JP2001160624A - 薄膜半導体装置 - Google Patents
薄膜半導体装置Info
- Publication number
- JP2001160624A JP2001160624A JP34280099A JP34280099A JP2001160624A JP 2001160624 A JP2001160624 A JP 2001160624A JP 34280099 A JP34280099 A JP 34280099A JP 34280099 A JP34280099 A JP 34280099A JP 2001160624 A JP2001160624 A JP 2001160624A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- gate electrode
- electrode
- tft
- gate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Thin Film Transistor (AREA)
Abstract
るとともにオフ電流を低減し、且つ、耐熱性を向上させ
ることを目的とする。 【解決手段】 透明絶縁基板1上に少なくとも第1の金
属膜2、陽極酸化膜3、第1の絶縁膜4、多結晶シリコ
ン膜5、第2の絶縁膜6、及び、第2の金属膜7を順に
積層して薄膜半導体装置を構成する。
Description
するものであり、特に、アクティブマトリクス型液晶表
示装置のデータドライバ及びゲートドライバ、或いは、
画素スイッチング素子等として用いる多結晶シリコン薄
膜トランジスタ(TFT)のゲート電極構造及び駆動方
法に特徴のある薄膜半導体装置に関するものである。
費電力であるため、OA端末やプロジェクター等に使用
されたり、或いは、携帯可能性を利用して小型液晶テレ
ビ等に使用されており、特に、高品質液晶表示装置用に
は、画素毎にスイッチング用のアクティブ素子を設けた
アクティブマトリクス型液晶表示装置が用いられてい
る。
装置においては、表示部における個々の画素をTFT等
のアクティブ素子で動作させることによって、単純マト
リクス型液晶表示装置の様な非選択時のクロストークを
完全に排除することができ、優れた表示特性を示すこと
が可能になる。
リクス型液晶表示装置は、制御素子として駆動能力が高
いので、ドライバ内蔵液晶表示装置や、高解像度・高精
細液晶表示装置に適用されているが、特に多結晶シリコ
ンはアモルファスシリコンに比べて移動度が高いので、
高速動作に適しており、また、周辺回路を同時に形成す
ることが可能であるので、高級機種のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置用としては多結晶シリコンを用いた
薄膜TFTが用いられている。
明する。 図8参照 図8は、従来のTFTの概略的断面図であり、ガラス基
板61上に下地絶縁膜となるSiN膜62及びSiO2
膜63を介して、PCVD法(プラズマCVD法)を用
いて、厚さが、例えば、50nmのα−Si膜を堆積さ
せたのち、エキシマレーザを用いてレーザアニールを施
すことによって多結晶Si膜64に変換する。
よって多結晶Si膜を所定形状の島状領域(図示せず)
にエッチングしたのち、再び、PCVD法によってゲー
ト酸化膜65を堆積させ、次いで、スパッタリング法に
よってAl膜を堆積させたのち、ドライ・エッチングを
施すことによってAlゲート電極66を形成する。
てP(リン)等のn型不純物をイオン注入することによ
ってn型ソース領域67及びn型ドレイン領域68を形
成したのち、全面にSiO2 膜及びSiN膜を順次堆積
させて層間絶縁膜69とし、次いで、n型ソース領域6
7、n型ドレイン領域68、及び、Alゲート電極66
に対するコンタクトホールを形成したのち、全面に、T
i,Al,Tiを順次堆積させ、パターニングすること
によってTi/Al/Ti構造のソース電極70、ドレ
イン電極71、及び、ゲート引出電極(図示せず)を形
成することによってTFTの基本構成が得られる。
おいては、ゲート絶縁膜の膜厚分布等に起因するしきい
値Vthのバラツキが大きく、このようなVthのバラツキ
をなくすためにはゲート絶縁膜を薄くすれば良いが、そ
うすると耐圧が低下してオン電流を多くすることができ
ないという問題が発生する。
同導電型の多結晶シリコン電極からなるバックゲート電
極を設けることによりオン電流を増大させることが提案
されているので(必要ならば、特開平5−235351
号公報の従来例参照)、ここで、図9を参照して従来の
二重ゲート電極TFTを説明する。
り、まず、シリコン基板81上に下地酸化膜82を介し
て不純物ドープ多結晶シリコンからなる下部ゲート電極
