JP4657040B2 - 燃料逆流防止弁 - Google Patents

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本発明は、燃料タンクの燃料供給管等の開口に取付けられ、給油時には開口を開いて燃料タンク内に燃料を供給すると共に、給油時以外には開口を閉塞して燃料の逆流を防止する燃料逆流防止弁に関する。
自動車の燃料タンクには、燃料を供給するための燃料供給管が取付けられている。この燃料供給管の下流側の開口には、燃料の逆流を防止する燃料逆流防止弁(以下、逆止弁という)が開閉可能に取付けられている。
従来のこの種の逆止弁として、下記特許文献1には、パイプと、該パイプの流出口内側に突設された軸受け部に、支軸を介して開閉可能に取付けられると共に、スプリングにより常時は閉じる方向に付勢された弁体とからなる逆止弁が開示されている。また、支軸は弁体の表側に突設されており、該支軸に前記スプリングのコイル部が装着されている。
実用新案登録第2579846号公報
上記逆止弁は、例えば、次のようにして樹脂製の燃料タンクに取付けられる。すなわち、フランジ部を有する筒状のハウジングに逆止弁を装着し、燃料タンクの取付孔周縁を熱板等により加熱しておき、該取付孔の外部から逆止弁を燃料タンク内に挿入し、フランジ部を取付孔周縁に溶着させて、燃料タンクに逆止弁を取付けるようにしている。
この際、取付孔周縁は加熱により軟化しているため、取付孔に逆止弁を挿入する際に、逆止弁の一部が取付孔周縁に接触してしまうと、その接触した部分に軟化した樹脂が付着してしまうことになる。
上記特許文献1の逆止弁においては、支軸が弁体の表側に突設し、該支軸にスプリングのコイル部が装着されているので、前方から見てコイル部が露出した状態となっている。したがって、逆止弁を取付孔に挿入する際に、コイル部に樹脂が付着する虞れがあった。コイル部に樹脂が付着してしまうと、コイル部のバネ特性が変化し、弁体に作用する弾性付勢力も変動してしまって、弁体が開いたままになったり、開かなくなったりして、その開閉動作が不安定になるという不都合が生じる。
したがって、本発明の目的は、燃料タンクへの取付けの際に、スプリングのコイル部に樹脂が付着することを防止できる燃料逆流防止弁を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、樹脂製の燃料タンクの取付孔に外部から挿入されて、熱溶着によって該燃料タンクに取付けられる燃料逆流防止弁であって、
燃料供給管に接続される筒状の接続管部と、この接続管部から外側に広がって環状をなし、前記取付孔周縁に溶着されるフランジ部とを有するハウジングと、
このハウジングに一体又は別体で連結されて、その端部が前記燃料タンク内に挿入されて燃料の流出口をなすパイプと、
該パイプの前記流出口に対して開閉するように回動可能に取付けられて、スプリングによって常時は閉じる方向に付勢された弁体とを備えており、
前記パイプ又は前記弁体の一方に、前記弁体の回動支点となる支軸が設けられ、該支軸は、前記パイプの軸方向に対して直交するように配置され、
前記パイプ又は前記弁体の他方に、前記支軸を回動可能に支持する軸受け部が設けられており、
前記スプリングは、前記パイプ又は前記弁体に設けられた前記支軸に装着されたコイル部と、該コイル部の両端から延出された脚部とからなり、該脚部のそれぞれをパイプ及び弁体に係止させることにより、前記パイプに対して前記弁体を閉じさせる方向に付勢しており、
前記弁体には、該弁体が前記流出口を閉じた状態で、前記スプリングのコイル部に対して、前記パイプの軸方向の下流側を覆い、かつ、該コイル部よりも前記パイプの外径方向に延出されたカバー部材が設けられていることを特徴とする燃料逆流防止弁を提供するものである。
上記第1の発明によれば、スプリングのコイル部の前方、すなわち、コイル部に対して、パイプの軸方向の下流側を覆うように、カバー部材が設けられているので、樹脂製の燃料タンクに溶着固定すべく、その取付孔周縁を加熱した後、燃料逆流防止弁を挿入する際に、取付孔周縁の加熱されて軟化した樹脂に接触したとしても、カバー部材が先に接触するため、スプリングのコイル部に樹脂が付着することを防止することができる。
そのため、スプリングのコイル部に樹脂が付着して固化することによる、スプリングの作動不良を確実に防止でき、弁体を安定して開閉動作させることが可能となる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記スプリングの前記コイル部と前記カバー部材との間隔は、5mm以内とされている燃料逆流防止弁を提供するものである。
上記第2の発明によれば、コイル部とカバー部材との間隔が5mm以内と狭められているので、燃料逆流防止弁を燃料タンクの取付孔に挿入する際に、コイル部に樹脂が付着することを、より効果的に防止することができる。
本発明の第3は、前記第1又は第2の発明において、前記カバー部材の先端部は、前記パイプの外径方向に延出され、更に前記パイプの軸方向の上流側へ向けて延出されている燃料逆流防止弁を提供するものである。
上記第3の発明によれば、カバー部材の先端部が、パイプの外径方向に延出され、更にパイプの軸方向の上流側へ向けて延出されているので、コイル部をより完全に覆うことができ、燃料逆流防止弁を取付孔に挿入する際の、コイル部への樹脂の付着をより確実に防止することができる。
本発明の燃料逆流防止弁によれば、スプリングのコイル部の前方、すなわち、コイル部に対して、パイプの軸方向の下流側を覆うように、カバー部材が設けられているので、樹脂製の燃料タンクの取付孔周縁を加熱後、燃料逆流防止弁を挿入する際に取付孔周縁に接触しても、カバー部材が先に接触するため、コイル部に樹脂が付着することを防止でき、弁体を安定して開閉動作させることが可能となる。
以下、図1〜6を参照して、本発明の燃料逆流防止弁の一実施形態について説明する。
この燃料逆流防止弁10(以下、逆止弁10という)は、図6に示すように、樹脂製の燃料タンク1に取付けられるものである。
図1及び図6に示すように、この逆止弁10は、燃料タンク1の壁部に固定されるハウジング30と、該ハウジング30に装着されるパイプ50と、該パイプ50の軸受け部60に取付けられる弁体70と、該弁体70をパイプ50の流出口56に対して閉じる方向に弾性付勢するスプリング90とを有している。
図6に示すように、燃料タンク1に取付けられるハウジング30は、燃料供給管3が接続される筒状の接続管部31と、該接続管部31の下端周縁から外側に広がって環状をなし、燃料タンク1の取付孔2周縁に溶着されるフランジ部32とを有している。このハウジング30は、樹脂製の燃料タンク1に溶着可能な材料、例えば、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂で形成されている。
上記ハウジング30に装着されるパイプ50は、図1に示すように、その上流側(ハウジング30に装着される側)の端部に、軸方向に沿って複数のスリット51が形成されており、これらのスリット51を介して、カラー保持片52及び弾性係止片53が形成されている。カラー保持片52の先端内側には、係止爪52aが形成され、図6に示すように補強用の金属カラー5を保持可能としている。また、弾性係止片53の先端外側には係止爪53aが突設されている。そして、係止爪53aが接続管部31内周に設けられた段部31aに係合すると共に、パイプ50の先端寄りの中間部外周に突設された環状フランジ部54が、接続管部31の下端面に当接し、パイプ50がハウジング30に抜け止めされて装着される(図6参照)。なお、この実施形態においては、ハウジング30及びパイプ50が別体で形成され、ハウジング30にパイプが連結されるようになっているが、ハウジング30とパイプ50とを一体に形成してもよい。
また、パイプ50の外周には、スリット51の下端に近接して、一対の環状のリブ59、59が所定間隔をあけて設けられている。更に、この一対の環状のリブ59、59から所定間隔をあけて、もう1組の環状のリブ59、59がパイプ50の外周に設けられている。これらのリブ59は、燃料供給管3を締付固定する際に、ハウジング30の内周面に圧接されてシール性を高める役割をなす部分となる。
パイプ50の下流側の端部は流出口56をなし、その外周にはフランジ部55が形成され、フランジ部55内周は、後述する弁体70が当接して、流出口56を閉塞させる弁座57となっている。
また、図1に示すように、パイプ50の外周には、軸方向に沿って所定幅で平坦部58が形成されている。この平坦部58上の流出口56近傍には、後述する弁体70の支軸75を回動可能に支持する軸受け部60が設けられている。
この軸受け部60は、軸方向に沿って互いに平行に平端部57から立設された一対の支持アーム61,62を有している。この支持アーム61,62は、その先端がパイプ50の流出口56の下流側に向けて軸方向に延出している。そして、一方の支持アーム61の先端には、後述する弁体70の支軸75の先端部が挿入される受入孔63が形成されている。
他方の支持アーム62の先端には、側方から見て略C字状をなした係合溝64が形成されている。この係合溝64は、パイプ50の半径方向外方が開口し、その方向から弁体70の支軸75の基部側を挿入できるようになっている。
上記軸受け部60がパイプ50の平坦部58上に設けられることにより、軸受け部60のパイプ50の外径方向への突出量をできるだけ小さくし、後述する燃料タンク1への取付けに際して、取付孔2内周へ接触しにくくしている。
また、支持アーム62の軸方向の両側には、ストッパ壁65,66が設けられている。この実施形態におけるストッパ壁65,66は、平坦部58の軸方向の端縁から、平坦部58に対して垂直に立設されている。このストッパ壁65,66は、弁体70の開き角度を規制するものである。
上記軸受け部60に、弁体70の支軸75を取付けることにより、弁体70がパイプ50に回動可能に取付けられている。この弁体70は、全体として略円板形状をなし、その一部が直線状に切欠かれて切欠き辺部71をなしていて、前記パイプ50のフランジ部55の内周形状に適合する形状とされている。
この弁体70の周縁には、表側及び裏側に突出するリブ72が形成されている。このリブ72は弁体70の補強をなすと共に、裏面側に設けられたリブ72が、前述したパイプ50の弁座57に当接して、流出口56を閉塞する役割をなしている。
図2を併せて参照すると、弁体70の表側の面からは、一対の支持片73,74が、切欠き辺部71に対して直角に外側に向かって、前記支持アーム62の先端部の幅に適合する間隔をあけて、互いに平行に延出されている。
支軸75は、上記支持片73,74に対して垂直に、該支持片73,74を連結するように配設されると共に、一方の支持片74の外側から切欠き辺部71に沿って突出している。この突出部は、前記受入孔63に挿入される先端部と、それに隣接する拡径部77とからなっている。
支軸75の先端部には、周方向の一部に軸方向先端に向かってテーパ状にカットされた切欠き部76が形成されている。また、拡径部77の端面には、先端部の切欠き部76に対して周方向に対向した位置に所定角度で円弧状に切欠かれた、もう一つの切欠き部78が形成されている。なお、拡径部77は、後述するスプリング90のコイル部91が装着される部分であり、その外径は受入孔63の内径よりも大きくされている。
図2に示すように、本発明においては、上記拡径部77に装着されるスプリング90のコイル部91の前方(パイプ50の軸方向の下流側)を覆うように、カバー部材80が設けられている。このカバー部材80は、弁体70の表面側から突設した基台部81と、該基台部81の上端縁から垂直に立設した前壁部82とから構成されている。また、カバー部材80の前壁部82は、上記のように、コイル部91の前方を覆うと共に、パイプ50の軸方向から見たとき、コイル部91よりも外径方向に延出している。
なお、前壁部82の幅D1は、コイル部91の長さ以上の幅とされることが好ましい。また、スプリング90のコイル部91と、カバー部材80の前壁部82との間隔は、好ましくは5mm以内、より好ましくは2mm以内とされている。
上述した弁体70は、スプリング90により、パイプ50の流出口56に対して閉じる方向に弾性付勢される。このスプリング90は、図1に示すように、金属線材を巻回して形成され、弁体70の支軸75の拡径部77に装着されるコイル部91と、このコイル部91の両端から延出された脚部92、92とからなる。そして、コイル部91を支軸75の拡径部77に装着後、該支軸75を軸受け部60に軸支させて、脚部92のそれぞれをパイプ50及び弁体70に係止させることにより、弁体70を流出口56に対して弾性的に圧接させて、常時は流出口56を閉じる方向に付勢している。
また、スプリング90としては、支軸の両端に装着される2つのコイル部を有し、該2つのコイル部同士を、コ字状の連結部材で連結した形状のものであってもよい。このようなスプリングの場合、支軸の両端に2つのコイル部をそれぞれ装着すると共に、2つのコイルの他端から延出した2つの脚部をパイプに係止させ、かつ、コ字状の連結部材を弁体に係止させることによって、弁体を閉じる方向に付勢するようになっている。
次に、本発明の逆止弁10の作用効果について説明する。
まず、図1、6に示すように、ハウジング30内に、パイプ50の弾性係止片53を撓ませつつ挿入して、段部31aに係止爪53aを係止させると共に、環状フランジ部54を接続管部31の下端面に当接させて、ハウジング30にパイプ50を装着する。そして、金属カラー5をハウジング30の上方から挿入して、カラー保持片52により保持させる。
次いで、支軸75の先端部をスプリング90のコイル部91に挿入して、拡径部77にコイル部91を装着させる。
この状態で、図3(a)に示すように、弁体70を流出口56に対してほぼ直角に開いた状態で、支軸75の基部側を係合溝64の上方に位置させて、矢印Aで示すように支軸75の先端部を受入孔63に斜め方向から挿入する。
このとき、支軸75の先端部にテーパ状にカットされた切欠き部76が形成され、拡径部77の端面には上記切欠き部76に対して周方向に対向した位置にもう一つの切欠き部78が形成されているので、支軸75の先端部を受入孔63に容易に挿入できる。
そして、支軸75の先端部を受入孔63に挿入したら、同図3(a)の矢印Bに示すように、支持アーム62の係合溝64の上方から、支軸75の基部側を押し込んでいき、係合溝64に挿入させて保持させることにより、図3(b)及び図4に示すように、支軸75を介して、弁体70を軸受け部60に回動可能に取付けることができる。
以上のようにして組付けられた逆止弁10は、図5、図6に示すように樹脂製の燃料タンク1に取付けられる。
まず、所定温度に加熱された熱板等によって、取付孔2の周縁を加熱する。すると、図5(a)の符号Pで示すごとく、取付孔2内周の樹脂が軟化する。
この状態で、矢印Cで示すように、産業用ロボット等によって、支軸75を上向きにした状態で、取付孔2の外部から逆止弁10を燃料タンク1内に挿入していく。
このとき、本発明においては、スプリング90のコイル部91の前方を覆うように、カバー部材80が設けられているので、取付孔2周縁に接触したとしても、図5(b)に示す如く、カバー部材80の前壁部82が先に樹脂Pに接触する。そして、樹脂Pを前壁部82の上端部に付着させたまま、逆止弁10が燃料タンク1内に挿入されるので、スプリング90のコイル部91に樹脂Pが付着することを防止することができる。燃料タンク1内に挿入された逆止弁10は、更に押し込まれて、ハウジング30のフランジ部32を、取付孔2周縁に溶着させて、逆止弁10が燃料タンク1に取付けられる。
なお、スプリング90のコイル部91に樹脂Pが付着して、コイル部91を構成する巻回された金属線材のピッチ間に樹脂Pが入り込んでしまった状態で、樹脂Pが硬化した場合、コイル部91のバネ特性が変化してしまうこととなる。こうなると、コイル部91の両端から延出した脚部92に所定の弾性付勢力を付与できず、それに伴って弁体70に作用する弾性付勢力も変動してしまうので、弁体70が開いたままになったり、開かなくなったりして、その開閉動作が不安定になるという不都合が生じる。
しかしながら、本発明の逆止弁10においては、上述のように、スプリング90のコイル部91に樹脂Pが付着することを防止できるので、スプリング90の作動不良を確実に防止でき、弁体70を安定して開閉動作させることが可能となる。
また、本発明の逆止弁10において、コイル部91とカバー部材80の前壁部82との間隔D2を5mm以内と狭められている場合には、上記のように逆止弁10を取付孔2に挿入する際に、コイル部91に樹脂Pが付着することをより効果的に防止することができる。
以上のようにして燃料タンク1の取付孔2に取付けられた逆止弁10には、図6に示すように、ハウジング30の接続管部31に燃料供給管3が挿入されて、ホースバンド4により締付固定される。また、パイプ50には、4つの環状のリブ59が設けられており、ホースバンド4による燃料供給管3の締付固定に伴って、ハウジング30の外周が押圧されると、リブ59がハウジング30の接続管部31内周に局部的に圧接されるようになるので、ハウジング30とパイプ50とのシール性を効果的に高めることができる。
そして、図示しない給油口から供給された燃料が、燃料供給管3を通って、逆止弁10内に流入されると、その際の燃料の流体圧力によって弁体70が押圧されて、図6の想像線に示すように、弁体70を開かせて燃料タンク1内に燃料を供給する。一方、燃料の供給がなされないときには、スプリング90の弾性付勢力によって、弁体70が閉じる方向に弾性付勢されて、流出口56を閉塞するようになっており、これにより燃料の逆流を防止して、燃料タンク1内の圧力等によって、燃料が給油口から吹き返したりすることを防止することができる。
なお、取付孔2に逆止弁10挿入する際に、支軸75を上向きにするのは、給油時に弁体70をスムーズに開かせると共に、給油完了後には弁体70を円滑に閉塞させて、流出口56に対するシール性を高めるためである。
図7(a)、(b)には、本発明の逆止弁のそれぞれ他の実施形態が示されている。これらの実施形態の前記実施形態との相違点は弁体の形状だけであるので、図7には弁体だけを示すと共に、該弁体における前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
図7(a)に示す弁体70aは、カバー部材の形状が前記実施形態と相違している。すなわち、この弁体70aのカバー部材80は、弁体70aの外表面から立設された基台部81と、この基台部81の上端縁から外径方向に向けてスプリング90のコイル部91の前方を覆うように延出された前壁部82と、この前壁部82の端部からパイプ50の軸方向上流側に向けて延出された上壁部83とを有している。
この実施形態によれば、カバー部材80により、スプリング90のコイル部91をより完全に覆うことができるので、逆止弁10を取付孔2に挿入する際の、コイル部91への樹脂Pの付着をより確実に防止することが可能となる。
図7(b)に示す弁体70bも、図7(a)と同様に、カバー部材の形状が前記実施形態と相違している。すなわち、このカバー部材80は、弁体70aの外表面から立設された基台部81と、この基台部81の上端縁から外径方向に向けてスプリング90のコイル部91の前方を覆うように延出された前壁部82と、この前壁部82の端部からパイプ50の軸方向上流側に向けて斜めに延出された上壁部83aとを有している。
この実施形態によれば、スプリング90のコイル部91の外周上方を広範囲に亘って覆うことができ、コイル部91への樹脂Pの付着をより確実に防止することができる。
なお、カバー部材は、図7(a)、(b)に示す形状のみならず、例えば、基台部81から支軸75の拡径部77の外周に沿って、所定間隔をあけて湾曲して伸びる形状等をなしていてもよく、コイル部91をカバーできる形状であればよい。
また、上述した実施形態においては、パイプ50に軸受け部60が設けられ、弁体70に支軸75が設けられているが、パイプ50に支軸75を設け、弁体70に軸受け部60を設けてもよい。
本発明の燃料逆流防止弁の一実施形態を示す分解斜視図である。 同燃料逆流防止弁の弁体を示す斜視図である。 同燃料逆流防止弁の組付け工程を示しており、(a)は軸受け部に弁体を挿入する際の説明図、(b)は軸受け部に弁体が装着された状態を示す説明図である。 同燃料逆流防止弁の弁体を組付けた状態を示す斜視図である。 同燃料逆流防止弁を燃料タンクに取付ける工程を示しており、(a)は取付孔に挿入する前の状態を示す説明図、(b)は取付孔に挿入中の状態を示す説明図である。 同燃料逆流防止弁を燃料タンクに取付けた状態を示す説明図である。 本発明の燃料逆流防止弁の他の実施形態を示しており、(a)はカバー部材の形状を変えた他の実施形態を示す斜視図、(b)はカバー部材の形状を変えた更に他の実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 燃料タンク
10 燃料逆流防止弁(逆止弁)
50 パイプ
56 流出口
60 軸受け部
70,70a,70b 弁体
75 支軸
80 カバー部材
81 基台部
82 前壁部
83,83a 上壁部
90 スプリング
91 コイル部
92 脚部

Claims (3)

  1. 樹脂製の燃料タンクの取付孔に外部から挿入されて、熱溶着によって該燃料タンクに取付けられる燃料逆流防止弁であって、
    燃料供給管に接続される筒状の接続管部と、この接続管部から外側に広がって環状をなし、前記取付孔周縁に溶着されるフランジ部とを有するハウジングと、
    このハウジングに一体又は別体で連結されて、その端部が前記燃料タンク内に挿入されて燃料の流出口をなすパイプと、
    該パイプの前記流出口に対して開閉するように回動可能に取付けられて、スプリングによって常時は閉じる方向に付勢された弁体とを備えており、
    前記パイプ又は前記弁体の一方に、前記弁体の回動支点となる支軸が設けられ、該支軸は、前記パイプの軸方向に対して直交するように配置され、
    前記パイプ又は前記弁体の他方に、前記支軸を回動可能に支持する軸受け部が設けられており、
    前記スプリングは、前記パイプ又は前記弁体に設けられた前記支軸に装着されたコイル部と、該コイル部の両端から延出された脚部とからなり、該脚部のそれぞれをパイプ及び弁体に係止させることにより、前記パイプに対して前記弁体を閉じさせる方向に付勢しており、
    前記弁体には、該弁体が前記流出口を閉じた状態で、前記スプリングのコイル部に対して、前記パイプの軸方向の下流側を覆い、かつ、該コイル部よりも前記パイプの外径方向に延出されたカバー部材が設けられていることを特徴とする燃料逆流防止弁。
  2. 前記スプリングの前記コイル部と前記カバー部材との間隔は、5mm以内とされている請求項1記載の燃料逆流防止弁。
  3. 前記カバー部材の先端部は、前記パイプの外径方向に延出され、更に前記パイプの軸方向の上流側へ向けて延出されている請求項1又は2記載の燃料逆流防止弁。
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