JP4406839B2 - フィラーロアパイプ - Google Patents

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本発明は車両用燃料タンクの開口部とフィラーホースとを連結するフィラーロアパイプに関し、より詳しくは燃料タンク内の燃料の逆流を防止しうる逆止弁を備えたフィラーロアパイプに関する。
自動車等の車両において、燃料タンクの開口部とフィラーホースとを連結する連結具として、燃料タンク内の燃料の逆流を防止しうる逆止弁部材を備えたフィラーロアパイプが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示されたフィラーロアパイプは、樹脂製のパイプ本体部と、燃料タンク内の燃料が燃料タンク外へ逆流(吹き返し)することを防止する逆止弁部材とを備えている。パイプ本体部は、燃料タンクの開口部周縁の外面に接合されるフランジ状の接合部と、この接合部が燃料タンクの開口部に接合された状態で該接合部から該燃料タンクの内方に延びるように該接合部に一体に形成された内側パイプ部と、該接合部が該開口部に接合された状態で該接合部から燃料タンクの外方に延びるように該接合部に一体に形成された外側パイプ部とを有している。そして、このフィラーロアパイプでは、逆止弁部材が、燃料タンク内に挿入される内側パイプ部の開口先端部に設けられている。なお、フィラーホースは外側パイプ部の外周面に装着される。
ところで、近年、車両における室内空間の確保等を目的として、燃料タンクの異形化が進んでいる。そのため、タンク形状によっては、燃料タンク内に延びるパイプ部分を長くすることが必要とされる場合がある。すなわち、フィラーロアパイプにおける逆止弁部材が燃料の吹き返し防止機能を有効に果たすには、燃料タンク内に延びるパイプ部の開口先端部が、燃料タンク内に満タンに注入された燃料中に液没する必要がある。このため、例えば、燃料タンク内の満タン液面から遠く離れて前記開口部が位置するように、タンク形状が異形化された場合は、それに伴い燃料タンク内に延びるパイプ部分を長くする必要がある。
そこで、燃料タンク内に延びるパイプ部分の延長化を容易にする技術として、燃料タンク内に延びるパイプ部分を延長パイプとして別体化したフィラーロアパイプが知られている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に開示されたフィラーロアパイプは、樹脂製で軸孔を有する筒状のフィラーロア部材と、このフィラーロア部材の軸孔内に圧入により結合された延長パイプ部材と、この延長パイプ部材の一端側開口部に装着された逆止弁部材とを備えている。フィラーロア部材は、燃料タンクの開口部周縁の外面に接合されるフランジ状の接合部と、この接合部が燃料タンクの外面に接合された状態で該接合部から該燃料タンクの外方に延びるように該接合部に一体に延設された、フィラーホースが外装される締結部とを有している。このフィラーロアパイプでは、上記フィラーロア部材の軸孔内に延長パイプ部材の一端側開口部を挿入して延長パイプ部材の他端側をフィラーロア部材に圧入により結合させた後、延長パイプ部材の一端側開口部に逆止弁部材を装着し、それから燃料タンクの開口部から延長パイプ部材を燃料タンク内に挿入してフィラーロア部材の接合部を燃料タンクの外面に溶着により接合している。
特開2002−274199号公報(第2図) 特開2004−124903号公報(第1図)
ところが、前記特許文献2に開示されたフィラーロアパイプでは、延長パイプ部材をより長尺にしようとすると、燃料タンクにフィラーロアパイプを取り付ける際に、以下に示すような問題が発生する。
すなわち、このフィラーロアパイプでは、前述のとおり、フィラーロア部材に結合された延長パイプ部材を燃料タンクの開口部から燃料タンク内に挿入して、フィラーロア部材の接合部を燃料タンクの外面に溶着により接合している。このため、延長パイプ部材を長尺化すると、それに伴って取り扱い容易性が低下することもあって、溶着時に熱板等でタンク外面を溶かしてから、延長パイプを燃料タンク内に挿入してフィラーロア部材の接合部をタンク外面の溶着面に接触させるまでに時間がかかってしまい、溶着面の温度低下による接合不良が発生するおそれがある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、燃料タンクの異形化に対応すべく燃料タンク内に延びる延長パイプ部材をより長尺化する場合であっても、燃料タンクへの接合作業が容易であり、かつ確実に接合することのできるフィラーロアパイプを提供することを解決すべき技術課題とするものである。
