JP2001162239A - 超音波洗浄装置 - Google Patents
超音波洗浄装置Info
- Publication number
- JP2001162239A JP2001162239A JP35027899A JP35027899A JP2001162239A JP 2001162239 A JP2001162239 A JP 2001162239A JP 35027899 A JP35027899 A JP 35027899A JP 35027899 A JP35027899 A JP 35027899A JP 2001162239 A JP2001162239 A JP 2001162239A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound pressure
- cleaning liquid
- ultrasonic
- substrate
- cleaning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 超音波スプレー洗浄による基板印加音圧を監
視するための労力を低減し、また、超音波洗浄装置の稼
働率を向上し、さらに、超音波スプレー洗浄中の音圧異
常を早期に発見できるようにする。 【解決手段】 導入された洗浄液を基板に対して吐出す
る洗浄液吐出ノズル20の内部には、洗浄液吐出ノズル
20に導入された洗浄液に対して超音波を印加する振動
子24が設けられている。また、洗浄液吐出ノズル20
の内部における振動子24の直下に、洗浄液吐出ノズル
20に導入された洗浄液に振動子24により印加される
超音波の音圧を検出する音圧センサ25が設けられてい
る。音圧センサ25は、開口部25aを有するリング状
に形成されていると共に、洗浄液吐出ノズル20に導入
された洗浄液に振動子24により印加される超音波が開
口部25aを透過するように配置されている。
視するための労力を低減し、また、超音波洗浄装置の稼
働率を向上し、さらに、超音波スプレー洗浄中の音圧異
常を早期に発見できるようにする。 【解決手段】 導入された洗浄液を基板に対して吐出す
る洗浄液吐出ノズル20の内部には、洗浄液吐出ノズル
20に導入された洗浄液に対して超音波を印加する振動
子24が設けられている。また、洗浄液吐出ノズル20
の内部における振動子24の直下に、洗浄液吐出ノズル
20に導入された洗浄液に振動子24により印加される
超音波の音圧を検出する音圧センサ25が設けられてい
る。音圧センサ25は、開口部25aを有するリング状
に形成されていると共に、洗浄液吐出ノズル20に導入
された洗浄液に振動子24により印加される超音波が開
口部25aを透過するように配置されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波が加えられ
た純水又は薬液等の洗浄液を基板に吹き付けて該基板の
表面を洗浄する超音波洗浄装置の構成に関するものであ
る。
た純水又は薬液等の洗浄液を基板に吹き付けて該基板の
表面を洗浄する超音波洗浄装置の構成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体基板、又は液晶表示装置等に用い
られる石英基板等を洗浄する方法として、超音波を加え
ながら洗浄液を基板に吹き付けることにより基板上の異
物を除去する超音波スプレー洗浄法がある。
られる石英基板等を洗浄する方法として、超音波を加え
ながら洗浄液を基板に吹き付けることにより基板上の異
物を除去する超音波スプレー洗浄法がある。
【0003】以下、従来の超音波洗浄装置の構造、動作
及び洗浄機構について図2を参照しながら説明する。
及び洗浄機構について図2を参照しながら説明する。
【0004】図2は、従来の超音波洗浄装置、具体的に
は超音波スプレー洗浄装置の概略構成を示している。但
し、図2において、超音波洗浄装置における洗浄液吐出
手段である洗浄液吐出ノズルについては、その断面構成
を示している。
は超音波スプレー洗浄装置の概略構成を示している。但
し、図2において、超音波洗浄装置における洗浄液吐出
手段である洗浄液吐出ノズルについては、その断面構成
を示している。
【0005】図2に示すように、半導体基板1がスピン
チャック2を介して回転シャフト3に保持されており、
また、半導体基板1の上方には洗浄液吐出ノズル10が
設けられている。洗浄液吐出ノズル10内には洗浄液導
入口11から洗浄液が導入され、該洗浄液は、超音波発
生源である振動子14により超音波が印加された状態
で、洗浄液吐出口12から高速で吐出されて洗浄液流1
3となる。この洗浄液流13の吐出圧力及び超音波の作
用により半導体基板1の表面が洗浄される。
チャック2を介して回転シャフト3に保持されており、
また、半導体基板1の上方には洗浄液吐出ノズル10が
設けられている。洗浄液吐出ノズル10内には洗浄液導
入口11から洗浄液が導入され、該洗浄液は、超音波発
生源である振動子14により超音波が印加された状態
で、洗浄液吐出口12から高速で吐出されて洗浄液流1
3となる。この洗浄液流13の吐出圧力及び超音波の作
用により半導体基板1の表面が洗浄される。
【0006】半導体基板1の洗浄中、回転シャフト3に
よって半導体基板1は常時回転している。一方、洗浄液
吐出ノズル10は半導体基板1の上方において半導体基
板1の半径方向に、つまり半導体基板1の中心部と周縁
部との間で往復運動をしている。これにより、半導体基
板1の表面全体に亘って洗浄液流13による一様な洗浄
が行なわれる。
よって半導体基板1は常時回転している。一方、洗浄液
吐出ノズル10は半導体基板1の上方において半導体基
板1の半径方向に、つまり半導体基板1の中心部と周縁
部との間で往復運動をしている。これにより、半導体基
板1の表面全体に亘って洗浄液流13による一様な洗浄
が行なわれる。
【0007】洗浄液吐出ノズル10の直径は数mmから
1cm程度であって、洗浄液吐出ノズル10により高速
の、具体的には通常数10cm/sec〜数m/sec
程度の速度を有する洗浄液流13が吐出される。このと
き、洗浄液流13の流速が1m/sec程度とすると、
半導体基板1が受ける洗浄液流13の吐出圧力は約0.
