JP2001330712A - 透明光拡散機能膜、カラーフィルターおよび液晶表示装置 - Google Patents

透明光拡散機能膜、カラーフィルターおよび液晶表示装置

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JP2001330712A
JP2001330712A JP2000148009A JP2000148009A JP2001330712A JP 2001330712 A JP2001330712 A JP 2001330712A JP 2000148009 A JP2000148009 A JP 2000148009A JP 2000148009 A JP2000148009 A JP 2000148009A JP 2001330712 A JP2001330712 A JP 2001330712A
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color filter
transparent light
film
functional film
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JP2000148009A
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Kunihiko Nakada
邦彦 中田
Masahiro Yoshioka
正裕 吉岡
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、製造工程を削減できる上に、透明光
拡散機能を付与でき、透明導電膜および液晶配向膜のシ
ワやクラック、スペーサーの剥がれ、スペーサーのめり
込み欠点がなく、表示不良のない高品位なカラーフィル
ターおよび液晶表示装置を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明の透明光拡散機能膜は、膜厚1μ
m、400nmの透過率が96%以上の透明樹脂に、該
透明樹脂より可視領域に光吸収が存在しない高屈折率の
透明粒子を、分散せしめて構成された透明光拡散機能膜
であって、該透明粒子の粒径が0.4〜3μmで、か
つ、膜厚が2〜10μmであることを特徴とするもので
ある。本発明のカラーフィルターは、かかる透明光拡散
機能膜を使用したことを特徴とするものであり、本発明
の液晶表示装置は、かかるカラーフィルターを使用した
ことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高品位の透明光拡
散機能膜、カラーフィルターおよびそれからなる液晶表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルター側基板に光の散乱層を
配設する技術が提案されている。しかし、かかる技術で
は、カラーフィルター側基板で透明光拡散機能膜を形成
するのに、透明光拡散機能膜の表面には、凹凸が生じて
しまうので、透明電極を介して接触する液晶の配向が妨
げられてしまい、そのため、カラーフィルター側基板に
透明光拡散機能膜と平坦化膜を形成することが必須とな
り、光の散乱層を設けないカラーフィルターに較べて製
造工程が大幅に増加するという欠点があった。
【0003】このようなカラーフィルターを用いて液晶
表示装置を作製した場合、平坦化膜上に導電膜を形成し
たものでは、平坦化膜上の導電膜にシワまたはクラック
が起こることがあった。特に、該カラーフィルターに液
晶配向膜を塗布し、加熱処理する際に、導電膜にシワや
クラックが生じやすかった。導電膜にシワやクラックが
起きた場合、発生箇所の局所的な抵抗率が高くなり、残
像等の問題が生じたり、また、導電膜のシワやクラック
に追随して、液晶配向膜にシワやクラックが発生し、液
晶の配向が乱れることで、表示時のコントラストの低下
等の問題が生じ、液晶表示装置の表示品位が大きく低下
する場合があった。また、導電膜のシワやクラックに追
随して、平坦化膜にシワまたはクラックが生じ、上記平
坦化膜の目的、すなわち平坦化、表面平滑化、画素から
液晶への不純物拡散防止等が達成されず、表示品位の低
下が生じる場合があった。また、スペーサー形成後導電
膜を形成したカラーフィルターにおいては、スペーサー
付近の平坦化膜上の導電膜がクラックにより剥がれ、液
晶駆動不良が発生し、表示不良の原因となる場合があっ
た。また、導電膜を形成した後にスペーサーを形成した
カラーフィルターにおいては、スペーサーが導電膜に発
生したシワやクラックによって剥がれ落ち、セルギャッ
プ不良が発生し、表示不良となる場合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の背景に鑑み、製造工程を削減できる上に、透明光
拡散機能を付与でき、透明導電膜および液晶配向膜のシ
ワやクラック、スペーサーの剥がれ、スペーサーのめり
込み欠点がなく、表示不良のない高品位なカラーフィル
ターおよび液晶表示装置を提供でんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用する。すなわ
ち、本発明の透明光拡散機能膜は、膜厚1μm、400
nmの透過率が96%以上の透明樹脂に、該透明樹脂よ
り可視領域に光吸収が存在しない高屈折率の透明粒子
を、分散せしめて構成された透明光拡散機能膜であっ
て、該透明粒子の粒径が0.4〜3μmで、かつ、膜厚
が2〜10μmであることを特徴とするものである。
【0006】本発明のカラーフィルターは、かかる透明
光拡散機能膜を使用したことを特徴とするものであり、
本発明の液晶表示装置は、かかるカラーフィルターを使
用したことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、上記の課題、つまり製
造工程を削減できる上に、透明光拡散機能膜に導電性を
付与することにより、シワまたはクラックが発生しにく
く、スペーサーの剥がれも、スペーサーのめり込み欠点
もなく、表示不良のない高品位な表示効果をもつカラー
フィルターにおいて、鋭意検討した結果、特定の透明粒
子及び特定の超微粒子を分散させてみたところ、かかる
課題を一挙に解決することを究明したものである。
【0008】特定の透明粒子とは、可視領域に光吸収が
存在しない平均粒径が0.4〜3μmの高屈折率の透明
粒子である。また、特定の超微粒子とは、平均粒径が5
〜20nmの導電性超微粒子である。
【0009】本発明の透明光拡散機能膜の構成は、透明
樹脂と透明粒子及び導電性超微粒子からなっており、透
明粒子は光の散乱材としての役割を果たし、透明光拡散
機能膜に入射した光線は、透明樹脂と透明粒子との界面
で屈折と反射とを生じて、その出射方向を変化させる機
能を有する。
【0010】ここで、透明樹脂とは、膜厚1μm、40
0nmの透過率が96%以上と定義する。かかる透明粒
子が透明樹脂中に分散されている場合には、この透明粒
子により、屈折と反射とが繰り返されるため、全体とし
てあらゆる方向に均一に出射される。かかる透明粒子の
粒径は、可視光の波長より大きいほど好適であり、つま
り透明粒子の粒径が可視光の波長より大きいほど、ミー
散乱が大きくなり、前方散乱が大きくなるからである。
【0011】かかる透明光拡散機能膜の透明粒子が、外
光による後方散乱が大きくなると、表示において白っぽ
くなり、表示品位が大きく低下し、逆に、前方散乱が大
きくなると、コントラストが向上する。かかる後方散乱
光は、光スイッチの役割をする液晶を介さないため、表
示の際ノイズ光になり、液晶表示のコントラストを低下
させてしまうものである。すなわち、透明粒子の前方散
乱光を大きく、後方散乱光を小さくすることにより、透
明光拡散機能膜に拡散機能が発現し、透明粒子の粒径を
可視光の波長より大きめにすることにより、カラーフィ
ルターに効果的な拡散機能を付与することが可能になる
のである。
【0012】可視光の青の波長は約 0.4μmであり、緑
は約0.55μm、赤の可視域の最長波長は約 0.7μmであ
る。従って、透明粒子の最小の平均粒径は 0.4μmとな
る。これより大きい粒径の透明粒子であっても、透明光
拡散機能膜の厚み方向に透明粒子を1個ないし10個入れ
ることにより、散乱効果を発現させることはできる。し
かし、透明粒子の粒径が3μmより大きくなると、透明
粒子による凹凸が生じてしまい、透明光拡散機能膜の表
面粗度が大きくなり、透明光拡散機能膜上に形成する配
向膜で平滑化しにくくなる。すなわち、液晶の配向不良
をもたらす。透明光拡散機能膜の表面の平滑性に応じ
て、配向膜の膜厚は、0.5〜1μmであることが好ま
しい。さらにいえば、透明粒子の粒径が 0.4〜3μm付
近であることが、透明光拡散機能膜を薄膜化する上で、
より好ましいといえる。
【0013】上記の理由により、いたずらに粒径を大き
くすることなく、透明粒子の径を0.4〜3μm、透明
光拡散機能膜の膜厚を2〜10μmにすることで、透明
光拡散機能膜膜の拡散効果を十分上げることができ、拡
散膜表面を平滑にすることが可能となる。透明光拡散機
能膜の透明性の観点から2〜5μmであることがより好
ましい。
【0014】透明粒子の屈折率は、透明樹脂の屈折率と
の屈折率差が大きいほど、散乱が大きくなるため好まし
い。具体的には、透明樹脂の屈折率は、 好ましくは
1.5〜1.7の範囲内にあり、透明粒子の屈折率は、
無機有機粒子含めて、好ましくは1.3〜2.7の範囲
にあるのがよく、透明粒子の屈折率が透明樹脂の屈折率
より高い、つまり、高屈折率透明粒子であるのが好まし
い。かかる透明粒子としては、できるだけ高屈折率の透
明粒子の材料である必要があるから、無機酸化物から選
択することになる。
【0015】本発明の高屈折率の透明粒子では、偏光フ
ィルムを用いるタイプの液晶表示装置では、透明粒子と
して、光学的に等方性である結晶構造を持つか、あるい
は、アモルファス構造であるものが好ましく使用され
る。等方性の材料として、等軸晶(立方晶)のようにa
軸、b軸、c軸の長さが等しいもの、また、アモルファ
ス構造を有するもの(結晶構造をとらないもの)があ
る。
【0016】できるだけ前方散乱を大きく、小さい後方
散乱光を得るためには、高屈折率の透明粒子の分散性を
良好にするのがよい。高屈折率の透明粒子が密に詰めて
並べるような凝集した状態になると、後方散乱光が増加
したり、透明光拡散機能膜にクラックが入りやすくなる
ので好ましくない。
【0017】そこで、可視光線の波長に比べてずっと小
さい、たとえば10nm以下の粒径の超微粒子を透明粒
子とともに混合することにより、透明粒子間に適当な距
離を持たせることができ、かつ、塗膜の前方散乱を大き
くすることができるので、高い散乱効果が得られ、かつ
耐クラック性も向上させることができる。
【0018】また、本発明の高屈折率透明粒子は、通常
の高屈折率金属酸化物でも構わないが、高屈折率かつ導
電性を有する金属酸化物を適用すれば、同時に導電性を
付与することが可能になり、より好適である。
【0019】かかる高屈折率の透明粒子として、たとえ
ばTiO2、Ta25、TeO2、ThO2、CeO2、G
23、Sb25、ZrO2、Al23、Nb25、I
nO2、Y23、ZnO、La23、SnO2、HfO2
等を好ましく使用することができるが、とくにこれらに
限定されるものではない。
【0020】本発明の導電性超微粒子としては、たとえ
ば金属及び/または導電性金属酸化物、単独で、また
は、複数のものを併用して使用することができる。具体
的には例えば、金(Au)、銀(Ag)、白金(P
t)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、コ
バルト(Co)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(R
u)及び錫(Sn)等が好ましく使用されるが、導電性
が高ければ特に限定されるものではない。これらの金属
は、任意の2種以上を組み合わせた混合物であってもよ
い。これらの金属の内でも銀が特に好ましく使用され
る。かかる銀は、コロイド状分散液として、比較的容易
かつ安価に入手可能であり、導電性が高く、しかも極め
て透明性の高い透明光拡散機能膜を形成することができ
る。なお、かかる銀は、可視光帯域の短波長側に特有の
吸収を有し、透過画像がやや黄色味に着色して見える傾
向があるが、これに比較的少量の金を配合することによ
って、可視光帯域における透過スペクトルの波形を平坦
化し、透過画像の色相を補正することができる。
【0021】導電性金属酸化物としては、酸化インジウ
ム、酸化錫、酸化亜鉛、酸化カドニウム、酸化インジウ
ム錫、アンチモンドープ酸化錫、フッ素ドープ酸化錫、
アルミニウムドープ酸化亜鉛、ガリウムドープ酸化亜
鉛、カドニウムドープ酸化錫および亜鉛ドープカドニウ
ム等が好ましく使用されるが、とくにこれに限定された
ものではない。これらの中で、少量の五酸化アンチモン
をドープした酸化錫(NESA)及び少量の酸化錫を固
溶させた酸化インジウム(ITO)が高い導電性を示す
ので好ましく使用される。
【0022】高屈折率の透明粒子および導電性超微粒子
を透明光拡散機能膜中に良好に分散させるために、透明
粒子及び導電性超微粒子の表面処理剤として、界面活性
剤、高分子分散剤、シラン系カップリング剤、チタネー
ト系カップリング剤あるいはアルミニウム系カップリン
グ剤の1種もしくは2種類以上を含有することが好まし
い。
【0023】かかる高分子分散剤として、例えば、ポリ
エステル系高分子分散剤、ポリウレタン系高分子分散剤
が挙げられ、例示するとZeneca社製商品名Sol
sperse 3000、5000、EFKA Che
micals BV社製商品名 EFKA−46、EF
KA−47、EFKA−47EA、48、EFKA−ポ
リマー100などが好ましく使用される。
【0024】また、界面活性剤の具体例としては、ジメ
チルシリコーンオイルなどのシリコーンオイル類、フッ
素変性シリコーンオイル、ポリエーテル、アルコール変
性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、エ
ポキシ変性シリコーンオイル、フェノール、メルカプト
変性シリコーンオイルなどの変性シリコーンオイル類、
ラウリル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸トリエタノールアミンなどの陰イオン界
面活性剤、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド
などの陽イオン界面活性剤、ラウリルカルボキシメチル
ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタインなどの両性界
面活性剤、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ソ
ルビタンモノステアレートなどの非イオン界面活性剤な
どが好ましく使用される。かかる界面活性剤を1種、ま
たは、2種以上組み合わせて用いることができる。
【0025】次に、シラン系カップリング剤としては、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、N−β−(アミノエチ
ル)γ−アミノプロピルメチルジエトキシシランなどが
好ましく使用される。これらのシラン系カップリング剤
は単独で用いてもよく複数のものを併用して使用するこ
とができる。また、これらのシラン系カップリング剤
は、そのままの状態で使用できるが、加水分解物、加水
分解縮合物の状態でも使用できる。加水分解は、シラン
系カップリング剤に水を加えて、低温で反応させること
により行い、加水分解縮合は、シラン系カップリング剤
に水を加えて、加熱することにより、水とアルコールを
留去することにより行う。ここで、加水分解、加水分解
縮合には、酸触媒を添加してもよい。
【0026】チタネート系カップリング剤としては、イ
ソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロ
ピルトリデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプ
ロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネ
ート、イソプロピルトリス(ジオクチルピロホスフェー
ト)チタネート等が挙げられ、アルミネート系カップリ
ング剤はアセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレ
ート等が好ましく使用される。これらの中でも、透明性
等の観点からシラン系カップリング剤がより好ましく使
用される。
【0027】かかる高屈折率透明粒子を分散させる方法
として、高屈折率透明粒子の粉体をそのまま表面処理
剤、有機溶媒及び透明樹脂を含む組成物溶液に添加する
ことが可能であるが、分散安定化の点で、予め高屈折率
透明粒子及び表面処理剤を有機溶媒に分散させて透明粒
子分散体(ゾル)を調製し、これに透明樹脂形成物と混
合する方法が好ましく採用される。
【0028】透明粒子の分散溶剤としては、水、エタノ
ール、メタノール、イソブタノール、3−メチル−3−
メトキシブタノールなどのアルコール類、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンな
どのケトン類、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルなどの
エーテル類、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、エチレング
リコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコ
ールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクト
ンなどのエステル類、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、2−ピ
ロリドン、N−メチルピロリドンなどのピロリドン類な
どが好ましく使用される。これらの溶剤のうち、エステ
ル系高沸点溶剤が、透明粒子の微分散性、保存安定性の
点から好ましく、単独で、または、2種類以上を混合し
て使用することができる。特に、プロピレングリコール
モノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテルアセテートなどの溶剤が、高沸点かつ保存安定
性の観点から好ましい。また、透明粒子含有透明光拡散
機能膜形成物での分散安定性を鑑みると、透明粒子の分
散溶剤は、透明光拡散機能膜形成物で使用される溶剤と
同一のものにすることが好ましい。
【0029】本発明の透明光拡散機能膜のマトリクス樹
脂としては、エポキシ樹脂、オキセタン樹脂、アクリル
・エポキシ樹脂、シロキサン樹脂、シリコーンポリイミ
ド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ウレタン樹脂等使用することができこれらの共
重合樹脂であっても利用できるが、これらに限定されな
い。例えば、カラーフィルターの基材や、オーバーコー
ト材料として市販されているアクリル系の樹脂等は、好
適に利用できるものである。
【0030】また、透明光拡散機能膜はカラーフィルタ
ーの表面を平坦化する役割すなわち、オーバーコートの
機能も有するので、透明光拡散機能膜形成物の構成成分
を低分子量化すること、および、硬化反応での塗膜収縮
を小さくすることが重要である。従って、これらの中
で、硬化時における硬化収縮が小さい観点から、エポキ
シ樹脂及びオキセタン樹脂を使用することがより好まし
い。
【0031】かかるエポキシ樹脂としては、フェノール
ノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフ
ェノールF型エポキシ樹脂、環式脂肪族エポキシ樹脂、
複素環式エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ
樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、臭素化エポキ
シ樹脂等が挙げられる。さらに、グリシジル基を有する
オルガノポリシロキサンや上述のエポキシ樹脂とカルボ
キシル基含有オルガノシロキサンとを反応させて得られ
るシリコン変性エポキシ樹脂も使用することができる
が、本発明はこれらに限定されない。また、これらのエ
ポキシ樹脂またはシリコン変性エポキシ樹脂の少なくと
も1種類以上を組み合わせて使用してもよい。
【0032】エポキシ樹脂の硬化剤としては、アミン樹
脂、ポリメルカプタン、ポリフェノール、ポリイソシア
ネート化合物、多価カルボン酸無水物、多価カルボン
酸、オルガノアルコキシシラン等が使用される。その中
でも、透明性、平坦性等の観点から多価カルボン酸無水
物、多価カルボン酸、オルガノアルコキシシランが好ま
しい。
【0033】多価カルボン酸無水物としては、無水マレ
イン酸、無水ドデセニルコハク酸、無水テトラヒドロフ
タル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水エンドメチレ
ンテトラヒドロフタル酸等の脂肪族ジカルボン酸無水
物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,
3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物等脂肪族多価
カルボン酸二無水物、無水フタル酸、無水トリメリット
酸、無水ピロメリット酸、無水ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸等の芳香族多価カルボン酸無水物、エチレング
リコールビストリメリテート等のエステル基含有酸無水
物等を使用することができる。また多価カルボン酸とし
ては、マレイン酸、コハク酸、テトラヒドロフタル酸、
ヘキサヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロフタル酸、
シクロペンタンテトラカルボン酸等の脂肪族多価カルボ
ン酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸などを使用することがで
きる。
【0034】これらの多価カルボン酸無水物および多価
カルボン酸は1種類のみで用いても、2種類以上を組み
合わせても良いが、芳香族多価カルボン酸無水物、芳香
族多価カルボン酸が耐熱性の点から好ましく、耐熱性と
溶剤に対する溶解性のバランスの点から無水トリメリッ
ト酸が特に好ましい。
【0035】かかるオキセタン樹脂としては、カーボネ
ートビスオキセタン、アジペートビスオキセタン、テレ
フタレートビスオキセタン、シクロヘキサンジカルボン
酸ビスオキセタン、(3−エチル−3−オキセタニルメ
トキシ)メチルベンゼン等で表される化合物を使用する
ことができる。その中でも、さらに特に好適に使用でき
るのは、透明光拡散機能膜の透明性の観点からカーボネ
ートビスオキセタン、アジペートビスオキセタン、シク
ロヘキサンジカルボン酸ビスオキセタンである。
【0036】本発明の透明光拡散機能膜形成物におい
て、エポキシ樹脂及びオキセタン樹脂それぞれ単独で用
いても良いが、両者を混合して使用した方が透明光拡散
機能膜の硬くなり、より好ましい。エポキシ樹脂とオキ
セタン樹脂の混合比率は、エポキシ樹脂100重量部に
対して、オキセタン樹脂5〜300重量部、好ましく
は、15〜200重量部、より好ましくは、10〜10
0重量部である。オキセタン樹脂が少なすぎると、塗膜
の硬度が低下する、また、多すぎると、耐熱性が低下す
るため好ましくない。
【0037】本発明の透明光拡散機能膜を形成する透明
光拡散機能膜形成物のマトリクス樹脂成分に導電性樹脂
成分が含有されていると、キャリアが消滅しにくくな
り、キャリア移動度が向上する。また、導電性樹脂自
体、キャリアを多く保有しているのでキャリア濃度も増
加する。従って、低抵抗化には、カラーフィルター用透
明光拡散機能膜の樹脂成分に導電性樹脂成分を含有する
ことが好ましい。
【0038】導電性樹脂成分として、金属アルコキシド
の添加によるマトリクス樹脂の有機無機複合化が有効な
手段である。シリコン系アルコキシド以外の金属アルコ
キシドは、水やアルコールと酸性触媒との存在下で、加
水分解物を生成し、縮合反応により重合していくことが
知られている。そのため、水や酸性触媒の存在する系で
は、塗液の保存安定性が悪化する場合がある。しかしな
がら、β−ジケトンやβ−ケト酸エステル類と金属アル
コキシド類の反応で生成する金属錯体は、加水分解およ
び縮合反応を抑制することができるため、保存安定性が
向上することが可能となる。したがって、金属アルコキ
シドを添加する場合は、使用する樹脂や溶剤により、金
属アルコキシドを直接添加する方法、あるいは、金属ア
ルコキシドを金属錯体に変換してから添加する方法のど
ちらかを選択することが必要である。β−ジケトン、β
−ケト酸エステル類の具体例としては、アセチルアセト
ン、ベンゾイルアセトン、ジベンゾイルメタン、メチル
アセトアセテート、エチルアセトアセテート、ベンゾイ
ルアセトアセテート、エチルベンゾイルアセテート、メ
チルベンゾイルアセテートなどを使用することができ
る。
【0039】金属アルコキシドの具体例としては、In
(OCH(CH323、Sn(OCH(CH324
Zn(OCH(CH322、Cd(OCH(C
322、In(OCH2CH2CH2CH33、Sn
(OCH2CH2CH2CH34、Zn(OCH2CH2
2CH32、Cd(OCH2CH2CH2CH32、In
(OC 253、Sn(OC254、Zn(OC25
2、Cd(OC252、などが挙げられる。高導電性、
汎用性、入手性の点から、少量の五酸化アンチモンをド
ープした酸化錫(NESA)及び少量の酸化錫を固溶さ
せた酸化インジウム(ITO)とカドニウムドープ酸化
錫のような複酸化物の作製方法は、2種類の金属アルコ
キシドを所定の当量比になるように添加する方法で作製
することができる。本発明で用いられる、β−ジケトン
やβ−ケト酸エステル類と金属アルコキシド類の反応で
生成する金属錯体の具体例として、インジウムアセチル
アセトネート、インジウムベンゾイルアセトネート、イ
ンジウムアセチルアセテート、錫アセチルアセトネー
ト、錫ベンゾイルアセトネート、錫アセチルアセテー
ト、亜鉛アセチルアセトネート、亜鉛ベンゾイルアセト
ネート、亜鉛アセチルアセテート、カドニウムアセチル
アセトネート、カドニウムベンゾイルアセトネート、カ
ドニウムアセチルアセテートなどが挙げられる。保存安
定性などの問題が生じない場合には、金属アルコキシド
のみを直接添加しても構わない。 本発明において、金
属錯体の生成法は、金属からの合成、金属ハロゲン化物
からの合成、金属ハロゲン化物以外の硝酸塩などの金属
塩からの合成、金属酸化物や水酸化物からの合成、有機
金属化合物からの合成などを使用することができるが、
入手性、有毒性の観点から、金属アルコキシドからの合
成が好ましい。
【0040】金属アルコキシドなどの加水分解性化合物
から生成した加水分解縮合物つまり無機ポリマーの形で
透明光拡散機能膜中に存在する。
【0041】本発明の透明光拡散機能膜形成組成物の硬
化を開始するには、重合開始剤を添加してもよい。特に
本発明のオキセタン樹脂のようなカチオン性重合性化合
物を重合する場合、金属キレート化合物やスルホニウム
塩化合物等をカチオン性重合開始剤として添加する必要
がある。カチオン性重合開始剤とは、熱あるいは光によ
り、ルイス酸を放出する化合物である。
【0042】カチオン性重合開始剤は、透明光拡散機能
膜形成組成物100重量部に対し0.2〜4重量部、好
ましくは0.4〜2重量部、より好ましくは0.6〜
1.5重量部である。カチオン性重合開始剤の含有量が
過大になると、一液保存安定性が低下したり、塗膜の透
明性を損なう。重合開始剤の含有量が過小になると、カ
チオン重合反応速度(硬化速度)が低下するため、塗膜
の硬化が十分でない。
【0043】本発明の透明光拡散機能膜において、エポ
キシ樹脂やオキセタン樹脂のような透明樹脂と透明粒子
及び導電性超微粒子の混合比率は、該透明樹脂100重
量部に対して該透明粒子を10〜50重量部、好ましく
は20〜40重量部である。透明粒子及び導電性超微粒
子の含有量がこれより多いと、クラック等を生じやすく
なり2μm以上の膜厚を形成できなくなり、また、これ
より少ないと十分低抵抗化することができなくなる。
【0044】透明粒子、導電性超微粒子及び導電性樹脂
成分全体の導電性寄与成分の含有率および膜厚等を最適
化した該透明光拡散機能膜の導電性について、表面抵抗
が100〜102Ω/□であることが好ましく、低ければ
低い方がより好ましい。
【0045】該表面抵抗の測定は、ガラス基板の上に形
成されたカラーフィルター用透明光拡散機能膜の表面抵
抗を、定電流4端子法抵抗率計(MCP−TESTER
FP、三菱化学製)を使用して測定する。表面抵抗値
は、表示値に4.53倍(機器の補正係数)をかけた値
である。従って、透明電極層の役割が可能となり、透明
電極層の作製工程を省くことができる。
【0046】また、液晶セルを製造する際の基板貼り合
わせ工程において、透明光拡散機能膜層やカラーフィル
ターにスペーサーがめり込むことによって、セルギャッ
プが不均一となるのは、透明光拡散機能膜の硬度が低い
ためであり、透明光拡散機能膜の硬度を高くする必要が
ある。
【0047】本発明の透明光拡散機能膜形成組成物にお
いて、透明粒子、導電性超微粒子や導電性樹脂成分の導
入することにより、該透明光拡散機能膜の押し込み硬度
を大幅に向上させることにも寄与している。
【0048】本発明の押し込み硬度は、下記の式(1)
によって定義される。
【0049】 本発明の押し込み硬度:kP/gh2 (1) (ただし、P:硬さ評価時の押し込み荷重(mN)、
h:PmNにおける押し込み深さ(μm)、g:重力加
速度(=9.807m/s2)、k:圧子の形状によって
決まる定数。) kは、圧子形状によって決まる定数だが、本発明の押し
込み硬度測定に用いるダイヤモンド圧子の形状は三角錐
であり、その稜間角には、65°、100°、115°
がある。本発明では、稜間角115°の圧子を用いてお
り、この場合、k=37.838である。
【0050】押し込み硬度測定に使用する透明光拡散機
能膜の膜厚には特に制限はないが、膜厚が薄い場合、測
定値に透明光拡散機能膜の下地の影響が現れる。したが
って、透明光拡散機能膜本来の硬度を測定するための膜
厚の好適な範囲としては、3μm以上、好ましくは5μ
m以上がよい。また、透明光拡散機能膜本来の押し込み
硬度測定のためには、圧子の押し込み深さの好適な範囲
は透明光拡散機能膜の膜厚の1/8以下、好ましくは1
/10以下である。
【0051】また、圧子の先端形状が加工精度の限界か
ら丸みを持っていることなどにより、押し込み初期の抵
抗が大きくなるため、試料最表面層では見かけ上、測定
値が大きくなることが知られている。したがって、測定
値の信頼性の点から、圧子の押し込み深さは、透明光拡
散機能膜の膜厚に対する好適な範囲を超えない範囲で、
0.3μm以上、好ましくは0.5μm以上、より好ま
しくは0.6μm以上がよく、押し込み深さが上記の好
適範囲に含まれるように、押し込み荷重等の測定条件を
設定する必要がある。
【0052】透明光拡散機能膜やカラーフィルターの押
し込み硬度が小さいと、ロッドスペーサーが透明光拡散
機能膜やカラーフィルターへめり込む、またはめり込み
によって透明光拡散機能膜やカラーフィルター上の画素
または遮光層の破壊が発生し、セルギャップが不均一化
してしまう。したがって、透明光拡散機能膜において
は、30以上、好ましくは40以上の押し込み硬度を有
することが望ましい。本発明の透明光拡散機能膜の押し
込み硬度は50以上有し、好適な範囲にある。かかる透
明光拡散機能膜はカラーフィルターに好適に使用され
る。
【0053】次に、本発明のカラーフィルターの構成に
ついて述べる。
【0054】本発明のカラーフィルターは、少なくとも
ブラックマトリクス、3原色からなる着色層と、本発明
のカラーフィルター用透明光拡散機能膜からなることを
特徴とするものであり、通常、ガラス基板上に形成され
る。ガラス基板の厚さは、一般的に、0.5mmから
1.5mmの範囲にあるものを使用する場合が多い。
【0055】また、本発明のカラーフィルターは、少な
くともブラックマトリクス、3原色からなる着色層、お
よび、ブラックマトリクス上の一部に3原色からなる着
色層の積層により形成された複数個のドット状スペーサ
ーと、本発明のカラーフィルター用透明光拡散機能膜か
ら構成されていても良い。
【0056】ここで、ドット状スペーサーは、液晶表示
装置製造工程上のスペーサー散布を不要にするものであ
り、歩留まり向上に大きく寄与する。
【0057】さらに、これらのカラーフィルターには、
必要に応じて、配向膜が設けられていても良い。
【0058】本発明のカラーフィルターの一例について
図を用いて説明する。
【0059】図1は、本発明のカラーフィルターの一例
を示す平面図であり、図2は、図1のA−A’での断面
図を示す。本発明のカラーフィルターは、ガラス4上に
形成されたブラックマトリクス1と着色層2と透明光拡
散機能膜5から構成されており、ブラックマトリクスに
は、開口部3が存在する。
【0060】図1において、A−A’断面、すなわち、
開口部に形成された画素の長軸方向の中心部の断面にお
いて、高低差6が0.18μm以下で、かつ、最大傾斜
角7が2゜以下であれば、液晶表示装置において、カラ
ーフィルターの表面の凹凸に基づく表示不良は観察され
ない。高低差が0.18μmより大きくなれば、液晶表
示装置の2枚の基板の間隔(セルギャップ)を制御する
ビーズスペーサーの支持が不安定となり、ビーズスペー
サーの移動などにより、表示不良が引き起こされること
がある。一方、最大傾斜角が2゜より大きくなれば、液
晶のプレチルト角が乱れ、表示不良が発生することがあ
る。
【0061】このようなカラーフィルター表面の平坦性
は、カラーフィルターの構成に関係なく必要とされるも
のである。
【0062】次に本発明のカラーフィルターの各構成要
素について述べる。
【0063】ブラックマトリクスは画素間の遮光領域で
あり、液晶表示装置のコントラスト向上などの役割を果
たすものであるが、微細なパターンからなる金属薄膜よ
り形成されることが多い。金属としては、Cr、Ni、
Alなどが使用される。金属薄膜の形成方法としては、
スパッタ法や真空蒸着法などが広く用いられている。ま
た、微細なパターンについては、金属薄膜上に、フォト
リソグラフィ法によりフォトレジストのパターンを形成
した後、このレジストパターンをエッチングマスクとし
て金属薄膜のエッチングを行うことにより得られる。
【0064】ところが、金属薄膜により形成されたブラ
ックマトリクスは、製造コストが高く、カラーフィルタ
そのものの価格を引き上げる原因となっている。さら
に、ブラックマトリクス用金属薄膜として一般的に用い
られているCrは、反射率が高いため、外光の強い場所
ではCrの反射光により表示品位が著しく低下するとい
う問題をもつ。また、ブラックマトリクスの反射率を低
減するために、Crと光透過性基板の間に酸化クロムの
層を設ける方法が提案されているが、製造コストの面か
らみて、好ましくない。
【0065】そのため、ブラックマトリクスとしては、
遮光剤を樹脂中に分散した樹脂ブラックマトリクスを使
用することが好ましい。
【0066】樹脂ブラックマトリクスに使用される遮光
剤としては、カーボンブラックや、酸化チタン、四酸化
鉄などの金属酸化物粉や、金属硫化物粉や、金属粉の他
に、赤、青、緑色の顔料混合物などを用いることができ
る。この中でも、とくにカーボンブラックは、遮光性に
優れており、好ましい。
【0067】遮光剤としてカーボンブラックを使用する
場合、色調を無彩色とするため、カーボンブラックの補
色の顔料を混合することが好ましい。補色用の顔料とし
ては、青色顔料、および、紫色顔料を、それぞれ単独
で、あるいは、両者を混合して使用することができる。
【0068】遮光剤として、カーボンブラックとカーボ
ンブラックに対して補色の顔料を用いた場合には、高い
遮光性を得るために、遮光剤中にしめるカーボンブラッ
クの割合を、50重量%以上にするのが好ましく、より
好ましくは60重量%以上、さらに好ましくは70重量
%以上である。
【0069】カーボンブラックの補色として使用する代
表的な顔料の例をカラーインデックスナンバーで示す。
青色顔料の例としては、ピグメントブルー15、15:
1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、
21、22、60、64などが挙げられるが、とくにピ
グメントブルー15、15:1、15:2、15:6が
好ましい。紫色顔料の例としては、ピグメントバイオレ
ット19、23、29、31、32、33、36、3
7、39、43、50などが挙げられるが、とくに、ピ
グメントバイオレット23、31、33、43、50が
好ましい。
【0070】これ以外にも、緑色顔料、黄色顔料、オレ
ンジ色顔料なども適宜添加しても構わないが、遮光剤中
にしめる割合としては、10重量%以下が好ましい。こ
れ以上にすると、ブラック・マトリクスの膜厚あたりの
遮光性が低下して好ましくない。
【0071】樹脂ブラックマトリクスに使用される樹脂
としては、アクリル系、エポキシ系などの透明樹脂を使
用することができるが、塗膜の耐熱性、耐光性、耐溶剤
性からみて、樹脂としては、ポリイミドを使用すること
が好ましい。ポリイミドは、前記のポリアミック酸を経
由して合成したものを使用することができる。
【0072】3原色の着色層については、色素を樹脂中
に分散したものを用いることができる。顔料は3原色を
表すために適当なものを組み合わせて使用することがで
きる。使用できる色素としては、赤、橙、黄、緑、青、
紫などの顔料や染料が挙げられるが、これらに限定され
ない。また、樹脂としては、アクリル系、エポキシ系な
どの透明樹脂を使用することができるが、塗膜の耐熱
性、耐光性、耐溶剤性からみて、樹脂としては、ポリイ
ミドを使用することが好ましい。
【0073】さらに本発明のカラーフィルターには、必
要に応じて配向膜を形成する。これはポリイミド、ポリ
アミド、ポリビニルアルコールなどの有機樹脂膜をラビ
ングしたもので良い。
【0074】本発明の液晶表示装置は、本発明のカラー
フィルターを使用したことを特徴とするものである。特
に反射型液晶表示装置に用いられるのが好ましい。ま
た、本発明のカラーフィルターは、カラー液晶表示装置
に用いられることから、本発明の液晶表示装置の駆動に
は、薄膜トランジスタ(TFT)を使用することが好ま
しい。
【0075】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 油化シェルエポキシ(株)製エピコート827(ビスフ
ェノールA型エポキシ化合物)5gと、γ−グリシドキ
シプロピルメチルジメトキシシラン5g、平均粒径0.
8μm、固形分濃度50%のITOメタノールゾル溶液
15g、平均粒径10nm、固形分濃度50%酸化錫メ
タノールゾル溶液12gに、錫アセチルアセトネート5
5.61g、塩化アンチモン(III)6.05g、酢酸
1.02gをイソプロパノールに溶解したものを添加
し、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
トで濃度を調製し、全固形分濃度が50%となるように
調整し、透明光拡散機能膜形成物とした。(A1)油化
シェルエポキシ(株)製エピコート827(ビスフェノ
ールA型エポキシ化合物)5gと、γ−グリシドキシプ
ロピルメチルジメトキシシラン5gから作成した透明樹
脂成分(1μm)の400nmの透過率を測定すると、
98%であった。
【0076】スピンコーターを用いてガラス基板上に塗
布し、100℃の恒温槽にて10分間、260℃の恒温
槽にて30分間加熱処理し、塗膜を硬化させた。得られ
た塗膜の表面は極めて平滑であり、ピンホールなどは全
く見られなかった。東京精密(製)サーフコム1500
Aによって測定した膜厚は、4μmであった。
【0077】このようにして作製した塗膜について、表
面抵抗は23Ω/□であった該表面抵抗の測定は、ガラ
ス基板の上に形成されたカラーフィルター用透明光拡散
機能膜の表面抵抗を、定電流4端子法抵抗率計(MCP
−TESTER FP、三菱化学製)を使用して測定し
た。表面抵抗値は、表示値に4.53倍(機器の補正係
数)をかけた値である。 比較例1 実施例1の粒径0.8μm、平均粒径0.8μm、固形
分濃度50%のITOメタノールゾル溶液を添加しない
以外は同様にして全固形分濃度が50%となるように調
整し、透明光拡散機能膜形成物とした。(B1)スピン
コーターを用いてガラス基板上に塗布し、100℃の恒
温槽にて10分間、260℃の恒温槽にて30分間加熱
処理し、塗膜を硬化させた。得られた塗膜の表面は極め
て平滑であり、ピンホールなどは全く見られなかった。
東京精密(製)サーフコム1500Aによって測定した
膜厚は、4μmであった。
【0078】このようにして作製した塗膜について実施
例1と同様に測定すると、表面抵抗は2.5×104Ω
/□であった 実施例2 次に、以下の工程によりカラーフィルターを作成した。 (樹脂ブラックマトリクス層の作成)温度計、乾燥窒素
導入口、温水・冷却水による加熱・冷却装置、および、
攪拌装置を付した20Lの反応釜に、γ−ブチロラクト
ン 16644.1g、4,4’−ジアミノジフェニル
エーテル 600.7g、3,3’−ジアミノジフェニ
ルスルホン 670.2g、ビス−3−(アミノプロピ
ル)テトラメチルシロキサン 74.6gを投入し、釜
を30℃に加熱した。30分後、3,3’,4,4’−
ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物 644.4
g、ピロメリット酸二無水物 641.3g、3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
294.2gを投入し、釜を58℃に加熱した。3時
間後、無水マレイン酸 11.8gを添加し、58℃で
さらに1時間加熱することにより、ポリアミック酸のN
MP溶液(P1)を得た。
【0079】カーボンブラック 4.6g、ポリアミッ
ク酸溶液(P1)24.0g、N−メチルピロリドン
61.4gをガラスビーズ 90gとともにホモジナイ
ザーを用い、7000rpmで30分間分散処理後、ガ
ラスビーズを濾過により除去し、カーボンブラックミル
ベースを得た。
【0080】また、ピグメントブルー15:6 2.2
g、ポリアミック酸溶液(P1)24.0g、N−メチ
ルピロリドン 63.8gをガラスビーズ 90gとと
もにホモジナイザーを用い、7000rpmで30分間
分散処理後、ガラスビーズを濾過により除去し、青顔料
ミルベースを得た。
【0081】得られた両ミルベースを全量混合すること
により、樹脂ブラックマトリクス用ペーストを得た。
【0082】樹脂ブラックマトリクス用ぺーストを無ア
ルカリガラス基板(厚さ0.7mm)上にスピンコート
し、50℃で10分間、90℃で10分間、110℃で
20分間オーブンを用いて空気中で加熱乾燥して、膜厚
1.1μmのポリイミド前駆体着色膜を得た。この膜上
にポジ型フォトレジスト(東京応化社製OFPR−80
0)を塗布し、80℃で20分間加熱乾燥して膜厚1μ
mのレジスト膜を得た。キャノン社製紫外線露光機PL
A−501Fを用い、クロム製のフォトマスクを介し
て、波長365nmでの強度が50mJ/cm2 の紫外
線を照射した。露光後、テトラメチルアンモニウムハイ
ドロオキサイドの2.38wt%の水溶液からなる現像
液に浸漬し、フォトレジストおよびポリイミド前駆体着
色被膜の現像を同時に行った。エッチング後、不要とな
ったフォトレジスト層をメチルセロソルブアセテートで
剥離した。さらにこのようにして得られたポリイミド前
駆体着色被膜を窒素雰囲気中で300℃で30分間熱処
理し、格子状の画素部とそれらを囲む額縁部からなる膜
厚0.9μmのポリイミド着色パターン被膜を得た。
【0083】(着色層の作成)次に、赤、緑、青の顔料
として、それぞれ、ピグメントレッド177、ピグメン
トグリーン36、ピグメントブルー15:6を用意し、
ポリアミック酸溶液(P1)と混合分散し、赤、青、緑
の3種類の着色ペーストを得た。
【0084】得られた赤ペーストを樹脂ブラックマトリ
クス基板上にスピンコートし、50℃で10分間、90
℃で10分間、110℃で20分間オーブンを用いて空
気中で加熱乾燥して、膜厚1.2μmのポリイミド前駆
体着色膜を得た。この膜上にポジ型フォトレジスト(東
京応化社製OFPR−800)を塗布し、80℃で20
分間加熱乾燥して膜厚1.1μmのレジスト膜を得た。
キャノン社製紫外線露光機PLA−501Fを用い、ク
ロム製のフォトマスクを介して、波長365nmでの強
度が50mJ/cm2の紫外線を照射した。露光後、テ
トラメチルアンモニウムハイドロオキサイドの2.38
wt%の水溶液からなる現像液に浸漬し、フォトレジス
トおよびポリイミド前駆体着色被膜の現像を同時に行っ
た。エッチング後、不要となったフォトレジスト層をメ
チルセロソルブアセテートで剥離した。さらに、このよ
うにして得られたポリイミド前駆体着色被膜を窒素雰囲
気中で300℃で30分間熱処理し、膜厚1.0μmの
ポリイミド赤色パターン被膜を得た。
【0085】その後、同様にして、緑ペースト、青ペー
ストのパターンを形成し、赤、緑、青の3原色を有する
カラーフィルターを得た。
【0086】(透明光拡散機能膜の作成)得られたカラ
ーフィルター付きガラス基板に透明光拡散機能膜形成物
(A1)をスピンコートし、100℃で5分、260℃
で30分加熱することにより、厚さ5.0μmの透明光
拡散機能膜とした。また、押し込み硬度測定用として、
無アルカリガラス基板に厚さ8μmの透明光拡散機能膜
も作成した。
【0087】押し込み硬度測定は、島津製作所製ダイナ
ミック超微小硬度計DUH−50を用いて、押し込み荷
重0.1gf、荷重速度2.6×10-2gf/s、荷重
時間5秒で測定する。
【0088】得られた透明光拡散機能膜層の押し込み硬
度を、上記条件で測定した結果、54.2であった。
【0089】東京精密(製)サーフコム1500Aを用
いて、得られたカラーフィルターの表面形状を観察した
結果、高低差は0.16μm、最大傾斜角は1.7゜で
あった。 (液晶表示装置の作成)さらに、得られたカラーフィル
ターを中性洗剤で洗浄した後、ポリイミド樹脂からなる
配向膜を印刷法により塗布し、ホットプレートで250
℃、10分間加熱した。膜厚は0.32μmであった。
この後、カラーフィルター基板をラビング処理し、シー
ル剤をディスペンス法により塗布、ホットプレートで9
0℃、10分間加熱した。
【0090】一方、ガラス上にTFTアレイを形成した
反射電極も同様に洗浄した後、配向膜を塗布、加熱す
る。その後、直径5.5μmの球状スペーサーを散布
し、前記カラーフィルター基板と重ね合わせ、オーブン
中で加圧しながら160℃で90分間加熱して、シール
剤を硬化させる。このセルを120℃、13.3Paで
4時間、続いて、窒素中で0.5時間放置した後に、再
度真空下において液晶注入を行った。液晶注入は、セル
をチャンバーに入れて、室温で13.3Paまで減圧し
た後、液晶注入口を液晶に漬けて、窒素を用いて常圧に
戻すことにより行った。液晶注入後、紫外線硬化樹脂に
より、液晶注入口を封口した。次に、偏光板をセルの2
枚のガラス基板の外側に貼り付け、セルを完成させた。
さらに、得られたセルをモジュール化して、縦電界駆動
の液晶表示装置を完成させた。得られた液晶表示装置
を、実際に駆動させて表示品位を調べたところ、コント
ラスト値は約7、反射率は19%で、目視レベルでは新
聞紙に近い良好な表示品位を確認できた。
【0091】変角光度計を用いて、液晶セルの光拡散性
を測定した結果を、以下の表1に示す。なお、いずれの
測定においても、光の正反射を拾わないよう、あおり角
度 5°(被検査体を 5°傾けた状態)にて測定したもの
である。また、変角光度計の光は、平行度0.5°以内の
平行光を用い、(傾きを掛けない)ときの、視野角0°
の光度を 100%として測定したものである。
【0092】
【表1】
【0093】測定に用いた透明光拡散機能膜の厚さは、
4μmとなるよう設定する。なお、本発明者らは、IT
Oの透明粒子を用いた散乱膜の偏光解消(偏光くずれ)
は、4μmの膜厚の散乱膜で 0.2%以下と、反射型
LCDにとってほぼ問題の無いことを確認している。
【0094】上記の表1に示すように、本発明による実
施例2では、各視野角で得られる光度の数値が高く、光
拡散性が良好であることが分かり、また、ビーズスペー
サーによるめり込みによるセルギャップムラ、透明光拡
散機能膜に発生するシワやクラックに起因する表示不良
は観察されず、高品位な表示装置が得られた。 比較例2 比較例1のB1を用いて、実施例2と同様にカラーフィ
ルターを作成し、押し込み硬度測定は、実施例2と同様
に島津製作所製ダイナミック超微小硬度計DUH−50
を用いて、押し込み荷重0.1gf、荷重速度2.6×
10-2gf/s、荷重時間5秒で測定する。
【0095】得られたカラーフィルター用透明光拡散機
能膜層の押し込み硬度を、上記条件で測定した結果、3
7.8であった。
【0096】東京精密(製)サーフコム1500Aを用
いて、得られたカラーフィルターの表面形状を観察した
結果、高低差は0.14μm、最大傾斜角は1.4゜で
あった。
【0097】得られたカラーフィルターについて、実施
例2と同様にして液晶表示装置を作製し、実際に駆動さ
せて表示品位を調べたところ、コントラスト値は約4、
反射率は9%であった。
【0098】実施例2と同様に変角光度計を用いて、液
晶セルの光拡散性を測定した結果を、表1に示す。コン
トラスト値、反射率と各視野角で得られる光度の関係か
ら、本発明による比較例2では、光拡散性が不良である
ことが分かった。
【0099】また、液晶表示装置を実施例2と同様に作
製した。その際、導電性が低い(抵抗が高い)ことによ
り、新たに透明導電膜を形成する必要があった。ビーズ
スペーサーによるめり込みによるセルギャップムラ、透
明光拡散機能膜に発生するシワやクラックに起因する表
示不良が観察された。 比較例3 実施例1の粒径0.8μm、平均粒径0.8μm、固形
分濃度50%のITOメタノールゾル、導電性樹脂成分
である錫酸化物形成組成物を添加しない以外は同様にし
て全固形分濃度が50%となるように調整し、透明光拡
散機能膜形成物とした。(B2)スピンコーターを用い
てガラス基板上に塗布し、100℃の恒温槽にて10分
間、260℃の恒温槽にて30分間加熱処理し、塗膜を
硬化させた。得られた塗膜の表面は極めて平滑であり、
ピンホールなどは全く見られなかった。東京精密(製)
サーフコム1500Aによって測定した膜厚は、4μm
であった。
【0100】また、表面抵抗は2.3×1018Ω/□で
あった B2を用いて、実施例2と同様にカラーフィルターを作
成し、押し込み硬度測定は、実施例2と同様に島津製作
所製ダイナミック超微小硬度計DUH−50を用いて、
押し込み荷重0.1gf、荷重速度2.6×10-2gf
/s、荷重時間5秒で測定する。
【0101】得られたカラーフィルター用透明光拡散機
能膜層の押し込み硬度を、上記条件で測定した結果、2
4.8であった。
【0102】東京精密(製)サーフコム1500Aを用
いて、得られたカラーフィルターの表面形状を観察した
結果、高低差は0.15μm、最大傾斜角は1.6゜で
あった。
【0103】得られたカラーフィルターについて、実施
例2と同様にして液晶表示装置を作製し、実際に駆動さ
せて表示品位を調べたところ、コントラスト値は約2、
反射率は4%であった。
【0104】実施例2と同様に変角光度計を用いて、液
晶セルの光拡散性を測定した結果を、以下の表1に示
す。比較例3のコントラスト値、反射率と各視野角で得
られる光度の関係から、本発明による比較例3では、光
拡散性が不十分であることが分かった。
【0105】また、液晶表示装置を実施例2と同様に作
製した。その際、導電性が低い(抵抗が高い)ことによ
り、新たに透明導電膜を形成する必要があった。ビーズ
スペーサーによるめり込みによるセルギャップムラ、透
明光拡散機能膜に発生するシワやクラックに起因する表
示不良が観察された。 実施例3 実施例2と同様にしてカラーフィルターを作成する際
に、着色層の膜厚をすべて1.8μmとし、さらに、各
着色層の形成と同時に透明光拡散機能膜を介して樹脂ブ
ラックマトリクス上にスぺーサーを形成したカラーフィ
ルターを作成した。なお、形成したスペーサーは3原色
が積層された形態をとっている。
【0106】得られたカラーフィルターについて、実施
例2と同様にして、スペーサー散布を取りやめる以外
は、実施例2と同様の手順により、実際に駆動させて表
示品位を調べたところ、コントラスト値は約7、反射率
は19%で、目視レベルでは新聞紙に近い良好な表示品
位を確認できた。
【0107】実施例2のコントラスト値、反射率と各視
野角で得られる光度の関係から、本発明による実施例3
では、光拡散性が良好であることが分かり、また、液晶
表示装置を実施例2と同様に作製した。ビーズスペーサ
ーによるめり込みによるセルギャップムラ、透明光拡散
機能膜に発生するシワやクラックに起因する表示不良は
観察されず、高品位な表示装置が得られた。 実施例4 実施例1のA1に粒径0.8μm、平均粒径0.8μ
m、固形分濃度50%のITOメタノールゾル溶液5g
添加した。(A2)実施例1に比べて、散乱材(透明粒
子)であるITOの含有割合を増加したものである。ス
ピンコーターを用いてガラス基板上に塗布し、100℃
の恒温槽にて10分間、260℃の恒温槽にて30分間
加熱処理し、塗膜を硬化させた。得られた塗膜の表面は
極めて平滑であり、ピンホールなどは全く見られなかっ
た。東京精密(製)サーフコム1500Aによって測定
した膜厚は、4μmであった。
【0108】実施例2と同様にしてカラーフィルターを
作成する際に、着色層の膜厚をすべて1.8μmとし、
さらに、各着色層の形成と同時に透明光拡散機能膜を介
して樹脂ブラックマトリクス上にスぺーサーを形成した
カラーフィルターを作成した。なお、形成したスペーサ
ーは3原色が積層された形態をとっている。
【0109】押し込み硬度測定は、実施例2と同様に島
津製作所製ダイナミック超微小硬度計DUH−50を用
いて、押し込み荷重0.1gf、荷重速度2.6×10
-2gf/s、荷重時間5秒で測定する。
【0110】得られたカラーフィルター用透明光拡散機
能膜層の押し込み硬度を、上記条件で測定した結果、5
9.6であった。
【0111】東京精密(製)サーフコム1500Aを用
いて、得られたカラーフィルターの表面形状を観察した
結果、高低差は0.18μm、最大傾斜角は1.7゜で
あった。
【0112】得られたカラーフィルターについて、実施
例2と同様にして、スペーサー散布を取りやめる以外
は、実施例2と同様の手順により、実際に駆動させて表
示品位を調べたところ、コントラスト値は約8、反射率
は21%で、目視レベルでは新聞紙に近い良好な表示品
位を確認できた。
【0113】実施例2と同様に変角光度計を用いて、液
晶セルの光拡散性を測定した結果を、表1に示す。実施
例2のコントラスト値、反射率と各視野角で得られる光
度の関係から、本発明による実施例4では、光拡散性が
良好であることが分かった。
【0114】また、液晶表示装置を実施例2と同様に作
製した。ビーズスペーサーによるめり込みによるセルギ
ャップムラ、透明光拡散機能膜に発生するシワやクラッ
クに起因する表示不良は観察されず、高品位な表示装置
が得られた。 実施例5 シクロヘキサンジカルボン酸ビスオキセタン5g、γ−
グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン5g、平
均粒径0.8μm、固形分濃度50%のTiO 2メタノ
ールゾル溶液15g、平均粒径10nm、固形分濃度5
0%のIn23メタノールゾル溶液20gに、錫アセチ
ルアセトネート55.61g、塩化アンチモン(III)
6.05g、酢酸1.02gをイソプロパノールに溶解
したものを添加し、プロピレングリコールメチルエーテ
ルアセテートで濃度を調製し、全固形分濃度が50%と
なるように調整し、透明光拡散機能膜形成物とした。
(A3) シクロヘキサンジカルボン酸ビスオキセタン5g、γ−
グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン5gから
作成した透明樹脂成分(1μm)の400nmの透過率
を測定すると、97.5%であった。
【0115】スピンコーターを用いてガラス基板上に塗
布し、100℃の恒温槽にて10分間、260℃の恒温
槽にて30分間加熱処理し、塗膜を硬化させた。得られ
た塗膜の表面は極めて平滑であり、ピンホールなどは全
く見られなかった。東京精密(製)サーフコム1500
Aによって測定した膜厚は、4μmであった。
【0116】また、表面抵抗は85Ω/□であった。該
表面抵抗の測定は、実施例1と同様に測定した。
【0117】実施例2と同様にしてカラーフィルターを
作成する際に、着色層の膜厚をすべて1.8μmとし、
さらに、各着色層の形成と同時に透明光拡散機能膜を介
して樹脂ブラックマトリクス上にスぺーサーを形成した
カラーフィルターを作成した。なお、形成したスペーサ
ーは3原色が積層された形態をとっている。
【0118】押し込み硬度測定は、実施例2と同様に島
津製作所製ダイナミック超微小硬度計DUH−50を用
いて、押し込み荷重0.1gf、荷重速度2.6×10
-2gf/s、荷重時間5秒で測定する。
【0119】得られたカラーフィルター用透明光拡散機
能膜層の押し込み硬度を、上記条件で測定した結果、5
6.5であった。
【0120】東京精密(製)サーフコム1500Aを用
いて、得られたカラーフィルターの表面形状を観察した
結果、高低差は0.14μm、最大傾斜角は1.6゜で
あった。
【0121】得られたカラーフィルターについて、実施
例2と同様にして、スペーサー散布を取りやめる以外
は、実施例2と同様の手順により、実際に駆動させて表
示品位を調べたところ、コントラスト値は約11、反射
率は26%で、目視レベルでは新聞紙に近い良好な表示
品位を確認できた。
【0122】実施例2と同様に変角光度計を用いて、液
晶セルの光拡散性を測定した結果を、表1に示す。コン
トラスト値、反射率と各視野角で得られる光度の関係か
ら、本発明による実施例5では、光拡散性が良好である
ことが分かった。
【0123】また、液晶表示装置を実施例2と同様に作
製した。ビーズスペーサーによるめり込みによるセルギ
ャップムラ、透明光拡散機能膜に発生するシワやクラッ
クに起因する表示不良は観察されず、高品位な表示装置
が得られた。 比較例4 実施例5の平均粒径0.8μm、固形分濃度50%のT
iO2メタノールゾル溶液を添加しない以外は同様にし
て全固形分濃度が50%となるように調整し、透明光拡
散機能膜形成物とした。(B3)スピンコーターを用い
てガラス基板上に塗布し、100℃の恒温槽にて10分
間、260℃の恒温槽にて30分間加熱処理し、塗膜を
硬化させた。得られた塗膜の表面は極めて平滑であり、
ピンホールなどは全く見られなかった。東京精密(製)
サーフコム1500Aによって測定した膜厚は、4μm
であった。
【0124】また、表面抵抗は89Ω/□であった B3を用いて、実施例2と同様にカラーフィルターを作
成し、押し込み硬度測定は、実施例2と同様に島津製作
所製ダイナミック超微小硬度計DUH−50を用いて、
押し込み荷重0.1gf、荷重速度2.6×10-2gf
/s、荷重時間5秒で測定する。
【0125】得られたカラーフィルター用透明光拡散機
能膜層の押し込み硬度を、上記条件で測定した結果、3
8.6であった。
【0126】東京精密(製)サーフコム1500Aを用
いて、得られたカラーフィルターの表面形状を観察した
結果、高低差は0.15μm、最大傾斜角は1.6゜で
あった。
【0127】得られたカラーフィルターについて、実施
例2と同様にして液晶表示装置を作製し、実際に駆動さ
せて表示品位を調べたところ、コントラスト値は約2、
反射率は4%であった。
【0128】実施例2と同様に変角光度計を用いて、液
晶セルの光拡散性を測定した結果を、以下の表1に示
す。比較例3のコントラスト値、反射率と各視野角で得
られる光度の関係から、本発明による比較例3では、光
拡散性が不十分であることが分かった。
【0129】また、液晶表示装置を実施例2と同様に作
製した。ビーズスペーサーによるめり込みによるセルギ
ャップムラ、透明光拡散機能膜に発生するシワやクラッ
クに起因する表示不良が観察された。 実施例6 シクロヘキサンジカルボン酸ビスオキセタン5g、γ−
グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン5g、平
均粒径0.8μm、固形分濃度50%のTiO 2メタノ
ールゾル溶液15g、平均粒径10nm、固形分濃度5
0%の銀(Ag)メタノールゾル溶液20gに、錫アセ
チルアセトネート55.61g、塩化アンチモン(II
I)6.05g、酢酸1.02gをイソプロパノールに
溶解したものを添加し、プロピレングリコールメチルエ
ーテルアセテートで濃度を調製し、全固形分濃度が50
%となるように調整し、透明光拡散機能膜形成物とし
た。(A3)シクロヘキサンジカルボン酸ビスオキセタ
ン5g、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシ
ラン5gから作成した透明樹脂成分(1μm)の400
nmの透過率を測定すると、98.2%であった。
【0130】スピンコーターを用いてガラス基板上に塗
布し、100℃の恒温槽にて10分間、260℃の恒温
槽にて30分間加熱処理し、塗膜を硬化させた。得られ
た塗膜の表面は極めて平滑であり、ピンホールなどは全
く見られなかった。東京精密(製)サーフコム1500
Aによって測定した膜厚は、4μmであった。
【0131】また、表面抵抗は28Ω/□であった。該
表面抵抗の測定は、実施例1と同様に測定した。
【0132】実施例2と同様にしてカラーフィルターを
作成する際に、着色層の膜厚をすべて1.8μmとし、
さらに、各着色層の形成と同時に透明光拡散機能膜を介
して樹脂ブラックマトリクス上にスぺーサーを形成した
カラーフィルターを作成した。なお、形成したスペーサ
ーは3原色が積層された形態をとっている。
【0133】押し込み硬度測定は、実施例2と同様に島
津製作所製ダイナミック超微小硬度計DUH−50を用
いて、押し込み荷重0.1gf、荷重速度2.6×10
-2gf/s、荷重時間5秒で測定する。
【0134】得られたカラーフィルター用透明光拡散機
能膜層の押し込み硬度を、上記条件で測定した結果、5
8.8であった。
【0135】東京精密(製)サーフコム1500Aを用
いて、得られたカラーフィルターの表面形状を観察した
結果、高低差は0.16μm、最大傾斜角は1.7゜で
あった。
【0136】得られたカラーフィルターについて、実施
例2と同様にして、スペーサー散布を取りやめる以外
は、実施例2と同様の手順により、実際に駆動させて表
示品位を調べたところ、コントラスト値は約10、反射
率は24%で、目視レベルでは新聞紙に近い良好な表示
品位を確認できた。
【0137】実施例2と同様に変角光度計を用いて、液
晶セルの光拡散性を測定した結果を、表1に示す。実施
例2のコントラスト値、反射率と各視野角で得られる光
度の関係から、本発明による実施例6では、光拡散性が
良好であることが分かった。
【0138】また、液晶表示装置を実施例2と同様に作
製した。ビーズスペーサーによるめり込みによるセルギ
ャップムラ、透明光拡散機能膜に発生するシワやクラッ
クに起因する表示不良は観察されず、高品位な表示装置
が得られた。
【0139】
【発明の効果】本発明では、製造工程を削減できる上
に、透明光拡散機能膜に導電性を付与することにより、
シワまたはクラックが発生しにくく、スペーサーの剥が
れも、スペーサーのめり込み欠点もなく、表示不良のな
い高品位な表示効果をもつカラーフィルター、該カラー
フィルターよりなる液晶表示装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルターの一例を示す平面図
である。
【図2】図1のA−A’での断面図である。
【符号の説明】
1:ブラックマトリクス 2:着色層 3:開口部 4:ガラス 5:透明光拡散機能膜 6:高低差 7:最大傾斜角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1339 500 G02F 1/1339 500 G09F 9/30 320 G09F 9/30 320 338 338 349 349B Fターム(参考) 2H042 BA02 BA13 BA20 2H048 BA02 BA45 BB01 BB02 BB14 BB28 BB42 2H089 LA09 LA10 LA11 LA12 NA08 NA14 NA24 QA02 QA15 QA16 2H091 FA02Y FA31Y FA35Y FB02 FB06 FB08 FB13 FD06 GA02 GA06 GA08 GA13 LA02 LA13 LA16 LA18 5C094 AA03 AA08 AA10 AA42 AA43 BA03 BA43 CA19 CA24 DA13 EA07 EB02 EC03 ED03 ED13 ED20 FA01 FA02 FB01 FB02 FB12 FB15 FB16 GB10 JA01 JA08 JA11

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】膜厚1μm、400nmの透過率が96%
    以上の透明樹脂に、該透明樹脂より可視領域に光吸収が
    存在しない高屈折率の透明粒子及び導電性超微粒子を、
    分散せしめて構成された透明光拡散機能膜であって、該
    透明粒子の平均粒径が0.4〜3μmで、該導電性超微
    粒子の平均粒径が5〜20nmであることを特徴とする
    透明光拡散機能膜。
  2. 【請求項2】該高屈折率の透明粒子が、金属酸化物から
    成り、かつ、該金属酸化物が光学的に等方性の結晶構造
    を有するか、あるいは、アモルファス構造であることを
    特徴とする請求項1記載の透明光拡散機能膜。
  3. 【請求項3】該金属酸化物が、TiO2、Ta25、T
    eO2、ThO2、CeO2、Ga23、Sb25、Zr
    2、Al23、Nb25、InO2、Y23、ZnO、
    La23、SnO2およびHfO2から選ばれた少なくと
    も1種であることを特徴とする請求項2記載の透明光拡
    散機能膜。
  4. 【請求項4】該高屈折率の透明粒子が、導電性金属酸化
    物であることを特徴とする請求項1記載の透明光拡散機
    能膜。
  5. 【請求項5】該導電性超微粒子が、金属及び/または導
    電性金属酸化物であることを特徴とする請求項1記載の
    透明光拡散機能膜。
  6. 【請求項6】該金属が、金(Au)、銀(Ag)、白金
    (Pt)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、鉛(P
    b)、コバルト(Co)、ロジウム(Rh)、ルテニウ
    ム(Ru)及び錫(Sn)から選ばれた少なくとも1種
    であることを特徴とする請求項5記載の透明光拡散機能
    膜。
  7. 【請求項7】該透明樹脂が、エポキシ樹脂を含有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の透明光拡散機能膜。
  8. 【請求項8】該透明樹脂が、オキセタン樹脂を含有する
    ことを特徴とする請求項1記載の透明光拡散機能膜。
  9. 【請求項9】該透明樹脂が、導電性樹脂成分を含有する
    ことを特徴とする請求項1記載の透明光拡散機能膜。
  10. 【請求項10】該透明光拡散機能膜が、その表面抵抗が
    100〜102Ω/□、屈折率が1.67以上、押し込み
    硬度が50以上であることを特徴とする請求項1〜9の
    いずれかに記載の透明光拡散機能膜。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載の透明
    光拡散機能膜が使用されていることを特徴とするカラー
    フィルター。
  12. 【請求項12】少なくとも遮光部となるブラックマトリ
    クスと、開口部に画素を形成する3原色の着色層、およ
    び、透明光拡散機能膜から構成されるカラーフィルター
    において、該透明光拡散機能膜として請求項1〜11の
    いずれかに記載の透明光拡散機能膜を使用したことを特
    徴とするカラーフィルター。
  13. 【請求項13】該ブラックマトリクス上の一部に3原色
    からなる着色層の積層により形成された複数個のドット
    状スペーサーを有することを特徴とする請求項12記載
    のカラーフィルター。
  14. 【請求項14】該ブラックマトリクスが、遮光剤を樹脂
    中に分散したものであることを特徴とする請求項12ま
    たは13記載のカラーフィルター。
  15. 【請求項15】該カラーフィルターが、その最上層に、
    さらに配向膜が設けられていることを特徴とする請求項
    11〜14のいずれかに記載のカラーフィルター。
  16. 【請求項16】該配向膜が、0.1μm〜1μmの膜厚
    を有するものであることを特徴とする請求項15記載の
    カラーフィルター。
  17. 【請求項17】請求項11〜16のいずれかに記載のカ
    ラーフィルターを使用したことを特徴とする液晶表示装
    置。
  18. 【請求項18】該液晶表示装置が、薄膜トランジスタに
    より液晶を駆動するものである請求項17記載の液晶表
    示装置。
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