JP2001162865A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001162865A
JP2001162865A JP2000252289A JP2000252289A JP2001162865A JP 2001162865 A JP2001162865 A JP 2001162865A JP 2000252289 A JP2000252289 A JP 2000252289A JP 2000252289 A JP2000252289 A JP 2000252289A JP 2001162865 A JP2001162865 A JP 2001162865A
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光夫 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、大きなスペースが必要であり主
走査方向の倍率、色ずれの補正精度を向上させるにはク
ロックを高速にする必要があるという課題を解決しよう
とするものである。 【解決手段】 この発明は、光ビームを主走査線上の2
箇所で検出する手段24、25と、光ビーム検出手段2
4、25の光ビーム検出の時間差を計測する手段29
と、この手段29の計測時間差をもとに主走査方向の画
像倍率を補正する手段29とを備えた画像形成装置にお
いて、光ビーム検出手段24、25を画像形成開始位置
よりも主走査方向の前側に設置したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ビームを用いて像
担持体上に画像を形成する複写機、プリンタ、ファクシ
ミリ、印刷機(カラー画像を形成するものを含む)等の
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ビーム走査装置を用いた画像形成装置
は、光ビーム(レーザビーム)を画像信号により変調
し、偏向手段(例えばポリゴンミラー)を回転すること
によりレーザビームをポリゴンミラーで主走査方向に等
角速度で偏向し、fθレンズによりレーザビームの等角
速度偏向から等速度偏向への補正などを行ってレーザビ
ームを像担持体としての感光体上に走査するように構成
されている。
【0003】しかしながら、この画像形成装置におい
て、特にプラスチックレンズを光ビーム走査装置で用い
た場合には、環境温度の変化や、装置内温度の変化等に
よってプラスチックレンズの形状、屈折率が変化する。
このため、感光体の像面での走査位置が変化して主走査
方向の倍率誤差が発生し、高品位の画像が得られなくな
る。また、複数のレーザビーム、レンズを用いて複数色
の画像を形成してこれらを重ね合わせる画像形成装置に
おいては、それぞれのレーザビームの倍率誤差による色
ずれが発生し、高品位の画像が得られなくなる。
【0004】このようなことから、環境温度の変化や、
装置内温度の変化等によって発生する画像の倍率誤差、
色ずれを補正するようにした画像形成装置が特開平9−
58053号公報、特開平8−136838号公報に記
載されている。特開平9−58053号公報記載の画像
形成装置では、複数のレーザビームの各々の一主走査内
の少なくとも2箇所(画像形成領域の両側の2箇所)で
レーザビーム検知手段によりレーザビームを検知し、書
込クロック生成回路にて、レーザビーム検知手段からの
レーザビーム検知信号に基づいて各々のレーザビームを
1つのレーザビーム検知手段で検知してから他のレーザ
ビーム検知手段で検知するまでの間に所定のクロックを
カウントし、そのカウント数が基準カウント数と略一致
するように書込クロックの周波数を補正し、さらに、そ
れぞれのレーザビームの同期位置から画像書込開始位置
までのタイミングを補正している。これにより、温度変
化の影響による走査速度の変化に影響されることなく、
常に等倍性を保った高品位の画像を得ることができ、ま
た、各レーザビームによる画像の倍率が等しく保たれ、
色ずれのない高品位の画像を得ることができる。
【0005】特開平8−136838号公報記載の画像
形成装置では、主走査線上の2点(画像形成領域の両側
の2点)でレーザビームを光検出器により検出し、その
2点でレーザビームを光検出器により検出する間に一定
周波数のクロックをカウントすることによ2点間のレー
ザビームの走査時間を検出し、その検出結果により2点
間のレーザビームの偏向速度が一定になるようにポリゴ
ンミラー(ポリゴンモータ)の回転速度を制御してい
る。これにより、走査光学系が環境変動等により変化し
た場合に、主走査方向の倍率を自動的に補正することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−58053
号公報、特開平8−136838号公報に記載されてい
る画像形成装置では、画像形成領域の両側の2点(2箇
所)でレーザビームを検出する必要があり、当然、2つ
のレーザビーム検出手段、すなわち2つのセンサが必要
となり、2つのセンサを設置するための大きなスペース
が必要となる。
【0007】また、主走査方向の倍率、色ずれの補正精
度を向上させるためには、2点間のクロックカウント
数、2点のレーザビーム検出時間差の検出精度を向上さ
せる必要がある。そのためには、2点間でのクロック数
カウントに使用するクロックを高速にする必要がある。
しかし、クロックの高速化は、安定性、ノイズ発生等の
問題が生じるので、安易にはできない。また、そのクロ
ックに画像信号の書込クロックを使用する場合は、書込
クロックの精度以上の検出精度は望めない。
【0008】請求項1、2に係る発明は、画像形成終了
位置より後側に光ビーム検出手段を設置するスペースを
確保する必要がなく、光ビーム検出手段の設置スペース
を小さくすることができる画像形成装置を提供すること
を目的とする。請求項3に係る発明は、さらに光ビーム
検出手段の設置スペースを小さくしてコストを下げるこ
とができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】請求項4に係る発明は、画像形成開始タイ
ミングを決める手段を新たに設けないことで、光ビーム
検出手段の設置スペースを小さくしてコストを下げるこ
とができる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項5〜7に係る発明は、高速のクロック信号を必要
としないで、時間差の算出精度を向上させて主走査方向
の倍率補正精度を向上させることができる画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0010】請求項8に係る発明は、簡素な回路構成で
実現することができる画像形成装置を提供することを目
的とする。請求項9に係る発明は、時間差の算出精度を
向上させることができる画像形成装置を提供することを
目的とする。請求項10、11に係る発明は、時間差算
出用の基本クロックを新たに設ける必要がない画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0011】請求項12に係る発明は、さらに時間差の
算出精度を向上させ、主走査方向の倍率、色ずれの補正
精度を向上させることができる画像形成装置を提供する
ことを目的とする。請求項13に係る発明は、さらに主
走査方向の色ずれ補正精度を向上させることができる画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、画像信号に応じて変調され
た光ビームを走査することによって像担持体上に画像を
形成する画像形成装置であって、画像信号に応じて変調
された光ビームを主走査方向に偏向する偏向手段と、こ
の偏向手段により偏向された光ビームを主走査線上の2
箇所で検出する光ビーム検出手段と、この光ビーム検出
手段が同一の主走査線上の2箇所のうちの1箇所で光ビ
ームを検出してから前記2箇所のうちの他の1箇所で光
ビームを検出するまでの時間差を計測する時間差計測手
段と、この時間差計測手段で計測した時間差をもとに主
走査方向の前記像担持体上の画像の倍率を補正する倍率
補正手段とを備えた画像形成装置において、前記2つの
光ビーム検出手段を画像形成開始位置よりも主走査方向
の前側に設置したものである。
【0013】請求項2に係る発明は、画像信号に応じて
変調された複数の光ビームを走査することによって一つ
若しくは複数の像担持体上に複数の画像を形成する画像
形成装置であって、画像信号に応じて変調された複数の
光ビームを主走査方向に偏向する偏向手段を一つ若しく
は複数個有し、この偏向手段により主走査方向に偏向さ
れた複数の光ビームのうちの少なくとも一つの光ビーム
が他の光ビームに対して走査方向が逆となる光ビーム走
査装置と、前記複数の光ビームのうちの少なくとも一つ
の光ビームを主走査線上の2箇所で検出する光ビーム検
出手段と、この光ビーム検出手段により同一の主走査線
上の2箇所のうちの1箇所で光ビームを検出してから前
記2箇所のうちの他の1箇所で光ビームを検出するまで
の時間差を計測する時間差計測手段と、この時間差計測
手段で計測した時間差をもとに、複数の光ビームによる
主走査方向の前記像担持体上の画像の倍率を補正する倍
率補正手段とを備えた画像形成装置において、前記光ビ
ーム検出手段を画像形成開始位置よりも主走査方向の前
側に設置したものである。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項1又は2記
載の画像形成装置において、同一の光ビームを主走査線
上の2箇所で検出する前記光ビーム検出手段を1つのユ
ニットで構成したものである。請求項4に係る発明は、
請求項1、2又は3記載の画像形成装置において、前記
光ビーム検出手段の一つが画像形成開始タイミングを決
める手段を兼用したものである。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の画像形成装置において、前記時間差は、
一定のクロック信号を計数することと、該一定のクロッ
ク信号と前記光ビーム検出手段からの光ビーム検出信号
との位相関係により算出するものである。請求項6に係
る発明は、請求項5記載の画像形成装置において、前記
一定のクロック信号と前記光ビーム検出手段からの光ビ
ーム検出信号との位相関係は、前記一定のクロック信号
から生成した複数のクロック信号と前記光ビーム検出手
段からの光ビーム検出信号との位相関係により算出する
ものである。
【0016】請求項7に係る発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の画像形成装置において、前記光ビーム検
出手段が同一の主走査線上の2箇所のうちの1箇所で光
ビームを検出してから前記2箇所のうちの他の1箇所で
光ビームを検出するまでを、位相の異なる複数のクロッ
ク信号によってそれぞれ計数し、この計数した値を平均
化することにより前記時間差を算出するものである。
【0017】請求項8に係る発明は、請求項6又は7記
載の画像形成装置において、前記複数のクロック信号は
一定のクロック信号を遅延させて生成するものである。
請求項9に係る発明は、請求項6又は7記載の画像形成
装置において、前記複数のクロック信号は一定のクロッ
ク信号を基準クロックとするPLL回路で生成するもの
である。
【0018】請求項10に係る発明は、請求項5、6、
8又は9記載の画像形成装置において、前記一定のクロ
ック信号は光ビームを点灯させるのに用いるクロック信
号であるものである。請求項11に係る発明は、請求項
5、6、8又は9記載の画像形成装置において、前記一
定のクロック信号は画像データを転送するのに用いるク
ロック信号であるものである。
【0019】請求項12に係る発明は、請求項1〜11
のいずれかに記載の画像形成装置において、前記時間差
は複数回算出してその平均値を用いるものである。請求
項13に係る発明は、請求項1〜12のいずれかに記載
の画像形成装置において、前記時間差によって主走査方
向の書き出し位置を補正するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】図2は本発明の実施例1を示す。
この実施例1は、請求項1、4、5、6、8に係る発明
の実施例であり、光ビーム走査装置としてのレーザビー
ム走査装置11を有する画像形成装置の例である。レー
ザビーム走査装置11においては、画像データに合わせ
て点灯する光ビーム発生手段としての図示しないレーザ
ダイオード(以下LDという)ユニット内のLDから出
射された光ビーム(レーザビーム)23は、図示しない
