JP2001158243A - 給油管の逆流防止装置 - Google Patents

給油管の逆流防止装置

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JP2001158243A
JP2001158243A JP34069499A JP34069499A JP2001158243A JP 2001158243 A JP2001158243 A JP 2001158243A JP 34069499 A JP34069499 A JP 34069499A JP 34069499 A JP34069499 A JP 34069499A JP 2001158243 A JP2001158243 A JP 2001158243A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料の逆流量を許容管理幅の中に精度良くお
さめることができる給油管の逆流防止装置を提供する。 【解決手段】 給油口に連結する第1給油管400と、
燃料タンクに連結する、弾性材質の第2給油管500
と、弁ケース300内に弁体200を収容してなる逆止
弁100とを備える。弁ケース300は、第1給油管4
00に挿入される挿入筒部320と、弁体200を囲む
ガイド筒部310と、それらの間に形成された環状の鍔
部330とを有する。そして、逆止弁の挿入筒部320
を第1給油管400の端部に挿入し、この第1給油管4
00の外周に第2給油管500を外挿して、給油口と燃
料タンクとを連結する。燃料タンクから給油口へ燃料が
逆流すると、弁体200が弁座に当接して流路を塞ぐと
ともに、鍔部330が第2給油管500の内周に食い込
んだ部分が、燃料の漏洩を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給油口と燃料タン
クとを接続する給油管内に配置され、燃料タンク内部の
燃料が給油口へ逆流することを防ぐ逆流防止装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車で山道を走った後、給油
のために給油口の蓋を開けると、燃料が噴出してくる場
合がある。これは、振動により攪拌された燃料の蒸気圧
が上がり、燃料タンクが加圧状態となることにより起こ
る。このような燃料の逆流を防止するために、従来、燃
料タンク内部の給油管が接続される部分に、逆流防止弁
を取付けていた。しかし、逆流防止弁を燃料タンク内部
に取付けると、例えば弁体が外れた場合に修理が不可能
になる等の問題があった。
【0003】そこで、例えば、実公平7−54024号
には、筒状のバルブボデー内に回転軸により回動自在に
支持された弁体を備え、バルブボデーは、その一端の開
口部外周に突出し周方向に分割されたフランジ部と、該
フランジを分割する切欠部分に設けた抜止突起とを有す
る逆流防止装置が開示されている。
【0004】この逆流防止装置は、バルブボデーの前記
フランジ部と反対側の端部を、給油口に連結された第1
給油管の端部内周に、前記フランジと前記第1給油管の
端面とが当接するまで挿入する。そして、燃料タンクに
連結されたゴム等の弾性材質からなる第2給油管の端部
を、前記フランジ及び前記第1給油管の端部外周に外挿
し、前記第1給油管と前記第2給油管とを連結する。
【0005】この逆流防止装置では、弁体の修理が必要
な場合には、第2給油管を抜き出すことによって、バル
ブボデーを容易に取外すことができる。更に、第1給油
管、第2給油管及び燃料タンクが別体であるため生産性
を向上でき、弾性材質からなる第2給油管を使用するこ
とで組み付け作業性を向上できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実公平7−5
4024号に開示された逆流防止装置では、第2給油管
の内面に当接するフランジが分割されているため、この
フランジの切欠き部から燃料が第1給油管側へ漏洩する
ため、燃料の逆流量を許容管理幅の中に精度良くおさめ
ることができないという問題があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、燃料の逆流量を
許容管理幅の中に精度良くおさめることができる給油管
の逆流防止装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1は、給油口と燃料タンクとを接続する
給油管内に配置され、燃料タンク内部の燃料が給油口へ
逆流することを防ぐ逆流防止装置において、前記給油口
に一端が連結された第1給油管と、前記燃料タンクに一
端が連結された、弾性材質の第2給油管と、全体として
筒状であって、その一端は前記第1給油管の他端に挿入
される挿入筒部をなし、他端は弁体を囲むガイド筒部を
なし、両者の間に環状の鍔部が形成され、内部には前記
弁体が接離する弁座が設けられた弁ケースと、この弁ケ
ースの前記ガイド筒部の内側に回動可能に取付けられ、
常時は前記弁座に当接して流路を塞ぎ、前記第1給油管
側から流体圧がかかると前記弁座から離れて流路を開口
させる弁体とを有する逆止弁とを備え、この逆止弁の前
記挿入筒部が前記第1給油管の他端に挿入され、前記ガ
イド筒部、前記鍔部及び前記第1給油管の他端外周に、
前記第2給油管の他端が外挿されて、前記鍔部が前記第
2給油管の内周に食い込んでいることを特徴とする給油
管の逆流防止装置を提供するものである。
【0009】上記第1の発明によれば、逆止弁の挿入筒
部が、給油口に一端が連結された第1給油管の他端に挿
入され、燃料タンクに一端が連結された弾性材質の第2
給油管の他端が、前記逆止弁のガイド筒部、鍔部及び前
記第1給油管の他端外周に外挿され、前記鍔部が前記第
2給油管の内周に食い込んでいるので、燃料タンクの燃
料が、弁ケースの外壁と第2給油管の内壁との隙間を通
って給油口側へ漏洩することを防止でき、その結果、燃
料の逆流量を許容管理幅の中に精度良くおさめることが
できる。
【0010】また、弾性材質の第2給油管を備え、燃料
タンクと第1給油管とを弾性的に連結するので、前記燃
料タンクと前記第1給油管とを容易に組み付けることが
できると共に、逆止弁が故障したときには、第2給油管
を抜き出して逆止弁を第1給油管から容易に取外すこと
ができる。
【0011】本発明の第2は、上記第1の発明におい
て、前記弁体は、前記ガイド筒部の内周に設けられた軸
受部に支軸を介して回転可能に取付けられた弁板を有
し、前記弁板の外周は、前記ガイド筒部の内周に沿った
円弧状部分と、前記支軸と平行な直線状部分とを有し、
前記弁板の前記円弧状部分を囲む前記ガイド筒部の部分
は連続した周壁をなし、前記弁板の前記直線状部分を囲
む前記ガイド筒部の部分は断続した周壁をなす給油管の
逆流防止装置を提供するものである。
【0012】上記第2の発明によれば、ガイド筒部の弁
板の円弧状部分を囲む部分が連続した周壁をなしている
ため、その部分において弾性材質の第2給油管が縮径力
によって内側に食い込むことが阻止されるので、弁板の
回動が第2給油管の内壁に干渉されることがない。ま
た、ガイド筒部の弁板の直線状部分を囲む部分は断続し
た周壁をなしているため、弾性材質の第2給油管が縮径
力によって内側に食い込むので、弁ケースと第2給油管
との間に働く摩擦力を増やす作用をもたらす。この摩擦
力は、給油口から供給される燃料が軸受部の背面にぶつ
かり弁ケースに作用する衝撃力に対抗するため、弁ケー
スが衝撃力により傾斜することを防ぐことができる。
【0013】本発明の第3は、上記第1又は第2の発明
において、前記挿入筒部の前記軸受部に近接した部分
は、流体の流れの下流側に向けてテーパ状に内周側に突
出すると共に、その外周側はテーパ状の凹部をなしてお
り、この凹部の一端から外方に延出して、前記第1給油
管に挿入されたとき、前記第1給油管の内周に係合する
係止爪が形成され、この係止爪を内側にたわませたと
き、そのたわみ量を規制するストッパ部が前記凹部の他
端に設けられている給油管の逆流防止装置を提供するも
のである。
【0014】上記第3の発明によれば、挿入筒部の軸受
部に近接した部分は、流体の流れの下流側に向けてテー
パ状に内周側に突出しているので、給油口から供給され
る燃料がテーパに沿って流れ、スムーズに弁座の内周に
導かれるので、弁ケースに作用する衝撃力を緩和するこ
とができる。
【0015】また、外周側はテーパ状の凹部をなしてお
り、この凹部の一端から外方に延出して、第1給油管に
挿入されたとき、第1給油管の内周に係合する係止爪が
形成されているので、逆止弁は第1供給管にしっかりと
固定され、抜け落ちを防ぐことができる。
【0016】更に、係止爪を内側にたわませたとき、そ
のたわみ量を規制するストッパ部が前記凹部の他端に設
けられているので、係止爪の過撓による破損を防止する
ことができる。
【0017】本発明の第4は、上記第1〜3の発明のい
ずれかにおいて、前記弁体は、前記ガイド筒部の内周に
設けられた軸受部に支軸を介して回転可能に取付けられ
た弁板を有し、前記支軸は、前記弁板の面に対して流体
の流れの下流方向に所定間隔離れて平行に取付けられ、
前記弁板が前記流路を開口するように回動したとき、前
記弁板の前記支軸側の縁部と前記弁座との間にも、流体
の流通を可能にする間隙が形成されるように構成されて
いる給油管の逆流防止装置を提供するものである。
【0018】上記第4の発明によれば、支軸は、弁板の
面に対して流体の流れの下流方向に所定間隔離れて平行
に取付けられ、弁板が流路を開口するように回動したと
き、弁板の支軸側の縁部と弁座との間にも、流体の流通
を可能にする間隙が形成されるように構成されているの
で、上記隙間を通る流体が弁板の裏面(閉塞時に下流側
に位置する面)に沿って流れるため、弁板の円弧状の縁
部と弁ケース内壁との隙間を通る流体による弁板裏面の
渦の発生を抑制し、給油時の流れを安定させて抵抗を少
なくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜7には、本発明による給油
管の逆流防止装置の1実施形態が示されている。図1は
逆止弁の外観を示す斜視図、図2は逆止弁の分解斜視
図、図3は逆止弁の正面図(A)、側面図(B)及び背
面図(C)、図4は係止爪を示す要部拡大図、図5は第
1給油管及び第2給油管に逆止弁を挿入した状態を示す
側断面図、図6は第1給油管及び第2給油管に逆止弁を
挿入した状態における係止爪を示す要部拡大断面図、図
7は弁体周囲の流れを示す側断面図である。
【0020】図1〜図3に示すように、逆止弁100は
弁体200と弁ケース300とからなる。前記弁体20
0は、棒状の支軸210と、円を直線で切欠いた形(か
まぼこ形)でその外周が円弧状部分221と直線状部分
222とからなる板状の弁板220と、軸心が同一にな
るように並んだ二つの巻回部231が連結部233を介
して連結され、両方の巻端部232が延出された形状の
ばね230とで構成されている。前記支軸210は前記
弁板220の面に対して所定間隔離れて平行に取付けら
れ、前記ばね230は、前記二つの巻回部231が前記
支軸210の両端部に外挿され、前記連結部233が前
記弁板220に当接し、巻端部232が弁ケース300
に係合するように取付けられる。
【0021】前記支軸210は、弁板220の、流体の
流れの下流側に位置する面に平行に立設された一対の板
状アーム211、211を介して、前記弁板220の上
記下流側に位置する面に対して所定間隔離れて平行に取
付けられている。なお、前記支軸210及び弁板220
は、耐圧性を有し、燃料に対する耐腐食性を有するもの
であれば、材質は限定されないが、成形のしやすさを考
慮した場合、熱可塑性樹脂等の合成樹脂による一体成形
品が好適である。また、前記ばね230の材質は、燃料
に浸漬しても劣化しないものであれば限定されないが、
燃料に対する耐食性を有する金属が好適である。
【0022】前記弁ケース300は、弁体200を囲む
ガイド筒部310と、このガイド筒部310の一方の端
面に、環状の鍔部330を介して連接された挿入筒部3
20とを有し、全体として略円筒状をなす。
【0023】弁ケース300の鍔部330が位置する部
分の内周には、前記弁板220が適合するかまぼこ形の
開口部を有する弁座315が形成されている。弁座31
5の周縁において、前記弁板220の直線状部分222
が当接する部分の近傍には、ガイド筒部310の内方に
向けて突出された軸受部314が形成されている。この
軸受部314は、長軸方向に述びるスリットを有する円
筒形状をなし、このスリットを通して、前記弁体200
の支軸210が嵌合され、回転可能に保持されるように
なっている。弁座315の内縁部はテーパ状をなし、こ
れに対応して前記弁板220の外縁部もテーパ状をなし
ていて、弁板220が弁座315にシール性よく当接す
るようになっている。
【0024】また、前記弁板220を前記軸受部314
に装着したとき、前記ガイド筒部310の弁板220の
直線状部分222を囲む部分は、切欠部313を有する
断続した周壁312となっている。一方、ガイド筒部3
10の弁板220の円弧状部分221を囲む部分は、連
続した周壁311となっている。
【0025】図4、5に示すように、前記挿入筒部32
0の内周には、前記弁座315の前記弁板220の直線
状部分222が当接する部分の背面側に向かって、内方
に突出するテーパ状の斜面325が形成されている。そ
して、挿入筒部320の外周の上記斜面325に対応す
る部分は、テーパ状の凹部323をなしている。この凹
部323の一端には、斜め外方に向けて突出する係止爪
321が連接されており、上記凹部323の他端には、
上記係止爪321の内側へのたわみ量を規制するストッ
パ部324が設けられている。また、前記挿入筒部32
0の外周の前記凹部323に対向する部分には、係止突
起322が形成されている。
【0026】上記弁ケース300は、耐圧性を有し、燃
料に対する耐腐食性を有するものであれば、材質は限定
されないが、成形のしやすさを考慮した場合、熱可塑性
樹脂等の合成樹脂による一体成形品が好適である。
【0027】前記弁体200は、前記支軸210の、前
記板状アーム211,211で挟まれた中央近傍を、前
記軸受部314に嵌め込むことによって回動可能に保持
される。また、前記支軸210の両端に回巻部231を
装着された前記ばね230の連結部233が弁板220
の背面に係合し、前記巻端部232が前記弁ケース30
0の弁座315近傍に係合している。そのため、前記弁
板220は前記支軸210を軸心として回動可能である
と共に、前記ばね230により前記弁座315に当接す
る方向に常時付勢されている。なお、例えば燃料タンク
の内圧が上昇したときには、前記弁板220は、前記ば
ね230がなくても前記弁座315に圧接されるため、
前記ばね230は必ずしも必要なものではない。
【0028】弁板220の支軸210は、前述したよう
に、一対の板状のアーム211,211を介して、弁板
220に対して下流側に所定間隔をおいて平行に設けら
れているので、軸受部314による支軸210の支持位
置(弁板220の回転中心)は、弁座315の位置より
も下流側に偏位している。
【0029】第1給油管400は、いわゆるフィラーチ
ューブと呼ばれており、燃料に対する耐圧性、耐腐食性
を有する金属管で構成されている。第1給油管400の
図示しない基端部は自動車の給油口に連結され、先端部
には環状の凸部410を有している。第2給油管500
は、天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂エラストマー等で形
成され、その基端部は上記第1給油口400の先端部に
外挿されて連結され、その先端部は図示しない燃料タン
クの導入口に連結されている。前記逆止弁100は、そ
の挿入筒部320を前記第1給油管400の先端部内周
に挿入され、この第1給油管400の先端部外周に前記
のように第2給油管500の基端部が外挿されて、逆止
弁100は、給油口と燃料タンクとを連結する給油管内
に配置されることになる。
【0030】前記逆止弁100の挿入筒部320を第1
給油管400の先端部に挿入するとき、係止爪321は
第1給油管400の先端部に押されて凹部323の方に
撓むので、挿入を続けることができる。そして、前記第
1給油管400の先端部が前記係止爪321の最も突出
した部分を乗り越えると、係止爪321の最も突出した
部分及び係止突起322が、第1給油管400の環状の
凸部410(内側から見ると凹部)の内側に嵌合して抜
け止めされる。また、第1給油管400の先端が鍔部3
30に当接して、それ以上の挿入を阻止される。こうし
て、逆止弁100は、第1給油管400の先端部内周に
しっかりと固定される。なお、図4の想像線で示すよう
に、前記係止爪321が過度に変形した場合は、その先
端がストッパ部324に達し、それ以上の変形ができな
い構造となっている。そのため、前記係止爪321は、
前記第1給油管400に挿入される時に、過度の変形に
より破損する虞れがない。
【0031】こうして、前記逆止弁100を第1給油管
400の先端部内周に挿入した後、第2給油管500の
基端部を前記第1給油管400の先端部外周に被せる。
この場合、第2給油管500の基端部を、まず逆止弁1
00のガイド筒部310の外周に被せ、更に鍔部330
を乗り越えさせ、第1給油管400の凸部410を乗り
越えさせて、第2給油管500の先端部が第1給油管4
00の端部から所定距離の位置に達するまで外挿すれば
よい。なお、前記第2給油管500は弾性材質からなっ
ており、前記鍔部330及び前記凸部410を乗り越え
るときには、拡径するように弾性変形するので、容易に
挿入することができる。また、第2給油管500を外挿
した後、その外周にホースバンドを取付けてもよい。
【0032】図6に示すように、逆止弁100を挿入し
た第1給油管400の外周に、第2給油管500を外挿
させた状態において、逆止弁100の切れ目のない連続
した環状の鍔部330は、第1給油管400より外方に
突出して、前記第2給油管500の内面に食い込む。こ
のため、燃料が、前記第2給油管500側から、前記弁
ケース300の外壁と前記第2給油管500の内壁の隙
間を通って、第1給油管400側へ漏洩することを防止
できる。なお、上記鍔部330の食い込み量、すなわ
ち、環状の鍔部330が第1給油管400の外周より外
方に突出する高さは、0.3〜0.9mmとすることが
好ましい。
【0033】更に、第2給油管500の内周は、逆止弁
100のガイド筒部310の断続した周壁312におけ
る切欠部313に食い込むため、その部分における弁ケ
ース300と第2給油管500との間に働く摩擦力を増
やす作用をもたらす。この摩擦力は、燃料が弁ケース3
00のテーパ部325に衝突したときの押圧力に対抗す
るため、弁ケース300が燃料の圧力により傾斜する虞
れがない。なお、前記テーパ部325は、給油口から供
給される燃料を弁座315の内周に導くので、流れをス
ムーズにして流動抵抗を軽減する作用をなす。また、ガ
イド筒部310の連続した周壁311は、前記第2給油
管500の内方への食い込みを防止し、弁板220の回
動動作が妨げられないようにしている。
【0034】次に、この逆流防止装置の作動について説
明する。図7(A)の矢印で示すように、ガイド筒部3
10から挿入筒部320に向かう流れがあるとき、すな
わち、燃料タンクから給油口に燃料が逆流する時は、ば
ね230の押力及び逆流体の圧力により、弁板220が
弁座315に密着し、流路を閉塞する。そのため、燃料
タンクから給油口に燃料が逆流することが防止される。
更に、連続した環状の鍔部330が、弾性材質の第2給
油管500の内周に食い込んでシール性を高めるため、
燃料が逆止弁100の外周を通って第1給油管400側
に洩れることがなく、燃料の逆流量を許容管理幅の中に
精度良くおさめることができる。
【0035】図7(B)〜(D)の矢印で示すように、
挿入筒部320からガイド筒部310に向かう流れがあ
るとき、すなわち、給油口から給油した燃料が燃料タン
クに向かって流れるときは、流体の圧力がばね230の
力に対抗して弁板220を押し、流路を開放する。その
ため、給油口から燃料タンクに向かって燃料が流れるこ
とができる。
【0036】この場合、図7(A)に示すように、弁体
200は、支軸210が弁板220に対して下流側に所
定間隔離れて平行に配置されているので、弁板220の
上縁角部220aと支軸210との間に、軸垂直方向に
見たときにはX0の間隔があり、軸方向に見たときには
0の間隔がある。そして、弁板220が開いてその角
度が図7(B)、(C)、(D)と変化するに従って、
上記軸方向に見たときの間隔はY0→Y1→Y2→Y3と変
化し、それらの大きさはY0<Y1<Y2≒Y3の関係とな
っている。
【0037】このように、弁板220が開くと、弁板2
20の上縁角部220aと支軸210との間に、軸方向
から見たときに大きな間隔が開き、それによって弁板2
20の直線状部分222と弁座315との間隙を通る背
面側の流れイが発生する。この流れイによって、弁板2
20の円弧状部分221と弁座315との間隙を通る流
れロによる、弁板220の背面側における渦流の発生が
防止され、流量が増しても、乱流が発生することなく、
給油時の流れを安定させて抵抗を少なくすることができ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
逆止弁の弁ケースに設けた鍔部が、弾性材質からなる第
2給油管の内周に食い込むことにより、燃料タンクの燃
料が、弁ケースの外壁と第2給油管の内壁との隙間を通
って給油口側へ漏洩することを防止でき、その結果、燃
料の逆流量を許容管理幅の中に精度良くおさめることが
できる。
【0039】また、逆止弁を挿入した第1給油管の外周
に、弾性材質の第2給油管を被せて装着するようにした
ので、燃料タンクと給油管とを容易に組み付けることが
できると共に、逆止弁が故障したときには、第2給油管
を抜き出して逆止弁を第1給油管から容易に取外すこと
ができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の逆流防止装置の1実施形態に用いられ
る逆止弁の外観を示す斜視図である。
【図2】同逆止弁の分解斜視図である。
【図3】同逆止弁の三面図である。
【図4】同逆止弁における係止爪を示す要部拡大図であ
る。
【図5】同実施形態において、第1給油管及び第2給油
管に逆止弁を挿入した状態を示す側断面図である。
【図6】同実施形態において、第1給油管及び第2給油
管に逆止弁を挿入した状態における係止爪を示す要部拡
大断面図である。
【図7】同実施形態における弁体周囲の流れを示す側断
面図である。
【符号の説明】
100 逆止弁 200 弁体 210 支軸 220 弁板 230 ばね 300 弁ケース 310 ガイド筒部 320 挿入筒部 330 鍔部 400 第1給油管 500 第2給油管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給油口と燃料タンクとを接続する給油管
    内に配置され、燃料タンク内部の燃料が給油口へ逆流す
    ることを防ぐ逆流防止装置において、 前記給油口に一端が連結された第1給油管と、 前記燃料タンクに一端が連結された、弾性材質の第2給
    油管と、 全体として筒状であって、その一端は前記第1給油管の
    他端に挿入される挿入筒部をなし、他端は弁体を囲むガ
    イド筒部をなし、両者の間に環状の鍔部が形成され、内
    部には前記弁体が接離する弁座が設けられた弁ケース
    と、この弁ケースの前記ガイド筒部の内側に回動可能に
    取付けられ、常時は前記弁座に当接して流路を塞ぎ、前
    記第1給油管側から流体圧がかかると前記弁座から離れ
    て流路を開口させる弁体とを有する逆止弁とを備え、 この逆止弁の前記挿入筒部が前記第1給油管の他端に挿
    入され、前記ガイド筒部、前記鍔部及び前記第1給油管
    の他端外周に、前記第2給油管の他端が外挿されて、前
    記鍔部が前記第2給油管の内周に食い込んでいることを
    特徴とする給油管の逆流防止装置。
  2. 【請求項2】 前記弁体は、前記ガイド筒部の内周に設
    けられた軸受部に支軸を介して回転可能に取付けられた
    弁板を有し、前記弁板の外周は、前記ガイド筒部の内周
    に沿った円弧状部分と、前記支軸と平行な直線状部分と
    を有し、前記弁板の前記円弧状部分を囲む前記ガイド筒
    部の部分は連続した周壁をなし、前記弁板の前記直線状
    部分を囲む前記ガイド筒部の部分は断続した周壁をなす
    請求項1記載の給油管の逆流防止装置。
  3. 【請求項3】 前記挿入筒部の前記軸受部に近接した部
    分は、流体の流れの下流側に向けてテーパ状に内周側に
    突出すると共に、その外周側はテーパ状の凹部をなして
    おり、この凹部の一端から外方に延出して、前記第1給
    油管に挿入されたとき、前記第1給油管の内周に係合す
    る係止爪が形成され、この係止爪を内側にたわませたと
    き、そのたわみ量を規制するストッパ部が前記凹部の他
    端に設けられている請求項1又は2記載の給油管の逆流
    防止装置。
  4. 【請求項4】 前記弁体は、前記ガイド筒部の内周に設
    けられた軸受部に支軸を介して回転可能に取付けられた
    弁板を有し、前記支軸は、前記弁板の面に対して流体の
    流れの下流方向に所定間隔離れて平行に取付けられ、前
    記弁板が前記流路を開口するように回動したとき、前記
    弁板の前記支軸側の縁部と前記弁座との間にも、流体の
    流通を可能にする間隙が形成されるように構成されてい
    る請求項1〜3のいずれか1つに記載の給油管の逆流防
    止装置。
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