JP2001161475A - 家具の床固定装置 - Google Patents

家具の床固定装置

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JP2001161475A
JP2001161475A JP34556399A JP34556399A JP2001161475A JP 2001161475 A JP2001161475 A JP 2001161475A JP 34556399 A JP34556399 A JP 34556399A JP 34556399 A JP34556399 A JP 34556399A JP 2001161475 A JP2001161475 A JP 2001161475A
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茂行 高嶋
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豪 寺口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】家具を位置決めした後であってもアジャスタを
抑え得る位置に的確に取り付けることのできる床固定装
置を提供する。 【解決手段】アジャスタ11に支持された家具を対をな
す固定金具2、3を用いて床Fに固定するものであっ
て、各固定金具2、3は、一端側を床F上に接地し他端
側に設けた開口溝22a、32aにアジャスタ11の軸
部11bを受け入れつつその他端側をアジャスタ11の
ベース11aの上方位置に配置されるものであり、両固
定金具2、3の開口溝22a、32aの開口方向を互い
に異なる方向に配置して開口溝22a、32a間に閉ざ
された軸通過部Xを形成し、その状態で両固定金具2、
3の一端側を床Fに固定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラックを始めとす
る各種家具に適用して、地震等による位置ずれや転倒を
有効に防止できるようにした家具の床固定装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の家具における床固定方法とし
て、アジャスタに支持された家具を、アジャスタ回りに
配置した固定金具によって固定するようにしたものが知
られている。かかる従来の床固定方法としては、一部に
アジャスタの軸部を通過させる軸通過部を備えた固定金
具を用意し、この固定金具にアジャスタの軸部を挿通さ
せた状態で固定金具の一部を床に固定するようにしたも
のや、一部に開口溝を備えた固定金具を用意し、アジャ
スタを接地した状態で一端側を床上に接地し他端側に設
けられた前記開口溝にアジャスタの軸部を受け入れつつ
該他端側をアジャスタのベース上方位置に配置して、そ
の位置で一端側を床に固定するようにしたもの等を挙げ
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の固定
金具は、予めその軸通過部にアジャスタの軸部を通して
おかなければならない。このため、家具を位置決めした
上で固定金具を用いて固定するといった事ができず、固
定作業上、極めて不便であるという問題がある。一方、
後者の固定金具は、家具を位置決めした後に固定金具を
当てがって固定することはできるものの、開口溝の開口
端側に向かう方向にアジャスタが移動すると抜けてしま
う上に、開口溝の周辺では固定金具が変形し易いため、
移動や転倒を的確に抑止する構造としては不十分なもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解消する
ために、本発明は、開口溝を有する2つの固定金具を用
いて固定作業の便と的確な固定状態とを好適に両立させ
ることとしている。
【0005】
【発明の実施の形態】そのために、本発明における家具
の床固定装置は、アジャスタに支持された家具を対をな
す固定金具を用いて床に固定するに際して、各固定金具
は、一端側を床上に直接又は間接に接地し他端側に設け
た開口溝にアジャスタの軸部を受け入れつつ該他端側を
アジャスタのベース上方位置に配置されるものであり、
両固定金具の開口溝の開口方向を互いに異なる方向に配
置して開口溝間に閉ざされた軸通過部を形成し、その状
態で両固定金具の一端側を床に固定するようにしている
ことを特徴とする。
【0006】このような構成のものであれば、何れの固
定金具も開口溝を有し、この開口溝にアジャスタの軸部
を受け入れながらアジャスタのベース上に被る位置に配
置することができるので、先に家具の位置決めが行われ
ていても、家具を動かすことなくアジャスタに固定金具
を適用することができる。しかも、両固定金具によって