83を形成したのち、CVD法によって下部ゲート絶縁
膜84を堆積させ、次いで、活性層となる多結晶Si薄
膜85を形成したのち、左右にn型ソース領域86及び
n型ドレイン領域87を形成する。
膜88、及び、不純物ドープの多結晶シリコンからなる
上部ゲート電極89を形成したのち、全面に層間絶縁膜
90を設け、次いで、n型ソース領域86及びn型ドレ
イン領域87に対するコンタクトホールを形成したの
ち、配線金属膜の堆積とパターニングとを行ってソース
電極91及びドレイン電極92を形成することによって
二重ゲート電極TFTの基本構成が得られる。
Tに用いる多結晶シリコン膜は、単結晶シリコン膜に比
べて結晶性が劣るため、単結晶シリコンTFTと比較し
てオフ電流が高いという問題があり、この様なオフ電流
の問題を解決するために、LDD(Lightly D
oped Drain)構造を採用することによって、
TFTのオフ状態の時のチャネル−ドレイン領域(ソー
ス領域)間の電界を緩和し、それによって、リーク電流
を低減することが試みられている。
結晶シリコンゲート電極を互いに逆導電型にすることに
よって、ゲート電圧の高い動作領域におけるオン電流を
減少させることなしに、ゲート電圧0V付近でチャネル
−ドレイン領域間の電界を緩和してオフ電流を大幅に低
減することが試みられている。
基板を用いたTFTにおいては、温度の上昇に伴ってガ
ラス基板の熱伝導特性が低下するので、動作環境温度の
上昇に伴ってブレークダウンが発生したり、素子が熱破
壊されるという問題がある。
はシリコン基板を用いているので、大画面アクティブマ
トリクス型液晶表示装置に適用することはできないとい
う問題があり、また、シリコン基板をガラス基板に置き
換えたとしても、上下のゲート電極は多結晶シリコン膜
で形成されているので、熱伝導性に劣り、熱的に弱いと
いう問題は解消されないという問題がある。
せるとともにオフ電流を低減し、且つ、耐熱性を向上さ
せることを目的とする。
本発明における課題を解決するための手段を説明する。 図1参照 (1)本発明は、薄膜半導体装置において、透明絶縁基
板1上に少なくとも第1の金属膜2、陽極酸化膜3、第
1の絶縁膜4、多結晶シリコン膜5、第2の絶縁膜6、
及び、第2の金属膜7を順に積層した積層構造を有する
ことを特徴とする。
する多結晶シリコン膜5との間に熱伝導性に優れる金属
膜、即ち、第1の金属膜2を設けることによって、この
第1の金属膜2がヒートシンクとして機能するので、薄
膜半導体装置の動作環境温度を高めることができ、耐熱
性が向上し、また、オフ電流IOFF を低減することがで
きる。
設けることによって、多結晶シリコン膜5を形成する際
のレーザアニール工程における第1の金属膜2を構成す
る元素のマイグレーションを抑制し、それによって、ヒ
ロックが発生することを防止することができる。なお、
第1の金属膜2としては、熱伝導性に優れ且つ陽極酸化
が可能なAl、Al合金、Ta、Mo−Ta、或いは、
Auが望ましい。
ことによって、即ち、第1の金属膜2をバックゲート電
極とすることによって、薄膜半導体装置のオン電流を増
大することができるとともに、キャリアの移動度を高め
ることができる。
おいて、同一の透明絶縁基板1上に、第2の絶縁膜6を
ゲート絶縁膜とし、且つ、第2の金属膜7をゲート電極
とするpチャネル型薄膜トランジスタ及びnチャネル型
薄膜トランジスタを設けるとともに、pチャネル型薄膜
トランジスタを設ける領域にのみ、pチャネル型薄膜ト
ランジスタを構成する多結晶シリコン膜5の下に、第1
の絶縁膜4を介して、陽極酸化膜3及び第1の金属膜2
を設けたことを特徴とする。
とによってキャリアの移動度を高めることができるの
で、pチャネル型薄膜トランジスタにのみ第1の金属膜
2を設けることによって正孔の移動度を高め、nチャネ
ル型薄膜トランジスタの動作速度に近づけることによっ
て、相補型薄膜半導体装置の動作速度の整合性を高める
ことができる。
(2)において、第1の金属膜2を、第2の金属膜7と
電気的に接続した電極、或いは、第2の金属膜7とは独
立の電極のいずれかとすることを特徴とする。
7と電気的に接続した電極として同電位の電圧を印加す
ることによってオン電流を増大することができ、また、
第1の金属膜2を第2の金属膜7とは独立の電極とし、
任意の電圧を印加することによってしきい値電圧Vthを
任意に制御することができる。
第1の実施の形態のTFTの製造工程を説明する。 図2(a)参照 まず、TFT基板となる厚さが、例えば、1.1mmの
透明のガラス基板11上に、スパッタリング法によって
厚さが50〜500nm、例えば、200nmのAl膜
12を堆積させたのち、酒石酸エチレングリコール溶液
中で陽極酸化を行うことによって、厚さが20〜150
nm、例えば、30nmの陽極酸化膜、即ち、Al2 O
3 膜13を形成する。
えば、50nmのSiN膜14、厚さが、例えば、10
0nmのSiO2 膜15、及び、厚さが、例えば、50
nmのα−Si膜16を順次堆積させたのち、XeCl
エキシマレーザを用いてレーザ光17をオーバラップさ
せながらスキャンニングしてレーザアニールすることに
よってα−Si膜16を多結晶化する。なお、このレー
ザアニール工程において、Al膜12の表面に陽極酸化
によって形成したAl2 O3 膜13がAl膜12からの
Alのマイグレーションを抑制されてヒロックの発生が
防止されることが、走査型電子顕微鏡像によって確認さ
れた。
ッチングを施すことによって島状領域にしたのち、島状
領域とした多結晶Si膜18上に、PCVD法を用いて
厚さが、例えば、120nmのSiO2 膜を堆積させ、
次いで、スパッタリング法によって厚さが、例えば、3
00nmのAl膜を堆積させたのち、通常のフォトエッ
チング工程を用いてパターニングすることによってゲー
ト酸化膜19及びAlゲート電極20を形成する。
て多結晶シリコン膜18にP(リン)をイオン注入する
ことによって、n型ソース領域21及びn型ドレイン領
域22を形成したのち、全面に、SiO2 膜及びSiN
膜を順次堆積させて層間絶縁膜23とし、次いで、n型
ソース領域21、n型ドレイン領域22、及び、Alゲ
ート電極20に対するコンタクトホールを形成したの
ち、全面にTi,Al,Tiを順次堆積させ、パターニ
ングすることによってTi/Al/Ti構造のソース電
極24、ドレイン電極25、及び、ゲート引出電極(図
示せず)を形成することによってnチャネル型TFTの
基本構成が得られる。
のId −Vg 特性図であり、ゲート長Lを5μm、ゲー
ト幅Wを3μmとし、ドレイン電圧Vd を1Vにした状
態でゲート電圧Vg を変化させた場合のドレイン電流I
d を示しており、図から明らかなように、動作環境温度
が75℃においてブレークダウンが発生し、100℃に
おいては、素子が熱的に破壊され、ゲート電圧Vg によ
らず、一定のドレイン電流Id が流れることになる。
d −Vg 特性図であり、ゲート長Lを5μm、ゲート幅
Wを3μmとし、ドレイン電圧Vd を1Vにした状態で
ゲート電圧Vg を変化させた場合のドレイン電流Id を
示しており、図から明らかなように、動作環境温度が1
00℃になっても室温とほぼ同等の特性が得られるとと
もに、ゲート電圧Vg が負におけるドレイン電流Id 、
即ち、オフ電流IOFF を図3(a)の従来のTFTに比
べて低減することができる。
板11の熱伝導率が低下しても、ガラス基板11上に設
けたAl膜12がヒートシンクとして機能するので、素
子の自己加熱による熱的破壊に対する耐性が向上するた
めと考えられる。
膜12に対しても引出電極を設け、引出電極を介してA
l膜12に所定のバックゲート電圧Vbgを印加した場合
のVthのバックゲート電圧依存性の説明図であり、この
場合も、ドレイン電圧Vd を1Vにした状態でゲート電
圧Vg を変化させた場合のドレイン電流Id を示してい
る。図から明らかなように、バックゲート電圧Vbgとし
て正電圧を印加した場合には、正電圧の増加とともにV
thが高くなり、バックゲート電圧Vbgとして負電圧を印
加した場合には、負電圧の増加とともにVthが低くな
る。
型を反転してpチャネル型TFTとした場合のVthのバ
ックゲート電圧依存性の説明図であり、その他の条件は
図4(a)の場合と同様である。図から明らかなよう
に、バックゲート電圧Vbgとして正電圧を印加した場合
には、正電圧の増加とともにVthが低くなり、バックゲ
ート電圧Vbgとして負電圧を印加した場合には、負電圧
の増加とともにVthが高くなる。
いては、Al膜12がヒートシンクとして機能するの
で、耐熱性が高くなり、100℃の動作環境温度におい
ても適正な動作が可能になり、且つ、オフ電流IOFF を
低減することができ、同じ動作環境温度においては、A
l膜を設けない従来のTFTのオフ電流IOFF の1/1
0以下にすることができる。
l2 O3 膜13を形成しているので、このAl2 O3 膜
13がAl膜12を構成するAlのマイグレーションを
抑制するので、レーザアニール工程においてヒロックが
発生することを防止することができる。
圧を印加した場合には、バックゲート電極となるので、
VthをAl膜12に印加する電圧によって制御すること
ができ、また、キャリアの移動度を高めることができ
る。なお、この場合には、各TFT毎にAl膜12を分
割する必要がある。
施の形態のTFTの製造工程を説明する。 図5(a)参照 まず、TFT基板となる厚さが、例えば、1.1mmの
透明のガラス基板11上に、スパッタリング法によって
厚さが50〜500nm、例えば、200nmのAl膜
を堆積させたのち、ドライ・エッチングを施すことによ
って所定形状にパターニングしてAlバックゲート電極
26を形成し、次いで、酒石酸エチレングリコール溶液
中で陽極酸化を行うことによって、Alバックゲート電
極26の表面に厚さが20〜150nm、例えば、30
nmの陽極酸化膜、即ち、Al2O3 膜27を形成す
る。
を用いてAl2 O3 膜27上の厚さが、例えば、50n
mのSiN膜14、厚さが、例えば、100nmのSi
O2 膜15、及び、厚さが、例えば、50nmのα−S
i膜16を順次堆積させたのち、XeClエキシマレー
ザを用いてレーザ光17をオーバラップさせながらスキ
ャンニングしてレーザアニールすることによってα−S
i膜16を多結晶化する。なお、このレーザアニール工
程において、Alバックゲート電極26の表面に陽極酸
化によって形成したAl2 O3 膜27がAlのマイグレ
ーションを抑制するので、ヒロックの発生が防止され
る。
ングを施すことによって島状領域にしたのち、島状領域
とした多結晶Si膜18上に、PCVD法を用いて厚さ
が、例えば、120nmのSiO2 膜を堆積させ、次い
で、スパッタリング法によって厚さが、例えば、300
nmのAl膜を堆積させたのち、通常のフォトエッチン
グ工程を用いてパターニングすることによってゲート酸
化膜19及びAlゲート電極20を形成する。
て多結晶シリコン膜18にP(リン)をイオン注入する
ことによって、n型ソース領域21及びn型ドレイン領
域22を形成したのち、全面に、SiO2 膜及びSiN
膜を順次堆積させて層間絶縁膜23とし、次いで、n型
ソース領域21、n型ドレイン領域22、Alゲート電
極20、及び、Alバックゲート電極26に対するコン
タクトホールを形成したのち、全面にTi,Al,Ti
を順次堆積させ、パターニングすることによってTi/
Al/Ti構造のソース電極24、ドレイン電極25、
ゲート引出電極(図示せず)、及び、バックゲート引出
電極(図示せず)を形成することによって二重ゲート電
極nチャネル型TFTの基本構成が得られる。
基板11上に設けたAl膜がAlバックゲート電極26
としてパターニングされているので、Alバックゲート
電極26に起因するS−G間容量、D−G間容量、及
び、配線容量等の寄生容量を低減することができ、それ
によって、動作速度の遅延を抑制することができる。
伝導性に優れたAlで形成されているので、従来の多結
晶Siによってバックゲート電極を形成した二重ゲート
電極TFTに比べて耐熱性を向上することができる。
第3の実施の形態の相補型TFTの製造工程を説明す
る。 図6(a)参照 まず、TFT基板となる厚さが、例えば、1.1mmの
透明のガラス基板31上に、スパッタリング法によって
厚さが50〜500nm、例えば、200nmのAl膜
を堆積させたのち、ドライ・エッチングを施すことによ
ってpチャネル型TFTを形成する領域に対応する所定
形状にパターニングしてAlバックゲート電極32を形
成し、次いで、酒石酸エチレングリコール溶液中で陽極
酸化を行うことによって、Alバックゲート電極32の
表面に厚さが20〜150nm、例えば、50nmの陽
極酸化膜、即ち、Al2 O3 膜33を形成する。この場
合、全てのAlバックゲート電極32の表面が陽極酸化
されるように、各pチャネル型TFTに対応するAlバ
ックゲート電極32を相互に電気的に接続させておき、
陽極酸化ののちに接続部を切断すれば良い。
を用いてAl2 O3 膜33上の厚さが、例えば、50n
mのSiN膜34、厚さが、例えば、100nmのSi
O2 膜35、及び、厚さが、例えば、50nmのα−S
i膜を順次堆積させたのち、XeClエキシマレーザを
用いてレーザ光をオーバラップさせながらスキャンニン
グしてレーザアニールすることによってα−Si膜を多
結晶化し、次いで、多結晶化させた多結晶Si膜にドラ
イ・エッチングを施すことによって多結晶Si島状領域
36及び多結晶Si島状領域37を形成する。なお、こ
の場合にも、レーザアニール工程において、Alバック
ゲート電極32の表面に陽極酸化によって形成したAl
2 O3 膜33がAlバックゲート電極32を構成するA
lのマイグレーションを抑制するので、ヒロックの発生
が防止される。
100nmのSiO2膜を堆積させ、次いで、スパッタ
リング法によって厚さが、例えば、300nmのAl膜
を堆積させたのち、通常のフォトエッチング工程を用い
てパターニングすることによってnチャネル型TFTの
ゲート酸化膜38及びAlゲート電極39と、pチャネ
ル型TFTのゲート酸化膜40及びAlゲート電極41
を形成する。
トマスク42で被覆したのち、Alゲート電極39をマ
スクとして多結晶Si島状領域36にBイオン43をイ
オン注入することによって、p型ソース領域44及びp
型ドレイン領域45を形成する。
i島状領域36を新たなレジストマスク46で被覆し、
Alゲート電極41をマスクとして多結晶Si島状領域
37にPイオン47をイオン注入することによって、n
型ソース領域48及びn型ドレイン領域49を形成す
る。
せて層間絶縁膜50とし、次いで、p型ソース領域4
4、p型ドレイン領域45、n型ソース領域48、n型
ドレイン領域49、Alゲート電極39、Alゲート電
極41、及び、Alバックゲート電極32に対するコン
タクトホールを形成したのち、全面にTi,Al,Ti
を順次堆積させ、パターニングすることによってTi/
Al/Ti構造のソース電極51、ドレイン電極52、
ソース電極53、ドレイン電極54、Alゲート電極3
9に対するゲート引出電極(図示せず)、Alゲート電
極41に対するゲート引出電極(図示せず)、及び、バ
ックゲート引出電極55を形成することによって二重ゲ
ート電極相補型TFTの基本構成が得られる。
は、pチャネル型TFTに対応する領域にのみAlバッ
クゲート電極32を設けているので、キャリア、即ち、
正孔の移動度を向上することができ、それによって、n
チャネル型TFTにおける電子の移動度とのバランスを
改善することができるので、nチャネル型TFTとpチ
ャネル型TFTの動作速度の整合性を取ることができ、
良好な高速動作が可能になる。
たが、本発明は各実施の形態に記載した構成及び条件に
限られるものではなく、各種の変更が可能である。例え
ば、上記の各実施の形態においては、ガラス基板上にA
l膜を設けているが、Alに限られるものではなく、A
l以外に、Al合金、Ta、Mo−Ta、或いは、Au
等の金属膜を用いても良いものであり、熱伝導性に優
れ、且つ、陽極酸化が可能な金属膜であれば良い。
ート電極としてAlを用いているが、バックゲート電極
をAl以外に変更した場合には、それに合わせてゲート
電極を同じ金属膜に変更しても良いものであり、さらに
は、互いに別の金属膜を用いても良いものである。
DD(Lightly DopedDrain)構造を
採用していないが、必要に応じてLDD構造を採用して
も良いものであり、それによって、TFTのオフ状態の
時のチャネル−ドレイン領域(ソース領域)間の電界を
緩和して、オフ電流IOFF 、即ち、リーク電流をさらに
低減することができる。
おいては、ガラス基板上に堆積させたAl膜をパターニ
ングしたのち陽極酸化を行っているが、Al膜を陽極酸
化したのち、パターニングしても良いものである。
は、nチャネル型TFTとの動作速度のバランスを取る
ためにpチャネル型TFTにのみAlバックゲート電極
を設けているが、nチャネル型TFT側にもAlバック
ゲート電極を設けても良いものであり、それによって、
相補型TFTの耐熱性を向上することができるととも
に、オフ電流IOFF を低減することができる。
は、pチャネル型TFT全体に対応する大きさのAlバ
ックゲート電極を設けているが、上記の第2の実施の形
態のように、ゲート電極に対応する大きさのバックゲー
ト電極としても良いものであり、それによって、寄生容
量を低減して動作速度を向上することができる。
縁基板上に金属膜及び陽極酸化膜を介して多結晶Si膜
を設けているので、α−Si膜の多結晶Si化に伴うヒ
ロックの発生を防止することができ、また、耐熱性を向
上することができるとともに、リーク電流を少なくする
ことができ、薄膜半導体装置の動作特性を向上すること
ができる。
てしきい値電圧Vthを制御することができるとともに、
キャリアの移動度を改善することができ、それによっ
て、高性能で安定した動作特性の薄膜半導体装置を実現
することができる。
の説明図である。
g 特性図である。
ックゲート電圧依存性の説明図である。
の説明図である。
中までの製造工程の説明図である。
6以降の製造工程の説明図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 透明絶縁基板上に少なくとも第1の金属
膜、陽極酸化膜、第1の絶縁膜、多結晶シリコン膜、第
2の絶縁膜、及び、第2の金属膜を順に積層した積層構
造を有することを特徴とする薄膜半導体装置。 - 【請求項2】 同一の透明絶縁基板上に、第2の絶縁膜
をゲート絶縁膜とし、且つ、第2の金属膜をゲート電極
とするpチャネル型薄膜トランジスタ及びnチャネル型
薄膜トランジスタを設けるとともに、前記pチャネル型
薄膜トランジスタを設ける領域にのみ、前記pチャネル
型薄膜トランジスタを構成する多結晶シリコン膜の下
に、第1の絶縁膜を介して、陽極酸化膜及び第1の金属
膜を設けたことを特徴とする薄膜半導体装置。 - 【請求項3】 上記第1の金属膜を、上記第2の金属膜
と電気的に接続した電極、或いは、前記第2の金属膜と
は独立の電極のいずれかとすることを特徴とする請求項
1または2に記載の薄膜半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34280099A JP4323037B2 (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 薄膜半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34280099A JP4323037B2 (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 薄膜半導体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001160624A true JP2001160624A (ja) | 2001-06-12 |
JP4323037B2 JP4323037B2 (ja) | 2009-09-02 |
Family
ID=18356604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34280099A Expired - Fee Related JP4323037B2 (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 薄膜半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4323037B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014099654A (ja) * | 2009-11-06 | 2014-05-29 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置 |
US9425226B2 (en) | 2014-03-13 | 2016-08-23 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Imaging device |
US9905598B2 (en) | 2014-04-23 | 2018-02-27 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Imaging device |
-
1999
- 1999-12-02 JP JP34280099A patent/JP4323037B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014099654A (ja) * | 2009-11-06 | 2014-05-29 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置 |
US9331112B2 (en) | 2009-11-06 | 2016-05-03 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device including an oxide semiconductor layer |
US9773814B2 (en) | 2009-11-06 | 2017-09-26 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device |
US9425226B2 (en) | 2014-03-13 | 2016-08-23 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Imaging device |
US9711549B2 (en) | 2014-03-13 | 2017-07-18 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Imaging device |
US9905598B2 (en) | 2014-04-23 | 2018-02-27 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Imaging device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4323037B2 (ja) | 2009-09-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5712495A (en) | Semiconductor device including active matrix circuit | |
US7223996B2 (en) | Electric device, matrix device, electro-optical display device, and semiconductor memory having thin-film transistors | |
US6172671B1 (en) | Active matrix type display device and fabrication method of the same | |
US5904508A (en) | Semiconductor device and a method of manufacturing the same | |
US6028333A (en) | Electric device, matrix device, electro-optical display device, and semiconductor memory having thin-film transistors | |
JP2006332400A (ja) | 薄膜半導体装置およびその製造方法 | |
KR100676330B1 (ko) | 반도체장치,반도체장치의제조방법및박막트랜지스터의제조방법 | |
JPH10256554A (ja) | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 | |
JP2004079735A (ja) | 薄膜トランジスタの製造方法 | |
JP2002134751A (ja) | アクティブマトリクス型表示装置およびその製造方法 | |
JP2005260168A (ja) | トランジスタを備えた装置およびその製造方法 | |
JP2776820B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP2001160624A (ja) | 薄膜半導体装置 | |
KR100815894B1 (ko) | Ldd구조의 cmos 다결정 실리콘 박막트랜지스터의제조방법 | |
JP3522440B2 (ja) | 薄膜半導体装置 | |
JPH1154755A (ja) | 半導体素子の製造方法および薄膜トランジスタ | |
JPH09270518A (ja) | 表示装置 | |
JPH11345975A (ja) | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 | |
JP5559244B2 (ja) | 薄膜半導体装置 | |
JP3211929B2 (ja) | 薄膜半導体装置およびその製造方法 | |
JPH0785480B2 (ja) | 薄膜トランジスタとその製造方法 | |
JP2000091583A (ja) | 半導体素子 | |
JPH1093094A (ja) | 薄膜トランジスタ | |
JPH09246567A (ja) | 半導体装置 | |
JP2000228524A (ja) | 薄膜トランジスタおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050713 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20050809 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060810 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080812 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080813 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081010 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090602 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090604 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4323037 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130612 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |