JP2001163598A - ブーム付き作業車の作動制御装置 - Google Patents

ブーム付き作業車の作動制御装置

Info

Publication number
JP2001163598A
JP2001163598A JP35292799A JP35292799A JP2001163598A JP 2001163598 A JP2001163598 A JP 2001163598A JP 35292799 A JP35292799 A JP 35292799A JP 35292799 A JP35292799 A JP 35292799A JP 2001163598 A JP2001163598 A JP 2001163598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
axis
swing
telescopic
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35292799A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Hirami
一彦 平見
Mikio Utsugibayashi
幹夫 櫨林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP35292799A priority Critical patent/JP2001163598A/ja
Publication of JP2001163598A publication Critical patent/JP2001163598A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブーム付き作業車の作動制御装置において、
一操作での協調作動によるブームの斜め上下移動を可能
とし、操作性及び作業性の向上を図る。 【解決手段】 協調作動時に三軸操作レバー31が操作
されると、ブーム先端3aは、三軸操作レバー31の第
1又は第2の軸回りの揺動に対応する算出駆動量に基づ
いてブーム起伏駆動手段5とブーム伸縮駆動手段6の作
動が制御されることでブーム起伏面内において水平移動
し、第2又は第1の軸回りの揺動に対応する算出駆動量
に基づいてブーム起伏駆動手段5とブーム伸縮駆動手段
6の作動が制御されることでブーム起伏面内において垂
直移動し、上記三軸操作レバー31が第1と第2の軸回
りに同時に揺動操作されるとブーム起伏面内において斜
め上下移動する。従って、従来のように、協調作動によ
る斜め上下移動が不可能な場合に比して、作業機の操作
性あるいは作業性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、複数の駆動手段
の協調作動によるブームの水平垂直移動を可能としたブ
ーム付き作業車の作動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ブーム付き作業車、例えば高
所作業車においては、伸縮ブームの起伏と伸縮と旋回の
各動作によって該伸縮ブームの先端に取り付けられたバ
ケットを所要の空間位置に移動させて作業を行うように
なっている。そして、この場合における上記バケットの
移動の制御形態としては、該バケットの移動に係わる伸
縮ブームの起伏と伸縮及び旋回の各駆動手段をそれぞれ
個別に作動させる「個別作動制御」と、該各駆動手段を
協調作動させて上記バケットを水平移動又は垂直移動さ
せる「協調作動制御」とが知られている。
【0003】また、このように上記各駆動手段を個別作
動又は協調作動とによって作動制御する場合の操作手段
としては、三つの軸をもち且つ該各軸回りの揺動によっ
て該各軸毎にそれぞれ対応して設けられた各駆動手段の
作動方向と速度を指示する三軸操作レバーを用いるのが
通例である。そして、この三軸操作レバー使用に際して
は、その操作モードとして、各駆動手段を個別に作動さ
せる「個別作動モード」と各駆動手段を協調作動させて
伸縮ブームの先端を水平移動させる「水平移動モード」
と各駆動手段を協調作動させて伸縮ブーム先端を垂直移
動させる「垂直移動モード」の三つの異なるモードを設
定し、これら各モードを適宜選択することで、一本の三
軸操作レバーによって、上記各駆動手段の個別作動によ
る伸縮ブーム先端の移動と、上記各駆動手段の協調作動
による伸縮ブーム先端の水平移動と垂直移動とを実現す
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高所作業車
を使用しての作業に際しては、その作業条件によって
は、協調作動によるバケットの水平移動又は垂直移動の
みでは不十分で、さらにこれら水平移動と水平移動とを
同時に行ってブーム先端(即ち、バケット部分)を斜め
上下移動させた方が作業上好都合である場合も多い。
【0005】ところが、従来の高所作業車においては、
上述のように、三軸操作レバーを、「個別作動モード」
と「水平移動モード」と「垂直移動モード」の間で適宜
切り換えて使用する構成とされていることから、協調作
動として伸縮ブーム先端の水平移動と垂直移動とを一操
作で同時に行うことはその構成上不可能であった。この
ため、協調作動によって伸縮ブーム先端の斜め上下移動
を行う場合には、上記三軸操作レバーのモードを、作業
途中において水平移動モードと垂直移動モードとの間で
何度か切り換えながら段階的に伸縮ブーム先端を斜め上
下移動させるような操作手法をとらざるを得ず、操作性
あるいは作業性という点において改善の余地があった。
【0006】そこで本願発明では、ブーム付き作業車の
作動制御装置において、一操作での協調作動による伸縮
ブームの斜め上下移動を可能とし、操作性及び作業性の
向上を図ることを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0008】本願の第1の発明では、第1〜第3の軸を
有し、該第1の軸回りの揺動操作により伸縮ブーム3の
起伏に関する作動の方向と速度を指示し、第2の軸回り
の揺動により上記伸縮ブーム3の伸縮に関する作動の方
向と速度を指示し、第3の軸回りの揺動により上記伸縮
ブーム3の旋回に関する作動の方向と速度を指示する三
軸操作レバー31を備えた操作手段30と、上記伸縮ブ
ーム3を起伏駆動するブーム起伏駆動手段5と、上記伸
縮ブーム3を伸縮駆動するブーム伸縮駆動手段6と、上
記伸縮ブーム3を旋回駆動するブーム旋回駆動手段7
と、上記伸縮ブーム3の長さを検出するブーム長さ検出
手段25と、上記伸縮ブーム3の起伏角を検出するブー
ム起伏角検出手段26と、上記操作手段30からの信号
及び上記各検出手段25,26からの信号に対応して上
記各駆動手段5,6,7の作動を制御する制御手段20
とを備えてなるブーム付き作業車の作動制御装置におい
て、上記各駆動手段5,6,7の作動形態を個別作動と
協調作動との間で択一的に選択する選択手段32を備え
るとともに、上記制御手段20を、上記選択手段32に
おいて個別作動が選択された場合には、上記伸縮ブーム
3の起伏、伸縮及び旋回の各動作を個別に行わせるべく
上記操作手段30における上記三軸操作レバー31の上
記各軸回りの揺動に対応して上記操作手段30から出力
される信号に基づき上記各駆動手段5,6,7の駆動速
度をそれぞれ演算する一方、上記選択手段32で協調作
動が選択された場合には、上記各検出手段25,26及
び上記操作手段30からの信号を受けて、協調作動とし
て上記伸縮ブーム3の先端3aをブーム起伏面内におい
て水平移動させるに必要な上記ブーム起伏駆動手段5と
ブーム伸縮駆動手段6の駆動速度を上記三軸操作レバー
31の第1の軸回りの揺動又は第2の軸回りの揺動に対
応して演算とするとともに、協調作動として上記伸縮ブ
ーム3の先端3aをブーム起伏面内において垂直移動さ
せるに必要な上記ブーム起伏駆動手段5とブーム伸縮駆
動手段6の駆動速度を上記三軸操作レバー31の第2の
軸回りの揺動又は第1の軸回りの揺動に対応して演算
し、さらに上記三軸操作レバー31の第3の軸回りの揺
動に基づいて上記操作手段30から出力される信号に基
づいて個別作動としての上記ブーム旋回駆動手段7の駆
動速度を演算し、これらの演算結果を上記各駆動手段
5,6,7に出力するように構成したことを特徴として
いる。
【0009】本願の第2の発明では、第1〜第3の軸を
有し、該第1の軸回りの揺動操作により伸縮ブーム3の
起伏に関する作動の方向と速度を指示し、第2の軸回り
の揺動により上記伸縮ブーム3の伸縮に関する作動の方
向と速度を指示し、第3の軸回りの揺動により上記伸縮
ブーム3の旋回に関する作動の方向と速度を指示する三
軸操作レバー31と該三軸操作レバー31とは異なる他
の操作レバー34とを備えた操作手段30と、上記伸縮
ブーム3を起伏駆動するブーム起伏駆動手段5と、上記
伸縮ブーム3を伸縮駆動するブーム伸縮駆動手段6と、
上記伸縮ブーム3を旋回駆動するブーム旋回駆動手段7
と、上記伸縮ブーム3の長さを検出するブーム長さ検出
手段25と、上記伸縮ブーム3の起伏角を検出するブー
ム起伏角検出手段26と、上記伸縮ブーム3の旋回位置
を検出するブーム旋回位置検出手段27と、上記操作手
段30からの信号に対応して上記各駆動手段5,6,7
の作動を制御する制御手段20とを備えてなるブーム付
き作業車の作動制御装置において、上記各駆動手段5,
6,7の作動形態を個別作動と協調作動との間で択一的
に選択する選択手段32を備えるとともに、上記制御手
段20を、上記選択手段32において個別作動が選択さ
れた場合には、上記伸縮ブーム3の起伏、伸縮及び旋回
の各動作を個別に行わせるべく上記操作手段30におけ
る上記三軸操作レバー31の上記各軸回りの揺動に対応
して上記操作手段30から出力される信号に基づき上記
各駆動手段5,6,7の駆動速度をそれぞれ演算する一
方、上記選択手段32において協調作動が選択された場
合には、上記各検出手段25,26,27及び上記操作
手段30の上記三軸操作レバー31と他の操作レバー3
4からの信号を受けて、協調作動として上記伸縮ブーム
3の先端3aを水平移動させるに必要な上記ブーム起伏
駆動手段5とブーム伸縮駆動手段6とブーム旋回駆動手
段7の駆動速度を上記三軸操作レバー31の第1及び第
2の軸回りの揺動に対応して演算するとともに、協調作
動として上記伸縮ブーム3の先端3aをブーム起伏面内
において垂直移動させるに必要な上記ブーム起伏駆動手
段5とブーム伸縮駆動手段6の駆動速度を上記他の操作
レバー34の揺動に対応して演算し、これらの演算結果
を上記各駆動手段5,6,7に出力するように構成した
ことを特徴としている。
【0010】本願の第3の発明では、第1〜第3の軸を
有し、該第1の軸回りの揺動操作により伸縮ブーム3の
起伏に関する作動の方向と速度を指示し、第2の軸回り
の揺動により上記伸縮ブーム3の伸縮に関する作動の方
向と速度を指示し、第3の軸回りの揺動により上記伸縮
ブーム3の旋回に関する作動の方向と速度を指示する三
軸操作レバー31と該三軸操作レバー31とは異なる他
の操作レバー34とを備えた操作手段30と、上記伸縮
ブーム3を起伏駆動するブーム起伏駆動手段5と、上記
伸縮ブーム3を伸縮駆動するブーム伸縮駆動手段6と、
上記伸縮ブーム3を旋回駆動するブーム旋回駆動手段7
と、上記伸縮ブーム3の先端3aに設けられたバケット
4をスイング駆動するバケットスイング駆動手段8と、
上記伸縮ブーム3の長さを検出するブーム長さ検出手段
25と、上記伸縮ブーム3の起伏角を検出するブーム起
伏角検出手段26と、上記伸縮ブーム3の旋回位置を検
出するブーム旋回位置検出手段27と、バケット4のス
イング位置を検出するバケットスイング位置検出手段2
8と、上記操作手段30からの信号に対応して上記各駆
動手段5,6,7,8の作動を制御する制御手段20と
を備えてなるブーム付き作業車の作動制御装置におい
て、上記各駆動手段5,6,7,8の作動形態を個別作
動と協調作動との間で択一的に選択する選択手段32を
備えるとともに、上記制御手段(20)を、上記選択手
段32において個別作動が選択された場合には、上記伸
縮ブーム3の起伏、伸縮及び旋回の各動作を個別に行わ
しめるべく上記三軸操作レバー31における上記各軸回
りの揺動に対応して上記操作手段30から出力される信
号に基づき上記各駆動手段5,6,7の駆動速度を演算
する一方、上記選択手段32において協調作動が選択さ
れた場合には、上記各検出手段25,26,27,28
及び上記操作手段30の上記三軸操作レバー31と他の
操作レバー34からの信号を受けて、協調作動として上
記伸縮ブーム3の先端3aを、平面視において上記バケ
ット4の車両1に対する相対的な角度変化を生じること
なく水平移動させるに必要な上記ブーム起伏駆動手段5
とブーム伸縮駆動手段6とブーム旋回駆動手段7とバケ
ットスイング駆動手段8の駆動速度を上記三軸操作レバ
ー31の第1及び第2の軸回りの揺動に対応して演算す
るとともに、協調作動として上記伸縮ブーム3の先端3
aを、平面視において上記バケット4の車両1に対する
相対的な角度変化を生じることなく垂直移動させるに必
要な上記ブーム起伏駆動手段5とブーム伸縮駆動手段6
の駆動速度を上記他の操作レバー34の揺動に対応して
演算し、これらの演算結果を上記各駆動手段5,6,
7,8に出力するように構成したことを特徴としてい
る。
【0011】本願の第4の発明では、上記第2又は第3
の発明にかかるブーム付き作業車の作動制御装置におい
て、上記他の操作レバー34を、個別作動時には上記バ
ケット4の個別作動に関する作動の方向と速度を指示す
るものとしたことを特徴としている。
【0012】本願の第5の発明では、上記第4の発明に
かかるブーム付き作業車の作動制御装置において、上記
他の操作レバー34を、個別作動時には上記バケット4
の昇降個別作動に関する作動の方向と速度を指示するも
のとしたことを特徴としている。
【0013】本願の第6の発明では、上記第2、第3、
第4又は第5の発明にかかるブーム付き作業車の作動制
御装置において、上記三軸操作レバー31の第3の軸回
りの揺動に基づくブーム旋回に関する作動の方向と速度
を指示する信号を、協調作動が選択され水平移動が行わ
れている時には上記制御手段23に入力しないことを特
徴としている。
【0014】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0015】 本願の第1の発明にかかるブーム付き
作業車の作動制御装置によれば、上記選択手段32によ
り協調作動が選択された状態で上記三軸操作レバー31
が操作されると、伸縮ブーム3の先端3aは、該三軸操
作レバー31の第1の軸回りの揺動又は第2の軸回りの
揺動に対応して演算された駆動速度に基づいて上記ブー
ム起伏駆動手段5とブーム伸縮駆動手段6の作動が制御
されることで該ブーム起伏駆動手段5とブーム伸縮駆動
手段6の協調作動によりブーム起伏面内において水平移
動されるとともに、上記三軸操作レバー31の第2の軸
回りの揺動又は第1の軸回りの揺動に対応して演算され
た駆動速度に基づいて上記ブーム起伏駆動手段5とブー
ム伸縮駆動手段6の作動が制御されることで該ブーム起
伏駆動手段5とブーム伸縮駆動手段6の協調作動により
ブーム起伏面内において垂直移動される。従って、上記
三軸操作レバー31が第1の軸回りと第2の軸回りとに
同時に揺動操作されると、該三軸操作レバー31の揺動
操作量の上記第1の軸回りの成分に基づく水平移動と上
記第2の成分に基づく垂直移動とが同時に実行され、上
記伸縮ブーム3の先端3aはブーム起伏面内において斜
め上下移動し、上記三軸操作レバー31の一操作での協
調作動による斜め上下移動が実現されるものであり、例
えば従来のように、一操作での協調作動による斜め上下
移動が不可能な場合に比して、作業機の操作性あるいは
作業性が格段に向上するものである。
【0016】さらに、協調作動での水平移動又は垂直移
動又は斜め上下移動の実行中に上記三軸操作レバー31
が第3の軸回りに揺動操作されるとその揺動操作に対応
した個別作動によって上記ブーム旋回駆動手段7が作動
し上記伸縮ブーム3の旋回が実行され、上記伸縮ブーム
3の先端3aはブーム起伏面内での斜め上下移動に止ま
らず、三次元空間内での斜め上下移動が可能となり、作
業機の操作性あるいは作業性がより一層向上することに
なる。
【0017】 本願の第2の発明にかかるブーム付き
作業車の作動制御装置によれば、上記選択手段32によ
り協調作動が選択された状態で上記三軸操作レバー31
がその第1の軸回り、又は第2の軸回り、又は第1の軸
と第2の軸の双方の回りで揺動操作されると、伸縮ブー
ム3の先端3aは、該第1及び第2の軸回りの揺動に対
応して演算された駆動速度に基づいて上記ブーム起伏駆
動手段5とブーム伸縮駆動手段6とブーム旋回駆動手段
7の作動が制御されることで該各駆動手段5,6,7の
協調作動によって水平移動されるとともに、上記他の操
作レバー34の揺動に対応して演算された駆動速度に基
づいて上記ブーム起伏駆動手段5とブーム伸縮駆動手段
6の作動が制御されることで該各駆動手段5,6の協調
作動によってブーム起伏面内において垂直移動される。
【0018】従って、上記三軸操作レバー31が第1の
軸回り又は第2の軸回り又は第1の軸と第2の軸の双方
の回りで揺動操作されると同時に、上記他の操作レバー
34が揺動操作されると、上記伸縮ブーム3の先端3a
は上記各駆動手段5,6,7の協調作動によって三次元
空間内で斜め上下移動することとなり、例えば従来のよ
うに、一操作での協調作動による三次元空間内での斜め
上下移動が不可能な場合に比して、作業機の操作性ある
いは作業性が格段に向上するものである。
【0019】 本願の第3の発明にかかるブーム付き
作業車の作動制御装置によれば、上記選択手段32によ
り協調作動が選択された状態で上記三軸操作レバー31
がその第1の軸回り、又は第2の軸回り、又は第1の軸
と第2の軸の双方の回りで揺動操作されると、伸縮ブー
ム3の先端3aは、該第1及び第2の軸回りの揺動に対
応して演算された駆動速度に基づいて上記ブーム起伏駆
動手段5とブーム伸縮駆動手段6とブーム旋回駆動手段
7とバケットスイング駆動手段8の作動が制御されるこ
とで、該各駆動手段5,6,7,8の協調作動によっ
て、平面視において上記バケット4の車両1に対する相
対的な角度変化を生じることなく、水平移動されるとと
もに、上記他の操作レバー34の揺動に対応して演算さ
れた駆動速度に基づいて上記ブーム起伏駆動手段5とブ
ーム伸縮駆動手段6の作動が制御されることでブーム起
伏面内において垂直移動される。
【0020】従って、上記三軸操作レバー31が第1の
軸回り又は第2の軸回り又は第1の軸と第2の軸の双方
の回りで揺動操作されると同時に、上記他の操作レバー
34が揺動操作されると、上記伸縮ブーム3の先端3a
は上記各駆動手段5,6,7,8の協調作動によって三
次元空間内で斜め上下移動することとなり、例えば従来
のように、一操作での協調作動による三次元空間内での
斜め上下移動が不可能な場合に比して、作業機の操作性
あるいは作業性が格段に向上するものである。
【0021】 本願の第4の発明にかかるブーム付き
作業車の作動制御装置によれば、上記又はに記載の
効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即
ち、この発明のブーム付き作業車の作動制御装置によれ
ば、上記他の操作レバー34を、個別作動時には上記バ
ケット4の個別作動に関する作動の方向と速度を指示す
るものとしているので、該バケット4の個別操作用の操
作レバーと協調作動における上記他の操作レバー34と
を兼用でき、例えば上記他の操作レバー34として専用
の操作レバーを設ける場合に比して、構成部品点数が低
減され、構造の簡略化及び低コスト化が図れるものであ
る。
【0022】 本願の第5の発明にかかるブーム付き
作業車の作動制御装置によれば、上記に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この
発明のブーム付き作業車の作動制御装置によれば、上記
他の操作レバー34を、個別作動時には上記バケット4
の昇降個別作動に関する作動の方向と速度を指示するも
のとしているので、該他の操作レバー34の個別操作に
基づく上記バケット4の移動形態と該他の操作レバー3
4の協調作動としての操作に基づく上記バケット4の移
動形態とが同方向となり、協調作動において上記他の操
作レバー34を垂直移動に使用することに対するオペレ
ータの操作上の違和感がなく快適な操作が可能になる。
また、例え上記他の操作レバー34が誤って操作された
としても、例えば、協調作動による垂直移動を意図した
にも拘わらず、誤って個別作動において上記他の操作レ
バー34を操作した場合とか、逆に個別作動によるバケ
ット4の昇降を意図したにも拘わらず、誤って協調作動
において上記他の操作レバー34を操作した場合であっ
ても、該他の操作レバー34の操作に基づく上記バケッ
ト4の挙動は同様となることから、誤操作による作業上
の危険性が確実に回避され、その安全性が向上すること
になる。
【0023】 本願の第6の発明にかかるブーム付き
作業車の作動制御装置によれば、上記,,又は
に記載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せられ
る。即ち、この発明のブーム付き作業車の作動制御装置
によれば、上記三軸操作レバー31の第3の軸回りの揺
動に基づくブーム旋回に関する作動の方向と速度を指示
する信号を、協調作動が選択され且つ水平移動が行われ
ている時には上記制御手段23に入力しないようにして
いるので、協調作動における水平移動時には上記三軸操
作レバー31は水平移動の専用となり、該三軸操作レバ
ー31をその第1の軸回りと第2の軸回りに揺動させる
ことで上記伸縮ブーム3の先端3aを水平面内の全方位
に水平移動させることができ、水平移動における操作性
がさらに良好となる。
【0024】また、水平移動を行っていない時には、個
別作動としての旋回作動ができるので、協調作動として
の垂直作動や、他の個別作動を併用して作業機の操作性
あるいは作業性をより一層高めることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかるブーム付
き作業車の作動制御装置を好適な実施形態に基づいて具
体的に説明する。
【0026】図1には、本願発明にかかる作動制御装置
が備えられたブーム付き作業車の一例として高所作業車
を示している。この高所作業車は、車両1上に旋回自在
に搭載された旋回台2に、伸縮ブーム3の基端部を起伏
自在に取り付けるとともに、該伸縮ブーム3の先端3a
にバケット支持台16を介してバケット4をスイング自
在に取り付けて構成される。そして、上記伸縮ブーム3
の起伏は該伸縮ブーム3と上記旋回台2との間に配置し
た起伏シリンダ5(特許請求の範囲における「ブーム起
伏駆動手段」に該当する)によって、また該伸縮ブーム
3の伸縮はその内部に配置した伸縮シリンダ6(特許請
求の範囲の「ブーム伸縮駆動手段」に該当する)によっ
て、さらに該伸縮ブーム3の旋回は上記車両1と旋回台
2との間に配置した旋回モータ7(特許請求の範囲の
「ブーム旋回駆動手段」に該当する)によって、それぞ
れ行われる。さらに、上記バケット4のスイングは、該
バケット4と上記バケット支持台16との間に配置した
バケットスイングモータ8(特許請求の範囲の「バケッ
トスイング駆動手段」に該当する)によって行われる。
また、このバケット4は、バケット昇降シリンダ9によ
って上記バケット支持台16に対して上下方向に昇降駆
動されるようになっている。尚、上記バケット4には、
図示しないが、ジブが起伏及び旋回駆動可能に設けられ
ているとともに、該ジブに使用されるウインチも装備さ
れている。
【0027】一方、上記伸縮ブーム3のブーム長さはブ
ーム長さ検出器25(特許請求の範囲の「ブーム長さ検
出手段」に該当する)によって、起伏角はブーム起伏角
検出器26(ブーム起伏角検出手段)によって、旋回位
置は旋回角検出器27(特許請求の範囲の「ブーム旋回
位置検出手段」に該当する)によって、それぞれ検出さ
れる。また、上記バケット4のスイング角はバケットス
イング角検出器28(特許請求の範囲の「バケットスイ
ング位置検出手段」に該当する)によって検出される。
【0028】また、この高所作業車においては、上記旋
回台2側に旋回台側操作部21を、上記バケット4側に
バケット側操作部22を、それぞれ備えており、これら
旋回台側操作部21又はバケット側操作部22において
その作動操作が行われるようになっている。
【0029】上記バケット側操作部22は、図5(後述
する第1の実施形態にかかるもの)及び図10(後述す
る第2の実施形態にかかるもの)にそれぞれ示すよう
に、三軸ジョイスチックで構成される三軸操作レバー3
1と、一軸ジョイスチックで構成される6本の操作レバ
ー、即ち、バケットスイング操作レバー33とバケット
昇降操作レバー34とウィンチ操作レバー35とジブ起
伏操作レバー36とジブ旋回操作レバー37及び補機操
作レバー38を備えるとともに、水平垂直の協調作動と
個別作動とを選択する操作内容切換スイッチ32(特許
請求の範囲の「選択手段」に該当する)を備えている。
尚、上記三軸操作レバー31とバケットスイング操作レ
バー33及びバケット昇降操作レバー34とで特許請求
の範囲の「操作手段30」が構成されている。
【0030】一方、上記旋回台側操作部21は、図示し
ないが、上記バケット側操作部22と同様の構成とか、
該バケット側操作部22の構成から協調作動に係わる部
材を除いた個別作動のみを可能とした構成等、適宜設定
される。
【0031】ここで、「個別作動」とは、上記各アクチ
ュエータ5,6,7,8,9をそれぞれ個別の操作に対
応して個別に作動させる作動態様であり、また「協調作
動」とは上記各アクチュエータ5,6,7,8,9のう
ちの特定の複数のアクチュエータを協調させて作動させ
る作動態様である。
【0032】図2には、本願発明にかかる作動制御装置
の作動制御系をブロック化して示している(尚、このブ
ロック図では、上記伸縮ブーム3とバケット4の作動に
係わる部材のみ図示し、上記ジブに係わる部材について
はその図示を省略している)。このブロック図に示すよ
うに、上記バケット側操作部22における上記各操作レ
バー31,33,34からの操作信号及び操作内容切換
スイッチ32からの切換信号と、上記旋回台側操作部2
1からの操作信号と、上記各検出器25,26,27,
28からの検出信号は、それぞれ制御手段20に入力さ
れる。そして、この制御手段20においては、後述する
ように、個別作動設定時における起伏シリンダ5と伸縮
シリンダ6と旋回モータ7とバケットスイングモータ8
とバケット昇降シリンダ9の駆動速度と、協調作動時に
おける上記起伏シリンダ5と伸縮シリンダ6の協調作動
による各駆動速度、又は上記起伏シリンダ5と伸縮シリ
ンダ6と旋回モータ7の協調作動による各駆動速度、又
は上記起伏シリンダ5と伸縮シリンダ6と旋回モータ7
とバケットスイングモータ8の協調作動による各駆動速
度を、それぞれ演算により求め、この演算結果を上記起
伏シリンダ5に対応する起伏バルブ11と上記伸縮シリ
ンダ6に対応する伸縮バルブ12と上記旋回モータ7に
対応する旋回バルブ13と、上記バケットスイングモー
タ8に対応するバケットスイングバルブ14及び上記バ
ケット伸縮シリンダ9に対応するバケット昇降バルブ1
5に対して選択的に出力するものである。
【0033】ところで、本願発明にかかる作動制御装置
は、上記起伏シリンダ5と伸縮シリンダ6と旋回モータ
7とバケットスイングモータ8の作動制御及びそれに係
わる上記各操作レバーの操作形態に特徴を有するもので
あり、従って、以下においては作動制御と操作形態を、
協調作動において上記バケットスイングモータ8の作動
を加味しない第1の実施形態と、該バケットスイングモ
ータ8の作動を加味する第2の実施形態とに基づいて具
体的に説明する。
【0034】第1の実施形態 先ず、上記三軸操作レバー31の操作形態について説明
する。この三軸操作レバー31は、上記操作内容切換ス
イッチ32の選択によって、個別作動における操作と協
調作動における操作の双方に使用されるものであって、
図6には協調作動における操作形態を、図7には個別作
動における操作形態を、それぞれ示している。
【0035】協調作動における操作形態は、図6に示す
ように、三軸操作レバー31の三つの軸のうち、前後方
向の揺動に係わる第1の軸回りの揺動をブーム軸方向前
後(即ち、ブーム起伏面P1(図4を参照)上の前後)
への水平移動(矢印a−b方向)に、左右方向の揺動に
係わる第2の軸回りの揺動をブーム起伏面P1上の上下
方向への垂直移動(矢印e−f方向)に、それぞれ対応
させている。一方、上記三軸操作レバー31の回転方向
の揺動に係わる第3の軸は、協調作動の選択時において
も有効であって、その回転揺動操作はブーム旋回に対応
するが、この三軸操作レバー31の第3の軸回りの揺動
操作は協調作動の一態様として機能するものではなく、
次述する個別作動における一態様として機能するもので
ある。即ち、この実施形態における協調作動は、あくま
でも、上記起伏シリンダ5と伸縮シリンダ6とを協調し
て作動させて伸縮ブーム3の先端3aの水平移動又は垂
直移動又は斜め上下移動を行うものであって、ここには
上記旋回モータ7の作動は加味されておらず、該旋回モ
ータ7は、協調作動に対して個別作動における作動とし
て付加的に操作されるものである。
【0036】従って、伸縮ブーム3の先端3aは、上記
三軸操作レバー31の前後方向への揺動操作によってブ
ーム軸方向の前後へ水平移動し、左右方向への揺動操作
によって垂直面P2(図4を参照)に沿って垂直移動す
るとともに、上記三軸操作レバー31が第1の軸と第2
の軸の双方回りに揺動操作されると(即ち、図6におい
て破線矢印で示す方向に操作されると)、その揺動量の
第1の軸回りの成分に基づく水平移動と該揺動量の第2
の軸回りの成分に基づく垂直移動とが同時に行われ、上
記伸縮ブーム3の先端3aはブーム起伏面P1内で斜め
上下移動することになる。
【0037】尚、この実施形態においては、協調作動に
おける上記三軸操作レバー31の第1の軸を水平移動
に、第2の軸を垂直移動に、それぞれ対応させている
が、本願発明はかかる対応に限定されるものではなく、
例えば上記構成とは逆に、協調作動における上記三軸操
作レバー31の第1の軸を垂直移動に、第2の軸を水平
移動に、それぞれ対応させることもできることは勿論で
ある。
【0038】次に、個別作動における操作形態である
が、この場合には、図7に示すように、三軸操作レバー
31の三つの軸のうち、前後方向の揺動に係わる第1の
軸回りの揺動を伸縮ブーム3の起伏に、左右方向の揺動
に係わる第2の軸回りの揺動を伸縮に、回転方向の揺動
に係わる第3の軸回りの揺動を旋回にそれぞれ対応させ
ている。従って、上記伸縮ブーム3は、上記三軸操作レ
バー31の前後方向への揺動操作によって起伏し、左右
方向への揺動操作によって伸縮し、回転方向の揺動によ
って旋回することになる。また、上記三軸操作レバー3
1が第1の軸と第2の軸の双方回りに同時に揺動操作さ
れると(即ち、図7において破線矢印で示す方向に操作
されると)、その揺動量の第1の軸回りの成分に基づく
起伏と第2の軸回りの成分に基づく伸縮とが同時に行わ
れ、上記伸縮ブーム3の先端3aはブーム起伏面P1
で斜め移動することになる。
【0039】尚、この三軸操作レバー31の揺動操作に
よる個別作動時と協調作動時における上記各アクチュエ
ータの作動制御については後述する。
【0040】ところで、この第1の実施形態において
は、上述のように、上記伸縮ブーム3の起伏と伸縮と旋
回をそれぞれ個別に行って該伸縮ブーム3の先端3aを
三次元空間の任意位置へ移動させるとともに上記バケッ
ト4のスイングと昇降とを個別に行う個別作動制御と、
図4に示すように、上記伸縮ブーム3の起伏と伸縮とを
協調して作動させて該伸縮ブーム3の先端3aをブーム
起伏面P1内において水平移動(矢印a−b方向)又は
垂直移動(矢印e−f方向)又は斜め上下移動(矢印g
方向)させる協調作動制御とを選択できるようにしたも
のであって、かかる作動制御の実際を図3に示すフロー
チャートに基づいて具体的に説明する。尚、この第1の
実施形態では、上記バケット4のスイング作動及び昇降
作動は協調作動に関与しないので、その説明は省略す
る。
【0041】作動制御の開始後、先ず、ステップS1に
おいて、三軸操作レバー31の第1〜第3の各軸のPot
値と操作内容切換スイッチ32の信号を読み込む。次
に、ステップS2において、上記操作内容切換スイッチ
32の信号から作動形態として「協調作動」が選択され
ているかどうかを判定する。
【0042】ここで、「協調作動」ではなく「個別作
動」が選択されていると判定された場合には、ステップ
S3において、上記三軸操作レバー31の第1の軸のPo
t値を起伏操作量「X」、第2の軸のPot値を伸縮操作量
「Y」、第3の軸のPot値を旋回操作量「Z」として、
該各操作量「X」,「Y」,「Z」に対応させて起伏バ
ルブ駆動量「Sθ」と伸縮バルブ駆動量「SL」及び旋
回バルブ駆動量「Sφ」をそれぞれ演算により求める。
しかる後、ステップS4において、上記各バルブ駆動量
「Sθ」,「SL」,「Sφ」に基づいて上記起伏バル
ブ11と伸縮バルブ12及び旋回バルブ13にそれぞれ
駆動電流「Iθ」,「IL」,「Iφ」を供給する。こ
の駆動電流「Iθ」,「IL」,「Iφ」を受けて上記
各バルブ11,12,13がそれぞれ個別に作動される
ことで、上記伸縮ブーム3の先端3aは移動空間内の任
意の位置に移動される。
【0043】これに対して、ステップS2において「協
調作動」が選択されていると判定された場合には、ステ
ップS5において、上記三軸操作レバー31の第1の軸
のPot値を水平操作量「X」、第2の軸のPot値を垂直操
作量「Y」、第3の軸のPot値を旋回操作量Zとして、
水平操作量「X」と垂直操作量「Y」とに基づいて上記
伸縮ブーム3の先端3aを上記起伏シリンダ5と伸縮シ
リンダ6の協調作動によって水平移動及び垂直移動させ
る場合の上記伸縮ブーム3の起伏速度と伸縮速度とを演
算し、この起伏速度と伸縮速度を得るに必要な起伏バル
ブ駆動量「Sθ」と伸縮バルブ駆動量「SL」とを演算
により求める。さらに、ここで、上記起伏シリンダ5と
伸縮シリンダ6との協調作動とは別個に、旋回操作量
「Z」に基づいて上記伸縮ブーム3を旋回させるための
旋回バルブ駆動量「Sφ」を演算により求める。しかる
後、ステップS4において、上記各バルブ駆動量「S
θ」,「SL」,「Sφ」に基づいて上記起伏バルブ1
1と伸縮バルブ12及び旋回バルブ13にそれぞれ駆動
電流「Iθ」,「IL」,「Iφ」を供給する。
【0044】この場合、水平操作量「X」と垂直操作量
「Y」のうち、水平操作量「X」のみ存在し、垂直操作
量「Y」が存在しない場合、即ち、上記三軸操作レバー
31が第1の軸回りのみに揺動操作された場合には、上
記伸縮ブーム3の先端3aは上記起伏シリンダ5と伸縮
シリンダ6の協調作動により水平移動する。また、水平
操作量「X」と垂直操作量「Y」のうち、垂直操作量
「Y」のみ存在し、水平操作量「X」が存在しない場
合、即ち、上記三軸操作レバー31が第2の軸回りのみ
に揺動操作された場合には、上記伸縮ブーム3の先端3
aは上記起伏シリンダ5と伸縮シリンダ6の協調作動に
より垂直移動する。さらに、水平操作量「X」と垂直操
作量「Y」の双方が存在する場合、即ち、上記三軸操作
レバー31が第1の軸回りと第2の軸回りの双方で揺動
操作された場合には、上記伸縮ブーム3の先端3aはこ
の操作量の第1の軸回りの成分に基づく水平移動と第2
の軸回りの成分に基づく垂直移動とが同時に並行して実
行され、結果的にブーム起伏面P1内において斜め上下
移動を行うことになる。
【0045】また、上記の如き上記起伏シリンダ5と伸
縮シリンダ6の協調作動によって水平移動又は垂直移動
又は斜め上下移動が行われている場合において、旋回バ
ルブ駆動量「Sφ」が存在する場合、即ち、上記三軸操
作レバー31が第1の軸回りに、又は第2の軸回りに、
又は第1の軸と第2の軸の双方回りに揺動操作されると
共に、第3の軸回りに揺動操作された場合には、上記起
伏シリンダ5と伸縮シリンダ6の協調作動に、旋回モー
タ7の作動が付加され、上記伸縮ブーム3は旋回する。
従って、この場合には、上記伸縮ブーム3の先端3a
は、ブーム起伏面P1内での水平移動又は垂直移動又は
斜め上下移動に加えて旋回されることで、三次元空間内
で斜め上下移動をすることになる。
【0046】以上のように、この第1の実施形態の作動
制御装置によれば、協調作動時には、上記三軸操作レバ
ー31の操作のみによって伸縮ブーム3の先端3aを上
記起伏シリンダ5と伸縮シリンダ6の協調作動によって
ブーム起伏面P1内での水平移動及び垂直移動させるの
みならず、水平移動と垂直移動との合成によるブーム起
伏面P1内での斜め上下移動をも行うことができるもの
であることから、例えば従来のように、一操作での協調
作動による斜め上下移動が不可能な構成であるような場
合に比して、高所作業車の操作性あるいは作業性が格段
に向上するものである。
【0047】第2の実施形態 本願発明の第2の実施形態にかかる作動制御装置は、上
記第1の実施形態の作動制御装置と同様に、個別作動と
協調作動とを選択できるようにしたものであって、該第
1の実施形態にかかる作動制御装置と異なる点は、上記
第1の実施形態においては協調作動時における操作を三
軸操作レバー31のみで行っていたのに対して、これを
三軸操作レバー31とバケット昇降操作レバー34の二
つの操作レバーによって行うようにした点と、上記第1
の実施形態の作動制御装置においては協調作動時には起
伏シリンダ5と伸縮シリンダ6の二つのアクチュエータ
のみを協調作動させる構成であったのに対して、協調作
動時には起伏シリンダ5と伸縮シリンダ6に加えて、旋
回モータ7とバケットスイングモータ8をも協調作動さ
せるようにした点である。
【0048】尚、このように旋回モータ7のみならず、
バケットスイングモータ8をも協調作動させるようにし
たのは、協調作動において伸縮ブーム3が旋回すると、
該伸縮ブーム3の先端3aに設けた上記バケット4の車
両1に対する平面視における相対角度が変化して作業性
が悪化するので、伸縮ブーム3の旋回に対応させて上記
バケット4をスイングさせて該バケット4の車両1に対
する平面視における相対角度を一定に維持し作業性を確
保するためである。
【0049】以下においては、上記高所作業車の全体構
成(図1参照)を援用するとともに、第1の実施形態に
かかる作動制御装置との相違点を踏まえた上で、第2の
実施形態にかかる作動制御装置の内容を具体的に説明す
る。
【0050】先ず、上記バケット側操作部22について
説明する。即ち、この第2の実施形態におけるバケット
側操作部22は、図10に示すように、上記第1の実施
形態のものと同様の構成をもつものであって、三軸ジョ
イスチックで構成される三軸操作レバー31と一軸ジョ
イスチックで構成される6本の操作レバー、即ち、バケ
ットスイング操作レバー33とバケット昇降操作レバー
34とウィンチ操作レバー35とジブ起伏操作レバー3
6とジブ旋回操作レバー37及び補機操作レバー38が
備えられるとともに、水平垂直の協調作動と個別作動と
を選択する操作内容切換スイッチ32を備えている。そ
して、上記三軸操作レバー31は、これを個別作動と協
調作動の双方において使用することは上記第1の実施形
態の場合と同様であるが、該三軸操作レバー31の協調
作動時における操作形態は第1の実施形態の場合と異な
っている。また、第1の実施形態においては、上記バケ
ット昇降操作レバー34は個別作動時においてのみ使用
する構成としていたが、この第2の実施形態においては
このバケット昇降操作レバー34を個別作動と協調作動
の双方において使用するようにしている。具体的には、
次の通りである。
【0051】上記三軸操作レバー31は、上記操作内容
切換スイッチ32の選択によって、個別作動における操
作と協調作動における操作の双方に使用されるものであ
って、図11には協調作動における操作形態を、図12
には個別作動における操作形態をそれぞれ示している。
【0052】先ず、協調作動における三軸操作レバー3
1の操作形態は、図11に示すように、該三軸操作レバ
ー31の三つの軸のうち、前後方向の揺動に係わる第1
の軸回りの揺動と左右方向の揺動に係わる第2の軸回り
の揺動を共に水平移動に対応させるとともに、回転方向
の揺動に係わる第3の軸回りの揺動はこれを無効として
いる。従って、協調作動において上記三軸操作レバー3
1を第1の軸及び第2の軸回りに揺動操作することで伸
縮ブーム3の先端3aは水平面P2(図9参照)内で全
方位に水平移動することになる。また、上記三軸操作レ
バー31を第3の軸回りに揺動操作しても、上記旋回モ
ータ7は作動せず上記伸縮ブーム3は旋回しないが、上
記三軸操作レバー31が第2の軸回りの揺動成分を含む
ように操作された場合(即ち、斜め方向に操作された場
合)には、該旋回モータ7も上記起伏シリンダ5及び伸
縮シリンダ6と共に協調作動し上記伸縮ブーム3は旋回
することになる。
【0053】個別作動における三軸操作レバー31の操
作形態は、図12に示すように、三軸操作レバー31の
三つの軸のうち、前後方向の揺動に係わる第1の軸回り
の揺動を伸縮ブーム3の起伏に、左右方向の揺動に係わ
る第2の軸回りの揺動を伸縮に、回転方向の揺動に係わ
る第3の軸回りの揺動を旋回にそれぞれ対応させてい
る。従って、上記伸縮ブーム3は、上記三軸操作レバー
31の前後方向への揺動操作によって起伏し、左右方向
への揺動操作によって伸縮し、回転方向の揺動によって
旋回することになる。また、上記三軸操作レバー31が
第1の軸と第2の軸の双方回りに同時に揺動操作される
と(即ち、図12において破線矢印で示す方向に操作さ
れると)、その揺動量の第1の軸回りの成分に基づく起
伏と第2の軸回りの成分に基づく伸縮とが同時に行わ
れ、上記伸縮ブーム3の先端3aは三次元空間内で斜め
移動する。
【0054】一方、上記バケット昇降操作レバー34
は、特許請求の範囲の「他の操作レバー」に該当するも
のであって、上記三軸操作レバー31と同様に、上記操
作内容切換スイッチ32の選択によって個別作動と協調
作動の双方において使用される。即ち、図13に示すよ
うに、個別作動時には、上記バケット4は、上記バケッ
ト昇降操作レバー34を前方へ揺動させることで上記バ
ケット支持台16に対して降下し、手前に揺動させるこ
とで該バケット支持台16に対して上昇する。これに対
して、協調作動時には、伸縮ブーム3の先端3aは、上
記バケット昇降操作レバー34を前方へ揺動させること
でブーム起伏面P1内において下方へ垂直移動し、手前
に揺動させることでブーム起伏面P1内において上方へ
垂直移動する。
【0055】尚、この協調作動における垂直移動操作用
レバーとしては、上記バケット昇降操作レバー34の外
に、上記バケットスイング操作レバー33、ウィンチ操
作レバー35等の操作レバーも採用できるが、特にこの
実施形態のように上記バケット昇降操作レバー34を採
用した場合には、個別作動におけるバケット昇降操作レ
バー34の操作方向とバケット4の移動方向との関係
と、協調作動におけるバケット昇降操作レバー34の操
作方向と伸縮ブーム3の先端3aの移動方向との関係と
が同様となることから、オペレータにとって操作上の違
和感が少なく、また誤操作によって、例えば個別作動で
バケット4を降下させようと意図したにも係わらず、誤
って協調作動で伸縮ブーム3の先端3aを上方へ垂直移
動させたとしても、該バケット4の移動方向と伸縮ブー
ム3の移動方向とが同じであるため危険性が少ないとい
う利点がある。さらに、上記バケット昇降操作レバー3
4を垂直移動操作用レバーに兼用することで、例えば垂
直移動操作用レバーとして専用の操作レバーを備える場
合に比して、構成部品点数が低減され、構造の簡略化あ
るいは低コスト化が促進されるという利点もある。一
方、高所作業車の仕様によっては、バケット4の昇降機
構が備えられていない(従って、バケット昇降操作レバ
ー34も備えられていない)場合もあり、かかる場合に
は、協調作動における垂直移動操作用レバーとして、上
記バケットスイング操作レバー33、ウィンチ操作レバ
ー35等の操作レバーを採用することになる。
【0056】尚、上記三軸操作レバー31とバケット昇
降操作レバー34の揺動操作による上記各アクチュエー
タの作動制御については後述する。
【0057】一方、上記旋回台側操作部21は、図示し
ないが、上記バケット側操作部22と同様の構成とか、
該バケット側操作部22の構成から協調作動に係わる部
材を除いた個別作動のみを可能とした構成等、適宜設定
される。
【0058】ところで、この実施形態の作動制御装置に
おいては、上述のように、上記伸縮ブーム3の起伏と伸
縮と旋回をそれぞれ個別に行って該伸縮ブーム3の先端
3aを三次元空間の任意位置へ移動させるとともに上記
バケット4のスイングと昇降とを個別に行う個別作動制
御と、図9に示すように、上記伸縮ブーム3の起伏と伸
縮と旋回とを協調して作動させて該伸縮ブーム3の先端
3aを三次元空間内の任意の位置へ水平移動(矢印a−
b方向及び矢印c−d方向)又は垂直移動(矢印e−f
方向)又は斜め上下移動(矢印h方向)させるとともに
上記バケット4のスイングによって該バケット4の上記
車両1に対する平面視における相対角度を一定に維持す
る協調作動制御とを選択できるようにしたものであっ
て、かかる制御の実際を図8に示すフローチャートに基
づいて具体的に説明する。
【0059】作動制御の開始後、先ず、ステップS1に
おいて、三軸操作レバー31の第1〜第3の各軸のPot
値、上記バケットスイング操作レバー33とバケット昇
降操作レバー34のPot値、上記バケット4のスイング
角、及び上記操作内容切換スイッチ32の信号をそれぞ
れ読み込む。次に、ステップS2において、上記操作内
容切換スイッチ32の信号から作動形態として「協調作
動」が選択されているかどうかを判定する。
【0060】ここで、「協調作動」ではなく「個別作
動」が選択されていると判定された場合には、ステップ
S3において、先ず、上記三軸操作レバー31の第1の
軸のPot値を起伏操作量「X」、第2の軸のPot値を伸縮
操作量「Y」、第3の軸のPot値を旋回操作量「Z」と
して、該各操作量「X」,「Y」,「Z」に対応させて
起伏バルブ駆動量「Sθ」と伸縮バルブ駆動量「SL」
及び旋回バルブ駆動量「Sφ」をそれぞれ演算により求
める。また、上記バケットスイング操作レバー33のPo
t値をバケットスイング操作量「W」として、該バケッ
トスイング操作量「W」に対応させてバケットスイング
バルブ駆動量「Sψ」を演算により求める。さらに、上
記バケット昇降操作レバー34のPot値をバケット昇降
操作量「U」として、該バケット昇降操作量「U」に対
応させてバケット昇降バルブ駆動量「SU」を演算によ
り求める。
【0061】しかる後、ステップS4において、上記各
バルブ駆動量「Sθ」,「SL」,「Sφ」,「S
ψ」,「SU」に基づいて上記起伏バルブ11と伸縮バ
ルブ12と旋回バルブ13とバケットスイングバルブ1
4及びバケット昇降バルブ15にそれぞれ駆動電流「I
θ」,「IL」,「Iφ」,「Iψ」,「IU」を供給
する。この駆動電流「Iθ」,「IL」,「Iφ」,
「Iψ」,「IU」を受けて上記各バルブ11〜15が
それぞれ個別に作動されることで、上記伸縮ブーム3の
先端3aが移動空間内の任意の位置に移動されるととも
に、上記バケット4の上記車両1に対する相対角度が任
意に設定される。
【0062】これに対して、ステップS2において「協
調作動」が選択されていると判定された場合には、ステ
ップS5において、先ず、上記三軸操作レバー31の第
1の軸のPot値を水平操作量「X」、第2の軸のPot値を
水平操作量「Y」、第3の軸のPot値を無効とし、また
バケットスイング操作レバー33のPot値をスイング角
「ψ」、上記バケット昇降操作レバー34のPot値を垂
直操作量「U」とし、これら水平操作量「X」、水平操
作量「Y」、スイング角「ψ」、垂直操作量「U」か
ら、操作方向「ω」と操作速度「V」とを演算により求
める。
【0063】さらに、ステップS6においては、上記操
作方向「ω」と操作速度「V」とから、上記バケット4
の車両1に対する相対角度を一定に維持したまま上記伸
縮ブーム3の先端3aを水平移動又は垂直移動又は斜め
上下移動させるに必要とされる起伏バルブ駆動量「S
θ」と伸縮バルブ駆動量「SL」と旋回バルブ駆動量
「Sφ」とバケットスイングバルブ駆動量「Sψ」をそ
れぞれ演算により求める。しかる後、ステップS4にお
いて、上記各「Sθ」,「SL」,「Sφ」,「Sψ」
に基づいて上記起伏バルブ11と伸縮バルブ12と旋回
バルブ13及びバケットスイングバルブ14にそれぞれ
駆動電流「Iθ」,「IL」,「Iφ」,「Iψ」を供
給し、上記起伏シリンダ5と伸縮シリンダ6と旋回モー
タ7及びバケットスイングモータ8を協調作動させる。
【0064】ここで、上記三軸操作レバー31の第1の
軸のPot値と第2の軸のPot値の少なくともいずれか一方
が存在し、上記バケット昇降操作レバー34のPot値が
存在しない場合には、上記起伏シリンダ5と伸縮シリン
ダ6と旋回モータ7及びバケットスイングモータ8とが
協調作動して上記伸縮ブーム3の先端3aの水平移動が
実現される。また、上記三軸操作レバー31の第1の軸
及び第2の軸のPot値が存在せず上記バケット昇降操作
レバー34のPot値のみが存在する場合には、上記起伏
シリンダ5と伸縮シリンダ6とが協調作動して上記伸縮
ブーム3の先端3aの垂直移動が実現される。さらに、
上記三軸操作レバー31の第1の軸のPot値と第2の軸
のPot値の双方、及び上記バケット昇降操作レバー34
のPot値が存在する場合には、上記起伏シリンダ5と伸
縮シリンダ6と旋回モータ7及びバケットスイングモー
タ8とが協調作動して上記伸縮ブーム3の先端3aの斜
め上下移動が実現される。
【0065】以上のように、この第2の実施形態の作動
制御装置によれば、協調作動時には上記三軸操作レバー
31とバケット昇降操作レバー34の操作によって伸縮
ブーム3の先端3aを上記起伏シリンダ5と伸縮シリン
ダ6と旋回モータ7の協調作動によって水平移動又は垂
直移動又は水平移動と垂直移動との合成による斜め上下
移動を行うことができるものであり、例えば従来のよう
に協調作動による伸縮ブーム3の先端3aの斜め上下移
動が不可能な構成であるような場合に比して、高所作業
車の操作性あるいは作業性が格段に向上するものであ
る。
【0066】尚、この第2の実施形態においては、上記
起伏シリンダ5と伸縮シリンダ6と旋回モータ7の協調
作動による水平移動時及び斜め上下移動時には、上記バ
ケットスイングモータ8をもこれらに協調させて上記バ
ケット4の車両1に対する相対角度を一定に維持するよ
うにしているが、他の実施形態においては、上記バケッ
トスイングモータ8の作動を上記起伏シリンダ5と伸縮
シリンダ6と旋回モータ7の協調作動に協調させない構
成とすることもできることは勿論である。
【0067】また、このように上記バケットスイングモ
ータ8の作動を上記起伏シリンダ5と伸縮シリンダ6と
旋回モータ7の協調作動に協調させない構成とすると、
該起伏シリンダ5と伸縮シリンダ6と旋回モータ7の協
調作動に伴って上記バケット4の車両1に対する相対角
度が変化し、さらに上記三軸操作レバー31及び上記バ
ケット昇降操作レバー34の揺動操作方向との関係も変
化するが、これら各操作レバー31,34の揺動操作に
よる伸縮ブーム3の先端3aの水平移動操作時には、例
えば、協調作動の開始時における上記バケット4の車両
1に対する相対角度を記憶させておくことで上記伸縮ブ
ーム3の先端3aの水平移動を何ら支障なく行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる作動制御装置を備えた高所作
業車の要部斜視図である。
【図2】本願発明にかかる作動制御装置の機能ブロック
図である。
【図3】本願発明にかかる作動制御装置の第1の実施形
態における制御フローチャートである。
【図4】本願発明にかかる作動制御装置の第1の実施形
態における協調作動操作時の作動形態説明図である。
【図5】本願発明にかかる作動制御装置の第1の実施形
態におけるバケット側操作部の平面図である。
【図6】図5に示した三軸操作レバーの協調作動操作時
における操作説明図である。
【図7】図5に示した三軸操作レバーの個別操作時にお
ける操作説明図である。
【図8】本願発明にかかる作動制御装置の第2の実施形
態における制御フローチャートである。
【図9】本願発明にかかる作動制御装置の第2の実施形
態における協調作動操作時の作動形態説明図である。
【図10】本願発明にかかる作動制御装置の第2の実施
形態におけるバケット側操作部の平面図である。
【図11】図10に示した三軸操作レバーの協調作動操
作時における操作説明図である。
【図12】図10に示した三軸操作レバーの個別操作時
における操作説明図である。
【図13】図10に示したバケット昇降操作レバーの操
作説明図である。
【符号の説明】
1は車両、2は旋回台、3は伸縮ブーム、4はバケッ
ト、5は起伏シリンダ、6は伸縮シリンダ、7は旋回モ
ータ、8はバケットスイングモータ、9はバケット昇降
シリンダ、11は起伏バルブ、12は伸縮バルブ、13
は旋回バルブ、14はバケットスイングバルブ、15は
バケット昇降バルブ、16はバケット支持台、20は制
御手段、21は旋回台側操作部、22はバケット側操作
部、25はブーム長さ検出器、26はブーム起伏角検出
器、27は旋回角検出器、28はバケットスイング角検
出器、30は操作手段、31は三軸操作レバー、32は
操作内容切換スイッチ、33はバケットスイング操作レ
バー、34はバケット昇降操作レバー、35はウィンチ
操作レバー、36はジブ起伏操作レバー、37はジブ旋
回操作レバー、38は補機操作レバーである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1〜第3の軸を有し、該第1の軸回り
    の揺動操作により伸縮ブーム(3)の起伏に関する作動
    の方向と速度を指示し、第2の軸回りの揺動により上記
    伸縮ブーム(3)の伸縮に関する作動の方向と速度を指
    示し、第3の軸回りの揺動により上記伸縮ブーム(3)
    の旋回に関する作動の方向と速度を指示する三軸操作レ
    バー(31)を備えた操作手段(30)と、 上記伸縮ブーム(3)を起伏駆動するブーム起伏駆動手
    段(5)と、 上記伸縮ブーム(3)を伸縮駆動するブーム伸縮駆動手
    段(6)と、 上記伸縮ブーム(3)を旋回駆動するブーム旋回駆動手
    段(7)と、 上記伸縮ブーム(3)の長さを検出するブーム長さ検出
    手段(25)と、 上記伸縮ブーム(3)の起伏角を検出するブーム起伏角
    検出手段(26)と、 上記操作手段(30)からの信号及び上記各検出手段
    (25),(26)からの信号に対応して上記各駆動手
    段(5),(6),(7)の作動を制御する制御手段
    (20)とを備えてなるブーム付き作業車の作動制御装
    置であって、 上記各駆動手段(5),(6),(7)の作動形態を個
    別作動と協調作動との間で択一的に選択する選択手段
    (32)を備えるとともに、 上記制御手段(20)は、 上記選択手段(32)において個別作動が選択された場
    合には、上記伸縮ブーム(3)の起伏、伸縮及び旋回の
    各動作を個別に行わせるべく上記操作手段(30)にお
    ける上記三軸操作レバー(31)の上記各軸回りの揺動
    に対応して上記操作手段(30)から出力される信号に
    基づき上記各駆動手段(5),(6),(7)の駆動速
    度をそれぞれ演算する一方、 上記選択手段(32)で協調作動が選択された場合に
    は、上記各検出手段(25),(26)及び上記操作手
    段(30)からの信号を受けて、協調作動として上記伸
    縮ブーム(3)の先端(3a)をブーム起伏面内におい
    て水平移動させるに必要な上記ブーム起伏駆動手段
    (5)とブーム伸縮駆動手段(6)の駆動速度を上記三
    軸操作レバー(31)の第1の軸回りの揺動又は第2の
    軸回りの揺動に対応して演算とするとともに、協調作動
    として上記伸縮ブーム(3)の先端(3a)をブーム起
    伏面内において垂直移動させるに必要な上記ブーム起伏
    駆動手段(5)とブーム伸縮駆動手段(6)の駆動速度
    を上記三軸操作レバー(31)の第2の軸回りの揺動又
    は第1の軸回りの揺動に対応して演算し、さらに上記三
    軸操作レバー(31)の第3の軸回りの揺動に基づいて
    上記操作手段(30)から出力される信号に基づいて個
    別作動としての上記ブーム旋回駆動手段(7)の駆動速
    度を演算し、これらの演算結果を上記各駆動手段
    (5),(6),(7)に出力するように構成されてい
    ることを特徴とするブーム付き作業車の作動制御装置。
  2. 【請求項2】 第1〜第3の軸を有し、該第1の軸回り
    の揺動操作により伸縮ブーム(3)の起伏に関する作動
    の方向と速度を指示し、第2の軸回りの揺動により上記
    伸縮ブーム(3)の伸縮に関する作動の方向と速度を指
    示し、第3の軸回りの揺動により上記伸縮ブーム(3)
    の旋回に関する作動の方向と速度を指示する三軸操作レ
    バー(31)と該三軸操作レバー(31)とは異なる他
    の操作レバー(34)とを備えた操作手段(30)と、 上記伸縮ブーム(3)を起伏駆動するブーム起伏駆動手
    段(5)と、 上記伸縮ブーム(3)を伸縮駆動するブーム伸縮駆動手
    段(6)と、 上記伸縮ブーム(3)を旋回駆動するブーム旋回駆動手
    段(7)と、 上記伸縮ブーム(3)の長さを検出するブーム長さ検出
    手段(25)と、 上記伸縮ブーム(3)の起伏角を検出するブーム起伏角
    検出手段(26)と、 上記伸縮ブーム(3)の旋回位置を検出するブーム旋回
    位置検出手段(27)と、 上記操作手段(30)からの信号に対応して上記各駆動
    手段(5),(6),(7)の作動を制御する制御手段
    (20)とを備えてなるブーム付き作業車の作動制御装
    置であって、 上記各駆動手段(5),(6),(7)の作動形態を個
    別作動と協調作動との間で択一的に選択する選択手段
    (32)を備えるとともに、 上記制御手段(20)は、 上記選択手段(32)において個別作動が選択された場
    合には、上記伸縮ブーム(3)の起伏、伸縮及び旋回の
    各動作を個別に行わせるべく上記操作手段(30)にお
    ける上記三軸操作レバー(31)の上記各軸回りの揺動
    に対応して上記操作手段(30)から出力される信号に
    基づき上記各駆動手段(5),(6),(7)の駆動速
    度をそれぞれ演算する一方、 上記選択手段(32)において協調作動が選択された場
    合には、上記各検出手段(25),(26),(27)
    及び上記操作手段(30)の上記三軸操作レバー(3
    1)と他の操作レバー(34)からの信号を受けて、協
    調作動として上記伸縮ブーム(3)の先端(3a)を水
    平移動させるに必要な上記ブーム起伏駆動手段(5)と
    ブーム伸縮駆動手段(6)とブーム旋回駆動手段(7)
    の駆動速度を上記三軸操作レバー(31)の第1及び第
    2の軸回りの揺動に対応して演算するとともに、協調作
    動として上記伸縮ブーム(3)の先端(3a)をブーム
    起伏面内において垂直移動させるに必要な上記ブーム起
    伏駆動手段(5)とブーム伸縮駆動手段(6)の駆動速
    度を上記他の操作レバー(34)の揺動に対応して演算
    し、これらの演算結果を上記各駆動手段(5),
    (6),(7)に出力するように構成されていることを
    特徴とするブーム付き作業車の作動制御装置。
  3. 【請求項3】 第1〜第3の軸を有し、該第1の軸回り
    の揺動操作により伸縮ブーム(3)の起伏に関する作動
    の方向と速度を指示し、第2の軸回りの揺動により上記
    伸縮ブーム(3)の伸縮に関する作動の方向と速度を指
    示し、第3の軸回りの揺動により上記伸縮ブーム(3)
    の旋回に関する作動の方向と速度を指示する三軸操作レ
    バー(31)と該三軸操作レバー(31)とは異なる他
    の操作レバー(34)とを備えた操作手段(30)と、 上記伸縮ブーム(3)を起伏駆動するブーム起伏駆動手
    段(5)と、 上記伸縮ブーム(3)を伸縮駆動するブーム伸縮駆動手
    段(6)と、 上記伸縮ブーム(3)を旋回駆動するブーム旋回駆動手
    段(7)と、 上記伸縮ブーム(3)の先端(3a)に設けられたバケ
    ット(4)をスイング駆動するバケットスイング駆動手
    段(8)と、 上記伸縮ブーム(3)の長さを検出するブーム長さ検出
    手段(25)と、 上記伸縮ブーム(3)の起伏角を検出するブーム起伏角
    検出手段(26)と、 上記伸縮ブーム(3)の旋回位置を検出するブーム旋回
    位置検出手段(27)と、 バケット(4)のスイング位置を検出するバケットスイ
    ング位置検出手段(28)と、 上記操作手段(30)からの信号に対応して上記各駆動
    手段(5),(6),(7),(8)の作動を制御する
    制御手段(20)とを備えてなるブーム付き作業車の作
    動制御装置であって、 上記各駆動手段(5),(6),(7),(8)の作動
    形態を個別作動と協調作動との間で択一的に選択する選
    択手段(32)を備えるとともに、 上記制御手段(20)は、 上記選択手段(32)において個別作動が選択された場
    合には、上記伸縮ブーム(3)の起伏、伸縮及び旋回の
    各動作を個別に行わしめるべく上記三軸操作レバー(3
    1)における上記各軸回りの揺動に対応して上記操作手
    段(30)から出力される信号に基づき上記各駆動手段
    (5),(6),(7)の駆動速度を演算する一方、 上記選択手段(32)において協調作動が選択された場
    合には、上記各検出手段(25),(26),(2
    7),(28)及び上記操作手段(30)の上記三軸操
    作レバー(31)と他の操作レバー(34)からの信号
    を受けて、協調作動として上記伸縮ブーム(3)の先端
    (3a)を、平面視において上記バケット(4)の車両
    (1)に対する相対的な角度変化を生じることなく水平
    移動させるに必要な上記ブーム起伏駆動手段(5)とブ
    ーム伸縮駆動手段(6)とブーム旋回駆動手段(7)と
    バケットスイング駆動手段(8)の駆動速度を上記三軸
    操作レバー(31)の第1及び第2の軸回りの揺動に対
    応して演算するとともに、協調作動として上記伸縮ブー
    ム(3)の先端(3a)を、平面視において上記バケッ
    ト(4)の車両(1)に対する相対的な角度変化を生じ
    ることなく垂直移動させるに必要な上記ブーム起伏駆動
    手段(5)とブーム伸縮駆動手段(6)の駆動速度を上
    記他の操作レバー(34)の揺動に対応して演算し、こ
    れらの演算結果を上記各駆動手段(5),(6),
    (7),(8)に出力するように構成されていることを
    特徴とするブーム付き作業車の作動制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、 上記他の操作レバー(34)は、個別作動時には上記バ
    ケット(4)の個別作動に関する作動の方向と速度を指
    示するものであることを特徴とするブーム付き作業車の
    作動制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上記他の操作レバー(34)は、個別作動時には上記バ
    ケット(4)の昇降個別作動に関する作動の方向と速度
    を指示するものであることを特徴とするブーム付き作業
    車の作動制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項2,3,4又は5において、 上記三軸操作レバー(31)の第3の軸回りの揺動に基
    づくブーム旋回に関する作動の方向と速度を指示する信
    号は、協調作動が選択され水平移動が行われている時に
    は上記制御手段(23)に入力されないことを特徴とす
    るブーム付き作業車の作動制御装置。
JP35292799A 1999-12-13 1999-12-13 ブーム付き作業車の作動制御装置 Pending JP2001163598A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35292799A JP2001163598A (ja) 1999-12-13 1999-12-13 ブーム付き作業車の作動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35292799A JP2001163598A (ja) 1999-12-13 1999-12-13 ブーム付き作業車の作動制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001163598A true JP2001163598A (ja) 2001-06-19

Family

ID=18427415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35292799A Pending JP2001163598A (ja) 1999-12-13 1999-12-13 ブーム付き作業車の作動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001163598A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010047377A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Tadano Ltd 高所作業車の操作装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04130299U (ja) * 1991-05-20 1992-11-30 株式会社アイチコーポレーシヨン 作業装置の操作装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04130299U (ja) * 1991-05-20 1992-11-30 株式会社アイチコーポレーシヨン 作業装置の操作装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010047377A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Tadano Ltd 高所作業車の操作装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2019039546A1 (ja) 遠隔操作装置
JPH0948584A (ja) 移動式クレーンの吊り荷及び走行監視装置のカメラ装置
JP4494319B2 (ja) 作業機
JP2530255Y2 (ja) 作業装置の操作装置
JP2001163598A (ja) ブーム付き作業車の作動制御装置
WO2021186849A1 (ja) モータグレーダおよびモータグレーダの制御方法
JP3600709B2 (ja) ブーム先端部の移動制御装置
JP4772182B2 (ja) ブーム式高所作業装置の制御装置
JP4496418B2 (ja) 高所作業車の操作装置
JP2003176553A (ja) 建設機械の操作装置
JP2019214824A (ja) 作業機械
JP2001226081A (ja) 屈伸ブーム式作業車のブーム作動速度制御装置
JPH05202532A (ja) 多関節建設機械の作業機操作装置
WO2021186850A1 (ja) モータグレーダおよびモータグレーダの制御方法
JP2000240093A (ja) ブレード作業機のブレード操作スイッチ構造
JP3793673B2 (ja) 車両の走行速度制御装置
JP2001206694A (ja) 高所作業車の制御装置
JP3297990B2 (ja) 高所作業車のブーム作動制御装置
JP2000095498A (ja) 作業台の移動制御装置
JPH1136368A (ja) 建設機械の操作レバー装置
JP2010150044A (ja) 高所作業車の操作装置
JP2002104794A (ja) ブーム作業車の制御装置
JP4553591B2 (ja) 高所作業車の制御装置
JP4532645B2 (ja) 屈伸ブーム式作業車のブーム作動速度制御装置
JP2001002396A (ja) 高所作業車の操作制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110113

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110120

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111219