2N/cm2 (約2000N/m2 )程度になる。
1cm程度であって、洗浄液吐出ノズル10により高速
の、具体的には通常数10cm/sec〜数m/sec
程度の速度を有する洗浄液流13が吐出される。このと
き、洗浄液流13の流速が1m/sec程度とすると、
半導体基板1が受ける洗浄液流13の吐出圧力は約0.
2N/cm2 (約2000N/m2 )程度になる。
【0008】超音波スプレー洗浄装置においては、超音
波発生源としての振動子14が洗浄液吐出ノズル10の
内部、具体的には洗浄液吐出ノズル10における上部キ
ャップ10aの下側に設けられている。洗浄液吐出ノズ
ル10内に導入された洗浄液に振動子14により加えら
れる超音波は、半導体基板1に対する洗浄効果つまり異
物除去効果に大きな役割を果たしている。
波発生源としての振動子14が洗浄液吐出ノズル10の
内部、具体的には洗浄液吐出ノズル10における上部キ
ャップ10aの下側に設けられている。洗浄液吐出ノズ
ル10内に導入された洗浄液に振動子14により加えら
れる超音波は、半導体基板1に対する洗浄効果つまり異
物除去効果に大きな役割を果たしている。
【0009】すなわち、洗浄液吐出ノズル10内の洗浄
液に超音波が加えられると、柱状の洗浄液流13(以
下、洗浄液柱と称する)の中を超音波が伝搬する。超音
波は洗浄液柱の中では縦波であると共に該縦波の振動分
だけ洗浄液柱を構成する洗浄液分子に瞬間的に速度が加
わえられるので、超音波の周波数に依存して洗浄液流1
3の速度が断続的に増加する。超音波スプレー洗浄にお
いては、洗浄液流13の速度増加に対する超音波の寄与
が大きい。超音波により加速された洗浄液流13が半導
体基板1の表面に断続的に強い外力を与えるため、半導
体基板1上の異物が極めて効率的に除去される。
液に超音波が加えられると、柱状の洗浄液流13(以
下、洗浄液柱と称する)の中を超音波が伝搬する。超音
波は洗浄液柱の中では縦波であると共に該縦波の振動分
だけ洗浄液柱を構成する洗浄液分子に瞬間的に速度が加
わえられるので、超音波の周波数に依存して洗浄液流1
3の速度が断続的に増加する。超音波スプレー洗浄にお
いては、洗浄液流13の速度増加に対する超音波の寄与
が大きい。超音波により加速された洗浄液流13が半導
体基板1の表面に断続的に強い外力を与えるため、半導
体基板1上の異物が極めて効率的に除去される。
【0010】以上に説明したように、超音波スプレー洗
浄の洗浄効率は、洗浄液流13を介して半導体基板1に
印加される超音波のパワーつまり音圧に大きく依存して
いる。言い換えると、半導体基板1上の異物の除去率を
所定のレベル以上に保つために最も重要なパラメータは
半導体基板1に印加される超音波の音圧(以下、基板印
加音圧と称する)である。このため、基板印加音圧を常
時一定に保たなければならないので、超音波発生源であ
る振動子14の劣化に起因する基板印加音圧の時間的変
化を監視する必要が生じてくる。
浄の洗浄効率は、洗浄液流13を介して半導体基板1に
印加される超音波のパワーつまり音圧に大きく依存して
いる。言い換えると、半導体基板1上の異物の除去率を
所定のレベル以上に保つために最も重要なパラメータは
半導体基板1に印加される超音波の音圧(以下、基板印
加音圧と称する)である。このため、基板印加音圧を常
時一定に保たなければならないので、超音波発生源であ
る振動子14の劣化に起因する基板印加音圧の時間的変
化を監視する必要が生じてくる。
【0011】以下、従来の基板印加音圧の監視方法につ
いて図3を参照しながら説明する。尚、図3において
は、図2に示す超音波スプレー洗浄装置と同一の部材に
は同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
いて図3を参照しながら説明する。尚、図3において
は、図2に示す超音波スプレー洗浄装置と同一の部材に
は同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
【0012】従来の基板印加音圧の監視方法において
は、超音波スプレー洗浄装置を用いた洗浄工程を定期的
に中断して、図3に示すように、音圧センサ15を洗浄
液吐出ノズル10における洗浄液吐出口12の下方に設
置する。このとき、音圧センサ15は保持具16を介し
て洗浄液吐出ノズル10の外壁に取り付けられている。
次に、超音波が印加された洗浄液流13を音圧センサ1
5に対して吐出する。このようにすると、洗浄液流13
中を伝搬する超音波の音圧が音圧センサ15によって該
音圧の値に対応した電圧値に変換された後、該電圧値が
アンプ17によって増幅され、その後、増幅された電圧
値がディスプレイ18によって表示される。これによ
り、洗浄液流13中を伝搬する超音波の音圧つまり基板
印加音圧を監視すること(以下、音圧チェックと称す
る)ができる。
は、超音波スプレー洗浄装置を用いた洗浄工程を定期的
に中断して、図3に示すように、音圧センサ15を洗浄
液吐出ノズル10における洗浄液吐出口12の下方に設
置する。このとき、音圧センサ15は保持具16を介し
て洗浄液吐出ノズル10の外壁に取り付けられている。
次に、超音波が印加された洗浄液流13を音圧センサ1
5に対して吐出する。このようにすると、洗浄液流13
中を伝搬する超音波の音圧が音圧センサ15によって該
音圧の値に対応した電圧値に変換された後、該電圧値が
アンプ17によって増幅され、その後、増幅された電圧
値がディスプレイ18によって表示される。これによ
り、洗浄液流13中を伝搬する超音波の音圧つまり基板
印加音圧を監視すること(以下、音圧チェックと称す
る)ができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
方法においては、音圧チェックを行なう度に洗浄工程を
中断して、超音波スプレー洗浄装置に音圧センサを取り
付けなければならないので、余分な労力が必要になると
共に超音波スプレー洗浄装置の稼働率が低下する。ま
た、実際に半導体基板又は石英基板等を洗浄している間
は音圧チェックを行なえないため、洗浄工程中に基板印