上記課題を解決する本発明のフィラーロアパイプは、軸孔と、燃料タンクの開口部周縁の外面に接合される接合部と、該外面に接合された状態の該接合部から該燃料タンクの外方に延びるように該接合部に一体に延設された、フィラーホースが外装される締結部とを有する樹脂製で筒状のフィラーロア部材と、前記燃料タンクの前記外面に単独で接合された状態の前記フィラーロア部材の前記軸孔内に燃料タンクの外側から一端側が挿入されて燃料タンク内に延びるとともに他端側が該フィラーロア部材に結合された延長パイプ部材と、前記延長パイプ部材の前記一端側が前記軸孔内を通過可能となるように延長パイプ部材に装着された、前記燃料タンク内の燃料が燃料タンク外に逆流することを防止する逆止弁部材とを備えていることを特徴とするものである。
このフィラーロアパイプでは、燃料タンクの開口部周縁の外面に接合部が接合されたフィラーロア部材に対して、延長パイプ部材の一端側がフィラーロア部材の軸孔内を通過可能となるように逆止弁部材が装着された延長パイプ部材を、延長パイプ部材の一端側から軸孔内に挿入するとともに他端側で結合している。このようにフィラーロア部材が単独でタンク外面に接合されていることから、フィラーロア部材を燃料タンクに接合する際の作業が容易となり、また確実な接合が可能となる。したがって、燃料タンクの異形化に対応すべく燃料タンク内に延びる延長パイプ部材をより長尺化する場合であっても、燃料タンクへの接合作業が容易であり、かつ確実に接合することができる。
好適な態様において、前記延長パイプ部材は被係止部を有する一方、前記フィラーロア部材は前記軸孔内への該延長パイプ部材の挿入動作により該被係止部と弾力的にスナップ係合可能な係止爪を有している。
このフィラーロアパイプでは、燃料タンクに接合されたフィラーロア部材に対して、軸孔内に延長パイプ部材を挿入するという単純な作業により、延長パイプ部材の被係止部とフィラーロア部材の係止爪とをスナップ係合させることができる。このため、フィラーロア部材に対して延長パイプ部材を容易かつ確実に結合させることができる。
好適な態様において、前記フィラーロア部材は前記燃料タンクの外方側の端部内周面に係止凹段部を有する一方、前記延長パイプ部材は遠心方向に突出して該係止凹段部と係合可能な係止フランジ部を前記他端側の端部に有している。
このフィラーロアパイプでは、延長パイプ部材の他端側(燃料タンクの外方側)の端部に設けられた係止フランジ部がフィラーロア部材の係止凹段部に係合することで、フィラーロア部材に対する燃料タンクの内方側への延長パイプ部材の移動が規制される。このため、フィラーロア部材、ひいては燃料タンクに対する延長パイプ部材の位置決めを確実にすることができるとともに、フィラーロア部材と延長パイプ部材との結合性を向上させることができる。
好適な態様において、前記延長パイプ部材は耐燃料性材料よりなる。
このフィラーロアパイプでは、延長パイプ部材が燃料により膨潤等することを抑えることができる。したがって、延長パイプ部材の膨潤に因り、燃料タンクの満タン液面が変動してしまうような不都合を抑えることができる。
前記耐燃料性材料としては、ポリアセタール(POM)等の耐燃料性の樹脂材料とすることもできるが、金属であることがより好ましい。金属よりなる延長パイプ部材によれば、前記燃料膨潤をより確実に抑えることができる。また、肉厚を一定に保ちながらより長尺化することが容易となる。さらに、フィラーロア部材の前記締結部の内周面に金属よりなる延長パイプ部材が配設されれば、この締結部の部分を2重管構造とすることができるので、金属製の延長パイプ部材が補強カラーとして機能しうる。このため、締結部に外装されたフィラーホースの外周面をバンド部材で締結する際の締結力をより高めることができ、また樹脂製のフィラーロア部材の締結部が塑性変形してしまうような不都合も解消することができる。
したがって、本発明のフィラーロアパイプによれば、燃料タンクの異形化に対応すべく燃料タンク内に延びる延長パイプ部材をより長尺化する場合であっても、燃料タンクに容易かつ確実に接合することができる。
以下、本発明の実施形態について説明するが本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施形態1)
本実施形態のフィラーロアパイプは、燃料タンク10に取り付けられた状態が図1に示されるように、フィラーロア部材20と、延長パイプ部材30と、燃料タンク10内の燃料が燃料タンク外に逆流することを防止する逆止弁部材40とから構成されている。
この燃料タンク10は、上面の一端部が部分的に斜め上方に突出した傾斜突出部11を有する異形状をなし、この傾斜突出部11の頂面中央に開口部12が設けられている。
フィラーロア部材20は、射出成形により筒状に一体成形された合成樹脂製であり、図2及び図3に示されるように、軸孔21と、燃料タンク10の開口部12の周縁の外面に接合される接合部22と、燃料タンク10の該外面に接合された状態の接合部22から燃料タンク10の外方に延びるように接合部22に一体に延設された締結部23とを有している。なお、本実施形態では、フィラーロア部材20を構成する合成樹脂としてポリエチレンを採用したが、これに限定されるものではない。
接合部22は、フィラーロア部材20の一端側端部(接合部22が燃料タンク10の外面に接合された状態のフィラーロア部材20における燃料タンク10側の端部で、図2(b)の左側端部。以下、同様)の外周面から遠心方向に突出するともに、その先端が軸方向に突出する環状フランジにより構成されている。
締結部23の外周面には、本実施形態のフィラーロアパイプが燃料タンクに取り付けられた状態で、フィラーホース50が外装される(図1参照)。なお、締結部23に外装されたフィラーホース50の外周面はバンド部材51で締め付けられる。
また、フィラーロア部材20は、前記一端側端部の内周側端縁から軸方向に突出するとともに、周方向に略等間隔に配置された複数(本実施形態では、6個)の係止爪24を有している。この各係止爪24は、前記軸孔21内への延長パイプ部材30の挿入動作により後述する被係止部と弾力的にスナップ係合可能となされている。
さらに、フィラーロア部材20は、他端側端部(接合部22が燃料タンク10の外面に接合された状態のフィラーロア部材20における燃料タンク10の外方側端部で、図2(b)の右側端部。以下、同様)の内周面に、環状の係止凹段部25を有している(図3参照)。この係止凹段部25は、延長パイプ部材30の後述する係止フランジ部と係合可能となされている。
延長パイプ部材30は、ステンレス鋼等の金属管をプレス成形したもので、均一肉厚を有している。この延長パイプ部材30は、一端側開口端部(本実施形態のフィラーロアパイプが燃料タンク10に取り付けられた状態における燃料タンク10の内方側の開口端部で、図4及び図5の左側端開口端部。以下、同様)に逆止弁部材40が装着される被装着部31を有している。
また、延長パイプ部材30は、他端側開口端部(本実施形態のフィラーロアパイプが燃料タンク10に取り付けられた状態における燃料タンク10の外方側の開口端部で、図4及び図5の右側端開口端部。以下、同様)に、フィラーロア部材20の締結部23の内径よりも若干小さな外径をもつ拡径部32を有するとともに、この拡径部32の近傍で、該拡径部32から前記一端側開口端部側へ所定距離離れた位置に、各前記係止爪24がスナップ係合可能な環状の被係止部33を有している。この被係止部33は、延長パイプ部材30の外周面に環状に巻き付けられて溶接固定された金属板よりなる被係止部材34の端面(前記他端側開口端部側の端面)により構成されている。すなわち、前記軸孔21内への延長パイプ部材30の挿入動作により、各係止爪24が弾性変形しつつ環状とされた被係止部材34を乗り越えることにより、各係止爪24と被係止部33とのスナップ係合が完了し、この係合状態では、各係止爪24の先端面と被係止部材34の前記端面(被係止部33)とが係止されることにより、フィラーロア部材20から延長パイプ部材30が燃料タンクの外方側へ抜け出ることを規制する。
さらに、延長パイプ部材30は、前記他端側開口端部の内周面に、遠心方向に突出するように折り曲げ加工されて、前記係止凹段部25と係合可能な環状の係止フランジ部35を有している。この係止フランジ部35と係止凹段部25との係合により、フィラーロア部材20に対する燃料タンク10の内方側への延長パイプ部材30の移動が規制される。
逆止弁部材40は、延長パイプ部材30の前記被装着部31に装着された状態で、フィラーロア部材2の軸孔21内の通過が可能となるように、該被装着部31に内蔵されている。
この逆止弁部材40は、図5に示されるように、被装着部31の内周面に圧入により固定された円筒状のハウジング41と、ハウジング41内に軸方向の往復動可能に配設され、ハウジング41の端面(便座面)に押圧、当接されることで延長パイプ部材30の一端側開口端部を閉鎖可能な弁体42と、ハウジング41の内周面に嵌合固定され、弁体42を前記往復動可能に保持するバルブガイド43と、延長パイプ部材30の一端側開口端部を閉鎖する方向に弁体42を付勢するバネ44とを有している。バルブガイド43は、複数のスポーク43aと、ハブ43bとから一体的に構成されている。ハブ43bは、弁体42を弁体42の軸部を往復動可能に保持しており、また、各スポーク43aによりハウジング41に固定されている。なお、ハウジング41、弁体42及びバルブガイド43を構成する材料として、本実施形態ではポリアセタール(POM)を採用したが、これに限定されるものではない。
また、図4及び図5に示されるように、延長パイプ部材30の被装着部31には、略コの字状の切り欠きにより係合爪部36が設けられる一方、逆止弁部材40のハウジング41の外周面には環状の被係合凹段部45が設けられており、これら係合爪部36と被係合凹段部45との係合により、延長パイプ部材30からの逆止弁部材40の抜けが規制されている。
なお、逆止弁部材の構成としては、フィラーロア部材20の軸孔21内の通過が可能となるように延長パイプ部材30に装着され、燃料タンク10内の燃料が燃料タンク外に逆流することを防止しうるものであれば、特に限定されない。
上記構成を有する本実施形態のフィラーロアパイプは、以下に示す取り付け方法により、燃料タンク10に取り付けることができる。
すなわち、この取り付け方法は、燃料タンク内の燃料が燃料タンク外に逆流することを防止する逆止弁部材40を延長パイプ部材30の一端側(一端側開口端部)に装着する逆止弁装着工程と、軸孔21と、燃料タンク10の開口部12周縁の外面に接合される接合部22と、該外面に接合された状態の該接合部22から該燃料タンク10の外方に延びるように該接合部22に一体に延設された、フィラーホース50が外装される締結部23とを有する樹脂製で筒状のフィラーロア部材20の該接合部22を、該燃料タンク10の該外面に接合する接合工程と、前記接合部22が前記外面に接合された前記フィラーロア部材20の前記軸孔21内に、前記逆止弁部材40が装着された前記延長パイプ部材30の前記一端側を、前記燃料タンク10の外側から挿入するとともに、該延長パイプ部材30の他端側(他端側開口端部)を前記フィラーロア部材20に結合する延長パイプ結合工程とを備えている(図6参照)。
なお、前記逆止弁装着工程と、前記接合工程とは、実施する順番を問わず、どちらを先に実施してもよい。
逆止弁装着工程では、延長パイプ部材30の一端側開口端部に逆止弁部材40を装着する。本実施形態では、逆止弁部材40を周方向に位置合わせすることなく延長パイプ部30の被装着部31内に挿入し、被装着部31に設けられた係合爪部36と逆止弁部材40のハウジング41に設けられた環状の被係合凹段部45とを係合させることにより、延長パイプ部材30に逆止弁部材40を容易に内蔵させることができる。
接合工程では、フィラーロア部材20の接合部22を溶着等により燃料タンク10の開口部12の周縁の外面に接合する。
延長パイプ結合工程では、燃料タンク10の外面に接合されたフィラーロア部材20の軸孔21内に、逆止弁部材40が装着された延長パイプ部材30の一端側開口端部を、燃料タンク10の外側から挿入する。このとき、本実施形態では逆止弁部材40は延長パイプ部材30の被装着部31に内蔵されていることから、軸孔21内への延長パイプ部材30の挿入動作が逆止弁部材40により妨げられることはない。そして、フィラーロア部材20の各係止爪24が延長パイプ部材30の被係止部材34を乗り越えるまで、前記挿入動作を続ける。軸孔21内への延長パイプ部材30の挿入動作により、各係止爪24が弾性変形しつつ被係止部材34を乗り越えることにより、各係止爪24と被係止部33とのスナップ係合が完了し、フィラーロア部材20に対する延長パイプ部材30の結合が完了する。この結合状態では、各係止爪24の先端面と被係止部材34の前記端面(被係止部33)とが係止されることにより、フィラーロア部材20から延長パイプ部材30が燃料タンクの外方側へ抜け出る方向への動きが規制される。また、このとき、係止フランジ部35と係止凹段部25との係合により、フィラーロア部材20に対する燃料タンク10の内方側への延長パイプ部材30の移動が規制される。
このように本実施形態によれば、フィラーロア部材20が単独で燃料タンク10の外面に溶着により接合され、それからフィラーロア部材20に延長パイプ部材30が結合されることから、フィラーロア部材20を燃料タンク10に接合する際の作業が容易となり、また確実な接合が可能となる。したがって、燃料タンク10の異形化に対応すべく燃料タンク10内に延びる延長パイプ部材30をより長尺化する場合であっても、燃料タンク10への接合作業が容易であり、かつ確実に接合することができる。
また、燃料タンク10に接合されたフィラーロア部材20に対して、軸孔21内に延長パイプ部材30を挿入するという単純な作業により、延長パイプ部材30の被係止部34とフィラーロア部材20の係止爪24とをスナップ係合させることができるため、フィラーロア部材20に対して延長パイプ部材30を容易かつ確実に結合させることができる。
さらに、フィラーロア部材20と延長パイプ部材30との結合状態では、係止フランジ部35と係止凹段部25との係合により、フィラーロア部材20に対する燃料タンク10の内方側への延長パイプ部材30の移動が規制されるため、フィラーロア部材20、ひいては燃料タンク10に対する延長パイプ部材30の位置決めを確実にすることができるとともに、フィラーロア部材20と延長パイプ部材30との結合性を向上させることができる。
加えて、延長パイプ部材30が耐燃料性の高い金属よりなるため、燃料による延長パイプ部材30の膨潤を確実に防止することができる。したがって、延長パイプ部材30の膨潤に因り、燃料タンク10の満タン液面(図1に点線で示す)が変動してしまうような不都合を解消することが可能となる。
なお、本実施形態では、逆止弁部材40を延長パイプ部材30の一端側開口端部に装着する例について説明したが、これに限らず、延長パイプ部材30の中央領域や他端側開口端部に逆止弁部材40を装着する構成にしてもよい。
本発明の実施形態に係るフィラーロアパイプの全体構成を示す部分断面図である。 本発明の実施形態に係り、フィラーロアパイプのフィラーロア部材を示し、(a)は(b)を左から見た左側面図、(b)はフィラーロア部材の正面図、(c)は(b)を右から見た右側面図である。 本発明の実施形態に係るフィラーロアパイプのフィラーロア部材を示し、図2(a)のA−A線矢視断面図である。 本発明の実施形態に係り、フィラーロアパイプの延長パイプ部材に逆止弁部材が装着された状態を示す正面図である。 本発明の実施形態に係り、フィラーロアパイプの延長パイプ部材に逆止弁部材が装着された状態を示し、図4のB−B線矢視断面図である。 本発明の実施形態に係り、フィラーロアパイプを燃料タンクに取り付ける際の取り付け方法を説明する説明図である。
符号の説明
10…燃料タンク 12…開口部
20…フィラーロア部材 21…軸孔
22…接合部 23…締結部
24…係止爪 25…係止凹段部
30…延長パイプ部材 31…被装着部
33…被係止部 35…係止フランジ部
40…逆止弁部材 50…フィラーホース

Claims (5)

  1. 軸孔と、燃料タンクの開口部周縁の外面に接合される接合部と、該外面に接合された状態の該接合部から該燃料タンクの外方に延びるように該接合部に一体に延設された、フィラーホースが外装される締結部とを有する樹脂製で筒状のフィラーロア部材と、
    前記燃料タンクの前記外面に単独で接合された状態の前記フィラーロア部材の前記軸孔内に燃料タンクの外側から一端側が挿入されて燃料タンク内に延びるとともに他端側が該フィラーロア部材に結合された延長パイプ部材と、
    前記延長パイプ部材の前記一端側が前記軸孔内を通過可能となるように延長パイプ部材に装着された、前記燃料タンク内の燃料が燃料タンク外に逆流することを防止する逆止弁部材とを備えていることを特徴とするフィラーロアパイプ。
  2. 前記延長パイプ部材は被係止部を有する一方、前記フィラーロア部材は前記軸孔内への該延長パイプ部材の挿入動作により該被係止部と弾力的にスナップ係合可能な係止爪を有していることを特徴とする請求項1記載のフィラーロアパイプ。
  3. 前記フィラーロア部材は前記燃料タンクの外方側の端部内周面に係止凹段部を有する一方、前記延長パイプ部材は遠心方向に突出して該係止凹段部と係合可能な係止フランジ部を前記他端側の端部に有していることを特徴とする請求項1又は2記載のフィラーロアパイプ。
  4. 前記延長パイプ部材は耐燃料性材料よりなることを特徴とする請求項1、2又は3記載のフィラーロアパイプ。
  5. 前記耐燃料性材料は金属であることを特徴とする請求項4記載のフィラーロアパイプ。
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