JP2001165748A - ガスメータ - Google Patents

ガスメータ

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JP2001165748A
JP2001165748A JP35074499A JP35074499A JP2001165748A JP 2001165748 A JP2001165748 A JP 2001165748A JP 35074499 A JP35074499 A JP 35074499A JP 35074499 A JP35074499 A JP 35074499A JP 2001165748 A JP2001165748 A JP 2001165748A
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JP
Japan
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gas
flow rate
receiving
detecting means
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Sanshiro Kodama
三四郎 兒玉
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアーパージ完了を有効に知らせることがで
き、エアーパージ作業の効率化を図ることができるガス
メータを提供すること。 【解決手段】 伝搬時間測定手段Aは、ガス流路中の信
号伝搬時間を測定する。流量演算手段17は、伝搬時間
測定手段Aからの伝搬時間データに基づいて流量を求め
ると共に求めた流量を積算する。伝搬時間記憶手段18
は、ガスの信号伝搬時間を予め記憶する。判定手段19
は、伝搬時間測定手段Aからの伝播時間データを伝搬時
間記憶手段18からの伝搬時間値と比較して、伝搬時間
データが伝搬時間値と一致するか否かを判定する。遮断
手段21は、判定手段19により伝搬時間データが伝搬
時間値と一致すると判定された場合、ガス流路を遮断す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば超音波を
使用してガス流路を流れるガスの流量を計測するガスメ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のガスメータは、たとえば特
開平4−32823号公報に開示されており、図4に示
す構成を備えている。
【0003】図4において、ガスメータは、管路1、第
1超音波プローブ2、第2超音波プローブ3、切替器
4、受信回路5、送信回路6、伝搬時間差回路7および
流量演算回路8とからなる。
【0004】切替器4は、超音波の管路1内伝搬方向を
切り替える。たとえば、送信回路6からの送信波により
第1超音波プローブ2を付勢し、管路1内ガスの流れ
(矢印方向)の逆方向へ伝搬した超音波は、第2超音波
プローブ3で受波され、再び切替器4を経て受信回路5
に加わり、受信波を得る。伝搬時間差回路7は、この受
信波に基づいて逆方向の超音波伝搬時間を計測する。次
いで、切替器4の切り替えによって、送信回路6からの
送信波により第2超音波プローブ3を付勢し、管路1内
ガスの流れ(矢印方向)の順方向へ伝搬した超音波は、
第1超音波プローブ3で受波され、再び切替器4を経て
受信回路5に加わり、受信波を得る。伝搬時間差回路7
は、この受信波に基づいて順方向の超音波伝搬時間を計
測する。伝搬時間差回路7は、逆方向超音波伝搬時間と
順方向超音波伝搬時間の差を求める。流量演算回路8
は、伝搬時間差回路7で求められた伝搬時間差に基づき
流量を算出する。
【0005】また、同様に超音波を使用した流量計とし
て、特開平10−318811号公報に開示されている
ものがあり、図5に示す構成を備えている。図5におい
て、流量計は、流速計測手段9、伝搬時間差計測手段1
6、流量演算手段17、伝搬時間記憶手段18、判定手
段19および表示手段20からなる。
【0006】流速計測手段9は、第1の流速検出手段1
0、第2の流速検出手段11、第1の受信手段12、第
2の受信手段13、第1の送信手段14および第2の送
信手段15から構成されている。
【0007】第1の流速検出手段10は、管路1の上流
側に設けられた第2超音波プローブ3に接続されるかま
たは直接管路1の上流側に設けられ、超音波信号を出力
または受信できる素子から構成され、第1の受信手段1
2および第1の送信手段14が接続されている。
【0008】第2の流速検出手段11は、管路1の下流
側に設けられた第1超音波プローブ2に接続されるかま
たは直接管路1の下流側に設けられ、超音波信号を出力
または受信できる素子から構成され、第2の受信手段1
3および第2の送信手段15が接続されている。
【0009】第1の受信手段12と第2の受信手段13
の各出力は、伝搬時間差計測手段16に接続されてい
る。流量演算手段17は、伝搬時間差計測手段16で求
められた伝搬時間差に基づいて管路1内を流れるガスの
流量を求める。
【0010】伝搬時間記憶手段18は、媒体内の超音波
信号の伝搬時間、たとえばLPガスの成分状態の伝搬時
間、特に空気等混入した場合の伝搬時間データを予め記
憶している。
【0011】判定手段19は、伝搬時間記憶手段18と
第1の受信手段12および第2の受信手段13とから計
測しようとする媒体内の伝搬時間より、他媒体の混入判
定、たとえばLPガス中の空気混入等の判定を行う。
【0012】表示手段20は、判定手段19で他媒体混
入と判定されれば、警告表示を行う。
【0013】次に、上記構成の動作を説明する。管路1
内で、流速検出手段9は、第1の流速検出手段10と第
2の流速検出手段11とが対向して取り付けられる。ま
ず、第1の流速検出手段10に接続された第1の受信手
段12が、第2の流速手段を介し第2の送信手段15よ
り発射された信号を受信する。送信開始後受信までの信
号の伝搬時間を伝搬時間差計測手段16で求める。次
に、第2の流速検出手段11に接続された第2の受信手
段13が、第1の流速検出手段10を介し第1の送信手
段14より発射された信号を受信する。同様に、送信開
始後受信までの信号の伝搬時間を伝搬時間差計測手段1
6で求める。
【0014】通常、流量がない状態では、伝搬時間差は
ゼロである。計測媒体、たとえばガス等が流れ流量が多
くなるにつれて、下流側の第2の流速検出手段11から
上流側の第1の流速検出手段10へ送出した信号の伝搬
時間が長くなる。逆に、上流側の第1の流速検出手段1
0から第2の流速検出手段11への信号伝搬時間は短く
なる。すなわち、流量値の大きさは、信号伝搬時間差に
比例する。
【0015】対向し合う流速検出手段10,11より超
音波信号を受信すると、伝搬時間差計測手段16は、伝
搬時間差を演算し、求めた伝搬時間差に基づいて流量演
算手段17で流量を求める。
【0016】一方、伝搬時間記憶手段18は、水や機械
油等の液体中での伝搬時間、LPガスや都市ガス等の気
体中の伝搬時間、さらに、LPガス、都市ガス等に空気
等の異媒体が混入した時の伝搬時間が予め記憶されてい
る。空気とガスの混合比率に応じた伝搬時間、また空気
100%時の伝搬時間も記憶されている。
【0017】そこで、判定手段19は、伝搬時間記憶手
段18に記憶されている各種媒体中での伝搬時間値と、
第1の受信手段12および第2の受信手段13で得た伝
搬時間値とを比較判定し、記憶時間値と受信した時間が
異なる場合、計測媒体中に他の異媒体、たとえばLPガ
スや都市ガス等の中に空気等の混入があることを検出す
る。その結果、判定手段19が混入と判定した場合、表
示手段20で警告表示を行う。
【0018】特に、ガスメータとして流量計を設置した
場合、管路1中に多量の空気が残存している。使用開始
時、空気が残ったままガス器具が使用されると、異常燃
焼、あるいはガス器具の未着火状態より派生して未燃ガ
スの排出という危険な状態が発生するが、通常使用の媒
体すなわちLPガスや都市ガス中に混入した空気を伝搬
時間値の差で検出し、利用者あるいはガスメータの設置
業者に報知でき、安全性が向上し、かつガスメータとし
ての流量計の設置が早くなる。このようにして異媒体の
混入を検出し、かつ警告することによりガス販売業者ま
たはガス利用者に通知し、ガス器具の使用での異常状態
を素早く判別できるようにしている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガス配管を
新設したりガスメータを交換したりする場合は、ガスを
使用する前に配管またはガスメータ内に存在する空気を
供給ガス(LPガス、都市ガス等)に置換するエアーパ
ージ作業を行う必要がある。そこで、エアーパージ完了
まで燃焼器の着火作業を繰り返す必要があるが、この
際、エアーパージ完了を確実に知ることができれば好都
合である。
【0020】しかしながら、図4の構成例のようなガス
メータは、通常、ガス種類の区別をせずに、単に流れた
ガス流量を積算するだけであり、エアーパージ完了を知
る方法は開示されていない。
【0021】一方、ガスメータを設置した際などにおい
て、気体中に異媒体が混入している場合、たとえばLP
ガス、都市ガス等に空気が混入している場合、たとえば
超音波式流量計を用いてこれを判別する方法は、特開平
10−318811号公報、すなわち図5の構成例によ
り公知になっている。したがって、超音波式ガスメータ
を用いてエアーパージ完了を判断することができ、エア
ーパージ完了を警告表示することができる。客観的にエ
アーパージ完了判断ができることから、作業者の誤判断
によって生じる立ち消えを防止することができる意味で
有効である。
【0022】しかしながら、図5の構成例のようなガス
メータは、警告表示は表示手段20によって行われてい
る。上述したように、エアーパージ完了まで燃焼器の着
火作業を繰り返す必要があるが、通常、ガスメータと燃
焼器は、それぞれ、ある程度離れた距離を持って設置さ
れているので、作業者一人では、燃焼器の着火作業を行
いながら、離れた場所にあるガスメータ表示を確認する
ことができない。したがって、ガスメータの表示手段2
0にエアーパージ完了の警告表示をしても、現実的には
エアーパージ完了を確認することが困難であるという問
題がある。
【0023】さらに、特開平11−51727号公報に
は、ガス種類判別手段を備え、他種類のガス流量を計測
することができるガスメータが開示されているが、同様
に、上述のエアーパージ完了を知る方法が開示されてい
ない。
【0024】そこで、本発明の目的は、上記問題点を解
決し、エアーパージ完了を有効に知らせることができ、
エアーパージ作業の効率化を図ることができるガスメー
タを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記した目的にかんがみ
て、請求項1記載の発明のガスメータは、図1の基本構
成図に示すように、ガス流路中の信号伝搬時間を測定す
る伝搬時間測定手段Aと、上記伝搬時間測定手段Aから
の伝搬時間データに基づいて流量を求めると共に、求め
た流量を積算する流量演算手段17と、上記ガスの信号
伝搬時間を予め記憶する伝搬時間記憶手段18と、上記
伝搬時間測定手段Aからの伝播時間データを上記伝搬時
間記憶手段18からの伝搬時間値と比較して、上記伝搬
時間データが上記伝搬時間値と一致するか否かを判定す
る判定手段19と、上記判定手段19により上記伝搬時
間データが上記伝搬時間値と一致すると判定された場
合、上記ガス流路を遮断する遮断手段21とからなる、
ことを特徴とする。
【0026】請求項1記載の発明においては、伝搬時間
測定手段Aは、ガス流路中の信号伝搬時間を測定する。
流量演算手段17は、伝搬時間測定手段Aからの伝搬時
間データに基づいて流量を求めると共に、求めた流量を
積算する。伝搬時間記憶手段18は、ガスの信号伝搬時
間を予め記憶する。判定手段19は、伝搬時間測定手段
Aからの伝播時間データを伝搬時間記憶手段18からの
伝搬時間値と比較して、伝搬時間データが伝搬時間値と
一致するか否かを判定する。遮断手段21は、判定手段
19により伝搬時間データが伝搬時間値と一致すると判
定された場合、ガス流路を遮断する。
【0027】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のガスメータにおいて、前記遮断手段21は、前記判
定手段19による判定時点から所定の遅延時間後に前記
ガス流路を遮断することを特徴とする。
【0028】請求項2記載の発明においては、遮断手段
21は、判定手段19による判定時点から所定の遅延時
間後にガス流路を遮断する。
【0029】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のガスメータにおいて、前記伝搬時間測定手
段Aは、ガス流路の上流側に設けられ、超音波信号を出
力または受信する第1の流速検出手段10と、ガス流路
の下流側に設けられ、超音波信号を出力または受信する
第2の流速検出手段11と、上記第1の流速検出手段1
0に接続され、上記第2の流速検出手段より発せられる
超音波信号を受信する第1の受信手段12と、上記第2
の流速検出手段11に接続され、上記第1の流速検出手
段より発せられる超音波信号を受信する第2の受信手段
13と、上記第1の流速検出手段10に超音波信号を供
給する第1の送信手段14と、上記第2の流速検出手段
11に超音波信号を供給する第2の送信手段15と、上
記第1の受信手段12で受信した超音波信号の伝搬時間
と上記第2の受信手段13で受信した超音波信号の伝搬
時間との伝搬時間差を求める伝搬時間差計測手段16と
からなることを特徴とする。
【0030】請求項3記載の発明においては、伝搬時間
測定手段Aは、第1の流速検出手段10と、第2の流速
検出手段11と、第1の受信手段12と、第2の受信手
段13と、第1の送信手段14と、第2の送信手段15
と、伝搬時間差計測手段16とからなる。第1の流速検
出手段10は、ガス流路の上流側に設けられ、超音波信
号を出力または受信する。第2の流速検出手段11は、
ガス流路の下流側に設けられ、超音波信号を出力または
受信する。第1の受信手段12は、第1の流速検出手段
10に接続され、第2の流速検出手段より発せられる超
音波信号を受信する。第2の受信手段13は、第2の流
速検出手段11に接続され、第1の流速検出手段より発
せられる超音波信号を受信する。第1の送信手段14
は、第1の流速検出手段10に超音波信号を供給する。
第2の送信手段15は、第2の流速検出手段11に超音
波信号を供給する。伝搬時間差計測手段16は、第1の
受信手段12で受信した超音波信号の伝搬時間と第2の
受信手段13で受信した超音波信号の伝搬時間との伝搬
時間差を求める。
【0031】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至3のいずれか1項に記載のガスメータにおいて、前記
伝搬時間記憶手段18は、LPガスまたは都市ガスの信
号伝搬時間を予め記憶していることを特徴とする。
【0032】請求項4記載の発明においては、伝搬時間
記憶手段18は、LPガスまたは都市ガスの信号伝搬時
間を予め記憶している。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図2は、本発明によるガス
メータの実施の形態を示すブロック図である。図2にお
いて、ガスメータは、伝搬時間測定手段A、流量演算手
段17、伝搬時間記憶手段18、判定手段19、表示手
段20および遮断手段21(たとえば、ガス流路に設け
られた遮断弁)からなる。
【0034】伝搬時間測定手段Aは、流速計測手段9お
よび伝搬時間差計測手段16からなる。
【0035】流速計測手段9は、第1の流速検出手段1
0、第2の流速検出手段11、第1の受信手段12、第
2の受信手段13、第1の送信手段14および第2の送
信手段15から構成されている。
【0036】第1の流速検出手段10は、管路1の上流
側に設けられた第2超音波プローブ3に接続されるかま
たは直接管路1の上流側に設けられ、超音波信号を出力
または受信できる素子から構成され、第1の受信手段1
2および第1の送信手段14が接続されている。
【0037】第2の流速検出手段11は、管路1の下流
側に設けられた第1超音波プローブ2に接続されるかま
たは直接管路1の下流側に設けられ、超音波信号を出力
または受信できる素子から構成され、第2の受信手段1
3および第2の送信手段15が接続されている。
【0038】第1の受信手段12と第2の受信手段13
の各出力は、伝搬時間差計測手段16に接続されてい
る。流量演算手段17は、伝搬時間差計測手段16で求
められた伝搬時間差に基づいて管路1内を流れるガスの
流量を求める。
【0039】伝搬時間記憶手段18は、ガス内の超音波
信号の伝搬時間、たとえばLPガスおよび都市ガスの伝
搬時間値を予め記憶している。
【0040】判定手段19は、伝搬時間記憶手段18か
らの伝搬時間値と第1の受信手段12および第2の受信
手段13で受信した超音波信号の伝搬時間データとを比
較し、伝搬時間データが伝搬時間値と一致するか否かを
判定する。
【0041】表示手段20は、判定手段19で伝搬時間
データが伝搬時間値と一致していると判定されれば、警
告表示を行う。
【0042】遮断手段21は、判定手段19で伝搬時間
データが伝搬時間値と一致していると判定されれば、ガ
ス流路を遮断する。
【0043】次に、上記構成の動作を説明する。ここで
は一例として、ガスメータの設置後、エアーパージ作業
のために燃焼器の着火を行い、それによりガスメータが
動作を開始すると仮定する。まず、第1の流速検出手段
10に接続された第1の受信手段12が、第2の流速検
出手段11を介し第2の送信手段15より発射された信
号を受信する。送信開始後受信までの信号の伝搬時間t
1を伝搬時間差計測手段16で求める。
【0044】ここで、管路1において対向する第1の流
速検出手段10と第2の流速検出手段11間の距離をL
とし、音速をCとし、ガスの流速をVとし、超音波伝搬
方向(すなわち、第1の流速検出手段10と第2の流速
検出手段11とを結ぶ線)と管路1の中心軸とのなす角
度をθとすれば、伝搬時間t1は次式で求められる。 t1=L/(C−Vcosθ) (1)
【0045】次に、第2の流速検出手段11に接続され
た第2の受信手段13が、第1の流速検出手段10を介
し第1の送信手段14より発射された信号を受信する。
同様に、送信開始後受信までの信号の伝搬時間t2を次
式に基づいて伝搬時間差計測手段16で求める。 t2=L/(C+Vcosθ) (2)
【0046】次いで、伝搬時間差計測手段16は、上述
の(1)および(2)式に基づいて伝搬時間t1と伝搬
時間t2の伝搬時間差を演算し、求めた伝搬時間差に基
づいて流量演算手段17で流速を求め、続いて流量を演
算する。すなわち、上述の(1)および(2)式より、
流速Vは、 V=L/2cosθ(1/t2−1/t1) (3) となる。
【0047】したがって、流量Qは、管路1の断面積を
Sとすると、 Q=SV (4) となり、瞬時流量が求められる。次いで、流量演算手段
17は、求められた瞬時流量を積算し、積算流量を求め
る。
【0048】一方、伝搬時間記憶手段18は、LPガス
および都市ガス中の超音波信号の伝搬時間が予め記憶さ
れている。
【0049】そこで、判定手段19は、伝搬時間記憶手
段18に記憶されている伝搬時間値と、第1の受信手段
12および第2の受信手段14で受信した超音波信号に
基づいて得た伝搬時間データとを比較し、伝搬時間デー
タが伝搬時間値と一致するか否かを判定する。
【0050】たとえば、使用するガスがLPガスの場合
は、判定手段19は、伝搬時間記憶手段18に記憶され
ているLPガスの伝搬時間値(たとえば、Tとする)
と、第1の受信手段12および第2の受信手段14で実
測して得た伝搬時間データtとを比較し、伝搬時間デー
タが伝搬時間値と一致する(T=t)か否かを判定す
る。
【0051】伝搬時間データtが伝搬時間値Tと一致し
ていないと判定した場合は、ガスメータ内においてまだ
空気がLPガスに混入していると考えられるので、ガス
メータは動作を継続し、エアーパージ作業が続行され
る。
【0052】一方、伝搬時間データtが伝搬時間値Tと
一致していると判定した場合は、ガスメータ内に存在す
る空気が完全にLPガスと置換され、エアーパージが完
了したと考えられるので、判定手段19は、表示手段2
0を制御してエアーパージ完了の警告表示すると共に、
遮断手段21を駆動して、ガス流路を遮断させる。
【0053】したがって、ガスメータの設置時のエアー
パージ作業時等において、判定手段19にて伝搬時間デ
ータtが伝搬時間値Tと一致していると判定した場合、
すなわちエアーパージ完了と判定した場合、ガス流路の
遮断により、ガスメータから離れた距離にある燃焼器付
近においても、確実にエアーパージが完了したことが確
認でき、エアーパージ作業の効率化を図ることができ
る。
【0054】エアーパージ作業終了後、ガスメータは、
そのリセットボタン(図示しない)を押すことにより初
期状態に復帰し、遮断手段22は遮断解除してガス流路
を開放し、通常のガス使用に備える。
【0055】次に、上述の動作を図3に示すフローチャ
ートで説明する。まず、ステップS1で、第1の受信手
段12および第2の受信手段13で受信した超音波信号
に基づいてLPガスの伝搬時間データtを計測する。次
いでステップS2で、判定手段19は、伝搬時間記憶手
段18に記憶されているLPガスの伝搬時間値Tと、上
述の伝搬時間データtとを比較し、伝搬時間データが伝
搬時間値と一致する(T=t)か否かを判定する。
【0056】T=tでなければステップS1に戻り、T
=tならばステップS3,S4,S5に進む。
【0057】ステップS3で、判定手段19は、表示器
20を制御してエアーパージ完了の警告表示する。
【0058】ステップS4で、判定手段19は、遮断手
段22を駆動して、ガス流路を遮断させる。
【0059】一方、使用するガスが都市ガスの場合は、
判定手段19は、伝搬時間記憶手段18に記憶されてい
る都市ガスの伝搬時間値(たとえば、T′とする)と、
第1の受信手段12および第2の受信手段13で実測し
て得た伝搬時間データtとを比較し、伝搬時間データが
伝搬時間値と一致する(T′=t)か否かを判定する。
【0060】伝搬時間データtが伝搬時間値Tと一致し
ていないと判定した場合は、ガスメータ内においてまだ
空気が都市ガスに混入していると考えられるので、ガス
メータは動作を継続し、エアーパージ作業が続行され
る。
【0061】一方、伝搬時間データtが伝搬時間値Tと
一致していると判定した場合は、ガスメータ内に存在す
る空気が完全に都市ガスと置換され、エアーパージが完
了したと考えられるので、判定手段19は、表示手段2
0を制御してエアーパージ完了の警告表示すると共に、
遮断手段21を駆動して、ガス流路を遮断させる。
【0062】したがって、ガスメータの設置時のエアー
パージ作業時等において、判定手段19にて伝搬時間デ
ータtが伝搬時間値T′と一致していると判定した場
合、すなわちエアーパージ完了と判定した場合、ガス流
路の遮断により、ガスメータから離れた距離にある燃焼
器付近においても、確実にエアーパージが完了したこと
が確認でき、エアーパージ作業の効率化を図ることがで
きる。
【0063】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能
である。
【0064】また、エアーパージ完了判定後、遮断手段
21による遮断動作開始まで、ガスメータ以降の燃焼器
までの配管長を考慮した遅延時間を設定しても良い。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、エアーパ
ージ完了をガス流路の遮断により有効に知らせることが
でき、エアーパージ作業の効率化を図ることができる。
【0066】請求項2記載の発明によれば、ガスメータ
以降の燃焼器までの配管長を考慮してエアーパージ完了
の知らせを遅らせることができる。
【0067】請求項3記載の発明によれば、記憶伝搬時
間値と比較すべき伝搬時間データを、ガス流路内を順方
向および逆方向に伝搬する超音波信号に基づいて得るこ
とができる。
【0068】請求項4記載の発明によれば、LPガスま
たは都市ガス使用時のエアーパージ作業の効率化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガスメータの基本構成図を示す。
【図2】本発明によるガスメータの実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図3】図2のガスメータの動作を説明するフローチャ
ートである。
【図4】従来の超音波式ガスメータの構成例を示す。
【図5】従来の超音波式ガスメータの他の構成例を示
す。
【符号の説明】
A 伝搬時間測定手段 17 流量演算手段 18 伝搬時間記憶手段 19 判定手段 21 遮断手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流路中の信号伝搬時間を測定する伝
    搬時間測定手段と、 上記伝搬時間測定手段からの伝搬時間データに基づいて
    流量を求めると共に、求めた流量を積算する流量演算手
    段と、 上記ガスの信号伝搬時間を予め記憶する伝搬時間記憶手
    段と、 上記伝搬時間測定手段からの伝播時間データを上記伝搬
    時間記憶手段からの伝搬時間値と比較して、上記伝搬時
    間データが上記伝搬時間値と一致するか否かを判定する
    判定手段と、 上記判定手段により上記伝搬時間データが上記伝搬時間
    値と一致すると判定された場合、上記ガス流路を遮断す
    る遮断手段とからなる、ことを特徴とするガスメータ。
  2. 【請求項2】 前記遮断手段は、前記判定手段による判
    定時点から所定の遅延時間後に前記ガス流路を遮断する
    ことを特徴とする請求項1記載のガスメータ。
  3. 【請求項3】 前記伝搬時間測定手段は、 ガス流路の上流側に設けられ、超音波信号を出力または
    受信する第1の流速検出手段と、 ガス流路の下流側に設けられ、超音波信号を出力または
    受信する第2の流速検出手段と、 上記第1の流速検出手段に接続され、上記第2の流速検
    出手段より発せられる超音波信号を受信する第1の受信
    手段と、 上記第2の流速検出手段に接続され、上記第1の流速検
    出手段より発せられる超音波信号を受信する第2の受信
    手段と、 上記第1の流速検出手段に超音波信号を供給する第1の
    送信手段と、 上記第2の流速検出手段に超音波信号を供給する第2の
    送信手段と、 上記第1の受信手段で受信した超音波信号の伝搬時間と
    上記第2の受信手段で受信した超音波信号の伝搬時間と
    の伝搬時間差を求める伝搬時間差計測手段とからなるこ
    とを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載
    のガスメータ。
  4. 【請求項4】 伝搬時間記憶手段は、LPガスまたは都
    市ガスの信号伝搬時間を予め記憶していることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のガスメー
    タ。
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