JP2001160574A - 検査装置 - Google Patents

検査装置

Info

Publication number
JP2001160574A
JP2001160574A JP34137899A JP34137899A JP2001160574A JP 2001160574 A JP2001160574 A JP 2001160574A JP 34137899 A JP34137899 A JP 34137899A JP 34137899 A JP34137899 A JP 34137899A JP 2001160574 A JP2001160574 A JP 2001160574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor wafer
inspection
stage
image
defect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34137899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4135283B2 (ja
Inventor
Yasuyuki Suzuki
保之 鈴木
Taketo Miyashita
丈人 宮下
Tsutomu Sakashita
努 坂下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP34137899A priority Critical patent/JP4135283B2/ja
Publication of JP2001160574A publication Critical patent/JP2001160574A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4135283B2 publication Critical patent/JP4135283B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検査物に対して紫外光を出射する紫外光出
射手段のメンテナンス性を大幅に向上させる。 【解決手段】 被検査物が設置されるステージと、ステ
ージを支持する支持台と、被検査物に対して紫外光を出
射する紫外光出射手段と、紫外光出射手段から出射され
た紫外光をステージ上に設置された被検査物に照射し、
この被検査物からの反射光又は透過光を検出する光学ユ
ニットとを備え、紫外光出射手段は、支持台の内部に引
出自在に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のデバイスパ
ターンが形成された半導体ウェハ等の検査に用いられる
検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスは、半導体ウェハ上に微
細なデバイスパターンを形成することにより作製され
る。このようなデバイスパターンを形成するときに、半
導体ウェハ上に塵埃等が付着したり、傷が付いたりし
て、欠陥が生じることがある。このような欠陥が生じた
半導体デバイスは、不良デバイスとなり、歩留まりを低
下させる。
【0003】したがって、製造ラインの歩留まりを高い
水準で安定させるためには、塵埃や傷等によって発生す
る欠陥を早期に発見し、その原因を突き止め、製造設備
や製造プロセスに対して有効な対策を講じることが好ま
しい。
【0004】そこで、欠陥が発見された場合には、検査
装置を用いて、その欠陥が何であるかを調べて分類分け
を行い、その欠陥の原因となった設備やプロセスを特定
するようにしている。ここで、欠陥が何であるかを調べ
る検査装置は、いわば光学顕微鏡のようなものであり、
欠陥を拡大して見ることで、その欠陥が何であるかを識
別するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デバイスパ
ターンは、半導体デバイスの高集積化に伴って、ますま
す微細化しており、近年では線幅が0.18μm以下に
までなってきている。そのため、欠陥のサイズも非常に
微細なものとなっており、従来の検査装置では、欠陥が
何であるか調べて分類分けを行うことが困難になってき
ている。
【0006】そこで、検査装置では、より微細なデバイ
スパターンの検査を可能とするために、紫外光により被
検査物の画像を撮像して検査することが提案されてい
る。すなわち、この検査装置は、被検査物に対して紫外
光を照射する、例えば紫外光レーザー装置を備え、この
紫外光レーザー装置を用いて被検査物に紫外光を照射
し、この被検査物からの反射光又は透過光を検出して被
検査物の画像を撮像することにより、被検査物の高分解
能での検査を行う。
【0007】ところで、この検査装置では、紫外光を用
いて高分解能での検査を行うために、振動等の影響を受
けやすく、紫外光レーザー装置に対して振動対策を施す
必要があった。しかしながら、紫外光レーザー装置は、
振動対策が施された状態で検査装置に設置されるもの
の、経時的な劣化によるメンテナンスや、定期交換等を
必要としていた。
【0008】そこで、本発明はこのような従来の事情に
鑑みて提案されたものであり、被検査物に対して紫外光
を出射する紫外光出射手段のメンテナンス性を大幅に向
上させた検査装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明に係る検査装置は、被検査物が設置されるステージ
と、ステージを支持する支持台と、被検査物に対して紫
外光を出射する紫外光出射手段と、紫外光出射手段から
出射された紫外光をステージ上に設置された被検査物に
照射し、この被検査物からの反射光又は透過光を検出す
る光学ユニットとを備え、紫外光出射手段は、支持台の
内部に引出自在に配設されていることを特徴とする。
【0010】以上のように、本発明に係る検査装置で
は、紫外光出射手段が支持台の内部に引出自在に配設さ
れていることから、この紫外光出射手段のメンテナンス
や定期交換等を容易に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】本発明を適用した検査装置の外観を図1に
示す。この検査装置1は、所定のデバイスパターンが形
成された半導体ウェハの検査を行うためのものであり、
半導体ウェハに形成されたデバイスパターンに欠陥が発
見された場合に、その欠陥が何であるかを調べて分類分
けを行うものである。
【0013】図1に示すように、この検査装置1は、半
導体ウェハの検査を行う環境をクリーンに保つためのク
リーンユニット2を備えている。このクリーンユニット
2は、ステンレス鋼板等が折り曲げ加工され、中空の箱
状に形成されてなるクリーンボックス3と、このクリー
ンボックス3の上部に一体に設けられたクリーンエアユ
ニット4とを備えている。
【0014】クリーンボックス3には、所定の箇所に窓
部3aが設けられており、検査者がこの窓部3aからク
リーンボックス3の内部を視認できるようになされてい
る。
【0015】クリーンエアユニット4は、クリーンボッ
クス3内に清浄な空気を供給するためのものであり、ク
リーンボックス3の上部の異なる位置にそれぞれ配設さ
れた2つの送風機5a,5bと、これら送風機5a,5
bとクリーンボックス3との間に配設された図示しない
エアフィルタとを備えている。エアフィルタは、例え
ば、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate
Air Filter)やULPAフィルタ(Ultra Low Penetrat
ion Air Filter)等の高性能エアフィルタである。この
クリーンエアユニット4は、送風機5a,5bにより送
風される空気中の塵埃等を高性能エアフィルタによって
除去し、清浄な空気として、クリーンボックス3の内部
に供給するようになされている。
【0016】そして、この検査装置1では、このクリー
ンエアユニット4からクリーンボックス3内に供給され
る清浄な空気の風量を、2つの送風機5a,5b毎に個
別に制御することによって、クリーンボックス3内の気
流を適切にコントロールすることが可能である。なお、
ここでは、クリーンエアユニット4が2つの送風機5
a,5bを備える例を説明するが、送風機の数はクリー
ンボックス3の大きさや形状に合わせて決定すればよ
く、3つ以上の送風機を備える構成とされていてもよ
い。この場合、検査装置では、クリーンエアユニット4
からクリーンボックス3内に供給される清浄な空気の風
量が、各送風機毎に個別に制御されることになる。
【0017】クリーンボックス3は、支持脚6によって
床板上に支持されており、その下端部が開放された構造
となっている。そして、クリーンエアユニット4からク
リーンボックス3内に供給された空気は、主にこのクリ
ーンボックス3の下端部からクリーンボックス3の外部
に排出されるようになされている。また、クリーンボッ
クス3の側面部には、所定の箇所に開口領域3bが設け
られており、クリーンエアユニット4からクリーンボッ
クス3内に供給された空気が、このクリーンボックス3
の側面部に設けられた開口領域3bからも外部に排出さ
れるようになされている。クリーンユニット2は、以上
のように、クリーンボックス3内にクリーンエアユニッ
ト4からの清浄な空気を常時供給し、クリーンボックス
3内を気流となって循環した空気をクリーンボックス3