閉ざされた軸通過部を形成し、この軸通過部にアジャス
タの軸部を閉じ込めることができるので、開口溝の開放
端側への抜けを防止することができるだけでなく、互い
に脆弱な開口溝の開放端近傍部をより強度のある相手方
の開口溝の基端近傍部により補い合うことができるの
で、全体として強度のある的確な固定状態を実現するこ
とが可能となる。
【0007】各固定金具の簡易で好ましい形態として
は、一端側に位置する底壁と他端側に位置する頂壁との
間を起立壁で連結してなるクランク状のものであり、底
壁の一部に床固定部を設け、頂壁の一部に開口溝を設け
ているものが挙げられる。この場合、固定箇所を減ら
し、家具の底面と床との隙間が狭い場合にも有効に適用
できるようにするためには、一方の固定金具の開口溝の
開口方向が起立壁に直交する方向であり、他方の固定金
具の開口溝の開口方向が起立壁に平行な方向であって、
両固定金具の底壁同士、頂壁同士及び起立壁同士を重合
させた状態で、底壁に設けた床固定部を共止めし、頂壁
に設けた開口溝間に閉ざされた軸通過部を形成するよう
にしていることが望ましい。
【0008】一方、固定箇所は増えるものの、確実に固
定強度を高めるためには、両固定金具の開口溝の開口方
向が起立壁に直交する方向であり、両固定金具の頂壁同
士を重合させた状態で、各固定金具の底壁に設けた床固
定部をそれぞれ床に直接接地させて固定し、頂壁に設け
た開口溝間に閉ざされた軸通過部を形成するようにして
いるものが挙げられる。
【0009】その場合の開口溝の方位としては、両固定
金具の開口溝を直交させているものや、両固定金具の開
口溝を対向させているものが挙げられる。以上とは別の
構成であって、同様の目的を達成するためのものとして
は、一方の固定金具が、一端側を床上に接地し他端側に
設けた開口溝にアジャスタの軸部を受入れつつ該他端側
をアジャスタのベース上方位置に配置されるものであ
り、他方の固定金具が、一端側を前記一方の固定金具の
一部に突き当てた状態で他端側に設けた開口溝にアジャ
スタの軸部を受け入れつつ該他端側をアジャスタのベー
ス上方位置に配置されるものであり、両固定金具の開口
溝の開口方向を互いに異なる方向に配置して開口溝間に
閉ざされた軸通過部を形成し、その状態で一方の固定金
具の一端側を床に直接接地させて固定し、他方の固定金
具の一端側を前記一方の固定金具に固定するようにして
いるものも有効である。
【0010】この場合の各固定金具の簡易で好ましい形
態としては、一方の固定金具が、一端側に位置する底壁
と他端側に位置する頂壁とを起立壁で連結してなるクラ
ンク状のものであり、他方の固定金具が、前記一方の固
定金具の頂壁及び起立壁に重合し得る頂壁及び起立壁を
備えたものであって、それらの重合位置で、両固定金具
の起立壁同士を連結しているものが挙げられる。
【0011】特に、固定金具をチャネル状としておくこ
とが好都合であり、また、開口溝の開口方向は、一方の
固定金具の開口溝が起立壁に直交する方向であり、他方
の固定金具の開口溝が起立壁に平行な方向であるものが
望ましい。また、クランク状若しくはアングル状をなす
固定金具の頂壁の縁部が変形し易くなることを防止する
ためには、その縁部に折曲補強片を設けておくことが効
果的である。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。 <第1実施例>図1に示す床固定装置は、サーバーラッ
ク等の家具Aに適用され、そのベースを支持するアジャ
スタ11を床Fに対して固定できる位置に配置されるも
ので、対をなす固定金具2、3から構成されている。
【0013】各固定金具2(3)は、板金素材を塑性変
形加工することによって、一端側に位置する底壁21
(31)と他端側に位置する頂壁22(32)との間を
起立壁23(33)で連結したクランク形状にしている
もので、底壁21(31)を床F上に接地し、頂壁22
(32)をアジャスタ11のベース11aの上方位置に
配置し得るようにしている。具体的には、頂壁22は、
他端側に開口し起立壁23に直交する方向に延びる開口
溝22aを有しているもので、この開口溝22aにアジ
ャスタ11の軸部11bを受け入れつつ該他端側をベー
ス11aの上面に略重合する配置に配置した際、底壁2
1を床F上に接地させることができるようにしている。
一方、固定金具3は、頂壁32の側縁側に開口し起立壁
33に平行に延びる開口溝32aを有しているもので、
この開口溝32aにアジャスタ11の軸部11bを受け
入れつつ該他端側を先に配置した固定金具2の頂壁22
の上面に重合させて配置した際に、底壁31を固定金具
2の底壁21を介して間接的に床F上に接地させること
ができるようにしている。開口溝22a、32aは、頂
板22、32の中央に開口しアジャスタ11の軸部11
bの径にほぼ対応した内径を有する半円状の孔部と、前
記内径を溝巾として孔部を頂板22、32の縁部に開放
する直線状の溝部とから構成される。すなわち、固定金
具2をアジャスタ1に取り付ける際に近付ける方向と、
固定金具3をアジャスタ1に取り付ける際に近付ける方
向とは直交している。そして、固定金具3の頂壁32を
固定金具2の頂壁22に重合させた際に、底壁31及び
起立壁33には互いに連続する床固定部たるねじ挿入孔
21a、31aが設けてあり、これらのねじ挿入孔21
a、31aにねじvを挿入して床Fに対して固定し、こ
の状態で図2、図3及び図4に示すように開口溝22
a、32a間に閉ざされた軸通過部Xを形成することが
できるようにしている。
【0014】以上のようにして、本実施例の床固定装置
は、何れの固定金具2、3も、その開口溝22a、32
aにアジャスタ1の軸部11bを受入れながらアジャス
タ1のベース11aを上方から抑える位置に配置するこ
とができ、先に家具の位置決めが行われていても、家具
を動かすことなくアジャスタ1の所定位置に固定金具
2、3を適合させることができる。したがって、家具に
対する固定作業の便を有効に向上させることが可能とな
る。しかも、両固定金具2、3によって閉ざされた軸通
過部Xを形成し、この軸通過部Xにアジャスタ1の軸部
11bを閉じ込めることができるので、開口溝22a、
32aの開放端側への軸部11bの抜けを防止すること
ができるだけでなく、互いに脆弱な開口溝22a、32
aの開放端近傍部を重合状態でより強度のある相手方の
開口溝22a、32aの基端近傍部により補い合うこと
ができるので、全体として強度のある的確な固定状態を
実現することが可能となる。
【0015】特に、この実施例のものは、各固定金具
2、3をクランク状のものにして、底壁21、31の一
部に床固定部たるねじ挿入孔21a、31aを設け、頂
壁22の一部に開口溝22a、32aを設けているだけ
であるため、構造簡素で操作容易なだけでなく、アジャ
スタ1に対する抑えと床Fへの固定機能とをアジャスタ
1と干渉することなく的確に実現することができる。
【0016】この場合、両固定金具2、3の底壁21、
31同士、頂壁22、32同士及び起立壁23、33同
士を重合させ、底壁21、31に設けたねじ挿入孔21
a、31aを共止めした状態で、頂壁22、32に設け
た開口溝22a、32aの方向を直交させて、それら開
口溝22a、32a間に閉ざされた軸通過部Xを形成す
るようにしているため、ねじ止め箇所が共通して作業効
率が向上することとなり、また図5に示すように家具A
の底面aと床Fとの隙間δが狭く且つ家具A同士を横方
向に隣接配置した際の中央部分のアジャスタ11(図5
中矢印A1部分)のように前方にしか作業空間がないよ
うなケースでも、底壁21、31をその前方に位置づけ
ることによってねじ挿入孔21a、31aに対しねじ止
め作業を有効に行うことができる。
【0017】なお、図6に示すように、他方の固定金具
3の頂壁32の縁部に折曲補強片32bを設けておけ
ば、かかる縁部の変形、ひいては開口溝32aの変形を
防止して、アジャスタ11に対する固定状態をより確実
なものにすることができる。 <第2実施例>図7及び図8に示す床固定装置は、対を
なす固定金具102、103を備えるが、それらの頂壁
122、132のみを重合させ、底壁121、131は
個々に床Fに直接固定するようにしている点で、上記第
1実施例と相違するものである。
【0018】すなわち、この床固定装置の各固定金具1
02、103は、一端側に位置する底壁121、131
を床F上に接地し他端側に位置する頂壁122、132
に設けた開口溝122a、132aにアジャスタ11の
軸部11bを受け入れつつ該頂壁122、132をアジ
ャスタ11のベース11aの上方位置に重合させて配置
されるものであり、両固定金具102、103の開口溝
122a、132aの開口方向を互いに異なる方向に配
置して開口溝122a、132a間に閉ざされた軸通過
部Xを形成し、その状態で両固定金具102、103の
底壁121、131を床Fに固定するようにしているも
のである。
【0019】そのために、各固定金具102(103)
は、底壁121(131)と頂壁122(132)との
間を起立壁123(133)で連結してなるクランク状
をなしており、起立壁133の起立高さは起立壁123
のそれよりも頂壁122の厚み分だけ長尺に設定してあ
る。そして、底壁121(131)の一部に床固定部た
るねじ挿入孔121a(131a)を設け、頂壁122
(132)の一部に前記開口溝122a(132a)を
設けている。
【0020】両開口溝122a、132aは、開口方向
が共に起立壁123、133に直交する方向であり、両
固定金具102、103の頂壁122、132同士を重
合させた状態で各固定金具102、103の底壁12
1、131に設けたねじ挿入孔121a、131aを利
用してそれぞれ床Fに対し固定し、頂壁123、133
に設けた開口溝123a、133a間に閉ざされた軸通
過部Xを形成するようにしている。
【0021】両固定金具102、103の配置の形態と
しては、図7及び図8に示すようにアジャスタ11に9
0°異なる方向から接近させてそれらの開口溝122
a、132aを直交させる形態のほか、図9及び図10
に示すようにアジャス11に180°異なる方向から接
近させてそれらの開口溝122a、132aを対向させ
る形態が挙げられる。
【0022】これら図7〜図10に示すようなものであ
っても、閉ざされた軸通過部Xにおいてアジャスタ11
の軸部11bを有効に支持することができる上に、固定
箇所は増えるものの、床Fへの足場を増やして固定力を
高めることができるため、地震等により確実な家具の固
定状態を実現することができる。その場合の開口溝12
2a、132aの方位として、図7及び図8に示すよう
な直交状態を採用した場合には、前後からアジャスタ1
1にアクセスできない家具のコーナー部(例えば図5に
おける矢印A2部分)等に適用して有用であり、また、
図9及び図10に示すような対向状態を採用すると、軸
通過部Xが真円に近い状態になり、固定強度を高めるこ
とができると同時に、相互に脆弱となり易い部分を補強
し合うのに最も効果的な位置関係として、前後からアジ
ャスタ11にアクセスできる種々のケースに適用してよ
り固定強度を高める目的に利用することができる。 <第3実施例>図11及び図12に示す床固定装置は、
対をなす固定金具202、203を備えるが、一方の固
定金具202を床Fに固定した後、他方の固定金具20
3をその一方の固定金具202に固定するようにしてい
る点で、上記第1、第2実施例と相違するものである。
【0023】すなわち、この床固定装置の一方の固定金
具202は、一端側に位置する底壁221を床F上に接
地し他端側に位置する頂壁222に設けた開口溝222
aにアジャスタ11の軸部11bを受入れつつ該頂壁2
22をアジャスタ11のベース11aの上方位置に配置
されるものであり、また他方の固定金具203は、一端
側に位置する起立壁233を前記一方の固定金具202
の起立壁223に突き当てた状態で頂壁232に設けた
開口溝232aにアジャスタ11の軸部11bを受け入
れつつ該頂壁232をアジャスタ11のベース上方位置
であって前記一方の固定金具202の頂壁222に重合
する位置に配置されるものであり、両固定金具202、
203の開口溝222a、232aの開口方向を互いに
異なる方向に配置して開口溝222a、232a間に閉
ざされた軸通過部Xを形成し、その状態で一方の固定金
具202の底壁221を床Fに対して固定し、他方の固
定金具203の起立壁233を前記一方の固定金具20
2の起立壁223に固定するようにしている。
【0024】そのために、一方の固定金具202は、底
壁221と頂壁222とを起立壁223で連結してなる
クランク状のものにしてあり、他方の固定金具203
は、前記一方の固定金具202の頂壁222及び起立壁
223に重合し得る頂壁232及び起立壁233を備え
たチャネル状のものにしてあり、それらの重合位置で、
両固定金具の起立壁223、233同士をそれらに設け
た固定部たるねじ挿入孔223a、233aを利用して
相互に連結するようにしている。
【0025】開口溝222a、232aの方位は、前者
の開口方向が起立壁223に直交する方向であり、後者
の開口方向が起立壁233に平行な方向に設定してあ
る。このような構成であっても、開口溝222a、23
2a間に閉ざされる軸通過部Xによってアジャスタ11
の軸部11bを確実に挟み付けて支持することができ、
家具の横方向の位置ずれや転倒を有効に防止することが
できる。
【0026】しかも、固定金具202、203自体はク
ランク状、チャネル状といった極めて簡素な構造のもの
で済み、また床Fへの直接的な固定箇所は少なくて済む
ためやはり固定作業の簡素化を図ることが可能となる。
なお、この実施例において他方の固定金具203はチャ
ネル状のものにしてあるが、強度に支障がなければアン
グル状のもの等にしておくこともできる。
【0027】以上、本発明の幾つかの実施例について説
明したが、各部の具体的な構成等は、上述した実施例以
外にも、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可
能である。また、図面では便宜上、固定金具が角張らし
てあるが、これらは実際には板金素材を折り曲げ加工し
て作られているものである。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載される効果を奏する。すなわち、本
発明に係る家具の床固定装置は、一端側を床上に直接又
は間接に接地し他端側に設けた開口溝にアジャスタの軸
部を受け入れつつ該他端側をアジャスタのベース上方位
置に配置されるように構成した一対の固定金具を用い、
両固定金具の開口溝の開口方向を互いに異なる方向に配
置して開口溝間に閉ざされた軸通過部を形成し、その状
態で両固定金具の一端側を床に固定するようにしたもの
である。
【0029】このため、先に家具の位置決めを行った
後、家具を動かすことなく開口溝を利用してアジャスタ
に固定金具を取り付けることができ、固定作業の便を有
効に向上させることができる。しかも、両固定金具によ
って閉ざされた軸通過部を形成し、この軸通過部によっ
てアジャスタの軸部を包囲することができるので、地震
時等に何れの方向に横揺れが生じても開口溝からのアジ
ャスタの抜けを効果的に防止することができ、また重合
状態で相互に脆弱となり易い部分を補強し合うため転倒
に対する抑止力も増大し、装置全体として家具に強度の
ある的確な固定状態を実現することが可能となる。
【0030】各固定金具をクランク状のものにして、底
壁の一部に床固定部を設け、頂壁の一部に開口溝を設け
ておけば、構造簡素で操作容易となるだけでなく、アジ
ャスタに対する抑えと床への固定とをアジャスタと干渉
することなく的確に行うことが可能となる。この場合、
両固定金具の底壁同士、頂壁同士及び起立壁同士を重合
させ、底壁に設けた床固定部を共止めした状態で、頂壁
に設けた開口溝方向を直交させて、それら開口溝間に閉
ざされた軸通過部を形成するようにすれば、両固定箇所
を同時に固定することにより固定箇所が減って作業効率
が向上することとなり、また家具の底面と床との隙間が
狭く前方にしか作業空間がないような場合にも、床固定
部をその前方に位置づけることによって作業場所を有効
に確保することができる。
【0031】一方、両固定金具の開口溝の開口方向と起
立壁との位置関係を同様の関係に規定しておき、両固定
金具の頂壁同士を重合させた状態で、各固定金具の底壁
を直接床に接地させてそれらに設けた床固定部をそれぞ
れ床に直接接地させて固定し、頂壁に設けた開口溝間に
閉ざされた軸通過部を形成するようにすれば、固定箇所
は増えるものの、床への足場を増やして固定力を確実に
高めることができる。
【0032】その場合の開口溝の方位として、両固定金
具の開口溝を直交させているものや、両固定金具の開口
溝を対向させているものが挙げられる。前者の場合は前
後からアジャスタにアクセスできない家具のコーナー部
等に適用して有用であり、後者の場合は前後からアジャ
スタにアクセスできるケースに適用してより強度を高め
るために有効利用することができる。
【0033】以上とは別の構成として、一方の固定金具
は上記と同様に床に固定するものとし、他方の固定金具
の固定先を一方の固定金具とした場合にも、上記に準じ
た作用効果を得ることができる。この場合、一方の固定
金具を上記と同じクランク状のものとし、他方の固定金
具を前記一方の固定金具に対して頂壁及び底壁を重合さ
せ得る形態、例えばチャネル状やアングル状等のものと
すれば、構造の簡素化を損なうことなく必要な固定機能
を実現することができる。
【0034】その際の開口溝の方位として、一方の固定
金具の開口溝を起立壁に直交する方向とし、他方の固定
金具の開口溝を起立壁に平行な方向とすれば、所期の目
的を適切に実現することができる。以上において、クラ
ンク状若しくはアングル状をなす固定金具の頂壁の縁部
に折曲補強片を設けておけば、かかる縁部の変形を防止
して固定状態をより確実なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を家具に適用する前の状態に
おいて示す斜視図。
【図2】同実施例を家具に適用した状態において示す斜
視図。
【図3】同平断面図。
【図4】同縦断面図。
【図5】同実施例の好適な適用対象である家具を示す模
式的な正面図。
【図6】同実施例の変形例を示す図4に対応した断面
図。
【図7】本発明の第2実施例を家具に適用する前の状態
において示す斜視図。
【図8】同実施例を家具に適用した状態において示す斜
視図。
【図9】同実施例の他の使用の態様を示す図7に対応し
た斜視図。
【図10】同図8に対応した斜視図。
【図11】本発明の第3実施例を家具に適用する前の状
態において示す斜視図。
【図12】同実施例を家具に適用した状態において示す
斜視図。
【符号の説明】
A…家具 F…床 X…軸通過部 2、3…固定金具 11…アジャスタ 11a…ベース 11b…軸部 21、31…底壁 21a、31a…床固定部(ねじ挿入孔) 22、32…頂壁 22a、32a…開口溝 23、33…起立壁 32b…折曲補強片 102、103…固定金具 121、131…底壁 121a、131a…床固定部(ねじ挿入孔) 122、132…頂壁 122a、132a…開口溝 123、133…起立壁 202、203…固定金具 221…底壁 222、232…頂壁 223、233…起立壁 222a、232a…開口溝

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アジャスタに支持された家具を対をなす固
    定金具を用いて床に固定するようにしたものであって、 各固定金具は、一端側を床上に直接又は間接に接地し他
    端側に設けた開口溝にアジャスタの軸部を受け入れつつ
    該他端側をアジャスタのベース上方位置に配置されるも
    のであり、両固定金具の開口溝の開口方向を互いに異な
    る方向に配置して開口溝間に閉ざされた軸通過部を形成
    し、その状態で両固定金具の一端側を床に固定するよう
    にしていることを特徴とする家具の床固定装置。
  2. 【請求項2】各固定金具が、一端側に位置する底壁と他
    端側に位置する頂壁との間を起立壁で連結してなるクラ
    ンク状のものであり、底壁の一部に床固定部を設け、頂
    壁の一部に開口溝を設けていることを特徴とする請求項
    1記載の床固定装置。
  3. 【請求項3】一方の固定金具の開口溝の開口方向が起立
    壁に直交する方向であり、他方の固定金具の開口溝の開
    口方向が起立壁に平行な方向であって、両固定金具の底
    壁同士、頂壁同士及び起立壁同士を重合させた状態で、
    底壁に設けた床固定部を共止めし、頂壁に設けた開口溝
    間に閉ざされた軸通過部を形成するようにしていること
    を特徴とする請求項2記載の床固定装置。
  4. 【請求項4】両固定金具の開口溝の開口方向が起立壁に
    直交する方向であり、両固定金具の頂壁同士を重合させ
    た状態で、各固定金具の底壁に設けた床固定部をそれぞ
    れ床に直接接地させて固定し、頂壁に設けた開口溝間に
    閉ざされた軸通過部を形成するようにしていることを特
    徴とする請求項2記載の床固定装置。
  5. 【請求項5】両固定金具の開口溝を直交させていること
    を特徴とする請求項4記載の床固定装置。
  6. 【請求項6】両固定金具の開口溝を対向させていること
    を特徴とする請求項4記載の床固定装置。
  7. 【請求項7】アジャスタに支持された家具を対をなす固
    定金具を用いて床に固定するようにしたものであって、 一方の固定金具は、一端側を床上に接地し他端側に設け
    た開口溝にアジャスタの軸部を受入れつつ該他端側をア
    ジャスタのベース上方位置に配置されるものであり、他
    方の固定金具は、一端側を前記一方の固定金具の一部に
    突き当てた状態で他端側に設けた開口溝にアジャスタの
    軸部を受け入れつつ該他端側をアジャスタのベース上方
    位置に配置されるものであり、両固定金具の開口溝の開
    口方向を互いに異なる方向に配置して開口溝間に閉ざさ
    れた軸通過部を形成し、その状態で一方の固定金具の一
    端側を床に直接接地させて固定し、他方の固定金具の一
    端側を前記一方の固定金具に固定するようにしているこ
    とを特徴とする家具の床固定装置。
  8. 【請求項8】一方の固定金具が、一端側に位置する底壁
    と他端側に位置する頂壁とを起立壁で連結してなるクラ
    ンク状のものであり、他方の固定金具が、前記一方の固
    定金具の頂壁及び起立壁に重合し得る頂壁及び起立壁を
    備えたものであって、それらの重合位置で、両固定金具
    の起立壁同士を連結していることを特徴とする請求項7
    記載の家具の床固定装置。
  9. 【請求項9】固定金具が、チャネル状のものであること
    を特徴とする請求項8記載の家具の床固定装置。
  10. 【請求項10】一方の固定金具の開口溝の開口方向が起
    立壁に直交する方向であり、他方の固定金具の開口溝の
    開口方向が起立壁に平行な方向であることを特徴とする
    請求項8又は9記載の床固定装置。
  11. 【請求項11】クランク状若しくはアングル状をなす固
    定金具の頂壁の縁部に折曲補強片を設けていることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載
    の床固定装置。
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