JP2001164488A - 製紙白水中の有価物回収方法 - Google Patents

製紙白水中の有価物回収方法

Info

Publication number
JP2001164488A
JP2001164488A JP34976199A JP34976199A JP2001164488A JP 2001164488 A JP2001164488 A JP 2001164488A JP 34976199 A JP34976199 A JP 34976199A JP 34976199 A JP34976199 A JP 34976199A JP 2001164488 A JP2001164488 A JP 2001164488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
white water
salt
cationic
dispersion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34976199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4213320B2 (ja
Inventor
Koji Nohara
孝司 野原
Yoshiyuki Mochizuki
義之 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hymo Corp
Original Assignee
Hymo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hymo Corp filed Critical Hymo Corp
Priority to JP34976199A priority Critical patent/JP4213320B2/ja
Publication of JP2001164488A publication Critical patent/JP2001164488A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4213320B2 publication Critical patent/JP4213320B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製紙白水中の有価物を従来の方法に比べ効率
よく、しかも完全に回収する処理法を提供する。 【解決手段】 (メタ)アクリル酸を含有する水溶性単
量体を、塩水溶液中で該塩水溶液に可溶な高分子からな
る分散剤共存下で重合することにより製造された高分子
微粒子からなる分散液とカチオン性及び/または両性高
分子とを組み合わせて白水中に添加することにより達成
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抄紙時に排出する白
水中の有価物回収方法に関するものであり、詳しくはカ
チオン性および/または両性高分子と特定な高分子微粒
子からなる分散液を組み合わせることにより白水中の有
価物を効率よく回収する白水処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、白水中の有価物を回収するための
処理方法としては、アクリル系単量体の重合によるカチ
オン性あるいは両性の高分子物質などを添加し,凝集、
分離する方法(特開平9−78482、特開平8−22
5621)、あるいは塩基性染料や呈色剤を含む古紙を
使用した製紙原料より発生する白水を処理する目的で、
メラミンや尿素/ホルムアルデヒド初期縮合物を添加
し、重縮合反応により粒子を発生させることによる方法
(特開平5−272084)、またモンモリロナイト系
粘)土鉱物とカチオン性高分子を組み合わせた白水処理
方法(特開平10−76277)などが開示されてい
る。しかし、これらの方法は操作が煩雑であったり、粘
土鉱物と高分子を混合する操作があり、カチオン性高分
子単独では、特に中性抄紙の白水に効果が十分ではない
などまだまだ技術改善の余地は残されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、有価
物の回収が難しくなる、特に中性抄紙系の白水処理を効
率よく行う処理法を開発することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
鋭意研究を重ねた結果、カチオン性およびまたは/両性
高分子とアニオン性の高分子微粒子からなる分散液とを
組み合わせることにより、白水処理を効率よく行うこと
がわかり本発明に達した。すなわち本発明の請求項1の
発明は、製紙白水にカチオン性及び/または両性高分子
と(メタ)アクリル酸を含有する水溶性単量体を、塩水
溶液中で該塩水溶液に可溶な高分子からなる分散剤共存
下で分散重合法により製造された高分子分散液とを組み
合わせて凝集、分離することを特徴とする製紙白水中の
有価物回収方法である。
【0005】請求項2の発明は、高分子分散液が(メ
タ)アクリル酸を5〜100モル%、アクリルアミドを
0〜95モル%含有する単量体混合物を、塩水溶液中で
該塩水溶液に可溶な高分子からなる分散剤共存下で分散
重合法により製造された粒径100μm以下の高分子微
粒子からなることを特徴とする請求項1に記載の製紙白
水中の有価物回収方法である。
【0006】請求項3の発明は、分散剤がアクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸及び/またはその塩
の(共)重合体であることを特徴とする請求項1あるい
は2に記載の製紙白水中の有価物回収方法である。
【0007】請求項4の発明は、分散剤がジメチルジア
リルアンモニウム塩化物(共)重合体および/または
(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニ
ウム塩化物(共)重合体であることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載の製紙白水中の有価物回収方法
である。
【0008】請求項5の発明は、カチオン性及び/また
は両性高分子の分子量が、50万以上、2000万以下
であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
の製紙白水中の有価物回収方法である。
【0009】請求項6の発明は、高分子分散液を構成す
る高分子の分子量が、100万以上、2000万以下で
あることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
製紙白水中の有価物回収方法である。
【0010】請求項7の発明は、塩水溶液を構成する塩
が、多価アニオン性塩であることを特徴とする請求項1
〜6のいずれかに記載の製紙白水中の有価物回収方法で
ある。
【0011】請求項8の発明は、製紙白水のpHが6.
0〜8.5であることを特徴とする請求項1〜7のいず
れかに記載の製紙白水中の有価物回収方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で使用する高分子微粒子か
らなる分散液は、(メタ)アクリル酸を含有する水溶性
単量体を、塩水溶液中で該塩水溶液に可溶な高分子から
なる分散剤共存下で分散重合法により製造された高分子
分散液である。使用する酸の単量体としては、メタクリ
ル酸とアクリル酸である。さらにこの高分子微粒子から
なる分散液は、他の非イオン性の単量体との共重合体で
も良い。例えば(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメ
チルアクリルアミド、酢酸ビニル、アクリロニトリル、
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、ジアセトンアクリルアミド、N−ビニルピロリ
ドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミ
ドなどがあげられ、これら一種または二種以上との共重
合が可能である。最も好ましい組み合わせとしては、ア
クリル酸とアクリルアミドである。
【0013】本発明で使用する高分子微粒子からなる分
散液は、製造法によって水に可溶な分散液と、水と混合
しても希釈されるだけで分散液の状態を保ち、アルカリ
によって中和しpHを7以上にすると溶解する性状のも
のとの二種類がある。前者の溶解性のある分散液は、原
料として使用する(メタ)アクリル酸の10〜20モル
%を中和し、アクリルアミド2−メチルプロパンスルホ
ン酸及び/またはその塩の(共)重合体共存下で攪拌し
ながら重合することにより製造できる。分散剤として
は、カチオン性単量体である(メタ)アクリロイルオキ
シエチルトリメチルアンモニウム塩化物、ジメチルジア
リルアンモニウム塩化物などが使用可能だが、これらカ
チオン性単量体と非イオン性単量体との共重合体も使用
可能である。非イオン性単量体の例としては、アクリル
アミド、N−ビニルホルムアミド、、N−ビニルアセト
アミド、N−ビニルピロリドン、N、N−ジメチルアク
リルアミド、アクリロニトリル、ジアセトンアクリルア
ミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−トのな
どであるが、アクリルアミドとの共重合体が好ましい。
又、アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸
(塩)やスチレンスルホン酸(塩)などのアニオン性単
量対の(共)重合体も使用可能である。これらアニオン
性単量体とカルボキシル基含有単量体、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸などとの共重合体も使用
可能である。さらに非イオン性の単量体であるアクリル
アミド、N−ビニルホルムアミド、、N−ビニルアセト
アミド、N−ビニルピロリドン、N、N−ジメチルアク
リルアミド、アクリロニトリル、ジアセトンアクリルア
ミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−トのな
どとの共重合体も使用可能であるが、アクリルアミドと
の共重合体が好ましい。
【0014】使用する塩類としては、ナトリウムやカリ
ウムのようなアルカリ金属イオンやアンモニウムイオン
とハロゲン化物イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、リン
酸イオンなどとの塩であるが、多価陰イオンとの塩がよ
り好ましい。高分子分散液を構成する高分子中の(メ
タ)アクリル酸のモル比としては、5〜100モル%で
あるが、10〜100モル%がより好ましい。
【0015】一方、単に希釈するだけでは分散状態を保
つタイプは、原料(メタ)アクリル酸は、未中和で使用
し、分散剤としては前記の水可溶性タイプ分散液と同様
にアクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸、ジメ
チルジアリルアンモニウム塩化物(共)重合体、(メ
タ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム
塩化物(共)重合体などを使用し、前記と同様な塩類溶
液中で攪拌下重合し製造できる。高分子分散液を構成す
る高分子中の(メタ)アクリル酸のモル比としては、1
5〜100モル%であるが、より好ましいくは20〜1
00モル%である。
【0016】重合条件は通常、使用する単量体や共重合
モル%によって適宜決めていき、温度としては0〜10
0℃の範囲で行う。重合開始はラジカル重合開始剤を使
用する。たとえば、アンモニウムやカリウムのペルオキ
ソニ硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムのようなレドックス
系、あるいは水溶性のアゾ開始剤、たとえば2、2−ア
ゾビスアミジノプロパンニ塩化水素化物、2、2−アゾ
ビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イ
ル)プロパン]ニ塩化水素化物、油溶性のアゾビスイソ
ブチロニトリル、過酸化物では、ラウリルパ−オキサイ
ドなどがある。油溶性の開始剤を使用する場合は、水混
和性の溶剤に一度溶解して重合溶液に添加する。
【0017】本発明で使用する分散液中の分散粒子の粒
径として、可溶性タイプのものは、数十ミクロン以下で
あり、白水処理として使用時、溶解して添加するので問
題ないが、水不溶で分散タイプのものは、粒径としては
100μm以下が好ましい。100μmを超えると添加
量が増え効率が悪くなるばかりではなく、カチオン性高
分子との相互作用による凝集効果も低下する。
【0018】これら高分子微粒子分散液を構成する高分
子の分子量としては、100万以上、2000万以下で
あるが、より好ましくは200万以上、1500万以下
である。100万以下では、凝集力が不足し、2000
万以上では凝集フロックが巨大化し過ぎ微細な繊維や填
料を取りこぼしてしまからである。
【0019】高分子微粒子と組み合わせて使用するカチ
オン性高分子は、アクリル系カチオン性単量体、たとえ
ば、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルやジメチ
ルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどの無機酸
や有機酸の塩、あるいは塩化メチルや塩化ベンジルによ
る四級アンモニウム塩の(共)重合体などである。共重
合する単量体としてはアクリルアミドが好ましい。また
(メタ)アクリル酸などアニオン性単量体を共重合する
ことにより両性高分子を合成し使用することもできる。
これらカチオン性高分子中のカチオン性基を構成するカ
チオン性単量体のモル%は5〜70モル%である。また
両性高分子の場合、カチオン性単量体の構成モル%は、
20〜70モル%である。アニオン性単量体の構成モル
%は、5〜30モル%であり、好ましくは、10〜20
モル%である。
【0020】これらカチオン性および/または両性高分
子の分子量は、50万〜2000万であるが、好ましく
は100万〜1500万である。50万以下では凝集力
が不足し、2000万以上ではフロックが大きくなり過
ぎ、沈降あるいは浮上分離操作がうまく行えないばかり
でなく、微細なパルプ繊維や填料などを凝集できず回収
率が低下する。
【0021】上記高分子分散液の添加量としては、白水
の液量に対して0.05〜5ppmであり、好ましくは
0.1〜5ppmである。またカチオン性および/また
は両性高分子の添加量としては、0.05〜5ppmで
あり、好ましくは0.1〜2ppmである。
【0022】カチオン性および/または両性高分子と高
分子微粒子からなる分散液の添加順序としては、どちら
を先に添加してもよく、また同時添加する方法も可能で
ある。しかし両物質を混合して添加することは避けるべ
きである。
【0023】本発明の製紙白水中の有価物回収方法に適
用可能な白水としては、酸性抄紙にも適用可能だが、中
性抄紙において他の処理法に比較して優れた効果を発揮
する。従って、白水pHとして6〜9の範囲においてメ
リットがある。対象となる紙製品として、上質、中質、
あるいは中芯原紙などである。また有価物の回収法とし
ては、凝集沈殿法あるいは浮上分離法いずれでも行うこ
とができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、以下の実施例に制約されるものではない。
【0025】(合成例1)攪拌機、還流冷却管、温度計
および窒素導入管を備えた4つ口500mlセパラブル
フラスコに脱イオン水:182g、硫酸ナトリウム:1
2g、80%アクリル酸:11.25g、50%アクリ
ルアミド:102g、40%ジメチルジアリルアンモニ
ウムクロリドポリマ−(固有粘度:0.8)7.5gを
仕込み攪拌しながら窒素導入管より窒素を導入し溶存酸
素の除去を行う。この間恒温水槽により45℃に内部温
度を調整する。窒素導入30分後、2%の2、2’−ア
ゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパ
ン]ニ塩化水素化物水溶液:1gを添加して重合反応を
開始させる。45℃で10時間重合反応を続け試作−1
Aを得た。試作−1Aは、分散剤を除いたポリマ−濃度
が20%で,アクリル酸:15モル%、アクリルアミ
ド:85モル%のコポリマ−であり、この試作−1Aの
粘度は1480mPa・sであった。なお、顕微鏡観察
の結果、5〜100μmの粒子であることが判明した。
また、静的光散乱法による分子量測定機(大塚電子製D
LS−7000)によって重量平均分子量を測定した。
結果を表1に示す。
【0026】(合成例2)合成例1と同様にしてアニオ
ン性高分子分散液を製造した。各単量体の組成は,アク
リル酸:30モル%、アクリルアミド:70モル%のコ
ポリマ−であり、この試作−2Aの粘度は2300mP
a・sであった。なお、顕微鏡観察の結果、5〜50μ
mの粒子であることが判明した。また、合成例−1と同
様に分子量を測定した。結果を表1に示す。
【0027】(合成例3)合成例1と同様にしてアニオ
ン性高分子分散液を製造した。各単量体の組成は,アク
リル酸:60モル%、アクリルアミド:40モル%のコ
ポリマ−であり、この試作−3Aの粘度は950mPa
・sであった。なお、顕微鏡観察の結果、5〜50μm
の粒子であることが判明した。また、合成例−1と同様
に分子量を測定した。結果を表1に示す。
【0028】(合成例4)合成例1と同様にしてアニオ
ン性高分子分散液を製造した。各単量体の組成は,アク
リル酸:30モル%、アクリロニトリル:15モル%、
アクリルアミド:55モル%のコポリマ−であり、この
試作−4Aの粘度は950mPa・sであった。なお、
顕微鏡観察の結果、5〜70μmの粒子であることが判
明した。また、合成例−1と同様に分子量を測定した。
結果を表1に示す。
【0029】(合成例5)攪拌機、還流冷却管、温度計
および窒素導入管を備えた4つ口500mlセパラブル
フラスコに脱イオン水:107.7g、硫酸アンモニウ
ム26.8g、硫酸ナトリウム17.9g、60アクリ
ル酸:32.7g、50%アクリルアミド:90.3g
を加え、30重量%の水酸化ナトリウム5.8gにより
アクリル酸の16モル%を中和した。また15重量%の
メタクリル酸/アクリルアミド2-メチルプロパンスル
ホン酸=3/7(モル比、酸の90モル%を中和)共重
合体(溶液粘度42、600mPa・s)18.9gを
添加した。その後、攪拌しながら窒素導入管より窒素を
導入し溶存酸素の除去を行う。この間恒温水槽により3
0℃に内部温度を調整する。窒素導入30分後、0.1
重量%のペルオキソニ硫酸アンモニウム及び亜硫酸水素
アンモニウムの0.1重量%水溶液をそれぞれこの順で
0.6g添加し重合を開始させた。重合開始後3時間た
ったところで前記開始剤をそれぞれ同量追加し、さらに
6時間後にそれぞれ3.0g追加し15時間で反応を終
了した。この試作品をB−1とする。この試作−1Bの
アクリル酸とアクリルアミドのモル比は30:70であ
り、粘度は180mPa・sであった。なお、顕微鏡観
察の結果、5〜20μmの粒子であることが判明した。
また、合成例−1と同様に分子量を測定した。結果を表
1に示す。
【0030】(合成例6)合成例5と同様にアクリル酸
とアクリルアミドのモル比10:90の試作−2Bを合
成した。この試作品の粘度は250mPa・sであっ
た。なお、顕微鏡観察の結果、5〜20μmの粒子であ
ることが判明した。また、合成例−1と同様に分子量を
測定した。結果を表1に示す。
【0031】(合成例7)合成例5と同様にアクリル酸
とアクリルアミドのモル比10:90の試作−3Bを合
成した。この試作品の粘度は130mPa・sであっ
た。なお、顕微鏡観察の結果、5〜20μmの粒子であ
ることが判明した。また、合成例−1と同様に分子量を
測定した。結果を表1に示す。
【0032】
【実施例1〜14】中性抄紙上質紙抄造時に排出される
白水(pH6.6、全ss2450ppm、無機分12
10ppm)を用い、ジャ−テスタ−によってアニオン
性高分子微粒子からなる分散液とカチオン性高分子との
組み合わせによる処理法の試験を行った。カチオン性高
分子として表2のNO.1とNO.2を用い、アニオン
性高分子微粒子として表1の試作1A〜4A及び試作1
B〜3Bを用いた。ビ−カ−に200mlの白水を採取
し、カチオン性高分子を対液0.5ppm添加し、10
0rpmで1分間攪拌しその後、アニオン性高分子微粒
子分散液を対液0.2ppm添加し、150rpmで1
分間攪拌、100rpmで1分間攪拌、50rpmで1
分間攪拌した後、攪拌を継続しながらフロックの大きさ
を記録し、その後2分後の上澄み濁度をHACH、DR
2000P型濁度計により測定した。結果を表3に示
す。
【0033】(比較例1〜4)カチオン性高分子として
表2のNO.1を用い、アニオン性高分子として表1の
比較アニオン性高分子(比較1〜3)を用い実施例1〜
14と同様に行った。またカチオン性高分子NO.1単
独の場合も行った。結果を表4に示す。
【0034】(実施例15〜28)両性高分子として表2
のNO.3を用い、カチオン性高分子として表2のN
O.4を用い、またアニオン性高分子微粒子として表1
の試作1A〜4Aおよび1B〜3Bを用いた。試験用水
として中質紙抄紙を中性で行った時に排出される製紙白
水(pH7.1、ss、2480ppm、無機分5.5
%)を使用し、その他は実施例1〜14と同様に実施し
た。
【0035】(比較例5〜9)カチオン性あるいは両性
高分子として表2のNO.1〜NO.4を用い、アニオ
ン性高分子として表1の比較アニオン性高分子(比較
1)を用い、その他は実施例1〜14と同様に行った。
また、カチオン性高分子単独処方も行った。
【0036】(実施例29〜42)この試験ではアニオン
性高分子微粒子とカチオン性または両性高分子の添加順
序を逆にしておこなった。アニオン性高分子微粒子とし
て表1の試作−1A、試作−4A、試作−1B及び試作
−3Bを用い、カチオン性または両性高分子として表2
のNO.1〜NO.4を用い、試験用水として中芯原紙
抄紙時排出の製紙白水(pH7.3、全ss、1975
ppm、無機分4.2%)を使用し、その他は実施例1
〜14と同様に実施した。
【0037】(比較例9〜12)カチオン性あるいは両
性高分子として表2のNO.1〜NO.4を用い、アニ
オン性高分子として表1の比較アニオン性高分子(比較
1)を用い、その他は実施例1〜14と同様に行った。
また、カチオン性高分子単独処方も行った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 2/20 C08F 2/20 220/06 220/06 220/56 220/56 Fターム(参考) 4D015 BA06 BB08 BB17 CA05 DB02 DB12 DC06 DC07 EA06 EA14 4D062 BA06 BB08 BB17 CA05 DB02 DB12 DC06 DC07 EA06 EA14 4J011 JA06 JB26 4J100 AJ02P AL09Q AM15Q AM19Q AM21Q AN04Q AQ08Q BA13Q BA14Q CA01 CA04 CA05 JA00 4L055 AG08 AG65 AG71 AG72 AG73 AG74 AG89 AG97 AH18 AH33 AH50 BD15 EA16 EA29 EA30 EA31 FA10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製紙白水にカチオン性及び/または両性
    高分子と(メタ)アクリル酸を含有する水溶性単量体
    を、塩水溶液中で該塩水溶液に可溶な高分子からなる分
    散剤共存下で分散重合法により製造された高分子分散液
    とを組み合わせて凝集、分離することを特徴とする製紙
    白水中の有価物回収方法。
  2. 【請求項2】 高分子分散液が、(メタ)アクリル酸を
    5〜100モル%、アクリルアミドを0〜95モル%含
    有する単量体組成物を塩水溶液中で該塩水溶液に可溶な
    高分子からなる分散剤共存下で分散重合法により製造さ
    れた粒径100μm以下の高分子微粒子からなることを
    特徴とする請求項1に記載の製紙白水中の有価物回収方
    法。
  3. 【請求項3】 分散剤がアクリルアミド−2−メチルプ
    ロパンスルホン酸および/又はその塩の(共)重合体で
    あることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載
    の製紙白水中の有価物回収方法。
  4. 【請求項4】 分散剤がジメチルジアリルアンモニウム
    塩化物(共)重合体および/または(メタ)アクリロイ
    ルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物(共)重
    合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の製紙白水中の有価物回収方法。
  5. 【請求項5】 カチオン性及び/または両性高分子の分
    子量が、50万以上、2000万以下であることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の製紙白水中の有
    価物回収方法。
  6. 【請求項6】 高分子分散液を構成する高分子の分子量
    が、100万以上、2000万以下であることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の製紙白水中の有価
    物回収方法。
  7. 【請求項7】 塩水溶液を構成する塩が、多価アニオン
    性塩であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに
    記載の製紙白水中の有価物回収方法。
  8. 【請求項8】 製紙白水のpHが6.0〜8.5である
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の製紙
    白水中の有価物回収方法。
JP34976199A 1999-12-09 1999-12-09 製紙白水中の有価物回収方法 Expired - Fee Related JP4213320B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34976199A JP4213320B2 (ja) 1999-12-09 1999-12-09 製紙白水中の有価物回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34976199A JP4213320B2 (ja) 1999-12-09 1999-12-09 製紙白水中の有価物回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001164488A true JP2001164488A (ja) 2001-06-19
JP4213320B2 JP4213320B2 (ja) 2009-01-21

Family

ID=18405937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34976199A Expired - Fee Related JP4213320B2 (ja) 1999-12-09 1999-12-09 製紙白水中の有価物回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4213320B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339282A (ja) * 2001-05-09 2002-11-27 Rohm & Haas Co 改良された増白方法
JP2002355682A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 Hymo Corp 古紙排水の処理方法
JP2003041136A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Hymo Corp 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2003041137A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Hymo Corp 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2003175302A (ja) * 2001-09-04 2003-06-24 Toagosei Co Ltd 組成物、両性高分子凝集剤及びその用途
JP2010264363A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Daiyanitorikkusu Kk 汚泥脱水剤および汚泥脱水方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339282A (ja) * 2001-05-09 2002-11-27 Rohm & Haas Co 改良された増白方法
JP2002355682A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 Hymo Corp 古紙排水の処理方法
JP4553519B2 (ja) * 2001-05-31 2010-09-29 ハイモ株式会社 古紙排水の処理方法
JP2003041136A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Hymo Corp 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2003041137A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Hymo Corp 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2003175302A (ja) * 2001-09-04 2003-06-24 Toagosei Co Ltd 組成物、両性高分子凝集剤及びその用途
JP2010264363A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Daiyanitorikkusu Kk 汚泥脱水剤および汚泥脱水方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4213320B2 (ja) 2009-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0763548B1 (en) Microemulsified functionalized polymers
JP4886228B2 (ja) 水溶性重合体分散液及びそれを用いた抄紙方法
WO2002100944A1 (en) Amphoteric water-soluble polymer dispersion and use thereof
JPH09505624A (ja) マルチモードエマルジョン及びマルチモードエマルジョンの製造法
JP2001164488A (ja) 製紙白水中の有価物回収方法
KR19990063915A (ko) 초지 방법
JP2002256032A (ja) 両性水溶性高分子分散液
JP4505130B2 (ja) 紙の汚れ防止方法
JP4236953B2 (ja) 抄紙方法
JP4878422B2 (ja) 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2006182816A (ja) 架橋型水溶性重合体分散液及びそれを用いた抄紙方法
JP3791349B2 (ja) 中性新聞用紙を抄紙する方法
JP3642566B2 (ja) 抄紙方法
JP2003073572A (ja) 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2001254290A (ja) 製紙方法
JP3681655B2 (ja) 中質紙の抄紙方法
JP2002205074A (ja) 無機粒子懸濁液の処理方法
JP4553519B2 (ja) 古紙排水の処理方法
JP4505129B2 (ja) 紙の汚れを防止する方法
JP4553518B2 (ja) 無機懸濁液の処理方法
JP4925234B2 (ja) 製紙原料処理方法
JP4433434B2 (ja) 有機質汚泥の脱水方法
JP2003164884A (ja) 製紙排水の処理方法
JP4380047B2 (ja) 一級アミノ基含有重合体分散液からなる凝集剤
JP2002129493A (ja) 濾水性向上方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080611

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081014

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081030

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141107

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees