JP2001160728A - Lcフィルタ - Google Patents

Lcフィルタ

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JP2001160728A
JP2001160728A JP2000284806A JP2000284806A JP2001160728A JP 2001160728 A JP2001160728 A JP 2001160728A JP 2000284806 A JP2000284806 A JP 2000284806A JP 2000284806 A JP2000284806 A JP 2000284806A JP 2001160728 A JP2001160728 A JP 2001160728A
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coils
coil
filter
magnetic
inductance
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JP2000284806A
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Katsuyuki Uchida
勝之 内田
Masami Sugitani
昌美 杉谷
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンデンサの残留インダクタンスが小さく、
高周波帯域にまで良好な減衰特性を得ること、及び特定
周波数での減衰を大きくすることが可能で、しかも、大
電流用途に使用することが可能なLCフィルタを提供す
る。 【解決手段】 金属板を螺旋状に成形して得られる2つ
のコイルL1,L2を、相互インダクタンスを発生する
ように直列に接続して配設するとともに、2つのコイル
L1,L2の接続点付近に、コイルL1,L2をその軸
方向からみた場合の形状に含まれるような形状を有する
容量用電極板10を、コイルL1,L2の一部と対向す
るように配設し、コイルL1,L2の一部が容量を得る
ための一方の電極としても機能するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、LCフィルタに
関し、詳しくは、コンデンサとインダクタンスの直列共
振を利用し、特定周波数で急峻な減衰量が得られるとと
もに、高周波で効果が持続するように構成されたLCフ
ィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】LCフィルタの一つに、コイル用の電極
パターンやコンデンサ用の電極パターンが付与されたセ
ラミックシートを積層することにより、セラミック中に
コンデンサ部とコイル部を配設してなる積層型LCフィ
ルタがある。
【0003】このような積層型LCフィルタには、例え
ば、図12に示すような等価回路を有しており、端子1
2a,12bの間に、2つのコイルL1,L2が直列に
接続されているとともに、この2つのコイルL1,L2
間に、コイルL1,L2の相互インダクタンスMによる
等価コイルL3と、コンデンサCと、共振周波数を調整
するための微小コイル(微小インダクタ)L4が直列に
接続された構造を有するものがある(特開平10−13
180号、特開平10−200357号)。
【0004】なお、図12に示すように、コイルL1,
L2の相互インダクタンスMが正である場合には、等価
的には、コイルL1,L2とグランドとの間に負のイン
ダクタンス(−M)(等価コイルL3)が存在すること
になり、コンデンサCと直列に接続される微小コイル
(微小インダクタンス)L4を形成することにより、共
振周波数を調整することができる。
【0005】また、相互インダクタンスMが負の場合
は、図13に示すように、等価的には、コイルL1,L
2とグランドとの間に正のインダクタンス(+M)が存
在することになり、コンデンサCとの直列共振が生じる
が、この場合には、コンデンサCやコイルL1,L2間
の結合状態を調整することにより、共振周波数を調整す
ることが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なLCフィルタの場合、インダクタンスとCの共振によ
って、一定の共振周波数では急峻な減衰が得られるが、
共振点以降は、コンデンサに直列接続されたインダクタ
ンスによってインピーダンスが増加するため、コンデン
サによる効果が不十分になり、特定の周波数に対しては
十分な減衰効果を得ることができるが、広い範囲で十分
な減衰効果を得ることができないという問題点がある。
【0007】また、従来の積層型LCフィルタでは、コ
イル部とコンデンサ部を構成する電極パターンは、それ
ぞれ、その特性を考慮して設計されており、これらの電
極を印刷したセラミックグリーンシートが所定の順序で
積層された構造となっており、コンデンサ用の電極(容
量用電極)を磁束が通過する(すなわち、磁束を遮るよ
うに容量用電極が配設されている)ため、容量用電極に
渦電流が発生し、この渦電流損によってインダクタンス
が減少するという問題点がある。
【0008】また、従来の大電流用のインダクタには、
被覆銅線をフェライトリングコアに巻線することにより
形成されたものなどがあり、このようなインダクタを用
いてLCフィルタを構成するには、別にコンデンサを取
り付けることが必要となるが、その場合には、部品点数
が増加するという問題点があり、また、別々の部品を接
続することにより、LとCが接続されることになるた
め、浮遊容量や残留インダクタンスが発生し、十分な減
衰特性が得られなくなるという問題点がある。
【0009】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、浮遊容量やコンデンサの残留インダクタンスが小
さく、等価的に生じる相互インダクタンスと、残留イン
ダクタンスと、Cによる直列共振を生じさせることによ
り特定周波数での急峻な減衰を得たり、2つのコイル間
の結合が残留インダクタンスをキャンセルするような値
に設定することによって高周波まで減衰効果を持続させ
たりすることが可能で、しかも、大電流用途に用いるこ
とが可能なLCフィルタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明の積層型LCノイズフィルタは、磁性体
と、前記磁性体中に配設されており、金属板を螺旋状に
成形することにより形成され、相互インダクタンスを発
生するように直列接続された2つのコイルと、前記磁性
体中の、前記2つのコイルの接続点付近に、少なくとも
その一部が前記コイルの一部と対向するように配設され
た、前記コイルによって発生する磁束を遮らないよう
に、前記コイルを軸方向からみた場合の前記コイルの形
状範囲内に含まれるような形状を有する容量用電極板と
を具備することを特徴としている。
【0011】金属板を螺旋状に成形して得られる2つの
コイルを、相互インダクタンスを発生するように直列接
続して配設するとともに、2つのコイルの接続点付近
に、コイルをその軸方向からみた場合のコイルの形状範
囲内に含まれるような形状を有する容量用電極板を、コ
イルの一部と対向するように配設した構成とした場合、
金属板を成形してなるコイルが、容量を得るための一方
の電極を兼ねるため、部品点数を減少させることが可能
になるとともに、コンデンサをコイルとは別に独立して
形成することが不要になり、残留インダクタンスを低く
抑えることが可能になる。
【0012】また、容量用電極板が、コイルをその軸方
向からみた場合のコイルの形状に含まれるような形状、
すなわち、平面からみた場合のコイルの平面形状範囲
(投影範囲)からはみ出さないような形状としているこ
とから、2つのコイル間に生じる磁束が容量用電極板を
通過することがなく、渦電流損によるインダクタンスの
低下を防止することが可能になり、大きなインダクタン
スを得ることが可能になる。
【0013】また、2つのコイル間の相互インダクタン
スが正になるように構成したり、負になるように構成た
りすることによって、高周波帯域にまで良好な減衰特性
を得ることが可能になり、さらに、直列共振によって特
定周波数での減衰を大きくすることが可能となる。
【0014】本願発明のLCフィルタにおいて、容量用
電極板の具体的な形状や配設枚数には特別の制約はな
く、用途などに応じて任意の形状の容量用電極板を、必
要な枚数だけ配設することが可能である。なお、本願発
明のLCフィルタにおいては、2つのコイルのターン数
にも特別の制約はなく、用途などに応じて任意に決定す
ることが可能である。
【0015】また、本願発明のLCフィルタにおいて
は、2つのコイルの結合係数が大きすぎると、分布定数
素子であるT型フィルタとしての効果が得られず、結合
した1つのコイル特性となってしまうので、2つのコイ
ルの結合係数を適正な値になるように調整することが必
要であり、減衰特性を犠牲にすることなく、共振周波数
の調整を行うことを可能ならしめる見地からは、通常
は、2つのコイルの結合係数を−0.1〜+0.1の範
囲に設定することが好ましい。
【0016】また、本願発明の請求項2のLCフィルタ
は、磁性体と、金属板を螺旋状に成形することにより形
成され、相互インダクタンスを発生するように直列接続
された2つのコイルであって、2つのコイルの中心軸が
略同一軸となるように、軸方向に並べて前記磁性体中に
配設された2つのコイルと、前記磁性体中の、前記2つ
のコイルの間に、少なくともその一部が前記コイルの一
部と対向するように配設された、前記コイルによって発
生する磁束を遮らないように、前記コイルを軸方向から
みた場合の前記コイルの形状範囲内に含まれるような形
状を有する容量用電極板とを具備することを特徴として
いる。
【0017】金属板を螺旋状に成形して得られる2つの
コイルが、その中心軸が略同一軸となるように、軸方向
に並べて配設され、この2つのコイルの間に容量用電極
板が配設(挿入)された構造とすることにより、請求項
1のLCフィルタと同等の作用効果を奏する、より具体
的な構成を有するLCフィルタを提供することが可能に
なり、本願発明を実効あらしめることができる。
【0018】また、本願発明の請求項3のLCフィルタ
は、磁性体と、金属板を螺旋状に成形することにより形
成され、相互インダクタンスを発生するように直列接続
された2つのコイルであって、前記コイルの軸方向から
みた場合に隣り合うように、前記コイルの軸方向と直交
する方向に位置をずらして前記磁性体中に配設された2
つのコイルと、前記磁性体中の、前記2つのコイルの接
続点付近に、少なくともその一部が前記コイルの一部と
対向するように配設され、かつ、前記2つのコイルによ
って発生する磁束を遮らないように、前記コイルを軸方
向からみた場合の前記コイルの形状範囲内に含まれるよ
うな形状を有する容量用電極板とを具備することを特徴
としている。
【0019】上述のように、2つのコイルが、軸方向か
らみた場合に隣り合うように、軸方向と直交する方向に
位置をずらして配設され、かつ、2つのコイルの接続点
付近に、2つのコイルによって発生する磁束を遮らない
ような形状を有する容量用電極板が配設された構成とし
た場合にも、請求項1のLCフィルタと同等の作用効果
を奏する、より具体的な構成を有するLCフィルタを提
供することが可能になり、本願発明を実効あらしめるこ
とができる。
【0020】また、本願発明の請求項4のLCフィルタ
は、前記磁性体が、磁性体粉末を樹脂に混練して得られ
る磁性樹脂によって構成されていることを特徴としてい
る。
【0021】磁性体として、磁性体粉末を樹脂に混練し
て得られる磁性樹脂を用いることにより、射出成形など
の方法で、2つのコイル及び容量用電極板が磁性体(磁
性樹脂)に埋設された構造のLCフィルタを形成するこ
とが可能になり、高インダクタンスのLCフィルタを効
率よく形成することが可能になり、有意義である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0023】[実施形態1]図1は本願発明の一実施形
態にかかるLCフィルタを示す図であって、(a)は正面
図、(b)は平面図、図2はこの実施形態のLCフィルタ
を構成するコイルを示す図であって、(a)は正面図、
(b)は平面図、図3はこの実施形態のLCフィルタを構
成する容量用電極板を示す平面図、図4はこの実施形態
のLCフィルタの等価回路を示す図である。
【0024】図1に示すように、このLCフィルタは、
直列に接続され、中心軸が略同一軸となるように軸方向
に並べて配設された2つのコイルL1,L2と、2つの
コイルL1,L2間に挟み込まれるように挿入、配設さ
れた容量形成用の金属板からなる電極(容量用電極板)
10が磁性体11中に埋設され、コイルL1の一端部と
導通する外部端子(コイル端子)12a、コイルL2の
一端部と導通する外部端子(コイル端子)12b、及び
容量用電極板10と導通するグランド接続用の接地端子
(グランド端子)13が磁性体11から露出するように
配設された構造を有している。
【0025】コイルL1,L2は、図2(a),(b)に示
すように、厚み0.25mm、幅2.0mmの細長い平板状
(帯状)の絶縁被覆導体を、外径10mm、内径6mmとな
るように巻回することにより形成されており、全体とし
てはターン数が10ターンで、上側の5ターン分がコイ
ルL1、下側の5ターン分がコイルL2を構成してい
る。
【0026】また、容量用電極板10は、図3に示すよ
うに、金属板を、平面方向からみた形状がコイルL1,
L2の平面形状に含まれるような形状となるように加工
することにより形成されており、主要部がコイルL1,
L2とほぼ同じ平面形状(略馬蹄形状)を有し、外周部
の所定の位置には、グランド接続用の接地端子13とな
る突出部が形成されている。
【0027】また、この実施形態のLCフィルタにおい
ては、上側のコイルL1と下側のコイルL2の間(境界
部)に、2つのコイルL1,L2の結合度合いを調整す
るとともに、上記容量電極板10が挿入、配設されるス
ペースを確保するため隙間(ギャップ)Gが設けられて
おり、この実施形態1では、隙間(ギャップ)Gの大き
さは、約1mmとされている。
【0028】また、この実施形態のLCフィルタにおい
ては、コイルL1,L2の結合度合いを調整するため
に、隙間Gに挿入、配設された容量用電極板10の一方
の面側(上面側)に、コイルL1,L2の内径及び外径
と同じ寸法を有し、厚みが0.25mmの樹脂円板14が
挿入されている。
【0029】また、磁性体11としては、フェライト粉
末などの磁性体粉末を樹脂に混練した樹脂系磁性体材料
(磁性樹脂)が用いられており、上述のコイルL1,L
2、容量用電極板10、樹脂円板14を所定の位置に保
持した状態で、磁性樹脂を射出成形することにより、図
1に示すようなLCフィルタが形成されている。
【0030】この実施形態1のLCフィルタにおいて
は、直列接続された2つのコイルL1,L2により生じ
る磁束の方向は同一であり、相互インダクタンス(M)
は正となる。なお、このコイルL1,L2の結合度合い
は、 2つのコイルL1,L2間の間隔(上述の隙間G)を
調整する方法、 2つのコイルL1,L2間に透磁率の異なる層を設け
る方法、 磁性体11の特性を変更する(例えば、磁性体の種類
や組成を変更する)方法などによって制御することが可
能であり、この実施形態1では、上記及びの方法を
とっている。すなわち、この実施形態1のLCフィルタ
では、コイルL1,L2の間隔を1mmとし、かつ、コイ
ルL1,L2の隙間Gに非磁性の樹脂円板14を介在さ
せることにより、コイルL1,L2の結合の度合いを調
整している。
【0031】上述のように構成されたLCフィルタにお
いては、直列接続された2つのコイルL1,L2間に挿
入、配設された容量用電極板10が、コイルL1,L2
の平面上からみた形状に含まれるようなほぼ同じ形状
(馬蹄形の形状)を有しているので、容量用電極板10
によってコイルL1,L2に発生する磁束が遮られるこ
とがなく、磁束が通る部分に導電物がないため、渦電流
損の発生を防止して、高いインダクタンスを得ることが
可能となる。
【0032】また、2つのコイルL1,L2間に挿入さ
れ、コイルL1,L2と磁性体層11aを介して対向す
る容量用電極板10が、細長い平板状(帯状)の絶縁被
覆導体を巻回したコイルL1,L2とほぼ同じ平面形状
を有していることから、容量用電極板としても働くコイ
ルL1,L2と、容量用電極板10の間で広い対向面積
を得ることが可能になり、大きな容量を得ることができ
る。
【0033】なお、容量の調整は、容量用電極板10の
寸法や形状を調整したり、容量用電極板10の配設枚数
を調整したりすることにより、容易に行うことができ
る。
【0034】さらに、コンデンサがコイルL1,L2と
容量用電極板10から形成されており、別個のインダク
タとコンデンサからLCフィルタを構成する場合のよう
に、別途コンデンサを接続する必要がないため、コイル
L1,L2とコンデンサの接続による残留インダクタン
スを大幅に減少させることができる。
【0035】上記実施形態1のLCフィルタの等価回路
は図4に示す通りであり、コイルL1,L2の相互イン
ダクタンスMが正であることから、等価的には、コイル
L1,L2とグランドとの間に負のインダクタンス(−
M)が存在することになり、このインダクタンス(−
M)と、残留インダクタンス(ESL)と、コンデンサ
(C)の直列回路が構成されることになる。
【0036】本来、残留インダクタンスとコンデンサが
直列接続された回路では、直列共振が生じ、共振点では
減衰が大きくなるが、共振点以上ではインピーダンスが
増加し減衰量が低下する。しかし、この実施形態1のL
Cフィルタにおいては、負のインダクタンス(−M)が
直列に接続された構成になるため、等価回路での負のイ
ンダクタンス(−M)と残留インダクタンス(ESL)
の値が同じになるように結合度合いを調整することによ
って、残留インダクタンス(ESL)を打ち消すことが
可能になる。その結果、直列共振の発生を抑制して、高
周波帯域にまで減衰効果を得ることが可能なLCフィル
タを構成することが可能になる。
【0037】また、上述のようにして、コイルL1,L
2の結合度合いを変更するとともに容量を調整すること
によっても、抑制効果を得ることが可能な周波数領域を
変えることが可能である。
【0038】上記実施形態1のLCフィルタの特性を調
べたところ、LCフィルタのインダクタンスの値は、約
1.7μHであった。また、2つのコイルのうちの一方
のコイル(L1又はL2)のみを磁性体11と同じ磁性
体粉末入り樹脂にてモールドして測定したインダクタン
スは約0.8μHであった。このことから、相互インダ
クタンスMは約0.05μHとなり、結合係数は約0.
06となる。すなわち、一方のコイルL1又はL2のみ
のインダクタンスが0.8μHで、LCフィルタ全体の
インダクタンス(L合計)が1.7μHであるというこ
とは、各コイルL1,L2のインダクタンスの値をXL
1,XL2、相互インダクタンスをMとすると、 L合計=1.7μH=(XL1+M)+(XL2+M) =(0.8μH+M)+(0.8μH+M) となり、相互インダクタンスMは0.05μHとなる。
このように、この実施形態1のLCフィルタでは、−
0.05μHのインダクタンスがコンデンサ、及び残留
インダクタンスと直列に接続された形になる。
【0039】なお、この実施形態1のLCフィルタにお
いては、容量用電極板10に重なるように樹脂円板14
を挿入していることから、2つのコイルL1,L2間の
結合度合いは低くなっている。なお、この実施形態1の
LCフィルタでは、ESLの測定を行っていないが、
0.05μHよりもはるかに小さく、共振が生じない構
成となっている。
【0040】また、外部端子(コイル端子)12a,1
2bと接地端子(グランド端子)13間で測定した容量
は22pFであった。また、このLCフィルタの透過減
衰量をネットワークアナライザにて測定したところ、減
衰は約50MHzから、60dB/decadeの割合
で生じ、100MHzでは40dBの減衰量が得られ
た。また、200MHz付近からは20dB/deca
deで減衰する特性が得られ、300MHzでは約50
dBの減衰量が得られた。
【0041】比較のため、上記実施形態1のLCフィル
タにおいてコイルL1,L2間に挿入した樹脂円板14
を除いたLCフィルタ(比較例)を作成し、特性を測定
した。この比較例のLCフィルタのインダクタンスは
2.3μHであり、相互インダクタンスは0.35μ
H、結合係数は0.44であった。この比較例のLCフ
ィルタにおいては、減衰が約70MHzから生じたが、
減衰カーブは約20dB/decadeとなり、上記実
施形態1のような大きな効果は得られなかった。このこ
とは、2つのコイルL1,L2の結合度合いが大きくな
りすぎると、T型フィルタ構造に接続された2つのコイ
ルが1つのコイルであるような特性を示すことを裏付け
るものであるということができる。
【0042】なお、本願発明の構成を有するLCフィル
タにおいては、通常、2つのコイルの結合係数を−0.
1〜+0.1の範囲に設定することが、減衰特性を犠牲
にすることなく、共振周波数の調整を行うことを可能な
らしめる見地から好ましいことはすでに述べたところで
ある。
【0043】[実施形態2]図5は本願発明の他の実施
形態(実施形態2)にかかるLCフィルタを示す図であ
って、(a)は正面図、(b)は平面図、図6は実施形態2
のLCフィルタを構成するコイルを示す図であって、
(a)は正面図、(b)は平面図、図7は実施形態2のLC
フィルタの等価回路を示す図である。
【0044】この実施形態2のLCフィルタにおいて
も、上記実施形態1の場合と同様に、2つのコイルL
1,L2は、それぞれ厚み0.25mm、幅2.0mmの細
長い平板状(帯状)の絶縁被覆線を、外径10mm、内径
6mmでターン数5ターンとなるように巻回することによ
り形成されており、2つのコイルL1,L2は中心軸が
同一となるように配設されているが、この実施形態2の
LCフィルタにおいては、2つのコイルL1,L2に通
電した場合に、電流の向きが互いに逆になるように接続
されている。すなわち、この実施形態2では、コイルL
1,L2はその巻回方向が互いに逆になるように構成さ
れている。
【0045】そして、コイルL1,L2の間の隙間Gに
は、上記実施形態1のLCフィルタで用いられているの
と同じ構造、形状(図3参照)の容量用電極板10が挿
入、配設されている。
【0046】その他の構成、製造方法などは、上記実施
形態1のLCフィルタの場合と同様であることから、重
複を避けるため、実施形態1の説明の相当する部分を援
用し、ここではその説明を省略する。なお、図5及び6
において、図1〜3と同一符号を付した部分は、同一の
部分又は相当する部分を示している。
【0047】この実施形態2のLCフィルタにおいて
は、2つのコイルL1,L2間で生じる磁束の方向が逆
であり、相互インダクタンスは負(すなわち−M)とな
る。そして、コイルL1,L2の相互インダクタンス
(M)が負であることから、等価的には、コイルL1,
L2とグランドとの間に正のインダクタンス(+M)が
存在することになり、このインダクタンス(+M)と、
残留インダクタンス(ESL)と、コンデンサ(C)の
直列回路が構成されることになる。それゆえ、この実施
形態2のLCフィルタにおいても、コイルL1,L2間
の結合度合いを調整して相互インダクタンス(−M)を
変化させることにより、共振点を変化させることが可能
になり、特定周波数で減衰効果を大きくすることができ
るようになる。
【0048】なお、コイルL1,L2の結合度合いの調
整は、実施形態1の場合と同様に、コイルL1,L2の
間隔Gの調整、磁性体11の特性変更、コイルL1,L
2間への透磁率の異なる層(上記実施形態では樹脂円
板)の挿入などの方法により、また、容量の調整は容量
用電極板の寸法、形状、配設枚数などの調整により、容
易に行なうことが可能であり、コイルL1,L2の結合
度合い及び容量を調整することにより、抑制効果を得る
ことが可能な周波数領域を変えることができる。
【0049】上記実施形態2のLCフィルタの特性を調
べたところ、一方のコイルL1又はL2のみを磁性体1
1と同じ磁性体粉末入り樹脂にてモールドして測定した
インダクタンスは約0.8μHであった。また、上記実
施形態のLCフィルタのインダクタンスの値は、約1.
5μHであった。したがって、相互インダクタンスMは
約−0.05μHとなり、結合係数は約−0.06とな
る。このように、この実施形態2のLCフィルタでは、
+0.05μHのインダクタンスがコンデンサ、及び残
留インダクタンスと直列に接続された形になる。
【0050】また、外部端子(コイル端子)12a,1
2bと接地端子(グランド端子)13間で測定した容量
は22pFであった。また、このLCフィルタの透過減
衰量をネットワークアナライザにて測定したところ、減
衰は約50MHzから生じ、100MHzに共振による
減衰のピークが現れ、以降50dB程度の減衰量を保持
した。
【0051】比較のため、上記実施形態2のLCフィル
タでコイルL1,L2間に挿入した樹脂円板14を除い
たLCフィルタ(比較例)を作成し、特性を測定した。
この比較例のLCフィルタのインダクタンスは1.0μ
Hであり、相互インダクタンスは−0.3μH、結合係
数は−0.38であった。また、コイル端子とグランド
端子間で測定した容量は22pFであった。減衰は40
MHzから生じ、約50MHzに直列共振によるピーク
が現れた。共振周波数は上記実施形態2のLCフィルタ
に比べて大きくずらすことができるが、共振点以降は2
0dB程度の減衰量となり、共振点以外では効果が大幅
に低下した。また、この比較例のLCフィルタでは、結
合係数をさらに大きくすることにより、共振点をさらに
低くすることができるが、共振点以降の減衰効果は期待
できなくなる。
【0052】このように、2つのコイルL1,L2の結
合度合いがマイナス側に大きくなりすぎても好ましい結
果が得られないことがわかる。なお、この実施形態2の
ような構成を有するLCフィルタにおいても、共振点を
調整し、かつ、十分な減衰量を得ることができるように
するためには、コイル間の結合係数を−0.1〜0.1
の範囲とすることが望ましい。
【0053】[実施形態3]図8は本願発明のさらに他
の実施形態(実施形態3)にかかるLCフィルタを示す
図であって、(a)は正面図、(b)は平面図、図9はこの
実施形態のLCフィルタを構成するコイルを示す図であ
って、(a)は正面図、(b)は平面図、図10はこの実施
形態のLCフィルタを構成する容量用電極板を示す平面
図、図11はこの実施形態のLCフィルタのコイルを通
過する磁束の方向を示す図である。なお、図8〜11に
おいて、図1〜3と同一符号を付した部分は、同一の部
分又は相当する部分を示している。
【0054】この実施形態3のLCフィルタにおいて
は、図8(a),(b),図9(a),(b)に示すように、直
列接続された2つのコイルL1,L2が、平面的にみて
隣接するように、すなわち、コイルの軸方向が互いに略
平行で、コイルの軸方向と直交する方向に互いに隣り合
うように、水平方向に互いに位置をずらせて磁性体11
中に埋設されており、さらに、この2つのコイルL1,
L2の下部の接続点付近には、2つの馬蹄形状部10
a,10bを備えた金属板からなる電極(容量用電極
板)10(図10参照)がはめ込まれている。そして、
コイルL1の一端部と導通する外部端子(コイル端子)
12a、コイルL2の一端部と導通する外部端子(コイ
ル端子)12b、及び容量用電極板10と導通するグラ
ンド接続用の接地端子(グランド端子)13が磁性体1
1から外部に露出するように配設されている。
【0055】なお、この実施形態3においては、2つの
コイルL1,L2は、それぞれ厚み0.25mm、幅2.
0mmの細長い平板状(帯状)の絶縁被覆線を、外径10
mm、内径6mmでターン数5ターンとなるように、かつ、
巻回方向が互いに逆になるように(すなわち、電流の流
れる方向が逆になるように)巻き回すことにより形成さ
れ、直列に接続されている。
【0056】また、磁性体11としては、上記実施形態
1及び2のLCフィルタと同様にフェライト粉末などの
磁性体粉末を樹脂に混練した樹脂系磁性体材料(磁性樹
脂)が用いられており、コイルL1,L2、容量用電極
板10を所定の位置に保持した状態で、この磁性樹脂を
射出成形することにより、図8に示すようなLCフィル
タが形成されている。
【0057】また、容量用電極板10も、上記実施形態
1及び2と同様に、金属板を、平面方向からみた形状が
コイルL1,L2の平面形状に含まれるような形状とな
るように加工することにより形成されており、外周部の
所定の位置には、接地端子(グランド端子)13となる
突出部が形成されている。
【0058】この実施形態3のLCフィルタにおいて
は、直列接続された2つのコイルL1,L2は、電流の
流れる方向が逆になるように構成されているため、例え
ば、図11に示すように、一方のコイルL1で発生する
磁束B1と隣接するコイルL2によって発生する磁束B
2の方向が逆方向になる。その結果、一方のコイルL1
(又はL2)の磁束が他方のコイルL2(又はL1)の
中央を通るときに磁束の方向が同じとなるため2つのコ
イルL1,L2間には正の相互インダクタンス(+M)
が発生する。すなわち、実施形態3のLCフィルタは、
上述の実施形態1のLCフィルタと同じ等価回路(図4
参照)を有することになる。
【0059】また、この実施形態3のLCフィルタにお
いても、容量用電極板10はコイルL1,L2の平面上
からみた形状に含まれるような形状に成形されているこ
とから、コイルL1,L2に発生する磁束を遮ることが
なく、渦電流損を生じることがない。
【0060】したがって、実施形態3のLCフィルタに
おいても、実施形態1のLCフィルタと同じ作用効果が
奏されることになる。
【0061】なお、上記実施形態のLCフィルタの特性
を調べたところ、LCフィルタ全体(コイル全体)のイ
ンダクタンスは1.65μHであった。また、一方のコ
イルL1又はL2のみのインダクタンスは0.8μHで
あった。したがって、相互インダクタンスは、0.02
5μH、結合係数0.03となる。また、容量用電極板
10で得られる容量は、約80pFであった。
【0062】また、この実施形態3のLCフィルタにお
いては、減衰は約27MHzから生じ、300MHzで
60dBの減衰量が得られた。なお、この実施形態3に
おいては、正の相互インダクタンスが生じる構成とした
場合を例にとって説明したが、2つのコイルL1,L2
の、電流の流れる方向が同じになるようにして、一方の
コイルL1で発生する磁束と隣接するコイルL2によっ
て発生する磁束の方向が同一方向になるようにし、一方
のコイルL1(又はL2)の磁束が他方のコイルL2
(又はL1)の中央を通るときに磁束の方向が逆になる
ように構成して、2つのコイルL1,L2間に負の相互
インダクタンス(−M)が発生するように構成すること
も可能であり、その場合には上述の実施形態2のLCフ
ィルタと同じ作用効果を奏するLCフィルタを得ること
が可能になる。
【0063】なお、上記実施形態1,2及び3では、2
つのコイルが、円形(環状)の平面形状を有するもので
ある場合を例にとって説明したが、コイルの具体的な形
状は、これに限られるものではなく楕円形や、角形など
の種々の形状のコイルを用いることが可能である。
【0064】また、上記実施形態では、磁性体として、
磁性体粉末入り樹脂を用いた場合を例にとって説明した
が、樹脂系の材料に限らず、セラミック系の磁性体材料
を用いたLCフィルタにも本願発明を適用することが可
能である。
【0065】本願発明は、さらにその他の点においても
上記実施形態に限定されるものではなく、コイルの構成
材料やターン数、2つのコイルの間隔、容量用電極板の
寸法、形状、配設枚数などに関し、発明の要旨の範囲内
において、種々の応用、変形を加えることが可能であ
る。
【0066】
【発明の効果】上述のように、本願発明(請求項1)の
LCフィルタは、金属板を螺旋状に成形して得られる2
つのコイルを、相互インダクタンスを発生するように直
列接続して配設するとともに、2つのコイルの接続点付
近に、コイルをその軸方向からみた場合のコイルの形状
範囲内に含まれるような形状を有する容量用電極板を、
コイルの一部と対向するように配設しているので、金属
板を成形してなるコイルが、容量を得るための一方の電
極を兼ねるため、部品点数を減少させることが可能にな
るとともに、コンデンサをコイルとは別に独立して形成
することが不要になり、残留インダクタンスを低く抑え
ることができる。また、2つのコイル間に生じる磁束が
容量用電極板を通過することがないため、渦電流損によ
るインダクタンスの低下を防止して、大きなインダクタ
ンスを得ることができる。
【0067】さらに、コイルを金属板から形成するよう
にしているため、加工が容易で生産性が高く、しかも、
大電流用途における使用が可能になり、用途を広げるこ
とができる。また、2つのコイル間の相互インダクタン
スが正になるように構成し、あるいは負になるように構
成することによって、高周波帯域にまで良好な減衰特性
を得たり、直列共振によって特定周波数での減衰を大き
くしたりすることが可能になる。
【0068】また、本願発明(請求項2)のLCフィル
タは、金属板を螺旋状に成形して得られる2つのコイル
が、その中心軸が略同一軸となるように、軸方向に並べ
て配設され、この2つのコイルの間に容量用電極板が配
設された構造とすることにより、請求項1のLCフィル
タと同等の作用効果を奏する、より具体的な構成を有す
るLCフィルタを提供することが可能になり、本願発明
を実効あらしめることができる。
【0069】また、本願発明(請求項3)のLCフィル
タは、2つのコイルが、軸方向からみた場合に隣り合う
ように、軸方向と直交する方向に位置をずらして配設さ
れ、かつ、2つのコイルの接続点付近に、2つのコイル
によって発生する磁束を遮らないような形状を有する容
量用電極板が配設された構成とした場合にも、請求項1
のLCフィルタと同等の作用効果を奏する、より具体的
な構成を有するLCフィルタを提供することが可能にな
り、本願発明を実効あらしめることができる。
【0070】また、請求項4のLCフィルタのように、
磁性体として、磁性体粉末を樹脂に混練して得られる磁
性樹脂を用いることにより、射出成形などの方法で、2
つのコイル及び容量用電極板が磁性体(磁性樹脂)に埋
設された構造のLCフィルタを形成することが可能にな
り、高インダクタンスのLCフィルタを効率よく形成す
ることが可能になり、有意義である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態(実施形態1)にかかる
LCフィルタを示す図であって、(a)は正面図、(b)は
平面図である。
【図2】実施形態1にかかるLCフィルタを構成するコ
イルを示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図で
ある。
【図3】実施形態1にかかるLCフィルタを構成する容
量用電極板を示す平面図である。
【図4】実施形態1にかかるLCフィルタの等価回路を
示す図である。
【図5】本願発明の他の実施形態(実施形態2)にかか
るLCフィルタを示す図であって、(a)は正面図、(b)
は平面図である。
【図6】実施形態2にかかるLCフィルタを構成するコ
イルを示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図で
ある。
【図7】実施形態2にかかるLCフィルタの等価回路を
示す図である。
【図8】本願発明のさらに他の実施形態(実施形態3)
にかかるLCフィルタを示す図であって、(a)は正面
図、(b)は平面図である。
【図9】実施形態3にかかるLCフィルタを構成するコ
イルを示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図で
ある。
【図10】実施形態3にかかるLCフィルタを構成する
容量用電極板を示す平面図である。
【図11】実施形態3にかかるLCフィルタのコイルを
通過する磁束の方向を示す図である。
【図12】従来のLCフィルタの等価回路図である。
【図13】従来の他のLCフィルタの等価回路図であ
る。
【符号の説明】
B1,B2 磁束 C コンデンサ G コイルL1とコイルL2の隙間(ギ
ャップ) L1,L2 コイル 10 容量用電極板 11 磁性体 10a,10b 馬蹄形状部 11a 磁性体層 12a,12b 外部端子(コイル端子) 13 接地端子(グランド端子) 14 樹脂円板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性体と、 前記磁性体中に配設されており、金属板を螺旋状に成形
    することにより形成され、相互インダクタンスを発生す
    るように直列接続された2つのコイルと、 前記磁性体中の、前記2つのコイルの接続点付近に、少
    なくともその一部が前記コイルの一部と対向するように
    配設された、前記コイルによって発生する磁束を遮らな
    いように、前記コイルを軸方向からみた場合の前記コイ
    ルの形状範囲内に含まれるような形状を有する容量用電
    極板とを具備することを特徴とするLCフィルタ。
  2. 【請求項2】磁性体と、 金属板を螺旋状に成形することにより形成され、相互イ
    ンダクタンスを発生するように直列接続された2つのコ
    イルであって、2つのコイルの中心軸が略同一軸となる
    ように、軸方向に並べて前記磁性体中に配設された2つ
    のコイルと、 前記磁性体中の、前記2つのコイルの間に、少なくとも
    その一部が前記コイルの一部と対向するように配設され
    た、前記コイルによって発生する磁束を遮らないよう
    に、前記コイルを軸方向からみた場合の前記コイルの形
    状範囲内に含まれるような形状を有する容量用電極板と
    を具備することを特徴とするLCフィルタ。
  3. 【請求項3】磁性体と、 金属板を螺旋状に成形することにより形成され、相互イ
    ンダクタンスを発生するように直列接続された2つのコ
    イルであって、前記コイルの軸方向からみた場合に隣り
    合うように、前記コイルの軸方向と直交する方向に位置
    をずらして前記磁性体中に配設された2つのコイルと、 前記磁性体中の、前記2つのコイルの接続点付近に、少
    なくともその一部が前記コイルの一部と対向するように
    配設され、かつ、前記2つのコイルによって発生する磁
    束を遮らないように、前記コイルを軸方向からみた場合
    の前記コイルの形状範囲内に含まれるような形状を有す
    る容量用電極板とを具備することを特徴とするLCフィ
    ルタ。
  4. 【請求項4】前記磁性体が、磁性体粉末を樹脂に混練し
    て得られる磁性樹脂によって構成されていることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載のLCフィルタ。
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