JP2001163142A - 車両用立体エアバッグ - Google Patents
車両用立体エアバッグInfo
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Abstract
となる立体エアバッグを提供すること。 【解決手段】 エア流入口15を備えたメインパネル3
6とサブパネル38とから筒体袋状に製造する車両用立
体エアバッグ。メインパネル36を、エア流入口15を
挟んで上下に対称形の一対の第一縫合布部42と、該第
一縫合布部42から膨出する上延設布部44及び下延設
布部46からなる一対の第二縫合布部48とを備えた一
枚構成とする。サブパネル36を、上延設布部44と下
延設布部46をそれぞれの下辺44aと上辺46aとで
合わせた平面形状とする。メインパネル36の第一縫合
布部42の両側縁が縫合して前方開放の筒状とするとと
もに、上方延設布部44と下方延設布部46の周縁44
b、46bをサブパネル38の周縁と縫合して立体エア
バッグを製造する。
Description
ッグに関する。特に、自動車の助手席等に使用する立体
エアバッグを接合、特に、縫合により製造するのに好適
な発明である。
造する場合を例にとり説明するが、接着剤や各種ウェル
ダー(高周波・超音波・ヒートシール等)を用いて立体
エアバッグを接着や溶着(ウェルディング)により製造
する場合にも同様に適用可能である。
図1(a)に示す。
明であり、絶対的なものではない。
矩形の取付け壁部14、該取付け壁部14の周縁からそ
れぞれ前方(乗員側)へ伸びる上壁部16、下壁部1
8、先端側膨出の一対の左・右側壁部20、22、及
び、乗員側の天井壁部24を備えた有底の略四角筒状の
構成である。
(a)に示すような、取付け壁部14、上壁部16、天
井壁部24、下壁部16となる1枚のメインパネル(基
布)24と、左・右側壁部20、22となる2枚のサイ
ドパネル26、28との、計3枚のパネル(ワーク)か
ら各周縁を縫合して製造(調製)する。
え、該エア流入口15の周囲には、第一補強布30が縫
合されているとともに、多数の取付け孔31が明けられ
ている。さらに、メインパネル24のエア流入口15の
直上方及び上端部に、さらには、サイドパネル26、2
8の元部には、それぞれ、2枚づつの第二・第三補強布
32、34(計5枚)が縫合されている。なお、27は
ガス抜き孔である。
アバッグは、調製に際して、下記のような問題点を有し
た。
28との縫合部位が、展開状態において二重になる関係
にあり、一方のサイドパネル26を縫合後、他方のサイ
ドパネル28を縫合する際、他方の縫合位置を手等でず
らして誤縫合を避ける必要がある。このため、ワークを
手送りによるミシン縫いで行なう必要があった。すなわ
ち、機械送りによる自動縫製が困難であった。
26、28との、最低3枚のパネル数を必要とした。
壁部を形成するため、メインパネル24が左・右サイド
パネル26・28に比して格段に長くなるため、相対的
に基布(パネル)の歩留もよくなかった。
強布30、32、34を形成するときは、各パネル2
4、26、28ごとに、それぞれ1枚又は2枚の補強布
を縫合する必要があり、補強布の縫合工数が嵩んだ。
よる自動縫製(自動接合)が容易となる立体エアバッグ
を提供することを目的とする。
ッグは、上記課題を、下記構成により解決するものであ
る。
筒体袋状に製造する車両用立体エアバッグにおいて、エ
ア流入口を備えたメインパネルと、サブパネルとから構
成され、メインパネルは、エア流入口を挟んで上下に対
称形の一対の第一接合布部と、該第一接合布部から膨出
する上延設布部及び下延設布部からなる一対の第二接合
布部とを備えた一枚構成であり、サブパネルは、上延設
布部と下延設布部とをそれぞれの下辺と上辺とで合わせ
た平面形状であり、また、メインパネルの第一接合布部
の両側縁が接合されて前方開放の筒状とされているとと
もに、上方延設布部と下方延設布部の周縁がサブパネル
の周縁と接合されていることを特徴とする。
入口近傍でくびれていることが、立体形状を得易く、例
えば、該第一接合布部の二枚合わせ形状が等辺台形とす
る。
に基づいて説明する。既述例と同一部分については、同
一図符号を付して、それらの説明の全部又は一部を省略
する。
入口15を備えたメインパネル36とサブパネル38と
からなる。
は、合成繊維製の織布で、エア流入口15周辺等の所要
部位に、適宜、耐熱/補強処理を施したものを使用す
る。合成繊維ポリエステル・ポリアミド繊維等の極性繊
維を使用する。また、耐熱/補強処理は、図例の如く、
補強布40の重ね縫い、及び、耐熱性ゴムの擦り込みの
一方又は双方を行なうことにより対処する。
たエア流入口15を挟んで上下に対称形の一対の左右縫
合辺(左右接合辺)42a、42bを備えた第一縫合布
部(第一接合布部)42を備え、該第一縫合布部42か
ら延設する上延設布部44及び下延設布部46からなる
一対の第二縫合布部(第二接合布部)48とを備えた一
枚構成である。このメインパネル36は、実質的に一枚
構成であるが、当然、材料取り(布取り)の関係から複
数枚(2枚又は3枚)のものを縫合等により一枚構成と
したものも使用可能である。
出の立体形状を確保する見地からエア流入口15近傍で
くびれた形状、すなわちエア流入口15から上下に末広
がりになっている。さらに具体的には、左右縫合辺42
a、42bはメインパネル36の軸線Lを挟んで対称
形、すなわち、一対の等辺台形を頂辺側で連結した形状
である。なお、この等辺台形の斜辺角度は、通常、30
〜80°、望ましくは50〜60°とする。
a、42bは、上記の如く、軸線Lを挟んで対称形であ
る必要はない。したがって、エアバッグの展開特性によ
っては、第一縫合布部42を一対の直角台形で形成した
り、縫合辺42a、42bを平行にしたり、さらには、
縫合辺42a、42bの一方又は双方を湾曲状とするこ
ともできる。
延設布部44及び下延設布部46は、図例では、それぞ
れ角部をとった低等辺台形及び高等辺台形状である。こ
のとき、等辺台形の斜辺角度は、上延設布部44側が、
通常10〜75°、下延設布部46側が、通常20〜8
5°とする。
下延設布部44、46は上下対称でもよく、各延設布部
の形状も、図例のものに限られず、矩形状、ドーム状
等、エアバッグの要求展開特性に応じて種々可能であ
る。
4及び下延設布部46とをそれぞれの下辺44aと上辺
46aで合わせた平面形状である。すなわち、低等辺台
形と高等辺台形を底辺側で連結した構成である。
ブパネル38との周縁を縫合(接合)して本実施形態の
筒体袋状のエアバッグを製造する。
側縁、すなわち、左縫合辺42a、42a相互、及び、
右縫合辺42b、42b相互を縫合(第一縫合部S1)
して前方開放の筒状とする(図2(b) 参照)。
ネル36の上延設布部44の下辺44aと下延設布部4
6の上辺46aとを一致させて各延設布部44、46を
重合させる。その状態で各延設布部44、46の周縁4
4b、46bとサブパネル38の周縁とを縫合(第二縫
合部S2)する(図2(b) 参照)。
下対称の左右縫合辺42a、42bを一致させて行な
い、また、第二縫合部S2の縫合は、上下延設布部4
4、46の周縁44b、46bと、サブパネル38の周
縁38aとを一致させて行なう。このため、第二縫合部
S2と第一縫合部S1とは、展開状態において二重にな
る部位はない。したがって、第一・第二縫合部位S1、
S2の縫合に際して、誤縫合を避けるために、手でパネ
ルを除去しながら縫合する必要がなく、機械送りによる
自動縫製が容易となる。
な立体形状となる。
50は、折り畳んで、図4に示すような、インストルメ
ントパネル(インパネ)52の上面側に装着されるトッ
プマウントタイプの助手席用エアバッグ装置Mに組み付
けて使用する。
と、エアバッグ50内に膨張用ガスを供給するインフレ
ータ54と、折り畳み状態のエアバッグ50及びインフ
レータ54を保持する装置ハウジング56、及び、ハウ
ジング56の開口部を閉じる装置蓋体58とを主要構成
品とするものである。蓋体58は、インパネの一部とし
て一体成形されている。
方法により行ない、例えば、エア流入口15から取り付
け用ボルト60を備えたリテーナ62を挿入し、取り付
け用ボルト60をエア流入口15周縁から突出させた状
態で、例えば、下記の如く行なう。
上下方向からそれぞれ二つ折りして折り目を付け後、そ
れぞれ,車両のインパネ装着時における(図4参照)、
前側部位50aが蛇腹折り、後側部位50bが内ロール
折り50bとなるように横折りし(図4参照)、その
後、左右両端からエア流入口15に向けて内ロール折り
を行なう。
ジング56に形成された拡径段部57にリテーナ62を
位置合わせして、拡径段部57の裏面側に取り付け用ボ
ルト60を突出させてナット64止めして、ハウジング
56の上側室56aに組み付ける。
インフレータ54を組み付けておく。該インフレータ5
4とエアバッグ50を組み付けたエアバッグ装置(蓋体
58を除く。)を、図示しないブラケット等を介して車
体に取付ける。
は、所定の衝撃が車両に作用したとき、インフレータ5
4が作動する。インフレータ54のガス噴出口から噴出
したインフレートガス(エア)が、エアバッグ50のエ
ア流入口15から流入して、エアバッグ50を膨張させ
る。該エアバッグ50は、膨張しつつ蓋体58を押し開
き、二点鎖線で示す如く飛び出して、従来の立体エアバ
ッグと同様に膨張・展開して乗員とウィンドシールド
(いずれも図示せず。)との間に位置して乗員を保護す
る。
は、上記の如く、メインパネルを、前記エア流入口を挟
んで上下に対称形の一対の第一接合布部と、該第一接合
布部から膨出する上延設布部及び下延設布部からなる一
対の第二接合布部とを備えた一枚構成とし、サブパネル
を、上延設布部と下延設布部をあわせた平面形状とする
構成により、下記のような作用・効果を奏するものであ
る。
の左右接合辺を一致させて行ない、また、第二接合布部
とサブパネルの接合は、第一接合部と展開状態において
二重になる部位はなく、各延設布部の周縁とサブパネル
の周縁とを一致させて行なう。このため、第一・第二接