の外部に排出させる。これによって、クリーンボックス
3内にて発生した塵埃等をこの空気と共にクリーンボッ
クス3の外部に排出させ、クリーンボックス3の内部環
境を、例えばクラス1程度の非常に高いクリーン度に保
つようにしている。
【0018】また、クリーンボックス3は、外部から塵
埃等を含んだ空気が内部に進入する事を防止するため
に、内部の気圧が常に陽圧に保たれている。
【0019】そして、この検査装置1では、図2に示す
ように、クリーンボックス3の内部に装置本体10が収
容され、クリーンボックス3の中で、この装置本体10
によって、所定のデバイスパターンが形成された半導体
ウェハの検査が行われるようになされている。ここで、
被検査物となる半導体ウェハは、所定の密閉式の容器7
に入れて搬送され、この容器7を介して、クリーンボッ
クス3の内部に移送される。なお、図2は、クリーンボ
ックス3の内部に配設された装置本体10を図1中矢印
A1方向から見た様子を示す側面図である。
【0020】容器7は、底部7aと、この底部7aに固
定されたカセット7bと、底部7aに着脱可能に係合さ
れてカセット7bを覆うカバー7cとを有している。被
検査物となる半導体ウェハは、複数枚が所定間隔を存し
て重ね合わされるようにカセット7bに装着され、底部
7aとカバー7cとで密閉されている。
【0021】そして、半導体ウェハの検査を行う際は、
先ず、半導体ウェハが入れられた容器7がクリーンボッ
クス3の所定の位置に設けられた容器設置スペース8に
設置される。この容器設置スペース8には、後述するエ
レベータ22の昇降台22a上面がクリーンボックス3
の外部に臨むように配されており、容器7は、その底部
7aがこのエレベータ22の昇降台22a上に位置する
ように、容器設置スペース8に設置される。
【0022】容器7が容器設置スペース8に設置される
と、容器7の底部7aとカバー7cとの係合が解除され
る。そして、エレベータ22の昇降台22aが図2中矢
印B方向に下降操作されることによって、容器7の底部
7a及びカセット7bが、カバー7cから分離してクリ
ーンボックス3の内部に移動する。これにより、被検査
物である半導体ウェハが、外気に晒されることなくクリ
ーンボックス3の内部に移送されることになる。
【0023】半導体ウェハがクリーンボックス3内に移
送されると、後述する搬送用ロボット23により、検査
対象の半導体ウェハがカセット7bから取り出されて検
査が行われる。
【0024】検査装置1は、以上のように、高いクリー
ン度に保たれたクリーンボックス3の内部で半導体ウェ
ハの検査を行うようにしているので、検査時に半導体ウ
ェハに塵埃等が付着して適切な検査が阻害されるといっ
た不都合を有効に回避することができる。しかも、被検
査物となる半導体ウェハを密閉式の容器7に入れて搬送
し、この容器7を介して半導体ウェハをクリーンボック
ス3の内部に移送するようにしているので、クリーンボ
ックス3の内部と容器7の内部だけを十分なクリーン度
に保っておけば、検査装置1が設置される環境全体のク
リーン度を高めなくても、半導体ウェハへの塵埃等の付
着を有効に防止することができる。
【0025】このように必要な場所のクリーン度だけを
局所的に高めるようにすることで、高いクリーン度を実
現しつつ、且つ、クリーン環境を実現するためのコスト
を大幅に抑えることができる。なお、密閉式の容器7と
クリーンボックス3との機械的なインターフェースとし
ては、いわゆるSMIF(standard mechanical interf
ace)が好適であり、その場合、密閉式の容器7として
は、いわゆるSMIF−PODが用いられる。
【0026】また、この検査装置1は、図1に示すよう
に、装置本体10を操作するためのコンピュータ等が配
される外部ユニット60を備えている。この外部ユニッ
ト60は、クリーンボックス3の外部に設置され、支持
脚61によって床板上に支持されている。この外部ユニ
ット60には、半導体ウェハを撮像した画像等を表示す
るための表示装置62や、検査時の各種条件等を表示す
るための表示装置63、装置本体10への指示入力等を
行うための入力装置64等も配されている。そして、半
導体ウェハの検査を行う検査者は、外部ユニット60に
配された表示装置62,53を見ながら、外部ユニット
60に配された入力装置64から必要な指示を入力して
半導体ウェハの検査を行う。
【0027】次に、クリーンボックス3の内部に配設さ
れた装置本体10について、詳細に説明する。
【0028】装置本体10は、図2に示すように、支持
台11を備えている。この支持台11は、装置本体10
の各機構を支持するための台である。この支持台11の
底部には支持脚12が取り付けられており、支持台11
及び支持台11上に設けられた各機構は、この支持脚1
2によってクリーンボックス3とは独立に床板上に支持
される構造となっている。
【0029】支持台11上には、除振台13を介して、
被検査物となる半導体ウェハが載置される検査用ステー
ジ14が設けられている。
【0030】除振台13は、床からの振動や、検査用ス
テージ14を移動操作した際に生じる振動等を抑制する
ためのものであり、検査用ステージ14が設置される石
定盤13aと、この石定盤13aを支える複数の可動脚
部13bとを備えている。そして、この除振台13は、
振動が生じたときにその振動を検知して可動脚部13b
を駆動し、石定盤13a及びこの石定盤13a上に設置
された検査用ステージ14の振動を速やかに打ち消すよ
うにしている。
【0031】この検査装置1では、微細なデバイスパタ
ーンが形成された半導体ウェハの検査を行うため、僅か
な振動でも検査の障害となる場合がある。特に、この検
査装置1では、紫外光を用いて高分解能での検査を行う
ため、振動の影響が大きく現れやすい。そこで、この検
査装置1では、除振台13上に検査用ステージ14を設
置することによって、検査用ステージ14に僅かな振動
が生じた場合であっても、この振動を速やかに打ち消
し、振動の影響を抑えて、紫外光を用いて高分解能での
検査を行う際の検査能力を向上させるようにしている。
【0032】なお、除振台13上に検査用ステージ14
を安定的に設置するには、除振台13の重心がある程度
低い位置にあることが望ましい。そこで、この検査装置
1においては、石定盤13aの下端部に切り欠き部13
cを設け、可動脚部13bがこの切り欠き部13cにて
石定盤13aを支えるようにして、除振台13の重心を
下げるようにしている。
【0033】なお、検査用ステージ14を移動操作した
際に生じる振動等は、事前にある程度予測することがで
きる。このような振動を事前に予測して除振台13を動
作させるようにすれば、検査用ステージ14に生じる振
動を未然に防止することが可能である。したがって、検
査装置1は、検査用ステージ14を移動操作した際に生
じる振動等を事前に予測して除振台13を動作させるよ
うになされていることが望ましい。
【0034】検査用ステージ14は、被検査物となる半
導体ウェハを支持するためのステージである。この検査
用ステージ14は、被検査物となる半導体ウェハを支持
するとともに、この半導体ウェハを所定の検査対象位置
へと移動させる機能も備えている。
【0035】具体的には、検査用ステージ14は、除振
台13上に設置されたXステージ15と、Xステージ1
5上に設置されたYステージ16と、Yステージ16上
に設置されたθステージ17と、θステージ17上に設
置されたZステージ18と、Zステージ18上に設置さ
れた吸着プレート19とを備えている。
【0036】Xステージ15及びYステージ16は、水
平方向に移動するステージであり、Xステージ15とY
ステージ16とで、被検査物となる半導体ウェハを互い
に直交する方向に移動させ、検査対象のデバイスパター
ンを所定の検査位置へと導くようにしている。
【0037】θステージ17は、いわゆる回転ステージ
であり、半導体ウェハを回転させるためのものである。
半導体ウェハの検査時には、θステージ17により、例
えば、半導体ウェハ上のデバイスパターンが画面に対し
て水平又は垂直となるように、半導体ウェハを回転させ
る。
【0038】Zステージ18は、鉛直方向に移動するス
テージであり、ステージの高さを調整するためのもので
ある。半導体ウェハの検査時には、Zステージ18によ
り、半導体ウェハの検査面が適切な高さとなるように、
ステージの高さを調整する。
【0039】吸着プレート19は、検査対象の半導体ウ
ェハを吸着して固定するためのものである。半導体ウェ
ハの検査時に、検査対象の半導体ウェハは、この吸着プ
レート19上に載置され、この吸着プレート18により
吸着されて、不要な動きが抑制される。
【0040】また、除振台12上には、検査用ステージ
14上に位置するように支持部材20によって支持され
た光学ユニット21が配されている。この光学ユニット
21は、半導体ウェハの検査時に、半導体ウェハの画像
を撮像するためのものである。そして、この光学ユニッ
ト21は、検査対象の半導体ウェハの画像の撮像を可視
光を用いて低分解能にて行う機能と、検査対象の半導体
ウェハの画像の撮像を紫外光を用いて高分解能にて行う
機能とを兼ね備えている。
【0041】また、支持台11上には、図2及び図3に
示すように、被検査物となる半導体ウェハが装着された
カセット7bを容器7から取り出してクリーンボックス
3内に移動させるエレベータ22が設けられている。さ
らに、支持台11上には、図3に示すように、半導体ウ
ェハを搬送するための搬送用ロボット23と、半導体ウ
ェハを検査用ステージ14上に載置する前にそのセンタ
ー出しと位相出しとを行うプリアライナ24とが設けら
れている。なお、図3はクリーンボックス3の内部に配
設された装置本体10を上側から見た様子を模式的に示
す平面図である。
【0042】エレベータ22は、上昇及び下降動作され
る昇降台22aを有しており、容器7がクリーンボック
ス3の容器設置スペース8に設置されて容器7の底部7
aとカバー7cとの係合が解除されたときに、昇降台2
2aが下降操作されることによって、容器7の底部7a
及びこれに固定されたカセット7bをクリーンボックス
3の内部に移動させる。
【0043】搬送用ロボット23は、先端部に吸着機構
23aが設けられた操作アーム23bを有しており、こ
の操作アーム23bを移動操作して、その先端部に設け
られた吸着機構23aにより半導体ウェハを吸着し、ク
リーンボックス3内における半導体ウェハの搬送を行う
ようになされている。
【0044】プリアライナ24は、半導体ウェハに予め
形成されているオリエンテーションフラット及びノッチ
を基準として、半導体ウェハの位相出し及びセンター出
しを行うものである。検査装置1は、半導体ウェハを検
査用ステージ14上に載置する前に、プリアライナ24
によってその位相出し等を行うことにより、検査の効率
を向上させるようになされている。
【0045】半導体ウェハを検査用ステージ14上に設
置する際は、先ず、エレベータ22により容器7の底部
7a及びカセット7bがクリーンボックス3の内部に移
動される。そして、カセット7bに装着された複数枚の
半導体ウェハの中から検査対象の半導体ウェハが選択さ
れ、選択された半導体ウェハが搬送用ロボット23によ
りカセット7bから取り出される。
【0046】カセット7bから取り出された半導体ウェ
ハは、搬送用ロボット23によりプリアライナ24へと
搬送される。プリアライナ24へ搬送された半導体ウェ
ハは、このプリアライナ24によって位相出しやセンタ
ー出しが行われる。そして、位相出しやセンター出しが
行われた半導体ウェハが、搬送用ロボット23により検
査用ステージ14へと搬送され、吸着プレート19上に
載置されて検査が行われる。
【0047】検査対象の半導体ウェハが検査用ステージ
14へと搬送されると、搬送用ロボット23によって次
に検査する半導体ウェハがカセット7bから取り出さ
れ、プリアライナ24へと搬送される。そして、先に検
査用ステージ14へと搬送された半導体ウェハの検査が
行われている間に、次に検査する半導体ウェハの位相出
しやセンター出しが行われる。そして、先に検査用ステ
ージ14へと搬送された半導体ウェハの検査が終了する
と、次に検査する半導体ウェハが検査用ステージ14へ
と速やかに搬送される。
【0048】検査装置1では、以上のように、検査対象
の半導体ウェハを検査用ステージ14へ搬送する前に、
予めプリアライナ24により位相出しやセンター出しを
行っておくことにより、検査用ステージ14による半導
体ウェハの位置決めに要する時間を短縮することができ
る。また、検査装置1では、先に検査用ステージ14へ
と搬送された半導体ウェハの検査が行われている時間を
利用して、次に検査する半導体ウェハをカセット7bか
ら取り出し、プリアライナ24による位相出しやセンタ
ー出しを行うことにより、全体での時間の短縮を図るこ
とができ、効率よく検査を行うことができる。
【0049】ところで、この検査装置1において、エレ
ベータ22と、搬送用ロボット23と、プリアライナ2
4とは、図3に示すように、それぞれが直線上に並ぶよ
うに支持台11上に設置されている。そして、エレベー
タ22と搬送用ロボット23との間の距離L1と、搬送
用ロボット23とプリアライナ24との間の距離L2と
が略等しい距離となるように、それぞれの設置位置が決
定されている。さらに、搬送用ロボット23から見て、
エレベータ22やプリアライナ24が並ぶ方向と略直交
する方向に、検査用ステージ14が位置するような配置
とされている。
【0050】検査装置1は、各機構が以上のような配置
とされていることにより、被検査物である半導体ウェハ
の搬送を迅速且つ正確に行うことができる。
【0051】すなわち、この検査装置1では、エレベー
タ22と搬送用ロボット23との間の距離L1と、搬送
用ロボット23とプリアライナ24との間の距離L2と
が略等しい距離となっているので、搬送用ロボット23
のアーム23bの長さを変えることなく、カセット7b
から取り出した半導体ウェハをプリアライナ24に搬送
することがでる。したがって、この検査装置1では、搬
送用ロボット23のアーム23bの長さを変えたときに
生じる誤差等が問題とならないので、半導体ウェハをプ
リアライナ24へと搬送する動作を正確に行うことがで
きる。また、エレベータ22と搬送用ロボット23とプ
リアライナ24とが直線上に並んでいるので、搬送用ロ
ボット23は直線的な動きのみにより、カセット7bか
ら取り出した半導体ウェハをプリアライナ24に搬送す
ることがでる。したがって、この検査装置1では、半導
体ウェハをプリアライナ24へと搬送する動作を極めて
正確に且つ迅速に行うことができる。
【0052】さらに、この検査装置1では、搬送用ロボ
ット23から見て、エレベータ22やプリアライナ24
が並ぶ方向と略直交する方向に、検査用ステージ14が
位置するような配置とされているので、搬送用ロボット
23が直線的な動きをすることで、半導体ウェハを検査
用ステージ14へ搬送することができる。したがって、
この検査装置1では、半導体ウェハを検査用ステージ1
4へと搬送する動作を極めて正確に且つ迅速に行うこと
ができる。特に、この検査装置1では、微細なデバイス
パターンが形成された半導体ウェハの検査を行うため、
被検査物である半導体ウェハの搬送及び位置決めを極め
て正確に行う必要があるので、以上のような配置が非常
に有効である。
【0053】ところで、支持台11の内部には、図4に
示すように、検査対象の半導体ウェハに対して紫外光を
照射するための紫外光レーザ装置25が設けられてい
る。なお、図4は、装置本体10を図2中矢印A2方向
から見た様子を示す側面図である。
【0054】この紫外光レーザ装置25は、固体レーザ
光源から出射されたレーザ光を非線形光学結晶を用いて
波長変換し、紫外光レーザとして連続発振する、いわゆ
る遠紫外固体レーザと呼ばれるものである。なお、この
紫外光レーザ装置25では、YAGレーザの4倍波とし
て、波長が266nm程度の紫外光レーザを得ることが
可能である。
【0055】この紫外光レーザ装置25は、各構成要素
が全て固体素子により構成されるため、効率が良く、ま
た装置全体を非常に小型化することが可能である。例え
ば、紫外光レーザを発振するレーザ光源として、アルゴ
ンレーザやエキシマレーザ等のガスレーザを用いること
も考えられるが、これらガスレーザは、装置が大型であ
り、しかも効率が悪く消費電力が高いという問題があ
る。
【0056】さらに、アルゴンレーザの場合には、大量
の冷却水が必要という問題もある。また、冷却水を循環
させると振動が生じてしまうため、大量の冷却水が必要
なアルゴンレーザは、微細構造の検査には不適当であ
る。しかも、アルゴンレーザは、発振波長の安定性が悪
いという問題もある。一方、エキシマレーザの場合に
は、危険物であるフッ化物ガスの供給が必要となるとい
う問題がある。また、エキシマレーザは、ピークパワー
の高いパルス発振をするので、半導体ウェハの画像を撮
像して検査を行う光源として不適当である。
【0057】これに対して、この紫外光レーザ装置25
は、固定レーザ光源からのレーザ光に対して波長変換を
行うことにより紫外光レーザを発生させることで、アル
ゴンレーザやエキシマレーザ等のガスレーザを用いたと
きの問題を全て解決できる。
【0058】そして、この紫外光レーザー装置25から
出射された紫外光は、後述する光ファイバ54を介して
光学ユニット21内の紫外光用光学系46へと導かれる
こととなる。
【0059】また、この紫外光レーザ装置25は、図4
及び図5に示すように、支持台11の内部に、この支持
台11の図1及び図4中矢印A1方向とは反対側の側面
部において、図4及び図5中矢印C方向に引出自在に配
設されている。詳述すると、支持台11の内部には、紫
外光レーザ装置25が載置されると共に、この紫外光レ
ーザ装置25を外部へと引き出すレール機構26が設け
られている。なお、図5は、装置本体10を図4中矢印
A1方向とは反対の方向から見た様子を模式的に示す斜
視図である。
【0060】このレール機構26は、紫外光レーザ装置
25が載置される略平板状の載置台27と、この載置台
27の両側面に取り付けられた一対の第1のレール28
と、この一対の第1のレール28と係合する一対の第2
のレール29と、この第2のレール29と係合すると共
に支持台11の内部に取り付けられた一対のガイドレー
ル30とを備える。
【0061】また、載置台27には、紫外光レーザ装置
25を支持台11の外部へと引き出すための取手部31
が取り付けられている。そして、載置台27上には、防
振部材32を介して、紫外光レーザ装置25が設置され
ている。このとき、紫外光レーザ装置25は、載置台2
7上に取り付けられた位置決め金具33と固定金具34
とにより、載置台27上の所定の位置に固定されること
となる。
【0062】防振部材32は、図6に示すように、床か
らの振動や、載置台27上に載置された紫外光レーザ装
置25を引出操作した際に生じる振動等を抑制するため
のものであり、載置台27上に設けられた凸部27aと
係合するゲル部材35と、このゲル部材35と係合する
と共に紫外光レーザ装置25を支持する支持部材36と
から構成される。
【0063】ゲル部材35は、ゲル等の弾性材料からな
り、略中心部に貫通孔35aが穿設された略円柱形状を
有している。一方、支持部材36は、全体略円柱形状を
有し、底面部にゲル部材35の貫通孔35aと係合する
係合凸部36aと、側面部にその全周に亘って形成され
た溝部36bとを有している。そして、この防振部材3
2は、図7に示すように、ゲル部材35の貫通孔35a
が載置台27上に設けられた凸部27aと係合すると共
に、この貫通孔35aに支持部材36の係合凸部36a
が係合することにより接合一体化され、この上に紫外光
レーザ装置25が載置されることとなる。
【0064】また、載置台27上には、図8に示すよう
に、この防振部材32を保持するための保持部材37が
設けられている。この保持部材37は、略L状に折り曲
げられた一片が載置台27上に固定される固定部37a
として形成され、この固定部37aとは反対側に略平行
に折り曲げられた一片が防振部材32を保持する保持部
37bとして形成されてなる。また、保持部37bに
は、上述した支持部材36に形成された溝部36bと係
合する切欠部37cが形成されている。
【0065】ここで、図7及び図8に示すように、この
保持部37bに形成された切欠部37cの幅をDとし、
支持部材36の溝部36bが形成された位置での直径を
dとしたとき、D>dとなることが望ましい。そして、
保持部材37は、切欠部37cを支持部材36の溝部3
6bに係合させると共に、固定部37aを載置台27上
に固定することにより、防振部材32を保持することと
なる。
【0066】レール機構26において、一対の第1のレ
ール28は、図4及び図5に示すように、載置台27の
両側面に取り付けられており、第2のレール29と係合
しながら、この第2のレール29に沿ってスライドする
構成とされる。また、第1のレール28の終端部には、
紫外光レーザ装置25が支持台11の内部に収納された
際に、このレール機構26を支持台11に固定するため
の固定具38が取り付けられている。
【0067】レール機構26において、一対の第2のレ
ール29は、第1のレール28と係合する内形形状を有
し、この内形に沿って一対の第1のレール28がスライ
ドすると共に、ガイドレール30と係合しながら、この
ガイドレール30に沿ってスライドする構成とされる。
【0068】レール機構26において、一対のガイドレ
ール30は、支持台11の内側面に取り付けられてお
り、第2のレール29と係合する内形形状を有し、この
内形に沿って第2のレール29がスライドする構成とさ
れる。
【0069】このように、レール機構26は、支持台1
1に固定されたガイドレール30に対して、第1のレー
ル28と第2のレール29とが互いに連動しながらスラ
イドすることにより、載置台27上に防振部材32を介
して設置された紫外光レーザ装置25を、支持台11の
内部に対して図4及び図5中矢印C方向に引出自在とし
ている。なお、一対の第1のレール28、第2のレール
29及び第3のレール30の間には、図示を省略するロ
ーラが配設されており、レール機構26の滑らかなスラ
イド動作を可能としている。
【0070】以上のように、この検査装置1では、紫外
光レーザ装置25がレール機構26を介して支持台11
の内部に引出自在に配設されている。このため、この検
査装置1では、紫外光レーザ装置25の経時的な劣化に
よるメンテナンスや、定期交換等を行う際に、この紫外
光レーザ装置25を装置本体10の外部へと容易に取り
出すことができる。一方、この紫外光レーザ装置25を
装置本体10の内部に容易に設置することができる。
【0071】したがって、この検査装置1では、紫外光
レーザ装置25のメンテナンスや、定期交換等を容易に
行うことができ、この紫外光レーザ装置25のメンテナ
ンス性を大幅に向上させることができる。
【0072】また、この検査装置1では、紫外光レーザ
装置25が防振部材32を介して載置台27上に設置さ
れている。これにより、検査装置1では、紫外光レーザ
装置25に加わる外部からの振動等の影響を抑えること
ができ、紫外光を用いて高分解能での検査を行うことが
できる。
【0073】なお、検査装置1において、紫外光レーザ
装置25は、クリーンな環境、振動,音等の影響、電磁
波の影響、冷却効率、重量、重心位置を低くする等の観
点から、装置本体10に対してなるべく低位置に設けら
れていることが望ましい。この場合、紫外光レーザ装置
25の設置場所としては、装置本体10の各機構を支持
する支持台11の内部が最適である。
【0074】なお、検査装置1には、クリーンボックス
3、支持台9並びに外部ユニット60の底部に、それぞ
れタイヤ39が配設されている。これにより、検査装置
1ででは、クリーンユニット2、装置本体10並び外部
ユニット60を容易に移動させることが可能となってい
る。なお、検査装置1を固定する際は、図1及び図2に
示すように、支持脚6,12,61を床に着けて、タイ
ヤ39は浮かせておく。
【0075】また、検査装置1では、クリーンボックス
3の図1中矢印A1方向とは反対側の支持台11と対向
した側面部に、紫外光レーザ装置25を支持台11の外
部へと引き出す際に開口可能な開口扉を設けてもよい。
これにより、検査装置1では、開口扉を介して紫外光レ
ーザ装置25を装置本体10からクリーンボックス3の
外部へと容易に取り出すことができる。
【0076】次に、上記検査装置1について、図9のブ
ロック図を参照して更に詳細に説明する。
【0077】図9に示すように、検査装置1の外部ユニ
ット60には、表示装置62及び入力装置64aが接続
された画像処理用コンピュータ70と、表示装置63及
び入力装置64bが接続された制御用コンピュータ71
とが配されている。なお、前掲した図1では、画像処理
用コンピュータ70に接続された入力装置64aと、制
御用コンピュータ71に接続された入力装置64bとを
まとめて、入力装置64として図示している。
【0078】画像処理用コンピュータ70は、半導体ウ
ェハを検査するときに、光学ユニット21の内部に設置
されたCCD(charge-coupled device)カメラ40,
41により半導体ウェハを撮像した画像を取り込んで処
理するコンピュータである。すなわち、この検査装置1
は、光学ユニット21の内部に設置されたCCDカメラ
40,41により撮像した半導体ウェハの画像を、画像
処理用コンピュータ70により処理して解析することに
より、半導体ウェハの検査を行う。
【0079】なお、画像処理用コンピュータ70に接続
された入力装置64aは、CCDカメラ40,41から
取り込んだ画像の解析等に必要な指示を、画像処理用コ
ンピュータ70に対して入力するためのものであり、例
えば、マウス等のポインティングデバイスやキーボード
等からなる。また、画像処理用コンピュータ70に接続
された表示装置62は、CCDカメラ40,41から取
り込んだ画像の解析結果等を表示するためのものであ
り、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等
からなる。
【0080】制御用コンピュータ71は、半導体ウェハ
を検査するときに、検査用ステージ14、エレベータ2
2、搬送用ロボット23及びプリアライナ24、並びに
光学ユニット21の内部の各機器等を制御するためのコ
ンピュータである。すなわち、この検査装置1は、半導
体ウェハの検査を行う際に、検査対象の半導体ウェハの
画像が、光学ユニット21の内部に設置されたCCDカ
メラ40,41により撮像されるように、制御用コンピ
ュータ71により、検査用ステージ14、エレベータ2
2、搬送用ロボット23及びプリアライナ24、並びに
光学ユニット21の内部の各機器等を制御する。
【0081】また、制御用コンピュータ71は、クリー
ンエアユニット4の送風機5a,5bを制御する機能を
有する。すなわち、この検査装置1は、クリーンエアユ
ニット4の送風機5a,5bを制御用コンピュータ71
が制御することによって、半導体ウェハの検査を行う際
に、クリーンボックス3内に清浄な空気を常時供給し、
また、クリーンボックス3内の気流をコントロールでき
るようにしている。
【0082】なお、制御用コンピュータ71に接続され
た入力装置64bは、検査用ステージ14、エレベータ
22、搬送用ロボット23及びプリアライナ24、光学
ユニット21の内部の各機器、並びにクリーンエアユニ
ット4の送風機5a,5b等を制御するのに必要な指示
を、制御用コンピュータ71に対して入力するためのも
のであり、例えば、マウス等のポインティングデバイス
やキーボード等からなる。また、制御用コンピュータ7
1に接続された表示装置63は、半導体ウェハの検査時
の各種条件等を表示するためのものであり、例えば、C
RTディスプレイや液晶ディスプレイ等からなる。
【0083】また、画像処理用コンピュータ70と制御
用コンピュータ71とは、メモリリンク機構により、互
いにデータのやり取りが可能とされている。すなわち、
画像処理用コンピュータ70と制御用コンピュータ71
は、それぞれに設けられたメモリリンクインターフェー
ス70a,71aを介して互いに接続されており、画像
処理用コンピュータ70と制御用コンピュータ71との
間で、互いにデータのやり取りが可能となっている。
【0084】一方、検査装置1のクリーンボックス3の
内部には、密閉式の容器7に入れられて搬送されてきた
半導体ウェハを、この容器7のカセット7bから取り出
して検査用ステージ14に設置する機構として、上述し
たように、エレベータ22、搬送用ロボット23及びプ
リアライナ24が配されている。これらは、外部ユニッ
ト60に配された制御用コンピュータ71に、ロボット
制御インターフェース71bを介して接続されている。
そして、エレベータ22、搬送用ロボット23及びプリ
アライナ24には、制御用コンピュータ71からロボッ
ト制御インターフェース71bを介して、制御信号が送
られる。
【0085】すなわち、密閉式の容器7に入れられて搬
送されてきた半導体ウェハを、この容器7のカセット7
bから取り出して検査用ステージ14に設置する際は、
制御用コンピュータ71からロボット制御インターフェ
ース71bを介して、エレベータ22、搬送用ロボット
23及びプリアライナ24に制御信号が送出される。そ
して、エレベータ22、搬送用ロボット23及びプリア
ライナ24がこの制御信号に基づいて動作し、上述した
ように、密閉式の容器7に入れられて搬送されてきた半
導体ウェハを、この容器7のカセット7bから取り出し
て、プリアライナ25による位相出し及びセンター出し
を行い、検査用ステージ14に設置する。
【0086】また、検査装置1のクリーンボックス3の
内部には除振台13が配されており、この除振台13上
に、上述したように、Xステージ15、Yステージ1
6、θステージ17、Zステージ18及び吸着プレート
19を備えた検査用ステージ14が設置されている。
【0087】ここで、Xステージ15、Yステージ1
6、θステージ17、Zステージ18及び吸着プレート
19は、外部ユニット60に配された制御用コンピュー
タ71に、ステージ制御インターフェース71cを介し
て接続されている。そして、Xステージ15、Yステー
ジ16、θステージ17、Zステージ18及び吸着プレ
ート19には、制御用コンピュータ71からステージ制
御インターフェース71cを介して、制御信号が送られ
る。
【0088】すなわち、半導体ウェハの検査を行う際
は、制御用コンピュータ71からステージ制御インター
フェース71cを介して、Xステージ15、Yステージ
16、θステージ17、Zステージ18及び吸着プレー
ト19に制御信号が送出される。そして、Xステージ1
5、Yステージ16、θステージ17、Zステージ18
及び吸着プレート19が、この制御信号に基づいて動作
し、吸着プレート19により検査対象の半導体ウェハを
吸着して固定するとともに、Xステージ15、Yステー
ジ16、θステージ17及びZステージ18により、半
導体ウェハを所定の位置、角度及び高さとなるように移
動する。
【0089】また、除振台12上には、上述したよう
に、光学ユニット21も設置されている。この光学ユニ
ット21は、半導体ウェハの検査時に半導体ウェハの画
像を撮像するためのものであり、上述したように、検査
対象の半導体ウェハの画像の撮像を可視光を用いて低分
解能にて行う機能と、検査対象の半導体ウェハの画像の
撮像を紫外光を用いて高分解能にて行う機能とを兼ね備
えている。
【0090】この光学ユニット21は、可視光にて半導
体ウェハの画像を撮像するための機構として、可視光用
CCDカメラ40と、ハロゲンランプ42と、可視光用
光学系43と、可視光用対物レンズ44と、可視光用オ
ートフォーカス制御部45とから構成されている。
【0091】そして、可視光にて半導体ウェハの画像を
撮像する際は、ハロゲンランプ42を点灯させる。ここ
で、ハロゲンランプ42の駆動源は、外部ユニット60
に配された制御用コンピュータ71に、光源制御インタ
ーフェース71dを介して接続されている。そして、ハ
ロゲンランプ42の駆動源には、制御用コンピュータ7
1から光源制御インターフェース71dを介して制御信
号が送られる。ハロゲンランプ42の点灯/消灯は、こ
の制御信号に基づいて行われる。
【0092】そして、可視光にて半導体ウェハの画像を
撮像する際は、ハロゲンランプ42を点灯させ、このハ
ロゲンランプ42からの可視光を、可視光用光学系43
及び可視光用対物レンズ44を介して半導体ウェハにあ
てて、半導体ウェハを照明する。そして、可視光により
照明された半導体ウェハの像を可視光用対物レンズ44
により拡大し、その拡大像を可視光用CCDカメラ40
により撮像する。
【0093】ここで、可視光用CCDカメラ40は、外
部ユニット60に配された画像処理用コンピュータ70
に、画像取込インターフェース70bを介して接続され
ている。そして、可視光用CCDカメラ40により撮像
された半導体ウェハの画像は、画像取込インターフェー
ス70bを介して画像処理用コンピュータ70に取り込
まれる。
【0094】また、上述のように可視光にて半導体ウェ
ハの画像を撮像する際は、可視光用オートフォーカス制
御部45により、自動焦点位置合わせを行う。すなわ
ち、可視光用オートフォーカス制御部45により、可視
光用対物レンズ44と半導体ウェハの間隔が可視光用対
物レンズ44の焦点距離に一致しているか否かを検出
し、一致していない場合には、可視光用対物レンズ44
又はZステージ18を動かして、半導体ウェハの検査対
象面が可視光用対物レンズ44の焦点面に一致するよう
にする。
【0095】ここで、可視光用オートフォーカス制御部
45は、外部ユニット60に配された制御用コンピュー
タ71に、オートフォーカス制御インターフェース71
eを介して接続されている。そして、可視光用オートフ
ォーカス制御部45には、制御用コンピュータ71から
オートフォーカス制御インターフェース71eを介して
制御信号が送られる。可視光用オートフォーカス制御部
45による可視光用対物レンズ44の自動焦点位置合わ
せは、この制御信号に基づいて行われる。
【0096】また、光学ユニット21は、紫外光にて半
導体ウェハの画像を撮像するための機構として、紫外光
用CCDカメラ41と、上述した支持台11内に設置さ
れた紫外光レーザ装置25と、紫外光用光学系46と、
紫外光用対物レンズ47と、紫外光用オートフォーカス
制御部48とから構成されている。
【0097】そして、紫外光にて半導体ウェハの画像を
撮像する際は、紫外光レーザ装置25を点灯させる。こ
こで、紫外光レーザ装置25の駆動源は、外部ユニット
60に配された制御用コンピュータ71に、光源制御イ
ンターフェース71dを介して接続されている。そし
て、紫外光レーザ装置25の駆動源には、制御用コンピ
ュータ71から光源制御インターフェース71dを介し
て制御信号が送られる。紫外光レーザ装置25の点灯/
消灯は、この制御信号に基づいて行われる。
【0098】紫外光にて半導体ウェハの画像を撮像する
際は、紫外光レーザ装置25を点灯させ、この紫外光レ
ーザ装置25からの紫外光を、紫外光用光学系46及び
紫外光用対物レンズ47を介して半導体ウェハにあて
て、半導体ウェハを照明する。そして、紫外光により照
明された半導体ウェハの像を紫外光用対物レンズ47に
より拡大し、その拡大像を紫外光用CCDカメラ41に
より撮像する。
【0099】ここで、紫外光用CCDカメラ41は、外
部ユニット60に配された画像処理用コンピュータ70
に、画像取込インターフェース70cを介して接続され
ている。そして、紫外光用CCDカメラ41により撮像
された半導体ウェハの画像は、画像取込インターフェー
ス70cを介して画像処理用コンピュータ70に取り込
まれる。
【0100】また、上述のように紫外光にて半導体ウェ
ハの画像を撮像する際は、紫外光用オートフォーカス制
御部48により、自動焦点位置合わせを行う。すなわ
ち、紫外光用オートフォーカス制御部48により、紫外
光用対物レンズ47と半導体ウェハの間隔が紫外光用対
物レンズ47の焦点距離に一致しているか否かを検出
し、一致していない場合には、紫外光用対物レンズ47
又はZステージ18を動かして、半導体ウェハの検査対
象面が紫外光用対物レンズ47の焦点面に一致するよう
にする。
【0101】ここで、紫外光用オートフォーカス制御部
48は、外部ユニット60に配された制御用コンピュー
タ71に、オートフォーカス制御インターフェース71
eを介して接続されている。そして、紫外光用オートフ
ォーカス制御部48には、制御用コンピュータ71から
オートフォーカス制御インターフェース71eを介して
制御信号が送られる。紫外光用オートフォーカス制御部
48による紫外光用対物レンズ47の自動焦点位置合わ
せは、この制御信号に基づいて行われる。
【0102】また、クリーンエアユニット4には、上述
したように、2つの送風機5a,5bが設けられてい
る。これらの送風機5a,5bは、外部ユニット60に
配された制御用コンピュータ71に、風量制御インター
フェース71fを介して接続されている。そして、クリ
ーンエアユニット4の送風機5a,5bには、制御用コ
ンピュータ71から風量制御インターフェース71fを
介して、制御信号が送られる。送風機5a,5bの回転
数の制御やオン/オフの切り替え等は、この制御信号に
基づいて行われる。
【0103】次に、上記検査装置1の光学ユニット21
の光学系について、図10を参照して更に詳細に説明す
る。なお、ここでは、オートフォーカス制御部45,4
8についての説明は省略し、検査対象の半導体ウェハを
照明する光学系と、検査対象の半導体ウェハを撮像する
光学系とについて説明する。
【0104】図5に示すように、光学ユニット21は、
可視光にて半導体ウェハの画像を撮像するための光学系
として、ハロゲンランプ42と、可視光用光学系43
と、可視光用対物レンズ44とから構成されている。
【0105】ハロゲンランプ42からの可視光は、光フ
ァイバ49によって可視光用光学系43へと導かれる。
可視光用光学系43へと導かれた可視光は、先ず、2つ
のレンズ50,51を透過してハーフミラー52に入射
する。そして、ハーフミラー52に入射した可視光は、
ハーフミラー52によって可視光用対物レンズ44へ向
けて反射され、可視光用対物レンズ44を介して半導体
ウェハに入射する。これにより、半導体ウェハが可視光
により照明される。
【0106】そして、可視光により照明された半導体ウ
ェハの像は、可視光用対物レンズ44により拡大され、
ハーフミラー52及び撮像用レンズ53を透過して、可
視光用CCDカメラ40により撮像される。すなわち、
可視光により照明された半導体ウェハからの反射光が、
可視光用対物レンズ44、ハーフミラー52及び撮像用
レンズ53を介して可視光用CCDカメラ40に入射
し、これにより、半導体ウェハの拡大像が可視光用CC
Dカメラ40によって撮像される。そして、可視光用C
CDカメラ40によって撮像された半導体ウェハの画像
(以下、可視画像と称する。)は、画像処理用コンピュ
ータ70へと送られる。
【0107】また、光学ユニット21は、紫外光にて半
導体ウェハの画像を撮像するための光学系として、上述
した支持台11内に設置された紫外光レーザ装置25
と、紫外光用光学系46と、紫外光用対物レンズ47と
から構成されている。
【0108】紫外光レーザ装置25からの紫外光は、光
ファイバ54によって紫外光用光学系46へ導かれる。
紫外光用光学系46へと導かれた紫外光は、先ず、2つ
のレンズ55,56を透過してハーフミラー57に入射
する。そして、ハーフミラー57に入射した可視光は、
ハーフミラー57によって紫外光用対物レンズ47へ向
けて反射され、紫外光用対物レンズ47を介して半導体
ウェハに入射する。これにより、半導体ウェハが紫外光
により照明される。
【0109】そして、紫外光により照明された半導体ウ
ェハの像は、紫外光用対物レンズ47により拡大され、
ハーフミラー57及び撮像用レンズ58を透過して、紫
外光用CCDカメラ41により撮像される。すなわち、
紫外光により照明された半導体ウェハからの反射光が、
紫外光用対物レンズ47、ハーフミラー57及び撮像用
レンズ58を介して紫外光用CCDカメラ41に入射
し、これにより、半導体ウェハの拡大像が紫外光用CC
Dカメラ41によって撮像される。そして、紫外光用C
CDカメラ41によって撮像された半導体ウェハの画像
(以下、紫外画像と称する。)は、画像処理用コンピュ
ータ70へと送られる。
【0110】以上のような検査装置1では、可視光より
も短波長の光である紫外光により、半導体ウェハの画像
を撮像して検査することができるので、可視光を用いて
欠陥の検出や分類分けを行う場合に比べて、より微細な
欠陥の検出や分類分けを行うことができる。
【0111】しかも、上記検査装置1では、可視光用の
光学系と紫外光用の光学系とを兼ね備えており、可視光
を用いた低分解能での半導体ウェハの検査と、紫外光を
用いた高分解能での半導体ウェハの検査との両方を行う
ことができる。したがって、上記検査装置1では、可視
光を用いた低分解能での半導体ウェハの検査により、大
きい欠陥の検出や分類分けを行い、且つ、紫外光を用い
た高分解能での半導体ウェハの検査により、小さい欠陥
の検出や分類分けを行うといったことも可能である。
【0112】なお、上記検査装置1において、紫外光用
対物レンズ47の開口数NAは、大きい方が好ましく、
例えば0.9以上とする。このように、紫外光用対物レ
ンズ47として、開口数NAの大きなレンズを用いるこ
とで、より微細な欠陥の検出が可能となる。
【0113】ところで、半導体ウェハの欠陥が、引っ掻
き傷のように色情報が無く凹凸だけからなる場合、可干
渉性を持たない光では、その欠陥を見ることは殆どでき
ない。これに対して、レーザ光のように可干渉性に優れ
た光を用いた場合には、引っ掻き傷のように色情報が無
く凹凸だけからなる欠陥であっても、凹凸の段差近辺で
光が干渉することにより、当該欠陥をはっきりと見るこ
とができる。そして、上記検査装置1では、紫外光の光
源として紫外域のレーザ光を出射する紫外光レーザ装置
25を用いている。したがって、上記検査装置1では、
引っ掻き傷のように色情報が無く凹凸だけからなる欠陥
であっても、当該欠陥をはっきりと検出することができ
る。すなわち、上記検査装置1では、ハロゲンランプ4
2からの可視光(インコヒーレント光)では検出が困難
な位相情報を、紫外光レーザ装置25からの紫外光レー
ザ(コヒーレント光)を用いて、容易に検出することが
できる。
【0114】次に、上記検査装置1で半導体ウェハを検
査するときの手順の一例を、図11フローチャートを参
照して説明する。なお、図11のフローチャートでは、
検査対象の半導体ウェハが検査用ステージ14に設置さ
れた状態以降の処理の手順を示している。また、図11
に示すフローチャートは、半導体ウェハ上の欠陥の位置
が予め分かっている場合に、その欠陥を上記検査装置1
により検査して分類分けを行うときの手順の一例を示し
ている。また、ここでは、半導体ウェハ上に同様なデバ
イスパターンが多数形成されているものとし、欠陥の検
出や分類分けは、欠陥がある領域の画像(欠陥画像)
と、その他の領域の画像(参照画像)とを撮像し、それ
らを比較することで行うものとする。
【0115】先ず、ステップS1−1に示すように、制
御用コンピュータ71に欠陥位置座標ファイルを読み込
む。ここで、欠陥位置座標ファイルは、半導体ウェハ上
の欠陥の位置に関する情報が記述されたファイルであ
り、欠陥検出装置等により、半導体ウェハ上の欠陥の位
置を予め計測して作成しておく。そして、ここでは、そ
の欠陥位置座標ファイルを制御用コンピュータ71に読
み込む。
【0116】次に、ステップS1−2において、制御用
コンピュータ71によりXステージ15及びYステージ
16を駆動させ、欠陥位置座標ファイルが示す欠陥位置
座標へ半導体ウェハを移動させ、半導体ウェハの検査対
象領域が可視光用対物レンズ44の視野内に入るように
する。
【0117】次に、ステップS1−3において、制御用
コンピュータ71により可視光用オートフォーカス制御
部45を駆動させ、可視光用対物レンズ44の自動焦点
位置合わせを行う。
【0118】次に、ステップS1−4において、可視光
用CCDカメラ40により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ70に
送る。なお、ここで撮像される可視画像は、欠陥位置座
標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわ
ち、欠陥があるとされる領域の画像(以下、欠陥画像と
称する。)である。
【0119】次に、ステップS1−5において、制御用
コンピュータ71によりXステージ15及びYステージ
16を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動さ
せて、半導体ウェハの参照領域が可視光用対物レンズ4
4の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、半
導体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導体
ウェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様
なデバイスパターンが形成されている領域である。
【0120】次に、ステップS1−6において、制御用
コンピュータ71により可視光用オートフォーカス制御
部45を駆動させ、可視光用対物レンズ44の自動焦点
位置合わせを行う。
【0121】次に、ステップS1−7において、可視光
用CCDカメラ40により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ70に
送る。なお、ここで撮像される可視画像は、半導体ウェ
ハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデ
バイスパターンが形成されている領域の画像(以下、参
照画像と称する。)である。
【0122】次に、ステップS1−8において、画像処
理用コンピュータ70により、ステップS1−4で取り
込んだ欠陥画像と、ステップS1−7で取り込んだ参照
画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。そし
て、欠陥が検出できた場合には、ステップS1−9へ進
み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップS1−
11へ進む。
【0123】ステップS1−9では、画像処理用コンピ
ュータ70により、検出された欠陥が何であるかを調べ
て分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた場
合には、ステップS1−10へ進み、欠陥の分類分けが
できなかった場合には、ステップS1−11へ進む。
【0124】ステップS1−10では、欠陥の分類結果
を保存する。ここで、欠陥の分類結果は、例えば、画像
処理用コンピュータ70や制御用コンピュータ71に接
続された記憶装置に保存する。なお、欠陥の分類結果
は、画像処理用コンピュータ70や制御用コンピュータ
71にネットワークを介して接続された他のコンピュー
タに転送して保存するようにしてもよい。
【0125】ステップS1−10での処理が完了した
ら、半導体ウェハの欠陥の分類分けが完了したこととな
るので、これで処理を終了する。ただし、半導体ウェハ
上に複数の欠陥がある場合には、ステップS1−2へ戻
って、他の欠陥の検出及び分類分けを行うようにしても
よい。
【0126】一方、ステップS1−8で欠陥検出ができ
なかった場合や、ステップS1−9で欠陥の分類分けが
できなかった場合には、ステップS1−11以降へ進
み、紫外光を用いて高分解能での撮像を行って欠陥の検
出や分類分けを行う。
【0127】その場合は、先ず、ステップS1−11に
おいて、制御用コンピュータ71によりXステージ15
及びYステージ16を駆動させ、欠陥位置座標ファイル
が示す欠陥位置座標へ半導体ウェハを移動させて、半導
体ウェハの検査対象領域が紫外光用対物レンズ47の視
野内に入るようにする。
【0128】次に、ステップS1−12において、制御
用コンピュータ71により紫外光用オートフォーカス制
御部48を駆動させ、紫外光用対物レンズ47の自動焦
点位置合わせを行う。
【0129】次に、ステップS1−13において、紫外
光用CCDカメラ41により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ70に
送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、欠陥位置座
標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわち
欠陥画像である。また、ここでの欠陥画像の撮像は、可
視光よりも短波長の光である紫外光を用いて、可視光を
用いた場合の撮像よりも高分解能にて行う。
【0130】次に、ステップS1−14において、制御
用コンピュータ71によりXステージ15及びYステー
ジ16を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動
させて、半導体ウェハの参照領域が紫外光用対物レンズ
47の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、
半導体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導
体ウェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同
様なデバイスパターンが形成されている領域である。
【0131】次に、ステップS1−15において、制御
用コンピュータ71により紫外光用オートフォーカス制
御部48を駆動させ、紫外光用対物レンズ47の自動焦
点位置合わせを行う。
【0132】次に、ステップS1−16において、紫外
光用CCDカメラ41により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ70に
送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、半導体ウェ
ハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデ
バイスパターンが形成されている領域の画像、すなわち
参照画像である。また、ここでの参照画像の撮像は、可
視光よりも短波長の光である紫外光を用いて、可視光を
用いた場合よりも高分解能にて行う。
【0133】次に、ステップS1−17において、画像
処理用コンピュータ70により、ステップS1−13で
取り込んだ欠陥画像と、ステップS1−16で取り込ん
だ参照画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。
そして、欠陥が検出できた場合には、ステップS1−1
8へ進み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップ
S1−19へ進む。
【0134】ステップS1−18では、画像処理用コン
ピュータ70により、検出された欠陥が何であるかを調
べて分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた
場合には、ステップS1−10へ進み、上述したよう
に、欠陥の分類結果を保存する。一方、欠陥の分類分け
ができなかった場合には、ステップS1−19へ進む。
【0135】ステップS1−19では、欠陥の分類分け
ができなかったことを示す情報を保存する。ここで、欠
陥の分類分けができなかったことを示す情報は、例え
ば、画像処理用コンピュータ70や制御用コンピュータ
71に接続された記憶装置に保存する。なお、この情報
は、画像処理用コンピュータ70や制御用コンピュータ
71にネットワークを介して接続された他のコンピュー
タに転送して保存するようにしてもよい。
【0136】以上のような手順により、先ず、可視光用
CCDカメラ40により撮像された画像を処理して解析
することで低分解能にて半導体ウェハの検査を行い、可
視光での欠陥の検出や分類分けができなかった場合に、
次に、紫外光用CCDカメラ41により撮像された画像
を処理して解析することで高分解能にて半導体ウェハの
検査を行う。
【0137】ここで、CCDカメラ40,41によって
撮像された参照画像及び欠陥画像から欠陥を検出する手
法について、図12を参照して説明する。
【0138】図12(a)は、検査対象領域におけるデ
バイスパターンと同様なデバイスパターンが形成されて
いる参照領域の画像、すなわち参照画像の一例を示して
いる。また、図12(b)は、欠陥があるとされる検査
対象領域の画像、すなわち欠陥画像の一例を示してい
る。
【0139】このような参照画像及び欠陥画像から欠陥
を検出する際は、参照画像から色情報や濃淡情報などに
基づいて、図12(c)に示すようにデバイスパターン
を抽出する。また、参照画像と欠陥画像から差の画像を
求め、差の大きな部分を図12(d)に示すように欠陥
として抽出する。
【0140】そして、図12(e)に示すように、図1
2(c)に示したデバイスパターン抽出結果の画像と、
図12(d)に示した欠陥抽出結果の画像とを重ね合わ
せた画像を得て、欠陥がデバイスパターンに存在する割
合などを、欠陥に関する特徴量として抽出する。
【0141】以上のような手法により、CCDカメラ4
0,41によって撮像された参照画像及び欠陥画像を画
像処理用コンピュータ70で処理し解析することで欠陥
を検出し、半導体ウェハの検査を行うことができる。
【0142】検査装置1は、上述したように、先ず、可
視光用CCDカメラ40により撮像された画像を処理し
て解析することで低分解能にて半導体ウェハの検査を行
い、可視光での欠陥の検出や分類分けができなかった場
合に、次に、紫外光用CCDカメラ31により撮像され
た画像を処理して解析することで高分解能にて半導体ウ
ェハの検査を行うようにしているので、可視光だけを用
いて欠陥の検出や分類分けを行う場合に比べて、より微
細な欠陥の検出や分類分けを行うことができる。
【0143】ただし、可視光を用いて低分解能にて撮像
した方が、一度に撮像できる領域が広いので、欠陥が十
分に大きい場合には、可視光を用いて低分解能にて半導
体ウェハの検査を行った方が効率が良い。したがって、
最初から紫外光を用いて欠陥の検査や分類分けを行うの
ではなく、上述のように、最初に可視光を用いて欠陥の
検査や分類分けを行うようにすることで、より効率良く
半導体ウェハの検査を行うことができる。
【0144】なお、以上の説明では、本発明を適用した
検査装置1を、半導体ウェハの欠陥が何であるかを調べ
るために用いるものとしてきた。しかし、本発明に係る
検査装置1の用途は、半導体ウェハの欠陥識別以外の用
途にも使用可能である。すなわち、本発明に係る検査装
置1は、例えば、半導体ウェハ上に形成したデバイスパ
ターンが、所望するパターン通りに適切な形状に形成さ
れているか否かを検査するのに用いることもできる。更
に、本発明に係る検査装置1の用途は、半導体ウェハの
検査に限定されるものでもなく、本発明に係る検査装置
1は、微細パターンの検査に対して広く適用可能であ
り、例えば、微細なパターンが形成されたフラットパネ
ルディスプレイの検査などにも有効である。
【0145】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る検査装置によれば、紫外光出射手段が支持台の内部に
引出自在に配設されていることから、この紫外光出射手
段のメンテナンスや定期交換等を容易に行うことがで
き、この紫外光出射手段のメンテナンス性を大幅に向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した検査装置の外観を示す斜視図
である。
【図2】上記検査装置のクリーンボックスの内部に配設
された装置本体を図1中矢印A1方向から見た様子を示
す側面図である。
【図3】上記検査装置のクリーンボックスの内部に配設
された装置本体を上側から見た様子を模式的に示す平面
図である。
【図4】上記検査装置の装置本体を図2中矢印A2方向
から見た様子を示す側面図である。
【図5】上記検査装置の装置本体を図4中矢印A1方向
と反対の方向から見た様子を模式的に示す斜視図であ
る。
【図6】防振部材の構成を示す分解斜視図である。
【図7】防振部材の構成を示す断面図である。
【図8】防振部材を保持する保持部材の構成を示す斜視
図である。
【図9】上記検査装置の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図10】上記検査装置の光学ユニットの光学系の一構
成例を示す図である。
【図11】上記検査装置で半導体ウェハの検査を行うと
きの手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】参照画像と欠陥画像とから欠陥を検出する手
法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 検査装置、2 クリーンユニット、3 クリーンボ
ックス、4 クリーンエアユニット、10 装置本体、
14 検査用ステージ、21 光学ユニット、22 エ
レベータ、23 搬送用ロボット、24 プリアライ
ナ、25 紫外光レーザ装置、26 レール機構、27
載置台、28 第1のレール、29 第2のレール、
30 ガイドレール、32 防振部材、35 ゲル部
材、36 支持部材、37 保持部材、40 可視光用
CCDカメラ、41 紫外光用CCDカメラ、42 ハ
ロゲンランプ、43 可視光用光学系、44 可視光用
対物レンズ、46 紫外光用光学系、47 紫外光用対
物レンズ、60 外部ユニット、62,63 表示装
置、64 入力装置、70 画像処理用コンピュータ、
71 制御用コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂下 努 東京都品川区西五反田3丁目9番17号 ソ ニー・プレシジョン・テクノロジー株式会 社内 Fターム(参考) 2F065 AA56 BB01 CC19 DD00 FF01 GG02 GG04 GG12 GG22 GG24 HH13 JJ03 JJ05 JJ26 KK01 MM02 NN06 PP12 QQ24 QQ25 QQ38 RR07 SS04 TT02 UU03 2G051 AA51 AB02 BA01 BA05 BA10 CA03 CA04 CA07 CB01 CB02 DA03 DA08 2H052 AB05 AB17 AC04 AC12 AC14 AC26 AC27 AC34 AD02 AD09 AD19 AD20 AD21 AD31 AE10 AF02 AF14 AF21 AF25 4M106 AA01 AA20 BA05 BA07 CA39 DB04 DB07 DB08 DB12 DB13 DB21 DJ03 DJ18 DJ20 DJ32 DJ40

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物が設置されるステージと、 上記ステージを支持する支持台と、 上記被検査物に対して紫外光を出射する紫外光出射手段
    と、 上記紫外光出射手段から出射された紫外光を上記ステー
    ジ上に設置された被検査物に照射し、この被検査物から
    の反射光又は透過光を検出する光学ユニットとを備え、 上記紫外光出射手段は、上記支持台の内部に引出自在に
    配設されていることを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 上記紫外光出射手段を上記支持台の外部
    へと引き出すレール機構を備え、 上記紫外光出射手段は、振動防止手段を介して上記レー
    ル機構上に設置されていることを特徴とする請求項1記
    載の検査装置。
JP34137899A 1999-11-30 1999-11-30 検査装置 Expired - Fee Related JP4135283B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34137899A JP4135283B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34137899A JP4135283B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001160574A true JP2001160574A (ja) 2001-06-12
JP4135283B2 JP4135283B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=18345607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34137899A Expired - Fee Related JP4135283B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4135283B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002214159A (ja) * 2001-01-12 2002-07-31 Sony Corp 基板検査装置と基板検査方法、及び液晶表示装置の製造方法
JP2005099607A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Olympus Corp 顕微鏡装置
JP2008122612A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Olympus Corp 焦点検出装置
JP2011064472A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Toshiba Corp パターン検査システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002214159A (ja) * 2001-01-12 2002-07-31 Sony Corp 基板検査装置と基板検査方法、及び液晶表示装置の製造方法
JP4586272B2 (ja) * 2001-01-12 2010-11-24 ソニー株式会社 基板検査装置と基板検査方法、及び液晶表示装置の製造方法
JP2005099607A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Olympus Corp 顕微鏡装置
JP2008122612A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Olympus Corp 焦点検出装置
JP2011064472A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Toshiba Corp パターン検査システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4135283B2 (ja) 2008-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4085538B2 (ja) 検査装置
KR100709156B1 (ko) 검사 장비
JP4337999B2 (ja) 焦点位置制御機構及び方法、並びに、半導体ウェハの検査装置及び方法
KR101605698B1 (ko) 기판 처리 장치, 기판 처리 방법, 프로그램 및 컴퓨터 기억 매체
JP2008210951A (ja) 位置検出装置および位置検出方法
JP2006329714A (ja) レンズ検査装置
KR101442792B1 (ko) 사파이어 웨이퍼의 검사 방법
JP4135283B2 (ja) 検査装置
KR101347683B1 (ko) 사파이어 웨이퍼 검사 장치
JP2006228862A (ja) 異物除去装置,処理システム及び異物除去方法
JP2001135691A (ja) 検査装置
JP2013044578A (ja) 基板検査方法及び装置
JP4154816B2 (ja) 検査装置
KR101347689B1 (ko) 사파이어 웨이퍼의 검사를 위한 장치 구조
JP4632471B2 (ja) 検査装置
JP4172124B2 (ja) 検査装置
JP2001118895A (ja) 検査装置
JP2004045039A (ja) 検査装置
JP2001118898A (ja) 検査装置
JP2001135689A (ja) 検査装置
JP2001135688A (ja) 送風装置及びこの送風装置を備えた検査装置
JP2001188051A (ja) 検査装置
KR20060049624A (ko) 티에프티 엘시디 판넬 생산 라인용 자동 광학 검사 장비의광원 설치 방법
JP2001118897A (ja) 検査装置
JP2004045040A (ja) 検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080513

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080526

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees