JP2001159095A - 偽造防止媒体 - Google Patents

偽造防止媒体

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JP2001159095A
JP2001159095A JP33581999A JP33581999A JP2001159095A JP 2001159095 A JP2001159095 A JP 2001159095A JP 33581999 A JP33581999 A JP 33581999A JP 33581999 A JP33581999 A JP 33581999A JP 2001159095 A JP2001159095 A JP 2001159095A
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JP
Japan
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thread
layer
paper
face
forgery prevention
Prior art date
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Abandoned
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JP33581999A
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English (en)
Inventor
Hideo Nagasawa
秀雄 長澤
Masakazu Nakamura
昌和 中村
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Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを高くすることなく、表面を凹凸にせ
ず、かつ一方の面の全領域に印字領域を確保できる偽造
防止媒体を提供する 【解決手段】 シート片状の紙材11と、紙材11内の
表面側の表面近傍に埋設されることにより紙材11を透
過して外部から視認可能に設けられ、所定の色に着色さ
れた糸状体12と、糸状体12が視認可能な面(上面)
側であって、糸状体12の視認領域を含む領域に設けら
れ、印字適性を有する受容層15又は感熱発色層16
と、糸状体12が視認可能な面と反対側の面(裏面)に
設けられ、偽造防止媒体の属性情報を記録する磁気記録
層14とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば乗車券等に
用いられ、偽造防止効果を有する偽造防止媒体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の偽造防止媒体としては、
例えば特開平11−78326号公報に開示されたもの
が挙げられる。この偽造防止媒体は、基紙の表面に、間
欠的に露出する光輝性スレッドを設けたものである。そ
して、感熱記録層は、この光輝性スレッドが設けられた
領域を除く一部の領域に設けられている。また、裏面側
には磁気記録層が設けられている。そして、この光輝性
スレッドの有無により、目視で真偽の判定を行うもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
偽造防止媒体では、第1に、基紙の表面の一部に複数の
開口部を設けて光輝性スレッドを露出させる構造である
ので、構造が複雑になるという問題があった。また、第
2に、光輝性スレッドを露出させるための開口部によ
り、基紙の表面の一部が凹凸になるという問題があっ
た。これにより、例えばこの偽造防止媒体を乗車券に適
用し、自動改札機等に挿入した場合は、基紙表面の凹凸
が自動改札機内部の搬送路等にひっかかるおそれがある
という問題点があった。
【0004】さらに第3に、乗車券等に用いた場合は、
一方の面のほぼ全領域には、上述した磁気記録層が設け
られるので、印字を行う場合は、光輝性スレッドを露出
させた側の面に行う必要がある。しかし、少なくとも光
輝性スレッドを露出させる領域には、印字等を行うこと
ができなくなるため、印字領域が狭くなるという問題が
あった。特に乗車券等のような小さな紙片の場合は、で
きる限り、磁気記録層の反対側の面では、全領域を印字
可能領域とすることが望まれる。
【0005】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、コストを高くすることなく、表面を凹凸にせず、
かつ一方の面の全領域に印字領域を確保できる偽造防止
媒体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、シート片状の紙材と、前記紙
材内の一方の面側の表面近傍に埋設されることにより前
記紙材を透過して外部から視認可能に設けられ、所定の
色に着色された糸状体と、前記糸状体が視認可能な面側
であって、前記糸状体の視認領域を含む領域に設けら
れ、印字適性を有する受容層又は感熱発色層とを備える
ことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の偽造
防止媒体において、前記糸状体が視認可能な面と反対側
の面に設けられ、前記偽造防止媒体の属性情報を記録す
る磁気記録層を備えることを特徴とする。請求項3の発
明は、請求項1又は請求項2に記載の偽造防止媒体にお
いて、前記糸状体は、金属を蒸着したものであることを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。図1(a)、(b)
は、それぞれ、本発明による偽造防止媒体の第1及び第
2実施形態を示す層構成断面図である。先ず、図中
(a)について説明する。紙材11は、例えば紙厚が約
150〜250μm程度(坪量が約120〜180g/
程度)のものであり、シート片状に形成される。
大きさとしては、用途に応じて異なるが、例えば乗車券
として用いられる場合は、1辺が数〜20cm程度であ
る。磁気記録層14は、偽造防止媒体の属性情報を記録
するためのものであり、紙材11の裏面側の全領域に設
けられている。磁気記録層14は、紙材11に設けた磁
気アンダー層13上に磁性体を含有分散した樹脂材料を
塗布すること等によって設けられている。このような磁
気記録層14としては、一般に用いられている材料を使
用することができる。
【0009】糸状体12は、例えば厚みが数〜数10μ
m程度のポリエチレンテレフタレート等の樹脂シート、
紙材その他合成紙等により形成されている。さらに、こ
の樹脂シート等に着色層を形成し、その後、金属を蒸着
したものである。着色層の色としては、紙材11と全く
同色以外の色であって視認可能であれば、特に限定され
ないが、例えば金、銀、青又は赤が挙げられる。そし
て、この樹製シート等を糸状にスリットし、幅が約0.
08〜3.0mm程度、好ましくは0.1〜2.4mm
程度にしたものである。
【0010】この糸状体12は、抄造時に、紙材11内
の上面側の表面近傍に埋設される。すなわち、糸状体1
2は、紙材11の表面から露出していない。そして、糸
状体12は、表面近傍に位置することから、紙材11を
透過して外部から視認可能となる。糸状体12を紙材1
1内に埋設すれば、その上部ではわずかに凸状になる。
【0011】受容層15は、熱溶融、転写又は昇華転写
によるプリンタの印字適性を有するように、インクリボ
ンのインキを受容可能とした層である。このような受容
層15としては、一般に用いられている材料を使用で
き、例えばポリエステル系樹脂等を使用することができ
る。この受容層15は、少なくとも糸状体12の視認領
域を含む領域に設けられる。特に本実施形態では、上面
の全領域に形成される。これにより、糸状体12の視認
領域上にも印字等が可能となる。
【0012】また、図中(b)に示す第2実施形態で
は、受容層15に代えて、サーマル発色適性を有する感
熱発色層16が設けられている。この感熱発色層16
は、サーマルプリンタを用いて表面に印字を行うもので
あって、電子供与性物質と電子受容性物質とをバインダ
ー樹脂中に含有し、両者の化学反応により発色するもの
であり、一般に用いられている材料を使用することがで
きる。また、この感熱発色層16の上部に、保護層とし
て厚みが数μm程度の透明なオーバー層17を積層した
ものである。
【0013】このように、糸状体12が見える側に受容
層15又は感熱発色層16を設けるのは、糸状体12が
見える側に磁気記録層14を設けると、磁気記録層14
は、黒色系であるので、糸状体12の視認性が低下して
しまうからである。
【0014】以上の構成からなる偽造防止媒体において
は、糸状体12が表面側から見えるので、目視によりそ
の真偽を容易に判別することができる。さらに、偽造防
止媒体を破れば、埋設されている糸状体12が露出し、
確実に見えるようになるので、真偽判定をさらに容易に
行うことができる。例えば偽造防止媒体が乗車券である
場合は、真偽判定を行う際に偽造防止媒体を破っても何
ら問題はない。また、表面の全領域に印字領域を確保す
ることができる。
【0015】次に、上記実施形態の偽造防止媒体の特性
の評価結果について説明する。特性評価は、本実施形態
の偽造防止媒体と、糸状体が設けられていない従来のも
のとを比較した。その結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1において、(a)は紙材11のみの特
性を示し、(b)は各層の形成後のものを示す。表1よ
り、本実施形態の紙材11の紙厚は、従来の紙材より薄
いものを使用した。先ず、こわさは、従来のものよりや
や低いが、耐折強度は、従来のものより大幅に向上して
いる。これは、紙材11内に糸状体12が埋設されてい
るためと考えられる。また、本実施形態の偽造防止媒体
は、表面近傍に糸状体12を埋設したものであるので、
糸状体12上では表面が若干盛り上がる感じがあるが、
平滑度は、従来のものと同程度であった。
【0018】続いて、本発明の偽造防止媒体において、
磁気記録層14側に糸状体12を埋設したものと、受容
層15側に糸状体12を埋設したものとの双方を作製
し、両者を比較した。その結果、磁気記録層14側に糸
状体12を埋設したものは、糸状体12がやや見える程
度であった。これに対し、受容層15側に糸状体12を
埋設したものは、糸状体12の十分な視認性を確保でき
た。
【0019】さらに、第2実施形態の偽造防止媒体にお
いて、感熱印字適性を評価したところ、糸状体12の真
上の領域では、やや色むらが生じた。これは、糸状体1
2の存在により、サーマルヘッドの当たりがやや強くな
っているためと考えられる。しかし、実用上は、ほとん
ど問題にならない程度であった。
【0020】また、磁気記録層14の磁気特性の評価を
行った。本発明の偽造防止媒体を乗車券に適用した場合
は、磁気記録層14に記録されている情報は、自動で読
み取られるが、このとき、両面側の磁気出力差が一定値
以上ないと、表裏の判別ができなくなる。しかし、評価
結果では、表裏間で、糸状体12を埋設していないとき
と同等の磁気出力差が得られた。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、容易に真偽を判別する
ことができる偽造防止媒体とすることができる。また、
表面を凹凸にすることなく、印字領域を表面の全領域に
確保することができる。さらにまた、このときでも、表
面の十分な印字適性を確保することができる。さらに、
抄造時に糸状体を埋設するので、構造を簡素化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は、それぞれ、本発明による偽
造防止媒体の第1及び第2実施形態を示す層構成断面図
である。
【符号の説明】
11 紙材 12 糸状体 13 磁気アンダー層 14 磁気記録層 15 受容層 16 感熱発色層 17 オーバー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B42D 15/10 541 B41M 5/26 101H Fターム(参考) 2C005 HA02 HB13 JB28 KA15 KA25 LA11 LA20 LA30 2H026 AA07 BB01 FF25 2H111 CA01 CA23 4F100 AB01 AK42 AR00C BA02 BA03 BA07 BA10B BA10C DG07 DG07A DG10 DG10A EC14 EC14A EH41 EH66 GB71 HB00A HB31 HB31B JD14B JG06C JJ10B JL02 JL10A JN28B JN30A 4L055 AJ10 BD03 FA12 FA14 GA12 GA40 GA45

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート片状の紙材と、 前記紙材内の一方の面側の表面近傍に埋設されることに
    より前記紙材を透過して外部から視認可能に設けられ、
    所定の色に着色された糸状体と、 前記糸状体が視認可能な面側であって、前記糸状体の視
    認領域を含む領域に設けられ、印字適性を有する受容層
    又は感熱発色層とを備えることを特徴とする偽造防止媒
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の偽造防止媒体におい
    て、 前記糸状体が視認可能な面と反対側の面に設けられ、前
    記偽造防止媒体の属性情報を記録する磁気記録層を備え
    ることを特徴とする偽造防止媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の偽造防止
    媒体において、 前記糸状体は、金属を蒸着したものであることを特徴と
    する偽造防止媒体。
JP33581999A 1999-11-26 1999-11-26 偽造防止媒体 Abandoned JP2001159095A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002019296A (ja) * 2000-07-11 2002-01-23 Oji Paper Co Ltd 感熱記録紙
JP2004188799A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Dainippon Printing Co Ltd カード
CN103085522A (zh) * 2011-10-31 2013-05-08 中安防伪技术有限公司 环保型全息防伪打印薄膜

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