JP4576298B2 - 燃料逆流防止弁 - Google Patents

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本発明は、燃料タンクの燃料供給管等の開口に取付けられ、給油時には開口を開いて燃料タンク内に燃料を供給すると共に、給油時以外には開口を閉塞して燃料の逆流を防止する燃料逆流防止弁に関する。
自動車の燃料タンクには、燃料を供給するための燃料供給管が取付けられている。この燃料供給管の下流側の開口には、燃料の逆流を防止する燃料逆流防止弁(以下、逆止弁という)が開口に対して開閉可能に取付けられている。
従来のこの種の逆止弁として、下記特許文献1には、筒体と、該筒体の流出口に支軸を介して開閉可能に取付けられると共に、スプリングにより常時は閉じる方向に付勢された弁体とからなる逆止弁が開示されている。また、筒体の流出口の内側には一対の軸受け部が突設され、弁体には前記軸受け部の外側に配置される一対のアームが設けられており、前記軸受け部及び前記アームに支軸を挿通させて、弁体を回動可能に軸支している。なお、スプリングは筒体の軸受け部の間に保持されて、支軸に装着されるようになっている。
下記特許文献2には、筒体と、該筒体の流出口に開閉可能に取付けられると共に、スプリングにより常時は閉じる方向に付勢された弁体とからなり、弁体には、筒体の流出口周縁に設けられた軸受け部に挿入される支軸が形成され、該支軸と同軸上に設けられ、かつ、その外側に、スプリングが装着される装着軸が突設した逆止弁が開示されている。また、弁体の支軸に装着されるスプリングは、一対のコイル部が、コ字状の脚部に連結された形状をなしており、各コイル部が支軸の端部に装着されるようになっている。
実用新案登録第2579846号公報 実用新案登録第2595222号公報
上記逆止弁は、例えば、次のようにして燃料タンクに取付けられる。すなわち、環状のフランジ部が形成された筒状の取付部材に逆止弁を装着し、燃料タンクの取付孔の外部から逆止弁を燃料タンク内に挿入して、フランジ部を取付孔周縁に溶着させて、燃料タンクに逆止弁を取付けるようにしている。
この取付け工程は産業用ロボット等により自動でなされることが一般的である。しかしながら、上記特許文献2の逆止弁のように、弁体に支軸と同軸上でスプリングの装着軸が突設されている場合、筒体を軸方向からみたときに前記装着軸が筒体の外周から出っ張ってしまうことが多いので、燃料タンクの取付孔に挿入する際に、前記装着軸が取付孔周縁に引っ掛かって破損することがあった。
一方、上記特許文献1の場合、軸受け部が筒体の流出口の内側に突設されているので、
燃料タンクの取付孔への挿入時に、取付孔周縁に引っ掛かる虞れは少ない。しかしながら、一対の軸受け部の間にスプリングを保持させた後、筒体の軸受け部及び弁体のアームに、支軸を挿通させて弁体を組付けるようにしているので組付け作業性に問題がある。
したがって、本発明の目的は、燃料タンクへの取付けの際に、燃料タンクの取付孔周縁に引っ掛かることがなく、弁体の組付け作業性も向上させることができる燃料逆流防止弁を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、燃料タンクの取付孔の外部から挿入されて、該燃料タンクに取付けられる燃料逆流防止弁において、
基端部が前記燃料タンクの外部に配置されて燃料供給管に接続され、先端部が前記燃料タンク内に配置されて燃料流出口をなす筒体と、
この筒体の前記燃料流出口周縁に設けられた軸受け部を介して開閉可能に取付けられ、スプリングによって常時は閉じる方向に付勢された弁体とを備えており、
前記弁体には、アームを介して前記弁体の半径方向と直角に支持され、前記軸受け部に嵌合して前記弁体を回動可能に支持する支軸と、同じくアームを介して前記支軸と平行にかつ前記支軸に対して前記弁体の中心方向に偏心して支持されたスプリング装着軸とが設けられ、
前記スプリングは、そのコイル部分を前記スプリング装着軸に装着され、一端を前記筒体に係止され、他端を前記弁体に係止されていることを特徴とする燃料逆流防止弁を提供するものである。
上記第1の発明によれば、スプリング装着軸が、支軸に対して弁体の中心方向に偏心して支持されているので、筒体の軸方向に沿ってみたとき、スプリング装着軸が筒体の半径方向外側に出っ張る長さをできるだけ短くすることができる。その結果、筒体の軸方向に沿ってみたときの形状がコンパクトになり、例えば燃料逆流防止弁を樹脂製の燃料タンクの取付孔に挿入して溶着固定する作業をロボットによって行うような場合でも、スプリング装着軸が燃料タンクの取付孔の周縁に引っ掛かって損傷したりすることを防止できる。
また、弁体には、筒体の軸受け部に支持される支軸と、スプリングが装着されるスプリング装着軸との双方が設けられているので、例えば、スプリングをスプリング装着軸に装着させた後、支軸を軸受け部に嵌合させるだけで、スプリングの弾性付勢力を弁体に付与させた状態で、弁体を筒体に回動可能に組付けることができ、組付け作業性の向上を図れる。
更に、スプリング装着軸が弁体の中心に近接して設けられているので、スプリングの弁体に対する作用点を弁体の中心に近づけることができ、弁体を閉じたときの弾性付勢力を弁体の中心に近い位置にて効果的に作用させることができ、弁体に対する偏荷重を低減し、筒体の燃料流出口に対するズレや浮き上り等を抑制して、しっかりと閉塞させてシール性を向上させることができる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記軸受け部は、前記筒体の前記燃料流出口周縁から前記燃料流出口の軸方向下流側へ向けて延出して形成されている燃料逆流防止弁を提供するものである。
上記第2の発明によれば、軸受け部を、筒体の燃料流出口周縁から燃料流出口の軸方向下流側へ向けて延出して形成したことにより、軸受け部が筒体の外径側や内径側に大きく突出することがなく、燃料タンクの取付孔に挿入する際に引っ掛かることが防止されると共に、燃料の吐出面積を狭めてしまうこともない。
また、軸受け部を弁体のシール面から離すことができるので、スプリングのコイル部から延出された脚部が、その基部寄り部分で弁体の角部等に当接してしまうことなく、その先端部分が弁体の表面に当接するので、弁体を閉じる方向に作用する回転モーメントを最大限に確保することができ、シール性を向上させることができる。
なお、上記特許文献2の逆止弁の場合、軸受け部が弁体のシール面と同一平面上に設けられているので、弁体の表面を圧接するスプリングの脚部は、弁体に対して斜めに伸び、弁体表面から突出するリブに当接させているため、弁体に作用する回転モーメントはその分力となってしまい、回転モーメントを高めることができない。
本発明の燃料逆流防止弁によれば、スプリング装着軸が支軸に対して弁体の中心方向に偏心して支持され、筒体の軸方向に沿ってみたとき、スプリング装着軸が筒体の半径方向外側に出っ張る長さを短くすることができるので、コンパクト化を図れ、ロボット等により燃料逆流防止弁を燃料タンクの取付孔に挿入する際に、装着軸が取付孔の周縁に引っ掛かって損傷することを防止できる。また、弁体には、支軸とスプリング装着軸との双方が設けられているので、スプリングを装着後、支軸を軸受け部に嵌合させるだけで、弁体を筒体に組付けることができ、組付け作業性を向上させる。
以下、図1〜8を参照して、本発明の燃料逆流防止弁の一実施形態について説明する。
この燃料逆流防止弁10(以下、逆止弁10という)は、図7に示すように、樹脂製の燃料タンク1に取付けられるものである。
図1に示すように、この逆止弁10は、燃料タンク1の壁部に固定される取付部材30と、該取付部材30に装着される筒体50と、該筒体50の軸受け部62に取付けられる弁体70と、該弁体70を筒体50の燃料流出口60に対して閉じる方向に弾性付勢するスプリング80とから、主として構成される。
図1及び図7に示すように、燃料タンク1に取付けられる取付部材30は、燃料供給管3が接続される筒状の接続管部31と、該接続管部31の下端周縁から外側に広がって環状をなし、燃料タンク1の取付孔2の周縁に溶着されるフランジ部32とを有している。
また、接続管部31の内周のやや下方は縮径した形状をなしており、その上端の段部33に、後述する筒体50の係止片53が係止するようになっている。更に、接続管部31の内周には、一対の凹溝34が軸方向に対向して設けられており、後述する筒体50のカラー保持片52の外側への撓みを許容している。また、取付部材30は、樹脂製の燃料タンクに溶着可能な材料、例えば、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂で形成されている。
図2を併せて参照すると、上記取付部材30に装着される筒体50の先端部には、軸方向に沿って形成された2つずつの平行なスリット51、51により、2つのカラー保持片52が周方向の対向する位置に設けられている。カラー保持片52は、その先端の内側部分に、内爪52aを有している。また、筒体50内周の軸方向奥側には、周方向に沿って伸びる押えリブ54(図2(a)、(b)参照)が形成されている。そして、金属カラー85は、その下端を上記押えリブ54に支持され、その上端に上記カラー保持片52の内爪52aが係合して、筒体50の内周に保持されるようになっている。
また、筒体50の先端部であって、カラー保持片52、52の間には、軸方向に伸びるスリット51a、51aが周方向に対向して設けられ、このスリット51a、51aによって、4つの係止片53が形成されている。これらの係止片53先端の外側には、外爪53aが形成されている。一方、筒体50の軸方向中間よりもやや上方の外周には、環状リブ55が突設されている。そして、上記外爪53aが前記取付部材30の段部33に係合すると共に、筒体50の軸方向中間よりもやや上方に形成された上記環状リブ55が、図5に示す如く、取付部材30の接続管部31の下端面に当接することにより、筒体50が取付部材30に抜け止めされて装着される。
図5に示すように、筒体50の下端部の開口は、燃料を燃料タンク1内に供給するための燃料流出口60となっている。また、図1に示すように、筒体50の外周には、軸方向に沿って所定幅で平坦部61が形成されている。この平坦部61を設けることにより、後述する軸受け部62の高さをなるべく低く形成して、筒体50の外径側への突出を抑制している。
そして、燃料流出口60周縁であって、平坦部61上には軸受け部62が設けられている。この軸受け部62は、互いに平行となるように平坦部61から立設した一対の支持片63、63と、断面C字形状をなして、前記支持片63、63の先端部に連結された筒部64とから形成されている。この筒部64に後述する弁体70の支軸73が挿入されて、弁体70を回動可能に軸支する。また、図1に示すように、軸受け部62は、燃料流出口60の軸方向下流側へ向けて延出して、その筒部64が燃料流出口60の下流側に向けて突設されている。
このように、軸受け部62を、筒体50の燃料流出口60周縁から燃料流出口60の軸方向下流側へ向けて延出して形成したことにより、軸受け部62が筒体50の外径側や内径側に大きく突出することがなく、燃料タンク1の取付孔2に挿入する際に引っ掛かることが防止されると共に、燃料の吐出面積を狭めてしまうこともなくなる。
なお、上述した特許文献1の逆止弁の場合、その軸受け部が筒体の流出口の内側に突設されているので、流出口の開口面積が狭まってしまって、燃料供給の圧損が生じて供給速度が低減してしまう可能性があった。
また、平坦部61の幅方向の一端からは、後述するスプリング80の脚部82を保持するためのスプリング保持片65が立設されている。更に、燃料流出口60の内周には、前記平坦部61を除いて段状をなして、後述する弁体70のリブ71が当接する弁座66が形成されている。
図3に示すように、上記軸受け部62に取付けられる弁体70は、筒体50の燃料流出口60の形状に適合して、略円板状であって、その一部が直線状に切欠かれた形状をなしている。この弁体70の表側及び裏側の面からは、その周縁に沿ってリブ71が突設されている。このリブ71は弁体70の補強をなすと共に、裏面側に設けられたリブ71が、前述した筒体50の弁座66に当接して、燃料流出口60を閉塞する役割をなしている。なお、この弁体70の中心をO1とする(図3(b)参照)。
また、弁体70の表側の面には外周方向に向けて、一対のアーム72、72が所定間隔をあけて互いに平行になるように延出している。この実施形態の場合、アーム72、72は、リブ71の直線状をなした部分に対して直角方向に延出されている。そして、一対のアーム72、72の間には、支軸73が直交して設けられていて、アーム72、72を連結するようになっている。すなわち、支軸73は、弁体70の半径方向に対して直角に設けられている。この支軸73が軸受け部62の筒部64に軸支されることにより、弁体70を燃料流出口60を開閉可能としている。なお、この支軸73の中心をO2とする(図3(b)参照)。
また、アーム72の一方の外側からは、スプリング80を装着するためのスプリング装着軸74が突設されている。具体的には、スプリング装着軸74は、支軸73と平行で、かつ、支軸73に対して弁体70の中心O1の方向に偏心して設けられている。すなわち、スプリング装着軸74の中心をO3とした場合、図3(b)に示すように、支軸73の中心O2よりも、スプリング装着軸74の中心O3が、弁体70の中心O1に偏心した位置となるように、スプリング装着軸74が設けられている。
スプリング装着軸74の先端には、弁体70に対してほぼ平行に、突起75が突設されている。この突起75は、後述するスプリング80のコイル部81をスプリング装着軸74に装着した際の抜け止めをなしている。
更に、一対のアーム72、72の外側を囲むようにして、略コ字状のスプリングガイド76が、弁体70の表側の面に設けられている。そして、図7(b)に示すごとく、このスプリングガイド76とアーム72との間に、後述するスプリング80の脚部82が保持されるようになっている。
上述した弁体70は、スプリング80により、筒体50の燃料流出口60に対して閉じる方向に弾性付勢される。このスプリング80は、図1に示すように、金属線材を巻回して形成され、弁体70のスプリング装着軸74に装着されるコイル部81と、このコイル部81の両端から延出された脚部82、82とからなる。このスプリング80は、コイル部81をスプリング装着軸74に装着させた後、支軸73を軸受け部62に軸支させて、脚部82のそれぞれを筒体50及び弁体70に係止させることにより、弁体70を燃料流出口60に対して弾性的に圧接させて、常時は燃料流出口60を閉じる方向に付勢している。
なお、上記実施形態においては、スプリング装着軸74は、アーム72の片側にのみ設けられているが、2つのアーム72、72の外側からそれぞれ突設させてもよい。その場合には、2つのスプリング装着軸74のそれぞれにスプリング80を装着してもよい。
次に、本発明の逆止弁10の作用について説明する。
まず、筒体50のカラー保持片52を取付部材30の凹溝34に整合させ、係止片53を内側に撓ませつつ挿入して、段部33に係止片53の外爪53aを係止させると共に、環状リブ55を接続管部31の下端面に当接させて、取付部材30に筒体50を装着する。そして、金属カラー85を取付部材30の上方から挿入し、カラー保持片52を凹溝34内にて外側に撓ませつつ、その内爪52a及び押えリブ54により、取付部材30内周に金属カラー85を固定する。
そして、スプリング80のコイル部81を、弁体70のスプリング装着軸74に装着して、支軸73を軸受け部62の筒部64に挿入して嵌合させると共に、脚部82の一方を筒体50の平坦部61に係止させ、脚部82の他方を弁体70に係止させることにより、図4〜6に示されるように、弁体70を、燃料流出口60に対して閉じる方向に弾性付勢させた状態で、筒体50に組付けることができる。このように、スプリング80をスプリング装着軸74に装着後、支軸73を軸受け部62に嵌合させるだけで、弁体70を筒体50に回動可能に組付けることができるので、組付け作業性を向上させることが可能となる。
以上のようにして組立てられた逆止弁10は、例えば、樹脂製の燃料タンク1に取付けられる。この場合、取付孔2の外部から、燃料タンク1内に逆止弁10を挿入して、取付孔2周縁に取付部材30のフランジ部32を溶着させて、燃料タンク1に逆止弁10を取付けるようにしている(図7(a)、(b)参照)。
本発明の逆止弁10においては、弁体70のスプリング装着軸74が、支軸73に対して弁体70の中心O1の方向に偏心して支持されているので、筒体50の軸方向に沿ってみたとき、スプリング装着軸74が筒体50の半径方向外側に出っ張る長さをできるだけ短くすることができる。したがって、筒体50の軸方向に沿ってみたときの形状をコンパクトにすることが可能となっている。これにより、上述したような、逆止弁10を燃料タンク1の取付孔2に挿入して溶着固定する作業を、例えば、ロボット等によって自動的に行うような場合でも、スプリング装着軸74が燃料タンク1の取付孔2の周縁に引っ掛かって損傷したりすることを防止することができる。
また、図7(a)に示すように、燃料タンク1に取付けられた逆止弁10の取付部材30の接続管部31には、燃料供給管3が挿入されて、ホースバンド4により締付固定される。なお、図7(b)においては、便宜上、燃料供給管3及びホースバンド4を省略している。
そして、図示しない給油口から供給された燃料が、燃料供給管3を通って、逆止弁10内に流入される。その際の燃料の流体圧力によって弁体70が押圧されて、図8(b)に示すように、弁体70を開かせて、燃料タンク1内に燃料を供給する。一方、燃料の供給がなされないときには、スプリング80の弾性付勢力によって、弁体70が閉じる方向に弾性付勢されて、燃料流出口60を閉塞するようになっており、これにより燃料の逆流を防止して、燃料タンク1内の圧力等によって、燃料が給油口から吹き返したりすることを抑制する(図8(a)参照)。
本発明の逆止弁10は、上述したような弁体70の開閉動作の際において、次のような効果を奏する。
すなわち、弁体70を筒体50に組付けた状態では、スプリング装着軸74が弁体70の中心O1に近接して設けられているので、スプリング80の作用点P、すなわち、弁体70に対してスプリング80の弾性付勢力を付与している部分(脚部82が弁体70に当接している部分であって特にその先端部分を指す、図8参照)を、弁体70の中心O1に近づけることができる。したがって、弁体70を閉じたときの弾性付勢力を弁体70の中心O1に近い位置にて効果的に作用させることができ、弁体70に対する偏荷重を低減し、筒体50の燃料流出口60に対するズレや浮き上り等を抑制して、しっかりと閉塞させてシール性を向上させることができるようになる。
また、この実施形態においては、軸受け部62は、燃料流出口60の軸方向下流側へ向けて延出した形状をなしている。そのため、軸受け部62を、弁体70が当接してシールされるシール面である弁座66から離すことができるので、スプリング80のコイル部81から延出された脚部82が、その基部寄り部分で弁体70の角部等に当接してしまうことなく、その先端部分が弁体70の表面に当接するので、弁体70を閉じる方向に作用する回転モーメントを最大限に確保することができ、シール性を向上させることができる。
本発明の燃料逆流防止弁の一実施形態を示す分解斜視図である。 同燃料逆流防止弁の筒体を示しており、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B矢視線における断面図、(c)は左側面図である。 同燃料逆流防止弁の弁体を示しており、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 同燃料逆流防止弁の斜視図である。 図4のA−A矢視線における断面図である。 同燃料逆流防止弁の要部拡大斜視図である。 同燃料逆流防止弁を燃料タンクに取付けた状態を示しており、(a)は正面図、(b)は底面図である。 同燃料逆流防止弁の開閉動作を示しており、(a)は弁体が閉じたときの説明図、(b)は弁体が開いたときの説明図、(c)は(a)の平面図である。
符号の説明
1 燃料タンク
2 取付孔
3 燃料供給管
10 燃料逆流防止弁(逆止弁)
30 取付部材
50 筒体
60 燃料流出口
62 軸受け部
70 弁体
72 アーム
73 支軸
74 スプリング装着軸
80 スプリング
85 金属カラー

Claims (2)

  1. 燃料タンクの取付孔の外部から挿入されて、該燃料タンクに取付けられる燃料逆流防止弁において、
    基端部が前記燃料タンクの外部に配置されて燃料供給管に接続され、先端部が前記燃料タンク内に配置されて燃料流出口をなす筒体と、
    この筒体の前記燃料流出口周縁に設けられた軸受け部を介して開閉可能に取付けられ、スプリングによって常時は閉じる方向に付勢された弁体とを備えており、
    前記弁体には、アームを介して前記弁体の半径方向と直角に支持され、前記軸受け部に嵌合して前記弁体を回動可能に支持する支軸と、同じくアームを介して前記支軸と平行にかつ前記支軸に対して前記弁体の中心方向に偏心して支持されたスプリング装着軸とが設けられ、
    前記スプリングは、そのコイル部分を前記スプリング装着軸に装着され、一端を前記筒体に係止され、他端を前記弁体に係止されていることを特徴とする燃料逆流防止弁。
  2. 前記軸受け部は、前記筒体の前記燃料流出口周縁から前記燃料流出口の軸方向下流側へ向けて延出して形成されている請求項1記載の燃料逆流防止弁。
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