JP2001164369A - 液体原料の供給システム及び供給方法 - Google Patents

液体原料の供給システム及び供給方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体原料を使用する半導体製造プロセスにお
いて、液体原料に溶存する不活性ガスを容易に除去する
ことが可能な液体原料の供給システム及び供給方法を提
供する。 【解決手段】 液体原料の脱気部と液体流量制御部を備
え、脱気部が、ガス透過性の合成樹脂チューブ、合成樹
脂チューブによって互いに接続された液体原料の入口と
出口、合成樹脂チューブの外部側表面に沿って不活性ガ
スを流通させるための流路、及び不活性ガスの入口と出
口を備えた構造である供給システムとする。また、第1
の不活性ガスが溶存する液体原料を、ガス透過性の合成
樹脂チューブの内部側に流通させるとともに、合成樹脂
チューブの外部側表面に沿って、合成樹脂チューブに対
する透過性が第1の不活性ガスより低い第2の不活性ガ
スを流通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体原料の供給シ
ステム及び供給方法に関し、さらに詳細には、半導体製
造プロセス等に使用する液体原料を、脱気しながら液体
原料容器から液体流量制御部に供給するための供給シス
テム及び供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体工業の発展とともに、半導
体デバイスの高性能化、高集積化が進み、金属膜や絶縁
膜の原料として、従来から使用されてきた水素化物ガス
やハロゲン化物ガスに代わり、種々の液体の有機金属化
合物が使用されるようになってきた。例えば半導体デバ
イスの金属膜においては、アルミニウム膜のCVD原料
としてはジメチルアルミニウムハイドライド(Al(C
H)、銅膜のCVD原料としてはヘキサフルオ
ロアセチルアセトン銅ビニルトリメチルシラン((CF
3CO)2CHCu・CH2CHSi(CH33)、ルテ
ニウム膜のCVD原料としてはビス(エチルシクロペン
タジエニル)ルテニウム(Ru(C
)等が使用されている。
【0003】また、半導体デバイスの絶縁膜において
は、ゲート絶縁膜としてSiO、キャパシタ絶縁膜と
してSi、層間絶縁膜としてPSG(リン・シリ
コン・ガラス)、BPSG(ボロン・リン・シリコン・
ガラス)が知られているが、SiO膜のCVD原料と
してはテトラエトキシケイ素(Si(OC
)、PSGとBPSG膜のCVD原料として
はトリメトキシホウ素(B(OCH)、トリメト
キシホスフィンオキシド(PO(OCH)等が使
用されている。
【0004】一方、従来よりこれらの液体原料を、所望
の濃度及び流量で効率よく気化させて半導体製造装置に
供給する目的で、種々の供給装置または供給方法が開発
されてきた。例えば、液体原料の流量を制御する液体流
量制御部と、これにより制御された液体原料を超音波振
動により霧状にするとともに加熱気化させる気化器とを
備えた液体原料気化装置(特開平5−132779号公
報)、あるいは、液体流量制御部により流量制御された
液体原料を、加圧された搬送ガスに混合した後、搬送ガ
スの流量が一定になるようにガスの流量を調整する液体
原料の供給方法(特開平9−111456号公報)等が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記供給装置または供
給方法に使用される液体流量制御部は、液体原料を極め
て高い精度で定量的に気化器に供給する必要があり、従
来より、例えば脈流することなく液体原料を供給するこ
とが可能な二連あるいは多連の耐食性べローズポンプ、
またはポンプに替えて液体マスフローコントローラー等
が用いられていた。しかしながら、このようなべローズ
ポンプや液体マスフローコントローラーは、液体原料が
均一であれば高い精度で定量的にこれを気化器に供給す
ることが可能であったが、液体原料に溶存している不活
性ガス等が、微細な気泡となって液体原料中に存在する
場合は、液体原料を一定の流量で供給することができな
かった。
【0006】すなわち、一般的な液体原料の供給システ
ムにおいては、液体原料容器内はヘリウム、窒素、アル
ゴン等の不活性ガスで満たされた状態であり、半導体製
造時にはこれらの不活性ガスの圧力により液体原料が液
体流量制御部へ供給される構造となっている。そのため
半導体製造時には、液体原料容器内の液体原料は加圧状
態のために比較的多量の不活性ガスが溶存している。一
方、CVD装置は減圧であるために、これらの中間に位
置する液体流量制御部は大気圧もしくは減圧であり、液
体原料が、液体流量制御部の出口側に到達するまでに、
液体原料中の不活性ガスの溶解度が下がり、溶存してい
た不活性ガスが微細な気泡となって発生する場合が多
い。このように液体原料中に微細な気泡が存在すると、
液体原料がべローズポンプやマスフローコントローラー
において正確に計量できなくなり、液体原料を高い精度
で定量的に半導体製造装置に気化供給することができな
いという不都合があった。また、液体流量制御部を通過
した後に、液体原料中に微細な気泡が発生した場合も、
膜質の均一性に悪影響を及ぼすという不都合があった。
【0007】従って、本発明が解決しようとする課題
は、液体原料を使用する半導体製造プロセスにおいて、
液体原料の流量をべローズポンプやマスフローコントロ
ーラー等の液体流量制御部で制御する前に、前述のよう
にして液体原料に溶存した不活性ガスを容易に除去する
ことが可能な液体原料の供給システム及び供給方法を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決すべく鋭意検討した結果、ガス透過性の合成
樹脂チューブの内部側に、第1の不活性ガスが溶存した
液体原料を流通させるとともに、この合成樹脂チューブ
の外部側表面に沿って、合成樹脂チューブに対する透過
性が第1の不活性ガスより低い第2の不活性ガスを流通
させて、第2の不活性ガスの合成樹脂チューブ内部側へ
の透過を抑制しながら、第1の不活性ガスの合成樹脂チ
ューブ外部側へ透過させることにより脱ガスを行なうこ
とが可能であることを見い出し本発明に到達した。
【0009】すなわち本発明は、液体原料の脱気部と液
体流量制御部を備えた液体原料の供給システムであっ
て、脱気部が、ガス透過性の合成樹脂チューブ、該合成
樹脂チューブによって互いに接続された液体原料の入口
と出口、該合成樹脂チューブの外部側表面に沿って不活
性ガスを流通させるための流路、及び該不活性ガスの入
口と出口を備えた構造であることを特徴とする液体原料
の供給システムである。
【0010】また本発明は、液体原料を脱気するととも
に液体原料容器から液体流量制御部に供給する方法であ
って、第1の不活性ガスの圧力により液体原料容器から
供給された液体原料を、ガス透過性の合成樹脂チューブ
の内部側に流通させるとともに、該合成樹脂チューブの
外部側表面に沿って、該合成樹脂チューブに対する透過
性が第1の不活性ガスより低い第2の不活性ガスを流通
させることにより、該液体原料に溶存する第1の不活性
ガスを該合成樹脂チューブの外部側に透過させた後、液
体流量制御部に供給することを特徴とする液体原料の供
給方法でもある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、半導体製造プロセス等
に使用する液体原料を、液体原料容器から液体流量制御
部に供給するための供給システム及び供給方法に適用さ
れる。本発明の液体原料の供給システムは、液体原料の
脱気部と液体流量制御部を備えた液体原料の供給システ
ムであって、脱気部に備えたガス透過性の合成樹脂チュ
ーブの内部側に第1の不活性ガスを溶存する液体原料を
流通させるとともに、合成樹脂チューブの外部側表面に
沿って第2の不活性ガスを流通させることが可能な構造
である供給システムである。
【0012】また、本発明の液体原料の供給方法は、前
記本発明の液体原料の供給システムを用いて、第1の不
活性ガスの圧力により液体原料容器から供給された液体
原料を、ガス透過性の合成樹脂チューブの内部側に流通
させるとともに、合成樹脂チューブの外部側表面に沿っ
て、合成樹脂チューブに対する透過性が第1の不活性ガ
スより低い第2の不活性ガスを流通させることにより、
液体原料に溶存する第1の不活性ガスを合成樹脂チュー
ブの外部側に透過させた後、液体流量制御部に供給する
方法である。
【0013】本発明の液体原料の供給システム及び供給
方法に適用される原料は、常温で液体であってもまた固
体を溶媒に溶解したものであっても、液状を保持し得る
ものであれば特に制限はなく、用途に応じて適宜選択、
使用される。例えばテトラiso-プロポキシチタン(Ti
(OCH(CH324)、テトラn-プロポキシチタン
(Ti(OC374)、テトラ tert-ブトキシジルコ
ニウム(Zr(OC(CH334)、テトラn-ブトキ
シジルコニウム(Zr(OC494)、テトラメトキ
シバナジウム(V(OCH34)、トリメトキシバナジ
ルオキシド(VO(OCH33)、ペンタエトキシニオ
ブ(Nb(OC255)、ペンタエトキシタンタル
(Ta(OC255)、トリメトキシホウ素(B(O
CH33)、トリiso-プロポキシアルミニウム(Al
(OCH(CH323)、テトラエトキシケイ素(S
i(OC254)、テトラエトキシゲルマニウム(G
e(OC254)、テトラメトキシスズ(Sn(OC
34)、トリメトキシリン(P(OCH33)、トリ
メトキシホスフィンオキシド(PO(OCH33)、ト
リエトキシヒ素(As(OC253)、トリエトキシ
アンチモン(Sb(OC253)等の常温で液体のア
ルコキシドを挙げることができる。
【0014】また、前記のほかに、トリメチルアルミニ
ウム(Al(CH33)、ジメチルアルミニウムハイド
ライド(Al(CH32H)、トリiso-ブチルアルミニ
ウム(Al(iso-C493)、ヘキサフルオロアセチ
ルアセトン銅ビニルトリメチルシラン((CF3CO)2
CHCu・CH2CHSi(CH33)、ヘキサフルオ
ロアセチルアセトン銅アリルトリメチルシラン((CF
3CO)2CHCu・CH2CHCH2Si(CH33)、
ビス(iso-プロピルシクロペンタジエニル)タングステ
ンジハライド((iso-C37552WH2)、テトラ
ジメチルアミノジルコニウム(Zr(N(C
324)、ペンタジエチルアミノタンタル(Ta
(N(C2525)、テトラジメチルアミノチタン
(Ti(N(CH32 4)、テトラジエチルアミノチ
タン(Ti(N(C2524)等の常温で液体の原料
を例示することができる。
【0015】さらに、ヘキサカルボニルモリブデン(M
o(CO)6)、ジメチルペントオキシ金(Au(C
32(OC57))、ビス(2,2,6,6,-テトラメチル-
3,5ヘプタンジオナイト)バリウム(Ba((C(C
3323HO22)、ビス(2,2,6,6,-テトラメチ
ル-3,5ヘプタンジオナイト)ストロンチウム(Sr
((C(CH3323HO22)、テトラ(2,2,6,6,
-テトラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)チタニウム
(Ti((C(CH3323HO24)、テトラ(2,
2,6,6,-テトラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)ジルコ
ニウム(Zr((C(CH3 323HO24)、ビス
(2,2,6,6,-テトラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)鉛
(Pb((C(CH3323HO22)、ペンタジメ
チルアミノタンタル(Ta(N(CH325)等の常
温で固体の原料を例示することができる。ただし、これ
らは通常0.1〜0.5mol/L程度の濃度でヘキサ
ン、ヘプタン、酢酸ブチル、iso-プロピルアルコール、
テトラヒドロフラン等の有機溶媒に溶解して使用され
る。
【0016】以下、本発明の液体原料の供給システム及
び供給方法を、図1〜図3に基づいて詳細に説明する
が、本発明がこれにより限定されるものではない。本発
明の液体原料の供給システムは、液体原料の脱気部と液
体流量制御部を備えたシステムであり、前述のような液
体原料に溶存する不活性ガスを脱気しながら液体原料容
器から液体流量制御部に供給することにより、液体流量
制御部における液体原料の制御を高精度で行なうことを
可能とする供給システムである。本発明の液体原料の供
給システムは、例えば図3に示すように従来から用いら
れている気化供給装置に適用することができる。
【0017】本発明の液体原料の供給システムにおける
脱気部は、ガス透過性の合成樹脂チューブ、合成樹脂チ
ューブによって互いに接続された液体原料の入口と出
口、合成樹脂チューブの外部側表面に沿って不活性ガス
を流通させるための流路、及び不活性ガスの入口と出口
を備えたものである。このような脱気部の構成におい
て、第1の不活性ガスが溶存する液体原料が、ガス透過
性の合成樹脂チューブの内部側に流されるとともに、合
成樹脂チューブに対する透過性が第1の不活性ガスより
低い第2の不活性ガスが、合成樹脂チューブの外部側表
面に沿って流されることにより、液体原料に溶存する第
1の不活性ガスが合成樹脂チューブの外部側に透過除去
される。
【0018】本発明における脱気部としては、例えば、
最も単純な構造として、内部側がガス透過性の合成樹脂
チューブで外部側がガスを透過しない管よりなる二重管
を挙げることができる。しかし、液体原料に溶存する不
活性ガスを効率よく脱気するためには、合成樹脂チュー
ブを細く長くする必要があり、脱気部が長大となること
から、ガス透過性の合成樹脂チューブをコイル状に巻い
て収納した構造の脱気部が好ましい。このような脱気部
としては、図1の斜視図及び図2(A)の縦断面図で示
すように、円筒形または多角筒形である容器の内部側
に、ガス透過性の合成樹脂チューブをコイル状に巻いて
収納した構造の脱気部を例示することができる。
【0019】また、図2(B)の縦断面図で示すよう
に、円筒形または多角筒形である容器の内部側に、ガス
透過性の合成樹脂チューブを円柱体または多角柱体の側
面にコイル状に巻いて収納した構造の脱気部とすること
により、第2の不活性ガスの流れを一定方向に制限する
とともに流速を速めて、液体原料に溶存する第1の不活
性ガスの合成樹脂チューブ外部側への透過を促進するこ
とができる。さらに、前記円柱体を棒状ヒーターとする
ことにより、液体原料を40〜80℃程度に加熱して、
第1の不活性ガスの透過をさらに促進させることもでき
る。尚、前記の図1の斜視図及び図2の縦断面図で示す
ような脱気部においては、第2の不活性ガスが脱気部内
で旋回流を形成して滑らかに流れるように、第2の不活
性ガスの入口及び出口の向きが、容器内壁水平面の接線
方向に対して0〜45度程度の角度を成すように設定さ
れることが好ましい。
【0020】本発明に用いられる合成樹脂チューブは、
ガスを透過し液体原料を透過せず耐薬品性を有する材質
であればいずれも用いることができる。例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等を用いることもできるが、耐
薬品性に優れている点でフッ素系樹脂が好ましい。フッ
素系樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)、ポリトリフルオロエチレン(PTrF
E)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、テトラフル
オロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体(PFA)等が挙げられる。合成樹脂チューブの
内径及び長さは、液体原料の流量によっても異なるが、
通常は内径が0.1〜3mm、長さが0.5〜20m程
度、好ましくは内径が0.3〜0.8mm、長さが1〜
5m程度である。また、合成樹脂チューブの厚みは、材
質によっても異なるが、通常は0.05〜2mm、好ま
しくは0.1〜1mm程度である。
【0021】本発明における液体流量制御部は、液体原
料を高い精度で定量的に気化器に供給するものであり、
流量可変可能なポンプと制御弁、あるいはポンプと流量
制御器等で構成される。ポンプは液体原料を脈流なしに
供給するために通常は二連あるいは多連の耐食性べロー
ズポンプなどが用いられる。またポンプの二次側にはC
VD装置が減圧で操作される場合であっても流量制御が
できるように、逆止弁を設けることもできる。尚、ポン
プに替えて、液体マスフローコントローラーを使用する
ことによって精度良く供給することもできる。
【0022】本発明の液体原料の供給方法は、液体原料
を脱気するとともに液体原料容器から液体流量制御部に
供給する方法であって、第1の不活性ガスの圧力により
液体原料容器から供給された液体原料を、ガス透過性の
合成樹脂チューブの内部側に流通させるとともに、合成
樹脂チューブの外部側表面に沿って、合成樹脂チューブ
に対する透過性が第1の不活性ガスより低い第2の不活
性ガスを流通させることにより、液体原料に溶存する第
1の不活性ガスを合成樹脂チューブの外部側に透過させ
た後、液体流量制御部に供給する方法である。
【0023】本発明の液体原料の供給方法を実施するた
めに、通常は前述の液体原料の供給システムが用いられ
る。本発明に使用される液体原料が充填された液体原料
容器は、適宜使用目的に応じて製作したものを用いても
よいが、液体原料の販売の際にその容器として用いられ
ているものをそのまま用いてもよい。液体原料の気化供
給を行なう際には、図3のように第1の不活性ガスの圧
力によって、液体原料2が脱気部4に供給されるように
設定される。液体原料容器から脱気部に供給される第1
の不活性ガスを溶存した液体原料が、脱気部において、
ガス透過性の合成樹脂チューブの内部側に流されるとと
もに、合成樹脂チューブの外部側表面に沿って、合成樹
脂チューブに対する透過性が第1の不活性ガスより低い
第2の不活性ガスが流される。このように操作すること
により、第2の不活性ガスの合成樹脂チューブ内部側へ
の透過を抑制しながら、液体原料に溶存する第1の不活
性ガスを合成樹脂チューブの外部側へ透過させることが
できる。
【0024】第1の不活性ガスは、合成樹脂チューブに
対する透過性が高い水素またはヘリウムが好ましく、第
2の不活性ガスは合成樹脂チューブに対する透過性が低
く容易に入手できる窒素またはアルゴンが好ましい。ま
た、液体原料に溶存する第1の不活性ガスの合成樹脂チ
ューブ外部側への透過を促進するために、合成樹脂チュ
ーブに流通させる液体原料と第2の不活性ガスの流通方
向を互いに反対の方向とすることが好ましい。尚、液体
原料の流通量は、通常は0.01〜20ml/min、
好ましくは0.1〜10ml/min程度であり、第2
の不活性ガスの流通量は、通常は10〜5000ml/
min、好ましくは50〜2000ml/min程度で
ある。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明がこれらにより限定されるものではない。
【0026】(実施例1) (液体原料の供給システムの製作)液体原料の供給シス
テムとして脱気部とマスフローコントローラーからなる
供給システムを製作した。脱気部は、内径が100m
m、高さが200mmの円柱形状のステンレス製の容器
の内部側に、外径が60mm、高さが140mmのステ
ンレス製の円柱体が容器と同軸上に配置され、この円柱
体の側面にPTFE製のチューブがコイル状に巻かれて
収納された構造のものとした。チューブの形状は、内径
が1.6mm、外径が3.2mm、長さが3.0mであ
った。
【0027】(液体原料の供給試験)上述のように製作
した液体原料の供給システムの脱気部入口側に、液体原
料としてテトラエトキシシラン500mlが充填された
市販の液体原料容器を接続し、また、マスフローコント
ローラーの出口側には、液体原料の流量変動を測定する
ための非接触式流量計を設置した。尚、この市販の液体
原料容器内は減圧された状態となっていた。
【0028】第1の不活性ガスラインからヘリウムガス
を導入し、液体原料容器内をヘリウムガスで満たした
後、ヘリウムガスの圧力を0.1MPaGに上昇させる
とともにマスフローコントローラーを作動して、液体原
料容器内のテトラエトキシシランを0.8ml/min
の流量で脱気部を経由させてマスフローコントローラー
に供給した。一方、第2の不活性ガスラインから窒素
を、液体原料の流通方向とは反対の方向に、圧力0.1
MPaG、流量500ml/minでPTFE製のチュ
ーブの外部側に流通させた。尚、マスフローコントロー
ラーの出口側におけるテトラエトキシシランにかかる圧
力を0.01MPaabsとなるように設定した。この
間、非接触式流量計において測定されたテトラエトキシ
シランの流量変動の結果を図2に示す。
【0029】(比較例1)実施例1における液体原料の
供給システムの脱気部を取り外し、液体原料容器とマス
フローコントローラーを直接接続させた以外は、実施例
1と同様にして液体原料の供給試験を行なった。この
間、非接触式流量計において測定されたテトラエトキシ
シランの流量変動の結果を図2に示す。
【0030】比較例1においては、テトラエトキシシラ
ンの流量変動が約4分毎に測定された。図4の流量変動
の状況から、テトラエトキシシランに溶存していたヘリ
ウムガスが、減圧により微細な気泡となってテトラエト
キシシラン中に発生し、さらに微細な気泡が集合して大
きな気泡となって一気に流れることが推測された。実施
例1においては、テトラエトキシシランの流量はほぼ
0.8ml/minを保ち変動が測定されなかったこと
から、脱気部においてヘリウムガスが充分に除去されて
いると推測された。
【0031】
【発明の効果】本発明の液体原料の供給システム及び供
給方法により、半導体製造プロセスにおいて、液体原料
の流量をべローズポンプやマスフローコントローラー等
の液体流量制御部で制御する前に、液体原料に溶存した
不活性ガスを容易に除去することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における脱気部の一例を示す斜視図
【図2】本発明における脱気部の例を示す縦断面図
【図3】本発明の供給システムを気化供給装置に適用し
た例を示す構成図
【図4】実施例1及び比較例1の液体原料の供給試験に
おける流量変動の結果を示すグラフ
【符号の説明】
1 液体原料の入口 2 液体原料の出口 3 第2の不活性ガスの入口 4 第2の不活性ガスの出口 5 ガス透過性の合成樹脂チューブ 6 第2の不活性ガスの流路 7 円柱体 8 液体原料容器 9 液体原料 10 第1の不活性ガスの供給ライン 11 脱気部 12 第2の不活性ガスの供給ライン 13 不活性ガスの排気ライン 14 液体流量制御部 15 逆止弁 16 霧化器 17 キャリヤーガス供給ライン 18 ブロックヒーター 19 気化器 20 バルブ 21 半導体製造装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 淺野 彰良 神奈川県平塚市田村5181番地 日本パイオ ニクス株式会社平塚研究所内 (72)発明者 皆川 広樹 神奈川県平塚市田村5181番地 日本パイオ ニクス株式会社平塚研究所内 Fターム(参考) 4K030 AA06 AA09 AA11 AA16 AA17 AA18 EA01 KA41 LA15 5F045 AC07 EE02 EE04 EE14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体原料の脱気部と液体流量制御部を備
    えた液体原料の供給システムであって、脱気部が、ガス
    透過性の合成樹脂チューブ、該合成樹脂チューブによっ
    て互いに接続された液体原料の入口と出口、該合成樹脂
    チューブの外部側表面に沿って不活性ガスを流通させる
    ための流路、及び該不活性ガスの入口と出口を備えた構
    造であることを特徴とする液体原料の供給システム。
  2. 【請求項2】 脱気部が、円筒形または多角筒形である
    容器の内部側に、ガス透過性の合成樹脂チューブをコイ
    ル状に巻いて収納した構造である請求項1に記載の液体
    原料の供給システム。
  3. 【請求項3】 脱気部が、円筒形または多角筒形である
    容器の内部側に、ガス透過性の合成樹脂チューブを円柱
    体または多角柱体の側面にコイル状に巻いて収納した構
    造である請求項1に記載の液体原料の供給システム。
  4. 【請求項4】 ガス透過性の合成樹脂チューブが、フッ
    素系樹脂製のチューブである請求項1に記載の液体原料
    の供給システム。
  5. 【請求項5】 液体流量制御部が、マスフローコントロ
    ーラーである請求項1に記載の液体原料の供給システ
    ム。
  6. 【請求項6】 液体原料を脱気するとともに液体原料容
    器から液体流量制御部に供給する方法であって、第1の
    不活性ガスの圧力により液体原料容器から供給された液
    体原料を、ガス透過性の合成樹脂チューブの内部側に流
    通させるとともに、該合成樹脂チューブの外部側表面に
    沿って、該合成樹脂チューブに対する透過性が第1の不
    活性ガスより低い第2の不活性ガスを流通させることに
    より、該液体原料に溶存する第1の不活性ガスを該合成
    樹脂チューブの外部側に透過させた後、液体流量制御部
    に供給することを特徴とする液体原料の供給方法。
  7. 【請求項7】 合成樹脂チューブの内部側に流通させる
    液体原料と第2の不活性ガスの流通方向が、互いに反対
    の方向である請求項6に記載の液体原料の供給方法。
  8. 【請求項8】 第1の不活性ガスが、水素またはヘリウ
    ムであり、第2の不活性ガスが、窒素またはアルゴンで
    ある請求項6に記載の液体原料の供給方法。
  9. 【請求項9】 液体原料が有機金属化合物である請求項
    6に記載の液体原料の供給方法。
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