加音圧の値が所定値からずれた場合、つまり音圧異常が
生じた場合、該音圧異常を早期且つ確実に発見できない
ので、次に定期的な音圧チェックを行なうまでの間に不
良品が製造される可能性がある。
方法においては、音圧チェックを行なう度に洗浄工程を
中断して、超音波スプレー洗浄装置に音圧センサを取り
付けなければならないので、余分な労力が必要になると
共に超音波スプレー洗浄装置の稼働率が低下する。ま
た、実際に半導体基板又は石英基板等を洗浄している間
は音圧チェックを行なえないため、洗浄工程中に基板印
加音圧の値が所定値からずれた場合、つまり音圧異常が
生じた場合、該音圧異常を早期且つ確実に発見できない
ので、次に定期的な音圧チェックを行なうまでの間に不
良品が製造される可能性がある。
【0014】前記に鑑み、本発明は、超音波スプレー洗
浄による基板印加音圧を監視するための労力を低減し、
また、超音波洗浄装置の稼働率を向上し、さらに、超音
波スプレー洗浄中の音圧異常を早期に発見できるように
することを目的とする。
浄による基板印加音圧を監視するための労力を低減し、
また、超音波洗浄装置の稼働率を向上し、さらに、超音
波スプレー洗浄中の音圧異常を早期に発見できるように
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る超音波洗浄装置は、導入された洗浄液
を基板に対して吐出する洗浄液吐出手段と、洗浄液吐出
手段に設けられ、該洗浄液吐出手段に導入された洗浄液
に対して超音波を印加する超音波発生手段と、超音波発
生手段の近傍に設けられ、洗浄液吐出手段に導入された
洗浄液に超音波発生手段により印加される超音波の音圧
を検出する音圧センサとを備えている。
め、本発明に係る超音波洗浄装置は、導入された洗浄液
を基板に対して吐出する洗浄液吐出手段と、洗浄液吐出
手段に設けられ、該洗浄液吐出手段に導入された洗浄液
に対して超音波を印加する超音波発生手段と、超音波発
生手段の近傍に設けられ、洗浄液吐出手段に導入された
洗浄液に超音波発生手段により印加される超音波の音圧
を検出する音圧センサとを備えている。
【0016】本発明の超音波洗浄装置によると、超音波
発生手段の近傍に、洗浄液吐出手段に導入された洗浄液
に超音波発生手段により印加される超音波の音圧を検出
する音圧センサが設けられているため、音圧センサによ
り検出される超音波の音圧である検出音圧と、洗浄液吐
出手段から基板に吐出される洗浄液を介して基板に印加
される超音波の音圧である基板印加音圧との相関関係を
予め求めておくことにより、或いは、音圧センサを、検
出音圧と基板印加音圧とが等しくなるように設けておく
こと等により、検出音圧に基づき基板印加音圧を洗浄工
程中においても常時監視することができる。このため、
従来のように基板印加音圧の監視つまり音圧チェックを
行なう度に洗浄工程を中断して洗浄液吐出手段に音圧セ
ンサを取り付ける必要がないので、基板印加音圧を監視
するための労力を低減できると共に超音波洗浄装置の稼
働率を向上できる。また、洗浄工程中に基板印加音圧の
値が所定値からずれた場合にも、つまり音圧異常が生じ
た場合にも、該音圧異常をリアルタイムに且つ確実に発
見できるので、超音波スプレー洗浄に起因して不良品が
生産される事態を防止して歩留りを向上させることがで
きる。
発生手段の近傍に、洗浄液吐出手段に導入された洗浄液
に超音波発生手段により印加される超音波の音圧を検出
する音圧センサが設けられているため、音圧センサによ
り検出される超音波の音圧である検出音圧と、洗浄液吐
出手段から基板に吐出される洗浄液を介して基板に印加
される超音波の音圧である基板印加音圧との相関関係を
予め求めておくことにより、或いは、音圧センサを、検
出音圧と基板印加音圧とが等しくなるように設けておく
こと等により、検出音圧に基づき基板印加音圧を洗浄工
程中においても常時監視することができる。このため、
従来のように基板印加音圧の監視つまり音圧チェックを
行なう度に洗浄工程を中断して洗浄液吐出手段に音圧セ
ンサを取り付ける必要がないので、基板印加音圧を監視
するための労力を低減できると共に超音波洗浄装置の稼
働率を向上できる。また、洗浄工程中に基板印加音圧の
値が所定値からずれた場合にも、つまり音圧異常が生じ
た場合にも、該音圧異常をリアルタイムに且つ確実に発
見できるので、超音波スプレー洗浄に起因して不良品が
生産される事態を防止して歩留りを向上させることがで
きる。
【0017】本発明の超音波洗浄装置において、音圧セ
ンサにより検出される超音波の音圧である検出音圧と、
洗浄液吐出手段から基板に吐出される洗浄液を介して基
板に印加される超音波の音圧である基板印加音圧との相
関関係を求めておき、該相関関係及び検出音圧に基づい
て、基板印加音圧が所定値になるように、超音波発生手
段により印加される超音波を調整する超音波調節手段を
さらに備えていることが好ましい。
ンサにより検出される超音波の音圧である検出音圧と、
洗浄液吐出手段から基板に吐出される洗浄液を介して基
板に印加される超音波の音圧である基板印加音圧との相
関関係を求めておき、該相関関係及び検出音圧に基づい
て、基板印加音圧が所定値になるように、超音波発生手
段により印加される超音波を調整する超音波調節手段を
さらに備えていることが好ましい。
【0018】このようにすると、基板印加音圧を常に所
定値に保持できるため、音圧異常により洗浄工程が中断
される事態を回避できるので、超音波洗浄装置の稼働率
を一層向上できる。
定値に保持できるため、音圧異常により洗浄工程が中断
される事態を回避できるので、超音波洗浄装置の稼働率
を一層向上できる。
【0019】本発明の超音波洗浄装置において、音圧セ
ンサは、該音圧センサにより検出される超音波の音圧で
ある検出音圧と、洗浄液吐出手段から基板に吐出される
洗浄液を介して基板に印加される超音波の音圧である基
板印加音圧とが等しくなるように設けられ、検出音圧に
基づいて、基板印加音圧が所定値になるように、超音波
発生手段により印加される超音波を調整する超音波調節
手段をさらに備えていることが好ましい。
ンサは、該音圧センサにより検出される超音波の音圧で
