性不飽和化合物として
は、具体的には、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル
酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、メタクリル
酸nープロピル、メタクリル酸イソプロピル、アクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸s
ec−ブチル、メタクリル酸sec−ブチル、アクリル
酸イソ−ブチル、メタクリル酸イソ−ブチル、アクリル
酸tert−ブチル、メタクリル酸tert−ブチル、
アクリル酸n−ペンチル、メタクリル酸n−ペンチル、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジル
メタクリレートなどの不飽和カルボン酸アルキルエステ
ル、スチレン、p−メチルスチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、α−メチルスチレンなどの芳
香族ビニル化合物、アミノエチルアクリレートなどの不
飽和カルボン酸アミノアルキルエステル、グリシジルア
クリレート、グリシジルメタクリレートなどの不飽和カ
ルボン酸グリシジルエステル、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニト
リルなどのシアン化ビニル化合物、1,3−ブタジエ
ン、イソプレンなどの脂肪族共役ジエン、それぞれ末端
にアクリロイル基、あるいはメタクリロイル基を有する
ポリスチレン、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメ
タクリレート、ポリブチルアクリレート、ポリブチルメ
タクリレート、ポリシリコーンなどのマクロモノマーな
どがあげられるが、これらに限定されるものではない。
【0098】また、側鎖にエチレン性不飽和基を付加し
たアクリル系ポリマーを用いると、加工の際の感度がよ
くなるので好ましく用いることができる。エチレン性不
飽和基としては、ビニル基、アリル基、アクリル基、メ
タクリル基のようなものがある。このような側鎖をアク
リル系(共)重合体に付加させる方法としては、アクリ
ル系(共)重合体のカルボキシル基や水酸基などを有す
る場合には、これらにグリシジル基を有するエチレン性
不飽和化合物やアクリル酸またはメタクリル酸クロライ
ドを付加反応させる方法が一般的である。その他、イソ
シアネートを利用してエチレン性不飽和基を有する化合
物を付加させることもできる。ここでいうグリシジル基
を有するエチレン性不飽和化合物やアクリル酸またはメ
タクリル酸クロライドとしては、アクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸グリシジル、α−エチルアクリル酸グ
リシジル、クロトニルグリシジルエーテル、クロトン酸
グリシジルエーテル、イソクロトン酸グリシジルエーテ
ル、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドな
どがあげられる。
【0099】多官能モノマーとしては、例えば、ビスフ
ェノールAジグリシジルエーテル(メタ)アクリレー
ト、ポリ(メタ)アクリレートカルバメート、変性ビス
フェノールAエポキシ(メタ)アクリレート、アジピン
酸1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリル酸エステ
ル、無水フタル酸プロピレンオキサイド(メタ)アクリ
ル酸エステル、トリメリット酸ジエチレングリコール
(メタ)アクリル酸エステル、ロジン変性エポキシジ
(メタ)アクリレート、アルキッド変性(メタ)アクリ
レートのようなオリゴマー、あるいはトリプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグ
リシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、トリアクリルホル
マール、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレ
ートなどがあげられる。これらは単独または混合して用
いることができる。また、次にあげるような単官能モノ
マーも併用することができ、例えば、エチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、n−ブチ
ルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート、イソボルニル(メタ)アクリレートなどがあり、
これらの2種以上の混合物、あるいはその他の化合物と
の混合物などが用いられる。これらの多官能及び単官能
モノマーやオリゴマーの選択と組み合わせにより、ペー
ストの感度や加工性の特性をコントロールすることが可
能である。特に、硬度を高くするにはアクリレート化合
物よりメタクリレート化合物が好ましく、また、感度を
上げるためには、官能基が3以上ある化合物が好まし
い。また、メラミン類、グアナミン類などもアクリル系
モノマーの代わりに好ましく用いることができる。
【0100】光重合開始剤としては、特に限定はなく、
公知のものが使用でき、例えば、ベンゾフェノン、N,
N’−テトラエチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノ
ン、4−メトキシ−4’−ジメチルアミノベンゾフェノ
ン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンゾイン、
ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエー
テル、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシイソ
ブチルフェノン、チオキサントン、2−クロロチオキサ
ントン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−
2−モルホリノ−1−プロパン、t−ブチルアントラキ
ノン、1−クロロアントラキノン、2,3−ジクロロア
ントラキノン、3−クロル−2−メチルアントラキノ
ン、2−エチルアントラキノン、1,4−ナフトキノ
ン、9,10−フェナントラキノン、1,2−ベンゾア
ントラキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、2−
フェニルアントラキノン、2−(o−クロロフェニル)
−4,5−ジフェニルイミダゾール2量体などがあげら
れる。また、その他のアセトフェノン系化合物、イミダ
ゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、チオキサン
トン系化合物、リン系化合物、トリアジン系化合物、あ
るいはチタネート等の無機系光重合開始剤なども好まし
く用いることができる。また、p−ジメチルアミノ安息
香酸エステルなどの増感助剤を添加すると、さらに感度
を向上させることができ好ましい。また、これらの光重
合開始剤は2種類以上を併用して用いることもできる。
光重合開始剤の添加量としては、特に限定はないが、
ペースト全固形分に対して、好ましくは1〜30wt
%、より好ましくは5〜25wt%、さらに好ましくは
10〜20wt%である。
【0101】ポリアミック酸は、テトラカルボン酸二無
水物とジアミンを反応させることにより得ることができ
る。
【0102】本発明におけるポリアミック酸の合成に
は、テトラカルボン酸二無水物として、たとえば、脂肪
族系または脂環式系のものを用いることができ、その具
体的な例として、1,2,3,4−シクロブタンテトラ
カルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロペンタン
テトラカルボン酸二無水物、1,2,3,5−シクロペ
ンタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5−ビ
シクロヘキセンテトラカルボン酸二無水物、1,2,
4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物、
1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5−(テ
トラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフ
ト[1,2−C]フラン−1,3−ジオンなどが挙げら
れる。また、芳香族系のものを用いると、耐熱性の良好
な膜に変換しうるポリアミック酸を得ることができ、そ
の具体的な例として、3,3´,4,4´−ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水
物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無
水物、3,3´,4,4´−ジフェニルスルホンテトラ
カルボン酸二無水物、4,4´−オキシジフタル酸無水
物、3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン
酸二無水物、3,3”,4,4”−パラターフェニルテ
トラカルボン酸二無水物、3,3”,4,4”−メタタ
ーフェニルテトラカルボン酸二無水物などが挙げられ
る。また、フッ素系のものを用いると、短波長領域での
透明性が良好な膜に変換しうるポリアミック酸を得るこ
とができ、その具体的な例として、4,4´−(ヘキサ
フルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物などが挙
げられる。なお、本発明は、これらに限定されずにテト
ラカルボン酸二無水物が1種または2種以上用いられ
る。
【0103】また、本発明におけるポリアミック酸の合
成には、ジアミンとして、たとえば、脂肪族系または脂
環式系のものを用いることができ、その具体的な例とし
て、エチレンジアミン、1,3−ジアミノシクロヘキサ
ン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、4,4´−ジア
ミノ−3,3´−ジメチルジシクロヘキシルメタン、
4,4´−ジアミノ−3,3´−ジメチルジシクロヘキ
シルなどが挙げられる。また、芳香族系のものを用いる
と、耐熱性の良好な膜に変換しうるポリアミック酸を得
ることができ、その具体的な例として、4,4´−ジア
ミノジフェニルエーテル、3,4´−ジアミノジフェニ
ルエーテル、4,4´−ジアミノジフェニルメタン、
3,3´−ジアミノジフェニルメタン、4,4´−ジア
ミノジフェニルスルホン、3,3´−ジアミノジフェニ
ルスルホン、4,4´−ジアミノジフェニルサルファイ
ド、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、2,4−ジアミノトルエン、2,5−ジアミノトル
エン、2,6−ジアミノトルエン、ベンジジン、3,3
´−ジメチルベンジジン、3,3´−ジメトキシベンジ
ジン、o−トルイジン、4,4”−ジアミノターフェニ
ル、1,5−ジアミノナフタレン、3,3´−ジメチル
−4,4´−ジアミノジフェニルメタン、4,4´−ビ
ス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、2,2−ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、
ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エ−テ
ル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ス
ルホン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニ
ル]スルホンなどが挙げられる。また、フッ素系のもの
を用いると、短波長領域での透明性が良好な膜に変換し
うるポリアミック酸を得ることができ、その具体的な例
として、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル]ヘキサフルオロプロパンなどが挙げられる。
【0104】また、ジアミンの一部として、シロキサン
ジアミンを用いると、無機基板との接着性を良好にする
ことができる。シロキサンジアミンは、通常、全ジアミ
ン中の1〜20モル%量用いる。シロキサンジアミンの
量が少なすぎれば接着性向上効果が発揮されず、多すぎ
れば耐熱性が低下する。シロキサンジアミンの具体例と
しては、ビス−3−(アミノプロピル)テトラメチルシ
ロキサンなどが挙げられる。本発明は、これに限定され
ずにジアミンが1種または2種以上用いられる。
【0105】ポリアミック酸の合成は、極性有機溶媒中
でテトラカルボン酸二無水物とジアミンを混合して反応
させることにより行うのが一般的である。この時、ジア
ミンとテトラカルボン酸二無水物の混合比により、得ら
れるポリアミック酸の重合度を調節することができる。
【0106】このほか、テトラカルボン酸ジクロライド
とジアミンを極性有機溶媒中で反応させて、その後、塩
酸と溶媒を除去することによってポリアミック酸を得る
など、ポリアミック酸を得るには種々の方法がある。し
かし、本発明はその合成法によらずにポリアミック酸に
対して適用が可能である。
【0107】本発明のカラーフィルター用ぺーストに
は、顔料の分散性を改善する目的で、オリゴアミック酸
および/またはポリアミック酸が含まれていてもよい。
【0108】さらに、顔料分散液の分散剤として、イミ
ノ基および/またはイミノカルボニル基を有するオリゴ
アミック酸および/またはポリアミック酸を使用しても
よい。
【0109】本発明のカラーフィルター用ペーストに用
いられる顔料には特に制限はないが、耐光性、耐熱性、
耐薬品性に優れたものが好ましい。なお、好適に使用で
きる顔料には、ロジン処理、酸性処理、塩基性処理など
の表面処理が施されているものが含まれる。代表的な顔
料の具体的な例をピグメントナンバーで示す。
【0110】黄色顔料の例としては、ピグメントイエロ
ー13、17、20、24、83、86、93、95、
109、110、117、125、137、138、1
39、147、148、153、154、166、16
8、185などが挙げられる。橙色顔料の例としてはピ
グメントオレンジ13、31、36、38、40、4
2、43、51、55、59、61、64、65などが
挙げられる。赤色顔料の例としては、ピグメントレッド
9、48、97、122、123、144、149、1
66、168、177、180、192、215、21
6、217、220、223、224、226、22
7、228、240などが挙げられる。紫色顔料の例と
してはピグメントバイオレット19、23、29、3
2、33、36、37、38などが挙げられる。青色顔
料の例としてはピグメントブルー15(15:3、1
5:4、15:6など)、21、22、60、64など
が挙げられる。緑色顔料の例としては、ピグメントグリ
ーン7、10、36、47などが挙げられる。黒色顔料
の例としてはピグメントブラック7などが挙げられる。
本発明ではこれらに限定されずに種々の顔料を使用する
ことができる。
【0111】本発明のカラーフィルター用ぺーストにお
いて、ポリアミック酸と顔料は、通常、重量比で1:9
〜9:1、好ましくは2:8〜8:2、より好ましくは
3:7〜7:3の範囲で混合して用いられる。ポリアミ
ック酸の量が少なすぎると、着色被膜の基板との接着性
が不良となり、逆に顔料の量が少なすぎると着色度が問
題となる。また、該ペーストにおいては、塗工性、乾燥
性などの観点から、ポリアミック酸、顔料をあわせた固
形分濃度は、2〜30%、好ましくは3〜25%、さら
に好ましくは5〜20%の範囲で使用する。
【0112】本発明のカラーフィルター用ペーストにお
ける溶媒としては、ポリアミック酸を溶解するものを使
用することができる。具体的な例としては、N―メチル
―2―ピロリドン、N,N―ジメチルアセトアミド、
N,N―ジメチルホルムアミドなどのアミド系極性溶
媒、β―プロピオラクトン、γ―ブチロラクトン、γ―
バレロラクトン、δ―バレロラクトン、γ―カプロラク
トン、ε―カプロラクトンなどのラクトン類などが挙げ
られる。また、これらの溶媒とともに、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカ
ルビトール、プロピレングリコールモノエチルエーテル
などのエチレングリコールあるいはプロピレングリコー
ル誘導体、あるいは、プロピレングリコールモノエチル
エーテルアセテート、アセト酢酸エチル、メチル―3―
メトキシプロピオネート、3―メチル―3―メトキシブ
チルアセテートなどの脂肪族エステル類、あるいは、エ
タノール、3―メチル―3―メトキシブタノールなどの
脂肪族アルコール類などを副溶媒として添加することも
可能である。
【0113】本発明のカラーフィルター用ぺーストに
は、塗布性、着色被膜の乾燥性の改良、あるいは、顔料
の分散性を良好にする目的で、本発明のカラーぺースト
に界面活性剤を添加することもできる。界面活性剤の添
加量は通常、顔料の0.001〜10重量%、好ましく
は0.01〜1重量%である。添加量が少なすぎると塗
布性、着色被膜の乾燥性の改良、あるいは顔料の分散性
の改良の効果がなく、多すぎると逆に塗膜物性が不良と
なったり、顔料の凝集が起こる。界面活性剤の具体例と
しては、ラウリル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミンなどの陰
イオン界面活性剤、ステアリルアミンアセテート、ラウ
リルトリメチルアンモニウムクロライドなどの陽イオン
界面活性剤、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ラウ
リルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウム
ベタインなどの両性界面活性剤、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル、ソルビタンモノステアレートなどの非イオン界面活
性剤、ポリジメチルシロキサンなどを主骨格とするシリ
コーン系界面活性剤などが挙げられる。本発明では、こ
れらに限定されずに、界面活性剤が1種または2種以上
用いることができる。界面活性剤の添加は、顔料の分散
工程中またはその工程の前後のどの時点でも行うことが
できる。しかし、添加の時点により顔料の分散性が変わ
る場合があるので、注意を要する。
【0114】本発明のカラーフィルター用ぺーストの製
造には、顔料分散液とポリアミック酸溶液とを混合する
方法を用いることができるが、顔料分散液にポリアミッ
ク酸溶液を加えたときのショックを避けるため、顔料分
散液中にポリアミック酸が含まれていてもよい。
【0115】本発明の3原色からなる着色膜は、本発明
のカラーフィルター用ペーストを使用したことを特徴と
するものである。
【0116】本発明のカラーフィルター用ぺーストを基
板上に塗布する方法としては、スピンコーター、バーコ
ーター、ブレードコーター、ロールコーター、ダイコー
ター、スクリーン印刷法などで基板に塗布する方法、基
板を溶液中に浸漬する方法、溶液を基板に噴霧するなど
の種々の方法を用いることができる。基板としては通
常、ソーダガラス、無アルカリガラス、ホウケイ酸ガラ
ス、石英ガラスなどの透明基板や、シリコン、ガリウム
−ひ素などの半導体基板などが用いられるが、特にこれ
らに限定されない。なお、基板上に該ペーストを塗布す
る場合、シランカップリング剤、アルミニウムキレート
剤、チタニウムキレート剤などの接着助剤で基板表面を
処理しておくと、着色被膜と基板の接着力を向上させる
ことができ、必要に応じて行われる。
【0117】次に、本発明のカラーフィルターの構成に
ついて述べる。
【0118】透明光拡散機能膜を使用する場合、本発明
のカラーフィルターは、少なくともブラックマトリク
ス、透明光拡散機能膜、および、3原色からなる着色膜
がこの順に設けられたことを特徴とするものであり、通
常、ガラス基板上に形成される。ガラス基板の厚さは、
一般的に、0.5mmから1.5mmの範囲にあるもの
を使用する場合が多い。
【0119】パターンニングされたブラックマトリクス
を透明光拡散機能膜により、図2のように平坦化する。
従って3原色からなる着色膜上に平坦化のためのオーバ
ーコートを設ける必要がない。
【0120】また、本発明のカラーフィルターは、ブラ
ックマトリクスおよび透明光拡散機能膜が重なった部分
上の一部に3原色からなる着色膜の積層により形成され
た複数個のドット状スペーサーを設けても良い。ここ
で、ドット状スペーサーは、液晶表示装置製造工程上の
スペーサー散布を不要にするものであり、歩留まり向上
に大きく寄与する。
【0121】光拡散機能を付与した3原色からなる着色
膜を使用する場合、本発明のカラーフィルターは、少な
くともブラックマトリクス、本発明の3原色からなる着
色膜と、オーバーコートからなることを特徴とするもの
である。
【0122】また、本発明のカラーフィルターは、同様
にブラックマトリクス上の一部に3原色からなる着色膜
の積層により形成された複数個のドット状スペーサーを
設けても良い。
【0123】さらに、これらのカラーフィルターには、
必要に応じて、透明電極、配向膜が設けられていても良
い。
【0124】本発明のカラーフィルターの一例について
透明光拡散機能膜を用いて光拡散機能を付与する場合を
図を用いて説明する。
【0125】図1は、本発明のカラーフィルターの平面
図、図2は図1のA−B断面図を示す。本発明のカラー
フィルターは、ガラス4上に形成されたブラックマトリ
クス1と透明光拡散機能膜5と着色膜2から構成されて
おり、ブラックマトリクスには、開口部3が存在する。
【0126】図1において、A−B断面、すなわち、開
口部に形成された画素の長軸方向の中心部の断面におい
て、高低差9が0.17μm以下で、かつ、最大傾斜角
10が2゜以下であれば、液晶表示装置において、カラ
ーフィルターの表面の凹凸に基づく表示不良は観察され
ない。高低差が0.17μmより大きくなると、液晶表
示装置の2枚の基板の間隔(セルギャップ)を制御する
ビーズスペーサーの支持が不安定となり、ビーズスペー
サーの移動などにより、表示不良が引き起こされること
がある。一方、最大傾斜角が2゜より大きくなれば、液
晶のプレチルト角が乱れ、表示不良が発生することがあ
る。
【0127】このようなカラーフィルター表面の平坦性
は、カラーフィルターの構成に関係なく必要とされるも
のである。
【0128】さらにカラーフィルターが、着色膜を介し
て透明光拡散機能膜上に透明電極層が設けられたもので
あることが好ましい。さらに、配向膜が最上層に設けら
れたものであることが好ましい。
【0129】次に本発明のカラーフィルターの各構成要
素について述べる。
【0130】ブラックマトリクスは画素間の遮光領域で
あり、液晶表示装置のコントラスト向上などの役割を果
たすものであるが、微細なパターンからなる金属薄膜よ
り形成されることが多い。金属としては、Cr、Ni、
Alなどが使用される。金属薄膜の形成方法としては、
スパッタ法や真空蒸着法などが広く用いられている。ま
た、微細なパターンについては、金属薄膜上に、フォト
リソグラフィ法によりフォトレジストのパターンを形成
した後、このレジストパターンをエッチングマスクとし
て金属薄膜のエッチングを行うことにより得られる。
【0131】ところが、金属薄膜により形成されたブラ
ックマトリクスは、製造コストが高く、カラーフィルタ
そのものの価格を引き上げる原因となっている。さら
に、ブラックマトリクス用金属薄膜として一般的に用い
られているCrは、反射率が高いため、外光の強い場所
ではCrの反射光により表示品位が著しく低下するとい
う問題をもつ。また、ブラックマトリクスの反射率を低
減するために、Crと光透過性基板の間に酸化クロムの
層を設ける方法が提案されているが、製造コストの面か
らみて、好ましくない。
【0132】そのため、ブラックマトリクスとしては、
遮光剤を樹脂中に分散した樹脂ブラックマトリクスを使
用することが好ましい。
【0133】樹脂ブラックマトリクスに使用される遮光
剤としては、カーボンブラックや、酸化チタン、四酸化
鉄などの金属酸化物粉や、金属硫化物粉や、金属粉の他
に、赤、青、緑色の顔料混合物などを用いることができ
る。この中でも、とくにカーボンブラックは、遮光性に
優れており、好ましい。
【0134】遮光剤としてカーボンブラックを使用する
場合、色調を無彩色とするため、カーボンブラックの補
色の顔料を混合することが好ましい。補色用の顔料とし
ては、青色顔料、および、紫色顔料を、それぞれ単独
で、あるいは、両者を混合して使用することができる。
【0135】遮光剤として、カーボンブラックとカーボ
ンブラックに対して補色の顔料を用いた場合には、高い
遮光性を得るために、遮光剤中にしめるカーボンブラッ
クの割合を、50重量%以上にするのが好ましく、より
好ましくは60重量%以上、さらに好ましくは70重量
%以上である。
【0136】カーボンブラックの補色として使用する代
表的な顔料の例をカラーインデックスナンバーで示す。
青色顔料の例としては、ピグメントブルー15、15:
1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、
21、22、60、64などが挙げられるが、とくにピ
グメントブルー15、15:1、15:2、15:6が
好ましい。紫色顔料の例としては、ピグメントバイオレ
ット19、23、29、31、32、33、36、3
7、39、43、50などが挙げられるが、とくに、ピ
グメントバイオレット23、31、33、43、50が
好ましい。
【0137】これ以外にも、緑色顔料、黄色顔料、オレ
ンジ色顔料なども適宜添加しても構わないが、遮光剤中
にしめる割合としては、10重量%以下が好ましい。1
0重量%を超えると、ブラックマトリクスの膜厚あたり
の遮光性が低下して好ましくない。
【0138】樹脂ブラックマトリクスに使用される樹脂
としては、アクリル系、エポキシ系などの透明樹脂を使
用することができるが、塗膜の耐熱性、耐光性、耐溶剤
性からみて、樹脂としては、ポリイミドを使用すること
が好ましい。ポリイミドは、ポリアミック酸を経由して
合成したものを使用することができる。
【0139】また、透明電極は、通常、インジウム・錫
酸化物(ITO)が使用される。透明電極は、液晶を駆
動させるために必要なものであるが、横電界駆動の表示
方式の液晶表示装置では、透明電極はカラーフィルター
側には必要でないため、透明電極を設けないカラーフィ
ルターが使用される。
【0140】さらに本発明のカラーフィルターには、必
要に応じて配向膜を形成する。これはポリイミド、ポリ
アミド、ポリビニルアルコールなどの有機樹脂膜をラビ
ングしたもので良い。
【0141】本発明の液晶表示装置は、本発明のカラー
フィルターを使用したことを特徴とするものである。特
に本発明のカラーフィルターを反射型液晶表示装置に使
用することにより、均一に高い光の拡散性を有し、反射
率が高く、コントラスト値の高い高品位の液晶表示装置
が可能になる。また、本発明のカラーフィルターは、カ
ラー液晶表示装置に用いられることから、本発明の液晶
表示装置の駆動には、薄膜トランジスタ(TFT)を使
用することが好ましい。
【0142】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0143】実施例1 油化シェルエポキシ(株)製”エピコート”827(ビ
スフェノールA型エポキシ化合物)5gと、γ−グリシ
ドキシプロピルメチルジメトキシシラン 5gと、粒径
0.8μm、屈折率2.7、アモルファス構造である固
形分濃度50%のTiO2メタノールゾル溶液5gを、
3−メトキシ−3−メチルブチルアセテートに溶解し、
全固形分濃度が50%となるように調整し、透明光拡散
機能膜形成組成物(A1)を得た。スピンコーターを用
いてガラス基板上に塗布し、100℃の恒温槽にて10
分間、260℃の恒温槽にて30分間加熱処理し、塗膜
を硬化させた。得られた塗膜の表面は極めて平滑であ
り、ピンホールなどは全く見られなかった。東京精密
(製)”サーフコム”1500Aによって測定した膜厚
は、6μmであった。
【0144】次に、得られた透明光拡散機能膜をブラッ
クマトリクスと着色膜の間に有するカラーフィルターを
作成した。
【0145】なお、カラーフィルターは以下の手順によ
り作成した。 (樹脂ブラックマトリクス層の作成)温度計、乾燥窒素
導入口、温水・冷却水による加熱・冷却装置、および、
攪拌装置を付した20Lの反応釜に、γ−ブチロラクト
ン 16644.1g、4,4’−ジアミノジフェニル
エーテル 600.7g、3,3’−ジアミノジフェニ
ルスルホン 670.2g、ビス−3−(アミノプロピ
ル)テトラメチルシロキサン 74.6gを投入し、釜
を30℃に加熱した。30分後、3,3’,4,4’−
ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物 644.4
g、ピロメリット酸二無水物 641.3g、3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
294.2gを投入し、釜を58℃に加熱した。3時
間後、無水マレイン酸 11.8gを添加し、58℃で
さらに1時間加熱することにより、ポリアミック酸のN
MP溶液(P1)を得た。
【0146】カーボンブラック 4.6g、ポリアミッ
ク酸溶液(P1) 24.0g、N−メチルピロリドン
61.4gをガラスビーズ 90gとともにホモジナ
イザーを用い、7000rpmで30分間分散処理後、
ガラスビーズを濾過により除去し、カーボンブラックミ
ルベースを得た。
【0147】また、ピグメントブルー15:6 2.2
g、ポリアミック酸溶液(P1)24.0g、N−メチ
ルピロリドン 63.8gをガラスビーズ 90gとと
もにホモジナイザーを用い、7000rpmで30分間
分散処理後、ガラスビーズを濾過により除去し、青顔料
ミルベースを得た。
【0148】得られたカーボンブラックミルベースおよ
び青顔料ミルベースを全量混合することにより、樹脂ブ
ラックマトリクス用ペーストを得た。
【0149】樹脂ブラックマトリクス用ペーストを無ア
ルカリガラス基板(厚さ0.7mm)上にスピンコート
し、50℃で10分間、90℃で10分間、110℃で
20分間オーブンを用いて空気中で加熱乾燥して、膜厚
1.1μmのポリイミド前駆体着色膜を得た。この膜上
にポジ型フォトレジスト(東京応化社製OFPR−80
0)を塗布し、80℃で20分間加熱乾燥して膜厚1μ
mのレジスト膜を得た。キャノン社製紫外線露光機PL
A−501Fを用い、クロム製のフォトマスクを介し
て、波長365nmでの強度が50mJ/cm2 の紫外
線を照射した。露光後、テトラメチルアンモニウムハイ
ドロオキサイドの2.38wt%の水溶液からなる現像
液に浸漬し、フォトレジストおよびポリイミド前駆体着
色被膜の現像を同時に行った。エッチング後、不要とな
ったフォトレジスト層をメチルセロソルブアセテートで
剥離した。さらにこのようにして得られたポリイミド前
駆体着色被膜を窒素雰囲気中で300℃で30分間熱処
理し、格子状の画素部とそれらを囲む額縁部からなる膜
厚0.9μmのポリイミド着色パターン被膜を得た。
【0150】(透明光拡散機能膜の作成)得られた樹脂
ブラックマトリクス付きガラス基板に透明光拡散機能膜
形成物(A1)をスピンコートし、100℃で5分、2
60℃で30分加熱することにより、厚さ6.0μmの
透明光拡散機能膜とした。
【0151】(着色膜の作成)次に、赤、緑、青の顔料
として、それぞれ、ピグメントレッド177、ピグメン
トグリーン36、ピグメントブルー15:6を用意し、
ポリアミック酸溶液(P1)と混合分散し、赤、青、緑
の3種類の着色ペーストを得た。
【0152】得られた赤ペーストを樹脂ブラックマトリ
クス基板上にスピンコートし、50℃で10分間、90
℃で10分間、110℃で20分間オーブンを用いて空
気中で加熱乾燥して、膜厚1.2μmのポリイミド前駆
体着色膜を得た。この膜上にポジ型フォトレジスト(東
京応化社製OFPR−800)を塗布し、80℃で20
分間加熱乾燥して膜厚1.1μmのレジスト膜を得た。
キャノン社製紫外線露光機PLA−501Fを用い、ク
ロム製のフォトマスクを介して、波長365nmでの強
度が50mJ/cm2の紫外線を照射した。露光後、テ
トラメチルアンモニウムハイドロオキサイドの2.38
wt%の水溶液からなる現像液に浸漬し、フォトレジス
トおよびポリイミド前駆体着色被膜の現像を同時に行っ
た。エッチング後、不要となったフォトレジスト層をメ
チルセロソルブアセテートで剥離した。さらに、このよ
うにして得られたポリイミド前駆体着色被膜を窒素雰囲
気中で300℃で30分間熱処理し、膜厚1.0μmの
ポリイミド赤色パターン被膜を得た。
【0153】その後、同様にして、緑ペースト、青ペー
ストのパターンを形成し、赤、緑、青の3原色を有する
カラーフィルターを得た。 (反射型液晶表示装置の作成)さらに、得られたカラー
フィルターを中性洗剤で洗浄した後、ポリイミド樹脂か
らなる配向膜を印刷法により塗布し、ホットプレートで
250℃、10分間加熱した。膜厚は0.07μmであ
った。この後、カラーフィルター基板をラビング処理
し、シール剤をディスペンス法により塗布、ホットプレ
ートで90℃、10分間加熱した。
【0154】一方、ガラス上にTFTアレイ光の反射電
極を形成した対向基板も同様に洗浄した後、配向膜を塗
布、加熱した。その後、直径5.5μmの球状スペーサ
ーを散布し、前記カラーフィルター基板と重ね合わせ、
オーブン中で加圧しながら160℃で90分間加熱し
て、シール剤を硬化させた。このセルを120℃、1
3.3Paで4時間、続いて、窒素中で0.5時間放置
した後に、再度真空下において液晶注入を行った。液晶
注入は、セルをチャンバーに入れて、室温で13.3P
aまで減圧した後、液晶注入口を液晶に漬けて、窒素を
用いて常圧に戻すことにより行った。液晶注入後、紫外
線硬化樹脂により、液晶注入口を封口した。次に、偏光
板をセルの2枚のガラス基板の外側に貼り付け、セルを
完成させた。さらに、得られたセルをモジュール化し
て、横電界駆動の液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置を、実際に駆動させて表示品位を調べたと
ころ、コントラスト値は約12、反射率は33%で、目
視レベルでは新聞紙に近い良好な表示品位を確認でき
た。
【0155】変角光度計を用いて、液晶セルの光拡散性
を測定した結果を、以下の表1に示す。
【0156】なお、いずれの測定においても、光の正反
射を拾わないよう、あおり角度 5°(被検査体を 5°
傾けた状態)にて測定したものである。なお、変角光度
計の光は、平行度0.5°以内の平行光を用い、リファ
レンスとして、液晶セルの裏面にAl反射板を貼り付け
た従来の反射型パネルをあおり角度0°にしたときの、
視野角0°の光度を 100%として測定したものであ
る。
【0157】
【表1】
【0158】上記の表1に示すように、本発明による実
施例1では、各視野角で得られる光度の数値が高く、光
拡散性が良好であることが分かる。
【0159】比較例1 実施例1の粒径0.8μm、屈折率2.7、アモルファ
ス構造である固形分濃度50%のTiO2メタノールゾ
ル溶液を添加しない以外は同様にして全固形分濃度が5
0%となるように調整し、透明光拡散機能膜形成組成物
とした。(B1)スピンコーターを用いてガラス基板上
に塗布し、100℃の恒温槽にて10分間、260℃の
恒温槽にて30分間加熱処理し、塗膜を硬化させた。得
られた塗膜の表面は極めて平滑であり、ピンホールなど
は全く見られなかった。東京精密(製)”サーフコム”
1500Aによって測定した膜厚は、6μmであった。
【0160】B1を用いて、実施例1と同様にカラーフ
ィルターを作成し、横電界駆動の反射型液晶表示装置を
作製した。得られた液晶表示装置を、実際に駆動させて
表示品位を調べたところ、コントラスト値は約6、反射
率は13%であった。変角光度計の結果は表1の通り
で、実施例1よりも光度が小さく光拡散が十分でなく、
表示品位に問題が生じた。
【0161】実施例2 実施例1で得られたカラーフィルターに以下の工程で透
明電極を付与した。 (透明電極層の作成)さらに、この後、スパッタリング
法によりITOを製膜したところ、膜厚が1400オン
グストロームで、表面抵抗が15Ω/□であった。
【0162】また、得られたカラーフィルターを使用し
て、実施例1と同様の手順により、縦電界駆動の液晶表
示装置を完成させた。得られた液晶表示装置を、実際に
駆動させて表示品位を調べたところ、コントラスト値は
約11、反射率は31%で、目視レベルでは新聞紙に近
い良好な表示品位を確認できた。
【0163】コントラスト値、反射率、光拡散性とも良
好であった。
【0164】比較例2 透明光拡散機能膜として、比較例1で得られた透明光拡
散機能膜形成組成物(B1)を使用した以外は、実施例
1と同様にしてカラーフィルターを作成した。実施例2
と同様に透明電極層を形成し、実施例1と同様に反射型
液晶表示装置を作製した。
【0165】得られた液晶表示装置を、実際に駆動させ
て表示品位を調べたところ、コントラスト値は約5、反
射率は12%であった。光拡散が十分でなく、表示品位
に問題が生じた。
【0166】実施例3 実施例1と同様にしてカラーフィルターを作成する際
に、着色膜の膜厚をすべて1.8μmとし、さらに、各
着色膜の形成と同時に透明光拡散機能膜を介して樹脂ブ
ラックマトリクス上にスペーサーを形成したカラーフィ
ルターを作成した。なお、形成したスペーサーは3原色
が積層された形態をとっている。
【0167】得られたカラーフィルターについて、実施
例1と同様にして、スペーサー散布を取りやめる以外
は、実施例1と同様の手順により、実際に駆動させて表
示品位を調べたところ、コントラスト値は約12、反射
率は33%で、目視レベルでは新聞紙に近い良好な表示
品位を確認できた。
【0168】コントラスト値、反射率、光拡散性とも良
好であった。
【0169】実施例4 温度計、乾燥窒素導入口、温水・冷却水による加熱・冷
却装置、および、攪拌装置を付した20Lの反応釜に、
γ−ブチロラクトン 16644.1g、4,4’−ジ
アミノジフェニルエーテル 600.7g、1,4−フ
ェニルジアミン291.9g、ビス−3−(アミノプロ
ピル)テトラメチルシロキサン 74.6gを投入し、
釜を30℃に加熱した。30分後、3,3’,4,4’
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物 644.
4g、ピロメリット酸二無水物641.3g、3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
294.2gを投入し、釜を58℃に加熱した。3時間
後、無水マレイン酸 11.8gを添加し、58℃でさ
らに1時間加熱することにより、ポリアミック酸のNM
P溶液(A2)を得た。A2と固形分濃度50%のSi
2メタノールゾル溶液1150gと混合した(A
3)。スピンコーターを用いてガラス基板上に塗布し、
100℃の恒温槽にて10分間、280℃の恒温槽にて
30分間加熱処理し、塗膜を硬化させた。得られた塗膜
の表面は極めて平滑であり、ピンホールなどは全く見ら
れなかった。東京精密(製)”サーフコム”1500A
によって測定した膜厚は、6μmであった。
【0170】A3を用いて、実施例2と同様に液晶セル
化した後、変角光度計により液晶セルの光の拡散性を測
定したものである。この測定結果を以下の表1に記す、
実施例1と同様に、被測定物を5°傾けて測定した。
【0171】実施例5 実施例1と同様にして散乱材(透明粒子)である粒径
0.8μm、屈折率2.7、アモルファス構造であるT
iO2(酸化チタン)の含有割合を変えた4種類の透明
光拡散機能膜を作成した。次いで、実施例1と同様に、
各試料を用いて液晶セル化した後、変角光度計により各
液晶セルの光の拡散性を測定したものである。この測定
結果を以下の表2に記す。実施例1と同様に、被測定物
を 5°傾けて測定した。
【0172】
【表2】
【0173】測定に用いた透明光拡散機能膜の厚さは、
6μmとなるよう設定する。なお、本発明者らは、Ti
2の透明粒子を用いた散乱膜の偏光解消(偏光くず
れ)は、 6μmの膜厚の散乱膜で 0.3%以下と、反
射型LCDにとってほぼ問題の無いことを確認してい
る。
【0174】表2が示すように、TiO2の含有割合が
20%において、視野角による光度が最も高いことがわ
かる。
【0175】実施例6 シクロヘキサンジカルボン酸ビスオキセタン5gと、γ
−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン 5g
と、粒径0.8μm、固形分濃度50%のSb 25(五
酸化アンチモン)メタノールゾル溶液5gを、3−メト
キシ−3−メチルブチルアセテートに溶解し、全固形分
濃度が50%となるように調整し、透明光拡散機能膜形
成組成物とした。(A4)スピンコーターを用いてガラ
ス基板上に塗布し、100℃の恒温槽にて10分間、2
60℃の恒温槽にて30分間加熱処理し、塗膜を硬化さ
せた。得られた塗膜の表面は極めて平滑であり、ピンホ
ールなどは全く見られなかった。東京精密(製)”サー
フコム”1500Aによって測定した膜厚は、6μmで
あった。
【0176】同様に散乱材(透明粒子)である粒径0.
8μm、屈折率2.0、等方性の結晶構造であるSb2
5(五酸化アンチモン)の含有割合を変えた4種類の
透明光拡散機能膜を作成した。実施例1と同様に、各試
料を用いて液晶セル化した後、変角光度計により各液晶
セルの光の拡散性を測定したものである。この測定結果
を以下の表3に記す。実施例1と同様に、被測定物を
5°傾けて測定した。
【0177】
【表3】
【0178】測定に用いた透明光拡散機能膜の厚さは、
6μmとなるよう設定する。なお、本発明者らは、Sb
25の透明粒子を用いた散乱膜の偏光解消(偏光くず
れ)は、 6μmの膜厚の散乱膜で 0.3%以下と、反
射型LCDにとってほぼ問題の無いことを確認してい
る。
【0179】表3が示すように、Sb25の含有割合が
20%において、視野角による光度が最も高いことがわ
かる。 実施例7 (赤ペーストの作成)赤色顔料(ピグメントレッド17
7)5.4g、γ−ブチロラクトン84.6gをガラス
ビーズ90gとともにホモジナイザーを用い、分散処理
(7000rpm、2時間)後、ガラスビーズを濾過に
より除去し、顔料分散液(A−1)を得た。
【0180】温度計および乾燥窒素導入口と攪拌装置を
付した2000mlの4つ口フラスコに、3,3´,
4,4´−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物7
9.75g(0.2475mol)、ピロメリット酸二
無水物53.98g(0.2475mol)、4,4´
−ジアミノジフェニルエーテル95.11g(0.47
5mol)、ビス−3−(アミノプロピル)テトラメチ
ルシロキサン6.21g(0.025mol)、および
γ−ブチロラクトン1070.78gを投入し、乾燥窒
素流入下、60℃で3時間攪拌して、ポリアミック酸の
γ−ブチロラクトン溶液(P2)を得た。
【0181】得られた分散液(A5)45.3gに、ポ
リアミック酸(P2)17.7g、粒径0.8μm、固
形分濃度50%のTiO2メタノールゾル溶液8gを添
加して、カラーフィルター用赤ペースト(固形分濃度1
9.7%)を作製した。 比較例3 実施例7のカラーフィルター用赤ペースト中の粒径0.
8μm、固形分濃度50%のTiO2メタノールゾル溶
液を添加しない以外は同様にしてカラーフィルター用ペ
ースト(B2)とした。 実施例8 実施例7の赤ペーストを用いて、実施例1と同様にして
樹脂ブラックマトリクス層を作成した。 (着色層の作成)次に、緑、青の顔料として、それぞ
れ、ピグメントグリーン36、ピグメントブルー15:
6を用意し、ポリアミック酸溶液(P2)および粒径
0.8μm、固形分濃度50%のTiO2メタノールゾ
ル溶液8gと混合分散し、青、緑の2種類の着色ペース
トを得た。
【0182】赤ペーストを樹脂ブラックマトリクス基板
上にスピンコートし、50℃で10分間、90℃で10
分間、110℃で20分間オーブンを用いて空気中で加
熱乾燥して、膜厚2.8μmのポリイミド前駆体着色膜
を得た。この膜上にポジ型フォトレジスト(東京応化社
製OFPR−800)を塗布し、80℃で20分間加熱
乾燥して膜厚1μmのレジスト膜を得た。キャノン社製
紫外線露光機PLA−501Fを用い、クロム製のフォ
トマスクを介して、波長365nmでの強度が50mJ
/cm2の紫外線を照射した。露光後、テトラメチルア
ンモニウムハイドロオキサイドの2.38wt%の水溶
液からなる現像液に浸漬し、フォトレジストおよびポリ
イミド前駆体着色被膜の現像を同時に行った。エッチン
グ後、不要となったフォトレジスト層をメチルセロソル
ブアセテートで剥離した。さらに、このようにして得ら
れたポリイミド前駆体着色被膜を窒素雰囲気中で300
℃で30分間熱処理し、膜厚2.5μmのポリイミド赤
色パターン被膜を得た。
【0183】その後、同様にして、緑ペースト、青ペー
ストのパターンを形成し、赤、緑、青の3原色を有する
カラーフィルターを得た。 (透明保護膜の作成)得られたカラーフィルターにエポ
キシ化合物からなる透明保護膜組成物をスピンコート
し、100℃で5分、250℃で30分加熱することに
より、厚さ1.0μmの透明保護膜とした。 (反射型液晶表示装置の作成)さらに、得られたカラー
フィルターを中性洗剤で洗浄した後、ポリイミド樹脂か
らなる配向膜を印刷法により塗布し、ホットプレートで
250℃、10分間加熱した。膜厚は0.07μmであ
った。この後、カラーフィルター基板をラビング処理
し、シール剤をディスペンス法により塗布、ホットプレ
ートで90℃、10分間加熱した。
【0184】一方、ガラス上にTFTアレイを形成した
反射電極も同様に洗浄した後、配向膜を塗布、加熱す
る。その後、直径5.5μmの球状スペーサーを散布
し、前記カラーフィルター基板と重ね合わせ、オーブン
中で加圧しながら160℃で90分間加熱して、シール
剤を硬化させる。このセルを120℃、13.3Paで
4時間、続いて、窒素中で0.5時間放置した後に、再
度真空下において液晶注入を行った。液晶注入は、セル
をチャンバーに入れて、室温で13.3Paまで減圧し
た後、液晶注入口を液晶に漬けて、窒素を用いて常圧に
戻すことにより行った。液晶注入後、紫外線硬化樹脂に
より、液晶注入口を封口した。次に、偏光板をセルの2
枚のガラス基板の外側に貼り付け、セルを完成させた。
さらに、得られたセルをモジュール化して、横電界駆動
の液晶表示装置を完成させた。得られた液晶表示装置
を、実際に駆動させて表示品位を調べたところ、コント
ラスト値は約8、反射率は23%で、目視レベルでは新
聞紙に近い良好な表示品位を確認できた。
【0185】表4に示すように、本発明による実施例8
では、各視野角で得られる光度の数値が高く、光拡散性
が良好であることが分かる 変角光度計を用いて、液晶
セルの光拡散性を測定した結果を、以下の表4に示す。
なお、いずれの測定においても、光の正反射を拾わない
よう、あおり角度 5°(被検査体を 5°傾けた状態)に
て測定したものである。また、変角光度計の光は、平行
度0.5°以内の平行光を用い、(傾きを掛けない)とき
の、視野角0°の光度を100%として測定したものであ
る。
【0186】
【表4】
【0187】上記の表4に示すように、本発明による実
施例8では、各視野角で得られる光度の数値が高く、光
拡散性が良好であることが分かる。 比較例4 比較例3のB2を用いて、また、実施例8の固形分濃度
50%のTiO2メタノールゾル溶液を添加しないこと
以外は同様に緑、青の着色ペーストを作製した。これら
の固形分濃度50%のTiO2メタノールゾル溶液を添
加しない赤、緑、青の着色ペーストを用いて、実施例8
と同様にカラーフィルターを作成し、横電界駆動の液晶
表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を、実際に
駆動させて表示品位を調べたところ、コントラスト値は
約3、反射率は6%であった。変角光度計の結果は表4
の通りで、実施例8よりも光度が小さく光拡散が十分で
なく、表示品位に問題が生じた。 実施例9 実施例8で得られたカラーフィルターに以下の工程で透
明電極を付与した。 (透明電極層の作成)さらに、この後、スパッタリング
法によりITOを製膜したところ、膜厚が1400オン
グストロームで、表面抵抗が15Ω/□であった。
【0188】また、得られたカラーフィルターを使用し
て、実施例8と同様の手順により、縦電界駆動の液晶表
示装置を完成させた。得られた液晶表示装置を、実際に
駆動させて表示品位を調べたところ、コントラスト値は
約8、反射率は22%で、目視レベルでは新聞紙に近い
良好な表示品位を確認できた。変角光度計の結果は表4
の通りで、コントラスト値、反射率と各視野各で得られ
る光度の関係から、本発明による実施例9では、光拡散
性が良好であることが分かる。 比較例5 比較例4の赤、緑、青の着色ペーストを用いて、実施例
8と同様にしてカラーフィルターを作成した。そして、
実施例9と同様に透明電極層を形成し、実施例8と同様
に反射型液晶表示装置を作製した。
【0189】得られた液晶表示装置を、実際に駆動させ
て表示品位を調べたところ、コントラスト値は約3、反
射率は7%であった。変角光度計の結果は表4の通り
で、光拡散が十分でなく、表示品位に問題が生じた。 実施例10 (赤ペーストの作成)赤色顔料(ピグメントレッド18
0)5.4g、γ−ブチロラクトン84.6gをガラス
ビーズ90gとともにホモジナイザーを用い、分散処理
(7000rpm、2時間)後、ガラスビーズを濾過に
より除去し、顔料分散液(A6)を得た。
【0190】組成比がスチレン/メタクリル酸メチル/
メタクリル酸=30/30/40であるアクリル共重合
体樹脂粉末6.0g、多官能モノマーとしてトリメチロ
ールプロパントリアクリレート6.0g、光重合開始剤
としてチバスペシャルティケミカルズ社製”イルガキュ
ア”369 3.0g、溶剤としてプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート20gを含有する固形
分濃度42.9%のプロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート溶液(P3)を得た。
【0191】得られた分散液(A6)45.3gに、ポ
リアミック酸(P3)17.7g、粒径0.8μm、固
形分濃度50%のSb25メタノールゾル溶液8gを添
加して、カラーフィルター用赤ペースト(固形分濃度2
0.2%)を作製した。 比較例6 実施例10のカラーフィルター用ペースト中の粒径0.
8μm、固形分濃度50%のSb25メタノールゾル溶
液を添加しない以外は同様にしてカラーフィルター用赤
ペースト(B3)とした。 実施例11 実施例10の赤ペーストを用いて、以下のようにカラー
フィルターを作成した。実施例8と同様にして樹脂ブラ
ックマトリクス層を作成した。 (着色層の作成)次に、緑、青の顔料として、それぞ
れ、ピグメントグリーン47、ピグメントブルー15:
4を用意し、ポリアミック酸溶液(P3)および粒径
0.8μm、固形分濃度50%のSb25メタノールゾ
ル溶液8gと混合分散し、青、緑の2種類の着色ペース
トを得た。
【0192】赤ペーストを樹脂ブラックマトリクス基板
上にスピンコートし、80℃で15分間オーブンを用い
て空気中で加熱乾燥して、膜厚2.8μmのペースト塗
膜を得た。さらにネガマスクを介し所定領域を露光し、
テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドの2.3
8wt%の水溶液からなるアルカリ現像液で現像するこ
とにより、パターンニング基板を得た。得られたパター
ンニング基板を熱風オーブン中100℃から200℃ま
で20分で昇温し、続いて200℃で30分保持するこ
とにより、硬化を行い膜厚2.5μmのアクリル赤色パ
ターン被膜を得た。 その後、同様にして、緑ペース
ト、青ペーストのパターンを形成し、赤、緑、青の3原
色を有するカラーフィルターを得た。 (透明保護膜の作成)得られたカラーフィルターにエポ
キシ化合物からなる透明保護膜組成物をスピンコート
し、100℃で5分、250℃で30分加熱することに
より、厚さ1.0μmの透明保護膜とした。 (反射型液晶表示装置の作成)実施例2と同様にして横
電界駆動の反射型液晶表示装置を作成した。得られた液
晶表示装置を、実際に駆動させて表示品位を調べたとこ
ろ、コントラスト値は約7、反射率は20%で、目視レ
ベルでは新聞紙に近い良好な表示品位を確認できた。
【0193】変角光度計を用いて、液晶セルの光拡散性
を測定した結果を、表4に示す。なお、いずれの測定に
おいても、光の正反射を拾わないよう、あおり角度 5°
(被検査体を 5°傾けた状態)にて測定したものであ
る。また、変角光度計の光は、平行度0.5°以内の平
行光を用い、(傾きを掛けない)ときの、視野角0°の
光度を100%として測定したものである。
【0194】表4に示すように、本発明による実施例1
1では、各視野角で得られる光度の数値が高く、光拡散
性が良好であることが分かる。 比較例7 比較例6のB3を用いて、また、実施例11と同様に固
形分濃度50%のSb 25メタノールゾル溶液を添加し
ないこと以外は同様に緑、青の着色ペーストを作製し
た。実施例5と同様にこれらの固形分濃度50%のSb
25メタノールゾル溶液を添加しない赤、緑、青の着色
ペーストを用いて、カラーフィルターを作成し、横電界
駆動の液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置
を、実際に駆動させて表示品位を調べたところ、コント
ラスト値は約3、反射率は7%であった。変角光度計の
結果は表4の通りで、実施例11よりも光度が小さく光
拡散が十分でなく、表示品位に問題が生じた。 実施例12 実施例11で得られたカラーフィルターに以下の工程で
透明電極を付与した。 (透明電極層の作成)さらに、この後、スパッタリング
法によりITOを製膜したところ、膜厚が1400オン
グストロームで、表面抵抗が15Ω/□であった。
【0195】また、得られたカラーフィルターを使用し
て、実施例5と同様の手順により、縦電界駆動の液晶表
示装置を完成させた。得られた液晶表示装置を、実際に
駆動させて表示品位を調べたところ、コントラスト値は
約7、反射率は21%で、目視レベルでは新聞紙に近い
良好な表示品位を確認できた。変角光度計の結果は表4
の通りで、コントラスト値、反射率と各視野角で得られ
る光度の関係から、本発明による実施例12では、光拡
散性が良好であることが分かる。 比較例8 比較例7の赤、緑、青の着色ペーストを用いて、実施例
11と同様にしてカラーフィルターを作成した。そし
て、実施例12と同様に透明電極層を形成し、実施例1
1と同様に反射型液晶表示装置を作製した。 得られた
液晶表示装置を、実際に駆動させて表示品位を調べたと
ころ、コントラスト値は約3、反射率は7%であった。
変角光度計の結果は表4の通りで、光拡散が十分でな
く、表示品位に問題が生じた。
【0196】
【発明の効果】本発明では、現行の透過型液晶表示装置
のカラーフィルターに比べて製造工程数を増やさずに、
光拡散機能を付与し、液晶の配向不良が無く光の拡散機
能を有する極めて高品位の液晶表示を可能としたカラー
フィルター、該カラーフィルターを用いた液晶表示装置
を提供することができる。すなわち、本発明によれば、
光の拡散性、反射率が高く、コントラスト値の高い高品
位の液晶表示が可能な液晶表示装置を低コストで提供で
きるといえ、実用上優れているといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルターの平面図
【図2】図1のA−B断面図 1:ブラックマトリクス 2:着色膜 3:開口部 4:ガラス 5:透明光拡散機能膜 6:透明粒子 7:透明電極層 8:配向膜 9:高低差 10:最大傾斜角
フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 BA02 BA11 BA13 BA20 2H048 BA02 BA11 BA45 BA47 BB01 BB02 BB08 BB14 BB28 BB44 2H091 FA02Y FA14Y FA31Y FA35Y FB02 FB13 FD04 FD05 GA08 GA13 LA12 LA17 LA19

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともブラックマトリクス、透明樹脂
    と透明粒子からなる透明光拡散機能膜、および、画素を
    形成する3原色の着色膜がこの順に設けられたことを特
    徴とするカラーフィルター。
  2. 【請求項2】少なくともブラックマトリクス、画素を形
    成する3原色からなる着色膜、および、透明保護膜がこ
    の順に設けれらたカラーフィルターにおいて、該着色膜
    が顔料、ポリマーと透明粒子からなることを特徴とする
    カラーフィルター。
  3. 【請求項3】該透明粒子の平均粒径が0.4〜3.0μ
    mの範囲にあることを特徴とする請求項1または2記載
    のカラーフィルター。
  4. 【請求項4】該透明光拡散機能膜の膜厚が2〜10μm
    の範囲にあることを特徴とする請求項1記載のカラーフ
    ィルター。
  5. 【請求項5】該透明粒子が、光学的に等方性の結晶構造
    を有するか、あるいは、アモルファス構造である金属酸
    化物から成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載のカラーフィルター。
  6. 【請求項6】該透明樹脂が、エポキシ樹脂を樹脂成分と
    して含有することを特徴とする請求項1または5記載の
    カラーフィルター。
  7. 【請求項7】該透明樹脂が、オキセタン樹脂を樹脂成分
    として含有することを特徴とする請求項1、5、6のい
    ずれかに記載のカラーフィルター。
  8. 【請求項8】該着色膜のポリマーとしてアクリル樹脂を
    用いたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
    のカラーフィルター。
  9. 【請求項9】該着色膜のポリマーとしてポリアミック酸
    を用いたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記
    載のカラーフィルター。
  10. 【請求項10】該着色膜が、複数個のドット状スペーサ
    ーを形成しており、かつ、該スペーサーが、ブラックマ
    トリクスおよび透明光拡散機能膜が重なった部分上の一
    部に3原色からなる着色膜の積層により形成されている
    ことを特徴とする請求項1、3、5および6〜9のいず
    れかに記載のカラーフィルター。
  11. 【請求項11】該着色膜が、複数個のドット状スペーサ
    ーを形成しており、かつ、該スペーサーが、ブラックマ
    トリクス、3原色からなる着色層が重なった部分上の一
    部に3原色からなる着色膜の積層により形成されたこと
    を特徴とする請求項2、3、5および8〜9のいずれか
    に記載のカラーフィルター。
  12. 【請求項12】該カラーフィルターが、最上層に透明電
    極層を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれ
    かに記載のカラーフィルター。
  13. 【請求項13】該カラーフィルターが、最上層に配向膜
    を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに
    記載のカラーフィルター。
  14. 【請求項14】請求項1〜13のいずれかに記載のカラ
    ーフィルターを使用したことを特徴とする液晶表示装
    置。
  15. 【請求項15】該液晶表示装置が、薄膜トランジスタに
    より液晶を駆動するものであることを特徴とする請求項
    14記載の液晶表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009051234A1 (ja) * 2007-10-19 2009-04-23 Fujifilm Corporation カラーフィルタ及びその製造方法並びに固体撮像装置
US7740900B2 (en) 2001-09-13 2010-06-22 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method of preparing a light-absorbing coating
CN105204222A (zh) * 2015-10-29 2015-12-30 武汉华星光电技术有限公司 彩膜基板、液晶显示面板及电子设备

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