コリメートレンズにより平行光束化されて図示しないシ
リンダレンズを通り、偏向手段としてのポリゴンミラー
12によって偏向され、fθレンズ13及びBTL14
を通ってミラー15により反射され、像担持体としての
感光体16上を走査する。
【0021】ここに、ポリゴンミラー12は駆動手段と
してのポリゴンモータ17により回転駆動され、感光体
16は例えばドラム状感光体が用いられる。BTL14
とは、Barrel Toroidal Lens(バレル・トロイダル・
レンズ)の略で、副走査方向のピント合わせ(集光機能
と副走査方向の位置補正(面倒れ等))を行う。感光体
16の周りには、帯電手段としての帯電器18、現像手
段としての現像装置19、転写手段としての転写器2
0、クリーニング手段としてのクリーニング装置21、
除電手段としての除電器22が配置されており、通常の
電子写真プロセスにより転写材としての記録紙の上に画
像が形成される。
【0022】すなわち、感光体16は、図示しない駆動
機構により回転駆動され、帯電器18により一様に帯電
された後にレーザビーム走査装置11からのレーザビー
ム23により走査されることで露光されて静電潜像が形
成される。この感光体16上の静電潜像は現像装置19
より現像されてトナー像となり、また、図示しない給紙
装置から転写材としての記録紙が給紙される。この記録
紙は、転写器20により感光体16上のトナー像が転写
され、図示しない定着装置によりトナー像が定着されて
外部へ排出される。感光体16は、トナー像転写後にク
リーニング装置21によりクリーニングされて残留トナ
ーが除去され、除電器22により除電されて次の電子写
真プロセスに備える。
【0023】図1は実施例1の画像書込部としてのレー
ザビーム走査装置11及びその周辺の制御系を示す。レ
ーザビーム走査装置11は、主走査方向の画像形成開始
位置より前に、光ビーム(レーザビーム)を検知する光
ビーム検出手段としてのセンサ24、25が備えられて
おり、fθレンズ13を透過したレーザビームがミラー
26で反射された後にレンズ27、28によって集光さ
れてセンサ24、25に入射し検知されるような構成と
なっている。センサ24は同期検知信号になるレーザビ
ーム走査同期信号の検知を行うための同期検知センサの
役割も果たしている。
【0024】レーザビームがポリゴンミラー12で走査
されることにより、センサ24、25がそれぞれレーザ
ビームを検知してレーザビーム検知信号DETP1、D
ETP2を出力し、このレーザビーム検知信号DETP
1、DETP2が書込クロック生成部29へ送られる。書
込クロック生成部29は、LDを変調するための書込ク
ロックの周波数を決定し、その書込クロックを生成する
機能を有する。さらに、書込クロック生成部29は、そ
の書込クロックの周波数によって主走査方向の画像倍率
が変わることを利用して、センサ24の出力信号DET
P1とセンサ25の出力信号DETP2との時間差を測定
し、その結果から書込クロックの周波数を可変して主走
査方向の画像倍率を補正する倍率補正機能(倍率補正手
段)も有する。
【0025】書込クロック生成部29で周波数可変によ
る主走査方向の画像倍率補正がなされた書込クロックW
CLKとセンサ24からの同期検知信号DETP1が位
相同期クロック発生部30に送られ、位相同期クロック
発生部30は書込クロックWCLKに基づいて同期検知
信号DETP1に同期したクロックVCLKを発生して
光ビーム発生手段としてのLD駆動部31へ送る。LD
駆動部31は、レーザビーム走査装置11におけるLD
ユニット32内のLDの点灯を位相同期クロック発生部
30からのクロックVCLKに同期させた画像信号に応
じて制御する。したがって、LDユニット32内のLD
から画像信号に応じて変調されたレーザビームがLDユ
ニット32内のコリメートレンズを介して出射され、こ
のレーザビームが図示しないシリンダレンズを経由して
ポリゴンミラー12により偏向され、fθレンズ13、
BTL14及びミラー15を介して感光体16上を走査
することになる。
【0026】図3は上記書込クロック生成部29の構成
を示す。書込クロック生成部29においては、計測用基
準クロック発生部34は、センサ24からのレーザビー
ム検知信号DETP1と、センサ25からのレーザビー
ム検知信号DETP2との時間差を計測するための基準
クロックCLKを発生し、この基準クロックCLKを遅
延部35、例えばディレイ素子に送る。
【0027】遅延部35は、計測用基準クロック発生部
34からの基準クロックCLKを遅延させて複数個のク
ロックを生成する。この複数個のクロックは2以上の整
数のクロックであり、本実施例では4個のクロックCL
K1〜CLK4である。また、本実施例1では、遅延部
35は、基準クロックCLKを所定の遅延量ずつ順次に
遅延させて4つのクロックCLK1〜CLK4を生成し
ているが、クロックCLK1〜CLK4それぞれの遅延
量は基準クロックCLKの周期の1/5になるように設
定してあり、基準クロックCLKを基準クロックCLK
の周期の1/5ずつ順次に遅延させてクロックCLK1
〜CLK4を順次に生成している。
【0028】時間差計測手段としての時間差算出部36
はセンサ24、25からのレーザビーム検知信号DET
P1、DETP2と、計測用基準クロック発生部34から
の基準クロックCLKと、遅延部35からのクロックC
LK1〜CLK4により、センサ24からのレーザビー
ム検知信号DETP1とセンサ25からのレーザビーム
検知信号DETP2との時間差Tを算出する。この時間
差Tは、レーザビームがセンサ24に入射した瞬間(レ
ーザビーム検知信号DETP1の立ち上がりエッジ)か
ら、レーザビームがセンサ25に入射した瞬間(レーザ
ビーム検知信号DETP2の立ち上がりエッジ)までと
している。
【0029】図4は時間差算出部36のタイミングチャ
ートを示す。時間差算出部36は、大きく分けると、カ
ウンタ部37と位相差検出部38で構成されており、ま
ず、カウンタ部37がセンサ24からのレーザビーム検
知信号DETP1の立ち上がりエッジによりクリアされ
て計測用基準クロック発生部34からの基準クロックC
LKのカウントを開始する。そして、カウンタ部37
は、センサ25からのレーザビーム検知信号DETP2
の立ち上がりエッジでカウント値をラッチする。このカ
ウンタ部37でラッチしたカウント値をAとし、基準ク
ロックCLKの1周期の時間をtとすると、カウンタ部
37で基準クロックCLKのカウントにより計測した時
間差はt×Aとなる。
【0030】次に、位相差検出部38は、CLK及び遅
延部35からのクロックCLK1〜CLK4の中でセン
サ24からのレーザビーム検知信号DETP1の立ち上
がりエッジに一番近いものを探す。仮に、レーザビーム
検知信号DETP1の立ち上がりエッジに一番近いもの
がクロックCLK1であるとすると、位相差検出部38
は、基準クロックCLKと、レーザビーム検知信号DE
TP1の立ち上がりエッジに一番近いクロックCLK1の
遅延部35による遅延量が予め分かっているので、レー
ザビーム検知信号DETP1の立ち上がりエッジに一番
近いクロックCLK1の立ち上がりエッジから基準クロ
ックCLKの立ち上がりエッジまでの時間をt1とす
る。
【0031】また、位相差検出部38は、CLK及び遅
延部35からのクロックCLK1〜CLK4の中でセン
サ25からのレーザビーム検知信号DETP2の立ち上
がりエッジに一番近いものを探す。仮に、レーザビーム
検知信号DETP2の立ち上がりエッジに一番近いもの
がクロックCLK2であるとすると、位相差検出部38
は、基準クロックCLKと、レーザビーム検知信号DE
TP2の立ち上がりエッジに一番近いクロックCLK2
の遅延部35による遅延量が予め分かっているので、レ
ーザビーム検知信号DETP2の立ち上がりエッジに一
番近いクロックCLK2の立ち上がりエッジから基準ク
ロックCLKの立ち上がりエッジまでの時間をt2とす
る。
【0032】そして、位相差検出部38は、上記カウン
タ部37で計測した時間差t×Aと、t1、t2を足し
合わせてその時間T=(t1+t×A+t2)をレーザ
ビーム検知信号DETP1とレーザビーム検知信号DE
TP2との時間差とし、この時間差Tを比較制御手段と
しての比較制御部39へ送る。比較制御部39は、位相
差検出部38からの時間差Tを基準時間差T0と比較す
る。
【0033】この基準時間差T0は、画像の主走査方向
倍率が合っている(画像の主走査方向倍率の誤差が無
い)時のレーザビーム検知信号DETP1とレーザビー
ム検知信号DETP2との時間差であり、比較制御部3
9に記憶させておく。比較制御部39は時間差Tと基準
時間差T0との比較結果をクロック生成部40へ送る。
クロック生成部40は、書込クロックWCLKを生成し
て位相同期クロック発生部30へ送るが、その書込クロ
ックWCLKの周波数を比較制御部39の比較結果に応
じて画像の主走査方向倍率が合う(画像の主走査方向倍
率の誤差が無くなる)ように可変する。
【0034】図5は書込クロック生成部29の動作フロ
ーを示す。この動作フローの実行前に、上記時間差Tが
基準時間差T0になるような書込クロックが設定され、
画像の主走査方向倍率が合っている状態になっている。
書込クロック生成部29は、まず、上述のように、上記
時間差Tを測定し、この時間差Tを基準時間差T0と比
較する。書込クロック生成部29は、時間差Tが基準時
間差T0とほぼ等しいならば処理を終了して書込クロッ
クをそのままとする。
【0035】また、書込クロック生成部29は、T<T
0もしくはT>T0であれば、時間差Tと基準時間差T
0の比較結果に応じて、書込クロックWCLKの周波数
を変える。T<T0であれば、画像が主走査方向に拡大
していることになるので、書込クロックWCLKの周波
数を上げる。逆にT>T0であれば、画像が主走査方向
に縮小していることになるので、書込クロックWCLK
の周波数を下げることになる。
【0036】書込クロック生成部29は、TとT0を比
較する際に、本来ならばTとT0が完全に等しいか否か
を判断することになるが、時間差Tを測定する際の測定
誤差等の関係で、TとT0が必ずしも完全に等しくはな
らないことが考えられるので、比較制御部39ではTが
許容し得る範囲、即ち、許容できる倍率誤差範囲、測定
誤差範囲であれば正常である(TとT0が等しい)と判
断するようにしている。よって、比較制御部39はTが
T0に対してそれ以上の時間差になった場合をT<T
0、T>T0とし、クロック生成部40は比較制御部3
9の比較結果に応じて書込クロックWCLKの周波数を
可変するようにしている。
【0037】図23は温度変化によるレーザビームの位
置ずれ量を示すが、図23から分かるように、温度が上
昇すると、主走査方向にレーザビームが広がり、画像が
拡大する。一方、図24は温度変化による時間差Tの変
化を示すが、図24から分かるように、温度が上昇する
と、時間差Tが短くなる。これらの関係から、時間差T
と基準時間差T0との比較結果に対する主走査方向の画
像倍率変化量が分かるので、書込クロック生成部29
は、その時間差Tと基準時間差T0との比較結果に対す
る主走査方向の画像倍率変化量の関係を記憶しておき、
実際に主走査方向の画像倍率を補正する際に、その時間
差Tと基準時間差T0との比較結果に対する主走査方向
の画像倍率変化量の関係を読み出して書込クロックWC
LKの周波数の上げ幅、下げ幅を決めればよい。時間差
Tと基準時間差T0との比較結果に対する主走査方向の
画像倍率変化量の関係は、レンズ毎、画像形成装置毎に
若干異なるが、大きく異なることはないので、事前に代
表値として測定して記憶しておけばよい。
【0038】この実施例1によれば、画像信号に応じて
変調された光ビーム(レーザビーム)を走査することに
よって像担持体としての感光体16上に画像を形成する
画像形成装置であって、画像信号に応じて変調された光
ビームを主走査方向に偏向する偏向手段としてのポリゴ
ンミラー12と、この偏向手段12により偏向された光
ビームを主走査線上の2箇所で検出する光ビーム検出手
段としてのセンサ24、25と、この光ビーム検出手段
24、25が同一の主走査線上の2箇所のうちの1箇所
で光ビームを検出してから前記2箇所のうちの他の1箇
所で光ビームを検出するまでの時間差を計測する時間差
計測手段としての時間差算出部36と、この時間差計測
手段36で計測した時間差をもとに主走査方向の前記像
担持体16上の画像の倍率を補正する倍率補正手段とし
ての比較制御部39とを備えた画像形成装置において、
前記2つの光ビーム検出手段24、25を画像形成開始
位置よりも主走査方向の前側に設置したので、主走査方
向の画像形成終了位置より後側に光ビーム検出手段を設
置するスペースを確保する必要がなく、光ビーム検出手
段の設置スペースを小さくすることができる。
【0039】また、実施例1によれば、光ビーム検出手
段24、25の一つが画像形成開始タイミングを決める
手段を兼用したので、画像形成開始タイミングを決める
手段を新たに設けないことで、光ビーム検出手段の設置
スペースを小さくしてコストを下げることができる。
【0040】また、実施例1によれば、前記時間差は、
一定のクロック信号を計数することと、該一定のクロッ
ク信号と前記光ビーム検出手段24、25からの光ビー
ム検出信号との位相関係により算出するので、高速のク
ロック信号を必要としないで、時間差の算出精度を向上
させて主走査方向の倍率補正精度を向上させることがで
きる。
【0041】また、実施例1によれば、前記一定のクロ
ック信号と前記光ビーム検出手段24、25からの光ビ
ーム検出信号との位相関係は、前記一定のクロック信号
から生成した複数のクロック信号と前記光ビーム検出手
段24、25からの光ビーム検出信号との位相関係によ
り算出するので、高速のクロック信号を必要としない
で、時間差の算出精度を向上させて主走査方向の倍率補
正精度を向上させることができる。
【0042】さらに、実施例1によれば、前記複数のク
ロック信号は一定のクロック信号を遅延させて生成する
ので、簡素な回路構成で実現することができる。
【0043】図6は本発明の実施例2における書込クロ
ック生成部29aの構成を示す。この実施例2は、請求
項1、4、7、8に係る発明の実施例である。実施例2
は、実施例1とは以下に述べる点が異なり、その他の点
が実施例1と同様である。書込クロック生成部29の代
りに用いられる書込クロック生成部29aにおいては、
計測用基準クロック発生部34は、センサ24からのレ
ーザビーム検知信号DETP1と、センサ25からのレ
ーザビーム検知信号DETP2との時間差を計測するた
めの基準クロックCLKを発生し、この基準クロックC
LKを遅延部35、例えばディレイ素子に送る。
【0044】遅延部35は、計測用基準クロック発生部
34からの基準クロックCLKを遅延させて複数個のク
ロックを生成する。本実施例2では、遅延部35は、基
準クロックCLKを所定の遅延量ずつ順次に遅延させて
4つのクロックCLK1〜CLK4を生成しているが、
クロックCLK1〜CLK4それぞれの遅延量は基準ク
ロックCLKの周期の1/5になるように設定してあ
り、基準クロックCLKを基準クロックCLKの周期の
1/5ずつ順次に遅延させてクロックCLK1〜CLK
4を順次に生成している。
【0045】時間差計測手段としての時間差算出部36
aはセンサ24、25からのレーザビーム検知信号DE
TP1、DETP2と、計測用基準クロック発生部34か
らの基準クロックCLK及び遅延部35からのクロック
CLK1〜CLK4により、センサ24からのレーザビ
ーム検知信号DETP1とセンサ25からのレーザビー
ム検知信号DETP2との時間差Tを算出する。時間差
算出部36aは、計測用基準クロック発生部34及び遅
延部35からの各クロックCLK、CLK1〜CLK4
によりそれぞれセンサ24からのレーザビーム検知信号
DETP1とセンサ25からのレーザビーム検知信号D
ETP2との時間差Tをカウントし、そのカウント値を
ラッチするカウンタ部41と、このカウント部41のラ
ッチした各カウント値の平均値を算出する平均値算出部
42とで構成されている。
【0046】図7は時間差算出部36aの構成を示し、
図8はそのタイミングチャートを示す。カウンタ部41
は複数のカウンタ43〜47と複数のラッチ48〜52
で構成されている。カウンタ43〜47は、計測用基準
クロック発生部34及び遅延部35からのクロックCL
K、CLK1〜CLK4がそれぞれ入力されてこの入力
クロックCLK、CLK1〜CLK4の立ち上がりエッ
ジでカウントアップして行き、センサ24からのレーザ
ビーム検知信号DETP1がクリア信号として入力され
ることにより、それぞれの入力クロックCLK、CLK
1〜CLK4の立ち上がりエッジでクリアされる。
【0047】カウンタ43〜47のカウント出力信号は
それぞれラッチ48〜52に送られ、センサ25からの
レーザビーム検知信号DETP2の立ち上がりエッジで
カウンタ43〜47のカウント値がラッチ48〜52に
ラッチされる。このラッチ48〜52にラッチされたカ
ウント値は、平均値算出部42に送られてその平均値が
平均値算出部42で算出されて時間差Tとして比較制御
部39へ出力される。
【0048】ここで、図8に示すように、カウンタ43
のクロックCLKによるカウント値を‘A’、カウンタ
44のクロックCLK1によるカウント値を‘A+
1’、カウンタ45のクロックCLK2によるカウント
値を‘A’、カウンタ46のクロックCLK3によるカ
ウント値を‘A’、カウンタ47のクロックCLK4に
よるカウント値を‘A’とする。
【0049】そうすると、カウンタ43〜47のカウン
ト値の平均値は‘A+0.2’となり、実際にセンサ2
4がレーザビームを検出してからセンサ25がレーザビ
ームを検出するまでの間のカウント値は、カウント値0
の時間分を足したものとなるので、カウンタ43〜47
のカウント値の平均値‘A+0.2’に1を足して‘A
+1.2’となる。よって、クロックCLK、CLK1
〜CLK4の1周期をtとすると、時間差TはT=(A
+1.2)×tとなる。
【0050】比較制御部39は、平均値算出部42から
の時間差Tを基準時間差T0と比較する。この基準時間
差T0は、画像の主走査方向倍率が合っている(画像の
主走査方向倍率の誤差が無い)時のレーザビーム検知信
号DETP1とレーザビーム検知信号DETP2との時
間差であり、比較制御部39に記憶させておく。比較制
御部39は時間差Tと基準時間差T0との比較結果をク
ロック生成部40へ送る。クロック生成部40は、書込
クロックWCLKを生成して位相同期クロック発生部3
0へ送るが、その書込クロックWCLKの周波数を比較
制御部39の比較結果に応じて画像の主走査方向倍率が
合う(画像の主走査方向倍率の誤差が無くなる)ように
可変する。
【0051】図9は本実施例2における書込クロック生
成部29aの動作フローを示す。この動作フローの実行
前に、上記時間差Tが基準時間差T0になるような書込
クロックが設定され、画像の主走査方向倍率が合ってい
る状態になっている。書込クロック生成部29aは、ま
ず、上述のように、各クロックCLK、CLK1〜CL
K4によりそれぞれセンサ24からのレーザビーム検知
信号DETP1とセンサ25からのレーザビーム検知信
号DETP2との時間差Tをカウントし、これらのカウ
ント値の平均値を算出することで時間差Tを測定し、こ
の時間差Tを基準時間差T0と比較する。書込クロック
生成部29aは、時間差Tが基準時間差T0とほぼ等し
いならば処理を終了して書込クロックをそのままとす
る。
【0052】また、書込クロック生成部29aは、T<
T0もしくはT>T0であれば、時間差Tと基準時間差
T0の比較結果に応じて、書込クロックWCLKの周波
数を変える。T<T0であれば、画像が主走査方向に拡
大していることになるので、書込クロックWCLKの周
波数を上げることになる。逆に、T>T0であれば、画
像が主走査方向に縮小していることになるので、書込ク
ロックWCLKの周波数を下げることになる。
【0053】書込クロック生成部29aは、TとT0を
比較する際に、本来ならばTとT0が完全に等しいか否
かを判断することになるが、時間差の算出誤差等の関係
で、TとT0が必ずしも完全に等しくはならないことが
考えられるので、比較制御部39ではTが許容し得る範
囲、即ち、許容できる倍率誤差範囲、算出誤差範囲であ
れば正常である(TとT0が等しい)と判断するように
している。よって、比較制御部39はTがT0に対して
それ以上の時間差になった場合をT<T0、T>T0と
し、クロック生成部40は比較制御部39の比較結果に
応じて書込クロックWCLKの周波数を可変するように
している。
【0054】図23は温度変化によるレーザビームの位
置ずれ量を示すが、図23から分かるように、温度が上
昇すると、主走査方向にレーザビームが広がり、画像が
拡大する。一方、図24は温度変化による時間差Tの変
化を示すが、。図24から分かるように、温度が上昇す
ると、時間差Tが短くなる。これらの関係から、時間差
Tと基準時間差T0との比較結果に対する主走査方向の
画像倍率変化量が分かるので、書込クロック生成部29
aは、その時間差Tと基準時間差T0との比較結果に対
する主走査方向の画像倍率変化量の関係を記憶してお
き、実際に主走査方向の画像倍率を補正する際に、その
時間差Tと基準時間差T0との比較結果に対する主走査
方向の画像倍率変化量の関係を読み出して書込クロック
WCLKの周波数の上げ幅、下げ幅を決めればよい。時
間差Tと基準時間差T0との比較結果に対する主走査方
向の画像倍率変化量の関係は、レンズ毎、画像形成装置
毎に若干異なるが、大きく異なることはないので、事前
に代表値として測定して記憶しておけばよい。
【0055】この実施例2によれば、実施例1と同様
に、2つの光ビーム検出手段としてのセンサ24、25
を画像形成開始位置よりも主走査方向の前側に設置した
ので、主走査方向の画像形成終了位置より後側に光ビー
ム検出手段を設置するスペースを確保する必要がなく、
光ビーム検出手段の設置スペースを小さくすることがで
きる。
【0056】また、実施例2によれば、実施例1と同様
に、光ビーム検出手段24、25の一つが画像形成開始
タイミングを決める手段を兼用したので、画像形成開始
タイミングを決める手段を新たに設けないことで、光ビ
ーム検出手段の設置スペースを小さくしてコストを下げ
ることができる。
【0057】また、実施例2によれば、光ビーム検出手
段24、25が同一の主走査線上の2箇所のうちの1箇
所で光ビームを検出してから前記2箇所のうちの他の1
箇所で光ビームを検出するまでを、位相の異なる複数の
クロック信号によってそれぞれ計数し、この計数した値
を平均化することにより前記時間差を算出するので、高
速のクロック信号を必要としないで、時間差の算出精度
を向上させて主走査方向の倍率補正精度を向上させるこ
とができる。
【0058】さらに、実施例2によれば、実施例1と同
様に、前記複数のクロック信号は一定のクロック信号を
遅延させて生成するので、簡素な回路構成で実現するこ
とができる。
【0059】次に、本発明の実施例3について説明す
る。この実施例3は請求項1、4、5、6、8に係る発
明の実施例である。実施例3は、実施例1とは以下に述
べる点が異なり、その他の点が実施例1と同様である。
図10は実施例3における画像書込部としてのレーザビ
ーム走査装置11及びその周辺の制御系を示す。レーザ
ビーム走査装置11は、主走査方向の画像形成開始位置
より前に、光ビーム(レーザビーム)を検知するセンサ
24、25が備えられており、fθレンズ13を透過し
たレーザビームがミラー26で反射された後にレンズ2
7、28によって集光されてセンサ24、25に入射し
検知されるような構成となっている。センサ24は同期
検知信号となるレーザビーム走査同期信号の検知を行う
ための同期検知センサの役割も果たしている。
【0060】レーザビームがポリゴンミラー12で走査
されることにより、センサ24、25がそれぞれレーザ
ビームを検知してレーザビーム検知信号DETP1、D
ETP2を出力し、このレーザビーム検知信号DETP
1、DETP2が倍率補正制御部53へ送られる。倍率補
正制御部53は、ポリゴンモータ17の回転数を決める
クロックPCLKを生成する機能を有する。さらに、倍
率補正制御部53は、そのクロックPCLKの周波数に
よって主走査方向の画像倍率が変わることを利用して、
センサ24の出力信号DETP1とセンサ25の出力信
号DETP2との時間差を測定し、その結果からクロッ
クPCLKの周波数を可変して主走査方向の画像倍率を
補正する倍率補正機能(倍率補正手段)も有する。
【0061】倍率補正制御部53で周波数可変による主
走査方向の画像倍率補正がなされたクロックPCLKが
駆動制御手段としてのポリゴンモータ駆動制御部54へ
送られ、ポリゴンモータ駆動制御部54はそのクロック
PCLKの周波数に応じた回転数でポリゴンモータ17
を回転させる。書込クロック生成部55は、規定周波数
の書込クロックWCLKを生成して位相同期クロック発
生部30に送る。
【0062】位相同期クロック発生部30は書込クロッ
ク生成部55からの書込クロックWCLKに基づいてセ
ンサ24からの同期検知信号DETP1に同期したクロ
ックVCLKを発生して光ビーム発生手段駆動部として
のLD駆動部31へ送る。LD駆動部31は、レーザビ
ーム走査装置11におけるLDユニット32内のLDの
点灯を位相同期クロック発生部30からのクロックVC
LKに同期させた画像信号に応じて制御する。したがっ
て、LDユニット32内のLDから画像信号に応じて変
調されたレーザビームが出射され、このレーザビームが
ポリゴンミラー12により偏向されてfθレンズ13、
BTL14及びミラー15を介して感光体16上を走査
することになる。
【0063】図11は上記倍率補正制御部53の構成を
示す。倍率補正制御部53は、上記実施例1の書込クロ
ック生成部29と同様であり、書込クロックの代りにク
ロックPCLKを生成してポリゴンモータ駆動制御部5
4へ送る。この倍率補正制御部53は、実施例1の書込
クロック生成部29と同様に計測用基準クロック発生部
34、遅延部35、カウンタ部37及び位相差検出部3
8を有する時間差算出部36、比較制御部39を有し、
クロック生成部40をポリゴンモータ制御用クロック発
生部56とする。
【0064】図12は倍率補正制御部53の動作フロー
を示す。倍率補正制御部53は、実施例1の書込クロッ
ク生成部29とは、T<T0であればクロックPCLK
の周波数を下げ、逆にT>T0であればクロックPCL
Kの周波数を上げる点が異なるだけであり、その他の点
は書込クロック生成部29と同様である。この実施例3
によれば、実施例1と同様な効果が得られる。
【0065】次に、本発明の実施例4について説明す
る。この実施例4は、請求項9に係る発明の一実施例で
ある。実施例4は、上記実施例1とは以下の点が異な
り、その他の点が実施例1と同様である。図13は本実
施例4の書込クロック生成部57を示す。この書込クロ
ック生成部57は、実施例1の書込クロック生成部29
の代りに用いられ、実施例1の書込クロック生成部29
において遅延部35の代りにPLL(Phase Locked
Loop)回路58を用いたものである。PLL回路58
は、計測用基準クロック発生部34からの基準クロック
CLKに対して位相の異なった(遅延した)複数のクロ
ックCLK1〜CLK4を精度良く生成する。この書込
クロック生成部57の動作フローは実施例1の書込クロ
ック生成部29の動作フローと同様である。
【0066】この実施例4によれば、実施例1におい
て、複数のクロック信号CLK1〜CLK4は一定のク
ロック信号を基準クロックとするPLL回路58で生成
するので、時間差の算出精度を向上させることができ
る。
【0067】次に、本発明の実施例5について説明す
る。この実施例5は、請求項10、11に係る発明の実
施例である。この実施例5は、実施例1とは以下の点が
異なり、その他の点は実施例1と同様である。図14は
本実施例5の書込クロック生成部59を示す。この書込
クロック生成部59は、実施例1の書込クロック生成部
29の代りに用いられ、実施例1の書込クロック生成部
29において計測用基準クロックCLKの代りに上記L
Dの点灯制御を行うためのクロックVCLKを用いるも
のであり、計測用基準クロック発生部34が必要でなく
なる。
【0068】図30は本実施例5における書込クロック
生成部59の動作フローを示す。この動作フローの実行
前に、上記時間差Tが基準時間差T0になるような書込
クロックが設定され、画像の主走査方向倍率が合ってい
る状態になっている。書込クロック生成部59は、ま
ず、上述のように、上記時間差Tを測定し、この時間差
Tを基準時間差T0と比較する。書込クロック生成部5
9は、時間差Tが基準時間差T0とほぼ等しいならば処
理を終了して書込クロックをそのままとする。
【0069】また、書込クロック生成部59は、T<T
0もしくはT>T0であれば、時間差Tと基準時間差T
0の比較結果に応じて、書込クロックWCLKの周波数
を変える。T<T0であれば、画像が主走査方向に拡大
していることになるので、書込クロックWCLKの周波
数を上げることになる。逆にT>T0であれば、画像が
主走査方向に縮小していることになるので、書込クロッ
クWCLKの周波数を下げることになる。そして、書込
クロック生成部59は、再度、時間差Tを測定し、この
時間差Tを基準時間差T0と比較し、TがT0にほぼ等
しくなるまで繰り返す。
【0070】書込クロック生成部59は、TとT0を比
較する際に、本来ならばTとT0が完全に等しいか否か
を判断することになるが、時間差Tを測定する際の測定
誤差等の関係で、TとT0が必ずしも完全に等しくはな
らないことが考えられるので、比較制御部39ではTが
許容し得る範囲、即ち、許容できる倍率誤差範囲、測定
誤差範囲であれば正常である(TとT0が等しい)と判
断するようにしている。よって、比較制御部39はTが
T0に対してそれ以上の時間差になった場合をT<T
0、T>T0とし、クロック生成部40は比較制御部3
9の比較結果に応じて書込クロックWCLKの周波数を
可変するようにしている。
【0071】LD駆動部31に対して一度に2ドット
分、4ドット分、8ドット分又はそれ以上の画像データ
をクロックVCLKの1周期の間に送る場合、LD駆動
部31内では、LDの点灯制御を行うためのクロックの
周波数はクロックVCLKの2倍、4倍、8倍…となる
が、この場合においても、本実施例5の書込クロック生
成部は図14に示すような構成のものとなる。
【0072】この実施例5によれば、実施例1におい
て、一定のクロック信号は光ビームを点灯させるのに用
いるクロック信号であるので、時間差算出用の基本クロ
ックを新たに設ける必要がない。また、実施例5によれ
ば、実施例1において、一定のクロック信号は画像デー
タを転送するのに用いるクロック信号VCLKであるの
で、時間差算出用の基本クロックを新たに設ける必要が
ない。
【0073】次に、本発明の実施例6について説明す
る。この実施例6は、請求項5、12に係る発明の実施
例である。この実施例6は、実施例1とは以下の点が異
なり、その他の点は実施例1と同様である。図15は本
実施例6の書込クロック生成部60を示す。この書込ク
ロック生成部60は、実施例1の書込クロック生成部2
9の代りに用いられる。書込クロック生成部60は、実
施例1の書込クロック生成部29において、時間差算出
部36の代りに、カウンタ部37、位相差検出部38及
び平均値算出手段としての平均値算出部61を有する時
間差算出部62を用いたものであり、時間差Tをカウン
タ部37及び位相差検出部38で複数回測定してその平
均値Taを平均値算出部61で求めて比較制御部39へ
送る。
【0074】このように、実施例6は、時間差Tを複数
回測定してその平均値Taを求め、この時間差の平均値
Taを使って主走査方向の画像倍率補正を行うため、ポ
リゴンミラー12の面倒れの影響、時間差Tの測定誤差
等の影響を低減でき、その結果、主走査方向の画像倍率
補正の精度が向上する。
【0075】図16は本実施例6における書込クロック
生成部60の動作フローを示す。この動作フローの実行
前に、上記時間差Tが基準時間差T0になるような書込
クロックが設定され、画像の主走査方向倍率が合ってい
る状態になっている。書込クロック生成部60は、ま
ず、時間差測定の平均回数Nを設定する。そして、書込
クロック生成部60は、1回目の時間差測定値を対象と
させるためにn=1とし、上述のように、上記時間差T
n(ここではT1)を測定し、時間差算出部62でその
時間差Tnを記憶する。
【0076】ここで、書込クロック生成部60は、nが
先程設定した平均回数Nと等しいか否かをチェックし、
nがNに等しくなければ、次の測定値を対象とするため
にnを+1だけインクリメントする。そして、書込クロ
ック生成部60は、再度、上述のように、上記時間差T
n(ここではT2)を測定し、時間差算出部62でその
時間差Tnを記憶する。
【0077】書込クロック生成部60は、このような動
作を繰り返してn=Nとなったところで、時間差算出部
62で記憶しておいた時間差Tn(T1、T2・・・)
と平均回数Nから時間差Tnの平均値Ta(=(T1+
T2+…TN)/N)を平均値算出部61で算出し、比
較制御部39でその時間差Taと基準時間差T0を比較
する。クロック生成部40は、時間差Taが基準時間差
T0とほぼ等しいならば処理を終了して書込クロックを
そのままとする。
【0078】また、書込クロック生成部60は、Ta<
T0もしくはTa>T0であれば、時間差Taと基準時
間差T0の比較結果に応じて、書込クロックWCLKの
周波数を変える。Ta<T0であれば、画像が主走査方
向に拡大していることになるので、書込クロックWCL
Kの周波数を上げることになる。逆に、Ta>T0であ
れば、画像が主走査方向に縮小していることになるの
で、書込クロックWCLKの周波数を下げることにな
る。
【0079】書込クロック生成部60は、TaとT0と
を比較する際に、本来ならばTaとT0とが完全に等し
いか否かを判断することになるが、時間差を測定する際
の測定誤差、平均値を算出する際の誤差等の関係で、T
aとT0とが必ずしも完全に等しくならないことが考え
られるので、比較制御部39ではTaが許容し得る範
囲、即ち、許容できる倍率誤差範囲、測定誤差範囲、平
均値算出誤差範囲であれば正常である(TaとT0が等
しい)と判断するようにしている。よって、比較制御部
39はTaがT0に対してそれ以上の時間差になった場
合をTa<T0、Ta>T0とし、クロック生成部40
は比較制御部39の比較結果に応じて書込クロックWC
LKの周波数を可変するようにしている。
【0080】図23は温度変化によるレーザビームの位
置ずれ量を示すが、図23から分かるように、温度が上
昇すると、主走査方向にレーザビームが広がり、画像が
拡大する。一方、図24は温度変化による時間差Tの変
化を示すが、図24から分かるように、温度が上昇する
と、時間差Tが短くなる。これらの関係から、時間差T
aと基準時間差T0との比較結果に対する主走査方向の
画像倍率変化量が分かるので、書込クロック生成部60
は、時間差Taと基準時間差T0との比較結果に対する
主走査方向の画像倍率変化量の関係を記憶しておき、実
際に主走査方向の画像倍率を補正する際に、その時間差
Taと基準時間差T0との比較結果に対する主走査方向
の画像倍率変化量の関係を読み出して書込クロックWC
LKの周波数の上げ幅、下げ幅を決めればよい。時間差
Taと基準時間差T0との比較結果に対する主走査方向
の画像倍率変化量の関係は、レンズ毎、画像形成装置毎
に若干異なるが、大きく異なることはないので、事前に
代表値として測定して記憶しておけばよい。
【0081】この実施例6によれば、実施例1におい
て、前記時間差Tは、一定のクロック信号を計数するこ
とと、該一定のクロック信号と前記光ビーム検出手段2
4、25からの光ビーム検出信号との位相関係により算
出するので、高速のクロック信号を必要としないで、時
間差の算出精度を向上させて主走査方向の倍率補正精度
を向上させることができる。
【0082】また、実施例6によれば、実施例1におい
て、前記時間差Tは複数回算出してその平均値Taを用
いるので、さらに時間差の算出精度を向上させ、主走査
方向の倍率の補正精度を向上させることができる。
【0083】次に、本発明の実施例7について説明す
る。この実施例7は、請求項7、12に係る発明の実施
例である。この実施例7は、実施例2とは以下の点が異
なり、その他の点は実施例2と同様である。図17は本
実施例7の書込クロック生成部63を示す。この書込ク
ロック生成部63は、実施例2の書込クロック生成部2
9aの代りに用いられる。書込クロック生成部63は、
実施例2の書込クロック生成部29aにおいて、時間差
算出部36aの代りに、カウンタ部41及び平均値算出
部42、64からなる時間差算出部65が用いられる。
【0084】時間差算出部65では、カウンタ部41
は、計測用基準クロック発生部34及び遅延部35から
の各クロックCLK、CLK1〜CLK4によりそれぞ
れセンサ24からのレーザビーム検知信号DETP1と
センサ25からのレーザビーム検知信号DETP2との
時間差Tをカウントし、そのカウント値をラッチする。
平均値算出部42はカウント部41のラッチした各カウ
ント値の平均値を算出して時間差Tとする。カウンタ部
41及び平均値算出部42は時間差Tを複数回測定し、
平均値算出部64はその複数回測定した時間差Tからそ
の平均値Taを求めて比較制御部39へ送る。
【0085】このように、実施例7は、時間差Tを複数
回測定してその平均値Taを求め、この時間差の平均値
Taを使って主走査方向の画像倍率補正を行うため、ポ
リゴンミラー12の面倒れの影響、時間差Tの測定誤差
等の影響を低減でき、その結果、主走査方向の画像倍率
補正の精度が向上する。
【0086】図18は本実施例7の書込クロック生成部
63の動作フローを示す。この動作フローの実行前に、
上記時間差Tが基準時間差T0になるような書込クロッ
クが設定され、画像の主走査方向倍率が合っている状態
になっている。書込クロック生成部63は、まず、時間
差測定の平均回数Nを設定する。そして、書込クロック
生成部63は、1回目の時間差測定値を対象とさせるた
めにn=1とし、上述のように、カウンタ部41が計測
用基準クロック発生部34及び遅延部35からの各クロ
ックCLK、CLK1〜CLK4によりそれぞれセンサ
24からのレーザビーム検知信号DETP1とセンサ2
5からのレーザビーム検知信号DETP2との時間差T
をカウントしてそのカウント値をラッチし、平均値算出
部42がカウント部41のラッチした各カウント値の平
均値を算出して時間差Tn(ここではT1)を測定し、
時間差算出部65でその時間差Tnを記憶する。
【0087】ここで、書込クロック生成部63は、nが
先程設定した平均回数Nと等しいか否かをチェックし、
nがNに等しくなければ、次の測定値を対象とするため
にnを+1だけインクリメントする。そして、書込クロ
ック生成部63は、再度、上述のように、上記時間差T
n(ここではT2)を測定し、時間差算出部65でその
時間差Tnを記憶する。
【0088】書込クロック生成部63は、このような動
作を繰り返してn=Nとなったところで、時間差算出部
65に記憶しておいた時間差Tn(T1、T2・・・)
と平均回数Nから時間差Tnの平均値Ta(=(T1+
T2+…TN)/N)を平均値算出部64で算出し、比
較制御部39でその時間差Taと基準時間差T0を比較
する。書込クロック生成部63は、時間差Taが基準時
間差T0とほぼ等しいならば処理を終了して書込クロッ
クをそのままとする。
【0089】また、書込クロック生成部63は、Ta<
T0もしくはTa>T0であれば、時間差Taと基準時
間差T0の比較結果に応じて、書込クロックWCLKの
周波数を変える。Ta<T0であれば、画像が主走査方
向に拡大していることになるので、書込クロックWCL
Kの周波数を上げることになる。逆に、Ta>T0であ
れば、画像が主走査方向に縮小していることになるの
で、書込クロックWCLKの周波数を下げることにな
る。
【0090】書込クロック生成部63は、TaとT0と
を比較する際に、本来ならばTaとT0とが完全に等し
いか否かを判断することになるが、時間差の算出誤差、
平均値を算出する際の誤差等の関係で、TaとT0とが
必ずしも完全に等しくならないことが考えられるので、
比較制御部39ではTaが許容し得る範囲、即ち、許容
できる倍率誤差範囲、算出誤差範囲、平均値算出誤差範
囲であれば正常である(TaとT0がほぼ等しい)と判
断するようにしている。よって、比較制御部39はTa
がT0に対してそれ以上の時間差になった場合をTa<
T0、Ta>T0とし、クロック生成部40は比較制御
部39の比較結果に応じて書込クロックWCLKの周波
数を可変するようにしている。
【0091】図23は温度変化によるレーザビームの位
置ずれ量を示すが、図23から分かるように、温度が上
昇すると、主走査方向にレーザビームが広がり、画像が
拡大する。一方、図24は温度変化による時間差Tの変
化を示すが、図24から分かるように、温度が上昇する
と、時間差Tが短くなる。これらの関係から、時間差T
aと基準時間差T0との比較結果に対する主走査方向の
画像倍率変化量が分かるので、書込クロック生成部63
は、時間差Taと基準時間差T0との比較結果に対する
主走査方向の画像倍率変化量の関係を記憶しておき、実
際に主走査方向の画像倍率を補正する際に、その時間差
Taと基準時間差T0との比較結果に対する主走査方向
の画像倍率変化量の関係を読み出して書込クロックWC
LKの周波数の上げ幅、下げ幅を決めればよい。時間差
Taと基準時間差T0との比較結果に対する主走査方向
の画像倍率変化量の関係は、レンズ毎、画像形成装置毎
に若干異なるが、大きく異なることはないので、事前に
代表値として測定して記憶しておけばよい。
【0092】この実施例7によれば、実施例2におい
て、前記光ビーム検出手段24、25が同一の主走査線
上の2箇所のうちの1箇所で光ビームを検出してから前
記2箇所のうちの他の1箇所で光ビームを検出するまで
を、位相の異なる複数のクロック信号CLK、CLK1
〜CLK4によってそれぞれ計数し、この計数した値を
平均化することにより前記時間差を算出するので、高速
のクロック信号を必要としないで、時間差の算出精度を
向上させて主走査方向の倍率補正精度を向上させること
ができる。
【0093】また、この実施例7によれば、前記時間差
は複数回算出してその平均値を用いるので、さらに時間
差の算出精度を向上させ、主走査方向の倍率の補正精度
を向上させることができる。
【0094】次に、本発明の実施例8について説明す
る。この実施例8は、請求項3に係る発明の実施例であ
る。この実施例8は、実施例1とは以下の点が異なり、
その他の点は実施例1と同様である。図19は実施例8
における画像書込部としてのレーザビーム走査装置及び
その周辺の制御系を示す。このレーザビーム走査装置
は、実施例1のレーザビーム走査装置11の代りに用い
られ、実施例1のレーザビーム走査装置11においてセ
ンサ24、25を有するセンサユニットを1つのセンサ
ユニット66にまとめるとともに、レンズ27、28も
共通のレンズ67としたものである。
【0095】このレーザビーム走査装置は、主走査方向
の画像形成開始位置より前に、センサユニット66が設
置されており、fθレンズ13を透過したレーザビーム
がミラー26で反射された後にレンズ67によって集光
されてセンサユニット66内のセンサ24、25に入射
し検知されるような構成となっている。この実施例8に
よれば、同一の光ビームを主走査線上の2箇所で検出す
る前記光ビーム検出手段24、25を1つのユニット6
6で構成したので、さらに光ビーム検出手段の設置スペ
ースを小さくしてコストを下げることができる。
【0096】図20は本発明の実施例9を示す。この実
施例9は、請求項1、4〜6、8に係る発明の一実施例
であり、4ドラム方式の画像形成装置の例である。この
実施例9は、4色、例えばイエロー(以下Yという)、
マゼンタ(以下Mという)、シアン(以下Cという)、
ブラック(以下BKという)の画像を重ね合わせたカラ
ー画像を形成するために4組の画像形成部68Y、68
M、68C、68BKを有する。この4組の画像形成部
68Y、68M、68C、68BKは、それぞれ実施例
1の図2に示すような画像形成部とほぼ同様に、像担持
体としての感光体16Y、16M、16C、16BK、
帯電手段としての帯電器18Y、18M、18C、18
BK、現像手段としての現像装置19Y、19M、19
C、19BK、転写手段としての転写器20Y、20
M、20C、20BK、クリーニング手段としてのクリ
ーニング装置、除電手段としての除電器、光ビーム走査
装置としてのレーザビーム走査装置11Y、11M、1
1C、11BKを有する。
【0097】このレーザビーム走査装置11Y、11
M、11C、11BKは、実施例1におけるレーザビー
ム走査装置11と同様に光ビーム発生手段としてのLD
ユニット32Y、32M、32C、32BK、シリンダ
レンズ、偏向手段としてのポリゴンミラー12Y、12
M、12C、12BK、fθレンズ13Y、13M、1
3C、13BK、BTL14Y、14M、14C、14
BK、ミラー、ポリゴンモータを有する。
【0098】各レーザビーム走査装置11Y、11M、
11C、11BKにおいては、それぞれ、LDユニット
32Y、32M、32C、32BK内のLDから出射さ
れた光ビーム(レーザビーム)は、LDユニット32
Y、32M、32C、32BK内のコリメートレンズに
より平行光束化されて図示しないシリンダレンズを通
り、ポリゴンミラー12Y、12M、12C、12BK
によって偏向され、fθレンズ13Y、13M、13
C、13BK及びBTL14Y、14M、14C、14
BKを通ってミラーにより反射され、感光体16Y、1
6M、16C、16BK上を走査する。ここに、ポリゴ
ンミラー12Y、12M、12C、12BKはそれぞれ
ポリゴンモータにより回転駆動され、転写ベルト69は
搬送用モータ71により回転駆動される。
【0099】各画像形成部68Y、68M、68C、6
8BKにおいては、感光体16Y、16M、16C、1
6BKは、それぞれ、図示しない駆動機構により回転駆
動され、帯電器18Y、18M、18C、18BKによ
り一様に帯電された後に、レーザビーム走査装置11
Y、11M、11C、11BKにて、Y、M、C、BK
各色の画像信号に応じてそれぞれ変調されたレーザビー
ムで走査されて静電潜像が形成される。
【0100】この感光体16Y、16M、16C、16
BK上の静電潜像はそれぞれ現像装置19Y、19M、
19C、19BKにて現像されてY、M、C、BK各色
のトナー像となり、また、図示しない給紙装置から転写
材としての記録紙70が給紙されて転写材搬送手段とし
ての転写ベルト69により搬送される。この転写ベルト
69上の記録紙70は、感光体16Y、16M、16
C、16BK上の各色のトナー像が転写器20Y、20
M、20C、20BKにより順次に重ねて転写されるこ
とでフルカラー画像が形成され、図示しない定着装置に
よりフルカラートナー像が定着されて外部へ排出され
る。また、感光体16Y、16M、16C、16BK
は、トナー像転写後にクリーニング装置によりクリーニ
ングされて残留トナー等が除去され、除電器により除電
されて次の動作に備える。
【0101】各画像形成部68Y、68M、68C、6
8BKは、図1に示すような実施例1のレーザビーム走
査装置11及びその周辺の制御系と同様なレーザビーム
走査装置11Y、11M、11C、11BK及びその周
辺の制御系を有し、実施例1と同様に主走査方向の画像
倍率補正が行われる。この実施例9によれば、実施例1
と同様な効果が得られ、さらに主走査方向の色ずれ補正
精度を向上させることができる。
【0102】次に、本発明の実施例10について説明す
る。この実施例10は、請求項1、4、7、8に係る発
明の実施例である。実施例10では、実施例9におい
て、各画像形成部68Y、68M、68C、68BK
は、それぞれ実施例2の画像書込部としてのレーザビー
ム走査装置11及びその周辺の制御系と同様なレーザビ
ーム走査装置11Y、11M、11C、11BK及びそ
の周辺の制御系を持つように構成され、実施例2と同様
に主走査方向の画像倍率補正が行われる。この実施例1
0によれば、実施例2と同様な効果が得られる。
【0103】次に、本発明の実施例11について説明す
る。この実施例11は、請求項1、4〜6、8に係る発
明の実施例である。実施例11では、実施例9におい
て、各画像形成部68Y、68M、68C、68BK
は、それぞれ図10に示すような実施例3の画像書込部
としてのレーザビーム走査装置及びその周辺の制御系と
同様なレーザビーム走査装置11Y、11M、11C、
11BK及びその周辺の制御系を持つように構成され、
実施例3と同様に主走査方向の画像倍率補正が行われ
る。この実施例11によれば、実施例3と同様な効果が
得られる。
【0104】次に、本発明の実施例12について説明す
る。この実施例12は、請求項9に係る発明の実施例で
ある。実施例12では、実施例9において、各画像形成
部68Y、68M、68C、68BKは、それぞれ図1
3に示すような実施例4の書込クロック生成部と同様な
書込クロック生成部を持つように構成され、実施例4と
同様に主走査方向の画像倍率補正が行われる。この実施
例12によれば、実施例4と同様な効果が得られる。
【0105】次に、本発明の実施例13について説明す
る。この実施例13は、請求項10、11に係る発明の
実施例である。実施例13では、実施例9において、各
画像形成部68Y、68M、68C、68BKは、それ
ぞれ図14に示すような実施例5の書込クロック生成部
と同様な書込クロック生成部を持つように構成され、実
施例5と同様に主走査方向の画像倍率補正が行われる。
この実施例13によれば、実施例5と同様な効果が得ら
れる。
【0106】次に、本発明の実施例14について説明す
る。この実施例14は、請求項5、12に係る発明の実
施例である。実施例14では、実施例9において、各画
像形成部68Y、68M、68C、68BKは、それぞ
れ図15に示すような実施例6の書込クロック生成部と
同様な書込クロック生成部を持つように構成され、実施
例6と同様に主走査方向の画像倍率補正が行われる。こ
の実施例14によれば、実施例6と同様な効果が得られ
る。
【0107】次に、本発明の実施例15について説明す
る。この実施例15は、請求項7、12に係る発明の実
施例である。実施例15では、実施例9において、各画
像形成部68Y、68M、68C、68BKは、それぞ
れ図17に示すような実施例7の書込クロック生成部と
同様な書込クロック生成部を持つように構成され、実施
例7と同様に主走査方向の画像倍率補正が行われる。こ
の実施例15によれば、実施例7と同様な効果が得られ
る。
【0108】次に、本発明の実施例16について説明す
る。この実施例16は、請求項3に係る発明の実施例で
ある。実施例16では、実施例9において、各画像形成
部68Y、68M、68C、68BKは、それぞれ図1
9に示すような実施例8の画像書込部としてのレーザビ
ーム走査装置11及びその周辺の制御系と同様なレーザ
ビーム走査装置11Y、11M、11C、11BK及び
その周辺の制御系を持つように構成され、実施例8と同
様に主走査方向の画像倍率補正が行われる。この実施例
16によれば、実施例8と同様な効果が得られる。
【0109】実施例9〜16においては、各色毎にレー
ザビームを検知する2個のセンサ24、25を備える場
合と、一つのレーザビーム走査装置に2個のセンサ2
4、25を備えて残りのレーザビーム走査装置に同期信
号検知用のセンサを1個のみ備える場合と、二つのレー
ザビーム走査装置に2個のセンサ24、25を備えて残
りのレーザビーム走査装置に同期信号検知用のセンサを
1個のみ備える場合とが考えられる。
【0110】レーザビーム走査装置毎の温度差、特にf
θレンズ毎の温度差があまりない場合は、一つのレーザ
ビーム走査装置に2個のセンサ24、25を備えて、そ
のレーザビーム検知信号の時間差によって各レーザビー
ム走査装置の主走査方向の画像倍率を補正してもよい。
また、隣り合ったレーザビーム走査装置については、そ
の温度差、特にfθレンズの温度差があまりない場合
は、隣り合わない2つのレーザビーム走査装置に2個の
センサ24、25を備えて、そのレーザビーム検知信号
の時間差によって隣り合うレーザビーム走査装置の主走
査方向の画像倍率を補正してもよい。
【0111】図21は本発明の実施例17を示す。この
実施例17は、請求項2、4〜6、13に係る発明の実
施例であり、4ドラム方式の画像形成装置の例である。
実施例17では、光ビーム走査装置としてのレーザビー
ム走査装置72及びその周辺の制御系が実施例9と異な
るが、その他は実施例9と同様である。図21におい
て、21Y、21M、21C、21BKはクリーニング
装置、22Y、22M、22C、22BKは除電器であ
る。
【0112】画像書込部としてのレーザビーム走査装置
72は、偏向手段として1つのポリゴンミラー73が用
いられ、このポリゴンミラー73が駆動手段としてのポ
リゴンモータ74により回転駆動される。ポリゴンミラ
ー73は反射面の上方部分と下方部分とで異なる色のレ
ーザビームを偏向走査し、各色のレーザビームがポリゴ
ンミラー73を中心として対向振分走査されてそれぞれ
感光体16Y、16M、16C、16BK上を走査す
る。
【0113】各色のレーザビームは、ポリゴンミラー7
3によって偏向され、fθレンズ75MY、75BKC
を通り、第1ミラー76Y、76M、76C、76B
K、第2ミラー77Y、77M、77C、77BKで折
り返され、BTL78Y、78M、78C、78BKを
通り、第3ミラー79Y、79M、79C、79BKで
折り返され、感光体16Y、16M、16C、16BK
上を走査する。
【0114】図22は上記レーザビーム走査装置72を
上から見た図である。光ビーム発生手段としてのLDユ
ニット80Y、80BK内の各LDから出射された光ビ
ーム(レーザビーム)は、それぞれシリンダレンズ81
Y、81BKを通り、反射ミラー82Y、82BKによ
って反射されてポリゴンミラー73の反射面下方部分に
入射し、ポリゴンミラー73が回転することにより偏向
走査され、fθレンズ75MY、75BKCを通り、第
1ミラー76Y、76BK、第2ミラー77Y、77B
Kで折り返され、BTL78Y、78BKを通り、第3
ミラー79Y、79BKで折り返され、感光体16Y、
16BK上を走査する。
【0115】光ビーム発生手段としてのLDユニット8
0C、80M内の各LDから出射された光ビーム(レー
ザビーム)は、それぞれシリンダレンズ81C、81M
を通り、ポリゴンミラー73の反射面上方部分に入射
し、ポリゴンミラー73が回転することにより偏向走査
され、fθレンズ75BKC、75MYを通り、第1ミ
ラー76C、76M、第2ミラー77C、77Mで折り
返され、BTL78C、78Mを通り、第3ミラー79
C、79Mで折り返され、感光体16C、16M上を走
査する。
【0116】本実施例では、レーザビーム走査装置72
の主走査方向の画像形成開始位置より前にシリンダレン
ズミラー83MY、83BKC及びセンサ85MY、8
5BKC、86MY、86BKCが備えられている。f
θレンズ75MY、75BKCを通った各色のレーザビ
ームは、シリンダレンズミラー83MY、83BKCに
より反射集光され、センサ85MY、85BKC、86
MY、86BKCに入射して検知される。
【0117】センサ85MY、85BKCは、同期検知
信号となるレーザビーム走査同期信号の検知を行うため
の同期検知センサの役割も果たしている。また、LDユ
ニット80BKからのレーザビームとLDユニット80
Cからのレーザビームに対して、共通のシリンダレンズ
ミラー83BKC及びセンサ85BKC、86BKCが
使用されている。
【0118】LDユニット80Yからのレーザビームと
LDユニット80Mからのレーザビームに対しても、共
通のシリンダレンズミラー83MY及びセンサ85M
Y、86MYが使用されている。同じセンサに2つのレ
ーザビームが入射することになるので、センサが2つの
レーザビームをそれぞれ検知できるように2つのレーザ
ビームが同じセンサに入射するタイミングが互いに異な
るようにしてある。しかし、それぞれのレーザビームに
対して2つずつのセンサを設けるようにしてもかまわな
い。図21及び図22から分かるように、BK、Cの各
レーザビームに対してYとMのレーザビームがポリゴン
ミラー73により逆方向に走査される。
【0119】図23はレーザビーム走査装置(fθレン
ズ)の温度変化によるfθレンズ透過後のレーザビーム
の主走査方向位置ずれ量を示す。温度aの時を基準と
し、温度がbまで上昇したとする。すると、fθレンズ
の中央部付近では、温度が上昇してもほとんどレーザビ
ームの位置が変わらない。しかし、fθレンズの端部に
いくほどレーザビームが主走査方向外側にずれていく。
図23はfθレンズの片側半分についてのものであり、
主走査方向中心に対して、fθレンズの他の片側半分で
も同様なことが起きる。
【0120】よって、温度aの状態に比べて、温度bの
状態では、画像端部付近については、レーザビームの主
走査方向位置ずれ量Zの2倍だけ画像が拡大することに
なり、さらにセンサ付近と画像端部付近とのレーザビー
ム主走査方向位置ずれ量の差Yが主走査方向の位置変動
量となる。
【0121】図24は図23に対応するセンサ間時間差
(主走査線上の2箇所で2つの光ビーム検出手段により
レーザビームを検知する時間の差)の変化を示す。温度
aの時のセンサ間時間差をT0とすると、温度がbまで
上昇すれば、fθレンズ透過後のレーザビームが主走査
方向の外側に広がるので、センサ間時間差はTとなりT
0より短くなる。
【0122】図25は主走査方向の画像倍率補正による
主走査方向の画像位置ずれを示す。本実施例では、各レ
ーザビームをポリコンミラー73を中心として対向振分
走査しているので、対向しているレーザビームについて
は図23に関する説明で述べた画像の主走査方向の倍率
変化が主走査方向の画像位置ずれとして現れてくる。以
下、この点についてM画像及びC画像を例に説明する。
【0123】M、Cの各レーザビームは感光体上の走査
方向が逆である。図25では分かりやすいように、M画
像とC画像を上下に分けて示してあるが、実際にはM画
像とC画像は重なっているとする。そして、M画像の書
き出しは左側、C画像の書き出しは右側とする。また、
M画像とC画像について、倍率、書き出し位置とも同じ
量だけ変化することとする。
【0124】温度aでのM画像とC画像は、倍率、主走
査位置とも合っている。そして、温度がbまで上昇する
と、図23に関する説明で述べたように、M画像につい
てはZ×2だけ広がり(拡大し)、さらに主走査書き出
し位置もYだけ右側にずれる。画像についてはZ×2だ
け広がり(拡大し)、さらに主走査書き出し位置もYだ
け左側にずれる。その結果、M画像とC画像は(Y×
2)+(Z×2)だけ主走査方向の位置ずれが生じる。
【0125】そこで、本実施例では、上記実施例と同様
に主走査方向の画像倍率補正を実施することとする。そ
うすると、センサ間時間差を測定して主走査方向の画像
倍率補正を行うことになるが、図23に関する説明で述
べたように、レーザビームが主走査方向外側に行くほど
温度上昇によるレーザビームの広がり、つまり拡大率が
大きくなるので、画像幅を考慮してセンサ間時間差を元
に主走査方向の画像倍率補正を行わないと、過補正にな
ったりすることになる。これについては、図23に関す
る説明で述べたように、レンズ各位置における温度上昇
によるレーザビーム位置ずれ量はおよそ分かっているの
で、センサ間時間差を測定し、その値を実際の画像幅に
対応した値に変換し、主走査方向の画像倍率補正を行え
ば問題ない。
【0126】この方法では、画像の拡大分についてはM
画像とC画像について補正することができるが、主走査
方向の書き出し位置については完全には補正できず、y
だけ位置ずれが生じてしまう。このずれ量は、画像幅に
よって変わるので、主走査方向の画像倍率補正と同様
に、実際の画像幅によって補正量を変えることにより補
正精度が向上することになる。
【0127】以下、本実施例の書き出し位置の補正につ
いて説明する。図26は本実施例17の画像書込部とし
てのレーザビーム走査装置72の1色分(Y色分)及び
その周辺の制御系を示す。なお、図26においては、シ
リンダレンズミラー83MYは便宜的にミラー92MY
とレンズ90MY、91MYの組み合わせとして示して
ある。本実施例17の画像書込部は、実施例1の図1に
示すような画像書込部と同様に書込クロック生成部29
Y、位相同期クロック発生部30Y、LD駆動部31Y
を備え、センサ間時間差に対する主走査方向の位置ずれ
補正量、主走査書き出し位置補正量を記憶しておく補正
量記憶手段としての補正量記憶部87と、この補正量記
憶部87から読み出された補正量によって同期検知信号
DETP1を遅延させる同期検知信号遅延手段としての
同期検知信号遅延部88と、補正量記憶部87から読み
出された補正量によってY画像データの転送タイミング
をクロックVCLKの1周期単位で制御することにより
主走査方向の書き出し位置をクロックVCLKの1周期
単位で制御する主走査書き出し位置制御手段としての主
走査書き出し位置制御部89が新たに備わっている。
【0128】図27は上記書込クロック生成部29Yの
構成を示す。書込クロック生成部29Yは、実施例1の
図3に示すような書込クロック生成部29と同様な計測
用基準クロック発生部34、遅延部35、カウンタ部3
7及び位相差検出部38を有する時間差算出部36、ク
ロック生成部40を有し、かつ比較制御部39Yを有す
る。補正量記憶部87にはY色分についての時間差Tに
対する主走査方向の画像倍率補正量、時間差Tと基準時
間差T0との比較結果に対する主走査位置補正量が予め
記憶されている。
【0129】比較制御部39Yは、位相差検出部38か
らの時間差Tに応じて、補正量記憶部87に予め記憶さ
れている主走査方向の画像倍率補正量を読み出してクロ
ック生成部40へ送る。クロック生成部40は、書込ク
ロックWCLKを生成して位相同期クロック発生部30
Yへ送るが、その書込クロックWCLKの周波数を比較
制御部39Yからの主走査方向の画像倍率補正量に応じ
て可変して画像の主走査方向倍率を可変する。
【0130】また、比較制御部39Yは、位相差検出部
38からの時間差Tと基準時間差T0を比較し、その結
果に応じて、補正量記憶部87に予め記憶されている主
走査位置補正量を読み出し、この主走査位置補正量にお
けるクロックWCLKの1周期分の整数倍の補正量につ
いてはデータ1として主走査書き出し位置制御部89に
送り、上記主走査位置補正量におけるクロックWCLK
の1周期分以下の補正量についてはデータ2として同期
検知信号遅延部88に送る。
【0131】主走査書き出し位置制御部89は比較制御
部39Yからのデータ1によってY画像データの転送タ
イミングをクロックVCLKの1周期単位で制御するこ
とにより主走査方向の書き出し位置をクロックVCLK
の1周期単位で制御し、同期検知信号遅延部88は比較
制御部39Yからのデータ2によってセンサ85MYか
らの同期検知信号DETP1を遅延させて位相同期クロ
ック発生部30Yへ送る。また、センサ85MY、86
MYからのレーザビーム検知信号は書込クロック発生部
29Yの時間差算出部36に送られる。
【0132】図28は本実施例17の主走査方向書き出
し位置補正タイミングチャートを示す。センサ85MY
からの同期検知信号DETP1(DETP)の立ち上が
りエッジが主走査方向の書き出し(静電潜像の形成)基
準となるが、仮にそのエッジから書込クロックVCLK
の3クロック分のところから画像の書き出しを開始する
とする。この場合、同期検知信号遅延部88は同期検知
信号DETP1を遅延させずに位相同期クロック発生部
30Yへの同期検知信号DETPとする。
【0133】図28において、/LGATEは主走査方
向のゲート信号であり、この信号/LGATEが‘L
(低レベル)’の時に画像データが主走査書き出し位置
制御部89を介してLD駆動部31Yに送られることに
なる(図28の上段参照)。書込クロック発生部29Y
が主走査方向の画像倍率を補正し、さらに主走査方向の
書き出し位置を書込クロックVCLKの1周期分+1/4
周期分だけ遅らせることになったとする。
【0134】そうすると、同期検知信号遅延部88が同
期検知信号DETP1を書込クロックVCLKの1/4周
期分だけ遅らせて位相同期クロック発生部30Yに送
り、主走査書き出し位置制御部89が書込クロックVC
LKの1周期分だけ主走査方向ゲート信号/LGATE
のタイミングを遅らせて画像データを遅らせる。その結
果、図28の上段に示すように同期検知信号DETP1
に対して、書込クロックVCLKの3クロック分だけ遅
らせて主走査方向ゲート信号/LGATEを有効にして
いたが、主走査方向の画像倍率補正後には図28の下段
に示すように同期検知信号DETP1に対して、書込ク
ロックVCLKの4周期分+1/4周期分だけ遅らせて主
走査方向ゲート信号/LGATEを有効にし、つまり、
書込クロックVCLKの1周期分+1/4周期分だけ主走
査方向書き出し位置を補正する。
【0135】図29は本実施例17の主走査方向画像倍
率補正及び主走査方向書き出し位置補正の動作フローを
示す。この動作フローの実行前に、上記時間差Tが基準
時間差T0になるような書込クロックが設定され、画像
の主走査方向倍率が合っている状態になっている。書込
クロック生成部29Yは、まず、上述のように、上記時
間差Tを測定し、この時間差Tを基準時間差T0と比較
する。書込クロック生成部29Yは、時間差Tが基準時
間差T0とほぼ等しいならば処理を終了して書込クロッ
クをそのままとする。
【0136】また、書込クロック生成部29Yは、T<
T0もしくはT>T0であれば、時間差Tと基準時間差
T0の比較結果に応じて、書込クロックWCLKの周波
数を変える。T<T0であれば、画像が主走査方向に拡
大していることになるので、書込クロックWCLKの周
波数を上げることになる。逆にT>T0であれば、画像
が主走査方向に縮小していることになるので、書込クロ
ックWCLKの周波数を下げることになる。
【0137】書込クロック生成部29Yは、TとT0と
を比較する際に、本来ならばTとT0とが完全に等しい
か否かを判断することになるが、時間差Tを測定する際
の測定誤差等の関係で、TとT0とが必ずしも完全に等
しくならないことが考えられるので、比較制御部39Y
ではTが許容し得る範囲、即ち、許容できる倍率誤差範
囲、測定誤差範囲であれば正常である(TとT0が等し
い)と判断するようにしている。よって、比較制御部3
9YはTがT0に対してそれ以上の時間差になった場合
をT<T0、T>T0とし、書込クロック生成部29Y
は比較制御部39Yの比較結果に応じて書込クロックW
CLKの周波数を可変するようにしている。
【0138】本実施例17では、補正量記憶部87に予
め時間差Tに対する主走査方向の画像倍率補正量を記憶
させておき、比較制御部39YはT<T0若しくはT>
T0になった時には時間差Tに対する主走査方向の画像
倍率補正量を補正量記憶部87から読み出す。そして、
クロック生成部40がその時間差Tに対する主走査方向
の画像倍率補正量によって書込クロックWCLKの周波
数を設定する。
【0139】次に、比較制御部39Yは、時間差Tに対
する主走査方向位置補正量を補正量記憶部87から読み
出し、その主走査方向位置補正量と、設定された書込ク
ロックWCLKの周波数からデータ1とデータ2を上述
のように算出する。そして、上述のようにデータ1、デ
ータ2によって主走査方向の書き出し位置が補正され
る。
【0140】また、本実施例17では、M、C、BK各
色の画像書込部としてのレーザビーム走査装置72の
M、C、BK各色分及びその周辺の制御系は、上述のよ
うな画像書込部としてのレーザビーム走査装置72のY
色分及びその周辺の制御系と同様に構成され、M、C、
BK各色分の主走査方向の画像倍率補正及び主走査方向
の書き出し位置補正が同様に行われる。
【0141】この場合、M色分の画像書込部は、Y色分
の画像書込部において、Y画像信号の代りにM画像信号
が主走査書き出し位置制御部89に入力され、Y色用の
書込クロック生成部29Y、位相同期クロック発生部3
0Y、LD駆動部31Y、LDユニット80Yと同様な
M色用の書込クロック生成部、位相同期クロック発生
部、LD駆動部、LDユニット80Mが用いられ、補正
量記憶部87の記憶内容はM色用のものとなる。
【0142】また、C色分の画像書込部、BK色分の画
像書込部は、それぞれ、Y色分の画像書込部において、
Y画像信号の代りにC画像信号、BK画像信号が主走査
書き出し位置制御部89に入力され、Y色用の書込クロ
ック生成部29Y、位相同期クロック発生部30Y、L
D駆動部31Y、LDユニット80Yと同様なC色用、
BK色用の書込クロック生成部、位相同期クロック発生
部、LD駆動部、LDユニット80C、80BKが用い
られる。また、補正量記憶部87の記憶内容はC色用、
BK色のものとなり、センサ85MY、86MYからの
レーザビーム検知信号の代りにセンサ85BKC、86
BKCからのレーザビーム検知信号が用いられる。
【0143】この実施例17によれば、画像信号に応じ
て変調された複数の光ビームを走査することによって複
数の像担持体としての感光体16Y、16M、16C、
16BK上に複数の画像を形成する画像形成装置であっ
て、画像信号に応じて変調された複数の光ビームを主走
査方向に偏向する偏向手段としてのポリゴンミラー73
を一つ(複数個としてもよい)有し、この偏向手段73
により主走査方向に偏向された複数の光ビームのうちの
少なくとも一つの光ビームが他の光ビームに対して走査
方向が逆となる光ビーム走査装置72と、前記複数の光
ビームのうちの少なくとも一つの光ビームを主走査線上
の2箇所で検出する光ビーム検出手段としてのセンサ8
5MY、85BKC、86MY、86BKCと、この光
ビーム検出手段により同一の主走査線上の2箇所のうち
の1箇所で光ビームを検出してから前記2箇所のうちの
他の1箇所で光ビームを検出するまでの時間差を計測す
る時間差計測手段としての時間差算出部36と、この時
間差計測手段で計測した時間差をもとに、複数の光ビー
ムによる主走査方向の前記像担持体16Y、16M、1
6C、16BK上の画像の倍率を補正する倍率補正手段
としての書込クロック生成部29Y・・・とを備えた画
像形成装置において、前記光ビーム検出手段85MY、
85BKC、86MY、86BKCを画像形成開始位置
よりも主走査方向の前側に設置したので、画像形成終了
位置より後側に光ビーム検出手段を設置するスペースを
確保する必要がなく、光ビーム検出手段の設置スペース
を小さくすることができる。
【0144】また、実施例17によれば、光ビーム検出
手段の一つが画像形成開始タイミングを決める手段を兼
用したので、画像形成開始タイミングを決める手段を新
たに設けないことで、光ビーム検出手段の設置スペース
を小さくしてコストを下げることができる。
【0145】また、実施例17によれば、前記時間差
は、一定のクロック信号を計数することと、該一定のク
ロック信号と前記光ビーム検出手段からの光ビーム検出
信号との位相関係により算出するので、高速のクロック
信号を必要としないで、時間差の算出精度を向上させて
主走査方向の倍率補正精度を向上させることができる。
【0146】また、実施例17によれば、前記一定のク
ロック信号と前記光ビーム検出手段からの光ビーム検出
信号との位相関係は、前記一定のクロック信号から生成
した複数のクロック信号と前記光ビーム検出手段からの
光ビーム検出信号との位相関係により算出するので、高
速のクロック信号を必要としないで、時間差の算出精度
を向上させて主走査方向の倍率補正精度を向上させるこ
とができる。
【0147】また、実施例17によれば、前記時間差に
よって主走査方向の書き出し位置を補正するので、さら
に主走査方向の色ずれ補正精度を向上させることができ
る。
【0148】次に、本発明の実施例18について説明す
る。この実施例18は、請求項2、4、7、8に係る発
明の実施例である。実施例18では、実施例17におい
て、各画像形成部68Y、68M、68C、68BK
は、それぞれ実施例2の書込クロック生成部36aと同
様な書込クロック生成部を持つように構成される。この
実施例18によれば、実施例2と同様な効果が得られ、
さらに主走査方向の色ずれ補正精度を向上させることが
できる。
【0149】次に、本発明の実施例19について説明す
る。この実施例19は、請求項2、4〜6、8に係る発
明の実施例である。実施例19では、実施例17におい
て、各画像形成部68Y、68M、68C、68BK
は、それぞれ補正量記憶部87を用いて主走査方向の画
像倍率補正を実施例3と同様に行うように構成されてい
る。この実施例19によれば、実施例3と同様な効果が
得られる。
【0150】次に、本発明の実施例20について説明す
る。この実施例20は、請求項9に係る発明の実施例で
ある。実施例20では、実施例17において、各画像形
成部68Y、68M、68C、68BKは、それぞれ実
施例4と同様に書込クロック生成部にPLL回路58が
用いられる。この実施例20によれば、実施例4と同様
な効果が得られる。
【0151】次に、本発明の実施例21について説明す
る。この実施例21は、請求項10、11に係る発明の
実施例である。実施例21では、実施例17において、
各画像形成部68Y、68M、68C、68BKは、そ
れぞれ書込クロック生成部が実施例5の書込クロック生
成部と同様に計測用基準クロックCLKの代りに上記ク
ロックVCLKを用いるように構成される。この実施例
21によれば、実施例5と同様な効果が得られる。
【0152】次に、本発明の実施例22について説明す
る。この実施例22は、請求項5、12に係る発明の実
施例である。実施例22では、実施例17において、各
画像形成部68Y、68M、68C、68BKは、それ
ぞれ図15に示すような実施例6の書込クロック生成部
62と同様な書込クロック生成部を持つように構成され
る。この実施例22によれば、実施例6と同様な効果が
得られる。
【0153】次に、本発明の実施例23について説明す
る。この実施例23は、請求項7、12に係る発明の実
施例である。実施例23では、実施例17において、各
画像形成部68Y、68M、68C、68BKは、それ
ぞれ実施例7の書込クロック生成部65と同様な書込ク
ロック生成部を持つように構成される。この実施例23
によれば、実施例7と同様な効果が得られる。
【0154】次に、本発明の実施例24について説明す
る。この実施例24は、請求項3に係る発明の実施例で
ある。実施例24では、実施例17において、各画像形
成部68Y、68M、68C、68BKは、それぞれ実
施例8と同様にセンサ24、25を有するセンサユニッ
トを1つのセンサユニット66にまとめるように構成さ
れる。この実施例24によれば、実施例8と同様な効果
が得られる。
【0155】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、例えばベルト状感光体、シート状感光体
等の像担持体を用いた画像形成装置などに適用すること
ができる。
【0156】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、画像形成終了位置より後側に光ビーム検出手段を設
置するスペースを確保する必要がなく、光ビーム検出手
段の設置スペースを小さくすることができる。請求項2
に係る発明によれば、画像形成終了位置より後側に光ビ
ーム検出手段を設置するスペースを確保する必要がな
く、光ビーム検出手段の設置スペースを小さくすること
ができる。
【0157】請求項3に係る発明によれば、さらに光ビ
ーム検出手段の設置スペースを小さくしてコストを下げ
ることができる。請求項4に係る発明によれば、画像形
成開始タイミングを決める手段を新たに設けないこと
で、光ビーム検出手段の設置スペースを小さくしてコス
トを下げることができる。
【0158】請求項5に係る発明によれば、高速のクロ
ック信号を必要としないで、時間差の算出精度を向上さ
せて主走査方向の倍率補正精度を向上させることができ
る。請求項6に係る発明によれば、高速のクロック信号
を必要としないで、時間差の算出精度を向上させて主走
査方向の倍率補正精度を向上させることができる。請求
項7に係る発明によれば、高速のクロック信号を必要と
しないで、時間差の算出精度を向上させて主走査方向の
倍率補正精度を向上させることができる。
【0159】請求項8に係る発明によれば、、簡素な回
路構成で実現することができる。請求項9に係る発明に
よれば、時間差の算出精度を向上させることができる。
請求項10に係る発明によれば、時間差算出用の基本ク
ロックを新たに設ける必要がない。請求項11に係る発
明によれば、時間差算出用の基本クロックを新たに設け
る必要がない。
【0160】請求項12に係る発明によれば、さらに時
間差の算出精度を向上させ、主走査方向の倍率、色ずれ
の補正精度を向上させることができる。請求項13に係
る発明によれば、さらに主走査方向の色ずれ補正精度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるレーザビーム走査装
置及びその周辺の制御系を示す図である。
【図2】同実施例1の概略を示す断面図である。
【図3】同実施例1における書込クロック生成部の構成
を示すブロック図である。
【図4】同実施例1における時間差算出部の動作タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図5】同実施例1における書込クロック生成部の動作
フローを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例2における書込クロック生成部
の構成を示すブロック図である。
【図7】同実施例2における時間差算出部の構成を示す
ブロック図である。
【図8】同時間算出部の動作タイミングを示すタイミン
グチャートである。
【図9】同実施例2における書込クロック生成部の動作
フローを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施例3におけるレーザビーム走査
装置及びその周辺の制御系を示す図である。
【図11】同実施例3における倍率補正制御部の構成を
示すブロック図である。
【図12】同実施例3における倍率補正制御部の動作フ
ローを示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施例4の書込クロック生成部を示
すブロック図である。
【図14】本発明の実施例5の書込クロック生成部を示
すブロック図である。
【図15】本発明の実施例6の書込クロック生成部を示
すブロック図である。
【図16】同実施例6における書込クロック生成部の動
作フローを示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施例7における書込クロック生成
部を示すブロック図である。
【図18】同実施例7における書込クロック生成部の動
作フローを示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施例8におけるレーザビーム走査
装置及びその周辺の制御系を示す図である。
【図20】本発明の実施例9の概略を示す斜視図であ
る。
【図21】本発明の実施例17におけるレーザビーム走
査装置を示す断面図である。
【図22】同レーザビーム走査装置を上から見た平面図
である。
【図23】レーザビーム走査装置の温度変化によるfθ
レンズ透過後のレーザビームの主走査方向位置ずれ量を
示す特性図である。
【図24】レーザビーム走査装置の温度変化によるセン
サ間時間差の変化を示す特性図である。
【図25】上記実施例17における主走査方向の画像倍
率補正による主走査方向の画像位置ずれを説明するため
の図である。
【図26】上記実施例17のレーザビーム走査装置の1
色分及びその周辺の制御系を示す図である。
【図27】上記実施例17における1色分の書込クロッ
ク生成部の構成を示すブロック図である。
【図28】上記実施例17の主走査方向書き出し位置補
正タイミングを示すタイミングチャートである。
【図29】上記実施例17の主走査方向画像倍率補正及
び主走査方向書き出し位置補正の動作フローを示すフロ
ーチャートである。
【図30】上記実施例5における書込クロック生成部の
動作フローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
12 ポリゴンミラー 16、16Y、16M、16C、16BK 感光体 24、25、85MY、85BKC、86MY、86B
KC センサ 29 書込クロック生成部 36、36a 時間差算出部 39 比較制御部 58 PLL回路 66 センサユニット 73 ポリゴンミラー 80Y、80C、80M、80BK LDユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/113 B41J 3/00 M 1/23 103 H04N 1/04 104A (72)発明者 島田 和之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C362 BA50 BA52 BA57 BA68 BA69 BA70 BB30 BB32 BB37 BB38 CA22 CA39 CB07 CB13 CB35 2H045 AA01 BA24 BA34 CA82 CA88 CA98 2H110 AA27 CD02 5C072 AA03 BA01 BA04 BA13 BA17 FB09 HA02 HA13 HB08 HB13 HB16 QA14 QA17 XA01 XA05 5C074 AA10 BB03 CC22 CC26 DD15 EE02 HH02 HH04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像信号に応じて変調された光ビームを走
    査することによって像担持体上に画像を形成する画像形
    成装置であって、画像信号に応じて変調された光ビーム
    を主走査方向に偏向する偏向手段と、この偏向手段によ
    り偏向された光ビームを主走査線上の2箇所で検出する
    光ビーム検出手段と、この光ビーム検出手段が同一の主
    走査線上の2箇所のうちの1箇所で光ビームを検出して
    から前記2箇所のうちの他の1箇所で光ビームを検出す
    るまでの時間差を計測する時間差計測手段と、この時間
    差計測手段で計測した時間差をもとに主走査方向の前記
    像担持体上の画像の倍率を補正する倍率補正手段とを備
    えた画像形成装置において、前記2つの光ビーム検出手
    段を画像形成開始位置よりも主走査方向の前側に設置し
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】画像信号に応じて変調された複数の光ビー
    ムを走査することによって一つ若しくは複数の像担持体
    上に複数の画像を形成する画像形成装置であって、画像
    信号に応じて変調された複数の光ビームを主走査方向に
    偏向する偏向手段を一つ若しくは複数個有し、この偏向
    手段により主走査方向に偏向された複数の光ビームのう
    ちの少なくとも一つの光ビームが他の光ビームに対して
    走査方向が逆となる光ビーム走査装置と、前記複数の光
    ビームのうちの少なくとも一つの光ビームを主走査線上
    の2箇所で検出する光ビーム検出手段と、この光ビーム
    検出手段により同一の主走査線上の2箇所のうちの1箇
    所で光ビームを検出してから前記2箇所のうちの他の1
    箇所で光ビームを検出するまでの時間差を計測する時間
    差計測手段と、この時間差計測手段で計測した時間差を
    もとに、複数の光ビームによる主走査方向の前記像担持
    体上の画像の倍率を補正する倍率補正手段とを備えた画
    像形成装置において、前記光ビーム検出手段を画像形成
    開始位置よりも主走査方向の前側に設置したことを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の画像形成装置におい
    て、同一の光ビームを主走査線上の2箇所で検出する前
    記光ビーム検出手段を1つのユニットで構成したことを
    特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3記載の画像形成装置に
    おいて、前記光ビーム検出手段の一つが画像形成開始タ
    イミングを決める手段を兼用したことを特徴とする画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成
    装置において、前記時間差は、一定のクロック信号を計
    数することと、該一定のクロック信号と前記光ビーム検
    出手段からの光ビーム検出信号との位相関係により算出
    することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の画像形成装置において、前
    記一定のクロック信号と前記光ビーム検出手段からの光
    ビーム検出信号との位相関係は、前記一定のクロック信
    号から生成した複数のクロック信号と前記光ビーム検出
    手段からの光ビーム検出信号との位相関係により算出す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成
    装置において、前記光ビーム検出手段が同一の主走査線
    上の2箇所のうちの1箇所で光ビームを検出してから前
    記2箇所のうちの他の1箇所で光ビームを検出するまで
    を、位相の異なる複数のクロック信号によってそれぞれ
    計数し、この計数した値を平均化することにより前記時
    間差を算出することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項6又は7記載の画像形成装置におい
    て、前記複数のクロック信号は一定のクロック信号を遅
    延させて生成することを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項6又は7記載の画像形成装置におい
    て、前記複数のクロック信号は一定のクロック信号を基
    準クロックとするPLL回路で生成することを特徴とす
    る画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項5、6、8又は9記載の画像形成
    装置において、前記一定のクロック信号は光ビームを点
    灯させるのに用いるクロック信号であることを特徴とす
    る画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項5、6、8又は9記載の画像形成
    装置において、前記一定のクロック信号は画像データを
    転送するのに用いるクロック信号であることを特徴とす
    る画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれかに記載の画像
    形成装置において、前記時間差は複数回算出してその平
    均値を用いることを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載の画像
    形成装置において、前記時間差によって主走査方向の書
    き出し位置を補正することを特徴とする画像形成装置。
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