JP4288049B2 - 気化供給方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置(CVD装置)にガス状のCVD原料を供給するための気化供給方法に関する。さらに詳細には、PZT、BST、SBT、PLZTの強誘電体膜等を成膜するために必要な各CVD原料を、品質を低下させることなく1個の気化器で気化し、高純度の混合気化ガスを半導体製造装置へ供給するための気化供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体分野においては、半導体メモリー用の酸化物系誘電体膜として、高誘電率を有しステップカバレッジ性が高いチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)膜、チタン酸ストロンチウムバリウム(BST)膜、タンタル酸ビスマスストロンチウム(SBT)膜、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛(PLZT)膜等が用いられている。これらの半導体薄膜のCVD原料としては、例えばPb源としてPb(DPM)2(固体原料)、Zr源としてZr(OC(CH334(液体原料)、Zr(DPM)4(固体原料)、Ti源としてTi(OCH(CH324(液体原料)、Ti(OCH(CH322(DPM)2(固体原料)、Ba源としてBa(DPM)2(固体原料)、Sr源としてSr(DPM)2(固体原料)が用いられている。
【0003】
CVD原料として液体原料を使用する場合、通常は、液体原料がキャリアガスとともに気化器に供給され、気化器でガス状にされた後、CVD装置に供給される。しかし、液体原料は、一般的に蒸気圧が低く、粘度が高く、気化温度と分解温度が接近しているため、その品質を低下させることなく、しかも所望の濃度及び流量で効率よく気化させることは困難なことであった。また、固体原料は、高温に保持し昇華して気化供給することにより高純度の原料を得ることが可能であるが、工業的には充分な供給量を確保することが極めて困難であるため、通常はテトラヒドロフラン等の溶媒に溶解させて液体原料とすることにより気化させて使用している。しかし、固体原料は、気化温度が溶媒と大きく相異し、加熱により溶媒のみが気化して固体原料が析出しやすいので、液体原料の気化よりもさらに困難であった。
【0004】
このように固体原料を用いた半導体膜の製造は、高度の技術を必要とするが、高品質、高純度のものが期待できるため、これらの原料を劣化や析出をさせることなく効率よく気化する目的で、種々の気化供給装置及び気化供給方法が開発され実用化されてきた。
従来から、PZT、BST、SBT、PLZTの成膜のように複数種類のCVD原料の気化を行なう際には、前記のような問題点をできるだけ回避するために、CVD原料を各々別々の気化器で気化した後、気化ガスを混合して半導体製造装置へ供給する装置及び方法が多く採用されている。
【0005】
しかし、通常は複数個の気化器に、ガス予熱器、気体マスフローコントローラー等を有するキャリアガス供給ラインを各々別々に設ける必要があるため、広いスペースを要するだけでなく、装置が複雑になるという不都合があった。そのため、例えば、気化室の形状が、球形、楕球形、樽形、円筒形等であり、キャリアガスが気化室内で旋回流を形成するような向きに設定され、気化室の中央部には形状が気化室の形状に略相似形で加熱手段が付与された突起が設けられている複数種類のCVD原料の気化に対応可能な気化器が開発されている(特開2000−315686)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記気化器によれば、加熱されたキャリアガスが、気化室の内壁面と突起の間隙を滑らかに旋回し、このような加熱されたキャリアガスの流れにより、気化室の内壁及び気化室の中央部の突起からの熱伝達が容易になり、気化室内の温度の均一化をはかることができるので、複数種類のCVD原料の気化においても、各CVD原料の品質の低下を抑制することが可能であり効率よく気化させることができるとされている。
【0007】
しかしながら、このような気化効率が優れた気化器を用いても、PZT、BST、SBT、PLZTの成膜を、複数種類の固体CVD原料を用いて長時間にわたり行なう際には、気化室のCVD原料噴出口及びその近辺に固形物が付着する虞、及び半導体膜に微量の不純物が混入し、半導体膜の品質に悪影響を及ぼす虞があった。従って、本発明が解決しようとする課題は、これらの強誘電体膜等の成膜において、CVD原料として固体CVD原料を用いた場合にも、各々のCVD原料の劣化や固形物の付着を起こすことなく1個の気化器で効率よく気化し、半導体製造装置へ供給して、高品質、高純度の半導体膜が得られる気化供給方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、これらの課題を解決すべく鋭意検討した結果、例えば、前記強誘電体膜等の成膜に用いられるCVD原料の気化供給において、ジルコニウムを含むCVD原料とチタンを含むCVD原料、バリウムを含むCVD原料とチタンを含むCVD原料、ストロンチウムを含むCVD原料とチタンを含むCVD原料、ストロンチウムを含むCVD原料とタンタルを含むCVD原料、ビスマスを含むCVD原料とタンタルを含むCVD原料、ランタンを含むCVD原料とジルコニウムを含むCVD原料、またはランタンを含むCVD原料とチタンを含むCVD原料を混合するとパーティクルが発生し得ること、及び、これらのCVD原料を混合した後、フィルターによりろ過してパーティクルを除去することにより、気化室のCVD原料噴出口及びその近辺に固形物が付着することなく1個の気化器で効率よく気化できることを見出した。
【0009】
さらに、前記のように予めフィルターでパーティクルを除去した混合CVD原料を用いても、気化器内で前記混合CVD原料を加熱し気化する際にもパーティクルが発生し、半導体膜にはこのパーティクルに由来する微量の不純物が混入し得ること、及び、混合CVD原料の気化ガスを半導体製造装置へ供給する前にフィルターによりろ過してパーティクルを除去することにより、不純物が混合することなく、高品質、高純度の半導体膜が得られることを見い出し本発明に到達した。
【0010】
すなわち本発明は、PZT、BST、SBT、及びPLZTから選ばれる強誘電体膜を成膜するための複数種類のCVD原料を、混合し、混合によって発生したパーティクルをフィルターで除去した後、気化器へ供給して気化し、さらに混合CVD原料の気化ガスをフィルターでろ過して半導体製造装置へ供給することを特徴とする気化供給方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、PZT、BST、SBT、PLZTの成膜におけるCVD原料の気化供給方法に適用される。また、本発明は、液体CVD原料、及び固体CVD原料を有機溶媒に溶解させた原料に適用されるが、特に固体CVD原料を有機溶媒に溶解させた原料を使用する場合に、CVD原料を劣化や析出をさせることなく効率よく気化し、半導体製造装置へ供給できる点で効果を発揮する。
【0012】
本発明の気化供給方法はPZT、BST、SBT、及びPLZTから選ばれる強誘電体膜を成膜するための複数種類のCVD原料を、混合し、混合によって発生したパーティクルをフィルターで除去した後、気化器へ供給して気化し、さらに混合CVD原料の気化ガスをフィルターでろ過して半導体製造装置へ供給する気化供給方法である。
【0013】
本発明の気化供給方法を適用できるCVD原料は、常温、常圧で液体であっても、また固体を溶媒に溶解したものであっても、液状を保持し得るものであれば特に制限はなく、用途に応じて適宜選択、使用される。例えばテトラiso-プロポキシチタン(Ti(OCH(CH324)、テトラn-プロポキシチタン(Ti(OC374)、テトラtert-ブトキシジルコニウム(Zr(OC(CH334)、テトラn-ブトキシジルコニウム(Zr(OC494)、ペンタエトキシタンタル(Ta(OC255)等の常温、常圧で液体のアルコキシドを挙げることができる。
【0014】
また、前記のほかに、ペンタジメチルアミノタンタル(Ta(N(CH325)、ペンタジエチルアミノタンタル(Ta(N(C2525)、テトラジメチルアミノチタン(Ti(N(CH324)、テトラジエチルアミノチタン(Ti(N(C2524)等の常温、常圧で液体の原料を例示することができる。
【0015】
さらに、ビスマス(III)ターシャリーブトキシド(Bi(OtBu)3)、ビスマス(III)ターシャリーペントキシド(Bi(OtAm)3)、トリフェニルビスマス(BiPh3)、トリス(2,2,6,6,-テトラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)ランタン(La(DPM)3)、ビス(2,2,6,6,-テトラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)バリウム(Ba(DPM)2)、ビス(2,2,6,6,-テトラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)ストロンチウム(Sr(DPM)2)、テトラ(2,2,6,6,-テトラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)チタニウム(Ti(DPM)4)、テトラ(2,2,6,6,-テトラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)ジルコニウム(Zr(DPM)4)、テトラ(2,6,-ジメチル-3,5ヘプタンジオナイト)ジルコニウム(Zr(DMHD)4)、ビス(2,2,6,6,-テトラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)鉛(Pb(DPM)2)、(ジ-ターシャリーブトキシ)ビス(2,2,6,6,-テトラメチル-3.5.ヘプタンジオナイト)チタニウム(Ti(OtBu)2(DPM)2)、(ジ-イソプロポキシ)ビス(2,2,6,6,-テトラメチル-3,5,-ヘプタンジオナイト)チタニウム(Ti(OiPr)2(DPM)2)、(イソプロポキシ)トリス(2,2,6,6,-テトラメチル-3,5,-ヘプタンジオナイト)ジルコニウム(Zr(OiPr)(DPM)3)、(ジ-イソプロポキシ)トリス(2,2,6,6,-テトラメチル-3,5,-ヘプタンジオナイト)タンタル(Ta(OiPr)2(DPM)3)等の常温、常圧で固体の原料を例示することができる。ただし、これらは通常0.1〜1.0mol/L程度の濃度で有機溶媒に溶解して使用する必要がある。
【0016】
固体CVD原料の溶媒として用いられる前記有機溶媒は、通常はその沸点温度が40℃〜140℃の有機溶媒である。それらの有機溶媒として、例えば、プロピルエーテル、メチルブチルエーテル、エチルプロピルエーテル、エチルブチルエーテル、酸化トリメチレン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等のエーテル、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール、アセトン、エチルメチルケトン、iso-プロピルメチルケトン、iso-ブチルメチルケトン等のケトン、プロピルアミン、ブチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、トリエチルアミン等のアミン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の炭化水素等を挙げることができる。
【0017】
以下、本発明の気化供給方法を、図1〜図8に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。図1、図2は、本発明に用いられる気化供給装置の一例を示す構成図である。図3、図4は、各々、本発明に使用可能な気化器の一例を示す断面図である。図5、図6は、各々、図3、図4の気化器のCVD原料供給部の例を示す断面図である。図7は、各々図6におけるa−a’面、b−b’面、c−c’面の断面図、図8は、図6におけるA−A’面(CVD原料、キャリアガスを気化室へ噴出する面)の例を示す断面図である。
【0018】
本発明に用いられる気化供給装置は、図1に示すように、液体流量制御部5を有する複数のCVD原料供給ライン(図1においてはCVD原料容器3の後段からCVD原料を混合する手段6の前段まで)、これらのCVD原料供給ラインから供給される複数種類のCVD原料を混合する手段6、混合されたCVD原料をろ過するためのフィルター7、ろ過された混合CVD原料を気化するための気化器9、及び混合CVD原料の気化ガスをろ過するためのフィルター7’を含む構成からなる気化供給装置である。尚、図2に示すように、フィルター7の後段にさらに別のCVD原料供給ラインを接続する構成とすることも可能である。また、各々のCVD原料供給ラインには、CVD原料に溶存しているガスを除去するために脱ガス器4を設置することが好ましい。また、液体流量制御部5としては、液体マスフローコントローラーを使用することが好ましい。
【0019】
本発明に用いられる複数種類のCVD原料を混合する手段としては、これらが充分に混合される構成であれば特に限定されることはないが、通常はT字管、十字管等の配管、混合器が使用される。混合器としては、各CVD原料の導入配管が、円筒形等の形状の混合室に接続され、混合室で混合された複数種類のCVD原料を排出するための配管が備えられている混合器を例示することができる。
【0020】
本発明に用いられるフィルター7としては、複数のCVD原料を混合する際に発生するパーティクルを除去することができ、CVD原料及び溶媒に対する耐腐食性を有するものであれば特に限定されることはないが、通常は焼結金属フィルター、セラミックフィルター、フッ素樹脂フィルター等が使用される。また、フィルター7’としても、混合CVD原料を気化器内で加熱、気化する際に発生するパーティクルを除去することができ、CVD原料及び溶媒に対する耐腐食性を有するものであれば特に限定されることがなく、フィルター7と同様のものを使用することができるが、フィルター7’にはヒーター等の加熱手段を設けて所定の温度を維持しながらろ過することが好ましく、そのためセラミックフィルターは通常約200℃以下、フッ素樹脂フィルターは通常約230℃以下の使用温度の場合に限定される。また、フィルターはいずれも直径0.1μmに相当するパーティクルを99.99%以上の除去率で除去できるものが好ましく、さらに直径0.01μmに相当するパーティクルを99.99%以上の除去率で除去できるものがより好ましい。市販されているフィルターとしては、例えば、ステンレスフィルター(日本パイオニクス(株)製、SLF−E,L,M,X)、テフロンメンブランフィルター(日本パイオニクス(株)製、XLF−D,E,L,M)を使用することができる。
【0021】
また、本発明に使用される気化器は、CVD原料が劣化することなく、また固体CVD原料を有機溶媒に溶解させた原料を使用する場合に、固体CVD原料の析出を発生させることなく、CVD原料を効率よく気化し、半導体製造装置へ供給できる気化器である。このような気化器としては、例えば図3に示すように、CVD原料の気化室14、CVD原料を気化室に供給するためのCVD原料供給部15、気化ガス排出口16、及び気化室の加熱手段(ヒーター等)17を備えた気化器であり、CVD原料供給部内が、図5に示すように、CVD原料を流通する第1の流路21、キャリアガスを流通する第2の流路22、これらの2個の流路から合流したCVD原料及びキャリアガスを気化室へ噴出する第3の流路23を有する気化器を挙げることができる。
【0022】
また、本発明に使用される気化器としては、前記の気化器において、さらにキャリアガスを第3の流路の気化室噴出口の外周部から気化室へ噴出する第4の流路24を備えた図6に示すようなCVD原料供給部を有する気化器(図4)がより好ましい。尚、本発明に使用される気化器には、図3、図4に示すように、CVD原料供給部に冷却手段18が備えられていることが好ましい。このような冷却手段としては、例えばCVD原料供給部の側面部に冷却水を流す配管等が挙げられる。
【0023】
本発明において、図3(図5)のような気化器を使用する場合は、気化器の外部から気化器のCVD原料供給部15にCVD原料供給管19及びキャリアガス供給管20が接続される。CVD原料供給部は、図5に示すように各々前記配管に接続されたCVD原料を流通する第1の流路21、キャリアガスを流通する第2の流路22、これらの2個の流路から合流したCVD原料及びキャリアガスを気化室へ噴出する第3の流路23を有する。
【0024】
本発明において、図4(図6)のような気化器を使用する場合は、気化器の外部から気化器のCVD原料供給部15にCVD原料供給管19及び2個のキャリアガス供給管20が接続される。CVD原料供給部は、図6に示すように各々前記配管に接続されたCVD原料を流通する第1の流路21、キャリアガスを流通する第2の流路22、これらの2個の流路から合流したCVD原料及びキャリアガスを気化室へ噴出する第3の流路23、及びキャリアガスを第3の流路の気化室噴出口の外周部から噴出する第4の流路24を有する。
【0025】
前記のような気化器においては、CVD原料とキャリアガスの共存時間が長くなるほどこれらが分離する傾向があり、気化室内の圧力変動及び液体マスフローコントローラーの流量変動が大きくなるので、第1の流路及び第2の流路の合流位置は、CVD原料供給部の垂直方向の中心より下方に設定されることが好ましい。また、第1の流路21及び第2の流路22は、図5(1)(4)及び図6(1)(3)(4)に示すように二重管からなるものであっても、図5(2)(3)及び図6(2)に示すように各々単独の配管からなるものであってもよい。二重管の場合は、通常は内管がCVD原料を流通する第1の流路で、外管がキャリアガスを流通する第2の流路とされる。これらの2個の流路が合流した第3の流路の気化室噴出口は、通常はCVD原料供給部の気化室側の側面においてその中央部に設けられる。
【0026】
図4(図6)の気化器において、第4の流路はキャリアガスが第3の流路の気化室噴出口の外周部から気化室へ噴出するように設けられる。第4の流路24は、第1の流路21及び第2の流路22と併せて図6(4)及び図7(c)に示すように三重管からなるものであっても、図6(1)(2)(3)及び図7(a)(b)に示すようにのように単独の配管からなるものであってもよい。第4の流路の気化室噴出口26は、第3の流路の気化室噴出口25の外周部に設けられれば特に制限されることはなく、例えば図8(3)のように外周部に等間隔で複数個設定することもできるが、図8(1)(2)のように噴出口を環状に設定して、第3の流路から気化室に噴出されるCVD原料に対して均等に影響を及ぼすことが好ましい。また、気化室のCVD原料噴出口及びその近辺に固体CVD原料を析出、付着しにくくするために、第4の流路の気化室噴出口の向きは、第3の流路の気化室噴出口へ向かって斜め下方向に設定されることが好ましく、さらに噴出口の垂直方向に対する向きが10〜60度に設定されることがより好ましい。
【0027】
本発明に使用される気化器は、CVD原料供給部の内部をフッ素系樹脂、ポリイミド系樹脂等の合成樹脂、あるいは空洞とするとともに、気化器外部との接触部を金属とすることが好ましい。CVD原料供給部の内部を合成樹脂にする場合、図5(1)(2)(3)及び図6(1)(2)(3)のように合成樹脂27が配置される。また、CVD原料供給部の内部を空洞にする場合、図5(4)及び図6(4)のように空洞28が形成される。このような構成とすることにより、CVD原料として固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたものを使用した場合、ヒーター等の加熱手段により溶媒のみが急激に加熱されて流路内で気化することを防止することができる。
【0028】
また、本発明に使用される気化器においては、CVD原料の種類、供給量、気化ガス濃度、その他の操作条件などに応じて所望の温度に設定できるような加熱手段が付与される。加熱手段の設置形態については、気化室を精度良く加熱保温できれば特に限定されることがなく、例えばヒーターが気化器側面の構成部等に内蔵されて設けられる。しかし、固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料を用いた場合において、CVD原料供給部の急激なCVD原料の加熱を防止する効果をさらに向上させるために、例えばCVD原料供給部の側面部に冷却水を流すような構成としてCVD原料供給部の加熱を制限することが好ましい。
【0029】
本発明の気化供給方法は、前述のような気化供給装置を用いた気化供給方法であり、PZT、BST、SBT、及びPLZTから選ばれる強誘電体膜を成膜するための複数種類のCVD原料を、混合し、混合によって発生したパーティクルをフィルターで除去した後、気化器へ供給して気化し、さらに混合CVD原料の気化ガスをフィルターでろ過して半導体製造装置へ供給する気化供給方法である。本発明の気化供給方法においては、気化供給を行なう前に、図1、図2のような気化供給装置に、液体CVD原料、または固体CVD原料を有機溶媒に溶解させた原料が充填されたCVD原料容器3が設置される。その後、例えばCVD原料容器内に不活性ガスの圧力をかけることにより、各々の原料が脱ガス器4を経由して液体マスフローコントローラー5に導入され、液体の状態で流量が計量された後、混合されフィルター7に供給される。
【0030】
本発明の気化供給方法を用いて、PZT、BST、SBT、PLZT等の強誘電体膜を成膜する際には、鉛を含むCVD原料、ジルコニウムを含むCVD原料、チタンを含むCVD原料、バリウムを含むCVD原料、ストロンチウムを含むCVD原料、ビスマスを含むCVD原料、タンタルを含むCVD原料、あるいはランタンを含むCVD原料が使用されるが、ジルコニウムを含むCVD原料とチタンを含むCVD原料、バリウムを含むCVD原料とチタンを含むCVD原料、ストロンチウムを含むCVD原料とチタンを含むCVD原料、ストロンチウムを含むCVD原料とタンタルを含むCVD原料、ビスマスを含むCVD原料とタンタルを含むCVD原料、ランタンを含むCVD原料とジルコニウムを含むCVD原料、またはランタンを含むCVD原料とチタンを含むCVD原料を混合するとパーティクルが発生し得る。従って、例えば図2のような気化供給装置を用いてPZTを成膜する際には、ジルコニウムを含むCVD原料とチタンを含むCVD原料は混合後、フィルターでろ過する構成とする必要がある。
【0031】
本発明の気化供給方法においては、前記のようにCVD原料を混合した際にパーティクルが発生しても、気化器で気化する前にフィルターでろ過してこれらのパーティクルを除去するので、気化器内にパーティクルに由来する固形物が付着することを防止できるとともに、気化ガスの品質、純度を良好な状態に維持することができる。
【0032】
フィルターを通過した混合CVD原料は、好ましくは、CVD原料の気化室、CVD原料を気化室に供給するためのCVD原料供給部、気化ガス排出口、及び気化室の加熱手段を備えた気化器であって、CVD原料供給部内に、CVD原料を流通する第1の流路、キャリアガスを流通する第2の流路、これらの2個の流路から合流したCVD原料及びキャリアガスを気化室へ噴出する第3の流路を有する図3(図5)に示すような気化器、より好ましくは図3の気化器においてさらにキャリアガスを第3の流路の気化室噴出口の外周部から気化室へ噴出する第4の流路を有する図4(図6)に示すような気化器へ供給される。本発明の気化供給方法においては、前記のような構成の気化器を用いることにより、複数種類のCVD原料を劣化や析出をさせることなく1個の気化器で効率よく気化し、半導体製造装置へ供給することができる。
尚、CVD原料を気化する際の温度は、通常は100〜300℃である。また、気化ガスの圧力については特に制限されることがないが、通常は10Paのような減圧から200KPa(絶対圧力)のような加圧の範囲内とされる。
【0033】
本発明の気化供給方法において、混合CVD原料は前記のような気化器で気化された後、再度フィルターでろ過される。このようにろ過することにより、混合CVD原料を加熱して気化する際に発生するパーティクルを除去することができる。本発明の気化供給方法における混合CVD原料の気化ガスをろ過するためのフィルターは、気化ガスが半導体製造装置で気相成長反応の原料として使用される前に、気化ガスに含まれる前述のようなパーティクルをろ過できる位置に設置されればよく、通常は気化器の出口、半導体製造装置の入口、または気化器と半導体製造装置の間に設置される。例えば、フィルター素子(フィルター材)を気化ガス出口に設置した気化器、あるいはフィルター素子(フィルター材)を気化ガス導入口に設置した半導体製造装置を用いることもできる。しかし、フィルターは、メンテナンスが容易な点で、図1または図2に示すように気化器と半導体製造装置の間に設置することが好ましい。
【0034】
また、本発明の気化供給方法においては、フィルターを前述のように設置することによりパーティクルをフィルターで捕捉することができるが、ろ過する際の温度をCVD原料の気化温度と同じ温度またはその近辺の温度に維持することにより、一旦捕捉されたパーティクル状の固体CVD原料を気化させて半導体製造装置へ供給することもできる。このため、フィルターでろ過する際の気化ガスの温度、あるいはフィルター素子の温度を、気化器内の気化ガス温度より100℃低い温度から100℃高い温度の範囲内にすることが好ましく、さらに50℃低い温度から50℃高い温度の範囲内にすることがより好ましい。
【0035】
フィルターでろ過する際の気化ガスの温度、あるいはフィルター素子の温度が、気化温度より100℃以上低い場合は、フィルターにおいてパーティクルの捕捉量が多くなり圧力損出が増加する虞を生じ、気化温度より100℃以上高い場合は、CVD原料が分解する虞を生じる。
フィルターを前述のような温度に維持する方法としては、気化器とフィルターの間の距離を短くして気化温度に近い温度でろ過する方法、フィルターにヒーター等の加熱手段を設けて所定の温度を維持しながらろ過する方法等を例示することができる。いずれの場合においても、フィルターでろ過する際の混合CVD原料の気化ガスの温度は、通常は150〜300℃の範囲内である。
【0036】
【実施例】
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明がこれらにより限定されるものではない。
【0037】
実施例1
(気化器及び気化供給装置の製作)
図6(1)に示すような各流路を有し、内部がフッ素系樹脂(PFA)で構成され、気化器外部との接触部がステンレス鋼(SUS316)で構成されるCVD原料供給部を製作した。フッ素系樹脂の構成部は、外径16mm、高さ34.2mmの円柱状であり、その外側のステンレス鋼の厚みは2.0mmである。また、第1の流路及び第2の流路はステンレス鋼製の二重管からなり、第3の流路及び第4の流路はフッ素系樹脂で構成されている。二重管の内管の内径は0.25mm、外径は1.588mm、外管の内径は1.755mm、外径は3.175mmであり、第3の流路及び第4の流路の内径は各々0.25mm、1.6mmである。A−A’面(CVD原料、キャリアガスを気化室へ噴出する面)は、図8(2)に示す形態であり、第4の流路の気化室噴出口の向きは、垂直方向に対して20度となるように設定した。また、第1の流路及び第2の流路の合流位置は、最下部から5mmに設定した。尚、CVD原料供給部の側面には、冷却水を流してCVD原料供給部を冷却することができる冷却管を設けた。
【0038】
前記のCVD原料供給部のほか、気化ガス排出口、気化室の加熱手段、及びヒーターが内蔵された突起を有する図4に示すようなステンレス製(SUS316)の気化器を製作した。尚、気化室は、内径が65mm、高さが92.5mmの円柱状で、底部の突起は高さ27.5mmであり、また底部から15mmの高さには気化ガス排出口を設けた。
次に、前記の気化器に、脱ガス器、液体マスフローコントローラー、十字管、ステンレスフィルター(日本パイオニクス(株)製、SLF−M、直径0.01μmの均一パーティクル除去率:99.9999999%)、キャリアガス供給ライン等を接続し、図1に示すような気化供給装置を製作した。
【0039】
(気化供給試験)
CVD原料としてPb(DPM)2をTHFに溶解させた原料、Zr(DPM)4をTHFに溶解させた原料、Ti(OiPr)2(DPM)2をTHFに溶解させた原料(固体CVD原料の濃度はいずれも0.3mol/L)を用いて、前記の気化供給装置により以下のような条件でこれらのCVD原料を混合、気化し、半導体製造装置へ供給して、シリコン基板上にPZTを成膜した。
【0040】
Pb(DPM)2/THFが封入された原料容器、Zr(DPM)4/THFが封入された原料容器、Ti(OiPr)2(DPM)2/THFが封入された原料容器、及びシリコン基板がセットされた半導体製造装置を気化供給装置に接続し、ステンレスフィルター(7’)素子の温度を230℃、半導体製造装置内の温度を700℃とするとともに、気化器内を1.6kPa(12torr)、230℃に保持した。次にPb(DPM)2/THF、Zr(DPM)4/THF、及びTi(OiPr)2(DPM)2/THFを、液体マスフローコントローラーを用いて、各々0.36g/min、0.2g/min、0.2g/minの流量で混合し、ステンレスフィルター(7)を経由させて気化器に供給するとともに、キャリアガス供給ラインから230℃に加熱された窒素ガスを、200ml/minの流量で気化器に供給して気化させた。また、CVD原料供給部のステンレス鋼の温度を30±2℃になるように冷却水を流した。さらに気化器から排出されステンレスフィルター(7’)でろ過された混合気化ガスに、230℃に加熱された高純度の酸素を500ml/minの流量で添加して半導体製造装置に供給してシリコン基板上にPZTを成膜した。
【0041】
10時間継続して気化供給試験を行なった後、CVD原料供給部の流路及び気化室の固形物の付着状態を調査したが、固形物は目視では確認できなかった。そのため、第1の流路からTHFを供給し、固体CVD原料を洗い流してこれを回収した後、THFを蒸発させて固形物の重量を測定した。その結果を表1に示す。また、10分間の気相成長を行なった基板を取り出し、PZTの表面を電子顕微鏡で観察して、不純物としてPZTに混入しているパーティクルの付着状態を測定した。直径0.1μm以上の大きさに相当するパーティクルの単位面積当たりの個数を調査した結果を表1に示す。
【0042】
実施例2
CVD原料としてBa(DPM)2/THF、Sr(DPM)2/THF、Ti(OiPr)2(DPM)2/THFを用いた以外は実施例1と同様にして、気化ガスを半導体製造装置に供給し、シリコン基板上にBSTを成膜した。但し、Ba(DPM)2/THFは0.2g/min、Sr(DPM)2/THFは0.2g/min、Ti(OiPr)2(DPM)2/THFは0.4g/minの流量で気化器に供給した。
気化供給終了後、実施例1と同様にして、気化器内の固形物の重量測定、及びBSTに混入しているパーティクルの付着状態の測定を行なった。その結果を表1に示す。
【0043】
実施例3
CVD原料としてSr(DPM)2/THF、BiPh3/THF、Ta(OiPr)2(DPM)3/THFを用いた以外は実施例1と同様にして、気化ガスを半導体製造装置に供給し、シリコン基板上にSBTを成膜した。但し、Sr(DPM)2/THFは0.2g/min、BiPh3/THFは0.4g/min、Ta(OiPr)2(DPM)3/THFは0.4g/minの流量で気化器に供給した。
気化供給終了後、実施例1と同様にして、気化器内の固形物の重量測定、及びSBTに混入しているパーティクルの付着状態の測定を行なった。その結果を表1に示す。
【0044】
実施例4
実施例1の気化供給装置の製作において、CVD原料供給ラインを4個接続し以外は実施例1と同様にして気化供給装置を製作した。
CVD原料としてPb(DPM)2/THF、La(DPM)3/THF、Zr(DPM)4/THF、Ti(OiPr)2(DPM)2/THFを用い、気化供給装置として前記4個のCVD原料供給ラインを有する気化供給装置を用いた以外は実施例1と同様にして、気化ガスを半導体製造装置に供給し、シリコン基板上にPLZTを成膜した。
気化供給終了後、実施例1と同様にして、気化器内の固形物の重量測定、及びPLZTに混入しているパーティクルの付着状態の測定を行なった。その結果を表1に示す。
【0045】
実施例5
実施例1に用いた脱ガス器、液体マスフローコントローラー、ステンレスフィルター、気化器等と同様のものを用いて、図2に示すような気化供給装置を製作した。
前記の気化供給装置を用いた以外は実施例1と同様にして、気化ガスを半導体製造装置に供給し、シリコン基板上にPZTを成膜した。但し、Zr(DPM)4/THF、及びTi(OiPr)2(DPM)2/THFを混合後、フィルター(7)でろ過し、これにPb(DPM)2/THFを混合して気化器に供給した。
気化供給終了後、実施例1と同様にして、気化器内の固形物の重量測定、及びPZTに混入しているパーティクルの付着状態の測定を行なった。その結果を表1に示す。
【0046】
実施例6
実施例1の気化器の製作において、第4の流路を設定しなかった以外は実施例1と同様にして、図5(1)に示すようなCVD原料供給部を有する気化器を製作した。
前記の気化器を用いた以外は実施例1と同様にして気化供給装置を製作し、実施例1と同様にして気化ガスを半導体製造装置に供給し、シリコン基板上にPZTを成膜した。
気化供給終了後、実施例1と同様にして、気化器内の固形物の重量測定、及びPZTに混入しているパーティクルの付着状態の測定を行なった。その結果を表1に示す。
【0047】
比較例1
実施例1の気化供給装置の製作において、ステンレスフィルターを用いなかった以外は実施例1と同様にして気化供給装置を製作した。
前記の気化供給装置を用いた以外は実施例1と同様にして、気化ガスを半導体製造装置に供給し、シリコン基板上にPZTを成膜した。
気化供給終了後、実施例1と同様にして、気化器内の固形物の重量測定、及びPZTに混入しているパーティクルの付着状態の測定を行なった。その結果を表1に示す。
【0048】
比較例2〜4
実施例2〜4の気化供給試験において、ステンレスフィルターを用いなかった以外は各々実施例2〜4と同様にして気化供給試験を行なった。
気化供給終了後、実施例1と同様にして、気化器内の固形物の重量測定、及びPZTに混入しているパーティクルの付着状態の測定を行なった。その結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
Figure 0004288049
【0050】
【発明の効果】
本発明の気化供給方法は、複数種類のCVD原料を混合した後、フィルターでろ過して、これらのCVD原料を混合する際に発生するパーティクルを除去し、気化器へ供給するので、複数種類のCVD原料の気化においても、気化器内に前記パーティクルに由来する固形物が付着することなく、広いスペースや複雑な構成の装置を要せずに、1個の気化器で効率よく気化することが可能である。また、本発明の気化供給方法は、混合CVD原料の気化ガスを半導体製造装置へ供給する前にフィルターによりろ過して、混合CVD原料を加熱し気化する際に発生するパーティクルを除去するので、高品質、高純度のPZT、BST、SBT、PLZTの半導体膜が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いられる気化供給装置の一例を示す構成図
【図2】 本発明に用いられる図1以外の気化供給装置の一例を示す構成図
【図3】 本発明に使用可能な気化器の一例を示す断面図
【図4】 本発明に使用可能な図3以外の気化器の一例を示す断面図
【図5】 図3の気化器のCVD原料供給部の例を示す断面図
【図6】 図4の気化器のCVD原料供給部の例を示す断面図
【図7】 図6におけるa−a’面、b−b’面、c−c’面の断面図
【図8】 図6におけるA−A’面の例を示す断面図
【符号の説明】
1 不活性ガス供給ライン
2 CVD原料
3 CVD原料容器
4 脱ガス器
5 液体流量制御部(液体マスフローコントローラー)
6 複数種類のCVD原料を混合する手段
7、7’ フィルター
8 断熱材
9 気化器
10 ガス予熱器
11 気体マスフローコントローラー
12 キャリアガス供給ライン
13 半導体製造装置
14 気化室
15 CVD原料供給部
16 気化ガス排出管
17 ヒーター
18 冷却手段
19 CVD原料供給管
20 キャリアガス供給管
21 第1の流路
22 第2の流路
23 第3の流路
24 第4の流路
25 第3の流路の気化室噴出口
26 第4の流路の気化室噴出口
27 合成樹脂
28 空洞

Claims (8)

  1. PZT、BST、SBT、及びPLZTから選ばれる強誘電体膜を成膜するための複数種類のCVD原料を、混合し、混合によって発生したパーティクルをフィルターで除去した後、気化器へ供給して気化し、さらに混合CVD原料の気化ガスをフィルターでろ過して半導体製造装置へ供給することを特徴とする気化供給方法。
  2. 複数種類のCVD原料を、混合し、フィルターでろ過した後、さらに該複数種類のCVD原料とは別のCVD原料を混合し、気化器へ供給する請求項に記載の気化供給方法。
  3. フィルターでろ過する際の混合CVD原料の気化ガスの温度が、150〜300℃の範囲内である請求項に記載の気化供給方法。
  4. CVD原料が、固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料である請求項に記載の気化供給方法。
  5. 複数種類のCVD原料が、鉛を含む固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料、ジルコニウムを含む固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料、及びチタンを含む固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料である請求項に記載の気化供給方法。
  6. 複数種類のCVD原料が、バリウムを含む固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料、ストロンチウムを含む固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料、及びチタンを含む固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料である請求項に記載の気化供給方法。
  7. 複数種類のCVD原料が、ストロンチウムを含む固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料、ビスマスを含む固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料、及びタンタルを含む固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料である請求項に記載の気化供給方法。
  8. 複数種類のCVD原料が、鉛を含む固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料、ランタンを含む固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料、ジルコニウムを含む固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料、及びチタンを含む固体CVD原料を有機溶媒に溶解させたCVD原料である請求項に記載の気化供給方法。
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