合に際して、誤接合を避けるために、手でパネルを除去
しながら接合する必要がなく、機械送りによる自動接合
が容易である。特に、縫合により立体エアバッグを製造
する場合は、縫合を行なうために上下に針を動かす必要
があり、ほとんど自動化が不可能視されていたものを、
自動化可能となり、効果が顕著である。
パネルとの、最低3枚のパネル数を必要としたのが、実
質的にメインパネルとサブパネル2枚で済み、部品点数
の低減につながる。
め、メインパネルの長さが従来の3枚構成のものに比し
て相対的に短くて済み、基布の材料取りの歩留が向上す
る。
メインパネルで全て担う構成であるため、従来の如く、
各パネル毎に、複数の補強布を接合する必要がなく、一
枚の補強布の接合ですみ、部品点数及び補強布の接合工
数の削減ができる。
ルの平面図及びエアバッグ膨張時の斜視図
各パネルの平面図、(b) 縫合完了平面図
張時の斜視図
ための概略断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 複数のパネル(基布)の周縁を接合し
て、筒体袋状に製造する車両用立体エアバッグにおい
て、 エア流入口を備えたメインパネルと、サブパネルとから
構成され、 前記メインパネルは、前記エア流入口を挟んで上下に対
称形の一対の第一接合布部と、該第一接合布部から膨出
する上延設布部及び下延設布部からなる一対の第二接合
布部とを備えた一枚構成であり、 前記サブパネルは、前記上延設布部と下延設布部とを、
それぞれの下辺と上辺とで合わせた平面形状であり、 前記メインパネルの第一縫合布部の両側縁が接合されて
前方開放の筒状とされているとともに、前記上方延設布
部と下方延設布部の周縁が前記サブパネルの周縁と接合
されていることを特徴とする車両用立体エアバッグ。 - 【請求項2】 前記第一接合布部がエア流入口近傍でく
びれていることを特徴とする請求項1記載の車両用立体
エアバッグ。 - 【請求項3】 前記第一接合布部の二枚合わせ形状が等
辺台形であることを特徴とする請求項2記載の車両用立
体エアバッグ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34769399A JP2001163142A (ja) | 1999-12-07 | 1999-12-07 | 車両用立体エアバッグ |
US09/729,923 US6439606B2 (en) | 1999-12-07 | 2000-12-06 | Three-dimensional air bags for vehicles |
DE10060667A DE10060667B4 (de) | 1999-12-07 | 2000-12-06 | Dreidimensionale Airbags für Kraftfahrzeuge |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34769399A JP2001163142A (ja) | 1999-12-07 | 1999-12-07 | 車両用立体エアバッグ |
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ID=18391944
Family Applications (1)
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JP34769399A Pending JP2001163142A (ja) | 1999-12-07 | 1999-12-07 | 車両用立体エアバッグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001163142A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20220076899A (ko) * | 2020-12-01 | 2022-06-08 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 에어백 쿠션 |
-
1999
- 1999-12-07 JP JP34769399A patent/JP2001163142A/ja active Pending
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US8348305B2 (en) | 2008-09-30 | 2013-01-08 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Airbag |
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CN114633712B (zh) * | 2020-12-01 | 2024-01-30 | 现代摩比斯株式会社 | 用于车辆的安全气囊垫 |
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