JP2016219458A - コイル部品 - Google Patents

コイル部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2016219458A
JP2016219458A JP2015099160A JP2015099160A JP2016219458A JP 2016219458 A JP2016219458 A JP 2016219458A JP 2015099160 A JP2015099160 A JP 2015099160A JP 2015099160 A JP2015099160 A JP 2015099160A JP 2016219458 A JP2016219458 A JP 2016219458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
winding
coils
magnetic
coil component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015099160A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6565315B2 (ja
Inventor
井ノ口 大輔
Daisuke Inokuchi
大輔 井ノ口
横田 英明
Hideaki Yokota
英明 横田
暁太朗 阿部
Kyotaro Abe
暁太朗 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2015099160A priority Critical patent/JP6565315B2/ja
Publication of JP2016219458A publication Critical patent/JP2016219458A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6565315B2 publication Critical patent/JP6565315B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】磁性体と結合剤とを混合した磁性材料からなる磁性成型体に、巻線をコイル状に巻回してある巻線部を埋設したコイル部品において、巻線部の内周部に形成された磁性成型体におけるクラックの発生を防止した信頼性に優れたコイル部品を提供する。【解決手段】磁性体と結合剤とを含む磁性材料1を加圧成型した磁性成型体2と、磁性成型体2に埋設され、巻線3をコイル状に巻回してある巻線部5とを有するコイル部品であって、巻線部5が、少なくとも2つ以上のコイルと、互いに近接するコイルを電気的に接続する接続導線6からなり、2つ以上のコイルが、互いに間隔を空けて配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、巻線をコイル状に巻回してある巻線部が磁性材料で構成された磁性成型体の内部に埋設してあるインダクタ素子などのコイル部品に関するものである。
特許文献1には、絶縁被覆を施した巻線からなる巻線部を磁性材料に埋没させた後、適当な加圧手段(たとえば、粉末プレス装置)を用いて、巻線部の巻軸に平行な方向に0.5〜2.0GPaで加圧成型することにより、磁性成型体の内部に巻線部が埋設されたコイル部品とするインダクタが開示されている。
特開2007−13176号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている従来のコイル部品では、巻線が密着して巻線部を形成しているため、磁性材料に巻線部を埋没させた後、加圧成型することにより作製されたインダクタなどのコイル部品は、加圧成型時に埋設された巻線部の巻線が、巻軸に平行な方向に潰れるように塑性変形してしまう。この塑性変形により巻線部の内周部に形成された磁性成型体の中心へ向かう圧縮応力が生じ、その結果、巻線部の内周部に形成された磁性成型体の中心では巻軸に平行な方向の引張応力が生じる。このため、巻線部の内周部に形成された磁性成型体にクラックが生じてしまうという問題があった。
そこで本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、磁性体と結合剤とを混合した磁性材料で構成される磁性成型体に、巻線をコイル状に巻回してある巻線部を埋設したコイル部品において、巻線部の内周部に形成された磁性成型体におけるクラックの発生を防止した、信頼性に優れたコイル部品を提供することを目的とする。
本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、本発明に係るコイル部品は、磁性体と結合剤とを含む磁性材料からなる磁性成型体と、前記磁性成型体に埋設された巻線部とを有するコイル部品であって、前記巻線部が少なくとも2つ以上のコイルと、互いに近接する前記コイルを電気的に接続する接続導線からなり、前記2つ以上のコイルが、間隔を空けて配置されていることを特徴とする。
本発明に係るコイル部品は、前記磁性材料を前記2つ以上のコイルの間に配することを特徴とする。
本発明に係るコイル部品は、巻線の巻軸方向に少なくとも前記2つ以上のコイルが前記巻線の巻軸を共有するように離間して積層配置されることを特徴とする。
本発明に係るコイル部品は、前記2つ以上のコイルと、互いに近接するコイルを電気的に接続する接続導線よりなる巻線部が、2種類の巻線ピッチにより形成されることを特徴とする。
本発明に係るコイル部品は、前記2種類の巻線ピッチにおいて、前記互いに近接するコイルを電気的に接続する接続導線を形成する巻線ピッチが、前記2つ以上のコイルを形成する巻線ピッチより大きいことを特徴とする。
本発明に係るコイル部品は、前記互いに近接するコイルを電気的に接続する接続導線が1巻以下の巻線により形成されていることを特徴とする。
本発明により、磁性材料に巻線部を埋没させた後、加圧成型する時に、コイルを形成する巻線に印加されるコイルの巻軸に平行な方向の応力が低減されるため、巻線における巻軸に平行な方向への潰れ(塑性変形)が改善されることにより、巻線部の内周部に形成された磁性成型体の中心へ向かう圧縮応力の発生および、該圧縮応力に起因する巻線部の内周部に形成された磁性成型体の中心における巻軸に平行な方向の引張応力の発生が緩和されるため、巻線部の内周部に形成された磁性成型体のクラック発生を防止することが可能となる。
本発明の一実施形態におけるコイル部品の上面図である。 本発明の一実施形態におけるコイル部品の側面図である。 本発明の一実施形態におけるコイル部品の、図1におけるAA’面の断面図である。 本発明の他の実施形態におけるコイル部品の上面図である。 本発明の他の実施形態におけるコイル部品の側面図である。 本発明の他の実施形態におけるコイル部品の、図4におけるAA’面の断面図である。 本発明の他の実施形態におけるコイル部品の、図4におけるBB’面の断面図である。 従来のコイル部品の上面図である。 従来のコイル部品の側面図である。 従来のコイル部品の、図8におけるAA’面の断面図である。
以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本実施形態のコイル部品の構造の一例を図1、図2および図3に示す。本実施形態のコイル部品は、磁性成型体2と磁性成型体2に埋設された巻線部5より構成されている。
また本実施形態はこれに限定することなく、たとえば、図4、図5、図6および図7に示す構成とすることもできる。
巻線部5は、巻線3を巻回して形成される少なくとも2つ以上のコイル4(たとえば、コイル4(a)とコイル4(b))と、少なくとも2つ以上のコイル4の間(たとえば、コイル4(a)とコイル4(b)の間)を電気的に接続する接続導線6とからなる。少なくとも2つ以上のコイル4のうちの1つのコイル4の端部より接続導線6が導出され、近接する他のコイル4の端部より導入されている(たとえば、コイル4(a)の端部より導出され、コイル4(b)の端部より導入されている)。すなわち、少なくとも2つ以上のコイル4のうちの1つのコイル4(たとえば、コイル4(a))を巻回した後、巻線3を切断せずそのまま間隔を空けて近接する他のコイル4(たとえば、コイル4(b))を巻回すことで、少なくとも2つ以上のコイル4の間(たとえば、コイル4(a)とコイル4(b)の間)に接続導線6が形成される。同時に、少なくとも2つ以上のコイル4(たとえば、コイル4(a)とコイル4(b))の各々の間には隙間8が形成される。
もちろん、前記少なくとも2つ以上のコイル4(たとえば、コイル4(a)とコイル4(b))のそれぞれを別々に作製し、各々のコイル4(たとえば、コイル4(a)とコイル4(b))における巻線3の端部同士を別途用意した接続導線6で接続することもできる。
また、図4、図5、図6および図7に示すように、前記2つ以上のコイル4と、互いに近接するコイル4(たとえば、コイル4(a)とコイル4(b))を電気的に接続する接続導線6よりなる巻線部5を、2種類の巻線ピッチにより形成することもできる。この時、互いに近接するコイル4(たとえば、コイル4(a)とコイル4(b))を電気的に接続する接続導線6を形成する巻線ピッチP2を、2つ以上のコイル4を形成する巻線ピッチP1より大きくすることにより、2つ以上のコイル4各々の間(たとえば、コイル4(a)とコイル4(b)の間)に隙間8を形成することができる。
ここで、図7に示すように、巻線ピッチP1とは、コイル4を形成する巻線3の間隔、巻線ピッチP2とは、コイル4(a)の端部、接続導線6、コイル4(b)の端部の間隔である。
2つ以上のコイル4を形成する巻線ピッチP1は、巻線3を限られたサイズの中に多く巻回すため巻線3の線径と同じ大きさとすることが好ましい。よって、この場合のコイル4は近接する巻線3が互いに接触することになる。
互いに近接するコイル4(たとえば、コイル4(a)とコイル4(b))を電気的に接続する接続導線6を形成する巻線ピッチP2は、2つ以上のコイル4を形成する巻線ピッチP1より大きく、2つ以上のコイル4各々の間(たとえば、コイル4(a)とコイル4(b)の間)に隙間8が形成される大きさであれば良く、好ましくは、巻線3の線径の2倍以上の大きさがあれば良い。
また、コイル部品の低背化のために、互いに近接するコイル4(たとえば、コイル4(a)とコイル4(b))を電気的に接続する接続導線6は、近接するコイル4同士(たとえば、コイル4(a)とコイル4(b))を1巻以下の巻き数で接続することが好ましい。
巻線3および接続導線6は、たとえば、導線と必要に応じて導線の外周を被覆してある絶縁被覆層とで構成することができる。
導線の材料としては、特に限定されないが、Al、Cu、Au、Ag、リン青銅などの金属などの導電性材料を用いることができる。絶縁被覆層は特に限定されないが、たとえば、ポリウレタン、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリエステル―イミド、ポリエステル―ナイロンなどを用いることができる。巻線3の断面形状は特に限定されず、円形、平角形状などとすることができ、外径は用いる材料によっても異なるが、通常は0.1mm〜1.0mm程度とすればよい。
磁性成型体2は、磁性体と結合剤とを含む磁性材料1を加圧成型することにより形成される。磁性体としては特に限定されないが、Mn−Zn、Ni−Cu−Znなどのフェライト、センダスト(Fe−Si−Al;鉄―シリコン―アルミニウム)、Fe−Si−Cr(鉄―シリコン―クロム)、パーマロイ(Fe−Ni)などを用いることができる。結合剤として特に限定されないが、たとえば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、シリコン樹脂、または、これらを組み合わせたものなどを用いることができる。
2つ以上のコイル4各々の間(たとえば、コイル4(a)とコイル4(b)の間)に磁性材料1(a)を配した隙間8を形成することにより、磁性材料1に巻線部5を埋没させた後、加圧成型した時に隙間8が緩衝機能を発揮し、コイル4を形成する巻線3へ印加されるコイル4の巻軸に平行な方向の応力が低減されるため、巻線3におけるコイル4の巻軸に平行な方向への潰れ(塑性変形)が改善されることにより、巻線部5の内周部7に形成された磁性成型体2の中心へ向かう圧縮応力の発生および、該圧縮応力に起因する巻線部5の内周部7における巻軸に平行な方向の引張応力の発生が緩和されるため、巻線部5の内周部7に形成された磁性成型体2のクラック発生を防止することが可能となる。ここで隙間8に配した磁性材料1(a)が加圧成型されることにより、隙間8に磁性成型体2(a)が形成される。
本発明のコイル部品のサイズは特に限定されないが、たとえば、幅が1.0mm〜20mm、奥行きが1.0mm〜20mm、高さが1.0mm〜10mm程度とすれば良い。また、本実施形態においては、コイル4が2個の事例について説明したが、同様に、コイル4を3個以上有する、本発明のコイル部品を構成することもできる。
本発明のコイル部品は、たとえば、パソコンや携帯型電子機器などに搭載されるDC/DCコンバータ等の回路素子などとして用いることができる。
以下、本発明のコイル部品の一実施例について、具体的に説明を行う。当然のことながら、本発明のコイル部品は下記実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
図1、図2および図3は、本発明の一実施例におけるコイル部品である。
まず、金型のキャビティ内に充填すべき顆粒状の磁性材料1を準備した。磁性体としてFe−Si−Cu合金の粉末(平均粒径2.0μm)を準備した。この磁性体100gに、IPA100g中のポリシロキサン樹脂を1.0質量%とした溶液を添加して20分撹拌した。撹拌後、撹拌物を150℃で1時間の乾燥を行った。また、乾燥は撹拌しながら行った。乾燥後、ポリシロキサン樹脂で被覆された材料を解砕してから、ステアリン酸カルシウムを潤滑剤として0.1質量%添加して顆粒状の磁性材料1を作製した。ここで、磁性材料1に必要な条件として、磁性体のFe−Si−Cu合金の粉末の平均粒径は0.5〜10μmの範囲であり、この磁性体100gに対し、IPA100g中のポリシロキサン樹脂を0.1〜4.0質量%とした溶液を添加して20分撹拌し、撹拌後、撹拌物を140〜250℃で1時間乾燥するか、若しくは、140〜200℃で1時間の乾燥後に温度を変えて更に180〜250℃で1時間の合計2時間の乾燥を、撹拌しながら行い、乾燥後、ポリシロキサン樹脂で被覆された材料を解砕してから、ステアリン酸カルシウムを潤滑剤として0.1〜0.4質量%添加して顆粒状にすればよい。
このように作製した磁性材料1を、Cuからなる導線をエナメル層からなる絶縁被膜で被覆した直径0.3mmの円形断面を持つ巻線3を巻回した2つのコイル4(コイル4(a)とコイル4(b))と、Cuからなる導線をエナメル層からなる絶縁被膜で被覆した直径0.3mmの円形断面を持ち、2つのコイル4(コイル4(a)とコイル4(b))同士を電気的に接続する接続導線6からなり、2つのコイル4(コイル4(a)とコイル4(b))の隙間8が0.3mm形成された巻線部5がセットされた金型キャビティ内に充填し、コイル4の巻軸に平行な方向に0.3GPaの加圧力で加圧成型した後に金型から磁性成型体2を取り出し、200℃で1時間の加熱処理を行い、ポリシロキサン樹脂を硬化させ、実施例1のコイル部品を得た。ここで加熱処理の温度は、140〜250℃の範囲にあればよい。
磁性成型体2の寸法は、幅7.0mm×奥行き7.0mm×高さ5.2mmであった。
得られたコイル部品の断面観察を行ったところ、図3に示すように2つのコイル4(コイル4(a)とコイル4(b))の隙間には磁性成型体2が形成され、2つのコイル4(コイル4(a)とコイル4(b))の隙間は0.1mmとなっていたが、巻線3の潰れ及び巻線部5の内周部7に形成された磁性成型体2のクラックは確認されなかった。
[実施例2]
図4、図5、図6および図7は、本発明の他の実施例におけるコイル部品である。
実施例1と同様に、金型キャビティ内に充填すべき顆粒状の磁性材料1を準備した。磁性体としてFe−Si−Cu合金の粉末(平均粒径2.0μm)を準備した。この磁性体100gと、IPA100g中のポリシロキサン樹脂を1.0質量%添加して20分撹拌した。撹拌後、撹拌物を150℃で1時間の乾燥を行った。また、乾燥は撹拌しながら行った。乾燥後、ポリシロキサン樹脂で被覆された材料を解砕してから、ステアリン酸カルシウムを潤滑剤として0.1質量%添加して顆粒状の磁性材料1を作製した。
このように作製した磁性材料1を、Cuからなる導線をエナメル層からなる絶縁被膜で被覆した直径0.3mmの円形断面を持つ巻線3を2種類の巻線ピッチで巻回し、2つのコイル4(コイル4(a)とコイル4(b))と2つのコイル4(コイル4(a)とコイル4(b))同士を電気的に接続する接続導線6とを形成した巻線部5がセットされた金型キャビティ内に充填した。
巻線部5を形成するコイル4(コイル(a)とコイル4(b))は巻線ピッチP1が0.3mmで形成され、接続導線6は巻線ピッチP2が0.9mm、且つ巻き数が1/2で形成されている。
これにより、2つのコイル4(コイル4(a)とコイル4(b))の間に0.3mmの隙間8が形成される。
磁性材料1を金型キャビティ内に充填した後、コイル4の巻軸に平行な方向に0.3GPaの加圧力で加圧成型した後、金型から磁性成型体2を取り出し、200℃で1時間の加熱処理を行い、ポリシロキサン樹脂を硬化させ、実施例2のコイル部品を得た。
磁性成型体2の寸法は、幅7.0mm×奥行き7.0mm×高さ5.2mmであった。
得られたコイル部品の断面観察を行ったところ、図6、図7に示すように2つのコイル4(コイル4(a)とコイル4(b))の隙間には磁性成型体2が形成され、2つのコイル4(コイル4(a)とコイル4(b))の隙間8は0.1mmとなっていたが、コイル4(コイル4(a)とコイル4(b))を形成する巻線3および接続導線6の潰れ及び巻線部5の内周部7に形成された磁性成型体2のクラックは確認されなかった。
[比較例]
図8、図9および図10は、従来のコイル部品の一例である。
実施例1、実施例2と同様に、金型のキャビティ内に充填すべき顆粒状の磁性材料1を準備した。磁性体としてFe−Si−Cu合金の粉末(平均粒径2.0μm)を準備した。この磁性体100gと、IPA100g中のポリシロキサン樹脂を1.0質量%とした溶液を添加して20分撹拌した。撹拌後、撹拌物を150℃で1時間の乾燥を行った。また、乾燥は撹拌しながら行った。乾燥後、ポリシロキサン樹脂で被覆された材料を解砕してから、ステアリン酸カルシウムを潤滑剤として0.1質量%添加して顆粒状の磁性材料1を作製した。
このように作製した磁性材料1を、Cuからなる導線をエナメル層からなる絶縁被膜で被覆した直径0.3mmの円形断面を持つ巻線3を巻回した巻線部5がセットされた金型キャビティ内に充填し、巻線部5の巻軸に平行な方向に0.3GPaの加圧力で加圧成型した後に金型から磁性成型体2を取り出し、200℃で1時間の加熱処理を行い、ポリシロキサン樹脂を硬化させ、コイル部品を得た。
磁性成型体2の寸法は、幅7.0mm×奥行き7.0mm×高さ5.2mmであった。
得られたコイル部品の断面観察を行ったところ、図10に示すように、巻線3が巻線部5の巻軸に平行な方向に潰れており、特に、巻線部5の中央の巻線3(a)は、巻線部5の上下両端の巻線3(b)より大きく潰れていた。また、大きく潰れた巻線3(a)に挟まれた磁性成型体2にクラック9が確認された。
本発明に係るコイル部品は、磁性成型体の内部に埋設された巻線部を形成する巻線の潰れ(塑性変形)を抑制すると同時に巻線部の内周部に形成された磁性成型体のクラックを防止することができ、電気的特性および信頼性に優れたコイル部品を得ることが、産業上有用である。
1・・・磁性材料
1(a)・・・隙間8に配された磁性材料
2・・・磁性成型体
2(a)・・・隙間8に形成された磁性成型体
3・・・巻線
3(a)・・・コイル中央の巻線
3(b)・・・コイル上下の巻線
4・・・コイル
4(a)・・・上部のコイル
4(b)・・・下部のコイル
5・・・巻線部
6・・・接続導線

7・・・内周部
8・・・隙間
9・・・クラック

Claims (6)

  1. 磁性体と結合剤とを含む磁性材料からなる磁性成型体と、前記磁性成型体に埋設され、巻線をコイル状に巻回してある巻線部とを有するコイル部品であって、
    前記巻線部が少なくとも2つ以上のコイルと、互いに近接する前記コイルを電気的に接続する接続導線からなり、前記2つ以上のコイルが、間隔を空けて配置されていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記磁性材料を前記2つ以上のコイルの間に配することを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 巻線部の巻軸方向に少なくとも前記2つ以上のコイルが前記巻線部の巻軸を共有するように離間して積層配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル部品。
  4. 前記2つ以上のコイルと、互いに近接するコイルを電気的に接続する接続導線よりなる巻線部が、2種類の巻線ピッチにより形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のコイル部品。
  5. 前記2種類の巻線ピッチにおいて、前記互いに近接するコイルを電気的に接続する接続導線を形成する巻線ピッチが、前記2つ以上のコイルを形成する巻線ピッチより大きいことを特徴とする請求項4に記載のコイル部品。
  6. 前記互いに近接するコイルを電気的に接続する接続導線が1巻以下の巻線により形成されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のコイル部品。
JP2015099160A 2015-05-14 2015-05-14 コイル部品 Active JP6565315B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015099160A JP6565315B2 (ja) 2015-05-14 2015-05-14 コイル部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015099160A JP6565315B2 (ja) 2015-05-14 2015-05-14 コイル部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016219458A true JP2016219458A (ja) 2016-12-22
JP6565315B2 JP6565315B2 (ja) 2019-08-28

Family

ID=57582057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015099160A Active JP6565315B2 (ja) 2015-05-14 2015-05-14 コイル部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6565315B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08264324A (ja) * 1995-03-27 1996-10-11 Taiyo Yuden Co Ltd チップ状インダクタ及びその製造方法
JP2001160728A (ja) * 1999-09-21 2001-06-12 Murata Mfg Co Ltd Lcフィルタ
JP2002124427A (ja) * 2001-08-27 2002-04-26 Taiyo Yuden Co Ltd チップ形インダクタの製造方法
JP2002305108A (ja) * 2000-04-28 2002-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 複合磁性体、磁性素子およびその製造方法
JP2003017350A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Murata Mfg Co Ltd チップビーズインダクタの製造方法及びチップビーズインダクタ
JP2003282333A (ja) * 2002-03-27 2003-10-03 Tdk Corp コイル封入圧粉磁芯
JP2005072170A (ja) * 2003-08-22 2005-03-17 Toko Inc チップ型電子部品
JP2011091378A (ja) * 2009-09-24 2011-05-06 Ngk Insulators Ltd コイル埋設型インダクタおよびその製造方法
JP2011238671A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Nec Tokin Corp 複合磁性素子

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08264324A (ja) * 1995-03-27 1996-10-11 Taiyo Yuden Co Ltd チップ状インダクタ及びその製造方法
JP2001160728A (ja) * 1999-09-21 2001-06-12 Murata Mfg Co Ltd Lcフィルタ
JP2002305108A (ja) * 2000-04-28 2002-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 複合磁性体、磁性素子およびその製造方法
JP2003017350A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Murata Mfg Co Ltd チップビーズインダクタの製造方法及びチップビーズインダクタ
JP2002124427A (ja) * 2001-08-27 2002-04-26 Taiyo Yuden Co Ltd チップ形インダクタの製造方法
JP2003282333A (ja) * 2002-03-27 2003-10-03 Tdk Corp コイル封入圧粉磁芯
JP2005072170A (ja) * 2003-08-22 2005-03-17 Toko Inc チップ型電子部品
JP2011091378A (ja) * 2009-09-24 2011-05-06 Ngk Insulators Ltd コイル埋設型インダクタおよびその製造方法
JP2011238671A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Nec Tokin Corp 複合磁性素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP6565315B2 (ja) 2019-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9305702B2 (en) Surface-mount inductor and production method thereof
US20170125158A1 (en) Surface mounted inductor and manufacturing method therefor
CN109923627B (zh) 电感元件及其制造方法
CN107799260B (zh) 磁性粉末以及包含磁性粉末的电感器
WO2010103709A1 (ja) 圧粉磁芯およびそれを用いた磁性素子
WO2013073180A1 (ja) 複合磁性材料とそれを用いたコイル埋設型磁性素子およびその製造方法
CN108806920B (zh) 电感元件
CN107452466B (zh) 电子零件
US9607752B2 (en) Wire-wound inductor and method for manufacturing the same
CN103714961A (zh) 电感元件及其制造方法
JP2017108098A (ja) 圧粉コア、当該圧粉コアの製造方法、該圧粉コアを備えるインダクタ、および該インダクタが実装された電子・電気機器
TW202113883A (zh) 電感元件及其製造方法
JP2007123376A (ja) 複合磁性体およびそれを用いた磁性素子並びにその製造方法
JP2006294775A (ja) 磁性材料とそれを用いたインダクタ
JP6519989B2 (ja) インダクタ素子
JP2011199098A (ja) 巻き線一体型モールドコイルの巻き線方法
JP6565315B2 (ja) コイル部品
WO2018207521A1 (ja) 圧粉コア、当該圧粉コアの製造方法、該圧粉コアを備えるインダクタ、および該インダクタが実装された電子・電気機器
CN108806921B (zh) 电感元件
JP2017199732A (ja) コイル装置
KR101872601B1 (ko) 자성 분말, 및 이를 포함하는 인덕터
JP2017199734A (ja) コイル装置
JP6227516B2 (ja) 電子部品および電子機器
TWI652700B (zh) 壓粉芯、該壓粉芯之製造方法、具備該壓粉芯之電氣電子零件及安裝有該電氣電子零件之電氣電子機器
CN113272086B (zh) 磁性材料的制造方法、压粉磁芯的制造方法、线圈部件的制造方法、压粉磁芯、线圈部件以及造粒粉

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180306

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6565315

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150