JP3721733B2 - 流量計測装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体計測装置、特に都市ガス、LPガスなどの燃料ガスや水道水など一般家庭内でも使用される流体流量を計測する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の計測装置のうち、家庭内にガスを供給するものについては特公平1−20369号公報に記載されているように、ガス事故防止機能付きのものが多数提案されている。図9を用いて動作を説明する。ガス配管1から供給されたガスは遮断弁2を経てガスメータ3で流量積算された後、家屋内の器具に供給される。一方、流量計測装置4からは、一定量のガスがガスメータ3の内部を通過する毎にパルス信号が出力され、制御装置5が単位時間当たりのパルス信号をカウントすることにより流量の時間毎の変化を知ることができる。
【0003】
制御装置5には予めガスの使用方法として適正と判断される限界値が記憶されている。この限界値とは、例えば、複数の器具を用いたときの瞬時流量の最大許容量や、流量変化なしで継続使用される時間の限界値等である。前者は、ガス器具に接続されたホースの外れを想定し、後者は器具の消し忘れを想定し、事故防止のために設定した値である。そして、制御装置5は、記憶している限界値を越える使用状況を検出した場合には、遮断弁2を作動させ、ガスの供給を停止させるとともに、表示装置6により遮断を判断した理由を表示する。このようにして、ガス事故を未然に防止することが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の流量計では、使用者の不注意または故意により異常な使用状態に陥らないように監視するのが主目的であり、流体の周囲の環境条件を考慮したものではなかった。そのため、流体の温度異常が発生した場合であっても、使用者や供給業者には一切認識できず、安全性の面で課題があった。
【0005】
また、ガスを遮断する際の条件に関しても、季節や時刻などの周囲環境によらず一律条件で定めているため、正常にガスを使用しているにも拘わらず、遮断されるいわゆる不要遮断が発生するケースがあり使用者の利便性の面で課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため異常判定手段が流量演算手段と温度演算手段の出力を基に、流体の使用状況が適正であるかいなかを判断する構成となっている。
【0007】
上記発明によれば、流体自身の物性値である温度計測が可能となり、流体そのものの異常状態をも検出することができる。
【0008】
また、使用ガス器具毎の使用継続時間の限界値が、温度演算手段の値に応じて変更される構成となっている。
【0009】
上記発明によれば、季節や時刻毎の使用器具の実態に合わせて、限界値を定めることができるため、不要遮断の低減をはかることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
第1の発明は、配管内を通過する流体の流量を検出する流量検出手段と、前記流量検出手段の出力から流体の流量を演算する流量演算手段と、流体の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力から流体の温度を演算する温度演算手段と、前記流量演算手段で求めた流量と、前記温度演算手段で求めた温度とが予め定められた適正な条件から逸脱した場合には異常と判断する異常判定手段と、この異常判定手段の判定結果を外部に報知する報知手段とを備え、前記異常判定手段は前記温度演算手段で求めた温度が予め定められた範囲外であれば、前記報知手段を作動させるものであって、異常判定手段は、流体の温度が予め定められた範囲外であれば異常と判断する第1判定手段と、前記第1判定手段が異常と判断した時に、流体の流量に応じて異常レベルを定める第2判定手段とを備え、報知手段は前記異常判定手段の定めた異常レベルに応じて異なる報知方法をとる構成としている。
【0011】
そして、異常検出手段が流体の温度が適正かどうかを判断し、異常であれば報知手段により、報知するので、安全性の向上を図ることができる。また、異常時には、流量の値に応じて、報知手段による報知方法を変えているので、異常の程度を告知することができ、より安全性を高めることができる。
【0014】
第2の発明は、使用流体は液体であり、第1判定手段は液体の温度が凍結温度またはその近傍の温度以下で異常と判定し、第2判定手段は液体流量が小さくなるに従い異常レベルを高める構成としている。
【0015】
そして、凍結温度に達した時、流量が小さくなるに従い、異常レベルを高めているので、配管凍結の事前検知および回避が可能となる。
【0016】
第3の発明は、使用流体はガスであり、ガスの供給を停止させる遮断手段を備え、異常判定手段は、第2判定手段で判定した異常レベルが高い時のみ前記遮断手段を作動させる構成としている。
【0017】
そして、異常の度合いが高い場合には、ガスの供給が遮断されるので、さらに安全性を高めることができる。
【0018】
第4の発明は、配管内を通過するガスの流量を検出する流量検出手段と、前記流量検出手段の出力からガスの流量を演算する流量演算手段と、ガスの温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力からガスの温度を演算する温度演算手段と、前記流量演算手段で求めた流量と、前記温度演算手段で求めた温度とが予め定められた適正な条件から逸脱した場合には異常と判断する異常判定手段と、ガスの供給を停止させる遮断手段を備え、異常判定手段は、流量演算手段で求めた流量を基に装置下流側の使用ガス器具を推定する推定手段と、使用器具毎の連続使用時間の限界値を記憶する記憶手段と、前記推定手段の推定した器具の連続使用時間を計測する計時手段と、前記計時手段の計測値が前記記憶手段で定めた値を超えた場合に異常と判定し前記遮断手段を作動させる遮断判定手段とを備え、前記記憶手段の記憶する限界値が温度演算手段の求めた温度に応じて変化する構成としている。
【0019】
そして、配管周囲温度から、季節や時刻を推定し、使用器具と季節、時間との組み合わせにより、使用時間の限界値を定めることができるため、不要遮断を低減することができる。
【0020】
配管内の流体の流量と温度の双方と相関のある物理量を検出する物理量検出手段を備え、前記物理量検出手段が、流量検出手段および温度検出手段の双方の機能を備えた構成となっている。
【0021】
そして、特別に温度センサを新たに追加することなく、安全性の向上および利便性の向上を図ることができる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0023】
(実施例1)
図1は実施例1の流量計測装置の構成図である。
【0024】
配管内を通過したガスは、流体流路7を矢印の向きに流れている。8は流体の流量および温度を検出する物理量検出手段であり、流路7に対して超音波を送受信する超音波振動子9,10および検出回路11とで構成される。すなわち、第1振動子9が流れの上流側、第2振動子10が下流側に配置されていて、第1振動子9から送信された超音波が第2振動子10に到達する伝播時間T1と、第2振動子4から送信された超音波が第1振動子3に到達する伝播時間T2が検出回路11で計測される。更に、検出回路11で計測した時間T1、T2を基に、流量演算手段12で流体流量が、温度演算手段13で流体温度が求められる。14は流量演算手段12および温度演算手段13で求めた温度から、流体の使用状況を監視し、異常判定を行う異常判定手段、15は異常判定手段9が異常検出したときに、外部に報知する報知手段であり、信号線を通じて屋内に取り付けられ、音声により異常を報知する。
【0025】
次に、動作について説明する。はじめに、流量および温度の計測原理について説明する。静止流体中の音速をC、流速をV、第1振動子9と第2振動子10の距離をL、超音波の伝播軸と流路の中心軸とのなす角度をθと、第1振動子9から振動子10への超音波の伝播時間をT1、第2振動子10から第1振動9への超音波の伝播時間をT2とすれば、T1、T2はそれぞれ次のような値となる。
【0026】
T1=L/(C+vcosθ) (1)
T2=L/(C−vcosθ) (2)
したがって、式(1)および(2)を用いて、下記のように流速Vが求まる。
【0027】
V=(1/T1−1/T2)×(1/2cosθ) (3)
さらに、流路の断面積をSとすれば、流量Qは式(4)を用いて求めることができる。
【0028】
Q=S・v (4)
また、式(1)および式(2)から、音速Cは次のように求めることができる。
【0029】
C=2L/(T1+T2) (5)
また、音速cとtは、
C=331.5+0.607t(m/sec) (6)
の関係にあるので、式(7)を用いれば、温度tを求めることができる。
【0030】
t=(C−331.5)/0.607 (7)
したがって、検出部5では、T1とT2を検出し、この結果を用いて、流量演算部3では、式(3)および式(4)を用いて流量Qを求め、温度演算部では、式(5)および式(7)を用いて温度tを求めている。本実施例では、T1およびT2を直接計測する方式としているが、検出精度を高めるため、超音波の送受信を複数回繰り返してその平均値を用いる方法などもあり、その場合であっても同様な考え方で、流量と温度を求めることが可能である。
【0031】
次に、異常判定手段14の動作について説明する。異常判定手段14は予めガスの使用方法として適正と判断される限界値が記憶されている。流量条件からガスの異常使用を判定する方法については、従来例と同様であるので、説明は省略する。異常判定手段14は、流量条件のみならず温度条件からも、異常状態を判定している。ガスメータ、水道メータなど家庭内のライフラインに用いられる流量計測装置の場合は、通常は戸外に取り付けられているため、配管内部の温度はその外気温度条件に依存する。また、流体の供給圧も業者の定めた所定の範囲にあると考えられる。したがって、配管内の温度範囲は自ずと限定されることとなる。そこで、異常判定手段14は、通常の設置状態で考えられる、流体温度の適性値を記憶し、温度演算手段12で求めた温度が、この範囲を逸脱していれば、配管の破損、火災等による配管の異常昇温、水道の場合には配管内の凍結など、配管経路に何らかの異常が発生しているものと考えられる。そこで、異常判定手段14では、報知手段15を通じて、これらの異常を使用者、または、供給業者に報知することができる。
【0032】
本実施例では、報知手段15の報知方法を音声によるものとしているが、表示により視覚的に報知する構成であっても同様の効果が得られる。また、電話回線を通じて、セキュリティ基地局へ情報伝送する構成であっても、同様の効果が得られる。
【0033】
(実施例2)
図2は、実施例2の流量計測装置の構成図である。また、図3は異常判定手段14の動作を説明する特性図である。実施例1と異なる点は、異常判定手段14が、内部に第1判定手段16および第2判定手段17を有し、第1判定手段16は流体の温度異常を判定し、第2判定手段17は温度レベルに応じて、異常レベルを設定し、報知手段15は、第2判定手段の判定結果に基付き、報知方法を変更している点である。なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0034】
次に、動作について説明する。図3に示す異常レベルは数値が高まる程、危険度合いは大きい。図で示す如く、流量が増加する毎に、異常レベルが1、2、3と増加し、危険度合いが、高まっている。ここで、判断された危険レベルにしたがって、報知手段15の発する音声が変化する。報知手段15からは間欠的に警告音が発生し、異常レベルが高まるにつれて、間欠周期が短くなる。使用者は、この警告音により危険度合いを認識することが可能となる。
【0035】
(実施例3)
図4は実施例2で説明した流量計測装置を水道メータに適用した場合の異常判定手段14の動作を説明する特性図である。本実施例における構成図は図2と同様であるので、説明を省略する。
【0036】
水道メータの場合には、配管の凍結検知に利用できる。異常判定手段14は、温度が0℃またはその近傍の温度を下回った時点で、報知手段10を通じて異常を報知する。そして、流量が減少する毎に、異常レベルが1、2、3と増加し、危険度合いが高まっている。すなわち、水温が凍結温度に達した後、流量が小さいほど、凍結の危険性が高いと判断している。ここで、判断された異常レベルにしたがって、報知手段10の発する音声が変化する。したがって、使用者は、報知手段15の音声をよりどころに、水道のカランの開度を適宜調節することにより、凍結防止を図ることができる。
【0037】
(実施例4)
図5は、実施例4の流量計測装置の構成図である。実施例2と異なる点は、異常判定手段14で判定した異常レベルが高ければ、作動してガスを遮断する遮断手段2を備えている点である。なお、実施例2と同一符号のものは同一構造を有し、説明を省略する。
【0038】
次に、動作について説明する。図3で示す異常レベルが2以上となったとき、遮断手段12が作動し、ガスの供給は停止される。したがって、仮に報知手段15で報知した内容に対して、使用者が気づかなかったとしても、ガスの供給は停止されるので、危険な状態で継続してガスが使用されることはない。例えば、実施例2で説明した火災発生時に適用した場合には、図3で示すQ1を計測装置で検出し得る下限流量(例えば3l/h)に設定し、異常レベル2以上を遮断条件とすれば、少しでもガスの使用が認められば、ガスの供給が遮断されることになる。したがって、火災発生時にガス器具は停止するので、延焼による被害を食い止めることができる。
【0039】
(実施例5)
図6は、実施例4の流量計測装置の構成図である。また、図7は推定手段18の器具推定方法の説明図である。さらに、図8は記憶手段19に設定される使用器具毎の限界値とガス温度の関係を示す特性図である。実施例1と異なる点は、異常判定手段14が、流量演算手段12の出力した流量から流量計下流側の使用ガス器具を推定する推定手段18と、使用器具毎の使用継続時間の限界値を記憶する記憶手段19と、推定手段の推定した器具の連続使用時間を計測する計時手段20、記憶手段19で定めた値と計時手段20の値を比較して後者が前者を上回った場合に、遮断手段2を作動させる遮断判定手段21を備えている点である。なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0040】
次に、動作について説明する。推定手段18は、流量演算手段12で求めた流量の変化度合いにより、使用器具を推定する。図7を用いて、器具の推定方法について説明する。図7に示す如く、流量が0→QS→Qt→Quと変化した場合、時刻T1で、流量QSの器具Aの使用が開始され、時刻T2で、流量(Qt−Qs)の器具Bの使用が開始され、時刻t3で流量(Qu−Qt)の器具Cが使用を中止したと判断する。時刻t2からt3の間に使用されていた器具はA、Bの2台であるから、器具CはAまたはBのどちらかである。この時、Qu−QtはQsに近い値であるので、時刻T3以降継続して使用されている器具はBである。
【0041】
このように、推定手段18では、流量の変化パターンにを逐次監視しながら、定められたルールに従い、使用器具の推定を行っていく。そして、遮断判定手段21ではここで、推定された使用器具毎に、使用時間を計測するとともに、記憶手段19で記憶されている器具毎の使用継続時間の限界値を使用時間が上回ると、遮断手段2を作動させガスの供給を停止する。この時、記憶手段19に記憶されている限界値は、温度演算手段13で求めた温度にしたがって、書き換えられる。例えば、ガスファンヒータなどの暖房器具は、一般に使用は冬場に限られる。更に、気温が低くなるにつれて、連続して使用されるケースが増すと考えられる。したがって、図8に示すように温度の上昇とともに、限界値は小さくなるように定められている。
【0042】
なお、実施例1ないし6においては、一対の超音波振動子を用いて、流量検出と温度検出の双方が可能である構成としたが、流量検出手段と温度検出手段を別個に備えた構成であっても同様の効果が得られる。しかしながら、超音波振動子を用いた場合には、新たに温度検出用の素子を追加することなく流量計測装置の本質的構成要素である流量検出素子のみを用いて、安全性の向上および利便性の向上が図れるという効果がある。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかのように本発明の流量計測装置によれば次の効果を奏する。
【0044】
本発明の流量計測装置は流体温度が適正な条件から逸脱したときには報知手段により報知しているので、流体およびその周囲温度から異常判断ができるので、安全性を向上できるという効果がある。
【0045】
また、流体およびその周囲温度が適正な条件から逸脱したときには流体流量の大小に応じて異常報知方法を変更しているので、異常度合いを識別できるようになるので、対応策を容易に取ることができるようになる。
【0046】
また、流体温度が凍結温度に近づくと、流量が小さくなる程、異常レベルを高いと判断し、報知するので、配管凍結を防止できるという効果がある。
【0047】
また、異常レベルが大きいときには遮断手段を作動させてガスの供給を停止しているので、ガス事故を未然に防止できるという効果がある。
【0048】
また、使用器具の連続使用の限界値を温度に応じて変更しているため、周囲環境に応じて使用可能時間が変更されるので、不要遮断がなくなり、使用者の利便性を高められるという効果がある。
【0049】
また、物理量検出手段により、流量・温度の双方を検出できるので、温度計測用に特別なセンサを用いることなく、温度条件を考慮した使用状況の異常を検知して、安全性の向上と利便性の向上を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における流量計測装置の構成図
【図2】本発明の実施例2における流量計測装置の構成図
【図3】同装置の第2判定手段の動作特性図
【図4】本発明の実施例3における第2判定手段の動作特性図
【図5】本発明の実施例4における流量計測装置の構成図
【図6】本発明の実施例5における流量計測装置の構成図
【図7】同装置の推定手段の動作特性図
【図8】同装置の記憶手段の動作特性図
【図9】従来の流量計測装置の構成図
【符号の説明】
2 遮断手段
8 物理量検出手段
12 流量演算手段
13 温度演算手段
14 異常検出手段
15 報知手段
16 第1判定手段
17 第2判定手段
18 推定手段
19 記憶手段
20 計時手段
21 遮断判定手段

Claims (5)

  1. 配管内を通過する流体の流量を検出する流量検出手段と、前記流量検出手段の出力から流体の流量を演算する流量演算手段と、流体の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力から流体の温度を演算する温度演算手段と、前記流量演算手段で求めた流量と、前記温度演算手段で求めた温度とが予め定められた適正な条件から逸脱した場合には異常と判断する異常判定手段と、この異常判定手段の判定結果を外部に報知する報知手段とを備え、前記異常判定手段は前記温度演算手段で求めた温度が予め定められた範囲外であれば、前記報知手段を作動させる流量計測装置であって、異常判定手段は、流体の温度が予め定められた範囲外であれば異常と判断する第1判定手段と、前記第1判定手段が異常と判断した時に、流体の流量に応じて異常レベルを定める第2判定手段とを備え、報知手段は前記異常判定手段の定めた異常レベルに応じて異なる報知方法をとる流量計測装置
  2. 使用流体は液体であり、第1判定手段は液体の温度が凍結温度またはその近傍の温度以下で異常と判定し、第2判定手段は液体流量が小さくなるに従い異常レベルを高める請求項記載の流量計測装置。
  3. 使用流体はガスであり、ガスの供給を停止させる遮断手段を備え、異常判定手段は、第2判定手段で判定した異常レベルが高い時のみ前記遮断手段を作動させる請求項記載の流量計測装置。
  4. 配管内を通過するガスの流量を検出する流量検出手段と、前記流量検出手段の出力からガスの流量を演算する流量演算手段と、ガスの温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力からガスの温度を演算する温度演算手段と、前記流量演算手段で求めた流量と、前記温度演算手段で求めた温度とが予め定められた適正な条件から逸脱した場合には異常と判断する異常判定手段と、ガスの供給を停止させる遮断手段を備え、前記異常判定手段は、前記流量演算手段で求めた流量を基に装置下流側の使用ガス器具を推定する推定手段と、使用器具毎の連続使用時間の限界値を記憶する記憶手段と、前記推定手段の推定した器具の連続使用時間を計測する計時手段と、前記計時手段の計測値が前記記憶手段で定めた値を超えた場合に異常と判定し前記遮断手段を作動させる遮断判定手段とを備え、前記記憶手段の記憶する限界値が前記温度演算手段の求めた温度に応じて変化する流量計測装置。
  5. 配管内の流体の流量と温度の双方と相関のある物理量を検出する物理量検出手段を備え、前記物理量検出手段が、流量検出手段および温度検出手段の双方の機能を備えた請求項1ないし記載の流量計測装置。
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