ある検出音圧と、洗浄液吐出手段から基板に吐出される
洗浄液を介して基板に印加される超音波の音圧である基
板印加音圧とが等しくなるように設けられ、検出音圧に
基づいて、基板印加音圧が所定値になるように、超音波
発生手段により印加される超音波を調整する超音波調節
手段をさらに備えていることが好ましい。
【0020】このようにすると、基板印加音圧を常に所
定値に保持できるため、音圧異常により洗浄工程が中断
される事態を回避できるので、超音波洗浄装置の稼働率
を一層向上できる。
定値に保持できるため、音圧異常により洗浄工程が中断
される事態を回避できるので、超音波洗浄装置の稼働率
を一層向上できる。
【0021】本発明の超音波洗浄装置において、超音波
発生手段及び音圧センサは洗浄液吐出手段の内部に設け
られ、音圧センサは、開口部を有するリング状に形成さ
れていると共に、洗浄液吐出手段に導入された洗浄液に
超音波発生手段により印加される超音波が開口部を透過
するように配置されていることが好ましい。
発生手段及び音圧センサは洗浄液吐出手段の内部に設け
られ、音圧センサは、開口部を有するリング状に形成さ
れていると共に、洗浄液吐出手段に導入された洗浄液に
超音波発生手段により印加される超音波が開口部を透過
するように配置されていることが好ましい。
【0022】このようにすると、洗浄液吐出手段に導入
された洗浄液中における超音波の伝搬が遮断される事態
を確実に防止しつつ、該超音波の音圧を正確に検出する
ことができる。
された洗浄液中における超音波の伝搬が遮断される事態
を確実に防止しつつ、該超音波の音圧を正確に検出する
ことができる。
【0023】また、この場合、洗浄液吐出手段は吐出ノ
ズルであり、音圧センサは、その開口部の径が吐出ノズ
ルにおける洗浄液の吐出口の径よりも大きいことが好ま
しい。
ズルであり、音圧センサは、その開口部の径が吐出ノズ
ルにおける洗浄液の吐出口の径よりも大きいことが好ま
しい。
【0024】このようにすると、検出音圧と基板印加音
圧とを等しくすることができるため、検出音圧と基板印
加音圧との相関関係を用いることなく、基板印加音圧の
監視を簡単に行なうことができる。
圧とを等しくすることができるため、検出音圧と基板印
加音圧との相関関係を用いることなく、基板印加音圧の
監視を簡単に行なうことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
超音波洗浄装置、具体的には超音波スプレー洗浄装置に
ついて図1を参照しながら説明する。尚、一実施形態に
係る超音波洗浄装置においては、洗浄対象となる基板に
対して洗浄液を吐出する洗浄液吐出手段として洗浄液吐
出ノズルを用いると共に洗浄液として純水を用いる。
超音波洗浄装置、具体的には超音波スプレー洗浄装置に
ついて図1を参照しながら説明する。尚、一実施形態に
係る超音波洗浄装置においては、洗浄対象となる基板に
対して洗浄液を吐出する洗浄液吐出手段として洗浄液吐
出ノズルを用いると共に洗浄液として純水を用いる。
【0026】図1は、一実施形態に係る超音波洗浄装置
の洗浄液吐出ノズルの概略構成を示している。但し、図
1において、洗浄液吐出ノズルと共にその周辺機器の一
部を図示しており、また、洗浄液吐出ノズルについて
は、その断面構成を示している。
の洗浄液吐出ノズルの概略構成を示している。但し、図
1において、洗浄液吐出ノズルと共にその周辺機器の一
部を図示しており、また、洗浄液吐出ノズルについて
は、その断面構成を示している。
【0027】図1に示すように、洗浄対象となる基板
(図示省略)の上方に設けられる洗浄液吐出ノズル20
内には洗浄液導入口21から洗浄液が導入されると共
に、洗浄液吐出ノズル20内に導入された洗浄液は洗浄
液吐出口22から高速で吐出されて洗浄液流23とな
る。この洗浄液流23により基板の表面が洗浄される。
(図示省略)の上方に設けられる洗浄液吐出ノズル20
内には洗浄液導入口21から洗浄液が導入されると共
に、洗浄液吐出ノズル20内に導入された洗浄液は洗浄
液吐出口22から高速で吐出されて洗浄液流23とな
る。この洗浄液流23により基板の表面が洗浄される。
【0028】洗浄液吐出ノズル20の内部、例えば洗浄
液吐出ノズル20における上部キャップ20aの下側に
は超音波発生源としての振動子24が設けられている。
振動子24により洗浄液吐出ノズル20内の洗浄液に超
音波が加えられる。尚、超音波スプレー洗浄に用いられ
る超音波の適正条件は、周波数が1〜10MHz程度、
パワーが100W程度である。
液吐出ノズル20における上部キャップ20aの下側に
は超音波発生源としての振動子24が設けられている。
振動子24により洗浄液吐出ノズル20内の洗浄液に超
音波が加えられる。尚、超音波スプレー洗浄に用いられ
る超音波の適正条件は、周波数が1〜10MHz程度、
パワーが100W程度である。
【0029】また、振動子24の近傍に、具体的には洗
浄液吐出ノズル20の内部における振動子24の直下に
音圧センサ25が設けられている。音圧センサ25は保
持棒26を介して洗浄液吐出ノズル20の内壁に取り付
けられている。
浄液吐出ノズル20の内部における振動子24の直下に
音圧センサ25が設けられている。音圧センサ25は保
持棒26を介して洗浄液吐出ノズル20の内壁に取り付
けられている。
【0030】音圧センサ25としては音圧を電圧に変換
できるセンサ、例えば圧電素子から構成されるセンサを
用いることができる。また、音圧センサ25は、例えば
開口部25aを有するリング状に形成されていると共
に、洗浄液吐出ノズル20内の洗浄液に振動子24によ
り印加される超音波が開口部25aを透過するように、
言い換えると、振動子24から洗浄液吐出口22に向け
て洗浄液中を伝播する超音波が遮断されないように配置
されている。
できるセンサ、例えば圧電素子から構成されるセンサを
用いることができる。また、音圧センサ25は、例えば
開口部25aを有するリング状に形成されていると共
に、洗浄液吐出ノズル20内の洗浄液に振動子24によ
り印加される超音波が開口部25aを透過するように、
言い換えると、振動子24から洗浄液吐出口22に向け
て洗浄液中を伝播する超音波が遮断されないように配置
されている。
【0031】洗浄液吐出ノズル20内の洗浄液に超音波
が加えられると、該洗浄液中を伝搬する超音波の音圧が
音圧センサ25によって該音圧の値に対応した電圧値に
変換され、また、該電圧値がアンプ27によって増幅さ
れ、さらに、増幅された電圧値がディスプレイ28によ
って表示される。
が加えられると、該洗浄液中を伝搬する超音波の音圧が
音圧センサ25によって該音圧の値に対応した電圧値に
変換され、また、該電圧値がアンプ27によって増幅さ
れ、さらに、増幅された電圧値がディスプレイ28によ
って表示される。
【0032】ところで、本実施形態においては、音圧セ
ンサ25が洗浄液吐出ノズル20の内部に設けられてい
るため、音圧センサ25により検出される音圧(以下、
検出音圧と称する)に対する、洗浄液流23に起因する
圧力の影響は微小になるので、検出音圧の主要成分は洗
浄液吐出ノズル20内の洗浄液中を伝搬する超音波の音
圧になる。一方、洗浄対象となる基板上においても、洗
浄液流23に起因する圧力つまり洗浄液流23の吐出圧
力に比べて、洗浄液流23中を伝搬する超音波による瞬
間的な音圧つまり基板印加音圧の方が遙かに大きくなる
ので、基板印加音圧が基板に加えられる全圧力にほぼ等
しいと考えることができる。
ンサ25が洗浄液吐出ノズル20の内部に設けられてい
るため、音圧センサ25により検出される音圧(以下、
検出音圧と称する)に対する、洗浄液流23に起因する
圧力の影響は微小になるので、検出音圧の主要成分は洗
浄液吐出ノズル20内の洗浄液中を伝搬する超音波の音
圧になる。一方、洗浄対象となる基板上においても、洗
浄液流23に起因する圧力つまり洗浄液流23の吐出圧
力に比べて、洗浄液流23中を伝搬する超音波による瞬
間的な音圧つまり基板印加音圧の方が遙かに大きくなる
ので、基板印加音圧が基板に加えられる全圧力にほぼ等
しいと考えることができる。
【0033】従って、本実施形態に係る超音波スプレー
洗浄装置を用いることにより得られる検出音圧と、例え
ば図2に示す方法を用いることにより得られる基板印加
音圧との相関関係を予め求めておくことによって、該相
関関係及び検出音圧に基づき基板印加音圧を求めること
ができる。すなわち、検出音圧に基づき洗浄工程中にお
いても基板印加音圧を常時監視すること(音圧チェッ
ク)が可能になる。
洗浄装置を用いることにより得られる検出音圧と、例え
ば図2に示す方法を用いることにより得られる基板印加
音圧との相関関係を予め求めておくことによって、該相
関関係及び検出音圧に基づき基板印加音圧を求めること
ができる。すなわち、検出音圧に基づき洗浄工程中にお
いても基板印加音圧を常時監視すること(音圧チェッ
ク)が可能になる。
【0034】また、本実施形態に係る超音波洗浄装置に
おいては、開口部25aを有するリング状に形成された
音圧センサ25における開口部25aの面積を調節する
ことによって、言い換えると、開口部25aの径を調節
することによって、検出音圧と基板印加音圧とを等しく
することができる。具体的には、音圧センサ25の開口
部25aの径を洗浄液吐出口22の径よりも大きくす
る。なぜならば、音圧センサ25の開口部25aの径が
洗浄液吐出口22の径よりも小さいと、洗浄液吐出ノズ
ル20内の洗浄液中における超音波の伝搬が音圧センサ
25により妨げられるので、基板印加音圧が検出音圧よ
りも小さくなるからである。尚、検出音圧と基板印加音
圧とが等しくなる場合、前記の検出音圧と基板印加音圧
との相関関係を求める工程、及び該相関関係を用いて基
板印加音圧を求める工程が不要になる。
おいては、開口部25aを有するリング状に形成された
音圧センサ25における開口部25aの面積を調節する
ことによって、言い換えると、開口部25aの径を調節
することによって、検出音圧と基板印加音圧とを等しく
することができる。具体的には、音圧センサ25の開口
部25aの径を洗浄液吐出口22の径よりも大きくす
る。なぜならば、音圧センサ25の開口部25aの径が
洗浄液吐出口22の径よりも小さいと、洗浄液吐出ノズ
ル20内の洗浄液中における超音波の伝搬が音圧センサ
25により妨げられるので、基板印加音圧が検出音圧よ
りも小さくなるからである。尚、検出音圧と基板印加音
圧とが等しくなる場合、前記の検出音圧と基板印加音圧
との相関関係を求める工程、及び該相関関係を用いて基
板印加音圧を求める工程が不要になる。
【0035】本実施形態によると、振動子24の近傍
に、洗浄液吐出ノズル20に導入された洗浄液に振動子
24により印加される超音波の音圧を検出する音圧セン
サ25が設けられているため、音圧センサ25により検
出される超音波の音圧である検出音圧と、基板印加音圧
(洗浄液吐出ノズル20から基板に吐出される洗浄液を
介して基板に印加される超音波の音圧)との相関関係を
予め求めておくことにより、或いは、音圧センサ25
を、検出音圧と基板印加音圧とが等しくなるように設け
ておくこと等により、検出音圧に基づき基板印加音圧を
洗浄工程中においても常時監視することができる。この
ため、従来のように基板印加音圧の監視つまり音圧チェ
ックを行なう度に洗浄工程を中断して洗浄液吐出ノズル
に音圧センサを取り付ける必要がないので、基板印加音
圧を監視するための労力を低減できると共に超音波洗浄
装置の稼働率を向上できる。また、洗浄工程中に基板印
加音圧の値が所定値からずれた場合にも、つまり音圧異
常が生じた場合にも、該音圧異常をリアルタイムに且つ
確実に発見できるので、超音波スプレー洗浄に起因して
不良品が生産される事態を防止して歩留りを向上させる
ことができる。
に、洗浄液吐出ノズル20に導入された洗浄液に振動子
24により印加される超音波の音圧を検出する音圧セン
サ25が設けられているため、音圧センサ25により検
出される超音波の音圧である検出音圧と、基板印加音圧
(洗浄液吐出ノズル20から基板に吐出される洗浄液を
介して基板に印加される超音波の音圧)との相関関係を
予め求めておくことにより、或いは、音圧センサ25
を、検出音圧と基板印加音圧とが等しくなるように設け
ておくこと等により、検出音圧に基づき基板印加音圧を
洗浄工程中においても常時監視することができる。この
ため、従来のように基板印加音圧の監視つまり音圧チェ
ックを行なう度に洗浄工程を中断して洗浄液吐出ノズル
に音圧センサを取り付ける必要がないので、基板印加音
圧を監視するための労力を低減できると共に超音波洗浄
装置の稼働率を向上できる。また、洗浄工程中に基板印
加音圧の値が所定値からずれた場合にも、つまり音圧異
常が生じた場合にも、該音圧異常をリアルタイムに且つ
確実に発見できるので、超音波スプレー洗浄に起因して
不良品が生産される事態を防止して歩留りを向上させる
ことができる。
【0036】尚、本実施形態において、洗浄液吐出手段
として洗浄液吐出ノズルを用いたが、これに限られず、
洗浄液を基板に吹き付けることができる他の洗浄液吐出
手段を用いてもよい。
として洗浄液吐出ノズルを用いたが、これに限られず、
洗浄液を基板に吹き付けることができる他の洗浄液吐出
手段を用いてもよい。
【0037】また、本実施形態において、検出音圧の値
を表示するためにアンプ27及びディスプレイ28を設
けたが、これに代えて、或いは、これに加えて、検出音
圧と基板印加音圧との相関関係を求めておき、該相関関
係及び検出音圧に基づいて、基板印加音圧が所定値にな
るように、振動子24により印加される超音波の条件、
例えばパワー等を自動的に調整する超音波調節手段等を
設けてもよい。このようにすると、基板印加音圧を常に
所定値に保持できるため、音圧異常により洗浄工程が中
断される事態を回避できるので、超音波洗浄装置の稼働
率を一層向上できる。但し、音圧センサ25の開口部2
5aの径を洗浄液吐出口22の径よりも大きくすること
によって、検出音圧と基板印加音圧とを等しくしている
場合、前記の超音波調節手段は、検出音圧と基板印加音
圧との相関関係を求めることなく、検出音圧のみに基づ
いて、基板印加音圧が所定値になるように、振動子24
により印加される超音波を自動的に調整する。
を表示するためにアンプ27及びディスプレイ28を設
けたが、これに代えて、或いは、これに加えて、検出音
圧と基板印加音圧との相関関係を求めておき、該相関関
係及び検出音圧に基づいて、基板印加音圧が所定値にな
るように、振動子24により印加される超音波の条件、
例えばパワー等を自動的に調整する超音波調節手段等を
設けてもよい。このようにすると、基板印加音圧を常に
所定値に保持できるため、音圧異常により洗浄工程が中
断される事態を回避できるので、超音波洗浄装置の稼働
率を一層向上できる。但し、音圧センサ25の開口部2
5aの径を洗浄液吐出口22の径よりも大きくすること
によって、検出音圧と基板印加音圧とを等しくしている
場合、前記の超音波調節手段は、検出音圧と基板印加音
圧との相関関係を求めることなく、検出音圧のみに基づ
いて、基板印加音圧が所定値になるように、振動子24
により印加される超音波を自動的に調整する。
【0038】また、本実施形態において、振動子24を
洗浄液吐出ノズル20の内部に設けたが、これに限られ
ず、振動子24を、洗浄液吐出ノズル20内の洗浄液に
超音波を加えることが可能な位置、例えば洗浄液吐出ノ
ズル20の外壁等に設けてもよい。
洗浄液吐出ノズル20の内部に設けたが、これに限られ
ず、振動子24を、洗浄液吐出ノズル20内の洗浄液に
超音波を加えることが可能な位置、例えば洗浄液吐出ノ
ズル20の外壁等に設けてもよい。
【0039】また、本実施形態において、音圧センサ2
5を、洗浄液吐出ノズル20の内部における振動子24
の直下に設けたが、これに限られず、音圧センサ25
を、洗浄液吐出ノズル20内の洗浄液に振動子24によ
り印加される超音波の音圧を検出することが可能な位
置、つまり振動子24の近傍、例えば振動子24の直上
等に設けてもよい。
5を、洗浄液吐出ノズル20の内部における振動子24
の直下に設けたが、これに限られず、音圧センサ25
を、洗浄液吐出ノズル20内の洗浄液に振動子24によ
り印加される超音波の音圧を検出することが可能な位
置、つまり振動子24の近傍、例えば振動子24の直上
等に設けてもよい。
【0040】また、本実施形態において、音圧センサ2
5の形状として開口部25aを有するリング状を用いた
が、音圧センサ25を、振動子24と洗浄液吐出口22
との間の領域以外の領域に設けるときは、音圧センサ2
5の形状として任意の形状を用いることができる。ま
た、音圧センサ25を、振動子24と洗浄液吐出口22
との間の領域に設けるときは、検出音圧と基板印加音圧
とを等しくする必要がなければ、音圧センサ25の形状
として、リング状に限られず、洗浄液吐出ノズル20内
の洗浄液に振動子24により印加される超音波が透過で
きるような形状、例えば開口部を有する形状又は十字形
状等を用いてもよい。
5の形状として開口部25aを有するリング状を用いた
が、音圧センサ25を、振動子24と洗浄液吐出口22
との間の領域以外の領域に設けるときは、音圧センサ2
5の形状として任意の形状を用いることができる。ま
た、音圧センサ25を、振動子24と洗浄液吐出口22
との間の領域に設けるときは、検出音圧と基板印加音圧
とを等しくする必要がなければ、音圧センサ25の形状
として、リング状に限られず、洗浄液吐出ノズル20内
の洗浄液に振動子24により印加される超音波が透過で
きるような形状、例えば開口部を有する形状又は十字形
状等を用いてもよい。
【0041】また、本実施形態において、基板を洗浄す
るための洗浄液として純水を用いたが、これに代えて、
オゾン水又は水素水等を用いてもよい。オゾン水は純水
にオゾンを溶かし込んだものであって、強い酸化作用を
有している。また、水素水は純水に水素を溶かし込んだ
ものであって、強い還元作用を有している。オゾン水又
は水素水は、半導体装置の製造工程において広く用いら
れている硫酸−過酸化水素水又はアンモニア水−過酸化
水素水等に比べて環境に対する負荷が極めて小さい。こ
のため、機械的に基板上の異物を除去する超音波スプレ
ー洗浄に用いる洗浄液としてはオゾン水又は水素水が最
適である。
るための洗浄液として純水を用いたが、これに代えて、
オゾン水又は水素水等を用いてもよい。オゾン水は純水
にオゾンを溶かし込んだものであって、強い酸化作用を
有している。また、水素水は純水に水素を溶かし込んだ
ものであって、強い還元作用を有している。オゾン水又
は水素水は、半導体装置の製造工程において広く用いら
れている硫酸−過酸化水素水又はアンモニア水−過酸化
水素水等に比べて環境に対する負荷が極めて小さい。こ
のため、機械的に基板上の異物を除去する超音波スプレ
ー洗浄に用いる洗浄液としてはオゾン水又は水素水が最
適である。
【0042】
【発明の効果】本発明によると、超音波スプレー洗浄に
よる基板印加音圧を常時監視することができるため、従
来のように洗浄工程を中断して洗浄液吐出手段に音圧セ
ンサを取り付ける必要がないので、基板印加音圧を監視
するための労力を低減できると共に超音波洗浄装置の稼
働率を向上できる。また、洗浄工程中に音圧異常が生じ
た場合にも、該音圧異常をリアルタイムに且つ確実に発
見できるので、超音波スプレー洗浄に起因して不良品が
生産される事態を防止して歩留りを向上させることがで
きる。
よる基板印加音圧を常時監視することができるため、従
来のように洗浄工程を中断して洗浄液吐出手段に音圧セ
ンサを取り付ける必要がないので、基板印加音圧を監視
するための労力を低減できると共に超音波洗浄装置の稼
働率を向上できる。また、洗浄工程中に音圧異常が生じ
た場合にも、該音圧異常をリアルタイムに且つ確実に発
見できるので、超音波スプレー洗浄に起因して不良品が
生産される事態を防止して歩留りを向上させることがで
きる。
【図1】本発明の一実施形態に係る超音波洗浄装置の洗
浄液吐出ノズルの概略構成を示す図である。
浄液吐出ノズルの概略構成を示す図である。
【図2】従来の超音波洗浄装置の概略構成を示す図であ
る。
る。
【図3】従来の基板印加音圧の監視方法を示す図であ
る。
る。
20 洗浄液吐出ノズル 20a 上部キャップ 21 洗浄液導入口 22 洗浄液吐出口 23 洗浄液流 24 振動子 25 音圧センサ 25a 開口部 26 保持棒 27 アンプ 28 ディスプレイ
Claims (5)
- 【請求項1】 導入された洗浄液を基板に対して吐出す
る洗浄液吐出手段と、 前記洗浄液吐出手段に設けられ、該洗浄液吐出手段に導
入された洗浄液に対して超音波を印加する超音波発生手
段と、 前記超音波発生手段の近傍に設けられ、前記洗浄液吐出
手段に導入された洗浄液に前記超音波発生手段により印
加される超音波の音圧を検出する音圧センサとを備えて
いることを特徴とする超音波洗浄装置。 - 【請求項2】 前記音圧センサにより検出される超音波
の音圧である検出音圧と、前記洗浄液吐出手段から前記
基板に吐出される洗浄液を介して前記基板に印加される
超音波の音圧である基板印加音圧との相関関係を求めて
おき、該相関関係及び前記検出音圧に基づいて、前記基
板印加音圧が所定値になるように、前記超音波発生手段
により印加される超音波を調整する超音波調節手段をさ
らに備えていることを特徴とする請求項1に記載の超音
波洗浄装置。 - 【請求項3】 前記音圧センサは、該音圧センサにより
検出される超音波の音圧である検出音圧と、前記洗浄液
吐出手段から前記基板に吐出される洗浄液を介して前記
基板に印加される超音波の音圧である基板印加音圧とが
等しくなるように設けられ、 前記検出音圧に基づいて、前記基板印加音圧が所定値に
なるように、前記超音波発生手段により印加される超音
波を調整する超音波調節手段をさらに備えていることを
特徴とする請求項1に記載の超音波洗浄装置。 - 【請求項4】 前記超音波発生手段及び音圧センサは前
記洗浄液吐出手段の内部に設けられ、 前記音圧センサは、開口部を有するリング状に形成され
ていると共に、前記洗浄液吐出手段に導入された洗浄液
に前記超音波発生手段により印加される超音波が前記開
口部を透過するように配置されていること特徴とする請
求項1に記載の超音波洗浄装置。 - 【請求項5】 前記洗浄液吐出手段は吐出ノズルであ
り、 前記音圧センサは、その開口部の径が前記吐出ノズルに
おける前記洗浄液の吐出口の径よりも大きいことを特徴
とする請求項4に記載の超音波洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35027899A JP3549452B2 (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 超音波洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35027899A JP3549452B2 (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 超音波洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001162239A true JP2001162239A (ja) | 2001-06-19 |
JP3549452B2 JP3549452B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=18409419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35027899A Expired - Fee Related JP3549452B2 (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 超音波洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3549452B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG130976A1 (en) * | 2005-09-29 | 2007-04-26 | United Technologies Corp | Squirter jet ultrasonic cleaning |
US7581553B2 (en) * | 2005-06-17 | 2009-09-01 | Woongjin Coway Co., Ltd. | Domestic injection type ultrasonic washing apparatus |
KR101001312B1 (ko) | 2008-12-11 | 2010-12-14 | 세메스 주식회사 | 초음파 세정 장치 |
WO2018131428A1 (ja) * | 2017-01-16 | 2018-07-19 | 株式会社Screenホールディングス | 基板処理装置および基板処理方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103071638B (zh) * | 2013-01-30 | 2015-03-18 | 北京七星华创电子股份有限公司 | 雾化清洗装置和方法 |
-
1999
- 1999-12-09 JP JP35027899A patent/JP3549452B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7581553B2 (en) * | 2005-06-17 | 2009-09-01 | Woongjin Coway Co., Ltd. | Domestic injection type ultrasonic washing apparatus |
SG130976A1 (en) * | 2005-09-29 | 2007-04-26 | United Technologies Corp | Squirter jet ultrasonic cleaning |
KR101001312B1 (ko) | 2008-12-11 | 2010-12-14 | 세메스 주식회사 | 초음파 세정 장치 |
WO2018131428A1 (ja) * | 2017-01-16 | 2018-07-19 | 株式会社Screenホールディングス | 基板処理装置および基板処理方法 |
JP2018116977A (ja) * | 2017-01-16 | 2018-07-26 | 株式会社Screenホールディングス | 基板処理装置および基板処理方法 |
KR20190085129A (ko) * | 2017-01-16 | 2019-07-17 | 가부시키가이샤 스크린 홀딩스 | 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법 |
CN110140198A (zh) * | 2017-01-16 | 2019-08-16 | 株式会社斯库林集团 | 基板处理装置及基板处理方法 |
KR102264352B1 (ko) * | 2017-01-16 | 2021-06-11 | 가부시키가이샤 스크린 홀딩스 | 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법 |
CN110140198B (zh) * | 2017-01-16 | 2023-03-21 | 株式会社斯库林集团 | 基板处理装置及基板处理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3549452B2 (ja) | 2004-08-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3343775B2 (ja) | 超音波洗浄装置 | |
US11554390B2 (en) | Ultrasonic/megasonic cleaning device | |
JP2007165695A (ja) | 超音波洗浄装置及びその超音波洗浄方法 | |
JP3549452B2 (ja) | 超音波洗浄装置 | |
WO2021132122A1 (ja) | 洗浄装置、研磨装置、洗浄装置において基板の回転速度を算出する装置および方法 | |
KR102382343B1 (ko) | 반도체 장치를 세정하기 위한 낙하방지 장치와, 그 장치를 갖는 챔버 | |
KR20040102588A (ko) | 웨이퍼 세정장치 및 세정방법 | |
JP2003340330A (ja) | 超音波洗浄用ノズル、超音波洗浄装置及び半導体装置 | |
JP2009032710A (ja) | 基板処理装置 | |
KR20060070148A (ko) | 이중 세정 프로브를 갖는 초음파 세정 장치 및 세정 방법 | |
JP2008098426A (ja) | 基板処理装置 | |
JP4279008B2 (ja) | 基板処理装置および基板処理方法 | |
JP3343781B2 (ja) | 超音波洗浄装置 | |
JP2008311358A (ja) | 超音波洗浄装置 | |
JP2856998B2 (ja) | 超音波洗浄装置 | |
JP2000061408A (ja) | 洗浄装置及び洗浄方法 | |
JP2791257B2 (ja) | 超音波洗浄の評価方法およびその装置 | |
JP2003163195A (ja) | 基板処理装置 | |
JP3848567B2 (ja) | 超音波駆動装置 | |
JP5803154B2 (ja) | 超音波洗浄装置 | |
TWI799140B (zh) | 單晶圓潔淨設備與其監控方法 | |
JP3942420B2 (ja) | 音圧モニタ | |
JP5685881B2 (ja) | 超音波洗浄方法 | |
JPH1022280A (ja) | プラズマcvd装置およびそのクリーニング方法 | |
JPH0810732A (ja) | 超音波洗浄装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040413 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040420 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |